JPH0810426A - 遊技機 - Google Patents

遊技機

Info

Publication number
JPH0810426A
JPH0810426A JP14939694A JP14939694A JPH0810426A JP H0810426 A JPH0810426 A JP H0810426A JP 14939694 A JP14939694 A JP 14939694A JP 14939694 A JP14939694 A JP 14939694A JP H0810426 A JPH0810426 A JP H0810426A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ball
prize
time
prize ball
motor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP14939694A
Other languages
English (en)
Inventor
Shohachi Ugawa
詔八 鵜川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sankyo Co Ltd
Original Assignee
Sankyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sankyo Co Ltd filed Critical Sankyo Co Ltd
Priority to JP14939694A priority Critical patent/JPH0810426A/ja
Publication of JPH0810426A publication Critical patent/JPH0810426A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Pinball Game Machines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 記録媒体処理装置と遊技機との間で情報の伝
達ができないまま遊技が続行される不都合を防止する。 【構成】 カードユニットとパチンコ遊技機とが接続さ
れていない異常状態が検出された場合には(S331で
YESの判断がなされた場合)、賞球モータの駆動制御
(S347)による遊技媒体(景品玉)の付与が行なわ
れない遊技媒体付与不能状態に制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、パチンコ遊技機やコイ
ン遊技機あるいはスロットマシン等で代表される遊技機
に関し、詳しくは、遊技者の支払った購入代金の対価と
しての有価価値が特定可能な情報が記録されている記録
媒体の記録情報を読取って処理する記録媒体処理手段か
らの遊技媒体貸出指令信号に応じて遊技媒体を貸出可能
な遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の遊技機において、従来から一般
的に知られているものに、たとえば、記録媒体処理手段
と遊技機との間で情報の伝達を行なうことができるよう
に記録媒体処理装置と遊技機とを電気配線等の情報伝達
媒体により接続したものがあった。そして、遊技者の購
入代金の対価としての有価価値が特定可能な情報が記録
された記録媒体の記録情報を前記記録媒体処理手段が読
取りその記録情報に基づいて特定される前記有価価値を
使用して記録媒体処理手段から前記遊技機に前記情報伝
達媒体を介して遊技媒体貸出指令信号を伝送し、遊技機
においては、その遊技媒体貸出指令信号の入力を含む遊
技媒体付与条件の成立により遊技媒体を付与するように
構成されていた。このように、前記情報伝達媒体を含む
情報伝達手段により前記遊技媒体貸出指令信号等の所定
の情報が伝達される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の遊技
機においては、記録媒体処理装置と遊技機とを情報伝達
媒体による接続状態を解除して前記情報伝達手段による
情報の伝達ができないようにしても、別の場所で貸出さ
れた遊技媒体を遊技機に投入することにより遊技を行な
うことが可能であった。その結果、遊技場において設置
した遊技機と記録媒体処理装置との間での情報の伝達が
不能状態になった場合には、記録媒体処理装置と遊技機
との間で情報の伝達が行なわれず、遊技者が記録媒体を
所持していたとしても記録媒体の使用による遊技媒体の
貸出を受けられないまま遊技が続行されてしまうという
不都合が生ずる。
【0004】本発明は、係る実情に鑑み考え出されたも
のであり、その目的は、記録媒体処理装置と遊技機との
間で情報の伝達ができないまま遊技が続行される不都合
を防止することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
は、遊技者の支払った購入代金の対価としての有価価値
が特定可能な情報が記録された記録媒体の記録情報を読
取って処理する記録媒体処理手段からの遊技媒体貸出指
令信号に応じて遊技媒体を貸出可能な遊技機であって、
前記記録媒体処理手段と前記遊技機との間で情報の伝達
を行なう情報伝達手段と、前記遊技媒体貸出指令信号の
入力を含む遊技媒体付与条件が成立することにより遊技
媒体を付与する遊技媒体付与手段と、前記記録媒体処理
手段と前記遊技機との間での前記情報伝達手段による情
報の伝達状態を検出する情報伝達状態検出手段と、該情
報伝達状態検出手段により情報伝達状態の異常が検出さ
れた場合に前記遊技媒体付与手段による遊技媒体の付与
が行なわれない遊技媒体付与不能状態にする遊技媒体付
与不能動化手段とを含むことを特徴とする。
【0006】請求項2に記載の本発明は、請求項1に記
載の発明の構成に加えて、前記遊技媒体付与不能動化手
段により遊技媒体付与不能状態になったことを報知する
遊技媒体付与不能状態報知手段と、前記遊技媒体付与不
能状態になった原因を報知する不能動化原因報知手段と
をさらに含むことを特徴とする。
【0007】請求項3に記載の本発明は、請求項1に記
載の発明の構成に加えて、遊技領域に打玉を発射するた
めの打球発射装置と、前記情報伝達状態検出手段による
情報伝達状態の異常が検出された場合に前記遊技領域内
に打玉が発射されない打球発射不能状態にする打球発射
不能動化手段とをさらに含むことを特徴とする。
【0008】
【作用】請求項1に記載の本発明によれば、記録媒体処
理手段と遊技機との間で情報伝達手段により情報の伝達
を行なうことができる。そして、遊技媒体付与手段の働
きにより、前記記録媒体処理手段からの遊技媒体貸出指
令信号の入力を含む遊技媒体付与条件の成立により遊技
媒体が付与される。さらに、情報伝達状態検出手段の働
きにより、記録媒体処理手段と遊技機との間での前記情
報伝達手段による情報の伝達状態が検出され、その情報
伝達状態検出手段による情報伝達状態の異常が検出され
た場合に、前記遊技媒体付与手段による遊技媒体の付与
が行なわれない遊技媒体付与不能状態に制御される。
【0009】請求項2に記載の本発明によれば、請求項
1に記載の発明の作用に加えて、遊技媒体付与不能状態
報知手段の働きにより、前記遊技媒体付与不能状態にな
ったことが報知され、不能動化原因報知手段により、遊
技媒体付与不能状態になった原因が報知される。
【0010】請求項3に記載の本発明によれば、請求項
1に記載の発明の作用に加えて、打球発射装置により遊
技領域に打玉が発射され、前記情報伝達状態検出手段に
より情報伝達状態の異常が検出された場合に、打球発射
不能動化手段の働きにより遊技領域内に打玉が発射され
ない打球発射不能状態に制御される。
【0011】
【発明の実施例】次に、本発明の実施例を図面に基づい
て詳細に説明する。なお、本実施例においては、弾球遊
技機の一例としてパチンコ遊技機を示すが、本発明はこ
れに限らず、たとえばコイン遊技機等であってもよい。
【0012】まず、図1ないし図4を参照し、実施例に
係る弾球遊技機の一例のパチンコ遊技機1の全体の構成
について説明する。図1は、パチンコ遊技機1の正面図
であり、図2は、パチンコ遊技機1の一部内部構造を示
す全体背面図であり、図3はパチンコ遊技機1の遊技盤
30の背面図である。
【0013】図1において、パチンコ遊技機1は、周知
のように額縁状に形成された前面枠2を有し、該前面枠
2の額縁状の開口には、扉保持枠3が周設され、その扉
保持枠3の上部にガラス板を有するガラス扉枠4が、そ
の下部に打球供給皿6を有する前面扉板5がそれぞれ開
閉自在に設けられている。また、前面枠2の下部の表面
には、前記打球供給皿6からあふれた余剰の景品玉を貯
留する余剰玉受皿20が設けられているとともに、打球
を発射する操作ハンドル21も設けられている。さら
に、前面枠2には、その上部に遊技状態が予め定められ
た特定遊技状態となったときに点灯または点滅する遊技
効果ランプ22が設けられているとともに、その開放側
側部には、図示しない施錠装置の錠の周囲を装飾する錠
飾りが設けられ、その錠飾りの内部に打球の発射動作が
行なわれてパチンコ遊技機1が稼働中であることを表示
する稼働ランプ23が内蔵されている。
【0014】前述した打球供給皿6について、さらに詳
細に説明すると、打球供給皿6は、その上流側に形成さ
れる景品玉払出口7aとその下流側に形成される供給口
7bとを連絡するように貯留整列路8が形成されてお
り、その貯留整列路8の中ほど底面裏面に玉検出器9が
設けられている。この玉検出器9は、打球供給皿6に残
留する打玉を検出するものである。なお、打球供給皿6
の上流側下部空間には、効果音を発生するスピーカ19
が内蔵されている。また、前記玉検出器9のやや上流側
にもう1つの同じ構造の玉検出器9aを設け、前記玉検
出器9が打玉の存在の検出をしなくなっても上流側の玉
検出器9aが打玉の存在を検出している場合には、玉詰
まり等のトラブルが発生していると判定して、前記玉検
出器9の打玉不存在の検出出力を無効処理するように構
成してもよい。
【0015】また、打球供給皿6には、パチンコ遊技機
1に隣接して設けられるカードユニット50を介して遊
技玉を借り受ける際に操作する操作部が設けられてい
る。操作部として玉貸スイッチ15と返却スイッチ17
とモード切換スイッチ18とが設けられ、また、その玉
貸スイッチ15と返却スイッチ17の間に度数表示LE
D16が設けられている。玉貸スイッチ15は、カード
ユニット50によって遊技玉を借り受ける際に操作する
ものであり、返却スイッチ17は、遊技終了の際にカー
ドユニット50のカード挿入口55に差し込まれたカー
ドを返却するためのものである。なお、カードがカード
挿入口55に差し込まれていることは、カードユニット
50に設けられるカード投入表示ランプ54が点灯して
いることによりわかる。また、度数表示LED16は、
カードユニット50のカード挿入口55に差し込まれた
カードの残額が表示されるものである。また、モード切
換スイッチ18は、借り受けるべき遊技玉を前記玉貸ス
イッチ15を操作して行なうマニュアルモードと、打球
供給皿6の打玉の残量が前記玉検出器9によって検出さ
れなくなったときに自動的に遊技玉を払出す自動モード
と、のいずれかのモードに設定するものである。また、
11は自動モードを表示する自動玉貸表示器、12は玉
貸が可能な旨を表示する玉貸可表示器である。
【0016】ところで、前記ガラス扉枠5の後方であっ
て前面枠2の裏面には、遊技盤30が着脱自在に取付け
られている。この遊技盤30には、打玉を誘導する誘導
レール31がほぼ円状に設けられ、その誘導レール31
に囲まれる中側範囲が遊技領域32を構成し、その遊技
領域32に可変表示装置や可変入賞球装置および入賞口
等の遊技装置が配置されるものである。より詳細に説明
すると、遊技領域32のほぼ中央には、複数の回転ドラ
ム機構を内蔵する可変表示装置33が配置され、該可変
表示装置33の下部に始動入賞口34と可変入賞球装置
35とが配置されている。始動入賞口34は、可変表示
装置33の回転ドラム機構を回転せしめるためのもので
あり、このため、始動入賞口34に入賞した入賞玉は、
遊技盤30の裏面に導かれて図3に示すように、入賞玉
集合カバー体45に設けられる始動入賞玉検出器46に
よって検出されるようになっている。また、可変入賞球
装置35は、ソレノイド37によって開閉駆動される開
閉板36を有し、該開閉板36の内部が3つに区画さ
れ、そのうちの中央が特定入賞領域として設定され、そ
の特定入賞領域に特定入賞玉検出器38が臨み、左右に
入賞玉検出器39a,39bが臨設されている。また、
遊技盤30には、前記した構成以外にアウト口40が遊
技領域32の最下方に設けられ、遊技領域32の中央部
左右に入賞口42a,42bが設けられ、遊技領域32
の上部外側に払出ランプ43と玉切れランプ44とが設
けられている。なお、アウト口40の裏面には、図3に
示すように、アウト口40に入った玉が遊技盤30の下
縁に向かって導かれるように流下凹路41が凹設されて
いる。
【0017】上記のように構成される遊技盤30の遊技
内容は、打玉が始動入賞口34に入賞して始動入賞玉検
出器46をONさせると、可変表示装置33の回転ドラ
ム機構が回転を開始し、一定時間(たとえば5秒)が経
過したときにその回転を停止する。そして、停止時の可
変表示装置33に表示される図柄の組合せが予め定めら
れた大当り図柄の組合せであるときに特定遊技状態(大
当り遊技状態とも言う)となって可変入賞球装置35の
開閉板36を一定時間(たとえば2.5秒間)が経過す
るまで、または所定個数(たとえば10個)の入賞玉が
発生するまで開放する。そして、開閉板36の開放中に
打玉が特定入賞領域に入賞して特定入賞玉検出器38を
ONすると、継続権が発生し、再度開閉板36の上記し
た開放動作を繰返す。この継続権の発生は、所定回数
(たとえば16回)許容される。したがって、大当り遊
技状態になると、短い間に多量の入賞玉を獲得するチャ
ンスがある。このように大当り遊技状態という遊技者に
とって極めて大きなチャンスは、可変表示装置33と1
回の可変表示結果に基づいて発生するため、打球供給皿
6の残留玉がほとんどなくなった時点で発生する場合も
あり、このような場合、続けて打玉を発射させて打玉を
可変入賞球装置35の特定入賞領域に入賞させる必要が
あるにもかかわらず、打玉が打球供給皿6に残存してい
ないので、あわてて玉貸スイッチ15を操作して遊技玉
を借受けなければならない。しかし、玉貸スイッチ15
を操作してから遊技玉が払出され、しかもその玉が発射
されて可変入賞球装置35の特定入賞領域に到達するま
でに多少の時間がかかるため、その時間の間に有利なチ
ャンス(継続権の成立)を逃してしまうという不都合が
あるが、本実施例においては、モード切換スイッチ18
を自動モードに設定しておれば、玉検出器9が打玉の不
存在を検出した時点で自動的に遊技玉を打球供給皿6に
払出すので、上記したような不都合は生じない。一方、
上記したような自動モードに設定してあっても単位時間
当たりの景品玉払出度数が高い状態となったとき、たと
えば、上記した大当り遊技状態となったときには、その
後すぐに景品玉が払出されるので、遊技玉を自動的に払
出す必要がなく、磁気カードにおける残余玉貸情報を無
駄に消費することがない。
【0018】ところで、遊技盤30の裏面には、図3に
示すように、遊技盤30の表面に設けられる前記の各種
の入賞口または入賞球装置に入賞した入賞玉を所定の入
賞径路に沿って導く入賞玉集合カバー体45が設けられ
ているが、その入賞玉集合カバー体45に導かれる入賞
玉のうち、前記開閉板36に入賞した入賞玉は、相対的
に多い景品玉数(たとえば15個)を払出すように制御
され、開閉板36以外の入賞口に入賞した入賞玉は、相
対的に少ない景品玉数(たとえば5個)を払出すように
制御される。そして、このような入賞玉の区別をするた
めに、前記入賞玉検出器38,39a,39bからの信
号が後述する払出制御回路基板152に送られるか、ま
たは遊技制御回路基板199(図2参照)から払出制御
回路基板152に払出数信号が送られるようになってい
る。また、入賞玉集合カバー体45の裏面には、遊技盤
30に設けられるスイッチ類、ランプ類、駆動源類等か
ら延びる配線を中継する遊技中継基板47が取付けられ
ている。
【0019】上記のように構成されるパチンコ遊技機1
の側方に設けられるカードユニット50は、図1に示さ
れるように、使用可能状態であるか否かを表示する使用
可表示ランプ51と、カード内に記録された残額情報に
端数(100円未満の数)が存在する場合にその端数を
前記度数表示LED16に表示させるための端数表示ス
イッチ52と、当該カードユニット50がいずれの側の
パチンコ遊技機1に対応しているか否かを表示する連結
台方向表示器53と、カードがカードユニット50内に
投入中であることを表示するカード投入表示ランプ54
と、記録媒体としての磁気カードを挿入するカード挿入
口55と、該カード挿入口55の裏面に設けられるカー
ドリーダ機構を点検する場合に開放するためのカードユ
ニット錠56と、が設けられている。そして、このよう
に構成されるカードユニット50は、独自の制御回路に
よって制御されるものであるが、パチンコ遊技機1側に
設けられる前記スイッチ15、17、18、表示LED
16や、払出制御回路基板152とを接続する必要があ
るためパチンコ遊技機1の裏面に設けられる後述する機
構板60には、インタフェース基板138が設けられて
いる。なお、カードユニット50をパチンコ遊技機1に
内蔵してもよい。
【0020】次に、パチンコ遊技機1の裏面の構造につ
いて、図2に基づいて説明する。パチンコ遊技機の機構
板60には、その上部に玉タンク65が設けられ、パチ
ンコ遊技機1が遊技機設置島に設置された状態でその上
方からパチンコ玉がこの玉タンク65内に供給される。
67は玉欠乏検出器である。この玉タンク65内に貯留
されているパチンコ玉が玉払出装置97に供給され、こ
の玉払出装置97が作動することにより玉が打球供給皿
6内に払出される。
【0021】機構板60には、さらに、払出制御回路基
板用の基板ボックス149と、遊技制御を行なうための
遊技制御基板199を収納する遊技制御基板ボックス1
98とが設けられている。図中33は可変表示装置であ
り、47は遊技中継基板である。遊技領域に打込まれて
入賞領域あるいは可変入賞球装置内に入賞した入賞玉
は、入賞玉処理装置115により処理され、その入賞玉
1個につき所定個数の景品玉が玉払出装置97から払出
される。
【0022】196は打球発射装置であり、モータ19
7の回転力を利用して打玉が1つずつ遊技領域に発射さ
れる。図2において、パチンコ遊技機1の上方隅部分
に、ターミナル基板78が設けられている。このターミ
ナル基板は、外部電源と接続するための電源コネクタ8
0および電源スイッチ81が設けられている。さらに、
ターミナル基板78は、玉切れ情報出力端子79a、発
射制御信号入力端子79b、玉貸情報出力端子79c、
補給情報出力端子79dが設けられている。
【0023】前記遊技制御基板ボックス198には、前
記可変表示装置33が予め定められた特定の表示態様と
なり前記特定遊技状態が発生する確率を入力設定するた
めのキースイッチ200が設けられており、遊技場の係
員が所定のキーをこのキースイッチ200に挿入した状
態で操作することにより、前記確率を、たとえば高確
率,中確率,低確率の3段階に設定することができる。
そして、その確率の設定状態が設定確率表示LED20
1により表示される。
【0024】パチンコ遊技機1の側部に設けられている
カードユニット50には、玉貸額設定スイッチ213が
設けられており、遊技場の係員がこの玉貸額設定スイッ
チ213を操作することにより、1回の玉貸動作に伴っ
て貸し出される玉貸額が設定される。
【0025】次に、パチンコ遊技機1の背面に設けられ
る機構板60の構成について、図4ないし図11を参照
して説明する。図4は機構板60の背面図であり、図5
は機構板60に設けられる玉払出装置97部分の背面か
ら見た正面図であり、図6はその側方断面図であり、図
7は、機構板60に設けられる入賞玉処理装置115の
背面から見た正面図であり、図8は、機構板60の下部
背面を覆う通路カバー体132の分解斜視図であり、図
9は、機構板60に取付けられる払出制御回路基板ボッ
クス149の取付構造を示す分解斜視図であり、図10
は玉払出装置97の分解図であり、図11(A)は、玉
払出装置97の側面から見た断面図であり、図11
(B)は、玉払出装置97の前方から見た断面図であ
る。
【0026】また、図において、機構板60は、主とし
て景品玉を貯留する玉タンク65とその玉タンク65に
貯留された景品玉を下流側に整列しながら誘導する玉整
列レール69とが設けられる上部ベースユニット61
と、主として入賞に基づく景品玉を払出す玉払出装置9
7が設けられる中間ベースユニット62と、主として遊
技盤30に打込まれた入賞玉を含む打玉を処理する処理
機構が設けられる下部ベースユニット63と、に分割形
成したものを組付けて構成される。上記したように3つ
のベースユニット61〜63を組付けて構成した本実施
例の機構板60においては、図4に示されるように、背
面から見て全体として「コ」字状となっており、機構板
60を閉じた状態において遊技盤30の1側辺部が開放
された状態となる。このため、遊技盤30の裏面構造が
複雑(遊技盤にあっては、入賞装置の後方突出面積およ
び突出量の多いものがあり、また配線の複雑なものもあ
る)なものであっても、機構板60の開閉動作をスムー
ズに行なうことができる。なお、図示の実施例では、中
間ベースユニット62の反対側に上部ベースユニット6
1と下部ベースユニット63とを連結する連結仮部材6
4が設けられているが、この連結仮部材64は、必ずし
も必要ではなく、前記入賞玉集合カバー体45の構造に
よっては、必要とされないものもある。
【0027】そこで、以下、機構板60の構成につい
て、各ベースユニット毎に説明する。まず、上部ベース
ユニット61には、図4に示すように、多量の景品玉を
貯留する玉タンク65と、該玉タンク65から供給され
る景品玉を複数列(本実施例の場合2列)に整列して流
下させる玉整列レール69と、該玉整列レール69によ
って誘導された景品玉を後述する玉払出装置97に向け
て方向転換するカーブ樋74と、そのカーブ樋74の上
方に設けられたターミナル基板78がそれぞれ所定の位
置に設けられている。
【0028】玉タンク65は、その左右両側に突設され
た取付片によって上部ベースユニット61の所定の位置
(この位置には、玉タンク65の側面形状に沿った凹部
が形成されている)にビスで取付けられるようになって
いる。また、玉タンク65は、上面が開放したボックス
状に形成されるとともに、その底面下流側に玉整列レー
ル69と連通する落下口68が開設され、その落下口6
8に向かって傾斜する複数の傾斜底面によって底面が形
成されている。また、落下口68の上部の傾斜底面に
は、揺動自在に軸支される玉欠乏検知レバー66が設け
られ、その玉欠乏検知レバー66の下方に、玉欠乏検出
器67が固定されている。この玉欠乏検出器67は、玉
タンク65内に景品玉が不足したときに遊技場に設けら
れる管理コンピュータ(図示せず)に景品玉補給要求信
号を導出するとともに、遊技盤30に設けられる玉切れ
ランプ44を点灯するようになっている。なお、玉欠乏
検知レバー66は、玉タンク65内の景品玉が載置して
いるときに玉欠乏検出器67をOFFとし、玉タンク6
5内の景品玉が不足して載置しなくなったときに玉欠乏
検出器67をONして上記信号を出力するようになって
いる。また、玉欠乏検出器67から延びる配線は、一旦
ターミナル基板78に中継接続された後、ターミナル基
板78からホール用管理コンピュータに出力線が接続さ
れるようになっている。
【0029】上記した玉タンク65の下流側に配置され
る玉整列レール69は、上部ベースユニット61の一端
から他端に向けて傾斜状に取付けられ、その内部中央に
仕切壁69aが立設されている。この仕切壁69aは、
玉タンク65の落下口68から流出した景品玉を下流に
向かうに従って確実に左右2列に整列させるために徐々
に高く形成されている。また、玉整列レール69の下流
側上部には、玉ならし部材70が垂下され、玉整列レー
ル69上を上下2段となって流下する景品玉を1段とす
るようになっている。さらに、玉ならし部材70の下流
側に玉止め金具71と玉ならし金具72とが設けられて
いる。玉止め金具71は、故障や点検時に玉整列レール
69に貯留された玉を一時的に止めておくためのもので
あり、玉ならし金具72は、最終的に玉を1段に整列す
るものである。また、玉整列レール69を機構板60に
止着する際に、玉整列レール69の上流端側方に形成さ
れる調節長穴73の止着位置を調節することにより、玉
整列レール69の傾斜角度を調節することができる。
【0030】さらに、整列レール69の下流側には、逆
「く」字状の通路が形成されるカーブ樋74が接続され
ている。このカーブ樋74は、玉整列レール69によっ
て前後方向(機構板60の背面から見て)2列に流下さ
れる景品玉を左右方向(同じく機構板60の背面から見
て)2列に流下するように方向転換するとともに、その
屈曲部に玉抜き口が形成され、その玉抜き口を玉抜き弁
75で開閉自在に閉塞するように構成されている。玉抜
き弁75は、パチンコ遊技機1の前面から玉抜きピンを
差し込む操作により玉抜き口を閉塞したり開放したりす
るものである。また、玉抜き口の下部には、玉抜き上部
通路76が形成されている。
【0031】上部ベースユニット61には、上記した構
成以外にターミナル基板78が設けられるが、このター
ミナル基板78は、外部電源供給線が接続される電源コ
ネクタ80、電源スイッチ81、外部(たとえばホール
用管理コンピュータ)とパチンコ遊技機1との間の信号
線を接続する玉切れ情報出力端子79aと発射制御信号
入力端子79bと玉貸情報出力端子79cと補給情報出
力端子79d等が設けられたプリント配線基板によって
構成されるものである。
【0032】また、上部ベースユニット61には、前記
カーブ樋74の下部左右に連結突部77が突接されてい
る。この連結突部77は、中間ベースユニット62の上
端に形成される連結凹突部82が嵌入されるものであ
り、上部ベースユニット61と中間ベースユニット62
とを組付けるものである。具体的には、連結凹突部82
には、連結突部77を嵌入する凹部が形成され、該凹部
を連結突部77に嵌合させた後、連結凹突部82の上方
からビスで一体的に螺着することにより、上部ベースユ
ニット61と中間ベースユニット62とを強固に連結す
るものである。
【0033】次に、中間ベースユニット62の構成につ
いて、図5および図6を参照して説明する。図5におい
て、中間ベースユニット62の上下には、連結凹突部8
2が形成されるとともに、その側方に玉抜き中間通路8
3が形成されている。連結凹突部82は、上部ベースユ
ニット61および下部ベースユニット63と中間ベース
ユニット62を連結固定するものであり、前記したよう
に上部ベースユニット61の連結突部77に上部の連結
凹突部82を連結固定させるとともに、後述する下部ベ
ースユニット63の連結突部102に下部の連結凹突部
82を連結固定させることにより、上部ベースユニット
61と中間ベースユニット62と下部ベースユニット6
3とを一体的に連結するものである。なお、下部ベース
ユニット63の連結突部102と下部の連結凹突部82
との連結固定の仕方は、上部ベースユニット61の連結
突部77と上部の連結凹突部82の連結固定の仕方と同
じである。また、玉抜き中間通路83は、前記玉抜き上
部通路76と連通するものであって上記玉抜き弁75に
よって玉抜きされた景品玉を流下させるものである。
【0034】ところで、中間ベースユニット62には、
その上部に通路体84が止着され、該通路体84の下方
に玉払出装置97が固着される。より詳細に説明する
と、通路体84は、前記カーブ樋74によって流下方向
を左右に変換された2列の景品玉を流下させる景品玉通
路86a,86bを有し、その景品玉通路86a,86
bの上流側に玉検出センサ87a,87bが臨むように
なっている。この玉検出センサ87a,87bは、景品
玉通路86a,86b内の景品玉の有無を検出するもの
で、いずれか一方の玉検出センサ87a,87bが景品
玉を検出しなくなったときには、景品玉払出装置97の
図示していないステッピングモータの回転を停止して景
品玉の払出を不能動化させるようになっている。なお、
玉検出センサ87a,87bは、景品玉払出装置97か
ら2列の景品玉通路86a,86b内に27〜28個の
景品玉を検出する位置に係止片88によって係止される
ようになっている。
【0035】また、通路体84は、その中央部で左右に
湾曲状となって内部を流下する景品玉の玉圧を弱めるよ
うに形成されるとともに、その湾曲部の中央に止め穴8
9が形成されている。止め穴89の裏面には、中間ベー
スユニット62に突設される取付ボス(図示せず)が嵌
入されるようになっており、止め穴89を取付ボスに嵌
入した後に止めネジを螺着して通路体84を中間ベース
ユニット62に固定するようになっている。なお、止め
ネジを螺着する前に、中間ベースユニット62に突設さ
れる係止突片85によって通路体84を所定の位置に装
着することができるようになっており、このような装着
を終えてから、止めネジを螺着することにより、最終的
に通路体84を中間ベースユニット62に固定するもの
である。
【0036】さらに、通路体84の下方には、玉止め装
置90が設けられている。この玉止め装置90は、図6
に示すように、支軸93によって揺動自在に軸支されか
つその先端のストッパ部91aが穴92を介して景品玉
通路86a,86bに出没するストッパ片91と、その
ストッパ片91の上部後方に形成される係合部94と係
合する作動ピン95と、その作動ピン95に周設されス
プリング96とから構成され、作動ピン95が上下方向
にスライド自在に支持されている。そして、玉払出装置
97が正常な状態で装着された通常の使用状態において
は、図6(A)に示すように、作動ピン95の下端が玉
払出装置97のケース98に当接してスプリング96の
付勢力に抗して押上げられた作動ピン95の中程と係合
部94とが係合してストッパ片91を景品玉通路86
a,86bから退避させる方向に回動させているので、
景品玉通路86a,86bを流下する景品玉は、下流側
の玉払出装置97に供給される。一方、玉払出装置97
が逆方向に装着された状態では、図6(B)に示すよう
に、作動ピン97の下端がケース98に形成される穴9
9に落ち込むので、作動ピン95がスプリング96の付
勢力により下方に移動するので、作動ピン95の中程と
係合部94との係合状態が解除されるため、ストッパ片
91のストッパ部91aが穴92から景品玉通路86
a,86bに突出するようになり、これがため、景品玉
通路86a,86bを流下する景品玉は、下流側の玉払
出装置97に供給されることはない。このように、玉止
め装置90は、玉払出装置97に景品玉を供給したり、
あるいはその供給を停止したりするものであるが、たと
えば、玉払出装置97が故障したときに、玉払出装置9
7を取り外すことにより自動的に景品玉の流下を停止
し、従来のように、すべての景品玉の玉抜き操作を終了
してからでないと玉払出装置97を取り外すことができ
ないものに比較して、極めて簡単かつ迅速に玉払出装置
97を取り外すことができる。また、図示の玉払出装置
97は、直方体状のケース98に収納されているため、
その上下方向に正常な方向がわかりずらく、上下逆方向
に取付ける場合があるが、このような場合にも、前述し
たように誤って逆方向に装着した場合には、景品玉の流
下を停止するようになっている。
【0037】中間ベースユニット62の下方に装着され
る玉払出装置97は、直方体状のケース98の内部に収
納されて構成されるが、ケース98の左右4箇所の係合
突部180(図10参照)を中間ベースユニット62に
形成される位置決め突片100に当接させ、その状態で
中間ベースユニット62の下部に形成される弾性係合片
101によってケース98の下端を係合することにより
装着される。また、ケース98内に構成される玉払出装
置97の具体的な構成は、次に詳細に説明するが、ステ
ッピングモータ189によってスクリュー188を回転
せしめて、玉を1個ずつ計数しながら払出す形式のもの
である。そして、この玉払出装置97によって払出され
る玉は、入賞に基づく景品玉だけではなく、貸し出すべ
き遊技玉も玉払出装置97によって払出されるようにな
っている。
【0038】そこで、玉払出装置97の構成について図
10ないし図11を参照して説明すると、玉払出装置9
7のケース98は、図10に示すように、左右2つに分
割形成され、それぞれの分割ケース98a,98bに玉
供給路181a,181bが形成されている。玉供給路
181a,181bは、その内部で湾曲面182a,1
82bとなって後方に向かって湾曲しており、その湾曲
面182a,182bの終端の下方に玉送り水平路18
4a,184bが形成され、さらに玉送り水平路184
a,184bの終端に玉排出路183a,183bが形
成されている。これらの玉供給路181a,181b、
玉送り水平路184a,184b、および玉排出路18
3a,183bは、分割ケース98a,98bを前後に
区画する区画壁195a,195bの前方に形成されて
いる。また、分割ケース98a,98bの前方には、玉
圧緩衝部材185が挾持されるようになっている。この
玉圧緩衝部材185は、前記通路体84の景品玉通路8
6a,86bから供給される景品玉を、図11(B)に
示すように、左右側方に振り分けて玉供給路181a,
181bに誘導するとともに、その下方部に発光素子1
86(LED)と受光素子187とが設けられている。
発光素子186と受光素子187とは、所定の間隔をあ
けて設けられ、この間隔内に次に説明する回転体の一例
のスクリュー188の先端が挿入されるようになってい
る。なお、玉圧緩衝部材185は、分割ケース98a,
98bを張り合わせたときに、完全に内部に収納固定さ
れるようになっている。
【0039】また、前記玉送り水平路184a,184
bの間には、ステッピングモータ189によって回転せ
しめられるスクリュー188が配置されている。すなわ
ち、区画壁195a,195bの後方に形成される固定
溝191a,191bにステッピングモータ189を固
定するモータ固定板190を嵌合固定し、ステッピング
モータ189のモータ軸を区画壁195a,195bの
前方に突出させて、その突出前方にスクリュー188が
固定されるものである。スクリュー188の外周には、
ステッピングモータ189の回転により玉送り水平路1
84a,184bに載置された景品玉を前方に移動せし
めるような螺旋突起188aが突設されるとともに、ス
クリュー188の先端には、前記発光素子186を被覆
する凹部が形成され、その凹部に2つの切欠部192が
形成されている。この切欠部192は、180度の対称
位置に形成されているので、スクリュー188が1回転
する間に、発光素子186からの光が切欠部192を介
して2回受光素子187によって検出されるようになっ
ている。なお、前記発光素子186、受光素子187、
およびステッピングモータ189からの配線193は、
まとめられてケース98の後部下方に形成された引出穴
から外部に引出されてコネクタ194に結線される。
【0040】上記のように構成される玉払出装置97に
おいては、玉供給路181a,181bから供給される
景品玉が玉送り水平路184a,184bの後端部に供
給された位置で停止された状態において、ステッピング
モータ189の回転を開始すると、スクリュー188の
螺旋突起188aにより景品玉が玉送り水平路184
a,184b上を前方に向かって移動し、遂には、玉送
り水平路184a,184bの終端から玉排出路183
a,183bに向けて落下する。このとき、左右の玉送
り水平路184aと184bからの景品玉の落下は、交
互に行なわれるが、この交互の落下は、スクリュー18
8が半回転する毎に一方から1個の景品玉が落下するの
で、結局1個の景品玉が落下する毎に発光素子186か
らの光が受光素子187によって検出されることにな
る。このため、受光素子187によって検出された信号
数が予め定められた景品玉数(1個の入賞に対応する)
に到達したときにステッピングモータ189の駆動を停
止するように制御することにより、正確に入賞に対応す
る景品玉を払出すことができる。なお、回転体として
は、スクリュー188の他に、回転することにより玉を
下方に流下させるスプロケット等でもよい。そして、こ
のスプロケットを通常時はストッパで回転停止保持して
おき、玉払出時はソレノイドを励磁させてストッパを解
除し玉の自重でスプロケットが回転して玉を流下させて
払出すようにしてもよい。
【0041】次に、下部ベースユニット63の構成につ
いて説明する。図4において、下部ベースユニット63
の前面側(遊技盤5に当接する側)には、そのほぼ中程
に入賞玉集合樋103が傾斜状に設けられている。この
入賞玉集合樋103は、遊技盤30の可変入賞球装置3
5等に入賞した入賞玉を受け止めて後述する入賞玉処理
装置115に誘導するものであり、その下流側が入賞玉
を1個ずつ流下させる入賞玉誘導通路105となってい
る。なお、入賞玉集合樋103の傾斜に沿ってゴミ排出
穴104が形成されている。また、入賞玉集合樋103
の下方には、遊技盤32に設けられるアウト口40から
のアウト玉を導くアウト玉誘導通路106も形成されて
いる。アウト玉誘導通路106の末端は、後述する玉抜
き下部通路107に合流するようになっている。
【0042】一方、下部ベースユニット63の後面側に
は、その1側上部に景品玉払出通路108が形成され、
その景品玉払出通路108の下端に上皿連通口110が
形成されている。この上皿連通口110は、パチンコ遊
技機1の前面に設けられる打球供給皿6に景品玉を導く
ものである。また、景品玉払出通路108の側方には、
前記玉抜き中間通路83と連通する玉抜き下部通路10
7が形成される。この玉抜き下部通路107は、下部ベ
ースユニット63の1側から中央にかけて形成されると
ともに、その途中において、前記景品玉払出通路108
と後述する入賞玉出口121と連通し、最終的に前記ア
ウト玉誘導通路106と合流するようになっている。
【0043】前述した景品玉払出通路108と玉抜き下
部通路107との間には、切換レバー109が配置され
ている。切換レバー109は、その下端部を支軸で軸支
されることにより回動自在となっており、図4の実線で
示すように、右側に傾動されているときには、玉払出装
置97から排出された景品玉を上皿連通口110に導
き、図4の一点鎖線で示すように、左側に傾動されてい
るときには、玉払出装置97から排出された景品玉を玉
抜き下部通路107に導いてパチンコ遊技機1の外部に
排出するようになっている。なお、切換レバー109の
切換操作は、切換レバー109の上部に突設される操作
ピン(図示せず)を手動操作することにより行なうこと
ができる。また、切換レバー109は、左右いずれに傾
動されたときにもその状態を保持するように付勢される
バネ製の部材を設けることが望ましい。なお、切換レバ
ー109をソレノイド等の電気的駆動源により切換操作
できるようにしてもよい。
【0044】前記上皿連通口110の他の側方には、連
絡通路111が接続され、その連絡通路111の末端に
余剰玉通路112が接続されている。しかして、入賞に
基づく景品玉が多数払出されて打球供給皿6が景品玉で
満杯となり、ついには上皿連通口110に到達してさら
に景品玉が払出し続けられたときには、景品玉は連絡通
路111を介して余剰玉通路112に導かれ、その後、
図示しない接続樋を介して前記余剰玉受皿20に排出さ
れる。そして、さらに景品玉が払出し続けられたときに
は、余剰玉受皿20も満杯になるが、余剰玉通路112
の1側側壁に設けられた満タン検知板113部分に到達
すると、満タン検知板113が景品玉に押圧されて上端
の支軸を中心にして外側に向かって揺動し、これによっ
て満タン検出器114がONされて、玉払出装置97の
ステッピングモータの駆動を停止して景品玉の払出動作
を不能動化するとともに、必要に応じて打球発射装置の
駆動も停止される。
【0045】前記した景品玉払出通路108、玉抜き下
部通路107、連絡通路111、および余剰玉通路11
2の後面は、図8に示すような、ビスによって止着され
る通路カバー体132によって覆われるが、次に説明す
る入賞玉処理装置115部分に対応する位置には、取付
開口113が形成され、その取付開口113を支軸13
5を中心にして開閉する開閉蓋134で開閉自在に覆わ
れる。この開閉蓋134は、凹状に形成され、その凹状
部に前記カードユニット50とパチンコ遊技機1側の部
品とを電気的に接続するインタフェース基板138が収
納されるようになっている。さらに、下部ベースユニッ
ト63の下部1側には、入賞玉処理装置115および前
記玉払出装置97の動作を制御する景品玉払出制御基板
152を収納する基板ボックス149を収納する収納部
148が形成されている。
【0046】そこでまず、入賞玉処理装置115の構成
について、図7を参照して説明する。図7に示すよう
に、入賞玉処理装置115は、取付ベース116に集約
して形成され、このため、取付ベース116の周囲に形
成される取付部118を下部ベースユニット63に突接
される取付ボスに嵌入してビスで螺着することにより、
簡単に下部ベースユニット63に装着することができ
る。なお、取付ベース116の周囲は、補強リブ117
が形成され、全体の剛性を強化している。また、取付ベ
ース116を下部ベースユニット63に装着したときに
は、下部ベースユニット63に形成された入賞玉入口1
19と取付ベース116に形成される入賞玉流下路12
0の始端部とが合致するようになっており、これにより
入賞玉が入賞玉処理装置115に導かれるようになって
いる。また、入賞玉処理装置115で処理された後の入
賞玉は、下部ベースユニット63の玉抜き下部通路10
7に連通する位置に形成された入賞玉出口121に排出
されるようになっている。
【0047】ところで、取付ベース116の下部側方か
ら中央にかけて直角状の入賞玉流下路120が形成さ
れ、その入賞玉流下路120の屈曲部よりやや下方に入
賞玉検出器122が係止爪123により固定されてい
る。この入賞玉検出器122は、近接型のスイッチであ
り、その前方部に入賞玉が通過する通過穴が形成されて
いる。また、この入賞玉検出器122の通過穴を挟むよ
うに第1玉係止部材124と第2玉係止部材130とが
それぞれ支軸125、131を中心にして揺動自在に軸
支されている。第1玉係止部材124の後端は、リンク
杆126を介してソレノイド127のプランジャ128
に連結されている。ソレノイド127は、取付ベース1
16に突設される係止爪によって着脱自在に装着される
とともに、そのプランジャ128にスプリング129が
周設され、常にプランジャ128を下方に向けて付勢し
ている。一方、第1玉係止部材124の先端側には、そ
の上部に玉止部124aが形成され、その下部に第2玉
止部130と係合する係合片124bが形成され、第2
玉止部130には、その前方上部に玉止部130aが形
成され、その中程に前記係合片124bと係合する係合
凹部130bが形成されている。
【0048】上記した入賞玉処理装置115の作用につ
いて参照して説明すると、まず、ソレノイド127がO
FFである通常の状態においては、図7(A)に示すよ
うに、第1玉係止部124の玉止部124aは、入賞玉
流下路120内に突出していないか、第2玉止部材13
0の玉止部130aは、入賞玉検出器122の下方の入
賞玉流下路120に突出した状態となっている。そのよ
うな状態で入賞玉が発生して入賞玉が流下路120に流
下してきたときには、先頭の入賞玉P1が入賞玉検出器
122の通過穴に入った状態で玉止部130aによって
停留される。このため、入賞玉検出器122から検出信
号が払出制御回路基板152の制御回路に送られ、これ
により玉払出装置97が駆動制御されて所定個数の景品
玉の払出が行なわれる。なお、先頭の入賞玉P1が玉止
部130aで停留している状態において、後続の入賞玉
を含めたすべての入賞玉の玉圧が第2玉止部材130の
玉止部130aにかかるか、その荷重は、玉止部130
aのほぼ真下に位置する支軸131で受止められるた
め、係合凹部130bと係合片124bとの係合による
第1玉止部材124への負荷が減少することとなり、こ
れによってプランジャ128がスプリング129の付勢
力に抗して上昇することがない。すなわち、多数の入賞
玉の荷重によって第1および第2玉止部材124、13
0が盲動することがなく、確実に入賞玉を1個ずつ処理
するものである。
【0049】そして、所定個数の景品玉の払出しが終了
したときには、払出制御回路基板152からソレノイド
127に駆動信号が送られてソレノイド127を所定時
間ONする。ソレノイド127がONすると、図7
(B)に示すように、玉止部124aが入賞玉流下路1
20内に進入して次の入賞玉P2の入賞玉検出器122
の通過穴への進入を阻止するとともに、玉止部130a
が入賞玉流下路120から退避するので、先頭の入賞玉
P1が開放されて下方に向かって流下する。そして、一
定時間が経過してソレノイド127がOFFになると、
再度図7(A)に示す状態に戻って次の入賞玉による景
品玉の払出動作が行なわれる。なお、本実施例において
は、入賞玉検出器122が入賞玉を検出してから玉払出
装置97を駆動するまでの時間をWAIT時間(待ち時
間とも言う)と言い、そのWAIT時間は、変動制御さ
れるようになっている。
【0050】このように、本実施例における入賞玉処理
装置115は、発生した入賞玉を一端停留し、所定の景
品玉が払出される毎に1個ずつ入賞玉を処理するように
したので、停電時等においては、発生した入賞玉が証拠
玉として残留するので、遊技者との間でトラブルが生じ
ることがない。なお、バックアップ機能がある場合に
は、このような入賞玉処理装置115を使用することな
く、発生した入賞玉をすべて記憶して、記憶が終わった
入賞玉を弾球遊技機1の外部に排出するようにしてもよ
い。
【0051】次に、図8を参照して通路カバー体132
の構成について説明する。通路カバー体132は、前述
したように、景品玉払出通路108、玉抜き下部通路1
07、連絡通路111、および余剰玉通路112の後面
を覆うものであるが、前記入賞玉処理装置115部分に
対応する位置には、取付開口133が形成され、その取
付開口133が支軸135を中心にして開閉する開閉蓋
134によって開閉自在に覆われる。また、開閉蓋13
4の開放側には、係止部134aが形成され、その係止
部134aに通路カバー体132が突設される係止爪1
36を係合することにより係止される。また、開閉蓋1
34には、基板収納凹部137が形成され、その基板収
納凹部137にインタフェース基板138が収納支持さ
れる。具体的には、インタフェース基板138の上端が
基板収納凹部137内に形成される係止部139に係止
され、基板収納凹部137内の下部1側に突設される取
付ボス140にビス141でインタフェース基板138
の下部を螺着して固定される。そして、インタフェース
基板138が基板収納凹部137に収納支持された状態
で蓋カバー142によって保護される。蓋カバー142
には、インタフェース基板138のコネクタ端子と接続
するための接続用開口143(図示の位置以外にも下部
に接続用開口が設けられている)が形成されているとと
もに、スピーカ19のコネクタと接続する端子が臨む開
口142aが形成されている。また、蓋カバー142
は、その1側に形成される係合突片144を開閉蓋13
4に形成される係合溝145に係合させ、その他側に形
成される係止爪146を開閉蓋134に形成される係止
部147に係合させることにより、開閉蓋134に対し
着脱自在に取付けられるようになっている。142a
は、スピーカ19のコネクタと接続される端子が臨む開
口である。
【0052】次に、下部ベースユニット63の1側下部
に形成される払出制御回路基板収納部148に取付けら
れる基板ボックス149の構成について説明する。ま
ず、基板ボックス149は、支持カバー150と蓋カバ
ー151とから構成され、その内部に払出制御回路基板
152が収納されている。払出制御回路基板152に
は、玉払出装置97や入賞玉処理装置115、あるいは
カードユニット50からの配線を接続するためのコネク
タ端子153、たとえば玉欠乏検出器67の作動時に打
球の発射動作を停止させるか否かを選択するセレクトス
イッチ154、故障の種類を数値で表示する表示器15
5、制御動作のプログラム暴走時等にリセットするリセ
ットスイッチ156が設けられ、それらが外部に臨むよ
うに蓋カバー151が左右両側で段差状に形成されると
ともに開口部となっている。そして、その蓋カバー15
1の段差状部が係止部157となっている。このように
形成された基板ボックス149は、その下辺部を払出制
御回路基板収納部148から突設される当接片159に
当接させ、その上辺部の前記係止部157を払出制御回
路基板収納部148から突設される係止爪158に係合
することにより、下部ベースユニット63に装着され
る。
【0053】また、上記のように装着された基板ボック
ス149は、蓋カバー体160によって覆われる。すな
わち、蓋カバー体160の上部に突設される係止爪16
1を下部ベースユニット63に形成される係止部162
に係合させ、また、下部ベースユニット63に突設され
る係止爪164を蓋カバー体160の下部に形成される
係止部163に係合させることにより、蓋カバー体16
0を下部ベースユニット63に装着し、さらに簡単には
ずれないように、蓋カバー体160の1側側方に形成さ
れた止め穴165を下部ベースユニット63に突設され
る止め部166に対応させてビス167で螺着する。な
お、蓋カバー体160には、接続される配線を引出すた
めの配線引出開口168が形成されている。
【0054】前記基板ボックス149に収納される払出
制御回路基板152には、前記入賞玉検出器122から
の入賞玉信号を受けて玉払出装置97のステッピングモ
ータ189に駆動開始信号を導出し、玉払出装置97内
に設けられる計数検出手段からの信号を計数してその計
数値が予め定められた払出景品玉数となったときにステ
ッピングモータ189に駆動停止信号を導出して景品玉
の払出動作を停止させるとともに、入賞玉処理装置11
5のソレノイド127に駆動信号を与える。また、前記
玉検出センサ87a,87bや満タン検出器114から
の信号があったときには、その入賞に対する払出動作が
終了した時点または直ちにステッピングモータ189に
停止信号を導出するようになっている。また、本実施例
のように払出景品玉数が2種類ある場合には、払出景品
玉数の少ない方の入賞玉数を記憶しておき、その記憶値
の分に相当する払出動作を優先的に実行するようにすれ
ばよい。このようにすれば、仮に停電等で記憶値が消去
されても、遊技者に相対的に多い払出景品玉数で払出す
ことができるからである。このことを考慮しなければ、
いずれを記憶するように設計してもよい。また、同様に
カードユニット50からの遊技玉の玉貸要求信号があっ
たときにも上記と同様の動作により所定個数(25個/
100円)の遊技玉を玉払出装置97によって払出す。
【0055】機構板60には、前述した遊技制御基板1
99を収納した遊技制御基板ボックス198が設けられ
る。図4に示すように、下部ベースユニット63の上部
裏面に形成されるリブ部の適宜箇所に形成されるベース
取付部169にボックス用取付ベース170を止着し、
そのボックス用取付ベース170に前記遊技制御基板ボ
ックス198を着脱自在に取付ける。なお、遊技制御基
板199用の遊技制御基板ボックス198を遊技盤30
の裏面に直接取付けてもよく、その場合には、機構板6
0のコ字型空間から外部に飛び出させるようにすればよ
い。また、上記のように構成される機構板60をパチン
コ遊技機1の背面に設ける際には、1側を開閉自在に軸
支し、他側を機構板60の上下に設けられる機構板止着
部材171で係止することにより行なう。
【0056】図12は、払出制御回路基板152とカー
ドユニット50に設けられているカードユニット制御基
板210aと遊技制御基板199とに設けられている制
御回路を示すブロック図である。
【0057】カードユニット制御基板210aには、R
AM,ROM,CPU,I/Oポート等を含むカードユ
ニット制御用マイクロコンピュータ210と、スイッチ
からの検出信号をカードユニット制御用マイクロコンピ
ュータ210に入力するためのスイッチ回路211と、
カードユニット制御用マイクロコンピュータ210から
の表示制御信号を各種表示器に出力するための表示回路
212と、カードユニット制御用マイクロコンピュータ
210と払出制御回路基板152の払出制御用マイクロ
コンピュータ220との間で信号のやり取りを行なうた
めのフォトカプラで構成される信号回路214と、電源
回路215とが設けられている。このように両マイクロ
コンピュータ210,220間での信号のやり取りをフ
ォトカプラを介して一旦光信号に変換して行なっている
ために、両マイクロコンピュータ210,220間が電
気的に遮断された状態となり、一方の故障等に起因した
異常高電圧等が他方のマイクロコンピュータにまで伝送
されないために、一方の故障が他方にまで悪影響を及ぼ
すことを防止できる。さらに、このカードユニット制御
基板210aには、前記スイッチ回路211に接続され
た端数表示スイッチ52と玉貸額設定スイッチ213と
が設けられ、さらに、前記表示回路212に接続され
た、ユニット使用可表示器51とカード挿入表示器54
と連結方向表示器53とが設けられている。また、図2
の57は、インターフェイス基板138のコネクタ13
8aと接続されるコネクタである。
【0058】さらに、前記スイッチ回路211には、玉
貸スイッチ15と返却スイッチ17とが接続されてお
り、前記表示回路212には、カード残額表示器16が
接続されている。
【0059】払出制御回路基板152には、フォトカプ
ラで構成される信号回路216が設けられており、カー
ドユニット制御用マイクロコンピュータ210と払出制
御用マイクロコンピュータ220との間で、前記信号回
路214,216を介して、ユニット接続信号(V
L),ユニット動作信号(B RDY),玉貸要求信号
(BRQ),玉貸完了信号(EXS),P機動作信号
(P RDY)の各信号が送受信される。すなわち、カ
ードユニット制御用マイクロコンピュータ210と払出
制御用マイクロコンピュータ220とが接続されている
場合には、カードユニット制御用マイクロコンピュータ
210から払出制御用マイクロコンピュータ220に対
しユニット接続信号(VL)が伝送される。このユニッ
ト接続信号(VL)の入力があることを条件として、パ
チンコ遊技機が打球発射可能な状態となるとともに、入
賞玉に基づいた景品玉の払出制御が可能な状態となる。
【0060】パチンコ遊技機の電源が投入された段階で
払出制御用マイクロコンピュータ220からカードユニ
ット制御用マイクロコンピュータ210に対しP機動作
信号(P RDY)が出力される。次に、カードユニッ
ト50側においてカードが受付けられて玉貸スイッチ1
5が操作されてその検出信号が入力された段階で、ユニ
ット動作信号(B RDY)が払出制御用マイクロコン
ピュータ220に出力される。この時点から所定の遅延
時間だけ経過した時点で、玉貸要求信号(BRQ)がカ
ードユニット制御用マイクロコンピュータ210から払
出制御用マイクロコンピュータ220に出力される。こ
の所定の遅延時間を設けた理由は、ユニット動作信号
(B RDY)が入力されたことをパチンコ遊技機側で
判定するのに十分な時間を設けて、ノイズによる誤動作
を防止するためである。
【0061】前記遅延時間が経過した時点から、さらに
所定時間が経過した時点で、玉貸準備信号が払出制御用
マイクロコンピュータ220からカードユニット制御用
マイクロコンピュータ210に出力される。この時点か
ら所定時間が経過した段階で、前記玉貸要求信号(BR
Q)がOFFになりこれをもって玉貸指令信号がカード
ユニット制御用マイクロコンピュータ210から払出制
御用マイクロコンピュータ220に出力されたものとさ
れる。この時点から所定時間が経過した段階で、払出制
御用マイクロコンピュータ220が前記玉貸指令信号に
従って行なった玉貸制御動作が完了したことに基づいて
玉貸完了信号(EXS)が払出制御用マイクロコンピュ
ータ220からカードユニット制御用マイクロコンピュ
ータ210に出力される。
【0062】遊技制御基板199には、ワンチップ化さ
れた遊技制御用マイクロコンピュータ202が設けられ
ている。この遊技制御用マイクロコンピュータ202に
は、CPU203,RAM205,I/Oポート20
6,セキュリティ回路204等が設けられている。そし
て、ワンチップ化された遊技制御用マイクロコンピュー
タ202の外部にROM207と、アドレスデコード回
路208とが設けられている。アドレスデコード回路2
08は、遊技制御用マイクロコンピュータ202からの
アドレスデータをデコードし、遊技制御用マイクロコン
ピュータ202内のRAM205,I/Oポート20
6、あるいは前記ROM207にそれぞれチップセレク
ト信号を与える。
【0063】セキュリティ回路204は、前記ROM2
07に記憶されているプログラムの不正改造を監視する
機能を有するものである。セキュリティ回路204に
は、ROM207の記憶プログラムに対応するセキュリ
ティデータが記憶されており、電源投入時において、R
OM207に記憶されているプログラムを読出してその
プログラムと前記記憶されているセキュリティデータと
を比較して両者が整合性を有するか否か判別し、整合性
がとれている場合にのみCPU203を正常に動作可能
な状態にする。また、パチンコ遊技機の稼動中において
は、ROM207に記憶されているプログラムデータに
従ってCPU203が動作するのであるが、このROM
207に記憶されているプログラムデータのアドレスが
正常なアドレス範囲内を超えたものとなっているか否か
をセキュリティ回路204が判別し、正常なアドレス範
囲を超えているとセキュリティ回路204が判別した場
合には、CPU203が正常に制御動作できない状態に
する。
【0064】前記ROM207には、打玉がどの入賞領
域に入賞したかに応じて払出すべき景品玉の数である賞
球個数データが記憶されている。そして、入賞玉が検出
されて入賞信号が払出制御用マイクロコンピュータ22
0から信号回路217,209(ともにフォトカプラで
構成されている)を介して遊技制御用マイクロコンピュ
ータ202に入力されてくれば、遊技制御用マイクロコ
ンピュータ202は、打玉が入賞した入賞領域に対応す
る賞球個数データをROM207から読出して、信号回
路209,217を介して払出制御用マイクロコンピュ
ータ220に返信する。本実施例では、賞球個数信号
は、図示するように4本の信号線からなる4ビットデー
タ(D0〜D3)の形で払出制御用マイクロコンピュー
タ220に伝送される。
【0065】払出制御回路基板152には、さらにスイ
ッチ回路218が設けられており、入賞玉検出器122
からの検出信号,上皿玉検出器9からの検出信号,玉切
れスイッチ87a,87bからの検出信号,満タンスイ
ッチ114からの検出信号,自動玉貸スイッチ118か
らの検出信号,玉払出検出器187からの検出信号が、
それぞれスイッチ回路218を介して払出制御用マイク
ロコンピュータ220に入力される。払出制御回路基板
152には、打止モードスイッチ154(図4参照)が
設けられている。この打止モードスイッチ154がスイ
ッチ回路218に接続されており、打止モードスイッチ
154による前述した打止モード入力操作が行なわれれ
ば、その打止モードデータがスイッチ回路218を介し
て払出制御用マイクロコンピュータ220に入力され
る。払出制御回路基板152には、さらにリセットスイ
ッチ156(図4参照)が設けられており、このリセッ
トスイッチ156がリセット回路221を介して払出制
御用マイクロコンピュータ220のリセット端子に接続
されている。そして、遊技場の係員がリセットスイッチ
156を操作してリセット操作を行なえば、そのリセッ
ト操作信号がリセット回路221を介して払出制御用マ
イクロコンピュータ220に入力されて電源投入時の状
態になる。
【0066】払出制御回路基板152には、さらに電源
回路219が設けられており、外部電源AC24Vから
の電力がこの電源回路219に供給され、所定の直流電
流に変換された状態で各種制御回路や電子機器にこの直
流電流が供給される。また、AC24Vの電力が払出制
御回路基板152を介してカードユニット制御基板21
0aに設けられている電源回路215にも供給され、こ
の電源回路215からカードユニット50に設けられて
いる各種制御回路や電子機器に電力が供給される。
【0067】図13は、払出制御用マイクロコンピュー
タ220によって制御される各種制御機器を含む制御回
路を示すブロック図である。払出制御回路基板152に
は、前述した回路以外に、LED回路222,モータ回
路223,リレー回路224,ソレノイド回路225,
情報出力回路226,ブザー・LED回路227,ラン
プ回路228が設けられている。払出制御回路基板15
2には、さらにエラー表示器155が設けられており、
このエラー表示器155が前記LED回路222に接続
されている。そして、払出制御用マイクロコンピュータ
220からのエラーコード表示制御信号がLED回路2
22を介してエラー表示器155に与えられる。払出制
御用マイクロコンピュータ220から、モータ制御信号
がモータ回路223を介して払出モータ189に与えら
れるとともに、リレー回路224を介して発射モータ1
97に与えられる。さらに、ソレノイド回路225を介
してソレノイド励磁用制御信号が入賞玉排出ソレノイド
127に与えられる。払出制御用マイクロコンピュータ
220は、情報出力回路226を介して、補給情報,玉
貸情報,玉貸条件成立情報を出力する。補給情報とは、
景品玉を所定個数(たとえば10個)払出す毎にその旨
を表わす出力パルスのことであり、補給情報出力端子7
9d(図2参照)を介してホール用管理コンピュータに
出力される。玉貸情報とは、玉貸動作が行なわれたこと
を表わす情報であり、玉貸情報出力端子79c(図2参
照)を介してホール用管理コンピュータに出力される。
玉貸条件成立情報とは、打球供給皿6に貸玉を払出すた
めの玉貸条件が成立したことを表わす情報であり、カー
ドユニット50に出力される。
【0068】払出制御用マイクロコンピュータ220
は、さらに、ブザー・LED回路227を介して、ブザ
ー制御信号をブザー10に与え、自動玉貸表示信号を自
動玉貸表示器11に与える。また、ランプ回路228を
介して、賞球ランプ点灯用制御信号を賞球ランプ43に
与え、玉切れランプ点灯用制御信号を玉切れランプ44
に与える。
【0069】図14は、ターミナル基板と払出制御回路
基板とインタフェース基板と周辺機器との接続状態を示
す結線図である。
【0070】ターミナル基板78には、電源コネクタ8
0が設けられており、外部電源に接続されたプラグ80
aを電源コネクタ80に差込めば、外部電源からの電力
がターミナル基板78に入力される。そして、電源スイ
ッチ81をONに操作すれば、ターミナル基板78か
ら、各制御基板や周辺機器に電力が供給される。ターミ
ナル基板78には、玉切れ情報出力端子79a,発射制
御信号入力端子79b,玉貸情報出力端子79c,補給
情報出力端子79dが設けられている。そして、タンク
レールに設けられた玉欠乏検出器67(図2参照)が玉
切れ状態を検出すれば、玉切れ情報出力端子79aから
玉切れ状態になったことを表わす信号が外部(たとえば
ホール用管理コンピュータ)に出力される。
【0071】パチンコ遊技機1が打止となり外部(たと
えばホール用管理コンピュータ)から発射制御信号入力
端子79bに信号が入力されれば、電磁ソレノイド80
bが作動してコネクタ153aから払出制御回路基板
(賞球玉貸制御基板)152に供給される電力が遮断さ
れ、払出制御回路基板(賞球玉貸制御基板)152のコ
ネクタ153cを介して発射装置モータ197への電力
の供給が停止され、打玉が遊技領域に発射できない状態
となる。払出制御回路基板(賞球玉貸制御基板)152
のコネクタ153eを介して払出モータ(賞球モータ)
198に制御信号が与えられて所定個数の貸玉が払出さ
れれば、玉貸が行なわれた旨の情報がコネクタ153
a,玉貸情報出力端子79cを介して外部(たとえばホ
ール用管理コンピュータ)に出力される。払出制御回路
基板(賞球玉貸制御基板)152の制御に従って払出モ
ータ(賞球モータ)189が動作して所定個数(たとえ
ば10個)の景品玉が払出されれば、パルス信号からな
る補給情報がコネクタ153a,補給情報出力端子79
dを介して外部(たとえばホール用管理コンピュータ)
に出力される。
【0072】払出制御回路基板(賞球玉貸制御基板)1
52には、コネクタ153eを介して、入賞玉排出ソレ
ノイド127,入賞玉検出器122,玉払出検出器(賞
球センサ)187,玉切れスイッチ87a,87bがさ
らに接続されている。そして、払出モータ(賞球モー
タ)189の回転に伴って玉払出検出器(賞球センサ)
187が切欠部192を検出すれば、その検出信号が払
出制御回路基板(賞球玉貸制御基板)152に入力され
る。また、入賞玉検出器122による検出信号,玉切れ
スイッチ87a,87bの検出信号がコネクタ153e
を介して払出制御回路基板(賞球玉貸制御基板)152
に入力される。払出制御回路基板(賞球玉貸制御基板)
152は、コネクタ153eを介して入賞玉排出ソレノ
イド127を励磁制御し、入賞玉を下方に通過させて落
下させる制御を行なう。
【0073】払出制御回路基板(賞球玉貸制御基板)1
52は、前記玉払出検出器(賞球センサ)187からの
検出信号に基づいて、コネクタ153b,199bを介
して遊技制御基板199に入賞信号を出力し、遊技制御
基板199は、その入賞信号に基づいて前述した賞球個
数信号をコネクタ199b,153bを介して払出制御
回路基板(賞球玉貸制御基板)152に返信する。ま
た、払出制御回路基板(賞球玉貸制御基板)152に
は、前述したセレクトスイッチ154,エラー表示器1
55,リセットスイッチ156が設けられている。さら
にこの払出制御回路基板152は、コネクタ153d,
138bを介してインタフェース基板138に接続され
ており、このインタフェース基板138がコネクタ13
8a,電気配線58,コネクタ57を介してカードユニ
ット50に接続されている。そして、払出制御回路基板
152とカードユニット50とが図12に基づいて説明
した各種信号のやり取りを行なう。また、満タンスイッ
チ114がコネクタ153fを介して払出制御回路基板
152に接続されており、満タンスイッチ114の検出
信号が入力される。
【0074】前記インタフェース基板138は、コネク
タ138cを介して打球供給皿6のコネクタ6aに接続
されており、カードユニット50と打球供給皿6との間
でインタフェース基板138を介して信号の送受信が行
なわれる。そして、この打球供給皿6には、前述した返
却スイッチ17,玉検出器9,度数表示LED16,玉
貸スイッチ15,モード切換スイッチ18,自動玉貸表
示器11,玉貸可表示器12が設けられている。
【0075】遊技制御基板199は、コネクタ199c
を介してターミナル基板78に接続されており、ターミ
ナル基板78からの電力が入力される。またコネクタ1
99aを介してスピーカ19が接続されており、遊技制
御基板199から音発生制御信号がスピーカ19に与え
られる。図中10はブザーであり、コネクタ138bを
介してインタフェース基板138に接続されており、払
出エラー発生時等に払出制御回路基板152からの制御
信号がインタフェース138を介してこのブザー10に
与えられ、ブザー10から音が発せられる。
【0076】図15は、電源投入時における入賞信号と
賞球個数信号とのやり取りを示すタイミングチャートで
ある。
【0077】図15の(A)において、電源が投入され
て電源回路219がONに切換わった瞬間、入賞玉が存
在する場合には、入賞玉検出器122(図7参照)がO
Nになる。一方、電源の投入に応じて、払出制御用マイ
クロコンピュータ220からなる払出制御手段が、RA
Mデータをクリアして初期化動作を行なう。その初期化
時間がt1である。そして、初期化動作が終了した段階
で、(A)に示すように、初期化動作終了後さらに待ち
時間t3を経過させ、その後入賞玉検出器122のO
N,OFF状態の検出を開始する。そして、この段階で
入賞玉検出器122がONになっていると払出制御手段
(220)が判定すれば、入賞信号を遊技制御手段(2
02)に出力する処理が行なわれる。
【0078】遊技制御手段(202)では、電源の投入
に応じて、RAM205のデータをクリアして初期化す
る動作を行なうとともに、前述したように、ROM20
7に記憶されている制御用プログラムデータとセキュリ
ティデータとの整合性がとれているか否かという制御内
容適否判定処理を行なうのである。その初期化動作と制
御内容適宜判定動作とを行なうのに要する時間が(A)
に示すようにt2となっている。そして、図14(A)
では、t2<(t1+t3)となっている。ゆえに、払
出制御手段(220)から入賞信号が遊技制御手段(2
02)に入力されてくる段階では、既に遊技制御手段
(202)において初期化動作と制御内容適否判定動作
とが終了して入賞信号の入力に伴なう賞球個数信号出力
制御動作を行なうことが可能な状態となっている。ゆえ
に、遊技制御手段(202)では、前記入賞信号の入力
に応答してすぐにその入賞信号に対応する賞球個数信号
を払出制御手段(220)に出力する。払出制御手段
(220)では、その出力されてきた賞球個数信号に相
当する個数の景品玉を払出すとともに前記入賞玉検出器
122により検出されている入賞玉を排出する制御を行
なう。そして、入賞玉が排出されることにより入賞玉検
出器122がOFF状態になる。
【0079】次に、図15(B)において、まず電源
(219)がONになり、既に入賞玉が存在する場合に
は入賞玉検出器122がONとなる。一方、電源(12
9)のONに伴なって払出制御手段(220)が前述し
た初期化動作を行ない、t1経過後にその初期化動作が
完了する。この図14(B)の場合には、その初期化動
作が完了した後すぐに払出制御手段(220)は、入賞
玉検出器122のON,OFF状態の検出を開始する。
そして、入賞玉検出器122がONになっていることが
検出されれば、すぐに払出制御手段(220)は入賞信
号を遊技制御手段(202)に出力する。
【0080】一方、遊技制御手段(202)は、前述し
たように、電源(219)がONになることに伴なって
初期化動作と制御内容適否判定動作を行ない、それらの
動作が完了するまでにt2の時間が必要となる。ところ
が、この(B)に示すように、払出制御手段(220)
から遊技制御手段(202)に入賞信号が出力された時
点では、未だt2の時間が経過していない段階であるた
めに、遊技制御手段(202)では、前記入賞信号の入
力に基づいた賞球個数信号制御動作を行なえる状態には
達していない段階である。そこで、可変入賞球装置(2
20)では、電源投入時の場合に限り、前記入賞信号を
遊技制御手段(202)に継続して出力し続け、遊技制
御手段(202)が前記t2の時間を経過した後その入
賞信号を入力し、その入力された信号に基づいて賞球個
数信号を出力してくるまで払出制御手段(220)が待
機する。そして、払出制御手段(220)は、賞球個数
信号の入力があれば、その入力信号に相当する個数の景
品玉を払出すとともに入賞玉を排出する制御動作を行な
う。
【0081】一方、(B)に示すように、電源投入時以
外の通常状態の場合に入賞玉検出器122が入賞玉を検
出すれば、その入賞玉が安定して検出状態が安定するの
を待って払出制御手段(220)は、入賞判定を行な
い、入賞信号を遊技制御手段(202)に出力する。遊
技制御手段(202)では、既に初期化動作と制御内容
適否判定動作とが終了しているために、その入賞信号の
入力に応答してすぐに賞球個数信号を払出制御手段(2
20)に出力する。払出制御手段(220)では、その
入力されてきた賞球個数信号に応じて、景品玉の払出し
と入賞玉の排出動作を行なう。
【0082】なお、図15の(B)の場合に、電源投入
時において払出制御手段(220)が入賞信号を出力し
てから遊技制御手段(202)から賞球個数信号が入力
されてくるまでの個数信号入力待ち時間t4が設定され
ており、この個数信号入力待ち時間t4が経過したにも
かかわらず、遊技制御手段(202)から払出制御手段
(220)に賞球個数信号が入力されて来なかった場合
(たとえば遊技制御手段において、制御内容が不適であ
る旨の判定が下された場合)には、払出制御手段(22
0)では、異常が発生したものと判定してエラー制御を
行なう。また、電源投入時以外の通常状態の場合には、
払出制御手段(220)が入賞信号を出力した後すぐに
遊技制御手段(202)から賞球個数信号が払出制御手
段(220)に返信されて来るのであり、その通常の返
信に要する所定期間を経過したにもかかわらず賞球個数
信号が返信されて来ない場合には、払出制御手段(22
0)は、エラーが発生したものと判定してエラー制御を
行なう。
【0083】図16は、入賞玉検出器122による入賞
玉の検出状態とそれに応じた排出ソレノイド127の励
磁制御状態とを示すタイミングチャートである。
【0084】図16(A)において、入賞領域から入賞
した入賞玉が流下して第2の玉係止部材130(図7参
照)により係止されてその流下が停止する際には、流下
して来た入賞玉が第2玉係止部材130に衝突して複数
回(たとえば3回)バウンドした後その入賞玉が安定し
て係止される状態となる。その入賞玉のバウントに伴な
って入賞玉検出器122が(A)に示すようにON,O
FF状態を複数回(たとえば3回)繰返すことになる。
そして、(A)では、たとえば3回目のON状態で払出
制御手段(220)が入賞玉の発生した旨の判定を行な
い、その入賞判定から所定の待ち時間T1経過した後に
排出ソレノイド127をONして入賞玉の排出を行な
う。この排出ソレノイド127のON動作時において
は、(A)に示すように、入賞玉が安定して係止された
状態となり、入賞玉検出器122が継続してON状態と
なっている。その入賞玉の安定した係止状態となった後
に排出ソレノイド127が励磁されて入賞玉の排出が行
なわれるために、誤動作することなく入賞玉の排出が行
なえる。すなわち、未だ入賞玉がバウンドしている状態
において入賞判定に基づく排出ソレノイド127のON
制御を行なえば、たとえば入賞玉が上方に向かって跳ね
返っている最中に排出ソレノイド127が励磁される状
態となる場合があり、そのような場合においては、排出
ソレノイド127が励磁されたとしてもすぐには入賞玉
が下方に落下して来ない状態となり、排出ソレノイド1
27が励磁されたにもかかわらずなかなか入賞玉が下方
に落下して来ないためにそれをもってエラーが発生した
と誤判定するおそれがある。しかし、図16(A)に示
すようなタイミング制御を行なうことにより、排出ソレ
ノイド127が励磁されると正常な場合にはすぐに入賞
玉が下方に落下される状態となり、前述した誤判定を防
止できる。
【0085】図16(B)は、他の例を示すタイミング
チャートである。(B)に示す他の実施例の場合には入
賞玉検出器122がONになってから入賞判定基準時間
T2だけそのON状態が継続して初めて払出制御手段が
入賞玉が発生した旨の判定を行なう。そして、このT2
は、入賞玉のバウンドに伴なう入賞玉検出器122のO
N,OFFによる入賞玉の検出パルス幅よりも長い時間
に設定されている。ゆえに、この入賞判定基準時間T2
が経過した段階で依然入賞玉検出器122がONになっ
ているということは、発生した入賞玉のバウンドが収ま
り安定して係止された状態となっているということにな
る。その安定状態になってから入賞判定が行なわれ、そ
の入賞判定に基づいた排出ソレノイド127のON制御
が行なわれる。この入賞判定基準時間T2を設けること
により、前述したエラーの誤判定を防止することができ
る。
【0086】図16(C)は、さらに他の例を示すタイ
ミングチャートである。この(C)に示すタイミングチ
ャートは、入賞玉が連続して発生している場合を示すも
のである。前回の入賞玉の発生に伴なうソレノイド12
7のONに伴なって、前回の入賞玉が排出されて入賞玉
検出器122が一旦ONからOFFに切換わる。する
と、後続する次の入賞玉が第2玉係止部材130のとこ
ろまで流下して来るのであり、その流下した来た入賞玉
が第2玉係止部材130に衝突してバウンドする。その
入賞玉のバウンドに伴なって、入賞玉検出器122がO
N,OFFを繰返す。そして、入賞玉のバウンドに伴な
う入賞玉検出器122のON,OFFが複数回繰返され
た時点(図面では3回目のON)で払出制御手段(22
0)が入賞判定を行なう。一方、前回の入賞玉を排出す
るために排出ソレノイド127がONされた後OFFに
制御され、そのOFFに制御された時点から予め定めら
れた入賞玉連続発生時の待ち時間T3が経過するまで、
払出制御手段220は、前記入賞判定に伴なう排出ソレ
ノイド127のON制御を行なわないように構成されて
いる。そして、前記T3の時間が経過した時点で前記入
賞判定に伴なう排出ソレノイド127のON制御が行な
われ、そのON制御に伴なって入賞玉が排出される。こ
のように、前回の玉排出動作が終了してから次回の玉排
出動作が開始するまでにT3の待ち時間を設けているた
めに、次回の入賞玉の排出が行なわれる時点では既にそ
の排出されんとする入賞玉のバウンドが終了して安定し
て係止された状態となっており、その結果、前述したエ
ラーの誤判定を防止することができる。
【0087】図16(D)は、さらに他の例を示すタイ
ミングチャートである。この(D)の場合も、入賞玉が
連続して発生している場合を示している。まず、前回の
入賞玉を排出するべく排出ソレノイド127がONに制
御され、それに伴なって前回の入賞玉が排出されて入賞
玉検出器122がONからOFFに切換わり、その後排
出ソレノイド127がONからOFFに切換わる。そし
て、後続する次の入賞玉が第2玉係止部材130のとこ
ろまで流下して来るのであり、その流下して来た入賞玉
が第2玉係止部材130に衝突してバウンドする。そし
て、この(D)の他の例の場合には、払出制御手段(2
20)が、前回の入賞玉の排出の終了に伴なう排出ソレ
ノイド127のOFFへの切換わり時点から、予め定め
られた入賞玉排出後の検出待ち時間T4を経過した段階
で、入賞玉検出器122の出力状態の検出開始を行な
う。そして、入賞玉検出器122の検出出力状態に伴な
って入賞判定を行ない、入賞玉があったと判定された場
合に再度排出ソレノイド127をONに制御して入賞玉
の排出を行なう。このように、前回の入賞玉排出動作が
終了してから次回の入賞玉の検出開始までに前記T4を
設けたために、次回の入賞玉の入賞判定に伴なう排出動
作の時点では既にその排出されんとする入賞玉のバウン
ドが終了して安定して係止された状態となっているため
に、前述したエラーの誤判定を防止することができる。
【0088】図17(A),(B)は、入賞玉の検出信
号と排出ソレノイドの励磁制御とのタイミングを示すタ
イミングチャートであり、図17(C),(D)は、玉
払出検出器の検出信号と払出モータの駆動制御とのタイ
ミングを示すタイミングチャートである。
【0089】入賞玉検出器122が入賞玉を検出してO
N状態となったことに伴って、排出ソレノイド127が
励磁されてONとなる。排出ソレノイド127が励磁さ
れた場合は正常であれば入賞玉が下方に通過して落下す
るために、入賞玉検出器122がOFFに切換わるはず
であるが、玉詰まりや排出ソレノイド127の故障等の
エラーが発生している場合は、(A)に示すように入賞
玉検出器122がONになったままの状態となる。その
場合には、排出ソレノイド127が一旦OFFに切換わ
った後再トライ待ち時間T5だけ待って、再度排出ソレ
ノイド127を励磁してON状態にする。その段階で、
入賞玉が正常に通過して下方に落下すれば、入賞玉検出
器122が(A)に示すようにOFFに切換わり、それ
を払出制御用マイクロコンピュータ220が確認して排
出ソレノイド127をOFF状態に切換える。
【0090】(B)の場合も、入賞玉検出器122のO
N状態に基づいて排出ソレノイド127がONになった
後一旦OFFになり、再トライ待ち時間T5が経過した
段階で再度排出ソレノイド127をONにする状態が示
されており、この再トライを行なったにもかかわず入賞
玉検出器122がON状態のままでOFF状態に切換わ
らなかった場合には、(B)に示すように、排出ソレノ
イド127の再トライが終了した後払出制御用マイクロ
コンピュータ220が入賞玉排出異常が発生したことを
判定する。
【0091】(C),(D)は、景品玉あるいは貸玉を
払出制御している最中に玉詰まり等のエラーが発生して
玉払出検出器187の検出信号が導出されない状態とな
った場合に行なわれる払出モータ189の逆転制御を示
している。まず(C)において、払出モータ189がO
FFから正転ONに切換わり払出モータ189が正転す
れば、正常に動作している限り玉払出検出器187が切
欠部192(図11参照)を検出してONになるはずで
ある。ところが、玉詰まり等によりスクリュー188
(図11参照)が回転不能となった場合には、(C)に
示すように、払出モータ189が正転ONに切換わって
モータON時間T7経過したとしても、玉払出検出器1
87がOFF状態のままONには切換わらなくなり、こ
のような場合には、払出モータ189が一旦OFF状態
に切換わって休止時間T8経過した後、払出モータ18
9を逆転ONに制御して払出モータ189を逆転制御す
る。この払出モータ189の逆転制御中に玉払出検出器
187が切欠部192を検出して(C)に示すようにO
N信号パルスが出力されたとしても、払出モータ189
が逆転しているモータ逆転時間T9の時間はその検出を
無効とするように制御される。この検出無効期間T9
は、本実施例においては、275.40msecであ
る。次に払出モータ189が休止時間T8だけOFF状
態となり、次に再度正転ON状態に制御される。そし
て、正転ON状態に制御された後玉払出検出器187が
切欠部192を検出してONになれば、正常に払出検出
が行なわれたと払出制御用マイクロコンピュータ220
が判断して、払出モータ189を正転ON状態に維持し
て玉の払出制御を続行する。なお、図示T6は、センサ
マスク時間であり、払出モータ189が正転ONに切換
わった後わずかな時間だけは、玉払出検出器187の検
出を行なわないように制御される。これは、払出モータ
189が正転ONに切換わった直後の段階においては、
スクリュー188(図11参照)が不安定な動きをする
場合があり、その不安定な動きに伴って玉払出検出器1
87が不測に切欠部192を検出する場合があるため、
そのような不測の検出に基づいた誤動作を防止するため
に、センサマスク時間T6が設けられている。また、玉
払出検出器187による切欠部192の検出が行なわれ
たとの判断は、玉払出検出器187がOFFからONに
立上がるその立上がり部分により判断する。
【0092】(D)は、(C)と同様に、払出モータ1
89を、正転ON,休止,逆転ONに繰返し制御してい
る状態が示されている。そして、2回目の逆転制御が行
なわれて休止時間T8が経過した後払出モータ189が
正転ONに切換わったとしても、玉払出検出器187が
ONにならなかった場合には、モータON時間T7が経
過して払出モータ189がOFFに切換わった後、払出
制御用マイクロコンピュータ220が払出異常が発生し
たことを判定する。
【0093】図18ないし図70は、払出制御用マイク
ロコンピュータ220の制御動作を示すフローチャート
である。図18(A)は、リセット割込時に実行される
ものであり、電源投入時等においてRAMデータを初期
化するためのものである。まずS100により、データ
をレジスタ等に移すためのローダプログラムが実行され
る。次にS10Eに進み、メモリバンク1がセットされ
る。メモリバンクとは、記憶装置をハードウエア的に分
割して同時に働くことを可能にしたものである。次に、
S112に進み、RAMデータのクリア処理が行なわれ
る。次にS11Cに進み、ポートの初期化および各ペリ
フェラル(周辺機器)の初期化処理が行なわれる。次に
S121に進み、ベースレベルコントロール処理が行な
われる。このベースレベルコントロール処理は、リセッ
ト割込後の第1回目のタイマ/イベントカウンタからの
割込発生待ちの実行のことであり、割込が発生するまで
CPUをHALT(停止)状態にする処理である。
【0094】図18(B)は、メインプログラムのフロ
ーチャートである。このメインプログラムは、タイマ/
イベント割込ごとに実行され、本実施例においては、
0.765mmsec毎に1回ずつ実行される。そし
て、図示するようにタスク0〜タスク7の8個のタスク
にプログラムが分岐されており、すべてのタスクが一通
り実行されるには、0.765×8=6.120mms
ecかかる。まずS126により、スタックポインタが
セットされる。次にS12Eに進み、ベーシックインタ
ーバルタイマからの割込を可能にする処理が行なわれ
る。このS12Eの処理は、ウォッチドッグタイマのタ
イムアウト時に実行される。ウォッチドッグタイマと
は、計算機システムの異常検出のために設定されたタイ
マであり、与えられた一定監視時間(タイムアウト)毎
にプログラムに割込をかけるものである。正常な状態で
は、常にプログラムによってリセットされるために、ウ
ォッチドッグタイマのタイムアウトが起こらないが、プ
ログラムが無限ループに入り込む等してリセットされな
くなった場合には、タイムアウトしてプログラムに割込
がかけられる。本実施例でのタイムアウト時間はたとえ
ば7.82mmsecに定められている。このS12E
から後述するS194までの実行処理中においては、タ
イマ/イベントカウンタの割込が行なわれない状態にな
る。正常に動作している限りにおいては、このS12E
からS194までの処理の期間中においてタイマ/イベ
ントカウンタの割込はかからないが、万一タイマ/イベ
ントカウンタの割込がかかるような状態になったとして
も、その割込不可の状態に制御されているために、S1
2EからS194までの処理の途中の中途半端な段階で
タイマ/イベントカウンタの割込がかかる不都合が防止
できる。
【0095】次にS13Cに進み、RAMデータが初期
化済か否かの判断がなされる。このS13Cの具体的制
御内容が図22(C)のRAM CHKのサブルーチン
プログラムに示されている。そして、RAMデータが初
期化済でない場合には前述した図18(A)に示すPI
NITIALの処理へ移行する。一方、RAMデータが
初期化済の場合にはS144に進み、ポートデータを出
力する処理が行なわれ、S147に進み、賞球モータ制
御が行なわれた後に、タスクカウンタの値に応じてタス
ク0〜タスク7が選択的に実行される。次にS194に
進み、賞球数NGチェック処理が行われる。この賞球数
NGチェック処理の具体的内容は、図23(A)に示す
PBALCHKのサブルーチンプログラムに示されてい
る。次にS197に進み、タイマ/イベントカウンタ割
込可能状態に制御してHALT(停止)となる。
【0096】図19は、S18Aに示したタスク0実行
のサブルーチンプログラムとS14Aに示したタスク1
実行のサブルーチンプログラムとS156に示したタス
ク2実行のサブルーチンプログラムとを示したフローチ
ャートである。
【0097】まず(A)のタスク0実行のサブルーチン
プログラムを説明する。S19Dにより賞球数読込処理
が行なわれる。次にS1A0に進み、プロセス制御が行
なわれる。このプロセス制御の具体的内容は図24のP
PROCLサブルーチンプログラムに示されている。次
にS1A3に進み、当り玉排出ソレノイドの制御が行な
われる。次にS1A6に進み、カードリーダエラー制御
が行なわれる。これは、カードユニット50にエラーが
発生した場合の制御である。次にS1A9に進み、賞球
動作プロセスタイマを減算する処理が行なわれる。この
賞球動作プロセスタイマとは、払出モータ198を制御
して景品玉の払出制御を所定の時間ずつ順序正しく行な
うための制御動作時間を計数するためのタイマである。
次にS1ACに進み、連続賞球動作チェック処理が行な
われる。
【0098】次にタスク1実行処理のサブルーチンプロ
グラムを図19(B)に基づいて説明する。まずS1B
0により、賞球センサの計数処理が行なわれる。この賞
球センサとは前述した玉払出検出器187のことであ
り、この玉払出検出器187からの検出信号を計数する
処理がこのS1B0により行なわれる。次にS1B3に
進み、カードリーダライト信号読込処理が行なわれる。
この処理は、図23(B)にその具体的な制御内容が示
されている。次にS1B6に進み、CR検出処理が行な
われる。この処理は、カードユニット50との接続状態
の検出を行なう処理である。次に、S1B9に進み、補
給情報制御が行なわれる。この補給情報制御は、図13
に示した情報出力回路226からの補給情報を出力する
ための制御である。次にS1BCに進み、当たり玉検出
スイッチチェック処理が行なわれる。これは、入賞玉検
出器122の出力状態をチェックする処理である。次に
S1BFに進み、打止モードスイッチチェック処理が行
なわれる。これは、打止モードスイッチ154による打
止モード入力状態をチェックする処理である。次にS1
C2に進み、エラー表示処理が行なわれる。これによ
り、エラー表示器155によるエラー表示制御が行なわ
れる。次にS1C5に進み、P台RDY信号制御処理が
行なわれる。これは、払出制御用マイクロコンピュータ
220からカードユニット制御用マイクロコンピュータ
210に対しP機動作信号(P RDY)を出力するた
めの制御である。
【0099】次に、図19(C)に示したタスク2実行
のサブルーチンプログラムを説明する。S1C9によ
り、賞球数読込処理が行なわれる。次にS1CCに進
み、プロセス制御処理が行なわれる。このプロセス制御
処理は、図24に示したPPROCLサブルーチンプロ
グラムのことである。次にS1CFに進み、当たり玉排
出ソレノイド制御処理が行なわれる。これにより、入賞
玉排出ソレノイド127の励磁制御が行なわれる。次に
S1D2に進み、カードリーダエラー制御が行なわれ
る。これは、カードユニット50にエラーが発生した場
合の制御である。次にS1D5に進み、賞球動作プロセ
スタイマを減算する処理が行なわれる。次にS1D8に
進み、連続賞球動作チェック処理が行なわれる。
【0100】図20は、タスク3実行処理のサブルーチ
ンプログラムとタスク4実行処理のサブルーチンプログ
ラムとタスク5実行処理のサブルーチンプログラムとを
示すフローチャートである。まず(A)のタスク3実行
処理のサブルーチンプログラムを説明する。S1DCに
より、賞球センサ計数処理が行なわれ、S1DFによ
り、カードリーダライト信号読込処理が行なわれ、S1
E2により、ランプデータ制御が行なわれる。これによ
り、賞球ランプ43,玉切ランプ44が制御される。次
にS1E5に進み、自動玉貸制御が行なわれる。この自
動玉貸制御は、玉貸モードが自動モードになっている場
合に、打球供給皿内の玉が少なくなったことに伴なう玉
検出器9の出力に基づいて自動的に玉貸動作を行なうた
めの制御ステップである。
【0101】次に(B)のタスク4実行処理のサブルー
チンプログラムを説明する。S200により、賞球動作
読込処理が行なわれ、S203によりプロセス制御(図
24参照)が行なわれ、S206により当たり玉排出ソ
レノイドの制御が行なわれ、S209により、カードリ
ーダエラー制御が行なわれ、S20Cにより、賞球動作
プロセスタイマを減算する処理が行なわれ、S20Fに
より、連続賞球動作チェック処理が行なわれる。
【0102】次に(C)に示されたタスク5実行処理の
サブルーチンプログラムを説明する。S213により賞
球センサ検出処理が行なわれ、S216によりカードリ
ードライト信号読込処理が行なわれ、S219により玉
貸情報制御が行なわれる。これにより、玉貸情報出力端
子79cから玉貸情報の出力制御が行なわれる。次にS
21Cに進み、玉切スイッチチェック処理が行なわれ
る。これは玉切スイッチ87a,87bの検出状態をチ
ェックし、玉切状態であれば、玉切検出フラグをセット
し、玉切状態でなければ玉切検出フラグをクリアする処
理である。次にS21Fに進み、ブザーデータ制御が行
なわれる。これは、ブザー10を動作させるための制御
である。次にS222に進み、連続賞球動作履歴更新処
理が行なわれる。これは、0.5秒経過毎に賞球動作履
歴バッファアドレスを+1更新し、指定アドレス内のバ
ッファデータをクリア(1分毎の履歴をクリア)する処
理である。このとき、バッファデータが賞球ありであれ
ば、賞球動作回数カウンタを「1」減算する。
【0103】図21は、タスク6実行処理のサブルーチ
ンプログラムとタスク7実行処理のサブルーチンプログ
ラムを示すフローチャートである。まず(A)のタスク
6実行サブルーチンプログラムを説明する。S226に
より、賞球数読込処理が行なわれ、S229により、プ
ロセス制御(図24参照)が行なわれ、S22Cによ
り、当たり玉排出ソレノイドの制御が行なわれ、S22
Fによりカードリーダエラー制御が行なわれ、S232
により賞球動作プロセスタイマを減算する処理が行なわ
れ、S235により連続賞球動作チェック処理が行なわ
れる。
【0104】図21(B)のタスク7実行処理のサブル
ーチンプログラムにおいては、S239により賞球セン
サ計数処理が行なわれ、S23Cによりカードリードラ
イト信号読込処理が行なわれ、S23FによりCR検出
処理が行なわれ、S242により自動玉貸スイッチチェ
ック処理が行なわれ、S245により上皿玉検出スイッ
チチェック処理が行なわれる。このS245の処理は上
皿玉検出器9のON変化を検出し、ON変化があれば上
皿玉検出玉無フラグをセットし、OFF状態であれば上
皿玉検出玉無フラグをクリアする処理である。このS2
45のチェック処理の結果、たとえば自動玉貸モードの
場合に自動玉貸制御が行なわれる。次にS248に進
み、満タンスイッチチェック処理が行なわれる。この処
理は、満タンスイッチ114の検出を行ない、ON状態
であれば、満タンスイッチフラグをセットし、OFF状
態であれば満タンスイッチフラグをクリアする処理であ
る。このS248のチェック処理の結果、満タン状態で
あればハンドルモータ197を停止させたり、払出モー
タ189による次の入賞玉に基づく賞球払出動作を開始
させないようにする制御が行なわれる。次にS24Bに
進み、ハンドルモータ出力制御処理が行なわれる。これ
は、図12に示したユニット接続信号(VL)が払出制
御用マイクロコンピュータ220に入力されていない状
態、または、満タンスイッチ114がONのとき、また
は、打止モードがONのときの玉切中の場合に、打球発
射のハンドルモータ197(図2参照)への出力データ
をOFFにしてハンドルモータ197を停止させ、それ
以外のときにハンドルモータ出力データをONにする制
御である。
【0105】図22(A)は、S112に示されたRA
M CLRサブルーチンプログラムを示すフローチャー
トであり、図22(B)は、S13Cのステップにおい
て実行されるRAM CHKサブルーチンプログラムを
示すフローチャートである。
【0106】S24Fにより、メモリバンク0が指定さ
れる。このRAMは、メモリバンク0とメモリバンク1
との2つに分割されており、まずメモリバンク0が指定
されてS251により、そのメモリバンク0のアドレス
10H〜9FHのデータがクリアされる。次にS25C
に進み、メモリバンク1が指定されてそのメモリバンク
1のアドレス103H〜1FFHのデータがクリアされ
る。次にS266に進み、賞球センサカウンタのディフ
ォルト値がセットされる。これによりディフォルトルー
ルによって定められる賞球センサカウンタのディフォル
ト値(賞球センサONカウンタ,OFFカウンタの初期
値)がセットされる。次にS26Bに進み、賞球動作履
歴バッファアドレスの初期値のセットが行なわれる。次
にS26Fに進み、ランプデータとブザーデータとを記
憶しているそれぞれの先頭アドレスがセットされる。次
にS27Bに進み、賞球数読込開始前タイマがセットさ
れる。この賞球数読込開始前タイマは、図16(A)に
示した待ち時間t3を計時するためのタイマであり、本
実施例においてはたとえば3秒程度の時間を計時するタ
イマである。次にS283に進み、電源ON時通常動作
開始前タイマがセットされる。本実施例ではt3の時間
がセットされる。なお、これらのタイマのうちのいずれ
かのタイマの時間をt3より短く設定すれば、入賞信号
の出力等に先立って他の箇所のエラーチェックを行なう
こともできる。次にS28Bに進み、賞球モータON時
間がセットされる。この賞球モータON時間は、景品玉
が1個排出されるであろう時間のことであり、たとえば
100msecである。次に、S293に進み、可変単
位時間計数初期値をセットする処理が行なわれる。この
可変単位時間計数初期値は、可変する賞球インターバル
時間の電源投入時における初期値を定めるためのもので
ある。
【0107】次にS296に進み、S293によりセッ
トされた可変単位時間計数に対応する賞球インターバル
時間をセットする処理が行なわれる。次にS29Cに進
み、RAMチェック用データの初期値をセットする処理
が行なわれる。
【0108】次に図22(B)に示すRAM CHKサ
ブルーチンプログラムを説明する。S2ABにより、R
AMデータ1が正しいか否かがチェックされ、正しい場
合にはS2B1に進み、RAMデータ2が正しいか否か
チェックされ、正しい場合にはS2B5に進み、RAM
チェックステップが終了したか否かの判断がなされ、終
了している場合にはS2B8に進み、CYフラグ(キャ
リイフラグ)をセットする処理がなされてRAMデータ
がOKとなる。それ以外の場合にはNGとなる。
【0109】図23(A)は、S194に示されたPB
ALCHKサブルーチンプログラムを示すフローチャー
トである。このサブルーチンプログラムは、RAMデー
タの異常等に起因して賞球数データが異常になったか否
かをチェックするためのものである。遊技制御用マイク
ロコンピュータ202から払出制御用マイクロコンピュ
ータ220に賞球個数データを送信するに際し、賞球数
設定バッファと賞球数設定バックアップバッファとが設
けられており、その両バッファが一致しているか否かが
S2BAで判別される。そして一致していればそのまま
サブルーチンプログラムが終了するが、一致していなけ
ればS2D1に進み、賞球個数の少ない方のデータを賞
球数として格納する処理が行なわれる。次にS2D7に
進み、玉貸動作中であるか否かの判断がなされ、玉貸動
作中でなければそのままサブルーチンプログラムが終了
するが、玉貸動作中である場合にはS2DAに進み、賞
球動作中(玉払出動作中)であるか否か判別され、賞球
動作中でなければそのままサブルーチンプログラムが終
了するが、賞球動作中である場合にはS2DFに進み、
賞球モータ払出個数を最大値にセットする。その結果、
賞球動作中賞球数異常が発生したときにはすぐに賞球の
払出しが停止される。
【0110】図23(B)は、前記S1B3に示された
PBOXRDサブルーチンプログラムを示すフローチャ
ートである。S2E4により、パワーON後状態である
か否か(パワーONフラグがセットされているか否か)
の判断がなされ、NOの判断がなさればそのままサブル
ーチンプログラムが終了する。一方、電源投入してパワ
ーON後状態の場合にはYESの判断がなされてS2E
7に進み、ユニット動作信号(B RDY)信号の入力
チェックが行なわれ、次にS2EAに進み、玉要求信号
(BRQ)の入力チェックを行ない、次にS2EDに進
み、カードリーダ制御が行なわれる。このカードリーダ
制御は、前記S2E7はS2EAのチェック結果に従っ
て、玉貸動作を行なって玉貸完了信号(EXS)をカー
ドユニット制御用マイクロコンピュータ210に出力す
る等の制御である。
【0111】図24は、前記S1CCに示されたPPR
OCLサブルーチンプログラムを示すフローチャートで
ある。S300により、プロセスNOが「0」であるか
否かの判断がなされ、「0」の場合にはS304に進
み、プロセス通常時処理が行なわれる。このプロセス通
常時処理については図25(A)に従って説明する。プ
ロセスNOが「0」でない場合にはS307に進み、プ
ロセスNOが「1」であるか否かの判断がなされる。そ
して「1」である場合にはS309に進み、賞球数設定
処理が行なわれる。この賞球数設定処理は図26に基づ
いて後述する。プロセスNOが「2」の場合にはS30
CによりYESの判断がなされてS30Eに進み、賞球
ON時の処理が行なわれる。プロセスNOが「3」の場
合にはS311によりYESの判断がなされS313に
進み、賞球計数時処理が行なわれる。プロセスNOが
「4」の場合にはS316によりYESの判断がなされ
S318に進み、当たり玉排出確認処理が行なわれる。
プロセスNOが「5」の場合にはS31Dに進み、エラ
ーパワーOFF待ち処理が行なわれる。S31Bにより
NOの判断がなされた場合には、プロセスNOのエラー
の場合であり、S320に進み、プロセス通常時データ
セット処理がなされる。
【0112】図25は、S304に示されたPNRMサ
ブルーチンプログラムを示すフローチャートである。ま
ずS323によりプロセスタイマが終了したか否かの判
断がなされる。このプロセスタイマは前記S283によ
りセットされた電源ON時通常動作開始前時間である。
そして、電源投入時以外の場合にはS323によりNO
の判断がなされてそのままサブルーチンプログラムが終
了するが、電源投入時から電源ON時通常動作開始前時
間(3秒間)が経過していない場合はS323によりY
ESの判断がなされてS329に進み、パワーONフラ
グがセットされて、以降の入賞玉の有無の判別処理や入
賞信号を遊技制御手段(202)に出力する処理等が行
われる。その結果、電源投入時においては、S283で
セットされた電源ON時通常動作開始前時間が経過する
まで待って、経過した後において入賞玉検出器122の
検出出力に基づいた入賞玉の有無の判別や入賞信号の遊
技制御手段(202)への出力処理が行なわれるのであ
る。
【0113】次にS32Bに進み、プロセス通常時エラ
ーが発生しているか否かの判断がなされる。そして、玉
払出装置97が作動していないにもかかわらず景品玉が
排出された場合にはS32BによりYESの判断がなさ
れてサブルーチンプログラムが終了する。プロセス通常
時エラーが発生していない場合にはS331に進み、カ
ードリーダエラー中であるか否かの判断がなされる。カ
ードユニット50が故障等によりエラーが発生している
場合やカードユニット50とパチンコ遊技機1とが未接
続の状態でユニット接続信号(VL)(図12参照)が
払出制御用マイクロコンピュータ220に入力されてい
ない場合には、S331によりYESの判断がなされて
サブルーチンプログラムが終了する。カードリーダエラ
ー中でないと判断された場合はS337に進み、通常時
賞球エラーが発生しているか否かの判断がなされる。そ
して、パチンコ玉が入賞していないにもかかわず賞球数
データが「0」でない場合はS337によりYESの判
断がなされてサブルーチンプログラムが終了する。通常
時賞球エラーが発生していないと判断された場合にはS
33Bに進み、玉切中であるか否かの判断がなされ、玉
切スイッチ87a,87bの検出出力に基づいて玉切中
であると判断された場合にはサブルーチンプログラムが
終了するが、玉切中でないと判断された場合にはS33
Fに進み、玉貸要求信号(BRQ)が入力されているか
否かの判断がなされ、入力されていない場合にはS35
Cに進むが、入力されている場合にはS343に進む。
【0114】S343では、玉貸個数がセットされ、S
347に進み、賞球モータ起動処理が行なわれ、S34
Cに進み、プロセスタイマに賞球ONタイマがセットさ
れる。この賞球ONタイマは、パチンコ玉が1個排出さ
れるであろう時間であり、たとえば100msecであ
る。次にS358に進み、プロセスを賞球ON時すなわ
ちプロセスNOを「2」にセットする処理がなされてサ
ブルーチンプログラムが終了する。
【0115】一方、S35Cでは、ユニット動作信号
(B RDY)のフラグがONになっているか否かの判
断がなされ、なっていればそのままサブルーチンプログ
ラムが終了する。これは、玉貸動作のほうを優先して制
御するためである。S35CによりNOの判断がなされ
た場合にはS360に進み、当たり玉があるか否かの判
断がなされ、ない場合にはサブルーチンプログラムが終
了する。入賞玉検出器122により入賞玉の検出信号が
払出制御用マイクロコンピュータ220に入力されれば
S360によりYESの判断がなされS364に進み、
賞球数バッファをクリアして遊技制御用マイクロコンピ
ュータ202から賞球数データを受信する準備を調え、
S36Aに進み、賞球インターバル時間がセットされ
る。この賞球インターバル時間は、賞球動作開始から次
の賞球動作開始までのインターバル時間のことであり、
入賞玉の発生状況により可変するものである。次にS3
7Aに進み、プロセスを賞球数設定時にセットすなわち
プロセスNOを「1」にセットしてサブルーチンプログ
ラムが終了する。
【0116】S37Aの処理の結果、前記S309の賞
球数設定処理が行なわれることとなり、このS309の
賞球数設定処理(PBALST)のサブルーチンプログ
ラムが図26に示されている。まずS400により、プ
ロセス通常時のエラーが発生しているか否かの判断がな
され、エラーが発生している場合にはそのままサブルー
チンプログラムが終了する。エラーが発生していない場
合にはS405に進み、賞球数読込中エラーが発生して
いるか否かの判断がなされる。遊技制御用マイクロコン
ピュータ202から賞球個数信号が送信されてこなかっ
た場合や送信されてきた賞球個数信号を払出制御用マイ
クロコンピュータ220が安定して読込めなかった場合
にはS405によりYESの判断がなされてS458に
進む。一方、一応安定して読込めた場合はS409に進
み、賞球数読込後エラーが発生したか否かの判断がなさ
れる。そして、S409により、読込んだ後の賞球数デ
ータを確認してその賞球個数が不確定の場合はYESの
判断がなされS458に進む。S409によりNOの判
断がなされた場合にはS40Dに進み、プロセスタイマ
が終了したか否かの判断がなされる。このプロセスタイ
マは、賞球数データの読込動作が終了するのに必要な時
間を計時するためのものであり、正常に動作している限
り、このプロセスタイマが終了するまでに賞球数データ
の読込動作が終了するはずである。このプロセスタイマ
が終了していない場合はS414に進み、賞球数読込動
作が完了したか否かの判断がなされ、完了していない場
合にはそのままサブルーチンプログラムが終了する。賞
球数読込動作が完了する以前の段階で前記プロセスタイ
マが終了するという異常が発生した場合は、S453に
進み、賞球数読込中エラーランプがセットされてエラー
表示器155によりエラー表示が行なわれて、S458
に進む。
【0117】プロセスタイマが終了する以前の段階で賞
球数読込動作が完了した場合はS41Aに進み、その読
込んだ賞球数に相当する個数だけの景品玉を払出すため
に賞球モータ払出個数がセットされる。次にS41Eに
進み、前記S41Aによりセットされた賞球モータ払出
個数が「10」未満であるか否かの判断がなされ、未満
である場合はS42Dに進み、最小インターバル時間が
セットされる。この最小インターバル時間は、賞球動作
開始から次の賞球動作が開始されるまでのインターバル
時間のことであり、S42Dにより一番短いインターバ
ル時間がセットされるために、最高速での景品玉の払出
しが行なわれる。一方、賞球モータ払出個数が「10」
以上である場合はS424に進み、標準インターバル時
間がセットされる。この標準インターバル時間は、賞球
動作開始から次の賞球動作開始までのインターバル時間
のことであり、現時点でのインターバル時間がS424
によりセットされる。この標準インターバル時間は入賞
玉の発生状況等により変化するものである。次にS43
5に進み、払出関連データおよびエラー関連カウンタを
ゼロクリアし、賞球モータ(払出モータ189)を起動
させ、当たり玉排出タスクを起動させる処理がなされ
る。次S441に進み、プロセスタイマを賞球ON時に
セットし、S449に進み、賞球ランプをセットして賞
球ランプ43を点灯させ、S44Fに進み、プロセスを
賞球ON時にセットすなわちプロセスNOを「2」にセ
ットする処理がなされてサブルーチンプログラムが終了
する。このS44Fの処理の結果制御が前記S30Eに
進む。
【0118】図27は、前記S30Eで示された賞球O
N時処理(PS1ON)のサブルーチンプログラムを示
すフローチャートである。このサブルーチンプログラム
は、払出モータ189が正転タイミングのときに、玉払
出検出器187のON回数をカウントしている賞球セン
サのON回数がプロセスタイマの終了未満で加算されて
いれば払出玉ありと判断し、賞球モータ払出個数を1加
算し、プロセスタイマが終了した時点でも賞球センサO
N回数が加算されていなければ、出玉なしフラグをセッ
トする。具体的にはS464により、払出モータ189
が正転状態であるか否かを判断し、正転状態である場合
にのみS46Bに進み、玉払出があるか否かの判断がな
される。この玉払出があるか否かの判断は、現在の賞球
センサON回数から前回の賞球センサON回数を減算
し、その減算値がプラスであれば玉払出ありと判断して
「0」であれば玉払出なしと判断する。玉払出なしと判
断された場合にはS477に進み、プロセスタイマが終
了したか否かのチェックが行なわれる。このプロセスタ
イマの時間は、前記S441によりセットされた賞球O
N時の時間であり、図17(C)(D)に示されたモー
タON時間T7のことである。プロセスタイマが終了し
ていない場合にはそのままサブルーチンプログラムが終
了し、次回の実行において再度S464,S46Bの判
断がなされる。正常な場合には、プロセスタイマが終了
する以前の段階でS46BによりYESの判断がなされ
る。その場合にはS47Fにより、賞球モータ払出個数
を「1」加算する処理がなされてS487に進む。
【0119】一方、モータON時間T7だけ払出モータ
189が正転ONに制御されたにもかかわらず玉払出検
出器187の切欠部192を検出した旨の検出信号が導
出されなかった場合には、S477によりYESの判断
がなされてS47Cに進み、出玉が少ないNGフラグが
セットされ、S487に進み、プロセスを賞球計数時に
セットする処理がなされる。このS487の処理により
以降、制御が前記S313より示された賞球計数時処理
に移行する。
【0120】図28は、この賞球計数時処理(PS1O
FF)のサブルーチンプログラムを示すフローチャート
である。まずS500により、出玉が少ないNGフラグ
がセットされているか否かの判断が行なわれる。玉の払
出が正常に行なわれてS447のプロセスタイマが終了
するまでに玉が1個払出されれば、S47Cにより出玉
が少ないNGフラグがセットされないために、S500
によりNOの判断がなされてS539に進む。S539
では、賞球モータの払出が完了したか否かの判断が行な
われる。この判断は、払出個数上限値(設定賞球数また
は貸出数)と玉払出検出器187が切欠部192を検出
した回数である払出個数とが一致したか否かにより判断
される。そして一致しておれば玉の払出が完了したこと
になりS62Aに進む。一方、一致していなければ未だ
玉の払出途中であるためにS549に進み、賞球モータ
払出個数と賞球センサON回数とが一致しているか否か
の判断がなされる。賞球モータ払出個数と賞球センサO
N回数とはともに玉払出検出器187の切欠部192の
検出信号が導出される度に累積加算されるものであるた
めに、両者の値は正常であれば一致するはずである。そ
して、RAMエラー等が原因で一致しないと判断された
場合にはS561に進む。S549によりYESの判断
がなされた場合にはS556に進み、エラー回数カウン
タをクリアする処理がなされる。このエラー回数カウン
タは、出玉が少ないNGフラグがセットされている期間
や後述する賞球エラー発生回数等の種々のエラーをカウ
ントするカウンタである。次にS614に進み、賞球セ
ンサ計数処理が行なわれる。これは、賞球センサON回
数を賞球センサON回数バックアップ用メモリ領域に記
憶させる処理である。次にS618に進み、プロセスを
賞球ON時にセットする処理がなされる。その結果、以
降制御がS30Eの賞球ON時処理(PS1ON)に移
行する。
【0121】前記S549によりNOの判断がなされた
場合にはS561に進み、出玉が多いエラーカウンタが
MAXに達したか否かの判断がなされ、達していない場
合にはS600に進み、賞球センサON回数を払出個数
とする制御がなされてS604に進み、払出個数が最大
値になったか否かの判断がなされる。この払出個数最大
値とは、S41Aでセットされた個数のことである。最
大値になっていなければS614に進むが、最大値にな
っている場合にはS62Aに進み、玉貸動作時であるか
否かの判断がなされる。玉貸動作時である場合にはS6
2Dに進み、玉貸情報動作回数セット処理がなされ、S
630に進みプロセス通常時データセット処理が行なわ
れる。賞球動作時の場合にはS638に進み、プロセス
を当たり玉排出確認時にセットする処理がなされてサブ
ルーチンプログラムが終了する。その結果、以降制御が
S318に示された当たり玉排出確認動作に移行する。
【0122】一方、S561によりYESと判断された
場合にはS579に進み、出玉が多いエラーを表すラン
プステータスがセットされ、S57Bに進み、プロセス
をエラー状態にセットする処理がなされてサブルーチン
プログラムが終了する。出玉が少ないNGフラグがセッ
トされている場合にはS504に進み、出玉小NGカウ
ンタを「1」加算する処理がなされ、次に、S50Cに
進み、出玉が少ないNGカウンタがMAX(たとえば
6)に達しているか否かの判断がなされ、達していない
場合にはS535に進み、出玉が多いNGカウンタをク
リアした後S614に進む。このPS1OFFのサブル
ーチンプログラムがたとえば6回実行されてその6回と
もに連続してS500によりYESの判断がなされた場
合には、S50CによりYESの判断がなされることに
なり、S517以降の払出モータ189の逆転制御動作
が実行される。
【0123】まず、S517により2回目の逆転動作が
終了したか否かの判断がなされ、終了していない段階の
場合にはS520に進み、モータ逆転動作開始状態であ
るか否かの判断がなされる。この判断は、モータ逆転フ
ラグの値に基づいて判断され、モータ逆転フラグが
「0」の場合にはNOと判断され、モータ逆転フラグの
値が「0」以外の場合にはYESの判断がなされる。こ
のモータ逆転フラグは、払出モータが図17(C)
(D)に示すように逆転制御モードになっている場合に
おいて、払出モータ189が現時点で正転しているか休
止しているか逆転しているかの状態を記憶しておくため
のものであり、S527,S11D4により「1」加算
され、S11A7,S123Bによりクリアされるもの
である。そして、このモータ逆転フラグの値が、「0」
のとき払出モータ189が逆転動作を行なっていない状
態であり、「1」のとき休止状態であり、「2」のとき
逆転状態であり、「3」のとき休止状態であり、「4」
のとき正転状態であり、「5」のとき休止状態であり、
「6」のとき逆転状態であり、「7」のとき休止状態で
あり、「8」のとき正転状態となっている。S524で
は、正転終了時(逆転中)であるか否かの判断がなさ
れ、モータ逆転フラグが「4」のときYESの判断がな
され、それ以外のときにはNOの判断がなされる。以上
のことより、モータ逆転フラグが「0」で逆転モード制
御中における初回のモータ正転状態のときあるいはモー
タ逆転フラグが「4」で2回目の正転状態のときに、S
527に進み、モータ逆転フラグが「1」加算された後
S52Cに進み、それ以外の場合にはモータ逆転フラグ
が加算されることなくS52Cに進む。S527による
加算処理が行なわれた場合にはモータ逆転フラグの値が
「1」または「5」となるために、図50,図54で後
述するように、モータの休止状態を経た後制御がモータ
を逆転する段階に移行し、玉払出モータ189が逆転制
御される。
【0124】次にS52Cでは、出玉が少ないNGカウ
ンタがクリアされ、賞球センサマスクフラグがONにセ
ットされる。賞球センサマスクフラグがONにセットさ
れている期間中においては、後述するSB3C,SB6
5によりこのセンサマスクフラグがセットされているこ
とが判定され、玉払出検出器187による切欠部192
の検出を受付ないように制御される。その結果、図17
(C)、(D)で説明したように、払出モータ189の
正転ON開始直後の不安定状態に伴なう玉払出検出器1
87による誤検出に伴なうトラブルを防止できる。
【0125】このS52Cの処理が行なわれた後S61
8の処理が行なわれた結果、制御は再度賞球ON時処理
(PS1ON)のサブルーチンプログラムに移行する。
そして、この段階では、払出モータ189が逆転制御モ
ードにおける休止状態になっているために、S464に
よりNOの判断がなされる。そして払出モータ189が
次に逆転制御され、さらに休止状態となり、その後正転
状態となるのであり、その正転状態となった段階でS4
64によりYESの判断がなされる。その段階でもなお
かつプロセスタイマが終了するまで玉の払出がないと判
断された場合には、再度S47Cにより玉が少ないNG
フラグがセットされ、制御がS500のステップに進
み、S504以降の逆転制御モードが再度実行される。
そして、今回の逆転制御モードは2回目の実行であるた
め、モータ逆転フラグが「4」となっており、その状態
でS527の処理によりモータ逆転フラグが「5」とな
り、2回目の逆転制御モードにおける払出モータ189
の休止状態に入る。そして、2回目の逆転制御モードに
おける逆転動作が行なわれて次に休止状態となり再度正
転状態となった段階で、再度前記S46B,S477に
よる玉払出有無のチェックが行なわれ、この段階でもな
おかつ玉の払出がないと判断された場合には、前述と同
様にS500によりYESの判断がなされる。そしてそ
の場合には、2回目の逆転制御モードが終了している段
階であるために、S517によりYESの判断がなさ
れ、S51Cに進み、出玉無(少)エラーを表すランプ
ステータスのセット処理がなされ、S57Bに進む。
【0126】前記S638の処理が行なわれた結果、以
降制御がS318の当たり玉排出確認の処理に移行す
る。
【0127】図29は、当たり玉排出確認(PSOLC
HK)のサブルーチンプログラムを示すフローチャート
である。このサブルーチンプログラムは、賞球インター
バル時間終了までに入賞玉処理装置115による入賞玉
(当たり玉)の正常な排出動作が行なわれたか否かを確
認するためのものである。まず642により、当たり玉
排出ソレノイド127のエラーが生じているか否かの判
断がなされ、生じていない場合にはS65Eに進み、当
たり玉排出ソレノイド起動中であるか否かの判断がなさ
れる。当たり玉排出ソレノイドがONになった後におい
てその当たり玉が未だ排出されていない場合にはS65
EによりYESの判断がなされる。また、当たり玉が正
常に排出された場合にはS65EによりNOの判断がな
されてS661に進み、賞球インターバル時間が経過し
たか否かの判断がなされ、経過した段階でS66Dによ
り賞球動作回数更新処理が行なわれ、次に、S670に
よりプロセス通常時データセット処理が行なわれる。
【0128】当たり玉排出ソレノイドにエラーが生じて
いる場合にはS646に進み、当たり玉排出ソレノイド
起動中であるか否かの判断がなされる。当たり玉がなか
った場合にはS646によりNOの判断がなされてS6
49に進み、玉排出時エラーを表すランプステータスの
セット処理が行なわれ、S653に進み、プロセスをエ
ラー状態にセットする処理が行なわれる。当たり玉はあ
るが2回当たり玉排出ソレノイドの励磁を試みてもその
当たり玉が排出されなかった場合(たとえば玉詰まり等
のエラーが考えられる)、S646によりYESの判断
がなされてS657に進み、当たり玉が排出されずエラ
ーを表すランプステータスのセット処理が行なわれる。
次にS65Aに進み、ブザーをエラー状態にセットする
処理が行なわれる。
【0129】図29(B)は、エラーパワーOFF待ち
処理(PERR)のサブルーチンプログラムを示すフロ
ーチャートである。このサブルーチンプログラムが実行
されるエラーの場合、再度電源をONしないと復帰でき
ないエラーである。まずS674により、モータ制御フ
ラグ,出力バッファをクリアし、S676に進み、当た
り玉排出ソレノイドデータをクリアし、S67Dによる
通常時のエラーチェック処理が行なわれる。
【0130】図30(A)は、前記S435に示された
当たり玉排出ソレノイド制御(PSOLCL)のサブル
ーチンプログラムを示すフローチャートである。S72
0において排出ソレノイドタスクが起動中であるか否か
の判断がなされ、起動中である場合にはタスクフラグ対
応処理に分岐する。そのタスクフラグ対応処理は、PS
OLCL00〜PSOLCL40にそれぞれ示されてい
る。
【0131】まず、図30(C)の当たり玉排出ソレノ
イド動作開始時処理(PSOLCL00)のサブルーチ
ンプログラムに分岐する。S734により、当たり玉排
出ソレノイドデータがクリアされ、S736により、当
たり玉バウンド防止時間(T1、たとえば100mse
c)をソレノイドタイマにセットする処理がなされる。
この当たり玉バウンド防止時間は、入賞玉(当たり玉)
が流下してきて第2玉止部材130に衝突した段階でそ
の衝突力により当たり玉がバウンドするのであり、その
バウンドが収まるまで待つための時間である。次にS7
3Eに進み、次状態プロセスをセットする処理がなされ
る。その結果、以降制御が当たり玉バウンド防止処理
(PSOLCL10)に移行する。
【0132】図30(D)は、当たり玉バウンド防止処
理(PSOLCL10)のサブルーチンプログラムを示
すフローチャートである。S741には、当たり玉排出
ソレノイドデータをクリアする処理が行なわれ、S74
3に進み、ソレノイドタイマが終了したか否かの判別が
行なわれる。このソレノイドタイマは、前記S736に
よりセットされた当たり玉バウンド防止時間を計時する
ものであり、終了していなければそのままサブルーチン
プログラムが終了するが、終了した場合にはS748に
進み、当たり玉の通過検出をスタートさせる処理が行な
われる。このように、当たり玉バウンド防止時間が経過
して初めて当たり玉の通過制御動作がスタートするため
に、当たり玉のバウンド中に当たり玉の通過制御動作が
スタートしたことに伴なう誤検出のエラーを防止するこ
とができる。次にS34Eに進み、ソレノイドタイマに
排出ソレノイドON前時間(たとえば18msec)が
セットされる。次にS756に進み次状態にプロセスが
セットされる。その結果、以降制御は当たり玉排出ソレ
ノイドON前処理(PSOLCL20)に進む。
【0133】この処理のサブルーチンプログラムは図3
0(E)に示されている。まずS759により、当たり
玉排出ソレノイドデータをクリアし、S75Bに進み、
ソレノイドタイマが終了したか否かの判断がなされる。
このソレノイドタイマは、前記S74Eによりセットさ
れた排出ソレノイドON前時間である。そして、終了し
た段階でS760に進み、ソレノイドタイマに排出ソレ
ノイドON時間(たとえば200msec)をセットす
る処理がなされる。そして、S760の処理が行なわれ
た後においては、制御が当たり玉排出ソレノイドON時
処理(PSOLCL30)に進む。
【0134】図31(A)は、この当たり玉排出ソレノ
イドON時処理(PSOLCL30)のサブルーチンプ
ログラムを示すフローチャートである。S36Bによ
り、当たり玉排出ソレノイドデータをONにセットし、
次にS76Dに進み、ソレノイドタイマが終了したか否
かの判断がなされる。このソレノイドタイマは、前記S
760でセットされた排出ソレノイドON時間のことで
ある。そして、ソレノイドタイマが終了しない段階で
は、S76DによりNOの判断がなされるために、この
サブルーチンプログラムが実行される度にS76Bによ
り当たり玉排出ソレノイドデータのONがセットされる
ことになり、当たり玉排出ソレノイド127がONに制
御され続けることとなる。そして、ソレノイドタイマが
終了した段階でS772に進み、当たり玉排出ソレノイ
ドをクリアしてOFFにする処理がなされる。この段階
で、当たり玉排出ソレノイド127がOFFに制御され
る。そしてS774に進み、次状態にプロセスをセット
する処理がなされる。その結果、以降制御は当たり玉排
出ソレノイドOFF時処理(PSOLCL40)のサブ
ルーチンプログラムに移行する。
【0135】このサブルーチンプログラムは、図31
(B)に示されている。S777により、当たり玉排出
ソレノイドデータをクリアする処理がなされ、S779
により玉有検出があったか否かの判断がなされる。この
S779の判断は、後述する当たり玉検出スイッチチェ
ック処理のサブルーチンプログラムにおけるSA13の
ステップにより当たり玉通過有フラグがセットされてい
るか否かに基づいて行なわれる。当たり玉通過有フラグ
がセットされている場合にはS77Dに進み、玉なし検
出が行なわれた否かの判断がなされる。この判断は、後
述する当たり玉検出スイッチチェック処理のサブルーチ
ンプログラムにおけるSA21のステップにおいて、当
たり玉なしフラグがONにセットされているか否かに基
づいて行なわれる。当たり玉有フラグがセットされてお
りかつ当たり玉なしフラグがセットされているというこ
とは、第2玉止部材130により係止された当たり玉が
現に存在しており、その当たり玉が排出ソレノイド12
7が励磁されることにより下方に通過してその当たり玉
が検出されない状態となったことを意味しており、その
場合には、S781に進み、玉通過チェックフラグをク
リアする処理がなされる。そしてS788に進み、ソレ
ノイドタスク異常終了クリア,ソレノイドタスク起動ク
リアの処理が行なわれる。
【0136】一方、SA13による当たり玉通過有フラ
グがセットされていない場合すなわち当たり玉がなかっ
た場合にはS779によりNOの判断がなされてS78
Dに進み、ソレノイドタスク異常セット,ソレノイドタ
スク起動クリアの処理がなされる。
【0137】また、SA13により当たり玉通過有フラ
グがセットされているがSA21による当たり玉なしフ
ラグがONにセットされていない場合すなわち第2玉止
部材130により実際に当たり玉が係止されていた状態
で排出ソレノイド127が励磁されたにもかかわらず入
賞玉検出器122がOFFに切換わらない場合には、S
792に進み、排出NG1回目のチェック処理がなされ
る。そして、S794により、1回目であると判断され
た場合にはS797に進み再トライ待ち時間(T5、た
とえば500msec)がセットされ、S79Fに進
み、プロセスを次状態にセットする処理がなされる。そ
の結果、以降制御が2回目の排出開始待ち処理(PSO
LCL50)のサブルーチンプログラムに移行し、再度
当たり玉の排出制御が試みられる。その再度の排出制御
が行なわれたにもかかわらずS77DによりNOの判断
がなされた場合には、排出NGが2回目であるためにS
794によりNOの判断がなされ、S7A2に進み、ソ
レノイドタスク異常終了セットがなされ、異常状態で終
わった状態となる。
【0138】図31(C)は、前記S79Fのセット処
理が行なわれた場合に実行される2回目の排出開始待ち
処理(PSOLCL50)のサブルーチンプログラムを
示すフローチャートである。S7A5により、排出ソレ
ノイドデータがクリアされ、S7A7によりソレノイド
タイマが終了したか否かの判断がなされる。このソレノ
イドタイマは前記S797によりセットされた再トライ
待ち時間のことである。そして、再トライ待ち時間が経
過した段階でS7A7によりYESの判断がなされてS
7ACに進み、ソレノイドタイマに排出ソレノイドON
時間がセットされる。次に、S7B4に進み、プロセス
を次状態にセットする処理が行なわれ、以降制御が再度
当たり玉排出ソレノイドON時処理(PS0LCL3
0)のサブルーチンプログラムに移行する。その結果、
再度排出ソレノイド127が励磁されて玉の排出制御が
試みられる。
【0139】図30の(B)は、排出ソレノイドのプロ
セスデータが化けて異常な値となった場合に実行される
サブルーチンプログラムである。排出ソレノイドのプロ
セスデータは、正常な状態においては0〜7の範囲内に
あるはずであるが、RAMのデータ異常等によりこの値
が8以上となった場合には、このサブルーチンプログラ
ムが実行される。まずS72Cにより当たり玉排出ソレ
ノイドデータがクリアされ、S72Eによりソレノイド
フラグがクリアされ、かつソレノイドタスクがクリアさ
れる。
【0140】図32(A)は、前記S630,S670
で示された、プロセス通常時のデータセット(PNRM
ST)のサブルーチンプログラムを示すフローチャート
である。S800により、データ0クリアされ、S80
3により、ブザーNO.とプロセスNO.を通常時デー
タにセットする処理が行なわれる。次に、S807に進
み、玉貸状態であるか否かの判断がなされ、玉貸状態で
あった場合にはS80Aに進み、玉貸中終了フラグがク
リアされ、BRQ信号フラグがクリアされる。これは、
玉貸動作が終了したために玉貸動作中に必要となった各
フラグをクリアするのである。次にS80Eに進み、プ
ロセスタイマに通常時待ち時間(玉貸動作インターバル
時間、たとえば150msec)をセットする処理がな
され、S819に進み、プロセス状態セット処理がなさ
れる。このプロセス状態セット処理は後述する図33
(C)に示されている。
【0141】一方、玉の払出が賞球払出モードであった
場合にはS807によりNOの判断がなされてS813
に進み、プロセスタイマをクリアし、賞球時を表すラン
プステータスをクリアする処理がなされた後S819に
進む。
【0142】図32(B)は、前記S435,S800
により示されたデータクリア(PDAT1CLR)のサ
ブルーチンプログラムを示すフローチャートである。こ
のサブルーチンプログラムは、払出関連データおよびエ
ラー関連カウンタをクリアするためのものである。S8
1DによりXAレジスタ保存処理が行なわれ、S81E
により、賞球モータ払出個数のクリア,払出玉個数のク
リア,各エラーカウンタのクリア処理が行なわれる。次
にS82Cに進み、XAレジスタ復帰処理が行なわれ
る。
【0143】図32(C)は、前記S67Dにより示さ
れた通常時のエラーチェック,ワーニングチェック処理
(PNNGCK)のサブルーチンプログラムを示すフロ
ーチャートである。このサブルーチンプログラムは、賞
球センサエラーあるいは満タンスイッチがONのときに
CY(キャリイ)をセットし、それ以外のときにはCY
をクリアするものである。具体的には、S82Eによ
り、賞球センサエラーのチェックを行ない、エラーが発
生している場合にはそのままサブルーチンプログラムが
終了する。その結果、CYの値は「1」となる。一方、
エラーであると判断された場合にはS833に進み、満
タンスイッチ114がONになっているか否かの判断が
なされ、ONになっている場合にはそのままサブルーチ
ンプログラムが終了する。その結果、CYの値は「1」
となる。一方、満タンスイッチがONになっている場合
にはS835に進み、CYをクリアする処理がなされ
る。その結果、CYの値は「0」となる。
【0144】図33(A)は、S82Eで示された賞球
センサエラー発生チェック処理(PNGTICK)のサ
ブルーチンプログラムを示すフローチャートである。S
837により、エラー発生回数の最大値をチェックする
処理が行なわれる。このチェック処理の具体的内容は、
図33(B)のサブルーチンプログラムに示されてい
る。次にS842に進み、エラーがあればエラー発生回
数を加算する処理が行なわれる。これは、エラー回数カ
ウンタを「1」加算する処理である。次にS848に進
み、CYがONであるか否かの判断がなされる。前記図
33(B)に示されたサブルーチンプログラムによりC
Yの値が「1」となっている場合にはS858に進み、
CYの値を反転する処理が行なわれる。一方、CYの値
が「0」となっている場合にはS84Aに進み、エラー
時を表すランプステータスをセットし、S84Cに進
み、エラープロセスをセットし、S857によりCYを
セットする処理がなされてCYの値が「1」となり、次
にS858の処理により、CYの値が「0」となる。前
記S84Cの処理の結果、以降制御がS31Dに示され
たエラーパワーOFF待ち処理に移行する。
【0145】図33(B)は、S837により示された
エラー発生チェック(PNGCMP)のサブルーチンプ
ログラムを示すフローチャートである。このサブルーチ
ンプログラムは、エラー発生回数(すなわち通常時に賞
球センサがONした回数)をチェックし、エラー発生回
数が最大値をオーバしたならば、CYをセットし、最大
値未満であればCYをクリアするものである。まずS8
5AによりXAレジスタ保存処理が行なわれる。S85
Bにより、玉払出検出器(賞球センサ)187がONし
ていないと判断されればS85Fに進みCYをクリアし
て「0」にする処理が行われる。一方、玉払出検出器
(賞球センサ)187がONになれば、S86Aに進
み、エラー発生回数にその玉払出検出器187のONに
なった回数を加算する処理がなされ、その加算値がエラ
ー最大値をオーバしたか否かの判断がS871により行
なわれる。オーバしていなければS874に進み、XA
レジスタ復帰処理が行なわれるが、オーバしている場合
にはS871に進みCYをセットして「1」にする処理
が行なわれた後S874に進む。そしてこのCYの値が
前記S848により判別されるのである。
【0146】図33(C)は、前記S819により示さ
れたプロセスデータセット(PPROCST)のサブル
ーチンプログラムを示すフローチャートである。S87
8によりHレジスタの値に従ってプロセスナンバーをセ
ットし、S87Cにより、BCレジスタとDEレジスタ
の値に従ってプロセスタイマをセットし、S884によ
り、Lレジスタの値をAレジスタに格納する処理がなさ
れ、そのAレジスタの値に従ってブザーナンバーをセッ
トする処理がS886により行なわれ、次にS88Bに
進み、ブザーデータ先頭アドレスがセットされる。な
お、前記S87CによるBCレジスタは、プロセスタイ
マの下位8ビットを記憶しており、DEレジスタは、プ
ロセスタイマの上位8ビットを記憶しているものであ
る。また前記S88Bの具体的内容は図47(B)に示
すサブルーチンプログラムに示されている。
【0147】図34(A)は、前記S477に示された
プロセスタイマ終了チェック(PPINTCK)のサブ
ルーチンプログラムを示すフローチャートである。S9
3Fにより、賞球動作プロセスタイマの16ビット減算
処理(図34(C)のP16DEC)が行なわれ、次に
S94Eにより、CYの値を反転する処理が行なわれ
る。
【0148】図34(B)は、前記S76Dのソレノイ
ドタイマ終了チェック(PSTIMCK)のサブルーチ
ンプログラムを示すフローチャートである。S950に
より、排出ソレノイドタイマの16ビット減算処理(P
16DEC)が行なわれ、S95Fにより、CYの値を
反転する処理が行なわれる。
【0149】図34(C)は、前記S93FおよびS9
50等による16ビット減算処理(P16DEC)のサ
ブルーチンプログラムを示すフローチャートである。ま
ずS961により、CYをセットして「1」にし、S9
62に進み、XAレジスタ−1=0であるか否かの判断
がなされ、0でない場合にはそのままサブルーチンプロ
グラムが終了する。その結果、S94EまたはS94F
により反転されてCYの値は「0」となる。このCYの
値が「0」の場合には処理中を意味し、CYの値が
「1」の場合には終了した旨を表わす。
【0150】一方、S962によりYESの判断がなさ
れた場合にはS966に進み、BCレジスタ−1=0で
あるか否かの判断がなされる。そして、NOの判断がな
された場合にはS970に進み、XAレジスタにFFH
をセットする処理がなされる。一方、BCレジスタ−1
=0の場合にはS96Aに進み、XAレジスタとBCレ
ジスタとをクリアする処理がなされ、S96Eに進み、
CYをクリアする処理がなされる。その結果、CYの値
が「0」となり、前記S94EまたはS94Fにより反
転されて最終的にCYの値が「1」となる。その結果、
賞球プロセスタイマまたはソレノイドタイマが終了した
状態になる。
【0151】図34(D)は、前記S1BCにより示さ
れた当たり玉検出スイッチチェック(PIATRA)の
サブルーチンプログラムを示すフローチャートである。
SA00により玉有りか否かの判断がなされる。この判
断は、入力ポートの状態に基づいて行なわれる。玉有と
判断された場合にはSA04に進み、玉ONしっぱなし
か否かの判断がなされる。この判断は、SA00により
YESの判断が継続して行なわれてその判断が予め定め
られた最大値だけ継続したか否かを判断するものであ
り、その最大値だけ継続した場合にはSA04によりY
ESの判断がなされSA10に進む。一方、未だにその
最大値に達していない場合にはSA0Bに進み、玉有り
検出時間になったか否かの判断がなされる。このサブル
ーチンプログラムが複数回実行されてSA00により連
続して複数回YESの判断がなされた場合には、SA0
BによりYESの判断がなされ、SA0Eに進み、当た
り玉有フラグがセットされる。この当たり玉有フラグ
は、後述するように、景品玉の払出制御に利用される。
次にSA10に進み、玉通過をチェックしなければなら
ないタイミングになったか否かの判断がなされ、未だに
そのタイミングに達していない場合にはそのままサブル
ーチンプログラムが終了するが、そのタイミングに達し
た段階でSA13に進み、当たり玉通過有フラグがセッ
トされる。
【0152】そして、排出ソレノイド127が励磁され
て当たり玉が通過して下方に落下すれば、SA00によ
りNOの判断がなされ、SA16に進み、当たり玉有フ
ラグをOFFにセットし、SA18に進み、当たり玉検
出ONカウンタをクリアし、SA1Bに進み、玉の通過
チェックをしなければならないタイミングに達したか否
かの判断がなされ、達した段階でSA1Eに進み、当た
り玉通過有フラグがONになっているか否かの判断がな
される。そして、前記SA13により当たり玉通過有フ
ラグがセットされている場合にはYESの判断がなされ
てSA21に進み、当たり玉なしフラグがONにセット
される。
【0153】図35は、前記S1BFにより示された打
止モードスイッチチェック(PITM)のサブルーチン
プログラムを示すフローチャートである。SA24によ
り打止モードスイッチがONになっているか否かの判断
がなされる。打止モードスイッチ154(図12参照)
が操作されてONになっている場合には、SA24によ
りYESの判断がなされてSA28に進み、打止モード
スイッチONカウンタを「1」加算する処理がなされ
る。次にSA2Bに進み、打止モードスイッチがONし
っぱなしか否かの判断がなされる。打止モードスイッチ
が予め定められた時間継続してONになっている場合に
はこのSA2BによりYESの判断がなされるが、未だ
に予め定められた時間に達していない場合にはSA2E
に進み、打止モードスイッチONカウンタセーブ処理を
行ない、SA2Fに進み、ON検出時間に達したか否か
の判断がなされ、達した段階でSA32に進み、打止モ
ードフラグをONにし、SA34に進み、打止モードス
イッチをOFFカウンタをクリアする処理がなされる。
【0154】一方、打止モードスイッチがONになって
いない場合にはSA38に進み、打止モードスイッチO
FFカウンタを「1」加算する処理が行なわれ、SA3
Bに進み、OFFしっぱなしであるか否かの判断がなさ
れる。打止モードスイッチが予め定められた時間OFF
になっている場合にはSA42に進むが、未だに予め定
められた時間OFFになっていない場合にはSA3Eに
進み、打止モードスイッチOFFカウンタセーブ処理を
行ない、SA3Fに進み、OFF検出時間になったか否
かの判断がなされる。そしてOFF検出時間になった段
階でSA42に進み、打止モードフラグをOFFにし、
SA44に進み、打止モードスイッチONカウンタをク
リアする処理が行なわれる。
【0155】図36(A)は、前記S21Cにより示さ
れた玉切れスイッチチェック(PIUMU)のサブルー
チンプログラムを示すフローチャートである。SA48
により、玉切れスイッチがONになっているか否かの判
断がなされる。玉切れスイッチ87a,87bがONの
場合すなわち玉切れ状態でない場合にはSA4Cに進
み、玉切れスイッチOFFカウンタをクリアし、SA5
0に進み、玉切れスイッチONカウンタを「1」減算す
る処理がなされる。そして、SA60によりその減算値
が「0」になったか否かの判断がなされ、なった段階で
SA62に進み、玉切れ検出フラグをONにし、SA6
4により、玉切れランプをクリアする処理が行われる。
【0156】一方、玉切れスイッチ87a,87bがO
FFとなり玉切れ状態が検出されれば、SA67に進
み、玉切れスイッチOFFカウンタを「1」加算し、S
A6Bに進み、OFFしっぱなしであるか否かの判断が
なされる。玉切れスイッチ87a,87bが予め定めら
れた時間継続してOFFになった場合にはSA6Bによ
りYESの判断がなされるが、未だにその予め定められ
た時間継続してOFFになっていない場合にはSA76
に進み玉なし判定値に達したか否かの判断がなされる。
そして、このサブルーチンプログラムが複数回実行され
てその度にSA67により加算動作が行なわれ、その加
算値が玉なし判定値に達したとSA76により判断され
た時点で、SA78に進み、玉有状態から玉なし状態に
変化したか否かの判断がなされる。たとえば電源投入時
等からすでに玉なし状態であった場合には、玉有状態か
ら玉なし状態に変化したわけではないために、SA78
によりNOの判断がなされるが、元々玉有状態であった
ものが玉なし状態に変化した場合には、SA84に進
み、可変単位時間係数に「1」加算する処理が行なわれ
る。この可変単位時間係数は、賞球インターバル時間を
定めるための基準となる係数であり、玉有状態から玉な
し状態になったために、この可変単位時間計数を「1」
だけ加算して賞球インターバル時間を少し長い時間に変
更するのである。
【0157】次にSA86に進み、可変単位時間対応賞
球インターバル時間をセットする処理が行なわれる。こ
の処理は図36(B)に示されている。次にSA89に
進み、連続賞球回数をクリアする処理が行なわれる。こ
の連続賞球回数は、入賞玉が比較的短い時間に連続的に
発生し、連続的に賞球動作が行なわれている場合にその
連続賞球動作回数をカウントしたカウント値であり、こ
れについては後述する。そして、玉切れ状態になったた
めに、連続賞球動作が行なわれなくなり、このSA89
により連続賞球回数をクリアするのである。
【0158】次にSA8Dに進み、玉切れ復帰までのタ
イマをセットする処理が行なわれる。この玉切れ復帰ま
でのタイマとは、玉切れ状態が復帰して玉切れスイッチ
87a,87bがONとなり玉切れなし状態が検出され
た後においても、所定の時間だけ遅延させた後玉切れ検
出フラグをONにして復帰状態にするためのものであ
る。このSA8Dの処理は、前記SA50の玉切れスイ
ッチONカウンタに玉切れ復帰までの時間をセットする
処理であり、ここでセットされた時間が前記SA50よ
り「1」ずつ減算されるのである。次にSA95に進
み、玉切れ状態がセットされ、玉切れを表すランプステ
ータスがセットされる。
【0159】図36(B)は、SA86に示された可変
単位時間計数対応賞球インターバル時間セット処理(U
NV TSET)のサブルーチンプログラムを示すフロ
ーチャートである。まずSA9Aにより、可変単位時間
計数×2を計算し、次にSAA4に進み、対応賞球イン
ターバルテーブルデータをロードする処理が行なわれ
る。この処理は、、前記SA9Aの計算結果の値を添字
として、ROMに記憶されている対応賞球インターバル
テーブルをテーブルルックアップし、前記SA9Aの計
算値に対応するところのテーブルデータである賞球イン
ターバル時間をロードする処理である。そして、そのロ
ードされた賞球インターバル時間がSAAEによりセッ
トされる。これにより、新たな賞球インターバル時間が
セットされ、賞球インターバル時間の変更制御が行われ
る。
【0160】図37は、前記S248に示された満タン
スイッチチェック(PIFUL)のサブルーチンプログ
ラムを示すフローチャートである。SB00により、満
タンスイッチ114がONになっているか否かの判断が
なされ、ONになり満タン状態であることが検出されれ
ばSB04に進み、満タンスイッチONカウンタを
「1」加算する処理が行なわれる。次にSB08に進
み、ONしっぱなしか否かの判断がなされる。予め定め
られた時間満タンスイッチが継続してONになった場合
にはSB08によりYESの判断がなされるが、その予
め定められた時間にまでON状態が継続していない段階
では、SB0Bに進み判定時間以上ON状態が継続した
か否かの判断がなされる。そして、満タンスイッチON
カウンタの値に基づいて判定時間以上ON状態が継続し
たと判断されればSB0BによりYESの判断がなされ
てSB14に進み、満タンスイッチOFFカウンタをク
リアし、SB17に進み、満タンスイッチフラグをON
にする処理が行なわれる。
【0161】一方、満タンスイッチ114がOFF状態
で満タン状態になっていないことが検出されれば、SB
1Aに進み、満タンスイッチOFFカウンタを「1」加
算し、SB1Dに進み、OFFしっぱなしであるか否か
の判断がなされる。予め定められた時間継続してOFF
状態になっている場合にはSB1DによりYESの判断
がなされるが、未だに予め定められた時間だけOFF状
態が継続していない場合にはSB21に進み、判定時間
以上になったか否かの判断がなされる。そして、満タン
スイッチOFFカウンタの値に基づいて判定時間以上O
FF状態が継続したと判断されればSB24に進み、満
タンスイッチONカウンタをクリアし、SB28に進
み、満タンスイッチフラグをOFFにする制御が行なわ
れる。
【0162】図38は、前記S1B0,S1DC,S2
13,S239に示された賞球センサ計数処理(PSE
NS)サブルーチンプログラムを示すフローチャートで
ある。SB2Bにより、賞球センサがONになっている
か否かの判断がなされる。玉払出検出器(賞球センサ)
187がONになっていれば、SB2Fに進み、賞球セ
ンサONカウンタを「1」加算する処理が行なわれ、S
B32に進み、ONしっぱなしであるか否かの判断がな
される。予め定められた時間継続してONになっている
場合にはSB32によりYESの判断がなされてSB3
4により賞球センサONカウンタをクリアする処理がな
されるが、未だに予め定められた時間継続してONにな
っていない場合にはSB39に進み、賞球センサONカ
ウンタの値を判定し、その値に基づいてON判定時間に
なったか否かの判断がSB3Aにより行なわれる。そし
て、このサブルーチンプログラムが複数回実行されてS
B2Fにより加算された結果賞球センサONカウンタが
ON判定時間に相当する値に達した段階で、SB3Aに
よりYESの判断がなされSB3Cに進み、賞球センサ
マスクフラグがONになっているか否かの判断がなされ
る。この賞球センサマスクフラグは、前述したように、
払出モータ189の正転ONになった直後の不安定な状
態に伴なう払出検出器187による切欠部192の検出
に基づいた誤判定を防止するためのものであり、この賞
球センサマスクフラグがONの期間中はSB3Cにより
YESの判断がなされ、玉払出検出器(賞球センサ)1
87による切欠部192の検出を受付けないように制御
される。そして、賞球センサマスクフラグがOFFにな
った段階でSB3Fに進み、賞球センサOFF時間のチ
ェックが行なわれる。
【0163】このチェックは、今回の賞球センサのON
への切換わり以前の段階における賞球センサのOFFに
なっている時間をチェックするものであり、SB45に
より短すぎると判断された場合にはSB47によりセン
サショートNGがセットされる。これは、スクリュー1
88が微動して切欠部192の微動を玉払出検出器(賞
球センサ187)が検出するというチャタリング現象が
発生した場合、センサショートNGをセットしてチャタ
リング異常が発生したことを記憶しておくのである。
【0164】次にSB49に進み、賞球センサOFFカ
ウンタをクリアする処理が行なわれ、SB4Cに進み、
払出モータ189が正転しているか否かをチェックする
処理が行なわれる。そして逆転している場合にはそのま
まサブルーチンプログラムが終了するが、正転している
場合にはSB51に進み、センサNGがセットされてい
るか否かの判断が行なわれ、セットされている場合には
SB54に進み、センサショートNGをクリアしてサブ
ルーチンプログラムが終了する。その結果、モータが逆
転している場合のみセンサショートNGがセットされた
ままの状態となり、モータが正転している場合にはセン
サショートNGがクリアされた状態となる。
【0165】SB51によりセンサNGがセットされて
ないと判断された場合にはSB57に進み、賞球センサ
ON回数を「1」加算する処理が行なわれる。この賞球
センサON回数は、前述したS549の判断に用いられ
る。次にSB5Fに進み、玉の払出が玉貸モードである
か否かの判断がなされ、玉貸モードである場合にはその
ままサブルーチンプログラムが終了するが、賞球モード
であった場合にはSB61に進み、補給情報データをセ
ットする処理が行なわれる。これは、所定個数(たとえ
ば10個)の景品玉の払出により1パルス補給情報を外
部(たとえばホール用管理コンピュータ)に出力するた
めの処理である。
【0166】一方、玉払出検出器(賞球センサ)187
がOFFの場合にはSB2BによりNOの判断がなされ
SB65に進み、賞球センサマスクフラグがONになっ
ているか否かの判断がなされ、ONになっている場合に
はそのままサブルーチンプログラムが終了し、OFFに
なった段階でSB68に進む。SB68では、賞球セン
サOFFカウンタを「1」加算する処理が行なわれ、S
B6BによりOFFが予め定められた時間継続したか否
かの判断がなされ、している場合にはSB83に進む
が、未だにOFF状態が予め定められた時間継続してい
ない場合にはSB70に進み、OFF判定値以上になっ
たか否かの判断がなされる。そして、このサブルーチン
プログラムが複数回実行されてその度に継続してSB2
BによりNOの判断がなされてSB68により加算処理
が行なわれ、その結果賞球センサOFFカウンタの値が
OFF判定値以上になったとSB70により判断された
段階で、SB73に進み、賞球センサON時間が短いか
否かの判断がなされる。この判断も、前記SB45と同
じ主旨であり、切欠部192の微動を賞球センサが検出
することによる誤動作を防止するためのものである。そ
して、短すぎるとSB73が判断した場合にはSB81
に進み、センサショートNGがセットされ、SB83に
進み、賞球センサONカウンタをクリアする処理が行な
われる。
【0167】図39(A)は、SB61に示された補給
情報データセット(PHKYSET)のサブルーチンプ
ログラムを示すフローチャートである。SB87によ
り、玉貸出カウンタを「1」加算する処理が行なわれ
る。これは、図38に示したサブルーチンプログラムに
より景品玉が正常に1個払出されたと判断されたことに
伴い、その払出数をSB87のカウンタに加算記憶して
おくためのものである。そしてSB8Fにより、そのカ
ウンタの値が賞球数10個以上に達したか否かの判断が
行なわれ、達していない場合にはそのままサブルーチン
プログラムが終了するが、達した段階でSB9Eに進
み、補給情報動作カウンタを「1」加算する処理が行な
われる。そして、補給情報が外部(たとえばホール管理
用コンピュータ)に補給情報出力端子79d(図2参
照)から出力される。図39(D)は、前記S2EDに
示されたカードリーダ制御(PCRCL)のサブルーチ
ンプログラムを示すフローチャートである。SC22に
より、プロセスカウンタ(図22に示されたプロセスN
O)がプロセスエラーであるか否かの判断がなされ、プ
ロセスエラーのときにはそのままサブルーチンプログラ
ムが終了するが、プロセスエラー以外のときにはSC2
7に進み、カードリーダ制御フラグに対応する処理へ分
岐する。この処理は、PCRCL00〜PCRCL70
に示すサブルーチンプログラムである。
【0168】まず、図39(C)に示されたB RDY
信号チェック処理(PCRCL00)のサブルーチンプ
ログラムが実行される。このサブルーチンプログラム
は、カードリーダ(カードユニット50)がエラー状態
でないときに(SC30によりNOの判断がされた場
合)、EXS信号フラグをOFFにし(SC35)B
RDY信号を検出し(SC37)、カードリーダ(カー
ドユニット50)との接続が行なわれている場合(SC
3AによりNOの判断がなされた場合)に、SC3Eに
より、T0最終リミット時間がセットされ、SC42に
より、カードリーダ制御フラグを次状態にセットする処
理が行なわれる。その結果、以降制御はT0最小チェッ
ク処理のサブルーチンプログラムに移行する。
【0169】図40(A)は、T0最小チェック処理
(PCRCL10)のサブルーチンプログラムを示すフ
ローチャートである。SC44によりB RDY信号フ
ラグがONになっているか否かの判断がなされる。そし
てカードユニット制御用マイクロコンピュータ210か
らユニット動作信号(B RDY)が払出制御用マイク
ロコンピュータ220に入力されてB RDY信号フラ
グがONになっている場合にはSC48に進み、BRQ
信号がONになっているか否かの判断がなされて、なっ
ていない場合にはSC4Cに進み、T0タイマが終了し
たか否かの判断がなされる。T0タイマは、前記SC3
Eによりセットされた最小リミット時間のことであり、
B RDY信号がON変化してからこの最小リミット時
間の間はBRQ信号がONに変化しないようになってい
る。ところが、エラーが発生して、前記最小リミット時
間が経過する以前の段階でBRQ信号がONになれば、
SC48によりYESの判断がなされてSC4Aに進
み、T0エラーセットへ分岐する処理が行なわれる。
【0170】一方、最小リミット時間が経過するまでB
RQ信号がONにならなかった場合にはSC4Cにより
YESの判断がなされてSC52に進み、T0タイマリ
ミットチェックが行なわれてSC56によりカードリー
ダ制御フラグが次状態へ移行する。その結果、以降制御
がPCRCL20のサブルーチンプログラムに移行す
る。
【0171】また、SC44によりNOの判断がされた
場合には、SC46に進み、カードリーダ制御フラグが
クリア(図39のPCRCLER)されて、以降制御が
図39(C)に示したPCRCL00のサブルーチンプ
ログラムに進む。
【0172】図40(b)は、T0最大チェック(PC
RCL20)のサブルーチンプログラムを示すフローチ
ャートである。まずSC5Bにより、B RDY信号が
ONであるか否かの判断がなされ、ONでない場合には
SC5Dによりカードリーダ制御フラグがクリア(図3
9のPCRCLER)されて制御は前記PCRCL00
のサブルーチンプログラムに移行する。一方、B RD
Y信号がONの場合にはSC5Fに進み、BRQ信号が
ONであるか否かの判断がなされ、ONでない場合には
SC62に進み、T0タイマが終了したか否かの判断が
なされる。このT0タイマは、前記S52によりセット
されたT0タイマリミットの時間であり、正常な動作を
している限りこのタイマリミットが経過するまでの間に
BRQ信号がONになるはずである。
【0173】ところが、エラーが発生してT0タイマリ
ミットが経過したにもかかわらずBRQ信号がONにな
らなかった場合にはSC62によりYESの判断がなさ
れてSC68に進み、T0エラーセット,T0エラーを
表すランプステータスセットがなされる。そしてSC6
Cに進み、カードリーダ制御フラグがクリアされて以降
制御はPCRCL00のサブルーチンプログラムに移行
する。
【0174】一方、T0タイマリミットが経過する以前
の段階でBRQ信号がONになればSC5FによりYE
Sの判断がなされてSC71に進み、EXS信号出力待
ちタイマがセットされ、SC75により、カードリーダ
制御フラグが次状態にセットされる。その結果、以降制
御がPCRCL30のサブルーチンプログラムに移行す
る。
【0175】図41は、EXS信号出力待ち処理(PC
RCL30)のサブルーチンプログラムを示すフローチ
ャートである。SC79により、B RDY信号がON
になっているか否かの判断がなされ、なっていない場合
にはSC7Bにより、カードリーダ制御フラグがクリア
(図39のPCRCLER)され、制御がPCRCL0
0のサブルーチンプログラムに移行する。一方、B R
DY信号がONになっている場合にはSC7Dに進み、
EXS信号出力可能状態であるか否かをチェックする処
理が行なわれる。そして、SC80に進み、玉貸可能で
あるか否かの判断が行なわれる。この判断は、図43
(B)に示されたサブルーチンプログラムにおけるCY
のセット状態に基づいて判断され、CYが「0」のとき
にはNOと判断されて「1」のときにはYESの判断が
なされてSC82に進む。
【0176】SC82では、EXS信号出力待ちタイマ
が終了したか否かの判断がなされ、終了した段階でSC
8Cに進み、図22〜図29において更新されるプロセ
スカウンタの値に基づいて通常プロセス状態であるか否
かの判断がなされる。この判断は、プロセス処理カウン
タが「0」であるか否かに基づいて行なわれ、「0」の
場合にはSC91に進み、EXS信号フラグをONに
し、T2に最小タイムリミットがセットされ、SC97
により、カードリーダ次状態セット処理が行なわれる。
その結果、BRQ信号がONになってからEXS信号出
力待ち時間が経過した段階でEXS信号が払出制御用マ
イクロコンピュータ220からカードユニット制御用コ
ンピュータ210に出力されることになる。そして、以
降制御はPCRCL40のサブルーチンプログラムに移
行する。
【0177】図41(B)は、T2最小チェック(PC
RCL40)のサブルーチンプログラムを示すフローチ
ャートである。SC99により、B RDY信号がON
になっているか否かの判断がなされ、なっていない場合
にはSC9Bにより、EXS信号をOFFにした後カー
ドリーダフラグをクリア(図39のPCRCLER)し
てPCRCL00のサブルーチンプログラムへ移行す
る。一方、B RDY信号がONになっている場合には
SC9DによりBRQ信号がOFFになっているか否か
の判断がなされる。そして、OFFになっていない場合
にはSCA1に進み、T2にセットされている最小タイ
マが終了したか否かの判断がなされる。このタイマは、
前記SC93によってセットされた最小タイムリミット
の時間であり、正常に動作している限りこの最小タイム
リミット時間が経過するまではBRQ信号がONの状態
となっているはずである。ところが、エラーにより最小
タイムリミットが経過する以前の段階でBRQ信号がO
FFになってしまった場合にはSC9Fに進み、T2エ
ラーセットへ分岐する。その結果、制御がSCBDに移
行する。
【0178】最小タイムリミットが経過するまでBRQ
信号がONの状態を維持した場合には、SCA1により
YESの判断がなされてSCA7に進み、T2にタイム
リミットがセットされ、SCABにより、カードリーダ
制御フラグ次状態に分岐する処理がなされる。その結
果、以降制御がPCRCL50のサブルーチンプログラ
ムに移行する。なお、前記SCA7でセットされたタイ
ムリミットは、正常に動作している限りこのセットされ
たタイムリミット時間が経過するまでの間にBRQ信号
がOFFに切換わるはずの時間である。
【0179】図42(A)は、BRQ信号OFFチェッ
ク(PCRCL50)のサブルーチンプログラムを示す
フローチャートである。SCB0により、B RDY信
号がONであるか否かの判断がなされてONでない場合
にはSCB2に進み、EXS信号をOFFにした後カー
ドリーダ制御フラグをクリア(図39のPCRCLE
R)してPCRCL00のサブルーチンプログラムに移
行する。B RDY信号がONの場合には、SCB4に
進み、BRQ信号がOFFになっているか否かの判断が
なされ、ONの場合にはSCB7に進み、T2タイマが
終了したか否かの判断がなされる。このタイマは、前記
SCA7によりセットされたタイムリミットを計時する
タイマである。そして、エラーによりタイムリミットが
経過するまでBRQ信号がONのままであった場合に
は、SCB7によりYESの判断がなされてSCBDに
進み、T2エラーセット,T2エラーを表すランプステ
ータスセットが行なわれ、SCC1により、カードリー
ダ制御フラグがクリア(図39のPCRCLER)され
てPCRCL00のサブルーチンプログラムへ分岐す
る。
【0180】一方、タイムリミットが経過する以前の段
階でBRQ信号が正常にONに切換わった場合にはSC
B4によりYESの判断がなされてSCC6に進み、B
RQ信号フラグをONにし、SCC8により、カードリ
ーダ制御フラグの次状態セットがなされてPCRCL6
0のサブルーチンプログラムに分岐する。
【0181】図42(B)は、玉貸完了チェック(PC
RCL60)のサブルーチンプログラムを示すフローチ
ャートである。SCC9により、BRQ信号フラグがO
FFになっているか否かの判断がなされる。そして、前
記SCC6によりBRQ信号フラグがONにセットされ
たままの状態の場合にはSCC9によりNOの判断がな
されてSCD5に進み、B RDY信号フラグがONに
なっているか否かの判断がなされ、ONになっている場
合にはそのままサブルーチンプログラムが終了する。一
方、BRQ信号がOFFの場合には、後述する図45の
サブルーチンプログラムが複数回実行されることによ
り、SD51によりBRQ信号ONフラグがクリアされ
ることになる。そして、クリアされた後においてはSC
C9によりYESの判断がなされ、SCCCに進み、玉
貸終了フラグをONにセットし、SCCEに進み、T4
タイマがセットされ、SCD2に進み、カードリーダ制
御フラグを次状態へセットする処理がなされて制御がP
CRCL70のサブルーチンプログラムに移行する。
【0182】一方、前記SCD5により、B RDY信
号フラグがONになっていないと判断された場合にはS
CD8に進み、玉切れによる玉貸未完了であるか否かの
判断がなされ、NOの判断がなされた場合にはSCDB
に進み、満タンによる玉貸未完了であるか否かの判断が
なされ、NOの判断がなされた場合にはSCDEに進
み、玉貸終了フラグがONにセットされた後SCE0に
進み、カードリーダ制御フラグをクリア(図39のPC
RCLER)してPCRCL00のサブルーチンプログ
ラムに移行する。
【0183】図43(A)は、T4,TEチェック(P
CRCL70)のサブルーチンプログラムを示すフロー
チャートである。SCE2により、T4,TEタイマが
終了したか否かの判断がなされる。このタイマはカード
リーダタスクタイマであり、前記SCCEによりセット
された時間を計時する。正常に動作している限りは、こ
のタイマがタイムアウトするまでに、B RDY信号が
OFFになるかあるいはBRQ信号がONになる。つま
り、正常に動作している場合には、SCE2によりNO
の判断がなされている期間中において、SCF0により
YESの判断がなされるかあるいはSCF7によりNO
の判断がなされる。SCF0によりYESの判断がなさ
れた場合にはSCF3に進み、カードリーダ制御フラグ
がクリアされ、玉貸動作が完了する。また、前記SCF
7によりYESの判断がなされた場合にSCFAに進
み、EXS信号出力待ちすなわち前記PCRCL30の
サブルーチンプログラムに分岐する。
【0184】B RDY信号がOFFすることなくかつ
BRQ信号がONすることなくT4,TEタイマが終了
した場合には、SCE8に進み、T4,TEエラーがセ
ットされT4,TEエラーを表すランプステータスがセ
ットされ、SCECにより、カードリーダ制御フラグが
クリア(図39のPCRCLER)されて前記PCRC
L00のサブルーチンプログラムに移行する。
【0185】図43(B)は、前記SC7Dに示された
EXS信号出力可状態チェック(ENB CHK)のサ
ブルーチンプログラムを示すフローチャートである。S
D00によりCYフラグがクリアされる。このCYフラ
グの値が前述したようにSC80の判断に用いられる。
次にSD01に進み、満タンスイッチ114がONにな
っているか否かの判断がなされ、ONになっていない場
合にはSD04に進み玉切れスイッチ87a,87bが
玉切れ状態を検出しているか否かの判断がなされ、検出
していない場合にはSD07に進み、通常時エラーが発
生しているか否かの判断がなされ、発生していない場合
にはSD0Aに進み、CYフラグがセットされてその値
が「1」となる。
【0186】図39(B)は、前述したSC46,SC
5D,SC6C等におけるクリアに加えて、カードリー
ダ制御フラグのデータ値が異常となった場合に実行され
るPCRCLERのサブルーチンプログラムである。カ
ードリーダ制御フラグは正常では0〜7の範囲内にあ
り、これが8以上の値になった場合には異常となり、こ
のサブルーチンプログラムが実行される。そして、SC
1Eによりカードリーダ制御フラグがクリアされ、その
結果PCRCL00のサブルーチンプログラムに移行す
る。
【0187】図44は、前記S2E7に示されたB R
DY信号チェック(PIBC ON)のサブルーチンプ
ログラムを示すフローチャートである。SD0Cによ
り、BRDY信号がONになっているか否かの判断がな
され、カードユニット制御用マイクロコンピュータ21
0から払出制御用マイクロコンピュータ220にユニッ
ト動作信号(B RDY)が入力されていれば、SD0
CによりYESの判断がなされSD10に進み、B R
DY信号ONカウンタを「1」加算する処理が行なわれ
る。次にSD14に進み、ONが予め定められた時間継
続しているか否かの判断がなされ、その継続状態が予め
定められた時間までには至っていない場合にはSD17
に進み、前記B RDY信号ONカウンタの値がON判
定値以上になったか否かの判断がなされる。そして、こ
のサブルーチンプログラムが複数回実行されてB RD
Y信号ONカウンタが加算されてその値がON判定値以
上になった場合にはSD17によりYESの判断がなさ
れてSD1Aに進み、BRDY信号OFFカウンタをク
リアし、SD10に進み、B RDY信号フラグをON
にセットする。
【0188】一方、SD0CによりB RDY信号がO
Nになっていないと判断された場合にはSD20に進
み、B RDY信号OFFカウンタを「1」加算する処
理が行なわれ、OFF状態が予め定められた時間継続し
ているか否かがSD24により判断され、NOの判断が
なされた場合にはSD26に進み、B RDY信号OF
Fカウンタの値が判定値以上になったか否かの判断がな
され、判定値以上になった段階でSD2Aに進み、B
RDY信号ONカウンタをクリアし、SD2Dに進み、
B RDY信号フラグをOFFにセットする処理が行な
われる。
【0189】図45は、前記S2EAに示されたBRQ
信号チェック処理(PIBRQ)のサブルーチンプログ
ラムを示すフローチャートである。このサブルーチンプ
ログラムを、図44に示したサブルーチンプログラムと
同様の方法により信号のチェックを行なっており、カー
ドユニット制御用マイクロコンピュータ210から払出
制御用マイクロコンピュータ220に玉貸要求信号(B
RQ)が入力されているか否かがSD30により判断さ
れ、入力されている場合には前述と同様の方法により判
別してBRQ信号ONフラグをセットし(SD41)、
入力されていない場合にはBRQ信号ONフラグをクリ
アする(SD51)。
【0190】図46(A)は、前記S1B9に示された
補給情報制御(PHOKYU)のサブルーチンプログラ
ムを示すフローチャートである。SD54により補給情
報タイマが0になっているか否かの判断がなされる。こ
の補給情報タイマは後述するSD66によりセットされ
た時間を計時するものである。そして、0になっている
場合にはSD5Cに進み、補給情報動作カウンタが
「0」であるか否かの判断がなされる。この補給情報動
作カウンタは前記SB9Eにより加算されるカウンタで
ある。そして、「0」の場合にはそのままサブルーチン
プログラムが終了するが、「0」以外の場合にはSD6
6に進み、補給情報ON−OFF時間がセットされる。
次にSD6Aに進み、補給情報をONにセットする処理
がなされる。これにより、補給情報が補給情報出力端子
79d(図2参照)から外部(たとえばホール用管理コ
ンピュータ)に出力される。
【0191】一方、SD54によりNOの判断がなされ
た場合にはSD6Fに進み、補給情報OFFチェックが
行なわれ、補給情報ONセットが行なわれてから所定時
間経過した段階でSD78に進み、補給情報をOFFに
する処理が行なわれる。その結果、補給情報の外部(た
とえばホール用管理コンピュータ)への出力が停止され
る。
【0192】図46(B)は、前記S219により示さ
れた玉貸情報制御(PRENRL)のサブルーチンプロ
グラムを示すフローチャートである。
【0193】SD84により、玉貸情報タイマが「0」
であるか否かの判断がなされる。この玉貸情報タイマは
後述するSD96によりセットされる時間を計時するも
のである。玉貸情報タイマが「0」の場合にはSD8C
に進み、玉貸情報動作カウンタが「0」であるか否かの
判断がなされる。この玉貸情報動作カウンタは、前記S
62Dによりカウント動作されるものである。すなわ
ち、玉貸動作が正常に行なわれるごとに「1」ずつ加算
されるものである。そしてそのカウンタの値が「0」の
場合にはそのままサブルーチンプログラムが終了する
が、「0」でない場合にはSD96に進み、玉貸情報O
N−OFF時間がセットされる。その結果、玉貸情報出
力端子79c(図2参照)から玉貸情報が外部(たとえ
ばホール用管理コンピュータ)に出力される。
【0194】一方、SD84によりNOの判断がなされ
た場合にはSD9Fに進み、玉貸情報OFFチェックが
なされる。そして、前記SD9AによりONにセットさ
れてから所定時間が経過した段階でSDA8に進み、玉
貸情報をOFFにセットする処理がなされる。その結
果、玉貸情報の外部(たとえばホール用管理コンピュー
タ)への出力が停止される。
【0195】図47(A)は、前記S21Fによるブザ
ーデータ制御(PBUZCL)のサブルーチンプログラ
ムを示すフローチャートである。SE00により、ブザ
ータイマが「0」になったか否かの判断がなされる。こ
のブザータイマは、後述するSE08によりセットされ
るものである。ブザータイマが「0」の場合にはSE0
8に進み、タイマデータがブザータイマにセットされ、
SE15により、ブザーアドレス対応データが「終了」
になったか否かの判断がなされる。ブザーアドレス対応
データとは、前記ブザー10(図14参照)を制御する
ための制御用データが複数のアドレスに対応してそれぞ
れ記憶されたものである。ブザーアドレス対応データが
「終了」になっている場合にはSE17に進み、ブザー
先頭アドレスをブザーアドレスにセットする処理がなさ
れてSE08に進む。そして、タイマデータがセットさ
れて再度SE15の判断がなされる。この段階では、ブ
ザーアドレスに先頭アドレスがセットされているために
NOの判断がなされてSE1Dに進み、そのアドレス
(この場合には先頭アドレス)に記憶されているブザー
データがセットされ、SE25に進み、ブザーアドレス
が更新される。そして、SE1Dによりセットされたブ
ザーデータに従ってブザー10が制御される。
【0196】このサブルーチンプログラムの次回の実行
に際しては、SE08により既にタイマデータがセット
されているためにSE00によりNOの判断がなされて
SE2Aに進み、ブザータイマを「1」減算する処理が
なされる。このサブルーチンプログラムが実行されるた
びにこのSE2Aにより減算処理がなされ、それが繰返
されることにより遂にはブザータイマが「0」に達す
る。その段階で再度SE08に進み、前述したアドレス
に対応するブザーデータがセットされるとともに、アド
レスの更新処理が繰返して行なわれる。
【0197】図47(B)は、ブザーデータアドレスセ
ット処理(PBUZST)のサブルーチンプログラムを
示すフローチャートである。SE2Dにより、新しく設
定されたブザーナンバーを格納する処理が行なわれ、そ
の格納されたブザーナンバーを判別する処理がSE2E
〜SE38により行なわれ、それぞれのブザーナンバー
の出力アドレスおよびブザー出力先頭アドレスをセット
した後、ブザータイマをクリアする。
【0198】図48は、前記S1E2により示されたラ
ンプデータ制御(PLMPCL)のサブルーチンプログ
ラムを示すフローチャートである。SF00により通常
ランプ状態のチェックが行なわれる。この通常ランプ状
態のチェックは、ランプステータス1〜ランプステータ
ス4の各ビット順に調べてビットがONしているか否か
をチェックする処理である。そしてONしていれば、そ
のビットに対応する設定ランプNOを格納する処理がS
F36により行なわれる。ONしていなければSF1B
に進み、玉貸動作中であるか否かの判断がなされ、玉貸
動作中でない場合にはブザーデータをOFFにする。そ
してSF22により、通常ランプNOがセットされる。
【0199】次にSF3Eにより、出力中ランプNOと
格納セットされた設定ランプNOとが一致するか否かの
判断がなされ、一致しない場合にはSF3Fに進み、ラ
ンプデータセット処理が実行される。一致する場合には
直接SF42に進み、ランプタイマが終了したか否かの
判断がなされ、終了していなければSF44に進み、ラ
ンプタイマを「1」減算してサブルーチンプログラムが
終了し、ランプタイマが終了した段階でSF4Aに進
み、ランプタイマがプリセットされ、SF5Fに進み、
ランプアドレスに対応するランプデータがセットされ
る。そしてSF66に進み、ランプデータが「終了」に
達したか否かの判断がなされ、達していなければSF6
Dに進み、ランプアドレス更新処理が行なわれる。SF
4AによりプリセットされたランプタイマがSF42に
より終了したと判断されれば再度SF4A以降の処理が
行なわれ、ランプアドレスに対応するランプデータがセ
ットされる。このように、SF42によりYESの判断
がなされるたびにランプアドレスに対応するランプデー
タがセットされて、そのセットされたランプデータに従
ってランプが点灯または点滅制御されるとともにランプ
アドレスの更新処理が行なわれるのである。
【0200】図49は、前記SF3Fより示されたラン
プデータセット(PLMPST)のサブルーチンプログ
ラムを示すフローチャートである。SF78により新し
く設定されたランプナンバーをセットする処理が行なわ
れ、SF79〜SF85により、賞球時か通常時か玉切
れ時かの判断が行なわれ、賞球時の場合にはSF7Cに
より賞球ランプ先頭アドレスがセットされ、賞球ランプ
43が制御される。通常時であった場合にはSF82に
より通常ランプ先頭アドレスがセットされる。玉切れ時
であった場合にはSF88により玉切れランプ先頭アド
レスがセットされて玉切れランプ44が制御される。S
F85によりNOが判断がなされた場合にはSF8Bに
進み、エラーランプ先頭アドレスがセットされ、エラー
表示器155が制御される。
【0201】次にSF8Dに進み、先頭アドレスをラン
プアドレスに格納する処理がなされ、SF93により、
タイマがクリアされる。
【0202】図50(A)は、前記S147により示さ
れた賞球モータ制御(PMOTCL)のサブルーチンプ
ログラムを示すフローチャートである。S1110によ
りモータ正転タイミングチェック処理が行なわれる。こ
のモータ正転タイミングチェックは図54(A)にその
具体的な制御内容が示されている。そしてCYの値をチ
ェックすることにより、S1113により払出モータ
(賞球モータ)189が正転しているか否かチェックす
る。そして正転している場合にはS1116により、モ
ータ制御フラグ対応処理へ分岐する。逆転している場合
にはS1114により、モータ逆転プロセスへ分岐する
処理が行なわれる。このモータ逆転プロセスは図53に
示されたサブルーチンプログラムである。
【0203】また正転している場合に最初に分岐して実
行されるプログラムは、図50(B)に示されている賞
球モータ起動待ち処理(PMOTCL00)のサブルー
チンプログラムである。
【0204】S1121により、モータ出力ポートをク
リアし、S1124により、モータ起動中であるか否か
の判断がなされる。この判断は、モータ起動フラグをチ
ェックすることにより行なわれる。起動中であればS1
127に進み、排出設定個数が4個以下か否かの判断が
なされ、4個以下の場合にはS1133に進み、モータ
制御フラグを減速状態にセットする処理が行なわれる。
排出設定個数が5個以上の場合にはS1130に進み、
モータ制御フラグを「1」加算する処理が行なわれる。
その結果、以降制御は賞球モータ起動時のサブルーチン
プログラムに移行する。払出モータ(賞球モータ)18
9は、通常は、停止状態から起動状態に制御された後加
速制御され、そして一定の速度に達した段階で定速回転
制御が行なわれ、次に減速制御が行なわれて最終的に停
止制御が行なわれるように制御される。ところが、この
ような一連の回転制御を行なった場合には、どうしても
払出される玉数が5個以上となってしまう。ゆえに、排
出すべき玉数が4個以下の場合には、前述した一連の回
転制御を行なうことなくいきなり減速状態にセットして
制御するのである。
【0205】図50(C)は、賞球モータ起動時処理
(PMOTCL10)のサブルーチンプログラムを示す
フローチャートである。まずS1137によりモータ起
動中であるか否かの判断がなされ、起動中でなければS
1139によりモータをOFFにする制御に分岐する。
このモータをOFFにする制御は、後述するS11A7
で行なわれる。なお、このPMOTCL10ないし後述
するPMOTCL40のサブルーチンプログラムが実行
されている最中にモータが起動中でないと判断される場
合は通常あり得ず、ノイズ等により制御データにエラー
が発生した場合にモータ起動中でないと判断される。モ
ータ起動中の場合にはS113Bに進み、モータ起動時
間がセットされる。このモータ起動時間は、1,2層励
磁タイプのステッピングモータからなる払出モータ(賞
球モータ)189の励磁時間のことであり、本実施例で
は、3.060msecである。起動時においては、こ
のモータ起動時間だけ払出モータ189が励磁された後
次の励磁パターンに移行するように制御される。この励
磁時間が長ければ長いほどゆっくりした回転速度とな
る。次にS113Eに進み、モータ駆動制御が行なわれ
る。このモータ駆動制御は図56にその具体的制御内容
が示されている。
【0206】次にS1141に進み、玉が1個排出され
たか否かの判断がなされ、1個排出されるまでモータ起
動時における駆動制御が行なわれ、1個排出された段階
でS114Dに進み、モータ制御フラグを加速状態にセ
ットする処理が行なわれる。その結果、以降制御が賞球
モータ加速時サブルーチンプログラムに移行する。
【0207】図51(A)は賞球モータ加速時(PMO
TCL20)のサブルーチンプログラムを示すフローチ
ャートである。S1150により、モータ加速時間がセ
ットされる。このモータ加速時間は、加速パターンに入
った払出モータ(賞球モータ)189の励磁時間のこと
であり、本実施例では2.295msecに定められて
いる。そして図56に示すモータ駆動制御が行なわれ、
S1156に進み、排出個数が3個に達したか否かの判
断がなされ、3個に達するまでモータ加速制御が続行さ
れる。そして3個に達した段階でS1162に進み、モ
ータ制御フラグを定速状態にセットする処理が行なわれ
る。その結果、以降制御が賞球モータ定速時サブルーチ
ンプログラムに移行する。
【0208】図51(B)は、賞球モータ定速時(PM
OTCL30)のサブルーチンプログラムを示すフロー
チャートである。S1165によりモータ起動中である
か否かの判断がなされ、起動中でなければモータOFF
制御に分岐し、起動中である場合にS1169に進み、
モータ高速時間がセットされる。このモータ高速時間
は、払出モータ(賞球モータ)189が定速状態で制御
されている場合における励磁時間のことであり、本実施
例では1.530msecと定められている。次にS1
16Cに進み、図56に示すモータ駆動制御が行なわ
れ、S116Fに進み、現在払出された景品玉の個数が
(総排出個数−2個)に達したか否かの判断がなされ、
達するまでモータの定速制御が続行される。そして達し
た段階でS1181に進み、モータ制御フラグを減速状
態にセットする処理が行なわれる。その結果、以降制御
が賞球モータ減速時サブルーチンプログラムに移行す
る。
【0209】図52(A)は、賞球モータ減速時(PM
OTCL40)のサブルーチンプログラムを示すフロー
チャートである。S1184によりモータ起動中である
か否かの判断がなされ、起動中でない場合にはモータO
FF制御へ分岐する。モータ起動中である場合にはS1
188に進み、モータ減速時間がセットされる。このモ
ータ減速時間は、払出モータ(賞球モータ)189の減
速回転制御時における励磁時間のことであり、本実施例
では2.295msecと定められている。次にS11
8Bに進み、図56に示されたモータ駆動制御が行なわ
れ、S118Eに進み、排出個数=賞球個数になったか
否かの判断がなされる。そして現時点で排出された景品
玉の個数が排出すべき賞球個数に達していない段階では
S118EによりNOの判断がなされてこの賞球モータ
の減速回転制御が続行される。そして払出された景品玉
の個数が賞球個数に一致した段階でS119Aに進み、
モータブレーキ出力時間がセットされる。その結果、排
出個数が賞球数に達した時点における払出モータ(賞球
モータ)189の励磁パターンを変化させることなくそ
の最後の励磁パターンの状態でセットされたモータブレ
ーキ時間だけモータが励磁され続ける。ゆえに、払出モ
ータ(賞球モータ)は停止した状態となる。このモータ
ブレーキ出力時間は本実施例では22.185msec
と定められている。次にS119Eに進み、モータ制御
フラグをブレーキにセットする処理がなされる。その結
果、以降制御が賞球モータブレーキ時サブルーチンプロ
グラムに移行する。
【0210】図52(B)は賞球モータブレーキ時(P
MOTCL50)のサブルーチンプログラムを示すフロ
ーチャートである。S11A1により、前記S119A
によりセットされたモータブレーキ出力時間がタイムア
ウトしたか否かの判断がなされ、タイムアウトしていな
ければS11B2により、ブレーキ時間を「1」減算す
る処理がなされてサブルーチンプログラムが終了する。
このサブルーチンプログラムを複数回実行するたびにS
11B2により減算処理が繰返し行なわれ、その結果モ
ータブレーキ時間が0となりタイムアウトしたと判断さ
れた場合にはS11A7に進み、モータ制御フラグをク
リアし、モータ逆転フラグをクリアし、モータ逆転カウ
ンタをクリアする処理がなされる。
【0211】図53は、前記S1114により分岐して
実行されるモータ逆転プロセス(PMOTCL9)のサ
ブルーチンプログラムを示すフローチャートである。S
11B5により、モータフラグが異常であるか否か判別
される。これは、モータ逆転フラグの値をチェックして
正常値より大きい場合に異常と判別される。このモータ
逆転フラグは前記S527,後述するS11D4で
「1」ずつ加算され、S11A7,S123Bでクリア
されるものである。そして正常な場合には0〜8の値を
示しており、8を越えると異常な値となる。その場合に
は、S11BBによりモータ逆転フラグがクリアされ
る。
【0212】モータ逆転フラグの値が正常な場合にはS
11BFに進み、モータ起動中であるか否かの判断がな
され、モータ起動中でない場合にはS11C1によりモ
ータOFFの制御に分岐し、前記S11A7に進む。一
方、モータ起動中である場合にはS11C3に進み、モ
ータ休止中であるか否かの判断がなされる。モータ逆転
フラグが1,3,5,7のときにはモータ休止中である
ためにS11CCに進み、モータの励磁出力をOFFに
する。そしてS11CFに進み、モータ休止時間が終了
したか否かの判断がなされ、終了した段階でS11D4
に進み、モータ逆転フラグを「1」加算する処理が行な
われる。
【0213】次にS11D6に進み、モータ正転タイミ
ングであるか否かの判断がなされ、図54(A)で説明
するように、モータ逆転フラグが0,4,8のときにモ
ータ正転タイミングであり、そのときにCYがセットさ
れており、そのCY値が「1」であるか否かを判定して
「1」である場合にはS11D6によりYESの判断が
なされる。そしてS11DBに進み、賞球センサマスク
フラグをONにし、S11DDに進み、賞球センサマス
ク位相カウンタをクリアする処理が行なわれる。この賞
球センサマスク位相カウンタはタスク時間を定めるため
のカウンタである。
【0214】一方、モータ逆転フラグが2,6でありC
Yがセットされていない場合にはS11D6によりNO
の判断がなされてS11E1に進み、モータ逆転励磁時
間がセットされる。このモータ逆転励磁時間は、払出モ
ータ(賞球モータ)189を逆転制御させる時間であ
り、本実施例では275.40msecだけ逆転制御す
る。次にS11E5に進み、モータ逆転時間がセットさ
れる。このモータ逆転時間は、払出モータ189の逆転
制御時における励磁時間のことであり、本実施例では1
1.475msecと定められている。
【0215】次に、S11C3によりモータ休止中でな
いと判断された場合にはS1200に進み、モータ逆転
プロセス中のモータ逆転状態であるか否かのチェックが
行なわれる。モータ逆転フラグが2または6の場合には
図54(B)で後述するようにCYがセットされるので
あり、CYがセットされているか否かをこのS1200
により判断し、モータ逆転である場合にS1205に進
み、図56に示すモータ駆動制御が行なわれる。次にS
1208に進み、逆転動作が終了したか否かの判断がな
され、終了した段階でS120Eに進み、モータ休止状
態にセットされ、S1210により、モータ休止時間が
セットされる。
【0216】図54(A)は、前記S11D6により示
されたモータ正転タイミングチェック(MCWCHK)
のサブルーチンプログラムを示すフローチャートであ
る。S1214によりCYをクリアして「0」にする処
理がなされ、S1215に進み、モータ逆転フラグが
「0」であるか否かの判断がなされ、「0」である場合
にはモータが正転している状態であり、S121Aによ
りCYがセットされて「1」となる。モータ逆転フラグ
が「4」である場合にはモータが正転状態であるために
S121CによりYESの判断がなされてS121Fに
進み、CYがセットされる。モータ逆転フラグが「8」
である場合にはモータが正転状態であるためにS122
1によりYESの判断がなされてS1224に進み、C
Yがセットされる。その結果、モータ逆転フラグが0,
4,8の場合にのみCYがセットされて「1」となり、
それ以外の場合にはCYがクリアされて「0」となる。
【0217】図54(B)は前記S1200で示された
モータ逆転プロセス中のモータ逆転チェック(MCCW
CHK)のサブルーチンプログラムを示すフローチャー
トである。S1226によりCYがクリアされて「0」
となる。そして、モータ逆転フラグが「2」の場合すな
わち逆転状態の場合にS122Cに進み、CYがセット
されて「1」となる。またモータ逆転フラグが「6」す
なわち逆転状態の場合にはS1231に進み、CYがセ
ットされて「1」となる。
【0218】図55(A)は、前記S435に示された
モータ起動セット(MOTSTR)のサブルーチンプロ
グラムを示すフローチャートである。S1233により
モータ起動セットが行なわれ、S1236により賞球セ
ンサマスクフラグがONにセットされ、S1238によ
りセンサNGフラグがクリアされる。このセンサNGフ
ラグは、前記SB47,SB81等の「センサショート
NG」のことである。次にS123Bに進み、モータ逆
転フラグがクリアされて、賞球センサマスク位相カウン
タがクリアされる。
【0219】図55(B)は、前記S1210に示され
たモータ休止時間セット(MSTPTIM)のサブルー
チンプログラムを示すフローチャートである。S124
0によりモータ休止時間がセットされてサブルーチンプ
ログラムが終了する。
【0220】図55(C)は、前記S11CFに示され
たモータ休止時間チェック(PMTSTP)のサブルー
チンプログラムを示すフローチャートである。S124
9により、モータ休止時間の16ビット減算処理が行な
われる。この16ビット減算処理は図34(C)に示さ
れたサブルーチンプログラムの内容である。そして、モ
ータ休止時間が「0」になった段階で16ビット減算処
理によりCYがクリアされて「0」となり、次にS12
58に進み、CYが反転されるために、CYの値が
「1」となる。すなわち、モータ休止時間が0になる以
前の段階ではCYの値が「0」となっており、0になっ
た段階でCYの値が「1」となる。そして前記S11C
FによりこのCYの値を判定し、「1」の場合にYES
の判断がなされるのである。図56は、前記S113
E,S1153,S116C,S118B,S1205
により示されたモータ駆動制御(MOTDRV)のサブ
ルーチンプログラムを示すフローチャートである。払出
モータ(賞球モータ)189は、前述したように1,2
層励磁式のステッピングモータから構成されており、第
1コイル,第2コイル,第3コイル,第4コイルの4つ
のコイルが回転子の周りに設けられている。そして、回
転制御する場合には、第1コイルと第2コイルとを励磁
させた後第2コイルのみを励磁させ、次に第3コイルと
第2コイルとを励磁させ、次に第3コイルのみを励磁さ
せ、次に第4コイルと第3コイルとを励磁させ、次に第
4コイルのみを励磁させ、次に第4コイルと第1コイル
とを励磁させ、次に第1コイルのみを励磁させ、次に第
2コイルと第1コイルとを励磁させるというように、励
磁させるコイルを順次回転方向に切換励磁させて回転子
を回転させるように構成されている。そして、どのコイ
ルを選択して励磁させるかという励磁出力データがRO
Mにテーブルの形で記憶されている。このテーブルデー
タは、たとえば、テーブルデータの先頭アドレスに、第
1コイルと第2コイルとを励磁させるための励磁出力デ
ータである0011が記憶されており、先頭+1アドレ
スに、第2コイルのみを励磁させるデータである001
0が記憶されており、先頭+2アドレスに、第3コイル
と第2コイルとを励磁するためのデータである0110
が記憶されており、先頭+3アドレスに、第3コイルの
みを励磁させるためのデータである0100が記憶され
ており、先頭+4アドレスに、第4コイルと第3コイル
とを励磁させるための1100が記憶されており、その
次のアドレスに1000が記憶され、さらにその次のア
ドレスに1001が記憶され、さらにその次のアドレス
に0001が記憶されている。そしてテーブルデータを
先頭アドレスから順次、次のアドレスに向かって記憶デ
ータを読出して出力することにより、払出モータ(賞球
モータ)189が正転方向に回転するように構成されて
いる。
【0221】まずS125Aにより、励磁基本時間−1
が0となるか否かの判断が行なわれる。この励磁基本時
間は後述のS1270でセットされた基本時間であり、
この基本時間とは、前記S113B,S1150,S1
169,S1188,S119Aによりセットされたモ
ータの励磁時間のことである。そして、励磁基本時間−
1が0にならないと判断された場合にはS1261に進
み、その−1された基本励磁時間が保存される。そし
て、励磁基本時間−1が「0」になると判断された時点
でS1264に進み、モータ逆転動作中の正転か否かの
判断がなされる。モータ逆転動作中の正転である場合に
はS126Dに進み、モータ回転速度に起動時間をセッ
トする処理がなされる。次にS1270に進み、基本励
磁時間に基本時間(励磁時間)をセットする処理がなさ
れ、S1274に進み、モータ出力パターン対応テーブ
ルアドレスをセットする処理がなされる。この処理は、
前述した励磁出力データを記憶しているテーブルの先頭
アドレスをセットする処理である。次にS127Dに進
み、賞球センサマスク位相カウンタを「1」加算する処
理が行なわれる。そしてS1283に進み、賞球センサ
マスク時間が経過したか否かの判断がなされる。この判
断は、前記S127Dの処理の結果賞球センサマスク位
相カウンタの値が「5」になっか否かに基づいて行なわ
れる。そして、カウンタ値が「5」になり賞球マスク時
間が経過したと判断された場合にはS1286による賞
球センサマスクフラグをOFFにセットする処理が行な
われる。
【0222】次にS1288では、モータ逆転中である
か否かの判断がなされ、正転中である場合にはS129
6に進み、モータ出力パターンカウンタを「1」加算す
る処理が行なわれる。このモータ出力パターンカウンタ
は、前記励磁出力データを記憶しているテーブルの記憶
データを選択して呼出す際の添字(アドレス)の特定に
用いられる。すなわち、モータ出力パターンカウンタが
「1」のときにはテーブルの先頭アドレスに記憶されて
いる励磁出力データすなわち前述した0011が読出さ
れ、モータ出力パターンカウンタの値が「2」のときに
は先頭+1のアドレスに記憶されているデータすなわち
0010が読出される。次にS129Cに進み、励磁出
力データがセットされる。これは、S1296のモータ
出力パターンカウンタの値に対応するテーブルアドレス
に記憶されているテーブルデータ(励磁出力データ)を
読出してセットする処理であり、このセットされた励磁
出力データが出力されて払出モータ(賞球モータ)18
9が励磁制御される。このS129Cによりセットされ
た励磁パターンに従った励磁制御時間は、S125Aに
より「0」となったと判断されるまで継続され、「0」
となった時点で次のテーブルアドレスに記憶されている
データが新たに読出されてセットされて出力される。し
たがって、S129Cによりセットされた励磁出力デー
タに従った励磁時間は、S1270によりセットされた
基本時間となる。
【0223】モータが逆転中である場合にはS1288
によりYESの判断がなされてS128Fに進み、逆転
カウンタを「1」減算し、S1291に進み、モータ出
力パターンカウンタを「1」減算する処理が行なわれ
る。その結果、前回S129Cに従ってセットされた励
磁出力データが記憶されているテーブルアドレスよりも
1つ前のテーブルアドレスに記憶されている励磁出力デ
ータが選択されてセットされて出力されることになる。
その結果、払出モータ(賞球モータ)189が逆転す
る。
【0224】図57(A)は、前記S226に示された
賞球個数読込処理(PREAD)のサブルーチンプログ
ラムを示すフローチャートである。S1320により賞
球数読込可能状態であるか否かの判断がなされる。前記
S323,S329で説明したように、電源投入時から
所定期間は賞球数の読込は行なわないために、その所定
期間が経過したか否かがこのS1320により判断され
るのである。この時間の経過の計測がS1323により
行なわれる。このS1323の賞球数読込開始タイマを
「1」減算する処理は、図61(D)のPREDTCN
Tのサブルーチンプログラムで行なわれる。そして、賞
球数読込開始タイマがタイムアップした段階でCYが1
となりS1328に進み、賞球数読込可能フラグをセッ
トし、S1330に進み、賞球数読込フラグ対応処理に
分岐する。この賞球数読込フラグ対応処理は、PREA
D00〜PREAD40のサブルーチンプログラムであ
る。まず通常処理(PREAD00)のサブルーチンプ
ログラムに分岐する。
【0225】図57(B)は、通常処理(PREAD0
0)のサブルーチンプログラムを示すフローチャートで
ある。まずS1333により当り玉の信号をOFFにし
た状態でS1335により賞球数データの読込を行な
い、S133Bにより、その賞球数読込データが「0」
であるか否かの判断が行なわれる。正常な場合には、当
り玉信号がOFFになっているために賞球数読込データ
は「0」となっているはずである。そして、S133B
の判断の結果「0」となっていると判断された場合には
S133Fに進み、通常時エラーを表すランプステータ
スをクリアし、S1345に進み、賞球数読込プロセス
になっているか否かの判断がなされる。この賞球数読込
プロセスになっているか否かの判断は、図24に示した
プロセスNO(プロセスカウンタの値)の値で判断さ
れ、プロセスNOの値が「1」となっている場合にのみ
YESの判断がなされる。S1345によりYESの判
断がなされた場合には、S134Aに進み、当り玉信号
をONにする処理が行なわれる。次にS134Cに進
み、賞球数読込前後エラーカウンタをセットする処理が
行なわれる。このカウンタは後述するエラーの判定に利
用される。次にS1350に進み、読込データバッファ
をクリアし、S1354に進み、次読み込み状態にセッ
トする処理が行なわれる。その結果、以降制御は図58
(A)に示すPREAD10のサブルーチンプログラム
に移行する。
【0226】一方、S133Bにより賞球数読込データ
が「0」でないと判断された場合すなわち通常時の賞球
エラーの場合には、S1357に進み、通常時エラー時
間(100msec)が経過したか否かの判断がなさ
れ、経過した段階でなお賞球数読込データが「0」でな
い場合にはS1368に進み、入賞個数関連フラグをク
リアする処理が行なわれ、S136Bに進み、エラー時
のブザーをセットし、S136Fにより通常時エラーを
表すランプステータスをセットする処理が行なわれる。
【0227】図58(A)は、賞球個数読込開始時処理
(PREAD10)のサブルーチンプログラムを示すフ
ローチャートであり、賞球個数読込み動作開始時に行な
われるサブルーチンである。S1372により当り玉信
号をONにし、S1374に進み、賞球数読込開始前タ
イマがタイムアウトしたか否かの判断がなされる。そし
てタイムアウトしていない段階ではS137Fに進み、
賞球個数読込が行なわれ、S1385により読込データ
が「0」であるか否かの判断がなされる。「0」である
場合にはそのままサブルーチンプログラムは終了する
が、「0」でない場合にはS1389に進み、読込んだ
賞球個数データを記憶しているバッファの記憶データを
参照して今回読込んだ賞球個数データと前回読込んでい
る賞球個数データとが一致するか否かの判断がなされ
る。そして一致しない場合にはS1397に進み、今回
読込んだ賞球個数データをバッファに記憶させる処理を
行なってサブルーチンプログラムが終了する。
【0228】一方、S1389により、今回読込んだ賞
球個数データと前回読込んでいる賞球個数データとが一
致すると判断された場合にはS138Dに進み、データ
読込完了時間がセットされ、S1394に進み、次読み
込み状態にセットされる。その結果、以降制御が図58
(B)に示すPREAD20のサブルーチンプログラム
に移行する。
【0229】一方、賞球個数読込開始前タイマがタイム
アウトするまで、賞球個数読込データが継続して「0」
であった場合、または、S1389によりNOの判断が
され続けられた場合には、S1374によりYESの判
断がなされてS137Aに進み、賞球数読込中エラーセ
ット処理がなされる。
【0230】図58(B)は、賞球個数読込中処理(P
READ20)のサブルーチンプログラムを示すフロー
チャートであり、賞球個数読込み動作の途中に行なわれ
るサブルーチンである。このサブルーチンプログラムに
おいて、S1399〜S13B0の処理は、図58
(A)のS1372〜S1389とほぼ同じである。な
お、S139BのタイマはS138Dによりセットされ
たデータ読み込み完了時間を計時するものである。そし
て、S13B0によりYESの判断がなされた場合には
S13B7に進み、ONの判定値になったか否かの判断
がなされる。これは、S13B0によりYESの判断が
なされるたびに一致カウンタを「1」加算処理し、その
カウンタの値が予め定められたONの判定値に達したか
否かにより判断される。そして、ON判定値に達した段
階でS13BCに進み、当り玉信号をOFFにセット
し、S13BEに進み、次読込状態をセットする処理が
なされ、S13C0により読込後時間がセットされる。
S13BEの処理の結果、以降制御が図59(A)に示
すPREAD30のサブルーチンプログラムに移行す
る。
【0231】S13B0によりNOの判断がなされた場
合にはS13C5に進み、読込賞球数データをデータバ
ッファにセットして格納する処理が行なわれ、S13C
8に進み、一致カウンタをクリアする処理がなされる。
【0232】図59(A)は、賞球個数読込終了時処理
(PREAD30)のサブルーチンプログラムを示すフ
ローチャートである。まずS13CBにより当り玉信号
をOFFにセットする処理がなされ、S13CDに進
み、読込前後エラーカウンタがタイムアウトして「0」
になったか否かの判断がなされる。この読込前後エラー
カウンタは前記S134Cによりセットされたものであ
る。そしてタイムアウトしていない段階ではS13DA
に進み、賞球数読込処理が行なわれ、S13E0によ
り、その読込賞球数データが「0」であるか否かの判断
がなされる。「0」でない場合にはそのままサブルーチ
ンプログラムが終了するが、「0」になった段階で正常
終了として賞球個数バッファに読込賞球数をセットして
格納する処理がS13E3よりなされる。次にS13E
Bに進み、プロセスカウンタの値(図24参照)に基づ
いて賞球数読込状態であるか否かの判断がなされ、賞球
数読込状態である場合にはS13F0に進み、読込前後
エラーカウンタをプリセットする処理へ分岐する。一
方、賞球数読込状態でない場合にはS13F2に進み、
入賞関連個数フラグをクリアする処理すなわち図59
(C)に示すREADCLRのサブルーチンプログラム
に移行する。
【0233】読込前後エラーカウンタがタイムアウトす
るまでの間に、読込賞球数データが「0」にならなかっ
た場合には、S13D3に進み、賞球数読込後エラーラ
ンプがセットされ、S13D5に進み、賞球数読込エラ
ーがセットされる。このエラーセット処理は、図59
(B)に示されたPREAD40のサブルーチンプログ
ラムである。
【0234】図59(B)は、賞球個数読込エラー処理
(PREAD40)のサブルーチンプログラムを示すフ
ローチャートである。S13F5により当り玉信号をO
FFにセットする処理がなされ、S13F9により賞球
個数バッファに「0」をセットする処理がなされ、S1
3FBにより、賞球個数バックアップバッファに「0」
をセットする処理がなされる。この(B)に示すサブル
ーチンプログラムは、賞球数読込中にその賞球数データ
が読込めなかった場合のエラー時に行なわれるものであ
り、リセット操作されない限り通常状態には復帰しな
い。
【0235】図59(C)は、賞球個数読込関連クリア
処理(READCLR)のサブルーチンプログラムを示
すフローチャートである。S1400により、当り玉信
号をOFFにセットする処理がなされ、S1402によ
り、読込プロセスをOFFにセットする処理がなされ
る。その結果、以降制御がPREAD00のサブルーチ
ンプログラムに移行する。
【0236】図59(D)は、前記S13A1に示され
た読込中エラーセット処理(INREADERR)のサ
ブルーチンプログラムを示すフローチャートである。S
1409により賞球数読込中エラーを表すランプステー
タスをセットする処理がなされ、S140Bにより、賞
球個数読込エラーをセットする処理がなされる。
【0237】図60(A)は、前記S1A6に示された
カードリーダエラー制御(PCDERR)のサブルーチ
ンプログラムを示すフローチャートである。S142F
により、エラーステータス対応処理へ分岐する。このエ
ラーステータス対応処理は、PCDER00〜PCDE
R60のサブルーチンプログラムである。まずPCDE
R00のサブルーチンプログラムが実行される。
【0238】図60(C)は、通常プロセス(PCDE
R00)のサブルーチンプログラムを示すフローチャー
トである。S143Cにより、カードリーダエラーフラ
グが「0」になっているか否かの判断がなされる。カー
ドリーダ(カードユニット50)にエラーが発生してい
ない場合にはS143CによりYESの判断がなされて
S1441に進み、エラーステータスがクリアされてサ
ブルーチンプログラムが終了する。一方、カードリーダ
エラーフラグがセットされている場合にはS1445に
進み、カードリーダ制御タイマをクリアし、S1449
により、カードリーダ制御フラグがクリアされ、S14
4Bにより、カードリーダエラープロセスタイマがセッ
トされ、S1453により、エラーステータス次状態セ
ットが行なわれる。
【0239】図60(D)は、S1453の処理の結果
行なわれるエラープロセス1(PCDER10)のサブ
ルーチンプログラムを示すフローチャートである。S1
456により、P台RDY信号をONにする処理が行な
われる。その結果、払出制御用マイクロコンピュータ2
20からP機動作信号(P RDY)がカードユニット
制御用マイクロコンピュータ210に出力されることに
なる。次にS1458に進み、エラープロセスタイマが
終了したか否かの判断がなされる。このエラープロセス
タイマはS144Bによりセットされたものである。そ
して、終了した段階でS145Dに進み、カードリーダ
エラープロセスタイマがセットされ、S1465に進
み、エラーステータス次状態セットがなされる。
【0240】図60(E)は、S1465の処理の結果
行なわれるエラープロセス2(PCDER20)のサブ
ルーチンプログラムを示すフローチャートである。S1
468により、P台RDY信号をOFFにする処理が行
なわれる。その結果、P機動作信号(P RDY)の出
力が停止される。次にS146Aに進み、エラー時EX
S OFFタイミングになったか否かの判断がなされ
る。なっていなければS1477に進むが、OFFタイ
ミングになればS1475に進み、EXS信号をクリア
する処理がなされる。その結果、払出制御用マイクロコ
ンピュータ220からの玉貸完了信号(EXS)の出力
が停止されることになる。
【0241】次にS1477に進み、エラープロセスタ
イマが終了したか否かの判断がなされる。これは、前記
S145Dによりセットされたタイマである。そして、
終了した段階でS147Cに進み、カードリーダエラー
プロセスタイマがセットされ、S1484に進み、エラ
ーステータス次状態セット処理がなされる。
【0242】図60(F)は、S1484の処理の結果
行なわれるエラープロセス3(PCDER30)のサブ
ルーチンプログラムを示すフローチャートである。S1
487により、EXS信号をクリアする処理がなされ、
S1489により、P台RDY信号をONにする処理が
なされる。その結果、P機動作信号(P RDY)が払
出制御用マイクロコンピュータ220からカードユニッ
ト制御用マイクロコンピュータ210に出力されること
になる。次にS148Bに進み、エラープロセス終了チ
ェック処理がなされる。このエラープロセス終了チェッ
ク処理は、前記S1477〜S1484の処理である。
その結果、S147Cによりセットされたカードリーダ
エラープロセスタイマが終了した段階で、図60(G)
に示すエラープロセス4(PCDER40)のサブルー
チンプログラムが実行されることになる。
【0243】S148Fにより、EXS信号がクリアさ
れ、S1491により、P台RDY信号をOFFにする
処理がなされる。その結果、払出制御用マイクロコンピ
ュータ220からのP台RDY信号の出力が停止される
ことになる。次にS1493に進み、エラープロセス終
了チェック処理がなされる。このエラープロセス終了チ
ェック処理は、前記S1477〜S1484に示した処
理である。その結果、S147Cによりセットされたカ
ードリーダエラープロセスタイマがタイムアップした段
階で、図61(A)に示すエラープロセス5(PCDE
R50)のサブルーチンプログラムが実行されることに
なる。
【0244】S1497により、EXS信号フラグをO
FFにする制御が行なわれ、S1499により、P台R
DY信号をONにする処理がなされる。その結果、払出
制御用マイクロコンピュータ220からカードユニット
制御用マイクロコンピュータ210にP機動作信号(P
RDY)が出力されることになる。次にS149Bに
進み、カードリーダエラープロセスタイマが終了したか
否かの判断がなされる。これは、前記S147Cにより
セットされたタイマであり、タイムアップした段階でS
14A0に進む。S14A0では、カードリーダエラー
プロセスタイマをセットする処理がなされ、S14A8
に進み、エラーステータス次状態セット処理がなされ
る。
【0245】図61(B)は、S14A8の処理の結果
行なわれるエラープロセス6(PCDER60)のサブ
ルーチンプログラムを示すフローチャートである。S1
4ACにより、EXS信号フラグをOFFにする処理が
なされ、S14AEにより、P台RDY信号をOFFに
する処理がなされる。その結果、払出制御用マイクロコ
ンピュータ220からのP機動作信号(P RDY)の
出力が停止される。次にS14B0に進み、カードリー
ダエラープロセスタイマが終了したか否かの判断がなさ
れる。このタイマは、前記S14A0によりセットされ
たタイマであり、タイムアップした段階でS14B5に
進む。S14B5では、B RDY信号がOFFである
か否かの判断がなされる。そして、カードユニット制御
用マイクロコンピュータ210から払出制御用マイクロ
コンピュータ220に出力されるユニット動作信号(B
RDY)の出力が停止された段階でS14B5により
YESの判断がなされてS14B8に進む。S14B8
では、BRQ信号がOFFになったか否かの判断がなさ
れる。カードユニット制御用マイクロコンピュータ21
0から払出制御用マイクロコンピュータ220への玉貸
要求信号(BRQ)の出力が停止された段階で、S14
B8によりYESの判断がなされてS14BBに進み、
P台RDY信号をONにする処理が行なわれる。その結
果、払出制御用マイクロコンピュータ220からカード
ユニット制御用マイクロコンピュータ210に対してP
機動作信号(P RDY)が出力されることになる。次
にS14BDに進み、カードリーダエラー関連フラグが
クリアされる処理がなされる。その結果、カードリーダ
エラープロセスが終了することになる。
【0246】図61(C)は、前記S149B,S14
77,S1458により示されたカードリーダプロセス
タイマ終了チェック(PETMCHK)のサブルーチン
プログラムを示すフローチャートである。S1500に
より、カードリーダエラープロセスタイマを16ビット
減算処理する。この16ビット減算処理は、図34
(C)に示すP16DECのサブルーチンプログラムで
実行される。そして減算した結果プロセスタイマが0に
なればS1500によりCYがクリアされ、さらにS1
50FによりCYが反転されるために最終的にその値が
「1」となる。つまり、カードリーダエラープロセスタ
イマが処理中の場合にはCYの値が「0」となり、終了
すればCYの値が「1」となる。
【0247】図61(D)は、前記S1323に示され
た賞球数読込開始タイマ減算処理(PREDTCNT)
のサブルーチンプログラムを示すフローチャートであ
る。S1511により、賞球数読込開始タイマを16ビ
ット減算処理する。そして、減算した結果0になればS
1511によりCYの値が「0」となり、S1520に
よりCYの値が反転されるために、CYの値が「1」と
なる。つまり、賞球数読込開始タイマが終了すればCY
の値が「1」となり、処理中の場合にはCYの値が
「0」となる。
【0248】図60(B)は、エラーステータスが異常
な値(7以上の値)になった場合に実行されるサブルー
チンプログラムであり、S1438によりエラーステー
タスがクリアされて「0」となる。
【0249】図62(A)は、前記S1C5に示された
P台RDY信号制御(PRDYCL)のサブルーチンプ
ログラムを示すフローチャートである。S1522によ
り賞球読込可能状態であるか否かの判断がなされる。こ
れは、賞球読込可能フラグがセットされているか否かに
基づいて判断されるものであり、この賞球読込可能フラ
グは前記S1328によりセットされる。賞球読込可能
フラグがセットされていない場合にはS1526に進
み、P台RDY信号をOFFにする処理が行なわれる。
一方、賞球読込可能フラグがセットされている場合には
S1528に進み、CRエラー出力中であるか否かの判
断がなされる。カードリーダエラー出力中でない場合に
はS152Dに進み、P台RDY信号をOFFにし、S
152Fに進み、CR未接続であるか否かの判断がなさ
れ、ユニット接続信号(VL)が払出制御用マイクロコ
ンピュータ220に入力されている場合にはS152F
によりNOの判断がなされてS1532に進み、通常時
賞球エラーが発生しているか否かの判断がなされ、発生
していない場合にS1535に進み、プロセスカウンタ
の値に基づいてエラープロセス中であるか否かの判断が
なされ、エラープロセス中でない場合にS153Bに進
み、P台RDY信号をONにする処理がなされる。その
結果、払出制御用マイクロコンピュータ220からカー
ドユニット制御用マイクロコンピュータ210に対しP
機動作信号(P RDY)が出力される。
【0250】図62(B)は、前記S1B6に示された
CR検出処理(PCRR)のサブルーチンプログラムを
示すフローチャートである。このサブルーチンプログラ
ムは、パチンコ遊技機とカードユニット50とが接続さ
れているか否かをチェックするためのものである。S1
53Eにより、CR未接続であるか否かの判断がなされ
る。これは、前述したようにユニット接続信号(VL)
が払出制御用マイクロコンピュータ220に入力されて
いるか否かに基づいて行なわれる。そしてユニット接続
信号(VL)が入力されている場合には接続状態である
と判断してS1562に進み、エラー時を表すランプス
テータスをクリアする処理がなされる。一方、ユニット
接続信号(VL)が入力されていない場合にはCR未接
続状態と判断してS1542に進み、未接続判定時間が
経過したか否かの判断がなされる。そして未接続判定時
間が経過した段階でS1552に進み、通常プロセス状
態であるか否かの判断がなされる。プロセスカウンタが
「0」でありプロセス通常時処理が行なわれている場合
にはS1552によりYESの判断がなされてS155
7に進み、エラー時を表すランプステータスをセットす
る処理がなされ、S1559に進み、エラー時のブザー
データセット(未接続エラーセット)が行なわれる。
【0251】図63は、前記S24Bに示されたハンド
ルモータ出力制御(PHMTCL)のサブルーチンプロ
グラムを示すフローチャートである。S1600により
ハンドルモータをONにセットし、打球発射可能状態に
し、S1602により、CR未接続状態であるか否かの
判断がなされる。そして未接続状態である場合(ユニッ
ト接続信号VLが入力されない場合)にはS1605に
進み、ハンドルモータをOFFにして打球発射不可能な
状態に制御する。一方、CR接続状態の場合にはS16
08に進み、満タン検出器114により満タン状態が検
出されているか否かの判断がなされ、検出されている場
合にはS160Aに進み、ハンドルモータをOFFにし
て打球発射不可能な状態に制御する。一方、満タン状態
が検出されていない場合にはS160Eに進み、打止モ
ードがONになっているか否かの判断がなされる。そし
て打止モードがONになっている場合にはS1611に
進み、玉切れ状態になっているか否かの判断がなされ
る。そして玉切れ状態になっている場合にはS1614
に進み、ハンドルモータをOFFにして打球発射不可能
な状態に制御する。
【0252】図64(C)は、前記S1E5に示された
自動玉貸制御(PAUTOCL)のサブルーチンプログ
ラムを示すフローチャートである。S171Eにより、
自動玉貸制御フラグ対応処理へ分岐する動作が行なわれ
る。自動玉貸制御フラグ対応処理は、PAUTO00〜
PAUTO50の各サブルーチンプログラムである。
【0253】まず図64(A)の自動玉貸動作開始チェ
ック(PAUTO00)のサブルーチンプログラムが実
行される。S172Bにより、玉貸スイッチ出力をOF
Fにする処理がなされる。そして、自動玉貸モードにな
っているか否かの判断がなされ、自動玉貸モードフラグ
がONになっている場合にはS172DによりYESの
判断がなされてS1730に進み、上皿玉検出器9の検
出出力に基づいて上皿に玉がない状態すなわち上皿玉検
出玉無しフラグがONになっている状態か否かの判断が
なされ、ONになっている場合にはS1730によりY
ESの判断がなされてS1733に進み、玉貸動作可能
状態か否かのチェックが行なわれる。このチェックは図
67(C)に示すPAY ENBLのサブルーチンプロ
グラムにより実行される。そのサブルーチンプログラム
によりCYがセットされているか否かの判断がS173
6により行なわれ、CYがセットされてその値が「1」
となっている場合すなわち玉貸動作可能状態の場合にS
1738に進み、玉貸スイッチ出力ON時間のセットが
行なわれる。そしてS1740に進み、自動玉貸制御フ
ラグを次処理にセットする処理が行なわれる。
【0254】その結果、以降制御は図65(A)に示す
玉貸スイッチ出力(PAUTO10)のサブルーチンプ
ログラムに移行する。S1744により、玉貸スイッチ
の出力をONにし、S1746によりタイムアウトした
か否かの判断が行なわれる。これは、前記S1738に
よりセットされた玉貸スイッチ出力ON時間がタイムア
ウトしたか否かの判断である。この判断は、後述する図
67(A)に示すサブルーチンプログラムに基づいたC
Yの値に基づいて行なわれる。そして、タイムアウトし
た段階でS174Bに進み、玉貸スイッチの出力をOF
Fにし、S174Dにより、玉貸動作無し判定時間のセ
ットが行なわれる。そしてS1755に進み、自動玉貸
制御フラグを次処理にセットする処理が行なわれる。こ
のサブルーチンプログラムにより、玉貸スイッチ出力O
N時間だけ玉貸スイッチ出力がONになるために、その
玉貸スイッチ出力に基づいて払出制御用マイクロコンピ
ュータ220が自動的に玉貸動作を行なう。
【0255】S1755の処理により以降、制御は図6
4(D)に示す玉貸開始チェック(PAUTO20)の
サブルーチンプログラムに移行する。S1759によ
り、玉貸開始がないか否かの判断がなされる。これは、
BRQ信号フラグがセットされているか否かに基づいて
行なわれる。そしてBRQ信号フラグがセットされてい
ない場合にはS175Cに進み、タイムアウトしたか否
かの判断がなされる。この判断は前記S174Dにより
セットされた玉貸動作無し判定時間が経過したか否かの
判断である。そして、この時間が経過する以前の段階で
BRQ信号フラグがセットされればS1759によりN
Oの判断がなされてS1769に進み、自動玉貸制御フ
ラグが次処理へ分岐される。一方、玉貸動作無し判定時
間が経過するまでにBRQ信号フラグがセットされなか
った場合にはS1761に進み、自動玉貸モードをOF
Fにし、自動玉貸表示LEDをOFFにし、自動玉貸制
御フラグをクリアする処理がなされる。
【0256】S1769の処理の結果以降制御が図65
(B)の玉貸終了チェック(PAUTO30)のサブル
ーチンプログラムに移行する。S176Dにより玉貸動
作が終了したか否かの判断がなされる。この判断は、B
RQ信号フラグがセットされているか否かの判断に基づ
いて行なわれる。そして、BRQ信号がセットされてい
ない場合にS176DによりYESの判断がなされてS
1770に進み、自動玉貸制御フラグを次処理にセット
する処理がなされる。
【0257】その結果、以降制御が図65(C)の玉貸
終了後のディレイ(PAUTO40)のサブルーチンプ
ログラムに移行する。S1774により、B RDY信
号がOFFになっているか否かの判断がなされる。そし
てOFFになっている場合にS1777に進み、玉貸終
了後のディレイ時間がセットされる。そしてS177F
に進み、自動玉貸制御フラグを次処理へセットする処理
が行なわれる。
【0258】その結果、以降制御が図65(D)に示す
自動玉貸スイッチ押下げ受付待ち(PAUTO50)の
サブルーチンプログラムに移行する。S1783により
タイムアウトしたか否かの判断がなされる。これは前記
S1777によりセットされた玉貸終了後のディレイ時
間が経過したか否かの判断であり、図67(A)のサブ
ルーチンプログラムの処理の結果CYの値がどのように
なっているかに基づいて判断される。そして、タイムア
ウトしたと判断された場合にはS1788に進み、上皿
玉検出玉無しであるか否かの判断がなされる。これは、
上皿玉検出玉無しフラグがONになっているか否かの判
断であり、上皿玉検出玉無しフラグがセットされている
ときにはS1788によりNOの判断がなされてS17
8Bに進み、自動玉貸制御フラグがクリアされる。
【0259】図64(B)は、前記S144に示された
データ出力処理(PORT OUT)のサブルーチンプ
ログラムを示すフローチャートである。S1617によ
り各出力ポートデータを各々出力する処理が行なわれ
る。
【0260】図66(A)は、前記S242に示された
自動玉貸スイッチチェック(PIAUTO)のサブルー
チンプログラムを示すフローチャートである。S178
Fにより、自動玉貸スイッチがONになっているか否か
の判断がなされる。自動玉貸スイッチ118が操作され
てONになっていればS178FによりYESの判断が
なされてS1793に進み、そのON状態が予め定めら
れた期間継続しているか否かの判断がなされ、その予め
定められた期間までは達していない場合にはS179B
に進み、ON判定値になったか否かの判断がなされる。
これは、このサブルーチンプログラムが複数回実行され
てそのたびに自動玉貸スイッチがONであると継続して
判断された場合に、その判断回数が所定回数に達したか
否かに基づいて判断されるものであり、所定回数に達し
たと判断された場合にはS17A0に進み、自動玉貸ス
イッチOFFカウンタをクリアする処理がなされる。一
方、前記S1793によりYESの判断がなされた場合
には、S1797に進み、自動玉貸スイッチOFFカウ
ンタをクリアしてサブルーチンプログラムが終了する。
【0261】S17A0の処理の後S17A3に進み、
既に自動玉貸モードになっているか否かの判断がなさ
れ、なっていない場合にはS17A6に進み、自動玉貸
モードをONにし、自動玉貸表示LEDをONして自動
玉貸表示器11を点灯させる。一方、既に自動玉貸モー
ドになっている場合にはS17ABに進み、自動玉貸モ
ードをOFFにして手動モード(マニュアルモード)に
切換えるとともに、自動玉貸表示LEDをOFFにして
自動玉貸表示器11を消灯させる。
【0262】S178Fにより自動玉貸スイッチがON
になっていないと判断された場合にS17B3に進み、
OFF継続しているか否かの判断がなされ、予め定めら
れた期間OFF継続していると判断された場合にはS1
7BDに進み、自動玉貸スイッチONカウンタをクリア
する。一方、S17B3によりNOの判断がなされた場
合にはS17B9に進み、OFF判定値以上になってい
るか否かの判断がなされる。そしてこのサブルーチンプ
ログラムが所定回数実行されてそのたびに自動玉貸スイ
ッチがONになっていないと判断された場合にS17B
9によりYESの判断がなされてS17BDに進む。
【0263】図66(B)は、前記S245に示された
上皿玉チェック(PIUPER)のサブルーチンプログ
ラムを示すフローチャートである。S1800により、
パワーON状態であるか否かの判断がなされる。そして
パワーONフラグがONの場合にはS1800によりY
ESの判断がなされてS1803に進み、上皿玉検出が
あったか否かの判断がなされる。上皿玉検出器9が上皿
玉無しを検出している場合にはS1807に進み、玉無
し検出状態が予め定められた期間継続しているか否かの
判断がなされ、未だに予め定められた期間継続していな
い場合にはS181Cに進み、ON判定値に達したか否
かの判断がなされる。このサブルーチンプログラムが所
定回数実行されてそのたびにS1803によりYESの
判断が継続してなされた場合には、S181CによりY
ESの判断がなされてS182Eに進む。一方、前記予
め定められた期間S1803によりYESの判断が継続
してなされた場合にはS1807によりYESの判断が
なされてS182Eに進む。S182Eでは、上皿玉検
出玉無しフラグをONにしてサブルーチンプログラムが
終了する。
【0264】一方、S1803により上皿玉無しを検出
していないと判断された場合にはS1831に進み、上
皿玉検出無しONカウンタをクリアし、S1837に進
み、上皿玉検出玉無しフラグをOFFにする処理がなさ
れる。
【0265】図67(A)は、前記S1746,S17
83に示された自動玉貸動作タイマ減算処理(PAUT
TIM)のサブルーチンプログラムを示すフローチャー
トである。S183Aにより、自動玉貸動作タイマを1
6ビット減算する処理がなされる。この16ビット減算
は前記図34(E)に示したP16DECのサブルーチ
ンプログラムで実行される。そして減算した結果0にな
った場合にはCYがクリアされて「0」となり、次にS
1849により再度CYが反転されて「1」となる。ゆ
えに、減算処理中においてはCYの値が「0」であり、
減算し終わって0になればCYの値が「1」となる。
【0266】図67(C)は、前記S1733に示され
た玉貸動作可能チェック(PAYENBL)のサブルー
チンプログラムを示すフローチャートである。まずS1
84BによりCYがクリアされて「0」となり、S18
4Cにより、B RDY信号がOFFであるか否かの判
断がなされ、OFFである場合にはS184Fに進み、
BRQ信号がOFFであるか否かの判断がなされ、OF
Fである場合にはS1852に進み、当り玉排出ソレノ
イドタスクがNGであるか否かの判断がなされ、NGで
ない場合にはS1855に進み、玉切れか否かの判断が
なされる。そして、玉切れスイッチ87a,87bが玉
切れ状態を検出していない場合にS1858に進み、満
タンスイッチ114がONになっているか否かの判断が
なされる。そして満タンスイッチがOFFの場合、すな
わち満タン状態でない場合にはS185Bに進み、通常
時エラーが生じているか否かの判断がなされる。これ
は、通常時に「0」以外の賞球個数が入力されている場
合であり、前記S1357によりYESの判断がなされ
た場合である。通常時エラーが生じていない場合にはS
185Eに進み、CRエラーが発生したか否かの判断が
なされる。そしてカードユニット50の未接続状態でな
い場合にはS1863に進み、未復帰エラー中であるか
否かの判断がなされる。これは、プロセス処理カウンタ
がエラー状態になっているか否かに基づいて判断される
ものであり、エラー状態になっていない場合にはS18
67に進み、CYがセットされて「1」となり、エラー
中の場合にはそのままサブルーチンプログラムが終了す
る。このように、S184C〜S1863に示すすべて
の条件をクリアした段階で初めてCYがセットされて
「1」となり玉貸可能状態となるのであり、それ以外の
場合にはCYがクリアされた状態で「0」となるために
玉貸不能状態となる。
【0267】図67(D)は、前記S11Cに示された
タイマ/イベントカウンタモードレジスタ設定処理(I
NT ENBL)のサブルーチンプログラムを示すフロ
ーチャートである。このサブルーチンプログラムは電源
がONされたときに実行される。このサブルーチンプロ
グラムでは、タイマ/イベントカウンタの割込周期時間
を設定し、ベーシックインターバルタイマがセットされ
(S188E)、時計用タイマがスタートされ(S18
91)、各割込許可フラグの禁止設定が行なわれ(S1
897)、タイマ/イベントカウンタの割込を許可する
処理がなされる(S18B5)。図68(A)は、前記
S1C2に示したエラー表示処理(PSEGDSP)の
サブルーチンプログラムを示すフローチャートである。
このサブルーチンプログラムはエラー表示器155を表
示制御するためのものである。S1900により、ラン
プON対応表示データがセットされる。そして、S19
07により満タンスイッチ114がONになっていない
と判断された場合にはS190Eにより、前記セットさ
れたランプNO.対応表示データを対応データ表示バッ
ファにセットする処理がなされる。一方、満タンスイッ
チ114が満タン状態を検出している場合にはS190
Aに進み、表示「8」をセットする処理がなされて、エ
ラー表示器155に「8」が表示される。
【0268】図68(B)は、前記S222により示さ
れた賞球動作履歴更新処理(PPAYCNT)のサブル
ーチンプログラムを示すフローチャートである。まずS
1928により、0.5秒経過したか否かの判断がなさ
れる。これは前記S1891のタイマにより計時され
る。そして、0.5秒経過毎にS1931により、賞球
動作履歴バッファアドレスを「1」更新し、バッファデ
ータが賞球有りであるか否かの判定が行なわれる。そし
てS194Aにより、バッファデータが賞球有りである
と判断された場合にはS1952に進み、対応履歴バッ
ファをクリアする処理がなされる。そしてS1958に
進み、賞球動作回数カウンタを「1」減算する処理がな
される。すなわち、このサブルーチンプログラムは、現
時点から1分間前の賞球動作履歴をクリアし、現時点か
ら1分間における賞球動作履歴を保存しておき、その1
分間の賞球動作回数を賞球動作回数カウンタに記憶させ
ておくものである。そして、後述するように、この賞球
動作回数カウンタのカウント値が「20」以上となった
場合すなわち1分間に20回以上賞球動作すれば、自動
玉貸モードをクリアする処理が行なわれる。
【0269】図69(A)は、前記S66Dに示された
賞球動作回数更新処理(PAYCHK)のサブルーチン
プログラムを示すフローチャートである。まずS196
2により、賞球動作履歴バッファアドレスで指定されて
いるバッファに賞球有りをセットをする。これは、前記
S66D以前のステップにより賞球動作が確実に1回行
なわれたと判断されているために、それに基づいてS1
962により、1分間の賞球動作履歴を記憶するための
賞球動作履歴バッファに賞球有りをセットするのであ
る。それに伴ってS1974により、賞球動作回数カウ
ンタを「1」加算する処理が行なわれる。現時点から1
分間を越える賞球動作履歴の記憶をクリアした際にその
クリアされんとするバッファデータが賞球有りの場合に
は前記S1958により賞球動作回数カウンタが「1」
減算されるのであり、そしてS1974により、新たな
賞球動作が行なわれた場合に賞球動作回数カウンタを
「1」加算するのであり、結局賞球動作回数カウンタ
は、現時点から1分間に何回賞球動作が行なわれたかを
カウントすることになる。
【0270】S197Dでは、賞球動作回数カウンタの
値に基づいて1分間に20回以上賞球動作が行なわれた
か否かの判断がなされ、20回以上行なわれたと判断さ
れた場合にはS1987に進み、自動玉貸モードをOF
Fにしてマニュアルモードに切換え、モードLEDをO
FFにして自動玉貸表示器11を消灯させ、自動玉貸制
御フラグをクリアする処理が行なわれる。
【0271】図69(B)は、前記S235に示された
連続賞球動作チェック処理(CNTCHK)のサブルー
チンプログラムを示すフローチャートである。S1A0
0により、連続賞球動作プロセスが「0」であるか否か
の判断がなされる。この連続賞球動作プロセスは後述す
るS1A0Aにより「1」にセットされ、S1A2Bに
より「2」にセットされ、S1A71,S1A1Fによ
り0クリアされるものである。そして、連続賞球動作プ
ロセスが「0」の場合にS1A05に進み、プロセス賞
球時であるか否かの判断がなされる。これはプロセス処
理カウンタの値に基づいて判断され、賞球開始のタイミ
ング時においてはS1A05によりYESの判断がなさ
れてS1A0Aに進み、連続賞球動作プロセスに「1」
がセットされる。
【0272】一方、連続賞球動作プロセスが「0」でな
い場合にはS1A00によりNOの判断がなされて図7
0のS1A0Dに進み、連続賞球動作プロセスが「1」
であるか否かの判断がなされる。「1」である場合にS
1A11に進み、賞球動作インターバル時間がタイムア
ウトしたか否かの判断がなされる。そしてタイムアウト
していない段階ではS1A1Cに進み、玉切れがあるか
否かの判断がなされる。玉切れスイッチ87a,87b
が玉切れを検出していない場合にはサブルーチンプログ
ラムは終了するが、玉切れを検出している場合にはS1
A1Fに進み、連続賞球動作プロセスを「0」にセット
する処理が行なわれる。
【0273】一方、賞球動作インターバル時間がタイム
アウトした場合にはS1A23に進み、P値加算時間が
セットされる。そしてS1A2Bにより連続賞球動作プ
ロセスが「2」にセットされる。
【0274】S1A2Bにより連続賞球動作プロセスが
「2」にセットされた後においては、S1A0Dにより
NOの判断がなされてS1A2EによりYESの判断が
なされる。そしてS1A32に進み、前記S1A23に
よりセットされたP機加算タイマがタイムアウトしたか
否かの判断がなされる。そしてタイムアウトしていない
段階ではS1A44によりプロセス処理カウンタが賞球
設定時になっているか否かの判断がなされる。P機加算
タイマがタイムアウトするまでの間に次の入賞玉が発生
してプロセス処理カウンタが賞球設定時になった場合に
はS1A4Cに進み、連続賞球回数に「1」を加算した
値がMAX(たとえば16)になっているか否かの判断
がなされる。そしてなっていない段階ではS1A71に
進み、連続賞球動作プロセスがクリアされる。
【0275】そして、P機加算タイマがタイムアウトす
るまでの間に繰返し入賞玉が発生してS1A4Cによ
り、連続賞球回数+1の値がMAX(たとえば16)に
達したと判断された場合には、S1A61に進み、可変
単位時間を「1」減算する処理がなされ、図36(B)
のサブルーチンプログラムにより、その減算された新た
な可変単位時間に対応する賞球動作インターバル時間が
セットされる。そしてS1A6Aに進み、連続賞球回数
がクリアされてS1A71に進む。
【0276】S1A23のP値加算時間は、疎らな入賞
であっても連続賞球動作とみなすために当り玉の検出待
ち時間を定めたものであり、この賞球動作インターバル
時間+P1加算時間の間に、賞球動作回数がMAX(た
とえば16回)に達した場合には、賞球動作インターバ
ル時間が短い時間に更新され、賞球動作を早めるように
制御される。
【0277】図71は、エラーが発生した場合のそのエ
ラー原因とエラー解除方法とエラー発生時におけるエラ
ー表示器,賞球ランプ,玉切れランプ,ブザーの動作状
態を示す表を表わす図である。まず、景品玉の払出エラ
ーが生じた場合を説明する。これは、払出時に玉が検出
されない、払出時に検出された玉が多すぎる場合、非払
出時にもかかわらず玉が検出された場合の3種類があ
る。この3種類の払出エラーが生じた場合には、エラー
表示器155が「0」を表示し、賞球ランプ43が0.
2秒ON,0.2秒OFFする点滅状態となる。また玉
切れランプ44が0.2秒OFFした後0.2秒ONす
る点滅状態となる。そしてブザー10から音が出力され
る。この払出エラーの場合には、玉詰まり等の原因を取
除きリセットスイッチ156を操作することによりエラ
ーが解除される。次に、当り玉が排出されない当り玉排
出エラーが生じた場合には、エラー表示器155により
「1」が表示され、賞球ランプ43が0.2秒ONにな
った後0.2秒OFFになる点滅状態となり、玉切れラ
ンプ44が0.2秒OFFになった後0.2秒ONにな
る点滅状態となり、ブザー10から音が出力される。こ
の場合のエラー解除方法は、玉詰まり等の原因を取除く
ことにより解除される。
【0278】次に、打玉が入賞していない通常時にもか
かわらず賞球個数データが「0」でない通常時賞球個数
エラーが生じた場合には、エラー表示器155により
「2」が表示され、賞球ランプ43により0.2秒ON
になった後0.2秒OFFになる点滅状態が表示され、
玉切れランプ44が0.2秒OFFになった後0.2秒
ONになる点滅状態となり、ブザー10から音が出力さ
れる。そして、賞球個数信号線の未接続状態等を正常に
することによりエラーが解除される。ユニット接続信号
(VL)を払出制御用マイクロコンピュータ220が検
出しないユニット未接続エラーが生じた場合には、エラ
ー表示器155により「3」が表示され、賞球ランプ4
3が0.2秒ONになった後0.2秒OFFになる点滅
状態となり、玉切れランプ44が0.2秒OFFとなっ
た後0.2秒ONになる点滅状態となり、ブザー10か
ら音が出力される。この場合には、カードユニットの未
接続状態等を正常にすることによりエラーが解除され
る。
【0279】払出制御用マイクロコンピュータ220と
カードユニット50のカードユニット制御用マイクロコ
ンピュータ210との間での通信エラーが生じた場合に
は、エラー表示器155により「4」が表示され、賞球
ランプ43が0.2秒ONになった後0.2秒OFFに
なる点滅状態となり、玉切れランプ44が0.2秒OF
Fとなった後0.2秒ONになる点滅状態となる。この
場合にはブザー10から音は出力されない。ユニット通
信エラーが生じた場合には、カードユニット50の接続
状態を正常にすることによりエラーが解除される。読込
時賞球個数エラーすなわちカードユニット制御用マイク
ロコンピュータ210から払出制御用マイクロコンピュ
ータ220に送られてくる賞球データを払出制御用マイ
クロコンピュータが読込中にデータ内容が変化した場合
あるいは読込後「0」に戻らなかった場合のエラーが生
じた場合には、エラー表示器155により「5」が表示
され、賞球ランプ43が0.2秒ONになった後0.2
秒OFFになる点滅状態となり、玉切れランプ44が
0.2秒OFFになった後0.2秒ONになる点滅状態
となり、ブザー10から音が出力される。この場合に
は、賞球個数信号線の接続状態を正常にしかつリセット
スイッチ156を操作することにより、エラーが解除さ
れる。
【0280】当り玉が検出されない当り玉排出エラーが
生じた場合には、エラー表示器155に「6」が表示さ
れ、賞球ランプ43が0.2秒ONになった後0.2秒
OFFになる点滅状態となり、玉切れランプ44が0.
2秒OFFになった後0.2秒ONになる点滅状態とな
り、ブザー10から音が出力される。この場合には、当
り玉検出装置を正常にしリセットスイッチ156を操作
することにより、エラーが解除される。
【0281】払出玉が検出されない払出玉欠乏状態にな
れば、エラー表示器155により「7」が表示され、賞
球ランプ43が消灯され、玉切れランプ44がONにな
って点灯状態となる。またこの場合にはブザー10から
音は出力されない。このエラーが発生した場合には、賞
球タンクに玉を補給することによりエラーが解除され
る。下皿が玉で満タン状態となった場合には、エラー表
示器155により「8」が表示され、賞球ランプ43が
消灯され、玉切れランプ44が消灯され、ブザー10か
らは音が出力されない。この場合には、下皿の玉を排除
することによりエラーが解除される。
【0282】次に、以上説明した実施例の特徴点や変形
例を以下に列挙する。 (1) 図7において、入賞玉処理装置115により、
前記入賞領域に入賞した入賞玉に対応する価値を付与す
るために該入賞玉を処理する入賞玉処理装置が構成され
ている。そして、入賞玉検出器122により、前記入賞
玉を検出する入賞玉検出手段が構成されている。この入
賞玉処理装置は、入賞玉排出ソレノイド127からなる
電気的駆動源を有し、その電気的駆動源の駆動力を利用
して、前記入賞玉検出手段により検出された後の入賞玉
を1個宛排出する。なお、電気的駆動源としては、モー
タあるいはロータリソレノイドでもよい。玉係止部13
0aを有する第2玉止部材130により、前記入賞玉を
保持する入賞玉保持手段が構成されている。入賞玉排出
ソレノイド127と第1玉係止部材124とにより、前
記入賞玉保持手段により保持されている入賞玉を排出す
る入賞玉排出手段が構成されている。なお、入賞玉処理
装置は、発生した入賞玉を検出してカウントして電気的
に記憶しておき、その記憶値が価値付与制御に利用され
るタイプのものでもよい。この場合には、前記入賞玉の
記憶をバックアップするバックアップ電源を設ける。
【0283】(2) 図11において、玉払出装置97
により、予め定められた玉払出条件の成立に応じて電気
的駆動源(払出モータ189)により玉を払出す玉払出
手段が構成されている。受光素子187により、前記玉
払出手段による玉の払出を検出する玉払出検出手段が構
成されている。この玉払出検出手段は、前記玉払出手段
の上手側で払出すべき玉を検出してもよく、また、前記
玉払出手段の下手側で払出された他を検出するものであ
ってもよい。さらに、これらの玉自体の検出と併せて前
記玉払出手段の払出動作を検出するようにしてもよい。
【0284】(3) 図12,図13において、払出制
御用マイクロコンピュータ220は、前記入賞玉検出手
段による入賞玉の検出に基づいて景品玉を払出すことに
より所定の価値を遊技者に付与するものを説明したが、
入賞玉に応じて前記景品玉の払出に代えてその払出すべ
き景品玉に相当する得点等の価値情報を加算記憶し、遊
技終了時においてその累積的に加算記憶された価値情報
に相当する景品玉を払出すかまたはその価値情報を特定
可能な情報が記録された記録媒体を遊技者に排出するよ
うにしてもよい。このように、前記入賞玉検出手段によ
る入賞玉の検出に基づいて、景品玉を払出す玉払出装置
97あるいは価値情報を加算記憶する払出制御用マイク
ロコンピュータ220により、前記入賞玉検出手段によ
る入賞玉の検出に基づいて所定の価値を遊技者に付与す
る価値付与手段が構成されている。
【0285】また遊技制御基板199により、弾球遊技
機の遊技状態を制御するとともに、前記入賞玉に応じた
価値付与情報(賞球個数情報)が記憶されている遊技状
態制御手段が構成されている。払出制御回路基板152
により、前記入賞玉検出手段の検出出力に応じて前記遊
技状態制御手段に前記入賞信号を出力し、該入賞信号に
応じて前記遊技状態制御手段から出力された前記価値付
与情報が入力され、該入力された価値付与情報に相当す
る価値を付与する価値付与制御手段が構成されている。
【0286】前記遊技制御手段は、制御用プログラムデ
ータを記憶しているプログラム記憶手段(ROM20
7)と、該プログラム記憶手段に記憶されているプログ
ラムデータに従って制御動作を行なう制御動作手段(C
PU203)と、前記プログラム記憶手段に記憶されて
いるプログラムデータが適正なものであるか否かを判別
するセキュリティ手段(セキュリティ回路204)とを
含んでいる。このセキュリティ手段の働きにより、遊技
制御内容が適正でない状態で遊技が行なわれる不都合を
極力防止できる。払出制御用マイクロコンピュータ22
0とソレノイド回路225とにより、前記入賞玉排出手
段を制御する入賞玉排出制御手段が構成されている。払
出制御用マイクロコンピュータ220とモータ回路22
3とにより、前記玉払出手段を制御する玉払出制御手段
が構成されている。
【0287】(4) 図14において、カードユニット
50により、遊技者の購入代金の対価としての有価価値
が特定可能な情報が記録された記録媒体の記録情報を読
取って処理する記録媒体処理手段が構成されている。こ
の記録媒体処理手段は、遊技機に内蔵する等して遊技機
と一体に構成されたものでもよい。そして、パチンコ遊
技機1により、前記遊技媒体処理手段からの遊技媒体貸
出指令信号に応じて遊技媒体を貸出可能な遊技機が構成
されている。なお、遊技機としては、遊技媒体の一例の
コインを貸出すコイン遊技機やスロットマシンでもよ
く、また、前述した払出すべき景品玉等に相当する得点
等の価値情報を加算記憶するタイプの遊技機において
は、遊技媒体の一例として前記価値情報を貸出すように
してもよい。また、コネクタ57,138a,接続配線
58により、前記記録媒体処理装置と遊技機との間で情
報の伝達を行なうことができるように前記記録媒体処理
装置と前記遊技機とを情報伝達媒体で接続する接続手段
が構成されている。なお、情報伝達媒体としては、電気
配線58に限らず、たとえば、フォトカプラ等により一
旦光信号に変換した後再度電気信号に変換して記録媒体
処理装置と遊技機との間での情報を伝達可能にするもの
であってもよい。さらには、投光された赤外線を受光す
ることにより情報を伝達するものであってもよく、ま
た、電波により情報伝達してもよい。カードユニット制
御用マイクロコンピュータ210,信号回路214,2
16,払出制御用マイクロコンピュータ220,コネク
タ57,138a,接続配線58により、前記記録媒体
処理手段と前記遊技機との間で情報の伝達を行なう情報
伝達手段が構成されている。
【0288】(5) 図15,図16および図17ない
し図70のフローチャートにおいて、前記価値付与制御
手段は、S360〜S37Aにも示したように、前記入
賞玉検出手段からの入賞玉検出信号に応じて前記遊技状
態制御手段に入賞信号を出力する。そして、S414,
S41Aに示したように、前記価値付与制御手段は、前
記遊技状態制御手段から入力される価値付与情報に相当
する価値を付与制御する。そして、S283,S32
3,図15(A)に示したt1+t3>t2の関係よ
り、前記弾球遊技機の電源が投入されてから前記遊技状
態制御手段に前記入賞信号を出力可能な状態にするまで
の間に、前記遊技状態制御手段が遊技動作可能状態にな
るのに要する時間以上の待ち時間が設けられている。
【0289】さらに前記S405,S458に示したよ
うに、前記価値付与制御手段は、前記遊技状態制御手段
に入賞信号を出力したにもかかわらず、前記価値付与情
報が入力されない場合に異常を判定する異常判定手段を
含んでいる。
【0290】そして、S40Dならびに図15(B)に
示したように、前記異常判定手段は、電源投入時以外の
通常状態の場合には価値付与制御手段が遊技状態制御手
段に入賞信号を出力してから比較的短い期間の間に遊技
状態制御手段からの価値付与情報が入力されてこなかっ
た場合は異常を判定し、電源投入時においては、価値付
与制御手段が遊技状態制御手段に入賞信号を出力してか
ら比較的長い期間(t4)経過しても遊技状態制御手段
から価値付与情報が入力されてこなかった場合に、異常
を判定するように構成されている。なお、それに代え
て、電源投入後最初に前記入賞玉検出手段で検出された
入賞玉に限り、異常判定を行なわないようにしてもよ
い。すなわち、前記弾球遊技機の電源投入後最初に前記
入賞玉検出手段で検出された入賞玉については、前記異
常判定手段による異常判定を行なわないまたは異常判定
に関し前記遊技状態制御手段が遊技制御動作可能状態に
なるよりも長い猶予期間を設けるようにしている。
【0291】本実施例が以上のように構成されているた
めに、遊技状態制御手段が出力されてきた入賞玉の検出
信号に相当する価値付与情報を返信することができず価
値付与制御が行なわれなかったり、価値付与制御手段に
おいて誤って異常判定を行なってしまう等の誤作動が極
力防止できる。また、出力されてきた入賞信号に相当す
る価値付与情報を遊技状態制御手段が返信できないこと
に伴い誤って異常判定が行なわれる等の誤作動も極力防
止できる。
【0292】前記S736によりソレノイドタイマに当
り玉バウンド防止時間がセットされた結果、図16
(A)に示すように、入賞玉検出器122が入賞判定し
た後待ち時間T1だけ経過して排出ソレノイド127が
ONに制御されるのである。このS736により、前記
入賞玉検出手段が入賞玉を検出してから入賞玉排出手段
を作動させるための間に所定の待ち時間が設けられる。
【0293】また、図16(B)に示すように、入賞玉
検出器122がONになっている時間が入賞判定基準時
間T2継続したことをもって入賞玉の発生を検出するよ
うにしてもよい。すなわち、図16(B)に示すよう
に、前記入賞玉検出手段は、前記入賞玉が入賞玉保持手
段による保持位置で安定したとみなすことのできる時間
入賞玉検出状態が継続したことをもって入賞玉の発生を
検出するようにしてもよい。
【0294】また図16(C)に示すように、入賞玉が
連続して発生している場合に、排出ソレノイド127が
入賞玉を排出してから次の入賞玉を排出するための動作
を行なうまでの間に入賞玉連続発生時の待ち時間T3を
設けるようにしてもよい。すなわち、図16(C)に示
すように、前記入賞玉排出手段が入賞玉を排出してから
次の入賞玉を排出するまでの動作を行なうまでの間に所
定の待ち時間を設けるようにしてもよい。
【0295】このようにした場合も、入賞玉が保持位置
で安定してから入賞玉の排出を行なうようになるので、
入賞玉の排出時に入賞玉がないものと誤検出してエラー
状態になってしまう不都合が極力防止できる。
【0296】図16(D)に示すように、入賞玉が連続
して発生している場合に、排出ソレノイド127がON
になり入賞玉を排出してから入賞玉検出器122が次の
入賞玉を検出するまでの処理を行なうまでの間に入賞玉
排出後の検出待ち時間T4を設けるようにしてもよい。
すなわち、図16(D)に示すように、入賞玉排出手段
が入賞玉を排出してから入賞玉検出手段が次の入賞玉を
検出するための処理を行なうまでの間に所定の待ち時間
を設けるようにしてもよい。このようにすれば、入賞玉
が保持位置で安定してから入賞玉の排出を行なうように
なるので、入賞玉の排出時に入賞玉がないものと誤検出
してエラー状態になってしまう不都合が極力防止できる
とともに、入賞玉が保持位置で安定してから入賞玉の検
出を行なうようになるので、入賞玉の検出を確実に行な
うことができ、入賞玉の誤検出に伴う誤作動を極力防止
できる。
【0297】S435に示したように、払出モータ18
9が起動されて玉の払出しが行なわれると同時に、当た
り玉排出タスクが起動にセットされて入賞玉の排出動作
が併行して行なわれる。このS435により、前記入賞
玉排出手段は、前記入賞玉検出手段による入賞玉の検出
に基づき前記価値付与手段が価値付与動作を行なってい
る間に入賞玉の排出を行なう。
【0298】前記S1236,S127D,S128
3,S1286により、図17(C),(D)に示すよ
うに、玉払出条件の成立により払出モータ189による
玉の払出が開始されてから玉払出検出器187を払出検
出可能状態にするまでの間にセンサマスク時間T6が設
けられる。すなわち、S1236,S127D,S12
83,S1286により、前記払出条件の成立により前
記玉払出手段による払出が開始されてから前記玉払出検
出手段を払出検出可能状態にするまでの間に所定の待ち
時間が設けられる。
【0299】また、玉払出手段は図11,S1288,
S1296にも示されているように、払出モータ189
からなる電気的駆動源が正転することにより玉が払出さ
れるように構成されている。そして、S500〜S53
5,S614,S618のステップによる制御により、
図17(C),(D)に示すように、玉払出中であるに
もかかわらず玉の払出が検出されない場合に、払出モー
タ189を一旦停止させた後所定期間逆転させ、さらに
一旦停止させた後再度払出モータ189を正転させるこ
とにより、玉詰まりを解消できるように構成されてい
る。すなわち、S500〜S535,S614,S61
8により、玉払出中であるにもかかわらず玉の払出が検
出されない場合に、電気的駆動源を一旦停止させた後所
定期間逆転させ、さらに一旦停止させた後再度電気的駆
動源を正転させる正逆転制御手段が構成されている。
【0300】また、前記S464,SB4Cにより、前
記電気的駆動源の逆転中は前記玉払出検出手段による払
出検出を行なわないように構成されている。
【0301】前記S77Dにより、前記玉係止部130
aにより係止されている玉が排出されたか否かが判定さ
れる。このS77Dにより、前記入賞玉保持手段により
保持されている入賞玉が排出されたか否かを判定する入
賞玉排出判定手段が構成されている。そして、S77D
により入賞玉が排出された旨の判定がなされなかった場
合に、S794により1回目の排出NGであるか否かの
判断がなされ、1回目の排出NGである場合にはS79
7,S79Fにより再トライ待ち時間がセットされて再
度入賞玉の排出動作が試みられる。すなわち、S79
4,S797,S79Fにより、前記入賞玉排出制御手
段は、前記入賞玉排出判定手段により入賞玉が排出され
た旨の判定がなされなかった場合に前記入賞玉排出手段
に再度入賞玉排出動作を行なわせる機能を有する。
【0302】そして、S794により1回目でないすな
わち排出NGが2回目の場合にはS7A2により、排出
異常である旨判定されるのである。すなわち、S77
D,S792,S794,S7A2により、前記入賞玉
排出制御手段が前記入賞玉排出手段に入賞玉排出動作を
複数回行なわせたにもかかわらず、前記入賞玉排出判定
手段により入賞玉が排出された旨の判定がなされなかっ
た場合に排出異常である旨を判定する入賞玉排出異常判
定手段が構成されている。これにより、入賞玉検出手段
や入賞玉排出手段の故障等、異常原因の自動解消ができ
ない場合には、入賞玉排出異常であるとして係員に報知
したり、遊技機の動作を停止したりすることができ、異
常状態に対する対処を係員に極力早急に行なわせること
ができる。
【0303】前記S477,S47C,S500〜S5
35,S614,S618により、前記玉払出制御手段
は、前記玉払出手段に玉払出動作を行なわせたにもかか
わらず前記玉払出検出手段により玉の払出が検出されな
かった場合に、前記玉払出手段による玉払出動作を一旦
停止させた後前記玉払出手段に再度玉払出動作を行なわ
せる機能を有する。
【0304】また、前記S517,S51C,S57B
により、前記玉払出制御手段が前記玉払出手段に玉払出
動作を複数回行なわせたにもかかわらず、前記玉払出検
出手段により玉の払出が検出されなかった場合に払出異
常である旨を判定する玉払出異常判定手段が構成されて
いる。これにより、前記玉払出検出手段や前記玉払出手
段の故障等、異常原因の自動解消ができない場合には、
玉払出異常であるとして係員に報知したり遊技機の動作
を停止したりすることができ、異常状態に対する対処を
係員に極力早急に行なわせることができる。
【0305】前記払出制御用マイクロコンピュータ22
0,モータ回路223,払出モータ189により、前記
遊技媒体貸出指令信号の入力を含む遊技媒体付与条件が
成立することにより遊技媒体を付与する遊技媒体付与手
段が構成されている。前記払出制御用マイクロコンピュ
ータ220,信号回路216,S153E〜S1559
により、前記記録媒体処理装置と前記遊技機との間での
前記情報伝達手段による情報の伝達状態を検出する情報
伝達状態検出手段が構成されている。また、前記S33
1により、前記情報伝達状態検出手段による情報伝達状
態の異常が検出された場合に前記遊技媒体付与手段によ
る遊技媒体の付与が行なわれない遊技媒体付与不能状態
にする遊技媒体付与不能動化手段が構成されている。ま
た、前記S1602,S1605により、前記情報伝達
状態検出手段による情報伝達状態の異常が検出された場
合に前記遊技領域内に打玉が発射されない打球発射不能
状態にする打球発射不能動化手段が構成されている。こ
の打球発射不能動化手段は、前記打球発射装置への打玉
の供給を停止させるものでもよく、また、ファール口の
打球発射下手側に邪魔板を突出させて発射された玉を全
てファール玉にしてしまうものでもよい。また、遊技を
不能動化するにおいては、たとえばスロットマシン等の
場合にリール等の可変表示装置の動作を不能動化しても
よい。
【0306】前記SA48,SA67〜SA86,SA
9A〜SAAEにより、前記玉払出手段により払出され
る玉が欠乏した場合に、前記玉払出手段による玉の払出
速度を遅い速度に変更する払出速度変更手段が構成され
ている。
【0307】前記SB3F〜SB47により、前記玉検
出手段が検出出力を導出した場合に、該検出出力が導出
される前の前記玉検出手段の未検出状態の期間が所定期
間以下だった場合に異常を判定する異常判定手段が構成
されている。また、SB51により、前記異常判定手段
による異常判定が行なわれた場合に前記玉検出手段から
導出された検出出力を無効にする検出無効手段が構成さ
れている。
【0308】前記S1333〜S133B,S1357
〜S136Fにより、前記価値付与手段(玉払出手段)
による価値付与条件(玉払出条件)の未成立の状態で、
前記価値付与手段(玉払出手段)により付与(払出)す
べき価値付与データ(玉数データ)を前記遊技状態制御
手段から入力し、その入力された価値付与データ(玉数
データ)が0でなかった場合に、価値付与異常(払出異
常)が発生した旨を判定する異常判定手段が構成されて
いる。
【0309】前記S1372〜S1394または前記S
1399〜S13BEにより、前記価値付与手段(玉払
出手段)による価値付与条件(玉払出条件)が成立した
場合に、前記価値付与手段(玉払出手段)により付与
(払出)すべき価値付与データ(玉数データ)を前記遊
技状態制御手段から入力するデータ入力動作を複数回行
ない、その複数回入力された価値付与データ(玉数デー
タ)が互いに一致しているか否かを判別し、一致してい
る場合に入力された価値付与データ(玉数データ)が適
正なデータであると判別して該適正な価値付与データ
(玉数データ)を前記価値付与手段(玉払出手段)によ
る価値の付与(玉の払出)に用いる入力価値(玉数)デ
ータ適否判定手段が構成されている。
【0310】図36(B)に示すUNV TSETのサ
ブルーチンプログラムと図68(B)に示すPPAYC
NTのサブルーチンプログラムと図69(A)に示すP
AYCHKのサブルーチンプログラムと図69(B)に
示すCNTCHKのサブルーチンプログラムにより、打
玉の入賞に伴い前記玉払出手段による玉払出条件の成立
頻度が予め定められた値以上になった場合に、前記玉払
出手段による玉の払出動作が速くなるように変更する玉
払出動作速度変更手段が構成されている。この玉払出動
作速度変更手段は、所定期間内に何回玉の払出動作が行
なわれたかを記憶しておく払出動作履歴記憶手段と、該
払出動作履歴記憶手段に記憶されている払出動作回数が
予め定められた値以上になったことを判別する判別手段
とを含み、該判別手段の判別結果に基づいて前記玉払出
手段による玉の払出動作速度を速めるように変更するこ
とを特徴とする。
【0311】(6) 図14,図71において、前記賞
球ランプ43または玉切れランプ44またはブザー10
により、前記遊技媒体付与不能動化手段により前記遊技
媒体付与不能状態になっていることを報知する遊技媒体
付与不能状態報知手段が構成されている。前記エラー表
示器155により、前記遊技媒体付与不能動化手段によ
り前記遊技媒体付与不能状態になった原因を報知する不
能動化原因報知手段が構成されている。
【0312】
【発明の効果】請求項1に記載の本発明によれば、記録
媒体処理装置と遊技機との間での情報伝達状態の異常が
検出された場合に遊技媒体が付与されない遊技媒体付与
不能状態になるために、記録媒体処理装置と遊技機との
間で情報の伝達が行なわれず記録媒体の使用による遊技
媒体の貸出を受けられないまま遊技が続行される不都合
が極力防止できる。
【0313】請求項2に記載の本発明によれば、請求項
1に記載の発明の効果に加えて、遊技媒体付与不能動状
態になったことおよびその原因を知らせることができ、
係員が迅速に遊技媒体付与不能動状態の発生に対処する
ことができる。
【0314】請求項3に記載の本発明によれば、請求項
1に記載の発明の効果に加えて、遊技媒体付与不能状態
になった場合に打球発射装置による打玉の発射が行なわ
れない打球発射不能状態となるために、遊技媒体付与不
能状態になったにも拘らず打玉が遊技領域に打込まれて
遊技が続行されることに起因する不都合、たとえば、入
賞玉が発生したにも拘らず遊技媒体が払出されないこと
に伴なう遊技者の不利益や、未処理入賞玉の大量発生等
の不都合が防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】遊技機の一例のパチンコ遊技機を示す全体正面
図である。
【図2】パチンコ遊技機の一部内部構造を示す全体背面
図である。
【図3】遊技盤の裏面を示す裏面図である。
【図4】機構板を示す全体図である。
【図5】玉払出装置およびその周辺機器を示す構成図で
ある。
【図6】玉払出装置の縦断面図である。
【図7】入賞玉処理装置の構造図である。
【図8】機構板の下部背面を覆う通路カバー体の分解斜
視図である。
【図9】機構板に取付けられる払出制御回路基板ボック
スの取付構造を示す分解斜視図である。
【図10】玉払出装置の分解図である。
【図11】玉払出装置の断面図である。
【図12】本発明に用いられる制御回路を示すブロック
図である。
【図13】本発明に用いられる制御回路を示すブロック
図である。
【図14】ターミナル基板と遊技制御基板と賞球玉貸制
御基板とインタフェース基板と各種周辺機器との配線接
続状態を示す結線図である。
【図15】入賞信号と賞球個数信号とのやり取りを示す
タイミングチャートである。
【図16】入賞玉の検出信号と排出ソレノイドの励磁制
御とのタイミングを示すタイミングチャートである。
【図17】(A),(B)は入賞玉の検出信号と排出ソ
レノイドの励磁制御とのタイミングを示すタイミングチ
ャートであり、(C),(D)は玉払出動作の検出信号
と払出モータの駆動制御とのタイミングを示すタイミン
グチャートである。
【図18】払出制御用マイクロコンピュータの制御動作
を示すフローチャートである。
【図19】払出制御用マイクロコンピュータの制御動作
を示すフローチャートである。
【図20】払出制御用マイクロコンピュータの制御動作
を示すフローチャートである。
【図21】払出制御用マイクロコンピュータの制御動作
を示すフローチャートである。
【図22】払出制御用マイクロコンピュータの制御動作
を示すフローチャートである。
【図23】払出制御用マイクロコンピュータの制御動作
を示すフローチャートである。
【図24】払出制御用マイクロコンピュータの制御動作
を示すフローチャートである。
【図25】払出制御用マイクロコンピュータの制御動作
を示すフローチャートである。
【図26】払出制御用マイクロコンピュータの制御動作
を示すフローチャートである。
【図27】払出制御用マイクロコンピュータの制御動作
を示すフローチャートである。
【図28】払出制御用マイクロコンピュータの制御動作
を示すフローチャートである。
【図29】払出制御用マイクロコンピュータの制御動作
を示すフローチャートである。
【図30】払出制御用マイクロコンピュータの制御動作
を示すフローチャートである。
【図31】払出制御用マイクロコンピュータの制御動作
を示すフローチャートである。
【図32】払出制御用マイクロコンピュータの制御動作
を示すフローチャートである。
【図33】払出制御用マイクロコンピュータの制御動作
を示すフローチャートである。
【図34】払出制御用マイクロコンピュータの制御動作
を示すフローチャートである。
【図35】払出制御用マイクロコンピュータの制御動作
を示すフローチャートである。
【図36】払出制御用マイクロコンピュータの制御動作
を示すフローチャートである。
【図37】払出制御用マイクロコンピュータの制御動作
を示すフローチャートである。
【図38】払出制御用マイクロコンピュータの制御動作
を示すフローチャートである。
【図39】払出制御用マイクロコンピュータの制御動作
を示すフローチャートである。
【図40】払出制御用マイクロコンピュータの制御動作
を示すフローチャートである。
【図41】払出制御用マイクロコンピュータの制御動作
を示すフローチャートである。
【図42】払出制御用マイクロコンピュータの制御動作
を示すフローチャートである。
【図43】払出制御用マイクロコンピュータの制御動作
を示すフローチャートである。
【図44】払出制御用マイクロコンピュータの制御動作
を示すフローチャートである。
【図45】払出制御用マイクロコンピュータの制御動作
を示すフローチャートである。
【図46】払出制御用マイクロコンピュータの制御動作
を示すフローチャートである。
【図47】払出制御用マイクロコンピュータの制御動作
を示すフローチャートである。
【図48】払出制御用マイクロコンピュータの制御動作
を示すフローチャートである。
【図49】払出制御用マイクロコンピュータの制御動作
を示すフローチャートである。
【図50】払出制御用マイクロコンピュータの制御動作
を示すフローチャートである。
【図51】払出制御用マイクロコンピュータの制御動作
を示すフローチャートである。
【図52】払出制御用マイクロコンピュータの制御動作
を示すフローチャートである。
【図53】払出制御用マイクロコンピュータの制御動作
を示すフローチャートである。
【図54】払出制御用マイクロコンピュータの制御動作
を示すフローチャートである。
【図55】払出制御用マイクロコンピュータの制御動作
を示すフローチャートである。
【図56】払出制御用マイクロコンピュータの制御動作
を示すフローチャートである。
【図57】払出制御用マイクロコンピュータの制御動作
を示すフローチャートである。
【図58】払出制御用マイクロコンピュータの制御動作
を示すフローチャートである。
【図59】払出制御用マイクロコンピュータの制御動作
を示すフローチャートである。
【図60】払出制御用マイクロコンピュータの制御動作
を示すフローチャートである。
【図61】払出制御用マイクロコンピュータの制御動作
を示すフローチャートである。
【図62】払出制御用マイクロコンピュータの制御動作
を示すフローチャートである。
【図63】払出制御用マイクロコンピュータの制御動作
を示すフローチャートである。
【図64】払出制御用マイクロコンピュータの制御動作
を示すフローチャートである。
【図65】払出制御用マイクロコンピュータの制御動作
を示すフローチャートである。
【図66】払出制御用マイクロコンピュータの制御動作
を示すフローチャートである。
【図67】払出制御用マイクロコンピュータの制御動作
を示すフローチャートである。
【図68】払出制御用マイクロコンピュータの制御動作
を示すフローチャートである。
【図69】払出制御用マイクロコンピュータの制御動作
を示すフローチャートである。
【図70】払出制御用マイクロコンピュータの制御動作
を示すフローチャートである。
【図71】エラーが発生した場合のエラー原因とそのエ
ラーの解除方法とエラー表示器,賞球ランプ,玉切れラ
ンプ,ブザーの動作状態を示す表を表わす図である。
【符号の説明】
1は弾球遊技機の一例のパチンコ遊技機、50はカード
ユニット、122は入賞玉検出手段の一例の入賞玉検出
器、199は遊技状態制御手段の一例の遊技制御基板、
152は価値付与制御手段の一例の払出制御回路基板、
204はセキュリティ回路、32は遊技領域、130は
入賞玉保持手段の一例の第2玉止部材、130aは玉止
部、122は入賞玉検出手段の一例の入賞玉検出器、1
24は入賞玉排出手段の一部を構成する第1玉係止部、
127は入賞玉排出手段の一部を構成するソレノイド、
97は価値付与手段の一例の玉払出装置、220は価値
付与手段の一例の払出制御用マイクロコンピュータ、1
87は玉払出検出手段の一例の玉払出検出器、225は
ソレノイド回路、223はモータ回路、57,138a
はコネクタ、58は接続配線、43は賞球ランプ、44
は玉切れランプ、10はブザー、155はエラー表示
器、188は回転体の一例のスクリュー、196は打球
発射装置である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技者の支払った購入代金の対価として
    の有価価値が特定可能な情報が記録された記録媒体の記
    録情報を読取って処理する記録媒体処理手段からの遊技
    媒体貸出指令信号に応じて遊技媒体を貸出可能な遊技機
    であって、 前記記録媒体処理手段と前記遊技機との間で情報の伝達
    を行なう情報伝達手段と、 前記遊技媒体貸出指令信号の入力を含む遊技媒体付与条
    件が成立することにより遊技媒体を付与する遊技媒体付
    与手段と、 前記記録媒体処理手段と前記遊技機との間での前記情報
    伝達手段による情報の伝達状態を検出する情報伝達状態
    検出手段と、 該情報伝達状態検出手段により情報伝達状態の異常が検
    出された場合に前記遊技媒体付与手段による遊技媒体の
    付与が行なわれない遊技媒体付与不能状態にする遊技媒
    体付与不能動化手段とを含むことを特徴とする、遊技
    機。
  2. 【請求項2】 前記遊技媒体付与不能動化手段により遊
    技媒体付与不能状態になったことを報知する遊技媒体付
    与不能状態報知手段と、 前記遊技媒体付与不能状態になった原因を報知する不能
    動化原因報知手段とをさらに含むことを特徴とする、請
    求項1記載の遊技機。
  3. 【請求項3】 遊技領域に打玉を発射するための打球発
    射装置と、 前記情報伝達状態検出手段による情報伝達状態の異常が
    検出された場合に前記遊技領域内に打玉が発射されない
    打球発射不能状態にする打球発射不能動化手段とをさら
    に含むことを特徴とする、請求項1記載の遊技機。
JP14939694A 1994-06-30 1994-06-30 遊技機 Withdrawn JPH0810426A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14939694A JPH0810426A (ja) 1994-06-30 1994-06-30 遊技機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14939694A JPH0810426A (ja) 1994-06-30 1994-06-30 遊技機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0810426A true JPH0810426A (ja) 1996-01-16

Family

ID=15474219

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP14939694A Withdrawn JPH0810426A (ja) 1994-06-30 1994-06-30 遊技機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0810426A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003236049A (ja) * 2002-02-14 2003-08-26 Sanyo Product Co Ltd 遊技機
JP2006218073A (ja) * 2005-02-10 2006-08-24 Sophia Co Ltd 遊技機
JP2007319716A (ja) * 2007-09-11 2007-12-13 Takao:Kk 弾球遊技機
JP2007325976A (ja) * 2007-09-14 2007-12-20 Takao:Kk 弾球遊技機
JP2009066197A (ja) * 2007-09-13 2009-04-02 Sammy Corp 弾球遊技機
JP2010029457A (ja) * 2008-07-29 2010-02-12 Daito Giken:Kk 遊技台
JP2011104278A (ja) * 2009-11-20 2011-06-02 Newgin Co Ltd 遊技機

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003236049A (ja) * 2002-02-14 2003-08-26 Sanyo Product Co Ltd 遊技機
JP2006218073A (ja) * 2005-02-10 2006-08-24 Sophia Co Ltd 遊技機
JP2007319716A (ja) * 2007-09-11 2007-12-13 Takao:Kk 弾球遊技機
JP2009066197A (ja) * 2007-09-13 2009-04-02 Sammy Corp 弾球遊技機
JP2007325976A (ja) * 2007-09-14 2007-12-20 Takao:Kk 弾球遊技機
JP2010029457A (ja) * 2008-07-29 2010-02-12 Daito Giken:Kk 遊技台
JP2011104278A (ja) * 2009-11-20 2011-06-02 Newgin Co Ltd 遊技機

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2014140708A (ja) 遊技機
JPH0810426A (ja) 遊技機
JP5654797B2 (ja) 遊技機
JPH1015203A (ja) 遊技機
JPH07323133A (ja) 弾球遊技機
JPH0810416A (ja) 遊技機
JP4875505B2 (ja) スロットマシン
JPH0810413A (ja) 弾球遊技機
JP5146989B2 (ja) 遊技機
JPH0810414A (ja) 弾球遊技機
JP2007167194A (ja) 回胴式遊技機、及びその遊技媒体の貸出制御方法
JP2704520B2 (ja) 弾球遊技機
JP5451441B2 (ja) 遊技機
JPH10118288A (ja) 遊技用装置
JP2008183330A (ja) スロットマシン
JPH09173564A (ja) 弾球遊技機
JPH08206348A (ja) 遊技用装置
JP2769692B2 (ja) 弾球遊技機
JP6247367B2 (ja) 遊技機
JPH09266981A (ja) 弾球遊技機
JPH08229217A (ja) 遊技用装置
JP2709808B2 (ja) 弾球遊技機
JPH09173601A (ja) 弾球遊技機
JPH10118281A (ja) 遊技用装置
JPH08206317A (ja) 弾球遊技機

Legal Events

Date Code Title Description
A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20040205