JP2013184345A - 白板用の消去具 - Google Patents
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Abstract
【課題】払拭面の繊維が基材から長く突出した構造であり、且つ消去具に配設する磁石が安価なフェライト磁石であっても、白板に対して消去具を磁力で吸着させることができる構造とする。
【解決手段】ケース2に形成した凹部2aへスポンジ部材3を配し、スポンジ部材3の表面側3aに、基材4aに繊維束4bを植毛した立毛布帛4を設置し、スポンジ部材3に形成した開口部3bに、表面と裏面に異なる磁極が存在する平板状に形成した2つのフェライト磁石61,62を、隣接する磁極が互いに異なるように吸着させて一体とした磁石体6を収容し、磁石体6の表面側6aに立毛布帛4を隣接させると共に、磁石体6の裏面側6bに当該磁石体6の外形形状と等しい平板状のヨーク7を吸着させる。
【選択図】図2
【解決手段】ケース2に形成した凹部2aへスポンジ部材3を配し、スポンジ部材3の表面側3aに、基材4aに繊維束4bを植毛した立毛布帛4を設置し、スポンジ部材3に形成した開口部3bに、表面と裏面に異なる磁極が存在する平板状に形成した2つのフェライト磁石61,62を、隣接する磁極が互いに異なるように吸着させて一体とした磁石体6を収容し、磁石体6の表面側6aに立毛布帛4を隣接させると共に、磁石体6の裏面側6bに当該磁石体6の外形形状と等しい平板状のヨーク7を吸着させる。
【選択図】図2
Description
本発明は、一般的にホワイトボードと言われる白板の筆記面に筆記されたインキによる筆跡を消去させる白板用の消去具に関する。
従来より、白板にインキで書き込まれた文字や図形を払拭する白板用の消去具はよく知られており、例えば特開平8−67096号公報に記載されているように、基材に対して化繊からなる繊維束を植毛した立毛布帛を払拭面とするものが多く、また、消去具の内部に磁石を設けることで、垂直に設置された鉄板製の白板に消去具を磁力で吸着させる構造が広く採用されている。
前述した払拭面は、繊維束が細かく密集しているほどインキカスを細かくでき、さらに各繊維が基材から長く突出することにより繊維間にインキカスを溜めやすく拭き取りが良好となる一方で、繊維束が長くなることにより、消去具内の磁石から鉄板である白板までの距離が遠くなって、消去具が自重で落下してしまうと言う問題が生じていた。これは前記磁石に、一般的に磁力が強くなく安価であるフェライト磁石が採用されているためであり、磁力が強いネオジム磁石を採用することにより消去具を強固に白板へ吸着させることができるものの、ネオジム磁石は高額であることから、消去具自体の価格が向上してしまうと言った問題が生じることとなる。
本発明の目的は、前記従来の問題点を解決するものであって、払拭面の繊維が基材から長く突出した構造であり、且つ消去具の内部に設ける磁石が安価なフェライト磁石であっても、白板に対して消去具を磁力で吸着させることができる構造とすることである。
本発明は、
「払拭面を立毛布帛4とした白板用の消去具1であって、ケース2に形成した凹部2aへスポンジ部材3を配し、前記スポンジ部材3の表面側3aに、基材4aに繊維束4bを植毛した立毛布帛4を設置し、前記スポンジ部材3に形成した開口部3bに、表面と裏面に異なる磁極が存在する平板状に形成した2つのフェライト磁石61,62を、隣接する磁極が互いに異なるように吸着させて一体とした磁石体6を収容し、該磁石体6の表面側6aに前記立毛布帛4を隣接させると共に、前記磁石体6の裏面側6bに当該磁石体6の外形形状と等しい平板状のヨーク7を吸着させた構造の消去具1」である。
「払拭面を立毛布帛4とした白板用の消去具1であって、ケース2に形成した凹部2aへスポンジ部材3を配し、前記スポンジ部材3の表面側3aに、基材4aに繊維束4bを植毛した立毛布帛4を設置し、前記スポンジ部材3に形成した開口部3bに、表面と裏面に異なる磁極が存在する平板状に形成した2つのフェライト磁石61,62を、隣接する磁極が互いに異なるように吸着させて一体とした磁石体6を収容し、該磁石体6の表面側6aに前記立毛布帛4を隣接させると共に、前記磁石体6の裏面側6bに当該磁石体6の外形形状と等しい平板状のヨーク7を吸着させた構造の消去具1」である。
本発明で、表面と裏面とに異なる磁極が存在する平板状に形成した2つのフェライト磁石を、隣接する磁極が互いに異なるように吸着させて磁石体とし、磁石体の裏面側に平板状のヨークを吸着させるのは、磁石体の表面側において隣接する磁極間で磁力線を発生させることにより磁石体の表面方向における吸着力を向上させ、平板状のヨークを磁石体の裏面に吸着させることにより磁力線を磁石体の表面側に集中させて、磁力線を強く遠くまで飛ばすことができるためである。
本発明の消去具によれば、安価なフェライト磁石であっても、2つの磁石を組合わせることによって、磁石体の表面方向における吸着力を向上させると共に、平板状のヨークにより磁力線を磁石体の表面側に集中させて、磁力線を強く遠くまで飛ばすことができるので、消去具としての拭き取り性を良くするために繊維束が長く突出した立毛布帛を用いた場合においても、消去具の磁力による白板への吸着力が優れた構造にすることができる。
以下、図面を参照して本発明における白板用の消去具について説明を行う。尚、説明を分かりやすくするために、払拭面側を表面側と表現し、その反対側を裏面側と表現する。
以下、図1から図3を用いて本実施例の消去具について説明を行う。本実施例の白板用の消去具1は、ポリスチレンで形成した表面方向が開口した矩形状のケース2に凹部2aを形成し、発泡ウレタンで形成した矩形状のスポンジ部材3を前記凹部2aに嵌着し、スポンジ部材3の表面側3aに、ポリエチレンテレフタレート製の基材4aにナイロン製の繊維束4bを植毛した立毛布帛4を両面粘着テープ5で貼付け、スポンジ部材3に形成した開口部3bに、表面と裏面に異なる磁極が存在する平板状に形成した2つのフェライト磁石61,62(以降、磁石61,62と記載する)を、隣接する磁極が互いに異なるように吸着させて一体とした磁石体6を収容し、磁石体6の表面側6aに立毛布帛4を隣接させると共に、磁石体6の裏面側6bに当該磁石体6の外形形状と等しい鉄板製の平板状のヨーク7を吸着させてある。
本実施例では図2に示すように、ケース2の内面に形成したリブ2bをスポンジ部材3の裏面側3cに当接させており、スポンジ部材3の開口部3bに、開口部3bの内面形状と等しい外面形状に形成した第二スポンジ部材8を嵌着させると共に、第二スポンジ部材8をヨーク7およびケース2の内面に当接させることで、ケース2に掛けた力が立毛布帛4の繊維束4bに伝達されるようにしてある。また本発明では、表面側と裏面側に異なる磁極が存在する平板状に形成した2つの磁石61,62が、磁石61は表面にS極が、裏面にN極が向くように、磁石62は表面にN極が、裏面にS極が向くようにして隣接させたので、磁石体6の表面方向において磁石62のN極から磁石61のS極へ向かう磁力線G1が発生して、磁石体6の表面方向における吸着力を向上させることができた。また磁石体6の裏面側6bに平板状のヨーク7を吸着させたことで、前記磁力線G1および磁石61,62のそれぞれの表裏方向へ発生する磁力線G2,G3が、磁石体6の表面方向において集中して強く遠くまで飛ぶことができ、結果、繊維束4bが長く突出していても、鉄板製の白板に対して消去具1を強く吸着させて自重による落下を防ぐことができた。
次に図4を用いて、本実施例の消去具で白板上のインキを払拭する作業について説明を行う。本実施例では、払拭面である立毛布帛4の繊維束4bを長くしてあり、またその密度も高くしてあることから、消去具1によって白板9に描かれたインキ10は細かいインキカス10aとなり、また繊維間4cにインンキカス10aを多く溜めることができ、拭き取りが良好であった。さらに消去具1は磁石体6の磁力によって鉄板製の白板9に対して強く吸着されることから、使用者が意識して消去具1を白板9に押し付けなくとも、磁石体6による磁力で繊維束4bが白板9に圧接されることで、容易にインキ10の消去を行うことができた。
図5は比較例の白板用の消去具1aであり、内部に、前記実施例の磁石61と磁石62とを組合わせた寸法のフェライト磁石60を、ヨークを配設しないで収容してある点を除くと、前記消去具1と同様である。比較例の消去具1aは、磁力線G4が磁石60のN極(表面方向)からS極(裏面方向)に向かって発生しているが、その磁力線が磁石60の表面方向において集中することはなく、また遠くまで飛ぶこともないので、繊維束4bが長くなることで、消去具1aの自重を磁力で吸着しきれなく落下してしまった。
本発明の白板用の消去具は、インキ内に含まれる顔料や染料などの色成分が多く含まれ、インキカスが多く生じやすいインキで筆記した筆跡を拭き取る場合においても好適である。
1…白板用の消去具、
2…ケース、2a…凹部、2b…リブ、
3…スポンジ部材、3a…表面側、3b…開口部、
4…立毛布帛、4a…基材、4b…繊維束、4c…繊維間、
5…粘着剤、
6…磁石体、6a…表面側、6b…裏面側、
61,62…フェライト磁石、
7…平板状のヨーク、
8…第二スポンジ部材、
9…白板、
10…インキ、10a…インキカス。
2…ケース、2a…凹部、2b…リブ、
3…スポンジ部材、3a…表面側、3b…開口部、
4…立毛布帛、4a…基材、4b…繊維束、4c…繊維間、
5…粘着剤、
6…磁石体、6a…表面側、6b…裏面側、
61,62…フェライト磁石、
7…平板状のヨーク、
8…第二スポンジ部材、
9…白板、
10…インキ、10a…インキカス。
Claims (1)
- 払拭面を立毛布帛とした白板用の消去具であって、ケースに形成した凹部へスポンジ部材を配し、前記スポンジ部材の表面側に、基材に繊維束を植毛した立毛布帛を設置し、前記スポンジ部材に形成した開口部に、表面と裏面に異なる磁極が存在する平板状に形成した2つのフェライト磁石を、隣接する磁極が互いに異なるように吸着させて一体とした磁石体を収容し、該磁石体の表面側に前記立毛布帛を隣接させると共に、前記磁石体の裏面側に当該磁石体の外形形状と等しい平板状のヨークを吸着させた構造の消去具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012050136A JP2013184345A (ja) | 2012-03-07 | 2012-03-07 | 白板用の消去具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012050136A JP2013184345A (ja) | 2012-03-07 | 2012-03-07 | 白板用の消去具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2013184345A true JP2013184345A (ja) | 2013-09-19 |
Family
ID=49386226
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012050136A Pending JP2013184345A (ja) | 2012-03-07 | 2012-03-07 | 白板用の消去具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2013184345A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN106739706A (zh) * | 2016-12-19 | 2017-05-31 | 盐城工学院 | 带辅助操作杆黑板擦 |
CN106976341A (zh) * | 2017-04-07 | 2017-07-25 | 西南交通大学 | 一种机械式吸尘黑板刷 |
CN107962899A (zh) * | 2017-08-31 | 2018-04-27 | 安徽信息工程学院 | 空气动力学黑板擦 |
CN109203799A (zh) * | 2018-11-12 | 2019-01-15 | 张红霞 | 一种防止粉笔灰飞扬的黑板擦 |
CN109532292A (zh) * | 2018-12-10 | 2019-03-29 | 梅三女 | 一种环保无尘黑板擦 |
CN113071253A (zh) * | 2021-03-09 | 2021-07-06 | 苏晓青 | 一种自动吸尘的教学用黑板擦 |
-
2012
- 2012-03-07 JP JP2012050136A patent/JP2013184345A/ja active Pending
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