JP5367227B2 - 乗客コンベア監視システム - Google Patents

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本発明は、エスカレータや動く歩道などの乗客コンベアを監視する乗客コンベア監視システムに関する。
エスカレータや動く歩道などの乗客コンベアは、チェーンにより無端状に連結された多数のステップを、トラス内部に配設されたガイドレールに沿ってモータ駆動により循環移動させることで、ステップに搭乗した乗客を一方の乗降口から他方の乗降口へと搬送する構造である。このような構造の乗客コンベアでは、長期に亘る稼動による用品の磨耗や据え付け調整状態の経年劣化、或いは異物の混入や乗客によるいたずらなどに起因して、例えば可動部分のこすれや乗り上げなどといった異常が発生することがあり、このような異常は、音として現われることが多々ある。
例えば、モータの回転力をチェーンに伝達してステップを駆動するための駆動スプロケットの軸や従動スプロケットの軸、各ステップに取り付けられているローラ部分には、通常、機構的に寿命のあるベアリングを使用しているが、これらのベアリングに破損が生じれば異音が発生する。また、各ステップに設けられているコロに磨耗が生じれば異音が発生する。また、ステップの移動をガイドするガイドレールに経年劣化によるボルトの弛みが生じたり、異物が挟まったりした場合には、ステップが通過するたびに異音が発生する。また、ステップの踏面外周に装着されたデマケーションコムの取り付け状態が不良でステップ両側のスカートガードパネルなどと干渉すると異音が発生する。また、多数のステップを連結しているチェーンに経年劣化により伸びが生じると異音が発生する。その他、様々な要因により乗客コンベアに何らかの異常が発生していると、その異常は、乗客コンベア稼動時に異音として現われることになる。
乗客コンベアから異音が発生しているという客先からの連絡を受けて保守員が対応する場合、通常、保守員が現場に赴いて実際に乗客コンベアを稼動させながら異音を確認し、その異音がどの部分で発生しているかを特定して、異音の発生要因となっている部品の交換や調整作業などを行うようにしている。このため、乗客コンベアのサービスを停止させる時間が長くなり、利用者に多大な迷惑をかけてしまうことが多い。また、保守員が現場で異音の発生要因を特定する際にも、現場に赴いた保守員の熟練度によってその正確性や迅速性において差が生じることも多く、保守員の熟練度によってはさらに長時間のサービス停止を余儀なくされる場合もあった。
このような背景のもと、例えば特許文献1では、トラス内部に複数のマイクを配置し、これらのマイクで集音した乗客コンベア稼動音を音信号として記憶装置に記憶させ、記憶装置に記憶された音信号を電話回線経由で遠隔地にある監視室に送信して、遠隔地において乗客コンベア稼動音を確認できるようにすることが提案されている。この特許文献1にて開示される技術を利用すれば、遠隔地の監視室で異音を確認して対策を検討することができ、現場での作業性の向上を図ることができると考えられる。
特開平11−335056号公報
しかしながら、前記特許文献1にて開示される技術では、トラス内部に固定して配置されたマイクで乗客コンベア稼動音を集音するため、乗客コンベアの全行程において満遍なく稼動音を集音できるようにするには、複数のマイクをトラス内に分散して配置する必要があり、マイクの取り付け作業が非常に煩雑で作業に多大な時間を要するといった問題や、監視データとしての音声データがマイクの個数分になることによる処理負荷の増加、音声処理回路の大型化などを招くといった問題が懸念される。特に、行程の長い乗客コンベアを監視対象とする場合には以上のような問題が顕著になる。
本発明は、以上のような従来技術の問題点を解決すべく創案されたものであって、行程の長い乗客コンベアを監視対象とする場合であっても、比較的簡素な構成で乗客コンベアの稼動音を効率よく集音し、異音発生を伴う乗客コンベアの異常を遠隔地において適切に監視することが可能な乗客コンベア監視システムを提供することを目的としている。
本発明に係る乗客コンベア監視システムは、ガイドレールに沿って循環移動する多数のステップのうちの少なくとも1つに設置され、当該ステップと共に循環移動しながら乗客コンベア稼動音を集音する移動集音装置と、ステップの外部の任意の位置に設置され、移動集音装置で集音された乗客コンベア稼動音を音声データとして通信回線経由で送信する機能を有する制御装置と、監視対象の乗客コンベアから離れた遠隔地に設置され、制御装置から通信回線経由で送信された音声データを受信して、当該音声データに基づく処理を行う遠隔監視装置と、移動集音装置が設置されたステップの位置を検出して当該ステップの位置を示す位置信号を制御装置に供給する位置検出装置とを備え、位置検出装置は、移動集音装置が設置されたステップが移動経路中における所定の基準位置を通過するタイミングで位置信号を出力し、前記制御装置は、前記位置信号に基づいてステップ1周分の音声データを各ステップの位置と対応付けてメモリに蓄積することを特徴としている。
また、本発明に係る乗客コンベア監視システムの他の形態は、無端状に連結された多数のステップをガイドレールに沿って循環移動させてステップに搭乗した乗客を搬送する乗客コンベアの監視システムであって、前記多数のステップのうちの少なくとも1つに設置され、当該ステップと共に循環移動しながら乗客コンベア稼動音を集音する移動集音装置と、前記ステップの外部に設置され、前記移動集音装置で集音された乗客コンベア稼動音を音声データに変換して通信回線経由で送信する機能を有する制御装置と、監視対象の乗客コンベアから離れた遠隔地に設置され、前記制御装置から通信回線経由で送信された乗客コンベア稼動音の音声データを受信して、当該音声データに基づく処理を行う遠隔監視装置と、乗客コンベアのトラス内に固定された状態で設置され、当該設置位置にて乗客コンベア稼動音を集音する固定集音装置とを備え、前記制御装置は、前記移動集音装置で集音された乗客コンベア稼動音の音声データとこの音声データと同時刻に前記固定集音装置で集音された乗客コンベア稼動音の音声データとを互いに対応付けてメモリに蓄積し、これらの音声データの何れか一方を選択して、選択した乗客コンベア稼動音の音声データを通信回線経由で前記遠隔監視装置へ送信することを特徴としている。
この監視システムでは、乗客コンベアの稼動時に移動集音装置を起動させると、この移動集音装置が設置されたステップがガイドレールに沿って循環移動する間に、乗客コンベア稼動音が乗客コンベアのほぼ全行程に亘って移動集音装置により集音される。この移動集音装置で集音された乗客コンベア稼動音は制御装置に伝達され、制御装置から音声データとして通信回線経由で遠隔監視装置に送信される。そして、遠隔監視装置においてこの音声データに基づく処理が行われ、乗客コンベアの稼動状態が遠隔地にて監視される。
本発明の乗客コンベア監視システムによれば、簡素な構成で乗客コンベアの稼動音を効率よく集音して遠隔地の遠隔監視装置に送ることができ、異音発生を伴う乗客コンベアの異常を遠隔地において適切に監視することができる。
以下、本発明の具体的な実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下の各実施形態では、多数のステップが上下階に亘って斜めに移動するエスカレータを監視対象とする場合を例示するが、勿論、本発明は、多数のステップが連続して水平方向に移動する動く歩道を監視対象とする場合にも有効に適用可能である。
(第1の実施形態)
図1は本発明を適用した監視システムの全体構成を概略的に示す模式図であり、図2は当該監視システムを構成する各装置の機能的な繋がりを示す機能ブロック図である。
監視対象となるエスカレータは、図1に示すように、例えば建物の上階と下階との間に傾斜して設置され、隙間なく連結された多数のステップ1を上階側の乗降口と下階側の乗降口との間で循環移動させることで、ステップ1上に搭乗した乗客を搬送するものである。多数のステップ1は、無端状のチェーン2によって連結されており、建物の床下に設置されたトラス3内に配置されている。トラス3の内部には、上階側及び下階側のそれぞれにスプロケット4a,4bが配置されており、これら上階側のスプロケット4aと下階側のスプロケット4bとの間にチェーン2が巻き掛けられている。上階側のスプロケット4aと下階側のスプロケット4bの何れか一方(図1に示す例では上階側のスプロケット4a)は、モータや減速機などを有する駆動装置5に連結されている。そして、駆動装置5の駆動によりこのスプロケット4a(またはスプロケット4b)が回転し、スプロケット4a(またはスプロケット4b)に噛み合うチェーン2に駆動力が伝達されることで、チェーン2によって連結された多数のステップ1が、図示しない案内レールにガイドされながら上階側の乗降口と下階側の乗降口との間を循環移動する構造となっている。
トラス3の上部には、ステップ1の左右両側面と対向するように一対のスカートガード6がステップ1の移動方向に沿って設置されており、このスカートガード6上にそれぞれ欄干7が立設されている。また、欄干7の周囲にはベルト状のハンドレール8が装着されている。ハンドレール8は、ステップ1上に搭乗している乗客が把持する手摺であり、例えば上述した駆動装置5の駆動力が伝達されることで、ステップ1の移動と同期して欄干7の周囲を周回する。
本実施形態のエスカレータ監視システムは、図1及び図2に示すように、監視対象のエスカレータにおける多数のステップ1のうちの少なくとも1つに設置された移動集音装置10と、監視対象のエスカレータ設置現場におけるステップ1外部の任意の場所に設置された制御装置20と、監視対象のエスカレータ設置現場から離れた遠隔地にある監視センタに設置された遠隔監視装置30とを備えて構成される。
移動集音装置10は、監視対象のエスカレータが稼動している際にステップ1と共に循環移動しながらエスカレータ稼動音を集音するものである。この移動集音装置10は、例えば図2に示すように、音を音声信号に変換して出力する集音部11と、集音部11が出力した音声信号を無線信号に変換して発信する無線送信部12と、集音部11及び無線送信部12に対して電源を供給する電源供給部13とを有している。このような構成の移動集音装置10では、エスカレータの稼動時に電源供給部13から集音部11と無線送信部12とに電源が供給されると、エスカレータの稼動に伴い発生する稼動音が集音部11によって音声信号に変換され、この音声信号が無線送信部12によって無線信号に変換されて発信される。ここで、移動集音装置10はステップ1と共に循環移動しているので、ステップ1の移動経路における各地点で集音されたエスカレータ稼動音が、無線信号として発信される。この移動集音装置10から発信された無線信号は、制御装置20によって受信される。なお、図1では移動集音装置10が1つのステップ1のみに設置された様子を図示しているが、移動集音装置10は2以上のステップ1に設置されていてもよい。
制御装置20は、移動集音装置10によって集音され無線信号として発信されたエスカレータ稼動音を受信して音声データに変換し、このエスカレータ稼動音の音声データを、例えば電話回線などの通信回線40を介して監視センタの遠隔監視装置30に送信するものである。この制御装置20は、例えば図2に示すように、移動集音装置10の無線送信部12から発信された無線信号を受信する無線受信部21と、無線受信部21が受信した無線信号を音声データに変換する信号変換部22と、信号変換部22で変換されたエスカレータ稼動音の音声データを所定周期ごとに一時的に記憶するメモリ23と、通信回線40に接続して信号変換部22で変換されてメモリ23に一時的に格納されたエスカレータ稼動音の音声データを通信回線40経由で送信するデータ送信部24とを有している。このような構成の制御装置20では、エスカレータの稼動時に移動集音装置10で集音されたエスカレータ稼動音が移動集音装置10から無線信号として発信されると、この無線信号が無線受信部21により受信され、信号変換部22により音声データに変換されてメモリ23に格納される。そして、メモリ23に格納されたエスカレータ稼動音の音声データが所定のデータ単位で読み出され、データ送信部24から通信回線40経由で遠隔地の監視センタに設置された遠隔監視装置30へと送信される。
ここで、移動集音装置10はステップ1と共に循環移動しながらステップ1の移動経路における各地点でエスカレータ稼動音を集音しているので、ステップ1が1周する間に移動集音装置10によって順次集音されたエスカレータ稼動音を音声データとしてメモリ23に逐次格納していくことで、エスカレータのほぼ全行程に亘る稼動音を音声データとしてメモリ23に蓄積し、遠隔監視装置30へと送信できる。なお、監視対象のエスカレータは通常は運転方向や運転速度を固定した状態で稼動されるので、ステップ1がある基準位置を通過してからこの基準位置に戻るまでの1周分のエスカレータ稼動音の音声データは、時間をもとに特定することができ、この1周分のエスカレータ稼動音の音声データを1データ単位としてメモリ23から読み出して遠隔監視装置30に送ることができる。また、稼動中に運転方向が変更されたり、インバータやモータの極数変換などで運転速度が変更されたりする場合には、エスカレータの運行制御を行う制御盤からの情報を取得する機能を制御装置20に付加し、その情報をエスカレータ稼動音の音声データと合わせてメモリ23に格納しておいて遠隔監視装置30へと送信できるようにしておけば、遠隔監視装置30においてエスカレータ稼動音の音声データを解析する際に、その情報を音声データ解析に有益な情報として利用することができる。
遠隔監視装置30は、エスカレータ設置現場の制御装置20から通信回線40経由で送信されたエスカレータ稼動音の音声データを受信して、その音声データに基づいて監視対象のエスカレータの異常を検出するための処理を行うものである。この遠隔監視装置30は、例えば図2に示すように、通信回線40に接続して制御装置20のデータ送信部24から通信回線40経由で送信されたエスカレータ稼動音の音声データを受信するデータ受信部31と、データ受信部31が受信したエスカレータ稼動音の音声データを解析して監視対象のエスカレータに発生した異常を検出するデータ処理部32と、データ処理部32でのデータ解析の結果を画像や音声などにより監視センタの監視員に報知する異常報知部33とを有している。このような構成の遠隔監視装置30では、制御装置20から通信回線40経由でエスカレータ稼動音の音声データが送信されると、この音声データがデータ受信部31により受信され、データ処理部32により音声データの解析が行われて、監視対象のエスカレータに異音の発生を伴う異常が生じているか否かが監視される。そして、データ処理部32でエスカレータの異常が検出されると、その異常に関する各種の情報、具体的には、例えば異常が発生している旨及びその異常の種類、発生箇所、発生要因などの情報が、異常報知部33により画像や音声などで監視センタの監視員に報知される。
なお、遠隔監視装置30のデータ処理部32には、エスカレータ稼動音の音声データを解析して異常を検出する機能に加え、或いは音声データ解析の機能に代えて、音声データを再生してエスカレータ稼動音を音声出力する機能を持たせるようにしてもよい。この場合には、監視センタの監視員は、遠隔地において監視対象のエスカレータの稼動音を実際に耳で聞きながら異音発生を伴う異常の確認を行うことができる。
以上のように、本実施形態のエスカレータ監視システムにおいては、監視対象のエスカレータのステップ1に設置された移動集音装置10が、エスカレータの稼動時にステップ1と共に循環移動しながら、エスカレータのほぼ全行程に亘ってエスカレータ稼動音を集音する。そして、この移動集音装置10で集音されたエスカレータ稼動音が、エスカレータ設置現場の制御装置20で音声データに変換され、通信回線40経由で遠隔地にある監視センタに設置された遠隔監視装置30へと送られる。そして、遠隔監視装置30においてこのエスカレータ稼動音の音声データに基づく処理が行われ、監視対象のエスカレータの稼動状態が監視される。したがって、この監視システムによれば、エスカレータ設置現場に保守員が出向かなくとも、遠隔地の監視センタにおいてエスカレータの異音発生を伴う異常の検出や、異常の種類、発生箇所、発生要因などの検証を事前に行うことができ、エスカレータに異常が発生した場合の保守作業の効率化、迅速化を実現して、サービス停止時間を大幅に短縮させることが可能となる。
また、この監視システムは、ステップ1と共に循環移動する移動集音装置10によりエスカレータのほぼ全行程に亘る稼動音が集音される構成であるので、複数の集音装置(マイク)を分散して配置してこれら複数の集音装置でエスカレータ稼動音を集音するものに比べて構成を簡素化しながら、エスカレータ稼動音を効率よく集音することができ、複数の集音装置を分散配置してエスカレータ稼動音を集音するようにした場合に懸念される問題、すなわち、集音装置の取り付け作業が非常に煩雑で作業に多大な時間を要するといった問題や、監視データとしての音声データが集音装置の個数分になることによる処理負荷の増加、音声処理回路の大型化などを招くといった問題を有効に回避することができる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
図3は第2の実施形態のエスカレータ監視システムを構成する各装置の機能的な繋がりを示す機能ブロック図である。本実施形態のエスカレータ監視システムは、図3に示すように、上述した第1の実施形態の構成に位置検出装置50を追加したものである。なお、図3中、第1の実施形態と共通の構成については同一の符号を付している。
位置検出装置50は、移動集音装置10が設置されたステップ1の位置を検出して当該ステップ1の位置を示す位置信号を制御装置20に供給するものである。この位置検出装置50は、具体的には、例えば移動集音装置10が設置されたステップ1に当該ステップ1を識別するための金属板などを取り付けておき、ステップ1の移動経路中における所定の基準位置(例えば下階の水平部など)に設置した近接センサや光電センサなどで、金属板が取り付けられたステップ1の通過を検知し、当該ステップ1が基準位置を通過したタイミングで位置信号を出力する構成とされる。
本実施形態のエスカレータ監視システムでは、移動集音装置10で集音されたエスカレータ稼動音を音声データに変換する制御装置20に対して、位置検出装置50から、移動集音装置10が設置されたステップ1の位置を示す位置信号が供給される。したがって、制御装置20は、エスカレータ稼動音の音声データをステップ1の位置と対応付けたかたちでメモリ23に蓄積することが可能となる。
図4は制御装置20のメモリ23にエスカレータ稼動音の音声データを格納する方法の一例を表した図である。上述したように、移動集音装置10が設置されたステップ1が基準位置を通過したタイミングで位置検出装置50が位置信号を出力する構成の場合、移動集音装置10が設置されたステップ1が基準位置を通過すると、位置検出装置50から位置信号が出力されて制御装置20に入力される。制御装置20は、この位置信号の入力を受けて、図4中Aで示すメモリ23のアドレスにマークコードを書き込む。そして、次のアドレスから、移動集音装置10で集音されたエスカレータ稼動音の音声データを逐次書き込んでいき、位置検出装置50からの位置信号が再度入力されると、ステップ1の1周分の音声データの書き込みを終了する。その後、更に音声データの書き込みを継続する場合には、図4中Bで示すメモリ23のアドレスにマークコードを書き込み、次のアドレスから同様にしてエスカレータ稼動音の音声データを逐次書き込んでいく。
以上のように、本実施形態のエスカレータ監視システムにおいては、位置検出装置50から制御装置20に対して位置信号が供給されることにより、制御装置20がエスカレータ稼動音の音声データをステップ1の位置と対応付けたかたちでメモリ23に蓄積することができるので、ステップ1が基準位置を通過してから基準位置に戻るまでの1周分の音声データを1データ単位として扱うことが容易となる。また、遠隔監視装置30で音声データの解析を行う際にも、異常発生箇所の特定が極めて容易となる。
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。
図5は第3の実施形態のエスカレータ監視システムを構成する各装置の機能的な繋がりを示す機能ブロック図である。本実施形態のエスカレータ監視システムは、図5に示すように、上述した第2の実施形態の構成に視覚報知装置60を追加したものである。なお、図5中、第2の実施形態と共通の構成については同一の符号を付している。
視覚報知装置60は、制御装置20に接続されて使用され、位置検出装置50から出力された位置信号に基づいて、移動集音装置10が設置されたステップ1の位置を視覚的に把握できるように報知するものである。
移動集音装置10により集音されたエスカレータ稼動音の音声データを遠隔監視装置30で解析した結果、監視対象のエスカレータに異常が発見された場合、保守員がエスカレータ設置現場に赴いて復旧作業を行うが、このとき、移動集音装置10が設置されたステップ1は外見上、他のステップ1と見分けることが難しく、このことが保守員による現場での作業性を悪化させる要因となることが懸念される。そこで、本実施形態では、視覚報知装置60を制御装置20に接続し、例えば保守員の操作入力などに応じて制御装置20による制御のもとで視覚報知装置60を動作させることによって、移動集音装置10が設置されたステップ1の位置を視覚的に把握できるようにしている。
具体的には、例えば視覚報知装置60がLEDなどの発光素子を有する場合、移動集音装置10が設置されたステップ1が基準位置を通過し、位置検出装置50から位置信号が出力されたタイミングで視覚報知装置60の発光素子を点灯させる。これにより、保守員は、基準位置を予め把握していれば、視覚報知装置60の発光素子が点灯したときに基準位置を通過したステップ1が、移動集音装置10が設置されたステップ1であることを確認できる。また、視覚報知装置60が複数の発光素子を有する場合には、位置検出装置50からの位置信号をもとに把握されるステップ1の位置に合わせて視覚報知装置60の複数の発光素子を選択的に点灯させるようにすることで、移動集音装置10が設置されたステップ1の位置をより効果的に保守員に認識させることができる。また、視覚報知装置60が文字や画像を表示可能な表示器を有する場合には、位置検出装置50から出力される位置信号をもとに把握されるステップ1の位置を、視覚報知装置60の表示器に文字や画像などで表示することで保守員に認識させるようにしてもよい。
以上のように、本実施形態のエスカレータ監視システムにおいては、制御装置20に接続された視覚報知装置60の報知によって移動集音装置10が設置されたステップ1の位置を保守員が容易に把握でき、外見上では見分けがつきにくい当該ステップ1の位置を確認する手間を省くことができるので、保守員による現場での作業性を向上させることができる。
(第4の実施形態)
次に、本発明の第4の実施形態について説明する。
図6は第4の実施形態のエスカレータ監視システムを構成する各装置の機能的な繋がりを示す機能ブロック図である。本実施形態のエスカレータ監視システムは、図6に示すように、上述した第3の実施形態における視覚報知装置60に代えて、聴覚報知装置70を設けたものである。なお、図6中、第3の実施形態と共通の構成については同一の符号を付している。
聴覚報知装置70は、制御装置20に接続されて使用され、位置検出装置50から出力された位置信号に基づいて、移動集音装置10が設置されたステップ1の位置を音声により把握できるように報知するものである。つまり、第3の実施形態では、視覚報知装置60のLEDなどの発光素子の点灯、或いは表示器への文字や画像の表示などによって、移動集音装置10が設置されたステップ1の位置を現場の保守員に把握させるようにしていたが、本実施形態では、視覚報知装置60に代えて聴覚報知装置70を制御装置20に接続し、例えば保守員の操作入力などに応じて制御装置20による制御のもとで聴覚報知装置70を動作させて音声を出力させることによって、移動集音装置10が設置されたステップ1の位置を保守員に把握させるようにしている。
具体的には、移動集音装置10が設置されたステップ1が基準位置を通過し、位置検出装置50から位置信号が出力されたタイミングで聴覚報知装置70から例えばビープ音などを出力させる。これにより、保守員は、基準位置を予め把握していれば、聴覚報知装置70からビープ音が出力されたときに基準位置を通過したステップ1が、移動集音装置10が設置されたステップ1であることを確認できる。また、位置検出装置50からの位置信号をもとに把握されるステップ1の位置を、聴覚報知装置70から例えば音声ガイダンスなどで報知するようにしてもよい。
以上のように、本実施形態のエスカレータ監視システムにおいては、制御装置20に接続された聴覚報知装置70の音声出力による報知によって移動集音装置10が設置されたステップ1の位置を保守員が容易に把握でき、上述した第3の実施形態と同様、外見上では見分けがつきにくい当該ステップ1の位置を確認する手間を省くことができるので、保守員による現場での作業性を向上させることができる。
(第5の実施形態)
次に、本発明の第5の実施形態について説明する。
図7は第5の実施形態のエスカレータ監視システムを構成する各装置の機能的な繋がりを示す機能ブロック図である。本実施形態のエスカレータ監視システムは、図7に示すように、上述した第1の実施形態の構成に固定集音装置80を追加し、制御装置20にこの固定集音装置80からの音声信号を受信する固定集音装置用受信部25を追加したものである。なお、図7中、第1の実施形態と共通の構成については同一の符号を付している。
固定集音装置80は、監視対象のエスカレータのトラス3内に固定した状態で設置され、当該設置位置にてエスカレータ稼動音を集音するものである。この固定集音装置80は、トラス3内で特に異音発生を伴う異常が生じやすい箇所、例えば駆動装置5やこれに連結されたスプロケット4aが配置された機械室の近傍、或いは逆側のスプロケット4bなどが配置された機械室の近傍等に位置して1つ又は複数個設置され、この設置位置に固定された状態でエスカレータ稼動音を集音して、その音声信号を有線又は無線にて制御装置20に送信する。
制御装置20の固定集音装置用受信部25は、固定集音装置80から有線又は無線にて送信されたエスカレータ稼動音の音声信号を受信するものである。この固定集音装置用受信部25で受信されたエスカレータ稼動音の音声信号は、移動集音装置10で集音されたエスカレータ稼動音と同様に、信号変換部22にて音声データに変換されてメモリ23に格納される。
制御装置20は、移動集音装置10で集音されたエスカレータ稼動音と固定集音装置80で集音されたエスカレータ稼動音の双方を受信した場合、同時刻に集音された音声データ同士を互いに対応付けたかたちで、メモリ23に格納する。具体的には、例えば図4に示したアドレスAのマークコードで識別される音声データ1のメモリ領域にこれらのエスカレータ稼動音の音声データを書き込む場合、音声データ1のメモリ領域を移動集音装置10用の領域と固定集音装置80用の領域とに分け、それぞれのメモリ領域に、移動集音装置10で集音されたエスカレータ稼動音の音声データと、固定集音装置80で集音されたエスカレータ稼動音の音声データとを逐次書き込んでいく。このとき、同時刻の音声データが書き込まれるアドレス同士を予め関連付けておいて、音声データを読み出す際には同時刻の音声データを識別できるようにしておく。
以上のように、本実施形態のエスカレータ監視システムにおいては、移動集音装置10のほかに固定集音装置80によっても局所的なエスカレータ稼動音が集音され、これらのエスカレータ稼動音が音声データとして遠隔監視装置30に送られるので、監視対象のエスカレータの稼動状態を遠隔地の監視センタでより詳細に監視することができる。
なお、以上の例では、制御装置20が移動集音装置10で集音されたエスカレータ稼動音の音声データと固定集音装置80で集音されたエスカレータ稼動音との双方を遠隔監視装置30に対して送信しているが、制御装置20は、例えば現場の保守員の操作入力、或いは遠隔監視装置30からの指令などに応じて、これら移動集音装置10で集音されたエスカレータ稼動音の音声データと固定集音装置80で集音されたエスカレータ稼動音との何れか一方を選択して、選択したエスカレータ稼動音の音声データを遠隔監視装置30に送信するようにしてもよい。このように、制御装置20が移動集音装置10で集音されたエスカレータ稼動音の音声データと固定集音装置80で集音されたエスカレータ稼動音の音声データとを選択的に遠隔監視装置30に送るようにした場合は、データ量を削減して処理負荷を低減させながら、目的に応じて効率的な異常の検証を行うことが可能となる。
(第6の実施形態)
次に、本発明の第6の実施形態について説明する。
図8は第6の実施形態のエスカレータ監視システムを構成する各装置の機能的な繋がりを示す機能ブロック図である。本実施形態のエスカレータ監視システムは、図8に示すように、移動集音装置10の無線送信部12を双方向通信可能な無線送受信部14に変更するとともに、制御装置20の無線受信部21を双方向通信可能な無線送受信部26に変更して、制御装置20から移動集音装置10に対してエスカレータ稼動音の送信を要求する送信要求を無線にて送信できるようにし、移動集音装置10が制御装置20からの送信要求に応じて起動して、エスカレータ稼動音を集音して制御装置20に返信するようにしたものである。なお、図8中、第1の実施形態と共通の構成については同一の符号を付している。
移動集音装置10の電源供給部13としてバッテリを使用している場合、バッテリには寿命の問題があり、移動集音装置10を常時起動させてエスカレータ稼動音の集音や送信を継続的に行うようにしていると、バッテリの消耗が早くなって頻繁に交換を行う必要が生じ、短期間でのメンテナンス作業などが要求されて煩雑である。そこで、本実施形態では、制御装置20から移動集音装置10に対して送信要求があるまでは移動集音装置10を待機状態とし、送信要求があったときに移動集音装置10が起動して、エスカレータ稼動音を集音して制御装置20に返信する構成としている。
具体的には、制御装置20は、例えば現場の保守員の操作入力、或いは遠隔監視装置30からの指令などに応じて、エスカレータ稼動音の送信を要求する送信要求を無線送受信部26から無線信号として発信する。移動集音装置10は、通常は無線送受信部14での無線信号の受信のみが可能な待機状態とされており、無線送受信部14が制御装置20からの送信要求を受信したときに起動して、電源供給部13から集音部11及び無線送受信部14の送信部に対しての電源供給が開始される。そして、電源供給部13から集音部11と無線送受信部14の送信部とに電源が供給されると、エスカレータ稼動音が集音部11によって音声信号に変換され、この音声信号が無線送信部12により無線信号として発信され、制御装置20の無線送受信部26により受信される。この移動集音装置10によるエスカレータ稼動音の集音及び送信は、例えば、予め定められた一定時間、或いは制御装置20から移動集音装置10に対してエスカレータ稼動音の送信を停止する旨の送信停止要求が送られるまで継続される。
以上のように、本実施形態のエスカレータ監視システムにおいては、移動集音装置10が制御装置20からの送信要求に応じて起動して、エスカレータ稼動音を集音して制御装置20に返信するので、消費電力を低減させて省電力化を図ることができるとともに、移動集音装置10の電源供給部13としてバッテリを使用した場合にその消耗を極力低減させ、長寿命化を図ることができる。
(第7の実施形態)
次に、本発明の第7の実施形態について説明する。
図9は第7の実施形態のエスカレータ監視システムを構成する各装置の機能的な繋がりを示す機能ブロック図である。本実施形態のエスカレータ監視システムは、図9に示すように、上述した第1の実施形態の構成に運転状態検出装置90を追加したものである。なお、図9中、第1の実施形態と共通の構成については同一の符号を付している。
第1の実施形態で説明したように、監視対象のエスカレータは稼動中に運転方向が変更されたり運転速度が変更されたりする場合もあり、このような場合には、移動集音装置10で集音されたエスカレータ稼動音の音声データを遠隔監視装置30にて詳細に解析できるようにするために、エスカレータの運転方向や運転速度などの情報を音声データと合わせて遠隔監視装置30に送ることが望まれる。第1の実施形態では、これを実現するために、エスカレータの運行制御を行う制御盤からの情報を取得する機能を制御装置20に付加するようにしたが、情報を授受するインターフェースがエスカレータによって異なることも考えられ、制御装置20がエスカレータ制御盤からの情報を取得することが難しい場合もある。そこで、本実施形態では、監視対象のエスカレータの運転方向や運転速度を運転状態検出装置90で直接検出して、運転状態検出装置90から制御装置20に対してエスカレータの運転方向や運転速度を示す状態検出信号が供給されるようにすることで、制御装置20が、エスカレータの運転方向や運転速度などの情報を音声データと合わせて遠隔監視装置30に送信できるようにしている。
運転状態検出装置90としては、例えば、エスカレータの駆動装置5に取り付けられたエンコーダなどの回転センサが利用可能である。エスカレータの駆動装置5に取り付けられた回転センサは、ステップ1を駆動するモータの回転方向や回転速度、つまりエスカレータの運転方向や運転速度に応じたパルス信号を出力するので、この信号を状態検出信号として制御装置20に入力するようにすれば、制御装置20は、エスカレータの運転方向や運転速度などの情報を音声データと合わせて遠隔監視装置30に送信することが可能となる。
以上のように、本実施形態のエスカレータ監視システムにおいては、監視対象のエスカレータの運転方向や運転速度が運転状態検出装置90によって検出されて運転検出信号として制御装置20に供給されるので、制御装置20が、エスカレータの運転方向や運転速度などの情報を音声データと合わせて遠隔監視装置30に送信することができ、遠隔監視装置30においてエスカレータ稼動音の音声データを解析する際に、その情報を音声データ解析に有益な情報として利用することができる。
以上、本発明を適用したエスカレータ監視システムの具体例として第1乃至第7の実施形態を例示して具体的に説明したが、本発明の技術的範囲は、以上の各実施形態の説明で開示した技術事項に限定されるものではなく、以上の開示内容をもとに一般的な技術常識も鑑みて当然に導かれる変形例、応用例も含まれるものである。例えば、上述した各実施形態では、監視対象のエスカレータ設置現場に設けられる制御装置20が、主な機能として、移動集音装置10で集音されたエスカレータ稼動音を音声データに変換して通信回線40経由で遠隔地の監視センタに設けられた遠隔監視装置30に送信する機能を有することを説明したが、制御装置20に対しては、このような機能に加えて、移動集音装置10で集音されたエスカレータ稼動音の音声データをリアルタイムで再生する、或いは一時的にメモリ23に格納した音声データを任意のタイミングで再生する機能を持たせるようにしてもよい。この場合は、コールバックに応じて現場に赴いた保守員が制御装置20で音声データを再生することにより、移動集音装置10で集音されたエスカレータ稼動音を現場において実際に耳で聞きながら異音発生を伴う異常の確認を行うことができる。
また、第3の実施形態や第4の実施形態では、保守員が現場で作業する際に移動集音装置10が設置されたステップ1の位置を容易に把握できるようにするために、視覚報知装置60や聴覚報知装置70を設けて、移動集音装置10が設置されたステップ1の位置をこれらの報知装置で報知する例を説明したが、このような報知装置を設ける代わりに、制御装置20をエスカレータの制御盤と連動させて、移動集音装置10が設置されたステップ1が所定の基準位置に到達したときにエスカレータの運転を停止させる機能を、制御装置20に付加するようにしてもよい。
本発明を適用した監視システムの全体構成を概略的に示す模式図。 第1の実施形態のエスカレータ監視システムを構成する各装置の機能的な繋がりを示す機能ブロック図。 第2の実施形態のエスカレータ監視システムを構成する各装置の機能的な繋がりを示す機能ブロック図。 制御装置のメモリにエスカレータ稼動音の音声データを格納する方法の一例を表した図。 第3の実施形態のエスカレータ監視システムを構成する各装置の機能的な繋がりを示す機能ブロック図。 第4の実施形態のエスカレータ監視システムを構成する各装置の機能的な繋がりを示す機能ブロック図。 第5の実施形態のエスカレータ監視システムを構成する各装置の機能的な繋がりを示す機能ブロック図。 第6の実施形態のエスカレータ監視システムを構成する各装置の機能的な繋がりを示す機能ブロック図。 第7の実施形態のエスカレータ監視システムを構成する各装置の機能的な繋がりを示す機能ブロック図。
符号の説明
1 ステップ
10 移動集音装置
11 集音部
12 無線送信部
13 電源供給部
14 無線送受信部
20 制御装置
21 無線受信部
22 信号変換部
23 メモリ
24 データ送信部
25 固定集音装置用受信部
26 無線送受信部
30 遠隔監視装置
31 データ受信部
32 データ処理部
33 異常報知部
40 通信回線
50 位置検出装置
60 視覚報知装置
70 聴覚報知装置
80 固定集音装置
90 運転状態検出装置

Claims (2)

  1. 無端状に連結された多数のステップをガイドレールに沿って循環移動させてステップに搭乗した乗客を搬送する乗客コンベアの監視システムであって、
    前記多数のステップのうちの少なくとも1つに設置され、当該ステップと共に循環移動しながら乗客コンベア稼動音を集音する移動集音装置と、
    前記ステップの外部に設置され、前記移動集音装置で集音された乗客コンベア稼動音を音声データに変換して通信回線経由で送信する機能を有する制御装置と、
    監視対象の乗客コンベアから離れた遠隔地に設置され、前記制御装置から通信回線経由で送信された乗客コンベア稼動音の音声データを受信して、当該音声データに基づく処理を行う遠隔監視装置と、
    前記移動集音装置が設置されたステップの位置を検出して当該ステップの位置を示す位置信号を前記制御装置に供給する位置検出装置とを備え、
    前記位置検出装置は、前記移動集音装置が設置されたステップが移動経路中における所定の基準位置を通過するタイミングで前記位置信号を出力し、
    前記制御装置は、前記位置信号に基づいてステップ1周分の音声データを各ステップの位置と対応付けてメモリに蓄積すること
    を特徴とする乗客コンベア監視システム。
  2. 無端状に連結された多数のステップをガイドレールに沿って循環移動させてステップに搭乗した乗客を搬送する乗客コンベアの監視システムであって、
    前記多数のステップのうちの少なくとも1つに設置され、当該ステップと共に循環移動しながら乗客コンベア稼動音を集音する移動集音装置と、
    前記ステップの外部に設置され、前記移動集音装置で集音された乗客コンベア稼動音を音声データに変換して通信回線経由で送信する機能を有する制御装置と、
    監視対象の乗客コンベアから離れた遠隔地に設置され、前記制御装置から通信回線経由で送信された乗客コンベア稼動音の音声データを受信して、当該音声データに基づく処理を行う遠隔監視装置と、
    乗客コンベアのトラス内に固定された状態で設置され、当該設置位置にて乗客コンベア稼動音を集音する固定集音装置とを備え、
    前記制御装置は、前記移動集音装置で集音された乗客コンベア稼動音の音声データとこの音声データと同時刻に前記固定集音装置で集音された乗客コンベア稼動音の音声データとを互いに対応付けてメモリに蓄積し、これらの音声データの何れか一方を選択して、選択した乗客コンベア稼動音の音声データを通信回線経由で前記遠隔監視装置へ送信すること
    を特徴とする乗客コンベア監視システム。
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