JP2003248917A - 磁気記録媒体 - Google Patents

磁気記録媒体

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 LUL方式で顕著な移着現象を抑止し、かつ再
生素子の付着障害及びフライスティクション障害を抑え
ることのできる磁気記録媒体を提供する。 【解決手段】 磁気記録媒体10は、基板1と、この基
板1上に形成された磁性層3と、この磁性層3上に形成
された炭素系保護層4と、この炭素系保護層4上に形成
された潤滑層5とを少なくとも備えてなる。このうち炭
素系保護層4を、磁性層3側に形成され水素を含む炭素
水素系保護層4aと、潤滑層5側に形成され窒素を含み
水素を含まない炭素窒素系保護層4bとにより構成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、情報を記録するた
めの磁気記録媒体に関し、特にHDD(ハートディスクド
ライブ)等に搭載する磁気ディスクに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、磁気ディスク装置においては、停
止時には磁気記録媒体上の接触摺動用の内周領域面に磁
気記録ヘッドを接触させておき、起動時には磁気記録ヘ
ッドをこの内周領域面に接触摺動させながら僅かに浮上
させ、接触摺動用の内周領域面の外側に位置する記録再
生用の領域面で記録再生を開始するCSS(Contact Starta
nd Stop)方式が採用されてきた。このCSS方式では、磁
気記録媒体上に、記録再生用領域とは別に接触摺動用領
域を確保しておく必要がある。
【0003】また、CSS方式では、停止時に磁気記録媒
体と磁気記録ヘッドとが接触吸着してしまわないよう
に、磁気記録媒体上にテクスチャと呼ばれる一定の表面
粗さの凹凸形状を設けることが行われている。また、CS
S方式では、磁気記録ヘッドの接触摺動から磁気記録媒
体を保護するために、特許第3058066等のように、磁気
記録媒体の表面を炭素系保護層で被覆し、さらに炭素系
保護層の上に潤滑層を塗布する等されてきた。
【0004】一方近年では、高記録容量化の可能な、LU
L(Load Unload)方式が採用され始めている。LUL方式で
は、停止時には、磁気記録ヘッドを磁気記録媒体の外に
位置するランプと称される傾斜台に退避させておき、起
動時には、磁気記録媒体が回転開始した後に、磁気記録
ヘッドをランプから磁気記録媒体面上に滑動させてから
記録再生を行うため、磁気記録媒体上で磁気記録ヘッド
が接触摺動することはない。
【0005】このLUL方式では、CSS方式のように磁気記
録媒体面上に磁気記録ヘッドの接触摺動用領域を設ける
必要がないため、CSS方式に比べて記録再生用領域の面
積を広く確保でき、磁気記録媒体の記録容量を増やせる
と云う利点がある。また、LUL方式では、磁気記録媒体
と磁気記録ヘッドとが接触しないのでCSS方式のよう
に、テクスチャを設ける必要がなく磁気記録媒体を更に
平滑化できる。従って、磁気記録ヘッドの浮上量をCSS
方式の場合よりも低下(15[nm]以下)させて、磁気記録
媒体の記録密度を高めることができると云う利点もあ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、CSS方
式からLUL方式へ移行するに伴ってヘッドの再生素子部
の腐食障害と、浮上時にフライスティクション障害が頻
発するようになってきた。ヘッド再生素子部の腐食現象
が発生すると、再生信号の出力が低下することにより読
み出しエラーが頻発し、場合によっては全く再生が不可
能となったり、腐食部が増大して、浮上走行中に磁気記
録媒体にダメージを与えることがある。また、フライス
ティクションとは、磁気記録ヘッドが浮上走行時に、浮
上姿勢や浮上量に変調をきたす障害であり、不規則な再
生出力変動が頻発する。場合によっては、浮上走行中に
磁気記録媒体と接触し、クラッシュを起こして磁気ディ
スクを破壊してしまう。このフライスティクションは前
駆症状なしに突発するすることが多く、制御の困難な障
害の一つである。
【0007】本発明者らは、これらの問題について研究
した結果、LUL方式において頻発しやすい原因を明らか
にした。すなわち、近年の磁気記録ヘッドは、浮上量制
御の容易なNPABスライダ(負圧スライダ)が採用されて
いるが、浮上走行時には、スライダ面に負圧が発生する
ために、磁気記録ヘッドは、磁気記録媒体面上の記録再
生用領域に存在する微量な有機系・無機系の付着物等や
流動性の高い潤滑層を、掃除機のように徐々にスライダ
面に集め濃縮し、スライダ面に堆積させてしまう。
【0008】本発明者らの研究の結果、CSS方式では、
これら磁気記録ヘッドに移着した堆積物質は、磁気記録
ヘッドが磁気記録媒体面上の接触摺動用領域を接触摺動
するときに、接触摺動面でクリーニングされる機能が備
わっていることを見出した。しかしLUL方式では、磁気
記録ヘッドが磁気ディスク上を接触摺動しないために、
このクリーニング作用が得られないことが判った。
【0009】LUL方式では、クリーニング作用が得られ
ないため、磁気記録ヘッドに移着した濃縮されたコンタ
ミ、特に硫化物系コンタミ、塩化物系コンタミ、窒化物
系コンタミ等の、酸性系コンタミが再生素子部の腐食を
起こしていることを発見した。特に、高出力の得られる
磁気抵抗効果型再生素子(MR,GMR,TMR素子等)は腐食さ
れやすい。また、磁気抵抗効果型ヘッドは、従来用いら
れてきた薄膜ヘッドとは異なり、記録素子と再生素子が
分離している録再分離構造を有している。録再分離構造
の場合、両素子間に、Fe−Ni系などのパーマロイ等
のシールドを広く形成する必要がある。このパーマロイ
は腐食されやすい合金であるために、薄膜ヘッドと異な
り、磁気抵抗効果型ヘッドの場合、腐食現象に対して、
厳重に保護する必要がある。
【0010】また、LUL方式では、前述のクリーニング
作用が得られないために、磁気記録ヘッドに磁気記録媒
体の潤滑層の潤滑剤が移着堆積され易く、磁気記録ヘッ
ドに移着堆積した磁気記録媒体の潤滑剤は、浮上姿勢を
大きく乱し、フライスティクション障害を発生させ易い
ことが判った。
【0011】これら移着物質は、一定量以上堆積する
と、磁気記録ヘッドの浮上走行中に、磁気記録媒体上に
落下し、クラッシュを引き起こしていることも判った。
更に、LUL方式への移行に伴う磁気記録媒体表面の平滑
化は、磁気記録媒体面上に存在する微量な有機系・無機
系の付着物や、流動性の高い潤滑剤の移動度を更に高め
てしまうために、前述した移着現象を促進してしまう。
また、磁気記録ヘッドの浮上量の低下も、前記移着現象
を更に促進していることも判った。上述のような理由に
よって、LUL方式では、移着現象の抑止なしには、15[n
m]以下の低浮上量を安定的に達成することは困難である
ことが判った。
【0012】本発明の目的は、LUL方式で顕著な移着現
象を抑止し、かつ再生素子の付着障害及びフライスティ
クション障害を抑えることのできる磁気記録媒体を提供
することにある。また、本発明の目的は、磁気記録ヘッ
ドの浮上量を15[nm]以下とした場合であってもフライス
ティクションその他の障害が発生することのない磁気記
録媒体を提供することにある。また、本発明の目的は、
磁気記録媒体の歩留まりを向上させる技術を提供するこ
とにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、更なる研
究の結果、炭素系保護層における潤滑層側の境界部分の
表面活性を、窒素を含有させることによって高め、表面
吸着力を上げることにより、磁気記録媒体上に付着する
無機・有機コンタミ等や、潤滑層の非密着部分等が磁気
記録ヘッドへ移着するのを抑止できることを突き止め
た。
【0014】すなわち、炭素系保護層における潤滑層側
の境界部分に窒素を含有させた場合、当該部分において
C(炭素)とN(窒素)とが3重結合し、潤滑層側の最
表面にN+が現れる。N+は、磁気記録媒体表面上の付着
物、特に硫化物系コンタミ(S2-やSO4 2-等)、塩化
物系コンタミ(Cl-等)、窒化物系コンタミ(N
3 -)等の酸性コンタミと電気的にイオン結合してこれ
を吸着する。これにより、磁気記録媒体表面上の付着物
が磁気記録ヘッドへ移着する現象を抑制できることが判
った。
【0015】また、潤滑層を構成する潤滑剤の末端基
は、水酸基(OH-)やカルボキシル基(COOH-)等
の負の極性をもつ官能基であるが、これらはN+と電気
的に親和性が高い。従って、炭素系保護層全体と潤滑層
との密着性が向上するので、該潤滑層の磁気記録ヘッド
への移着を抑止できる。更に、潤滑剤の末端基とN+
は電気的に親和性が高いので、潤滑層の被覆率を向上さ
せることができ、磁気記録媒体面上に酸性コンタミ等が
付着すること自体を抑制できる。
【0016】但し、炭素系保護層における潤滑層側の境
界部分に水素を含有させると前述した窒素含有による作
用が殆ど働かないことが判った。すなわち、炭素系保護
層における潤滑層側の境界部分に水素を含有させた場
合、その部分においてCとH(水素)が結合することに
より、HがCのダングリングボンド(未結合手)を埋め
るが、このCとHの結合は電気的に中性である。従っ
て、炭素系保護層における潤滑層側の境界部分に、僅か
でも水素原子と結合した炭素水素膜部分が存在した場
合、該炭素水素膜部分は電気的に中性であるため、この
炭素水素膜部分と前記コンタミや潤滑剤の極性基とは分
子間力結合でか結合しない。分子間力結合は、イオン結
合よりも弱い結合である。従って、炭素系保護層におけ
る潤滑層側の境界部分に僅かでも水素を含むと磁気記録
ヘッドの負圧スライダーが誘起する負圧によって、前記
コンタミや潤滑剤が磁気記録ヘッド側に移着してしまう
のである。そこで、炭素系保護層における潤滑層側の境
界部分には、水素を含有させないようにするのが好まし
い。
【0017】ここで、特許第3058066号公報記載の技術
について言及すると、この技術による炭素系保護層で
は、その最表面保護膜が炭素、水素、窒素で構成されて
いる。すなわち、炭素系保護層の最表面が、炭素窒素系
層及び炭素水素系層と、炭素水素窒素系層とが混在して
いる状態で構成されているので、上述の理由により、LU
L方式や、それに伴う15[nm]以下の低浮上量で課題とな
ってきた再生素子部、特に磁気抵抗効果型再生素子部の
腐食現象と、フライスティクション障害を確実に抑止で
きるとは云い難い。
【0018】一方、炭素系保護膜に水素を含有させる
と、CのダングリングボンドをHが埋めることにより、
剛性の高い安定な非晶質構造が構成されるので、該炭素
系保護膜が全体として高い耐磨耗性を発揮する。そこ
で、炭素系保護層における磁性層側の境界部分に水素を
含有せしめるとよい。すなわち、炭素窒素系保護層は、
炭素水素系保護層に比べて柔らかく耐磨耗性が低いの
で、炭素系保護層の基部、即ち炭素系保護層における磁
性層側の境界部分に水素を含有せしめることにより、炭
素系保護層全体としての剛性を確保できる。
【0019】従って、本発明の第1の態様では、基板
と、この基板の上に形成された磁性層と、この磁性層上
に形成された炭素系保護層と、この炭素系保護層上に形
成された潤滑層と、を少なくとも備える磁気記録媒体で
あって、前記炭素系保護層は、前記磁性層側の境界部分
が水素を含んで構成される一方、前記潤滑層側の境界部
分が窒素を含み、且つ水素を含まずに構成されているこ
とを特徴とする磁気記録媒体を提供する。
【0020】なお、本発明において、炭素系保護層にお
ける磁性層側の境界と潤滑層側の境界との間には水素、
窒素が混在してもよく、又水素、窒素濃度を当該厚み方
向にステップ状(段階的)、或いは連続的に変化させて
構成してもよい。
【0021】本発明の第2の態様では、第1の態様によ
る磁気記録媒体において、前記炭素系保護層は、前記磁
性層側に形成され、水素を含む炭素水素系保護層と、前
記潤滑層側に形成され、窒素を含み水素を含まない炭素
窒素系保護層と、を有してなることを特徴とする磁気記
録媒体を提供する。
【0022】ここで、前記炭素水素系保護層の厚みは、
20Å以上とするのが好ましい。この炭素水素系保護層
の厚みが20Å未満では、前記炭素系保護層全体の剛性
を維持するのに充分でなく、LUL時に磁気記録ヘッドが
回転する磁気記録媒体面上へ潤滑する際に発生する衝撃
によって、磁気記録媒体を傷つけたり、クラッシュの原
因となってしまうので好ましくない。このような障害が
起こらないよう余裕を考慮すると、前記炭素水素系保護
層の厚みは好ましくは30Å以上である。なお、この炭
素水素系保護層の厚みの上限値については、特にLUL方
式としては制約を設ける必要がない。この場合は、炭素
系保護層全体の膜厚から潤滑層側の炭素窒素系保護層の
厚みを差し引いた差分の膜厚が上限値となる。
【0023】ところで、CSS方式からLUL方式への移行に
伴って、磁気ヘッドの低浮上量化と、磁気的スペーシン
グを減少させるために炭素系保護層の厚みの減少と、が
求められた結果、磁性層からの金属イオン(CoやPt
等)が、炭素系保護層を浸透して磁気記録媒体の表面へ
浸出し、磁気記録媒体面を腐食させる現象(媒体コロー
ジョン現象)が深刻化してきている。これらの浸出物質
は、磁気記録ヘッドに移着し易く、クラッシュやフライ
スティクション障害の原因となる。
【0024】LUL方式では、既述のようにクリーニング
作用が得られないため、媒体コロージョン現象について
も厳重に防止する必要がある。本発明者らの研究によれ
ば、前記炭素水素系保護層の前記磁性層と接する部分に
窒素を含有させないようにすることにより、媒体コロー
ジョン現象を有効に防止できることが判明した。すなわ
ち、炭素水素系保護層は、炭素窒素系保護層や炭素水素
窒素系保護層などの窒素含有炭素層に比べて緻密な構造
である故、磁性層から磁気記録媒体表面への金属イオン
の浸出を防止する作用が高い。従って、炭素水素系保護
層の磁性層と接する部分を、窒素を含有しない炭素水素
膜とすることにより、金属イオンの浸出を充分に抑止
し、LUL方式の信頼性を更に向上させることができる。
【0025】また、前記炭素水素系保護層の厚みは、5
Å以上とするのが好ましい。5Å以上であれば、金属イ
オンの浸出を確実に抑止できる。より好ましくは、前記
炭素水素系保護層の厚みを10Å以上とする。その場合
は、金属イオンの浸出抑止作用は一層確実となり、さら
に信頼性を向上できる。なお、前記炭素水素系保護層の
厚みについては、金属イオン浸出防止の観点からは特に
上限を設ける必要はない。
【0026】また、前記炭素水素系保護層に含有される
水素の濃度は、炭素に対して3at%以上20at%未
満とするのが好ましい。前記炭素水素系保護層に含有さ
れる水素の濃度が炭素に対して3at%未満の場合は、
LULの衝撃に耐えるのに充分な剛性が得られず、又金属
イオンの浸出を充分に抑止できない。一方、前記炭素水
素系保護層に含有される水素の濃度が炭素に対して20
at%以上の場合は、ポリマー状の炭素膜部分が増大し
て、炭素系保護層全体の磁性層に対する付着強度が低下
し、LUL時の衝撃で膜剥がれの原因となる。
【0027】より好ましくは、炭素水素系保護層に含有
される水素の濃度を炭素に対して5at%以上15at
%以下とする。この場合は、炭素系保護層全体をその層
厚が70Å以下となるように薄膜状に構成しても全体と
しての剛性と磁性層への付着強度とを高めることができ
る。
【0028】また、本発明において、炭素窒素系保護層
における、炭素に対する窒素の含有量は4at%以上と
するのが好ましい。4at%以上であれば、磁気記録ヘ
ッドの再生素子部の腐食現象を充分に抑止できる。高い
再生出力が得られる磁気抵抗効果型ヘッドでは、前述の
ように腐食現象が起こり易いが、4at%以上の窒素含
有量とすることにより、確実に磁気抵抗効果型再生素子
と、シールド部の腐食現象を抑止できる。また、フライ
スティクション障害も抑止できるので、LUL方式用の磁
気記録媒体として好適である。
【0029】また、炭素窒素系保護層における、炭素に
対する窒素の含有量は10at%以下とするのが好まし
い。窒素の含有量が10at%を超える場合、炭素窒素
系保護層最表面が中性化してしまうので好ましくない。
すなわち、窒素の含有量が10at%を超えると、Cの
ダングリングボンドを埋めるNの量が増加することによ
り、炭素窒素系保護層の最表面が次第に中性化され、最
表面のN+が減少してゆく。なお、本発明者の研究によ
れば、窒素の含有量が10at%の場合に、炭素窒素系
保護層の最表面が完全に中性化してしまうことが判って
いる。
【0030】炭素窒素系保護層最表面のN+が減少し中
性化が進むと、磁気記録媒体のコンタミ吸着性が低下す
るので、磁気記録媒体面上へのコンタミの付着を抑制す
ることはできる。従って、CSS方式の場合であれば、窒
素含有量に上限を設ける必要はない。しかし、炭素窒素
系保護層最表面を完全に中性化したとしても、付着する
コンタミの量はゼロにはならないため、LUL方式のよう
にクリーニング作用が得られない場合は、負圧スライダ
を備える磁気記録ヘッドへの移着堆積を防止することは
できない。そこで、むしろ制御可能な範囲で磁気記録媒
体のコンタミ吸着力を上げることにより、一度磁気記録
媒体に付着したコンタミを磁気記録ヘッド側に移着させ
ないのが有効である。
【0031】従って、本発明の第3の態様では、第2の
態様による磁気記録媒体において、前記炭素窒素系保護
層における、炭素に対する窒素の濃度は、4at%以上
10at%以下とされていることを特徴とする磁気記録
媒体を提供する。
【0032】なお、炭素窒素薄膜の場合、含有する窒素
の量が10at%以下であれば、N +が存在できるので
好ましいが、窒素含有量7at%付近からN+の減少が
始まるため、本発明の作用を最大限に発揮するには窒素
の含有量を7at%以下とするのがより好ましい。ま
た、上述のように、本発明の磁気記録媒体ではコンタミ
吸着力を向上させているので、本発明の磁気記録媒体を
HDD(ハードディスクドライブ)に搭載する場合には、
該HDD内の環境をClass1000以下とするのが好ましい。
【0033】なお、製造工程にもよるが、炭素窒素系保
護層と炭素水素系保護層とは膜応力が異なるために、両
者の間で力学的作用が働く場合がある。この力学的作用
は、両者の境界がある場合には直接的に、また、窒素、
水素の含有量を層厚方向に連続的或いは段階的に制御す
る製造方法等によって両者の境界が形成されない場合に
は当該層厚方向中間部を介して間接的に作用する。そし
て、このようにして両者の間に力学的作用が働いた結
果、炭素系保護層全体の付着力を低下させる場合があ
る。特に、LUL時の衝撃が累積してきた場合などには、
炭素系保護層全体の付着力の低下と相まって膜剥がれが
発生してしまうことも考えられる。これを防止するため
には、前述した窒素、酸素の好適な含有量の範囲内で、
炭素窒素系保護層中の窒素濃度を、炭素水素系保護層中
の水素濃度よりも低くするとよい。その場合は、両者の
膜応力差が緩和され、炭素系保護層全体の付着力が低下
してしまうことを防止できる。
【0034】本発明では、潤滑層側の炭素窒素系保護層
表面に存在するN+により、磁気記録媒体表面の吸着力
を高めるので、この炭素窒素系保護層が炭素系保護層の
表面を被覆していればその作用を発揮する。但し、炭素
窒素系保護層の膜厚が1Å未満では、この被覆が充分で
はなく、磁性層側の炭素水素系保護膜が露見する部分が
形成され易いので好ましくない。また、炭素窒素系保護
層の膜厚が15Åを超えた場合、前述したように、炭素
窒素系保護層は剛性が低いので、炭素系保護層全体の耐
磨耗性が低下することとなってLUL時の衝撃により磁気
記録媒体面上に傷等が生じ易くなるので好ましくない。
そこで、炭素窒素系保護層の層厚を15Å以下とするこ
とにより、LUL方式での信頼性を確保することができ
る。
【0035】従って、本発明の第4の態様では、第2又
は第3の態様による磁気記録媒体において、前記炭素窒
素系保護層の層厚が、1Å以上15Å以下とされている
ことを特徴とする磁気記録媒体を提供する。ここで、炭
素窒素系保護層の層厚は炭素系保護層全体の層厚の1/
4以下としてもよい。
【0036】ここで、炭素系保護層全体の層厚は、70
Å以下とするのが好ましい。LUL方式では、磁気記録媒
体の表面を平滑化できるため、磁気記録ヘッドの浮上量
を低下させることができるが、炭素系保護層を70Å以
下の薄膜状とすることにより、磁気スペーシングの減少
による記録密度の向上を図れるからである。また、炭素
系保護層全体の層厚が70Åを超える場合は、結果とし
て磁性層側の炭素水素系膜の膜厚を上昇させることにな
るが、炭素水素系保護層は磁性層に対して応力を与える
ので、炭素系保護層の膜厚が70Åを超える場合には注
意を要する。
【0037】なお、本発明において、炭素系保護層の潤
滑層側、すなわち炭素窒素系保護層にリン(P)を含有
させてもよい。PはNと同様にP+を構成するので好ま
しい。この場合において、Pは窒素の作用を減じない程
度に含有させるのが好ましい。
【0038】また、本発明においては炭素窒素系保護層
表面に存在するN+の作用により、潤滑層の被覆率及
び、密着率を向上させることができるが、該被覆率は8
0%以上とすることが好ましい。このように、潤滑層が
炭素系保護層の表面(炭素窒素系保護層の表面)を被覆
する度合いを高めることにより、磁気記録媒体面上に付
着している微量のコンタミ(例えば、酸性系コンタミ)
が付着するサイトを減じられるので、該コンタミ等が磁
気記録ヘッドへ移着してしまうことが抑えられ、前述の
腐食現象を抑止できる。
【0039】従って、本発明の第5の態様では、第1乃
至第4の何れかの態様による磁気記録媒体において、前
記潤滑層の被覆率が80%以上とされていることを特徴
とする磁気記録媒体を提供する。
【0040】なお、炭素系保護層の表面(炭素窒素系保
護層の表面)に対する潤滑層の被覆率を80%以上とす
ることにより、コンタミ吸着サイトは減少するが、被覆
率向上に伴い潤滑剤の非密着部分も相対的に増加するの
で、同時に密着率を70%以上とすると良い。また、潤
滑層の被覆率は、85%以上であれば、コンタミ吸着サ
イトを略無くすことができるので好ましい。特に、腐食
減少を起こし易い磁気抵抗効果型ヘッドに対して用いる
場合には有用性が高い。
【0041】本発明においては、潤滑層の密着率を70
%以上とするのが好ましい。潤滑層の密着率を70%以
上とすることにより、潤滑剤の非密着部分を減少させる
ことができるので、コンタミ等の磁気記録ヘッドへの移
着を抑制できる。その結果、フライスティクション障害
やクラッシュ等を抑止できる。
【0042】従って、本発明の第6の態様では、第1乃
至第5の何れかの態様による磁気記録媒体において、前
記潤滑層の密着率が70%以上とされていることを特徴
とする磁気記録媒体を提供する。
【0043】また、本発明において、磁性層の組成は特
に限定されないが、炭素系保護層表面へ浸出しやすいC
oやPtを含む磁性材料を用いた場合、本発明の作用を
有効に発揮できる。具体的には、磁性層は、CoPt系
合金、CoCr系合金、CoCrPt系合金、CoCr
PtTa系合金、CoCrPtTaB系合金、CoCr
Ni系合金等を用いて構成できる。
【0044】本発明において、潤滑層の素材は特に限定
されないが、炭素系保護層表面のN +とイオン結合可能
な極性基を持つものが好ましい。具体的には、潤滑層と
してはフッ素系潤滑剤PFPE(パーフルオロポリエーテ
ル)系の主鎖に水酸基(OH-)或いはカルボキシル基
(COOH-)等の負の極性をもつ官能基を含むものが
適している。より具体的には、潤滑層としては、例えば
アウジモント社製の「フォンプリンZ-DOL」や、「フォ
ンブリンZ-TETRAOL」等が挙げられる。特に、Z-TETRAOL
を含む潤滑層の場合、OH-の数がZ-DOLよりも多いた
め、炭素窒素系膜表面に形成されるN+とのイオン結合
の親和性が高く、本発明の作用を顕著に発揮するので好
ましい。
【0045】なお、潤滑層の層厚は18Å未満とするの
が好ましく、より好ましくは15Å以下である。潤滑層
の層厚を18Å以上とする場合、仮に炭素窒素系保護層
中の窒素含有量を調整しても、潤滑層の厚さが厚いた
め、潤滑層と炭素系保護層との非密着部分が増える。従
って、この場合、潤滑層の密着率を70%以上とすること
が困難となり、LUL方式ではスライスティクション障害
が発生し易くなる。
【0046】また、潤滑層の層厚は5Å以上とするのが
好ましい。潤滑層の層厚が5Å未満では、潤滑層の被覆
率を80%以上とするのが困難となり、磁気抵抗効果型
ヘッドを用いる場合、腐食現象を起こし易くなる。
【0047】また、本発明の第7の態様によれば、第1
乃至第6の何れかの態様による磁気記録媒体において、
この磁気記録媒体の主表面の表面粗さがRaで0.7
[nm]以下とされていることを特徴とする磁気記録媒
体も提供される。
【0048】磁気記録媒体の主表面の表面粗さをRaで
0.7[nm]以下とすることにより、LUL方式におい
て磁気記録ヘッドの浮上量が15[nm]以下であるこ
とを要求される場合であっても、磁気記録ヘッドへの移
着現象を確実に抑止できる。なお、Raが0.5[n
m]以下の平坦な表面の場合では、潤滑層の流動性が高
まることによる潤滑層密着率の減少によって、磁気記録
ヘッドへの潤滑層の移着が促進されて、フライスティク
ション障害を起こし易いので、上述のように本発明によ
って移着防止措置をとることが重要である。
【0049】また、磁気記録媒体の主表面の表面粗さは
Rqで0.9[nm]以下であることが好ましい。Rq
が0.9[nm]を超えると、磁気記録媒体の表面形状
凹凸の偏差が増大し、潤滑層の被覆率が低下し始めるの
で好ましくない。また、磁気記録媒体の主表面の表面粗
さがRqで0.7[nm]以下であれば、潤滑層の被覆
率を80%以上としやすいため好ましい。なお、ここに
云うRa、Rq等の表面粗さは、日本工業規格(JIS)のB
0601規定のものを指す。
【0050】また、本発明において、基板は特に限定さ
れないが、剛性が高く、高記録密度化に適したガラス基
板が好ましい。ガラス基板には、化学強化されたアモル
ファスガラス基板や、結晶化ガラス基板等がある。特
に、平滑化の容易なアルミノシリケートガラスを化学強
化した基板では、高い剛性、高い平滑性を兼ね備えてい
るため本発明には好適である。
【0051】また、本発明の磁気記録媒体の製造に当た
っては、スパッタリング法(DCマグネトロンスパッタ、
RFスパッタ等)、プラズマCVD法、又はイオンビームデ
ポジット法等を採用できる。特に、炭素系保護層は、A
r(アルゴン)等の不活性ガスと水素含有ガスとの混合
雰囲気中で、炭素水素系保護膜を形成した後に、不活性
ガスと、水素を含有しない窒素含有ガスとで、水素を含
有しない炭素窒素系保護膜を形成することにより構成で
きる。
【0052】また、炭素系保護層の形成に当たって、不
活性ガスと、窒素含有ガス及び水素含有ガスとの混合雰
囲気中で成膜しつつ、これら窒素含有ガスと水素含有ガ
スとの混合比を操作することにより、炭素系保護層の水
素及び窒素濃度を当該厚み方向に段階的或いは連続的に
制御してもよい。
【0053】なお、ここで云う窒素含有ガスには、窒素
ガス(N2)の他、シアンガス(CN4)、硝酸ガス(N
3)、亜硝酸ガス(NO2)等及びこれらの混合ガスが
含まれる。なお、潤滑層側の炭素窒素系保護層の形成に
用いない限りは、アンモニアガス(NH3)等を用いて
もよい。また、ここで云う水素含有ガスには、水素ガス
(H2)の他、炭化水素ガス、例えばメタンガス、エチ
レンガス、アセチレンガス、H2O等やこれらの混合ガ
スが含まれる。
【0054】また、本発明においては、炭素系保護層中
の窒素濃度及び水素濃度の制御が重要であるので、成膜
環境(スパッタリング雰囲気、CVD雰囲気や、イオンビ
ームデポジット雰囲気)を清浄に保つことが重要であ
る。このために、スパッタリング法、CVD法、及びイオ
ンビームデポジット法の何れにおいても真空度を5×1
-7Torr以下とすると、本発明の作用を充分に発揮
できる。
【0055】なお、上記の方法によって形成された炭素
系保護層の表面に窒素イオンを注入して表面層を改質す
ることもできる。また、本発明において、潤滑層の形成
方法は特に限定されない。ディップ法、スプレイ法、ス
ピンコート法、ペーパ法等、公知の方法を用いることが
できる。潤滑層の素材としての潤滑剤は液体であっても
固体であってもよい。
【0056】
【発明の実施の形態】図1は、実施の形態による磁気記
録媒体の層構成を模式的に示す断面図である。この磁気
記録媒体10は、基板(非磁性基板)1と、この基板1
上に形成された磁性層3と、この磁性層3上に形成され
た炭素系保護層4と、この炭素系保護層4上に形成され
た潤滑層5とを少なくとも備えてなる。このうち炭素系
保護層4は、磁性層3側に形成され、水素を含む炭素水
素系保護層4aと、潤滑層5側に形成され、窒素を含み
水素を含まない炭素窒素系保護層4bと、から構成され
ている。なお、基板1と磁性層3との間には、シード層
2aと下地層(非磁性下地層)2bとからなる金属層2
が形成されている。
【0057】以上のように構成される磁性基板10につ
いて、実施例、比較例により具体的に説明する。但し、
本発明はこれらに限られない。 〔実施例1〕アルミノシリケートガラスをディスク状に
成型してガラスディスクブランクを得、得られたガラス
ディスクブランクの表面に対して研削、精密研磨、精密
洗浄を順次施すと共に、このガラスディスクブランクを
化学強化することにより、表面が平坦でかつ清浄なガラ
ス基板1を得た。
【0058】ここで、このガラス基板1の表面粗さを、
AFM(原子間力顕微鏡)を用いて精密に測定した。この
とき、測定結果を高精度で得るために測定領域を5[μ
m]×5[μm]の正方形領域とし、更にこの正方形領
域の一辺を512個のメッシュで分解して各ドット毎に
データサンプリングを行った。その結果、ガラス基板の
表面粗さは、Rmaxで5.04[nm]、Rpで2.
49[nm]、Raで0.29[nm]、Rqで0.3
7[nm]であった。なお、このガラス基板1の表面を
触針式形状測定装置(TencorP2)で測定したところ、該
測定装置の分解能ではこのガラス基板の表面形状を正確
に測定できなかった。
【0059】次に、枚葉式スパッタリング成膜装置(サ
ーキュラスM-12型)を用いて、ガラス基板1上に、シー
ド層2a、下地層2b、磁性層3、炭素系保護層4をこ
の順に積層した。すなわち、先ずスパッタリングターゲ
ットとしてNiAl(Ni:50at%、Al:50a
t%)合金を用い、ガラス基板1上に層厚300Åのシ
ード層2aを形成した。次いで、スパッタリングターゲ
ットとしてCrMo(Cr:80at%、Mo:20a
t%)合金を用い、シード層2aの上に層厚100Åの
下地層2bを形成した。次いで、スパッタリングターゲ
ットとしてCrが20at%、Ptが12at%、Ta
が1at%、Bが5at%、残部がCoより成る強磁性
合金を用い、下地層2bの上に層厚150Åの磁性層3
を形成した。
【0060】また、炭素系保護層4は、炭素水素保護層
4aと炭素窒素保護層4bとにより構成した。すなわ
ち、炭素ターゲットを用い、純Arガスに水素ガスを加
え、水素ガス含有量を30%とした混合ガス雰囲気下
で、磁性層3上に炭素水素保護層4aを55Å形成した
上で、純Arガスと窒素ガスの混合ガス雰囲気下で、水
素を含有しない炭素窒素保護層4bを10Å形成するこ
とにより炭素系保護層4を構成した。
【0061】このとき、炭素窒素保護層4bにおける、
炭素に対する窒素の含有量が4at%となるように、A
rガスに対する窒素ガスの濃度を8.5%とした混合ガ
スを用い、この混合ガスの流量を40sccmとした。
なお、精密な窒素及び水素濃度管理を行うために、炭素
系保護層4bのスパッタリング雰囲気は、真空度4.8
×10-7Torrの清浄な雰囲気を保った。
【0062】次に、潤滑剤としてアウジモント社製のフ
ォンブリンZ-DOLを用い、これを炭素系保護層4の上に
ディップ法で塗布することにより、厚みが9Åの潤滑層
5を形成し、かくして実施例1の磁気記録媒体10を得
た。
【0063】得られた磁気記録媒体10について、特性
評価と耐久信頼性試験とを行った。特性評価にあたって
は、炭素窒素保護層4b中の炭素に対する窒素の含有
量、炭素水素系保護層4aにおける水素及び窒素の含有
量、潤滑層5の被覆率、及び潤滑層5の密着率等を後述
の方法で評価した。耐久性試験としては、ピンオンディ
スク耐久試験、LUL耐久試験、CFT(定位置浮上)耐久試
験、ヘッドGMR素子部/シールド部腐食検査、フライス
ティクション検査等を行った。これら特性評価と耐久性
試験の結果を次の表1に掲げる。
【表1】
【0064】炭素系保護層4における窒素の含有量につ
いては、X線光電子分光分析法(ESCA)により測定し、水
素含有量については、水素前方散乱法(HFS)を用いた。
なお、炭素水素保護層4aにおける水素及び窒素の含有
量は、同様のガラス基板により同様の製造方法でこの炭
素水素保護層4aまで形成した中間生成体を用いて測定
した。
【0065】潤滑層5の厚み及び被覆率は、米国特許第
6099981号公報記載のX線光電子分光分析法により測定し
た。また、潤滑層5の密着率は次のようにして求めた。
先ず、潤滑層5の厚み(t1)を予めFTIR法で測定してお
く。次いで、溶媒(デュポン社製VertrelXF)中にこの
磁気記録媒体10を1分間浸漬させることにより、炭素
系保護層4に密着していない部分を溶解させる。しかる
後、磁気記録媒体10を6cm/分の引き上げ速度で引
き上げた後、残存している潤滑層5の厚み(t2)を再びFT
IR法により測定する。そして、溶媒へ浸漬する前におけ
る潤滑層5の厚み(t1)に対する、浸漬後における潤滑層
5の厚み(t2)の割合を、潤滑層密着率として算出した。
すなわち、溶媒に潤滑層5が溶解するので、溶媒浸漬後
に残存している潤滑層が、炭素系保護層に密着している
部分とみなせる。
【0066】また、ピンオンディスク試験は次のように
して行った。すなわち、炭素系保護層4の耐久性及び耐
磨耗性を評価するために、Al23−TiCからなる直
径2[mm]の球を15g荷重で磁気記録媒体10の半径
22[mm]位置の当該炭素系保護層4上に押し付けなが
ら、この磁気記録媒体10を回転させることにより、A
23−TiC球と炭素系保護層4とを2[m/sec]
の速度で相対的に回転摺動させ、この摺動により炭素系
保護層4が破壊に至るまでの摺動回数を測定した。この
ピンオンディスク試験では、炭素系保護層4が破壊に至
るまでの摺動回数が800回以上であれば合格とする。な
お、通常磁気記録ヘッドは磁気記録媒体10に接触しな
いので、このピンオン試験は実際の使用環境に比べて過
酷な環境での耐久試験である。
【0067】また、LUL試験は次のようにして行った。
この磁気記録媒体10と、巨大磁気抵抗効果型再生素子
(GMR素子)を備えた磁気記録ヘッドと、を磁気記録装置
に搭載し、磁気記録ヘッドの浮上時の浮上量を12[n
m]とし、磁気記録装置内の環境を温度70℃、相対湿
度80%の高温高湿過酷環境下で、80万回のLUL動作
を連続作動させた。LUL動作が80万回に到達したと
き、又はLUL耐久試験中に障害が発生したときには、磁
気記録装置から磁気記録媒体10と磁気記録ヘッドとを
取り出し、高輝度ハロゲンランプ下での目視検査と、50
倍の倍率を有する光学顕微鏡検査とで、磁気記録媒体1
0表面と、磁気記録ヘッドのスライダー部及びGMR素子
部とシールド部の検査を行った。更に、GMR素子部とシ
ールド部は、走査型電子顕微鏡(SEM)(倍率:1万倍)
により、微小腐食を精密に検査した。なお、LUL耐久試
験は、LUL動作が連続して60万回以上作動できれば合格
とする。また、通常に使用される磁気記録装置では、LU
L回数が60万回まで達するには、10年間の使用を要す
ると言われている。
【0068】また、CFT試験(定位置浮上試験)は、磁
気記録媒体10と、巨大磁気抵抗効果型再生素子(GMR
素子)を備えた磁気記録ヘッドと、を磁気記録装置に搭
載し、磁気記録ヘッドの浮上時の浮上量を12[nm]と
し、磁気記録装置内の環境を温度70℃、相対湿度5%
の高温低湿過酷環境下として、磁気記録ヘッドを磁気記
録媒体面上の特定半径位置に固定して連続30日間浮上走
行させ続けた。連続走行日数が30日に到達したとき、
又はCFT耐久性試験中に障害が発生したときには、磁気
記録装置から磁気記録媒体と磁気記録ヘッドを取り出
し、高輝度ハロゲンランプ下での目視検査と、50倍の倍
率を有する光学顕微鏡(OLM)検査とで、磁気記録媒体表
面と、磁気記録ヘッドのスライダー部及び、GMR素子部
とシールド部の検査を行った。更に、GMR素子部とシー
ルド部は、微小な腐食症状を察知するために、走査型電
子顕微鏡(SEM)により、1万倍の倍率で精密に検査し
た。このCFT試験では、14日以上の連続走行に耐久すれ
ば合格とする。このCFT耐久性試験を14日間耐久した場
合、通常の磁気記録装置の使用環境に換算すれば、略10
年の使用に耐久したことに相当すると言われている。な
お、磁気記録装置では、磁気ヘッドがシーク動作をする
ので、特定半径位置で連続浮上し続けることはなく、従
ってこのCFT試験は実際の使用環境に比べて過酷な環境
での耐久試験である。
【0069】なお、実施例、比較例においては、磁気記
録媒体10面上の微量付着物が磁気ヘッドへ移着、濃縮
堆積する現象を加速させ更に過酷な試験条件とするた
め、LUL試験、及びCFT試験では、磁気記録媒体を磁気記
録装置に搭載する前に、SO2ガス雰囲気に暴露し、磁
気記録媒体面上に硫酸イオンSO4 2-等を付着させてか
ら実施した。また、磁性層からの金属イオン(CoやP
t等)の浸出を加速させるために、磁気記録装置搭載前
に、磁気記録媒体を高温高湿環境下で保持した。具体的
には、温度40℃相対湿度75%の高温高湿雰囲気に、
SO2ガスを10ppm導入した腐食環境で磁気記録媒
体を12時間暴露してからLUL試験及びCFT試験を実施し
た。
【0070】フライスティクション試験では、磁気記録
媒体を100枚製作し、フライングハイトが10[nm]
のヘッドで、この100枚の磁気記録媒体の全面グライド
検査を行った。フライスティクション現象が発生する
と、ヘッドに設置されたAEセンサ(ピエゾ素子)でモニ
タしているグライド信号が、磁気記録媒体の全トラック
で突然発散するので、オシロスコープによる観察でフラ
イスティクションの発生を判別できる。フライスティク
ションが発生した場合、グライド試験通過率が激減する
ので、フライスティクションの発生傾向はグライド通過
率によって試験できる。なお、フライスティクション試
験通過率(歩留まり)は、高ければ高い程、低コストと
なるので望ましいが、90%以上であれば問題とされな
い。フライスティクション試験通過率が80%の場合、
コストの上昇はあるが許容範囲内である。
【0071】〔実施例2〜5〕実施例2〜5の磁気記録
媒体は、炭素窒素保護層4bの形成において、窒素の含
有量がそれぞれ、5at%、7at%、8at%、10
at%となるように、Arガスと窒素ガスとの混合ガス
の窒素ガス濃度をそれぞれ、12.5%、20%、24
%、31%とし、前記混合ガスの流量を40sccmと
してスパッタリングした以外は実施例1の磁気記録媒体
と同様な基板、同様な製造方法により作成し、上記と同
様の特性評価及び耐久性試験を行った。その結果は表1
に掲げてある。
【0072】〔実施例6、7〕実施例6、7の磁気記録
媒体は、炭素窒素系保護層4bの形成において、窒素の
含有量が共に6at%となるように、Arガスと窒素ガ
スとの混合ガスの窒素ガス濃度を16%とし、前記混合
ガスの流量を40sccmとしてスパッタリングした。
そして、実施例6の磁気記録媒体は、炭素窒素系保護層
4bの層厚を1Åとし、一方実施例7の磁気記録媒体で
は炭素窒素系保護層4bの層厚を15Åとした。これら
以外は、実施例1と同様な基板、同様な製造方法により
実施例6、7のの磁気記録媒体を得、上記と同様の特性
評価及び耐久性試験を行った。その結果は表1に掲げて
ある。
【0073】ここで、表1を参照して、実施例1〜7の
結果について考察すると、ピンオンディスク試験は800
回以上耐久すれば合格であるが、実施例1〜7の磁気記
録媒体は全て合格であった。また、LUL耐久試験は、60
万回以上、CFT試験は14日以上耐久すれば合格である
が、実施例1〜7の磁気記録媒体は全て合格であった。
但し、炭素窒素系保護層4b中の窒素含有量の上昇に伴
い、窒素含有量が7at%を超えると徐々にピンオンデ
ィスク耐久性が低下する傾向がみられた。そこで、炭素
窒素系保護層4b表面の窒素含有量は、4〜7at%の
範囲が好適であると考えられる。
【0074】また、実施例1〜7の何れにおいても、炭
素水素系保護層4a中の水素含有量は15at%であ
り、窒素は全く検出されなかった。更に、実施例1〜7
の何れにおいても、X線光電子分光分析法(ESCA)及び水
素前方散乱法(HFS)を用いて測定した結果、表1に掲げ
るように炭素窒素系保護層4b中の窒素濃度が、炭素水
素系保護層4a中の水素濃度よりも低いことが確認され
た。これにより、両者の膜応力差が緩和されるので炭素
系保護層4全体の付着力が低下してしまうことを防止す
る効果が期待できる。
【0075】〔比較例1、2〕比較例1、2の磁気記録
媒体は、炭素窒素系保護層4b中の窒素含有量をそれぞ
れ2at%、3at%とし、炭素窒素系保護膜4bの層
厚は実施例1〜5と同じく10Åとした。これら以外
は、実施例1の磁気記録媒体と同様な基板、同様な製造
方法により作成した。これらについての特性評価及び耐
久性試験の結果は、表1に掲げてある。
【0076】〔比較例3、4〕比較例3の磁気記録媒体
は、炭素窒素系保護層4bを形成しない点以外は、実施
例1の磁気記録媒体と同様な基板、同様な製造方法によ
り作成した。一方、比較例4の磁気記録媒体は、実施例
6と同様に、炭素窒素系保護層4b中の窒素含有量を6
at%とし、炭素窒素系保護膜4bの層厚を20Åとし
た。これら以外は、実施例1の磁気記録媒体と同様な基
板、同様な製造方法により作成した。これらについての
特性評価及び耐久性試験の結果は、表1に掲げてある。
【0077】〔実施例1〜5と比較例1、2との比較〕
実施例1〜5のように、炭素窒素系保護膜4b中の窒素
含有量を4at%〜10at%とした場合には、GMR素
子・シールド部に腐食障害が発生しないが、比較例1、
2のように、炭素窒素系保護膜4b中の窒素含有量が4
at%未満では、GMR素子・シールド部に腐食障害が発
生してしまうことが判った。
【0078】また、フライスティクション障害に関して
は、実施例1〜5のように、炭素窒素系保護膜4b中の
窒素含有量を4at%〜10at%とした場合には、8
0%以上のフライスティクション試験通過率を得られる
が、比較例1、2のように、炭素窒素系保護膜4b中の
窒素含有量が4at%未満では、フライスティクション
試験通過率が80%未満に落ち込んでしまうことが判っ
た。 〔実施例1〜5と比較例1〜3の比較〕実施例1〜5で
は何れも潤滑層5の被覆率を80%以上としており、こ
の場合にはGMR素子・シールド部の腐食発生率を0%と
することができた。一方、比較例1〜3では、潤滑層5
の被覆率を80%未満としており、この場合にはGMR素
子・シールド部の腐食発生率が悪化した。従って、潤滑
層5の被覆率は80%以上とするのが好ましく、その場
合には、GMR素子・シールド部に腐食障害を発生させな
いことが判った。
【0079】〔実施例1〜7と比較例3、4との比較〕
比較例3のように、炭素窒素系保護層4bの層厚をゼロ
とした場合、腐食障害やフライスティクション障害が発
生すると共に、潤滑層5の被覆率や密着率も低下してい
る。一方、比較例4のように、炭素窒素系保護層4bの
層厚を20Å以上とした場合、腐食障害やフライスティ
クション障害は発生せず、又潤滑層5の被覆率や密着率
も向上したが、ピンオンディスク耐久性試験、LUL耐久
性試験、CFT耐久性試験などの各種耐久性試験を合格で
きなかった。従って、以上の事実と、実施例1〜7の結
果を考量すると、炭素窒素系保護層4bの層厚は1〜1
5Åの範囲が好適であると考えられる。
【0080】〔実施例8〕実施例8の磁気記録媒体は、
実施例1の磁気記録媒体における潤滑層の潤滑剤をアウ
ジモント社製のZ-TETRAOLとした以外は、実施例1と同
様な基板を用いて同様に製造した。この磁気記録媒体の
特性評価及び耐久性試験の結果は表1には掲げていない
が、潤滑層の被覆率は94%、密着率は75%に向上
し、ピンオンディスク、LUL、CFTの各種耐久性試験は、
それぞれ1420回耐久、80万回到達、30日到達で
あった。このことから、本発明の磁気記録媒体における
潤滑層の形成には、潤滑剤としてZ-TETRAOL系の潤滑剤
又はこれを含有する潤滑剤が好適であると考えられる。
【0081】
【発明の効果】本発明によれば、磁気記録ヘッドへのコ
ンタミ移着を抑止できるので、LUL方式においても、腐
食障害やフライスティクション障害を抑止することがで
き、また耐久性も高いので高い歩留まりと高記録密度化
が達成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態による磁気記録媒体の層構成を模式
的に示す断面図である。
【符号の説明】
1 基板 3 磁性層 4 炭素系保護層 4a 炭素水素系保護層 4b 炭素窒素系保護層 5 潤滑層
フロントページの続き (72)発明者 森川 孝 東京都新宿区中落合2丁目7番5号 ホー ヤ株式会社内 (72)発明者 梅澤 禎一郎 東京都新宿区中落合2丁目7番5号 ホー ヤ株式会社内 (72)発明者 冨安 弘 東京都新宿区中落合2丁目7番5号 ホー ヤ株式会社内 (72)発明者 石山 雅史 シンガポール共和国 638552 リンク2 ツアス#3 ホーヤ マグネティクス シ ンガポール プライベートリミテッド内 Fターム(参考) 5D006 AA02 AA04 AA05 AA06

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板と、 この基板の上に形成された磁性層と、 この磁性層上に形成された炭素系保護層と、 この炭素系保護層上に形成された潤滑層と、を少なくと
    も備える磁気記録媒体であって、 前記炭素系保護層は、前記磁性層側の境界部分が水素を
    含んで構成される一方、前記潤滑層側の境界部分が窒素
    を含み、且つ水素を含まずに構成されていることを特徴
    とする磁気記録媒体。
  2. 【請求項2】請求項1記載の磁気記録媒体において、 前記炭素系保護層は、 前記磁性層側に形成され、水素を含む炭素水素系保護層
    と、 前記潤滑層側に形成され、窒素を含み水素を含まない炭
    素窒素系保護層と、を有してなることを特徴とする磁気
    記録媒体。
  3. 【請求項3】請求項2記載の磁気記録媒体において、 前記炭素窒素系保護層における、炭素に対する窒素の濃
    度は、4at%以上10at%以下とされていることを
    特徴とする磁気記録媒体。
  4. 【請求項4】請求項2又は3記載の磁気記録媒体におい
    て、 前記炭素窒素系保護層の膜厚が、1Å以上15Å以下と
    されていることを特徴とする磁気記録媒体。
  5. 【請求項5】請求項1乃至4の何れか記載の磁気記録媒
    体において、 前記潤滑層の被覆率が80%以上とされていることを特
    徴とする磁気記録媒体。
  6. 【請求項6】請求項1乃至5の何れか記載の磁気記録媒
    体において、 前記潤滑層の密着率が70%以上とされていることを特
    徴とする磁気記録媒体。
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