JP2011086540A - 端子金具の接続構造 - Google Patents

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Kazuo Nakai
和雄 中居
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Abstract

【課題】端子金具を接続する際の作業フィーリングの向上を図る。
【解決手段】弾性接触片24A,24Bは、タブ11が角筒部21外にあるときタブ11の挿入経路外に位置する弾性撓み部25と、弾性撓み部25の一端部に位置して角筒部21に対する相対変位を規制された固定部26と、弾性撓み部25の他端部に位置して角筒部21に対する相対変位を許容された可動部26と、弾性撓み部25における固定部26と可動部27との間に配された接点部28とを備える。タブ11の挿入過程では、雄端子金具10の押圧部12が可動部27と非接触の状態でタブ11が接点部28との対応位置に到達し、その後、押圧部12が可動部27を変位させると、弾性撓み部25が弾性撓みして接点部28がタブ11に弾性接触する。
【選択図】図1

Description

本発明は、端子金具の接続構造に関するものである。
特許文献1には、角筒部内に弾性接触片を収容した形態の雌端子金具と、先端部にタブを有する雄端子金具とを接続する構造が開示されている。両端子金具を接続する際には、タブを、角筒部内に挿入して、弾性接触片に対し弾性撓みさせた状態で接触させる。
特開2003−346958号公報
両端子金具の接続過程では、タブを角筒部に挿入した当初からタブが弾性接触片に接触し、その接触状態は両端子金具の接続動作が完了するまで継続する。この間、弾性撓みさせられている弾性接触片の弾性復元力により、弾性接触片とタブとの間には摺動抵抗(摩擦抵抗)が生じ続けることになる。
このように、従来では、両端子金具の接続行程のうち接続開始直後から接続完了に至るほぼ全行程に亘り、挿入動作に抗する摺動抵抗が発生し続けるため、作業者が感得する作業フィーリングが悪く、改善が望まれる。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、端子金具を接続する際の作業フィーリングの向上を図ることを目的とする。
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、先端にタブを有する雄端子金具と、角筒部内に弾性接触片を収容した形態の雌端子金具とを備え、前記角筒部内に挿入した前記タブを、前記弾性接触片に対し弾性撓みさせた状態で当接することにより、前記雄端子金具と前記雌端子金具を接続する端子金具の接続構造において、前記弾性接触片は、前記タブが前記角筒部外に位置する状態では前記タブの挿入経路外に位置する弾性撓み部と、前記弾性撓み部のうち前記タブの挿入方向前方側の端部に配され、前記角筒部に対して前記挿入方向前方への相対変位を規制された固定部と、前記弾性撓み部のうち前記タブの挿入方向後方側の端部に配され、前記角筒部に対して前記挿入方向前方への相対変位を許容された可動部と、前記弾性撓みのうち前記固定部と前記可動部との間に配された接点部とを備えており、前記雄端子金具には、前記雌端子金具との接続が未完了であって前記タブが前記接点部との対応位置に到達した状態において、前記可動部に対して非接触となるように配された押圧部が形成され、前記タブの挿入の過程では、前記押圧部が前記可動部を前記挿入方向前方側へ変位させるのに伴い、前記弾性撓み部が弾性撓みして前記接点部が前記タブに対して弾性接触するようになっているところに特徴を有する。
請求項2の発明は、請求項1に記載のものにおいて、前記弾性撓み部が、前記タブの挿入経路側へ膨らむように湾曲した形状をなしているところに特徴を有する。
請求項3の発明は、請求項1または請求項2に記載のものにおいて、前記固定部が、前記角筒部を構成する壁部に連なっているところに特徴を有する。
請求項4の発明は、請求項3に記載のものにおいて、前記弾性撓み部が、前記タブの前記挿入方向後方に向かって片持ち状に延出した形態であり、前記可動部が、前記弾性撓み部の延出端部に形成されているところに特徴を有する。
<請求項1の発明>
タブを角筒部内に挿入する過程では、タブが接点部と対応する位置に到達する状態を経て、押圧部が可動部に当接するが、この時点では、タブと弾性接触片は接触なので、タブと弾性接触片との摺接に起因する挿入抵抗は発生しない。この後、タブの挿入を進めると、押圧部が可動部を変位させるのに伴って弾性撓み部が弾性撓みし、接点部がタブに対して弾性的に当接し、タブと弾性接触片とが所定の接触圧で接続される。本発明では、両端子金具の接続行程において挿入の初期は大きな摺動抵抗が発生しないので、両端子金具の接続開始直後から接続完了に至るほぼ全行程に亘って摺動抵抗が発生し続けるものに比べると、作業フィーリングに優れている。
<請求項2の発明>
弾性撓み部が、タブの挿入経路側へ膨らむように湾曲した形状をなしているので、弾性撓み部の弾性撓みが安定して行われる。したがって、接点部を確実にタブに接触させることができる。
<請求項3の発明>
固定部が角筒部を構成する壁部に連なっているので、固定部の移動が確実に規制される。これにより、弾性撓み部を安定して弾性撓みさせることができる。
<請求項4の発明>
可動部は、弾性撓み部の延出端部に形成されているので、可動部が弾性撓み部以外の部位に連なっているものに比べると、可動部が変位し易い。したがって、可動部を変位させるときに弾性撓みに起因する挿入抵抗は、弾性撓み部の弾性撓みのみとなり、可動部が弾性撓み部以外の部位に連なっているものに比べると、挿入抵抗が低減される。
実施形態1において雄端子金具と雌端子金具の接続途中の状態をあらわす断面図 雄端子金具と雌端子金具の接続が完了した状態をあらわす断面図 実施形態2において雄端子金具と雌端子金具の接続途中の状態をあらわす断面図 雄端子金具と雌端子金具の接続が完了した状態をあらわす断面図
<実施形態1>
以下、本発明を具体化した実施形態1を図1及び図2を参照して説明する。本実施形態では、雄端子金具10のタブ11と雌端子金具20の角筒部21を、その先端(前端)同士を付き合わせて凹凸嵌合することにより接続するようにしたものである。
雄端子金具10は、前方(図1及び図2における右方)へ片持ち状に延出した形態のタブ11を有する。このタブ11の延出方向は、両端子金具10,20の接続方向、即ち角筒部21に対するタブ11の挿入方向(以下、単に挿入方向という)と平行な方向である。また、雄端子金具10には、両端子金具10,20の間の接触圧を確保するための手段として一対の押圧部12が形成されている。押圧部12は、タブ11における接点部28との接触位置よりも後方(図1及び図2における左方)の位置に配置されている。押圧部12は、タブ11の外側縁(図1及び図2における上側と下側の側縁)よりも外方(図1及び図2における上方及び下方)へ張り出した形態であり、押圧部12の前端縁(図1及び図2における右側の端縁)は、タブ11の挿入方向に対して略直角をなしている。かかる雄端子金具10は、タブ11の中心を通る対称軸(図示省略)に関して上下対称な形状である。
雌端子金具20は、前面(図1及び図2における左側の面)が開口した形態の角筒部21を有する。角筒部21は、二重の下面壁22A(本発明の構成要件である角筒部21を構成する壁部)と、下面壁22Aと平行をなす二重の上面壁22Bと、下面壁22Aと上面壁22Bとを繋ぐ左右両側壁23とによって構成されている。
二重の下面壁22Aのうち内側(上側)に配された下面壁22Aの前端側部分は、角筒部21の前方へ片持ち状に延出した形態の弾性接触片24Aとなっている。一方、二重の上面壁22Bのうち内側(下側)に配された上面壁22Bの前端側部分も、角筒部21の前方へ片持ち状に延出した形態の弾性接触片24Bとなっている。この上下一対の弾性接触片24A,24Bは、雄端子金具10と同様上下対称な形態となっている。
各弾性接触片24A,24Bは、弾性撓み部25と、固定部26と、可動部27と、接点部28とを備えて構成されている。尚、上下一対の弾性接触片24A,24Bは上下対称であるから、以下の形態(構造)説明では、下側の弾性接触片24Aについてのみ行い、上側の弾性接触片24Bについては、説明を省略する。
弾性撓み部25は、その後端部(角筒部21に対するタブ11の挿入方向においては前方側の端部)において下面壁22Aのうち二重構造領域の前端に連なっており、前方(タブ11の挿入方向においては後方)へ片持ち状に延出した形態である。弾性撓み部25は、全体として上方(角筒部21内におけるタブ11の挿入経路側)に向かって湾曲した形状をなしており、その湾曲の曲率半径を変化させるように弾性撓みし得るようになっている。
弾性撓み部25の後端部は、固定部26となっている。固定部26は、下面壁22Aの二重構造領域に連なっているので、角筒部21に対し前後方向(タブ11の挿入方向前方及び挿入方向後方の両方向)へ相対変位することを規制されている。
弾性撓み部25の前端部は、可動部27となっている。可動部27は、下方へ湾曲した形状をなし、常には、二重の下面壁22Aのうち外側(下側)の下面壁22Aの内面(上面)に接触している。
弾性撓み部25のうち、固定部26と可動部27との間の部分は、接点部28となっている。接点部28は、上下方向において弾性撓み部25の最も高い部分、即ちタブ11の挿入経路に最も近い部分に配されている。また、弾性撓み部25が弾性撓みしていない自由状態であるときの前後方向における接点部28と可動部27との距離は、押圧部12からタブ11の前端までの距離よりも短く設定されている。
次に、本実施形態の作用を説明する。両端子金具10,20を接続する際には、角筒部21に対しその前方からタブ11を挿入する。弾性接触片24A,24B(弾性撓み部25)が弾性撓みしていない自由状態のときには、弾性撓み部25と接点部28がタブ11の挿入経路外へ退避しているので、挿入の初期は、タブ11と弾性接触片24A,24Bは接触せず、弾性接触片24A,24Bは弾性撓みしない。したがって、タブ11と弾性接触片24A,24Bとの摺接に起因する挿入抵抗も、弾性接触片24A,24Bの弾性撓みに起因する挿入抵抗も発生しない。
タブ11の挿入が進み、図1に示すように、タブ11の前端部が、前後方向(タブ11の挿入方向)において接点部28と対応する位置(即ち、上下の接点部28の間に非接触状態で潜り込む位置)に到達しても、この時点(両端子金具10,20の接続が未完了の状態)では、押圧部12と可動部27(弾性接触片24A,24B)とは非接触である。
この後、タブ11の挿入が更に進むと、タブ11は上下両接点部28の間に非接触で潜り込んだ状態を維持したままで、押圧部12が可動部27に対してその前方から当接する。そして、この状態から、更にタブ11の挿入が進むと、押圧部12の押圧作用により、可動部27が、角筒部21に対し後方即ち固定部26に接近する方向(タブ11の挿入方向前方)へ相対変位する。この間、固定部26は角筒部21に対する前後方向への相対移動を規制されているので、弾性撓み部25は座屈するように弾性撓みさせられる。弾性撓み部25はタブ11の挿入経路側へ膨らむように湾曲した形状をなしているので、弾性撓み部25は、その接点部28をタブ11側へ接近させるように弾性撓みする。
そして、両端子金具10,20の接続が完了すると、図2に示すように、弾性撓み部25の弾性復元力により、上下両接点部28が、タブ11に対し上下から挟み付けるようにして弾性的に接触し、タブ11と弾性接触片24A,24Bが所定の接触圧で導通可能に接続される。
上述のように、タブ11を角筒部21内に挿入する過程では、タブ11が接点部28と対応する位置に到達する状態を経て、押圧部12が可動部27に当接するが、この時点では、タブ11と弾性接触片24A,24Bは接触なので、タブ11と弾性接触片24A,24Bとの摺接に起因する挿入抵抗は発生しない。この後、タブ11の挿入を進めると、押圧部12が可動部27を変位させるのに伴って弾性撓み部25が弾性撓みし、接点部28がタブ11に対して弾性的に当接し、タブ11と弾性接触片24A,24Bとが所定の接触圧で接続される。本実施形態では、両端子金具10,20の接続行程において挿入の初期は大きな摺動抵抗が発生しないので、両端子金具10,20の接続開始直後から接続完了に至るほぼ全行程に亘って摺動抵抗が発生し続けるものに比べると、作業フィーリングに優れている。
また、弾性撓み部25は、タブ11の挿入経路側へ膨らむように湾曲した形状をなしているので、弾性撓み部25の弾性撓みが安定して行われる。したがって、接点部28を確実にタブ11に接触させることができる。
また、固定部26が、角筒部21を構成する壁部である下面壁22Aに連なっているので、固定部26の移動が確実に規制される。これにより、弾性撓み部25を安定して弾性撓みさせることができる。
また、弾性撓み部25が、タブ11の挿入方向後方に向かって片持ち状に延出した形態とされ、可動部27が弾性撓み部25の延出端部に形成されている。この形態は、可動部が弾性撓み部以外の部位に連なっているものに比べて、可動部27が変位し易くなっている。したがって、可動部27を変位させるときに弾性撓みに起因する挿入抵抗は、弾性撓み部25の弾性撓みのみとなり、可動部が弾性撓み部以外の部位に連なっているものに比べると、挿入抵抗が低減される。
<実施形態2>
次に、本発明を具体化した実施形態2を図3及び図4を参照して説明する。本実施形態2も、実施形態1と同様、雄端子金具10のタブ11と雌端子金具30の角筒部31を、その先端(前端)同士を付き合わせて凹凸嵌合することにより接続するようにしたものである。尚、雄端子金具10は、実施形態1と同じ形態なので、構造の説明は省略する。
雌端子金具30は、前面(図3及び図4における左側の面)が開口した形態の角筒部31を有する。角筒部31は、二重の下面壁32A(本発明の構成要件である角筒部31を構成する壁部)と、下面壁32Aと平行をなす二重の上面壁32Bと、下面壁32Aと上面壁32Bとを繋ぐ左右両側壁33とによって構成されている。
二重の下面壁32Aのうち内側(上側)に配された下面壁32Aの前端部には、角筒部31の後方へ折り返すように片持ち状に延出した形態の弾性接触片34Aが連なっている。一方、二重の上面壁32Bのうち内側(下側)に配された上面壁32Bの前端部にも、角筒部31の後方へ折り返すように片持ち状に延出した形態の弾性接触片34Bが連なっている。この上下一対の弾性接触片34A,34Bは、雄端子金具10と同様上下対称な形態となっている。
各弾性接触片34A,34Bは、弾性撓み部35と、固定部36と、可動部37と、接点部38とを備えて構成されている。尚、上下一対の弾性接触片34A,34Bは上下対称であるから、以下の形態(構造)説明では、下側の弾性接触片34Aについてのみ行い、上側の弾性接触片34Bについては、説明を省略する。
弾性撓み部35は、その前端部(角筒部31に対するタブ11の挿入方向においては後方側の端部)において下面壁32Aのうち二重構造領域の前端部に連なっており、後方(タブ11の挿入方向においては前方)へ片持ち状に延出した形態である。弾性撓み部35は、全体として上方(角筒部31内におけるタブ11の挿入経路側)に向かって湾曲した形状をなしており、その湾曲の曲率半径を変化させるように弾性撓みするようになっている。
弾性撓み部35の後端部(延出端部)は、固定部36となっている。固定部36は、二重の下面壁32Aのうち内側(上側)の下面壁32Aに切り起こしにより形成したストッパ39に対し、前方から当接している。この当接作用により、固定部36は、角筒部31に対し後方(タブ11の挿入方向前方)へ相対変位することを規制されている。
弾性撓み部35の前端部は、可動部37となっている。可動部37は、前方(タブ11を角筒部31に挿入する過程で押圧部12と対向する方向)へ湾曲した形状をなし、その下端部が、二重の下面壁32Aのうち内側(上側)の下面壁32Aに連なっている。この可動部37は、前後方向へ変位し得ると同時に、その湾曲の曲率半径を変化させるように弾性撓みし得るようになっている。
弾性撓み部35のうち、固定部36と可動部37との間の部分は、接点部38となっている。接点部38は、上下方向において弾性撓み部35の最も高い部分、即ちタブ11の挿入経路に最も近い部分に配されている。また、弾性撓み部35が弾性撓みしていない自由状態であるときの前後方向における接点部38と可動部37との距離は、押圧部12からタブ11の前端までの距離よりも短く設定されている。
次に、本実施形態の作用を説明する。両端子金具10,30を接続する際には、角筒部31に対しその前方からタブ11を挿入する。弾性接触片34A,34B(弾性撓み部35)が弾性撓みしていない自由状態のときには、弾性撓み部35と接点部38がタブ11の挿入経路外へ退避しているので、挿入の初期は、タブ11と弾性接触片34A,34Bは接触せず、弾性接触片34A,34Bは弾性撓みしない。したがって、タブ11と弾性接触片34A,34Bとの摺接に起因する挿入抵抗も、弾性接触片34A,34Bの弾性撓みに起因する挿入抵抗も発生しない。
タブ11の挿入が進み、図3に示すように、タブ11の前端部が、前後方向(タブ11の挿入方向)において接点部38と対応する位置(即ち、上下の接点部38の間に非接触状態で潜り込む位置)に到達しても、この時点(両端子金具10,30の接続が未完了の状態)では、押圧部12と可動部37(弾性接触片34A,34B)とは非接触である。
この後、タブ11の挿入が更に進むと、タブ11は上下両接点部38の間に非接触で潜り込んだ状態を維持したままで、押圧部12が可動部37に対してその前方から当接する。そして、この状態から、更にタブ11の挿入が進むと、押圧部12の押圧作用により、可動部37が、弾性撓みしながら、角筒部31に対し後方即ち固定部36に接近する方向(タブ11の挿入方向前方)へ相対変位する。この間、固定部36は、ストッパ39により、角筒部31に対する後方への相対移動を規制されているので、弾性撓み部35は座屈するように弾性撓みさせられる。弾性撓み部35はタブ11の挿入経路側へ膨らむように湾曲した形状をなしているので、弾性撓み部35は、その接点部38をタブ11側へ接近させるように弾性撓みする。
そして、両端子金具10,30の接続が完了すると、図4に示すように、弾性撓み部35の弾性復元力により、上下両接点部38が、タブ11に対し上下から挟み付けるようにして弾性的に接触し、タブ11と弾性接触片34A,34Bが所定の接触圧で導通可能に接続される。
上述のように、タブ11を角筒部31内に挿入する過程では、タブ11が接点部38と対応する位置に到達する状態を経て、押圧部12が可動部37に当接するが、この時点では、タブ11と弾性接触片34A,34Bは接触なので、タブ11と弾性接触片34A,34Bとの摺接に起因する挿入抵抗は発生しない。この後、タブ11の挿入を進めると、押圧部12が可動部37を変位させるのに伴って弾性撓み部35が弾性撓みし、接点部38がタブ11に対して弾性的に当接し、タブ11と弾性接触片34A,34Bとが所定の接触圧で接続される。本実施形態では、両端子金具10,30の接続行程において挿入の初期は大きな摺動抵抗が発生しないので、両端子金具10,30の接続開始直後から接続完了に至るほぼ全行程に亘って摺動抵抗が発生し続けるものに比べると、作業フィーリングに優れている。
また、弾性撓み部35は、タブ11の挿入経路側へ膨らむように湾曲した形状をなしているので、弾性撓み部35の弾性撓みが安定して行われる。したがって、接点部38を確実にタブ11に接触させることができる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では、弾性撓み部を滑らかに湾曲した形状としたが、弾性撓み部の形状は、鋭角状又は鈍角状に屈曲した形状であってもよい。
(2)上記実施形態では、弾性接触片が、角筒部を構成する壁部と一体に形成されていたが、弾性接触片は角筒部とは別体の部品であってもよい。
(3)上記実施形態では、一対の弾性接触片が、タブをその両側から挟むようにしたが、弾性接触片の数を1つだけとし、弾性接触片がタブに対してその片側の面のみに当接するようにしてもよい。
(4)上記実施形態では、一対の弾性接触片を対称な形態としたが、一対の弾性接触片を非対称な形態としてもよい。
(5)上記実施形態では、一対の弾性接触片が互いに直接連なっていない形態としたが、一対の弾性接触片が直接連なる形態であってもよい。
10…雄端子金具
11…タブ
12…押圧部
20…雌端子金具
21…角筒部
22A…下面壁(角筒部を構成する壁部)
22B…上面壁(角筒部を構成する壁部)
24A,24B…弾性接触片
25…弾性撓み部
26…固定部
27…可動部
28…接点部
30…雌端子金具
31…角筒部
32A…下面壁(角筒部を構成する壁部)
32B…上面壁(角筒部を構成する壁部)
34A,34B…弾性接触片
35…弾性撓み部
36…固定部
37…可動部
38…接点部

Claims (4)

  1. 先端にタブを有する雄端子金具と、
    角筒部内に弾性接触片を収容した形態の雌端子金具とを備え、
    前記角筒部内に挿入した前記タブを、前記弾性接触片に対し弾性撓みさせた状態で当接することにより、前記雄端子金具と前記雌端子金具を接続する端子金具の接続構造において、
    前記弾性接触片は、
    前記タブが前記角筒部外に位置する状態では前記タブの挿入経路外に位置する弾性撓み部と、
    前記弾性撓み部のうち前記タブの挿入方向前方側の端部に配され、前記角筒部に対して前記挿入方向前方への相対変位を規制された固定部と、
    前記弾性撓み部のうち前記タブの挿入方向後方側の端部に配され、前記角筒部に対して前記挿入方向前方への相対変位を許容された可動部と、
    前記弾性撓みのうち前記固定部と前記可動部との間に配された接点部とを備えており、
    前記雄端子金具には、前記雌端子金具との接続が未完了であって前記タブが前記接点部との対応位置に到達した状態において、前記可動部に対して非接触となるように配された押圧部が形成され、
    前記タブの挿入の過程では、前記押圧部が前記可動部を前記挿入方向前方側へ変位させるのに伴い、前記弾性撓み部が弾性撓みして前記接点部が前記タブに対して弾性接触するようになっていることを特徴とする端子金具の接続構造。
  2. 前記弾性撓み部が、前記タブの挿入経路側へ膨らむように湾曲した形状をなしていることを特徴とする請求項1記載の端子金具の接続構造。
  3. 前記固定部が、前記角筒部を構成する壁部に連なっていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の端子金具の接続構造。
  4. 前記弾性撓み部が、前記タブの前記挿入方向後方に向かって片持ち状に延出した形態であり、
    前記可動部が、前記弾性撓み部の延出端部に形成されていることを特徴とする請求項3記載の端子金具の接続構造。
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