JP2011098803A - 搬送コンベアの診断装置及びその診断システム - Google Patents

搬送コンベアの診断装置及びその診断システム Download PDF

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Abstract

【課題】コンベアの傾斜角を利用し、搬送コンベアの異常発生位置を精度よく特定する。
【解決手段】搬送コンベア10の垂直方向及び水平方向の傾斜角を検出する第1及び第2の傾斜センサ2a,2bと、前記垂直方向の傾斜角と前記両センサが取付けられた前記コンベアが循環移動する各区間との関係を規定した第1のテーブル3−1と、第2の傾斜センサで検出された水平方向の傾斜角が上・下限管理限界値を超えたとき、第1の傾斜センサで検出された垂直方向の傾斜角に基づき、第1のテーブルに規定される区間及び当該区間に入った後の経過時間から搬送コンベアの異常発生位置を特定する信号処理部5とを備えた搬送コンベアの診断装置である。
【選択図】図1

Description

本発明は、乗客を搬送する搬送コンベアの状態を診断する搬送コンベアの診断装置及びその診断システムに関する。
従来、搬送コンベアの診断装置としては、無端状に連結された複数の踏段からなる搬送コンベアのうち、特定の踏段の裏側に垂直方向の感度が得られる向きに加速度センサを取付け、当該加速度センサからの振動データとその計測時刻を収集する。そして、収集された振動データから加速度の正負が反転する前記特定の踏段のコンベア反転部通過時刻を基準時刻として捕え、コンベア循環移動時の加速度センサの振動データと正常時の振動データとを比較し、異常振動有りと判定したとき、前記基準時刻からの経過時間を計測し、異常発生位置を特定する技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
従来のもう1つの搬送コンベアの診断装置は、無端状に連結された踏段のうち、特定の踏段の裏側中央部に左右幅方向及び水平進行方法の加速度を検出する2つの加速度センサを取付け、これら加速度センサで検出された加速度を信号処理装置に送出する。信号処理装置は、加速度センサの出力から乗客搭載走行区間,乗客非搭載の反転区間、この反転区間から乗客搭載走行区間に移行する回送区間を特定する踏段位置特定部と、この踏段位置特定部の出力と前記加速度センサの出力とに基づいて搬送コンベアに作用する加速度の異常を検出する異常検出部とを備えた構成である(例えば、特許文献2参照)。
さらに、他の搬送コンベア診断装置としては、無端状に連結された踏段のうち、特定の踏段の裏側中央部に加速度センサ、マイクロホン、情報記憶装置及び処理装置を取付け、加速度センサ及びマイクロホンから得られる振動信号及び音信号をそれぞれデジタル変換して情報記憶装置に記憶する。処理装置は、記憶された振動信号から往路区間及び帰路区間を特定する。そして、特定された往路区間・帰路区間情報に基づいて、記憶された振動信号及び音信号の平均振幅、尖度及び周期成分を統計特徴量として取り出し、予め設定される設定特徴量と比較し、搬送コンベアの異常の有無を判定するものである(例えば、特許文献3参照)。
特許第4020204号公報 特許第4305342号公報 特開2007−8709号公報
従って、従来の搬送コンベアの診断装置は、何れも加速度センサを取付け、その加速度センサから得られる振動信号を用いて異常発生位置を特定する構成である。
因みに、特許文献1,2に記載の技術によれば、予めコンベア反転部識別後の経過時間と踏段位置との関係をテーブルに規定し、加速度センサの振動データから異常振動有りと判定したとき、前記テーブルを参照し、コンベア反転部識別後の経過時間からコンベアの異常発生位置を特定している。
しかし、加速度センサの出力から得られるコンベア反転部識別後の経過時間から異常発生位置を特定しているが、加速度センサを取付けた踏段がコンベア反転部近傍を通る際、乗客の乗り降りが頻繁に行われていることから、低周波の外乱振動が発生し易い。
その結果、加速度センサが取付けられた踏段の反転タイミングの際に低周波の外乱が混入すると、反転識別の精度が低下したり、反転識別が困難となる問題がある。
また、搬送コンベアが可変速度で運行する場合やコンベア駆動部の故障によって運行速度が変化した場合、前述した各特許文献の技術では、異常発生位置の特定精度が大きく低下してしまう。さらに、引用文献3では、コンベア反転部の識別タイミングのもとに、コンベアの往路及び帰路の区間を特定しているが、搬送コンベアが長い場合、異常発生位置の特定誤差が大きくなるといった問題がある。
そこで、本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、循環移動する搬送コンベアの傾斜角を取り出し、この変化する傾斜角のもとにコンベア位置と経過時間とを関連付けることにより、搬送コンベアの異常発生位置を精度よく特定する搬送コンベアの診断装置及びその診断システムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明に係る搬送コンベアの診断装置は、搬送コンベアの所定位置に取付けられ、当該コンベアの垂直方向及び水平方向の傾斜角を検出する第1及び第2の傾斜センサと、垂直方向の傾斜角と前記両センサが取付けられた搬送コンベアが循環移動する下部反転区間,コンベア表面区間,上部反転区間及びコンベア裏面区間からなる一巡の各区間との関係を規定した第1のテーブルと、前記第2の傾斜センサで検出された水平方向の傾斜角が予め定めた上・下限管理限界値を超えたとき、前記第1の傾斜センサで検出された垂直方向の傾斜角に基づき、前記第1のテーブルに規定されるコンベア区間及び当該区間に入った後の経過時間から前記搬送コンベアの異常発生位置を特定する信号処理手段とを備えた構成である。
本発明に係る別の搬送コンベアの診断装置としては、前述した第1のテーブルに代えて、前記垂直方向の傾斜角と、前記両センサが取付けられた前記搬送コンベアが循環移動する下部反転区間,コンベア表面区間,上部反転区間及びコンベア裏面区間からなる一巡の各区間と、この各区間に入る傾斜角変化点からの経過時間に対する当該区間内の個別位置とを規定する第2のテーブルを設け、
前記信号処理手段としては、第1の傾斜センサで検出された垂直方向の傾斜角に基づき、第2のテーブルを参照し、第1の傾斜センサで検出される垂直方向の傾斜角が任意の区間に入った傾斜角変化点からの所定時間間隔毎の経過時間と当該任意区間内の個別位置とから当該任意区間内の異常発生位置を特定する構成としてもよい。
さらに、本発明に係る別の搬送コンベアの診断装置としては、搬送コンベアの所定位置に取付けられ、前記コンベアの垂直方向の傾斜角を検出する第1の傾斜センサ及び周囲の音を計測するマイクロホンと、垂直方向の傾斜角と前記両センサが取付けられた搬送コンベアが循環移動する下部反転区間,コンベア表面区間,上部反転区間及びコンベア裏面区間からなる一巡の各区間との関係を規定したテーブルと、搬送コンベアの正常稼動時の正常音信号と前記マイクロホンで収集した収集音信号とを比較し、当該収集音信号が異常であると判定したとき、前記第1の傾斜センサで検出される傾斜角に基づいて、前記テーブルを参照し、異常発生位置を特定する信号処理手段とを備えた構成である。
また、本発明に係る搬送コンベアの診断システムは、第1,2の傾斜センサで検出される垂直方向及び水平方向の傾斜角信号、前記マイクロホンで計測される収集音信号を無線送信する第1の無線部を有する前述した何れかの診断装置と、この診断装置から所定の周期ごとに自動送信され、あるいはアクセスのもとに当該診断装置から送信されてくる傾斜角信号及び収集音信号を第2の無線部で受信し、一定期間毎に長期間にわたって蓄積し、傾斜角信号または収集音信号と予め定める予兆判定用データとから搬送コンベアの故障予兆位置を検知して表示する監視装置とを備えた構成である。
本発明によれば、傾斜センサが取付けられた循環移動する搬送コンベアの傾斜角を収集し、この変化する傾斜角のもとにコンベア位置と経過時間とを関連付けることにより、搬送コンベアの異常発生位置を精度よく特定できる搬送コンベアの診断装置及びその診断システムを提供できる。
本発明に係る搬送コンベアの診断装置の実施の形態1〜3を説明する構成図。 傾斜センサが取付けられた搬送コンベアの一巡による垂直方向の傾斜角の変化を説明する図。 搬送コンベアの経過時間と垂直方向の傾斜角と位置(区間)との関係を示す図。 実施の形態1で使用される設定データメモリ内の傾斜角・位置テーブルのデータ配列例図。 図1に示す信号処理部の機能ブロック図。 図1に示す信号処理部の動作を説明する処理フロー図。 傾斜センサが取付けられた搬送コンベアの水平方向の傾斜角と異常発生と判定するための上下限管理限界値との関係を説明する図。 実施の形態2で使用される設定データメモリ内の区間毎移動時間テーブルのデータ配列例図。 実施の形態2で使用される設定データメモリ内の区間対応の経過時間・位置テーブルのデータ配列例図。 本発明に係る搬送コンベアの診断装置の実施の形態3を説明するためのコンベア正常稼動時の所定巡回数にわたる正常音レベルの変化状態を示す図。 本発明に係る搬送コンベアの診断装置の実施の形態3を説明する信号処理部の機能ブロック図。 搬送コンベアの診断時における所定巡回数にわたる収集音レベルの変化状態を示す図。 搬送コンベアにおける巡回毎収集音レベルの分割例を説明する図。 図1に示す実施の形態3に関する信号処理部の動作を説明する処理フロー図。 搬送コンベアにおける一巡回を複数の区間に分けたときの収集音レベルの分割例を説明する図。 本発明に係る搬送コンベアの診断システムの実施の形態を示す構成図。 本発明に係る搬送コンベアの診断システムの他の実施の形態を示す構成図。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
(実施の形態1:請求項1,3対応)
図1は本発明に係る搬送コンベアの診断装置の実施の形態1を示す構成図である。
この搬送コンベアの診断装置1は、複数の傾斜センサ2a,2bと、設定データメモリ3と、データ保存メモリ4と、信号処理部5と、バッテリ等の電源部6と、無線部7と、送受信アンテナ8とで構成される。
傾斜センサ2a,2bは、図2に示すように搬送コンベア10を構成する無端状に連結される複数の踏段11のうち、特定の踏段11Aの裏側などに取付けられる。傾斜センサ2aは、垂直方向での360°範囲の傾斜角を検出するデジタル形センサが用いられるが、例えばアナログ形の傾斜センサを用いても構わない。
傾斜センサ2bは、コンベア異常と判定するに必要な水平方向の角度範囲の傾斜角を検出するデジタル形センサが用いられるが、傾斜センサ2aと同様にアナログ形の傾斜センサを用いてもよい。
なお、アナログ形の傾斜センサ2a,2bを用いる場合には当該センサ出力側に少なくともローパスフィルタ及びA−D変換回路を接続し、デジタル的に処理可能な信号に変換する必要がある。
傾斜センサ2a,2bが取付けられた特定の踏段11Aは、搬送コンベア10が一巡する毎に垂直方向に一回転してもとの状態に戻る繰り返し動作を行う。つまり、特定の踏段11Aは、下部スプロケット12dの下底部を回り込む直前の傾斜角を0°とすると、下部スプロケット12dによる下部反転区間13aを回り込むことにより、垂直方向の傾斜角が0°〜90°〜180°で変化し、コンベア表面区間13bに移行する。
特定の踏段11Aは、コンベア表面区間13bにて180°の傾斜角を維持しながら上部スプロケット12uに向かって移動し、上部スプロケット12uによる上部反転区間13cを回り込むことにより、垂直方向の傾斜角が180°〜270°〜ほぼ360°で変化し、コンベア裏面区間13dに移行する。特定の踏段11Aは、コンベア裏面区間13dにて330°の傾斜角となり、下部スプロケット12dの下底部の直前で一回転し、360°=0°となり、もとの傾斜角0°に戻る。
従って、特定の踏段11Aの一巡する経過時間を横軸、垂直方向の傾斜角を縦軸にとると、傾斜センサ2aからは搬送コンベア10の一巡に伴って変化する区間ごとに図3に示すような傾斜角を取り出すことができる。
設定データメモリ3には、傾斜角・位置テーブル3−1(図4参照)の他、上・下限管理限界値データ(図7参照)が設定されている。
傾斜角・位置テーブル3−1は、特定の踏段11Aの垂直方向の傾斜角と位置(区間:下部反転区間,コンベア表面区間,上部反転区間,コンベア裏面区間)との関係を規定したものであって、例えば特定踏段11Aが下部反転区間13aを回転して180°に達したとき、コンベア表面区間13bに位置することが傾斜角・位置テーブル3−1から分かるが、180°に達した後の図3に示す経過時間・速度から特定踏段11Aの位置を特定することができる。
データ保存メモリ4は、傾斜センサ2a,2bで検出された傾斜角の他、各種の処理データを保存する機能を持っている。
信号処理部5は、例えば予め規定された処理プログラムに従って所定の処理を実行するものであって、機能的には図5に示すように、水平傾斜角逸脱判定手段5A、異常発生位置特定手段5B、警報出力手段5C及び外乱除去処理手段5Dが設けられている。
水平傾斜角逸脱判定手段5Aは、傾斜センサ2bで検出される水平方向の傾斜角と設定データメモリ3(データ格納メモリ4でも可能)に設定される上・下限管理限界値(図7参照)とを比較し、水平方向の傾斜角が上・下限管理限界値を超えたか否かを判定する機能を有する。
異常発生位置特定手段5Bは、傾斜センサ2bで検出される傾斜角が上・下限管理限界値を超えたとき、設定データメモリ3の傾斜角・位置テーブル3−1等を参照し、異常発生位置を特定する。警報出力手段5Cは、例えば警報出力フラグのもとに、所定の処理手順に従って異常警報を出力する。
外乱除去処理手段5Dは、特定の踏段11Aの循環移動に伴って次に変化する垂直方向の傾斜角を推定することが可能であるが、異なる傾斜角に変化したときには外乱発生による角度変化と判断し、データ保存メモリ4に格納された傾斜センサ2aの傾斜角データを変化前の傾斜角データに修正するか、あるいは外乱発生データに置き換える処理を行う。
電源部6は、例えばバッテリ電源が用いられ、診断装置を構成する各構成要素2a,2b,3、4,5,7に電力を供給する。
無線部7は、例えば外部の監視装置との間でデータのやり取りを行う際に使用される。
なお、診断装置1を構成する各構成要素2a,2b〜8は、特定の踏段11Aの裏側に一括して取付けるが、例えば傾斜センサ2a,1bだけを特定の踏段11Aの裏側に取付け、メモリ3,4を含む信号処理部5は他の適宜な個所,例えば隣の踏段11に設置し、無線にて送信する構成であってもよい。
次に、以上のように構成された搬送コンベアの診断装置の作用について、図6を参照して説明する。
診断装置1の動作開始に伴い、不要なデータを消去する初期化処理を実施した後(S1)、水平傾斜角逸脱判定手段5Aを実行し、搬送コンベア10を循環移動させる。
水平傾斜角逸脱判定手段5Aは、特定の踏段11Aに取付けられた傾斜センサ2a,2bで検出された垂直方向及び水平方向の傾斜角を収集してデータ保存メモリ4に時系列的に格納するとともに、特に水平方向の傾斜角が図7に示す上・下限管理限界値14u、14dを超えたか否かを判定する(S2,S3)。
搬送コンベア10の循環移動時、特定の踏段11Aは例えば図7の図示(イ)のように異常発生前などには水平(左右)方向に僅かに傾斜しながら移動することが考えられる。その結果、水平方向の傾斜角が許容角度範囲であれば問題なしと判定するが、傾斜センサ2bで検出された水平方向の傾斜角が上・下限管理限界値14u、14dを超えた図示(ロ)のタイミングで搬送コンベア10の異常発生と判定し、異常発生位置特定手段5Bを実行する。
異常発生位置特定手段5Bは、図7の図示(ロ)の時点で収集された傾斜センサ2aの垂直方向の傾斜角データを取り出し(S4)、設定データメモリ3の傾斜角・位置テーブル3−1を参照し、特定の踏段11Aが何れの位置(例えばコンベア表面区間)に存在しているか、さらに図3に基づいて傾斜角が180°に変化したコンベア表面区間13bの初期位置時点からどの程度の時間(速度一定)を経過したかを、例えば図3に基づく基本パターンから推定し、搬送コンベア10の異常発生位置を特定する(S5)。
異常発生位置特定手段5Bは、搬送コンベア10の異常発生位置を特定すると、データ保存メモリ4の所定エリアに異常発生位置に関連する各種のデータを収集して保存する(S6)。例えば保存すべきデータとしては、例えば異常時の傾斜センサ2bの水平方向傾斜角、水平方向の傾斜角が超えた限界値14dまたは14u、傾斜センサ2aの垂直方向の傾斜角、傾斜角変化点からの経過時間、異常発生位置等のデータである。
しかる後、警報出力手段5Cは、異常警報を出力するか否かを判断し(S7)、警報出力するフラグが設定されている場合には診断装置1の表示部(図示せず)に例えば点滅表示や色替え表示、あるいは異常発生に関する取得データを表示する。または、外部の監視装置と無線的に接続されている場合、異常警報を無線にて送信する(S8)。そして、引き続き、処理を継続する場合(S9)、ステップS2に移行し、同様の処理を繰り返し実行する。
ところで、ステップS3において、水平方向傾斜角が上・下限管理限界値14u、14dを超えていないと判定したとき、外乱除去処理手段5Dを実行する。
外乱除去処理手段5Dは、傾斜センサ2aから取得した垂直方向の傾斜角データから次変化傾斜角が正しいか否か,つまり外乱が発生しているか否を判断する(S10)。例えば特定の踏段11Aが上部反転区間13cを通過する際、傾斜角は180°−270°−ほぼ360°に遷移するが、当該上部反転区間13c近傍では、乗客が踏段11Aから降りたり、あるいは下側踏段11から特定の踏段11Aに駆け上がって来て上部床に降りたりすることから、外乱が発生する。その結果、傾斜角・位置テーブル3−1から推測される傾斜角とは異なる傾斜角データが傾斜センサ2aから取得されたとき、外乱発生と判断し、傾斜センサ2aの傾斜角データを変化前の傾斜角データに修正するなどの外乱除去処理を行う(S11)。
従って、以上のような実施の形態によれば、傾斜センサ2bの水平方向の傾斜角が上・下限管理限界値14d,14uを超えたとき、傾斜センサ2aで検出された垂直方向の傾斜角に基づき、傾斜角・位置テーブル3−1等を参照し、搬送コンベア10の何れの個所,例えばエスカレータを構成する案内レールの特定の個所に異常が発生していることを特定することができる。
また、傾斜角の変化は、下部反転区間13aで0〜180°、コンベア表面区間13bで180°維持継続、上部反転区間13cで180°〜ほぼ360°、コンベア裏面区間13dで330°となるため、次に遷移する傾斜角を推定できる。このことは、異なる傾斜角が検出されたときには外乱として処理することができる。
(実施の形態2:請求項2,3,4対応)
実施の形態2では、図1と同様の診断装置1が使用される。そのため、図1と同一の構成部分には同一符号を付し、重複する説明は省略する。
実施の形態2における搬送コンベアの診断装置1において特に異なるところは、設定データメモリ3には、傾斜角・位置テーブル3−1に代えて、新たに区間毎移動時間テーブル3−2及び各区間対応の経過時間・位置テーブル3−2a〜3−2dが設けられる。
区間毎移動時間テーブル3−2には、図8に示すように垂直方向傾斜角、特定踏段の各位置(区間)、特定の踏段11Aにおける各位置(区間)移動時間が対応付けられている。すなわち、特定の踏段11Aの下部反転区間の移動に要する時間T1,コンベア表面区間の移動に要する時間T2,上部反転区間の移動に要する時間T3,コンベア裏面区間の移動に要する時間T4が紐付けされている。
各区間対応の経過時間・位置テーブル3−2a〜3−2dのうち、例えばコンベア表面区間に対応する経過時間・位置テーブル3−2bは、図9に示すように角度変化点(傾斜角遷移点)からの経過時間t1,…,tnごとにコンベア表面区間の各個別位置a1,…,anが規定されている。
この実施の形態では、特に異常発生位置特定手段5Bを改良したものである。すなわち、この異常発生位置特定手段5Bは、水平傾斜角逸脱判定手段5Aにて水平方向傾斜角が上・下限管理限界値14u、14dを超えたと判定したとき、データ保存メモリ4に格納される傾斜センサ2aで検出される垂直方向の傾斜角に基づき、区間毎移動時間テーブル3−2を参照し、何れの区間で特定の踏段11Aの水平方向傾斜角が上・下限管理限界値14u、14dを超えたかを判断する。
しかる後、異常発生位置特定手段5Bは、区間ごとに特定の踏段11Aが通過するのに要する移動時間,例えばコンベア表面区間では移動に要する時間がT2であるので、この移動時間T2を規定する経過時間・位置テーブル3−2bを参照し、傾斜角(180°)遷移点からの経過時間例えばt3を見つけ出し、コンベア表面区間13bの個別位置a3にて搬送コンベア10の機構部分(本実施の形態では、例えばエスカレータの案内レール)に異常が発生していることを特定するものである。
従って、以上のような実施の形態によれば、水平方向傾斜角データが上・下限管理限界値14u、14dを超えたと判定したとき、傾斜センサ2aで検出される垂直方向の傾斜角変化点に基づき、異常検知区間対応の経過時間・位置テーブル例えば3−2bの経過時間−個別位置の詳細データから異常発生位置を正確に特定することができる。
また、この実施の形態においても、各下部反転区間13a、コンベア表面区間13b、上部反転区間13c及びコンベア裏面区間13dごとに変化する傾斜角が決められているので、次に変化する傾斜角を容易に推定でき、異なる傾斜角が検出されたときには外乱発生として処理できる。
さらに、特定の踏段11Aにおける各区間の移動時間が決められているので、搬送コンベア10の実移動時間が予め決められた移動時間と大きく異なるとき、コンベア駆動部が該当区間内で速度異常となっていることを検出できる。
(実施の形態3:請求項5〜8対応)
実施の形態3においては、実施の形態1,2で説明した各構成要素2a,2b〜8の他に、新たに搬送コンベア10から発生する音を収集し、その収集音のレベルから搬送コンベア1の異常個所を特定する機能を設けたものである。従って、実施の形態3では、既に説明した構成部分については同一符号を付して重複する説明を省略し、以下、異なる構成部分について説明する。
搬送コンベアの診断装置1は、図1に示すように特定の踏段11Aに新たにマイクロホン21が取付られ、搬送コンベア10の所定の巡回数にわたって取得される収集音から突発的な外乱を排除し、異常発生位置を確実に見つけ出すことにある。
特定の踏段11Aに取付けられたマイクロホン21には、増幅器22、ローパスフィルタ23、AD変換器24を介して信号処理部5が接続される。
また、データ設定メモリ3またはデータ保存メモリ4には、搬送コンベア10の正常稼動時、所定の巡回数(例えば3回の巡回)にわたってマイクロホン21によって収集された図10に示す正常音信号が記憶される。実際にはAD変換器24でデジタル変換された正常音レベル信号が記憶される。
信号処理部5は、機能的には図11に示すように,搬送コンベア10の所定巡回数にわたって音を収集する音収集処理手段5E、この音収集処理手段5Eで収集された収集音レベルと予め設定される正常音レベルとを比較して収集音の異常有無を判定する収集音異常有無判定手段5F、収集音レベルの異常判定時、異常発生位置を特定するとともに、所定の巡回数にわたって収集音の異常と判定した時、搬送コンベア10の確定的な異常であるとする異常発生位置特定手段5G、警報出力手段5H及び所定の巡回数のうち、1回の巡回または2回の巡回だけ収集音が異常と判定されたとき、突発的に発生した外乱であると判断し外乱除去処理を実行する外乱除去処理手段5Iが設けられている。
次に、以上のような搬送コンベアの診断装置の作用について説明する。
この搬送コンベアの診断装置は、搬送コンベア10における正常稼動時の所定巡回数にわたって正常音レベル25,25,25(図10参照)を記憶した後、各巡回の正常音レベルと搬送コンベア10の各巡毎の収集音レベル26a,26b,26c(図12参照)とを比較し、所定巡回数にわたって収集音レベル26a,26b,26cの異常有無を判定する場合と、予め搬送コンベア10の正常時の一巡回の正常音レベル(図13参照)を記憶し、搬送コンベア10の所定巡回数にわたって音を収集した後、所定巡回数にわたって収集音レベル26a〜26cの異常有無を判定する場合とがある。
なお、これら何れの場合も、所定巡回数未満の収集音異常の際には突発的に発生した外乱と判断し、所定の巡回数にわたって連続的に収集音が異常のときには搬送コンベア10の確定的な異常と判断するものである。
以下、後者の搬送コンベア10の所定巡回数にわたって音を収集した後、その収集音の異常有無を判定する処理例について、図14を参照して説明する。
先ず、信号処理部5は、実施の形態1,2と同様に傾斜センサ2a,1bで検出された傾斜角を収集する一方、音収集処理手段5Eを実行する。音収集処理手段5Eは、搬送コンベア10の循環移動時にマイクロホン21にて音を収集するが、このとき傾斜センサ2aで検出される垂直方向の傾斜角から、予め決められた同期基準とする傾斜角(例えば図2の90°)に達したか否かを判断する(S21)。このとき、同期基準とする傾斜角となったタイミングをもって、マイクロホン21から搬送コンベア10の1巡目にわたる周囲の収集音レベル26aを順次取り込み、データ保存メモリ4に記憶していく(S22)。
音収集処理手段5Eは、所定の巡回数(例えば3回の巡回数)にわたって収集音レベルを取り込んだか否かを判断し(S23)、未だ所定巡回数に達していない場合にはステップS21に移行し、同様に搬送コンベア10の2巡目、3巡目の収集音レベル26b,26cを順次取り込んでデータ保存メモリ4に記憶する(S22)。
ここで、所定の巡回数(例えば3回の巡回数)に達したと判断すると、収集音異常有無判定手段5Fを実行する。
収集音異常有無判定手段5Fは、データ保存メモリ4から1巡目の収集音レベル26aを取り出し、当該1巡目の収集音レベルと予め設定されたコンベア正常稼動時の正常音レベル25(図13参照)とを比較し、収集音レベルが正常か否かを判定する(S24)。収集音レベルが正常音レベルに較べて予め定める許容レベル範囲を超えているとき、収集音レベル異常と判定し、適宜なメモリ例えば3の該当巡回目(例えば1巡回目)フラグ設定エリアに異常フラグを設定した後、異常発生位置特定手段5Gを実行する。
異常発生位置特定手段5Gは、1巡目の収集音レベル25aが異常とされたときの傾斜センサ2aの垂直方向の傾斜角に基づき、設定データメモリ3の傾斜角・位置テーブル3−1または区間毎移動時間テーブル3−2(3−2a〜3−2dを含む)を参照し、搬送コンベア10の異常発生位置を特定し(S25)、データ保存メモリ4に異常発生位置データを記憶する(S26)。
異常発生位置特定手段5Gは、適宜なメモリ3のフラグ設定エリアに設定される異常フラグから所定の巡回数に達したか(S27)、換言すれば所定の巡回数にわたって異常フラグが継続したかを判断し、未だ所定の巡回数に達していない場合にはステップS24に移行し、収集音異常有無判定手段5Fを実行する。
ここで、2巡目、3巡目の収集音レベル26b、26cとも異常であれば、ステップS27にて確定的な異常と判断し、異常発生位置の特定に関係する各種のデータを取り込んでデータ保存メモリ4に保存する(S28)。
引き続き、警報出力手段4Dは、異常警報を出力するか否かを判断し(S29)、警報出力するフラグが設定されている場合には診断装置の表示部(図示せず)に異常警報を表示するか、外部の監視装置と無線的に接続されている場合には異常警報を無線にて送信する(S30)。そして、引き続き、処理を継続する場合(S31)、ステップS1に移行し、同様の処理を繰り返し実行する。
一方、ステップS24において、収集音レベルが正常であると判定したとき、前述したメモリ3の該当巡回目(例えば2巡回目)フラグ設定エリアに正常フラグを設定し、外乱除去処理手段5Iを実行する。
すなわち、外乱除去処理手段5Iは、ステップS24にて収集音レベル正常と判定されたとき、メモリ3のフラグ設定エリアに設定されるフラグから前回巡回の収集音レベルが異常か否かを判断し(S32)、前回巡回の収集音レベル正常であれば、前々回巡回の収集音レベルが異常か否かを判断する(S33)。ここで、前回巡回または前々回巡回とも収集音レベルに異常があれば、前回巡回または前々回巡回の収集音レベルの異常は外乱発生に基づくものと判断し、外乱除去処理を実行する(S34)。例えば前回巡回目のフラグ設定エリアの異常フラグを正常フラグに置き換える。
従って、以上のような実施の形態によれば、搬送コンベア10の各巡回の収集音レベルから異常の有無を判定するが、収集音レベルが突発的に異常となったとき、その突発的な収集音レベルを外乱と見なす一方、所定の巡回数にわたって連続的に収集音レベルが異常であるときだけ搬送コンベア10の確定的な異常と判断し、異常発生位置を特定し、必要に応じて異常警報を出力するので、異常音の発生個所を高精度に特定できる。
(実施の形態3の変形例)
(1) 上記実施の形態は、一巡回ごとの収集音の異常有無を判定するようにしたが、例えば図15に示すように搬送コンベア10の正常稼動時の一巡回を2つの区間、例えば90°到達後の下部反転区間13a及びコンベア表面区間13bよりなる区間1と、270°到達後の上部反転区間13c及びコンベア裏面区間13dよりなる区間2とに分け、マイクロホン21から正常音レベル25a,25bを収集してメモリ3または4に記憶する。
しかる後、マイクロホン21により収集される音を2巡回にわたって収集し、各巡回の各区間1,2に分割された収集音レベル26a1−26a2、26b1−26b2と各区間1,2の正常音レベル25a,25bとを比較し、一巡回を2つの区間1,2に分けて収集音の異常有無を判定する構成であってもよい。
(2) 信号処理部5は、傾斜センサ2bから水平方向の傾斜角を検出しているので、当該傾斜センサ2bで検出される傾斜角を監視し、傾斜角が例えば上・下限管理限界値を超えていないとき、つまり異常無しと判断された時、バッテリ電源部6からマイクロホン21への電力の供給を休止させ、消費電力の低減化を図ってバッテリ電源部6の長期使用ないし寿命の延命を図ることができる。
(実施の形態4:請求項9〜12対応)
図16は本発明に係る搬送コンベアの診断システムの実施の形態を示す構成図である。
搬送コンベアの診断システムは、図1に示す診断装置1と、監視装置30と、この監視装置30の制御指示に従って搬送コンベア10を駆動する搬送コンベア制御装置16及び搬送コンベア駆動装置17とが設けられている。
監視装置30は、診断装置1で収集した傾斜センサ2a,2b及びマイクロホン21のデータを長期間にわたって取り込み、搬送コンベア10に関する故障予兆の検知及び詳細調査を実施するものである。
監視装置30は、送受信アンテナ31、無線部32、CPUで構成される信号処理部33、データベース34、メモリ3に相当する設定データメモリ35及び表示部36によって構成される。
診断装置1の信号処理部5は、傾斜センサ2a,2b及びマイクロホン21により収集された傾斜角や収集音レベルを無線部7及びアンテナ8を介して送信する。なお、診断装置15は、例えば深夜や早朝等の搬送コンベア10の乗客未利用時間帯を利用して、自動的に送信するか、あるいはオペレータからの送信指示のもとに乗客利用時間帯に送信してもよい。
また、診断装置1の信号処理部5は、異常発生位置を特定したとき、警報出力フラグに従い、異常発生位置の特定に関係する各種のデータを含む異常警報データを無線部7及びアンテナ8を介して送信することもある。
監視装置30の信号処理部33は、診断装置1から送信されてくる各種のデータをアンテナ31及び無線部32を通して受信し、データベース34に蓄積する。従って、データベース34には、異常発生位置の特定に関係する各種のデータの他、傾斜センサ2a,2b及びマイクロホン21から収集した短期データ、長期間データ等が蓄積される。
一方、設定データメモリ35には、搬送コンベア10の故障予兆を判定するに必要な予兆判定用データ、例えば上・下限管理限界値14d,14uに至らない上・下限許容値、異常予兆を表す収集音予兆レベル、収集音予兆周波数等、故障に至る前段階のデータが設定されている。また、設定データメモリ35には、傾斜角・位置テーブル3−1(図4参照)、区間毎移動時間テーブル3−2及び区間対応の経過時間・位置テーブル3−2a〜3−2d(図8,図9参照)が設けられている。
そこで、監視装置30の信号処理部33は、傾斜センサ2bの水平方向の傾斜角やマイクロホン21から得られた収集音レベルの推移変化を把握し、傾斜センサ1bの水平方向の傾斜角データが上・下限許容値に達するとか、あるいはマイクロホン21から得られた収集音レベルが収集音予兆レベル、収集音予兆周波数等に達したとき、故障予兆と判定する。
信号処理部33は、故障予兆と判断した時、その時点での傾斜センサ2aで検出された垂直方向の傾斜角に基づき、傾斜角・位置テーブル3−1または区間毎移動時間テーブル3−2等を参照し、予兆発生位置を特定し、監視装置30の表示部36に故障予兆、故障予兆発生位置等のデータを表示する。
監視員は、故障予兆データを確認した後、例えば搬送コンベア10の乗客未利用時あるいは乗客による利用を制限しつつ、特定踏段11Aの予兆発生位置への移動制御指示を搬送コンベア制御装置16に送出する。
搬送コンベア制御装置16は、移動制御指示のもとに搬送コンベア駆動装置17を駆動し、センサ2a,2b,マイクロホン21等が取付けられた特定の踏段11Aを予兆発生位置に移動させる。
ここで、信号処理部33は、搬送コンベア駆動装置17を通して特定踏段11Aを予兆発生位置近傍に停止させた後、予兆発生位置付近を複数回にわたって低速で往復移動させ、傾斜センサ2a,2b及びマイクロホン21にて、予兆発生位置近傍の詳細な状況データを収集し、診断装置1を介して監視装置30に送信し、データベース34に保存するとともに、表示部36に表示する。
なお、信号処理部33は、データベース34に蓄積された傾斜センサ2bの水平方向の傾斜角やマイクロホン21から得られる収集音レベルに基づき、搬送コンベア10が安定に循環移動していると判断したとき、診断装置1の信号処理部5に対し、予め定める所定期間にわたって傾斜センサ2b及びマイクロホン21からのデータ収集を休止させる指示を送信し、あるいはバッテリ等の電源部6から傾斜センサ2b及びマイクロホン21に供給する電源を休止させる指示を送信し、バッテリ等の電源部6の寿命を延長させる。
また、傾斜センサ2b及びマイクロホン21からのデータ収集を休止させる指示を受けたとき、信号処理部5は、一定期間の間、傾斜センサ2aから同期基準となる傾斜角(前述したように例えば90°)を検出した時、バッテリ等電源部6からマイクロホン21に電力を供給し、コンベア表面区間13bを移動する搬送コンベアの周辺の音を収集してもよい。
なお、バッテリ等の電源部6から傾斜センサ2b及びマイクロホン21に電力を供給するタイミングとしては、例えば予め定める搬送コンベア10の安定稼動期間を経過したとき、あるいは安定稼動期間において、一定期間ごとにバッテリ等の電源部6から該当機器へ電力を供給し、故障予兆と判断されたとき、継続的な電力の供給を再開する。
従って、以上のような実施の形態によれば、搬送コンベア10の故障予兆を検知したとき、搬送コンベア駆動装置17を通して特定踏段11Aを予兆発生位置近傍まで移動させ、低速で複数回にわたって往復移動させつつ、傾斜センサ2a,2b及びマイクロホン21にて予兆発生位置近傍の詳細な状況データを収集し、診断装置1を介して監視装置30に送信するので、当該監視装置3にて搬送コンベア10の故障予兆を詳細に調査することができる。
また、故障予兆が無い場合、一定期間にわたって選択的にバッテリ等電源部6の電源供給を休止させることにより、バッテリ等電源部6の寿命を延長できる。
(実施の形態5:請求項13対応)
図16は本発明に係る搬送コンベアの診断システムのさらに実施の形態を示す構成図である。
この搬送コンベアの診断システムは、監視装置30の内部に新たに携帯用無線部37を備え、点検員等が所持する携帯端末41からのアクセスに従って相互にデータのやり取りを行う構成である。
また、監視装置30は、LANやWANなどのネットワーク42を介して監視センタ43に接続される。
監視センタ43は、図17に示すようにデータベース44を備え、かつ、ネットワーク42を介して各搬送コンベア101,102,…,10nを監視する監視装置301,302,…,30nと接続されている。
データベース44には、各監視装置301,302,…,30nのデータベース34に蓄積された傾斜センサ2a,2b,マイクロホン21の各種データを取り込んで蓄積するとともに、各個所に設置した搬送コンベア101,102,…の設置時期、機種名、故障予兆の現れる稼動期間等のデータが記憶されている。
点検員等が所持する携帯端末41は、任意の監視装置例えば301にアクセスし、携帯用無線部37を介して信号処理部33に収集データの送信要求を指示する。信号処理部33は、送信要求に従って、所定の期間例えば1週間の収集データをデータベース34から読み出し、携帯用無線部37を通して携帯端末41に送信する。携帯端末41は、監視装置例えば301から送られてくるデータを保存し、該当搬送コンベア101の稼動状態を監視し、必要に応じて例えば点検センタないし保守センタ(図示せず)のデータベースに監視装置対応の搬送コンベア単位に保存する。
一方、監視センタ43は、データベース44に蓄積される各監視装置301,302,…,30n対応の傾斜センサ2a,2b,マイクロホン21の各種の収集データその他必要なデータを読み出し、搬送コンベア101,102,…,10nがどの程度の速度で巡回しているか、何れの方向に回っているか、異常発生に関係するデータを受信しているか等を表示部に表示し、搬送コンベア101,102,…,10nの稼動状態を監視する。
また、監視センタ43は、任意の監視装置例えば301から搬送コンベア101の故障予兆の通知を受けると、データベース44に保存される搬送コンベア101,102,…の設置時期、機種名、故障予兆の現れる稼動期間等のデータの中から、同じ機種番号でほぼ同時期の同機種を選択し、かつ、故障予兆の現れる稼動期間に達している他の搬送コンベア102,…,10nが存在する場合、監視センサ43から該当監視装置302,…,30nに検査指示を出し、粗いセンシングから例えば駆動速度を落として詳細なセンシングを実施させ、該当監視装置302,…,30nで得られたデータを監視センタ43に送信させ、他の搬送コンベア102,…,10nに対しても、異常や故障予兆の要因が存在するか否かを詳細に調べることができる。
従って、以上のような実施の形態によれば、携帯端末41及び監視センタ43によって、任意の監視装置にアクセスし、該当搬送コンベアから収集した各種のデータを取り込んで該当搬送コンベアの動作状態を監視できる。また、監視センタ43は、任意の監視装置から搬送コンベアの故障予兆を受け取ると、同一時期・同一機種名の他の搬送コンベアを監視する監視装置に検査指示を出し、搬送コンベアの低速駆動のもとに詳細なデータを受け取り、異常・故障前兆の要因について調べることができる。
その他、本発明は、上記実施の形態に限定されるものでなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施できる。
1…診断装置、2a,2b…傾斜センサ、3…設定データメモリ、3−1…傾斜角・位置テーブル、3−2…区間毎移動時間テーブル、3−2a〜3−2d…区間対応の経過時間・位置テーブル、4…データ保存メモリ、5…信号処理部、5A…水平傾斜角逸脱判定手段、5B…異常発生位置特定手段、5C…警報出力手段、5D…外乱除去処理手段、5E…音収集処理手段、5F…収集音異常有無判定手段、5G…異常発生位置特定手段、5H…警報出力手段、5I…外乱除去処理手段、7…無線部、10…搬送コンベア、11…踏段、11A…特定の踏段、12d…下部スプロケット、12u…上部スプロケット、13a…下部反転区間、13b…コンベア表面区間、13c…上部反転区間、13d…コンベア裏面区間、16…搬送コンベア制御装置、17…搬送コンベア駆動装置、21…マイクロホン、30,301,…,30n…監視装置、33…信号処理部、34…データベース、35…設定データメモリ、36…表示部、37…携帯用無線部、41…携帯端末、43…監視センタ、44…データベース。

Claims (13)

  1. 循環移動する搬送コンベアの異常状態を診断する搬送コンベアの診断装置において、
    前記搬送コンベアの所定位置に取付けられ、当該コンベアの垂直方向及び水平方向の傾斜角を検出する第1及び第2の傾斜センサと、
    前記垂直方向に変化する傾斜角と前記両センサが取付けられた前記搬送コンベアが循環移動する下部反転区間,コンベア表面区間,上部反転区間及びコンベア裏面区間からなる一巡の各区間との関係を規定した第1のテーブルと、
    前記第2の傾斜センサで検出された水平方向の傾斜角が予め定めた上・下限管理限界値を超えたとき、前記第1の傾斜センサで検出された垂直方向の傾斜角に基づき、前記第1のテーブルに規定されるコンベア区間及び当該区間に入った後の経過時間から前記搬送コンベアの異常発生位置を特定する信号処理手段とを備えたことを特徴とする搬送コンベアの診断装置。
  2. 請求項1に記載の搬送コンベアの診断装置において、
    前記第1のテーブルに代えて、前記垂直方向に変化する傾斜角と、前記両センサが取付けられた前記搬送コンベアが循環移動する下部反転区間,コンベア表面区間,上部反転区間及びコンベア裏面区間からなる一巡の各区間と、この各区間に入る傾斜角変化点からの経過時間に対する当該区間内の個別位置とを規定する第2のテーブルを設け、
    前記信号処理手段は、前記第1の傾斜センサで検出された垂直方向の傾斜角に基づき、前記第2のテーブルを参照し、前記第1の傾斜センサで検出される垂直方向の傾斜角が任意の区間に入った傾斜角変化点からの所定時間間隔毎の経過時間と当該任意区間内の個別位置とから当該任意区間内の異常発生位置を特定することを特徴とする搬送コンベアの診断装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の搬送コンベアの診断装置において、
    前記信号処理手段は、前記第1の傾斜センサで検出される現時点の垂直方向の傾斜角に基づき、前記テーブルから次の区間に移動する際に変化する傾斜角を推定し、前記第1の傾斜センサで検出される傾斜角が前記推定された傾斜角と大きく異なるとき、前記センサで検出された傾斜角データを外乱発生として除去することを特徴とする搬送コンベアの診断装置。
  4. 請求項2に記載の搬送コンベアの診断装置において、
    前記信号処理手段は、前記両センサを取付けた前記搬送コンベアにおける任意の区間の通過時間が前記第2のテーブルで規定された移動時間と異なる場合、当該任意区間におけるコンベア駆動部の速度異常であると判断することを特徴とする搬送コンベアの診断装置。
  5. 循環移動する搬送コンベアの異常状態を診断する搬送コンベアの診断装置において、
    前記搬送コンベアの所定位置に取付けられ、前記コンベアの垂直方向の傾斜角を検出する第1の傾斜センサ及び周囲の音を計測するマイクロホンと、
    前記垂直方向に変化する傾斜角と前記第1の傾斜センサ及びマイクロホンが取付けられた前記搬送コンベアが循環移動する下部反転区間,コンベア表面区間,上部反転区間及びコンベア裏面区間からなる一巡の各区間との関係を規定したテーブルと、
    前記搬送コンベアの正常稼動時の正常音信号と前記マイクロホンで収集した収集音信号とを比較し、当該収集音信号が異常であると判定したとき、前記第1の傾斜センサで検出される傾斜角に基づいて、前記テーブルを参照し、異常発生位置を特定する信号処理手段とを備えたことを特徴とする搬送コンベアの診断装置。
  6. 請求項5に記載の搬送コンベアの診断装置において、
    前記信号処理手段は、前記搬送コンベアの正常稼動時の所定の巡回数にわたる正常音信号を取り込んで蓄積する正常音信号蓄積手段と、前記第1の傾斜センサから得られる前記搬送コンベアの同期基準となる角度のもとに、前記マイクロホンから所定の巡回数にわたって収集音信号を収集する音収集処理手段と、この音収集処理手段で収集された同期基準となる角度から一巡回ごとに前記収集音信号を分割し、前記正常稼動時の該当巡回目の正常音信号と比較し、収集音の異常有無を判定する異常有無判定手段と、この異常有無判定手段で前記収集音信号が異常と判定されたとき、その異常判定時点の前記第1の傾斜センサで検出される傾斜角に基づいて、前記テーブルを参照し、異常発生位置を特定する異常発生位置特定手段とを備えたことを特徴とする搬送コンベアの診断装置。
  7. 請求項5に記載の搬送コンベアの診断装置において、
    前記信号処理手段は、前記搬送コンベアの正常稼動時の一巡回の正常音信号を取り込んで蓄積する正常音信号蓄積手段と、前記第1の傾斜センサから得られる前記搬送コンベアの同期基準となる角度のもとに、前記マイクロホンから所定の巡回数にわたって収集音信号を収集する音収集処理手段と、この音収集処理手段で収集された同期基準となる角度から一巡回ごとに前記収集音信号を分割し、前記正常稼動時の正常音信号と比較し、収集音の異常有無を判定する異常有無判定手段と、この異常有無判定手段で前記収集音信号が異常と判定されたとき、その異常判定時点の前記第1の傾斜センサで検出される傾斜角に基づいて、前記テーブルを参照し、異常発生位置を特定する異常発生位置特定手段とを備えたことを特徴とする搬送コンベアの診断装置。
  8. 請求項5ないし請求項7の何れか一項に記載の搬送コンベアの診断装置において、
    前記搬送コンベアの所定位置に取付けられ、当該コンベアの水平方向の傾斜角を検出する第2の傾斜センサと、前記診断装置の各構成要素に所要の電力を供給するバッテリ電源部とを設け、
    前記信号処理手段は、前記第2の傾斜センサで検出された水平方向の傾斜角が予め設定される上・下限管理限界値を超えていないとき、前記バッテリ電源部からマイクロホンへの電力の供給を休止し、前記水平方向の傾斜角が前記上・下限管理限界値を超えたとき、前記バッテリ電源部からマイクロホンへ電力供給を再開することを特徴とする搬送コンベアの診断装置。
  9. 前記第1,2の傾斜センサで検出される垂直方向及び水平方向の傾斜角信号、前記マイクロホンで計測される収集音信号を無線送信する第1の無線部を有する請求項1ないし請求項8の何れか一項に記載される診断装置と、
    この診断装置から所定の周期ごとに自動送信され、あるいはアクセスのもとに当該診断装置から送信されてくる傾斜角信号及び収集音信号を第2の無線部で受信し、一定期間毎に長期間にわたって蓄積し、傾斜角信号または収集音信号と予め定める予兆判定用データとから前記搬送コンベアの故障予兆位置を検知して表示する監視装置とを備えたことを特徴とする搬送コンベアの診断システム。
  10. 請求項9に記載の搬送コンベアの診断システムにおいて、
    前記監視装置に搬送コンベア制御装置を介して搬送コンベア駆動装置が接続され、
    前記監視装置は、前記搬送コンベア制御装置を介して搬送コンベア駆動装置ヘ前記搬送コンベアの移動指示を出し、前記両傾斜センサ及びマイクロホンが取付けられた前記搬送コンベアを前記故障予兆検知位置に移動させ、当該故障予兆検知位置近傍を複数回低速で往復移動させ、前記両傾斜センサ及び前記マイクロホンから詳細な調査データを受け取ることを特徴とする搬送コンベアの診断システム。
  11. 請求項9に記載の搬送コンベアの診断システムにおいて、
    前記監視装置は、予め定める搬送コンベアの安定稼動期間、前記診断装置に電源休止指示を送信し、前記バッテリからの傾斜センサや前記マイクロホンへの電力の供給を休止させ、前記安定稼動期間経過後または前記安定稼動期間内において所定の期間ごとに前記バッテリから傾斜センサや前記マイクロホンに電力を供給し、故障予兆有りと判断した時、前記バッテリから傾斜センサや前記マイクロホンに継続的に電力を供給することを特徴とする搬送コンベアの診断システム。
  12. 請求項9に記載の搬送コンベアの診断システムにおいて、
    前記診断装置は、前記第1の傾斜センサから得られる同期基準となる角度を検出し、当該角度となった時刻で同期した前記マイクロホンの収集音信号だけを順次取り込んで前記監視装置に無線送信し、
    当該監視装置は、前記診断装置から送られてくる同期した一巡ごとの収集音信号を前記第2の無線部で受信し、一定期間毎に長期間にわたって蓄積し、この蓄積した収集音信号から前記搬送コンベアの故障予兆位置を検知することを特徴とする搬送コンベアの診断システム。
  13. 請求項9に記載する複数の監視装置と監視センタがネットワークで接続され、
    前記監視センタは、複数の監視装置がそれぞれ監視する各搬送コンベアの機種名及び設置時期等を管理し、前記複数の監視装置から伝送されてくる前記第1,2の傾斜センサで検出される垂直方向及び水平方向の傾斜角信号、前記マイクロホンで計測される収集音信号から各搬送コンベアの稼動状態を監視し、ある特定の搬送コンベアの異常発生を検知したとき、前記管理している搬送コンベアの機種名及び設置時期等のもとに他の搬送コンベアを監視する前記監視装置に対して同じ異常発生位置を調査する指示を送信することを特徴とする搬送コンベアの診断システム。
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