JP2009072057A - 車両の異常検知システムおよび方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両の故障の予防保全を支援する車両の異常検知システムを提供すること。
【解決手段】車上装置2は、車両故障を予測するための状態データを検出するセンサ3と、車両の位置情報を取得するGPSアンテナ9と、状態データをサンプリングし、サンプリングした状態データと、取得した車両位置情報とを対にした動態情報を地上装置10に無線送信する無線手段とを備え、地上装置10は、動態情報を無線受信し、無線受信した動態情報に基づいて車両の異常検知を行う情報処理装置11を備える。
【選択図】 図1

Description

この発明は、運行中の車両の状態情報を監視して異常検知することにより車両の故障の予防保全を支援する、車両の異常検知システムおよび方法に関するものである。
運行中の電車車両において故障が発生すると、車両運行が中断され、運行スケジュールが撹乱されるので、故障発生から復旧終了までの時間はできるだけ短縮されなければならない。
特許文献1では、車両に故障が発生すると、車両の故障データは、無線等の情報伝達手段及びネットワークを介して関連部署に配信され、故障データを受け取った保守サービスサイトは、故障データの解析、故障部位・原因の特定作業を行い、故障部位・原因及び復旧に必要な作業の内容・手順を車両所に送信し、車両所では、保守サービスサイトから得た作業情報に基づいて、復旧作業の準備を行い、車両の到着とともに復旧作業に取りかかるようにしている。
特開2002‐59834号公報
従来の運行中の車両保守支援方法及び支援システムは、電車の運行中に発生した車両搭載各機器から取得できる電気的故障データを運転指令所及び保守サービスサイトに送信し、保守サービスサイトで故障部位・原因の特定作業を行う事後保全であるので、車両の運行が中断される事態は不可避である。車両運行の中断は利用者及び運行会社の利益を損なう。したがって、電車車両の運行システムにおいても、車両が故障を起こす前に車両の予防保全を行うことができるシステムの開発が要望されている。
本発明は上記に鑑みてなされたもので、車両の故障の予防保全を支援する車両の異常検知システムおよび方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る車両の異常検出システムは、地上装置と車両側に配置される車上装置とを備える車両の異常検知システムにおいて、前記車上装置は、前記車両の床下機器の動作中の温度、音および振動のうちの少なくともいずれか一種類からなる状態データを検出するセンサと、前記車両の位置情報を取得する車両位置取得手段と、前記状態データをサンプリングし、サンプリングした状態データと、前記取得した車両位置情報とを対にした動態情報を前記地上装置に無線送信する無線手段と、を備え、前記地上装置は、前記動態情報を無線受信し、無線受信した動態情報に基づいて車両の異常検知を行う異常検知手段を備えることを特徴とする。
この発明によれば、運行中の車両の状態データを取得し、取得した状態データと車両の位置情報とを対にして地上装置へ送信するようにしたので、地上装置側で受信したデータを解析処理することで車両故障の予防保全を行うことが可能になるとともに、車両が日々安定に走行していることの確認が可能になり、車両の定期検査時に要注意検査箇所特定の支援を行うことができる。
以下に、本発明にかかる車両の異常検知システムおよび方法の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
以下、本発明に係る車両の異常検知システムの実施の形態1の構成および動作について説明する。図1は、この発明を実施するための実施の形態1における車両の異常検知システムの構成図である。
図1に示すように、車両の異常検知システムは、車両1側に配設される車上装置2と、適宜の施設に固定配置される地上装置10とから構成されている。
車上装置2は、センサ3と、送信モジュール4‐1、送信モジュール内蔵駆動バッテリ4‐4、送信アンテナ4‐3、受信アンテナ4‐5、および受信モジュール4‐2を備えるセンサネットワーク4と、無線パケット通信車載ユニット5と、床上設置機器駆動電源6と、無線パケット通信端末7と、無線パケット通信アンテナ8と、GPSアンテナ9とを備える。センサ3は、鉄道車両の動力車M1の床下機器に取り付けられて(例えばモータの軸受)、車両故障を予測するための状態データ(例えば、モータの軸受部温度)を検出する。この場合、状態データとしては、温度、音、振動のうちの少なくとも一つを採用する。状態データとしては、温度、振動、音以外の他の物理量を使用するようにしてもよい。送信モジュール4‐1は、送信モジュール内蔵駆動バッテリ4‐4から電力供給され、送信モジュール内蔵駆動バッテリ4‐4とともに動力車M1の床下部位に取り付けられている。送信モジュール4‐1は、センサ3が検出した状態データを入力とし、これら状態データを送信アンテナ4‐3を介して無線送信する。なお、センサ3は、後述するように、例えば熱電対で構成された温度センサ63や、半導体で構成された振動センサ61を用いる。
受信アンテナ4‐5、受信モジュール4‐2、車載ユニット5、床上設置機器駆動電源6、端末7、アンテナ8、GPSアンテナ9は、動力車M1の床上部位に配設されており、これら床上部位に配設された各構成要素は、床上設置機器駆動電源6からの電力によって駆動される。受信モジュール4‐2は、送信モジュール4‐1からの状態データを受信アンテナ4‐5を介して受信し、受信した状態データを車載ユニット5に出力する。GPSアンテナ9はGPS16から運行中車両1の位置情報を取得する。車載ユニット5は、GPSアンテナ9を介して自車両1の位置情報を受信するとともに、送信モジュール4‐1からの状態データを受信し、状態データに位置情報を付加した情報を端末7、アンテナ8を介して地上装置10に送信する。
地上装置10は、情報処理装置11、無線パケット通信端末12、無線パケット通信アンテナ13および無線パケット通信端末駆動電源14を備える。車上装置2と異常検知システムの地上装置10は、無線パケット通信アンテナ8、無線パケット通信アンテナ13を用いて無線パケット通信網15を通してデータ通信する。情報処理装置11は、アンテナ13、端末12を介して状態データに位置情報が付加された情報を受信し、これら情報に基づき車両1の予防保全のための処理を実行する。なお、無線パケット通信車載ユニット5、無線パケット通信端末7、無線パケット通信アンテナ8、無線パケット通信端末12、無線パケット通信アンテナ13および無線パケット通信端末駆動電源14としては、例えば、DoPa(登録商標)方式の無線パケット通信方式を採用する。
次に、本発明に係る車両の異常検知システムの実施の形態1の動作について説明する。図2は、実施の形態1における車両の異常検知システムの動作を説明するフローチャートである。
図2において、情報処理装置11、車載ユニット5、受信モジュール4‐2、送信モジュール4‐1はそれぞれの電源オンで準備完了になる(ステップS0、S10、S20、S30)。地上装置10側の情報処理装置11は、電源オンで準備完了になると、センサデータの送信間隔を指定するセンサ送信間隔指定情報を端末12、アンテナ13、無線パケット通信網15を介して車上装置2に送信する(ステップS0)。車載ユニット5は、アンテナ8、端末7を介して、情報処理装置11からセンサ送信間隔指定情報を受信すると、このセンサ送信間隔指定情報をセンサのサンプリング間隔を示すサンプリング間隔情報として受信モジュール4‐2に送信する(ステップS10)。受信モジュール4‐2は、受信したサンプリング間隔情報で指定されたサンプリング間隔毎に、送信モジュール4‐1にデータ送信要求を送信する(ステップS21)。送信モジュール4‐1は、データ送信要求を受信すると(ステップS31)、センサ3からの状態データをサンプリングし(ステップS32)、サンプリングした状態データを受信モジュール4‐2に対しデータ送信し(ステップS33)、その後次のデータ送信要求に待機する待機状態になる(ステップS31)。このようにして、送信モジュール4‐1は、データ送信要求を受信する度に、センサ3の状態データをサンプリングして受信モジュール4‐2に送信する。
次に、受信モジュール4‐2は、送信モジュール4‐1から状態データを受信すると(ステップS22)、受信したデータを車載ユニット5に送信する(ステップS23)。この後、受信モジュール4‐2は、次のサンプリング間隔に達するまで待ち状態になる(ステップS24)。車載ユニット5は、受信モジュール4‐2から状態データを受信すると、受信した状態データを一次蓄積するとともに(ステップS12)、運行中車両1の位置情報としてのGPS情報をGPS16よりGPSアンテナ9を通して受信する(ステップS13)。そして、車載ユニット5は、一次蓄積した状態データと運行中車両1の位置情報を対にして、動態情報として、端末7、アンテナ8を介して地上装置10に送信する(ステップS14)。車載ユニット5は、その後、受信モジュール4‐2からの次のデータ受信に待機する待機状態になる(ステップS11)。
情報処理装置11は、センサデータ(状態データ)及び運行中車両1の位置情報を無線パケット通信網15、アンテナ13、端末12を通して受信すると(ステップS1)、動態情報受信待ち状態から抜けて、受信したセンサデータ及び運行中車両1の位置情報のデータ蓄積処理を行う(ステップS2)。なお、動態情報とは、センサデータおよび車両1の位置情報の対から構成されるデータのことである。情報処理装置11は、この後、データ蓄積したセンサデータ及び位置情報に基づきセンサデータのグラフ化処理を行う(ステップS3)。図6に、センサデータ中の温度データのグラフ化処理画面の一例を示す。図6の場合は、横軸をキロ程、即ち車両1の位置にしているが、横軸を時間としてもよい。さらに、情報処理装置11は、センサデータを特定の閾値と比較して異常の有無をチェックし、閾値を超えている時は情報処理装置11の画面にアラーム表示する(ステップS4)。情報処理装置11はデータ受信終了指示がない限りは(ステップS5)、その後、次の動態情報受信待ち状態に移行する(ステップS1)。
具体的な例としては、例えば図6(ある路線のキロ程に対応したモータ軸受部温度)に示すように、ある路線の午後のある時間だけ、キロ程=186m付近で必ずモータ軸受部温度がしきい値を超えて異常値(高温)を示してアラームが出る。そのデータをもとに解析した結果、前記キロ程付近の路線勾配と乗客数の関係から、そのキロ程付近でモータが一時的に過負荷となった時モータの軸受部温度が異常上昇することがわかった。この原因は軸受のグリースの劣化(グリース量の減少、グリース品質の劣化)との相関が強いため、グリースの追加注入が必要ということが判明する。これにより走行中の車両異常停止を回避できる。このように、状態データと車両1の位置情報とを対にしておけば、路線の状況等を加味した解析が行えるので、状態データだけでは判断できない異常を事前に予測できるので、予防保全が可能となる。
なお、モータの軸受部温度とともにモータの振動やモータ音を複数同時に測定しておけば、いずれかで発生する最初の異常に基づいて予防保全に対応できるので、例えば、軸受部温度が異常値を示す前段階でモータの異音や振動の異常が発生する場合には、モータの軸受部温度だけ測定している場合よりも早い段階で予防保全のための事前対応が可能となる。
以上のように、実施の形態1の車両の異常検知システムにおいては、車上装置2は、地上装置10から指定されたサンプリング間隔で、運行中の動力車車両の床下部位の任意の場所における状態データを車両1の床上と床下間で無線によって取得し、取得した状態データと車両1の位置情報とを対にして地上装置10へ送信するようにしたので、地上装置10側で受信したデータを解析処理することで車両故障の予防保全を行うことが可能になるとともに、日々安定に走行していることの確認と、車両1の定期検査時に要注意検査箇所特定の支援を行うことができる。
実施の形態2.
以下、本発明に係る車両の異常検知システムの実施の形態2の構成および動作について説明する。図3は、実施の形態2における車両の異常検知システムの車上装置の構成図である。この実施の形態2においては、車両の床下部位に複数のセンサ3,17,18を配設するようにしている。
図3において、車上装置2が本実施の形態2において備えるセンサネットワーク19は、センサ3、センサ17、センサ18、送信モジュール19‐1、送信モジュール内蔵駆動バッテリ19‐4、送信アンテナ19‐3、受信アンテナ19‐5、および受信モジュール19‐2で構成される。センサ3、センサ17およびセンサ18は、鉄道車両の動力車M1の床下機器に取り付けられて、夫々異なる状態データを検出する。例えば、センサ3が温度を検出し、センサ17が振動を検出し、センサ18が音を検出する。送信モジュール19‐1は、送信モジュール内蔵駆動バッテリ19‐4から電力供給され、送信モジュール内蔵駆動バッテリ19‐4とともに動力車M1の床下部位に取り付けられている。送信モジュール19‐1は、センサ3、センサ17およびセンサ18が検出した複数の状態データを入力とし、これら複数の状態データを送信アンテナ19‐3を介して順次無線送信する。受信モジュール19‐2は、送信モジュール19‐1からの複数の状態データを受信アンテナ19‐5を介して順次受信し、受信した状態データを車載ユニット5に出力する。
次に、本発明に係る車両の異常検知システムの実施の形態2の動作を、図2を用いて説明する。実施の形態1との相違部分の動作についてのみ説明する。
ステップS32において、送信モジュール19‐1は、複数のセンサ3,17,18のセンサデータを順次サンプリング処理する。そして、送信モジュール19‐1は、サンプリングした複数のセンサデータを受信モジュール19‐2に順次送信する(ステップS33)。
受信モジュール19‐2は、複数のセンサデータを送信モジュール19‐1より受信すると(ステップS22)、受信した状態データを車載ユニット5に順次送信する(ステップS23)。これ以降、車上装置2が備える車載ユニット5および地上装置10が備える情報処理装置11では、データ一次蓄積(ステップS12)、センター送信処理(ステップS14)、データ蓄積処理(ステップS2)、センサデータのグラフ化処理(ステップS3)、センサデータの異常検出処理(ステップS4)において、それぞれ、複数のセンサデータについての処理を実施の形態1と同様にして実行する。
以上のように、実施の形態2の車両の異常検知システムにおいては、複数のセンサを用いて複数の異なる状態データを検出するようにしているので、複数種類の状態データについて解析処理できることになり、異常検出の精度が向上する。
実施の形態3.
本発明に係る車両の異常検知システムの実施の形態3の構成および動作について説明する。
図4は、この発明を実施するための実施の形態3における車両の異常検知システムの車上装置の構成図である。図4において、車上装置2が備えるセンサネットワーク20は、センサ3、送信モジュール20‐1、送信モジュール内蔵駆動バッテリ20‐4および送信アンテナ20‐3から構成される床下センサ機器を3セット分有し、それぞれのセットは、動力車M2の床下機器、動力車M1の2つ異なる床下機器に夫々取り付けられている。また、センサネットワーク20は、これら3つの床下センサ機器から温度、振動、音などのセンサデータを受信するために、車上部位に、1つの受信モジュール20‐2および受信アンテナ20‐5を有する。
次に、本発明に係る車両の異常検知システムの実施の形態3の動作を図2を用いて説明する。実施の形態1との相違部分の動作についてのみ説明する。
ステップS21において、受信モジュール20‐2は、受信したサンプリング間隔情報で指定されたサンプリング間隔毎に、複数の送信モジュール20‐1にデータ送信要求を送信する(ステップS21)。各送信モジュール20‐1は、データ送信要求を受信すると(ステップS31)、当該センサ3からの状態データをサンプリングし(ステップS32)、サンプリングした状態データを受信モジュール20‐2に対し送信する(ステップS33)、受信モジュール20‐2は、各送信モジュール20‐1から状態データを受信すると(ステップS22)、受信した各状態データを車載ユニット5に順次送信する(ステップS23)。これ以降、車上装置2が備える車載ユニット5および地上装置10が備える情報処理装置11では、データ一次蓄積(ステップS12)、センター送信処理(ステップS14)、データ蓄積処理(ステップS2)、センサデータのグラフ化処理(ステップS3)、センサデータの異常検出処理(ステップS4)において、それぞれ、複数のセンサデータについての処理を実施の形態1と同様にして実行する。
以上のように、実施の形態3の車両の異常検知システムにおいては、複数の位置において状態データを取得しているため、床下機器の異常検出の物理的範囲が広がり、異常検出の精度が向上する。
実施の形態4.
以下に、本発明に係る車両の異常検知システムの実施の形態4について説明する。実施の形態4における車両の異常検知システムの構成は、実施の形態1における構成と同じであるため、構成の説明を省略する。実施の形態4においては、車上装置2側でセンサデータから異常を検出し、異常が検出された場合にのみ、そのセンサデータを車両位置情報とともに地上装置10に送信するようにしている。
次に、本実施の形態4における車両の異常検知システムの動作を説明する。図5は、本実施の形態4における車両の異常検知システムの動作を説明するフローチャートである。
図5において、情報処理装置11、車載ユニット5、受信モジュール4‐2、送信モジュール4‐1はそれぞれの電源オンで準備完了になる(ステップS40、S50、S60、S70)。地上装置10側の情報処理装置11は、電源オンで準備完了になると、センサデータについての異常検知開始命令を端末12、アンテナ13、無線パケット通信網15を介して車上装置2に送信する(ステップS40)。車載ユニット5は、アンテナ8、端末7を介して、情報処理装置11から異常検知開始命令を受信すると、この異常検知開始命令を受信モジュール4‐2に送信する(ステップS50)。受信モジュール4‐2は、異常検知開始命令を受信すると、送信モジュール4‐1に異常検知開始命令を送信する(ステップS61)。
送信モジュール4‐1は、異常検知開始命令を受信すると(ステップS70)、予め設定された所定のサンプリング周期でセンサ3からの状態データをサンプリングし(ステップS71)、サンプリングした状態データを所定の閾値と比較することで状態データの異常を検出する(ステップS72)。なお、サンプリングはこれ以降常時所定の周期で行われる。状態データに異常ありと判断した場合(ステップS73)、送信モジュール4‐1はこの状態データを受信モジュール4‐2に送信する(ステップS74)。異常なしと判断した場合、再び状態データのサンプリング過程に戻る(ステップS71)。このようにして、送信モジュール4‐1は、異常検知開始を受信すると、センサ3の状態データを所定の周期でサンプリングし、異常判定を行い、異常ありと判定したとき、状態データを異常状態データとして受信モジュール4‐2に送信する。
次に、受信モジュール4‐2は、送信モジュール4‐1から異常状態データを受信すると(ステップS62)、異常検知受信待ち状態から抜けて、受信したデータを車載ユニット5に送信する(ステップS63)。この後、受信モジュール4‐2は、次の異常状態データを受信するまで異常検知受信待ち状態になる(ステップS62)。車載ユニット5は、受信モジュール4‐2から異常状態データを受信すると(ステップS51)、異常検知受信待ち状態から抜けて、運行中車両1の位置情報としてのGPS情報をGPS16よりGPSアンテナ9を通して受信する(ステップS52)。そして、車載ユニット5は、異常状態データと運行中車両1の位置情報とを対にした動態情報を端末7、アンテナ8を介して地上装置10に送信する(ステップS53)。車載ユニット5は、その後、受信モジュール4‐2からの次の状態データ受信を待機する異常検知受信待機状態になる(ステップS51)。
情報処理装置11は、センサデータ(異常状態データ)および運行中車両1の位置情報を無線パケット通信網15、アンテナ13、端末12を通して受信すると(ステップS41)、異常検知受信待ち状態から抜けて、異常状態データの蓄積処理および異常を報知するためのアラーム処理を行う(ステップS42)。情報処理装置11はデータ受信終了指示がない限りは(ステップS43)、その後、次の動態情報受信待ち状態に移行する(ステップS41)。
以上のように、実施の形態4の車両の異常検知システムにおいては、運行中の車両1の床下部位に取り付けられた送信モジュール4‐1は、地上装置10からの異常検知開始命令を受けた後、センサによって状態データのサンプリングを行って状態データの異常を判定し、異常ありと判定したときにのみ、状態データを車両床上に配設された機器に無線送信し、車両床上に配設された機器は取得した状態データと車両1の位置情報とを対にして地上装置10へ送信するようにしたので、車両故障の予防保全を行うことが可能になるとともに、車両1の定期検査時に要注意検査箇所特定の支援を行うことができる。さらに、送信モジュール4‐1が異常ありと判定するときのみ状態データを送信するため、送信モジュール内蔵駆動バッテリの連続駆動時間を伸ばす効果が得られる。
実施の形態5.
従来、走行中の鉄道車両において、車軸軸端部の温度が異常なレベルに達しているか否かの判断は、温度上昇レベルに応じて変色するサーモラベルを車軸軸端部に貼り付け、車両1が車両基地等に収容された際、当該サーモラベルの色を定期的に目視点検することにより行われていた。しかしながら、目視点検であるため、点検に要する時間が長時間に及ぶだけでなく、サーモラベルの色の確認を誤るなど、点検品質のばらつきがあった。また、走行中の車両1では、車軸軸端部の温度や振動を測定および監視することができなかった。そのため、例えば、車軸軸端部の温度が異常なレベルに達した時期や温度異常が継続した時間などを確認することができず、温度異常を招いた原因を特定することが困難であり、状況によっては車両1の運行に支障を来たす恐れがあった。本実施の形態は、車両1の車軸軸端部に各センサとセンサノードを配設し、車軸軸端部から取得された状況データを受信モジュールに送信することができるように構成されている。以下、本実施の形態の構成および動作を説明する。
図7は、センサノードを備えた車軸軸端部の構成の一例を示す図である。図7に示す車軸軸端部43は、主たる構成部として、ブラケット49、センサノード47、ブラケット基部42、および軸ぶた44を有して構成されている。ブラケット49およびブラケット基部42には、車軸軸端部43に装着されたサーモラベル40を確認することができるように、加工が施されている。
センサノード47は、例えば送信モジュール4‐1、送信アンテナ4‐3、送信モジュール内蔵駆動バッテリ4‐4を具備し、各種センサを接続可能な構成である。なお、センサノード47の構成は、送信モジュール4‐1、送信アンテナ4‐3、および送信モジュール内蔵駆動バッテリ4‐4に限定されるものではない。以下、ブラケット49、ブラケット基部42、および軸ぶた44の構造を詳細に説明する。
図13は、図7に示される車軸軸端部の詳細な構造を示す図である。軸ぶた44は、車軸軸端部43に設けられた開口部を閉塞し、車軸軸端部43に配設される。ブラケット基部42は、車軸軸端部43と反対方向に立設されるボルト(以下「第1の締結部材」という)45を有する。
第1の締結部材45は、例えば、溶接などによりブラケット基部42に設置する構成が望ましい。また、ブラケット基部42には、車軸軸端部43に軸ぶた44を固定する六角ボルト(以下「第2の締結部材」という)41が第1の締結部材45と干渉せぬように車軸軸端部43の方向に挿通されている。また、ブラケット基部42は、挿通された第2の締結部材41を掛止する機構53を中心部に有している。この機構は、例えば、ブラケット基部42の中心部の金属片が所定の形状に加工され、当該金属片が六角ボルト41の頭部分の方向に屈曲することで六角ボルト41に嵌合する。そのため、ブラケット基部42は、スプリングワッシャなどを用いなくても第2の締結部材41の緩みを防止できる。なお、第2の締結部材41を掛止する機構53は、これに限定されるものではなく、第2の締結部材41の緩みを防止することができる他の機構を適用してもよい。
図7において、第1の締結部材45は、ナット52を螺入することで、ブラケット基部42とブラケット49とを係着する構成であるが、これに限定されるものではない。例えば、ブラケット49とブラケット基部42との係着部に遊びが発生せず、ブラケット49の施工性、保守性を妨げない他の構成を適用してもよい。
ブラケット49は、上述したセンサノード47を収納可能に加工されたセンサノード収納部48を有している。また、ブラケット49は、各種センサを装着し、第1の締結部材45を用いてブラケット基部42と略平行に固定される。
図12は、ブラケットの裏面に装備されるバンドの構成を示す図である。ブラケット49は、例えば、車軸方向の弾性により熱電対から成る温度センサ63を付勢し車軸軸端部43に所定の押圧力で接触させるバンド62を備えている。
バンド62は、例えば、ブラケット49の外周縁部に加工されたバンド取り付け部60にバンド62の各先端部をそれぞれ挿通し、バンド62の各先端部をブラケット49の外周縁部に係着する。バンド62の材質は、車軸軸端部43に所定の押圧力で接触させることができる弾性を有している。図14は、温度センサを装備したバンドを示す図である。温度センサ63は、車軸軸端部43の振動で脱落せぬようにバンド62の頂部付近に固定する。
図13において、ブラケット基部42は、車軸軸端部43に軸ぶた44を固定するために用いられた第2の締結部材41を使用して、軸ぶた44を車軸軸端部43に挟み込むように固定する。
図7において、ブラケット49は、センサノード収納部48にセンサノード47を収納した後、ブラケット基部42に立設された第1の締結部材45に挿着され、平ワッシャ50およびバネ座金51を挿通し、最後にナット52を螺着することで固定される。ナット52はダブルナット処理を施し、さらに、ナット52の抜け止め用の割りピン46を第1の締結部材45に装着する。
図8は、温度センサを用いた場合の車軸軸端部の外観を示す図である。図8には、車軸軸端部43に配設されたブラケット基部42およびブラケット49が示されている。センサノード収納部48には、温度センサ用のセンサノード47が収納され、ブラケット49の内側に装着される温度センサ63とセンサノード47とを結ぶ送信アンテナ4‐3が示されている。
図9は、振動センサを装着した車軸軸端部の外観を示す図である。図9には、図8と同様に、車軸軸端部43に配設されたブラケット基部42およびブラケット49が示されている。センサノード収納部48には、振動センサ用のセンサノード47が収納される。さらに、センサノード収納部48の外部に装着された振動センサ61が示されている。
振動センサ61の取り付けは、車軸軸端部43の振動を正確に測定できるようにブラケット49に定着させるものとする。なお、車軸軸端部43に装着するセンサ3は、複数であってもよい。また、この実施例は図3に示す複数のセンサの装着例に相当するものである。
図10は、車軸軸端部にセンサノードを装着したときの台車の外観を示す図である。ここで、各センサで測定された状態データは、上述したように、送信モジュール4‐1および受信モジュール4‐2のデータ伝送手順に従って、車載ユニット5に出力される。
車載ユニット5は、図2に示されるように、走行中の車両1の位置情報、例えば線区、キロ程、および時刻などをGPSアンテナ9を介してGPS16から取得し、図示しない車上モニタ装置搭載車両の車上モニタ装置に出力可能である。また、車載ユニット5は、センサノード47から出力された状態データの異常検出処理およびアラーム処理を行い、上述した車上モニタ装置に当該アラームを出力することも可能である。
以上説明したように、実施の形態5にかかる車軸軸端部43の構成によれば、車軸軸端部43の開口部を閉塞するために予め使用されていた軸ぶた44固定用の第2の締結部材41を使用して、ブラケット基部42を車軸軸端部43に配設し、さらにセンサノード47を収納したブラケット49をブラケット基部42の外側に配設するようにしたので、車軸軸端部43および軸ぶた44の構造を変えることなく、センサノード47を容易に装着し、または取外すことができる。また、走行しながら状態データを監視することができるため、例えば車軸軸端部43の温度異常が発生した時期や、温度異常がどの程度継続したのかを確認することができる。また、サーモラベル40の確認作業が不要となり、作業工数が抑制されると共に、点検品質を向上させることができる。
実施の形態6.
実施の形態6にかかる車両の異常検知システムは、送信モジュール4‐1において、各センサから得られた状態データを所定時間毎に一括して受信モジュール4‐2に送信するように構成されている。なお、実施の形態6における車両の異常検知システムの構成は、実施の形態1における構成と同様であるため、説明を省略する。
図11は、送信モジュールにおいて行われる状態データのサンプリングを示す図である。横軸はサンプリング時間を示し、縦軸は、振動センサ61から取得した振動データ80のゲイン(G)を示している。
送信モジュール4‐1は、センサ3から出力された振動データ80を所定時間毎、例えば1秒毎にサンプリングする。また、送信モジュール4‐1は、1秒毎にサンプリングされた各振動データ80の最大値81を収集する。収集された各振動データ80の最大値81は、送信モジュール4‐1に所定個数蓄積され、所定時間間隔、例えば10秒毎に受信モジュール4‐2に一括出力される。なお、上記所定時間、所定個数、および所定時間間隔は、これに限定されず任意に設定可能である。
なお、この処理は、図2に示される処理ステップS32およびS33において行われる。また、振動データ80を用いて説明したが、これに限定されるものではなく、他の状態データにも適用可能である。
以上説明したように、実施の形態6にかかる車両の異常検知システムによれば、送信モジュール4‐1は、振動センサ61から取得した状態データを所定時間毎に受信モジュール4‐2に出力するようにしたので、例えば、計測周期が比較的短い振動データ80を連続的に出力する場合に比して、送信モジュール内蔵駆動バッテリ4‐4のエネルギー消費を抑制されると共に、送信モジュール内蔵駆動バッテリ4‐4の長寿命化を実現可能である。さらに、送信モジュール内蔵駆動バッテリ4‐4の交換頻度が低減されるため、実施の形態5におけるブラケット49の作業コストを抑制可能である。
以上のように、本発明にかかる車両の異常検知システムは、鉄道車両の故障の予防保全を支援するシステムとして有用であり、特に車両が故障に至る前に発する異常を検知するシステムとして適している。
車両の異常検知システムの構成を示す図である。 車両の異常検知システムの実施の形態1などの動作を説明するフローチャートである。 車両の異常検知システムの実施の形態2の構成を示す図である。 車両の異常検知システムの実施の形態3の構成を示す図である。 異常検知システムの実施の形態4の動作を説明するフローチャートである。 異常検知システムのセンサデータのグラフ化処理画面の一例を示す図である。 センサノードを備えた車軸軸端部の構成の一例を示す図である。 温度センサを用いた場合の車軸軸端部の外観を示す図である。 振動センサを装着した車軸軸端部の外観を示す図である。 車軸軸端部にセンサノードを装着したときの台車の外観を示す図である。 送信モジュールにおいて行われる状態データのサンプリングを示す図である。 ブラケットの裏面に装備されるバンドの構成を示す図である。 図7に示される車軸軸端部の詳細な構造を示す図である。 温度センサを装備した状態のバンドを示す図である。
符号の説明
1 車両
2 車上装置
3,17,18 センサ
4,19,20 センサネットワーク
4‐1 送信モジュール
4‐2 受信モジュール
4‐3 送信アンテナ
4‐4 送信モジュール内蔵駆動バッテリ
4‐5 受信アンテナ
5 無線パケット通信車載ユニット
6 床上設置機器駆動電源
7 無線パケット通信端末
8 無線パケット通信アンテナ
9 GPSアンテナ
10 地上装置
11 情報処理装置
12 無線パケット通信端末
13 無線パケット通信アンテナ
14 無線パケット通信端末駆動電源
15 無線パケット通信網
16 GPS
19‐1,20‐1 送信モジュール
19‐2,20‐2 受信モジュール
19‐3,20‐3 送信アンテナ
19‐4,20‐4 送信モジュール内蔵駆動バッテリ
19‐5,20‐5 受信アンテナ
40 サーモラベル
41 六角ボルト(第2の締結部材)
42 ブラケット基部
43 車軸軸端部
44 軸ぶた
45 ボルト(第1の締結部材)
46 割りピン
47 センサノード
48 センサノード収納部
49 ブラケット
50 平ワッシャ
51 バネ座金
52 ナット
53 第2の締結部材を掛止する機構
60 バンド取り付け部
61 振動センサ
62 バンド
63 温度センサ
80 振動データ
81 最大値
M1,M2 動力車

Claims (10)

  1. 地上装置と車両側に配置される車上装置とを備える車両の異常検知システムにおいて、
    前記車上装置は、
    前記車両の床下機器の動作中の温度、音および振動のうちの少なくともいずれか一種類からなる状態データを検出するセンサと、
    前記車両の位置情報を取得する車両位置取得手段と、
    前記状態データをサンプリングし、サンプリングした状態データと、前記取得した車両位置情報とを対にした動態情報を前記地上装置に無線送信する無線手段と、
    を備え、
    前記地上装置は、
    前記動態情報を無線受信し、無線受信した動態情報に基づいて車両の異常検知を行う異常検知手段
    を備えることを特徴とする車両の異常検知システム。
  2. 地上装置と車両側に配置される車上装置とを備える車両の異常検知システムにおいて、
    前記車上装置は、
    前記車両の床下機器の動作中の温度、音および振動のうちの少なくともいずれか一種類からなる状態データを検出するセンサと、
    前記車両の位置情報を取得する車両位置取得手段と、
    前記状態データの異常を判定し、状態データに異常が発生した場合に、異常が発生した状態データと、前記取得した車両位置情報とを対にした動態情報を前記地上装置に無線送信する無線手段と、
    を備え、
    前記地上装置は、
    前記動態情報を無線受信し、無線受信した前記動態情報による異常報知を行う異常報知手段
    を備えることを特徴とする車両の異常検知システム。
  3. 前記センサは、前記車両の床下機器の一つに配設されて、複数の異なる種類の前記状態データを検出し、
    前記無線手段は、前記センサによって取得した状態データを前記車両の床下部位から送信する送信モジュールと、前記送信モジュールから送信された状態データを前記車両の床上部位で受信する受信モジュールとを有することを特徴とする請求項1または2に記載の車両の異常検知システム。
  4. 前記センサは、複数の異なる車両の床下機器に配設され、複数の異なる種類の前記状態データを検出し、
    前記無線手段は、前記センサによって取得した前記状態データを前記各車両の各床下部位から送信する複数の送信モジュールと、前記複数の送信モジュールから送信された前記状態データを前記各車両の床上部位で受信する受信モジュールとを有することを特徴とする請求項1または2に記載の車両の異常検知システム。
  5. 車軸軸端部に設けられた開口部を閉塞し前記車軸軸端部に配設される軸ぶたと、
    前記車軸軸端部と反対方向に立設される第1の締結部材を有し、前記車軸軸端部に前記軸ぶたを固定する第2の締結部材が前記第1の締結部材と干渉せぬように前記車軸軸端部方向に挿通されるブラケット基部と、
    前記送信モジュールを含むセンサノードを収納可能に加工されたセンサノード収納部を有し、前記センサノード収納部に前記センサノードを収納し、一または複数の前記センサを装着し、前記第1の締結部材を用いて前記ブラケット基部と平行に固定されるブラケットと、
    を備えたことを特徴とする請求項3または4に記載の車両の異常検知システム。
  6. 前記ブラケット基部は、挿通された前記第2の締結部材の頭部分の方向に屈曲し前記第2の締結部材を掛止する機構を有することを特徴とする請求項5に記載の車両の異常検知システム。
  7. 前記ブラケットは、前記車軸軸端部方向の弾性により温度センサを付勢し前記車軸軸端部に所定の押圧力で接触させるバンドを備えたことを特徴とする請求項5または6に記載の車両の異常検知システム。
  8. 前記送信モジュールは、各センサから得られた状態データをサンプリングし、所定時間毎にサンプリングされた前記状態データの最大値を収集し、収集された前記状態データの最大値を所定個数まとめて所定時間間隔で前記受信モジュールに出力することを特徴とする請求項3ないし5のいずれか1項に記載の車両の異常検知システム。
  9. 地上装置と車両側に配置される車上装置とによって車両の異常を検知する車両の異常検知方法において、
    前記車上装置は、
    前記車両の床下機器の動作中の温度、音および振動のうちの少なくともいずれか一種類からなる状態データを検出する第一工程と、
    前記車両の位置情報を取得する第二工程と、
    前記状態データをサンプリングし、サンプリングした状態データと、前記取得した車両位置情報とを対にした動態情報を前記地上装置に無線送信する第三工程と、
    を実行し、
    前記地上装置が、
    前記動態情報を無線受信し、無線受信した動態情報に基づいて車両の異常検知を行う第四工程
    を実行することを特徴とする車両の異常検知方法。
  10. 地上装置と車両側に配置される車上装置とによって車両の異常を検知する車両の異常検知方法において、
    前記車上装置は、
    車両の床下機器の動作中の温度、音および振動のうちの少なくともいずれか一種類からなる状態データを検出する第一工程と、
    車両の位置情報を取得する第二工程と、
    前記状態データの異常を判定し、状態データに異常が発生した場合に、異常が発生した状態データと、前記取得した車両位置情報とを対にした動態情報を前記地上装置に無線送信する第三工程と、
    を実行し、
    前記地上装置が、
    前記動態情報を無線受信し、無線受信した前記動態情報による異常報知を行う第四工程
    を実行することを特徴とする車両の異常検知方法。
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