JP2011098558A - マグネットホルダー - Google Patents

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Abstract

【課題】 メモ用紙5等をマグネット4で壁面6に吸着させて挟持するとともに、挟持されたメモ用紙5等を取り外す際に、多方向に片手でメモ用紙5等を取り出すことができ、且つメモ用紙5等にスジが付かないように取り外すことができる多様な使用方法を有するマグネットホルダー1を提供する。
【解決手段】 メモ用紙5等をマグネット4で壁面に吸着させて挟持するマグネットホルダー1であって、半球形状又は半円柱形状に形成された本体部2の平面側に突起部3を設け、該本体部2又は突起部3のいずれか一方又は両方にマグネット4を埋設してなる。
【選択図】図2

Description

本発明は、メモ用紙等をマグネットで壁面に吸着させて挟持するとともに、挟持されたメモ用紙等を取り外す際に、多方向に片手で容易にメモ用紙等を着脱することができ、且つ多様な使用方法を提供できるマグネットホルダー及びそれを用いた一対のマグネットホルダーに関する。
従来、マグネットホルダー本体のほぼ中心位置にマグネットを固定して配置されたマグネットホルダー等が市販されているが、当該マグネットホルダーによって壁面等に挟持されたメモ用紙等を取り外す際には、マグネットホルダー本体が脱落しないように、片手でマグネットホルダー本体を保持した後、もう一方の手でメモ用紙等を取り外す必要があった。
また、当該マグネットホルダーを利用してメモ用紙等を壁面に挟持する際には、一旦マグネットホルダーを壁面から取り外した後、壁面にメモ用紙等を添えてからマグネットホルダーを利用して挟持する必要があった。
このような問題を鑑みて、片手でマグネットホルダー本体を保持せずとも容易にメモ用紙等を取り外すことができ、且つ片手で容易にメモ用紙等を壁面に挟持することができるマグネットホルダーが提供されている。
例えば、本願出願人により、球形状で形成されたホルダー本体に空間部が設けられ、前記空間部に誘導可能なマグネットが内包されてなるマグネットホルダーが提供されている(特許文献1)。
また、中空半球体の内部に、永久磁石片或いは強磁性部材片を遊動自在に封入して構成した紙片保定具が提供されている(特許文献2)。
特開平09−311629号公報 特許第4281021号公報
しかしながら、特許文献1に記載のマグネットホルダーでは、ホルダー本体が球状に形成されているので、例えば、該マグネットホルダーをホワイトボードや壁面等に吸着させた場合に、ホワイトボードから水平方向への厚みがあるので、市販されている皿形状のマグネットホルダーに比べて場所を取るため、歩行者に接触して壁面等から落下してしまう等の問題があった。
また、特許文献2に記載の紙片保定具では、マグネットホルダー本体が半球形状に構成されてはいるものの、球状面側でしかメモ用紙等を壁面等に挟時することができないため、使用用途が限られていた。
そこで、本発明は、壁面等に吸着してもスペース的に邪魔にならず、片手で容易にメモ用紙等の着脱ができ、さらに使用方法が多様なマグネットホルダー及びそれを用いた一対のマグネットホルダーを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は次のように構成した。すなわち、請求項1に記載のマグネットホルダーは、メモ用紙等をマグネットで壁面に吸着させて挟持するマグネットホルダーであって、半球形状又は半円柱形状に形成された本体部の平面側に突起部を設け、該本体部又は突起部のいずれか一方又は両方にマグネットを埋設してなることを特徴としている。
また、請求項2に記載のマグネットホルダーは、前記突起部の先端面がすり鉢状に陥没してなることを特徴としている。
さらに、請求項3に記載の一対のマグネットホルダーは、請求項1又は請求項2のいずれかのマグネットホルダーを重ねて配置する一対のマグネットホルダーであって、該両マグネットホルダーの本体部の球状面側を対面させて当接し、両マグネットホルダーを夫々の球状面側の頂点で磁着してなることを特徴としている。
本発明に係る請求項1に記載のマグネットホルダーによれば、半球状にしたことにより、スペース的に邪魔にならない。また、マグネットホルダーを壁面に吸着させた状態のまま、片手で容易にメモ用紙等を挟持することができる。半球状の本体部の平面部分に突起部を設けたことにより、多様な方法で本発明に係るマグネットホルダーを使用することができる。
また、請求項2に記載のマグネットホルダーによれば、突起部の先端面をすり鉢状に陥没させたことにより、複数のマグネットホルダーを重ねて使用する際に、すなわち、一方のマグネットホルダーの突起部ともう一方のマグネットホルダーの本体部球面状側とを当接する際に、本体部球面上側の頂点部が突起部の陥没部分に嵌まり込んで容易に複数のマグネットホルダーを重ねることができる。具体的な使用方法は、以下の実施例にて記述する。
さらに、請求項3に記載の一対のマグネットホルダーによれば、一対のマグネットホルダーに対して、相互に磁着した球状面の頂点方向に下方からメモ用紙等を差し込むようにして一対のマグネットホルダー間に挟持すれば、メモ用紙等を片手で容易に取付けることができる。逆に、一対のマグネットホルダー間に取り付けたメモ用紙等を取り外す際には、メモ用紙等を真下方向に引張することによって片手で容易に取り外すことができる。
本発明に係るマグネットホルダーの右側面図及び正面図である。 該マグネットホルダーの使用状態を示す図である。 メモ用紙を取り外す過程を説明する図である。 該マグネットホルダーが多方向に転動可能な様子を説明する図である。 メモ用紙を挟み込む様子を示す図である。 メモ用紙を片手で把持する様子を示す図である。 該マグネットホルダーの他の実施例を示す図である。 他の実施例を示す図である。 他の実施例を示す図である。 他の実施例を示す図である。 他の実施例を示す図である。 他の実施例を示す断面図である。 他の実施例を示す図である。 他の実施例を示す図である。
以下、図面に基づいて本発明を具体的に説明する。図1において、(a)は本発明に係るマグネットホルダー1の右側面図であり、(b)は本発明に係るマグネットホルダーの正面図である。本発明に係るマグネットホルダー1は、本体部2が半球形状で形成され、該ホルダー本体2の平面側中央に突起部3を設け、本体部2及び突起部3に掛けてマグネット4を埋設して構成される。マグネット4は、本体部2及び突起部3のいずれか一方か、或いは両方に埋設され、対象物に的確に磁着する磁力が確保できればどちらでもよい。なお、ここでは、本体部2及び突起部3に亘って、1つのマグネット4が埋設されている。
本体部2及び突起部3は、セルロイドやポリエチレン等の合成樹脂、ゴム等の弾性素材、木製、セラミック製又は金属等で構成され、平面及び球状面を有する半球形状に形成される。また、本体部2は、一般的に市販されているマグネットホルダー程度の大きさ、すなわち直径約30mm程度、幅約10mm程度で形成される。
但し、本体部2及び突起部3は、その使用用途によっては、例えば、カレンダー又はポスター等の比較的大サイズの用紙を壁面に挟持する場合、逆に電話のメモ用紙のように比較的小サイズの用紙を壁面に挟持する場合には、その用紙サイズに適合して大きさを変更してもよく、一定の大きさに限定されるものではない。なお、本体2部が小型化される程、メモ用紙等を挟持する際の省スペース化を図ることができる。
マグネット4は、本体部2の平面側の面積に対して、約1/2以下の面積の略円形状で形成され、該平面側の中央付近から突起部3の内部に掛けて埋設される。マグネット4の磁力の強弱は、例えば、厚手の用紙又はクリップ等で綴じた用紙等の挟持等、その使用用途によって任意に、且つ磁気吸着力を維持できる程度に選択すればよい。
図2は、マグネットホルダー1及び壁面6の間にメモ用紙5が挟持された状態を示す図である。マグネットホルダー1は、本体部2及び突起部3に埋設されたマグネット4が本体部2によって磁気力が遮断されることなく、メモ用紙5を本体部2の球状面側と壁面6との間で挟持している。ここで、壁面6は、黒板、ホワイトボード、掲示板又は冷蔵庫の側面等、マグネット4が吸着することのできるものである。
図3は、マグネットホルダー1及び壁面6により挟持されたメモ用紙5を取り外す過程を示す図である。メモ用紙5を取り外すには、片手でメモ用紙5の下端を把持し手前方向に引張すればよく、マグネットホルダー1は、引張されたメモ用紙5により揚送されるが如く、メモ用紙5の表面上を摺動しながら上方向に移動する。そして、メモ用紙5の上端がマグネットホルダー1及び壁面6による挟持から開放されるまで、継続してメモ用紙5を手前方向に引張することにより、マグネットホルダー1及び壁面6により挟持されたメモ用紙5を取り外すことができる。
この時、マグネット4は、壁面6への吸着状態を維持するために、マグネットホルダー1が壁面6から脱落することはなく、また、マグネットホルダー1及び壁面6により挟持されたメモ用紙5を取り外す際には、本体部2の滑らかな球状面側と“点”接触しながら、メモ用紙5の表面上を上方向に摺動するのみであるため、マグネットホルダー1及びメモ用紙5の接点で擦れ合わず、メモ用紙5の表面にスジが付くことはない。なお、本体部2を合成樹脂等又は金属等で構成した場合には、ゴム等の弾性素材で構成した場合に比して、摩擦力が弱いため、マグネットホルダー1は、メモ用紙5上をよりスムーズに摺動することができることから、メモ用紙5との接地点でスジを付けることはない。また、マグネット4は、本体部2の良好な摺動を勘案すれば、可及的小型に構成し、適度に軽量化を図った方がよい。
図4は、マグネットホルダー1が多方向に摺動可能な様子を説明する図である。上記説明では、メモ用紙5の下端を把持して手前方向に引張して下方からメモ用紙5を取り外す場合を説明したが、本発明に係るマグネットホルダー1は、壁面6との吸着部が球状面に構成されることから、メモ用紙5を片手で把持し手前方向に引張することにより、上方、斜め方向、左右方向等の多方向から、マグネットホルダー1及び壁面6により挟持されたメモ用紙5を取り外すことができる。
以上のように構成することにより、メモ用紙5等をマグネット4で壁面6に吸着させて挟持するとともに、挟持されたメモ用紙5等を取り外す際に、多方向に片手でメモ用紙5等を取り出すことができ、且つメモ用紙5等にスジが付かないよう取り外すことができる。
また、図5に示したように、マグネットホルダー1が壁面6に吸着している状態において、半球形状で縁断面の壁面6側が曲線で形成されるマグネットホルダー1と断面が直線で形成される壁面6との間には、マグネットホルダー1と壁面6との接地点までに緩やかに狭まる間隙が構成される。これにより、メモ用紙5をマグネットホルダー1の下方からメモ用紙5の上端を当該間隙に挿入するように押勢すれば、メモ用紙5の上端が当該間隙に挟持され、したがって、マグネットホルダー1を壁面6から一方の手で保持する必要はなく、片手で容易にメモ用紙5等を壁面6に挟持することができる。
また、図6に示したように、突起部3は、セルロイドやポリエチレン等の合成樹脂、ゴム等の弾性素材、又は金属等で構成されるが、基本的にホルダー本体2と同様の素材等で構成され、この突起部3を把持すれば、マグネットホルダー1を壁面から容易に取り外しすることができる。なお、突起部3は、円柱形状等、片手で容易に把持できる形状であれば何でもよく、また、本体部2の平面側上であれば、片手で把持し易い任意の位置に設けてもよい。
次に、本マグネットホルダー1の他の使用例について説明する。図7は、その一例を示す図である。まず、壁面6にメモ用紙5を添え、マグネットホルダー1の突起部3側をメモ用紙5に当接して、メモ用紙5を挟持する。そして、当該マグネットホルダー1の本体部2球状面上に他のメモ用紙5を添えた後、さらに他のマグネットホルダー1の突起部3側を他のメモ用紙5に当接して、2つのマグネットホルダー1間に他のメモ用紙5を挟持する。このようにマグネットホルダー1によるメモ用紙5の挟持を繰り返すことにより、複数のメモ用紙5をまとめて壁面6の所定箇所に貼る付けることができる。また、図8に示すように、本体部2と突起部3の方向を逆にして壁面6にメモ用紙5をまとめて貼り付けることも可能である。
このように貼り付けることで、例えば、同一カテゴリーの書類等をまとめて、壁面6の所定の箇所に貼り付けることができるので、壁面6上のスペースを有効的に使用することができるとともに、同一カテゴリー内の書類であっても、別々に分類しておきたい書類等をマグネットホルダー1間に挟持して細分することで、書類の管理が容易となる。
この時、使用するマグネットホルダー1の突起部3は、図9に示すように、その先端面が他のマグネットホルダー1の本体部2の球状面に適合するように緩やかなすり鉢状に陥没して形成されている。これにより、複数のマグネットホルダー1を重ねて使用する際に、本体部2の球状面中央部がもう一方のマグネットホルダー1の突起部3にスムーズに嵌り込んで位置決めしてくれるので、突起部3の先端が平面状に形成されたものに比べ、複数のマグネットホルダー1間にメモ用紙5等を挟持するのが容易になり、利便性が向上する。
また他にも、図10に示すような使用例もある。マグネットホルダー1の突起部3側を壁面6に貼り付けて、突起部3にキーホルダー7等を吊り下げ、本体部2をキーホルダー7等の落ち防止片とする使用方法である。マグネットホルダー1は、しっかりと壁面6に磁着しているため、キーホルダー7等が落下することはない。また、接着剤等を使用していないので、即座に貼り付け位置を変更することができ、また、接着剤等が残留して壁面6が汚れることもないので、清潔に保つことができる。
以上のように、半球形状の本体部2に突起部3を設けたことにより、本発明のマグネットホルダー1は、多様な使用方法を提供することができる。また、突起部3の先端面をすり鉢状に陥没させたことにより、複数のマグネットホルダー1を重ねて使用し易くなり、利便性を向上させることが可能となる。
また、図11に示すように、一対のマグネットホルダー1を用いてメモ用紙5を挟持することも可能である。まず、一方のマグネットホルダー1の突起部3側を壁面6に磁着させ、本体部2の球状面側を外方向に向けた後、他方のマグネットホルダー1を一方のマグネットホルダー1の球状面の頂点に当接させる。そうすると、両マグネットホルダー1のマグネット4が夫々のマグネットホルダー1の中央に埋設されているので、夫々の本体部の球状面側の頂点同士が磁着する。
このように配置した一対のマグネットホルダー1に対して、相互に磁着した球状面の頂点方向に下方からメモ用紙5を差し込むようにして一対のマグネットホルダー1間に挟持すれば、メモ用紙5を片手で容易に取付けることができる。逆に、一対のマグネットホルダー1間に取り付けたメモ用紙5を取り外す際には、メモ用紙5を真下方向に引張することによって片手で容易に取り外すことができる。この時、一対のマグネットホルダー1は、磁着状態を維持するので落下することはない。
上述した他の実施例においては、メモ用紙5を手前方向に引張することによって取り外したのに対して、該実施例によれば、真下方向に引張によってもメモ用紙5を片手で容易に取り外すことができる。なお、真下方向のみならず、壁面6と平行方向であれば、真横方向、真上方向に引張してもメモ用紙5を容易に取り外すことができる。
また、図12に示す断面図のように、両マグネットホルダー1の突起部3側に半球面状のカバー8を取付けて、両マグネットホルダー1を楕円球形状に形成してもよい。これにより、本体部2の球状面側であっても、カバー8を設けた突起部3側であっても、両半球面状の頂点を磁着すれば、片手でのメモ用紙5の挟持又は取外しが、上記図11で示した実施例と同様に、容易となる。
また、図13に示すように、両マグネットホルダー1の本体部2を夫々楕円球形状に形成し、該本体部2にマグネット4を埋設する構成であっても、同様の効果を奏することができる。この場合、マグネットホルダー1を壁面6に磁着させた際に、両マグネットホルダー1の壁面6側に寄せた位置にマグネット4を埋設することにより、一対のマグネットホルダー1の壁面6側のマグネットホルダー1をより強力に壁面6に磁着させることができ、またもう一方の外側のマグネットホルダー1をメモ用紙5等の挟持又は取り外しが容易になるように適度に壁面6側のマグネットホルダー1に磁着させることができる。
以上に記載した実施例の本体部2は、夫々半球形状に形成されているが、図14に示したように板蒲鉾状の半円柱形状に形成してもよく、半円柱形状の本体部2の平面側に埋設して止着されるマグネット3は、略円形状の他、棒状で構成してもよい。当該構成とすることで、半円柱形状のマグネットホルダー1及び壁面6により挟持されたメモ用紙5等を取り外す方向が上下の軸直交方向に制限されるものの、半円柱形状の本体部2とメモ用紙5等とが“線”で接触することから、上記実施例の半球形状のようにメモ用紙5等と“点”で接触するマグネットホルダー1よりも強力且つ堅固にメモ用紙5等を挟持することができる。
また、半円柱形状で壁面6側の縁断面が曲線で形成されるマグネットホルダー1と断面が直線で形成される壁面6との間には、マグネットホルダー1と壁面6との接地点までに緩やかに狭まる間隙が構成される。これにより、メモ用紙5をマグネットホルダー1の下方からメモ用紙5の上端を当該間隙に挿入するように押勢すれば、メモ用紙5の上端が当該間隙に挟持され、したがって、半円柱形状のマグネットホルダー1を使用しても、マグネットホルダー1を壁面5から一方の手で保持する必要はなく、片手で容易にメモ用紙5等を壁面6に挟持することができる。
マグネットホルダー1のホルダー本体2は、球形状で構成してもよい。この時、マグネット3も球形状で構成され、球形状のホルダー本体2の重心部に埋入される。ホルダー本体2が球形状で構成されることにより、上記実施例と同様、メモ用紙4を片手で把持し手前方向に引張すれば、マグネットホルダー1とメモ用紙4等との当接部が“点”であり、メモ用紙4等の表面上を球形状のマグネットホルダー1が上方向に転動することから、片手で容易にメモ用紙4等を取り外すことができ、且つメモ用紙4にスジが付くことはない。なお、球形状の周面のいずれかに、上記突起部3を設けることにより、上記使用方法を実施することができる。
また、上記各実施例の半球形状又は半円柱形状及び球形状のホルダー本体2を磁石で構成し、ホルダー本体2の外周面に繊維層、合成樹脂層、弾性素材層又は金属層等を被覆した構成にしてもよい。この場合、ホルダー本体2の外周面の金属は、磁性体の金属で構成してもよく、非磁性体の金属で構成してもよい。
また、上記実施例では、メモ用紙4等を壁面5に挟持することに本発明に係るマグネットホルダー1を使用したが、コピー用紙等の切断時の紙押え又は金属製クリップの散乱防止ホルダーとしても使用することができる。なお、本体部2又は突起部3側のいずれか一方又は両方を使用しても、紙押え又は金属製クリップを磁着させることができる。
1 マグネットホルダー
2 本体部
3 突起部
4 マグネット
5 メモ用紙
6 壁面
7 キーホルダー
8 カバー
特許第4281021号公報 特開平09−311629号公報
また、特許文献2に記載の紙片保定具では、マグネットホルダー本体が半球形状に構成されてはいるものの、球状面側でしかメモ用紙等を壁面等に挟することができないため、使用用途が限られていた。
上記課題を解決するために、本発明は次のように構成した。すなわち、請求項1に記載のマグネットホルダーは、メモ用紙等をマグネットで壁面に吸着させて挟持するマグネットホルダーであって、略半球形状に形成された本体部の平面側に突起部を設け、該本体部又は突起部のいずれか一方又は両方にマグネットを埋設してなることを特徴としている。
さらに、請求項3に記載の一対のマグネットホルダーは、メモ用紙等をマグネットで壁面に吸着させて挟持する一対のマグネットホルダーであって、夫々略半球形状に形成された本体部の平面側に突起部を設け、該本体部又は突起部のいずれか一方又は両方にマグネットを埋設してなる両マグネットホルダーが、該両マグネットホルダーの本体部の球状面側を対面させて当接し、マグネットホルダーを夫々の球状面側の頂点で磁着してなることを特徴としている。
本発明に係る請求項1に記載のマグネットホルダーによれば、略半球形状にしたことにより、壁面に吸着させた際に、スペース的に邪魔にならない。また、マグネットホルダーを壁面に吸着させた状態のまま、片手で容易にメモ用紙等を挟持することができる。さらに、略半球形状の本体部の平面部分に突起部を設けたことにより、多様な方法で本発明に係るマグネットホルダーを使用することができる。
以下、図面に基づいて本発明を具体的に説明する。図1において、(a)は本発明に係るマグネットホルダー1の右側面図であり、(b)は本発明に係るマグネットホルダーの正面図である。本発明に係るマグネットホルダー1は、本体部2が半球形状で形成され、該本体部2の平面側中央に突起部3を設け、本体部2及び突起部3に掛けてマグネット4を埋設して構成される。マグネット4は、本体部2及び突起部3のいずれか一方か、或いは両方に埋設され、対象物に的確に磁着する磁力が確保できればどちらでもよい。なお、ここでは、本体部2及び突起部3に亘って、1つのマグネット4が埋設されている。
本体部2及び突起部3は、セルロイドやポリエチレン等の合成樹脂、ゴム等の弾性素材、木製、セラミック製又は金属等で構成され、平面及び球状面を有する半球形状に形成される。また、本体部2は、一般的に市販されているマグネットホルダー程度の大きさ、すなわち直径約30mm程度、幅約10mm程度で形成される。
また、図5に示したように、マグネットホルダー1が壁面6に吸着している状態において、半球形状で縁断面の壁面6側が曲線で形成されるマグネットホルダー1と断面が直線で形成される壁面6との間には、マグネットホルダー1と壁面6との接地点までに緩やかに狭まる間隙が構成される。これにより、メモ用紙5をマグネットホルダー1の下方からメモ用紙5の上端を当該間隙に挿入するように押勢すれば、メモ用紙5の上端が当該間隙に挟持され、したがって、マグネットホルダー1を壁面6から一方の手で保持する必要はなく、片手で容易にメモ用紙5等を壁面6に挟持することができる。
次に、本マグネットホルダー1の他の使用例について説明する。図7は、その一例を示す図である。まず、壁面6にメモ用紙5を添え、マグネットホルダー1の突起部3側をメモ用紙5に当接して、メモ用紙5を挟持する。そして、当該マグネットホルダー1の本体部2球状面上に他のメモ用紙5を添えた後、さらに他のマグネットホルダー1の突起部3側を他のメモ用紙5に当接して、2つのマグネットホルダー1間に他のメモ用紙5を挟持する。この時、夫々のマグネットホルダー1に埋設されているマグネット4の磁極は、夫々のマグネットホルダー1において同じ方向を向いている。すなわち、あるマグネットホルダー1に埋設されたマグネット4において、本体部2方向の磁極がN極であれば、他のマグネットホルダー1においても本体部2方向の磁極がN極となるように埋設される。逆に、本体部2方向の磁極がS極であれば、他のマグネットホルダー1のマグネットの磁極も本体部2方向がS極となるように埋設される。このようにマグネットホルダー1によるメモ用紙5の挟持を繰り返すことにより、複数のメモ用紙5をまとめて壁面6の所定箇所に貼る付けることができる。また、図8に示すように、本体部2と突起部3の方向を逆にして壁面6にメモ用紙5をまとめて貼り付けることも可能である。
以上のように、半球形状の本体部2に突起部3を設けたことにより、本発明のマグネットホルダー1は、多様な使用方法を提供することができる。また、突起部3の先端面をすり鉢状に陥没させたことにより、複数のマグネットホルダー1を重ねて使用し易くなり、利便性を向上させることが可能となる。
また、図11に示すように、一対のマグネットホルダー1を用いてメモ用紙5を挟持することも可能である。まず、一方のマグネットホルダー1の突起部3側を壁面6に磁着させ、本体部2の球状面側を外方向に向けた後、他方のマグネットホルダー1を一方のマグネットホルダー1の球状面の頂点に当接させる。そうすると、両マグネットホルダー1のマグネット4が夫々のマグネットホルダー1の中央に埋設されているので、夫々の本体部の球状面側の頂点同士が磁着する。該実施例において、夫々のマグネットホルダー1におけるマグネット4は、上記実施例とは異なり、本体部2の頂点で当接して磁着するべく、夫々本体部2の頂点方向の磁極が異なるように埋設される。すなわち、一方のマグネットホルダー1に埋設されたマグネット4において、本体部2方向の磁極がN極であれば、もう一方のマグネットホルダー1においては本体部2方向の磁極がS極になるように埋設される。逆に、本体部2方向の磁極がS極であれば、他のマグネットホルダー1のマグネットの磁極は、本体部2方向がN極となるように埋設される。
以上に記載した実施例の本体部2は、夫々半球形状に形成されているが、図14に示したように板蒲鉾状の半円柱形状に形成してもよく、半円柱形状の本体部2の平面側に埋設して止着されるマグネット4は、略円形状の他、棒状で構成してもよい。当該構成とすることで、半円柱形状のマグネットホルダー1及び壁面6により挟持されたメモ用紙5等を取り外す方向が上下の軸直交方向に制限されるものの、半円柱形状の本体部2とメモ用紙5等とが“線”で接触することから、上記実施例の半球形状のようにメモ用紙5等と“点”で接触するマグネットホルダー1よりも強力且つ堅固にメモ用紙5等を挟持することができる。
また、上記各実施例の半球形状又は半円柱形状及び球形状の本体部2を磁石で構成し、本体部2の外周面に繊維層、合成樹脂層、弾性素材層又は金属層等を被覆した構成にしてもよい。この場合、本体部2の外周面の金属は、磁性体の金属で構成してもよく、非磁性体の金属で構成してもよい。
本発明は、メモ用紙等をマグネットで壁面に吸着させて挟持するとともに、挟持されたメモ用紙等を取り外す際に、多方向に片手で容易にメモ用紙等を着脱することができ、且つ多様な使用方法を提供できるマグネットホルダーに関する。
従来、マグネットホルダー本体のほぼ中心位置にマグネットを固定して配置されたマグネットホルダー等が市販されているが、当該マグネットホルダーによって壁面等に挟持されたメモ用紙等を取り外す際には、マグネットホルダー本体が脱落しないように、片手でマグネットホルダー本体を保持した後、もう一方の手でメモ用紙等を取り外す必要があった。
また、当該マグネットホルダーを利用してメモ用紙等を壁面に挟持する際には、一旦マグネットホルダーを壁面から取り外した後、壁面にメモ用紙等を添えてからマグネットホルダーを利用して挟持する必要があった。
このような問題を鑑みて、片手でマグネットホルダー本体を保持せずとも容易にメモ用紙等を取り外すことができ、且つ片手で容易にメモ用紙等を壁面に挟持することができるマグネットホルダーが提供されている。
例えば、本願出願人により、球形状で形成されたホルダー本体に空間部が設けられ、前記空間部に遊動可能なマグネットが内包されてなるマグネットホルダーが提供されている(特許文献1)。
また、中空半球体の内部に、永久磁石片或いは強磁性部材片を遊動自在に封入して構成した紙片保定具が提供されている(特許文献2)。
特許第4281021号公報 特開平09−311629号公報
しかしながら、特許文献1に記載のマグネットホルダーでは、ホルダー本体が球状に形成されているので、例えば、該マグネットホルダーをホワイトボードや壁面等に吸着させた場合に、ホワイトボードから水平方向への厚みがあるので、市販されている皿形状のマグネットホルダーに比べて場所を取るため、歩行者に接触して壁面等から落下してしまう等の問題があった。
また、特許文献2に記載の紙片保定具では、マグネットホルダー本体が半球形状に構成されてはいるものの、球状面側でしかメモ用紙等を壁面等に挟持することができないため、使用用途が限られていた。
そこで、本発明は、壁面等に吸着してもスペース的に邪魔にならず、片手で容易にメモ用紙等の着脱ができ、さらに使用方法が多様なマグネットホルダーを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は次のように構成した。すなわち、請求項1に記載のマグネットホルダーは、メモ用紙等をマグネットで壁面に吸着させて挟持するマグネットホルダーであって、略半球形状に形成された本体部の平面側に突起部を設け、該本体部及び突起部の両方にマグネットを埋設してなることを特徴としている。
また、請求項2に記載のマグネットホルダーは、メモ用紙等をマグネットで壁面に吸着させて挟持するマグネットホルダーであって、略半球形状に形成された本体部の平面側に突起部を設け、該本体部又は突起部のいずれか一方又は両方にマグネットを埋設し、前記突起部の先端面がすり鉢状に陥没してなることを特徴としている。
本発明に係る請求項1に記載のマグネットホルダーによれば、略半球形状にしたことにより、壁面に吸着させた際に、スペース的に邪魔にならない。また、マグネットホルダーを壁面に吸着させた状態のまま、片手で容易にメモ用紙等を挟持することができる。さらに、略半球形状の本体部の平面部分に突起部を設けたことにより、多様な方法で本発明に係るマグネットホルダーを使用することができる。
また、請求項2に記載のマグネットホルダーによれば、突起部の先端面をすり鉢状に陥没させたことにより、複数のマグネットホルダーを重ねて使用する際に、すなわち、一方のマグネットホルダーの突起部ともう一方のマグネットホルダーの本体部球面状側とを当接する際に、本体部球面上側の頂点部が突起部の陥没部分に嵌まり込んで容易に複数のマグネットホルダーを重ねることができる。具体的な使用方法は、以下の実施例にて記述する。
本発明に係るマグネットホルダーの右側面図及び正面図である。 該マグネットホルダーの使用状態を示す図である。 メモ用紙を取り外す過程を説明する図である。 該マグネットホルダーが多方向に転動可能な様子を説明する図である。 メモ用紙を挟み込む様子を示す図である。 メモ用紙を片手で把持する様子を示す図である。 該マグネットホルダーの他の実施例を示す図である。 他の実施例を示す図である。 他の実施例を示す図である。 他の実施例を示す図である。 他の実施例を示す図である。 他の実施例を示す断面図である。 他の実施例を示す図である。 他の実施例を示す図である。
以下、図面に基づいて本発明を具体的に説明する。図1において、(a)は本発明に係るマグネットホルダー1の右側面図であり、(b)は本発明に係るマグネットホルダーの正面図である。本発明に係るマグネットホルダー1は、本体部2が略半球形状で形成され、該本体部2の平面側中央に突起部3を設け、本体部2及び突起部3に掛けてマグネット4を埋設して構成される。マグネット4は、本体部2及び突起部3のいずれか一方か、或いは両方に埋設され、対象物に的確に磁着する磁力が確保できればどちらでもよい。なお、ここでは、本体部2及び突起部3に亘って、1つのマグネット4が埋設されている。
本体部2及び突起部3は、セルロイドやポリエチレン等の合成樹脂、ゴム等の弾性素材、木製、セラミック製又は金属等で構成され、平面及び球状面を有する略半球形状に形成される。また、本体部2は、一般的に市販されているマグネットホルダー程度の大きさ、すなわち直径約30mm程度、幅約10mm程度で形成される。
但し、本体部2及び突起部3は、その使用用途によっては、例えば、カレンダー又はポスター等の比較的大サイズの用紙を壁面に挟持する場合、逆に電話のメモ用紙のように比較的小サイズの用紙を壁面に挟持する場合には、その用紙サイズに適合して大きさを変更してもよく、一定の大きさに限定されるものではない。なお、本体部2が小型化される程、メモ用紙等を挟持する際の省スペース化を図ることができる。
マグネット4は、本体部2の平面側の面積に対して、約1/2以下の面積の略円形状で形成され、該平面側の中央付近から突起部3の内部に掛けて埋設される。マグネット4の磁力の強弱は、例えば、厚手の用紙又はクリップ等で綴じた用紙等の挟持等、その使用用途によって任意に、且つ磁気吸着力を維持できる程度に選択すればよい。
図2は、マグネットホルダー1及び壁面6の間にメモ用紙5が挟持された状態を示す図である。マグネットホルダー1は、本体部2及び突起部3に埋設されたマグネット4が本体部2によって磁気力が遮断されることなく、メモ用紙5を本体部2の球状面側と壁面6との間で挟持している。ここで、壁面6は、黒板、ホワイトボード、掲示板又は冷蔵庫の側面等、マグネット4が吸着することのできるものである。
図3は、マグネットホルダー1及び壁面6により挟持されたメモ用紙5を取り外す過程を示す図である。メモ用紙5を取り外すには、片手でメモ用紙5の下端を把持し手前方向に引張すればよく、マグネットホルダー1は、引張されたメモ用紙5により揚送されるが如く、メモ用紙5の表面上を摺動しながら上方向に移動する。そして、メモ用紙5の上端がマグネットホルダー1及び壁面6による挟持から開放されるまで、継続してメモ用紙5を手前方向に引張することにより、マグネットホルダー1及び壁面6により挟持されたメモ用紙5を取り外すことができる。
この時、マグネット4は、壁面6への吸着状態を維持するために、マグネットホルダー1が壁面6から脱落することはなく、また、マグネットホルダー1及び壁面6により挟持されたメモ用紙5を取り外す際には、本体部2の滑らかな球状面側と“点”接触しながら、メモ用紙5の表面上を上方向に摺動するのみであるため、マグネットホルダー1及びメモ用紙5の接点で擦れ合わず、メモ用紙5の表面にスジが付くことはない。なお、本体部2を合成樹脂等又は金属等で構成した場合には、ゴム等の弾性素材で構成した場合に比して、摩擦力が弱いため、マグネットホルダー1は、メモ用紙5上をよりスムーズに摺動することができることから、メモ用紙5との接地点でスジを付けることはない。また、マグネット4は、本体部2の良好な摺動を勘案すれば、可及的小型に構成し、適度に軽量化を図った方がよい。
図4は、マグネットホルダー1が多方向に摺動可能な様子を説明する図である。上記説明では、メモ用紙5の下端を把持して手前方向に引張して下方からメモ用紙5を取り外す場合を説明したが、本発明に係るマグネットホルダー1は、壁面6との吸着部が球状面に構成されることから、メモ用紙5を片手で把持し手前方向に引張することにより、上方、斜め方向、左右方向等の多方向から、マグネットホルダー1及び壁面6により挟持されたメモ用紙5を取り外すことができる。
以上のように構成することにより、メモ用紙5等をマグネット4で壁面6に吸着させて挟持するとともに、挟持されたメモ用紙5等を取り外す際に、多方向に片手でメモ用紙5等を取り出すことができ、且つメモ用紙5等にスジが付かないよう取り外すことができる。
また、図5に示したように、マグネットホルダー1が壁面6に吸着している状態において、略半球形状で縁断面の壁面6側が曲線で形成されるマグネットホルダー1と断面が直線で形成される壁面6との間には、マグネットホルダー1と壁面6との接地点までに緩やかに狭まる間隙が構成される。これにより、メモ用紙5をマグネットホルダー1の下方からメモ用紙5の上端を当該間隙に挿入するように押勢すれば、メモ用紙5の上端が当該間隙に挟持され、したがって、マグネットホルダー1を壁面6から一方の手で保持する必要はなく、片手で容易にメモ用紙5等を壁面6に挟持することができる。
また、図6に示したように、突起部3は、セルロイドやポリエチレン等の合成樹脂、ゴム等の弾性素材、又は金属等で構成されるが、基本的にホルダー本体2と同様の素材等で構成され、この突起部3を把持すれば、マグネットホルダー1を壁面から容易に取り外しすることができる。なお、突起部3は、円柱形状等、片手で容易に把持できる形状であれば何でもよく、また、本体部2の平面側上であれば、片手で把持し易い任意の位置に設けてもよい。
次に、本マグネットホルダー1の他の使用例について説明する。図7は、その一例を示す図である。まず、壁面6にメモ用紙5を添え、マグネットホルダー1の突起部3側をメモ用紙5に当接して、メモ用紙5を挟持する。そして、当該マグネットホルダー1の本体部2球状面上に他のメモ用紙5を添えた後、さらに他のマグネットホルダー1の突起部3側を他のメモ用紙5に当接して、2つのマグネットホルダー1間に他のメモ用紙5を挟持する。この時、夫々のマグネットホルダー1に埋設されているマグネット4の磁極は、夫々のマグネットホルダー1において同じ方向を向いている。すなわち、あるマグネットホルダー1に埋設されたマグネット4において、本体部2方向の磁極がN極であれば、他のマグネットホルダー1においても本体部2方向の磁極がN極となるように埋設される。逆に、本体部2方向の磁極がS極であれば、他のマグネットホルダー1のマグネットの磁極も本体部2方向がS極となるように埋設される。このようにマグネットホルダー1によるメモ用紙5の挟持を繰り返すことにより、複数のメモ用紙5をまとめて壁面6の所定箇所に貼る付けることができる。また、図8に示すように、本体部2と突起部3の方向を逆にして壁面6にメモ用紙5をまとめて貼り付けることも可能である。
このように貼り付けることで、例えば、同一カテゴリーの書類等をまとめて、壁面6の所定の箇所に貼り付けることができるので、壁面6上のスペースを有効的に使用することができるとともに、同一カテゴリー内の書類であっても、別々に分類しておきたい書類等をマグネットホルダー1間に挟持して細分することで、書類の管理が容易となる。
この時、使用するマグネットホルダー1の突起部3は、図9に示すように、その先端面が他のマグネットホルダー1の本体部2の球状面に適合するように緩やかなすり鉢状に陥没して形成されている。これにより、複数のマグネットホルダー1を重ねて使用する際に、本体部2の球状面中央部がもう一方のマグネットホルダー1の突起部3にスムーズに嵌り込んで位置決めしてくれるので、突起部3の先端が平面状に形成されたものに比べ、複数のマグネットホルダー1間にメモ用紙5等を挟持するのが容易になり、利便性が向上する。
また他にも、図10に示すような使用例もある。マグネットホルダー1の突起部3側を壁面6に貼り付けて、突起部3にキーホルダー7等を吊り下げ、本体部2をキーホルダー7等の落ち防止片とする使用方法である。マグネットホルダー1は、しっかりと壁面6に磁着しているため、キーホルダー7等が落下することはない。また、接着剤等を使用していないので、即座に貼り付け位置を変更することができ、また、接着剤等が残留して壁面6が汚れることもないので、清潔に保つことができる。
以上のように、略半球形状の本体部2に突起部3を設けたことにより、本発明のマグネットホルダー1は、多様な使用方法を提供することができる。また、突起部3の先端面をすり鉢状に陥没させたことにより、複数のマグネットホルダー1を重ねて使用し易くなり、利便性を向上させることが可能となる。
また、図11に示すように、一対のマグネットホルダー1を用いてメモ用紙5を挟持することも可能である。まず、一方のマグネットホルダー1の突起部3側を壁面6に磁着させ、本体部2の球状面側を外方向に向けた後、他方のマグネットホルダー1を一方のマグネットホルダー1の球状面の頂点に当接させる。そうすると、両マグネットホルダー1のマグネット4が夫々のマグネットホルダー1の中央に埋設されているので、夫々の本体部の球状面側の頂点同士が磁着する。該実施例において、夫々のマグネットホルダー1におけるマグネット4は、上記実施例とは異なり、本体部2の頂点で当接して磁着するべく、夫々本体部2の頂点方向の磁極が異なるように埋設される。すなわち、一方のマグネットホルダー1に埋設されたマグネット4において、本体部2方向の磁極がN極であれば、もう一方のマグネットホルダー1においては本体部2方向の磁極がS極になるように埋設される。逆に、本体部2方向の磁極がS極であれば、他のマグネットホルダー1のマグネットの磁極は、本体部2方向がN極となるように埋設される。
このように配置した一対のマグネットホルダー1に対して、相互に磁着した球状面の頂点方向に下方からメモ用紙5を差し込むようにして一対のマグネットホルダー1間に挟持すれば、メモ用紙5を片手で容易に取付けることができる。逆に、一対のマグネットホルダー1間に取り付けたメモ用紙5を取り外す際には、メモ用紙5を真下方向に引張することによって片手で容易に取り外すことができる。この時、一対のマグネットホルダー1は、磁着状態を維持するので落下することはない。
上述した他の実施例においては、メモ用紙5を手前方向に引張することによって取り外したのに対して、該実施例によれば、真下方向に引張によってもメモ用紙5を片手で容易に取り外すことができる。なお、真下方向のみならず、壁面6と平行方向であれば、真横方向、真上方向に引張してもメモ用紙5を容易に取り外すことができる。
また、図12に示す断面図のように、両マグネットホルダー1の突起部3側に半球面状のカバー8を取付けて、両マグネットホルダー1を楕円球形状に形成してもよい。これにより、本体部2の球状面側であっても、カバー8を設けた突起部3側であっても、両半球面状の頂点を磁着すれば、片手でのメモ用紙5の挟持又は取外しが、上記図11で示した実施例と同様に、容易となる。
また、図13に示すように、両マグネットホルダー1の本体部2を夫々楕円球形状に形成し、該本体部2にマグネット4を埋設する構成であっても、同様の効果を奏することができる。この場合、マグネットホルダー1を壁面6に磁着させた際に、両マグネットホルダー1の壁面6側に寄せた位置にマグネット4を埋設することにより、一対のマグネットホルダー1の壁面6側のマグネットホルダー1をより強力に壁面6に磁着させることができ、またもう一方の外側のマグネットホルダー1をメモ用紙5等の挟持又は取り外しが容易になるように適度に壁面6側のマグネットホルダー1に磁着させることができる。
以上に記載した実施例の本体部2は、夫々略半球形状に形成されているが、図14に示したように板蒲鉾状の半円柱形状に形成してもよく、半円柱形状の本体部2の平面側に埋設して止着されるマグネット4は、略円形状の他、棒状で構成してもよい。当該構成とすることで、半円柱形状のマグネットホルダー1及び壁面6により挟持されたメモ用紙5等を取り外す方向が上下の軸直交方向に制限されるものの、半円柱形状の本体部2とメモ用紙5等とが“線”で接触することから、上記実施例の略半球形状のようにメモ用紙5等と“点”で接触するマグネットホルダー1よりも強力且つ堅固にメモ用紙5等を挟持することができる。
また、半円柱形状で壁面6側の縁断面が曲線で形成されるマグネットホルダー1と断面が直線で形成される壁面6との間には、マグネットホルダー1と壁面6との接地点までに緩やかに狭まる間隙が構成される。これにより、メモ用紙5をマグネットホルダー1の下方からメモ用紙5の上端を当該間隙に挿入するように押勢すれば、メモ用紙5の上端が当該間隙に挟持され、したがって、半円柱形状のマグネットホルダー1を使用しても、マグネットホルダー1を壁面6から一方の手で保持する必要はなく、片手で容易にメモ用紙5等を壁面6に挟持することができる。
マグネットホルダー1の本体部2は、球形状で構成してもよい。この時、マグネット4も球形状で構成され、球形状の本体部2の重心部に埋入される。本体部2が球形状で構成されることにより、上記実施例と同様、メモ用紙5を片手で把持し手前方向に引張すれば、マグネットホルダー1とメモ用紙4等との当接部が“点”であり、メモ用紙5等の表面上を球形状のマグネットホルダー1が上方向に転動することから、片手で容易にメモ用紙5等を取り外すことができ、且つメモ用紙5にスジが付くことはない。なお、球形状の周面のいずれかに、上記突起部3を設けることにより、上記使用方法を実施することもできる。
また、上記各実施例の略半球形状又は半円柱形状及び球形状の本体部2を磁石で構成し、本体部2の外周面に繊維層、合成樹脂層、弾性素材層又は金属層等を被覆した構成にしてもよい。この場合、本体部2の外周面の金属は、磁性体の金属で構成してもよく、非磁性体の金属で構成してもよい。
また、上記実施例では、メモ用紙5等を壁面6に挟持することに本発明に係るマグネットホルダー1を使用したが、コピー用紙等の切断時の紙押え又は金属製クリップの散乱防止ホルダーとしても使用することができる。なお、本体部2又は突起部3側のいずれか一方又は両方を使用しても、紙押え又は金属製クリップを磁着させることができる。
1 マグネットホルダー
2 本体部
3 突起部
4 マグネット
5 メモ用紙
6 壁面
7 キーホルダー
8 カバー

Claims (3)

  1. メモ用紙等をマグネットで壁面に吸着させて挟持するマグネットホルダーであって、半球形状又は半円柱形状に形成された本体部の平面側に突起部を設け、該本体部又は突起部のいずれか一方又は両方にマグネットを埋設してなることを特徴とするマグネットホルダー。
  2. 前記突起部の先端面がすり鉢状に陥没してなることを特徴とする請求項1に記載のマグネットホルダー。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のいずれかのマグネットホルダーを重ねて配置する一対のマグネットホルダーであって、該両マグネットホルダーの本体部の球状面側を対面させて当接し、両マグネットホルダーを夫々の球状面側の頂点で磁着してなることを特徴とする一対のマグネットホルダー。
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