JP2006172662A - 磁気記録媒体及び磁気記録装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】磁気記録層が表出する磁気記録媒体の、耐磨耗性、耐腐食性を高め、かつ潤滑剤のスピンオフによる潤滑特性の劣化を防止する。
【解決手段】磁気記録媒体10の記録面10aに撥水処理されたカーボンナノチューブ6を立設したカーボンナノチューブ層5を形成する。雰囲気中の水滴はカーボンナノチューブ6の先端に球形に保持され、記録面10aに到達しないので、耐腐食性に優れる。また、カーボンナノチューブ6が撓んで磁気ヘッド7の衝撃を緩和するので、優れた耐衝撃性を有する。さらに、記録面10a上に潤滑剤8を塗布しても、潤滑剤8が密集するカーボンナノチューブ6に遮られてスピンオフしないので、潤滑特性の劣化が小さい。
【選択図】図1

Description

本発明は、記録面上を浮上する又は擦動する磁気ヘッドにより磁気記録の書込、読出がなされる磁気記録媒体に関し、とくに記録面の環境耐性及び耐磨耗性に優れかつ潤滑特性の劣化が少ない磁気記録媒体に関する。
今日、磁気ディスク装置、例えばハードディスクドライブ(HDD)では、高速かつ高密度に記録するために、磁気記録媒体を高速回転させるとともに磁気ヘッドの浮上量を小さくする努力が続けられており、さらには記録面を磁気ヘッドが擦動する磁気記憶装置も検討されている。なお、本明細書において、記録面とは磁気ヘッドにより磁気記録層への磁気記録又は読出がなされる側の磁気記録媒体表面をいう。
しかし、磁気記録媒体の磁気ヘッドの浮上量の減少や擦動は、磁気記録媒体の表面(記録面)への磁気ヘッドの衝突確率を高くする。高速回転時のこのような衝突は重大なクラッシュの引き金になる可能性がある。このため、記録面を、磁気ヘッドの衝突時の磨耗やクラッシュから保護することができる高い耐磨耗性と優れた潤滑特性を有する磁気記録媒体が求められている。
図7は、従来の磁気記録媒体と磁気ヘッドの関係を表す断面図である。図7を参照して、従来の磁気ディスク装置、例えばハードディスクドライブ(HDD)に用いられる磁気記録媒体10の記録面10aの保護は、磁気記録層4上に設けられた保護層21と、その保護層21上に塗布された潤滑剤8とでなされていた。保護層21は、ダイヤモンドライクカーボン(以下「DLC」という。)のような耐磨耗性を有する硬質材料から構成され、磁気記録層4を磁気ヘッド7の接触(より正確には磁気ヘッドのスライド面7dとの接触)による損傷から保護するとともに、磁気記録層4が雰囲気中の水分及び酸性化学物質により腐食されることを防止する。潤滑剤8は、PFPE(パーフルオロポリエーテル)のような流動性を有する潤滑材料からなり、磁気ヘッド7の接触時の摩擦を軽減する。
潤滑特性の劣化が少なく、耐磨耗性に優れた磁気記録媒体10を提供するため、撥水性を有する中空カーボンナノチューブを潤滑剤として用いる技術が公開されている(特許文献1を参照)。図8は従来の改良された潤滑方法の説明図であり、カーボンナノチューブを分散させた潤滑剤を用いたときの磁気記録媒体と磁気ヘッドの状態を断面図により表している。
図8を参照して、潤滑剤8に分散されたカーボンナノチューブ22は、保護層21の表面にカーボンナノチューブ22の側面を接して吸着し、厚さがほぼカーボンナノチューブ6の直径に等しい層を形成する。従って、磁気ヘッド7は保護層21上に吸着されたカーボンナノチューブ22に阻まれ、保護層21への接触は回避される。このため、保護層21の磨耗、損傷を防ぐことができる。
一方、磁気ヘッド7がカーボンナノチューブ22に衝突しても、カーボンナノチューブ22は強靱で損傷を受けない。また、カーボンナノチューブ22は転動して衝突の衝撃を逃がすので、高温にならない。このため、この磁気記録媒体10は耐磨耗性に優れ、かつ潤滑剤8の劣化が少ない。さらに、潤滑剤8を用いず、カーボンナノチューブのみを保護層21の表面に分散して潤滑層とする方法も開示されている。この方法では、磁気ヘッドと保護層21の距離をカーボンナノチューブ22の直径まで短くすることができる。
特開2001−67644号公報
上述した従来の磁気記録媒体10では、流動性を有する潤滑剤8が硬質の保護層21上に塗布されているため、磁気記録媒体10の回転速度が大きくなると潤滑剤8が飛散して減少し(いわゆるスピンオフ)次第に記録面10aの潤滑特性が失わる。とくに、高速回転時に磁気ヘッド7と記録面10aとが接触した場合、接触面が瞬間的に高温になり潤滑剤8が変質し、潤滑特性が著しく低下してしまい、場合によってはヘッドクラッシュに至る場合もある。
また、磁気記録層4上に保護層21を設けるために、磁気ヘッド7のスライド面7dと磁気記録層4間の距離(磁気的スペーシング)が磁気ヘッド7の浮上量より保護層21の厚さだけ長くなり、記録密度の向上の障害となっている。この保護層21を薄くすると、磁気記録層4の組成成分が保護層21に被覆されていない部分を通って表面まで拡散して腐食生成物を形成し、この腐食生成物が磁気ヘッド7のスライド面7dに衝突するので、保護層21をあまり薄くすることはできない。
このように、保護層と潤滑剤とで磁気記録層を保護する従来の磁気記録媒体では、スピンオフ及び磁気ヘッドの接触により記録面の潤滑特性が劣化する。また、カーボンナノチューブを潤滑剤に分散させる方法では、磁気記録媒体10の高速回転時のスピンオフを避けられず、潤滑特性の劣化を招く。また、潤滑剤8を用いず、カーボンナノチューブを保護層21表面に分散して潤滑層を形成する方法では、カーボンナノチューブ22の層がその直径程度と薄いため、雰囲気中の水分等が凝集して形成された水滴が容易に保護層21表面に接触し、その下の磁気記録層4を腐食するおそれがある。このため、厚い保護層21の配設が欠かせず、記録密度の向上が阻害されていた。
本発明は、磁気記録層と磁気ヘッド間の距離が小さく、かつ記録面の潤滑特性の劣化及び磁気記録層の腐食が生じ難い磁気記録媒体、及びその磁気記録媒体を用いた磁気記録装置を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明の第一の構成に係る磁気記録媒体は、その記録面にカーボンナノチューブが立設されたカーボンナノチューブ層を有する。
カーボンナノチューブは、単層(SWNT)又は多層(WMNT)の円筒構造からなる直径がサブnm〜数十nm程度の針状物質であり、可撓性を有する。このため、磁気ヘッドが記録面に接近して磁気ヘッドのスライド面がカーボンナノチューブの先端に接触すると、カーボンナノチューブは撓んで磁気ヘッドを受け止めるように作用するので、記録面に垂直方向の衝撃が緩和される。また、磁気ヘッドの衝突時にスライド面と記録面との間に作用するずれ応力は、接触したカーボンナノチューブがスライド面の進行方向にさらに撓むことで緩和される。このように、磁気ヘッドの記録面への衝突の衝撃が緩和されるから、記録面、例えば磁気記録層の表面の損傷を有効に防ぐことができる。
さらに、磁気ヘッド衝突時の衝撃が大きい場合は、カーボンナノチューブは根元近くから倒伏し略全長に渡ってその側面を記録面に接触して延在するようになる。磁気ヘッドのスライド面は、この倒伏したカーボンナノチューブの層の上を滑走する。カーボンナノチューブは耐磨耗性に優れるから、倒伏したカーボンナノチューブの層は良好な潤滑層として作用する。またカーボンナノチューブは強靱で、かかる磁気ヘッドの衝突、滑走によってカーボンナノチューブが破損することは少ない。なお、多少の本数のカーボンナノチューブが破損しても、カーボンナノチューブの立設密度は高いから、記録面の耐磨耗性及び潤滑特性が問題とされる程に劣化することは少ない。このように、衝突の衝撃が大きい場合でも、記録面と磁気ヘッドの間に必ずカーボンナノチューブが介在して磁気ヘッドが記録面に直接接触しないから、磁気ヘッド及び磁気記録媒体の損傷が防止される。
また、上記本発明の第一の構成では、流動性を有する潤滑剤を必要としないので、潤滑剤の劣化又は減少による潤滑特性の劣化を生ずることがない。このように潤滑剤を使用しない場合には、カーボンナノチューブの表面が撥水性であること、具体的には水との接触角が90度を超える撥水性処理がされている必要がある。これにより、雰囲気中の水分が凝集して水滴が形成されても、大きな表面張力が働いて、立設するカーボンナノチューブの先端に水滴が球状に保持され、水滴が記録面に接することが阻止される。従って、保護層がなくても記録面から進行する腐食を防止することができる。このため、保護層を設けず、磁気記録層を直接記録面として表出することができる。これにより、磁気ヘッドと記録面との距離を、保護層を設けた場合に較べて小さくすることができ、高い記録密度を実現することができる。勿論、必要ならば保護層を設けてもよい。
本発明のカーボンナノチューブは、その根元を記録面に固定して立設される。固定することで、磁気ヘッドが衝突してもカーボンナノチューブが衝突位置から排除されることを防ぐことができる。このため、カーボンナノチューブに基づく耐磨耗性を長く維持することができる。カーボンナノチューブを立設する角度は、記録面に垂直方向が好ましいが、これに限らず斜めに立設されてもよい。
カーボンナノチューブの外径は、可撓性の観点から細いことが好ましい。この点から、カーボンナノチューブの直径は20nm以下が好ましく、とくに単層構造のナノチューブ(SWNT)は直径がサブnm〜5nmであるので適している。
カーボンナノチューブの長さ及び立設密度は、水分の進入の阻止、カーボンナノチューブの可撓性、及び磁気ヘッドの浮上量を考慮して適切に定められる。即ち、雰囲気から凝集してカーボンナノチューブの先端に付着した水滴が記録面に到達するのを防ぐには、長くかつ高密度の方がよい。なお、このとき考慮すべき水滴は、記録ビットサイズ程度以上の大きさのものである。カーボンナノチューブの可撓性を高めて磁気ヘッドの磨耗、損傷を防ぐには、長くかつ低密度の方がよい。磁気ヘッドの浮上量を小さくするには、短くかつ低密度の方がよい。これらを考慮すると、例えば、数μm幅の記録ビットサイズ、数十nmの浮遊量、カーボンナノチューブが直径10〜20nmの多層構造のナノチューブ(MWNT)とするとき、カーボンナノチューブの長さ及び密度はそれぞれ700nm以下、4×1012本/m2 以上とすることが好ましい。
本発明の第二の構成では、上記本発明の第一の構成のカーボンナノチューブが立設する記録面に潤滑剤を塗布する。即ち、記録面に塗布された潤滑剤は、立設するカーボンナノチューブの間を埋める層を形成する。本構成では、潤滑剤の塗布により、記録面の潤滑特性をさらに優れたものとすることができる。なお、本構成のカーボンナノチューブは、潤滑剤によりカーボンナノチューブの表面がコーテングされて撥水性となるから、カーボンナノチューブ自体は撥水処理がされていなくてもよい。
本構成では、記録面に塗布された潤滑剤は、記録面に高密度に立設されたカーボンナノチューブの根元を浸すように記録面上に広がる。このため、磁気記録媒体、すなわち記録面が高速回転しても、潤滑剤は高密度のカーボンナノチューブに遮られて飛散しないので、潤滑剤のスピンオフが抑制される。従って、記録面の潤滑特性の劣化が少ない。
本第二の構成のカーボンナノチューブの立設密度は、潤滑剤の流動を抑制する観点から高いことが望ましい。通常用いられる潤滑剤であるPFPE(パーフルオロポリエーテル)系潤滑剤を、20,000rpmで回転する直径10cmの磁気記録媒体に)用いたとき、カーボンナノチューブの密度が4×1012本/m2 以上あれば有効にスピンオフを抑制することができる。
上述した第一及び第二の構成の磁気記録媒体を、磁気ヘッドが記録面に押圧され擦動する擦動型の磁気記録装置に用いることができる。磁気ヘッドを記録面に押圧すると、磁気ヘッドと記録面との間に倒伏したカーボンナノチューブが介在し、磁気ヘッドはそのカーボンナノチューブの層の上を擦動する。カーボンナノチューブは硬質で潤滑性及び耐磨耗性に優れるから、この倒伏したカーボンナノチューブの層は優れた潤滑層及び保護層として機能する。この場合、磁気ヘッドと記録面との距離はカーボンナノチューブの直径程度と短く、記録密度を容易に高くすることができる。
上述したように、本発明の磁気記録媒体は、磁気ヘッドの衝突を緩和しかつ水分の進入を阻止するので、保護層を薄く又は除去することができるので磁気ヘッドと磁気記録層間の距離が短く、高密度に記録することができる。
また、潤滑剤を使用する構成では、潤滑剤のスピンオフが抑制されるから、潤滑特性の劣化が少ない磁気記録媒体を提供することができる。
本発明の第一実施形態は、保護層を設けない磁気記録媒体に関する。図1は本発明の第一実施形態断面図であり、磁気記録媒体とその記録面上を浮上する磁気ヘッドを表している。図2は本発明の第一実施形態の部分拡大断面図であり、表面に水滴が付着した記録媒体を表している。
本発明の第一実施形態に係る磁気記録媒体は、浮上型のハードディスク磁気装置に用いられる磁気ディスクである。この磁気記録媒体は、図1及び図2を参照して、ガラス基板1上に、厚さ5μmのNi−P層2、厚さ15nmのCr系下地層3、厚さ30nmのCo系磁気記録層4がこの順序でスパッタにより積層され、その磁気記録層4表面(本実施形態では記録面10aとなる。)にカーボンナノチューブ6が記録面10aにほぼ垂直に立設されたカーボンナノチューブ層5が形成されている。
なお、カーボンナノチューブ6と記録面10aとがなす角度は、磁気ヘッド7をカーボンナノチューブ6が撓んで受け止めることができる程度の角度があれば足りる。また、その角度も全てのカーボンナノチューブ6が同一である必要はなく、全体としてある方向、例えば垂直方向に分布していればよい。さらに、カーボンナノチューブ6が毛髪状に絡み合うものでもよい。
かかるカーボンナノチューブ6は、例えば周知のCVD法を用いて成長させることができる。二瓶瑞久等は、表面化学 vol.25,No.6,pp326−331,2004に、触媒を含む成長面上に多層構造のカーボンナノチューブ(MWNT)を立設するように成長させるCVD技術を公開している。また、Yoichi Murakami等は、Chemical Physics Letters 385 (2004) 298−303に、Co−Mo触媒を含む成長面上に立設する単層構造のカーボンナノチューブ(SWNT)を成長するCVD技術を公開している。本実施形態のカーボンナノチューブ6はこのようなCVD法を用いて成長することができる。勿論、立設するカーボンナノチューブ6を形成できる他の方法を用いることもできる。
本第一実施形態のカーボンナノチューブ6は、チャンバ内に外部バイアス電圧を印加することができる電極を備えたプラズマCVD装置(図示せず)を用い、以下の工程を経て形成された。先ず、表面に磁気記録層4が形成された状態の磁気記録媒体10を、記録面10aを上方に向けて電極上に載置し、350℃に加熱し保持する。次いで、チャンバ内にCVDガスを導入した後、プラズマを励起し、電極に400Vの負電圧のバイアス電圧を印加しつつ、磁気記録媒体10の記録面10aにカーボンナノチューブ6を成長した。CVDガスとして流量10sccmのメタノールと流量100sccmの水素ガスを混合してチャンバ内に流入した。チャンバ内の圧力は250Paであり、プラズマは2.4GHzのマイクロ波で励起した。この装置では、チャンバ内の電極には負のバイアス電圧が印加されているため、電極表面にほぼ垂直に電気力線が発生する。この状態で多層構造のカーボンナノチューブ6(MWNT)が、ほぼ電極表面に垂直に、即ち記録面10aに垂直に成長した。
CVD法を用いたカーボンナノチューブ6の成長には、よく知られているように成長面に触媒が存在する必要がある。本第一実施形態では、記録面10aとして表出する面がCoを含む磁気記録層の表面なので、成長面となる記録面10aにはCoが分散して存在する。この記録面10aに分散するCoが触媒として作用するので、容易にカーボンナノチューブ6が立設するように成長する。
上述したバイアス電圧を印加したCVD法により成長したカーボンナノチューブ6は、直径が10〜20nm、長さが100nm、立設密度が1×1014本/m2 であった。
次いで、カーボンナノチューブ6の表面を撥水処理した。撥水処理は、少量のPFPE系の潤滑剤を記録面10aに塗布し、カーボンナノチューブ6表面に潤滑剤をコートした。また、既述の特許文献1にあるように、カーボンナノチューブ成長後に、メタン等の疎水性官能基を含むガスのプラズマに暴露することで行なうこともできる。これらの撥水処理により、カーボンナノチューブ6に水との接触角が90°を超える疎水性を付与することができる。
このように、カーボンナノチューブ層5を構成するカーボンナノチューブ6を撥水処理すると、雰囲気から凝集した水がカーボンナノチューブ層5表面に落下しても、図2を参照して、水は表面張力により球形の水滴11になってカーボンナノチューブ6の先端に保持され、記録面10a(即ち磁気記録層4の表面)まで到達しない。このため、磁気記録層4が雰囲気に表出していても磁気記録層4の腐食は阻止される。このように、カーボンナノチューブ6を撥水性にすると、磁気記録層4を被覆する保護層を設ける必要はないか、あるいは後述する第三実施形態のように極めて薄い保護層とすることができる。
次に、本発明の第一実施形態の磁気記録媒体10を備えた磁気記録装置の動作を説明する。図3は本発明の第一実施形態の動作説明用断面図(その1)であり、図1の部分拡大図であって記録・書込動作時のカーボンナノチューブの状態を表している。図4は本発明の第一実施形態の動作説明用断面図(その2)であり、磁気ヘッドが記録面へ衝突した状態を表している。
正常な書込・読出状態では、図3を参照して、磁気ヘッド7は記録面10aから10nm〜数十nm浮上して飛行する。なお、図1を参照して、磁気ヘッド7及び磁気記録媒体10は相対的にそれぞれ逆方向の進行方向7c、10cに移動している。再び図3を参照して、カーボンナノチューブ6の長さは100nmと磁気ヘッド7の浮上量より長いので、磁気ヘッド7のスライド面7dにカーボンナノチューブ6が接触し、接触したカーボンナノチューブ6aは磁気ヘッド7の進行方向へ反るように撓む。即ち、磁気ヘッド7は撓んだカーボンナノチューブ6aにより支持される。このとき、カーボンナノチューブ6は、スライド面7dに接触すると撓んで進行方向7cの衝撃を緩和する。また、上下の衝撃は、カーボンナノチューブ6aの撓みにより吸収される。従って、本実施形態の磁気記録媒体は、衝撃の吸収力に優れている。なお、磁気ヘッド7の後端7bが通過した記録面10aでは、撓んでいたカーボンナノチューブ6aが再び立設してもとの状態に戻る。
磁気ヘッド7が記録面10aへ衝突するほどの大きな力が加わった場合、図4を参照して、磁気ヘッド7直下のカーボンナノチューブ6aは、スライド面7dに押圧されて完全に倒伏し、ほぼ全長が記録面10aに接して延在する。その結果、磁気ヘッド7と記録面10aとの間に倒伏したカーボンナノチューブ6aが挟まれ、このカーボンナノチューブ6a上を磁気ヘッド7が滑走する。従って、本実施形態の磁気記録媒体10は、磁気ヘッド7と記録面10aとが直接衝突することがなく、保護層がなくても優れた耐衝撃性、耐磨耗性を保持できる。
上述した第一実施形態の磁気記録媒体10を、擦動型の磁気ヘッドに適用することもできる。このとき、磁気ヘッド7は記録面10aに押圧され、図4を参照して、磁気ヘッド7と記録面10aとの間に倒伏したカーボンナノチューブ6aを挟み、磁気ヘッド7はこのカーボンナノチューブ6a上を擦動する。これにより、磁気ヘッド7と磁気記録層4との距離を、カーボンナノチューブ6aの直径程度まで小さくすることができる。
本発明の第二実施形態は、カーボンナノチューブが立設された記録面上に潤滑剤からなる潤滑層を形成した記録媒体に関する。図5は本発明の第二実施形態断面図であり、磁気記録媒体の表面の構造を表している。
本第二実施形態では、図5を参照して、磁気記録媒体10の記録面10aに、カーボンナノチューブ6が立設され、カーボンナノチューブ層5が形成されている。このカーボンナノチューブ6の成長前の磁気記録媒体10の構造、及びカーボンナノチューブ6の成長方法は第一実施形態と同様である。次いで、dip法(浸漬法)により、記録面10a上にPFPE系の潤滑剤8を塗布する。この潤滑剤8はカーボンナノチューブ6の根元、即ち記録面10a上まで沈降し記録面10aを被覆する潤滑剤8の層を形成する。次いで、窒素中で紫外線を照射して、カーボンナノチューブ6と潤滑剤8との付着性を高める。本第二実施形態の磁気記録媒体10は潤滑剤8があるため第一実施形態のものより潤滑特性が優れている。なお、本実施形態では潤滑剤8が疎水性を有するからカーボンナノチューブ6の撥水化処理を省略することもできる。
本第二実施形態の磁気記録媒体10のスピンオフ耐性を評価した。第二実施形態の磁気記録媒体10を20,000rpmで30分間回転を継続したのち、回転前後の潤滑剤8の量の変化を観測した。潤滑剤8の量は、磁気記録媒体10の記録面10aの反射赤外線吸収スペクトルのうちC−F結合に基づく吸収ピーク(1300cm-1)の強度により評価した。その結果、回転前後で潤滑剤8の変化は観測されなかった。この結果は、本第二実施形態の磁気記録媒体10が、潤滑剤8のスピンオフによる劣化が極めて小さいことを示している。
さらに、本発明に係る磁気記録媒体10の耐湿性試験を行ない、従来の磁気記録媒体と比較した。本発明の第一及び第二実施形態の磁気記録媒体10を、温度65℃、湿度80%の環境に24時間放置した。その後、室温にて希硝酸を磁気記録媒体10に滴下し、1時間放置したのち滴下した希硝酸に含まれる元素を定量分析した。定量分析には、誘導プラズマ質量分析計(IPC−MS)を用いた。その結果、磁気記録層4の主成分であるCoの溶出量は両実施形態とも2.5μg/m2 であった。この本発明の実施形態に係る磁気記録媒体10からのCoの溶出量は、ダイヤモンド状カーボン保護層21及び潤滑剤の層を磁気記録層4上に設けた従来の磁気記録媒体の溶出量と同じであった。このように、本発明に係る磁気記録媒体10は、保護層21がなくても保護層がある従来の磁気記録媒体と同程度の耐腐食性を有している。
本発明の第三実施形態は、第一及び第二実施形態の磁気記録媒体の記録面に保護層を設けた実施形態に関する。図6は本発明の第三実施形態断面図であり、磁気記録層の表面に保護層が設けられた磁気記録媒体を表している。
図6を参照して、本第三実施形態の磁気記録媒体10は、磁気記録層4の表面にダイヤモンド状カーボンからなる保護層9が設けられている点を除き、第一又は第二実施形態と同様である。このように、保護層9を設けることで磁気記録層4の損傷、腐食をより効果的に抑制することができる。
この保護層9は、従来の磁気記録媒体の保護層21に較べて薄く形成することができる。例えば、下層の磁気記録層4からCo等が保護層9表面に拡散するほど薄くすることもできる。さらには、保護層9が例えば2nm以下と薄くて、磁気記録層4の一部が表出するものでもよい。このように保護層9を薄くすると、保護層9表面に触媒となるCo等が拡散するので、その表面に第一実施形態と同様の方法を用いて立設するカーボンナノチューブを成長することができる。また、保護層9が厚くその表面にCo等が存在しない場合は、保護層9をCo等の触媒となる元素を含むダイヤモンド状カーボンをスパッタ等により形成することで、保護層9表面に第一実施形態と同様にしてカーボンナノチューブ6を成長することができる。他に、保護層9表面に触媒となる元素をスパッタにより分散させたのち、カーボンナノチューブ6を成長してもよい。
上述した本明細書の記載には、以下の付記記載の発明が開示されている。
(付記1)基板上に記録層を有する磁気記録媒体において、
前記記録層表面にカーボンナノチューブが立設されたカーボンナノチューブ層を有することを特徴とする磁気記録媒体。
(付記2)前記カーボンナノチューブが長さ700nm以下、密度4×1012本/m2 以上で配置された請求項1記載の磁気記録媒体。
(付記3)前記カーボンナノチューブが単層構造である付記1記載の磁気記録媒体。
(付記4)前記カーボンナノチューブの直径が、20nm以下である付記1記載の磁気記録媒体。
(付記5)前記カーボンナノチューブ層に潤滑剤が塗布されていることを特徴とする付記1記載の磁気記録媒体。
(付記6)前記潤滑剤の膜厚が、前記カーボンナノチューブの長さよりも薄いことを特徴とする付記5記載の磁気記録媒体。
(付記7)前記カーボンナノチューブの表面が撥水性であることを特徴とする付記1記載の磁気記録媒体。
(付記8)前記記録層上に保護層が設けられていることを特徴とする付記1記載の磁気記録媒体。
(付記9)付記1〜8の何れかに記載の磁気記録媒体を備えた磁気記録装置。
本発明によれば、耐衝撃性、耐腐食性に優れ、かつ潤滑特性の劣化が少ない磁気記録媒体を提供することができるから、ハードデスク等の磁気記録装置の信頼性を著しく向上することができる。
本発明の第一実施形態断面図 本発明の第一実施形態の部分拡大断面図 本発明の第一実施形態の動作説明用断面図(その1) 本発明の第一実施形態の動作説明用断面図(その2) 本発明の第二実施形態断面図 本発明の第三実施形態断面図 従来の磁気記録媒体と磁気ヘッドの関係を表す断面図 従来の改良された潤滑方法の説明図
符号の説明
1 基板
2 Ni−P層
3 Cr系下地層
4 磁気記録層
5 カーボンナノチューブ層
6,6a,22 カーボンナノチューブ
7 磁気ヘッド
7a 先端
7b 後端
7c 磁気ヘッドの進行方向
7d スライド面
8 潤滑剤
9,21 保護層
10 磁気記録媒体
10a 記録面
10c 磁気記録媒体の進行方向
11 水滴

Claims (5)

  1. 基板上に記録層を有する磁気記録媒体において、
    前記記録層表面にカーボンナノチューブが立設されたカーボンナノチューブ層を有することを特徴とする磁気記録媒体。
  2. 前記カーボンナノチューブが長さ700nm以下、密度4×1012本/m2 以上で配置された請求項1記載の磁気記録媒体。
  3. 前記カーボンナノチューブ層に潤滑剤が塗布されていることを特徴とする請求項1記載の磁気記録媒体。
  4. 前記カーボンナノチューブの表面が撥水性であることを特徴とする請求項1記載の磁気記録媒体。
  5. 請求項1、2、3又は4記載の磁気記録媒体を備えた磁気記録装置。
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