JP2011098503A - 筆記具 - Google Patents

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Abstract

【課題】軸筒のネジ部が傷付くことを防止する。
【解決手段】リング4の内周面に、軸筒1の外周面に向け突出する環状凸部4aと、軸筒1の外周面に対して軸方向へ係止される嵌合部4bと、軸筒1のネジ部1aに沿って軸方向先端側へ突出させ該ネジ部1aに螺合された筒状ネジ部3aと近接状に対向する環状凹部4cとを形成することにより、軸筒1の外周面に対しリング4が嵌合部4bで軸方向へ位置決めされて脱落不能に保持されるとともに、軸筒1のネジ部1aがリング4の環状凹部4cで覆われ、また軸筒1のネジ部1aに先口3の筒状ネジ部3aを螺合する時には、筒状ネジ部3aの外周面3bがリング4内周の環状凹部4cに案内されて、ネジ部1aの軸線と筒状ネジ部3aの軸線が一致する。
【選択図】図1

Description

本発明は、軸筒の把持部位に滑り止めなどを目的として、弾性変形可能なグリップを具備した、例えばボールペンやシャープペンシルやサインペンなどの筆記具に関する。
詳しくは、グリップと先口との間にリングを挟み込んだ筆記具に関する。
従来、この種の筆記具として、軸筒本体前方に形成された凹部の後端に段部を設け、この凹部略前端外周部に周状に溝部が形成され、その更に前端外周部に接合部となる螺子部を設けて、凹部にグリップ部材が装着され、次にリング状のストッパーを溝部に固定して、グリップ部材が凹部の後端とストッパーとの間に挟着され、螺子部に口先部を着脱可能に取付けることにより、筆記体の交換などで口先部を外した時にグリップ部材が抜けたり、ずれたりする不具合を解消したものがある(例えば、特許文献1参照)。
また、軸筒の前部と、その外側に嵌挿されるリングの内孔とに、互いに係合する凹溝及び突部を夫々形成し、これらの係合で軸筒の前部に対しリングを長手方向には摺動可能で回転不能に取り付け、軸筒に口金を着脱可能に螺合することによりリングを後退させて、軸筒の外段とリングによりグリップを挾持し、それによって、軸筒に螺合される口金が回転してもリングは回転しないので、グリップがねじれないようにしたものがある(例えば、特許文献2参照)。
特開2003−211890号公報 特許4260596号公報
しかし乍ら、このような従来の筆記具では、軸筒の先端にネジ部が露出しているため、組立時において使用する治具などにぶつけてネジ山を傷付けてしまい、不良品になるという問題があった。
さらに、中芯の交換時などで先口(口金又は口先部)を螺合する際に、軸筒の軸線に対して先口の軸線が斜めになり易く、これらネジ部の軸線が不一致となって螺合できなくなり、特に先口が軸筒の材質よりも硬い金属などで形成される場合には、軸筒のネジ部が傷付いてしまい、先口を接続できなくなるおそれもあった。
また、特許文献2では、軸筒とリングに軸方向へ摺動可能で回転不能な凹凸係合部をそれぞれ形成する必要があるため、これら軸筒及びリングの構造が複雑化して所定の寸法精度が必要になり、製造コストがアップするという問題があった。
一方、近年においては、軸筒の先端近傍を把持して筆記するユーザーが多くなってきている。
特に、グリップを具備した筆記具の場合では、グリップと先口との境目又はグリップと先口の間に挟み込まれたリングなど、その表面が硬い個所を指先で把持するため、違和感があって長時間に亘って筆記が行えないという問題があった。
そこで、グリップと先口との境目やリングに、指先が嵌る凹部を部分的に形成することが考えられる。
しかし、この場合には、凹部に指先を嵌め込む必要があるため、軸筒に対して把持位置が周方向に規制されてしまい、使用勝手が悪いという問題がある。
本発明は、このような問題に対処することを課題とするものであり、軸筒のネジ部が傷付くことを防止すること、簡単な構造でグリップの抜け及び位置ズレと捩れを防止すること、軸筒の先端近傍を周方向へ把持位置が規制されずに良好な感触で把持すること、などを目的とするものである。
このような目的を達成するために本発明は、軸方向先端にネジ部が形成される軸筒と、前記ネジ部よりも前記軸筒の軸方向中心側に配置される把持部位を覆うように挿通される弾性変形可能なグリップと、前記ネジ部に螺合する筒状ネジ部が前記軸筒の軸方向中心側に向けて突出形成される先口と、前記グリップと前記先口の間に挟み込むように配置されるリングと、前記軸筒内に配置される中芯とを備え、前記リングの内周面には、前記軸筒の外周面に向け突出する環状凸部と、前記軸筒の外周面に対して軸方向へ係止される嵌合部と、前記軸筒の前記ネジ部に沿って軸方向先端側へ突出し該ネジ部に螺合された前記筒状ネジ部と近接状に対向する環状凹部とを形成したことを特徴とする。
前述した特徴に加えて、前記先口の前記筒状ネジ部が前記軸筒の前記ネジ部に螺合された組立状態で、前記筒状ネジ部の端面と前記環状凹部との間に隙間を形成するとともに、前記先口の前記筒状ネジ部の外側と前記リングとの対向面を摺動自在に当接させたことを特徴とする。
さらに前述した特徴に加えて、前記先口、前記リング及び前記グリップをそれぞれの外面が軸方向へ連続する形状となるように形成し、前記リングの表面硬度を、前記グリップの表面硬度と同等又はそれよりも硬くするとともに前記先口の表面硬度よりも柔らかくしたことを特徴とする。
前述した特徴を有する本発明は、リングの内周面に、軸筒の外周面に向け突出する環状凸部と、軸筒の外周面に対して軸方向へ係止される嵌合部と、軸筒のネジ部に沿って軸方向先端側へ突出させ該ネジ部に螺合された筒状ネジ部と近接状に対向する環状凹部とを形成することにより、軸筒の外周面に対しリングが嵌合部で軸方向へ位置決めされて脱落不能に保持されるとともに、軸筒のネジ部がリングの環状凹部で覆われ、また軸筒のネジ部に先口の筒状ネジ部を螺合する時には、筒状ネジ部の外周面がリング内周の環状凹部に案内されて、ネジ部の軸線と筒状ネジ部の軸線が一致するので、軸筒のネジ部が傷付くことを防止することができる。
その結果、軸筒の先端にネジ部が露出している従来のものに比べ、組立時に使用する治具などにぶつけてネジ山を傷付けることがなく、不良品の発生を減らして歩留まりを上げることができる。
さらに、中芯の交換時などで先口を螺合する時には、軸筒の軸線に対して先口の軸線が斜めになることがなく、先口を確実に螺合接続することができる。
また、グリップを軸筒のネジ部に沿って軸方向先端側へ突出させ、このグリップと軸筒のネジ部との間に先口の筒状ネジ部を挿入して螺合させるものに比べ、先口の筒状ネジ部を挿入するためのスペースを、グリップの肉厚領域で確保することが可能になるため、軸筒の肉厚寸法を厚くする必要がなく、それによりグリップの外径が必要以上に太くならず把持し易くて使用勝手が良い。
さらに、前記先口の前記筒状ネジ部が前記軸筒の前記ネジ部に螺合された組立状態で、前記筒状ネジ部の端面と前記環状凹部との間に隙間を形成するとともに、前記先口の前記筒状ネジ部の外側と前記リングとの対向面を摺動自在に当接させるか又は軸方向へ離隔させた場合には、軸筒のネジ部に対して先口の筒状ネジ部が螺合される時に、先口の回転がグリップに伝達されないので、簡単な構造でグリップの抜け及び位置ズレと捩れを防止することができる。
その結果、軸筒とリングに軸方向へ摺動可能で回転不能な凹凸係合部をそれぞれ形成する必要がある従来のものに比べ、軸筒とリングに凹凸係合部を形成する必要がない分だけ、構造が簡素化されて厳しい寸法精度も必要なくなり、製造コストの低減化が図れる。
また、前記先口、前記リング及び前記グリップをそれぞれの外面が軸方向へ連続する形状となるように形成し、前記リングの表面硬度を、前記グリップの表面硬度と同等又はそれよりも硬くするとともに前記先口の表面硬度よりも柔らかくした場合には、グリップと先口の間に配置されるリングを把持しても、リングの表面が指先に馴染んで握り感を損なうことがないので、軸筒の先端近傍を周方向へ把持位置が規制されずに良好な感触で把持することができる。
その結果、軸筒の先端近傍を把持するユーザーにとって良好な感触で筆記を長時間に亘り行うことができる。
また、リングが軸筒のネジ部を覆うように先端側へ延びて軸方向に幅広く形成されるため、先口の表面における軸方向長さが短くなるとともに、その分だけリングを軸方向へ広く確保でき、軸筒の先端近傍を把持するユーザーにとっては、把持領域が拡大して有効であり、使用勝手が更に向上する。
本発明の実施形態に係る筆記具の部分的な一部切欠正面図であり、(a)が組立後を示し、(b)が先口の螺合前を拡大して実線により示している。 図1(a)の(2)−(2)線に沿える縦断側面図である。 本発明の他の実施形態に係る筆記具の部分的な一部切欠正面図であり、(a)が組立後を示し、(b)が先口の螺合前を拡大して実線により示している。 筆記具の比較例を示す部分的な一部切欠正面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
本発明の実施形態に係る筆記具Aは、図1〜図3に示すように、軸方向先端(前端)にネジ部1aが形成される軸筒1と、ネジ部1aよりも軸筒1の軸方向中心側に配置される把持部位1bを覆うように挿通される弾性変形可能なグリップ2と、ネジ部1aに螺合する筒状ネジ部3aが軸筒1の軸方向中心側に向けて突出形成される先口3と、グリップ2と先口3の間に挟み込むように配置されるリング4と、軸筒1内に配置される中芯5とを備えている。
軸筒1は、例えばポリカーボネートなどの合成樹脂で形成され、その先端外周には、後述する先口3と螺合するネジ部1aを刻設し、このネジ部1aよりも軸方向中心側(後側)の外周面には、後述するグリップ2が挿着される把持部位1bとしている。
さらに、把持部位1bの軸方向基端側(後側)には、後述するグリップ2の基端面2cと対向する環状の凸部1cが形成されている。
また、ネジ部1aと把持部位1bの間には、後述するリング4の嵌合部4bと対向する被嵌合部1dを環状に凹設することが好ましい。
グリップ2は、例えばシリコンゴムやエラストマーなど弾性変形可能なゴム、合成樹脂で円筒状にされ、必要に応じてその内部には、把持により弾性的に圧縮変形する空間部2aを形成して、更にクッション性能を向上させることが好ましい。
さらに、グリップ2は、軸筒1の把持部位1bに挿着した状態で、その先端面2bが後述するリング4と対向し、その逆の基端面2cを軸筒1の凸部1cと対向させて、これらリング4及び凸部1cの間に挟み込むように配置されている。
先口3は、例えば真鍮などの金属や硬質合成樹脂などの剛性材料で先端側の外径が軸方向基端側の外径よりも小径な円錐筒状に形成され、その大径な基端側には、円筒状に突出してその内周面に軸筒1のネジ部1aと螺合するネジが刻設された筒状ネジ部3aを一体に突設している。
さらに、先口3は、図1(a)に示すような筒状ネジ部3aを軸筒1のネジ部1aと螺合した組立状態で、筒状ネジ部3aの外周面3b及び基端面3cが、後述するリング4の環状凹部4cと対向するように配置されている。
また、筒状ネジ部3aの先端側外周には、後述するリング4の先端面4dと対向する段部3dが形成されている。
リング4は、例えばポリプロピレン又はそれよりも軟質の合成樹脂やエラストマーなど弾性変形可能な材料で環状に形成され、その内周面の基端側には、軸筒1の外周面に向け内側へ突出する環状凸部4aと、軸筒1の外周面に対して軸方向へ係止される嵌合部4bとを形成している。
さらに、リング4の内周面の先端側には、軸筒1のネジ部1aに沿って軸方向先端側へ突出しネジ部1aに螺合された先口3の筒状ネジ部3aと近接状に対向する環状凹部4cを形成している。
図示される例の場合には、リング4の嵌合部4bを凸状に形成し、これと対向する軸筒1の外周面に凹状の被嵌合部1dを形成して軸方向へ移動不能に係止させている。
また、その他の例として図示しないが、嵌合部4bを凹状に形成し、これと対向する軸筒1の外周面に凸状の被嵌合部1dを形成して軸方向へ移動不能に係止させることも可能である。
中芯5は、例えばボールペンのリフィールやシャープペンシルやサインペンなどの筆記体である。
図示される例の場合には、中芯5としてボールペンのリフィールをスプリングなどの弾性体6により先口3の開口から出し入れ自在に配置している。
そして、先口3の筒状ネジ部3aが軸筒1のネジ部1aと螺合された組立状態で、先口3の筒状ネジ部3aにおける外周面3b及び基端面3cと環状凹部4cとの間に隙間を形成するとともに、先口3の筒状ネジ部3aの外側とリング4との対向面3d,4dを摺動自在に当接させることが好ましい。
つまり、筒状ネジ部3aの先端側外周に形成される段部3dとリング4の先端面4dとは、互いに周方向へ摺動可能に突き当てられる。
このような筆記具Aによると、その組立時において、図1(b)に示すように、軸筒1の外周面に対しリング4が嵌合部4bで軸方向へ移動不能に位置決めされて脱落不能に保持されるとともに、軸筒1のネジ部1aがリング4の環状凹部4cで覆われて、組立時に使用する治具などにぶつけるなどの事故を防止できる。
さらに、中芯5の交換時などで軸筒1のネジ部1aに先口3の筒状ネジ部3aを螺合する時には、先口3をリング4に向け接近させると、筒状ネジ部3aの外周面3bがリング4内周の環状凹部4cに案内されて、ネジ部1aの軸線と筒状ネジ部3aの軸線が一致する。
それによって、軸筒1のネジ部1aが傷付くことなく先口3の筒状ネジ部3aを確実に螺合接続させることができる。
ところで、軸筒のネジ部が露出しないように覆う構造としては、図4に示すように、グリップ2′を軸筒1′のネジ部1a′に沿って軸方向先端側へ突出させ、このグリップ2′の先端内周面と軸筒1′のネジ部1a′との間に形成される空間部に、先口3′の筒状ネジ部3a′を挿入して螺合させることが考えられる。
しかし、このような場合には、先口3′の筒状ネジ部3a′の挿入スペースSを確保するために、この挿入スペースS分だけ軸筒1′の肉厚寸法Tを厚くしなければならず、それにより、グリップ2′の外径が必要以上に太くなってしまい、把持し難くなるという問題がある。
これに対し、本発明の実施形態に係る筆記具Aは、先口3の筒状ネジ部3aを挿入するためのスペースが、グリップ2の肉厚領域に確保されるため、軸筒1の肉厚寸法を厚くする必要がなく、それによりグリップ2の外径が必要以上に太くならず、把持し易いという利点がある。
さらに、組立状態で筒状ネジ部3aの外周面3b及び基端面3cと環状凹部4cとの間に隙間を形成するとともに、先口3の段部3dとリング4の先端面4dとを周方向へ摺動可能に突き当てた場合には、軸筒1のネジ部1aに対して先口3の筒状ネジ部3aが螺合される時に、先口3の回転がグリップ2に伝達されない。
それにより、簡単な構造でグリップ2の抜け及び位置ズレと捩れを防止することができるという利点がある。
また、軸筒1の先端側から先口3、リング4及びグリップ2をそれぞれの外面が軸方向へ連続する曲面形状となるように形成し、リング4の表面硬度を、グリップ2の表面硬度と同等又はそれよりも硬くするとともに先口3の表面硬度よりも柔らかくすることが好ましい。
詳しくは、先口3、リング4及びグリップ2の表面硬度を、軸筒1の先端側から順番に柔らかくなるように設定することが好ましい。
このような場合には、グリップ2と先口3の間に配置されるリング4を把持しても、リング4の表面が指先に馴染んで握り感を損なうことがない。
それにより、軸筒1の先端近傍を把持するユーザーにとって、把持位置が周方向へ規制されずに良好な感触で筆記を長時間に亘り行うことができるという利点がある。
さらに、リング4は軸筒1のネジ部1aを覆うように先端側へ延びて軸方向に幅広く形成されるため、先口3の表面における軸方向長さが短くなるとともに、その分だけ指先が当たるリング4を軸方向へ広く確保でき、軸筒1の先端近傍を把持するユーザーにとっては、把持領域が拡大して有効である。
次に、本発明の各実施例を図面に基づいて説明する。
この実施例1は、図1(a)(b)及び図2に示すように、リング4の環状凸部4aの先端面に嵌合部4bが形成され、この嵌合部4bとして環状凸部4aの内周面から被嵌合部1dへ向け突出する突起を周方向へ所定間隔毎に複数突設させ、また軸筒1のネジ部1aに対する先口3のねじ込みによって、先口3の段部3dがリング4の先端面4dに対し周方向へ摺動可能に突き当たるように配置している。
図2に示される例では、嵌合部4bとなる突起を周方向へ等間隔ごとに4つ配置することにより、軸筒1のネジ部1aに対して先口3を外した時など、ユーザーが意識的にリング4を外そうとしない限り、軸筒1の外周面に形成される凹状の被嵌合部1dに対してリング4が回転自在で軸方向へ移動不能に係止され、ユーザーがグリップ2の取り外しなどの目的によりリング4を軸方向先端側へ強く引っ張れば、凹状の被嵌合部1dから外れるような嵌合力に設定している。
また、その他の例として図示しないが、嵌合部4bの数を増減したり、配置間隔を変えて適正な嵌合力に調整することも可能である。
さらに、図示される例では、グリップ2が押出し成形によりその軸方向全長に亘って断面楕円形又は円形などの空間部2aを周方向へ所定間隔毎に複数開穿するように形成され、その基端面2cを、軸筒1の凸部1cに設けられる装飾リング7で覆っている。
また、その他の例として図示しないが、グリップ2を射出成形などにより形成したり、グリップ2の基端面2cを装飾リング7で覆うことなく露出させて配置することも可能である。
したがって、図1(a)(b)及び図2に示す実施例1は、ユーザーが意識的にリング4を外そうとしない限り、軸筒1の外周面の被嵌合部1dに対して軸方向へ移動不能に係止されているため、先口3の取り外し時においてグリップ2の抜けを確実に防止できる。
この実施例2は、図3(a)(b)に示すように、リング4の環状凹部4cにも先口3の外周面3bに対し軸方向へ係止する嵌合部4eを追加形成している構成が、図1〜図2に示した実施例1とは異なり、それ以外の構成は図1〜図2に示した実施例1と同じものである。
図3(a)(b)に示される例では、リング4の環状凹部4cに形成された嵌合部4eが、前述した嵌合部4bと同様な凸状であり、これと対向する先口3の外周面3bに凹状の被嵌合部3eを形成して軸方向へ移動不能に係止させ、これら凸状の嵌合部4e及び凹状の被嵌合部3eの嵌合力を前述した嵌合部4b及び軸筒1の被嵌合部1dの嵌合力よりも小さくなるように設定している。
また、その他の例として図示しないが、嵌合部4eを凹状に形成し、これと対向する先口3の外周面3bに凸状の被嵌合部3eを形成して軸方向へ移動不能に係止させることも可能である。
したがって、図3(a)(b)に示す実施例2は、ユーザーが、中芯5の交換などの目的により先口3を軸筒1のネジ部1aから取外す際に、誤ってリング4も一緒に外しても、リング4は嵌合部4eによって先口3の嵌合凹部3eに一体的に係止されているため、リング4の紛失を防止できるという利点がある。
なお、前示実施例では、軸筒1のネジ部1aに対する先口3のねじ込みによって先口3の段部3dがリング4の先端面4dに対し周方向へ摺動可能に突き当たるように配置したが、これに限定されず、軸筒1のネジ部1aに対する先口3のねじ込みによって先口3の段部3dとリング4の先端面4dとの間に僅かな隙間が空くように配置しても良い。
1 軸筒 1a ネジ部
1b 把持部位 2 グリップ
3 先口 3a 筒状ネジ部
3b 端面(外周面) 3c 端面(基端面)
3d 対向面(段部) 4 リング
4a 環状凸部 4b 嵌合部
4c 環状凹部 4d 対向面(先端面)
5 中芯

Claims (3)

  1. 軸方向先端にネジ部が形成される軸筒と、
    前記ネジ部よりも前記軸筒の軸方向中心側に配置される把持部位を覆うように挿通される弾性変形可能なグリップと、
    前記ネジ部に螺合する筒状ネジ部が前記軸筒の軸方向中心側に向けて突出形成される先口と、
    前記グリップと前記先口の間に挟み込むように配置されるリングと、
    前記軸筒内に配置される中芯とを備え、
    前記リングの内周面には、前記軸筒の外周面に向け突出する環状凸部と、前記軸筒の外周面に対して軸方向へ係止される嵌合部と、前記軸筒の前記ネジ部に沿って軸方向先端側へ突出し該ネジ部に螺合された前記筒状ネジ部と近接状に対向する環状凹部とを形成したことを特徴とする筆記具。
  2. 前記先口の前記筒状ネジ部が前記軸筒の前記ネジ部に螺合された組立状態で、前記筒状ネジ部の端面と前記環状凹部との間に隙間を形成するとともに、前記先口の前記筒状ネジ部の外側と前記リングとの対向面を摺動自在に当接させたことを特徴とする請求項1記載の筆記具。
  3. 前記先口、前記リング及び前記グリップをそれぞれの外面が軸方向へ連続する形状となるように形成し、前記リングの表面硬度を、前記グリップの表面硬度と同等又はそれよりも硬くするとともに前記先口の表面硬度よりも柔らかくしたことを特徴とする請求項1又は2記載の筆記具。
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