JP2011110706A - 回転繰出式の複合筆記具 - Google Patents

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Abstract

【課題】回転繰出式の複合筆記具において、筆記体の筆記先端部を軸筒の先端開口部より突出した状態に維持する際に、かつ全ての筆記体の筆記先端部を軸筒の先端開口部より没入した状態にする際に、回転操作体を回転し過ぎないようにする。
【解決手段】筆記体4の筆記先端部30が軸筒2の先端開口部32より突出した際に、摺動ケース7の収容部20の側壁38aの縁部39に当接し、側壁38の周面を乗越えて回転可能な第1当接部40と、側壁38aの縁部41に当接し、側壁38の周面を乗越えて回転可能な第2当接部42を回転カム筒11の内壁面に設ける。全ての筆記体3、4の筆記先端部30、31が軸筒2の先端開口部32に没入した際には、第1当接部40は側壁38bの縁部43に当接し、第2当接部42は側壁38aの縁部39に当接するようにする。
【選択図】図3

Description

本発明は、回転操作体を回転することにより、軸軸内に収容した筆記体の筆記先端部を軸筒の先端開口部より出没可能とした回転繰出式の複合筆記具に関するものである。
従来より、軸筒内に、周方向に等間隔に周方向の溝幅を同等に形成した筆記体を収容する複数の筆記体収容溝を有した摺動ケースと、該摺動ケースの外周上を回転可能に回転カムとを配設し、摺動ケースの筆記体収容溝に、カム係止突起を有した摺動体を装着した筆記体をばねにより軸筒の先端開口部と反対側の後方に付勢し、カム係止突起を筆記体収容溝から外方へ突出させて収容し、回転カムに形成した傾斜面を有したカム面に摺動体のカム係止突起を当接し、回転カムを回転させるための回転操作体を回転して回転カムを摺動ケースに対して回転することにより、カム係止突起がカム面に沿って移動することで摺動体および筆記体が前後動し、筆記体の筆記先端部を軸筒の先端開口部より出没してなる回転繰出式の複合筆記具は、知られている。
こうした回転繰出式の複合筆記具の構造は、例えば、軸筒を前軸と回転操作体としての後軸とで構成し、後軸を前軸に対して回転して、筆記体の後端部に装着した摺動体のカム係止突起を回転カムのカム面に沿って移動して摺動体および筆記体を軸筒の先端開口部側に前進させ、回転カムの傾斜面の軸筒の先端開口部側の先端の頂部に形成した凹溝にカム係止突起を係止することで、筆記体の筆記先端部を軸筒の先端開口部より突出させてその状態を維持する構造としてある。
後軸は前軸に対して時計回りまたは反時計回りに回転可能としてあるが、後軸を前軸に対して回転して筆記体の筆記先端部を軸筒の先端開口部より突出させる際には、カム係止突起が回転カムの凹溝に係止するのでそのときの係止感により、後軸を前軸に対して回転し過ぎて、一旦カム係止突起が回転カムの凹溝に係止した状態から離脱させてしまうことのないようにすることができる。しかし、後軸を大きいトルクで回転させてしまうと、後軸を回転し過ぎて、一旦カム係止突起が回転カムの凹溝に係止した状態から離脱させてしまうことがままあった。また、筆記体の筆記先端部を軸筒の先端開口部より突出した状態から、全ての筆記体の筆記先端部を軸筒の先端開口部より没入した状態にするために後軸を前軸に対して回転した際に、回転しすぎて他の筆記体の筆記先端部を軸筒の先端開口部より突出させてしまうことは頻繁にある。
ところで、後者の問題を解消する技術として、全ての筆記体が軸筒内に位置したときに、筆記体の不用意な軸心方向への移動を規制するために、回転カムのカム面の所定位置に筆記部材(筆記体)の先端が筆記具本体(軸筒)内に収まる位置を規制する位置規制部を設け、この位置規制部は、軸方向に沿う方向に延びる起立部と、この起立部の後端側に連なるとともに、各従動部材(摺動体)の後端形状に倣う湾曲部とを備えたことを特徴とする技術が、特許第3770044号公報により開示されている。確かに、前記位置規制部を設けることにより、筆記体の筆記先端部を軸筒の先端開口部より突出した状態から、全ての筆記体の筆記先端部を軸筒の先端開口部より没入した状態にする際は、各従動部材(摺動体)の突出部(カム係止突起)が回転カムのカム面に設けた位置規制部に係止するので係止感があり、前記したように回転操作体を回転して回転カムを回転し過ぎることはないが、所望する筆記体の筆記先端部を軸筒の先端開口部より突出する際に、位置規制部から従動部材(摺動体)の突出部(カム係止突起)を離脱させるために大きな回転トルクが必要となり、後軸を回転し過ぎて、一旦カム係止突起が回転カムの凹溝に係止した状態から離脱させてしまうおそれがある。
特許第3770044号公報
本発明の目的は、軸筒内に、周方向に等間隔に周方向の溝幅を同等に形成した筆記体を収容する複数の筆記体収容溝を有した摺動ケースと、該摺動ケースの外周上を回転可能に回転カムとを配設し、摺動ケースの筆記体収容溝に、カム係止突起を有した摺動体を装着した筆記体をばねにより軸筒の先端開口部と反対側の後方に付勢し、カム係止突起を筆記体収容溝から外方へ突出させて収容し、回転カムに形成した傾斜面を有したカム面に摺動体のカム係止突起を当接し、回転カムを回転させるための回転操作体を回転して回転カムを摺動ケースに対して回転することにより、カム係止突起がカム面に沿って移動することで摺動体および筆記体が前後動し、筆記体の筆記先端部を軸筒の先端開口部より出没してなる回転繰出式の複合筆記具において、筆記体の筆記先端部を軸筒の先端開口部より突出した状態に維持する際に、回転操作体を回転し過ぎて、一旦カム係止突起が回転カムの凹溝に係合した状態から離脱させてしまうことが起き難いように、かつ筆記体の筆記先端部を軸筒の先端開口部より突出した状態から、全ての筆記体の筆記先端部を軸筒の先端開口部より没入した状態にする際に、回転操作体を回転し過ぎて、他の筆記体の筆記先端部が軸筒の先端開口部より突出し難いような構造とすることにある。
本発明は、
「1.軸筒内に、周方向に等間隔に周方向の溝幅を同等に形成した筆記体を収容する複数の筆記体収容溝を有した摺動ケースと、該摺動ケースの外周上を回転可能に回転カムとを配設し、摺動ケースの筆記体収容溝に、カム係止突起を有した摺動体を装着した筆記体をばねにより軸筒の先端開口部と反対側の後方に付勢し、カム係止突起を筆記体収容溝から外方へ突出させて収容し、回転カムに形成した傾斜面を有したカム面に摺動体のカム係止突起を当接し、回転カムを回転させるための回転操作体を回転して回転カムを摺動ケースに対して回転することにより、カム係止突起がカム面に沿って移動することで摺動体および筆記体が前後動し、筆記体の筆記先端部を軸筒の先端開口部より出没してなる回転繰出式の複合筆記具において、前記1つの筆記体の筆記先端部を軸筒の先端開口部より突出してその状態を維持した際に、軸筒の先端開口部側に向って時計回りの回転カムの回転に対し一方の端部が摺動ケースの筆記体収容溝を構成する側壁の縁部に当接しかつ側壁の外周面を乗越えて回転可能な第1当接部と、回転カムの反時計回りの回転に対し一方の端部が摺動ケースの筆記体収容溝を構成する側壁の縁部に当接しかつ側壁の外周面を乗越えて回転可能な第2当接部を、全ての筆記体の筆記先端部を軸筒の先端開口部より没入した際には、第1当接部が回転カムの反時計回りの回転に対し他方の端部が摺動ケースの筆記体収容溝を構成する側壁の縁部に当接し、第2当接部が回転カムの時計回りに回転に対し他方の端部が摺動ケースの筆記体収容溝を構成する側壁の縁部に当接するように、少なくとも1つづつ回転カムの内壁面に設けたことを特徴とする、回転繰出式の複合筆記具。」
である。
回転繰出式の複合筆記具においては、摺動ケースに設けられる筆記体を収容する複数の筆記体収容溝は、周方向に等間隔に周方向の溝幅を同等に形成してあるのが一般的である。本発明においては、前記第1当接部および第2当接部は、回転カム筒が回転してどの筆記体の筆記先端部が軸筒の先端開口部より突出した際に、かつ全ての筆記体の筆記先端部が軸筒の先端開口部より没入した際に、摺動ケースの筆記体収容溝を構成する側壁の縁部に当接させる必要があるので、摺動ケースの筆記体収容溝は周方向に等間隔に周方向の溝幅を同等に形成して設けることが重要となる。
本発明における前記第1当接部および第2当接部は、摺動ケースの筆記体収容溝を構成する側壁の縁部に当接し、かつ側壁の外周面を乗越えて移動可能に設ける必要があり、回転カムの回転を阻止するような突出量であってはならない。第1当接部および第2当接部を設ける位置は、前記したような状態を満足するような回転カムの内壁面の位置に設ければ良く、特に特定した位置が有るわけではない。例えば、全ての筆記体の筆記先端部が軸筒の先端開口部より没入した時の、一つの筆記体収容溝の両側の側壁の縁部に当接するように設けても良いし、第1当接部を一方の筆記体記体収容溝に、第2当接部を他方の筆記体記体収容溝に設けても良い。また、数も、第1当接部と第2当接部を少なくとも1つずつ設ければ良く、摺動ケースに設けた筆記体収容溝の数と同数の数ずつ設けても良く、適宜決めて設ければ良い。
本発明において回転カムは、軸筒の内壁面に一体に形成して配設しても良いし、回転カム筒として軸筒と別体に形成して軸筒内に配設してもよい。適宜選択すれば良い。
本発明の回転繰出式の複合筆記具は前記したような構造なので、回転操作体を回転するのに必要なトルクが大きくなって回転が重くなり、筆記体の筆記先端部を軸筒の先端開口部より突出した状態に維持する際に、回転操作体を回転し過ぎることの予防効果があり、回転操作体を回転し過ぎて、一旦カム係止突起が回転カムの凹溝に係合した状態から離脱させてしまうことが起き難くなる。また、筆記体の筆記先端部を軸筒の先端開口部より突出した状態から、また同様に、全ての筆記体の筆記先端部を軸筒の先端開口部より没入した状態にする際にも、回転操作体を回転し過ぎることの予防効果があり、回転操作体を回転し過ぎて、他の筆記体の筆記先端部が軸筒の先端開口部より突出させてしまうことが起き難くなる。
本発明の回転繰出式の複合筆記具の実施例で、筆記体の筆記先端部が軸筒の先端開口部より突出した状態を示し、要部を断面した回転繰出式の複合筆記具の正面図である。 図1における摺動ケースと回転カム筒の部分の図で、筆記体を除いた状態を示した拡大縦断面である。 図2におけるA−A線部分の端面の概略を示す拡大端面図で、(a)は、筆記体の筆記先端部が軸筒の先端開口部より突出した際の摺動ケースと回転カム筒の位置関係を示した図であり、(b)は、全ての筆記体の筆記先端部が軸筒の先端開口部に没入した際の摺動ケースと回転カムの位置関係を示した図である。 図2における、摺動体のカム係止突起の回転カム筒のカム面における位置関係を示す、カム面を展開した拡大展開図である。 2本の筆記体を収容した場合の他の実施例を示し、図2におけるA−A線部分の端面の概略を示す拡大端面図で、(a)は、筆記体の筆記先端部が軸筒の先端開口部より突出した際の摺動ケースと回転カムの位置関係を示した図であり、(b)は、全ての筆記体の筆記先端部が軸筒の先端開口部に没入した際の摺動ケースと回転カムの位置関係を示した図である。
本発明は、軸筒内に、周方向に等間隔に周方向の溝幅を同等に形成した筆記体を収容する複数の筆記体収容溝を有した摺動ケースと、該摺動ケースの外周上を回転可能に回転カムとを配設し、摺動ケースの筆記体収容溝に、カム係止突起を有した摺動体を装着した筆記体をばねにより軸筒の先端開口部と反対側の後方に付勢し、カム係止突起を筆記体収容溝から外方へ突出させて収容し、回転カムに形成した傾斜面を有したカム面に摺動体のカム係止突起を当接し、回転カムを回転させるための回転操作体を回転して回転カムを摺動ケースに対して回転することにより、カム係止突起がカム面に沿って移動することで摺動体および筆記体が前後動し、筆記体の筆記先端部を軸筒の先端開口部より出没してなる回転繰出式の複合筆記具における回転カムの内壁面に、摺動ケースの筆記体収容溝を構成する長手方向に延びた側壁の縁部に当接する第1当接部と第2当接部を設けた構造とする。
本発明の実施例を図面を用いて説明する。
本実施では、便宜上、シャープペンシルユニットの筆記体とボールペンレフィルの筆記体を軸筒内に収容した回転繰出式の複合筆記具として説明するが、これに限定されるものではない。軸筒内に、1本のシャープペンシルユニットの筆記体と複数本のボールペンレフィルの筆記体を収容した複合筆記具であってもよいし、複数本のシャープペンシルユニットの筆記体をあるいはボールペンレフィルの筆記体を収容した複合筆記具であってもよい。
図1〜図4に示す、本発明の実施例の回転繰出式の複合筆記具1は、軸筒2内にシャープペンシルユニットの筆記体3の1本とボールペンレフィルの筆記体4の2本を収容した構造のものである。本実施例の回転繰出式の複合筆記具1は、従来の回転繰出式の複合筆記具と同様に、軸筒2は前軸2aと回転操作体としての後軸2bと、前軸2aの前端(図1において左側)に螺着しかつ接着して設けた先窄み状の口金部5とで構成されている。前軸2aと後軸2bとは着脱自在に連接して設けてある。
後軸2bの内部には、従来の回転繰出式の複合筆記具と同様に、周方向において120°間隔ごとに3つの筆記体収容溝6a、6b、6c(図3を参照)を有した摺動ケース7と、軸心方向に延びた傾斜面8と平坦面9とで構成されたカム面10(図2および図4を参照)を有する回転カム筒11を、摺動ケース7の外周上を回転可能にして配設してある。
また従来の回転繰出式の複合筆記具と同様に、後軸2bの後端には、クリップ12と金輪13を介在して消しゴム受け台14が回転カム筒11と螺着しかつ接着して配してあり、後軸2bの内壁面に設けた係止凸部15を回転カム筒11に形成した軸心方向に延びた係止溝16に係止して、回転カム筒11が後軸2bとともに連動して回転可能に設けてある。回転カム筒11の後端は後軸2bの後端部に当接しており、後軸2bの後端部から抜け出さないようにしてある。消しゴム受け台14には消しゴム17が挿着してあり、後軸2bの後端には頭冠18を消しゴム受け台14に着脱自在に螺着して配してある。
前記摺動ケース7は、円筒状の前方筒部19と、周方向において120°間隔ごとに周方向の幅寸法が同一の3つの筆記体収容溝6a、6b、6cを有する収容部20と、該収容部20の外径より小径な係止部21とで構成され、該係止部21には、外方に突出した係止突部22を設けてある。回転カム筒11の内壁面には、周方向において120°間隔に設けた3つの、内方に突出し軸心方向に延びた突条部23aと該突条部23aの先端に形成した前記係止突部22に係止可能な係止爪部23bとで構成された被係止突部24を設けてあり、前記係止突部22を被係止突部24の係止爪部23bに係止して、摺動ケース7を回転カム筒11内に挿着してある。係止部21は、係止突部22と収容部20の後端との間を前記被係止突部24の係止爪部23bが回転可能に嵌合凹部25としてある。摺動ケース7の前端部には外周面にリング状の突部26を有した連結管27が固着してあり、前軸2aを、該前軸2aの後端を前記突部26に当接して前記連結管27に圧入状態で嵌着して、前軸2aを後軸2bに対して着脱自在に連接してある。後軸2bの先端には、装飾用金輪28を螺着しかつ接着して設けてあり、連結管27に圧入状態で嵌着した前軸2aの後端部分を被覆してある。
回転カム筒11の被係止突部24に対向した内壁面には、摺動ケース7の収容部20の後端に当接することで回転カム筒11の前進を妨げる、内方に突出した1つのストッパー用突起29を設けてある。各筆記体3、4の筆記先端部30、31が軸筒2(口金部5)の先端開口部32より突出した際のストッパー用突起29が対向した摺動ケース7の収容部20の後端には、前記嵌合凹部25に開口したストッパー用突起溝33を設けてあり、各筆記体3、4の筆記先端部30、31が軸筒2(口金部5)の先端開口部32より突出した際には、回転カム筒11および後軸2bが前軸2aおよび摺動ケース7に対して、シャープペンシルユニットの筆記体3の筆記先端部30から鉛芯(図示せず)を繰出すために必要な距離の分だけ前進可能としてある。
摺動ケース7の筆記体収容溝6a、6bにはボールペンレフィルの筆記体4(便宜上、図1においては1本のボールペンレフィルの筆記体4しか描いていない。)を、筆記体収容溝6cにはシャープペンシルユニットの筆記体3を、コイルスプリング34を介在して後方(図1において右側方向)に付勢して収容してある。各々の筆記体3、4の後端部には摺動体35を装着してあり、各々の摺動体35にはカム係止突起36を設けてある。各々のカム係止突起36は、回転カム筒11のカム面10に後方への押圧状態で当接させてある。
例えば、図1に示すようにボールペンレフィルの筆記体4の筆記先端部31を軸筒2(口金部5)の先端開口部32より突出させるには、後軸2bを前軸2aに対して回転すると、後軸2bに連動して回転カム筒11も回転し、図4に示すように、回転カム筒11のカム面10に当接した各々の筆記体3、4の摺動体35に設けたカム係止突起36はカム面10に沿って移動し、傾斜面8により各々の摺動体35は前後動し、順次、各々の摺動体35のカム係止突起36の後端が、カム面10の傾斜面8の先端に設けた凹溝37に係止していくので、前記ボールペンレフィルの筆記体4の筆記先端部31が先端開口部32より突出した時に後軸2bの回転を止めれば、ボールペンレフィルの筆記体4の筆記先端部31が先端開口部32より突出した状態で維持される。
シャープペンシルユニットの筆記体3の筆記先端部30を軸筒2(口金部5)の先端開口部32より突出させて鉛芯(図示せず)を繰出すには、ストッパー用突起29が摺動ケース7に設けたストッパー用突起溝33に対向し、後軸2bは前軸2aに対して前進可能となるので、後軸2bを押圧して前進させればよい。
従来の回転繰出式の複合筆記具との相違点は、図3に示すように、前記1つの筆記体、図1においてはボールペンレフィルの筆記体4の筆記先端部31を軸筒2(口金部5)の先端開口部32より突出してその状態を維持した際に、一方の端部が、摺動ケース7に設けた筆記体収容溝6aの反対側に位置する筆記体収容溝6bと筆記体収容溝6cを区画する収容部20の側壁38aの筆記体収容溝6cに面した縁部39に当接した、側壁38a、38b、38cの外周面を乗越えて回転可能な第1当接部40を、筆記体収容溝6cに対向した位置の回転カム筒11の内壁面に設け、一方の端部が、筆記体収容溝6aの反対側に位置する筆記体収容溝6bと筆記体収容溝6cを区画する収容部20の側壁38aの筆記体収容溝6bに面した縁部41に当接した、側壁38a、38b、38cの外周面を乗越えて回転可能な第2当接部42を、筆記体収容溝6bに対向した位置の回転カム筒11の内壁面に設けてある。後軸2bを前軸2aに対して軸筒2(口金部5)の先端開口部32に向って反時計回りに回転カムを60°回転して、全ての筆記体3、4の筆記先端部30、31を先端開口部32に没入した際には、例えば図3の(b)に示すように、第1当接部40の他方の端部は筆記体収容溝6cに面した側壁38bの縁部43に当接し、第2当接部42の他方の端部は筆記体収容溝6cに面した前記側壁38aの縁部39に当接するように、第1当接部40と第2当接部42の周方向における離間距離や、第1当接部40および第2当接部42の周方向における幅寸法にして設けてある。なお、図3においては、第1当接部40および第2当接部42が判るようにその突出量や大きさを誇張して描いてあり、実際は、摺動ケース7の収容部20の側壁38a、38b、38cの外周面を乗越えて回転可能な突出量、大きさとしてある。
前記第1当接部40と第2当接部42により、筆記体3、4の筆記先端部30、31が軸筒2(口金部5)の先端開口部32より突出した際に、かつ全ての筆記体3、4の筆記先端部30、31を先端開口部32に没入した際に、前記第1当接部40または第2当接部42が、摺動ケース7の収容部20に設けた筆記体収容溝6a、6b、6cを構成する側壁38a、38b、38cの縁部に当接するので、ワンクッションあり、かつ回転操作体を回転するのに必要なトルクが大きくなって回転が重くなり、回転操作体を回転し過ぎないようになる。
図5は、軸筒内にシャープペンシルユニットの筆記体とボールペンレフィルの筆記体の2本を収容した場合の実施例を示すものである。回転繰出構造は従来と同様なので説明は省くが、従来の回転繰出式の複合筆記具との相違点は、前記の実施例の場合と同様に、1つの筆記体の筆記先端部を軸筒の先端開口部より突出してその状態を維持した際に、一方の端部が、摺動ケース7の収容部20に設けた筆記体収容溝44a、44bの軸筒の先端開口部より突出した筆記体が収容された、例えば図5に示すように筆記体収容溝44aに対向した筆記体収容溝44bに面した、筆記体収容溝44aと筆記体収容溝44bを区画する側壁45aの筆記体収容溝44bに面した縁部46に当接し、側壁45a、45bの外周面を乗越えて回転可能な第1当接部47を、筆記体収容溝44bに対向した位置の回転カム筒11の内壁面に設け、一方の端部が、筆記体収容溝44aと筆記体収容溝44bを区画する側壁45bの筆記体収容溝44bに面した縁部48に当接し、側壁45a、45bの外周面を乗越えて回転可能な第2当接部49を、筆記体収容溝44bに対向した位置の回転カム筒11の内壁面に設けてある。後軸を前軸に対して軸筒の先端開口部に向って反時計回りに回転カムを90°回転して、全ての筆記体の筆記先端部を軸筒の先端開口部より没入した際には、図5の(b)に示すように、第1当接部47の他方の端部は筆記体収容溝44bに面した前記側壁45bの縁部48に当接し、第2当接部49の他方の端部は筆記体収容溝44aに面した前記側壁45bの縁部50に当接するように、第1当接部47と第2当接部49の周方向における離間距離や、第1当接部47および第2当接部49の周方向における幅寸法にして設けてある。なお、図5においては、第1当接部47および第2当接部49が判るようにその突出量や大きさを誇張して描いてあるが、実際は、摺動ケース7の収容部20の側壁45a、45bの外周面を乗越えて回転可能な突出量、大きさとしてある。なお、図5においては、第1当接部47および第2当接部49が判るようにその突出量や大きさを誇張して描いてあり、実際は、摺動ケース7の収容部20の側壁44a、44bの外周面を乗越えて回転可能な突出量、大きさとしてある。
回転繰出式の複合筆記具において、回転操作体を回転するのに必要なトルクを大きくして回転を重くし、回転操作体を回転し過ぎないようにしたい場合に、適用することができる。
1 回転繰出式の複合筆記具
2 軸筒
3、4 筆記体
6 筆記体収容溝
7 摺動ケース
8 傾斜面
10 カム面
11 回転カム筒
34 コイルスプリング
35 摺動体
36 カム係止突起
38 側壁
39 縁部
40 第1当接部
41 縁部
42 第2当接部
43 縁部
44 筆記体収容溝
45 側壁
46 縁部
47 第1当接部
48 縁部
49 第2当接部
50 縁部

Claims (1)

  1. 軸筒内に、周方向に等間隔に周方向の溝幅を同等に形成した筆記体を収容する複数の筆記体収容溝を有した摺動ケースと、該摺動ケースの外周上を回転可能に回転カムとを配設し、摺動ケースの筆記体収容溝に、カム係止突起を有した摺動体を装着した筆記体をばねにより軸筒の先端開口部と反対側の後方に付勢し、カム係止突起を筆記体収容溝から外方へ突出させて収容し、回転カムに形成した傾斜面を有したカム面に摺動体のカム係止突起を当接し、回転カムを回転させるための回転操作体を回転して回転カムを摺動ケースに対して回転することにより、カム係止突起がカム面に沿って移動することで摺動体および筆記体が前後動し、筆記体の筆記先端部を軸筒の先端開口部より出没してなる回転繰出式の複合筆記具において、前記1つの筆記体の筆記先端部を軸筒の先端開口部より突出してその状態を維持した際に、軸筒の先端開口部側に向って時計回りの回転カムの回転に対し一方の端部が摺動ケースの筆記体収容溝を構成する側壁の縁部に当接しかつ側壁の外周面を乗越えて回転可能な第1当接部と、回転カムの反時計回りの回転に対し一方の端部が摺動ケースの筆記体収容溝を構成する側壁の縁部に当接しかつ側壁の外周面を乗越えて回転可能な第2当接部を、全ての筆記体の筆記先端部を軸筒の先端開口部より没入した際には、第1当接部が回転カムの反時計回りの回転に対し他方の端部が摺動ケースの筆記体収容溝を構成する側壁の縁部に当接し、第2当接部が回転カムの時計回りに回転に対し他方の端部が摺動ケースの筆記体収容溝を構成する側壁の縁部に当接するように、少なくとも1つづつ回転カムの内壁面に設けたことを特徴とする、回転繰出式の複合筆記具。
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