JP2017214792A - 車両用認証システム及び携帯機 - Google Patents

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隆 齋藤
哲也 楠本
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哲也 楠本
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Koji Sakamoto
浩二 坂本
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    • B60R25/20Means to switch the anti-theft system on or off
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    • E05LOCKS; KEYS; WINDOW OR DOOR FITTINGS; SAFES
    • E05BLOCKS; ACCESSORIES THEREFOR; HANDCUFFS
    • E05B49/00Electric permutation locks; Circuits therefor ; Mechanical aspects of electronic locks; Mechanical keys therefor

Abstract

【課題】帯機と車両との距離に関わらず、無線通信を利用した不正な認証が自車に対して行われたことをユーザが認知できるようにする。
【解決手段】照合ECUは、送信処理部で要求信号を送信させる場合にスピーカから可聴域の電子音も出力させる音出力処理部を備え、携帯機は、音を集音するマイク24と、マイク24で集音した音を、正規の電子音と照合する音照合部214とを備え、携帯機2のUHF送信部23は、要求信号を受信した場合であっても、音照合部214で照合が成立しなかった場合には、携帯機識別コードを含む要求応答信号を送信しない。
【選択図】図5

Description

本発明は、ユーザに携行される携帯機との間で無線通信を利用した認証を実施する車両用認証システム、及びこの車両用認証システムに含まれる携帯機に関するものである。
従来、車載装置と電子キーといった携帯機との間で無線通信によるコード照合が成立したことに基づいて、車両ドアの施解錠,エンジン始動等の車両制御を可能にする車両用認証システムが知られている。この無線通信が可能となる距離範囲は、車両周辺の近距離に制限されているので、通常、無線通信を利用した認証は、携帯機が車両の近傍に位置する場合に限って可能となる。
しかしながら、このような認証システムでは、悪意を持った第三者が、中継器を用いて携帯機と車載装置との通信を間接的に実現させることで認証を成立させるリレーアタックが懸念されている。リレーアタックでは、正規のユーザが意図しないにも関わらず、認証を成立させて車両ドアの解錠,エンジン始動等の車両制御を可能にしてしまう。
これに対して、例えば、特許文献1には、携帯機のアンロックスイッチが押下されずに車両側からのポーリング信号を受信した場合に、携帯機から送信するRF信号を高減衰率にする技術が開示されている。特許文献1に開示の技術によれば、リレーアタックを受けた場合には、携帯機のアンロックスイッチが押下されず、携帯機から送信するRF信号が高減衰率になる。よって、高減衰率のRF信号が到達しない程度に車両から携帯機が離れていれば、リレーアタックを防止することが可能になる。
特開2012−51421号公報
しかしながら、特許文献1に開示の技術では、高減衰率のRF信号が到達する程度しか車両から携帯機が離れていない場合には、リレーアタックを受けた場合でもRF信号が車両に到達してしまい、ユーザに気づかれることなくリレーアタックが行われてしまう。
本発明は、上記従来の問題点に鑑みなされたものであって、その目的は、携帯機と車両との距離に関わらず、無線通信を利用した不正な認証が自車に対して行われたことをユーザが認知できるようにする車両用認証システム及び携帯機を提供することにある。
上記目的は独立請求項に記載の特徴の組み合わせにより達成され、また、下位請求項は、発明の更なる有利な具体例を規定する。特許請求の範囲に記載した括弧内の符号は、一つの態様として後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
上記目的を達成するために、車両用認証システムに係る第1の発明は、車両で用いられ、無線通信によってコード照合を要求するリクエスト信号を送信させる送信処理部(113)を備える車載装置(11)と、ユーザに携帯され、リクエスト信号に対して自機器を識別するための識別コードが含まれる応答信号を送信する返信部(23)を備える携帯機(2)とを含み、車載装置は、返信部から送信される応答信号に含まれる識別コードを用いたコード照合が成立したことに基づいて、車両の制御を許可する許可部(117,118)を備える車両用認証システムであって、車載装置は、送信処理部でリクエスト信号を送信させる場合に、可聴域の所定音を出力する音出力装置(17)から所定音も出力させる音出力処理部(115)をさらに備え、携帯機は、音を集音する集音部(24)と、集音部で集音した音を、正規の所定音と照合する携帯側音照合部(214)とを備え、返信部は、リクエスト信号を受信した場合であっても、携帯側音照合部で照合が成立しなかった場合には、識別コードを含む応答信号を送信しない。
また、携帯機に係る第1の発明は、車両で用いられる車載装置とユーザに携帯される携帯機との間での無線通信を用いたコード照合が成立したことに基づいて車両の制御を許可する車両用認証システムに用いられ、コード照合を要求するリクエスト信号を送信させる場合に可聴域の所定音も出力させる車載装置から送信されるリクエスト信号を受信する受信部(22)と、リクエスト信号に対する応答信号を送信する返信部(23)と、音を集音する集音部(24)と、携帯側集音部で集音した音を、正規の所定音と照合する携帯側音照合部(214)とを備え、返信部は、リクエスト信号を受信した場合であっても、携帯側音照合部で照合が成立しなかった場合には、コード照合に用いられる、自機器を識別する識別コードを含む応答信号を送信しない。
これによれば、正規の可聴域の所定音と携帯側音照合部で照合が成立する音を携帯側集音部で集音できない場合、車載装置でのコード照合も成立することがなく、車両の制御が許可されないことになる。これに対して、悪意を持った第三者がリレーアタック等の無線通信を利用した不正な認証を試みる場合、携帯側集音部で集音できる範囲内で正規の所定音と同じ可聴域の音を疑似的に出力させる必要がある。しかしながら、携帯側集音部で集音できる範囲内でこのような可聴域の音を疑似的に出力させた場合、携帯機のユーザはこの音に気付くことができる。よって、携帯機のユーザは、自車に近接していないのにも関わらず可聴域の所定音が聴こえることをもとに、無線通信を利用した不正な認証が自車に対して行われたことを認知することが可能になる。その結果、携帯機と車両との距離に関わらず、無線通信を利用した不正な認証が自車に対して行われたことをユーザが認知できるようになる。
上記目的を達成するために、車両用認証システムに係る第2の発明は、車両で用いられ、無線通信によってコード照合を要求するリクエスト信号を送信させる送信処理部(113)を備える車載装置(11a)と、ユーザに携帯され、リクエスト信号に対して自機器を識別するための識別コードが含まれる応答信号を送信する返信部(23)を備える携帯機(2a)とを含み、車載装置は、返信部から送信される応答信号に含まれる識別コードを用いたコード照合が成立したことに基づいて、車両の制御を許可する許可部(117a,118a)を備える車両用認証システムであって、携帯機は、返信部で応答信号を送信する場合に、可聴域の所定音も出力する音出力部(27)を備える。
また、携帯機に係る第2の発明は、車両で用いられる車載装置とユーザに携帯される携帯機との間での無線通信を用いたコード照合が成立したことに基づいて車両の制御を許可する車両用認証システムに用いられ、コード照合を要求するリクエスト信号を送信させる車載装置から送信されるリクエスト信号を受信する受信部(22)と、リクエスト信号に対する応答信号を送信する返信部(23)と、返信部で応答信号を送信する場合に、可聴域の所定音も出力する音出力部(27)とを備える。
これによれば、携帯機が、リクエスト信号に対する応答信号を送信する場合に、可聴域の所定音も出力するので、携帯機のユーザは、自車に近接していないのにも関わらず可聴域の所定音が聴こえることをもとに、無線通信を利用した不正な認証が自車に対して行われたことを認知することが可能になる。その結果、携帯機と車両との距離に関わらず、無線通信を利用した不正な認証が自車に対して行われたことをユーザが認知できるようになる。
実施形態1の車両用認証システム3の概略的な構成の一例を示す図である。 車両側ユニット1の概略的な構成の一例を示す図である。 照合ECU11の概略的な構成の一例を示す図である。 携帯機2の概略的な構成の一例を示す図である。 携帯側制御部21の概略的な構成の一例を示す図である。 照合ECU11での乗車時スマート関連処理の流れの一例を示すフローチャートである。 携帯側制御部21での携帯側スマート関連処理の流れの一例を示すフローチャートである。 携帯機2aの概略的な構成の一例を示す図である。 携帯側制御部21aの概略的な構成の一例を示す図である。 車両側ユニット1aの概略的な構成の一例を示す図である。 照合ECU11aの概略的な構成の一例を示す図である。 携帯側制御部21aでの携帯側スマート関連処理の流れの一例を示すフローチャートである。 照合ECU11aでの乗車時スマート関連処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図面を参照しながら、開示のための複数の実施形態及び変形例を説明する。なお、説明の便宜上、複数の実施形態及び変形例の間において、それまでの説明に用いた図に示した部分と同一の機能を有する部分については、同一の符号を付し、その説明を省略する場合がある。同一の符号を付した部分については、他の実施形態及び/又は変形例における説明を参照することができる。
(実施形態1)
<車両用認証システム3の概略構成>
図1に示すように車両用認証システム3は、車両で用いられる車両側ユニット1とユーザに携帯される電子キーとしての携帯機2とを含む。車両用認証システム3は、いわゆるスマート機能を有している。スマート機能は、車両側ユニット1と携帯機2との間での近距離無線通信によってコード照合を行い、コード照合が成立したことに基づいて、車両ドアの施解錠及び走行駆動源の始動の許可を行う機能を指している。走行駆動源はエンジンであっても走行用モータであってもよいが、以降では走行駆動源がエンジンである場合を例に挙げて説明を行う。
<車両側ユニット1の概略構成>
まず、図2を用いて、車両側ユニット1の概略的な構成について説明を行う。図2に示すように車両側ユニット1は、照合ECU11、LF送信部12、UHF受信部13、ドアアンテナ14a〜14d、室内アンテナ15、トランク外アンテナ16、スピーカ17、ボデーECU18、及びパワーユニット制御ECU19を備えている。なお、照合ECU11が請求項の車載装置に相当する。
LF送信部12は、ドアアンテナ14a〜14d、室内アンテナ15、トランク外アンテナ16といったLFアンテナを介し、携帯機2にLF帯の電波にてリクエスト信号を送信する。LF帯とは、例えば30kHz〜300kHzの周波数帯である。LFアンテナからLF帯の電波で信号を送信できる範囲が、近距離無線通信が可能な近距離無線通信エリアにあたる。リクエスト信号は、コード照合のための携帯機2の識別コードの送信を要求する信号である。
ドアアンテナ14aは、運転席の車両ドア付近に設けられ、ドアアンテナ14bは、助手席側の車両ドア付近に設けられ、ドアアンテナ14cは、後部座席右側の車両ドア付近に設けられ、ドアアンテナ14dは、後部座席左側の車両ドア付近に設けられる。また、室内アンテナ15は、車室内に設けられ、トランク外アンテナ16は、車両ドアのうちのトランクルームドア付近に設けられる。
ドアアンテナ14aの近距離無線通信エリアは、運転席の車両ドア付近に限定されており、ドアアンテナ14bの近距離無線通信エリアは、助手席側の車両ドア付近に限定されており、ドアアンテナ14cの近距離無線通信エリアは、後部座席右側の車両ドア付近に限定されており、ドアアンテナ14dの近距離無線通信エリアは、後部座席左側の車両ドア付近に限定されている。また、室内アンテナ15の近距離無線通信エリアは、車室内に限定されており、トランク外アンテナ16の近距離無線通信エリアは、トランクルームドア付近に限定されている。
UHF受信部13は、UHFアンテナを有しており、UHF帯の電波にて携帯機2から送信されてくる応答信号をUHFアンテナで受信する。UHF帯とは、例えば300MHz〜3GHzの周波数帯である。また、応答信号とは、前述のリクエスト信号に対して携帯機2から返信される信号である。
スピーカ17は、可聴域の電子音を出力する。このスピーカ17が請求項の音出力装置に相当する。可聴域は、可聴周波数帯と言い換えることもできる。スピーカ17から出力する電子音の周波数帯は、20Hz〜20kHzの範囲内とすればよく、一例として100Hz〜10kHz程度とすればよい。スピーカ17は、車外にも電子音が聴こえるように配置される。スピーカ17としては、いわゆるアンサーバックブザー等を用いる構成とすればよい。
スピーカ17は、予め設定された電子音を出力する。この電子音が請求項の所定音に相当する。予め設定された電子音とは、単一周波数のビープ音であってもよいし、複数周波数の和音であってもよい。また、予め設定された電子音には、音を出力する間隔のパターン(以下、単にパターン)まで含む構成としてもよい。予め設定された電子音は、車両別若しくは車種別に設定されている構成としてもよいし、車両によらず共通であってもよい。以降では、車両によらず共通である場合を例に挙げて説明を行う。また、スピーカ17は、複数種類の予め設定された電子音を出力可能な構成としてもよい。以降では、スピーカ17が、複数種類の予め設定された電子音を出力可能であるものとして説明を行う。
ボデーECU18は、各車両ドアの施解錠を制御するための駆動信号を各車両ドアに設けられたドアロックモータに出力することで、各車両ドアの施解錠を行う。また、ボデーECU18には、各車両ドアのアウタードアハンドルに設けられたタッチセンサが接続されており、各車両ドアのアウタードアハンドルがユーザに触れられたことを検出する。他にも、ボデーECU18には、各車両ドアについてのカーテシスイッチが接続されており、各車両ドアの開閉を検出する。
パワーユニット制御ECU19は、照合ECU11からエンジン始動許可信号を取得すると、スタータモータなどが始動できる状態であるエンジン始動待機状態とする。また、パワーユニット制御ECU19は、エンジンへの燃料供給量や点火時期等を制御する。
照合ECU11は、CPU、揮発性メモリ、不揮発性メモリ、I/O、これらを接続するバスを備え、不揮発性メモリに記憶された制御プログラムを実行することで各種の処理を実行する。照合ECU11は、スマート機能に関連する処理を実行する。例えば、LF送信部12にリクエスト信号を送信させたり、スピーカ17から予め設定された電子音を出力させたりする。また、UHF受信部13でリクエスト信号に対する応答信号を受信した場合には、この応答信号に含まれる携帯機識別コードを用いた照合を行う。なお、照合ECU11が実行する機能の一部又は全部を、一つ或いは複数のIC等によりハードウェア的に構成してもよい。
<照合ECU11の詳細構成>
図3に示すように、照合ECU11は、開閉判定部111、登録部112、送信処理部113、受信処理部114、音出力処理部115、コード照合部116、施解錠許可部117、及び始動許可部118を備えている。
開閉判定部111は、ボデーECU18で車両ドアの開閉を検出した結果から、車両ドアの開閉を判定する。登録部112は、例えば電気的に書き換え可能な不揮発性メモリであって、携帯機2を識別するためのコードである携帯機識別コードのうち、正規のユーザの携帯機2の携帯機識別コードが登録されている。
送信処理部113は、ドアアンテナ14a〜14d、トランク外アンテナ16といったLFアンテナから順番に、携帯機2のスリープ状態を解除させるためのリクエスト信号(以下、WAKE信号)を送信させる。受信処理部114は、WAKE信号に応答してUHF帯の電波にて携帯機2から送信されてくる応答信号(以下、WAKE応答信号)を、UHF受信部13を介して受信する。
また、送信処理部113は、WAKE応答信号を受信処理部114で受信した場合に、LF送信部12を介してドアアンテナ14a〜14d、室内アンテナ15、トランク外アンテナ16から、車両を識別するためのコードである車両識別コードを含むリクエスト信号(以下、要求信号)を送信させる。車両識別コードは、車両に搭載された照合ECU11の機器IDであってもよいし、車両の車両IDであってもよい。車両識別コードは、照合ECU11の不揮発性メモリに格納しておいたものを読み出して用いる構成とすればよい。送信処理部113は、WAKE信号を送信させた際に受信処理部114でWAKE応答信号を受信できたLFアンテナから、要求信号を送信させる構成とすればよい。また、送信処理部113は、車両ドアが解錠され、車両ドアが開扉されると、室内アンテナ15からの要求信号の送信を開始させる。受信処理部114は、要求信号に応答してUHF帯の電波にて携帯機2から送信されてくる応答信号(以下、要求応答信号)を、UHF受信部13を介して受信する。
音出力処理部115は、送信処理部113で要求信号を送信させる場合に、スピーカ17から予め設定された電子音も出力させる。一例としては、送信処理部113で要求信号を送信させるのと略同一のタイミングで、スピーカ17から予め設定された電子音を出力させる構成とすればよい。なお、音出力処理部115は、例えばボデーECU18を介する等、間接的にスピーカ17から予め設定された電子音を出力させる構成としてもよい。また、音出力処理部115は、複数種類の予め設定された電子音のうちから出力させる電子音を選択し、スピーカ17から予め設定された電子音を出力させる。複数種類の予め設定された電子音は、スマート機能によって許可を行う車両の制御の種類別となっている。
本実施形態の例では、施解錠の許可を行うための処理時に用いられる電子音(以下、施解錠認証音)と、エンジン始動の許可を行うための処理時に用いられる電子音(以下、エンジン始動認証音)とがそれぞれ異なる電子音として用意されているものとする。そして、施解錠の許可を行うための処理時には施解錠認証音をスピーカ17から出力させ、エンジン始動の許可を行うための処理時にはエンジン始動認証音をスピーカ17から出力させる。照合ECU11では、施解錠の許可を行うための処理が完了した後に、エンジン始動の許可を行うための処理が開始されるものとする。音出力処理部115は、例えばこの照合ECU11での処理をモニタすることで、施解錠認証音の出力とエンジン始動認証音の出力とを切り替える構成とすればよい。
コード照合部116は、受信処理部114で受信した要求応答信号の送信元の携帯機2が正規のユーザの携帯機2であるかコード照合を行う。コード照合は、携帯機2から受信した要求応答信号に含まれる携帯機識別コードと、登録部112に登録されている携帯機識別コードとの間で行う。一例として、コード照合部116は、施解錠の許可を行うための処理時には、照合結果を施解錠許可部117に送り、エンジン始動の許可を行うための処理時には、照合結果を始動許可部118に送る構成とすればよい。
施解錠許可部117は、コード照合部116からコード照合が成立したことを示す照合結果を取得した場合に、各車両ドアの施解錠を許可する信号をボデーECU18に送る。各車両ドアの施解錠が許可された場合、ボデーECU18は、各車両ドアのアウタードアハンドルに設けられたタッチセンサへの通電を開始させ、ユーザによるドアハンドル操作を検出可能なスタンバイ状態となる。そして、ユーザがこのタッチセンサに触れたことをボデーECU18で検出した場合に、ボデーECU18が駆動信号をドアロックモータに出力し、各車両ドアの施解錠を行う。
始動許可部118は、コード照合部116からコード照合が成立したことを示す照合結果を取得した場合に、エンジン始動許可信号をパワーユニット制御ECU19に送る。エンジン始動許可信号を取得したパワーユニット制御ECU19は、前述したようにエンジンをエンジン始動待機状態とする。これら施解錠許可部117及び始動許可部118が請求項の許可部に相当する。
<携帯機2の概略構成>
次に、図4を用いて携帯機2についての説明を行う。図4に示すように、携帯機2は、携帯側制御部21、LF受信部22、UHF送信部23、マイク24、電源スイッチ25、及び通信スイッチ26を備えている。携帯機2は、LF受信部22でWAKE信号を受信するまでは、ウェイクアップ状態に比べて大幅に消費電力が少ないスリープ状態となっている一方、LF受信部22で信号を受信した場合にはウェイクアップ状態になるものとする。
LF受信部22は、LFアンテナを介して、LF帯の電波にて車両側ユニット1から送信されてくる要求信号を受信する。このLF受信部22が請求項の受信部に相当する。UHF送信部23は、携帯側制御部21から出力された信号をUHF帯の電波にのせてUHFアンテナから送出させる。このUHF送信部23が請求項の返信部に相当する。
マイク24は、音を集音し、集音した音を電気信号に変換して携帯側制御部21に入力する。このマイク24が請求項の集音部に相当する。マイク24は、車両側ユニット1のスピーカ17から出力される電子音を集音できる範囲に携帯機2が位置する場合には、この電子音を集音することになる。
電源スイッチ25は、ユーザの操作入力に従って携帯機2の電源をオンオフするスイッチである。通信スイッチ26は、ユーザの操作入力に従って携帯機2の通信機能をオンオフするスイッチである。
携帯側制御部21は、CPU、揮発性メモリ、不揮発性メモリ、I/O、これらを接続するバスを備え、不揮発性メモリに記憶された制御プログラムを実行することで各種の処理を実行する。携帯側制御部21は、スマート機能に関連する処理を実行する。例えば、LF受信部22で受信した要求信号に含まれる車両識別コードを用いた照合を行ったり、マイク24で集音した音を用いた照合を行ったりする。また、これらの照合の結果に応じて、携帯機識別コードを含む要求応答信号をUHF送信部23から送信させたりする。なお、携帯側制御部21が実行する機能の一部又は全部を、一つ或いは複数のIC等によりハードウェア的に構成してもよい。
<携帯側制御部21の概略構成>
図5に示すように、携帯側制御部21は、登録部211、受信処理部212、コード照合部213、音照合部214、及び送信処理部215を備えている。登録部211は、例えば電気的に書き換え可能な不揮発性メモリであって、正規のユーザの車両についての車両識別コードが登録されている。また、登録部211には、正規の車両についての電子音が登録されている。本実施形態では、登録部211に施解錠認証音とエンジン始動認証音とが登録されているものとする。受信処理部212は、LF受信部22で受信した要求信号を取得する。
コード照合部213は、受信処理部212で取得した要求信号に含まれる車両識別コードと、登録部211に登録されている車両識別コードとの照合(以下、コード照合)を行う。音照合部214は、マイク24で集音した音を取得し、取得した音と、登録部211に登録されている正規の電子音との照合を行う。この音照合部214が請求項の携帯側音照合部に相当する。一例として、登録部211に登録されている施解錠認証音及びエンジン始動認証音と照合を行う構成とすればよい。音照合は、例えば音を変換した電気信号の波形が一致するか否かによって行う構成とすればよい。他にも、音の周波数が一致するか否か、音のパターンが一致するか否か、音を変換した電気信号の波形の特徴点が一致するか否か等によって行う構成としてもよい。なお、照合を行う前に、マイク24で集音した音からノイズを除去する等の処理を行ってもよい。
送信処理部215は、コード照合部213でコード照合が成立するとともに、音照合部214で音照合が成立した場合に、UHF送信部23から携帯機識別コードを含む応答信号を送信させる。例えば音照合部214では、登録部211に登録されている施解錠認証音及びエンジン始動認証音のいずれかとでも照合が成立した場合に、音照合が成立したとすればよい。一方、コード照合と音照合とのいずれかでも成立しない場合には、UHF送信部23から携帯機識別コードを含む応答信号を送信させない。これにより、携帯機2は、要求信号を受信した場合であっても、音照合部214で照合が成立しなかった場合には、携帯機識別コードを含む要求応答信号を送信しないことになる。
<照合ECU11での乗車時スマート関連処理>
続いて、乗車時に照合ECU11において実行されるスマート機能に関連する処理(以下、乗車時スマート関連処理)について、図6のフローチャートを用いて説明を行う。図6のフローチャートは、例えばWAKE要求信号に対するWAKE応答信号を受信処理部114で受信したときに開始される構成とすればよい。
まず、ステップS1では、送信処理部113が、LF送信部12を介して、WAKE信号を送信させた際に受信処理部114でWAKE応答信号を受信できたLFアンテナから、車室外の近距離無線通信エリアに要求信号を送信させる。また、送信処理部113が要求信号を送信させるのと略同一のタイミングで、音出力処理部115が、スピーカ17から予め設定された施解錠認証音を出力させる。
ステップS2では、S1で送信した要求信号に対して、携帯機2から返信された要求応答信号を受信処理部114で受信した場合(S2でYES)には、ステップS3に移る。一方、要求応答信号を受信処理部114で受信できなかった場合(S2でNO)には、乗車時スマート関連処理を終了する。
ステップS3では、コード照合部116が、S2で受信した要求応答信号に含まれる携帯機識別コードと、登録部112に登録されている携帯機識別コードとのコード照合を行う。そして、コード照合が成立した場合(S3でYES)には、ステップS4に移る。一方、コード照合が成立しなかった場合(S3でNO)には、乗車時スマート関連処理を終了する。
ステップS4では、施解錠許可部117が、各車両ドアの解錠を許可する信号をボデーECU18に送り、車両ドアの解錠を許可する。車両ドアの解錠が許可された状態において、ユーザがアウタードアハンドルに設けられたタッチセンサに触れたことをボデーECU18で検出すると、ボデーECU18がドアロックモータを駆動させ、各車両ドアの解錠を行う。
ステップS5では、開閉判定部111で車両ドアの開閉を判定する。そして、解錠から一定時間以内に車両ドアの開閉が行われたと判定した場合(S5でYES)に、ステップS6に移る。一方、解錠から一定時間以内に車両ドアの開閉が行われていないと判定した場合(S5でNO)には、乗車時スマート関連処理を終了する。
ステップS6では、送信処理部113が、LF送信部12を介して室内アンテナ15から、車室内の近距離無線通信エリアに要求信号を送信させる。また、送信処理部113が要求信号を送信させるのと略同一のタイミングで、音出力処理部115が、スピーカ17から予め設定されたエンジン始動認証音を出力させる。
ステップS7では、S6で送信した要求信号に対して、携帯機2から返信された要求応答信号を受信処理部114で受信した場合(S7でYES)には、ステップS8に移る。一方、要求応答信号を受信処理部114で受信できなかった場合(S7でNO)には、乗車時スマート関連処理を終了する。
ステップS8では、コード照合部116が、S7で受信した要求応答信号に含まれる携帯機識別コードと、登録部112に登録されている携帯機識別コードとのコード照合を行う。そして、コード照合が成立した場合(S8でYES)には、ステップS9に移る。一方、コード照合が成立しなかった場合(S8でNO)には、乗車時スマート関連処理を終了する。
ステップS9では、始動許可部118が、エンジン始動許可信号をパワーユニット制御ECU19に送り、エンジン始動を許可し、乗車時スマート関連処理を終了する。エンジン始動が許可された状態において、例えばエンジンスイッチ等がオンになったこと等を条件として、パワーユニット制御ECU19がエンジンを始動させる。
図6のフローチャートに示すように、施解錠の許可を行うためのS1の処理時には施解錠認証音が用いられるのに対して、エンジン始動の許可を行うためのS6の処理時には、エンジン始動認証音が用いられる。なお、図6のフローチャートにも示すように、施解錠の許可が行われない場合には、スピーカ17から施解錠認証音は出力されるが、エンジン始動認証音は出力されないことになる。
<携帯側制御部21での携帯側スマート関連処理>
続いて、携帯側制御部21でのスマート機能に関連する処理(以下、携帯側スマート関連処理)について図7のフローチャートを用いて説明を行う。図7のフローチャートは、例えばWAKE要求信号をLF受信部22で受信して携帯機2がウェイクアップ状態となり、WAKE応答信号をUHF送信部23から送信したときに開始される構成とすればよい。また、携帯側制御部21は、携帯側スマート関連処理を開始するときにタイマ回路のカウントを開始させるものとする。
まず、ステップS21では、車両側ユニット1から送信される要求信号をLF受信部22で受信した場合(S21でYES)には、ステップS23に移る。一方、受信していない場合(S21でNO)には、ステップS22に移る。ステップS22では、タイマ回路のカウントが規定値を超えてタイムアウトとなった場合(S22でYES)には、携帯側スマート関連処理を終了する。一方、タイムアウトになっていない場合(S22でNO)には、S21に戻って処理を繰り返す。ステップS23では、音照合部214が、S21での要求信号の受信時にマイク24で集音した音を取得する。
ステップS24では、コード照合部213が、S21で受信した要求信号に含まれる車両識別コードと、登録部211に登録されている車両識別コードとの間でコード照合を行う。そして、コード照合が成立した場合(S24でYES)には、ステップS25に移る。一方、コード照合が成立しなかった場合(S24でNO)には、S22に移る。
ステップS25では、音照合部214が、S23で取得した音と、登録部211に登録されている施解錠認証音及びエンジン始動認証音との音照合を行う。そして、施解錠認証音及びエンジン始動認証音とのいずれか一方でも照合が成立した場合、つまり音照合が成立した場合(S25でYES)には、ステップS26に移る。一方、施解錠認証音及びエンジン始動認証音とのいずれの照合も成立しなかった場合、つまり音照合が成立しなかった場合(S25でNO)には、S22に移る。
ステップS26では、送信処理部215が、UHF送信部23から携帯機識別コードを含む要求応答信号を送信させる。また、携帯側制御部21がタイマ回路のカウントをリセットし、カウントを再度開始(つまり、タイマリスタート)させる。ステップS27では、タイマ回路のカウントが規定値を超えてタイムアウトとなった場合(S27でYES)には、携帯側スマート関連処理を終了する。一方、タイムアウトになっていない場合(S27でNO)には、ステップS28に移る。
ステップS28では、電源スイッチ25若しくは通信スイッチ26がオフになった場合(S28でYES)には、携帯側スマート関連処理を終了する。一方、電源スイッチ25及び通信スイッチ26のいずれもオンになっている場合(S28でNO)には、ステップS29に移る。
本実施形態の車両用認証システム3では、車両側ユニット1から出力される電子音について携帯機2で音照合が成立しないと施解錠及びエンジン始動の許可がされない。よって、悪意を持った第三者がリレーアタック等の無線通信を利用した不正な認証を試みる場合、携帯機2のマイク24で集音できる範囲内で正規の電子音と同じ可聴域の音を疑似的に出力させる必要がある。本実施形態の車両用認証システム3では、エンジン始動の許可を行うための処理に先立って、施解錠の許可を行うための処理が行われるので、車両側ユニット1からエンジン始動認証音が出力されるのに先立って施解錠認証音が出力される。よって、悪意を持った第三者は、エンジン始動認証音に先立って施解錠認証音を疑似的に出力させる必要がある。これに対して、携帯機2のユーザは、自車に近接していないのにも関わらず施解錠認証音が聴こえた場合、電源スイッチ25若しくは通信スイッチ26をオフにすることで、エンジン始動の許可まで処理が進む前に携帯側スマート関連処理を終了させ、エンジン始動までが許可されないようにすることができる。
ステップS29では、車両側ユニット1から送信される要求信号をLF受信部22で受信した場合(S29でYES)には、ステップS30に移る。一方、受信していない場合(S29でNO)には、S27に戻って処理を繰り返す。ステップS30では、音照合部214が、S29での要求信号の受信時にマイク24で集音した音を取得する。
ステップS31では、コード照合部213が、S29で受信した要求信号に含まれる車両識別コードと、登録部211に登録されている車両識別コードとの間でコード照合を行う。そして、コード照合が成立した場合(S31でYES)には、ステップS32に移る。一方、コード照合が成立しなかった場合(S31でNO)には、S27に戻って処理を繰り返す。
ステップS32では、音照合部214が、S30で取得した音と、登録部211に登録されている施解錠認証音及びエンジン始動認証音との音照合を行う。そして、音照合が成立した場合(S32でYES)には、ステップS33に移る。一方、照合が成立しなかった場合(S32でNO)には、S27に戻って処理を繰り返す。ステップS33では、送信処理部215が、UHF送信部23から携帯機識別コードを含む応答信号を送信させるとともに、携帯側制御部21がタイマリスタートさせ、S27に戻って処理を繰り返す。
<実施形態1のまとめ>
実施形態1の構成によれば、車両側ユニット1から出力される施解錠認証音及びエンジン始動認証音といった電子音について携帯機2で音照合が成立しないと施解錠及びエンジン始動の許可がされない。これに対して、悪意を持った第三者がリレーアタック等の無線通信を利用した不正な認証を試みる場合、携帯機2のマイク24で集音できる範囲内で正規の電子音と同じ可聴域の音を疑似的に出力させる必要がある。しかしながら、マイク24で集音できる範囲内でこのような可聴域の音を疑似的に出力させた場合、携帯機2のユーザはこの音に気付くことができる。よって、携帯機2のユーザは、自車に近接していないのにも関わらず施解錠認証音若しくはエンジン始動認証音が聴こえることをもとに、無線通信を利用した不正な認証が自車に対して行われたことを認知することが可能になる。従って、携帯機2と車両側ユニット1を用いる車両との距離に関わらず、無線通信を利用した不正な認証が自車に対して行われたことをユーザが認知できるようになる。
また、実施形態1の構成によれば、解錠の許可を行うための処理時に用いられる施解錠認証音と、エンジン始動の許可を行うための処理時に用いられるエンジン始動認証音とがそれぞれ異なる電子音となっている。よって、ユーザは、電子音の種類によって、無線通信を利用した不正な認証が、解錠の許可を行うための処理の段階にあるのか、エンジン始動の許可を行うための段階にあるのかも認知することが可能になる。これにより、解錠の許可を行うための処理の段階で自車に駆けつけたり、携帯機2の電源スイッチ25若しくは通信スイッチ26をオフにしたりすることで、エンジン始動の許可まで処理が進まないようにすることが可能になる。
(実施形態2)
実施形態1では、車両側から出力する電子音について携帯機側で音照合を行う構成を示したが、必ずしもこれに限らない。例えば、携帯機側から出力する電子音について車両側で音照合を行う構成(以下、実施形態2)としてもよい。以下では、実施形態2の構成の一例について説明を行う。実施形態2の車両用認証システム3は、車両側ユニット1の代わりに車両側ユニット1aを含む点と、携帯機2の代わりに携帯機2aを含む点とを除けば、実施形態1の車両用認証システム3と同様である。
<携帯機2aの概略構成>
まず、図8を用いて携帯機2aについての説明を行う。図8に示すように、携帯機2aは、携帯側制御部21a、LF受信部22、UHF送信部23、電源スイッチ25、通信スイッチ26、及びスピーカ27を備えている。携帯機2aは、マイク24を備えない点、スピーカ27を備える点、及び携帯側制御部21の代わりに携帯側制御部21aを備える点を除けば、実施形態1の携帯機2と同様である。
スピーカ27は、実施形態1のスピーカ17と同様に、可聴域の電子音を出力する。このスピーカ27が請求項の音出力部に相当する。スピーカ27としては、例えば小型の圧電スピーカを用いる等すればよい。本実施形態でも、スピーカ17と同様にスピーカ27が、複数種類の予め設定された電子音を出力可能であるものとして説明を行う。携帯側制御部21aについては以下に述べる。
<携帯側制御部21aの概略構成>
図9に示すように、携帯側制御部21aは、登録部211a、受信処理部212、コード照合部213、送信処理部215a、及び音出力処理部216を備えている。携帯側制御部21aは、音照合部214を備えない点、音出力処理部216を備える点、及び登録部211と送信処理部215との代わりに登録部211aと送信処理部215aとを備える点を除けば、実施形態1の携帯側制御部21と同様である。
登録部211aは、例えば電気的に書き換え可能な不揮発性メモリであって、正規のユーザの車両についての車両識別コードが登録されている。送信処理部215aは、コード照合部213でコード照合が成立した場合に、UHF送信部23から携帯機識別コードを含む応答信号を送信させる。
音出力処理部216は、送信処理部215aで要求応答信号を送信させる場合に、スピーカ27から予め設定された電子音も出力させる。一例としては、送信処理部215aで要求応答信号を送信させるのと略同一のタイミングで、スピーカ27から予め設定された電子音を出力させる。また、音出力処理部216は、複数種類の予め設定された電子音のうちから出力させる電子音を選択し、スピーカ27から予め設定された電子音を出力させる。複数種類の予め設定された電子音は、スマート機能によって許可を行う車両の制御の種類別となっており、本実施形態の例では、実施形態1で述べた施解錠認証音とエンジン始動認証音とがそれぞれ異なる電子音として用意されているものとする。
そして、音出力処理部216は、施解錠の許可を行うための処理時には施解錠認証音をスピーカ17から出力させ、エンジン始動の許可を行うための処理時にはエンジン始動認証音をスピーカ17から出力させる。一例として、音出力処理部216は、施解錠の許可を行うための処理時であるかエンジン始動の許可を行うための処理時であるかを、ウェイクアップ状態となってからの要求応答信号の送信回数から判断すればよい。具体例としては、ウェイクアップ状態となってからの要求応答信号の送信回数が0回であれば、施解錠の許可を行うための処理時と判断し、1回以上であればエンジン始動の許可を行うための処理時と判断すればよい。他にも、車両側ユニット1aから送信する要求信号に、施解錠の許可を行うための処理時であるかエンジン始動の許可を行うための処理時であるかを示す情報を付与することで、この情報をもとに音出力処理部216が上述の判断を行う構成としてもよい。
<車両側ユニット1aの概略構成>
続いて、図10を用いて、車両側ユニット1aの概略的な構成について説明を行う。図10に示すように車両側ユニット1aは、照合ECU11a、LF送信部12、UHF受信部13、ドアアンテナ14a〜14d、室内アンテナ15、トランク外アンテナ16、ボデーECU18、パワーユニット制御ECU19、及びマイク20を備えている。車両側ユニット1aは、スピーカ17を備えない点、マイク20を備える点、及び照合ECU11の代わりに照合ECU11aを備える点を除けば、実施形態1の車両側ユニット1と同様である。なお、照合ECU11aが請求項の車載装置に相当する。
マイク20は、音を集音し、集音した音を電気信号に変換して照合ECU11aに入力する。このマイク20が請求項の集音装置に相当する。マイク20は、携帯機2aのスピーカ27から出力される電子音を集音できる範囲に位置する場合には、この電子音を集音することになる。照合ECU11aについては以下に述べる。
<照合ECU11aの詳細構成>
図11に示すように、照合ECU11aは、開閉判定部111、登録部112a、送信処理部113、受信処理部114、コード照合部116、施解錠許可部117a、始動許可部118a、音取得部119、及び音照合部120を備えている。
登録部112aは、例えば電気的に書き換え可能な不揮発性メモリであって、正規のユーザの携帯機2aの携帯機識別コードが登録されている。また、登録部112には、実施形態1の登録部211と同様に、正規の車両についての電子音が登録されている。本実施形態では、登録部112aに施解錠認証音とエンジン始動認証音とが登録されているものとする。
音取得部119は、マイク20で集音した音を取得して音照合部120に入力する。音照合部120は、実施形態1の音照合部214と同様にして、音取得部119で取得した音と、登録部112aに登録されている正規の電子音との音照合を行う。この音照合部120が請求項の車両側音照合部に相当する。一例として、施解錠の許可を行うための処理時には、登録部211に登録されている施解錠認証音と照合を行い、エンジン始動の許可を行うための処理時には、登録部211に登録されているエンジン始動認証音と照合を行う構成とすればよい。そして、音照合部120は、施解錠の許可を行うための処理時には、照合結果を施解錠許可部117aに送り、エンジン始動の許可を行うための処理時には、照合結果を始動許可部118aに送る構成とすればよい。
施解錠許可部117aは、コード照合部116からコード照合が成立したことを示す照合結果を取得するとともに、音照合部120から音照合が成立したことを示す照合結果を取得した場合に、各車両ドアの施解錠を許可する信号をボデーECU18に送る。始動許可部118aは、コード照合部116からコード照合が成立したことを示す照合結果を取得するとともに、音照合部120から音照合が成立したことを示す照合結果を取得した場合に、エンジン始動許可信号をパワーユニット制御ECU19に送る。エンジン始動許可信号を取得したパワーユニット制御ECU19は、前述したようにエンジンをエンジン始動待機状態とする。これら施解錠許可部117a及び始動許可部118aが請求項の許可部に相当する。
<携帯側制御部21aでの携帯側スマート関連処理>
続いて、携帯側制御部21aでのスマート機能に関連する処理(以下、携帯側スマート関連処理)について図12のフローチャートを用いて説明を行う。図12のフローチャートは、例えばWAKE要求信号をLF受信部22で受信して携帯機2がウェイクアップ状態となり、WAKE応答信号をUHF送信部23から送信したときに開始される構成とすればよい。また、携帯側制御部21aは、携帯側スマート関連処理を開始するときにタイマ回路のカウントを開始させるものとする。
まず、ステップS41では、車両側ユニット1aから送信される要求信号をLF受信部22で受信した場合(S41でYES)には、ステップS43に移る。一方、受信していない場合(S41でNO)には、ステップS42に移る。ステップS42では、タイマ回路のカウントが規定値を超えてタイムアウトとなった場合(S42でYES)には、携帯側スマート関連処理を終了する。一方、タイムアウトになっていない場合(S42でNO)には、S41に戻って処理を繰り返す。
ステップS43では、コード照合部213が、S41で受信した要求信号に含まれる車両識別コードと、登録部211aに登録されている車両識別コードとの間でコード照合を行う。そして、コード照合が成立した場合(S43でYES)には、ステップS44に移る。一方、コード照合が成立しなかった場合(S43でNO)には、S42に移る。
ステップS44では、送信処理部215aが、UHF送信部23から携帯機識別コードを含む要求応答信号を送信させる。また、送信処理部215aが要求応答信号を送信させるのと略同一のタイミングで、音出力処理部216が、スピーカ27から予め設定された施解錠認証音を出力させる。さらに、携帯側制御部21aがタイマ回路のカウントをリセットし、カウントを再度開始(つまり、タイマリスタート)させる。ステップS45では、タイマ回路のカウントが規定値を超えてタイムアウトとなった場合(S45でYES)には、携帯側スマート関連処理を終了する。一方、タイムアウトになっていない場合(S45でNO)には、ステップS46に移る。
ステップS46では、電源スイッチ25若しくは通信スイッチ26がオフになった場合(S46でYES)には、携帯側スマート関連処理を終了する。一方、電源スイッチ25及び通信スイッチ26のいずれもオンになっている場合(S46でNO)には、ステップS47に移る。
本実施形態の車両用認証システム3では、エンジン始動の許可を行うための処理に先立って、施解錠の許可を行うための処理が行われる。これに合わせて、携帯機2aからエンジン始動認証音が出力されるのに先立って施解錠認証音が出力される。よって、携帯機2のユーザは、自車に近接していないのにも関わらず施解錠認証音が聴こえた場合、電源スイッチ25若しくは通信スイッチ26をオフにすることで、エンジン始動の許可まで処理が進む前に携帯側スマート関連処理を終了させ、エンジン始動までが許可されないようにすることができる。
ステップS47では、車両側ユニット1aから送信される要求信号をLF受信部22で受信した場合(S47でYES)には、ステップS48に移る。一方、受信していない場合(S47でNO)には、S45に戻って処理を繰り返す。ステップS48では、コード照合部213が、S47で受信した要求信号に含まれる車両識別コードと、登録部211aに登録されている車両識別コードとの間でコード照合を行う。そして、コード照合が成立した場合(S48でYES)には、ステップS49に移る。一方、コード照合が成立しなかった場合(S48でNO)には、S45に戻って処理を繰り返す。
ステップS49では、送信処理部215aが、UHF送信部23から携帯機識別コードを含む要求応答信号を送信させる。また、送信処理部215aが要求応答信号を送信させるのと略同一のタイミングで、音出力処理部216が、スピーカ27から予め設定されたエンジン始動認証音を出力させる。さらに、携帯側制御部21aがタイマリスタートさせ、S45に戻って処理を繰り返す。
<照合ECU11aでの乗車時スマート関連処理>
続いて、乗車時に照合ECU11aにおいて実行されるスマート機能に関連する処理(以下、乗車時スマート関連処理)について、図13のフローチャートを用いて説明を行う。図13のフローチャートは、例えばWAKE要求信号に対するWAKE応答信号を受信処理部114で受信したときに開始される構成とすればよい。
まず、ステップS61では、送信処理部113が、LF送信部12を介して、WAKE信号を送信させた際に受信処理部114でWAKE応答信号を受信できたLFアンテナから、車室外の近距離無線通信エリアに要求信号を送信させる。
ステップS62では、S61で送信した要求信号に対して、携帯機2aから返信された要求応答信号を受信処理部114で受信した場合(S62でYES)には、ステップS63に移る。一方、要求応答信号を受信処理部114で受信できなかった場合(S62でNO)には、乗車時スマート関連処理を終了する。ステップS63では、音取得部119が、S62での要求信号の受信時にマイク20で集音した音を取得する。
ステップS64では、コード照合部116が、S62で受信した要求応答信号に含まれる携帯機識別コードと、登録部112aに登録されている携帯機識別コードとのコード照合を行う。そして、コード照合が成立した場合(S64でYES)には、ステップS65に移る。一方、コード照合が成立しなかった場合(S64でNO)には、乗車時スマート関連処理を終了する。
ステップS65では、音照合部120が、S63で取得した音と、登録部112aに登録されている施解錠認証音との音照合を行う。そして、施解錠認証音との音照合が成立した場合(S65でYES)には、ステップS66に移る。一方、施解錠認証音との音照合が成立しなかった場合(S65でNO)には、乗車時スマート関連処理を終了する。ステップS66では、施解錠許可部117aが、各車両ドアの解錠を許可する信号をボデーECU18に送り、車両ドアの解錠を許可する。
ステップS67では、開閉判定部111で車両ドアの開閉を判定する。そして、解錠から一定時間以内に車両ドアの開閉が行われたと判定した場合(S67でYES)に、ステップS68に移る、一方、解錠から一定時間以内に車両ドアの開閉が行われていないと判定した場合(S67でNO)には、乗車時スマート関連処理を終了する。
ステップS68では、送信処理部113が、LF送信部12を介して室内アンテナ15から、車室内の近距離無線通信エリアに要求信号を送信させる。ステップS69では、S68で送信した要求信号に対して、携帯機2aから返信された要求応答信号を受信処理部114で受信した場合(S69でYES)には、ステップS70に移る。一方、要求応答信号を受信処理部114で受信できなかった場合(S69でNO)には、乗車時スマート関連処理を終了する。
ステップS70〜ステップS71の処理は、S63〜S64の処理と同様である。ステップS72では、音照合部120が、S70で取得した音と、登録部112aに登録されているエンジン始動認証音との音照合を行う。そして、エンジン始動認証音との音照合が成立した場合(S72でYES)には、ステップS73に移る。一方、エンジン始動認証音との音照合が成立しなかった場合(S72でNO)には、乗車時スマート関連処理を終了する。ステップS73では、始動許可部118aが、エンジン始動許可信号をパワーユニット制御ECU19に送り、エンジン始動を許可し、乗車時スマート関連処理を終了する。
<実施形態2のまとめ>
実施形態2の構成によれば、悪意を持った第三者がリレーアタック等の無線通信を利用した不正な認証を試みる場合、携帯機2aのスピーカ27から可聴域の電子音が出力される。よって、携帯機2aのユーザは、自車に近接していないのにも関わらずこの電子音が聴こえることをもとに、無線通信を利用した不正な認証が自車に対して行われたことを認知することが可能になる。従って、携帯機2aと車両側ユニット1aを用いる車両との距離に関わらず、無線通信を利用した不正な認証が自車に対して行われたことをユーザが認知できるようになる。
また、実施形態2でも実施形態1と同様に、解錠の許可を行うための処理時に用いられる施解錠認証音と、エンジン始動の許可を行うための処理時に用いられるエンジン始動認証音とがそれぞれ異なる電子音となっている。よって、実施形態1の構成と同様に、ユーザは、電子音の種類によって、無線通信を利用した不正な認証が、解錠の許可を行うための処理の段階にあるのか、エンジン始動の許可を行うための段階にあるのかも認知することが可能になる。
(変形例1)
前述の実施形態2では、車両側ユニット1aにおいて音照合を行う構成を示したが、必ずしもこれに限らない。例えば、車両側ユニット1aにおいて音照合を行わない構成(以下、変形例1)としてもよい。変形例1を採用する場合には、照合ECU11aに音照合部120を備えず、コード照合部116でコード照合が成立したか否かに応じて、施解錠を許可したりエンジン始動を許可したりする構成とすればよい。また、登録部112aへの施解錠認証音とエンジン始動認証音との登録は省略すればよい。
(変形例2)
前述の実施形態1及び2では、解錠の許可を行うための処理時に用いられる施解錠認証音と、エンジン始動の許可を行うための処理時に用いられるエンジン始動認証音とがそれぞれ異なる電子音となっている構成を示したが、必ずしもこれに限らない。例えば、施解錠認証音とエンジン始動認証音とが同じ電子音となっている構成としてもよい。
(変形例3)
前述の実施形態1及び2では、携帯機2,2aが電源スイッチ25と通信スイッチ26とを備える構成を示したが、必ずしもこれに限らない。例えば、携帯機2,2aが電源スイッチ25と通信スイッチ26とのいずれか一方のみを備える構成としてもよいし、いずれも備えない構成としてもよい。携帯機2が電源スイッチ25と通信スイッチ26とのいずれも備えない構成を採用する場合には、図7のフローチャートにおいてS28の処理を省略する構成とすればよい。また、携帯機2aが電源スイッチ25と通信スイッチ26とのいずれも備えない構成を採用する場合には、図12のフローチャートにおいてS46の処理を省略する構成とすればよい。
(変形例4)
前述の実施形態1及び2では、スマート機能によって許可を行う車両の制御の種類として、施解錠とエンジン始動とを示したが、必ずしもこれに限らない。例えば、施解錠及びエンジン始動以外の車両の制御を対象とする構成としてもよい。
(変形例5)
前述の実施形態1及び2では、携帯機2,2aが電子キーである場合の例を示したが、必ずしもこれに限らない。例えば、携帯機2,2aは、電子キーとしての機能も担う多機能携帯電話等の携帯端末である構成としてもよい。
なお、本発明は、上述した実施形態及び変形例に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態及び変形例にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
1,1a 車両側ユニット、2,2a 携帯機、3 車両用認証システム、11,11a 照合ECU(車載装置)、17 スピーカ(音出力装置)、19 音取得部、20 マイク(集音装置)、22 LF受信部(受信部)、23 UHF送信部(返信部)、24 マイク(集音部)、25 電源スイッチ、26 通信スイッチ、27 スピーカ(音出力部)、113 送信処理部、115 音出力処理部、117,117a 施解錠許可部(許可部)、118,118a 始動許可部(許可部)、120 音照合部(車両側音照合部)、214 音照合部(携帯側音照合部)

Claims (8)

  1. 車両で用いられ、無線通信によってコード照合を要求するリクエスト信号を送信させる送信処理部(113)を備える車載装置(11)と、
    ユーザに携帯され、前記リクエスト信号に対して自機器を識別するための識別コードが含まれる応答信号を送信する返信部(23)を備える携帯機(2)とを含み、
    前記車載装置は、
    前記返信部から送信される前記応答信号に含まれる前記識別コードを用いたコード照合が成立したことに基づいて、前記車両の制御を許可する許可部(117,118)を備える車両用認証システムであって、
    前記車載装置は、
    前記送信処理部で前記リクエスト信号を送信させる場合に、可聴域の所定音を出力する音出力装置(17)から前記所定音も出力させる音出力処理部(115)をさらに備え、
    前記携帯機は、
    音を集音する集音部(24)と、
    前記集音部で集音した音を、正規の前記所定音と照合する携帯側音照合部(214)とを備え、
    前記返信部は、前記リクエスト信号を受信した場合であっても、前記携帯側音照合部で照合が成立しなかった場合には、前記識別コードを含む前記応答信号を送信しない車両用認証システム。
  2. 車両で用いられ、無線通信によってコード照合を要求するリクエスト信号を送信させる送信処理部(113)を備える車載装置(11a)と、
    ユーザに携帯され、前記リクエスト信号に対して自機器を識別するための識別コードが含まれる応答信号を送信する返信部(23)を備える携帯機(2a)とを含み、
    前記車載装置は、
    前記返信部から送信される前記応答信号に含まれる前記識別コードを用いたコード照合が成立したことに基づいて、前記車両の制御を許可する許可部(117a,118a)を備える車両用認証システムであって、
    前記携帯機は、
    前記返信部で前記応答信号を送信する場合に、可聴域の所定音も出力する音出力部(27)を備える車両用認証システム。
  3. 請求項2において、
    前記車載装置は、
    前記車両周辺の音を集音する集音装置(20)で集音した音を取得する音取得部(19)と、
    前記音取得部で取得した音を、正規の前記所定音と照合する車両側音照合部(120)とを備え、
    前記許可部は、前記返信部から送信される前記応答信号に含まれる前記識別コードを用いたコード照合が成立した場合であっても、前記車両側音照合部で照合が成立しなかった場合には、前記車両の制御を許可しない車両用認証システム。
  4. 請求項1において、
    前記許可部で許可する前記車両の制御の種類は複数種類あり、
    前記リクエスト信号の送信及び前記コード照合は、前記許可部で許可する前記車両の制御の種類別に行われるものであり、
    前記音出力処理部は、前記所定音を出力させる場合に、前記許可部で許可する前記車両の制御の種類別に異なる前記所定音を出力させる車両用認証システム。
  5. 請求項2又は3において、
    前記許可部で許可する前記車両の制御の種類は複数種類あり、
    前記リクエスト信号の送信及び前記コード照合は、前記許可部で許可する前記車両の制御の種類別に行われるものであり、
    前記音出力部は、前記所定音を出力させる場合に、前記許可部で許可する前記車両の制御の種類別に異なる前記所定音を出力させる車両用認証システム。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項において、
    前記携帯機は、
    ユーザの操作入力に従って自機器の電源をオンオフする電源スイッチ(25)、及びユーザの操作入力に従って自機器の通信機能をオンオフする通信スイッチ(26)の少なくともいずれかを備える車両用認証システム。
  7. 車両で用いられる車載装置とユーザに携帯される携帯機との間での無線通信を用いたコード照合が成立したことに基づいて前記車両の制御を許可する車両用認証システムに用いられ、
    コード照合を要求するリクエスト信号を送信させる場合に可聴域の所定音も出力させる前記車載装置から送信される前記リクエスト信号を受信する受信部(22)と、
    前記リクエスト信号に対する応答信号を送信する返信部(23)と、
    音を集音する集音部(24)と、
    前記集音部で集音した音を、正規の前記所定音と照合する携帯側音照合部(214)とを備え、
    前記返信部は、前記リクエスト信号を受信した場合であっても、前記携帯側音照合部で照合が成立しなかった場合には、前記コード照合に用いられる、自機器を識別する識別コードを含む前記応答信号を送信しない携帯機。
  8. 車両で用いられる車載装置とユーザに携帯される携帯機との間での無線通信を用いたコード照合が成立したことに基づいて前記車両の制御を許可する車両用認証システムに用いられ、
    コード照合を要求するリクエスト信号を送信させる前記車載装置から送信される前記リクエスト信号を受信する受信部(22)と、
    前記リクエスト信号に対する応答信号を送信する返信部(23)と、
    前記返信部で前記応答信号を送信する場合に、可聴域の所定音も出力する音出力部(27)とを備える携帯機。
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