JP2011104278A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】遊技盤に取り付けられ、内部画成された封入空間53に封入球Sが封入される装置本体51と、装置本体51の封入空間53に封入された封入球Sを、該封入空間53内で循環させる球移動部材60と、球移動部材60を駆動する駆動モータ55と、球移動部材60の基準位置を検出可能な位置検出センサ58と、装置本体51に設けられて球移動部材60により循環される封入球Sを視認可能な前面壁85とを備え、位置検出センサが基準位置を設定時間内に検出したか否かを判定し、基準位置を非検出の場合および位置検出センサが所定時間以上に亘って基準位置を検出し続ける場合に、球移動部材60による封入球Sの循環方向を負方向に反転するよう駆動モータ55を駆動制御するようにした。
【選択図】図11
Description
遊技球が流下可能な遊技領域(20a)が画成された遊技盤(20)に、球体の移動により演出を行なう球移動装置(50)が配設された遊技機において、
前記球移動装置(50)は、
前記遊技盤(20)に取付けられ、内部画成された封入空間(53)に封入球(S)が封入される装置本体(51)と、
前記装置本体(51)に設けられて封入球(S)を貯留可能な球貯留部(53b)と、
前記装置本体(51)の封入空間(53)に封入された封入球(S)を、該封入空間(53)内で正逆方向に循環可能な球循環機構(60)と、
前記球貯留部(53b)に貯留された封入球(S)を、前記球循環機構(60)による循環方向の正方向の上流側端部に所定数ずつ送出す球送り装置(115)と、
前記球循環機構(60)を駆動する駆動手段(55)と、
前記球循環機構(60)の基準位置を検出可能な検出手段(58)と、
前記装置本体(51)に設けられ、前記球循環機構(60)により循環される封入球(S)を視認可能な視認部(85)とを備え、
前記検出手段(58)が基準位置を設定時間内に検出したか否かを判定し、該検出手段(58)が基準位置を非検出の場合および検出手段(58)が所定時間以上に亘って基準位置を検出し続ける場合に、該球循環機構(60)による封入球(S)の循環方向を負方向に反転するよう駆動手段(55)が駆動制御されることを要旨とする。
前記装置本体(51)に鉛直姿勢または水平面に対して所定角度傾斜した傾斜姿勢で設けられると共に、長手方向に沿って回転軸が延在するよう回転可能に支持された棒状部材(61)と、
前記棒状部材(61)の外周面に螺旋状に形成されて封入球(S)が摺接する螺旋状溝部(63)とを備え、
前記装置本体(51)は、
前記棒状部材(61)に沿って延在し、封入球(S)を前記螺旋状溝部(63)に摺接する状態で保持する支持部(86)と、
前記棒状部材(61)の上流端部側に形成され、前記球貯留部(53b)に貯留された封入球(S)が通過可能な球通入口(90a)と、
前記棒状部材(61)の下流端部側に形成されて前記球貯留部(53b)に連通し、前記球循環機構(60)により揚送された封入球(S)が通過する球通出口(71b)とを備えることを要旨とする。
前記支持部(86)は、前記棒状部材(61)の下方に位置し、該棒状部材(61)に対して平行に延在すると共に、当該棒状部材(61)から離間するにつれて上方傾斜するよう形成されて、該支持部(86)に載置された封入球(S)が自重で螺旋状溝部(63)に摺接するよう構成されたことを要旨とする。
第1姿勢および第2姿勢に切替え変位可能な切替え部材(118)と、
前記切替え部材(118)を第1姿勢および第2姿勢の間で動作させると共に、該切替え部材(118)を常には第1姿勢に保持する第2の駆動手段(116)と、
前記切替え部材(118)に設けられ、該切替え部材(118)が第1姿勢にある状態では前記球貯留部(53b)内に突出して封入球(S)の通過を規制する一方、当該切替え部材(118)が第2姿勢にある状態では球貯留部(53b)から退避して封入球(S)の通過を許容する第1球規制部(119)と、
前記切替え部材(118)に設けられると共に前記球貯留部(53b)において前記第1球規制部(119)より上流側に位置し、該切替え部材(118)が第1姿勢にある状態では前記球貯留部(53b)から退避して封入球(S)の通過を許容する一方、当該切替え部材(118)が第2姿勢にある状態では球貯留部(53b)内に突出して封入球(S)の通過を規制する第2球規制部(120)とを備え、
前記切替え部材(118)が前記第1姿勢にある状態では、前記球貯留部(53b)内の封入球(S)は前記第1球規制部(119)により規制されて該球貯留部(53b)内に停留し、
前記切替え部材(118)が前記第1姿勢から第2姿勢に切替え変位されることで、前記第1球規制部(119)により規制されていた封入球(S)が棒状部材(61)の上流端部側に通出する一方、後続の封入球(S)は前記第2球規制部(120)により規制されて球貯留部(53b)に停留するよう構成されたことを要旨とする。
実施例に係るパチンコ機10は、図1に示すように、矩形枠状に形成されて遊技店の図示しない設置枠台に前後に開口する縦置き姿勢で設置される外枠11の開口前面側に、遊技盤20を着脱可能に保持した中枠12が開閉および着脱可能に組み付けられて、該遊技盤20の裏側に、各種図柄を変動表示可能な図柄表示装置17が着脱可能に配設されている。また、前記中枠12の前面側には、前記遊技盤20を透視保護するガラス板を備えた前枠13が開閉可能に組み付けられると共に、該前枠13の下方にパチンコ球を貯留する下球受け皿15が開閉可能に組み付けられる。なお、実施例では、前記前枠13の下部位置に、パチンコ球を貯留する上球受け皿14が一体的に組み付けられており、前枠13の開閉に合わせて上球受け皿14も一体的に開閉するよう構成される。また、前記中枠12の右下方位置には、該中枠12に配設された打球発射装置(図示せず)を作動する操作ハンドル16が設けられており、該操作ハンドル16の操作により打球発射装置が作動することで、前記上球受け皿14に貯留されたパチンコ球が前記遊技盤20に向けて発射されるようになっている。なお、実施例では、前記図柄表示装置17としては、各種図柄を表示可能な液晶パネルを収容ケースに収容した液晶表示装置が採用されるが、これに限られるものではなく、ドラム式の図柄表示装置17やドットマトリックス式の図柄表示装置17等の各種図柄を停止および変動表示可能な従来公知の各種の図柄表示装置17を採用し得る。また、前記上球受け皿14は、前記前枠13と別体に形成して中枠12に対して開閉可能に組み付けるようにしてもよい。
前記遊技盤20は、図1に示すように、所定板厚の略矩形状に形成された合板の表面にセルを貼付けた板部材であって、該遊技盤20の表面に、略円形状に湾曲形成したレール21が配設されて、該レール21によりパチンコ球が流下可能な遊技領域20aが画成され、前記打球発射装置から発射されたパチンコ球が遊技領域20a内に打ち出されるようになっている。また遊技盤20には、前後に貫通する装着口22が前記遊技領域20a内に複数開設されて(図8参照)、各装着口22に対して各種部品が前側から取り付けられると共に、遊技領域20aの最下部位置には、該遊技領域20aに打ち出されたパチンコ球を排出するアウト口23が開設されている。また、前記遊技盤20には、前記遊技領域20a内に多数の遊技釘(図示せず)が植設されており、遊技領域20aを流下するパチンコ球が遊技釘に接触することでパチンコ球の流下方向を不規則に変化させるようになっている。また、前記遊技盤20の裏面には、前記図柄表示装置17が取り付けられる裏ユニット40(後述)が設けられている。なお、前記装着口22の形成数は、遊技盤20に対して取り付けられる各種部品の個数や配設位置等により必要に応じて適宜決定される。
前記装飾カバー部材30は、図5〜図7に示すように、前記遊技盤20の盤面に固定され、前記装着口22を覆う平板状の台板31と、該台板31に開設されて前後に開口する透視窓部31aと、該透視窓部31aを覆う透明な合成樹脂材で形成された透明板32とを備えている。ここで、前記透視窓部31aは、前記装着口22の前側に位置するよう前記台板31に形成されており、該装着口22に臨む前記球移動演出装置50を、前記透明板32を介して遊技盤20の前側から視認し得るよう構成されている。
前記裏ユニット40は、図3に示すように、前方へ開口した略矩形箱状に形成されて、前端部が前記遊技盤20の裏側に固定されている。そして、前記裏ユニット40において前記遊技盤20に対向する背面板41の裏側に、前記図柄表示装置17が着脱可能に取り付けられると共に、該背面板41における図柄表示装置17の表示面に対応する位置に、前後に開口する開口部41aが開設されており、該裏ユニット40の開口部41aおよび前記枠状装飾体24の窓口24aを介して、図柄表示装置17の表示面が遊技盤20の前側に臨むようになっている。また、前記裏ユニット40の内側には、各種の演出装置42,50が配設されている。すなわち、前記裏ユニット40は、パチンコ機10の遊技演出に関わる図柄表示装置17や演出装置42,50の設置部材として機能している。ここで、実施例の裏ユニット40には、前記開口部41aの左右側部に可動体を動作させて演出を行なう可動演出装置42が配設されると共に、前記装着口22に対応する位置に、装置内部に封入した封入球Sを移動させて演出を行なう球移動演出装置50が配設されている。
図9〜図16に示すように、前記裏ユニット40に配設される前記球移動演出装置50は、封入球Sを移動可能に封入する封入空間53が内部画成された装置本体51と、該装置本体51に配設され、封入空間53内において封入球Sを循環移動させる球移動部材(球循環機構)60と、該球移動部材60を駆動する駆動モータ(駆動手段)55と、封入空間53内において封入球Sを所定数(実施例では1個)ずつ球移動部材60へ向けて送出す球送り装置115とを備え、該封入空間53内で封入球Sを循環移動させることで、球の移動による演出を行なうよう構成される。ここで、前記装置本体51に画成される前記封入空間53は、完全に閉じた空間である必要はなく、封入球Sが通過不能な大きさの開口を介して装置外部に連通する構成であってもよく、封入空間53内に封入球Sを定常的に留め得る構成であればよい。また、実施例の封入球Sは、遊技盤20に打ち出されるパチンコ球の表面を着色した金属球体であるが、封入球Sの大きさや材質は適宜に決定可能な事項である。
前記球移動部材60は、図12または図13に示すように、所定長のシャフト(棒状部材)61の外周面に、封入球Sを移動させる軸状部62が取り付けられ、該シャフト61の両端部に取り付けられた軸受け部64,65を介して装置本体51に回転可能に支持される。ここで、実施例の球移動部材60は、水平面に対して所定角度傾斜した傾斜姿勢で前記装置本体51に支持されている(図10参照)。また、前記球移動部材60における前記シャフト61の上端部に取り付けられた軸受け部64には、歯車部64aが形成されており、前記駆動モータ55の駆動軸55aに取り付けられた駆動歯車56を歯車部64aに噛合することで、該駆動モータ55の駆動により球移動部材60がシャフト61を中心として軸周りに回転されるようになっている。
前記装置本体51は、図10〜図13に示すように、前記裏ユニット40に取り付けられるベース部材70と、ベース部材70の前側に取り付けられる前カバー部材80と、当該ベース部材70の後側に取り付けられる後カバー部材100とから構成されて、該ベース部材70と前後のカバー部材80,100との間に前記封入空間53が画成されるようになっている。ここで、前記封入空間53は、前記球移動部材60により封入球Sが揚送移動される球搬送部53aと、該球搬送部53aに連通すると共に複数個(実施例では7個)の封入球Sを貯留可能な球貯留部53bとから基本的になり、前記球送り装置115により球貯留部53bから球搬送部53aに送出された封入球Sが球移動部材60により揚送移動されて球貯留部53bに循環するよう構成される。また、前記装置本体51を構成する前記ベース部材70、前カバー部材80および後カバー部材100の夫々は、透明な合成樹脂材により形成されており、前記封入空間53(球搬送部53a、球貯留部53b、後述する第1および第2連通路90,91、連絡通路104)の内部を装置外部から視認し得るよう構成されている。
前記球搬送部53aについて、前記ベース部材70および前カバー部材80の構成に基づいて説明する。前記ベース部材70は、前記裏ユニット40に固定される平板部71の前面に前方へ突出する壁部が形成されて、該壁部により前記球搬送部53aの後方側を画成する後側箱状部72が形成されている。ここで、前記後側箱状部72は、前方に開口する略矩形箱状をなすと共に右方に向けて上方傾斜する形態で形成され、前記球移動部材60が右方に向けて上方傾斜する姿勢で前記球搬送部53aに収容されるようになっている。なお、前記ベース部材70には、前記後側箱状部72の下端部上方位置からベース部材70の左端部位置に亘って、前方に開口する入賞通路76が形成されている。この入賞通路76は、前記装飾カバー部材30に設けた普通入賞口27に連通するよう構成されて、該普通入賞口27に入賞したパチンコ球(以下、入賞球という)を入賞通路76を介してパチンコ機10裏側の球回収部(図示せず)に排出案内するようになっている。また、前記入賞通路76の経路には、入賞球を検出可能な第1の球検出センサ78が設けられており、該第1の球検出センサ78による入賞球の検出により前記上下の球受け皿14,15に所定数(例えば10個)の賞球が払い出されるようになっている。
次に、前記球貯留部53bについて、前記ベース部材70および後カバー部材100の構成に基づいて説明する。前記後カバー部材100は、図12に示すように、前記ベース部材70の裏側に固定される平板部101の前面に、前方に突出する画壁部102が形成されており、該画壁部102の前端部をベース部材70の平板部71に当接させることで、前記ベース部材70に形成された前記第1連通路90の後方開口および前記第2連通路91の下方開口に連通する連絡通路104が画成される。この連絡通路104は、前記第2連通路91の下方開口に連通すると共に下方に延在する第1の通路104aと、該第1の通路104aの下端部から第1連通路90の後方開口に向けて下方傾斜する第2の通路104bとからなる略L字状に形成されて、連絡通路104に流入した封入球Sが自然に第1連通路90(球搬送部53a)へ向けて移動するよう構成されている。なお、前記連絡通路104(第1の通路104aおよび第2の通路104b)は、封入球Sが一列で移動し得る形状に形成される。
前記球送り装置115は、前記制御手段140の制御に基づいて駆動される駆動手段としての電磁ソレノイド116と、該電磁ソレノイド116のプランジャ116aに取り付けられ、電磁ソレノイド116への通電切換えに応じてプランジャ116aと一体的に進退移動する作動部材117と、該作動部材117に連繋接続され、当該作動部材117の作動に伴って第1姿勢(図15参照)および第2姿勢(図16参照)に切換え変位される切換え部材118とから構成されており、該切換え部材118が第1姿勢および第2姿勢に切り替わることで、球貯留部53b内の封入球Sが1球ずつ第1連通路90(球移動部材60)へ向けて送出されるようになっている。ここで、前記電磁ソレノイド116は、前記後カバー部材100における前記球貯留部53bの上方に形成されたソレノイド設置部106に、プランジャ116aが左右方向に進退移動する姿勢で取り付けられており、電磁ソレノイド116への通電を停止した状態では付勢バネ116cの付勢力により前記プランジャ116aおよび作動部材117が側方へ突出(ソレノイド本体116bから第1連通路90側へ突出)し、電磁ソレノイド116へ通電することでプランジャ116aがソレノイド本体116b内に引き込まれて作動部材117が直線移動されるようになっている。
また、図12、図13、図19〜図21に示すように、前記球移動演出装置50には、前記連絡通路104内に出没して該連絡通路104(球貯留部53b)内に貯留された封入球Sの逆流を防止する逆流防止部材125(球移動規制部材)が設けられている。前記逆流防止部材125は、板状の規制片126と、該規制片126の両側端部から突出する軸部127,127とを備え、前記後カバー部材100に形成された取付孔111に規制片126を臨ませた状態で、該取付孔111を塞ぐよう後カバー部材100に取り付けられる固定部材128との間に各軸部127,127が回動可能に挟持されている。ここで、前記逆流防止部材125は、前記連絡通路104(第1の通路104a)の上流端部(第2連通路91との接続部位)に位置するよう設けられている。前記規制片126は、前記球移動演出装置50が遊技盤20(裏ユニット40)に取り付けられる取付姿勢では前記連絡通路104(球貯留部53b)から退避して取付孔111に収納された収納位置に保持されて、前記球搬送部53aから球貯留部53bへの封入球Sの移動を許容するよう構成されている。そして、前記球移動演出装置50が取付姿勢から前側に傾倒する傾倒姿勢では、前記規制片126が自重により前記軸部127,127を中心として連絡通路104(球貯留部53b)内に垂下するよう回動変位される(図20参照)。ここで、前記取付姿勢とは、遊技に供される縦姿勢でパチンコ機10を保持した状態において遊技盤20(裏ユニット40)に取り付けられた状態での姿勢である(図2、図19参照)。すなわち、取付姿勢では、前記球移動演出装置50は、前記球搬送部53aの前面を画成する前記前面壁85が正面を向いている。
次に、前記制御手段140による球移動演出装置50の駆動制御について説明する。前記球移動部材60を回転する前記駆動モータ55および前記電磁ソレノイド116は、前記図柄表示装置17を制御する制御手段140に接続されて、該制御手段140からの制御信号に基づいて駆動モータ55が正逆回転されると共に、電磁ソレノイド116に対する通電切換えが行なわれるようになっている。なお、前記駆動モータ55は、電磁ソレノイド116の駆動開始タイミングに合わせて正回転させるようにしてもよく、また常時正回転させるよう駆動制御することもできる。
次に、前述のように構成された実施例に係るパチンコ機10の作用につき説明する。
なお、遊技機の構成としては、実施例のものに限らず、種々の変更が可能である。
(1) 実施例では、球移動部材(球循環機構)として外周面に螺旋状の突出片を設けた軸状部を装置本体に支持されるシャフトに取付けるよう構成したが、これに限らず、シャフトと軸状部とを一体的に形成することもできる。
(2) 実施例では、棒状に形成した球移動部材(球循環機構)を水平面に対して傾斜した姿勢で設けるよう構成したが、鉛直方向や水平方向に延在するよう構成してもよい。
(3) 実施例では、棒状に形成した球移動部材(球循環機構)の前面下方側で球体が螺旋状溝部に摺接するよう構成したが、該球移動部材(球循環機構)の上方側で螺旋状溝部に球体を摺接させるようにしてもよい。
(4) 実施例では、球移動部材(球循環機構)の正方向への回転に伴って球体を上昇移動させるよう構成したが、球移動部材(球循環機構)の正方向への回転時に下方へ球体が移動するよう構成してもよい。また球移動部材を水平方向に延在するよう設けて、球体を水平に移動させるよう構成することもできる。なお、実施例のように、封入球を利用する構成において、球移動部材(球循環機構)で封入球を下方移動させたり水平移動させる場合には、当該球移動部材(球循環機構)の下流端部まで移動された封入球を、球移動部材(球循環機構)の上流端まで移動させる部材が別途設けられる。
(5) 実施例では、球貯留部に貯留した球体を球送り装置が1球ずつ球搬送部へ向けて送出すよう構成したが、これに限られるものではなく、複数個単位で球循環機構(球搬送部)へ向けて送出すよう構成してもよい。
(6) また球送り装置の具体的な構成は、実施例のものに限られず、所定数ずつ球循環機構(球搬送部)へ向けて送出し得る構成であればよい。例えば、球送り装置の駆動手段としてはモータを採用することもでき、また切替え部材としてスプロケットを採用することもできる。
(7) 実施例では、前記球移動部材(球循環機構)による球体の循環方向が所定回数だけ正逆方向に反転された場合に駆動モータ(駆動手段)を停止させるよう構成したが、これに加えてパチンコ機が備える発光手段を発光させたり、スピーカから警報音を発する等により異常報知するようにしてもよい。また、遊技店側に設置された情報端末に異常を報知する信号を送信することもできる。
(8) 実施例では、前記球搬送部の前面を遊技盤の遊技領域に露出させて、該球搬送部内を上昇移動される様子を遊技盤前面側から視認し得るよう構成したが、これに限らず、球移動部材(球循環機構)により上昇移動された球体が落下する様子を遊技盤前面側から視認し得るよう構成してもよい。例えば、実施例において第2連通路や連絡通路における第1の通路に相当する構成を遊技盤前面側に露出させることで実現できる。
(9) 実施例では、球搬送部の前面を画成する前面壁に球崩し用の通孔を形成したが、これに限られるものではなく、球循環機構により循環される球体の移動経路に臨む位置に形成されていればよい。
(10) 実施例では、前記球搬送部の前面を画成する前面壁(視認部)を、遊技盤に取付けられた装飾カバー部材(保護部材)により前面から視認可能な状態で保護するよう構成したが、該前面壁(視認部)を遊技領域に直接露出させるよう構成してもよい。
(11) 実施例では、球搬送部内での球詰まり解消を図るため、球移動部材(球循環機構)が基準位置から基準位置まで回転するのに必要な第1の時間が経過する間に、前記位置検出センサが検出部を検出するか否かに基づいて制御手段が駆動モータ(球移動部材)を正逆回転させるよう構成したが、これに限られるものではない。例えば、前記球送り装置の駆動手段(電磁ソレノイド)を駆動してから前記球搬送部を通過した球体を検出する第2の球検出センサが検出するまでに要する基準時間を予め定め、該球送り装置の駆動手段(電磁ソレノイド)を駆動してから基準時間経過した時点で第2の球検出センサが球体を非検出であることを条件に、駆動モータ(球移動部材)を逆回転させるよう駆動制御することもできる。この場合には、逆回転させた駆動モータ(球移動部材)を正回転に反転してから第2の球検出センサが球体を検出までの第2の基準時間を予め定めておき、第2の基準時間を経過しても第2の球検出センサが非検出であることを条件に、駆動モータ(球移動部材)の反転を繰り返すよう駆動制御することで、実施例と同様の作用効果が期待できる。
(12) 実施例では、遊技盤に設けた裏ユニットに球移動装置を配設したが、これに限らず、遊技盤自体に球移動装置を取付けるようにしても、また遊技盤に配設される部材(例えば枠状装飾体)に設けるようにしてもよい。
(13) 実施例では、遊技機としてパチンコ機を例示して説明したが、これに限られるものではなく、アレンジボール機やピンボール機、スロットマシン機等の各種遊技機を採用し得る。
(14) 実施例では、前記球貯留部の上流端後部側に球移動規制部材を設けて、球移動装置を前側に傾倒させた際に球移動規制部材が封入空間(球貯留部)内に突出するよう構成したが、球移動装置を後方に傾倒させた際に球移動規制部材が封入空間(球貯留部)内に突出するよう構成してもよく、また球移動装置を側方に傾倒させた際に球移動規制部材が封入空間(球貯留部)内に突出するよう構成することもできる。また、前記球移動規制部材を複数設けて、前記球移動装置を傾倒させる方向に応じて球移動規制部材が封入空間(球貯留部)内に突出するよう構成することもできる。
20a 遊技領域
50 球移動演出装置(球移動装置)
51 装置本体
53 封入空間
53b 球貯留部
55 駆動モータ(駆動手段)
58 位置検出センサ(検出手段)
60 球移動部材(球循環機構)
61 シャフト(棒状部材)
63 螺旋状溝部
71b 球通出口
85 前面壁(視認部)
86 傾斜支持壁(支持部)
90a 球通入口
115 球送り装置
118 切替え部材
116 電磁ソレノイド(第2の駆動手段)
119 第1球規制部
120 第2球規制部
S 封入球
Claims (6)
- 遊技球が流下可能な遊技領域が画成された遊技盤に、球体の移動により演出を行なう球移動装置が配設された遊技機において、
前記球移動装置は、
前記遊技盤に取付けられ、内部画成された封入空間に封入球が封入される装置本体と、
前記装置本体に設けられて封入球を貯留可能な球貯留部と、
前記装置本体の封入空間に封入された封入球を、該封入空間内で正逆方向に循環可能な球循環機構と、
前記球貯留部に貯留された封入球を、前記球循環機構による循環方向の正方向の上流側端部に所定数ずつ送出す球送り装置と、
前記球循環機構を駆動する駆動手段と、
前記球循環機構の基準位置を検出可能な検出手段と、
前記装置本体に設けられ、前記球循環機構により循環される封入球を視認可能な視認部とを備え、
前記検出手段が基準位置を設定時間内に検出したか否かを判定し、該検出手段が基準位置を非検出の場合および検出手段が所定時間以上に亘って基準位置を検出し続ける場合に、該球循環機構による封入球の循環方向を負方向に反転するよう駆動手段が駆動制御される
ことを特徴とする遊技機。 - 前記球移動装置は、前記球循環機構が封入球を負方向に循環させてから設定時間が経過した後に、該球循環機構による封入球の循環方向を正方向に再度反転させるよう前記駆動手段が駆動制御されると共に、該球循環機構による封入球の循環方向が所定回数だけ正逆方向に反転された場合には、該駆動手段を停止するよう制御される請求項1記載の遊技機。
- 前記球送り装置は、前記球循環機構が正方向に封入球を循環させている場合に限り封入球を球循環機構へ向けて送出すよう制御される請求項1または2記載の遊技機。
- 前記球循環機構は、
前記装置本体に鉛直姿勢または水平面に対して所定角度傾斜した傾斜姿勢で設けられると共に、長手方向に沿って回転軸が延在するよう回転可能に支持された棒状部材と、
前記棒状部材の外周面に螺旋状に形成されて封入球が摺接する螺旋状溝部とを備え、
前記装置本体は、
前記棒状部材に沿って延在し、封入球を前記螺旋状溝部に摺接する状態で保持する支持部と、
前記棒状部材の上流端部側に形成され、前記球貯留部に貯留された封入球が通過可能な球通入口と、
前記棒状部材の下流端部側に形成されて前記球貯留部に連通し、前記球循環機構により揚送された封入球が通過する球通出口とを備える請求項1〜3の何れか一項に記載の遊技機。 - 前記棒状部材は、水平面に対して傾斜した傾斜姿勢で設けられ、
前記支持部は、前記棒状部材の下方に位置し、該棒状部材に対して平行に延在すると共に、当該棒状部材から離間するにつれて上方傾斜するよう形成されて、該支持部に載置された封入球が自重で螺旋状溝部に摺接するよう構成された請求項4記載の遊技機。 - 前記球送り装置は、
第1姿勢および第2姿勢に切替え変位可能な切替え部材と、
前記切替え部材を第1姿勢および第2姿勢の間で動作させると共に、該切替え部材を常には第1姿勢に保持する第2の駆動手段と、
前記切替え部材に設けられ、該切替え部材が第1姿勢にある状態では前記球貯留部内に突出して封入球の通過を規制する一方、当該切替え部材が第2姿勢にある状態では球貯留部から退避して封入球の通過を許容する第1球規制部と、
前記切替え部材に設けられると共に前記球貯留部において前記第1球規制部より上流側に位置し、該切替え部材が第1姿勢にある状態では前記球貯留部から退避して封入球の通過を許容する一方、当該切替え部材が第2姿勢にある状態では球貯留部内に突出して封入球の通過を規制する第2球規制部とを備え、
前記切替え部材が前記第1姿勢にある状態では、前記球貯留部内の封入球は前記第1球規制部により規制されて該球貯留部内に停留し、
前記切替え部材が前記第1姿勢から第2姿勢に切替え変位されることで、前記第1球規制部により規制されていた封入球が棒状部材の上流端部側に通出する一方、後続の封入球は前記第2球規制部により規制されて球貯留部に停留するよう構成された請求項1〜5の何れか一項に記載の遊技機。
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