JP2011121278A - 回転繰出式の複合筆記具 - Google Patents

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Abstract

【課題】回転繰出式の複合筆記具において、筆記体の筆記先端部を軸筒の先端開口部より突出した状態に維持する際に、かつ全ての筆記体の筆記先端部を軸筒の先端開口部より没入した状態にする際に、回転操作体を回転し過ぎないようにする。
【解決手段】筆記体4の筆記先端部31が軸筒2の先端開口部33より突出した際に、回転カム筒11の被係止突部25aの突条部23aの縁部49に当接する第1当接部50と、前記縁部49と反対側の縁部51に当接する第2当接部52を、各突条部23の内周壁面に当接して回転可能に、摺動ケース7の係止部21の外周壁面に設ける。全ての筆記体3、4の筆記先端部31、32が軸筒2の先端開口部33より没入した際には、第1当接部50は被係止突部25aの突条部23aの縁部51に当接し、第2当接部52は被係止突部25bの突条部23baの縁部53に当接するようにする。
【選択図】図5

Description

本発明は、回転操作体を回転することにより、軸軸内に収容した筆記体の筆記先端部を軸筒の先端開口部より出没可能とした回転繰出式の複合筆記具に関するものである。
従来より、軸筒内に、少なくとも周方向に筆記体を収容する複数の筆記体収容溝を有した収容部と円筒状の係止部とで構成された摺動ケースと、回転操作体を回転することで摺動ケースの外周面上を回転可能な、摺動ケースの係止部に当接して摺動ケースに対しての後方への移動を阻止する被係止突部を有した回転カムを配し、摺動ケースの筆記体収容溝に、カム係止突起を有した摺動体を装着した筆記体を、ばねにより軸筒の先端開口部と反対側の後方に付勢してカム係止突起を筆記体収容溝から外方へ突出させて収容し、回転カムに形成した傾斜面を有したカム面に摺動体のカム係止突起を当接し、回転操作体を回転して回転カムを摺動ケースに対して回転することにより、カム係止突起がカム面に沿って移動することで摺動体および筆記体が前後動し、筆記体の筆記先端部を軸筒の先端開口部より出没してなる回転繰出式の複合筆記具(図1を参照)は、知られている。
こうした回転繰出式の複合筆記具の構造は、例えば、軸筒を前軸と回転操作体としての後軸とで構成し、後軸を前軸に対して回転することで回転カムを回転し、筆記体の後端部に装着した摺動体のカム係止突起を回転カムのカム面に沿って移動して摺動体および筆記体を軸筒の先端開口部側に前進させ、回転カムの傾斜面の軸筒の先端開口部側の先端の頂部に形成した凹溝にカム係止突起を係止することで、筆記体の筆記先端部を軸筒の先端開口部より突出させてその状態を維持する構造としてある。
後軸は前軸に対して時計回りまたは反時計回りに回転可能としてあるが、後軸を前軸に対して回転して筆記体の筆記先端部を軸筒の先端開口部より突出させる際には、カム係止突起が回転カムの凹溝に係止するのでそのときの係止感により、後軸を前軸に対して回転し過ぎて、一旦カム係止突起が回転カムの凹溝に係止した状態から離脱させてしまうことのないようにすることができる。しかし、後軸を大きいトルクで回転させてしまうと、後軸を回転し過ぎて、一旦カム係止突起が回転カムの凹溝に係止した状態から離脱させてしまうことがままあった。また、筆記体の筆記先端部を軸筒の先端開口部より突出した状態から、全ての筆記体の筆記先端部を軸筒の先端開口部より没入した状態にするために後軸を前軸に対して回転した際に、回転しすぎて他の筆記体の筆記先端部を軸筒の先端開口部より突出させてしまうことは頻繁にある。
後者の問題を解消する技術として、全ての筆記体が軸筒内に位置したときに、筆記体の不用意な軸心方向への移動を規制するために、回転カムのカム面の所定位置に筆記部材(筆記体)の先端が筆記具本体(軸筒)内に収まる位置を規制する位置規制部を設け、この位置規制部は、軸方向に沿う方向に延びる起立部と、この起立部の後端側に連なるとともに、各従動部材(摺動体)の後端形状に倣う湾曲部とを備えたことを特徴とする技術が、特許第3770044号公報により開示されている。確かに、前記位置規制部を設けることにより、筆記体の筆記先端部を軸筒の先端開口部より突出した状態から、全ての筆記体の筆記先端部を軸筒の先端開口部より没入した状態にする際は、各従動部材(摺動体)の突出部(カム係止突起)が回転カムのカム面に設けた位置規制部に係止するので係止感があり、前記したように回転操作体を回転して回転カムを回転し過ぎることはないが、所望する筆記体の筆記先端部を軸筒の先端開口部より突出する際に、位置規制部から従動部材(摺動体)の突出部(カム係止突起)を離脱させるために大きな回転トルクが必要となり、後軸を回転し過ぎて、一旦カム係止突起が回転カムの凹溝に係止した状態から離脱させてしまうおそれがある。
特許第3770044号公報
本発明の目的は、軸筒内に、少なくとも周方向に筆記体を収容する複数の筆記体収容溝を有した収容部と円筒状の係止部とで構成された摺動ケースと、回転操作体を回転することで摺動ケースの外周面上を回転可能な、摺動ケースの係止部に当接して摺動ケースに対しての後方への移動を阻止する被係止突部を有した回転カムを配し、摺動ケースの筆記体収容溝に、カム係止突起を有した摺動体を装着した筆記体を、ばねにより軸筒の先端開口部と反対側の後方に付勢してカム係止突起を筆記体収容溝から外方へ突出させて収容し、回転カムに形成した傾斜面を有したカム面に摺動体のカム係止突起を当接し、回転操作体を回転して回転カムを摺動ケースに対して回転することにより、カム係止突起がカム面に沿って移動することで摺動体および筆記体が前後動し、筆記体の筆記先端部を軸筒の先端開口部より出没してなる回転繰出式の複合筆記具において、筆記体の筆記先端部を軸筒の先端開口部より突出した状態に維持する際に、回転操作体を回転し過ぎて、一旦カム係止突起が回転カムの凹溝に係止した状態から離脱させてしまうことが起き難いような、かつ筆記体の筆記先端部を軸筒の先端開口部より突出した状態から、全ての筆記体の筆記先端部を軸筒の先端開口部より没入した状態にする際に、回転操作体を回転し過ぎて、他の筆記体の筆記先端部が軸筒の先端開口部より突出し難いような構造とすることにある。
本発明は、
「1.軸筒内に、少なくとも周方向に筆記体を収容する複数の筆記体収容溝を有した収容部と円筒状の係止部とで構成された摺動ケースと、回転操作体を回転することで摺動ケースの外周面上を回転可能な、摺動ケースの係止部に当接して摺動ケースに対しての後方への移動を阻止する被係止突部を有した回転カムを配し、摺動ケースの筆記体収容溝に、カム係止突起を有した摺動体を装着した筆記体を、ばねにより軸筒の先端開口部と反対側の後方に付勢してカム係止突起を筆記体収容溝から外方へ突出させて収容し、回転カムに形成した傾斜面を有したカム面に摺動体のカム係止突起を当接し、回転操作体を回転して回転カムを摺動ケースに対して回転することにより、カム係止突起がカム面に沿って移動することで摺動体および筆記体が前後動し、筆記体の筆記先端部を軸筒の先端開口部より出没してなる回転繰出式の複合筆記具において、前記回転カムの被係止突部を、摺動ケースの筆記体収容溝の数と同数設け、1つの筆記体の筆記先端部を軸筒の先端開口部より突出しその状態を維持した際に、軸筒の先端開口部側に向って回転カムの時計回りの回転に対し一方の端部が回転カムの被係止突部の縁部に当接しかつ被係止突部の内周壁面に当接して回転可能な第1当接部と、回転カムの反時計回りの回転に対して一方の端部が回転カムの被係止突部の縁部に当接しかつ被係止突部の内壁面に当接して回転可能な第2当接部を、全ての筆記体の筆記先端部を軸筒の先端開口部より没入した際に、第1当接部が回転カムの反時計回りの回転に対し他方の端部が被係止突部の縁部に当接し、第2当接部が回転カムの時計回りの回転に対し他方の端部が被係止突部の縁部に当接するように、少なくとも第1当接部と第2当接部を1つづつ摺動ケースの係止部の外周壁面に設けたことを特徴とする、回転繰出式の複合筆記具。」
である。
回転繰出式の複合筆記具においては、摺動ケースに設けられる筆記体を収容する複数の筆記体収容溝は、周方向に等間隔に周方向の溝幅を同等に形成してあるのが一般的である。本発明においては、前記第1当接部および第2当接部は、回転カムが回転してどの筆記体の筆記先端部が軸筒の先端開口部より突出した際に、かつ全ての筆記体の筆記先端部が軸筒の先端開口部より没入した際に、回転カムに設けた被係止突部の縁部に当接させる必要があるので、被係止部は周方向に等間隔に設けかつ周方向の幅を同等に形成することが重要となる。
本発明における前記第1当接部および第2当接部は、回転カムに設けた被係止突部の縁部に当接し、かつ被係止突部の内周壁面に当接して回転可能に設ける必要があり、回転カムの回転を阻止するような突出量であってはならない。第1当接部および第2当接部を設ける位置は、前記したような状態を満足するような摺動ケースの係止部の外周壁面の位置に設ければ良く、特に特定した位置が有るわけではない。例えば、全ての筆記体の筆記先端部が軸筒の先端開口部より没入した時に、一つの回転カムの被係止突部の縁部に当接するように設けても良いし、第1当接部をある1つの被係止突部の縁部に、第2当接部を他の被係止突部の縁部に当接するように設けても良い。また、数も、第1当接部と第2当接部を少なくとも1つずつ設ければ良く、回転カムの被係止突部の数と同数の数ずつ設けても良く、適宜決めて設ければ良い。
本発明において回転カムは、軸筒の内壁面に一体に形成して配設しても良いし、回転カム筒として軸筒と別体に形成して軸筒内に配設してもよい。
本発明の回転繰出式の複合筆記具は前記したような構造なので、回転操作体を回転するのに必要なトルクが大きくなって従来の構造より回転が重くなり、筆記体の筆記先端部を軸筒の先端開口部より突出した際には、一瞬回転が軽くなることの変化と摺動体のカム係止突起の回転カムの凹溝への係止感との回転時の感触の変化により、回転操作体を回転し過ぎないように注意することができ、一旦カム係止突起が回転カムの凹溝に係合した状態から離脱させてしまうことが起き難くなる。また、筆記体の筆記先端部を軸筒の先端開口部より突出した状態から全ての筆記体の筆記先端部を軸筒の先端開口部より没入した際にも、一瞬回転が軽くなることの回転の感触の変化により、回転操作体を回転し過ぎないように注意することができ、回転操作体を回転し過ぎて他の筆記体の筆記先端部が軸筒の先端開口部より突出させてしまうことが起き難くなる。
本発明の回転繰出式の複合筆記具の実施例で、筆記体の筆記先端部が軸筒の先端開口部より突出した状態を示し、要部を断面した回転繰出式の複合筆記具の正面図である。 図1における摺動ケースと回転カム筒の部分の、筆記体を除いた状態を示した拡大縦断面である。 図2におけるA−A線部分の先端側方向(図2において左側方向)を見た端面の概略を示す拡大端面図で、(a)は、筆記体の筆記先端部が軸筒の先端開口部より突出した際の摺動ケースの係止部に設けた第1当接部および第2当接部と回転カム筒の被係止突部との位置関係を示した図であり、(b)は、全ての筆記体の筆記先端部が軸筒の先端開口部に没入した際の摺動ケースの係止部に設けた第1当接部および第2当接部と回転カム筒の被係止突部との位置関係を示した図である。 図2における、摺動体のカム係止突起の回転カム筒のカム面における位置関係を示す、カム面を展開した拡大展開図である。 第1当接部および第2当接部を、図2におけるB−B線部分に設けた場合を示し、B−B線部分の先端側方向(図2において左側方向)を見た端面の概略を示す拡大端面図で、(a)は、筆記体の筆記先端部が軸筒の先端開口部より突出した際の摺動ケースの係止部に設けた第1当接部および第2当接部と回転カム筒の被係止突部との位置関係を示した図であり、(b)は、全ての筆記体の筆記先端部が軸筒の先端開口部に没入した際の摺動ケースの係止部に設けた第1当接部および第2当接部と回転カム筒の被係止突部との位置関係を示した図である。 軸筒内に2本の筆記体を収容した場合の他の実施例であって、第1当接部および第2当接部を図2におけるB−B線部分に設けた場合で、B−B線部分の先端側方向(図2において左側方向)を見た端面の概略を示す拡大端面図で、(a)は、筆記体の筆記先端部が軸筒の先端開口部より突出した際の摺動ケースの係止部に設けた第1当接部および第2当接部と回転カム筒の被係止突部との位置関係を示した図であり、(b)は、全ての筆記体の筆記先端部が軸筒の先端開口部に没入した際の摺動ケースの係止部に設けた第1当接部および第2当接部と回転カム筒の被係止突部との位置関係を示した図である。
本発明は、前軸と後軸とからなる軸筒内に、少なくとも周方向に形成した筆記体を収容する複数の筆記体収容溝を有した収容部と円筒状の係止部とで構成された摺動ケースと、回転操作体を回転することで摺動ケースの外周面上を回転可能な、摺動ケースの係止部に当接して摺動ケースに対しての後方への移動を阻止する被係止突部を有した回転カム筒を配し、摺動ケースの筆記体収容溝に、カム係止突起を有した摺動体を装着した筆記体をばねにより軸筒の先端開口部と反対側の後方に付勢し、カム係止突起を筆記体収容溝から外方へ突出させて収容し、回転カム筒に形成した傾斜面を有したカム面に摺動体のカム係止突起を当接し、後軸を回転カム筒を回転させるための回転操作体を回転して回転カム筒を摺動ケースに対して回転することにより、カム係止突起がカム面に沿って移動することで摺動体および筆記体が前後動し、筆記体の筆記先端部を軸筒の先端開口部より出没してなる回転繰出式の複合筆記具において、摺動ケースの係止部に回転カム筒の被係止突部に当接する第1当接部と第2当接部を設ける。
本発明の実施例を図面を用いて説明する。実施例において同じ部材、同じ箇所を示す場合は同じ符号を付してある。
本実施では、便宜上、シャープペンシルユニットの筆記体とボールペンレフィルの筆記体を軸筒内に収容した回転繰出式の複合筆記具として説明するが、これに限定されるものではない。軸筒内に、1本のシャープペンシルユニットの筆記体と複数本のボールペンレフィルの筆記体を収容した複合筆記具であってもよいし、複数本のシャープペンシルユニットの筆記体のみをあるいはボールペンレフィルの筆記体のみを収容した複合筆記具であってもよい。
図1〜図4に示す、本発明の実施例の回転繰出式の複合筆記具1は、軸筒2内にシャープペンシルユニットの筆記体3の1本とボールペンレフィルの筆記体4の2本を収容した構造のものである。本実施例の回転繰出式の複合筆記具1は、従来の回転繰出式の複合筆記具と同様に、軸筒2は前軸2aと回転操作体としての後軸2bと、前軸2aの前端(図1において左側)に螺着しかつ接着して設けた先窄み状の口金部5とで構成されている。前軸2aと後軸2bとは着脱自在に連接して設けてある。
後軸2bの内部には、従来の回転繰出式の複合筆記具と同様に、周方向において120°ごとに3つ(図1および図2においては、1つの筆記体収容溝のみが描かれている。)の筆記体収容溝6を有した摺動ケース7と、軸心方向に延びた傾斜面8と平坦面9とで構成されたカム面10(図2および図4を参照)を有する回転カム筒11を、摺動ケース7の外周面上を回転可能にして配設してある。
また従来の回転繰出式の複合筆記具と同様に、後軸2bの後端には、クリップ12と金輪13を介在して消しゴム受け台14が回転カム筒11と螺着しかつ接着して配してあり、後軸2bの内壁面に設けた係止凸部15を回転カム筒11に形成した軸心方向に延びた係止溝16に係止して、回転カム筒11が後軸2bとともに連動して回転可能に設けてある。回転カム筒11の後端は後軸2bの後端部に当接しており、後軸2bの後端部から抜け出さないようにしてある。消しゴム受け台14には消しゴム17が挿着してあり、後軸2bの後端には頭冠18を消しゴム受け台14に着脱自在に螺着して配してある。
前記摺動ケース7は、図2に示すように、円筒状の前方筒部19と、周方向において120°ごとに周方向の幅寸法が同一の3つの筆記体収容溝6を有する収容部20と、該収容部20の外径より小径な係止部21とで構成され、該係止部21には、外方に突出した係止突部22を設けてある(図2を参照)。回転カム筒11の内壁面には、周方向において120°ごとに設けた3つの、内方に突出し軸心方向に延びた突条部23と該突条部23の先端に形成した前記係止突部22に係止可能な係止爪部24とで構成された被係止突部25を設けてあり、前記摺動ケース7の係止突部22を被係止突部25の係止爪部24に当接して、摺動ケース7に対して回転カム筒11の後方(図2において右側方向)への移動を阻止するように摺動ケース7を回転カム筒11内に挿着してある。係止部21は、係止突部22と収容部20の後端との間を前記被係止突部25の係止爪部24が回転可能に嵌合凹部26としてある。図1に示すように、摺動ケース7の前端部には外周壁面にリング状の突部27を有した連結管28が固着してあり、前軸2aを、該前軸2aの後端を前記突部27に当接して前記連結管28に圧入状態で嵌着して、前軸2aを後軸2bに対して着脱自在に連接してある。後軸2bの先端には、装飾用金輪29を螺着しかつ接着して設けてあり、連結管28に圧入状態で嵌着した前軸2aの後端部分を被覆してある。
回転カム筒11の被係止突部25に対向した内壁面には、摺動ケース7の収容部20の後端に当接することで回転カム筒11の前進を妨げる、周方向において120°ごとに周方向の幅寸法が同一の3つの内方に突出したストッパー用突起30を設けてある。各筆記体3、4の筆記先端部31、32が軸筒2(口金部5)の先端開口部33より突出した際のストッパー用突起30が対向した摺動ケース7の収容部20の後端には、前記嵌合凹部26に開口したストッパー用突起溝34を設けてあり、各筆記体3、4の筆記先端部31、32が軸筒2(口金部5)の先端開口部33より突出した際には、回転カム筒11および後軸2bが前軸2aおよび摺動ケース7に対して、シャープペンシルユニットの筆記体3の筆記先端部31から鉛芯(図示せず)を繰出すために必要な距離の分だけ前進可能としてある。
摺動ケース7の筆記体収容溝6には、2本のボールペンレフィルの筆記体4と1本のシャープペンシルユニットの筆記体3を、コイルスプリング35を介在して後方(図1において右側方向)に付勢して収容してあるが、各々の筆記体3、4の後端部には摺動体36を装着してあり、各々の摺動体36にはカム係止突起37を設けてある。各々のカム係止突起37は、回転カム筒11のカム面10に後方への押圧状態で当接させてある。
例えば、図1に示すようにボールペンレフィルの筆記体4の筆記先端部32を軸筒2(口金部5)の先端開口部33より突出させるには、後軸2bを前軸2aに対して回転すると、後軸2bに連動して回転カム筒11も回転し、図4に示すように、回転カム筒11のカム面10に当接した各々の筆記体3、4の摺動体36に設けたカム係止突起37はカム面10に沿って移動し、傾斜面8により各々の摺動体36は前後動し、順次、各々の摺動体36のカム係止突起37の後端が、カム面10の傾斜面8の先端に設けた凹溝38に係止していくので、前記ボールペンレフィルの筆記体4の筆記先端部32が先端開口部33より突出した時に後軸2bの回転を止めれば、ボールペンレフィルの筆記体4の筆記先端部31が先端開口部33より突出した状態で維持される。
シャープペンシルユニットの筆記体3の筆記先端部31を軸筒2(口金部5)の先端開口部33より突出させて鉛芯(図示せず)を繰出すには、ストッパー用突起30が摺動ケース7に設けたストッパー用突起溝34に対向し、回転カム筒11に連接した後軸2bは前軸2aに対して前進可能となるので、後軸2bを押圧してシャープペンシルユニットを押圧すれば良い。
従来の回転繰出式の複合筆記具との相違点は、前記1つの筆記体、図1においてはボールペンレフィルの筆記体4の筆記先端部32を軸筒2(口金部5)の先端開口部33より突出してその状態を維持した際に、図3に示すように、回転カム筒11の被係止突部25aの係止爪部24aの縁部39に当接し、かつ被係止突部25a、25b、25cの係止爪部24a、24b、24cの内周壁面24aa、24ba、24caに当接して回転可能な第1当接部40と、回転カム筒11の被係止突部25aの係止爪部24aの前記縁部39と反対側の縁部41に当接しかつ被係止突部25a、25b、25cの係止爪部24a、24b、24cの内周壁面24aa、24ba、24caに当接して回転可能な第2当接部42を、摺動ケース7の係止部21の外周壁面(図2におけるA−A線部分の位置)に設けてあることである。また、前記第1当接部40および第2当接部の反対側の摺動ケース7の係止部21の外周壁面にも、回転カム筒11の被係止突部25bの係止爪部24bの縁部43に当接しかつ被係止突部25a、25b、25cの係止爪部24a、24b、24cの内周壁面24aa、24ba、24caに当接して回転可能な第3当接部44と、被係止突部25cの係止爪部24cの縁部45に当接しかつ被係止突部25a、25b、25cの係止爪部24a、24b、24cの内周壁面24aa、24ba、24caに当接して回転可能な第4当接部46を設けてある。
前記第1当接部40、第2当接部42、第3当接部44および第4当接部46は、後軸2bを前軸2aに対して軸筒2(口金部5)の先端開口部33に向って時計回りに回転カム筒11を60°回転して、全ての筆記体3、4の筆記先端部31、32を先端開口部33に没入した際には、図3の(b)に示すように、第1当接部40は回転カム筒11の被係止突部25aの係止爪部24の縁部41に当接し、第2当接部42は回転カム筒11の被係止突部25bの係止爪部24bの縁部47に当接し、第3当接部44は回転カム筒11の被係止突部25cの係止爪部24cの縁部45に当接し、第4当接部46は回転カム筒11の被係止突部25cの係止爪部24cの縁部48に当接するように、第1当接部40と第2当接部42と第3当接部44と第4当接部46を、周方向における離間距離や幅寸法にして設けてある。なお、図3においては、第1当接部40、第2当接部42、第3当接部44および第4当接部46が判るようにその突出量や大きさを誇張して描いてあるが、実際は、回転カム筒11の被係止突部25a、25b、25cの係止爪部24の内周壁面24aに当接して回転可能な突出量、大きさとしてある。
筆記体3、4の筆記先端部31、32が軸筒2(口金部5)の先端開口部33より突出した際に、かつ全ての筆記体3、4の筆記先端部31、32を先端開口部33より没入した際には、前記第1当接部40、第2当接部42、第3当接部44および第4当接部46が回転カム筒11に形成したいずれかの被係止突部25の係止爪部24の縁部に当接するので、ワンクッションあり、かつ被係止突部25a、25b、25cの係止爪部24a、24b、24cの内周壁面24aa、24ba、24caに当接して回転するので、回転操作体としての後軸を前軸に対して回転して回転カムを回転するのに必要なトルクが大きくなって従来の構造のものに比べて回転が重くなる。
図5は、第1当接部および第2当接部を、図2におけるB−B線部分に設けた他の実施例を示し、1つの筆記体、図1においてはボールペンレフィルの筆記体4の筆記先端部32を軸筒2(口金部5)の先端開口部33より突出してその状態を維持した際に、回転カム筒11の被係止突部25aの突条分23aの縁部49に当接しかつ被係止突部25a、25b、25cの突条部23a、23b、23cの内周壁面23aa、23ba、23caに当接して回転可能な第1当接部50と、回転カム筒11の被係止突部25aの突条部23aの前記縁部49と反対側の縁部51に当接しかつ被係止突部25a、25b、25cの突条部23a、23b、23cの内周壁面23aa、23ba、23caに当接して回転可能な第2当接部52を、摺動ケース7の係止部21の係止突部22の外周壁面に設けたものである。
前記第1当接部50および第2当接部52は、後軸2bを前軸2aに対して軸筒2(口金部5)の先端開口部33に向って時計回りに回転カムを60°回転して、全ての筆記体3、4の筆記先端部31、32を先端開口部33に没入した際には、図5の(b)に示すように、第1当接部50は回転カム筒11の被係止突部25aの突条部23aの縁部51に当接し、第2当接部52は回転カム筒11の被係止突部25bの突条部23bの縁部53に当接するように、第1当接部50および第2当接部52を、周方向における離間距離や幅寸法にして設けてある。なお、図5においては、第1当接部50および第2当接部52が判るようにその突出量や大きさを誇張して描いてあるが、実際は、回転カム筒11の被係止突部25a、25b、25cの突条部23a、23b、23cの内周壁面23aa、23ba、23caに当接して回転可能な突出量、大きさとしてある。
筆記体3、4の筆記先端部31、32が軸筒2(口金部5)の先端開口部33より突出した際に、かつ全ての筆記体3、4の筆記先端部31、32を先端開口部33より没入した際には、前記第1当接部50および第2当接部52が回転カム筒11に形成したいずれかの被係止突部25の突条部23の縁部に当接するので、ワンクッションあり、かつ被係止突部25a、25b、25cの突状部23a、23b、23cの内周壁面23aa、23ba、23caに当接して回転するので、回転操作体としての後軸を前軸に対して回転して回転カムを回転するのに必要なトルクが大きくなって従来の構造のものに比べて回転が重くなる。
図6は、軸筒内にシャープペンシルユニットの筆記体とボールペンレフィルの筆記体の2本を収容した場合の実施例を示すものである。回転繰出構造は従来と同様なので説明は省くが、従来の回転繰出式の複合筆記具との相違点は、前記の実施例の場合と同様に、摺動ケースの係止部の外周面に第1当接部と第2当接部を有した点である。本実施例では、第1当接部と第2当接部を図2におけるB−B線部分に設けてある。なお、回転カム筒11には、2つの被係止部25a、25bとストッパー用突起30が90°ずれて、被係止部25aと被係止部25bとが、ストッパー用突起30とストッパー用突起30とが互いに対向するように設けてある。
1つの筆記体、図1においてはボールペンレフィルの筆記体4の筆記先端部32を軸筒2(口金部5)の先端開口部33より突出してその状態を維持した際に、回転カム筒11の被係止突部25aの突条分23aの縁部54に当接しかつ被係止突部25a、25bの突条部23a、23bの内周壁面23aa、23baに当接して回転可能な第1当接部55と、回転カム筒11の被係止突部25aの突条部23aの前記縁部54と反対側の縁部56に当接しかつ被係止突部25a、25bの突条部23a、23bの内周壁面23aa、23baに当接して回転可能な第2当接部57を、摺動ケース7の係止部21の係止突部22の外周壁面に設けてある。
前記第1当接部55および第2当接部57は、後軸2bを前軸2aに対して軸筒2(口金部5)の先端開口部33に向って時計回りに回転カムを90°回転して、全ての筆記体3、4の筆記先端部31、32を先端開口部33に没入した際には、図6の(b)に示すように、第1当接部55は回転カム筒11の被係止突部25aの突条部23aの縁部56に当接し、第2当接部57は回転カム筒11の被係止突部25bの突条部23bの縁部58に当接するように、第1当接部55および第2当接部57を、周方向における離間距離や幅寸法にして設けてある。なお、図6においては、第1当接部55および第2当接部57が判るようにその突出量や大きさを誇張して描いてあるが、実際は、回転カム筒11の被係止突部25a、25bの突条部23a、23bの内周壁面23aa、23baに当接して回転可能な突出量、大きさとしてある。
筆記体3、4の筆記先端部31、32が軸筒2(口金部5)の先端開口部33より突出した際に、かつ全ての筆記体3、4の筆記先端部31、32を先端開口部33より没入した際には、前記第1当接部55および第2当接部57が回転カム筒11に形成したいずれかの被係止突部25の突条部23の縁部に当接するので、ワンクッションあり、かつ被係止突部25a、25bの突条部23a、23bの内周壁面23aa、23baに当接して回転するので、回転操作体としての後軸を前軸に対して回転して回転カムを回転するのに必要なトルクが大きくなって従来の構造のものに比べて回転が重くなる。
回転繰出式の複合筆記具において、回転操作体を回転するのに必要なトルクを大きくして回転を重くし、回転操作体を回転し過ぎないようにしたい場合に、適用することができる。
1 回転繰出式の複合筆記具
2 軸筒
3、4 筆記体
6 筆記体収容溝
7 摺動ケース
8 傾斜面
10 カム面
11 回転カム筒
20 収容部
21 係止部
25 被係止突部
31、32 筆記先端部
33 先端開口部
35 コイルスプリング
36 摺動体
37 カム係止突起
39 縁部
40 第1当接部
41 縁部
42 第2当接部
43 縁部
44 第3当接部
45 縁部
46 第4当接部
47、48、49 縁部
50 第1当接部
51 縁部
52 第2当接部
53、54 縁部
55 第1当接部
56 縁部
57 第2当接部
58 縁部

Claims (1)

  1. 軸筒内に、少なくとも周方向に筆記体を収容する複数の筆記体収容溝を有した収容部と円筒状の係止部とで構成された摺動ケースと、回転操作体を回転することで摺動ケースの外周面上を回転可能な、摺動ケースの係止部に当接して摺動ケースに対しての後方への移動を阻止する被係止突部を有した回転カムを配し、摺動ケースの筆記体収容溝に、カム係止突起を有した摺動体を装着した筆記体を、ばねにより軸筒の先端開口部と反対側の後方に付勢してカム係止突起を筆記体収容溝から外方へ突出させて収容し、回転カムに形成した傾斜面を有したカム面に摺動体のカム係止突起を当接し、回転操作体を回転して回転カムを摺動ケースに対して回転することにより、カム係止突起がカム面に沿って移動することで摺動体および筆記体が前後動し、筆記体の筆記先端部を軸筒の先端開口部より出没してなる回転繰出式の複合筆記具において、前記回転カムの被係止突部を、摺動ケースの筆記体収容溝の数と同数設け、1つの筆記体の筆記先端部を軸筒の先端開口部より突出しその状態を維持した際に、軸筒の先端開口部側に向って回転カムの時計回りの回転に対し一方の端部が回転カムの被係止突部の縁部に当接しかつ被係止突部の内周壁面に当接して回転可能な第1当接部と、回転カムの反時計回りの回転に対して一方の端部が回転カムの被係止突部の縁部に当接しかつ被係止突部の内壁面に当接して回転可能な第2当接部を、全ての筆記体の筆記先端部を軸筒の先端開口部より没入した際に、第1当接部が回転カムの反時計回りの回転に対し他方の端部が被係止突部の縁部に当接し、第2当接部が回転カムの時計回りの回転に対し他方の端部が被係止突部の縁部に当接するように、少なくとも第1当接部と第2当接部を1つづつ摺動ケースの係止部の外周壁面に設けたことを特徴とする、回転繰出式の複合筆記具。
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CN110356143A (zh) * 2019-07-27 2019-10-22 杭州简弈科技有限公司 一种提拉笔
CN110356143B (zh) * 2019-07-27 2020-08-11 杭州简弈科技有限公司 一种提拉笔

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