JP2019048686A - 乗客コンベア点検装置および乗客コンベア点検システム - Google Patents

乗客コンベア点検装置および乗客コンベア点検システム Download PDF

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Abstract

【課題】乗客コンベアの異常箇所を適切に特定し得る乗客コンベア点検装置および乗客コンベア点検システムを提供する。【解決手段】乗客コンベアを点検するための乗客コンベア点検装置であって、乗客コンベアの稼動音を集音する集音部と、被写体の画像を撮像する撮像部と、撮像部で撮像された乗客コンベアを示す乗客コンベア画像に集音部で集音可能な範囲を表示する表示部と、集音部で集音された集音データと乗客コンベアの運転状況と集音可能な範囲とに基づいて乗客コンベアの異常箇所を特定する処理部と、を設けるようにした。【選択図】図1

Description

本発明は乗客コンベア点検装置および乗客コンベア点検システムに関し、例えば乗客コンベアを点検するための乗客コンベア点検装置および乗客コンベア点検システムに適用して好適なものである。
エスカレーター、動く歩道などの乗客コンベアの点検において、乗客コンベアのサービスを停止させる時間が長くなり、利用者に不便をかけてしまうことがないように、点検に係る装置やシステムの開発が進められている。
近年、乗客コンベアの稼動音を効率よく集音して遠隔地の監視センタなどに送信し、異音発生を伴う乗客コンベアの異常を遠隔地において適切に検証して迅速な対応を図ることが可能な乗客コンベア監視装置が開示されている(特許文献1参照)。
特開2009−12891号公報
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、移動集音手段が設置されたステップでの集音を前提としているので、乗客コンベアの運転によって異常音の発生点が移動する場合、保守員による異常箇所を特定する作業が煩雑なままとなる問題がある。
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、乗客コンベアの異常箇所を適切に特定し得る乗客コンベア点検装置および乗客コンベア点検システムを提案しようとするものである。
かかる課題を解決するため本発明においては、乗客コンベアを点検するための乗客コンベア点検装置であって、前記乗客コンベアの稼動音を集音する集音部と、被写体の画像を撮像する撮像部と、前記撮像部で撮像された前記乗客コンベアを示す乗客コンベア画像に前記集音部で集音可能な範囲を表示する表示部と、前記集音部で集音された集音データと前記乗客コンベアの運転状況と前記集音可能な範囲とに基づいて前記乗客コンベアの異常箇所を特定する処理部と、を設けるようにした。
また本発明においては、乗客コンベアと、前記乗客コンベアの稼動音を集音する集音部と、被写体の画像を撮像する撮像部と、前記撮像部で撮像された前記乗客コンベアを示す乗客コンベア画像に前記集音部で集音可能な範囲を表示する表示部と、前記集音部で集音された集音データと前記乗客コンベアの運転状況と前記集音可能な範囲とに基づいて前記乗客コンベアの異常箇所を特定する処理部と、を設けるようにした。
本発明によれば、乗客コンベアの異常箇所を適切に特定することができる。
第1の実施の形態による乗客コンベア点検システムの構成の一例を示す図である。 第1の実施の形態による乗客コンベア点検装置の構成の一例を示す図である。 第1の実施の形態による表示部に表示される表示態様の一例を示す図である。 第1の実施の形態による異常箇所特定処理に係るフローチャートの一例を示す図である。 第1の実施の形態による集音部で集音された稼働音の単位時間における異常音の有無の判定を説明するための概念図である。 第1の実施の形態による異常音の発生点の移動がある際に、複数の集音部における異常音の発生点と乗客コンベアの運転状況との相関を説明するための概念図である。
以下図面について、本発明の一実施の形態を詳述する。
(1)第1の実施の形態
図1において、1は全体として第1の実施の形態による乗客コンベア点検システムを示す。乗客コンベア点検システム1は、乗客コンベア点検装置2と、乗客コンベア点検装置2の点検対象の乗客コンベア3と、を含んで構成される。
乗客コンベア点検装置2は、乗客コンベア3の稼動音、動作などを測定する測定部10Aと、測定部10Aにより測定された測定データ(集音データ、撮像データなど)に基づいて乗客コンベア3の診断(点検)を行う診断部10Bと、を含んで構成される。
乗客コンベア3は、エスカレーター、動く歩道などであり、上階部梁21と下階部梁22とに締結されて上下階の間に架設された躯体23によって支持されている。上階部梁21側の躯体23内には、乗客コンベア3の駆動装置24および制御盤25が設置されている。駆動装置24は、制御盤25によって動作制御され、駆動チェーン26を介して駆動スプロケット27を駆動する。
下階部梁22側の躯体23内には、駆動スプロケット27と対をなす従動スプロケット28が設置され、駆動スプロケット27と従動スプロケット28との間に踏み段チェーン29が巻き掛けられている。この踏み段チェーン29に多数の踏み段30が連結され、駆動装置24で駆動スプロケット27を回転させることで踏み段チェーン29が駆動スプロケット27と従動スプロケット28との間を周回し、多数の踏み段30が図示を省略するガイドレールに沿って上階側乗降口と下階側乗降口との間で循環移動する構造となっている。
また、循環移動する踏み段30の左右両側にはデッキボードおよび欄干パネルからなる欄干31が立設され、欄干パネルの外周に移動手すり32が装着されている。装着されている移動手すり32は、踏み段30上に搭乗している乗客が把持するための手すりであり、駆動装置24の駆動力が図示を省略する移動手すり駆動装置によって伝達されることで、踏み段30の移動と同期して欄干パネルの周囲を周回する。また、デッキボードには乗客が躯体23内に転落することを防止するためにスカートガード33が取付けられている。
乗客コンベア3の点検時には、踏み段30、移動手すり32等の乗客コンベア3を構成する機器を撮像可能となるように乗客コンベア点検装置2が下階側乗降口付近に設置される。以下では、保守員4が下階側乗降口付近に乗客コンベア点検装置2を設置して使用する形態について説明するが、これは乗客コンベア点検装置2の設置位置を下階側乗降口付近に限定するものではなく、上階側乗降口付近、躯体23上方などに設置して使用する他の形態であってもよい。
図2は、乗客コンベア点検装置2の構成の一例を示す図である。乗客コンベア点検装置2の測定部10Aは、指向性マイクを搭載したビデオカメラ等であり、被写体の画像(乗客コンベア3を示す乗客コンベア画像等)を撮像するための少なくとも1つ以上の撮像部11と、撮像部11の撮像範囲内の予め決められた範囲(集音可能範囲)の音を集音する指向性を有する1または複数の集音部12(集音部12A,・・・,12B)と、診断部10Bと通信可能な通信部13と、を含んで構成される。
乗客コンベア点検装置2の診断部10Bは、運搬可能なパーソナルコンピュータ、タブレット端末等であり、測定部10Aと通信可能な通信部14と、撮像部11によって撮像された画像と集音部12によって集音された稼動音とを対応付けて記録(記憶)する記憶部15と、画像、稼動音、集音可能範囲などに基づいて異常音の発生箇所(乗客コンベア3の異常箇所)を特定等する処理部16と、集音可能範囲、処理部16による処理結果などを表示するための表示部17と、を含んで構成される。
本実施の形態では、乗客コンベア点検装置2を2つの装置(測定部10Aおよび診断部10B)として構成する場合を例に挙げて説明するが、この構成に限られるのもではなく、2つの装置を一体型として通信部13,14を設けない構成としてもよいし、記憶部15を他の装置に設ける等して3つ以上の装置として構成してもよい。
なお、乗客コンベア点検装置2の機能(処理部16等)については、CPU(Central Processing Unit)がメモリに格納されたプログラムを読み出して実行することにより実現されてもよいし、専用のハードウェアにより実現されてもよいし、これらが組み合わされて実現されてもよい。
図3は、乗客コンベア3の点検時に表示部17に表示される表示態様の一例(撮像画像40)を示す図である。乗客コンベア3の点検を開始する際、保守員4は、撮像画像40(撮像範囲)において予め異常音の発生が想定される箇所(測定箇所:踏み段30、欄干31、移動手すり32、スカートガード33等)に各集音部12を向けて測定部10Aを固定する。
ここで、異常音については、様々な発生原因がある。例えば、乗客コンベア3において、乗客コンベア3の稼動中に、特定の踏み段30が本来の軌跡を外れて蛇行することによりスカートガード33と干渉して異常音が発生する場合がある。この場合、原因が踏み段30側にあるとき、原因の踏み段30が移動するとともに異常音の発生点(発生源)も移動する。
また、例えば、移動手すり32と欄干31との摺動により異常音が発生する場合がある。この場合、乗客コンベア3の運転方向が変化すると、当たり面が変化し、異常音の発生有無が変化する。
また、例えば、駆動装置24内部の欠陥により異常音が発生する場合がある。この場合、乗客コンベア3の運転速度が変化すると、加振周波数が変化するため、異常音も変化する。
測定部10Aの設置の際、図3に示すように、表示部17には、測定箇所の画像30’,31’,32’,33’と、各集音部12の集音可能範囲41〜46とがリアルタイムに表示される。これにより、保守員4は、所望の測定箇所を測定するための設置が正しく行われたことを容易に把握することができる。
また、図示は省略するが、測定箇所で異常音が検知されたときには、当該測定箇所の集音可能範囲の色を変える、コメントを付す等して異常に係る強調表示が行われる。かかる強調表示により、保守員4は、乗客コンベア3の異常箇所を容易に把握できるようになる。なお、表示部17における点検結果の表示は、動画(例えば、乗客コンベア3が稼動していて、機器の移動に合わせて強調表示がリアルタイムに行われる態様)であってもよいし、静止画であってもよい。
なお、図3では、集音可能範囲を6つ示している(集音部12が6つ設けられている場合を示している)が、この数、この範囲、この形に限られるものではなく、適宜に変更できる。また、集音可能範囲を示す位置については、測定部10Aの位置、向きなどを変更することによって調整するものであってもよいし、集音部12の向きを変更することによって調整するものであってもよい。
(異常箇所の特定方法)
乗客コンベア3の異常箇所を特定(乗客コンベア3の異常音の原因を判定)する異常箇所特定処理について説明する。
図4は、異常箇所特定処理に係るフローチャートの一例を示す図である。
まず、乗客コンベア3の点検(異常音調査)を行うため、保守員4により乗客コンベア点検装置2が下階側乗降口に設置され、測定を開始する操作が乗客コンベア点検装置2において行われると、乗客コンベア点検装置2は、測定を開始する(ステップS11)。
ステップS12では、保守員4の操作により通常の運転方向および運転速度で乗客コンベア3の運転が開始され、乗客コンベア点検装置2は、踏み段30および移動手すり32が少なくとも1周する時間の画像と稼動音とを記録する。
ステップS13では、乗客コンベア点検装置2は、集音部12で集音した稼動音(集音データ)を周波数分析する。この際、乗客コンベア点検装置2は、正常時に集音していた稼動音と比較したり、環境音を拾うマイク(図示は省略。)が集音した環境音と比較したりして、ノイズをカットしてもよい。
ステップS14では、乗客コンベア点検装置2は、各周波数帯で予め定められたしきい値を超えるか否かを判定することで異常音が発生しているか否かを判定する。乗客コンベア点検装置2は、異常音が発生していると判定した場合、ステップS15に処理を移し、異常音が発生していないと判定した場合、ステップS26に処理を移す。かかる構成によれば、ベテランでない保守員4であっても、異常の有無を容易に把握でき、保守点検作業を漏れなく実施できるようになる。
ここで、図5を参照してステップS14の処理についてより詳細に説明する。図5は、集音部12で集音された稼働音の単位時間における異常音の有無の判定を説明するための概念図である。
図5では、縦軸として音の強さを表す音圧レベル51、横軸として音の周波数を表す周波数52が設けられ、集音部12が集音したある時間帯の稼動音をFFT(fast Fourier transform:高速フーリエ変換)した結果の波形を示す波形53と、予め定められた分析に使用する周波数帯を表す周波数帯54と、周波数帯54ごとに設けられたしきい値55とが示されている。
すなわち、乗客コンベア点検装置2は、波形53が各周波数帯54のしきい値55を超えたか否かを判定し、超えたと判定した場合、異常音(より詳細には、超えたと判定した周波数帯54の異常音)が発生していると判定し、超えていないと判定した場合、異常音が発生していないと判定する。なお、図5の例では、乗客コンベア点検装置2は、波形53が各周波数帯54のしきい値55を超えていないと判定し、異常音が発生していないと判定する。
ステップS15では、乗客コンベア点検装置2は、撮像部11によって撮像された画像(撮像画像)において、公知の輪郭抽出技術用いて踏み段30を検出し、踏み段30の移動方向、移動速度など、乗客コンベア3の運転状況を検出する。
ステップS16では、乗客コンベア点検装置2は、異常音の発生点と乗客コンベア3の運転状況とを比較してこれらに相関があるかを判定する。より具体的には、乗客コンベア点検装置2は、乗客コンベア3の運転状況に応じて異常音が移動しているか否かを判定する。例えば、乗客コンベア点検装置2は、集音部12を1つ備える場合は、乗客コンベア3の運転速度に応じて異常音を周期的に検知したときに異常音が移動していると判定することができる。また、例えば、乗客コンベア点検装置2は、集音部12を複数備え、これらの集音部12の集音可能範囲が測定対象の機器の移動に沿うように隣接して設定されている場合は、乗客コンベア3の運転速度に応じて異常音を複数の集音部12で順次に検知したときに異常音が移動していると判定することができる。
ここで、図6を参照してステップS16の処理について補足する。図6は、異常音の発生点の移動がある際に、複数の集音部12における異常音の発生点と乗客コンベア3の運転状況との相関を説明するための概念図(ある周波数帯の異常音について各集音部12での異常音の検出時刻を示すグラフの一例)である。
図6では、縦軸として音の強さを表す音圧レベル61、横軸として経過時間を表す経過時間62が設けられ、異常音の音圧レベル(ピーク)を示す音圧レベル63と、異常音の音圧の経過時間による変化を表す波形64(64A〜64C)と、踏み段30が一周するのにかかる時間を表す一回転時間65と、異常音のピークが発生する間隔を表す異常音ピーク発生間隔66(66A〜66C)と、が示されている。
すなわち、乗客コンベア点検装置2は、一回転時間65と異常音ピーク発生間隔66とが等しく、かつ、異常音を検出するタイミングが乗客コンベア3の運転速度と相関を持って移動しているか否かを判定することで、異常音の発生点と乗客コンベア3の運転状況とに相関があるか否かを判定することができる。
ステップS17では、乗客コンベア点検装置2は、乗客コンベア3の運転状況に応じて異常音が移動していると判定した場合、ステップS18に処理を移し、乗客コンベア3の運転状況に応じて異常音が移動していないと判定した場合、ステップS19に処理を移す。
ステップS18では、乗客コンベア点検装置2は、踏み段30、移動手すり32などの可動する部分(可動部)が異常音の発生原因であると判定し、集音可能範囲を移動する乗客コンベア3の可動部を異常箇所として特定し、表示部17において異常に係る強調表示を行い、異常箇所特定処理を終了する。かかる構成によれば、ベテランでない保守員4であっても、可動部の異常を容易に把握でき、保守点検作業を効率よく実施できるようになる。
ステップS19では、保守員4の操作により乗客コンベア3の運転方向のみが変更(ステップS12の通常の運転方向と反対の運転方向に変更)されて通常の運転速度で乗客コンベア3の運転が行われ、乗客コンベア点検装置2は、ステップS12と同様に踏み段30および移動手すり32が少なくとも1周する時間の画像と稼動音とを記録し、ステップS13と同様に集音データの周波数分析をする。
ステップS20では、乗客コンベア点検装置2は、ステップS12で記録した異常音(第1の集音データ)とステップS19で記録した異常音(第2の集音データ)とに変化があるか否かを判定する。より具体的には、乗客コンベア点検装置2は、異常音の周波数が変わるか否か、異常音のエネルギー(音圧レベル)が変わるか否か、および異常音の発生間隔が変わるか否かの少なくとも1つを判定する。乗客コンベア点検装置2は、異常音に変化があると判定した場合、ステップS25に処理を移し、異常音に変化がないと判定した場合、ステップS21に処理を移す。
ステップS21では、保守員4の操作により乗客コンベア3の運転速度のみが変更されて通常の運転方向で乗客コンベア3の運転が行われ、乗客コンベア点検装置2は、ステップS12と同様に踏み段30および移動手すり32が少なくとも1周する時間の画像と稼動音とを記録し、ステップS13と同様に集音データの周波数分析をする。
ステップS22では、乗客コンベア点検装置2は、ステップS12で記録した異常音(第1の集音データ)とステップS21で記録した異常音(第3の集音データ)とに変化があるか否かをステップS20と同様に判定する。乗客コンベア点検装置2は、異常音に変化があると判定した場合、ステップS24に処理を移し、異常音に変化がないと判定した場合、ステップS23に処理を移す。
ステップS23では、乗客コンベア点検装置2は、スカートガード33などの可動しない部分(固定部)が異常音の発生原因であると判定し、集音可能範囲における乗客コンベア3の固定部を異常箇所として特定し、表示部17において異常に係る強調表示を行い、異常箇所特定処理を終了する。かかる構成によれば、ベテランでない保守員4であっても、固定部の異常を容易に把握でき、保守点検作業を効率よく実施できるようになる。
ステップS24では、乗客コンベア点検装置2は、駆動装置24、移動手すり駆動装置、これらに係る機器などの駆動装置関連(駆動部)が異常音の発生原因であると判定し、集音可能範囲における乗客コンベア3の駆動部を異常箇所として特定し、表示部17において異常に係る強調表示を行い、異常箇所特定処理を終了する。かかる構成によれば、ベテランでない保守員4であっても、駆動部の異常を容易に把握でき、保守点検作業を効率よく実施できるようになる。
ステップS25では、乗客コンベア点検装置2は、欄干31外周および移動手すり32などの摺動する部分(摺動部)が異常音の発生原因であると判定し、集音可能範囲における乗客コンベア3の摺動部を異常箇所として特定し、表示部17において異常に係る強調表示を行い、異常箇所特定処理を終了する。かかる構成によれば、ベテランでない保守員4であっても、摺動部の異常を容易に把握でき、保守点検作業を効率よく実施できるようになる。
ステップS26では、乗客コンベア点検装置2は、乗客コンベア3が正常であると判定し、表示部17において異常は検知されなかった旨を表示し、異常箇所特定処理を終了する。
上記処理にて乗客コンベア3の異常箇所(異常音の発生原因)を特定し、表示部17に文言、当該画像上にマーカー等で強調処理をして表示し、保守員4に乗客コンベア3の異常箇所を伝えることができる。
なお、上記説明では、乗客コンベア3の運転制御を保守員4が手動(制御盤25)で切り替える作業を行なっていたが、乗客コンベア点検装置2と乗客コンベア3の制御盤25とを通信可能にし、乗客コンベア点検装置2の処理部16が乗客コンベア3の各種制御を行う方法も可能である。
上述したように、本実施の形態に係る乗客コンベア点検システム1によれば、乗客コンベア3の異常有無の判定だけでなく、異常箇所の特定(その原因の推定)も自動で行われ、その内容が出力されるので、保守員4は、保守点検作業を迅速かつ適切に実施することができる。
(2)他の実施の形態
なお上述の実施の形態においては、本発明を乗客コンベア点検システム1に適用するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、この他種々の乗客コンベア点検システムに広く適用することができる。
また上述の実施の形態においては、撮像部11により撮像された画像より乗客コンベア3の運転状況(踏み段30の移動方向、移動速度など等)を検出(取得)する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、乗客コンベア点検装置2は、乗客コンベア3の制御盤25と通信可能に構成され、制御盤25から運転状況を取得するようにしてもよい。
また上述の実施の形態においては、ステップS17、ステップS20、ステップS22の順に判定する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、判定の順序を変更してもよい。また、全ての判定を行うようにしてもよいし、一部の判定を行うようにしてもよい。
また上述の実施の形態においては、ステップS12、ステップS19、ステップS21で録音および録画する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、ステップS12においてステップS19およびステップS22の録音および録画を行うようにしてもよい。
本発明は、上述の内容に限られるものではなく、発明の要旨を変更しない範囲において、構成を適宜に組み合わせたり、処理の順序を変更したり、所定の処理をしないように省略したり、適宜に変更することができる。
1……乗客コンベア点検システム、2……乗客コンベア点検装置、3……乗客コンベア、4……保守員。

Claims (8)

  1. 乗客コンベアを点検するための乗客コンベア点検装置であって、
    前記乗客コンベアの稼動音を集音する集音部と、
    被写体の画像を撮像する撮像部と、
    前記撮像部で撮像された前記乗客コンベアを示す乗客コンベア画像に前記集音部で集音可能な範囲を表示する表示部と、
    前記集音部で集音された集音データと前記乗客コンベアの運転状況と前記集音可能な範囲とに基づいて前記乗客コンベアの異常箇所を特定する処理部と、
    を備えることを特徴とする乗客コンベア点検装置。
  2. 前記処理部は、前記乗客コンベアが所定の運転方向かつ所定の運転速度で運転されているときに前記集音部で集音された第1の集音データを周波数分析し、異常音が含まれているか否かを判定する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の乗客コンベア点検装置。
  3. 前記処理部は、前記異常音が含まれていると判定した場合、前記異常音の発生源と前記乗客コンベアの運転状況とに相関があるか否かを判定し、相関があると判定したときは、前記乗客コンベアの異常箇所が前記集音可能な範囲を移動する前記乗客コンベアの可動部であると特定する、
    ことを特徴とする請求項2に記載の乗客コンベア点検装置。
  4. 前記処理部は、前記異常音が含まれていると判定した場合、前記第1の集音データと、前記乗客コンベアが前記所定の運転方向とは反対の運転方向かつ前記所定の運転速度で運転されているときに前記集音部で集音された第2の集音データとに変化があるか否かを判定し、変化があると判定したときは、前記乗客コンベアの異常箇所が前記集音可能な範囲における前記乗客コンベアの摺動部であると特定する、
    ことを特徴とする請求項2に記載の乗客コンベア点検装置。
  5. 前記処理部は、前記異常音が含まれていると判定した場合、前記第1の集音データと、前記乗客コンベアが前記所定の運転方向かつ前記所定の運転速度とは異なる運転速度で運転されているときに前記集音部で集音された第3の集音データとに変化があるか否かを判定し、変化があると判定したときは、前記乗客コンベアの異常箇所が前記集音可能な範囲における前記乗客コンベアの駆動部であると特定する、
    ことを特徴とする請求項2に記載の乗客コンベア点検装置。
  6. 前記処理部は、
    前記異常音の発生源と前記乗客コンベアの運転状況とに相関があるか否か、前記第1の集音データと、前記乗客コンベアが前記所定の運転方向とは反対の運転方向かつ前記所定の運転速度で運転されているときに前記集音部で集音された第2の集音データとに変化があるか否か、前記第1の集音データと、前記乗客コンベアが前記所定の運転方向かつ前記所定の運転速度とは異なる運転速度で運転されているときに前記集音部で集音された第3の集音データとに変化があるか否かを判定し、
    前記異常音が含まれていると判定し、前記異常音の発生源と前記乗客コンベアの運転状況とに相関がないと判定し、前記第1の集音データと前記第2の集音データとに変化がないと判定し、かつ前記第1の集音データと前記第3の集音データとに変化がないと判定した場合、前記乗客コンベアの異常箇所が前記集音可能な範囲における前記乗客コンベアの固定部であると特定する、
    ことを特徴とする請求項2に記載の乗客コンベア点検装置。
  7. 前記表示部は、前記処理部で特定された前記乗客コンベアの異常箇所に係る強調表示を行う、
    ことを特徴とする請求項1に記載の乗客コンベア点検装置。
  8. 乗客コンベアと、
    前記乗客コンベアの稼動音を集音する集音部と、
    被写体の画像を撮像する撮像部と、
    前記撮像部で撮像された前記乗客コンベアを示す乗客コンベア画像に前記集音部で集音可能な範囲を表示する表示部と、
    前記集音部で集音された集音データと前記乗客コンベアの運転状況と前記集音可能な範囲とに基づいて前記乗客コンベアの異常箇所を特定する処理部と、
    を備えることを特徴とする乗客コンベア点検システム。
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