JP2011109043A - コンデンサおよびその製造方法 - Google Patents
コンデンサおよびその製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2011109043A JP2011109043A JP2009265552A JP2009265552A JP2011109043A JP 2011109043 A JP2011109043 A JP 2011109043A JP 2009265552 A JP2009265552 A JP 2009265552A JP 2009265552 A JP2009265552 A JP 2009265552A JP 2011109043 A JP2011109043 A JP 2011109043A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- intermediate layer
- electrode body
- anode
- capacitor
- dielectric layer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Fixed Capacitors And Capacitor Manufacturing Machines (AREA)
Abstract
【解決手段】コンデンサ1は、弁作用金属またはその合金を含み、陰極体14と対向するように構成された陽極体6と、陽極体6の表面に設けられた中間層20と、中間層20の表面に、中間層20を挟んで陽極体6と対向するように設けられた誘電体層10と、を備える。中間層20は、窒素原子を含有する弁作用金属の酸化物を含み、誘電体層10は、弁作用金属の酸化物を含む。陽極体6は、弁作用金属の合金として、例えば、チタンとニッケルの合金を含む。
【選択図】図1
Description
図1は、実施形態1に係るコンデンサの構成を示す概略断面図である。本実施形態に係るコンデンサ1は、陽極部2と、陽極部2の表面に設けられた中間層20と、中間層20の表面に形成された誘電体層10と、誘電体層10を挟んで陽極部2と対向するように設けられた陰極部12とを備える。
続いて、実施形態1に係るコンデンサ1の製造方法について図2(A)〜図2(C)、図3(A)および図3(B)を参照して説明する。図2(A)〜図2(C)、図3(A)および図3(B)は、実施形態1に係るコンデンサの製造方法を示す工程断面図である。
昇温時に陽極部2に起こる変化を図5(A)および図5(B)を用いて説明する。図5(A)および図5(B)は、TiNi合金箔のサンプルをチャンバー内に挿入し、N2ガス(実施例)、あるいはO2ガス(比較例)を流入させて昇温する試験の結果を示している。図5(A)は、O2ガスを流入させて昇温したサンプルの原子組成を示すグラフであり、図5(B)は、N2ガスを流入させて昇温したサンプルの原子組成を示すグラフである。
熱酸化処理によって陽極部2に起こる変化を図6(A)、図6(B)、および図7を用いて説明する。図6(A)、図6(B)、および図7は、TiNi合金箔のサンプルに熱酸化処理を施す試験の結果を示している。図6(A)は、O2ガスを流入させて昇温した後に熱酸化させる熱酸化処理を施したサンプルの原子組成を示すグラフであり、図6(B)は、N2ガスを流入させて昇温した後に熱酸化させる熱酸化処理を施したサンプルの原子組成を示すグラフである。図7は、N2ガスを流入させて昇温した後に熱酸化させる熱酸化処理を施したサンプルの透過型電子顕微鏡(TEM:Transmission Electron Microscope)写真像である。なお、図6(A)は、従来の熱酸化処理に相当する。
陽極部2、中間層20、および誘電体層10の積層体のリーク電流特性を評価するために、この積層体の電流電圧特性(IV特性)を水銀プローブを用いて測定した。図8は、陽極部、中間層、および誘電体層を含む積層体の電流電圧特性を示す図である。図8では、この積層体のIV特性を実線で示し、中間層20を含まない陽極部2および誘電体層10の積層体のIV特性を破線で示す。図8に示すように、正電圧印加時(図8中の矢印B)および逆電圧印加時(図8中の矢印C)のそれぞれで、中間層20を含む積層体では、中間層20を含まない場合と比べて電流密度が低下した。すなわち、中間層20を含む積層体では、中間層20を含まない場合と比べてリーク電流が低下した。特に、正電圧印加時に著しいリーク電流の低減効果が見られた。
実施形態2に係るコンデンサは、陽極部2および陰極部12の形状が実施形態1と異なる。以下、本実施形態について説明する。なお、中間層20および誘電体層10の構造と、中間層20および誘電体層10の形成工程は実施形態1と基本的に同一である。実施形態1と同一の構成については同一の符号を付し、その説明は適宜省略する。
実施形態2に係るコンデンサの製造方法について図10(A)〜図10(E)を参照して説明する。図10(A)〜図10(E)は、実施形態2に係るコンデンサの製造方法を示す工程断面図である。
Claims (6)
- 弁作用金属またはその合金を含み、他方の電極体と対向するように構成された電極体と、
前記電極体の表面に設けられた中間層と、
前記中間層の表面に、前記中間層を挟んで前記電極体と対向するように設けられた誘電体層と、を備え、
前記中間層は、窒素原子を含有する前記弁作用金属の酸化物を含み、
前記誘電体層は、前記弁作用金属の酸化物を含むことを特徴とするコンデンサ。 - 前記電極体は、弁作用金属またはその合金の粒子が結合した金属粒塊である請求項1に記載のコンデンサ。
- 前記電極体は、前記中間層が設けられた側の表面に凹凸を有する金属箔である請求項1に記載のコンデンサ。
- 前記電極体は、チタンとニッケルの合金を含む請求項1乃至3のいずれか1項に記載のコンデンサ。
- 前記中間層は、その厚さ方向において、前記電極体よりも前記誘電体層に近い領域で濃度が最大となる窒素原子の濃度分布を有する請求項1乃至4のいずれか1項に記載のコンデンサ。
- 弁作用金属またはその合金を含む電極体を、窒素ガス存在下で、電極体の表面温度が電極体の熱酸化処理温度となるまで加熱する工程と、
前記表面温度が熱酸化処理温度となった後、酸素ガス存在下で、前記表面温度を熱酸化処理温度に維持する工程と、
を含む製造工程によって、前記電極体の表面に、窒素原子を含有する前記弁作用金属の酸化物を含む中間層を設け、当該中間層の表面に、前記中間層を挟んで前記電極体と対向するように、前記弁作用金属の酸化物を含む誘電体層を設けることを含むことを特徴とするコンデンサの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009265552A JP2011109043A (ja) | 2009-11-20 | 2009-11-20 | コンデンサおよびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009265552A JP2011109043A (ja) | 2009-11-20 | 2009-11-20 | コンデンサおよびその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2011109043A true JP2011109043A (ja) | 2011-06-02 |
Family
ID=44232174
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009265552A Pending JP2011109043A (ja) | 2009-11-20 | 2009-11-20 | コンデンサおよびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2011109043A (ja) |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002180290A (ja) * | 2000-12-13 | 2002-06-26 | Cabot Supermetal Kk | タンタル又はニオブの化成膜及びその形成方法並びにそれを用いた電解コンデンサ |
JP2002536828A (ja) * | 1999-02-08 | 2002-10-29 | エイチ.シー.スターク インク. | 耐熱金属窒化物製キャパシタ基質 |
JP2004296611A (ja) * | 2003-03-26 | 2004-10-21 | Tdk Corp | 固体電解コンデンサおよびその製造方法 |
WO2006070617A1 (ja) * | 2004-12-27 | 2006-07-06 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | 分極性電極体とその製造方法、及びこれを用いた電気化学キャパシタ |
-
2009
- 2009-11-20 JP JP2009265552A patent/JP2011109043A/ja active Pending
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002536828A (ja) * | 1999-02-08 | 2002-10-29 | エイチ.シー.スターク インク. | 耐熱金属窒化物製キャパシタ基質 |
JP2002180290A (ja) * | 2000-12-13 | 2002-06-26 | Cabot Supermetal Kk | タンタル又はニオブの化成膜及びその形成方法並びにそれを用いた電解コンデンサ |
JP2004296611A (ja) * | 2003-03-26 | 2004-10-21 | Tdk Corp | 固体電解コンデンサおよびその製造方法 |
WO2006070617A1 (ja) * | 2004-12-27 | 2006-07-06 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | 分極性電極体とその製造方法、及びこれを用いた電気化学キャパシタ |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5429430B2 (ja) | 電極箔とその製造方法、およびコンデンサ | |
WO2006014753A1 (en) | Capacitors with high energy storage density and low esr | |
TWI315076B (en) | Solid electrolytic capacitor, distributed constant type noise filter, and method of producing the same | |
JP6585891B2 (ja) | 固体電解コンデンサ | |
JP4940362B1 (ja) | 固体電解コンデンサ用電極箔 | |
JP4614269B2 (ja) | 固体電解コンデンサ | |
JP2008300463A (ja) | 固体電解コンデンサおよびその製造方法 | |
JPWO2010125778A1 (ja) | コンデンサ用電極体、コンデンサ用電極体の製造方法、コンデンサ、およびコンデンサの製造方法 | |
WO2011132492A1 (ja) | 薄膜キャパシタ | |
JP5232899B2 (ja) | 固体電解コンデンサ | |
JP2015115475A (ja) | 電極箔、電解コンデンサおよび電極箔の製造方法 | |
JP4665866B2 (ja) | バルブ金属複合電極箔の製造方法 | |
JP2011524629A (ja) | 漏えい電流の少ない電解キャパシタを製造するための方法 | |
JP2017103412A (ja) | 固体電解コンデンサ | |
JP5445464B2 (ja) | コンデンサ用電極体およびコンデンサ | |
JP2011109043A (ja) | コンデンサおよびその製造方法 | |
JP2008047755A (ja) | バルブ金属複合電極箔の製造方法 | |
US9023186B1 (en) | High performance titania capacitor with a scalable processing method | |
JP5573362B2 (ja) | 電極箔とこの電極箔を用いたコンデンサおよび電極箔の製造方法 | |
JP2008010719A (ja) | 固体電解コンデンサおよびその製造方法 | |
JP4665854B2 (ja) | バルブ金属複合電極箔およびその製造方法 | |
JP2018073937A (ja) | 固体電解コンデンサ | |
JP5091710B2 (ja) | 固体電解コンデンサおよびその製造方法 | |
WO2015059913A1 (ja) | 電解コンデンサとその製造方法および電極箔とその製造方法 | |
JP2008252019A (ja) | 薄膜キャパシタの製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20121105 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20130912 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20130924 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20140415 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20140930 |