JP2011108595A - 雌端子金具 - Google Patents

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智久 内田
Toshikazu Sawa
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Abstract

【課題】雄端子金具と接続する際の作業フィーリングの向上を図る。
【解決手段】弾性接触片26は、揺動中心となる支点部27と、接圧確保部29と、アーム部28を有する。接圧確保部29は、支点部27から延出した形態であり、タブ11の挿入方向においては支点部27よりも後方であり且つ支点部27よりも挿入空間22側の位置に配された接点部32を有する。アーム部28は、支点部27から延出した形態であり、タブ11の挿入方向においては支点部27よりも前方であり且つ支点部27よりも挿入空間22側の位置に配された受圧部30を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、雌端子金具に関するものである。
特許文献1には、角筒部内に弾性接触片を収容した形態の雌端子金具と、先端部にタブを有する雄端子金具とを接続する構造が開示されている。両端子金具を接続する際には、タブを、角筒部内に挿入して、弾性接触片に対し弾性撓みさせた状態で接触させる。
特開2003−346958号公報
両端子金具の接続過程では、タブを角筒部に挿入した当初からタブが弾性接触片に接触し、その接触状態は両端子金具の接続動作が完了するまで継続する。この間、弾性撓みさせられている弾性接触片の弾性復元力により、弾性接触片とタブとの間には摺動抵抗(摩擦抵抗)が生じ続けることになる。
このように、従来では、両端子金具の接続行程のうち接続初期から接続完了に至るほぼ全行程に亘り、挿入動作に抗する摺動抵抗が発生し続けるため、作業者が感得する作業フィーリングが悪く、改善が望まれる。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、雄端子金具と接続する際の作業フィーリングの向上を図ることを目的とする。
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、雄端子金具のタブを挿入させるための挿入空間を有する角筒部と、前記角筒部内に収容された弾性撓み可能な弾性接触片とを備えた雌端子金具であって、前記弾性接触片は、前記角筒部内における前記弾性接触片の揺動中心となる支点部と、前記支点部から延出した形態であって、前記タブの挿入方向においては前記支点部よりも後方であり且つ前記支点部よりも前記挿入空間側の位置に配された接点部を有する接圧確保部と、前記支点部から延出した形態であって、前記タブの挿入方向においては前記支点部よりも前方であり且つ前記支点部よりも前記挿入空間側の位置に配された受圧部を有するアーム部とを備えて構成され、前記タブが前記挿入空間内に挿入される過程では、前記タブの挿入方向前端部が前記受圧部を押圧することにより、前記弾性接触片が前記支点部を支点として前記接点部を前記タブに接近させる方向へ揺動するようになっているところに特徴を有する。
請求項2の発明は、請求項1に記載のものにおいて、前記支点部が、前記角筒部を構成する壁状部に連なっているところに特徴を有する。
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2に記載のものにおいて、前記タブが前記挿入空間内に挿入されていない状態では、前記弾性接触片が、その一部を前記角筒部の内壁面に対して弾性的に当接させることによって揺動を規制されているところに特徴を有する。
請求項4の発明は、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のものにおいて、前記支点部から前記接点部までの距離が、前記支点部から前記受圧部までの最短距離よりも短いところに特徴を有する。
請求項5の発明は、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のものにおいて、前記アーム部が二枚重ね形態とされ、前記接圧確保部が一枚板状とされているところに特徴を有する。
請求項6の発明は、請求項1ないし請求項5のいずれかに記載のものにおいて、前記タブの挿入が完了した状態では、前記タブの挿入方向前端部が前記アーム部の延出端部を通過し、前記アーム部の延出端部が前記タブに対して弾性的に当接する形態とされているところに特徴を有する。
<請求項1の発明>
雄端子金具と雌端子金具を接続する際には、タブを挿入空間に挿入させる。タブの挿入過程では、タブの挿入方向前端部が、接点部を通過し、その後に受圧部を押圧して弾性接触片を揺動変位させる。弾性接触片の揺動変位に伴って接点部がタブに当接し、その後、タブと接点部が当接したままで、弾性接触片が弾性撓みしていく。接点部とタブとの間では、弾性接触片の弾性復元力により所定の接触圧が確保される。弾性接触片が弾性撓みすると、その弾性復元力に起因して受圧部側からタブに対して反力が作用し、これが挿入抵抗となる。
本発明によれば、両端子金具の接続行程において大きな挿入抵抗が発生するのが挿入終期のみとなっているので、両端子金具の接続開始直後から接続完了に至るほぼ全行程に亘って摺動抵抗が発生し続けるものに比べると、作業フィーリングに優れている。
<請求項2の発明>
支点部が、角筒部を構成する壁状部に連なっているので、タブを挿入しない状態において、角筒部内における弾性接触片の姿勢が安定する。これにより、タブの挿入時には、タブと弾性接触片とが不正な形態で干渉するのを回避することができる。
<請求項3の発明>
タブが挿入空間内に挿入されていない状態では、弾性接触片が、その一部を角筒部の内壁面に当接させることによって揺動を規制されているので、挿入されたタブが弾性接触片に対して不正な形態で干渉するのを回避できる。
<請求項4の発明>
接点部がタブに対して弾性的に当接する状態では、接圧確保部の弾性復元力が受圧部からタブに対する反力として作用し、この反力は、タブの挿入過程の終期における挿入抵抗となる。この受圧部からタブへの反力は、支点部から接点部までの距離に比べて、支点部から受圧部までの距離が長いほど小さくなる。その点に鑑み、本発明では、支点部から接点部までの距離を、支点部から受圧部までの最短距離よりも短く設定しているので、挿入終期における挿入抵抗が低減されている。
<請求項5の発明>
二枚重ね形態のアーム部は弾性撓みし難いので、タブが受圧部を押圧するときの挿入距離に対して弾性接触片の揺動動作の応答性が高い。したがって、タブに対する接点部の接触圧が安定する。また、一枚板状の接圧確保部は撓み剛性が低いので、挿入終期において接圧確保部の弾性撓みに起因する挿入抵抗が低減される。
<請求項6の発明>
タブの挿入が完了した状態では、タブの挿入方向前端部がアーム部の延出端部を通過し、アーム部の延出端部がタブに対して弾性的に当接するので、タブが角筒部に対して挿入方向と平行な方向に位置ずれしても、弾性接触片の揺動姿勢は変動せず、タブと接点部との間の接触圧が安定する。
実施形態1においてタブの挿入途中の状態をあらわす断面図 タブの挿入が完了した状態をあらわす断面図 実施形態2においてタブの挿入途中の状態をあらわす断面図 タブの挿入が完了した状態をあらわす断面図 実施形態3においてタブの挿入途中の状態をあらわす断面図 タブの挿入が完了した状態をあらわす断面図
<実施形態1>
以下、本発明を具体化した実施形態1を図1及び図2を参照して説明する。本実施形態1の雄端子金具10は、前方(図における右方)へ片持ち状に且つ直線状に延出した形態のタブ11を有する。タブ11の延出方向は、後述する雌端子金具20に対する雄端子金具10の接続方向(即ち、後述する雌端子金具20の角筒部21に対するタブ11の挿入方向)と平行な方向である。尚、以下の説明では、角筒部21に対するタブ11の挿入方向は、単に挿入方向という。タブ11の挿入方向前端部は、後述する受圧部30(受圧面31)を押圧するための押圧部12となっている。
雌端子金具20は、前方(図における左方)に開口する角筒部21と、角筒部21内に収容された弾性接触片26とを有する。角筒部21は、複数の壁状部によって構成され、角筒部21内の空間の一部は、タブ11を挿入させるための挿入空間22となっている。また、角筒部21を構成する複数の板状部のうち二枚重ねの上面壁23の内壁面は、角筒部21に対するタブ11の挿入方向と平行な平面状の受け面24となっている。この受け面24は挿入空間22に臨んでおり、タブ11が角筒部21(挿入空間22)内に挿入されたときには、タブ11の上面を受け面24に摺接させることにより、角筒部21(挿入空間22)内におけるタブ11の姿勢の安定化が図られる。
弾性接触片26は、角筒部21を構成する二枚重ね形態の底面壁25(本発明の構成要件である角筒部21を構成する壁状部)のうち内側(図における上側)の底面壁25から延出させた板状部分を曲げ加工して形成されている。弾性接触片26の幅寸法は、底面壁25の幅寸法よりも小さい。弾性接触片26は、弾性接触片26の揺動中心となる支点部27と、支点部27から斜め上後方へ片持ち状にほぼ真っ直ぐに延出した形態のアーム部28と、支点部27から斜め上前方へ片持ち状に延出した形態の接圧確保部29とから構成されている。
支点部27は、底面壁25に連なっており、弾性接触片26が揺動するときには、この支点部27が弾性撓みすることによって弾性接触片26の姿勢がシーソー状に変化するようになっている。
アーム部28は、支点部27から斜め上後方(タブ11の挿入方向においては前方であって、挿入空間22に接近する方向)へ直線状に延出する第1板部28Aと、第1板部28Aの延出端から密着状に折り返されて延出する第2板部28Bとから構成されている。第2板部28Bは、第1板部28Aの上面(挿入空間22側の面)に重ねられており、第2板部28Bの延出端は支点部27の近傍に位置している。つまり、アーム部28は、その延出方向における全領域に亘って、二枚重ね形態となっている。
アーム部28のうち延出端側(支点部27から遠い側)の所定範囲に亘る部分は、受圧部30となっている。この受圧部30は、その全領域が、タブ11の挿入方向においては支点部27よりも前方であり、且つタブ11の挿入方向と交差する上下方向(後述する接点部32がタブ11に当接する方向)においては支点部27よりも挿入空間22側の位置に配されている。受圧部30における挿入空間22に臨む第2板部28Bの上面は、タブ11に挿入方向に対して傾斜した受圧面31となっている。
接圧確保部29は、第2板部28Bの延出端から斜め上前方(タブ11の挿入方向においては後方であって、挿入空間22に接近する方向)へ直線状に延出する本体部29Aと、本体部29Aの延出端から斜め下前方へ片持ち状に延出した形態の干渉回避部29Bとから構成されている。本体部29Aと干渉回避部29Bとの屈曲した境界部分、つまり上下方向(弾性接触片26の揺動に伴う接圧確保部29の変位方向)において最も高い部分(挿入空間22に近い部分)は、タブ11に当接される接点部32となっている。
弾性接触片26は、タブ11と非接触の自由状態では、図1に示す待機姿勢に保持されている。この待機姿勢では、支点部27を中心として弾性接触片26が全体的に図における時計回り方向へ揺動し、支点部27の弾性復元力によりアーム部28の延出端部28Eが上面壁23に対して弾性的に当接している。この弾性的な当接作用により、弾性接触片26は揺動を規制された状態で待機姿勢に保持されている。弾性接触片26が待機姿勢にある状態では、接点部32と受け面24との間の上下方向の間隔は、タブ11の厚さ寸法よりも少し大きい寸法とされている。
待機姿勢の弾性接触片26は、支点部27を弾性変形させながら、図における時計回り方向へ揺動して図2に示す接続姿勢(角筒部21に対するタブ11の挿入が完了したときの姿勢)へ変位し得るようになっている。弾性接触片26が待機姿勢から接続姿勢へ揺動する過程では、受圧部30の受圧面31は、タブ11に挿入方向に対して斜めの向きを維持するようになっている。
次に、本実施形態1の作用を説明する。タブ11を角筒部21の挿入空間22に挿入する過程では、図1に示すようにタブ11の挿入方向前端部の押圧部12が、接点部32と受け面24との隙間に潜り込み、接点部32の上方と支点部27の上方を順に通過し、受圧面31に当接する。押圧部12が接点部32を通過するときには、タブ11が受け面24に摺接していれば、タブ11は接点部32とは接触しない。また、タブ11が、受け面24から離間して接点部32に摺接したとしても、弾性接触片26は大きく弾性撓みすることはない。したがって、押圧部12が受圧面31に当接するまでの間は、弾性接触片26の弾性撓みに起因する大きな挿入抵抗は生じない。
押圧部12が受圧部30に当接した後、更にタブ11の挿入を進めると、タブ11が、受圧面31上を摺接しながら受圧部30を挿入方向前方へ押す。このとき、受圧部30(アーム部28)は、二枚重ね形態であって撓み剛性が支点部27及び接圧確保部29よりも高いので、殆ど弾性撓みしない。したがって、タブ11の押圧作用により、支点部27が弾性変形しながら弾性接触片26が全体として図における時計回り方向へ揺動していく。
弾性接触片26の揺動に伴い、接点部32が上方へ変位し、タブ11の下面に当接する。接点部32は、タブ11に当接した後はそれ以上の上方変位を規制されるが、タブ11の挿入は更に進み、それに伴って弾性接触片26の揺動も進む。この間、接圧確保部29の本体部29Aは、一枚板状であってアーム部28よりも撓み剛性が低いので、アーム部28は殆ど弾性撓みせず、接圧確保部29の本体部29Aが湾曲するように弾性撓みするとともに、支点部27の弾性撓みも更に増していく。
この接圧確保部29と支点部27の弾性復元力(つまり、弾性接触片26の弾性復元力)は、受圧部30を介してタブ11に対する挿入抵抗(タブ11の押圧に対する反力)となる。図2に示すようにタブ11の挿入が完了すると、弾性接触片26の弾性撓み量が最大となり、この弾性接触片26の弾性復元力により、接点部32とタブ11との間で所定の接触圧が確保される。
また、挿入過程において、タブ11の押圧部12が最初に受圧部30が当接する位置から支点部27までの距離は、支点部27と接点部32との距離よりも長い。そして、弾性接触片26の揺動が進むのに伴って、受圧部30におけるタブ11の当接位置から支点部27までの距離が、次第に長くなっていく。
上述のように本実施形態1の雌端子金具20は、弾性撓み可能な弾性接触片26が、角筒部21内における弾性接触片26の揺動中心となる支点部27と、支点部27から延出した形態であって、タブ11の挿入方向においては支点部27よりも後方であり且つ支点部27よりも挿入空間22側の位置に配された接点部32を有する接圧確保部29と、支点部27から延出した形態であって、タブ11の挿入方向においては支点部27よりも前方であり且つ支点部27よりも挿入空間22側の位置に配された受圧部30を有するアーム部28とを備えて構成されている。そして、タブ11が挿入空間22内に挿入される過程では、タブ11の挿入方向前端部(押圧部12)が受圧部30を押圧することにより、弾性接触片26が支点部27を支点として接点部32をタブ11に接近させる方向へ揺動するようになっている。
この構成によれば、タブ11の挿入過程では、タブ11の挿入方向前端部(押圧部12)が、接点部32を通過し、その後に受圧部30を押圧して弾性接触片26を揺動変位させ、弾性接触片26の揺動変位に伴い、接点部32がタブ11に接近し、弾性接触片26が弾性撓みした状態で接点部32がタブ11に当接する。そして、接点部32とタブ11との間では、弾性接触片26の弾性復元力により所定の接触圧が確保される。弾性接触片26が弾性撓みする際には、その弾性復元力に起因して受圧部30側からタブ11に対して反力が作用し、これが挿入抵抗となる。
本実施形態によれば、両端子金具10,20の接続行程において大きな挿入抵抗が発生するのが挿入終期のみとなっているので、両端子金具の接続開始直後から接続完了に至るほぼ全行程に亘って摺動抵抗が発生し続けるものに比べると、作業フィーリングに優れている。
また、支点部27は、角筒部21を構成する壁状部(底面壁25)に連なっているので、タブ11を挿入しない状態において、角筒部21内における弾性接触片26の姿勢が安定する。これにより、タブ11の挿入時には、タブ11と弾性接触片26とが不正な形態で干渉するのを回避することができる。
また、タブ11が挿入空間22内に挿入されていない状態(つまり、弾性接触片26が揺動も弾性撓みもしていない自由状態)では、弾性接触片26が、そのアーム部28の延出端部28Eを角筒部21の内壁面に対して弾性的に当接させることによって揺動を規制され、待機姿勢に保持されるようになっている。これにより、角筒部21内に挿入されたタブ11が弾性接触片26に対して不正な形態で干渉するのを回避できる。
また、接点部32がタブ11に対して弾性的に当接する状態では、接圧確保部29の弾性復元力が受圧部30からタブ11に対する反力として作用し、この反力は、タブ11の挿入過程の終期における挿入抵抗となる。この受圧部30からタブ11への反力は、支点部27から接点部32までの距離に比べて、支点部27から受圧部30までの距離が長いほど小さくなる。その点に鑑み、本実施形態では、支点部27から接点部32までの距離を、支点部27から受圧部30までの最短距離よりも短く設定しているので、挿入終期における挿入抵抗が低減されている。
また、アーム部28が二枚重ね形態とされているのに対し、接圧確保部29は一枚板状とされている。この構成によれば、二枚重ね形態のアーム部28は弾性撓みし難いので、タブ11が受圧部30を押圧するときの挿入距離に対して弾性接触片26の揺動動作の応答性が高い。したがって、タブ11に対する接点部32の接触圧が安定する。また、一枚板状の接圧確保部29は撓み剛性が低いので、挿入終期において接圧確保部29の弾性撓みに起因する挿入抵抗が低減される。
<実施形態2>
次に、本発明を具体化した実施形態2を図3及び図4を参照して説明する。本実施形態2の雌端子金具40は、弾性接触片41を上記実施形態1とは異なる形態としたものである。その他の構成については上記実施形態1と同じであるため、同じ構成については、同一符号を付し、構造、作用及び効果の説明は省略する。
本実施形態2の弾性接触片41は、基本的な形態が実施形態1の弾性接触片26と同じなので、以下、実施形態1の弾性接触片26と相違する点を説明する。本実施形態2の弾性接触片41のアーム部42は、第1板部42Aと第2板部42Bを折り返し状に重ねた形態であるが、アーム部42の支点部27からの延出長さは、実施形態1の弾性接触片26のアーム部28の支点部27からの延出長さよりも短く設定されている。これにより、弾性接触片41が、自由状態にあるときには、アーム部42の延出端部42Eは、角筒部21を構成する上面壁23から離間している。したがって、弾性接触片41は、底面壁25に連なる支点部27の剛性によって待機姿勢に保持されている。
タブ11を角筒部21に挿入する過程では、タブ11の挿入方向前端部(押圧部12)が、接点部32と支点部27の上方を順に通過した後、受圧部30を押圧して弾性接触片41を揺動させ、接点部32をタブ11の下面に当接させる。この後、タブ11の挿入が進むと、受圧部30が押されて弾性接触片41が揺動し、支点部27と接圧確保部29が弾性撓みすることにより、挿入抵抗が発生する。
以上の動作は実施形態1と同様であるが、この後は、実施形態2に特有の動作が行われる。即ち、タブ11の挿入が更に進むと、タブ11の押圧部12がアーム部42の延出端部42Eを通過し、図4に示すように、タブ11の下面がアーム部42の延出端部42Eに当接する状態となる。このときの弾性接触片41の弾性撓み量は最大となる。そして、この状態から、タブ11の挿入が少し進んで、タブ11の挿入が完了する。タブ11の挿入が完了するまでの間は、タブ11の下面とアーム部42の延出端部42Eとの当接状態が維持されるとともに、弾性接触片41が揺動せずに一定の姿勢を維持するので、接点部32とタブ11との間の接触圧、及び挿入抵抗が一定に保たれる。
このように本実施形態2では、タブ11の挿入が完了した状態では、タブ11の挿入方向前端部(押圧部12)がアーム部42の延出端部42Eを通過し、アーム部42の延出端部42Eがタブ11に対して弾性的に当接する形態とされているので、タブ11が角筒部21に対して挿入方向と平行な方向(前後方向)に位置ずれしても、弾性接触片41の揺動姿勢は変動せず、タブ11と接点部32との間の接触圧が安定する。
<実施形態3>
次に、本発明を具体化した実施形態3を図5及び図6を参照して説明する。本実施形態3の雄端子金具10は、実施形態1及び実施形態2と同じであるため、説明は省略する。
本実施形態3の雌端子金具50は、前方(図における左方)に開口する角筒部51と、角筒部51内に収容された弾性接触片54とを有する。角筒部51は、複数の壁状部によって構成され、角筒部51内の空間の一部は、タブ11を挿入させるための挿入空間52となっている。また、角筒部51を構成する複数の壁状部のうち上面壁の内壁面は、角筒部51に対するタブ11の挿入方向と平行な平面状の受け面53となっている。この受け面53は挿入空間52に臨んでおり、タブ11が角筒部51(挿入空間52)内に挿入されたときには、タブ11の上面を受け面53に摺接させることにより、角筒部51(挿入空間52)内におけるタブ11の姿勢の安定化が図られる。
上記実施形態1及び実施形態2の弾性接触片26,41が、角筒部21を構成する底面壁25に連なった形態であったのに対し、本実施形態3の弾性接触片54は、角筒部51とは別体の部品からなる。弾性接触片54は、所定の形状の金属板材に曲げ加工を施したものであり、全体として前後方向に細長く伸びる板状部55と、板状部55の左右方向(タブの挿入方向と交差する方向であり、弾性接触片54の揺動に伴って接点部57が変位する方向と交差する方向)における両側縁から突出する一対の支点部60とから構成されている。
板状部55のうち支点部60よりも前方(図における左方であって、タブ11の挿入方向においては後方)の領域は接圧確保部56となっている。接圧確保部56の前端部は上面側(挿入空間52側)へ折り返されており、この折り返された部分は、挿入空間52に臨む接点部57となっている。板状部55のうち支点部60よりも後方(タブ11の挿入方向においては前方)の領域はアーム部58となっており、アーム部58の後端側領域は受圧部59となっている。
角筒部51を構成する左右両側壁部には、貫通形態の支持孔61が形成されている。弾性接触片54は、支点部60を支持孔61に嵌合することにより、角筒部51に対して上下方向への揺動を可能に支持されている。弾性接触片54が揺動するのに伴い、接点部57が上下方向(タブ11に対して接近・離間する方向)へ変位するようになっている。
タブ11を角筒部51の挿入空間52に挿入する過程では、タブ11の挿入方向前端部の押圧部12が、接点部57と受け面53との隙間に潜り込み、接点部57の上方と支点部60の上方を順に通過し、受圧部59に当接する。押圧部12が接点部57を通過するときに、タブ11が接点部57に摺接したとしても、弾性接触片54は大きく弾性撓みすることはない。したがって、押圧部12が受圧部59に当接するまでの間は、弾性接触片54の弾性撓みに起因する大きな挿入抵抗は生じない。
押圧部12が受圧部59に当接した後、更にタブ11の挿入を進めると、タブ11が、受圧部59の上面を摺接しながら受圧部59を挿入方向前方へ押す。すると、弾性接触片54が支点部60を中心として図の時計回り方向へ揺動していく。弾性接触片54の揺動に伴い、接点部57が上方へ変位し、タブ11の下面に当接する。接点部57は、タブ11に当接した後はそれ以上の上方変位を規制されるが、タブ11の挿入は更に進むので、アーム部58は、弾性撓みしながら支点部60を中心として揺動し続ける。
そして、挿入の終期になると、タブ11の押圧部12がアーム部58の延出端部58Eを通過し、タブ11の下面とアーム部58の延出端部28Eとが当接する状態となる。この時点で、アーム部58の弾性撓み量(即ち、挿入抵抗)が最大となり、接点部57とタブ11との接触圧も最大となる。この後、タブ11の挿入が進むと、弾性接触片54の姿勢もアーム部58の弾性撓み量も変化しないまま、タブ11の挿入が完了する。この間、タブ11と接点部57との間の接触圧は一定のままである。
上述のように本実施形態3の雌端子金具50は、弾性接触片54が、角筒部51内における弾性接触片54の揺動中心となる支点部60と、支点部60から延出した形態であって、タブ11の挿入方向においては支点部60よりも後方であり且つ支点部60よりも挿入空間52側の位置に配された接点部57を有する接圧確保部56と、支点部60から延出した形態であって、タブ11の挿入方向においては支点部60よりも前方であり且つ支点部60よりも挿入空間52側の位置に配された受圧部59を有するアーム部58とを備えて構成されている。そして、タブ11が挿入空間52内に挿入される過程では、タブ11の挿入方向前端部(押圧部12)が受圧部59を押圧することにより、弾性接触片54が支点部60を中心として接点部57をタブ11に接近させる方向へ揺動するようになっている。
この構成によれば、タブ11の挿入過程では、タブ11の挿入方向前端部(押圧部12)が、接点部57を通過し、その後に受圧部59を押圧して弾性接触片54を揺動変位させ、弾性接触片54の揺動変位に伴い、接点部57がタブ11に接近し、弾性接触片54が弾性撓みした状態で接点部57がタブ11に当接する。そして、接点部57とタブ11との間では、弾性接触片54の弾性復元力により所定の接触圧が確保される。接圧確保部56が弾性撓みする際には、その弾性復元力に起因して受圧部59側からタブ11に対して反力が作用し、これが挿入抵抗となる。
本実施形態3によれば、両端子金具10,50の接続行程において大きな挿入抵抗が発生するのが挿入終期のみとなっているので、両端子金具の接続開始直後から接続完了に至るほぼ全行程に亘って摺動抵抗が発生し続けるものに比べると、作業フィーリングに優れている。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態1では、アーム部を角筒部の内壁面に弾性的に当接させることによって弾性接触片を揺動規制したが、弾性接触片の揺動規制手段としては、接圧確保部を角筒部の内壁面に弾性的に当接させてもよい。
(2)上記実施形態1及び2では、アーム部を二枚重ね形態としたが、アーム部は、接圧確保部と同様に一枚板状であってもよい。
(3)上記実施形態1及び2では、接圧確保部を一枚板状としたが、接圧確保部は、アーム部と同様に二枚重ね形態であってもよい。
(4)上記実施形態1及び2では、アーム部の基端部を支点部とし、この支点部が底面壁に連なる形態としたが、これに替えて、接圧確保部の基端部を支点部とし、この支点部が底面壁に連なる形態としてもよい。
(5)上記実施形態1及び2では、支点部から接点部までの距離が、支点部から受圧部までの最短距離よりも短い形態としたが、これに替えて、支点部から接点部までの距離が、支点部から受圧部までの最短距離よりも長い形態としてもよく、支点部から接点部までの距離と、支点部から受圧部までの最短距離とが同じ長さである形態としてもよい。
(6)上記実施形態1及び2では、弾性接触片のうち主として支点部と接圧確保部が弾性撓みし、アーム部は殆ど弾性撓みしない形態としたが、弾性接触片のうち主として支点部とアーム部が弾性撓みし、接圧確保部が殆ど弾性撓みしない形態としてもよい。
(7)上記実施形態3において、弾性接触片の一部を延出させ、その延出部を角筒部の内壁面に当接させてもよい。このようにすれば、タブを挿入していない状態で、角筒部内における弾性接触片の揺動を規制してその姿勢を安定させることができる。この場合の弾性接触片の当接形態としては、弾性接触片が常に弾性的に当接することにより弾性接触片のガタ付きを規制する形態としてもよく、弾性接触片がタブの干渉しない範囲内で揺動することを許容し、揺動したときにのみ弾性接触片が当接する形態としてもよい。
(8)上記実施形態3では、タブの挿入方向前端部がアーム部の延出端部を通過してアーム部よりも更に挿入方向前方に達するようにしたが、タブの挿入が完了した状態において、タブの挿入方向前端部がアーム部の延出端部を通過しない形態としてもよい。
10…雄端子金具
11…タブ
12…押圧部(タブの挿入方向前端部)
20…雌端子金具
21…角筒部
22…挿入空間
25…底面壁(角筒部を構成する壁状部)
26…弾性接触片
27…支点部
28…アーム部
29…接圧確保部
30…受圧部
32…接点部
40,50…雌端子金具
41,54…弾性接触片
42,58…アーム部
51…角筒部
52…挿入空間
56…接圧確保部
57…接点部
59…受圧部
60…支点部

Claims (6)

  1. 雄端子金具のタブを挿入させるための挿入空間を有する角筒部と、
    前記角筒部内に収容された弾性撓み可能な弾性接触片とを備えた雌端子金具であって、
    前記弾性接触片は、
    前記角筒部内における前記弾性接触片の揺動中心となる支点部と、
    前記支点部から延出した形態であって、前記タブの挿入方向においては前記支点部よりも後方であり且つ前記支点部よりも前記挿入空間側の位置に配された接点部を有する接圧確保部と、
    前記支点部から延出した形態であって、前記タブの挿入方向においては前記支点部よりも前方であり且つ前記支点部よりも前記挿入空間側の位置に配された受圧部を有するアーム部とを備えて構成され、
    前記タブが前記挿入空間内に挿入される過程では、前記タブの挿入方向前端部が前記受圧部を押圧することにより、前記弾性接触片が前記支点部を支点として前記接点部を前記タブに接近させる方向へ揺動するようになっていることを特徴とする雌端子金具。
  2. 前記支点部が、前記角筒部を構成する壁状部に連なっていることを特徴とする請求項1記載の雌端子金具。
  3. 前記タブが前記挿入空間内に挿入されていない状態では、前記弾性接触片が、その一部を前記角筒部の内壁面に対して弾性的に当接させることによって揺動を規制されていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の雌端子金具。
  4. 前記支点部から前記接点部までの距離が、前記支点部から前記受圧部までの最短距離よりも短いことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の雌端子金具。
  5. 前記アーム部が二枚重ね形態とされ、
    前記接圧確保部が一枚板状とされていることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の雌端子金具。
  6. 前記タブの挿入が完了した状態では、前記タブの挿入方向前端部が前記アーム部の延出端部を通過し、前記アーム部の延出端部が前記タブに対して弾性的に当接する形態とされていることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の雌端子金具。
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