JP2011112390A - 加速度センサ - Google Patents

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仁 吉田
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Abstract

【課題】突起部が固定電極に付着するのを防止することのできる加速度センサを提供する。
【解決手段】凹部41,51と充実部40,50が一体に形成された重り部4,5と、1対のビーム部6a,6b,7a,7bと、可動電極4a,5aと、第1の固定電極20a,21a及び第2の固定電極20b,21bとから成るセンサ部を備え、重り部4,5の固定電極20a,…と対向する側の面と所定の間隔を空けて配置され且つ一面に各固定電極20a,…が設けられる上部固定板2aを有し、各可動電極4a,5aの各固定電極20a,…との対向面には突起部43a,53aが形成され、各固定電極20a,…の突起部43a,53aと対向する部位に、上部固定板2aの前記一面を外部に臨ませるように刳り貫かれた逃がし部20c,…を設けた。
【選択図】図1

Description

本発明は、静電容量型の加速度センサに関する。
従来、可動電極を有する直方体形状の重り部と、重り部の長手方向における略中央において重り部を回動自在に支持する1対のビーム部と、1対のビーム部を結ぶ直線を境界線とした重り部の表面のそれぞれ一方側及び他方側に対して所定距離を空けて対向配置された1対の固定電極とを備えた加速度センサが知られている(例えば、特許文献1参照)。
以下、このような加速度センサの従来例について図面を用いて説明する。尚、以下の説明では、図4における上下を上下方向、センサチップ1の短手方向と平行な方向をx方向、センサチップ1の長手方向と平行な方向をy方向、x方向及びy方向に互いに直交する方向をz方向と定めるものとする。この従来例は、図4に示すように、外形が矩形板状であるセンサチップ1と、センサチップ1の上面側に固定される上部固定板2aと、センサチップ1の下面側に固定される下部固定板2bとを備える。
センサチップ1は、上下方向から見て矩形状の2つの枠部3a,3bが長手方向に並設されたフレーム部3と、枠部3a,3bの内周面に対して隙間を空けた状態で枠部3a,3b内に配置された直方体形状の重り部4,5と、枠部3a,3bの内周面と重り部4,5の側面とを連結してフレーム部3に対して重り部4,5を回動自在に支持する各1対のビーム部6a,6b及び7a,7bと、重り部4,5の上面に形成される可動電極4a,5aとを備える。
重り部4,5は、図5に示すように、一面(下面)に開口する凹部41,51と、凹部41,51を除く充実部40,50とが一体に形成されている。凹部41,51は、開口面の法線方向(上下方向)から見て平面視四角形状に形成されている。1対のビーム部6a,6bは、重り部4の枠部3aと対向する側面のx方向における略中央部と枠部3aとを連結している。同様に、1対のビーム部7a,7bは、重り部5の枠部3bと対向する側面のx方向における略中央部と枠部3bとを連結している。而して、1対のビーム部6a,6bを結ぶ直線、並びに1対のビーム部7a,7bを結ぶ直線が回動軸となり、回動軸の回りに各重り部4,5が回動するようになっている。ここで、図5に示すように、各重り部4,5の重心位置から前記回動軸に下ろした垂線と可動電極4a,5aの表面とが成す角度θが略45度となるように各凹部41,51が設けられている。このように構成することで、加速度が加えられた際に各ビーム部6a,6b,7a,7bを軸とした回転モーメントが各可動電極4a,5aに発生し、x方向及びz方向の検出感度が等価になる。
センサチップ1は、半導体の微細加工技術によりSOI(Silicon on Insulator)基板を加工して形成され、重り部4,5の上面を含む部位が可動電極4a,5aとなる。また、重り部4,5の上面及び下面には、重り部4,5が上部固定板2a及び下部固定板2bに直接衝突するのを防止するための突起部43a,43b,53a,53bが突設されている。
上部固定板2aは、例えばガラス等の絶縁材料から形成され、その下面には、上下方向に沿ってセンサチップ1の重り部4(可動電極4a)と対向する位置に第1の固定電極20aと第2の固定電極20bとがx方向に並設されるととともに、上下方向に沿ってセンサチップ1の重り部5(可動電極5a)と対向する位置に第1の固定電極21aと第2の固定電極21bとがx方向に並設されている。また、上部固定板2aのx方向一端側には、5つの貫通孔22a〜22eがy方向に並べて貫設されている。更に、上部固定板2aの下面には、各固定電極20a,20b及び21a,21bと電気的に接続された複数の導電パターン(図示せず)が形成されている。
一方、センサチップ1のx方向一端側には、フレーム部3から離間された計4つの電極部8a,8b,9a,9bが並設されている。これら4つの電極部8a,8b,9a,9bは、上面における略中央に金属膜から成る検出電極80a,80b,90a,90bがそれぞれ形成されるとともに、枠部3a,3bに臨む端部の上面に金属膜から成る圧接電極(図示せず)がそれぞれ形成されている。尚、フレーム部3上面の電極部8b,9aの間には接地電極10が形成されている。そして、センサチップ1の上面に上部固定板2aが接合されると、上部固定板2aの下面に形成されている導電パターンと圧接電極とが圧接接続されることで、各検出電極80a,80b,90a,90bが各固定電極20a,20b,21a,21bと電気的に接続されるとともに、上部固定板2aの貫通孔22a〜22dを介して各検出電極80a,80b,90a,90bが外部に露出する。尚、接地電極10も貫通孔22eを介して外部に露出する。
下部固定板2bは、上部固定板2aと同様にガラス等の絶縁材料から形成され、その上面には上下方向に沿ってセンサチップ1の重り部4,5と対向する位置にそれぞれ付着防止膜23a,23bが形成されている。この付着防止膜23a,23bは、アルミニウム系合金等の固定電極20a,…と同じ材料で形成されており、回動した重り部4,5の下面が下部固定板2bに付着するのを防止している。
ここで、本実施形態では、枠部3a、重り部4、ビーム部6a,6b、可動電極4a、第1及び第2の固定電極20a,20b、検出電極80a,80bと、枠部3b、重り部5、ビーム部7a,7b、可動電極5a、第1及び第2の固定電極21a,21b、検出電極90a,90bとで各々センサ部が構成され、重り部4,5の向き(充実部40,50と凹部41,51の配置)を180度反転させた状態で2つのセンサ部が一体に形成されている。
次に、上記従来例の検出動作について説明する。先ず、一方の重り部4にx方向の加速度が印加された場合を考える。x方向に加速度が印加されると、重り部4が回動軸の回りに回動して可動電極4aと第1の固定電極20a並びに第2の固定電極20bとの間の距離が変化し、その結果、可動電極4aと各固定電極20a,20bとの間の静電容量C1,C2も変化する。ここで、x方向の加速度が印加されていないときの可動電極4aと各固定電極20a,20bとの間の静電容量をC0とし、加速度の印加によって生じる静電容量の変化分をΔCとすれば、x方向の加速度が印加されたときの静電容量C1,C2は、
C1=C0−ΔC …(1)
C2=C0+ΔC …(2)
と表すことができる。
同様に、他方の重り部5にx方向の加速度が印加された場合、可動電極5aと各固定電極21a,21bとの間の静電容量C3,C4は、
C3=C0−ΔC …(3)
C4=C0+ΔC …(4)
と表すことができる。
ここで、静電容量C1〜C4の値は、検出電極80a,80b及び90a,90bから取出す電圧信号を演算処理することで検出することができる。そして、一方のセンサ部から得られる静電容量C1,C2の差分値CA(=C1−C2)と、他方のセンサ部から得られる静電容量C3,C4の差分値CB(=C3−C4)との和(±4ΔC)を算出すれば、この差分値CA,CBの和に基づいてx方向に印加された加速度の向きと大きさを演算することができる。
次に、一方の重り部4にz方向の加速度が印加された場合を考える。z方向に加速度が印加されると重り部4が回動軸の回りに回動して可動電極4aと第1の固定電極20a並びに第2の固定電極20bとの間の距離が変化し、その結果、可動電極4aと各固定電極20a,20bとの間の静電容量C1,C2も変化する。ここで、z方向の加速度が印加されていないときの可動電極4aと各固定電極20a,20bとの間の静電容量をC0とし、加速度の印加によって生じる静電容量の変化分をΔCとすれば、z方向の加速度が印加されたときの静電容量C1,C2は、
C1=C0+ΔC …(5)
C2=C0−ΔC …(6)
と表すことができる。
同様に、他方の重り部5にz方向の加速度が印加された場合、可動電極5aと各固定電極21,21bとの間の静電容量C3,C4は、
C3=C0−ΔC …(7)
C4=C0+ΔC …(8)
と表すことができる。
そして、一方のセンサ部から得られる静電容量C1,C2の差分値CA(=C1−C2)と、他方のセンサ部から得られる静電容量C3,C4の差分値CB(=C3−C4)との差(±4ΔC)を算出すれば、この差分値CA,CBの差に基づいてz方向に印加された加速度の向きと大きさを演算することができる。尚、差分値CA,CBの和と差とに基づいてx方向及びz方向の加速度の向きと大きさを求める演算処理については従来周知であるので、ここでは詳細な説明を省略する。
特表2008−544243号公報
ところで、上記従来の加速度センサでは、半導体製造プロセスにおいて加工し易い点、及び取り扱いが簡便である点、及び安価である点を考慮し、各固定電極20a,…の材料としてアルミニウム系金属を採用するのが一般的である。しかしながら、このように各固定電極20a,…を軟質の金属材料で形成した場合には以下のような問題が生じ得る。即ち、センサに過大な衝撃が与えられて突起部43a,53aが各固定電極20a,…に衝突する際に、衝突エネルギーが大きい場合では、突起部43a,53aが各固定電極20a,…にめり込み、突起部43a,53aが各固定電極20a,…に付着する虞があった。また、衝突エネルギーが小さい場合でも、突起部43a,53aが各固定電極20a,…に繰り返し衝突すると、各固定電極20a,…の表面が平坦化し、その結果、突起部43a,53aが各固定電極20a,…に付着する虞があった。
本発明は、上記の点に鑑みて為されたもので、突起部が固定電極に付着するのを防止することのできる加速度センサを提供することを目的とする。
請求項1の発明は、上記目的を達成するために、一面に開口する凹部と凹部を除く充実部が一体に形成された重り部と、凹部と充実部とが回動方向に沿って並ぶように重り部を回動自在に支持する1対のビーム部と、凹部が開口する前記一面と異なる他の一面において凹部と充実部とに跨って設けられた可動電極と、可動電極における凹部側と対向する位置に配設された第1の固定電極と、可動電極における充実部側と対向する位置に配設された第2の固定電極とから成るセンサ部を備え、1対のビーム部を結ぶ直線を回動軸とした重り部の回動に伴う可動電極と固定電極との間の静電容量の変化から加速度を検出する加速度センサであって、重り部の固定電極と対向する側の面と所定の間隔を空けて配置され且つ一面に各固定電極が設けられる第1の固定板を有し、各可動電極の各固定電極との対向面には各々突起部が形成され、各固定電極の各突起部と対向する部位には、それぞれ第1の固定板の一面を外部に臨ませるように刳り貫かれた逃がし部が設けられたことを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1の発明において、固定板において逃がし部と対応する部位には、凹凸が設けられたことを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1又は2の発明において、突起部は、シリコン又はシリコン酸化膜から形成されたことを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1乃至3の何れか1項の発明において、突起部は、その表面に突起部を構成する材料よりも高硬度の材料から成る薄膜が設けられたことを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項4の発明において、薄膜は、シリコン窒化膜から形成されたことを特徴とする。
請求項6の発明は、請求項4の発明において、薄膜は、カーボン材料から形成されたことを特徴とする。
請求項7の発明は、請求項6の発明において、カーボン材料はカーボンナノチューブであることを特徴とする。
請求項8の発明は、請求項1乃至7の何れか1項の発明において、重り部の固定電極が対向する側と反対側の面と所定の間隔を空けて配置される第2の固定板を有し、第2の固定板の各重り部と対向する面には、各重り部の付着を防止するための付着防止膜が設けられたことを特徴とする。
請求項9の発明は、請求項1乃至8の何れか1項の発明において、重り部に印加された第1の方向の加速度と、第1の方向と直交する第2の方向の加速度とを検出することを特徴とする。
請求項10の発明は、請求項9の発明において、センサ部は、同一のチップに複数形成されることを特徴とする。
請求項11の発明は、請求項10の発明において、センサ部が同一のチップに2つ形成され、一方のセンサ部が他方のセンサ部に対して同一平面において180度回転して配置されたことを特徴とする。
請求項12の発明は、請求項11の発明において、2つのセンサ部が隣接して配置されたことを特徴とする。
請求項13の発明は、請求項10の発明において、センサ部は同一のチップに3つ形成され、2つのセンサ部は、それぞれ残りの1つのセンサ部に対して同一平面において90度及び180度回転して配置されたことを特徴とする。
請求項14の発明は、請求項1乃至13の何れか1項の発明において、重り部を内包する枠部と、枠部に形成されて各固定電極に電気的に接続される1対の検出電極とを有し、各検出電極の間、及び各検出電極と枠部との間、及び各検出電極と重り部との間に隙間が設けられたことを特徴とする。
請求項15の発明は、請求項1乃至14の何れか1項の発明において、固定電極と可動電極との間に吸引力を発生させることにより、第1及び第2の固定電極と可動電極との間の静電容量の変化を検出することを特徴とする。
請求項16の発明は、請求項1乃至15の何れか1項の発明において、重り部の重心位置から前記回動軸に下ろした垂線と可動電極の表面とが成す角度が略45度であることを特徴とする。
請求項17の発明は、一面に開口する凹部と凹部を除く充実部が一体に形成された重り部と、凹部と充実部とが回動方向に沿って並ぶように重り部を回動自在に支持する1対のビーム部と、凹部が開口する前記一面と異なる他の一面において凹部と充実部とに跨って設けられた可動電極と、可動電極における凹部側と対向する位置に配設された第1の固定電極と、可動電極における充実部側と対向する位置に配設された第2の固定電極とから成るセンサ部を備え、1対のビーム部を結ぶ直線を回動軸とした重り部の回動に伴う可動電極と固定電極との間の静電容量の変化から加速度を検出する加速度センサであって、各固定電極の可動電極との対向面に突起部が形成されたことを特徴とする。
本発明によれば、従来であれば突起部が固定電極に接触する程度の衝撃がセンサに与えられたとしても、突起部が逃がし部を介して第1の固定板と接触するため、突起部と固定電極とが直接接触することがない。したがって、突起部が固定電極に付着するのを防止することができる。
本発明に係る加速度センサの実施形態1を示す図で、(a)は要部断面図で、(b)は他の構成における要部断面図である。 本発明に係る加速度センサの実施形態2を示す図で、(a)は要部断面図で、(b)は他の構成における要部断面図である。 本発明に係る加速度センサの参考例を示す要部断面図である。 従来の加速度センサを示す分解斜視図である。 同上の要部断面図である。
以下、本発明に係る加速度センサの各実施形態について図面を用いて説明する。但し、各実施形態の基本的な構成は従来例と共通であるので、共通する部位には同一の番号を付して説明を省略する。尚、以下の説明では、図1(a)における上下左右を上下左右方向と定めるものとする。また、各実施形態において、上部固定板2aが「第1の固定板」、下部固定板2bが「第2の固定板」に相当する。
(実施形態1)
本実施形態は、図1(a)に示すように、各固定電極20a,…の突起部43a,53aと対向する部位に、上部固定板2aの一面(下面)を外部に臨ませるように刳り貫かれた逃がし部20c,20d,21c,21dをそれぞれ設けたことを特徴とする。而して、従来であれば突起部43a,53a,が各固定電極20a,…に接触する程度の衝撃がセンサに与えられたとしても、突起部43a,53aが逃がし部20c,…を介して上部固定板2aと接触するため、突起部43a,53aと各固定電極20a,…とが直接接触することがない。したがって、突起部43a,53aが各固定電極20a,…に付着するのを防止することができる。
ところで、各固定板2a,2bがガラス材料から成り、突起部43a,…がシリコン又はシリコン酸化膜から成るため、これらが衝突しても互いに付着する可能性は非常に低いが、互いに付着する可能性が無いとは言い切れない。そこで、例えば図1(b)に示すように、各固定板2a,2bにおいて逃がし部20c,…と対応する部位の一面を粗面化して微細な凹凸を設けるのが望ましい。この場合、各固定板2a,2bに突起部43a,…が付着するのを防止することができる。尚、各固定板2a,2bの一面を粗面化する方法としては、サンドブラスト法、フッ酸水溶液等の液体を用いた湿式エッチング、四フッ化炭素等のガスを用いたドライエッチング等がある。
(実施形態2)
本実施形態は、図2(a)に示すように、実施形態1における突起部43a,…の表面に、突起部43a,…を構成する材料よりも高硬度の材料から成る薄膜Aを設けたことに特徴がある。薄膜Aは、例えばシリコン窒化膜などのシリコン又はシリコン酸化膜よりも高硬度の材料から成る。ここで、シリコン窒化膜はシリコン酸化膜よりも高硬度ではあるが、一般に厚く(0.2μm以上)形成すると、膜自身の内部応力から亀裂が発生してしまう。そこで、本実施形態では、シリコン又はシリコン酸化膜を母材として突起部43a,…を1〜2μmの厚みで形成し、その表面に薄膜Aを0.2μm以下の薄さで形成している。
上述のように構成することで、各固定板2a,2bに突起部43a,…が付着するのをより好適に防止することができる。また、突起部43a,…の機械的強度が増すので、各固定板2a,2bとの衝突によって突起部43a,…が破損するのを防止することができる。尚、薄膜Aの構成としてはシリコン窒化膜に限定されるものではなく、例えばカーボン材料で形成してもよい。また、カーボン材料としてカーボンナノチューブを採用すれば、薄膜Aの厚み寸法を小さくできるので、突起部43a,…を所望の厚み寸法に容易に調整することができる。
尚、本実施形態においても、実施形態1と同様に、各固定板2a,2bにおいて逃がし部20c,…と対応する部位の一面を粗面化して微細な凹凸を設けるのが望ましい(図2(b)参照)。
ここで、上記各実施形態では、各可動電極4a,5aに突起部43a,53aを形成しているが、図3に示すように、各固定電極20a,…に突起部43a,53aを形成してもよい。この場合、センサに衝撃が与えられた際に突起部43a,53aが各可動電極4a,5aと衝突する。したがって、各可動電極20a,…と各可動電極4,5とが直接接触することがないので、各可動電極4a,5aが各固定電極20a,…に付着するのを防止することができる。
また、上記各実施形態では、隣接する各電極部8a,…の間、各電極部8a,…とフレーム部3との間、各電極部8a,…と各重り部4,5との間に各々隙間が設けられている。このように構成することで、各検出電極80a,80b,90a,90bが互いに電気的に絶縁されるので、各検出電極80a,80b,90a,90bの寄生容量や電極間のクロストークを低減し、高精度な静電容量の検出を行うことができる。
ところで、付着防止膜23a,23bを従来と同様にアルミニウム系金属で構成し、また、半導体製造プロセスにより成膜した場合、付着防止膜23a,23bの表面に微小な凹凸が形成されるため、重り部4,5及び突起部43b,53bが下部固定板2bに付着するのを好適に防止することができる。しかしながら、アルミニウムは比較的柔らかい金属であるため、衝突が繰り返されると付着防止膜23a,23bの表面が平坦化され、接触面積が増大することで逆に付着し易くなるという問題がある。そこで、上記各実施形態においては、付着防止膜23a,23bを重り部4,5及び突起部43b,53bと同程度の硬度を有する材料で構成することで、衝突による一方側の変形を防止し、結果として重り部4,5及び突起部43b,53bが下部固定板2bに付着するのを好適に防止するのが望ましい。
尚、本実施形態では、以下の手順を踏むことで加速度センサの動作確認を行うことができる。即ち、第1の固定電極20a又は第2の固定電極20bと可動電極4aとの間、若しくは第1の固定電極21a又は第2の固定電極21bと可動電極5aとの間に吸引力を発生させることで、重り部4,5を回動させる。そして、重り部4,5の回動に伴って生じる各固定電極20a,…と重り部4,5との間の静電容量の変化を検出することで、加速度センサが正常に動作しているか否かを確認することができる。尚、付着防止膜23a,23bと可動電極4a,5aとの間に吸引力を発生させることで同様の動作確認を行ってもよい。
2a 上部固定板(第1の固定板)
20a,21a 第1の固定電極
20b,21b 第2の固定電極
20c,21c,20d,21d 逃がし部
4,5 重り部
4a,5a 可動電極
40,50 充実部
41,51 凹部
43a,53a,43b,53b 突起部
6a,6b,7a,7b ビーム部

Claims (17)

  1. 一面に開口する凹部と凹部を除く充実部が一体に形成された重り部と、凹部と充実部とが回動方向に沿って並ぶように重り部を回動自在に支持する1対のビーム部と、凹部が開口する前記一面と異なる他の一面において凹部と充実部とに跨って設けられた可動電極と、可動電極における凹部側と対向する位置に配設された第1の固定電極と、可動電極における充実部側と対向する位置に配設された第2の固定電極とから成るセンサ部を備え、1対のビーム部を結ぶ直線を回動軸とした重り部の回動に伴う可動電極と固定電極との間の静電容量の変化から加速度を検出する加速度センサであって、重り部の固定電極と対向する側の面と所定の間隔を空けて配置され且つ一面に各固定電極が設けられる第1の固定板を有し、各可動電極の各固定電極との対向面には各々突起部が形成され、各固定電極の各突起部と対向する部位には、それぞれ第1の固定板の一面を外部に臨ませるように刳り貫かれた逃がし部が設けられたことを特徴とする加速度センサ。
  2. 前記固定板において逃がし部と対応する部位には、凹凸が設けられたことを特徴とする請求項1記載の加速度センサ。
  3. 前記突起部は、シリコン又はシリコン酸化膜から形成されたことを特徴とする請求項1又は2記載の加速度センサ。
  4. 前記突起部は、その表面に突起部を構成する材料よりも高硬度の材料から成る薄膜が設けられたことを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の加速度センサ。
  5. 前記薄膜は、シリコン窒化膜から形成されたことを特徴とする請求項4記載の加速度センサ。
  6. 前記薄膜は、カーボン材料から形成されたことを特徴とする請求項4記載の加速度センサ。
  7. 前記カーボン材料はカーボンナノチューブであることを特徴とする請求項6記載の加速度センサ。
  8. 前記重り部の固定電極が対向する側と反対側の面と所定の間隔を空けて配置される第2の固定板を有し、第2の固定板の各重り部と対向する面には、各重り部の付着を防止するための付着防止膜が設けられたことを特徴とする請求項1乃至7の何れか1項に記載の加速度センサ。
  9. 前記重り部に印加された第1の方向の加速度と、第1の方向と直交する第2の方向の加速度とを検出することを特徴とする請求項1乃至8の何れか1項に記載の加速度センサ。
  10. 前記センサ部は、同一のチップに複数形成されることを特徴とする請求項9記載の加速度センサ。
  11. 前記センサ部が同一のチップに2つ形成され、一方のセンサ部が他方のセンサ部に対して同一平面において180度回転して配置されたことを特徴とする請求項10記載の加速度センサ。
  12. 前記2つのセンサ部が隣接して配置されたことを特徴とする請求項11記載の加速度センサ。
  13. 前記センサ部は同一のチップに3つ形成され、2つのセンサ部は、それぞれ残りの1つのセンサ部に対して同一平面において90度及び180度回転して配置されたことを特徴とする請求項10記載の加速度センサ。
  14. 前記重り部を内包する枠部と、枠部に形成されて各固定電極に電気的に接続される1対の検出電極とを有し、各検出電極の間、及び各検出電極と枠部との間、及び各検出電極と重り部との間に隙間が設けられたことを特徴とする請求項1乃至13の何れか1項に記載の加速度センサ。
  15. 前記固定電極と可動電極との間に吸引力を発生させることにより、第1及び第2の固定電極と可動電極との間の静電容量の変化を検出することを特徴とする請求項1乃至14の何れか1項に記載の加速度センサ。
  16. 前記重り部の重心位置から前記回動軸に下ろした垂線と可動電極の表面とが成す角度が略45度であることを特徴とする請求項1乃至15の何れか1項に記載の加速度センサ。
  17. 一面に開口する凹部と凹部を除く充実部が一体に形成された重り部と、凹部と充実部とが回動方向に沿って並ぶように重り部を回動自在に支持する1対のビーム部と、凹部が開口する前記一面と異なる他の一面において凹部と充実部とに跨って設けられた可動電極と、可動電極における凹部側と対向する位置に配設された第1の固定電極と、可動電極における充実部側と対向する位置に配設された第2の固定電極とから成るセンサ部を備え、1対のビーム部を結ぶ直線を回動軸とした重り部の回動に伴う可動電極と固定電極との間の静電容量の変化から加速度を検出する加速度センサであって、各固定電極の可動電極との対向面に突起部が形成されたことを特徴とする加速度センサ。
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