JP7233285B2 - 車両の認証システム - Google Patents
車両の認証システム Download PDFInfo
- Publication number
- JP7233285B2 JP7233285B2 JP2019067750A JP2019067750A JP7233285B2 JP 7233285 B2 JP7233285 B2 JP 7233285B2 JP 2019067750 A JP2019067750 A JP 2019067750A JP 2019067750 A JP2019067750 A JP 2019067750A JP 7233285 B2 JP7233285 B2 JP 7233285B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- waveform
- match
- vehicle
- authentication
- determination unit
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Lock And Its Accessories (AREA)
Description
認証システムは、車両から送信要求としてのポーリング信号を周期的に送信する。ユーザにより携帯される車両のワイヤレスキーは、車両に近づいてポーリング信号を受信すると、ワイヤレスキーの認証キーを車両へ送信する。車両の認証システムは、車両において、受信した認証キーと、車両に予め登録されている認証キーとの一致を判断する。そして、これらの認証キーが一致する場合、認証システムは、車両を開錠し、車両の使用を許可する。ユーザは、自ら車両を開錠する操作をすることなく、開錠されている車両に乗り込むことができる。
このため、車両の認証システムでは、さらに改善することが望まれている。
特許文献1では、携帯機が、車両から出力された音を集音して正規の電子音と照合し、照合が成立しない場合には応答しない、ようにしている。
これにより、特許文献1では、認証キーは、車両からポーリング信号に応答しないようにできる。
しかしながら、このような車両から音を出力する場合、悪意ある人は、車両から出力された音を録音して利用することができる。
したがって、将来的にはリレーアタックとの組み合わせにより、特許文献1の防止技術を解除されてしまう可能性がある。
好適には、前記第一集波デバイスにより集波される第一波形と、前記第二集波デバイスにより集波される第二波形との合致を判定する合致判定部、を有し、前記合致判定部は、第一波形と第二波形とのそれぞれを、複数の周波数帯ごと且つ強度範囲ごとの値へ変換する波形変換部と、少なくとも一部の周波数帯についての強度範囲ごと且つ強度範囲ごとの値の比較に基づいて、第一波形と第二波形との合致を判定する比較判定部と、を有し、前記比較判定部は、異なるタイミングで集波される第一波形と第二波形との合致を判断する、とよい。
好適には、前記第一集波デバイスにより集波される第一波形と、前記第二集波デバイスにより集波される第二波形との合致を判定する合致判定部と、前記車両または前記ワイヤレスキーについての位置を取得する位置取得部と、を有し、前記合致判定部は、第一波形と第二波形とのそれぞれを、複数の周波数帯ごと且つ強度範囲ごとの値へ変換する波形変換部と、少なくとも一部の周波数帯についての強度範囲ごと且つ強度範囲ごとの値の比較に基づいて、第一波形と第二波形との合致を判定する比較判定部と、を有し、前記比較判定部は、前記位置取得部により取得される位置に応じて、比較する周波数帯を切り替える、とよい。
好適には、前記波形変換部は、第一波形と第二波形とのそれぞれを、周波数領域での強度値の波形に変換し、さらに周波数帯ごとに最大の強度値が属する強度範囲の値を対応付けることにより、複数の周波数帯ごと且つ強度範囲ごとの値へ変換する、とよい。
よって、本発明では、車両およびワイヤレスキーのいずれからも音波などの信号波を出力することなく、車両の使用許可を判定する。このため、悪意ある人は、車両などから出力される音波などを録音することはできない。また、悪意ある人が車両とワイヤレスキーとの双方へ同じ音を出力したとしても、ユーザが車両から離れているために、車両の環境とワイヤレスキーの環境とが本来的に異なっている状況では、これらの波形が合致しない。たとえば家にあるワイヤレスキーは、家の中の音を含む第一波形を集波し、外に駐車されている車両は、家の中の音を含まない外の音による第二波形を集波する。その結果、リレーアタックに対して音を発生する技術を組み合わせたとしても、悪意ある人は、車両の使用が許可されなくなる。
しかも、ユーザにあっては、従来通りにワイヤレスキーを携帯して車両に近づくことにより、車両とワイヤレスキーとの環境が同じになって、車両の第二集波デバイスが集める第二波形と、ワイヤレスキーの第一集波デバイスが集める第一波形とが合致するようになる。ユーザは、ワイヤレスキーを携帯して車両に近づくだけで、車両の利用が可能になる。
このように本発明では、ユーザの利便性を大きく損なうことなく、将来的なリレーアタックに対してもさらに良好に防止することができる。
図1は、本発明の認証システム10が適用可能な自動車1の説明図である。
図1の自動車1は、車両の一例である。自動車1は、ユーザが乗車する車室2を有する。ユーザは、自動車1を使用する場合、ワイヤレスキー3を所持して、自動車1へ近づく。
自動車1の認証システム10は、自動車1から送信要求としてのポーリング信号を周期的に送信する。ワイヤレスキー3は、自動車1に近づいてポーリング信号を受信すると、ワイヤレスキー3の認証キーを自動車1へ送信する。自動車1の認証システム10は、自動車1において、受信した認証キーと、自動車1に予め登録されている認証キーとの一致を判断する。そして、これらの認証キーが一致する場合、認証システム10は、自動車1をドアを開錠し、自動車1の使用を許可する。ユーザは、自ら自動車1のドアを開錠する操作をすることなく、近づくことにより開錠されているドアから自動車1に乗り込むことができる。
このように、自動車1の認証システム10は、ユーザにより携帯される自動車1のワイヤレスキー3を用いた認証により、自動車1の開錠を含む使用を許可する。
所謂リレーアタックでは、図1に点線円で示す自動車1のポーリング信号の送信範囲に、電波の中継装置4を配置する。電波の中継装置4は、自動車1のポーリング信号を中継して、たとえばユーザの自宅5に到達させる。ユーザが使用するワイヤレスキー3は、ユーザが自宅5にいる場合、自宅5に置かれている。自宅5にあるワイヤレスキー3は、ポーリング信号の送信範囲の外にあるため、ワイヤレスキー3の認証キーを自動車1へ送信しないが、中継装置4からポーリング信号を受信すると、通常通り、ワイヤレスキー3の認証キーを自動車1へ送信する。中継装置4は、このワイヤレスキー3の認証キーの応答信号を中継し、自動車1まで到達させる。自動車1の認証装置11は、認証キーを受信するため、認証処理を実行して、自動車1をドアを開錠する。
このため、自動車1の認証システム10では、さらに改善することが望まれている。
自動車1の認証システム10では、ユーザの利便性を大きく損なうことなく、リレーアタックを良好に防止できるようにすることが求められている。
図2の認証システム10は、自動車1に設けられる認証装置11、ドア制御装置31、GPS(Global Positioning System)受信機33、外通信装置34、およびこれらを接続する車用のネットワーク35と、ユーザに携帯されるワイヤレスキー3と、を有する。
また、図2には、認証システム10の認証装置11およびワイヤレスキー3と通信可能な基地局41と、基地局41に接続されるサーバ装置42も、示されている。サーバ装置42は、認証システム10の必須の構成ではないが、認証システム10の一部を構成してもよい。
認証システム10は、ユーザにより携帯される自動車1のワイヤレスキー3の認証キーと、自動車1に予め登録されている認証キーとが一致する場合、自動車1の開錠を含む使用を許可する。
認証装置11は、車内通信部12、車マイクロホン13、認証通信機15、認証ECU(Electric Control Unit)16、認証メモリ17、およびこれらを接続する認証内部バス18、を有する。
ワイヤレスキー3は、無線通信機21、キー通信機22、キーマイクロホン23、指紋デバイス24、キーECU25、キーメモリ26、およびこれらを接続するキー内部バス27、を有する。
ドア制御装置31は、ネットワーク35から開錠指示信号を取得すると、ロック機構32により自動車1のドアを開錠する。
無線通信機21、基地局41と通信して、通信データを送受する。
車マイクロホン13は、第二集波デバイスとして、自動車1に設けられる。車マイクロホン13は、自動車1の周囲の第二音波を広帯域で収集する。
なお、広帯域とは、可聴帯域のすべてを含むことが実用上望ましいと考えられるが、可聴帯域の一部の周波数の範囲であってもよい。
認証メモリ17は、認証装置11のプログラムおよびデータを記録する。認証ECU16は、認証メモリ17からプログラムを読み込んで実行する。これにより、認証装置11には、認証装置11の動作を制御する認証装置11の制御部が実現される。
認証装置11の制御部は、詳細については後述するが、たとえば合致判定部として、キーマイクロホン23により集波される第一波形と、車マイクロホン13により集波される第二波形とを比較して、これらの合致を判定する。
第一波形と第二波形とが合致し、さらに他の認証が照合できる場合、認証装置11の制御部は、許可判定部として、自動車1の使用を許可する開錠指示を、出力する。
第一波形と第二波形とが合致しない場合、または他のいずれかの認証が照合できない場合、認証装置11の制御部は、自動車1の使用を許可する開錠指示を、出力しない。
図3において、処理は上から下へ進む。
ワイヤレスキー3は、自動車1に近づいていない場合、キー通信機22によりポーリング信号を受信しない。
ワイヤレスキー3は、自動車1に近づいてキー通信機22によりポーリング信号を受信すると、指紋認証を行い、キーメモリ26に記録されているワイヤレスキー3の認証キーを、キー通信機22から自動車1の認証装置11へ送信する。ワイヤレスキー3のキー通信機22は、RFの搬送波により、認証キーを送信する。
その後、ワイヤレスキー3は、ワイヤレスキー3の周囲の環境音をキーマイクロホン23により広帯域で収集し、RFの搬送波により第一音波としてキー通信機22から認証装置11へ送信する。
自動車1の認証装置11は、認証通信機15によりワイヤレスキー3から送信された認証キーを受信すると、自動車1の周囲の環境音を、車マイクロホン13により第二音波として広帯域で収集する。
その後、認証装置11は、ワイヤレスキー3のキー通信機22から認証通信機15が第一音波を受信すると、第一音波と第二音波との合致、認証キーの一致などを判定して、認証処理を実行する。
すべての認証が得られる場合、認証装置11は、自動車1のドアを開錠するための開錠指示信号を、車内通信部12からネットワーク35へ出力する。
ドア制御装置31は、ネットワーク35から開錠指示信号を取得し、ロック機構32により自動車1のドアを開錠する。
ワイヤレスキー3のキーECU25は、図4の処理を周期的に繰り返して実行する。
認証装置11の認証ECU16は、ポーリング信号の応答を受信し、さらに車マイクロホン13により自動車1の周囲の環境音を収集した後に、図5の処理を実行する。
ステップST15において、認証ECU16は、第一音波および第二音波のそれぞれにから選択されて合致判定に用いられる周波数帯として、第一周波数帯とは異なる第二周波数帯を選択する。自宅5以外での合致判定に用いる第二周波数帯は、たとえば、自宅5での合致判定に用いる第一周波数帯より高い周波数帯としてよい。これにより、自宅5内において高い音が発生しやすい場合、第一音波と第二音波とが合致すると判定され難くなる。
認証ECU16は、比較判定部として、自動車1の現在位置が自宅5の付近であるか否かに応じて、比較する周波数帯を切り替える。
認証ECU16は、比較判定部として、複数の周波数帯ごと且つ強度範囲ごとの値についての一部である、1つの周波数帯の値を比較する。
認証ECU16は、比較判定部として、1つの周波数帯についての強度範囲ごと且つ強度範囲ごとの値の比較に基づいて、第一波形と第二波形との合致を判定する。
第一音波と第二音波とが合致する場合、認証ECU16は、処理をステップST18へ進める。第一音波と第二音波とが合致しない場合、認証ECU16は、第一音波と第二音波との合致を判断することなく、図5の処理を終了する。なお、認証ECU16は、第一音波と第二音波とが合致しない場合、施錠指示の信号を、車内通信部12からネットワーク35へ出力してもよい。
図6(A)は、屋外に駐車している自動車1の車マイクロホン13により集音される一例の環境音の第一波形である。
図6(B)は、自動車1の近くの屋外に携帯されているワイヤレスキー3のキーマイクロホン23により集音される一例の環境音の第二波形である。これらの図において、横軸は、時間である。縦軸は、時間領域での強度値である。
図6(C)は、図6(A)の第一波形をフーリエ変換した周波数領域での強度分布Aと、図6(B)の第二波形をフーリエ変換した周波数領域での強度分布Bの波形である。横軸は、周波数である。縦軸は、強度である。
この場合、フーリエ変換後の周波数ごとの強度値による波形は、図6(C)に示すように、略同じ強度レベルの波形A,Bとなる。
図7(A)は、図6(A)および図6(C)に一点鎖線で示す第一波形Aについての、周波数帯別の強度パターンである。
図7(B)は、図6(B)および図6(C)に破線で示す第二波形Bについての、周波数帯別の強度パターンである。これらの図において、横軸は、周波数帯であり、縦軸は、強度値についての強度範囲である。各周波数帯のたとえば最大強度値により、強度範囲の値(高、中、低)へ変換される。
この場合、認証ECU16がステップST14において第一周波数帯を選択しても、ステップST15において第二周波数帯を選択しても、比較する周波数帯において、周波数帯ごと且つ強度範囲ごとの値が一致することになる。認証ECU16は、ステップST19において開錠指示の信号を出力できる。ドア制御装置31は、ロック機構32により自動車1のドアを開錠できる。
よって、本実施形態では、自動車1およびワイヤレスキー3のいずれからも音波などの信号波を出力することなく、自動車1の使用許可を判定する。このため、悪意ある人は、自動車1などから出力される音波などを録音することはできない。また、悪意ある人が自動車1とワイヤレスキー3との双方へ同じ音を出力したとしても、ユーザが自動車1から離れているために、自動車1の環境とワイヤレスキー3の環境とが本来的に異なっている状況では、これらの波形が合致しない。たとえば家にあるワイヤレスキー3は、家の中の音を含む第一波形を集波し、外に駐車されている自動車1は、家の中の音を含まない外の音による第二波形を集波する。その結果、リレーアタックに対して音を発生する技術を組み合わせたとしても、悪意ある人は、自動車1の使用が許可されなくなる。
しかも、ユーザにあっては、従来通りにワイヤレスキー3を携帯して自動車1に近づくことにより、自動車1とワイヤレスキー3との環境が同じになって、自動車1の車マイクロホン13が集める第二波形と、ワイヤレスキー3のキーマイクロホン23が集める第一波形とが合致するようになる。ユーザは、ワイヤレスキー3を携帯して自動車1に近づくだけで、自動車1の利用が可能になる。
本実施形態では、ユーザの利便性を大きく損なうことなく、将来的なリレーアタックに対してもさらに良好に防止することができる。
特に、本実施形態では、生成される複数の周波数帯ごと且つ強度範囲ごとの値についての、1つの周波数帯の値の比較に基づいて、第一波形と第二波形との合致を判定するので、それ以外の周波数帯において値が異なるような相違があったとしても、第一波形と第二波形との合致を判断することができる。
しかも、本実施形態では、位置取得部により取得される位置に応じて、比較する周波数帯を切り替える。よって、たとえば家などの屋内の位置である場合と、そこから離れた屋外の位置とでは、合致判定に用いる周波数帯が異なることになる。家から離れた位置から家まで後追いしてきた悪意のある人がいたとしても、特定の位置である家において、第一波形と第二波形との合致判定を得ることはできない。
図8は、図4のワイヤレスキー3の処理についての変形例のフローチャートである。
図8のステップST5において、キーECU25は、指紋認証済みか否かを判断する。キーECU25は、指紋デバイス24から、読み取った指紋を取得する。キーECU25は、取得した指紋と、予めキーメモリ26に登録されている指紋とを比較する。
これらの指紋が一致しない場合、キーECU25は、処理をステップST3へ進める。この場合、キーECU25は、ステップST3において、ワイヤレスキー3の周囲の環境音を収集し、ステップST4において、収集した環境音を第一音波としてキー通信機22から送信する。
指紋が一致する場合、キーECU25は、処理をステップST6へ進める。キーECU25は、ステップST6において、ワイヤレスキー3の周囲の環境音の替わりに、指紋認証が得られていることをキー通信機22から送信する。
この場合、認証装置11の認証ECU16は、許可判定部として、ユーザの指紋認証済みの通知を取得すると、車両の使用許可を判定する。
これにより、ユーザは、音の一致が得られない場合でも、指紋認証操作により明示的に認証を受けて、自動車1のドアを開錠することができる。
次に、本発明の第二実施形態に係る自動車1の認証システム10について説明する。本実施形態では、上述した実施形態と同様の構成については同一の符号を付して、その説明を省略する。
図9において、処理は上から下へ進む。
ワイヤレスキー3は、自動車1に近づいていない場合、キー通信機22によりポーリング信号を受信しない。
ワイヤレスキー3は、自動車1に近づいてキー通信機22によりポーリング信号を受信すると、キーメモリ26に記録されているワイヤレスキー3の認証キーを、キー通信機22から自動車1の認証装置11へ送信する。ワイヤレスキー3のキー通信機22は、RFの搬送波により、認証キーを送信する。
その後、ワイヤレスキー3は、ワイヤレスキー3の周囲の環境音をキーマイクロホン23により広帯域で収集し、RFの搬送波により第一音波としてキー通信機22から認証装置11へ送信する。
ワイヤレスキー3は、所定の複数の回数にわたって、ワイヤレスキー3の周囲の環境音をキーマイクロホン23により収集して認証装置11へ送信する。
これにより、ワイヤレスキー3は、図6(B)において複数の矢線で示すように、所定の長い期間にわたる第一音波を収集して送信できる。図6(B)の複数の矢線の中の実線で示す期間は、上述した実施形態の第一音波の収集期間である。
認証装置11は、ワイヤレスキー3と同じ所定の複数の回数にわたって、自動車1の周囲の環境音を車マイクロホン13により収集する。
これにより、認証装置11は、図6(A)において複数の矢線で示すように、所定の期間にわたる第二音波を収集して送信できる。図6(B)の複数の矢線の中の実線で示す期間は、上述した実施形態の第二音波の収集期間である。
その後、認証装置11は、ワイヤレスキー3のキー通信機22から認証通信機15が最後の第一音波を受信すると、第一音波と第二音波との合致、認証キーの一致などを判定して、認証処理を実行する。
すべての認証が得られる場合、認証装置11は、自動車1のドアを開錠するための開錠指示信号を、車内通信部12からネットワーク35へ出力する。
ドア制御装置31は、ネットワーク35から開錠指示信号を取得し、ロック機構32により自動車1のドアを開錠する。
認証装置11の認証ECU16は、ポーリング信号の応答を受信し、さらに車マイクロホン13により自動車1の周囲の環境音を収集した後に、図10の処理を実行する。
ステップST22において、認証ECU16は、第一音波および第二音波のそれぞれにから選択されて合致判定に用いられる複数の周波数帯のセットとして、第二周波数帯セットを選択する。
第二周波数帯セットは、図7に示すように、第一周波数帯セットよりも高い周波数帯を含む。自宅5の周辺で使用される第二周波数帯セットは、自宅5の周辺以外で使用される第一周波数帯セットよりも高い周波数帯を含み、第一音波と第二音波とが合致すると判定され難くなる。
この他にもたとえば、認証ECU16は、第一音波と第二音波とを、異なるタイミングとなる期間で集波したもの比較して、それらの合致を判断してもよい。
認証ECU16は、たとえば図9において破線で示す集音期間と、実線で示す集音期間とを比較してよい。
この場合であっても、自動車1の環境とワイヤレスキー3の環境とがともに大きく変化していない状況であれば、認証ECU16は、第一音波と第二音波とが合致すると判断することかできる。
次に、本発明の第三実施形態に係る自動車1の認証システム10について説明する。本実施形態では、上述した実施形態と同様の構成については同一の符号を付して、その説明を省略する。
認証装置11の認証ECU16は、ポーリング信号の応答を受信し、さらに車マイクロホン13により自動車1の周囲の環境音を収集した後に、図11の処理を実行する。
図12(A)は、自動車1の第二波形についての周波数帯別の強度パターンである。
図12(B)は、ワイヤレスキー3の第二波形についての周波数帯別の強度パターンである。
また、ワイヤレスキー3に設けられるキーマイクロホン23と、自動車1に設けられる車マイクロホン13との間に性能差や特性差がある場合でも、第一波形と第二波形との合致を判定し易くなる。
次に、本発明の第三実施形態に係る自動車1の認証システム10について説明する。本実施形態では、上述した実施形態と同様の構成については同一の符号を付して、その説明を省略する。
図13において、処理は上から下へ進む。
ワイヤレスキー3は、自動車1に近づいてキー通信機22によりポーリング信号を受信すると、ワイヤレスキー3の周囲の環境音である第一波形を収集し、無線通信機21から基地局41を通じてサーバ装置42へ送信する。
ワイヤレスキー3から第一波形を受信すると、サーバ装置42は、自動車1の認証装置11へリクエストを送信する。リクエストは、サーバ装置42から基地局41へ送信され、さらに認証装置11の外通信装置34へ送信される。
双方の音情報を受信すると、サーバ装置42は、第一音波と第二音波とを比較して、判定する。この際、サーバ装置42は、双方の音波を、周波数帯ごとかつ強度範囲ごとの値へ変換し、選択した1つの周波数帯または複数の周波数帯の値について合致を判定すればよい。サーバ装置42は、合致するとの判定結果、または合致しないとの判定結果を、ワイヤレスキー3および認証装置11へ送信する。
サーバ装置42から合致するとの判定結果を受信する場合、ワイヤレスキー3のキーECU25は、認証キーをキー通信部から認証装置11へ送信する。キー通信機22は、RFの搬送波により、認証キーを認証装置11の認証通信機15へ送信する。
ワイヤレスキー3から認証キーを受信すると、認証装置11の認証ECU16は、第一音波と第二音波とが合致するとの判定結果と、認証キーの一致判定結果などに基づいて、最終的な認証処理を実行する。
すべての認証が得られる場合、認証装置11は、自動車1のドアを開錠するための開錠指示信号を、車内通信部12からネットワーク35へ出力する。
ドア制御装置31は、ネットワーク35から開錠指示信号を取得し、ロック機構32により自動車1のドアを開錠する。
この他にもたとえば、認証装置11とワイヤレスキー3とは、可聴帯域以外の周波数帯を含む環境の電波を広帯域に集めてもよい。可聴帯域以外の周波数帯には、たとえば複数の商用電波の周波数が含まれ得る。
ただし、複数の商用電波の周波数は、比較的広い地域において、ほぼ一定に安定した強度となる。したがって、自動車1の認証装置11とワイヤレスキー3とは、可聴帯域以外の周波数帯の電波のみを集めるのではなく、可聴帯域の音波も含むように、広帯域で周波するとよい。この場合、複数の商用電波の周波数は、ワイヤレスキー3の第一波形のレベルと、自動車1の認証装置11の第二波形のレベルとを合致するように調整するための基準強度に使用することができる。認証ECPUは、そのように調整された第一波形の可聴帯域の強度の値と第二波形の可聴帯域の強度の値との合致を判定してよい。
Claims (11)
- ユーザにより携帯される車両のワイヤレスキーが前記車両が周期的に送信しているポーリング信号の受信することにより前記車両へ送信する認証キーと、前記車両に登録されている認証キーとが一致する場合に前記車両の開錠を含む使用を許可する車両の認証システムであって、
前記ワイヤレスキーに設けられる第一集波デバイスと、
前記車両に設けられる第二集波デバイスと、
前記第一集波デバイスにより集波される第一波形と、前記第二集波デバイスにより集波される第二波形との合致が判定される場合に、前記車両の使用許可を判定する許可判定部と、
を有し、
前記許可判定部は、
前記ワイヤレスキーが前記車両が周期的に送信しているポーリング信号を受信して前記認証キーを前記車両へ送信した後において前記第一集波デバイスにより集波される第一波形と、前記第二集波デバイスにより集波される第二波形との合致が判定される場合に、前記車両の使用許可を判定する、
車両の認証システム。
- 前記第一集波デバイスにより集波される第一波形と、前記第二集波デバイスにより集波される第二波形との合致を判定する合致判定部、を有し、
前記合致判定部は、
第一波形と第二波形とのそれぞれを、複数の周波数帯ごと且つ強度範囲ごとの値へ変換する波形変換部と、
少なくとも一部の周波数帯についての強度範囲ごと且つ強度範囲ごとの値の比較に基づいて、第一波形と第二波形との合致を判定する比較判定部と、を有し、
前記比較判定部は、複数のタイミングで集波される第一波形と第二波形との合致を複数回で判定し、
前記許可判定部は、前記比較判定部による複数回の合致判定において、所定回数以上の合致が判定される場合に、前記車両の使用許可を判定する、
請求項1記載の、車両の認証システム。
- 前記第一集波デバイスにより集波される第一波形と、前記第二集波デバイスにより集波される第二波形との合致を判定する合致判定部、を有し、
前記合致判定部は、
第一波形と第二波形とのそれぞれを、複数の周波数帯ごと且つ強度範囲ごとの値へ変換する波形変換部と、
少なくとも一部の周波数帯についての強度範囲ごと且つ強度範囲ごとの値の比較に基づいて、第一波形と第二波形との合致を判定する比較判定部と、を有し、
前記比較判定部は、
第一波形についての複数の周波数帯ごと且つ強度範囲ごとの値によるパターンと、第二波形についての複数の周波数帯ごと且つ強度範囲ごとの値によるパターンとを重ねて比較した場合に相違する相違周波数帯が、前記ワイヤレスキーの環境において連続的に発生する音に起因するものである場合、第一波形と第二波形との合致を判定する、
請求項1または2記載の、車両の認証システム。
- 前記第一集波デバイスにより集波される第一波形と、前記第二集波デバイスにより集波される第二波形との合致を判定する合致判定部、を有し、
前記合致判定部は、
第一波形と第二波形とのそれぞれを、複数の周波数帯ごと且つ強度範囲ごとの値へ変換する波形変換部と、
少なくとも一部の周波数帯についての強度範囲ごと且つ強度範囲ごとの値の比較に基づいて、第一波形と第二波形との合致を判定する比較判定部と、を有し、
前記比較判定部は、
異なるタイミングで集波される第一波形と第二波形との合致を判断する、
請求項1から3のいずれか一項記載の、車両の認証システム。
- 前記第一集波デバイスにより集波される第一波形と、前記第二集波デバイスにより集波される第二波形との合致を判定する合致判定部と、
前記車両または前記ワイヤレスキーについての位置を取得する位置取得部と、
を有し、
前記合致判定部は、
第一波形と第二波形とのそれぞれを、複数の周波数帯ごと且つ強度範囲ごとの値へ変換する波形変換部と、
少なくとも一部の周波数帯についての強度範囲ごと且つ強度範囲ごとの値の比較に基づいて、第一波形と第二波形との合致を判定する比較判定部と、を有し、
前記比較判定部は、前記位置取得部により取得される位置に応じて、比較する周波数帯を切り替える、
請求項1から4のいずれか一項記載の、車両の認証システム。
- 前記波形変換部は、
第一波形と第二波形とのそれぞれを、周波数領域での強度値の波形に変換し、さらに周波数帯ごとに最大の強度値が属する強度範囲の値を対応付けることにより、複数の周波数帯ごと且つ強度範囲ごとの値へ変換する、
請求項2から5のいずれか一項記載の、車両の認証システム。
- 前記比較判定部は、前記波形変換部により生成される複数の周波数帯ごと且つ強度範囲ごとの値についての、1つの周波数帯の値の比較に基づいて、第一波形と第二波形との合致を判定する、
請求項2から6のいずれか一項記載の、車両の認証システム。
- 前記比較判定部は、前記波形変換部により生成される複数の周波数帯ごと且つ強度範囲ごとの値についての、複数の周波数帯の値によるパターンの比較に基づいて、第一波形と第二波形との合致を判定する、
請求項2から6のいずれか一項記載の、車両の認証システム。
- 前記比較判定部は、第一波形についての複数の周波数帯ごと且つ強度範囲ごとの値によるパターンと、第二波形についての複数の周波数帯ごと且つ強度範囲ごとの値によるパターンとの重なりの程度に基づいて、第一波形と第二波形との合致を判定する、
請求項2から8のいずれか一項記載の、車両の認証システム。
- 前記許可判定部は、ユーザの指紋認証が得られている場合に、前記車両の使用許可を判定する、
請求項1から9のいずれか一項記載の、車両の認証システム。
- 前記第一集波デバイスと前記第二集波デバイスとは、音波を広帯域で集める複数のマイクロホンである、
請求項1から10のいずれか一項記載の、車両の認証システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019067750A JP7233285B2 (ja) | 2019-03-29 | 2019-03-29 | 車両の認証システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019067750A JP7233285B2 (ja) | 2019-03-29 | 2019-03-29 | 車両の認証システム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2020165223A JP2020165223A (ja) | 2020-10-08 |
JP7233285B2 true JP7233285B2 (ja) | 2023-03-06 |
Family
ID=72714422
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2019067750A Active JP7233285B2 (ja) | 2019-03-29 | 2019-03-29 | 車両の認証システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7233285B2 (ja) |
Citations (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000123267A (ja) | 1998-10-20 | 2000-04-28 | Honda Motor Co Ltd | 接近車両検出装置及びその検出方法 |
JP2008115630A (ja) | 2006-11-06 | 2008-05-22 | Toyota Motor Corp | 車両用報知装置 |
JP2013232056A (ja) | 2012-04-27 | 2013-11-14 | Canon Inc | 表示装置、システム、情報処理方法及びプログラム |
JP2017047646A (ja) | 2015-09-04 | 2017-03-09 | 富士ゼロックス株式会社 | 情報処理装置、画像形成装置およびプログラム |
JP2017115439A (ja) | 2015-12-24 | 2017-06-29 | 株式会社デンソー | 車載装置及び認証システム |
JP2017214792A (ja) | 2016-06-01 | 2017-12-07 | 株式会社Soken | 車両用認証システム及び携帯機 |
JP2018003437A (ja) | 2016-07-01 | 2018-01-11 | 株式会社デンソー | 車両用認証システム |
JP2019035258A (ja) | 2017-08-16 | 2019-03-07 | トヨタ自動車株式会社 | 車両用制御システム |
JP2019048686A (ja) | 2017-09-08 | 2019-03-28 | 株式会社日立ビルシステム | 乗客コンベア点検装置および乗客コンベア点検システム |
-
2019
- 2019-03-29 JP JP2019067750A patent/JP7233285B2/ja active Active
Patent Citations (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000123267A (ja) | 1998-10-20 | 2000-04-28 | Honda Motor Co Ltd | 接近車両検出装置及びその検出方法 |
JP2008115630A (ja) | 2006-11-06 | 2008-05-22 | Toyota Motor Corp | 車両用報知装置 |
JP2013232056A (ja) | 2012-04-27 | 2013-11-14 | Canon Inc | 表示装置、システム、情報処理方法及びプログラム |
JP2017047646A (ja) | 2015-09-04 | 2017-03-09 | 富士ゼロックス株式会社 | 情報処理装置、画像形成装置およびプログラム |
JP2017115439A (ja) | 2015-12-24 | 2017-06-29 | 株式会社デンソー | 車載装置及び認証システム |
JP2017214792A (ja) | 2016-06-01 | 2017-12-07 | 株式会社Soken | 車両用認証システム及び携帯機 |
JP2018003437A (ja) | 2016-07-01 | 2018-01-11 | 株式会社デンソー | 車両用認証システム |
JP2019035258A (ja) | 2017-08-16 | 2019-03-07 | トヨタ自動車株式会社 | 車両用制御システム |
JP2019048686A (ja) | 2017-09-08 | 2019-03-28 | 株式会社日立ビルシステム | 乗客コンベア点検装置および乗客コンベア点検システム |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2020165223A (ja) | 2020-10-08 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6496107B1 (en) | Voice-controlled vehicle control system | |
JP7210881B2 (ja) | 車両用認証システム | |
US11257502B2 (en) | Providing access with a portable device and voice commands | |
US6952155B2 (en) | Voice-controlled security system with proximity detector | |
US9406300B2 (en) | Accessing an automobile with a transponder | |
CN109154642A (zh) | 用于建立实时定位的系统和方法 | |
KR20190020908A (ko) | 차량 제어 시스템 및 그 방법 | |
JP6695774B2 (ja) | 生体認証併用電子キーシステム | |
CN110582610A (zh) | 多级车辆进入授权 | |
MX2010013720A (es) | Sistema y metodo para activar sistemas electromecanicos vehiculares usando modulos de frecuencia de radio inteligentes, flexibles. | |
JPH08312213A (ja) | 自動車のドアの錠をあける方法 | |
US20230016818A1 (en) | Distance estimation device | |
US20230016580A1 (en) | Security system | |
EP2193607B1 (en) | Method and system for locating the sender of a frequency hopping radio signal | |
JP6856488B2 (ja) | スイッチ装置 | |
WO2017208481A1 (ja) | 車両用認証システム及び携帯機 | |
JP7233285B2 (ja) | 車両の認証システム | |
JP2020113065A (ja) | 情報管理システム | |
JP5193730B2 (ja) | 位置教示機能備え付け物品の認証システム及び認証方法 | |
JP2010214972A (ja) | 車両制御システム | |
US10713870B2 (en) | Wireless communication system | |
JP5112982B2 (ja) | 位置教示機能使用者認証システム及び位置教示機能使用者認証方法 | |
JP2021099406A (ja) | 車両制御装置、車両制御装置の制御方法及び車両制御システム | |
KR20210052118A (ko) | 커넥티드 차량 제어 시스템 및 그 방법 | |
JP2020069966A (ja) | 車両認証システム、携帯端末、及び制御プログラム |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20220121 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20220916 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20221004 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20221128 |
|
RD03 | Notification of appointment of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423 Effective date: 20221223 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20230124 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20230221 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7233285 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |