JP2011108602A - 絶縁電線の製造装置及び絶縁電線の製造方法 - Google Patents

絶縁電線の製造装置及び絶縁電線の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】絶縁塗料に含有される溶剤を燃焼させることなく回収できる絶縁電線の製造装置及び絶縁電線の製造方法を提供する。
【解決手段】溶剤が含まれる絶縁塗料を導線9に塗布する塗布装置と、この絶縁塗料が塗布された導線を走行状態で加熱し、絶縁塗料を硬化させて絶縁層を形成する焼付炉とを備える絶縁電線の製造装置である。この装置において、導線に塗布された未硬化状態の絶縁塗料から溶剤を回収する溶剤回収機構42を備える。溶剤回収機構42は、絶縁塗料が塗布された導線9の外周に配されると共に、該導線9を加熱して絶縁塗料から溶剤を気化させる加熱装置(誘導加熱コイル42C)と、気化された溶剤と接触して、この溶剤を凝縮させる液化部材42Lとを備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、エナメル線などの絶縁電線の製造装置と、同電線の製造方法に関するものである。特に、絶縁電線における絶縁層の構成原料に含まれる溶剤を回収することができる絶縁電線の製造装置に関する。
各種電気機器の配線として、導線の外周に絶縁層を有する絶縁電線が用いられている。例えば、モータや変圧器などの巻線として、エナメル線が知られている。
このエナメル線は、次のようにして得られる。まず線引きダイスやローラダイスなどを用いた伸線工程により所望の線径の導線を作製する。次に、この導線に、溶剤が含有される絶縁ワニス(絶縁塗料)を塗布する。そして、導線に塗布した絶縁塗料を乾燥・硬化させ、導線の外周に絶縁層が形成されたエナメル線とする。
このような絶縁電線の製造装置として、導線に絶縁塗料を焼き付けるための焼付炉を備える製造装置が特許文献1に開示されている。この装置では、絶縁塗料が塗布された導線を焼付炉内に導入して加熱すると共に、絶縁塗料から気化した溶剤を焼付炉に設けたヒータで燃焼している。
特開2003−187658号公報
しかし、上記の従来技術では、環境に及ぼす負荷が大きい。
焼付炉内において、導線に塗布された絶縁塗料から気化された溶剤は、燃焼されることで除去される。その燃焼に伴って二酸化炭素などを含む燃焼ガスが排出されるため、環境に及ぼす負荷が大きい。一方、燃焼させることなく気化した溶剤をそのまま排出することは、やはり環境上好ましくないばかりか、作業者の健康面でも問題がある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的の一つは、絶縁塗料に含有される溶剤を回収することができる絶縁電線の製造装置及び絶縁電線の製造方法を提供することにある。
本発明の絶縁電線の製造装置は、溶剤が含まれる絶縁塗料を導線に塗布する塗布装置と、この絶縁塗料が塗布された導線を走行状態で加熱し、絶縁塗料を硬化させて絶縁層を形成する焼付炉とを備える絶縁電線の製造装置に係る。そして、この製造装置において、前記導線に塗布された未硬化状態の絶縁塗料から溶剤を回収する溶剤回収機構を備えることを特徴とする。この溶剤回収機構は、前記絶縁塗料が塗布された導線の外周に配されると共に、該導線を加熱して絶縁塗料から溶剤を気化させる加熱装置と、気化された溶剤と接触して、この溶剤を凝縮させる液化部材とを備える。
一方、本発明の絶縁電線の製造方法は、溶剤が含まれる絶縁塗料を導線に塗布する工程と、この絶縁塗料が塗布された導線を走行させながら加熱し、前記絶縁塗料を硬化させて絶縁層を形成する工程とを含む絶縁電線の製造方法であって、次の工程を含むことを特徴とする。
前記絶縁塗料が塗布された導線を加熱して、未硬化状態の絶縁塗料から溶剤を気化させる工程。
気化した溶剤を凝縮して回収する工程。
上記製造装置又は製造方法によれば、絶縁塗料に含まれる溶剤を燃焼させることなく絶縁電線の製造過程で回収することができる。そのため、燃焼ガスの発生もなく、環境負荷を軽減することができる。
本発明の製造装置の一実施形態として、前記加熱装置は、誘導加熱コイルを備えることが挙げられる。
この構成によれば、誘導加熱コイルにて導線を直接加熱し、効率的に溶剤を気化させることができる。特に、誘導加熱によれば、表皮効果により、絶縁塗料が塗布された導線の表面部を集中的に加熱しやすい。
本発明の製造装置の一実施形態として、前記液化部材は、絶縁塗料が塗布された導線の外周を覆う筒状体であることが挙げられる。
この構成によれば、液化部材が導線の外周を覆う筒状体としたことで、絶縁塗料から気化した溶剤を主に筒状体の内面で捕捉して効率的に凝縮させることができる。
本発明の製造装置の一実施形態として、液化部材を筒状体とした場合、この筒状体における各端部の内径は、導線の入線側が出線側に比べて大きいことが挙げられる。
気化された溶剤は、液化部材に接触することで凝縮されて液滴となり、液化部材の表面を伝って下方に滴下する。そのため、液化部材の下端側(導線の入線側)の内径を上端側(導線の出線側)の内径よりも大きくしておくことで、液状部材の下端側開口縁を導線から離隔し、滴下する溶剤が再度導線に付着することを抑制できる。
本発明の製造装置の一実施形態として、前記液化部材は、その内部に冷媒が導入される冷媒路を備えることが挙げられる。
この構成によれば、冷媒により液化部材を冷却できる。そのため、加熱された導線の熱の影響を受けて液化部材が加熱されることを抑制できる。その結果、気化した溶剤を液化部材の表面に付着させて凝縮し、効率的に溶剤を液化することができる。
本発明の製造装置の一実施形態として、前記加熱装置は、その内部に冷媒が導入される冷媒路を備えることが挙げられる。
この構成によれば、冷媒により加熱装置を冷却できる。そのため、加熱装置からの熱の影響を受けて、液化部材が加熱されることを抑制できる。その結果、気化した溶剤を液化部材の表面に付着させて凝縮し、効率的に溶剤を液化することができる。
本発明の製造装置の一実施形態として、前記加熱装置と前記液化部材は、互いに接触されていることが挙げられる。
この構成によれば、加熱装置と液化部材を接触状態に配置することで、加熱装置と液化部材とのギャップをなくし、加熱装置の外寸を小さくすることができる。また、液化部材の内部に冷媒路を備える場合、冷媒により液化部材を介して加熱装置自体の発熱を抑制することができる。さらに、加熱装置の内部に冷媒路を備える場合、冷媒により加熱装置を冷却し、さらにこの加熱装置に接触する液化部材も合わせて冷却することができる。そのため、気化した溶剤を液化部材の表面に付着させて凝縮し、効率的に溶剤を液化することができる。
本発明の製造装置の一実施形態として、前記溶剤回収機構が、前記塗布装置と焼付炉との間に設けられていることが挙げられる。
この構成によれば、溶剤回収機構が焼付炉の上流側に設けられているため、特に液化部材が焼付炉の熱の影響を受けて加熱されることが少なく、気化した溶剤を液化部材の表面に付着させて凝縮し、効率的に溶剤を液化することができる。
本発明の絶縁電線の製造装置及び絶縁電線の製造方法によれば、絶縁層となる絶縁塗料に含有される溶剤を絶縁電線の製造過程で回収することができる。
実施形態1に係る絶縁電線の製造装置の全体構成を示す模式図である。 実施形態1に係る絶縁電線の製造装置に用いた溶剤回収機構を示す模式図である。 図2の溶剤回収機構の詳細を示す部分縦断面図である。 実施形態2に係る絶縁電線の製造装置に用いた溶剤回収機構を示す模式図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。各実施形態では、導線の外周にエナメル被覆(絶縁層)を施したエナメル線(絶縁電線)を製造する場合を例として、その製造装置及び製造方法を説明する。
〔実施形態1〕
[絶縁電線の製造装置]
{概要}
図1に示す絶縁電線の製造装置100は、繰出リール1、伸線装置2、軟化装置3、エナメル被覆装置4、及び巻取リール5を備える。この製造装置100では、繰出リール1から繰り出される金属線9Sを伸線・軟化して導線9とした後、その導線9の外周にエナメル被覆を形成し、完成したエナメル線9Eを巻取リール5に巻き取るという一連の操作が行われる。伸線装置2は、繰出リール1から繰り出される金属線9Sを所定の線径に伸線する装置である。また、軟化装置3は、伸線後の金属線9Sを加熱して軟化させる装置である。そして、エナメル被覆装置4は、軟化後の導線9の外周に溶剤を含む絶縁ワニス(絶縁塗料)を焼き付けてエナメル被覆を形成する装置である。本実施形態の製造装置100の最も特徴とするところは、エナメル被覆装置4に溶剤回収機構42を設けた点にある。溶剤回収機構42は、導線に塗布された絶縁ワニスから溶剤を分離して回収する機構である。以下、エナメル線9Eの製造工程に従って、絶縁電線の製造装置100に備わる各装置2〜4を詳細に説明する。
{伸線装置}
伸線装置2は、繰出リール1から繰り出される金属線9Sを所望の断面形状、所望の線径となるように伸線加工するためのものである。金属線9Sの具体例としては、銅線、銅合金線、錫めっき銅線、アルミ線、アルミ合金線、鋼心アルミ線、カッパーフライ線、ニッケルめっき銅線、銀めっき銅線、銅覆アルミ線などが挙げられる。伸線装置2は、図1では詳細を省略しているが、例えば、複数の伸線ダイスを備え、この伸線ダイスに金属線9Sを挿通させることで金属線9Sを所望の断面形状・線径に徐々に近づけることができる。伸線された金属線9Sの直径は、例えば50μm〜3.0mm程度である。伸線ダイスは、線引きダイスであっても良いし、ローラダイスであっても良い。
{軟化装置}
軟化装置3は、金属線9Sを加熱するための軟化炉(図示略)と、軟化炉に導入する加熱流体を生成する流体加熱装置(図示略)とを備える。伸線装置2で伸線された金属線9Sは、軟化炉に導入されて加熱流体で熱処理されることで伸線時に導入された加工歪みが除去され、金属線9Sが軟化される。
加熱流体としては、窒素などの不活性ガスが好適に利用できる。この不活性ガスは、流体加熱装置で加熱された後、軟化炉内に導入される。その他、加熱流体としては過熱水蒸気も利用できる。軟化炉に導入する加熱流体の温度は、金属線9Sの結晶構造を所望の状態とするために要求される金属線9S自身の温度よりも50〜100℃近く高い温度とすると良い。
さらに、軟化炉の出口近傍に、液体冷媒(代表的には純水)を満たした冷媒槽を備えていても良い。冷媒槽は、軟化炉で熱処理された金属線9Sを冷却し、高温の金属線9Sの表面が酸化することを防止する。
{エナメル被覆装置}
エナメル被覆装置4は、周回装置40と、塗布装置41と、溶剤回収機構42と、焼付炉43とを備える。
<周回装置>
周回装置40は、上下に対向配置されるプーリー40d、40uを有し、このプーリー40d、40uに掛け渡される導線9を周回させる装置である。ここで、図1ではプーリー42d、42uは一つずつしか示されていないが、実際には紙面奥側に複数並列されており、順次導線9を掛け渡すプーリー42d、42uを紙面奥側にズラしていくことで、導線9を周回させることができるようになっている。一定回数周回させて表面にエナメル被覆が形成された導線9、即ち、エナメル線9Eは、最終的には巻取リール5に巻き取られる。
<塗布装置>
塗布装置41は、絶縁ワニスを貯留する絶縁ワニス槽41tと、絶縁ワニス槽41tを通過した導線9が挿通される塗布ダイス41dとを備え、周回する導線9の外周に絶縁ワニスを塗布する装置である。絶縁ワニス槽41tの底部には、周回する導線9が貫通されており、絶縁ワニス槽41tを通過した導線9の外周には絶縁ワニスが塗布される。そして、導線9の外周に塗布された絶縁ワニスは、導線9が絶縁ワニス槽41tよりも導線9の進行方向側にある塗布ダイス41dを通過することでほぼ均一な厚さに整えられる。この塗布ダイス41dは、紙面奥側に複数整列され、紙面奥側に行くほどダイス孔の径が大きくなっている。そのため、この塗布装置41を使用すれば、導線9の外周に形成されるエナメル被覆を徐々に厚くしていくことができるので、均一な厚さのエナメル被覆を形成できる。
絶縁ワニスとしては、エナメル被覆の構成樹脂を溶剤で溶解したものが用いられる。この構成樹脂としては、絶縁性が高く、耐熱性が高い樹脂であれば特に限定されない。具体的には、ポリイミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂、ポリエステルイミド樹脂等が好適に使用できる。また、溶剤としてはピロリドンやクレゾールを利用することができる。
<溶剤回収機構>
次に、溶剤回収機構42は、図1に示すように、塗布ダイス41dと後述する焼付炉43との間に配置され、導線9の外周に塗布された絶縁ワニスから溶剤を一旦気化させて、気化した溶剤を凝縮により液化して回収するための機構である。溶剤回収機構42のより具体的な構成を図2に示す。溶剤の気化には加熱装置(誘導加熱装置42D)を用い、気化した溶剤の凝縮には液化部材42Lを用いる。そして、液化部材42Lは、その表面に気化した溶剤を凝縮して液滴として付着させられるよう、冷却機構により冷却する。
《加熱装置》
加熱装置は、それ自体が発熱源とはならずに、導線9を非接触で加熱できる加熱手段が好適に利用できる。例えば、誘電加熱(マイクロ波加熱)や誘導加熱が挙げられる。特に、本例では、加熱装置として、導線9自体を発熱源とし、高い昇温速度が得られる誘導加熱装置42Dを用いている。誘導加熱装置42Dは、周回装置40により、絶縁ワニスが塗布された状態で走行される導線9の外周に間隔をあけて配置された誘導加熱コイル42Cと、誘導加熱電源42Pとを備える。本例では、誘導加熱コイル42Cとして、中実の平角導線を用いている。この誘導加熱コイル42Cに電源42Pから所定の高周波を印加することで、電磁誘導により導線9を加熱する。この加熱により、導線9の表面に塗布された絶縁ワニスも加熱され、そのワニス中に含まれる溶剤が気化される。ここでの誘導加熱は、溶剤は気化できるが、絶縁ワニスが硬化しない程度の温度とすることが好ましい。絶縁ワニスが硬化する前段階であれば、効率的に溶剤を気化することができる。誘導加熱コイル42Cが覆う導線9の長さ方向の距離は、走行される導線9の線速や誘導加熱コイル42Cに印加する高周波の出力にもよるが、2.0cm〜5.0cm程度とすることが挙げられる。この距離が短すぎると十分に導線9を加熱できず、長すぎると不必要に誘導加熱コイル42Cが大型化する虞がある。
《液化部材》
一方、液化部材42Lは、その表面に気化した溶剤を接触させることで凝縮し、液滴とするための部材である。
液化部材42Lの形状は、導線表面の絶縁ワニスから気化する溶剤のできるだけ多くを捕捉できるように、導線9の外周を取り囲む形状が好ましい。ここでは、導線9と誘導加熱コイル42Cとの間において、導線9・誘導加熱コイル42Cの双方と間隔をあけて配される筒状体を液化部材42Lとし、その筒状体を導線9・誘導加熱コイル42Cと同軸状に設置している。誘導加熱コイル42Cの内側に液化部材42Lを配することで、絶縁ワニスから気化する溶剤を効率的に捕捉する。特に、本例では、この筒状体の一端側から途中までを内外径が一様な円筒体とし、残部を他端側に向かって内外径が広がる円錐筒状体としている。つまり、筒状体の内径は、導線9の入線側端部の内径が出線側端部の内径よりも広い。気化された溶剤は、液化部材42Lに接触することで凝縮されて液滴となり、液化部材42Lの表面、特に内周面を伝って下方に滴下するため、液化部材42Lの下端側(導線の入線側)の内径を上端側(導線の出線側)の内径よりも大きくしておくことで、液状部材42Lの下端側開口縁を導線9から離隔し、滴下する溶剤が再度導線9に付着することを抑制できる。
液化部材42Lの配置個所は、少なくとも誘導加熱コイル42Cの内周領域とすることが好ましい。導線9が誘導加熱コイル42Cで囲まれる空間には絶縁ワニスから気化した溶剤が高濃度に分布していると考えられるため、この空間を覆うように液化部材42Lを配置することで、溶剤を効率的に回収できる。また、一般に、気化した溶剤は、上方に発散することが多いため、誘導加熱コイル42Cよりも上方の空間に位置する導線9も液化部材42Lで覆うことが好ましい。この誘導加熱コイル42Cよりも上方の空間に配すべき液化部材42Lの長さは5〜25cm程度が好適である。この長さが短すぎると、上方に飛散する溶剤を回収することが難しく、逆に長すぎても液化部材42Lが過剰に大型化するだけで回収効率の向上にさほど寄与しないためである。さらに、誘導加熱コイル42Cよりも下方の空間も、液化部材42Lの表面を伝う溶剤を滴下させやすいように一定距離分だけ液化部材42Lで導線9の外周を覆うことが好ましい。
この液化部材42Lの材質は、電磁誘導により加熱されず、誘導加熱された導線9からの熱に対して十分な耐熱性を有する材料であればよい。代表的には、非金属材料の絶縁体が挙げられる。より具体的には、ガラスやセラミックスが好適に利用できる。液化部材42Lを誘導加熱されない材質とすることで、気化した溶剤が液化部材42Lに接触した際、この溶剤を凝縮して液滴としやすい温度に液化部材42Lを保持しやすい。
《冷却機構》
液化部材42Lは冷却機構により冷却されて、気化した溶剤が液化部材42Lに接触した際に凝縮させやすい温度に保持される。本例では、図3に示すように、液化部材42Lを内筒42Liと外筒42Loを有する二重構造の筒状体とし、内外筒42Li,42Loの間に冷媒を循環させることで液化部材42Lの冷却を行っている。図3では液化部材42Lの一部の構成しか示していないが、例えば、液化部材42Lの下端側の外周に冷媒供給管を接続し、液化部材42Lの上端側の外周に冷媒排出管を接続しておいて、これら供給管・排出管を用いて内外筒42Li,42Loの間に形成される冷媒循環路に冷媒を循環させることができる。さらに、冷却機構は、排出管を介して戻された冷媒を冷却する冷却機と、冷却された冷媒を排出管に圧送するポンプを備えている(いずれも図示略)。この冷却機構は、気化された溶剤の効率的な液化を考慮すれば設けられていることが好ましいが、液化部材42Lの冷却を行わなくても相当程度の溶剤の凝縮が可能であれば必須ではない。また、冷媒は、循環しなくても、単に液化部材42Lに形成される冷媒路を通過するだけでもよい。
《その他》
液化部材42Lに沿って滴下される溶剤は、溶剤受け(図示略)で回収することが好ましい。溶剤受けは、例えば溶剤を貯留できる適宜な容器が好ましく、液化部材42Lの下方に設置すればよい。或いは、液化部材42Lから滴下した溶剤を直接絶縁ワニス槽41tで受けるようにしてもよい。いずれにせよ、回収した溶剤は再利用することができる。
<焼付炉>
焼付炉43は、周回装置40により周回走行する絶縁ワニス付きの導線9を加熱して、絶縁ワニスに含まれる樹脂を硬化させ、導線9の外周にエナメル被覆を定着させるためのものである。従来、絶縁ワニスを塗布した導線を焼付炉43に導入することで、絶縁ワニスに含まれる有機溶剤を揮発させ、この揮発と並行して、又揮発の後に前記樹脂の硬化が進行されるが、本例の場合、焼付炉43に導線9を導入する前に絶縁ワニス中の溶剤は大半が除去されているため、焼付炉43内での溶剤の揮発はほとんど行われない。
焼付炉43内での導線9の加熱には、種々の加熱手段が利用できる。例えば、ヒータ、誘導加熱、マイクロ波加熱、熱風、蒸気、過熱水蒸気などが利用できる。この焼付炉43内の加熱温度は、絶縁ワニスに含まれる樹脂の硬化温度以上とすればよい。
この焼付炉43を通過した導線9は、その表面にエナメル被覆が形成されて、エナメル線9Eとして巻取リール5に巻き取られる。
[作用効果]
以上の絶縁電線の製造装置100によれば、溶剤回収機構42を備えることで、次の効果を奏することができる。
(1)溶剤回収機構42を設けることで、絶縁ワニス中の溶剤を燃焼させることなく回収することができる。そのため、溶剤の燃焼に伴う燃焼ガスの発生がなく、環境に及ぼす負荷を軽減することができる。
(2)溶剤回収機構42を焼付炉43の上流側に独立して配置することで、焼付炉43の熱の影響を受けることなく液化部材42Lを所定の温度に保持することができる。そのため、気化した溶剤を効率的に凝縮して液化することができる。
(3)液化部材42Lに冷媒循環路を形成したことで、液化部材42Lを冷媒により冷却できる。そのため、誘導加熱された導線9の熱の影響を受けて液化部材42Lが加熱されることを抑制できる。その結果、気化した溶剤を液化部材42Lの表面に付着させて凝縮し、効率的に溶剤を液化することができる。
〔実施形態2〕
次に、図2とは異なる構成の溶剤回収機構を図4に基づいて説明する。本例の絶縁電線の製造装置は、溶剤回収機構の構成を除いて他の構成は実施形態1と共通であるため、以下の説明は溶剤回収機構についてのみ行う。
この溶剤回収機構42は、液化部材42Lは一重管で冷媒循環路がなく、代わりに誘導加熱コイル42C自体に冷媒42rの循環路が形成されている。すなわち、誘導加熱コイルを構成する巻線が中空で、その内部に冷媒42rの循環路が形成されている。そのため、通電により誘導加熱コイル42C自体が発熱したり、誘導加熱された導線9からの熱により誘導加熱コイル42C自体が加熱されたりすることを抑制できる。このような誘導加熱コイル42Cを備えた誘導加熱装置は市販品を利用することができる。なお、冷媒は、循環しなくても、単に誘導加熱コイル42Cに形成される冷媒路を通過するだけでもよい。
そして、この誘導加熱コイル42Cが液化部材42Lに接触して配置されている。冷媒42rで冷却される誘導加熱コイル42Cを液化部材42Lに接触させることで、誘導加熱コイル42C内の冷媒42rを利用して間接的に液化部材42Lも冷却することができる。つまり、誘導加熱コイル42Cの冷却機構が液化部材42Lの冷却機構も兼ねていることになる。そのため、液化部材42Lの冷却機構を独立して設ける必要がなく、簡易な構成にて液化部材42Lを冷却し、効率的に溶剤の回収を行うことができる。
勿論、実施形態1における二重管構造の液化部材42Lの外周に本例の誘導加熱コイル42Cを接触状態で配置して、より一層の液化部材42Lの冷却を行うこともできる。
[試験例]
実施形態2に係る絶縁電線の製造装置を用いて絶縁電線の製造を行い、溶剤回収機構でどの程度の溶剤が回収できているかを調べてみた。この試験条件は次の通りである。
導線:φ1.0mmの銅線
絶縁ワニス:ポリアミドイミド絶縁ワニス(田岡化学工業(株)製、商品名AE2-27)
溶剤:N-メチル-2ピロリドン
塗布厚:4.6μm
誘導加熱装置:アロニクス(株)製、商品名EasyHeat
誘導加熱コイル:コイル径6.0mm、コイル長35mm
液化部材:石英ガラス管、内径4.0mm、外径6.0mm
誘導加熱コイルの上方で導線を覆う領域の長さ:150mm
線速:1.25m/min
線温:100℃
そして、得られた絶縁電線の絶縁層に残留する溶剤量を測定した。残留溶剤量の測定は、ガスクロマトグラフ((株)ジーエルサイエンス社製GC353)を用い、水素イオン検出法により絶縁層の樹脂組成分に対する残留溶剤量の比率を求めることで行った。その結果、残留溶剤量は2.9質量%であり、大半の溶剤が溶剤回収機構で回収されたものと考えられる。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるわけではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜変更等可能である。例えば、溶剤回収機構を焼付炉の内部に設置することもできる。その際、焼付炉内における導線の入線側に溶剤回収機構を配置し、焼付炉の熱で絶縁塗料が十分に硬化される前に、未硬化状態の絶縁塗料から溶剤を回収することが好ましい。特に、焼付炉の熱で液化部材も加熱される場合、液化部材には冷却機構を設けることが好ましい。その他、溶剤を気化させる加熱方式として、誘導加熱の代わりに誘電加熱を用いる場合、導線は加熱できるが、液化部材はできるだけ加熱されないように、誘電加熱装置の高周波の周波数や液化部材の材質を選択することが好ましい。
本発明の絶縁電線の製造装置及び絶縁電線の製造方法は、モータやリアクトルなどの巻線や、その他の電気機器の各種配線として好適な絶縁電線の製造に利用することができる。
100 絶縁電線の製造装置
1 繰出リール
2 伸線装置
3 軟化装置
4 エナメル被覆装置
40 周回装置 40u、40d プーリー
41 塗布装置 41t 絶縁ワニス槽 41d 塗布ダイス
42 溶剤回収機構
42D 誘導加熱装置 42C 誘導加熱コイル 42P 誘導加熱電源
42L 液化部材 42Li 内筒 42Lo 外筒
42r 冷媒
43 焼付炉
5 巻取リール
9S 金属線 9 導線 9E エナメル線

Claims (9)

  1. 溶剤が含まれる絶縁塗料を導線に塗布する塗布装置と、
    この絶縁塗料が塗布された導線を走行状態で加熱し、絶縁塗料を硬化させて絶縁層を形成する焼付炉とを備える絶縁電線の製造装置であって、
    前記導線に塗布された未硬化状態の絶縁塗料から溶剤を回収する溶剤回収機構を備え、
    この溶剤回収機構は、
    前記絶縁塗料が塗布された導線の外周に配されると共に、該導線を加熱して絶縁塗料から溶剤を気化させる加熱装置と、
    気化された溶剤と接触して、この溶剤を凝縮させる液化部材とを備えることを特徴とする絶縁電線の製造装置。
  2. 前記加熱装置は、誘導加熱コイルを備えることを特徴とする請求項1に記載の絶縁電線の製造装置。
  3. 前記液化部材は、絶縁塗料が塗布された導線の外周を覆う筒状体であることを特徴とする請求項1又は2に記載の絶縁電線の製造装置。
  4. 前記筒状体における各端部の内径は、導線の入線側が出線側に比べて大きいことを特徴とする請求項3に記載の絶縁電線の製造装置。
  5. 前記液化部材は、その内部に冷媒が導入される冷媒路を備えることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の絶縁電線の製造装置。
  6. 前記加熱装置は、その内部に冷媒が導入される冷媒路を備えることを特徴とする1〜5のいずれか1項に記載の絶縁電線の製造装置。
  7. 前記加熱装置と前記液化部材は、互いに接触されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の絶縁電線の製造装置。
  8. 前記溶剤回収機構が、前記塗布装置と焼付炉との間に設けられていることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の絶縁電線の製造装置。
  9. 溶剤が含まれる絶縁塗料を導線に塗布する工程と、
    この絶縁塗料が塗布された導線を走行させながら加熱し、前記絶縁塗料を硬化させて絶縁層を形成する工程とを含む絶縁電線の製造方法であって、
    前記絶縁塗料が塗布された導線を加熱して、未硬化状態の絶縁塗料から溶剤を気化させる工程と、
    気化した溶剤を凝縮して回収する工程とを含むことを特徴とする絶縁電線の製造方法。
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