JP2011104278A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】任意のタイミングで球体を利用した演出が可能な球移動装置を備えた遊技機を提供する。
【解決手段】遊技盤に取り付けられ、内部画成された封入空間53に封入球Sが封入される装置本体51と、装置本体51の封入空間53に封入された封入球Sを、該封入空間53内で循環させる球移動部材60と、球移動部材60を駆動する駆動モータ55と、球移動部材60の基準位置を検出可能な位置検出センサ58と、装置本体51に設けられて球移動部材60により循環される封入球Sを視認可能な前面壁85とを備え、位置検出センサが基準位置を設定時間内に検出したか否かを判定し、基準位置を非検出の場合および位置検出センサが所定時間以上に亘って基準位置を検出し続ける場合に、球移動部材60による封入球Sの循環方向を負方向に反転するよう駆動モータ55を駆動制御するようにした。
【選択図】図11

Description

本発明は、遊技盤に設けられた遊技領域を遊技球が流下することで遊技が行なわれる遊技機に関するものである。
代表的な遊技機であるパチンコ機は、遊技盤の盤面に画成した遊技領域の略中央位置に枠状の装飾部材(所謂センター役物)が配設されており、この装飾部材の開口部を介して複数の図柄を変動表示して図柄変動ゲームを行なう液晶式やドラム式等の図柄表示装置を後方から臨ませると共に、該遊技盤における装飾部材の下方位置に、パチンコ球(遊技球)の入賞により図柄表示装置での変動を開始させる始動入賞装置や大当り時等に開放する特別入賞装置を配設するよう構成されたものが多数提案されている。このようなパチンコ機では、前記遊技領域に打ち出されたパチンコ球が遊技領域内に植設された遊技釘等との接触により跳ね返りながら次第に自重により流下し、該遊技領域を流下する過程で前記始動入賞装置に入賞することにより、前記図柄表示装置で図柄変動ゲームに伴うリーチ演出等の各種の遊技演出がなされ、該図柄表示装置に図柄が所定の組み合わせで停止することにより所謂大当りが発生し、遊技盤に設けられた特別入賞装置が開放して多数の賞球を獲得し得るよう構成される。一方で、遊技領域を流下する過程で遊技盤に設けられた始動入賞装置等の各種入賞装置に入賞せず遊技領域の最下部まで流下したパチンコ球は、遊技領域の最下部に設けられたアウト口を介してパチンコ機裏側の球回収部に回収されるようになっている(例えば、特許文献1参照)。
ところで、前述のように、前記遊技領域内に一旦打ち出されたパチンコ球は、遊技領域内に植設された遊技釘等との接触により跳ね返りはあるものの、基本的に下方へ流下していくだけであり、比較的短時間で遊技領域の最下部までパチンコ球が流下してしまい、遊技の面白みに欠けることになる。そこで、例えば特許文献1では、前記図柄表示装置が臨む装飾部材にパチンコ球が転動可能なステージを設けてパチンコ球が遊技領域に留まる時間を長くして遊技者の興味を惹きつけるよう構成されている。また、特許文献1では、前記ステージの後方に後転する回転体(可動体)を設けると共に該回転体の周面に磁石が取り付けられた演出装置を備えて、ステージ上を転動するパチンコ球を演出装置の回転体の磁石に磁着して上方へ持ち上げることで、パチンコ球が遊技領域に留まる時間を長くすると共に、パチンコ球の流下態様を複雑にし得るよう構成されている。なお、特許文献1のように、可動体の動作によりパチンコ球を移動させる演出装置を球移動装置というものとする。
特開2004−97800号公報
しかしながら、特許文献1のように、回転体の外周面に設けた磁石に磁着させてステージ上を転動するパチンコ球を移動する球移動装置では、パチンコ球が移動されるか否かは、ステージ上で転動するパチンコ球と、回転する回転体のタイミングとに依存することになる。このため、パチンコ球が遊技領域に留まる時間を長くすることはできるものの、パチンコ球を移動させるタイミングを制御することはできない。すなわち、演出装置によりパチンコ球を移動させる演出を意図的に実行することは困難で、パチンコ球を利用した演出に限界があった。また、パチンコ球を回転体に磁着させる必要があるため、遊技領域に打ち出されたパチンコ球が通過可能な位置に球移動装置を配設する必要があり、球移動装置の設置位置が制約される欠点がある。
そこで本発明は、従来の技術に係る遊技機に内在する前記課題に鑑み、これを好適に解決するべく提案されたものであって、任意のタイミングで遊技球を利用した演出が可能な球移動装置を備えた遊技機を提供することを目的とする。
前記課題を克服し、所期の目的を達成するため、本願の請求項1に係る遊技機は、
遊技球が流下可能な遊技領域(20a)が画成された遊技盤(20)に、球体の移動により演出を行なう球移動装置(50)が配設された遊技機において、
前記球移動装置(50)は、
前記遊技盤(20)に取付けられ、内部画成された封入空間(53)に封入球(S)が封入される装置本体(51)と、
前記装置本体(51)に設けられて封入球(S)を貯留可能な球貯留部(53b)と、
前記装置本体(51)の封入空間(53)に封入された封入球(S)を、該封入空間(53)内で正逆方向に循環可能な球循環機構(60)と、
前記球貯留部(53b)に貯留された封入球(S)を、前記球循環機構(60)による循環方向の正方向の上流側端部に所定数ずつ送出す球送り装置(115)と、
前記球循環機構(60)を駆動する駆動手段(55)と、
前記球循環機構(60)の基準位置を検出可能な検出手段(58)と、
前記装置本体(51)に設けられ、前記球循環機構(60)により循環される封入球(S)を視認可能な視認部(85)とを備え、
前記検出手段(58)が基準位置を設定時間内に検出したか否かを判定し、該検出手段(58)が基準位置を非検出の場合および検出手段(58)が所定時間以上に亘って基準位置を検出し続ける場合に、該球循環機構(60)による封入球(S)の循環方向を負方向に反転するよう駆動手段(55)が駆動制御されることを要旨とする。
このように、装置本体に内部画成した封入空間に封入球を封入して、該装置本体の封入空間内で封入球を球循環機構が循環させるよう構成したことで、球移動装置による演出に際して遊技領域に打ち出された遊技球を利用する必要がない。すなわち、球循環機構の駆動および停止により封入球の移動を任意に制御できる。これにより、封入球を利用した演出を任意のタイミングで行なうことが可能となり、球移動装置による遊技演出を多様化して遊技の興趣を高め得る。また、遊技領域を流下する遊技球との関係で球移動装置の配設位置が制約されることはない。
更に、球貯留部に貯留された封入球を球送り装置の作動に応じて所定数ずつ球循環機構へ送出し得るから、封入球の移動を適宜のタイミングで実施することができ、封入球の移動による演出態様の多様化を図り得る。そして、検出手段が球循環機構の基準位置を設定時間内に検出していない場合や、検出手段が所定時間以上に亘って基準位置を検出し続けている場合に、球循環機構による封入球の循環方向を反転するよう構成したことで、球循環機構による封入球の循環時に球詰まり等の異常発生した場合に速やかに異常を解消でき、球移動装置の故障等の不具合を防止できる。
請求項2に係る遊技機は、前記球移動装置(50)は、前記球循環機構(60)が封入球(S)を負方向に循環させてから設定時間が経過した後に、該球循環機構(60)による封入球(S)の循環方向を正方向に再度反転させるよう前記駆動手段(55)が駆動制御されると共に、該球循環機構(60)による封入球(S)の循環方向が所定回数だけ正逆方向に反転された場合には、該駆動手段(55)を停止するよう制御されることを要旨とする。
このように、球循環機構による封入球の循環方向を所定回数だけ正逆方向に反転させても検出手段による基準位置の検出異常が続く場合に駆動手段を停止することで、球移動装置の故障等の不具合を効果的に防止できる。
請求項3に係る遊技機は、前記球送り装置(115)は、前記球循環機構(60)が正方向に封入球(S)を循環させている場合に限り封入球(S)を球循環機構(60)へ向けて送出すよう制御されることを要旨とする。
このように、球循環機構が正方向に封入球を循環させている場合に限って球送り装置が封入球を送出すことで、球循環機構での球詰まりを効果的に抑制できる。
請求項4に係る遊技機は、前記球循環機構(60)は、
前記装置本体(51)に鉛直姿勢または水平面に対して所定角度傾斜した傾斜姿勢で設けられると共に、長手方向に沿って回転軸が延在するよう回転可能に支持された棒状部材(61)と、
前記棒状部材(61)の外周面に螺旋状に形成されて封入球(S)が摺接する螺旋状溝部(63)とを備え、
前記装置本体(51)は、
前記棒状部材(61)に沿って延在し、封入球(S)を前記螺旋状溝部(63)に摺接する状態で保持する支持部(86)と、
前記棒状部材(61)の上流端部側に形成され、前記球貯留部(53b)に貯留された封入球(S)が通過可能な球通入口(90a)と、
前記棒状部材(61)の下流端部側に形成されて前記球貯留部(53b)に連通し、前記球循環機構(60)により揚送された封入球(S)が通過する球通出口(71b)とを備えることを要旨とする。
このように、球移動装置は、駆動手段で棒状部材を回転するだけで、該棒状部材の外周面に設けられた螺旋状溝部に摺接する状態で保持した封入球を棒状部材の長手方向に移動することができる。すなわち、封入球を棒状部材の長手方向に移動するよう構成したことで、球移動装置を大型化することなく封入球の移動距離を長くできると共に、球移動装置の配設位置の自由度を高めることができる。
請求項5に係る遊技機は、前記棒状部材(61)は、水平面に対して傾斜した傾斜姿勢で設けられ、
前記支持部(86)は、前記棒状部材(61)の下方に位置し、該棒状部材(61)に対して平行に延在すると共に、当該棒状部材(61)から離間するにつれて上方傾斜するよう形成されて、該支持部(86)に載置された封入球(S)が自重で螺旋状溝部(63)に摺接するよう構成されたことを要旨とする。
このように、螺旋状溝部に摺接する状態で封入球を保持するために特別な手段を設ける必要がないから、装置全体のコンパクト化をなし得ると共に、コスト低減に寄与し得る。
請求項6に係る遊技機は、前記球送り装置(115)は、
第1姿勢および第2姿勢に切替え変位可能な切替え部材(118)と、
前記切替え部材(118)を第1姿勢および第2姿勢の間で動作させると共に、該切替え部材(118)を常には第1姿勢に保持する第2の駆動手段(116)と、
前記切替え部材(118)に設けられ、該切替え部材(118)が第1姿勢にある状態では前記球貯留部(53b)内に突出して封入球(S)の通過を規制する一方、当該切替え部材(118)が第2姿勢にある状態では球貯留部(53b)から退避して封入球(S)の通過を許容する第1球規制部(119)と、
前記切替え部材(118)に設けられると共に前記球貯留部(53b)において前記第1球規制部(119)より上流側に位置し、該切替え部材(118)が第1姿勢にある状態では前記球貯留部(53b)から退避して封入球(S)の通過を許容する一方、当該切替え部材(118)が第2姿勢にある状態では球貯留部(53b)内に突出して封入球(S)の通過を規制する第2球規制部(120)とを備え、
前記切替え部材(118)が前記第1姿勢にある状態では、前記球貯留部(53b)内の封入球(S)は前記第1球規制部(119)により規制されて該球貯留部(53b)内に停留し、
前記切替え部材(118)が前記第1姿勢から第2姿勢に切替え変位されることで、前記第1球規制部(119)により規制されていた封入球(S)が棒状部材(61)の上流端部側に通出する一方、後続の封入球(S)は前記第2球規制部(120)により規制されて球貯留部(53b)に停留するよう構成されたことを要旨とする。
このように、切替え部材に設けられた第1球規制部は、該切替え部材が第1姿勢にある状態では前記球貯留部内に突出して封入球の通過を規制し、当該切替え部材が第2姿勢にある状態では球貯留部から退避して封入球の通過を許容する。一方で、切替え部材に設けられた第2球規制部は、該切替え部材が第1姿勢にある状態では前記球貯留部から退避して封入球の通過を許容し、当該切替え部材が第2姿勢にある状態では球貯留部内に突出して封入球の通過を規制する。すなわち、第2の駆動手段を駆動して1つの切替え部材を第1姿勢および第2姿勢に切替え変位させるだけで、封入球を所定数ずつ球通入口へ送出すことができる。このように、切替え部材を適宜のタイミングで作動するだけで、封入球の移動による演出を任意に実施できる。
本発明に係る遊技機によれば、球移動装置の封入空間に備えた封入球を任意のタイミングで移動させて演出することができる。
本発明の実施例に係るパチンコ機を示す正面図である。 実施例に係るパチンコ機の遊技盤を示す正面図である。 実施例に係る遊技盤に設けた裏ユニットを示す正面図である。 実施例に係る裏ユニットの側面図である。 実施例に係る装飾カバー部材を示す斜視図である。 実施例に係る装飾カバー部材を示す正面図である。 実施例に係る遊技盤、装飾カバー部材および球移動演出装置との関係を示す断面図であって、遊技盤および装飾カバー部材の夫々を図6におけるA−A線で破断した状態を示す。 実施例に係る遊技盤から装飾カバー部材を取り外した状態を示す正面図である。 実施例に係る球移動演出装置を示す正面図である。 実施例に係る球移動演出装置を示す正面図であって、前カバー部材を取り外した状態で示す。 実施例に係る球移動演出装置を示す斜視図である。 実施例に係る球移動演出装置を正面側から視た状態で示す分解斜視図である。 実施例に係る球移動演出装置を背面側から視た状態で示す分解斜視図である。 実施例に係る球移動演出装置の球搬送部を、図9におけるB−B線で破断した状態で示す概略図である。 実施例に係る球移動演出装置を示す背面図であって、球送り装置の切替え部材が第1姿勢にある状態を示す。 実施例に係る球移動演出装置を示す背面図であって、球送り装置の切替え部材を第2姿勢に変位させた状態を示す。 実施例に係る制御手段と各部材との関係を示すブロック図である。 実施例に係る球移動演出装置の駆動モータの制御態様を示すフローチャート図である。 実施例に係る球移動演出装置の一部を第2連通路の形成位置で縦断した状態で示す側面図であって、該球移動演出装置が取付姿勢に保持された状態を示す。 実施例に係る球移動演出装置の一部を第2連通路の形成位置で縦断した状態で示す側面図であって、該球移動演出装置を前側に傾倒させた状態を示す。 実施例に係る球移動演出装置の一部を第2連通路の形成位置で縦断した状態で示す側面図であって、該球移動演出装置を後側に傾倒させた状態を示す。
次に、本発明に係る遊技機につき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照しながら以下詳細に説明する。なお、実施例では、遊技球としてパチンコ球を用いて遊技を行なうパチンコ機10を例に挙げて説明する。また、以下の説明において、「前」、「後」、「左」、「右」とは、特に断りのない限り、図1に示すようにパチンコ機10を前側(遊技者側)から見た状態で指称する。
(パチンコ機について)
実施例に係るパチンコ機10は、図1に示すように、矩形枠状に形成されて遊技店の図示しない設置枠台に前後に開口する縦置き姿勢で設置される外枠11の開口前面側に、遊技盤20を着脱可能に保持した中枠12が開閉および着脱可能に組み付けられて、該遊技盤20の裏側に、各種図柄を変動表示可能な図柄表示装置17が着脱可能に配設されている。また、前記中枠12の前面側には、前記遊技盤20を透視保護するガラス板を備えた前枠13が開閉可能に組み付けられると共に、該前枠13の下方にパチンコ球を貯留する下球受け皿15が開閉可能に組み付けられる。なお、実施例では、前記前枠13の下部位置に、パチンコ球を貯留する上球受け皿14が一体的に組み付けられており、前枠13の開閉に合わせて上球受け皿14も一体的に開閉するよう構成される。また、前記中枠12の右下方位置には、該中枠12に配設された打球発射装置(図示せず)を作動する操作ハンドル16が設けられており、該操作ハンドル16の操作により打球発射装置が作動することで、前記上球受け皿14に貯留されたパチンコ球が前記遊技盤20に向けて発射されるようになっている。なお、実施例では、前記図柄表示装置17としては、各種図柄を表示可能な液晶パネルを収容ケースに収容した液晶表示装置が採用されるが、これに限られるものではなく、ドラム式の図柄表示装置17やドットマトリックス式の図柄表示装置17等の各種図柄を停止および変動表示可能な従来公知の各種の図柄表示装置17を採用し得る。また、前記上球受け皿14は、前記前枠13と別体に形成して中枠12に対して開閉可能に組み付けるようにしてもよい。
(遊技盤について)
前記遊技盤20は、図1に示すように、所定板厚の略矩形状に形成された合板の表面にセルを貼付けた板部材であって、該遊技盤20の表面に、略円形状に湾曲形成したレール21が配設されて、該レール21によりパチンコ球が流下可能な遊技領域20aが画成され、前記打球発射装置から発射されたパチンコ球が遊技領域20a内に打ち出されるようになっている。また遊技盤20には、前後に貫通する装着口22が前記遊技領域20a内に複数開設されて(図8参照)、各装着口22に対して各種部品が前側から取り付けられると共に、遊技領域20aの最下部位置には、該遊技領域20aに打ち出されたパチンコ球を排出するアウト口23が開設されている。また、前記遊技盤20には、前記遊技領域20a内に多数の遊技釘(図示せず)が植設されており、遊技領域20aを流下するパチンコ球が遊技釘に接触することでパチンコ球の流下方向を不規則に変化させるようになっている。また、前記遊技盤20の裏面には、前記図柄表示装置17が取り付けられる裏ユニット40(後述)が設けられている。なお、前記装着口22の形成数は、遊技盤20に対して取り付けられる各種部品の個数や配設位置等により必要に応じて適宜決定される。
ここで、前記遊技盤20には、前記レール21で囲まれた遊技領域20aの略中央の大部分が開口する装着口(図示せず)に、前後に開口する窓口24aが形成された枠状装飾体24(図2参照)が取り付けられ、該枠状装飾体24の窓口24aを介して図柄表示装置17の表示面が遊技盤20の前面側に臨むよう構成されている。また、枠状装飾体24の下方に開設された装着口22には、遊技領域20aを流下するパチンコ球が入賞可能な始動入賞装置25や特別入賞装置26が取り付けられている。そして、前記始動入賞装置25の入賞口25aにパチンコ球が入賞することで、前記図柄表示装置17に図柄を変動して図柄変動演出が展開され、該図柄変動演出の結果、図柄表示装置17に所定の図柄組み合わせ(例えば同一図柄の3つ揃い等)で図柄が停止表示されると、前記特別入賞装置26が開放して所謂大当りが発生し、多数の賞球を獲得し得る機会が与えられるようになっている。
また、図7または図8に示すように、前記遊技盤20における遊技領域20aの右下部に形成された装着口22には、前記裏ユニット40に配設される球移動演出装置(球移動装置)50が後方から挿入されると共に、該装着口22を装飾カバー部材30で塞ぐよう構成されている。なお、以下の説明において装着口22という場合は、遊技盤20における遊技領域20aの右下部に形成された装着口22を指すものとする。
(装飾カバー部材について)
前記装飾カバー部材30は、図5〜図7に示すように、前記遊技盤20の盤面に固定され、前記装着口22を覆う平板状の台板31と、該台板31に開設されて前後に開口する透視窓部31aと、該透視窓部31aを覆う透明な合成樹脂材で形成された透明板32とを備えている。ここで、前記透視窓部31aは、前記装着口22の前側に位置するよう前記台板31に形成されており、該装着口22に臨む前記球移動演出装置50を、前記透明板32を介して遊技盤20の前側から視認し得るよう構成されている。
また、前記装飾カバー部材30の上縁下部には、上方および後方に開口する球受け部33が前記台板31の前方に突出するよう形成されると共に、該球受け部33の後方に連通する球誘導部34が台板31から後方に延出して、装飾カバー部材30を遊技盤20に取り付けた状態で球誘導部34が前記装着口22に挿通されている。すなわち、前記球受け部33の上方開口が、遊技領域20aを流下するパチンコ球が入賞可能な普通入賞口27として機能し、該普通入賞口27に入賞した入賞球を、前記装着口22に挿通された球誘導部34を介して遊技盤20の裏側に誘導されるようになっている。なお、前記台板31における前記透視窓部31aの下縁部および右上端部には、前方に突出する台状部35,35が形成されて、遊技領域20aを流下するパチンコ球を、アウト口23に誘導するよう構成される。
(裏ユニットについて)
前記裏ユニット40は、図3に示すように、前方へ開口した略矩形箱状に形成されて、前端部が前記遊技盤20の裏側に固定されている。そして、前記裏ユニット40において前記遊技盤20に対向する背面板41の裏側に、前記図柄表示装置17が着脱可能に取り付けられると共に、該背面板41における図柄表示装置17の表示面に対応する位置に、前後に開口する開口部41aが開設されており、該裏ユニット40の開口部41aおよび前記枠状装飾体24の窓口24aを介して、図柄表示装置17の表示面が遊技盤20の前側に臨むようになっている。また、前記裏ユニット40の内側には、各種の演出装置42,50が配設されている。すなわち、前記裏ユニット40は、パチンコ機10の遊技演出に関わる図柄表示装置17や演出装置42,50の設置部材として機能している。ここで、実施例の裏ユニット40には、前記開口部41aの左右側部に可動体を動作させて演出を行なう可動演出装置42が配設されると共に、前記装着口22に対応する位置に、装置内部に封入した封入球Sを移動させて演出を行なう球移動演出装置50が配設されている。
(球移動演出装置について)
図9〜図16に示すように、前記裏ユニット40に配設される前記球移動演出装置50は、封入球Sを移動可能に封入する封入空間53が内部画成された装置本体51と、該装置本体51に配設され、封入空間53内において封入球Sを循環移動させる球移動部材(球循環機構)60と、該球移動部材60を駆動する駆動モータ(駆動手段)55と、封入空間53内において封入球Sを所定数(実施例では1個)ずつ球移動部材60へ向けて送出す球送り装置115とを備え、該封入空間53内で封入球Sを循環移動させることで、球の移動による演出を行なうよう構成される。ここで、前記装置本体51に画成される前記封入空間53は、完全に閉じた空間である必要はなく、封入球Sが通過不能な大きさの開口を介して装置外部に連通する構成であってもよく、封入空間53内に封入球Sを定常的に留め得る構成であればよい。また、実施例の封入球Sは、遊技盤20に打ち出されるパチンコ球の表面を着色した金属球体であるが、封入球Sの大きさや材質は適宜に決定可能な事項である。
(球移動部材について)
前記球移動部材60は、図12または図13に示すように、所定長のシャフト(棒状部材)61の外周面に、封入球Sを移動させる軸状部62が取り付けられ、該シャフト61の両端部に取り付けられた軸受け部64,65を介して装置本体51に回転可能に支持される。ここで、実施例の球移動部材60は、水平面に対して所定角度傾斜した傾斜姿勢で前記装置本体51に支持されている(図10参照)。また、前記球移動部材60における前記シャフト61の上端部に取り付けられた軸受け部64には、歯車部64aが形成されており、前記駆動モータ55の駆動軸55aに取り付けられた駆動歯車56を歯車部64aに噛合することで、該駆動モータ55の駆動により球移動部材60がシャフト61を中心として軸周りに回転されるようになっている。
また、図12または図13に示すように、前記軸状部62は、前記シャフト61を挿通可能な円筒状に形成されて、該軸状部62の外周面に、螺旋状に延在する突出片62aが突出するよう形成されている。すなわち、前記球移動部材60の外周面には、前記突出片62aの間に螺旋状に延在する溝部63(以下、螺旋状溝部という)が形成される。ここで、前記螺旋状溝部63は、該螺旋状溝部63に沿って摺動可能な状態で前記封入球Sが接触するよう構成されて、球移動部材60の回転に伴って封入球Sが軸方向に移動されるようになっている。なお、前記軸状部62は、半円筒状の2つの半体62b,62bから構成されて、両半体62b,62bをシャフト61に固定することでシャフト61と一体的に回転すると共に、両半体62b,62bに形成された突出片62aが全体で1つの螺旋をなすよう形成されている。
(装置本体について)
前記装置本体51は、図10〜図13に示すように、前記裏ユニット40に取り付けられるベース部材70と、ベース部材70の前側に取り付けられる前カバー部材80と、当該ベース部材70の後側に取り付けられる後カバー部材100とから構成されて、該ベース部材70と前後のカバー部材80,100との間に前記封入空間53が画成されるようになっている。ここで、前記封入空間53は、前記球移動部材60により封入球Sが揚送移動される球搬送部53aと、該球搬送部53aに連通すると共に複数個(実施例では7個)の封入球Sを貯留可能な球貯留部53bとから基本的になり、前記球送り装置115により球貯留部53bから球搬送部53aに送出された封入球Sが球移動部材60により揚送移動されて球貯留部53bに循環するよう構成される。また、前記装置本体51を構成する前記ベース部材70、前カバー部材80および後カバー部材100の夫々は、透明な合成樹脂材により形成されており、前記封入空間53(球搬送部53a、球貯留部53b、後述する第1および第2連通路90,91、連絡通路104)の内部を装置外部から視認し得るよう構成されている。
(球搬送部の構成について)
前記球搬送部53aについて、前記ベース部材70および前カバー部材80の構成に基づいて説明する。前記ベース部材70は、前記裏ユニット40に固定される平板部71の前面に前方へ突出する壁部が形成されて、該壁部により前記球搬送部53aの後方側を画成する後側箱状部72が形成されている。ここで、前記後側箱状部72は、前方に開口する略矩形箱状をなすと共に右方に向けて上方傾斜する形態で形成され、前記球移動部材60が右方に向けて上方傾斜する姿勢で前記球搬送部53aに収容されるようになっている。なお、前記ベース部材70には、前記後側箱状部72の下端部上方位置からベース部材70の左端部位置に亘って、前方に開口する入賞通路76が形成されている。この入賞通路76は、前記装飾カバー部材30に設けた普通入賞口27に連通するよう構成されて、該普通入賞口27に入賞したパチンコ球(以下、入賞球という)を入賞通路76を介してパチンコ機10裏側の球回収部(図示せず)に排出案内するようになっている。また、前記入賞通路76の経路には、入賞球を検出可能な第1の球検出センサ78が設けられており、該第1の球検出センサ78による入賞球の検出により前記上下の球受け皿14,15に所定数(例えば10個)の賞球が払い出されるようになっている。
一方、前記前カバー部材80には、前記ベース部材70に取り付けられる平板部81と、該平板部81から前方に突出する前側箱状部82とから構成されている。前記前側箱状部82は、前記後側箱状部72の開口形状に整合する形状で後方に開口する略矩形箱状に形成されており、ベース部材70および前カバー部材80を組み付けることで、後側箱状部72および前側箱状部82により前記球搬送部53aが画成される。なお、前記ベース部材70に形成した前記入賞通路76の前方開口は、前記前カバー部材80の平板部81により閉鎖され、該平板部81において前記装飾カバー部材30の前記球誘導部34と対応する位置に開設された通孔81aを介して該球誘導部34の後端部が入賞通路76に連通するようになっている。
また、前記球移動演出装置50を裏ユニット40に配設した状態では、該裏ユニット40の開口前端部よりも前記前側箱状部82が前方に突出して(図4参照)、前記遊技盤20に形成された前記装着口22に、該前側箱状部82が挿入されるよう構成されている。そして、前側箱状部82は、前記装着口22を塞ぐ装飾カバー部材30の透明板32で覆われている。すなわち、前記球移動演出装置50において、前記球搬送部53aの前面を画成する前側箱状部82の前面壁85が視認部として機能して、該前面壁85を介して前記球移動部材60により循環される封入球Sを遊技盤20の前面から視認し得るようになっている。
ここで、図10、図12、図13に示すように、前記後側箱状部72の右上面を画成する後側第1支持画壁73、および該後側箱状部72の左下面を画成する後側第2支持画壁74に、半円弧形状の軸支持部73a,74aが形成されると共に、前記前側箱状部82の右上面を画成する前側第1支持画壁83、および該前側箱状部82の左下面を画成する前側第2支持画壁84に、半円弧形状の軸支持部83a,84aが形成されて、各前後の第1および第2支持画壁73,74,83,84の軸支持部73a,83a,74a,84aによって形成される孔部に、前記球移動部材60の両端部に設けた軸受け部64,65が夫々対応的に支持される。これにより、前記シャフト61(中心軸線)が右方に向けて上方傾斜する姿勢(水平面に対して所定角度で傾斜する姿勢)で前記球移動部材60が球搬送部53aに収容される。
図14に示すように、前記前カバー部材80において、前記前側箱状部82(球搬送部53a)の右下面を画成する傾斜支持壁(支持部)86は、前記球移動部材60の下方に位置して該球移動部材60の軸方向に対して平行に延在する第1傾斜部86aと、該第1傾斜部86aの前端部および前記前側箱状部82(箱状部)の前面を画成する前面壁85に連接し、該前面壁85に向かうにつれて上方傾斜する第2傾斜部86bとから構成される。また、前記第2傾斜部86bは、前記球移動部材60の下方側に位置して該球移動部材60の軸方向に対して平行に延在している。ここで、前記球移動部材60における軸状部62の外周面から前記前面壁85までの垂直距離は、封入球Sの直径以上に設定されると共に、軸状部62の外周面から前記第1傾斜部86aまでの垂直距離は、封入球Sの直径より小さく設定されており、前記第2傾斜部86b上に到来した封入球Sが自重で球移動部材60側に移動し得るよう構成されている。すなわち、前記球搬送部53aに到来した封入球Sは、前記第2傾斜部86bの傾斜に沿って球移動部材60の軸方向下方に転がるだけでなく、前記球移動部材60に近接する方向にも転がるよう移動して、球移動部材60の螺旋状溝部63に摺動可能に保持されることになる。従って、前記球移動部材60を回転させた際には、前記第2傾斜部86b上に載置された状態で球移動部材60の軸方向に封入球Sが移動される。
なお、前記球移動部材60の軸状部62から前記ベース部材70の平板部71(球搬送部53aの背面)までの垂直距離は、封入球Sの直径より小さく設定されて、球搬送部53aに到来した封入球Sが球移動部材60の背面側に移動しないよう構成されると共に、前記ベース部材70および前カバー部材80において、球移動部材60の軸状部62から球搬送部53aの左上面を画成する画壁部88までの垂直距離は、封入球Sの直径以上に設定されて、球搬送部53a内での球詰まりの発生を防止している。
また、図9、図11、図12、図14に示すように、前記前カバー部材80における前記前側箱状部82の前面壁85には、該前面壁85と傾斜支持壁86(第2傾斜部86b)との連設縁部に沿って延在する球崩し孔85aが前後に貫通するよう形成されている。すなわち、前記球搬送部53aは、前記球崩し孔85aを介して前方に開放し、前記球搬送部53a内で生じた球詰まりを、該球崩し孔85aを介して球搬送部53a内に器具(図示せず)を差し込んで解消し得るようになっている。ここで、前記前側箱状部82の前面壁85は、前記遊技盤20に配設された前記装飾カバー部材30の透明板32で覆われることで、該装飾カバー部材30を遊技盤20に取り付けた状態で、前記球崩し孔85aを介して球搬送部53a内に塵や埃等が侵入するのを防止している。
また、前記歯車部64aが形成された軸受け部64は、図10または図11に示すように、前記前後の第1支持画壁73,83の軸支持部73a,83aに支持されると共に、該前後の第1支持画壁73,83の外側に歯車部64aが位置するよう構成されている。そして前記後側第1支持画壁73の外面(上面)側には、前記駆動モータ55を設置するモータ設置部75が形成されおり、駆動モータ55の駆動軸55aに取り付けた駆動歯車56と歯車部64aとが球搬送部53aの外側で噛合している。これにより、駆動モータ55の駆動方向に応じて前記球移動部材60が正逆方向に回転されるようになっている。すなわち、前記駆動モータ55の駆動方向により、前記球移動部材60の螺旋状溝部63に嵌り込んだ封入球Sが該球移動部材60の軸方向に沿って上昇移動または下降移動される。なお、以下の説明において、球移動部材60の軸方向に沿った封入球Sの上昇移動を正方向の移動というと共に対応する駆動モータ55の回転方向を正回転といい、反対に球移動部材60の軸方向に沿った封入球Sの下降移動を負方向の移動というと共に対応する駆動モータ55の回転方向を逆回転という場合もある。
図12または図13に示すように、前記駆動歯車56には、外周縁部を切り欠いて検出部57aが形成された円盤状の位置検出板57が固定されると共に、前記装置本体51(後側第1支持画壁73の後端部)には、該検出部57aを検出可能な前記位置検出センサ58(図19〜図21参照)が配設されており、該位置検出センサ58が検出部57aを検出することで、球移動部材60の基準位置が検出されるようになっている。ここで、前記検出部57aは、前記円盤状の位置検出板57の外周縁部において周方向に180°離間した2箇所に形成されており、前記位置検出センサ58が一方の検出部57aを検出してから他方の検出部57aを検出した時点で、前記球移動部材60が1回転するよう設定されている。すなわち、前記位置検出センサ58により何れの検出部57aが検出された場合でも、前記球移動部材60は同じ基準位置にある。
ここで、前記駆動モータ55は、前記位置検出センサ58による検出部57aの検出状態に応じて、前記図柄表示装置17を制御する制御手段140の制御に基づいて駆動制御されるよう構成されて、該図柄表示装置17で行なわれる演出に合わせて球移動演出装置50において封入球Sの移動演出を行ない得るよう構成されている。なお、前記図柄表示装置を制御する制御手段140により前記球移動演出装置50を直接的に制御する構成でもよく、また図柄表示装置を制御する制御手段に制御される別の制御手段140に球移動演出装置50を接続して球移動演出装置50を間接的に制御する構成であってもよい。
また、図10、図11に示すように、前記ベース部材70において前記球搬送部53a(球移動部材60)の傾斜下端部の上方位置には、前後に貫通する第1連通路90が形成されている。この第1連通路90は、前記球搬送部53aおよび球貯留部53bに連通するよう構成されており、球貯留部53bに貯留された封入球Sが第1連通路90を介して球搬送部53aに移動するよう構成される。すなわち、前記第1連通路90の前方開口が球搬送部53aに封入球Sが通入する球通入口90aとなる。ここで、前記第1連通路90の前端部は、前記球搬送部53a内に収容された前記球移動部材60の軸線よりも前側まで延在するよう形成されている。これにより、前記第1連通路90を通過した封入球Sは、前記球移動部材60の前側に自然に移動して、前記球搬送部53aを画成する第2傾斜部86b上に移動し、螺旋状溝部63に摺動可能に保持される。
また、前記ベース部材70における前記球搬送部53aの後面を画成する前記平板部71には、前記球搬送部53a内に収容された前記球移動部材60の上端下方位置に、該球搬送部53a内に開口する球通出口71bが開設されると共に、該球通出口71bに連通する第2連通路91が上下に延在するよう形成されている。この第2連通路91は、前記球搬送部53aおよび球貯留部53bに連通するよう構成され、該球搬送部53a内を前記球移動部材60の回転に伴って上昇移動された封入球Sを球貯留部53bに循環させるようになっている。また、前記ベース部材70には、前記球通出口71bの下方位置にホルダ93が形成されて、第2連通路91を通過する封入球Sを検出する第2の球検出センサ94がホルダ93に取り付けられている。この第2の球検出センサ94は、前記制御手段140に接続されており、該第2の球検出センサ94による検出に応じて、前記図柄表示装置17での表示が変更されるようになっている。
また、前記前カバー部材80(前側箱状部82)には、前記ベース部材70の球通出口71bに対応する位置に、該球通出口71bに向けて下方傾斜する球案内部87が形成されている。この球案内部87は、前記傾斜支持壁86の上端部に連設されており、球移動部材60の回転に伴って傾斜支持壁86(第2傾斜部86b)上を移動された封入球Sが球案内部87に移動するよう構成される。すなわち、前記球移動部材60により球搬送部53a内を上昇移動された封入球Sは、前記球案内部87を介して球通出口71bから第2連通路91に移動し、前記第2の球検出センサ94で検出された後に、前記球貯留部53bへ移動するようになっている。
(球貯留部の構成について)
次に、前記球貯留部53bについて、前記ベース部材70および後カバー部材100の構成に基づいて説明する。前記後カバー部材100は、図12に示すように、前記ベース部材70の裏側に固定される平板部101の前面に、前方に突出する画壁部102が形成されており、該画壁部102の前端部をベース部材70の平板部71に当接させることで、前記ベース部材70に形成された前記第1連通路90の後方開口および前記第2連通路91の下方開口に連通する連絡通路104が画成される。この連絡通路104は、前記第2連通路91の下方開口に連通すると共に下方に延在する第1の通路104aと、該第1の通路104aの下端部から第1連通路90の後方開口に向けて下方傾斜する第2の通路104bとからなる略L字状に形成されて、連絡通路104に流入した封入球Sが自然に第1連通路90(球搬送部53a)へ向けて移動するよう構成されている。なお、前記連絡通路104(第1の通路104aおよび第2の通路104b)は、封入球Sが一列で移動し得る形状に形成される。
ここで、図19〜図21に示すように、前記連絡通路104の上方開口は、前記第2連通路91の下方開口よりも前後の開口幅が大きくなるよう構成されると共に、該連絡通路104(第1の通路104a)の上方開口の後部側に前記ホルダ93の下壁部93aが臨むよう構成されている。すなわち、前記球搬送部53aから球貯留部53bに至る経路(第2連通路91と連絡通路104との接続部位)は、前後方向に屈曲する屈曲形状に形成されている。これにより、前記球移動演出装置50を取付姿勢から後側に傾倒させた際に、前記連絡通路104の後面に沿って逆流した封入球Sがホルダ93の下壁部93aに接触するようになっている。
また、図13、図15、図16に示すように、実施例の球移動演出装置50には、前記連絡通路104を通過する封入球Sの通過を規制すると共に、封入球Sを所定数単位(実施例では1球単位)で球移動部材60へ向けて送出す前記球送り装置115が備えられている。すなわち、前記連絡通路104において、前記球送り装置115(具体的には後述の第1球規制部119)が封入球Sの通過を規制することにより、該球送り装置115による封入球Sの規制位置よりも上流側の領域が、封入球Sを貯留する前記球貯留部53bとして機能する。すなわち、前記球搬送部53aの上流端側(球移動部材60の下端部側)に前記球貯留部53bの下流端が連通し、該球搬送部53aの下流端側(球移動部材60の上端部側)に球貯留部53bの上流端が連通している。従って、実施例の球移動演出装置50では、前記連絡通路104(球貯留部53b)に貯留された封入球Sは、前記球送り装置115の駆動により第1連通路90を介して前記球搬送部53aの上流端に送出され、該球搬送部53aに設けられた球移動部材60の回転により球搬送部53aの下流端まで揚送移動された封入球Sが第2連通路91を介して連絡通路104(第1の通路104aおよび第2の通路104b)の上流端部に循環されるようになっている。
(球送り装置について)
前記球送り装置115は、前記制御手段140の制御に基づいて駆動される駆動手段としての電磁ソレノイド116と、該電磁ソレノイド116のプランジャ116aに取り付けられ、電磁ソレノイド116への通電切換えに応じてプランジャ116aと一体的に進退移動する作動部材117と、該作動部材117に連繋接続され、当該作動部材117の作動に伴って第1姿勢(図15参照)および第2姿勢(図16参照)に切換え変位される切換え部材118とから構成されており、該切換え部材118が第1姿勢および第2姿勢に切り替わることで、球貯留部53b内の封入球Sが1球ずつ第1連通路90(球移動部材60)へ向けて送出されるようになっている。ここで、前記電磁ソレノイド116は、前記後カバー部材100における前記球貯留部53bの上方に形成されたソレノイド設置部106に、プランジャ116aが左右方向に進退移動する姿勢で取り付けられており、電磁ソレノイド116への通電を停止した状態では付勢バネ116cの付勢力により前記プランジャ116aおよび作動部材117が側方へ突出(ソレノイド本体116bから第1連通路90側へ突出)し、電磁ソレノイド116へ通電することでプランジャ116aがソレノイド本体116b内に引き込まれて作動部材117が直線移動されるようになっている。
前記切換え部材118は、図12、図13、図15または図16に示すように、略円盤状を呈するよう形成されて、その中心位置に前後に貫通するよう形成された軸孔118bに回転軸121が挿通されている。この回転軸121は、前記後カバー部材100に形成された軸孔107に支持されて、該回転軸121を中心として切換え部材118が回動可能となっている。ここで、前記切換え部材118は、前記球貯留部53b(第2の通路104b)の上方に位置するよう設けられると共に、該球貯留部53b(第2の通路104b)の上面を画成する画壁部102に形成された切欠部108を介して、該切換え部材118の一部が球貯留部53b(第2の通路104b)内に臨むよう構成されている。なお、前記後カバー部材100には、前記切換え部材118の外周面を囲繞する囲繞壁109が形成されている。
また、前記切換え部材118には、前記回転軸121から偏心する位置に後方へ突出する作動軸118aが設けられており、前記後カバー部材100に形成されたガイド孔110を介して作動軸118aが後カバー部材100の後方へ突出するようになっている。前記切換え部材118の作動軸118aは、前記作動部材117に形成された係合溝117aに係合するよう構成されており、前記電磁ソレノイド116に対する通電切換えに応じて作動部材117が移動されることで、切換え部材118が回転軸121を中心として前記第1姿勢と第2姿勢との間で揺動するようになっている。ここで、前記第1姿勢は、前記電磁ソレノイド116への通電を停止した状態での切換え部材118の位置であり、前記第2姿勢は、前記電磁ソレノイド116へ通電した状態での切換え部材118の位置である。
図12、図13、図15、図16に示すように、前記切換え部材118の外周縁部は、前記切欠部108に臨む部位が切り欠かれており、該切換え部材118の揺動に伴って前記連絡通路104(球貯留部53b)内に出没する第1球規制部119および第2球規制部120が設けられている。ここで、前記第1球規制部119は、前記切換え部材118における前記第1連通路90側の位置に形成された爪状部であり、実施例の第2球規制部120は、前記切換え部材118において前記切欠部108に臨む前記第2連通路91側(上流側)の外周端面である。そして、前記切換え部材118が第1姿勢にある状態では、前記第1球規制部119が前記連絡通路104(球貯留部53b)内に突出する規制位置に保持されて封入球Sに当接し、該連絡通路104(球貯留部53b)内の封入球Sの通過を規制する一方、前記第2球規制部120が連絡通路104(球貯留部53b)から退避する退避位置に保持される(図15参照)。また、前記切換え部材118が第2姿勢にある状態では、前記第1球規制部119が前記連絡通路104(球貯留部53b)から退避する退避位置に保持される一方、前記第2球規制部120が連絡通路104(球貯留部53b)内に突出する規制位置に保持されて封入球Sに当接し、該連絡通路104(球貯留部53b)内の封入球Sの通過を規制するようになっている(図16参照)。
すなわち、前記電磁ソレノイド116の駆動により前記切換え部材118が第1姿勢から第2姿勢に揺動されることで、第1球規制部119が規制位置から退避位置に変位すると共に第2球規制部120が退避位置から規制位置に変位し、該切換え部材118が第2姿勢から第1姿勢に揺動されることで、第1球規制部119が退避位置から規制位置に変位すると共に第2球規制部120が規制位置から退避位置に変位される。ここで、前記切換え部材118が第1姿勢から第2姿勢に揺動(第2球規制部120が退避位置から規制位置に変位)された際には、図16に示すように、該第2球規制部120が前記第1球規制部119により通出規制された1球目の封入球Sと、その1つ上流側に連続する2球目の封入球Sとの間に進入するよう構成されて、該第1球規制部119が規制位置から退避位置に変位したタイミングで球貯留部53bに貯留された1球目の封入球Sだけが第1連通路90(球搬送部53a)に向けて通出される一方、後続(2球目以降)の封入球Sは前記第2球規制部120により規制されて球貯留部53bに停留するよう構成されている。なお、実施例では、前記切換え部材118が第1姿勢から第2姿勢に揺動するに際して、前記第1球規制部119による封入球Sの規制が解除されるタイミングよりも、第2球規制部120が封入球Sを規制するタイミングの方が早く到来するよう構成され、封入球Sを確実に1球ずつ送出し得るよう構成されている。
(逆流防止部材について)
また、図12、図13、図19〜図21に示すように、前記球移動演出装置50には、前記連絡通路104内に出没して該連絡通路104(球貯留部53b)内に貯留された封入球Sの逆流を防止する逆流防止部材125(球移動規制部材)が設けられている。前記逆流防止部材125は、板状の規制片126と、該規制片126の両側端部から突出する軸部127,127とを備え、前記後カバー部材100に形成された取付孔111に規制片126を臨ませた状態で、該取付孔111を塞ぐよう後カバー部材100に取り付けられる固定部材128との間に各軸部127,127が回動可能に挟持されている。ここで、前記逆流防止部材125は、前記連絡通路104(第1の通路104a)の上流端部(第2連通路91との接続部位)に位置するよう設けられている。前記規制片126は、前記球移動演出装置50が遊技盤20(裏ユニット40)に取り付けられる取付姿勢では前記連絡通路104(球貯留部53b)から退避して取付孔111に収納された収納位置に保持されて、前記球搬送部53aから球貯留部53bへの封入球Sの移動を許容するよう構成されている。そして、前記球移動演出装置50が取付姿勢から前側に傾倒する傾倒姿勢では、前記規制片126が自重により前記軸部127,127を中心として連絡通路104(球貯留部53b)内に垂下するよう回動変位される(図20参照)。ここで、前記取付姿勢とは、遊技に供される縦姿勢でパチンコ機10を保持した状態において遊技盤20(裏ユニット40)に取り付けられた状態での姿勢である(図2、図19参照)。すなわち、取付姿勢では、前記球移動演出装置50は、前記球搬送部53aの前面を画成する前記前面壁85が正面を向いている。
ここで、前記球移動演出装置50を取付姿勢から前側に傾倒する傾倒姿勢に変位させた際には、図20に示すように、前記規制片126の上端縁部が前記取付孔111の開口縁部に接触して、該規制片126が連絡通路104内に突出する突出位置で回動規制されるようになっている。前記規制片126が突出位置に回動した状態では、該規制片126の突出端部(図20における下端部)から前記第2連通路91と連絡通路104の接続端部までの距離が、封入球Sの直径より小さくなるよう設定されている。すなわち、前記規制片126が突出位置にある状態では、前記連絡通路104(球貯留部53b)から第2連通路91(球搬送部53a)へ向けて移動する封入球Sが規制片126に接触して、第2連通路91(球搬送部53a)への移動が規制されるようになっている。言い換えると、前記規制片126が突出位置にある状態では、封入球Sを球貯留部53b内に留め得るよう構成される。なお、前記規制片126は、前記軸部127,127を中心として自重で垂下する構成であるから、前記球移動演出装置50を前側に傾倒する姿勢から取付姿勢に変位することで前記収納位置に自然に復帰し、第2連通路91(球搬送部53a)から連絡通路104(球貯留部53b)への封入球Sの移動を阻害しないようになっている。
また、図19〜図21に示すように、前記連絡通路104において前記逆流防止部材125の設置面に対向する前面(すなわちベース部材70の平板部71)に凹部113が形成されている。前記凹部113は、前記球逆流防止部材125の配設位置よりも球貯留部53bの下流側位置に形成されており、前記球移動演出装置50を取付姿勢から前側に傾倒させた際に、前記連絡通路104内を逆流する封入球Sが、前記突出位置に変位した逆流防止部材125に接触する前に凹部113に嵌合するよう構成されている。すなわち、連絡通路104を逆流した封入球Sが逆流防止部材125に接触する前に凹部113に嵌り込むことで減勢され、該逆流防止部材125に接触した際の衝撃を緩和するようになっている。
(球移動演出装置の制御態様について)
次に、前記制御手段140による球移動演出装置50の駆動制御について説明する。前記球移動部材60を回転する前記駆動モータ55および前記電磁ソレノイド116は、前記図柄表示装置17を制御する制御手段140に接続されて、該制御手段140からの制御信号に基づいて駆動モータ55が正逆回転されると共に、電磁ソレノイド116に対する通電切換えが行なわれるようになっている。なお、前記駆動モータ55は、電磁ソレノイド116の駆動開始タイミングに合わせて正回転させるようにしてもよく、また常時正回転させるよう駆動制御することもできる。
前記制御手段140は、位置検出センサ58が検出部57aを検出したか否かを判定する判定手段を備えており、該判定手段の判定に応じて前記駆動モータ55を正逆回転するよう駆動制御する。具体的には、前記球移動部材60が基準位置から基準位置まで回転する(実施例では1回転する)のに必要な規定のステップ数だけ前記駆動モータ55が正回転する(すなわち球移動部材60が1回転するのに必要な第1の時間が経過する)間に、前記位置検出センサ58から検出部57aの検出信号が判定手段に入力された場合(検出状態となった場合)には、前記制御手段140が駆動モータ55を正回転させて、前記球移動部材60が封入球Sを正方向に搬送するよう駆動制御する。反対に、前記第1の時間が経過する間に位置検出センサ58から検出信号が判定手段に入力されない場合(非検出状態の場合)には、前記制御手段140が駆動モータ55を逆回転させて、前記球移動部材60が封入球Sを負方向に搬送するよう駆動制御する。また、前記判定手段による判定が検出状態となった場合でも、位置検出センサ58から検出部57aの検出信号が所定の基準時間だけ継続(例えば5秒)した場合には、前記制御手段140が駆動モータ55を逆回転するよう駆動制御する。すなわち、駆動モータ55を正回転させた状態において第1の時間が経過する時点までに前記位置検出センサ58から検出信号が入力されない場合や、検出信号が入力され続ける場合には、前記球搬送部53aにおいて球詰まり等により球移動部材60が回転していない可能性が高いことから、該球移動部材60を逆方向に回転させて球詰まりの解消を図るようになっている。
また、前記駆動モータ55を逆回転させてから所定の第2の時間が経過した時点で、前記駆動モータ55を正回転させて球移動部材60による封入球Sの循環方向を正方向に再度反転させるよう前記制御手段140が駆動モータ55を駆動制御する。ここで、第2の時間は、球移動部材60を逆回転することで球詰まりの解消に必要な時間として適宜に決定される。そして、前記駆動モータ55を正回転させて球移動部材60による封入球Sの搬送方向を正方向に反転させてから前記第1の時間が経過するまでの間に、前記位置検出センサ58から位置検出板57の検出部57aの検出を表す検出信号が入力されたか否かを前記判定手段が判定する。
球移動部材60による封入球Sの搬送方向を反転させてから第1の時間が経過した時点で、位置検出センサ58から検出信号が入力されていない非検出状態の場合には、駆動モータ55を再度逆回転すると共に、第2の時間経過後に駆動モータ55を正回転するよう制御手段140が駆動制御する。また、位置検出センサ58から検出部57aの検出信号が所定の基準時間継続(例えば5秒)する場合にも、同様に駆動モータ55を再度逆回転すると共に第2の時間経過後に駆動モータ55を正回転するよう制御手段140が駆動制御する。すなわち、実施例に係る球移動演出装置50では、前記位置検出センサ58による検出部57aの検出状態に応じて、第1の時間経過毎に前記駆動モータ55の回転方向(球移動部材60による封入球Sの搬送方向)の反転をするか否かを制御手段140で判断するよう構成されている。また、前記駆動モータ55の回転方向(球移動部材60による封入球Sの搬送方向)の反転回数が予め定めた規定回数(例えば5回)繰り返した場合には、前記制御手段140が駆動モータ55の駆動を非常停止するよう設定されている。ここで、前記制御手段140が駆動モータ55を非常停止させた場合には、パチンコ機10の電源を再投入しない限り、該制御手段140が球移動演出装置50を駆動制御しないようになっている。なお、この実施例では、前記駆動モータ55の反転回数に関しては、正回転から逆回転されて更に正回転に復帰する一連の動作を含めて1回としている。
また、前記制御手段140は、前記駆動モータ55を正回転するよう駆動制御していることを条件に、前記球送り装置115の電磁ソレノイド116を駆動する。すなわち、前記球移動部材60により封入球Sを正方向に搬送している場合に限り、前記球送り装置115が駆動されて次の封入球Sが球移動部材60(球搬送部53a)へ向けて送出されるようになっている。
次に、前記制御手段140による駆動モータ55の制御態様の一例につき、図18を参照して説明する。前記制御手段140の制御に基づいて前記駆動モータ55を正回転するよう駆動開始されると、先ず第1の時間が経過したか否かが判別される(ステップS1)。第1の時間が経過していない場合には、前記位置検出センサ58から検出信号が入力されているか否か(検出部57aが検出されたか否か)が判別され(ステップS2)、非検出の場合には前述のステップS1に戻る。ステップS2において検出部57aが検出されたと判別された際には、該検出部57aの検出状態が基準時間継続しているか否かが判別され(ステップS3)、検出状態が基準時間継続していない場合(すなわち球移動部材60が正常に回転している場合)には、ステップS4に移行する。
ステップS4では、検出部57aの検出から第1の時間が経過したか否かが判別され、第1の時間が経過していない場合に、前記位置検出センサ58から検出信号が入力されているか否か(検出部57aが検出されたか否か)が判別され(ステップS5)、検出部57aが非検出の場合には前述のステップS4に戻る。ステップS5において検出部57aが検出されたと判別された際には、該検出部57aの検出状態が基準時間継続しているか否かが判別され(ステップS6)、検出状態が基準時間継続していない場合(すなわち球移動部材60が正常に回転している場合)には、ステップS4に戻る。すなわち、第1の時間の経過毎に位置検出センサ58から検出信号が制御手段140に入力されているか否かを判別すると共に、位置検出センサ58から検出信号の入力が継続している(検出部57aの検出が継続している)か否かを判別している。
一方、前記ステップS1,S4において、駆動モータ55の駆動開始から第1の時間が経過している場合および検出部57aの検出から第1の時間が経過している場合には、ステップS7に移行して、駆動モータ55を逆回転させる。同様に、ステップS3,S6において、検出部57aの検出状態が基準時間継続している場合に、ステップS7に移行して、駆動モータ55を逆回転させる。そして、駆動モータ55を逆回転させてから第2の時間が経過すると、該駆動モータ55が再度正回転される(ステップS8)。次いで、駆動モータ55を正回転させてから第1の時間が経過したか否かが判別され(ステップS9)、第1の時間が経過していない場合に、前記位置検出センサ58から検出信号が入力されているか否か(検出部57aが検出されたか否か)が判別され(ステップS10)、検出部57aが非検出の場合には前述のステップS9に戻る。ステップS10において検出部57aが検出されたと判別された際には、該検出部57aの検出状態が基準時間継続しているか否かが判別され(ステップS11)、検出状態が基準時間継続していない場合(すなわち球移動部材60が正常に回転している場合)には、ステップS4に戻る。
また、前記ステップS9において、駆動モータ55を正回転させてから第1の時間が経過している場合、およびステップS11において、検出部57aの検出状態が基準時間継続している場合には、ステップS12に移行する。ステップS12では、駆動モータ55の反転回数が規定回数に到達しているか否かが判別され、規定回数に達していない場合には、ステップS7に戻って駆動モータ55を逆回転する一方、規定回数に達している場合には、駆動モータ55が駆動停止される(ステップS13)。これにより、反転回数が規定回数に達するまで駆動モータ55を反転させて球詰まりの解消が図られる。一方、球詰まり以外の不具合や、駆動モータ55の反転駆動制御によっては解消できない球詰まりが発生した場合には、反転回数が規定回数に達した場合に、駆動モータ55を駆動停止することで、当該駆動モータ55の保護が図られる。
〔実施例の作用〕
次に、前述のように構成された実施例に係るパチンコ機10の作用につき説明する。
前記遊技盤20に設けたレール21に沿って遊技領域20aに打ち出されたパチンコ球は、遊技盤20上に設けた遊技釘等に接触して流下方向を変更しながら流下する。そして、前記遊技領域20aを流下するパチンコ球が前記始動入賞装置25に入賞すると、前記制御手段140の制御に基づいて前記図柄表示装置17での図柄変動演出が開始され、図柄変動演出の結果、図柄表示装置17に所定の図柄組み合わせが表示されると大当りが発生する。大当りが発生すると、図柄表示装置17に表示された図柄組み合わせに応じて、前記遊技盤20の下方に設けられた特別入賞装置26が開放されると共に、前記制御手段140の制御に基づいて図柄表示装置17において大当り演出が行なわれる。
そして、前記図柄表示装置17で展開される図柄変動演出や大当り演出等に合わせて、前記裏ユニット40に配設された前記球移動演出装置50が前記制御手段140からの制御信号に基づいて作動されて封入球Sの移動による演出が行なわれる。前記球移動演出装置50では、前記制御手段140からの制御信号に基づいて、前記駆動モータ55が正方向に回転駆動されると共に、前記電磁ソレノイド116が通電駆動されて、前記球貯留部53bに貯留された封入球Sが1球ずつ送出されて、前記第1連通路90を介して球搬送部53aに移動する。ここで、前記第1連通路90は、前記球搬送部53aに収容された球移動部材60の軸線よりも前側まで延在していることから、該第1連通路90を通過した封入球Sが前記球搬送部53aを画成する傾斜支持壁86(第2傾斜部86b)上に到来し、該球移動部材60に設けた螺旋状溝部63に自然に嵌り込むようになる。そして、前記螺旋状溝部63に嵌り込んだ封入球Sは、前記球移動部材60の回転に伴って傾斜支持壁86(第2傾斜部86b)に沿って上昇移動される。前記傾斜支持壁86(第2傾斜部86b)の上端部まで上昇移動された封入球Sは、該傾斜支持壁86(第2傾斜部86b)の上端部に連接する球案内部87を介して第2連通路91に流入し、該第2連通路91から前記連絡通路104の球貯留部53bまで循環移動する。
このように、実施例の球移動演出装置50では、装置本体51に内部画成した封入空間53(球搬送部53aおよび球貯留部53b)に封入球Sを封入して、該封入空間53内で循環させるよう構成したことで、球の移動を伴った演出を行なうに際して遊技領域20aに打ち出されたパチンコ球を利用する必要がない。すなわち、前記球送り装置115および球移動部材60の駆動および停止により封入球Sの移動を任意に制御できる。これにより、封入球Sを利用した演出を任意のタイミングで行なうことが可能となり、球移動演出装置50による遊技演出を多様化して遊技の興趣を高め得る。また、球移動演出装置50に内部画成した封入空間53内に封入球Sを備えることで、遊技領域20aを流下するパチンコ球との関係で該球移動演出装置50の配設位置が制約されることはなく、パチンコ機10(遊技盤20)の設計上の自由度が格段に向上する。
また、実施例に係る球移動演出装置50では、前記第1連通路90を通過して前記第2傾斜部86b上に移動した封入球Sは、該第2傾斜部86bの傾斜に沿って前記球移動部材60の軸方向下方に転がるだけでなく、該球移動部材60に近接する方向に転がり移動して、当該球移動部材60の螺旋状溝部63に嵌り込む状態で保持される。すなわち、前記駆動モータ55の駆動により前記球移動部材60を回転することにより、前記第2傾斜部86bに載置されると共に螺旋状溝部63に嵌り込んだ状態で封入球Sが球移動部材60の軸方向(長手方向)に移動する。このように、球移動部材60の回転に伴って封入球Sを軸方向に移動させるよう構成したことで、特開2004−97800号公報に記載されるような回転に伴って回転部材の周方向に封入球Sを移動させる構成に較べて、球移動演出装置50を大型化することなく封入球Sの移動距離を長くできる。また、前記球移動部材60における螺旋状溝部63に嵌り込んだ位置に封入球Sを保持する特別な手段を別途設ける必要がないから、装置全体のコンパクト化をなし得ると共に、コスト低減に寄与し得る。そして、装置自体がコンパクト化することで、遊技盤20(裏ユニット40)における球移動演出装置50の配設位置の自由度を高めることができると共に、別の演出装置や装飾部材等の遊技部品を遊技盤20(裏ユニット40)に配設することができ、パチンコ機10の付加価値向上が図られる。
また、前記球貯留部53bから封入球Sを球搬送部53aに送出す前記球送り装置115は、前記切替え部材118が第1姿勢にある状態では前記第1球規制部119が球貯留部53b内に突出する規制位置に保持されて封入球Sの通過を規制すると共に、第2球規制部120が球貯留部53bから退避する退避位置に保持されて封入球Sの通過を許容する。従って、前記切替え部材118が第1姿勢にある状態では、前記球移動部材60の回転駆動により球搬送部53aから連絡通路104内に到来した封入球Sが第2球規制部120に規制されることなく第1球規制部119に当接して通出規制される位置あるいは既に球貯留部53bに貯留されている封入球Sに当接して通出規制される位置まで順次移動することになる。また、前記切替え部材118が第2姿勢にある状態では前記第1球規制部119が球貯留部53bから退避する退避位置に変位して封入球Sの通過を許容すると共に、第2球規制部120が球貯留部53b内に突出する規制位置に変位して封入球Sの通過を規制する。
ここで、前記第2球規制部120が退避位置から規制位置に変位する際に、前記第1球規制部119により通出規制された1球目の封入球Sと、その1つ上流側に連続する2球目の封入球Sとの間に第2球規制部120が進入するよう構成されているから、球貯留部53bの最下流側に位置する1球目の封入球Sだけ第1連通路90(球搬送部53a)に向けて通出することができる。すなわち、前記球送り装置115の電磁ソレノイド116を駆動して切替え部材118を第1姿勢および第2姿勢に切替え変位させるだけで、封入球Sを所定数(実施例では1球)ずつ第1連通路90(球搬送部53a)へ送出すことができる。そして、前記切替え部材118を適宜のタイミングで揺動することにより、前記球搬送部53a(球移動部材60)へ向けて封入球Sが送出されることで、封入球Sの移動による演出を任意に実施できる。また、前記球移動部材60に一度に多数の封入球Sが送り込まれると、封入球Sが螺旋状溝部63に適正に嵌り込まずに球詰まりを引き起こす虞があるが、実施例に係る球移動演出装置50では、球送り装置115の駆動に応じて封入球Sを所定数(実施例では1球)ずつ間欠的に任意のタイミングで球移動部材60に送出し得るから、球移動部材60での球詰まりを効果的に抑制することができる。
また、実施例に係る球移動演出装置50では、駆動モータ55を駆動して前記球移動部材60を回転開始してから、予め設定された第1の時間が経過する毎に、該駆動モータ55に連動して回転する位置検出板57の検出部57a(すなわち基準位置)を位置検出センサ58が検出したか否かを前記制御手段140の判定手段が判定するよう構成し、該位置検出センサ58が検出部57aを検出していない場合に、球移動部材60による封入球Sの搬送方向を反転するよう当該駆動モータ55が駆動制御されている。ここで、前記位置検出センサ58により検出部57aが検出されるべき所定のタイミングで検出されない場合には、球搬送部53a内において球詰まり等の不具合が発生している可能性があることから、実施例のように球移動部材60による封入球Sの搬送方向を反転することで、球移動部材60による封入球Sの循環時に球詰まり等の異常発生した場合に速やかに異常を解消でき、球移動演出装置50の故障等の不具合を防止できる。また、前記球移動部材60による封入球Sの循環方向を所定回数だけ正逆方向に反転させても位置検出センサ58による基準位置の検出に異常が続く場合に駆動モータ55を停止することで、駆動モータ55に過負荷が掛かって損傷する等の不具合が発生するのを効果的に防止できる。
また、前記球移動演出装置50の装置本体51には、前記球搬送部53aの前面を画成する前面壁85と、前記第2傾斜部86bとの連設する位置に球崩し孔85aを形成して、該球搬送部53aを装置外部に連通するよう構成してある。ここで、前述のように、前記封入球Sは、前記球移動部材60の前側に位置した状態で上昇移動され、球移動部材60により循環される封入球Sの移動経路に球崩し孔85aが臨んでいる。従って、前記球移動部材60による封入球Sの移動時に球搬送部53a内で封入球Sの球詰まりが生じた際には、該球崩し孔85aに器具を直接差し込むことで球詰まりを容易に解消することができる。
また、前記球移動演出装置50における装置本体51の前側箱状部82が挿入される前記装着口22を塞ぐ装飾カバー部材30を遊技盤20に取り付けて、該前側箱状部82の前面壁85を装飾カバー部材30で覆うよう構成したから、球詰まりの原因ともなる塵や埃等が球崩し孔85aを介して内部に侵入するのを防止できる。しかも、前記装飾カバー部材30を遊技盤20の前面に着脱可能に取り付けるよう構成したから、前記球移動演出装置50の球搬送部53a内で球詰まりが生じた場合には、該装飾カバー部材30の取り外し作業および前記球崩し孔85aを介した球崩し作業を遊技盤20の前側において行なうことができる。すなわち、球移動演出装置50を裏ユニット40から取り外すことなく遊技盤20の前面側から装置本体51の球崩し孔85aに器具を差し込んで球詰まりを解消することができ、球詰まり解消の作業効率が高い。
ところで、前記球移動演出装置50が取り付けられたパチンコ機10や遊技盤20を運搬等する場合、あるいは該球移動演出装置50を単体で運搬等する際には、振動等に起因して該球移動演出装置50に内部画成された封入空間53(球搬送部53aや球貯留部53b)内で不規則に移動した封入球Sが球移動部材60に接触して、該球移動部材60の損傷や動作不良の不具合を招くことにも繋がりかねない。これに関して、実施例に係る球移動演出装置50は、該球移動演出装置50が取付姿勢にある状態では、前記球貯留部53bに貯留された封入球Sの下流側は前記球送り装置115の切換え部材118における第1球規制部119により規制され、前記球搬送部53a(球移動部材60)側に封入球Sが移動することはない。また、取付姿勢にある状態で前記球貯留部53bに貯留された封入球Sの上流側は、連絡通路104における上下方向に延在する第1の通路104aおよび第2連通路91により規制されて、前記球搬送部53a(球移動部材60)側への封入球Sの移動が防止される。すなわち、前記球移動演出装置50が取付姿勢にある状態では球貯留部53bから球搬送部53aへの封入球Sの移動を防止し得る。
また、前記球移動演出装置50を取付姿勢から前側に傾倒した傾倒姿勢では、図20に示すように、前記連絡通路104における第2連通路91との接続部分(球貯留部53bの上流側)に配置した前記逆流防止部材125(規制片126)が自重により連絡通路104(球貯留部53b)内に突出した突出位置に回動変位される。前記逆流防止部材125(規制片126)が突出位置にある状態では、前記連絡通路104(球貯留部53b)から第2連通路91(球搬送部53a)へ向けて逆流する封入球Sが規制片126に接触するから、第2連通路91(球搬送部53a)への移動が規制されて、前記球搬送部53a(球移動部材60)側への封入球Sの移動を防止できる。このように、前記球移動演出装置50が取付姿勢から前側に傾倒された際に、逆流防止部材125が自重で収納位置から突出位置に揺動するよう構成したことで、球移動演出装置50を傾倒するだけで逆流防止部材125を速やかに突出位置に変位させて封入球Sを球貯留部53bに留めておくことができる。
また、突出位置に変位した逆流防止部材125に接触する前に、前記連絡通路104(球貯留部53b)を逆流する封入球Sが凹部113に嵌合するよう構成したから、逆流防止部材125に接触する封入球Sの勢いを弱めることができ、逆流防止部材125の損傷を抑制できる。また、凹部113に一旦嵌め込ませて封入球Sの勢いを弱めることで、逆流防止部材125が突出位置に変位する前に連絡通路104(球貯留部53b)と第2連通路91(球搬送部53a)との接続部位まで封入球Sが到来するのを防止でき、封入球Sを球貯留部53bに効果的に留め得るようになる。
また、前記球移動演出装置50を取付姿勢から後側に傾倒した傾倒姿勢では、図21に示すように、前記連絡通路104(球貯留部53b)から第2連通路91(球搬送部53a)へ向けて逆流する封入球Sは、前記第2連通路91を通過する封入球Sを検出する第2の球検出センサ94を保持するホルダ93の下壁部93aに当接して、第2連通路91(球搬送部53a)への移動が規制され、前記球搬送部53a(球移動部材60)側への封入球Sの移動を防止できる。すなわち、前記球搬送部53aの下流端部から前記球貯留部53bに至る経路(第2連通路91および連絡通路104)を屈曲状に形成したことで、球貯留部53bの上流端部から球搬送部53aへ向けて移動した封入球Sを、経路の段差部(下壁部93a)に接触させて移動規制することができる。また仮に、連絡通路104(球貯留部53b)から第2連通路91まで封入球Sが到来したとしても、前記球移動演出装置50を後側に傾倒した傾倒姿勢では球搬送部53aより下方に第2連通路91が位置することから、封入球Sが球搬送部53aまで至るのを効果的に防止できる。
このように、実施例に係る球移動演出装置50では、運搬時等における球移動演出装置50が前後方向に傾倒されたとしても、前記球貯留部53bに貯留された封入球Sが球搬送部53a側に移動するのを効果的に防止して、封入球Sを球貯留部53bに留めることができる。また、球移動演出装置50を遊技盤20に取り付けた状態では、逆流防止部材125(規制片126)は収納位置に変位しているから、球移動部材60により搬送された封入球Sが球搬送部53aから球貯留部53bへ移動するのを逆流防止部材125(規制片126)で阻害することはない。
また、前記球移動演出装置50を取付姿勢から左側に傾倒した姿勢(図9の左端部が下方に向く姿勢)では、前記連絡通路104において前記第2連通路91に連通する第1の通路104aは、封入球Sが貯留される第2の通路104bよりも上方に位置し、封入球Sが連絡通路104から第2連通路91に封入球Sが移動することはない。更に、前記球移動演出装置50を取付姿勢から右側に傾倒した姿勢(図9の右端部が下方に向く姿勢)では、球搬送部53aより下方に第2連通路91が位置することから、前記連絡通路104(球貯留部53b)から第2連通路91まで封入球Sが到来したとしても、封入球Sが球搬送部53aまで至るのは効果的に防止される。このように、実施例に係る球移動演出装置50の構成によれば、該球移動演出装置50の姿勢に拘わらず、封入球Sが逆流して球搬送部53aに移動するのを効果的に抑制できるから、運搬時等の振動によって封入球Sが球移動部材60等に接触するのを防止して、球移動部材60の損傷や動作不良等の発生を防止できる。
(変更例)
なお、遊技機の構成としては、実施例のものに限らず、種々の変更が可能である。
(1) 実施例では、球移動部材(球循環機構)として外周面に螺旋状の突出片を設けた軸状部を装置本体に支持されるシャフトに取付けるよう構成したが、これに限らず、シャフトと軸状部とを一体的に形成することもできる。
(2) 実施例では、棒状に形成した球移動部材(球循環機構)を水平面に対して傾斜した姿勢で設けるよう構成したが、鉛直方向や水平方向に延在するよう構成してもよい。
(3) 実施例では、棒状に形成した球移動部材(球循環機構)の前面下方側で球体が螺旋状溝部に摺接するよう構成したが、該球移動部材(球循環機構)の上方側で螺旋状溝部に球体を摺接させるようにしてもよい。
(4) 実施例では、球移動部材(球循環機構)の正方向への回転に伴って球体を上昇移動させるよう構成したが、球移動部材(球循環機構)の正方向への回転時に下方へ球体が移動するよう構成してもよい。また球移動部材を水平方向に延在するよう設けて、球体を水平に移動させるよう構成することもできる。なお、実施例のように、封入球を利用する構成において、球移動部材(球循環機構)で封入球を下方移動させたり水平移動させる場合には、当該球移動部材(球循環機構)の下流端部まで移動された封入球を、球移動部材(球循環機構)の上流端まで移動させる部材が別途設けられる。
(5) 実施例では、球貯留部に貯留した球体を球送り装置が1球ずつ球搬送部へ向けて送出すよう構成したが、これに限られるものではなく、複数個単位で球循環機構(球搬送部)へ向けて送出すよう構成してもよい。
(6) また球送り装置の具体的な構成は、実施例のものに限られず、所定数ずつ球循環機構(球搬送部)へ向けて送出し得る構成であればよい。例えば、球送り装置の駆動手段としてはモータを採用することもでき、また切替え部材としてスプロケットを採用することもできる。
(7) 実施例では、前記球移動部材(球循環機構)による球体の循環方向が所定回数だけ正逆方向に反転された場合に駆動モータ(駆動手段)を停止させるよう構成したが、これに加えてパチンコ機が備える発光手段を発光させたり、スピーカから警報音を発する等により異常報知するようにしてもよい。また、遊技店側に設置された情報端末に異常を報知する信号を送信することもできる。
(8) 実施例では、前記球搬送部の前面を遊技盤の遊技領域に露出させて、該球搬送部内を上昇移動される様子を遊技盤前面側から視認し得るよう構成したが、これに限らず、球移動部材(球循環機構)により上昇移動された球体が落下する様子を遊技盤前面側から視認し得るよう構成してもよい。例えば、実施例において第2連通路や連絡通路における第1の通路に相当する構成を遊技盤前面側に露出させることで実現できる。
(9) 実施例では、球搬送部の前面を画成する前面壁に球崩し用の通孔を形成したが、これに限られるものではなく、球循環機構により循環される球体の移動経路に臨む位置に形成されていればよい。
(10) 実施例では、前記球搬送部の前面を画成する前面壁(視認部)を、遊技盤に取付けられた装飾カバー部材(保護部材)により前面から視認可能な状態で保護するよう構成したが、該前面壁(視認部)を遊技領域に直接露出させるよう構成してもよい。
(11) 実施例では、球搬送部内での球詰まり解消を図るため、球移動部材(球循環機構)が基準位置から基準位置まで回転するのに必要な第1の時間が経過する間に、前記位置検出センサが検出部を検出するか否かに基づいて制御手段が駆動モータ(球移動部材)を正逆回転させるよう構成したが、これに限られるものではない。例えば、前記球送り装置の駆動手段(電磁ソレノイド)を駆動してから前記球搬送部を通過した球体を検出する第2の球検出センサが検出するまでに要する基準時間を予め定め、該球送り装置の駆動手段(電磁ソレノイド)を駆動してから基準時間経過した時点で第2の球検出センサが球体を非検出であることを条件に、駆動モータ(球移動部材)を逆回転させるよう駆動制御することもできる。この場合には、逆回転させた駆動モータ(球移動部材)を正回転に反転してから第2の球検出センサが球体を検出までの第2の基準時間を予め定めておき、第2の基準時間を経過しても第2の球検出センサが非検出であることを条件に、駆動モータ(球移動部材)の反転を繰り返すよう駆動制御することで、実施例と同様の作用効果が期待できる。
(12) 実施例では、遊技盤に設けた裏ユニットに球移動装置を配設したが、これに限らず、遊技盤自体に球移動装置を取付けるようにしても、また遊技盤に配設される部材(例えば枠状装飾体)に設けるようにしてもよい。
(13) 実施例では、遊技機としてパチンコ機を例示して説明したが、これに限られるものではなく、アレンジボール機やピンボール機、スロットマシン機等の各種遊技機を採用し得る。
(14) 実施例では、前記球貯留部の上流端後部側に球移動規制部材を設けて、球移動装置を前側に傾倒させた際に球移動規制部材が封入空間(球貯留部)内に突出するよう構成したが、球移動装置を後方に傾倒させた際に球移動規制部材が封入空間(球貯留部)内に突出するよう構成してもよく、また球移動装置を側方に傾倒させた際に球移動規制部材が封入空間(球貯留部)内に突出するよう構成することもできる。また、前記球移動規制部材を複数設けて、前記球移動装置を傾倒させる方向に応じて球移動規制部材が封入空間(球貯留部)内に突出するよう構成することもできる。
20 遊技盤
20a 遊技領域
50 球移動演出装置(球移動装置)
51 装置本体
53 封入空間
53b 球貯留部
55 駆動モータ(駆動手段)
58 位置検出センサ(検出手段)
60 球移動部材(球循環機構)
61 シャフト(棒状部材)
63 螺旋状溝部
71b 球通出口
85 前面壁(視認部)
86 傾斜支持壁(支持部)
90a 球通入口
115 球送り装置
118 切替え部材
116 電磁ソレノイド(第2の駆動手段)
119 第1球規制部
120 第2球規制部
S 封入球

Claims (6)

  1. 遊技球が流下可能な遊技領域が画成された遊技盤に、球体の移動により演出を行なう球移動装置が配設された遊技機において、
    前記球移動装置は、
    前記遊技盤に取付けられ、内部画成された封入空間に封入球が封入される装置本体と、
    前記装置本体に設けられて封入球を貯留可能な球貯留部と、
    前記装置本体の封入空間に封入された封入球を、該封入空間内で正逆方向に循環可能な球循環機構と、
    前記球貯留部に貯留された封入球を、前記球循環機構による循環方向の正方向の上流側端部に所定数ずつ送出す球送り装置と、
    前記球循環機構を駆動する駆動手段と、
    前記球循環機構の基準位置を検出可能な検出手段と、
    前記装置本体に設けられ、前記球循環機構により循環される封入球を視認可能な視認部とを備え、
    前記検出手段が基準位置を設定時間内に検出したか否かを判定し、該検出手段が基準位置を非検出の場合および検出手段が所定時間以上に亘って基準位置を検出し続ける場合に、該球循環機構による封入球の循環方向を負方向に反転するよう駆動手段が駆動制御される
    ことを特徴とする遊技機。
  2. 前記球移動装置は、前記球循環機構が封入球を負方向に循環させてから設定時間が経過した後に、該球循環機構による封入球の循環方向を正方向に再度反転させるよう前記駆動手段が駆動制御されると共に、該球循環機構による封入球の循環方向が所定回数だけ正逆方向に反転された場合には、該駆動手段を停止するよう制御される請求項1記載の遊技機。
  3. 前記球送り装置は、前記球循環機構が正方向に封入球を循環させている場合に限り封入球を球循環機構へ向けて送出すよう制御される請求項1または2記載の遊技機。
  4. 前記球循環機構は、
    前記装置本体に鉛直姿勢または水平面に対して所定角度傾斜した傾斜姿勢で設けられると共に、長手方向に沿って回転軸が延在するよう回転可能に支持された棒状部材と、
    前記棒状部材の外周面に螺旋状に形成されて封入球が摺接する螺旋状溝部とを備え、
    前記装置本体は、
    前記棒状部材に沿って延在し、封入球を前記螺旋状溝部に摺接する状態で保持する支持部と、
    前記棒状部材の上流端部側に形成され、前記球貯留部に貯留された封入球が通過可能な球通入口と、
    前記棒状部材の下流端部側に形成されて前記球貯留部に連通し、前記球循環機構により揚送された封入球が通過する球通出口とを備える請求項1〜3の何れか一項に記載の遊技機。
  5. 前記棒状部材は、水平面に対して傾斜した傾斜姿勢で設けられ、
    前記支持部は、前記棒状部材の下方に位置し、該棒状部材に対して平行に延在すると共に、当該棒状部材から離間するにつれて上方傾斜するよう形成されて、該支持部に載置された封入球が自重で螺旋状溝部に摺接するよう構成された請求項4記載の遊技機。
  6. 前記球送り装置は、
    第1姿勢および第2姿勢に切替え変位可能な切替え部材と、
    前記切替え部材を第1姿勢および第2姿勢の間で動作させると共に、該切替え部材を常には第1姿勢に保持する第2の駆動手段と、
    前記切替え部材に設けられ、該切替え部材が第1姿勢にある状態では前記球貯留部内に突出して封入球の通過を規制する一方、当該切替え部材が第2姿勢にある状態では球貯留部から退避して封入球の通過を許容する第1球規制部と、
    前記切替え部材に設けられると共に前記球貯留部において前記第1球規制部より上流側に位置し、該切替え部材が第1姿勢にある状態では前記球貯留部から退避して封入球の通過を許容する一方、当該切替え部材が第2姿勢にある状態では球貯留部内に突出して封入球の通過を規制する第2球規制部とを備え、
    前記切替え部材が前記第1姿勢にある状態では、前記球貯留部内の封入球は前記第1球規制部により規制されて該球貯留部内に停留し、
    前記切替え部材が前記第1姿勢から第2姿勢に切替え変位されることで、前記第1球規制部により規制されていた封入球が棒状部材の上流端部側に通出する一方、後続の封入球は前記第2球規制部により規制されて球貯留部に停留するよう構成された請求項1〜5の何れか一項に記載の遊技機。
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