JPH11230986A - 半導体力学量センサ - Google Patents

半導体力学量センサ

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JPH11230986A
JPH11230986A JP10036326A JP3632698A JPH11230986A JP H11230986 A JPH11230986 A JP H11230986A JP 10036326 A JP10036326 A JP 10036326A JP 3632698 A JP3632698 A JP 3632698A JP H11230986 A JPH11230986 A JP H11230986A
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substrate
movable
electrode
electrodes
beam structure
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JP10036326A
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Seiichiro Ishio
誠一郎 石王
Mineichi Sakai
峰一 酒井
Kenichi Ao
青  建一
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Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
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Publication date
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    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01PMEASURING LINEAR OR ANGULAR SPEED, ACCELERATION, DECELERATION, OR SHOCK; INDICATING PRESENCE, ABSENCE, OR DIRECTION, OF MOVEMENT
    • G01P15/00Measuring acceleration; Measuring deceleration; Measuring shock, i.e. sudden change of acceleration
    • G01P15/02Measuring acceleration; Measuring deceleration; Measuring shock, i.e. sudden change of acceleration by making use of inertia forces using solid seismic masses
    • G01P15/08Measuring acceleration; Measuring deceleration; Measuring shock, i.e. sudden change of acceleration by making use of inertia forces using solid seismic masses with conversion into electric or magnetic values
    • G01P2015/0805Measuring acceleration; Measuring deceleration; Measuring shock, i.e. sudden change of acceleration by making use of inertia forces using solid seismic masses with conversion into electric or magnetic values being provided with a particular type of spring-mass-system for defining the displacement of a seismic mass due to an external acceleration
    • G01P2015/0808Measuring acceleration; Measuring deceleration; Measuring shock, i.e. sudden change of acceleration by making use of inertia forces using solid seismic masses with conversion into electric or magnetic values being provided with a particular type of spring-mass-system for defining the displacement of a seismic mass due to an external acceleration for defining in-plane movement of the mass, i.e. movement of the mass in the plane of the substrate
    • G01P2015/0811Measuring acceleration; Measuring deceleration; Measuring shock, i.e. sudden change of acceleration by making use of inertia forces using solid seismic masses with conversion into electric or magnetic values being provided with a particular type of spring-mass-system for defining the displacement of a seismic mass due to an external acceleration for defining in-plane movement of the mass, i.e. movement of the mass in the plane of the substrate for one single degree of freedom of movement of the mass
    • G01P2015/0814Measuring acceleration; Measuring deceleration; Measuring shock, i.e. sudden change of acceleration by making use of inertia forces using solid seismic masses with conversion into electric or magnetic values being provided with a particular type of spring-mass-system for defining the displacement of a seismic mass due to an external acceleration for defining in-plane movement of the mass, i.e. movement of the mass in the plane of the substrate for one single degree of freedom of movement of the mass for translational movement of the mass, e.g. shuttle type

Abstract

(57)【要約】 【課題】 動作中においても可動電極や錘部が基板に付
着しない半導体力学量検出センサを提供する。 【解決手段】 可動電極7a、7b、8a、8b、梁部
4、5及び質量部6の下部の全てにおいて、基板1に部
分的に突出したストッパー部50を設ける。このよう
に、可動電極7a等、梁部4、5及び質量部6の下部の
全てにおいて、基板1に部分的に突出したストッパー部
50を設ければ、可動電極7a等と基板1との付着を防
止することができる。さらに、可動電極7a等、梁部
4、5及び質量部6の下部において、基板1に下部電極
26を形成し、アンカー部3a、3bを介して下部電極
26と梁構造体2Aとを等電位にすれば、可動電極7a
等と基板1との間に電位差が発生せず、静電気力による
可動電極7a等と基板1との付着を防止することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、梁構造の可動部を
有し、例えば加速度、ヨーレート、振動等の力学量を検
出する半導体力学量センサに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、特開平9−211022号公報に
示されるように、可動電極と固定電極との容量変化によ
って加速度等の検出を行う差動容量型の加速度センサが
ある。これは、アンカー部に支持された梁部、錘部及び
可動電極を可動部と、可動電極に対向するように配置さ
れた固定電極とを有しており、可動部の変位に基づく可
動電極と固定電極との間における容量変化で加速度を検
出するものである。
【0003】上記公報に示されるように、加速度センサ
を製造する際における犠牲層エッチング工程において、
梁部がその下部に位置する基板に付着することを防止す
るために、梁部の下部において基板に突起部を設けて梁
部と基板との接触面積が小さくなるようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、加速度
センサの動作中に生じる可動電極及び錘部と基板との間
の電位差によって静電気力が発生し、可動電極や錘部が
基板に付着してしまうという場合があるため、梁部の下
部において基板に凹凸を設けるだけでは十分でない。
【0005】本発明は上記問題に鑑みてなされ、動作中
においても可動電極や錘部が基板に付着しない半導体力
学量検出センサを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するため、以下の技術的手段を採用する。請求項1乃至
3に記載の発明においては、可動電極(7a、7b、8
a、8b)、梁部(4、5)及び質量部(6)の下部の
全てにおいて、基板(1)に部分的に突出したストッパ
ー部(50)が設けられていることを特徴としている。
【0007】このように、可動電極、梁部及び質量部の
下部の全てにおいて、基板に部分的に突出したストッパ
ー部が設けることにより、可動電極と基板との付着をス
トッパーによって防止することができる。請求項2に記
載の発明においては、可動電極、梁部及び質量部の下部
において、基板には電極パターンが構成されており、こ
の電極パターン(26)は第1のアンカー部(3a、3
b)を介して可動電極、梁部及び質量部と電気的に接続
されて等電位となっていることを特徴としている。
【0008】可動電極、梁部及び質量部と基板との間に
電位差が生じた場合には静電気力が発生するため、この
静電気力によって可動部が基板に付着する場合がある。
このため、可動電極、梁部及び質量部の下部の全てに電
極パターンを設け、これらと等電位にすることにより可
動部が基板に付着することを防止することができる。そ
して、アンカー部を介してこれらと等電位とすることに
より、電極パターンを直接可動部と等電位にすることが
できるため、別々に同じ電位に合わせる場合と違い確実
に等電位とすることができる。このため、より確実に可
動部が基板に付着することが防止できる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図に示す実施形態
において説明する。図1に、本発明の一実施形態にかか
る半導体加速度センサの斜視図を示す。また、図2に図
1に示す半導体加速度センサの平面図を示し、図3、図
4に、図2におけるA−A断面図、B−B断面図を示
す。
【0010】図1〜図3において、基板1の上面には、
単結晶シリコン(単結晶半導体材料)を溝によって分離
して形成された梁構造体(可動部)2Aと固定部2Bと
が配置されている。図2、図3に示されるように、梁構
造体2Aは、基板1側から突出する2つのアンカー部3
a、3bにより架設されており、基板1の上面において
固定部2Bから所定間隔を隔てた位置に配置されてい
る。アンカー部3a、3bはポリシリコン薄膜よりな
る。
【0011】アンカー部3a、3bは、それぞれ梁部
4、梁部5を支持している。梁部4、5は、略長方形状
(多角形状)に折り曲げられた折り曲げ型の梁で構成さ
れている。換言すれば、梁部4、5は、その長手方向が
図2の左右方向となる略長方形で構成されており、内周
を開口させることによって2本の梁を構成し、2つの梁
の変位によって梁構造体2Aを可動とするようになって
いる。
【0012】また、梁部4、5の内周の開口部分には、
図2に示す梁部4、5の紙面上下方向への移動を規制す
るストッパー部100、101が形成されている。具体
的には、図3に示すように、このストッパー部100、
101は、梁構造体2Aとは分離して構成されていると
共にアンカー部100a、101aにて基板49側に固
定され、固定部2Bの一部を成している。そして、この
ストッパー部100、101は、アンカー部3a、3b
を介して梁構造体2Aと電気的に接続されており、梁構
造体2Aと等電位になっている。また、ストッパー部1
00、101は、梁部との接触面積を小さくするために
部分的に突出した形状(突出部分100b、101b)
で構成されており、この突出部分100b、101bが
実質的なストッパーとしての役割を果たすようになって
いる。そして、この突出部分100b、101bは梁部
4、5の端から所定の間隔(例えば2μm)をもって形
成されており、この間隔以上に梁構造体2Aが移動でき
ないようにしている。
【0013】梁部4と梁部5との間には、長方形状を成
す錘部(質量部)6が架設されている。なお、図示しな
いが、エッチング液の進入を行い易くするために、この
錘部6の上下に貫通する透孔を形成してもよい。さら
に、錘部6における一方の側面(図2においては左側
面)から2つの可動電極7a、7bが突出している。こ
の可動電極7a、7bは棒状を成し、等間隔をおいて平
行に、例えば200〜400μmの長さを有して延びて
いる。また、錘部6における他方の側面(図1において
は右側面)からは2つの可動電極8a、8bが突出して
いる。この可動電極8a、8bは棒状を成し、等間隔に
平行に、例えば200〜400μmの長さを有して延び
ている。ここで、梁部4、5室梁部6、可動電極7a、
7b、8a、8bは後述する犠牲層酸化膜の一部若しく
は全部をエッチング除去することにより、可動となって
いる。そして、これらが可動部を構成している。
【0014】また、基板1の上面には、2つの第1の固
定電極9a、9b及び第2の固定電極11a、11bが
固定されている。第1の固定電極9a、9bは基板1側
から突出するアンカー部10a、10bにより支持され
ており、梁構造体2の各可動電極7a、7bの一方向の
側面に対向して配置されている。また、第2の固定電極
11a、11bは基板1側から突出するアンカー部12
a、12bにより支持されており、梁構造体2の各可動
電極7a、7bの他方の側面に対向して配置されてい
る。これら第1、第2の固定電極9a、9b、11a、
11bは、可動電極7a、7bと略等間隔で配置されて
おり、梁部4、5とストッパー部100、101との間
隔よりも大きい間隔(例えば2.5〜3.0μm)とな
っている。
【0015】同様に、基板1の上面には、第1の固定電
極13a、13b及び第2の固定電極15a、15bが
固定されている。第1の固定電極13a、13bはアン
カー部14a、14bにより支持され、かつ、梁構造体
2の各可動電極8a、8bの一方の側面に対向して配置
されている。また、第2の固定電極15a、15bは、
アンカー部16a、16bにより支持され、かつ、梁構
造体2の各可動電極8a、8bの他方の側面に対向して
配置されている。なお、本実施形態では、可動電極及び
第1、第2の固定電極を左右両側面に2つづつ設けたも
のを示しているが、実際には30〜100個の可動電極
等を設けるようにしている。これは、可動電極等の数を
増加させることにより容量を増加させ、より好適に容量
検出が行えるようにするためである。
【0016】なお、図示しないが、基板の上面には、電
極取出部が形成されており、この電極取出部から可動電
極及び第1、第2の固定電極による容量変化に基づく電
位が取り出せるようになっている。この電極取出部は基
板1から突出するアンカー部により支持されている。基
板1は、図3、図4に示すように、シリコン基板49の
上に、貼り合わせ用薄膜(ポリシリコン薄膜)48とシ
リコン酸化膜47とシリコン窒化膜46と導電性薄膜
(リン等の不純物をドーピングしたポリシリコン薄膜)
45とシリコン窒化膜43とを積層した構成となってお
り、導電性薄膜45がシリコン窒化膜43、46の内部
に埋め込まれた構造となっている。
【0017】導電性薄膜45は、図3に示すように、ア
ンカー部3a、3b、100a、101aを構成し、ま
た図4に示すように、アンカー部10a、10b、12
aを構成している。なお、図3、図4に図示されていな
いアンカー部12b、14a、14b、16a、16b
についても導電性薄膜45により構成されている。ま
た、導電性薄膜45は、第1の固定電極9a、9bと電
極取出部との間、第1の固定電極13a、13bと電極
取出部との間、第2の固定電極11a、11dと電極取
出部との間、及び第2の固定電極15a、15bと電極
取出部との間をそれぞれ電気的に接続する配線を形成す
ると共に、下部電極(静電気力相殺用固定電極)26を
形成している。図5に下部電極26のパターンを斜線で
示す。この図に示されるように、下部電極26は基板1
の上面部における梁構造体2Aと対向する領域に形成さ
れている。
【0018】また、図3、図4に示すように、アンカー
部3aの上方にはアルミ薄膜よりなる電極(ボンディン
グパッド)51が設けられている。そして、本実施形態
では、さらに梁構造体2Aを構成する梁部4、5、錘部
6、可動電極7a、7b、8a、8bの下部において、
シリコン窒化膜43を部分的に突出させたストッパー5
0が形成されている。図6に、ストッパー50の形成位
置を三角形で示す。この図に示されるように、梁部4、
5、錘部6、可動電極7a、7b、8a、8bの下部の
全ての部分に形成されている。
【0019】上記構成において、梁構造体2Aの可動電
極7a、7bと第1の固定電極9a、9bとの間に第1
のコンデンサが、また梁構造体2Aの可動電極7a、7
bと第2の固定電極11a、11bとの間に第2のコン
デンサが形成される。同様に、梁構造体2Aの可動電極
8a、8bと第1の固定電極13a、13bとの間に第
1のコンデンサが、また梁構造体2Aの可動電極8a、
8bと第2の固定電極15a、15bとの間に第2のコ
ンデンサが形成される。
【0020】そして、第1、第2のコンデンサの容量に
基づいて梁構造体2Aに作用する加速度を検出できるよ
うになっている。より詳しくは、可動電極と固定電極と
により2つの差動静電容量を形成し、2つの容量が等し
くなるようにサーボ動作を行う。このような構成、作動
となる本実施形態に示す加速素センサにおいて、上述し
たように、ストッパー50が梁部4、5、錘部6、可動
電極7a、7b、8a、8bの下部全てに形成されてい
るため、梁構造体2Aが自重によって下方に移動した時
にも面積が小さなストッパー50にしか触れなくなり、
犠牲層エッチング後の乾燥工程の際等において、梁構造
体2Aのいずれの部分も下方の基板49側に付着しない
ようにすることができる。
【0021】さらに、梁構造体2Aと下部電極26とを
等電位にすることにより梁構造体2Aと基板1との間に
生じる静電気力を相殺する。つまり、下部電極26はア
ンカー部3a、3bを通じて梁部4、5及び錘部6と結
合されているため、電気的に等電位であり、梁部4、5
及び静電気力により基板1に付着することを防止するこ
とができる。すなわち、梁構造体2Aはシリコン基板4
9に対して絶縁されているため、梁構造体2Aとシリコ
ン基板49間のわずかな電位差によっても梁構造体2A
が基板49側に付着しようとするが、それを防止するこ
とができる。
【0022】また、折り曲げ型の梁部4、5の内部に、
部分的に突出した突出部分100b、101bを備えた
ストッパー部100、101を設けると共に、突出部分
100b、101bと梁部4、5との間隔よりも可動電
極と第1、第2の固定電極との間隔の方を大きくしてい
るため、図2の紙面上下方向に梁構造体2Aが移動して
も、可動電極と第1、第2の固定電極とが接触しないよ
うにすることができる。このため、可動電極と第1、第
2の固定電極との付着を防止することができる。そし
て、ストッパー部100、101を梁構造体2Aとは分
離しているため、梁部4、5が共振してもストッパー部
100、101が変位せず、可動電極と第1、第2の固
定電極との間隔以上に梁構造体が移動することがない。
このため、共振時においても固定電極と可動電極とが付
着しないようにできる。
【0023】また、ストッパー部100、101をアン
カー部100a、101aを介して梁構造体2aと等電
位としているため、梁構造体2aとストッパー部10
0、101との間に静電気力が発生しないようにでき
る。このため、静電気力による梁構造体2Aとストッパ
ー部100、101との付着も防止できる。このよう
に、ストッパー部100、101を梁構造体2Aとは分
離して構成すると共に、突出部分100b、101bと
梁部4、5との間隔を可動電極と第1、第2の固定電極
との間隔よりも狭くし、さらにアンカー部100a、1
01aを介してストッパー部100、101と梁構造体
2Aとを等電位にすることで、梁構造体2Aと固定部2
Bとが付着することを防止することができる。なお、ス
トッパー部100、101を梁部4、5と分離して(別
体で)設けているため、梁部4、5を形成するときの自
由度を備えているという効果もある。
【0024】次に、図1〜図6に示した加速度センサの
製造工程を図7〜図13を用いて説明する。なお、図7
〜図13は、図2におけるB−B断面での製造工程を示
す概略断面図である。 〔図7に示す工程〕まず、第1の半導体基板としての単
結晶シリコン基板40を用意する。そして、このシリコ
ン基板40にn型不純物をイオンを注入し、シリコン基
板40の表層部にコンタクト用のn+ 型層40aを形成
する。その後、n+ 型層40a上に犠牲層用薄膜として
のシリコン酸化膜41を熱酸化、CVD法等により成膜
する。
【0025】〔図8に示す工程〕フォトリソグラフィに
より、レジスト膜80をマスクとしてシリコン酸化膜4
1を一部エッチングし、凹部42を形成する。これは、
犠牲層エッチング工程において梁構造体2Aがリリース
された後に表面張力等で基板に付着するのを防止すべ
く、付着面積を減らすために形成する。
【0026】〔図9に示す工程〕さらに、犠牲層エッチ
ング時のエッチングストッパとなるシリコン窒化膜43
をデポジションする。その後、シリコン酸化膜41とシ
リコン窒化膜との積層体に対してフォトリソグラフィを
経てドライエッチング等によりアンカー部形成領域に開
口部44a、44b、44c、44dを形成する。この
開口部44a〜44dは、梁構造体2Aと基板(下部電
極)とを接続するため、及び固定電極(及び電極取出
部)と配線パターンとを接続するためのものである。
【0027】そして、開口部44a〜44dを含むシリ
コン窒化膜43上に導電性薄膜となるポリシリコン薄膜
45をデポジションし、その後、ポリシリコン薄膜45
にリン拡散等により不純物を導入し、フォトリソグラフ
ィを経てシリコン窒化膜43上の所定領域に配線パター
ン45aと下部電極45b及びアンカー部45cを形成
する。そして、ポリシリコン薄膜45を含むシリコン窒
化膜43上にシリコン窒化膜46をデポジションし、さ
らにシリコン酸化膜47をCVD法等により成膜する。
【0028】〔図10に示す工程〕さらに、シリコン酸
化膜47の上に貼り合わせ用薄膜としてのポリシリコン
薄膜48を成膜する。その後、このポリシリコン薄膜4
8に対して表面研磨を施し、貼り合わせ用の面として平
坦化する。 〔図11に示す工程〕シリコン基板40とは別の単結晶
シリコン基板(支持板)49を用意し、ポリシリコン薄
膜48の表面に貼り合わせる。
【0029】〔図12に示す工程〕シリコン基板40と
シリコン基板49の表裏を逆にして、シリコン基板40
側を表面研磨し、シリコン基板40を所望の厚さ(例え
ば2〜20μm)まで薄膜化する。その後、シリコン基
板40にn型不純物をイオン注入し、シリコン基板40
の表層部にコンタクト用のn+ 型層40bを形成する。
【0030】〔図13に示す工程〕シリコン基板40の
所定領域に電極(パッド)51を形成したのち、フォト
リソグラフィを経てシリコン基板40をエッチングし、
梁部4、錘部6、可動電極7a及び第1、第2の固定電
極9a、9b、11aを分離する一定幅のトレンチを形
成する。なお、ここでシリコン基板40に対し、リン拡
散等により不純物を導入し、後に静電容量を検出するた
めの電極となるようにする。
【0031】続いて、HF系のエッチング液を用いて犠
牲層エッチングを行い、犠牲酸化膜を除去する。これに
より、梁構造体2Aを構成する梁部4(5)、錘部6、
可動電極7a(7b、8a、8b)等がリリースされ、
可動となる。この際、エッチング後の乾燥の過程で可動
部が基板に付着するのを防止するために、パラジクロロ
ベンゼン等の昇華材を用いる。
【0032】そして、凹部43が形成されていた部分
は、シリコン窒化膜43が部分的に突出したストッパー
50となる。このようにして、埋め込みSOI基板を用
い、配線パターン及び下部電極を絶縁体分離により形成
した加速度センサを形成することができる。なお、図1
4は上記のように製造した図13に示す加速度センサの
斜視断面図である。
【0033】上述した実施形態においては、犠牲層用薄
膜41としてシリコン酸化膜を用い、導電性薄膜45と
してポリシリコン薄膜を用いているため、犠牲層エッチ
ング工程において、HF系エッチング液を用いた場合、
シリコン酸化膜はHFに溶けるがポリシリコン薄膜は溶
けないので、HF系エッチング液の濃度や温度を正確に
管理したり、エッチングの終了を正確なる時間管理にて
行う必要がなく、製造が容易となる。
【0034】そして、この犠牲層エッチング工程におい
て、図8に示す凹部42により図4に示すストッパー5
0が形成されているので、梁構造体2Aがリリースされ
た後におけるエッチング液の置換工程において梁構造体
2Aと基板1との間に純水等のリンス液(置換液)の液
滴が残るが、この液滴の付着面積を減らして液滴による
表面張力を小さくしてリンス液の蒸発の際に可動部が基
板に固着するのが防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかる加速度センサの斜
視図である。
【図2】図1における加速度センサの上面図である。
【図3】図2におけるA−A断面図である。
【図4】図2におけるB−B断面図である。
【図5】下部電極26を説明するための図である。
【図6】ストッパー50の形成位置を説明するための図
である。
【図7】図1に示す加速度センサの製造工程を説明する
ための図である。
【図8】図7に続く加速度センサの製造工程を説明する
ための図である。
【図9】図8に続く加速度センサの製造工程を説明する
ための図である。
【図10】図9に続く加速度センサの製造工程を説明す
るための図である。
【図11】図10に続く加速度センサの製造工程を説明
するための図である。
【図12】図11に続く加速度センサの製造工程を説明
するための図である。
【図13】図12に続く加速度センサの製造工程を説明
するための図である。
【図14】図13に示す加速度センサの斜視断面図であ
る。
【符号の説明】
1…基板、2A…梁構造体、2B…固定部、3a、3b
…アンカー部、4、5…梁部、6…錘部、7a、7b、
8a、8b…可動電極、9a、9b…第1の固定電極、
11a、11b…第2の固定電極、26…下部電極、5
0…ストッパー部。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板(1)上に、可動部(2A)と固定
    部(2B)とを備えてなり、 前記可動部は、可動電極(7a、7b、8a、8b)を
    有する質量部(6)が、前記基板上に形成された第1の
    アンカー部(3a、3b)により梁部(4、5)を介し
    て支持され、力学量により変位するように構成されてお
    り、 前記固定部は、前記可動電極と対向する形状を成し前記
    基板上に固定された固定電極(9a、9b、11a、1
    1b、13a、13b、15a、15b)を有してお
    り、 前記可動電極、前記梁部及び前記質量部の下部の全てに
    おいて、前記基板に部分的に突出したストッパー部(5
    0)が設けられていることを特徴とする半導体力学量セ
    ンサ。
  2. 【請求項2】 前記可動電極、前記梁部及び前記質量部
    の下部において前記基板には電極パターンが構成されて
    おり、この電極パターン(26)は前記第1のアンカー
    部を介して前記可動電極、前記梁部及び前記質量部と電
    気的に接続されて等電位となっていることを特徴とする
    請求項1に記載の半導体力学量センサ。
  3. 【請求項3】 前記ストッパー部は、前記電極パターン
    を部分的に突出させたものであることを特徴とする請求
    項2に記載の半導体力学量センサ。
JP10036326A 1998-02-18 1998-02-18 半導体力学量センサ Pending JPH11230986A (ja)

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