JP2011114107A - フレキシブルプリント配線板の製造方法 - Google Patents

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Abstract


【課題】 回路線の横断面形状を台形状から長方形状に近い形状にして、高密度に回路線を配置しうるフレキシブルプリント配線板の製造方法を提供する。
【解決手段】 アルミニウム箔と合成樹脂製フィルムとが貼合された積層体を準備する。この積層体のアルミニウム箔表面にレジスト処理して、レジスト部と非レジスト部とを形成する。そして、エッチング処理を施す。エッチング処理後に、非レジスト部位を塩化第二鉄水溶液水溶液で後処理する。この後処理に引き続き、非レジスト部位を水酸化ナトリウム水溶液,炭酸ナトリウム水溶液,燐酸ナトリウム水溶液,燐酸水溶液,硝酸水溶液及びクロム酸水溶液よりなる群から選ばれた水溶液で仕上処理する。得られたフレキシブルプリント配線板は、ICタグやICチップのアンテナコイルとして用いられる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、回路線の端縁が鮮鋭なフレキシブルプリント配線板の製造方法に関し、特に、ICカードやICタグのアンテナコイルとして使用されるフレキシブルプリント配線板の製造方法に関するものである。
従来より、フレキシブルプリント配線板は、各種電子機器や面発熱体の一構成要素として使用されていた。近年、このフレキシブルプリント配線板は、ICカードやICタグのアンテナコイルとして使用されている。
フレキシブルプリント配線板は、従来より、以下のような方法で製造されている。すなわち、金属箔と合成樹脂製フィルムとが貼合された積層体の金属箔表面にレジスト処理して、レジスト部と非レジスト部とを形成した後、エッチング処理して、非レジスト部において露出している金属箔の非レジスト部位を溶解除去するという方法で製造されている。このようにして得られたフレキシブルプリント配線板は、レジスト部に金属箔が残存しており、この金属箔の部位が回路となるのである。
フレキシブルプリント配線板をICカードやICタグのアンテナコイルとする場合、ICカードやICタグの小型化により、アンテナコイルも小さい面積に高密度に回路線を形成する必要があり、回路線間隔を狭くする必要がある。回路線間隔が狭くなってくると、エッチングにより形成される回路線端縁を鮮鋭なものにしなければ、短絡しやすくなる。すなわち、回路線端縁が鮮鋭でなく凹凸があると、隣り合う回路線端縁の凸部同士が接触して、短絡が生じるのである。
回路線端縁を鮮鋭にするためには、エッチング処理による金属箔の溶解除去速度を高めればよいことが知られている。溶解除去速度を高めれば、エッチング処理において、非レジスト部位が溶解せずに残存することが少なくなるからである。溶解除去速度を高めるためには、エッチング液によって溶解しやすい金属箔を用いればよく、エッチング液の組成を検討するか、又は金属箔の組成を検討すればよい。しかしながら、アンテナコイルに使用する場合、金属箔は銅箔又はアルミニウム箔が耐久性の観点から好ましく、また、エッチング液にしても銅箔又はアルミニウム箔を良好に溶解させるものを使用しなければならず、あまり検討の余地はない。
そのため、本発明者等は、エッチング処理前に、水酸化ナトリウム水溶液等で前処理することによって、アルミニウム箔の溶解除去速度を高めて、回路線端縁を鮮鋭することを提案した(特許文献1)。
特開2007−311429号公報
特許文献1に記載された発明(以下、「先行発明」という。)は、エッチング処理前に、アルミニウム箔表面に生成している酸化皮膜及び残存している圧延油を、水酸化ナトリウム水溶液等で予め除去しておき、エッチング処理時におけるアルミニウム箔の溶解除去速度を高めようというものである。この先行発明により、回路線端縁の鮮鋭なフレキシブルプリント配線板が得られ、アンテナコイルとして使用した場合の小型化に資するものである。最近、更なるアンテナコイルの小型化が要求されており、本発明はこの要求に答えるものである。すなわち、本発明の課題は、更に高密度に回路線を形成しうるフレキシブルプリント配線板の製造方法を提供しようというものである。
上記課題を解決するため、本発明は、回路線の横断面形状を台形状から長方形状に近似した形状にしようというものである。すなわち、図1(a)のように回路線の横断面形状が台形状である場合と、図1(b)のように回路線の横断面形状が長方形状である場合とを対比すると、回路線の表面の幅が同一寸法であっても、後者の方が回路線の数を高密度にすることができる。また、回路線間を狭くすることができるので、小型のICチップを搭載することが可能となる。回路線の横断面形状を長方形状に近似させるため、本発明で採用した手段は、エッチング後に塩化第二鉄水溶液で後処理し、引き続きその後、水酸化ナトリウム水溶液等で仕上処理するというものである。
すなわち、本発明は、アルミニウム箔と合成樹脂製フィルムとが貼合された積層体の該アルミニウム箔表面にレジスト処理して、レジスト部と非レジスト部とを形成した後、エッチング処理して、非レジスト部において露出している該アルミニウム箔の非レジスト部位を溶解除去するフレキシブルプリント配線板の製造方法において、前記エッチング処理後に、前記非レジスト部位を塩化第二鉄水溶液で後処理し、引き続き、前記非レジスト部位を水酸化ナトリウム水溶液,炭酸ナトリウム水溶液,燐酸ナトリウム水溶液,燐酸水溶液及び硝酸水溶液よりなる群から選ばれた水溶液で仕上処理することを特徴とするフレキシブルプリント配線板の製造方法に関するものである。
本発明においては、まず、アルミニウム箔と合成樹脂製フィルムとが貼合された積層体を準備する。アルミニウム箔は従来公知のものを用いればよく、たとえば、アルミニウム鋳塊に均質化処理,熱間圧延,冷間圧延及び必要に応じて中間焼鈍或いは最終焼鈍等を施して得られたものを用いる。アルミニウム箔の厚さは、ICカードやICタグのアンテナコイル用には、10〜60μm程度が好適である。また、アルミニウム箔には、一般的に、3.0〜10.0nm程度の厚さの酸化皮膜が形成されていることが多い。アルミニウム箔の元素組成も、最終用途に適したものであればどのようなものでもよい。一般的には、JIS H 4160(1992)に規定された1N30,8021,8079等の元素組成のものが用いられる。
合成樹脂製フィルムとしては、ポリエチレン製,ポリプロピレン製,ポリエチレンテレフタレート製,ポリエチレンナフタレート製等のフィルムが用いられる。特に、フレキシブルプリント配線板に使用する合成樹脂製フィルムは、熱により殆ど収縮せず、かつ劣化しないものを用いるのが好ましい。したがって、ポリエチレンテレフタレート(ポリエステル)製フィルムやポリエチレンナフタレート製フィルムが好適に用いられる。合成樹脂製フィルムの厚さは、10〜70μm程度が好ましい。
アルミニウム箔と合成樹脂製フィルムとは、接着剤等で貼合されて積層体となる。たとえば、ポリウレタン系接着剤等で、アルミニウム箔と合成樹脂製フィルムとを貼合して積層体とする。また、アルミニウム箔側には、エポキシ系接着剤,ポリアミドイミド系接着剤,ポリイミド系接着剤,ポリエーテルイミド系接着剤等の耐熱性接着剤を塗布し、合成樹脂製フィルム側にはポリウレタン系接着剤等を塗布して、両接着剤が当接するようにして、アルミニウム箔と合成樹脂製フィルムとを貼合して、積層体としてもよい。
アルミニウム箔は、合成樹脂製フィルムの片面のみに貼合されてもよいし、両面に貼合されてもよい。ICカードやICタグのアンテナコイル用には、アンテナの感度を高めるため、両面に回路が形成されている方が好ましい。したがって、合成樹脂製フィルムの両面に、アルミニウム箔を貼合した積層体を用いるのが好ましい。
積層体のアルミニウム箔表面にレジスト処理を行う。レジスト処理は、アルミニウム箔の回路線となる部位にレジストインキを印刷し、このインキを硬化させることによって行う。レジストインキとしては、従来公知のものが用いられ、たとえばアクリル系樹脂又はエポキシ系樹脂等を含有するレジストインキを用いることができる。レジスト処理によって、圧延アルミニウム箔表面にレジストインキの硬化膜(レジスト膜)が形成されたレジスト部と、レジスト膜の存在しない非レジスト部が形成される。そして、レジスト膜が形成されたレジスト部が回路を構成する部分となるのである。
レジスト部と非レジスト部が形成された後、非レジスト部をエッチング処理し、非レジスト部において露出しているアルミニウム箔の非レジスト部位を溶解除去する。エッチング処理は従来公知の方法で行えばよく、たとえば塩酸水溶液を用いて行えばよい。エッチング処理によって、非レジスト部位のアルミニウム箔が溶解除去され、レジスト部の残存しているアルミニウム箔によって、回路線が形成されるのである。
エッチング処理前に、先行発明を適用してもよい。すなわち、エッチング処理前に、非レジスト部位を水酸化ナトリウム水溶液,炭酸ナトリウム水溶液,燐酸ナトリウム水溶液,燐酸水溶液及び硝酸水溶液よりなる群から選ばれた水溶液で処理してもよい。この前処理によって、露出しているアルミニウム箔表面に付着している圧延油や、その表面に形成されている酸化皮膜を除去しうる。この結果、非レジスト部位の溶解除去速度が速くなる。
本発明の特徴は、エッチング処理後に、塩化第二鉄水溶液で後処理を行うことにある。塩化第二鉄水溶液での後処理は、回路線の横断面形状を長方形状に近似した形状にするために行われる。塩化第二鉄水溶液の濃度は任意であるが、一般的に20〜50質量%程度が好ましい。また、塩化第二鉄水溶液の液温も任意であるが、一般的に40〜50℃程度が好ましい。濃度が低すぎたり又は液温が低すぎると、回路線の横断面形状を長方形状に近似した形状にエッチングしにくくなる傾向が生じる。また、濃度が高すぎたり又は液温が高すぎると、回路線が所望の幅よりも痩せてしまう傾向となる。
この後処理に引き続いて、水酸化ナトリウム水溶液,炭酸ナトリウム水溶液,燐酸ナトリウム水溶液,燐酸水溶液及び硝酸水溶液よりなる群から選ばれた水溶液で仕上処理する。この仕上処理は、塩化第二鉄水溶液による前処理によって、回路線端縁に鉄が残存或いは付着しているため、この鉄を除去するために行われる。したがって、仕上処理に用いる水溶液の濃度及び液温は、残存或いは付着している鉄を良好に除去できる程度であればよい。一般的に、水溶液の濃度は0.1〜5.0質量%の範囲内であるのが好ましく、水溶液の液温は40℃程度であるのが好ましい。
仕上処理が終了した後、レジスト部の表面にはレジスト膜が形成されているが、このレジスト膜は除去してもしなくてもよい。レジスト膜を除去する場合には、レジストインキとしてアルカリ可溶性のアクリル系樹脂を含有するもの等を用い、仕上処理後にアルカリ水溶液中でレジスト膜を溶解すればよい。
以上のようにして製造されたフレキシブルプリント配線板は、従来公知の用途に用いられる。たとえば、電子機器や面発熱体に組み込んで用いられる。本発明においては、フレキシブルプリント配線板を小型化することが可能であるため、ICカードやICタグのアンテナコイルとして用いるのが好ましい。
本発明に係るフレキシブルプリント配線板の製造方法は、エッチング処理後に、非レジスト部位を塩化第二鉄水溶液で後処理し、エッチング処理で形成された回路線の横断面形状を長方形状に近似した形状にする。そして、引き続いて行われる仕上処理によって、回路線の端縁に残存或いは付着している鉄が除去される。したがって、得られる回路線の横断面が図2に示すような長方形状に近似した形状となっているので、本発明を用いれば、高密度の回路線を形成することが可能となる。よって、得られたフレキシブルプリント配線板を小型化でき、ICカードやICタグのアンテナとして好適に使用しうるのである。
以下、実施例に基づいて本発明を説明するが、本発明は実施例に限定されるものではない。本発明は、エッチング処理後に、塩化第二鉄水溶液で後処理を行い、引き続き特定の水溶液で仕上処理することにより、回路線の横断面形状が長方形状に近似した形状となり、回路線を高密度に配置しうるという技術的思想に基づくものとして、解釈されるべきである。
実施例1
Si:0.3質量%、Fe:0.4質量%、Cu,Mn,Mg,Zn,Ti,Ga等の各不可避不純物元素:0.05質量%以下、Al:残部の元素組成のアルミニウム鋳塊を、540℃で4時間の均質化処理を施した後、直ちに熱間圧延を行って、厚さ2.5mmのアルミニウム板を得た。このアルミニウム板に冷間圧延を施して、厚さ0.65mmのアルミニウム薄板を得た後、380℃で5時間の条件で中間焼鈍を施した。そして、中間焼鈍後に、厚さが300μmとなるまで冷間圧延を施した。その後、さらに冷間圧延し、厚さ35μmの硬質のアルミニウム箔を得た。このアルミニウム箔表面に形成されている酸化皮膜の厚さは、4.5±0.5nmであった。
このアルミニウム箔の片面に、ポリアミドイミド系樹脂を含有する耐熱性接着剤(大日精化工業株式会社製、商品名「ブリジノールAI−03」)を塗布して、厚さ2±0.5μmの耐熱性接着剤層を形成した。この耐熱性接着剤層の表面に、ポリウレタン系樹脂を含有する接着剤(東洋モートン株式会社製、商品名「アドコート76P1」)を塗布した後、その表面に厚さ25μmのポリエステルフィルム(東レ株式会社製、商品名「ルミラー」)を積層貼合した。以上のようにして、アルミニウム箔の片面に合成樹脂製フィルム(ポリエステルフィルム)が貼合された積層体を得た。
この積層体のアルミニウム箔側の面に、エポキシ系樹脂を含有するレジストインキ(田中ケミカル株式会社製、商品名「NW8800ブルー1.75」)を用いて印刷した後、160℃×1分の条件でエポキシ系樹脂を硬化させて、レジスト部と非レジスト部を形成した。レジスト部に印刷されたレジスト膜の厚さは、1.5±0.5μmであった。
この後、レジスト印刷した積層体を、濃度0.1質量%の水酸化ナトリウム水溶液(液温60℃)中に、30秒間浸漬して、前処理を行った。前処理後、濃度10質量%の塩酸水溶液(液温50℃)に浸漬し、エッチング処理を行った。エッチング処理時間は、非レジスト部位のアルミニウム箔が、目視によって全部溶解除去されたと観測されるまで行った。
エッチング処理した後、濃度40質量%の塩化第二鉄水溶液(液温40℃)中に20秒間浸漬して、後処理を行った。この後処理に引き続いて、濃度1質量%の水酸化ナトリウム水溶液(液温40℃)中に、10秒間浸漬して、仕上処理を行った。以上のようにして、フレキシブルプリント配線板を得た。
実施例2
仕上処理における浸漬時間を20秒に変更した他は、実施例1と同一の方法でフレキシブルプリント配線板を得た。
実施例3
仕上処理における浸漬時間を30秒に変更した他は、実施例1と同一の方法でフレキシブルプリント配線板を得た。
実施例4
後処理を、濃度20質量%の塩化第二鉄水溶液(液温50℃)中に15秒間浸漬する方法に変更した他は、実施例1と同一の方法でフレキシブルプリント配線板を得た。
実施例5
後処理を、濃度20質量%の塩化第二鉄水溶液(液温50℃)中に15秒間浸漬する方法に変更した他は、実施例2と同一の方法でフレキシブルプリント配線板を得た。
実施例6
後処理を、濃度20質量%の塩化第二鉄水溶液(液温50℃)中に15秒間浸漬する方法に変更した他は、実施例3と同一の方法でフレキシブルプリント配線板を得た。
実施例7
仕上処理を、濃度2質量%の水酸化ナトリウム水溶液(液温40℃)中に5秒間浸漬する方法に変更した他は、実施例1と同一の方法でフレキシブルプリント配線板を得た。
実施例8
仕上処理を、濃度2質量%の水酸化ナトリウム水溶液(液温40℃)中に10秒間浸漬する方法に変更した他は、実施例1と同一の方法でフレキシブルプリント配線板を得た。
実施例9
仕上処理を、濃度2質量%の水酸化ナトリウム水溶液(液温40℃)中に15秒間浸漬する方法に変更した他は、実施例1と同一の方法でフレキシブルプリント配線板を得た。
実施例10
前処理を、濃度0.5質量%の水酸化ナトリウム水溶液(液温55℃)中に、15秒間浸漬する方法に変更した他は、実施例1と同一の方法でフレキシブルプリント配線板を得た。
実施例11
前処理を、濃度0.5質量%の水酸化ナトリウム水溶液(液温55℃)中に、15秒間浸漬する方法に変更した他は、実施例2と同一の方法でフレキシブルプリント配線板を得た。
実施例12
前処理を、濃度0.5質量%の水酸化ナトリウム水溶液(液温55℃)中に、15秒間浸漬する方法に変更した他は、実施例3と同一の方法でフレキシブルプリント配線板を得た。
実施例13
前処理を、濃度0.5質量%の水酸化ナトリウム水溶液(液温55℃)中に、15秒間浸漬する方法に変更した他は、実施例4と同一の方法でフレキシブルプリント配線板を得た。
実施例14
前処理を、濃度0.5質量%の水酸化ナトリウム水溶液(液温55℃)中に、15秒間浸漬する方法に変更した他は、実施例5と同一の方法でフレキシブルプリント配線板を得た。
実施例15
前処理を、濃度0.5質量%の水酸化ナトリウム水溶液(液温55℃)中に、15秒間浸漬する方法に変更した他は、実施例6と同一の方法でフレキシブルプリント配線板を得た。
実施例16
前処理を、濃度0.5質量%の水酸化ナトリウム水溶液(液温55℃)中に、15秒間浸漬する方法に変更した他は、実施例7と同一の方法でフレキシブルプリント配線板を得た。
実施例17
前処理を、濃度0.5質量%の水酸化ナトリウム水溶液(液温55℃)中に、15秒間浸漬する方法に変更した他は、実施例8と同一の方法でフレキシブルプリント配線板を得た。
実施例18
前処理を、濃度0.5質量%の水酸化ナトリウム水溶液(液温55℃)中に、15秒間浸漬する方法に変更した他は、実施例9と同一の方法でフレキシブルプリント配線板を得た。
実施例19
前処理を、濃度1.0質量%の水酸化ナトリウム水溶液(液温53℃)中に、30秒間浸漬する方法に変更した他は、実施例2と同一の方法でフレキシブルプリント配線板を得た。
実施例20
前処理を、濃度1.0質量%の水酸化ナトリウム水溶液(液温53℃)中に、30秒間浸漬する方法に変更した他は、実施例3と同一の方法でフレキシブルプリント配線板を得た。
実施例21
前処理を、濃度1.0質量%の水酸化ナトリウム水溶液(液温53℃)中に、30秒間浸漬する方法に変更した他は、実施例6と同一の方法でフレキシブルプリント配線板を得た。
実施例22
前処理を、濃度1.0質量%の水酸化ナトリウム水溶液(液温53℃)中に、30秒間浸漬する方法に変更した他は、実施例9と同一の方法でフレキシブルプリント配線板を得た。
実施例23
前処理を、濃度5.0質量%の水酸化ナトリウム水溶液(液温50℃)中に、15秒間浸漬する方法に変更した他は、実施例2と同一の方法でフレキシブルプリント配線板を得た。
実施例24
前処理を、濃度5.0質量%の水酸化ナトリウム水溶液(液温50℃)中に、30秒間浸漬する方法に変更した他は、実施例2と同一の方法でフレキシブルプリント配線板を得た。
実施例25
前処理を、濃度5.0質量%の水酸化ナトリウム水溶液(液温53℃)中に、30秒間浸漬する方法に変更した他は、実施例2と同一の方法でフレキシブルプリント配線板を得た。
実施例26
前処理を、濃度5.0質量%の炭酸ナトリウム水溶液(液温50℃)中に、30秒間浸漬する方法に変更した他は、実施例2と同一の方法でフレキシブルプリント配線板を得た。
実施例27
前処理を、濃度1.0質量%の燐酸ナトリウム水溶液(液温50℃)中に、30秒間浸漬する方法に変更した他は、実施例2と同一の方法でフレキシブルプリント配線板を得た。
実施例28
前処理を行わない他は、実施例2と同一の方法でフレキシブルプリント配線板を得た。
実施例29
前処理を行わず、かつ、エッチング処理を濃度40質量%の塩化第二鉄水溶液(液温50℃)に浸漬する方法に変更した他は、実施例2と同一の方法でフレキシブルプリント配線板を得た。
実施例30
後処理を、濃度40質量%の塩化第二鉄水溶液(液温40℃)中に20秒間浸漬する方法に変更し、かつ、仕上処理を、濃度3質量%の水酸化ナトリウム水溶液(液温40℃)中に15秒間浸漬する方法に変更した他は、実施例29と同一の方法でフレキシブルプリント配線板を得た。
実施例31
後処理を、濃度50質量%の塩化第二鉄水溶液(液温40℃)中に20秒間浸漬する方法に変更し、かつ、仕上処理を、濃度2質量%の水酸化ナトリウム水溶液(液温40℃)中に15秒間浸漬する方法に変更した他は、実施例29と同一の方法でフレキシブルプリント配線板を得た。
実施例32
前処理を、濃度40質量%の水酸化ナトリウム水溶液(液温50℃)中に、5秒間浸漬する方法に変更した他は、実施例2と同一の方法でフレキシブルプリント配線板を得た。
比較例1
後処理及び仕上処理を行わない他は、実施例1と同一の方法でフレキシブルプリント配線板を得た。
比較例2
後処理及び仕上処理を行わない他は、実施例10と同一の方法でフレキシブルプリント配線板を得た。
比較例3
後処理及び仕上処理を行わない他は、実施例19と同一の方法でフレキシブルプリント配線板を得た。
比較例4
後処理及び仕上処理を行わない他は、実施例23と同一の方法でフレキシブルプリント配線板を得た。
比較例5
後処理及び仕上処理を行わない他は、実施例24と同一の方法でフレキシブルプリント配線板を得た。
比較例6
後処理及び仕上処理を行わない他は、実施例25と同一の方法でフレキシブルプリント配線板を得た。
比較例7
後処理及び仕上処理を行わない他は、実施例26と同一の方法でフレキシブルプリント配線板を得た。
比較例8
後処理及び仕上処理を行わない他は、実施例27と同一の方法でフレキシブルプリント配線板を得た。
比較例9
後処理及び仕上処理を行わない他は、実施例28と同一の方法でフレキシブルプリント配線板を得た。
比較例10
後処理及び仕上処理を行わない他は、実施例29と同一の方法でフレキシブルプリント配線板を得た。
比較例11
後処理及び仕上処理を行わない他は、実施例32と同一の方法でフレキシブルプリント配線板を得た。
実施例1〜32及び比較例1〜11に係る製造方法で得られたフレキシブルプリント配線板に形成された回路線の横断面形状を、以下に示すエッチングファクターを算出し、その結果を表1に示した。
[エッチングファクター]
エッチングファクターとは、図2に示した隣り合う回路線の横断面において、a,b及びtの長さを測定し、2t/(a−b)で算出される値である。エッチングファクターの値が大きいほど、回路線の横断面が長方形状に近い台形形状となっている。a,b及びtの長さを測定する方法は、以下のとおりである。すなわち、得られたフレキシブルプリント配線板を、液状エポキシ樹脂中に埋め込んだ後、エポキシ樹脂を常温で硬化させた。その後、回路線の横断面が現れるように、琢磨装置(丸本ストルアス株式会社製のRotoPol−15及びRotoForce−1)を用いて、バフ研磨を行った。そして、現れた回路線の横断面に、蒸着装置(日本電子株式会社製のオートファインコーター)を用いて、白金蒸着を行った。そして、走査型電子顕微鏡(日本電子株式会社製のJSM−6060LV)を用いて、加速電圧10kV、照射電流50μAで、1000倍の倍率で観察し、その画像を撮影した。撮影した画像を画像解析ソフト(日本電子株式会社製スマイルビュー)を用いて、a,b及びtの長さを測定した。
[表1]
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
エッチングファクター
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
実施例1 3.04
実施例2 5.00
実施例3 1.89
実施例4 2.06
実施例5 1.75
実施例6 1.56
実施例7 1.71
実施例8 2.00
実施例9 2.80
実施例10 2.33
実施例11 2.80
実施例12 2.92
実施例13 2.26
実施例14 3.18
実施例15 2.69
実施例16 2.59
実施例17 2.80
実施例18 2.00
実施例19 2.80
実施例20 3.89
実施例21 3.68
実施例22 3.89
実施例23 5.38
実施例24 2.69
実施例25 2.59
実施例26 2.26
実施例27 2.33
実施例28 2.41
実施例29 2.50
実施例30 2.92
実施例31 2.41
実施例32 2.41
─────────────────────
比較例1 0.82
比較例2 0.86
比較例3 0.82
比較例4 0.77
比較例5 0.81
比較例6 0.92
比較例7 0.92
比較例8 0.92
比較例9 0.86
比較例10 0.90
比較例11 0.90
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
表1の結果から明らかなとおり、実施例に係る方法を採用すると、比較例に係る方法を採用した場合に比べて、エッチングファクターの値が大きい回路線が得られる。したがって、回路線の横断面が長方形状に近い形状となっており、回路線を高密度に配置したフレキシブルプリント配線板が得られる。
図1の(a)及び(b)は、フレキシブルプリント配線板に設けられた回路線の横断面形状を模式的に表した図である。 図2も、フレキシブルプリント配線板に設けられた回路線の横断面形状を模式的に表した図であり、エッチングファクターを算出する際の基礎となる数値a,b及びtの長さを示したものである。
1 アルミニウム箔で形成された回路線
2 接着剤
3 合成樹脂製フィルム

Claims (6)

  1. アルミニウム箔と合成樹脂製フィルムとが貼合された積層体の該アルミニウム箔表面にレジスト処理して、レジスト部と非レジスト部とを形成した後、エッチング処理して、非レジスト部において露出している該アルミニウム箔の非レジスト部位を溶解除去するフレキシブルプリント配線板の製造方法において、
    前記エッチング処理後に、前記非レジスト部位を塩化第二鉄水溶液水溶液で後処理し、引き続き、前記非レジスト部位を水酸化ナトリウム水溶液,炭酸ナトリウム水溶液,燐酸ナトリウム水溶液,燐酸水溶液及び硝酸水溶液よりなる群から選ばれた水溶液で仕上処理することを特徴とするフレキシブルプリント配線板の製造方法。
  2. 仕上処理で用いる水溶液の濃度が0.1〜5.0質量%である請求項1記載のフレキシブルプリント配線板の製造方法。
  3. 仕上処理後に、レジスト部に存在するレジスト膜を除去する請求項1記載のフレキシブルプリント配線板の製造方法。
  4. アルミニウム箔の厚さが10〜60μmで、該アルミニウム箔の表面酸化皮膜の厚さが3.0〜10.0nmである請求項1記載のフレキシブルプリント配線板の製造方法。
  5. 請求項1記載の方法で得られたフレキシブルプリント配線板。
  6. 請求項5記載のフレキシブルプリント配線板に、ICチップを接続してなるICカード又はICタグ。
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