JP2017122374A - 認証システム、及び携帯機 - Google Patents

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Abstract

【課題】無線通信を利用した不正な認証に対するセキュリティ性をより高める。
【解決手段】携帯機2は、BCMから送信されるLF信号の受信電圧を用いてLF送信アンテナ6のQ値を推定するQ値推定部217と、Q値推定部217で推定したQ値と、LF送信アンテナ6のQ値の期待値とが一致するか否かによって不正の有無を決定する不正決定部221とを備え、不正決定部221で不正無しと決定するとともにコード照合部213でのコード照合が成立した場合に、RFドライバ24からBCMへレスポンス信号を返信する一方、不正決定部221で不正有りと決定した場合には、RFドライバ24からレスポンス信号を返信しない。
【選択図】図4

Description

本発明は、ユーザに携行される携帯機と車載装置との間で無線通信を利用した認証を実施する認証システム、及びその認証システムに含まれる携帯機に関するものである。
従来、車載装置と電子キーといった携帯機との間で無線通信によるコード照合が成立したことに基づいて、車両ドアの施解錠やエンジン始動等の車両制御を可能にする認証システムが知られている。この無線通信が可能となる距離範囲は、車両周辺の近距離に制限されているので、通常、無線通信を利用した認証は、携帯機が車両の近傍に位置する場合に限って可能となる。
また、認証システムでは、セキュリティ性を高めるために種々の工夫がなされている。例えば、特許文献1では、認証に用いる平文として、値が毎回変化するローリングコードを用いている。
特開2010−185186号公報
しかしながら、認証システムでは、悪意を持った第三者が、中継器を用いて携帯機と車載装置との通信を間接的に実現させることで認証を成立させるリレーアタックが懸念されている。リレーアタックでは、正規のユーザが意図しないにも関わらず、認証を成立させて車両ドアの解錠やエンジン始動等の車両制御を可能にしてしまう。
本発明は、上記従来の問題点に鑑みなされたものであって、その目的は、無線通信を利用した不正な認証に対するセキュリティ性をより高める認証システム、及び携帯機を提供することにある。
上記目的は独立請求項に記載の特徴の組み合わせにより達成され、また、下位請求項は、発明の更なる有利な具体例を規定する。特許請求の範囲に記載した括弧内の符号は、一つの態様として後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
上記目的を達成するために、本発明の認証システムは、車両で用いられるとともに、送信アンテナ(6)を介した近距離無線通信によって信号を送信させる送信部(32)を備える車載装置(3)と、ユーザに携帯されるとともに、受信アンテナ(23)を介して車載装置から送信される信号を受信する受信部(22)と、応答信号を返信する返信部(24)とを備える携帯機(2)とを含み、車載装置は、返信部から送信される応答信号に含まれる、携帯機を識別する識別コードを用いたコード照合によって認証を行う認証部(31)をさらに備える認証システムであって、携帯機は、車載装置から送信される信号を用いて、送信アンテナのQ値を推定する推定部(217,217a)と、推定部で推定したQ値と、送信アンテナのQ値について期待される期待値とを比較することで、不正の有無を決定する不正決定部(221,221a)とを備え、不正決定部で不正無しと決定したことをもとに、返信部から応答信号を返信する一方、不正決定部で不正有りと決定した場合には、返信部から応答信号を返信しない。
また、上記目的を達成するために、本発明の携帯機は、車両で用いられる車載装置(3)とユーザに携帯される携帯機(2)との間での近距離無線通信を用いたコード照合によって認証を行う認証システム(1)に用いられ、車載装置から送信アンテナ(6)を介して送信される信号を、受信アンテナ(23)を介して受信する受信部(22)と、コード照合に用いられる、自機器を識別する識別コードを含む応答信号を送信する返信部(24)とを備える携帯機であって、車載装置から送信される信号を用いて、送信アンテナのQ値を推定する推定部(217)と、推定部で推定したQ値と、送信アンテナのQ値について期待される期待値とを比較することで、不正の有無を決定する不正決定部(221,221a)とを備え、不正決定部で不正無しと決定したことをもとに、返信部から応答信号を返信する一方、不正決定部で不正有りと決定した場合には、返信部から応答信号を返信しない。
これによれば、車載装置から送信される信号を用いて推定した車載装置の送信アンテナのQ値と、送信アンテナのQ値についての期待値とを比較することで、不正の有無を判定する。よって、送信アンテナのQ値という送信アンテナのアナログ特性から不正の有無を判定できる。リレーアタックで用いる中継器によって送信アンテナのアナログ特性を再現することは、送信アンテナから送信されるデジタルデータを再現するよりも困難である。従って、無線通信を利用した不正な認証に対するセキュリティ性をより高めることが可能になる。
認証システム1の概略的な構成の一例を示す図である。 BCM3の概略的な構成の一例を示す図である。 LF送信アンテナ6のQ値を切り替える構成の一例について説明するための図である。 携帯機2の概略的な構成の一例を示す図である。 LF信号の受信電圧の時間変化の一例を示した図である。 High_Qで送信されたLF信号の受信電圧の波形とLow_Qで送信されたLF信号の受信電圧の波形との一例を示した図である。 携帯機2の主制御部21での認証関連処理の流れの一例を示すフローチャートである。 変形例1の構成による効果について説明するための図である。 携帯機2aの概略的な構成の一例を示す図である。 携帯機2aの主制御部21aでの認証関連処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図面を参照しながら、開示のための複数の実施形態や変形例を説明する。なお、説明の便宜上、複数の実施形態や変形例の間において、それまでの説明に用いた図に示した部分と同一の機能を有する部分については、同一の符号を付し、その説明を省略する場合がある。同一の符号を付した部分については、他の実施形態や変形例における説明を参照することができる。
(実施形態1)
<認証システム1の概略構成>
以下、本発明の実施形態1について図面を用いて説明する。図1に示す認証システム1は、ユーザに携帯される電子キーとしての携帯機2と、車両HVで用いられるBCM(Body Control Module)3とを含んでいる。
認証システム1では、携帯機2とBCM3との間で無線通信によってコード照合を行い、無線通信を介したコード照合による認証が成立した場合に、車両ドアの施解錠及び/又はエンジン始動を許可する。
<BCM3の詳細構成>
次に、図2を用いて、BCM3の概略的な構成の一例について説明を行う。図2に示すように、BCM3は、ボデーECU4及びパワーユニット制御ECU5と接続されている。一例としては、車載LANによってボデーECU4及びパワーユニット制御ECU5とBCM3とを接続すればよい。このBCM3が請求項の車載装置に相当する。
ボデーECU4は、車両HVの各車両ドアの施解錠を制御するための駆動信号を各車両ドアに設けられたドアロックモータに出力することで、各車両ドアの施解錠を行う。また、ボデーECU4には、各車両ドアのアウタードアハンドルに設けられたタッチセンサが接続されており、各車両ドアのアウタードアハンドルがユーザに触れられたことを検出する。
パワーユニット制御ECU5は、車両HVの走行駆動源を制御する。走行駆動源としては、エンジン、モータ等がある。パワーユニット制御ECU5は、BCM3から走行駆動源の始動許可信号を取得すると、走行駆動源を始動できる始動待機状態とする。例えば、走行駆動源がエンジンの場合を例に挙げると、スタータモータなどが始動できる状態であるエンジン始動待機状態とする。
また、図2に示すように、BCM3は、主制御部31、LFドライバ32、RF受信部33を備えている。
LFドライバ32には、LF帯の電波にて信号を送信するためのLF送信アンテナ6が接続されている。このLF送信アンテナ6が請求項の送信アンテナに相当する。LF帯の電波とは、長波若しくは超長波であって、例えば30kHz〜300kHzの周波数帯の電波である。また、LF送信アンテナ6からLF帯の電波で信号を送信できる範囲が、近距離無線通信が可能な近距離無線通信エリアにあたる。LF送信アンテナ6は、例えば車両HVのサイドドア近傍、トランク内、車室内等に複数配置される構成とすればよいが、以下では便宜上、そのうちの1つのLF送信アンテナ6を例に挙げて説明を行う。
LFドライバ32は、主制御部31から入力される信号をLF帯の電波にのせてLF送信アンテナ6から送信させる。このLFドライバ32が請求項の送信部に相当する。LF送信アンテナ6から送信させる信号を以降ではLF信号と呼ぶ。一例として、LF信号の送信周波数は135kHzであるものとする。LF信号には、スリープ状態にある携帯機2をウェークアップ状態に移行させるためのWake信号、車両HVを識別するための車両識別コードを含んだChallege信号等がある。車両識別コードは、車両HVに搭載されたBCM3の機器IDであってもよいし、車両HVの車両IDであってもよい。
また、LFドライバ32は、LF送信アンテナ6のQ値を切り替えて、LF信号を送信させることができる。ここで、図3を用いて、LF送信アンテナ6のQ値を切り替える構成の一例について説明を行う。
LF送信アンテナ6は、図3に示すような、コイルLと、コンデンサCと、抵抗R1及び/又は抵抗R2とからなる共振回路によって構成される。また、LF送信アンテナ6の回路には、LF送信アンテナ6の回路に抵抗R2を含ませるか否かを切り替えることができるスイッチ34が接続されている。LFドライバ32は、このスイッチ34を切り替えることで、LF送信アンテナ6の回路における抵抗を切り替え、LF送信アンテナ6のQ値を切り替える。つまり、LF送信アンテナ6の抵抗を段階的に増やすことで、LF送信アンテナ6のQ値が段階的に低くなるように切り替える。
ここでは、スイッチ34はBCM3に含まれるものとし、スイッチ34が請求項の切替部に相当するものとする。なお、スイッチ34がBCM3に含まれないものとし、LFドライバ32のうちの、スイッチ34の切り替えを指示する機能ブロックを、請求項の切替部に相当するものとしてもよい。
以降では、抵抗R2を含まないLF送信アンテナ6の状態(以下、High_Q)と、抵抗R2を含むLF送信アンテナ6の状態(以下、Low_Q)との2段階の切り替えがLFドライバ32によって行われるものとして説明を行う。Low_Qの状態では、High_Qの状態よりもLF送信アンテナ6の抵抗が増すので、High_Qの状態よりもLF送信アンテナ6のQ値が低くなる。
図2に戻って、RF受信部33には、UHF帯の電波にて携帯機2から送信されてくるレスポンス信号を受信するためのRF受信アンテナ7が接続されている。UHF帯の電波とは、例えば300MHz〜3GHzの周波数帯の電波である。携帯機2から送信されてくるレスポンス信号には、携帯機2を識別するための携帯識別コードが含まれている。
主制御部31は、揮発性メモリ、不揮発性メモリ、I/O、及びこれらを接続するバスを備え、不揮発性メモリに記憶された制御プログラムを実行することで各種の処理を実行する。なお、主制御部31が実行する機能の一部又は全部を、一つ或いは複数のIC等によりハードウェア的に構成してもよい。
主制御部31は、LFドライバ32を介してLF送信アンテナ6から、車両HVの車両識別コードを含むLF信号を送信させる。このLF信号の送信は、一例として、車両HVの駐車中に間欠的に行われるものとすればよい。主制御部31は、LF信号の送信を行わせる場合には、LFドライバ32に指示を行ってLF送信アンテナ6のQ値を切り替えさせ、切り替えた状態別に、LF信号を順次送信させる。
例えば、LF送信アンテナ6をHigh_QからLow_Qに切り替えさせ、High_QでのLF信号の送信に続き、Low_QでのLF信号の送信を行わせる。この切り替えのパターンは、認証システム1において予め固定されているものとする。なお、Low_QからHigh_Qに切り替えるパターンとしてもよいが、以降では、High_QからLow_Qに切り替えさせるパターンを例に挙げて説明を続ける。
また、主制御部31は、RF受信部33でRF受信アンテナ7を介してレスポンス信号を受信した場合に、このレスポンス信号に含まれる携帯識別コードと、不揮発性メモリに登録されている正規ユーザの携帯機2の携帯識別コードとのコード照合を行う。そして、両者が一致した場合に、認証が成立したものとする。一方、両者が一致しなかった場合には、認証は不成立とする。よって、この主制御部31が請求項の認証部に相当する。
主制御部31は、コード照合による認証が成立した場合には、車両ドアの施解錠を許可する信号をボデーECU4に送る。車両ドアの施解錠が許可された場合、ボデーECU4は、車両ドアのアウタードアハンドルに設けられたタッチセンサへの通電を開始させ、ユーザによるアウタードアハンドル操作を検出可能なスタンバイ状態となる。そして、ユーザがこのタッチセンサに触れたことをボデーECU4で検出した場合に、ボデーECU4が駆動信号をドアロックモータに出力し、車両ドアの施解錠を行う。
さらに、主制御部31は、コード照合による認証が成立した場合には、走行駆動源の始動許可信号をパワーユニット制御ECU5に送る。始動許可信号を取得したパワーユニット制御ECU5は、前述したようにして、走行駆動源を始動待機状態とする。コード照合による認証が不成立であった場合には、車両ドアの施解錠の許可も、走行駆動源の始動の許可も行われない。
<携帯機2の概略構成>
続いて、図4を用いて、携帯機2の概略的な構成について説明を行う。図4に示すように携帯機2は、主制御部21、LF受信部22、LF受信アンテナ23、RFドライバ24、及びRF送信アンテナ25を備えている。
LF受信部22は、BCM3からLF帯の電波にて送信されてくるLF信号を、LF受信アンテナ23を介して受信する。LF受信部22は、主制御部21に接続されており、LF受信アンテナ23にて受信したLF信号を主制御部21に出力する。また、LF受信部22は、LF受信アンテナ23にて受信するLF信号の受信電圧を逐次観測し、観測結果を主制御部21に逐次送る。このLF受信部22が請求項の受信部に相当し、LF受信アンテナ23が請求項の受信アンテナに相当する。
なお、LF受信部22は、LF信号から規定帯域外の周波数成分を除去するための高周波フィルタや、信号を増幅するローノイズアンプ等を備えていてもよい。また、アナログ信号からデジタル信号への変換処理や、復調処理、復号処理を実施してもよい。
RFドライバ24は、RF送信アンテナ25を介してBCM3へUHF帯の電波にてレスポンス信号を送信する。RFドライバ24は、主制御部21に接続されており、この主制御部21から出力されたレスポンス信号をRF送信アンテナ25から送信する。このRFドライバ24が請求項の返信部に相当し、レスポンス信号が請求項の応答信号に相当する。
主制御部21は、CPU、揮発性メモリ、不揮発性メモリ、I/O、及びこれらを接続するバスを備え、不揮発性メモリに記憶された制御プログラムを実行することで各種の処理を実行する。例えば、主制御部21は、BCM3から送信されるLF信号を用いた認証に関連する処理(以下、認証関連処理)等を実行する。なお、主制御部21が実行する機能の一部又は全部を、一つ或いは複数のIC等によりハードウェア的に構成してもよい。
<携帯機2の主制御部21の概略構成>
ここで、図5を用いて、携帯機2の主制御部21の概略的な構成について説明を行う。図5に示すように主制御部21は、コード取得部211、登録部212、コード照合部213、観測結果取得部214、ピーク電圧検出部215、ピーク電圧記憶部216、Q値推定部217、演算データ格納部218、差分算出部219、期待値格納部220、不正決定部221、及び送信処理部222を備えている。
コード取得部211は、LF受信アンテナ23を介してLF受信部22で受信したLF信号に車両識別コードが含まれていた場合に、この車両識別コードを取得する。登録部212は、電気的に書き換え可能な不揮発性メモリであって、正規ユーザの車両識別コードが登録されている。コード照合部213は、コード取得部211で取得した車両識別コードと、登録部212に登録されている正規ユーザの車両識別コードとの間でコード照合を行う。
観測結果取得部214は、LF受信部22で逐次観測するLF信号の受信電圧を逐次取得する。ピーク電圧検出部215は、観測結果取得部214で逐次取得するLF信号の受信電圧から、ピーク電圧を逐次検出する。ピーク電圧の検出は、周知の方法によって行う構成とすればよい。例えば、逐次取得する受信電圧が、その直前の一定時間当りの平均値に対して所定の閾値以上となったことに基づいてピーク電圧を検出すればよい。また、直前の一定時間当りの平均値に対する現在の受信電圧の比率が所定の閾値以上となった場合に、ピークを検出する構成としてもよい。ピーク電圧検出部215は、ピーク電圧を検出するごとに、時系列に沿ってそのピーク電圧をピーク電圧記憶部216に記憶する。ピーク電圧記憶部216としては、揮発性メモリを用いる構成とすればよい。
Q値推定部217は、ピーク電圧記憶部216に時系列に沿って逐次記憶されるピーク電圧をもとに、LF信号をLF受信部22で受信してからそのLF信号のピーク電圧が飽和するまでの時間(以下、飽和到達時間)tを求める。
ここで、図5を用いて、飽和到達時間tの求め方について説明を行う。図5は、LF信号の受信電圧の時間変化の一例を示した図である。図5の円で囲った部分がピーク電圧を示している。図5では、1回目のピーク電圧をV、2回目のピーク電圧をV、3回目のピーク電圧をVといったように表す。
Q値推定部217は、時系列に沿って逐次記憶されるピーク電圧を、時系列に沿った前後同士でそれぞれ比較する。図5の例では、VとVとを比較し、VとVとを比較する。そして、前後で比較した値の差が閾値以下となる状態が、例えば数回程度の所定回数続いた場合に、ピーク電圧が飽和したと判断する。ここで言うところの閾値とは、誤差程度の値であって任意に設定である。つまり、ピーク電圧がほぼ一致する状態が所定回数続いた場合にピーク電圧が飽和したと判断する。
Q値推定部217は、ピーク電圧が飽和したと判断した場合に、LF信号をLF受信部22で受信してから、ピーク電圧が飽和したと判断するまでにかかった時間を、飽和到達時間tとする。Q値推定部217は、例えば、LF信号の受信電圧が最初に規定値を越えた時点を、LF信号をLF受信部22で受信したタイミングとして、飽和到達時間tを求めればよい。また、Q値推定部217は、例えば、ピーク電圧の検出回数を経過時間に置き換えることで、飽和到達時間tを求める構成としてもよい。
飽和到達時間tを求めた後、Q値推定部217は、この飽和到達時間tと、LF受信アンテナ23のQ値と、LF信号の送信周波数とから、LF送信アンテナ6のQ値を推定する。一例としては、以下の(1)式で示す指数関数によりLF送信アンテナ6のQ値を算出することで、算出した値をLF送信アンテナ6のQ値と推定する構成とすればよい。(1)式のfがLF信号の送信周波数、tが飽和到達時間、QがLF送信アンテナ6のQ値、QがLF受信アンテナ23のQ値を示している。
Figure 2017122374
LF信号の送信周波数については、演算データ格納部218に予め格納した値をQ値推定部217が読み出すことで、LF送信アンテナ6のQ値の推定に用いる構成とすればよい。LF受信アンテナ23のQ値については、一定であるものとして演算データ格納部218に予め格納した値をQ値推定部217が読み出すことで、LF送信アンテナ6のQ値の推定に用いる構成とすればよい。演算データ格納部218としては、不揮発性メモリを用いる構成とすればよい。
また、Q値推定部217は、LF送信アンテナ6のQ値を切り替えてBCM3から順次送信されてくるLF信号をそれぞれ用いて、Q値の切り替え別にLF送信アンテナ6のQ値をそれぞれ推定する。このQ値推定部217が請求項の推定部に相当する。
本実施形態の例では、High_Qで送信されたLF信号を用いてLF送信アンテナ6のQ値を推定した後、Low_Qで送信されたLF信号を用いてLF送信アンテナ6のQ値を推定することになる。図6に示すように、High_Qで送信されたLF信号の受信電圧の波形と、Low_Qで送信されたLF信号の受信電圧の波形とでは、受信波形の立ち上りの早さが異なる。よって、BCM3から順次送信されてくるLF信号を用いた場合であっても、飽和到達時間tを用いることで、High_QとLow_QとのLF送信アンテナ6のQ値をQ値推定部217でそれぞれ推定できる。
なお、Q値推定部217は、ピーク電圧が飽和したと判断した後に受信電圧が前述の規定値以下となった場合に、ピーク電圧記憶部216に記憶されているピーク電圧を消去させることで、順次送信されてくるLF信号別にLF送信アンテナ6のQ値を推定できるようにすればよい。
差分算出部219は、LF送信アンテナ6のQ値を切り替えてBCM3から順次送信されてくるLF信号のそれぞれについてQ値推定部217で推定したLF送信アンテナ6のQ値(以下、推定Q値)の差分を算出する。本実施形態の例では、High_Qで送信されたLF信号についての推定Q値から、Low_Qで送信されたLF信号についての推定Q値を差し引いて差分を算出する。
期待値格納部220は、不揮発性のメモリであって、差分算出部219で算出する差分の期待値が予め格納されている。この期待値は、例えば、LF送信アンテナ6を構成するコイルのインダクタンス及び抵抗と、LF信号の送信周波数とから算出すればよい。本実施形態の例では、High_Qの状態のLF送信アンテナ6のQ値を、図3で示すコイルLのインダクタンスと、抵抗R1と、LF信号の送信周波数とから算出する。また、Low_Qの状態のLF送信アンテナ6のQ値を、図3で示すコイルLのインダクタンスと、抵抗R1及びR2と、LF信号の送信周波数とから算出する。そして、High_Qの状態のLF送信アンテナ6のQ値からLow_Qの状態のLF送信アンテナ6のQ値を差し引いて、期待値を算出する。
不正決定部221は、差分算出部219で算出した推定Q値の差分と、期待値格納部220に格納されている期待値とが一致するか否か判定する。一例として、両者の差が誤差程度の範囲内である場合には、一致すると判定すればよい。そして、一致すると判定した場合には不正無しと決定し、一致しないと判定した場合には不正有りと決定する。
送信処理部222は、コード照合部213でコード照合が成立した場合であって、且つ、不正決定部221で不正無しと決定した場合に、自機器を識別するための携帯識別コードを含んだレスポンス信号をRFドライバ24から返信させる。送信処理部222は、コード照合部213でコード照合が成立しなかった場合、及び不正決定部221で不正有りと決定した場合には、レスポンス信号をRFドライバ24から返信させない。これにより、コード照合部213でコード照合が成立しなかった場合、及び不正決定部221で不正有りと決定した場合には、BCM3においてレスポンス信号に含まれる携帯識別コードを用いたコード照合による認証が行われなくなる。
<主制御部21での認証関連処理>
ここで、図7のフローチャートを用いて、携帯機2の主制御部21での認証関連処理の流れの一例について説明を行う。図7のフローチャートは、一例として、携帯機2がウェークアップ状態に移行したときに開始される構成とすればよい。
まず、ステップS1では、観測結果取得部214で取得したLF信号の受信電圧が規定値を越えた場合(S1でYES)には、ステップS3に移る。一方、規定値を越えていない場合(S1でNO)には、ステップS2に移る。ここで言うところの規定値とは、ノイズでなくLF信号を受信したと言える程度の値とすればよい。
S1でLF信号の受信電圧が規定値を越えていない場合のステップS2では、図7のフローチャートを開始してからの経過時間が所定時間に達してタイムアウトとなった場合(S2でYES)には、認証関連処理を終了する。一方、タイムアウトとなっていない場合(S2でNO)には、S1に戻って処理を繰り返す。
ここで言うところの所定時間は、任意に設定可能である。例えば、携帯機2がウェークアップ状態に移行してから、LF送信アンテナ6のQ値を切り替えてBCM3から順次送信されてくるLF信号のそれぞれを受信するまでにかかると想定される時間よりも長い時間とすればよい。また、経過時間はタイマ回路等でカウントすればよい。
S1でLF信号の受信電圧が規定値を越えた場合のステップS3では、ピーク電圧検出部215が、観測結果取得部214で取得したLF信号の受信電圧から、ピーク電圧を検出する。ステップS4では、ピーク電圧検出部215が、検出したピーク電圧を時系列に沿ってピーク電圧記憶部216に記憶する。
ステップS5では、Q値推定部217が、時系列に沿って逐次ピーク電圧記憶部216に記憶される、時系列に沿った前後同士のピーク電圧の差が閾値以下となる状態が所定回数続いた場合に、ピーク電圧が飽和したと判断する。一方、時系列に沿った前後同士のピーク電圧の差が閾値以下となる状態が所定回数までは続いていない場合には、ピーク電圧が飽和していないと判断する。ピーク電圧記憶部216に記憶されるピーク電圧の数が、上述の所定回数分に満たない場合にも、ピーク電圧が飽和していないと判断する。そして、ピーク電圧が飽和したと判断した場合(S5でYES)には、Q値推定部217が飽和到達時間tを求め、ステップS6移る。一方、ピーク電圧が飽和していないと判断した場合(S5でNO)には、S3に戻って処理を繰り返す。
ステップS6では、Q値推定部217が、飽和到達時間tと、LF受信アンテナ23のQ値と、LF信号の送信周波数とから、前述の(1)式を用いて、LF送信アンテナ6のQ値を推定する。
ステップS7では、LF送信アンテナ6のQ値を切り替えてBCM3から順次送信されてくる予定の全LF信号について、LF送信アンテナ6のQ値を推定した場合(S7でYES)には、ステップS8に移る。一方、この全LF信号のうちの一部でもLF送信アンテナ6のQ値を推定できていない場合(S7でNO)には、S1に戻り、残りのLF信号についての処理を繰り返す。
LF送信アンテナ6のQ値を切り替えてBCM3から順次送信されてくる予定の全LF信号の数は、主制御部21の不揮発性メモリに予め格納されているか、認証関連処理を実行するプログラムに予め組み込まれているものとする。本実施形態では、LF送信アンテナ6をHigh_QからLow_Qに切り替えさせるパターンであるので、全LF信号は「2」となる。
ステップS8では、差分算出部219が、BCM3から順次送信されてくるLF信号のそれぞれについてQ値推定部217で推定したLF送信アンテナ6の推定Q値の差分を算出する。ステップS9では、不正決定部221が、差分算出部219で算出した推定Q値の差分と、期待値格納部220に格納されている期待値とが一致するか否か判定する。そして、一致すると判定した場合(S9でYES)には、ステップS10に移る。一方、一致しないと判定した場合(S9でNO)には、ステップS12に移る。
ステップS10では、コード照合部213でのコード照合が成立する場合(S10でYES)には、ステップS11に移る。一方、コード照合部213でのコード照合が成立しない場合(S10でNO)には、ステップS12に移る。コード照合に関する処理は、図7のフローチャートで示す認証関連処理と並行して実行されていてもよいし、認証関連処理に組み込まれていてもよい。
ステップS11では、送信処理部222が、携帯識別コードを含んだレスポンス信号をRFドライバ24から返信させる。S9で一致しないと判定した場合、若しくはS10でコード照合が成立しない場合のステップS12では、送信処理部222が、レスポンス信号をRFドライバ24から返信させない。
<実施形態1のまとめ>
実施形態1の構成によれば、LF送信アンテナ6のQ値という送信アンテナのアナログ特性から不正の有無を判定できる。リレーアタックで用いる中継器によってLF送信アンテナ6のアナログ特性を再現することは、LF送信アンテナ6から送信される車両識別コード等のデジタルデータを再現するよりも困難である。従って、無線通信を利用した不正な認証に対するセキュリティ性をより高めることが可能になる。
また、実施形態1の構成によれば、LF送信アンテナ6のQ値を可変にし、切り替わるLF送信アンテナ6の推定Q値の差分といった、動的に変化する特性からも不正の有無を判定できる。リレーアタックで用いる中継器によって、Q値が可変であるLF送信アンテナ6のアナログ特性の動的な変化を再現することは、非常に困難である。従って、無線通信を利用した不正な認証に対するセキュリティ性をさらに高めることが可能になる。
(変形例1)
LF送信アンテナ6に含まれる抵抗の大きさを段階的に切り替えることで、LF送信アンテナ6のQ値を切り替えてLF信号を順次送信させる場合に、順次送信させるLF信号のそれぞれがLF受信アンテナ23に誘起する誘起電圧が一定となるように、LF送信アンテナ6の送信電流を調整する構成(以下、変形例1)とすることが好ましい。
一例としては、LF送信アンテナ6のQ値を低く切り替えるほど、切り替わるQ値の比に応じて、LFドライバ32でLF送信アンテナ6の送信電流を増大させればよい。また、LF受信アンテナ23に誘起する誘起電圧が一定となる送信電流は、計算によって求めた値を用いてもよいし、実験によって求めた値を用いてもよい。
ここで、図8を用いて、変形例1の構成による効果についての説明を行う。変形例1の構成を採用しない場合(図8のA参照)には、LF送信アンテナ6がHigh_Qの状態に比べ、LF送信アンテナ6がLow_Qの状態におけるLF受信アンテナ23での誘起電圧が低くなってしまう。これにより、LF送信アンテナ6とLF受信アンテナ23との間でのLF信号の通信範囲が狭くなってしまうと考えられる。
これに対して、変形例1の構成を採用する場合(図8のB参照)には、LF送信アンテナ6がLow_Qの状態におけるLF受信アンテナ23での誘起電圧を、LF送信アンテナ6がHigh_Qの状態におけるLF受信アンテナ23での誘起電圧と同程度まで高めることができる。これにより、LF送信アンテナ6とLF受信アンテナ23との間でのLF信号の通信範囲が狭くならずに済む。
(変形例2)
実施形態1では、LF送信アンテナ6のQ値を2段階に切り替える構成を示したが、必ずしもこれに限らない。例えば、LF送信アンテナ6に含まれる抵抗の大きさを段階的に切り替えることで、LF送信アンテナ6のQ値を3段階以上に切り替える構成(以下、変形例2)としてもよい。
変形例2の構成を採用する場合、LF送信アンテナ6のQ値の切り換わりごとに、切り替わり前後の推定Q値の差分を算出すればよい。LF送信アンテナ6のQ値を3段階に切り替えながらLF信号を3度に渡って送信させる場合には、1番目のLF信号と2番目のLF信号とについての推定Q値の差分と、2番目のLF信号と3番目のLF信号とについての推定Q値の差分とを算出することになる。
そして、それぞれの推定Q値の差分と、それぞれの差分について予め期待値格納部220に格納しておいた期待値とを不正決定部221が比較し、いずれも一致すると判定した場合に、不正無しと決定する構成とすればよい。
(変形例3)
実施形態1では、LF送信アンテナ6をHigh_QからLow_Qに切り替えながらLF信号を2度にわたって送信させる構成を示したが、必ずしもこれに限らない。例えば、実施形態1と異なるパターンでLF送信アンテナ6のQ値を切り替えて、LF送信アンテナ6に含まれる抵抗の大きさを段階的に切り替えながら、LF信号を3度以上にわたって送信させる構成(以下、変形例3)としてもよい。一例としては、LF送信アンテナ6をHigh_QからLow_Q、Low_QからHigh_Qに切り替えながらLF信号を3度にわたって送信させる構成としてもよい。
変形例3の構成を採用する場合にも、変形例2で述べたのと同様に、LF送信アンテナ6のQ値の切り換わりごとに、切り替わり前後の推定Q値の差分を算出する構成とすればよい。そして、それぞれの推定Q値の差分と、それぞれの差分についての期待値とがいずれも一致すると判定した場合に、不正無しと決定する構成とすればよい。
(実施形態2)
実施形態1では、LF送信アンテナ6のQ値を切り替えてBCM3からLF信号を順次送信する構成を示したが、必ずしもこれに限らない。例えば、LF送信アンテナ6のQ値を切り替えない構成(以下、実施形態2)としてもよい。
実施形態2の認証システム1は、BCM3でLF送信アンテナ6のQ値を切り替えない点と、携帯機2の代わりに携帯機2aを含む点を除けば、実施形態1の認証システム1と同様である。
BCM3でLF送信アンテナ6のQ値を切り替えない構成は、LF送信アンテナ6とLFドライバ32とを、スイッチ34を介さずに接続するとともに、LF送信アンテナ6の回路から前述の抵抗R2を除くことで実現すればよい。この場合、LF送信アンテナ6は、実施形態1のHigh_Qの状態が維持されることになる。
続いて、図9を用いて、携帯機2aの概略的な構成について説明を行う。携帯機2aは、図9に示すように、主制御部21の代わりに主制御部21aを備える点を除けば、実施形態1の携帯機2と同様である。主制御部21aは、差分算出部219を備えない点と、Q値推定部217、期待値格納部220、不正決定部221、及び送信処理部222の代わりにQ値推定部217a、期待値格納部220a、不正決定部221a、及び送信処理部222aを備える点とを除けば、実施形態1の主制御部21と同様である。
Q値推定部217aは、LF送信アンテナ6のQ値を切り替えない構成としたことに伴って、Q値を推定する対象となるLF信号が減った点を除けば、実施形態1のQ値推定部217と同様である。よって、このQ値推定部217aも請求項の推定部に相当する。
期待値格納部220aは、不揮発性のメモリであって、Q値推定部217aで推定するQ値の期待値が予め格納されている。この期待値は、例えば、LF送信アンテナ6を構成するコイルのインダクタンス及び抵抗と、LF信号の送信周波数とから算出すればよい。
不正決定部221aは、Q値推定部217aで推定したQ値(つまり、推定Q値)と、期待値格納部220aに格納されている期待値とが一致するか否か判定する。一例として、両者の差が誤差程度の範囲内である場合には、一致すると判定すればよい。そして、一致すると判定した場合には不正無しと決定し、一致しないと判定した場合には不正有りと決定する。
送信処理部222aは、コード照合部213でコード照合が成立した場合であって、且つ、不正決定部221aで不正無しと決定した場合に、自機器を識別するための携帯識別コードを含んだレスポンス信号をRFドライバ24から返信させる。送信処理部222aは、コード照合部213でコード照合が成立しなかった場合、及び不正決定部221aで不正有りと決定した場合には、レスポンス信号をRFドライバ24から返信させない。
続いて、図10のフローチャートを用いて、携帯機2aの主制御部21aでの認証関連処理の流れの一例について説明を行う。図10のフローチャートは、一例として、携帯機2がウェークアップ状態に移行したときに開始される構成とすればよい。
ステップS21〜ステップS26までの処理は、実施形態1のS1〜S6までの処理と同様である。なお、ステップS22では、図10のフローチャートを開始してからの経過時間が所定時間に達してタイムアウトとなった場合(S22でYES)には、認証関連処理を終了する。一方、タイムアウトとなっていない場合(S22でNO)には、S21に戻って処理を繰り返す。ここで言うところの所定時間は、任意に設定可能であって、例えば、携帯機2がウェークアップ状態に移行してからLF信号を受信するまでにかかると想定される時間よりも長い時間とすればよい。
ステップS27では、不正決定部221aが、Q値推定部217aで推定した推定Q値と、期待値格納部220aに格納されている期待値とが一致するか否か判定する。そして、一致すると判定した場合(S27でYES)には、ステップS28に移る。一方、一致しないと判定した場合(S27でNO)には、ステップS30に移る。ステップS28〜ステップS30までの処理は、実施形態1のS10〜S12までの処理と同様である。
実施形態2の構成によっても、LF送信アンテナ6のQ値という送信アンテナのアナログ特性から不正の有無を判定できるので、無線通信を利用した不正な認証に対するセキュリティ性をより高めることが可能になる。
なお、本発明は、上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
1 認証システム、2,2a 携帯機、3 BCM(車載装置)、6 LF送信アンテナ(送信アンテナ)、21 主制御部、22 LF受信部(受信部)、23 LF受信アンテナ(受信アンテナ)、24 RFドライバ(返信部)、31 主制御部(認証部)、32 LFドライバ(送信部)、34 スイッチ(切替部)、217,217a Q値推定部(推定部)、221,221a 不正決定部

Claims (6)

  1. 車両で用いられるとともに、送信アンテナ(6)を介した近距離無線通信によって信号を送信させる送信部(32)を備える車載装置(3)と、
    ユーザに携帯されるとともに、受信アンテナ(23)を介して前記車載装置から送信される信号を受信する受信部(22)と、応答信号を返信する返信部(24)とを備える携帯機(2)とを含み、
    前記車載装置は、
    前記返信部から送信される前記応答信号に含まれる、前記携帯機を識別する識別コードを用いたコード照合によって認証を行う認証部(31)をさらに備える認証システムであって、
    前記携帯機は、
    前記車載装置から送信される信号を用いて、前記送信アンテナのQ値を推定する推定部(217,217a)と、
    前記推定部で推定したQ値と、前記送信アンテナのQ値について期待される期待値とを比較することで、不正の有無を決定する不正決定部(221,221a)とを備え、
    前記不正決定部で不正無しと決定したことをもとに、前記返信部から前記応答信号を返信する一方、前記不正決定部で不正有りと決定した場合には、前記返信部から前記応答信号を返信しない認証システム。
  2. 請求項1において、
    前記不正決定部(221a)は、前記推定部で推定したQ値と、前記送信アンテナのQ値の前記期待値とが一致するか否かを判定し、一致すると判定した場合に不正無しと決定する一方、一致しないと判定した場合に不正有りと決定する認証システム。
  3. 請求項1において、
    前記車載装置は、
    前記送信アンテナのQ値を切り替える切替部(34)をさらに備え、
    前記送信部は、前記切替部での切り替え別に、前記送信アンテナを介した無線通信によって信号を順次送信させ、
    前記携帯機の前記推定部は、前記車載装置から順次送信される、前記切替部での切り替え別の信号をそれぞれ用いて、前記切替部での切り替え別の前記送信アンテナのQ値をそれぞれ推定し、
    前記不正決定部(221)は、前記推定部で推定した前記切替部での切り替え別の前記送信アンテナのQ値の差分と、前記切替部での切り替え別の前記送信アンテナのQ値の差分の前記期待値とが一致するか否かを判定し、一致すると判定した場合に不正無しと決定する一方、一致しないと判定した場合に不正有りと決定する認証システム。
  4. 請求項3において、
    前記送信部は、前記切替部での切り替え別に、前記送信アンテナを介した無線通信によって信号を順次送信させる場合に、順次送信させる信号のそれぞれが前記受信アンテナに誘起する誘起電圧が一定となるように、前記送信アンテナの送信電流を調整する認証システム。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項において、
    前記推定部は、前記車載装置から送信される信号の受信を前記受信部で開始してからその信号の受信電圧が飽和するまでの時間と、前記受信アンテナのQ値と、前記車載装置から送信される信号の送信周波数とから、前記送信アンテナのQ値を推定する認証システム。
  6. 車両で用いられる車載装置(3)とユーザに携帯される携帯機(2)との間での近距離無線通信を用いたコード照合によって認証を行う認証システム(1)に用いられ、前記車載装置から送信アンテナ(6)を介して送信される信号を、受信アンテナ(23)を介して受信する受信部(22)と、前記コード照合に用いられる、自機器を識別する識別コードを含む応答信号を送信する返信部(24)とを備える携帯機であって、
    前記車載装置から送信される信号を用いて、前記送信アンテナのQ値を推定する推定部(217)と、
    前記推定部で推定したQ値と、前記送信アンテナのQ値について期待される期待値とを比較することで、不正の有無を決定する不正決定部(221,221a)とを備え、
    前記不正決定部で不正無しと決定したことをもとに、前記返信部から前記応答信号を返信する一方、前記不正決定部で不正有りと決定した場合には、前記返信部から前記応答信号を返信しない携帯機。
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