JP2011097577A - 画像処理装置およびそれを用いる画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数ページの原稿画像の画像データについて、データ圧縮を伴う符号化をして記憶する場合に、データ量を小さくする。
【解決手段】画像形成装置1は、複数ページの原稿画像を連続して読み取り、画像を用紙に形成して出力する時(集約モード等)、読取り装置11によって生成された複数ページデータの一部データについて、符号化された第1の画像処理後の一部データと符号化された第2の画像処理後の一部データを比較する。符号化された第1の画像処理後の一部データの方が小さいデータであれば、符号化された第1の画像処理後の複数ページデータを圧縮データ記憶部(半導体メモリ装置19)に記憶させる。その後、その記憶されたデータを第1の符号化復号化部(第1CODEC24)によって読み出させ、第2画像処理部等によって処理をさせて、プリンタにより画像を用紙に形成して出力する。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えばMFP(Multi-Function Product/Printer/Peripheral)として実現される画像形成装置およびそれに用いられる画像処理装置に関する。
MFPは、複写機としての機能以外に、プリンタ、スキャナ、ファクシミリなどの複数の機能を備えた画像形成装置である。このような装置が登場した背景としては、画像形成部やスキャナ部を共用することで、低コスト化が図れ、また設置スペースの面でも有利なためである。したがって、このような装置に搭載されるメモリとしては、できるだけ容量が小さく、低コストであることが望まれる。しかし、各機能に割当てられるメモリ容量が少なくなれば、パフォーマンスが低下する。
中でも、複写機としての使用で、集約モード、ソータを用いないソートモード、ブックレットモード及び複数ページのコピーを複数部作成するモードにおいて、メモリ容量が多く必要になる。なぜなら、これらのモードでは複数ページの原稿画像の画像データである複数ページデータをメモリに蓄積した状態でジョブが実行されるからである。
集約モードとは、複数ページの原稿画像を1枚の記録紙に集約して出力するモードである。
ソートモードとは、複数ページの原稿画像を複数部コピーする場合に、1部ずつページが揃った状態で出力するモードである。このうちソータを用いないソートモードとは、各ページの画像が形成された用紙をソータで1部ずつ揃えて出力するのではなく、ページが揃った状態で1部ずつ画像形成装置から出力するモードである。例えば、第1〜第3ページを3部コピーする場合、第1ページの画像が形成された用紙、第2ページの画像が形成された用紙、第3ページの画像が形成された用紙の出力が3回繰り返される。
ブックレットモードとは、画像が形成された複数の用紙を冊子加工して出力するモードである。
複数ページのコピーを複数部作成するモードとは、複数ページの原稿画像を読み取り、各ページの画像が形成された用紙を複数部作成するモード(プリセット複数モード)である。例えば、第1〜第3ページを3部コピーする場合、第1ページの画像が形成された用紙の出力が3回繰り返され、次に第2ページの画像が形成された用紙の出力が3回繰り返され、そして第3ページの画像が形成された用紙の出力が3回繰り返される。
集約モード等ではメモリ容量が大きくなるので、以下の画像形成装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。この画像形成装置は、ビットイメージを記憶する電子ソート用のワークメモリ領域と、圧縮した画像を蓄積するファイルメモリ領域とを備えるページメモリを有する。この画像形成装置は、入力される画像の2値化処理のモードが文字モードであるか写真モードであるかに応じて、ファイルメモリ領域とワークメモリ領域とを動的に設定する。これにより、ページメモリを有効に使用し、少ないメモリ容量で電子ソートの蓄積枚数を増やすことができる。
特開平9−69919号公報
近年のMFPは、モノクロ機であっても、フルカラースキャナを搭載し、多値保存を可能としている。つまり、多値保存を得意とする符号化復号化装置(CODEC)と、印字用の2値もしくは4値保存を得意とする符号化復号化装置(CODEC)との2つのCODECをデフォルトで搭載している。しかしながら、モノクロ機は、スキャナがフルカラーになっても、コピー機能において、プリセット枚数分の画像をメモリに蓄積したり、自動原稿送り装置でのJAMリカバリのために必要な画像をメモリに蓄積したりする程度である。このため、モノクロ機は、カラー機のような大規模なメモリを搭載することはない。したがって、少ないメモリ容量で、蓄積画像枚数を増やすことが望まれる。
しかしながら、上記画像形成装置は、入力データの処理形式に応じて、メモリ領域の境界を変更しているだけであり、データ量自体を低減していない。よって、メモリの利用率は向上するが、蓄積画像枚数の増加には限界がある。
本発明の目的は、複数ページの原稿画像の画像データについて、データ圧縮を伴う符号化をして記憶する場合に、データ量を小さくすることができる画像処理装置およびそれを用いる画像形成装置を提供することである。
この目的を達成する本発明の一局面に係る画像処理装置は、原稿画像を読取って画像データを生成する読取り装置と、前記読取り装置によって生成された画像データに対して、第1の画像処理をする第1画像処理部と、圧縮データ記憶部と、前記第1の画像処理後の前記画像データに対してデータ圧縮を伴う符号化をして前記圧縮データ記憶部に記憶させた後、当該記憶されたデータに対してデータ伸張を伴う復号化をして前記圧縮データ記憶部から読み出す第1の符号化復号化部と、前記第1の符号化復号化部によって読み出された前記第1の画像処理後の前記画像データに対して第2の画像処理をする第2画像処理部と、前記第2の画像処理後の前記画像データに対して前記第1の符号化復号化部とは異なるデータ圧縮を伴う符号化をして前記圧縮データ記憶部に記憶させた後、当該記憶されたデータに対してデータ伸張を伴う復号化をして前記圧縮データ記憶部から読み出す第2の符号化復号化部と、システム制御部と、を備えており、前記読取り装置によって複数ページの原稿画像が連続に読取られ、前記複数ページの原稿画像の画像データである複数ページデータが生成される場合、前記システム制御部は、前記複数ページデータの一部である一部データについて、符号化された前記第1の画像処理後の前記一部データと符号化された前記第2の画像処理後の前記一部データを比較し、符号化された前記第1の画像処理後の前記一部データの方が大きいデータであれば、符号化された前記第2の画像処理後の前記複数ページデータを前記圧縮データ記憶部に記憶させた後、当該記憶されたデータを前記第2の符号化復号化部によって読み出させて出力し、符号化された前記第1の画像処理後の前記一部データの方が小さいデータであれば、符号化された前記第1の画像処理後の前記複数ページデータを前記圧縮データ記憶部に記憶させた後、当該記憶されたデータを前記第1の符号化復号化部によって読み出させ、前記第2画像処理部によって処理をさせて出力する。
本発明の一局面に係る画像処理装置によれば、複数ページの原稿画像を連続して読み取り、画像を用紙に形成して出力する場合(集約モード等)、一部データについて、符号化された第1の画像処理後の一部データと符号化された第2の画像処理後の一部データを比較している。
そして、符号化された第1の画像処理後の一部データの方が大きいデータであれば、符号化された第2の画像処理後の複数ページデータを圧縮データ記憶部に記憶させる。その後、記憶されたデータを第2の符号化復号化部によって読み出させて、出力する。
これに対して、符号化された第1の画像処理後の一部データの方が小さいデータであれば、符号化された第1の画像処理後の複数ページデータを圧縮データ記憶部に記憶させる。その後、記憶されたデータを第1の符号化復号化部によって読み出させ、第2画像処理部によって処理をさせて、出力する。
したがって、本発明の一局面に係る画像処理装置によれば、符号化された複数ページデータ(複数ページの原稿画像の画像データ)のうち、データ量の小さい方が、圧縮データ記憶部に記憶される。よって、複数ページデータについて、データ圧縮を伴う符号化をして記憶する場合に、データ量を小さくすることができる。これにより、圧縮データ記憶部に記憶できる複数ページデータ(蓄積画像枚数)を増加させることができる。
上記構成において、前記第1画像処理部は、前記第1の画像処理として、前記読取り装置によって生成された多値の画像データをRGBの各色成分に分解し、さらにγ補正をする。
上記構成において、前記第2画像処理部は、前記第2の画像処理として、ズーム、シャープネス及び濃度調整をする。
上記構成において、前記第1の符号化復号化部による符号化処理は、多値のデータを圧縮する処理を含み、前記第2の符号化復号化部による符号化処理は、2値または4値のデータを圧縮する処理を含む。
上記構成において、前記第1の符号化復号化部による画像データの符号化形式はJPEGであり、前記第2の符号化復号化部による画像データの符号化形式はJBIGである。
上記構成において、前記システム制御部は、符号化された前記第1の画像処理後の前記一部データの方が小さいデータであれば、前記第1の符号化復号化部によって符号化された前記第1の画像処理後の前記複数ページデータに、所定の識別符号を付して前記圧縮データ記憶部に一時記憶させ、前記識別符号が付された前記第1の画像処理後の前記複数ページデータについて、前記第1の符号化復号化部によって読み出させる場合、読み出されたデータに対して前記第2画像処理部によって処理をさせて出力させる。
上記目的を達成する本発明の他の局面に係る画像形成装置は、集約モード、ソータを用いないソートモード、ブックレットモード及び複数ページのコピーを複数部作成するモードの少なくとも一つのモードを実行できる画像形成装置であって、本発明の一の局面に係る画像処理装置と、前記画像処理装置から出力されたデータに基づいて用紙に画像を形成する画像形成部と、を備えており、前記読取り装置によって前記複数ページの原稿画像を連続に読取ることは、前記少なくとも一つのモードで実行される。
本発明の他の局面に係る画像形成装置によれば、上述した本発明の一局面に係る画像処理装置による効果を得ることができる。
上記構成において、前記画像形成装置は、複数ページのコピーを1部作成するモードを実行することができ、前記1部作成するモードにおいて、前記制御部は、前記読取り装置からの画像データに対して、前記比較をすることなく、前記第1画像処理部及び前記第2画像処理部に処理をさせる。
本発明によれば、複数ページの原稿画像の画像データについて、データ圧縮を伴う符号化をして記憶する場合に、データ量を小さくすることができる。
本発明の実施の一形態に係る画像形成装置の電気的構成を示すブロック図である。 本発明者が行った実験結果を示す図である。 本実施形態に係る画像形成装置において、原稿画像を読取り、画像データに対して第1及び第2の画像処理等をし、画像を用紙に形成して出力する処理の説明図(その1)である。 上記処理の説明図(その2)である。 上記処理の説明図(その3)である。
図1は、本発明の実施の一形態に係る画像形成装置1の電気的構成を示すブロック図である。画像形成装置1は、複写機としての機能以外に、プリンタ、スキャナ、ファクシミリなどの複数の機能を備えたMFPとして実現される。このため、画像形成装置1は、読取り装置11および自動原稿給送装置12ならびにそれらの制御のための画像読取り制御部13と、ファクシミリインタフェイス14と、プリンタインタフェイス15と、プリンタ16およびその制御のための画像出力制御部17と、半導体メモリ装置19およびその制御のための画像記憶制御部20と、画像処理用ASIC(Application Specific Integrated Circuit)21と、入力操作部31およびその入力操作部31の制御のための操作制御部32と、システム制御部33とを備える。
読取り装置11は、CCD(Charge Coupled Device)を含み、原稿載置台に載置されたまたは自動原稿給送装置12で給送された原稿の画像を読取る。入力操作部31への入力操作や、他の処理の進行状況などに応答して、システム制御部33が画像読取制御部13を介して、自動原稿給送装置12の給送タイミングや速度、および読取り装置11での読取り態様(モード)の制御をする。読取りモードには、自動原稿給送装置12または原稿載置台を使用した1枚ずつの読取り印字(いわゆるプリセット1モード)や、自動原稿給送装置12を使用して、後述する画像処理のために画像データを蓄積する連続読取りモードなどがある。プリセット1モードには、1ページのコピーを1部作成するモードと、複数ページのコピーを1部作成するモードとが含まれる。連続読取りモードには、集約モード、ソータを用いないソートモード、ブックレットモード及び複数ページのコピーを複数部作成するモードが含まれる。
ファクシミリインタフェイス14は、ファクシミリモデムから成り、ファクシミリデータを送受信する。プリンタインタフェイス15は、プリンタ連動を実現するプリンタボードから成り、ホスト側端末からのプリンタデータを受信する。
プリンタ16は、電子写真方式の画像形成装置を含む。読取り装置11での読取り原稿画像のデータ、ファクシミリインタフェイス14で受信したファクシミリ受信画像のデータ、プリンタインタフェイス15で受信したプリンタ画像のデータなどが画像出力制御部17の制御により、プリンタ16に送られて、プリンタ16はそれらの画像を印字出力する。
半導体メモリ装置19への画像データの書込みおよび読出しは、画像記憶制御部20によって制御される。半導体メモリ装置19を用いることで、画像形成装置1は、複数枚印字出力する際の画像データの記憶や、連続読込みを実現でき、ユーザの利便性を向上させることができる。
画像処理用ASIC21は、第1画像処理部22と、第2画像処理部23と、第1符号化復号化部(以下、CODECと言う)24と、第2CODEC25と、スクリーン処理部26と、画像編集部27とを備える。第1画像処理部22は、CCDを含む読取り装置11で生成された多値の画像データをRGBの各色成分に分解し、さらにγ補正などをする。第2画像処理部23は、第1画像処理部22での処理後の画像データに、ズーム、シャープネス、濃度調整などをする。スクリーン処理部26は、第2画像処理部23での処理後のデータに、2値もしくは4値程度の誤差拡散などのスクリーン処理をする。画像編集部27は、スクリーン処理後のデータに、必要に応じて画像編集をする。画像編集とは例えば、2in1などのように複数枚の原稿を1枚の記録紙に集約することや、冊子加工可能なように頁組合わせを調整することである。
一方、第1画像処理部22での処理後の画像データは、半導体メモリ装置19で一時記憶され、適宜読出されて第2画像処理部23、スクリーン処理部26および画像編集部27での処理が行われる。第2画像処理部23、スクリーン処理部26および画像編集部27での処理後の画像データは、半導体メモリ装置19で一時記憶され、システム制御部33によって、プリンタ16の記録タイミングで適宜読出される。
そして、第1画像処理部22からの画像データを半導体メモリ装置19へ記憶させる場合、第1CODEC24によって、データ圧縮を伴う符号化が行われ、読出す際にはデータ伸張を伴う復号化が行われる。同様に、スクリーン処理部26および画像編集部27からの画像データを半導体メモリ装置19へ記憶させる場合、第2CODEC25によって、第1CODEC24とは異なる形式でデータ圧縮を伴う符号化が行われ、読出す際にはデータ伸張を伴う復号化が行われる。
好ましくは、第1CODEC24における符号化処理は、多値のデータを圧縮することを得意とする処理である。第2CODEC25における符号化処理は、2値または4値のデータを圧縮することを得意とする処理である。たとえば第1CODEC24による画像データの符号化形式はJPEG(Joint Photographic Experts Group)であり、第2CODEC25による画像データの符号化形式はJBIG(Joint Bi-level Image Experts Group)である。
画像記憶制御部20を介して、画像処理用ASIC21の2つのCODEC24,25と半導体メモリ装置19とが、DMA(ダイレクトメモリアクセス)接続されている。したがって、半導体メモリ装置19に対する第1CODEC24による符号化データの書込みおよび読出し、ならびに第2CODEC25による符号化データの書込みおよび読出しは、並行しての動作が可能である。また、半導体メモリ装置19における2つのCODEC24,25での記憶領域の境界は、適宜変更して記憶可能である。
入力操作部31は、液晶表示装置などの表示部34と、そのタッチパネルスイッチやキースイッチなどを含む入力部35とを備える。入力操作部31は、ユーザが部数、倍率、用紙などの選択を行うとともに、各種のモード設定を行うために使用される。これらの表示部34での表示および入力部35からの入力の受付は、操作制御部32によって行われる。
そして、システム制御部33、画像読取り制御部13、ファクシミリインタフェイス14、プリンタインタフェイス15、画像出力制御部17、画像記憶制御部20、画像処理用ASIC21および操作制御部32は、共通のバスライン36で接続され、画像データや制御データのやり取りが可能となっている。
上述のように構成される画像形成装置1において、注目すべきは、本実施の形態では、システム制御部33が、以下の制御部として機能する。システム制御部33は、入力操作部31への入力操作に応答して、画像読取制御部13を介して、読取り装置11および自動原稿給送装置12を制御する。そして、システム制御部33は、自動原稿給送装置12から給送されてきた複数ページの原稿画像を、読取り装置11によって連続に読み取らせて、半導体メモリ装置19に記憶させる場合に、第1CODEC24での符号化後の画像データと、第2CODEC25での符号化後の画像データとを比較する。これは、画像によっては、多値で保存した方が、蓄積メモリサイズが小さくなることがあり、一概に2値もしくは4値保存を得意とするCODECが最適でないことがあるためである。
システム制御部33は、第1CODEC24での符号化後の画像データの方が、単位面積の画像当りのデータ量が小さい場合、第2画像処理部23、スクリーン処理部26および画像編集部27による処理を休止させる。そして、システム制御部33は、第1画像処理部22での処理後の画像データに所定の識別符号を付し、第1CODEC24によって、データ圧縮を伴う符号化を行わせて半導体メモリ装置19に記憶させる。
一方、半導体メモリ装置19から識別符号付きの画像データを読出した際は、システム制御部33は、第1CODEC24に復号化を行わせ、第2画像処理部23、スクリーン処理部26および画像編集部27に処理を行わせた後、必要に応じて、第2CODEC25に符号化(後述するモノクロ1ビット化等、)を行わせ、出力させる。識別符号は、フラグのような低ビットの簡単なデータで、パケット毎等の所定の単位で付されていればよい。
具体的には、ユーザが入力操作部31を操作して、複数ページの保存が不要なモード(例えば上記プリセット1モード)を選択した場合、システム制御部33は次の制御をする。システム制御部33は、通常通り第1および第2画像処理部22,23で第1および第2の画像処理を行った後の画像データを、第2CODEC25に符号化を行わせ、半導体メモリ装置19に格納する。
すなわち、システム制御部33は、読取り装置11からの画像データに対して、第1CODEC24での符号化後の画像データと第2CODEC25での符号化後の画像データとを比較せず、かつ第2画像処理部23、スクリーン処理部26および画像編集部27による処理を休止させない。そして、システム制御部33は、第1画像処理部22、第1CODEC24、第2画像処理部23及び第2CODEC25に処理をさせて、第2CODEC25による符号化後の画像データを半導体メモリ装置19に記憶させる。
これに対して、複数のページの保存が必要となるモード、例えば、集約モード、ソータを用いないソートモード、ブックレットモード又は複数ページのコピーを複数部作成するモードでは、システム制御部33は、状況に応じて、以下の2通りの処理を選択する。先ず第1には、システム制御部33は、第2CODEC25での符号化後の画像データの方がデータ量が小さい場合、同様に通常通り第1および第2画像処理部22,23、スクリーン処理部26ならびに画像編集部27で処理を行った後の画像データを第2CODEC25に符号化させ、半導体メモリ装置19に格納する。これに対して、第2には、システム制御部33は、第1CODEC24での符号化を終了した時点の画像データの方がデータ量が小さい場合には、その時点の画像データをひとまず半導体メモリ装置19に格納し、かつ第2画像処理部23、スクリーン処理部26及び画像編集部27による処理を休止させる。システム制御部33は、その画像データを半導体メモリ装置19から読出す時に第1CODEC24に復号化させた後、残る第2画像処理部23、スクリーン処理部26および画像編集部27で処理を行って出力させる。
たとえば、原稿が写真である場合、第1CODEC24による符号化後は、多値のビットマップデータである。これに第2の画像処理を施すことで、画像データは2値もしくは4値となる。このような場合には第2CODEC25による符号化後のデータを記憶する方が、単位画素当りのデータ量が小さい。これに対して、原稿がモノクロの文書である場合、第1CODEC24による符号化後は2値のビットマップデータであり、これに第2の画像処理を施すことで、画像データは2値もしくは4値のスクリーン処理されたデータになる。このような場合には第1CODEC24による符号化後のデータを記憶する方が、単位画素当りのデータ量が小さい。
通常、第2CODEC25による処理の方が第1CODEC24による処理に比べてデータ量を小さくできる。本実施形態では上述したように、第1CODEC24による処理と第2CODEC25による処理とでデータ量を比較し、データ量を小さくできるCODEC(真に最適な方式のCODEC)を用いてデータを保存している。したがって、メモリとして、ハードディスク装置を用いずに、半導体メモリ装置19を用いる低価格機であっても、画像データの蓄積枚数を増加することができる。また、このような構成をMFPとして実現される画像形成装置1に搭載することにより、記憶領域を最も多く消費する読取り装置11(スキャナ部分)に対する記憶容量を低減することができる。MFPは多くの機能にそれぞれ記憶領域を割当てる必要がある画像形成装置1であり、読取り装置11が記憶領域を最も消費するのである。なお、同じ画像データに対する2つのCODECを行った結果、第1CODEC24の方がデータ量が小さかった場合、システム制御部33は、第2CODEC25に割込みをして、処理を中断させればよい。これにより、第2画像処理部23、スクリーン処理部26及び画像編集部27による処理の休止が実現される。
図2は、本発明者が行った実験結果を示す図である。実験は、原稿として写真画像を読取り、表1で示すように、第1CODEC24においては、クオリティ90,60,30の4ビットJPEGで符号化させており、第2CODEC25では、2値のJBIGで符号化させている。表1は、A4サイズの原稿を300dpiの高速で読取ったときのCODEC24,25によって圧縮されたデータ量を示し、単位はバイトである。
なお、図2では、(a)がJPEGのクオリティ90であり、(b)がJPEGのクオリティ30であり、(c)がJBIGであり、JPEGのクオリティ60は省略している。また、スクリーン処理部26では、誤差拡散によるハーフトーン処理を行っている。
これらの図2および表1から明らかなように、JPEGの場合、クオリティ30でも、JBIGに比べて階調性が滑らかであり、かつ粒状性も良好である。JBIGでは、300dpiの高速読取りをしてJPEGで保存した後、600dpiの高精細で、ズーム処理、フィルタ処理及び階調処理をし、1ビットでスクリーン処理をして保存している。これに対して、JPEGでは、4ビットでスクリーン処理をして、8ビットで保存している。したがって、JPEGはクオリティ90になると、データ量が飛躍的に大きくなるが、クオリティ60,30では、JBIGよりデータ量を少なくできる。
そこで、画像品質とデータサイズの観点から、第1CODEC24はJPEGのクオリティとして、例えばクオリティ30,60を用いる。
次に、図1に示す画像形成装置1において、原稿画像を読取り、画像データに対して第1及び第2の画像処理等をし、画像を用紙に形成して出力する処理について詳細に説明する。図3、図4及び図5はその処理の説明図である。図中の矢印はデータの流れを示している。半導体メモリ装置19は圧縮データ記憶部として機能する。画像形成モードは、集約モード、ソータを用いないソートモード、ブックレットモード及び複数ページのコピーを複数部作成するモードの中のいずれかのモードとする。
図3に示すように、読取り装置11によって複数ページの原稿画像が連続に読取られる(処理P1)。この読取りによって生成された、複数ページの原稿画像の画像データである複数ページデータは、所定の単位(例えば数ラインの画像データ)でバッファに一度蓄積されて、順次、第1画像処理部22へ送られる。
システム制御部33は、複数ページデータのうち、一部データについて、第1画像処理部22、第1CODEC24、第2画像処理部23、スクリーン処理部26、画像編集部27及び第2CODEC25により処理P2〜P7を実行させる。一部データとは、例えば、複数ページのうち第1ページの画像データ又は第1ページの所定領域の画像データである。処理P2〜P7を個別に説明する。
第1画像処理部22は、読取り装置11から出力された一部データに対して、第1の画像処理をする(処理P2)。第1CODEC24は、第1の画像処理後の一部データD1に対してJPEGによるデータ圧縮を伴う符号化をして半導体メモリ装置19に記憶させた後、当該記憶されたデータに対してデータ伸張を伴う復号化をして半導体メモリ装置19から読み出す(処理P3)。
第2画像処理部23は、第1CODEC24によって読み出された第1の画像処理後の一部データD1に対して第2の画像処理をする(処理P4)。スクリーン処理部26は、第2画像処理部23で処理された一部データに対してスクリーン処理をする(処理P5)。画像編集部27は、スクリーン処理部26で処理された一部データに対して画像編集処理をする(処理P6)。
本実施形態において、第2の画像処理後の一部データD2とは、第2の画像処理がされた後の一部データを意味する。つまり、画像編集処理までされた場合は、画像編集部27で処理された一部データが第2の画像処理後の一部データD2となる。スクリーン処理までされ、画像編集処理がされない場合は、スクリーン処理部26で処理された一部データが第2の画像処理後の一部データD2となる。画像編集処理及びスクリーン処理がされない場合は、第2画像処理部23で処理された一部データが第2の画像処理後の一部データD2となる。
第2CODEC25は、第2の画像処理後の一部データD2(ここでは画像編集後の一部データ)に対して、JBIGによるデータ圧縮を伴う符号化をして半導体メモリ装置19に記憶させる(処理P7)。
システム制御部33は、半導体メモリ装置19に記憶されているJPEGで符号化された第1の画像処理後の一部データD1とJBIGで符号化された第2の画像処理後の一部データD2とを比較する(処理P8)。
システム制御部33は、JPEGで符号化された第1の画像処理後の一部データD1が、JBIGで符号化された第2の画像処理後の一部データD2と比べてデータ量が大きいと判断すれば(処理P8でYes)、図4に示す処理P9〜P16が実行される。
具体的に説明すると、処理P1において読取り装置11によって生成された複数ページデータは、所定の単位で順次、第1画像処理部22へ送られる。したがって、複数ページデータのうち、一部データ以外の残りデータに対して、第1画像処理部22による処理P9、第1CODEC24による処理P10、第2画像処理部23による処理P11、スクリーン処理部26による処理P12及び画像編集部27による処理P13がそれぞれ実行される。そして、第2CODEC25は、第2の画像処理後の残りデータ(ここでは画像編集後の残りデータ)に対して、JBIGによるデータ圧縮を伴う符号化をして半導体メモリ装置19に記憶させる(処理P14)。この結果、JBIGで符号化された第2の画像処理後の複数ページデータD3が半導体メモリ装置19に記憶される。
システム制御部33は画像出力制御部17に画像出力を命令する(処理P15)。この命令に基づいて画像出力制御部17は、第2CODEC25に読み出しを実行させる。これにより、JBIGで符号化された第2の画像処理後の複数ページデータD3について、例えば1ページの画像データ毎にデータ伸張を伴う復号化をして半導体メモリ装置19から読み出される。
プリンタ16は、半導体メモリ装置19から読み出された1ページの画像データ毎に、画像を用紙に形成して出力する(処理P16)。
一方、図3の処理P8において、システム制御部33は、JPEGで符号化された第1の画像処理後の一部データD1がJBIGで符号化された第2の画像処理後の一部データD2と比べてデータ量が小さいと判断すれば(処理P8でNo)、図5の処理P17〜P24が実行される。
具体的に説明すると、処理P1において読取り装置11によって生成された複数ページデータは、所定の単位で順次、第1画像処理部22へ送られる。したがって、複数ページデータのうち、一部データ以外の残りデータに対して、第1画像処理部22による処理がされる(処理P17)。そして、第1CODEC24は、第1の画像処理後の残りデータに対して、JPEGで符号化をして半導体メモリ装置19に記憶させる(処理P18)。この結果、半導体メモリ装置19には、JPEGで符号化された第1の画像処理後の複数ページデータD4が記憶される。
この記憶において、システム制御部33は、符号化された第1の画像処理後の複数ページデータD4に、所定の識別符号(例えばフラグ)を付する処理をする。これは半導体メモリ装置19に記憶されているデータの中のうち、上記所定の識別符号が付されたデータについては、第2の画像処理等をして出力することを認識できるようにするためである。
処理P18中は、システム制御部33によって、第2画像処理部23、スクリーン処理部26、画像編集部27及び第2CODEC25での処理が休止させられる。
システム制御部33が画像出力制御部17に画像出力を命令すると(処理P19)、画像出力制御部17は、第1CODEC24に読み出しを実行させる。第1CODEC24は、半導体メモリ装置19に記憶されているデータの中から、所定の識別符号を基にして符号化された第1の画像処理後の複数ページデータD4をサーチする。第1CODEC24は、JPEGで符号化された第1の画像処理後の複数ページデータD4について、例えば1ページの画像データ毎にデータ伸張を伴う復号化をして半導体メモリ装置19から読み出す。読み出された1ページの画像データは、第2画像処理部23による処理P20、スクリーン処理部26による処理P21、画像編集部27による処理P22及び第2CODEC25による処理P23がそれぞれされる。したがって、半導体メモリ装置19には、符号化された第2画像処理後の複数ページデータD3が蓄積されない。
プリンタ16は、第2CODEC25によって半導体メモリ装置19から読み出された1ページの画像データ毎に、画像を用紙に形成して出力する(処理P24)。
以上説明したように、本実施形態によれば、複数ページの原稿画像を連続して読み取り、画像を用紙に形成して出力する場合(集約モード等)、一部データについて、JPEGで符号化された第1の画像処理後の一部データD1とJBIGで符号化された第2の画像処理後の一部データD2を比較している。
そして、一部データD1の方が大きいデータであれば、JBIGで符号化された第2の画像処理後の複数ページデータD3を半導体メモリ装置19に記憶させる。その後、記憶されたデータを第2CODEC25によって読み出させて、プリンタ16によって画像を用紙に形成して出力させている。
これに対して、一部データD1の方が小さいデータであれば、JPEGで符号化された第1の画像処理後の複数ページデータD4を半導体メモリ装置19に記憶させる。その後、記憶されたデータを第1CODEC24によって読み出させ、第2画像処理部23等によって処理をさせて、プリンタ16によって画像を用紙に形成して出力させている。
したがって、本実施形態によれば、符号化された複数ページデータD3,D4のうち、データ量の小さい方が、半導体メモリ装置19に記憶される。よって、複数ページデータ(複数ページの原稿画像の画像データ)について、データ圧縮を伴う符号化をして記憶する場合に、データ量を小さくすることができる。これにより、半導体メモリ装置19に記憶できる複数ページデータ(蓄積画像枚数)を増加させることができる。
以下、本発明に関してまとめる。
本発明の画像処理装置は、原稿画像を読取る読取り装置と、前記読取り装置からの画像データに対して、第1の画像処理を行う第1の画像処理装置と、前記第1の画像処理装置からの画像データを一時記憶する記憶手段と、前記第1の画像処理装置からの画像データを前記記憶手段へ記憶させるにあたって、データ圧縮を伴う符号化を行うとともに、読出す際にデータ伸張を伴う復号化を行う第1の符号化復号化装置と、前記記憶手段から読出された前記第1の画像処理後の画像データに対して、第2の画像処理を行い、前記記憶手段に記憶させる第2の画像処理装置と、前記第2の画像処理装置からの画像データを前記記憶手段へ記憶させるにあたって、前記第1の符号化復号化装置とは異なるデータ圧縮を伴う符号化を行うとともに、読出す際にデータ伸張を伴う復号化を行う第2の符号化復号化装置と、前記第1の符号化復号化装置による符号化後の画像データと第2の符号化復号化装置による符号化後の画像データとを比較し、前記第1の符号化復号化装置による符号化後の画像データの方がデータ量が小さい場合、前記第2の画像処理装置による処理を休止させるとともに、第1の符号化復号化装置による符号化後の画像データを所定の識別符号を付して前記記憶手段に記憶させ、前記記憶手段から前記識別符号付きの画像データを読出した際は、前記第2の画像処理装置に第2の画像処理を行わせた後、出力させる制御手段とを含むことを特徴とする。
上記の構成によれば、原稿画像を読取る読取り装置と、CCDなどから成る前記読取り装置からの多値の画像データをRGBの各色成分に分解し、さらにγ補正などを行う第1の画像処理を行う第1の画像処理装置と、前記第1の画像処理装置からの画像データを一時記憶する記憶手段と、前記第1の画像処理装置からの画像データを前記記憶手段へ記憶させるにあたって、データ圧縮を伴う符号化を行うとともに、読出す際にデータ伸張を伴う復号化を行う第1の符号化復号化装置(CODEC)と、前記記憶手段から読出された前記第1の画像処理後の画像データに対して、ズーム、シャープネス、濃度調整などを行い、さらに2値もしくは4値程度の誤差拡散などのスクリーン処理を行う等の第2の画像処理を行った後、前記記憶手段に記憶させる第2の画像処理装置と、前記第2の画像処理装置からの最終の画像処理後となる画像データを前記記憶手段へ記憶させるにあたって、前記第1の符号化復号化装置とは異なるデータ圧縮を伴う符号化を行うとともに、読出す際にデータ伸張を伴う復号化を行う第2の符号化復号化装置(CODEC)とを備えて構成される画像処理装置において、以下の特徴を有する。
すなわち、特に前記読取り装置で複数枚の原稿画像を連続して読取り、記憶手段に記憶する際に、画像処理に記憶手段への記憶を制御する制御手段を設ける。これは、画像によっては、多値で保存した方が、蓄積メモリサイズが小さくなることがあり、一概に前記2値もしくは4値保存を得意とするCODECが最適でないことがあるためである。そこで、前記制御手段は、前記読取り装置に複数枚の原稿画像を連続して読取らせ、記憶手段に記憶させる際に、前記第1の符号化復号化装置による符号化後の画像データと第2の符号化復号化装置による符号化後の画像データとを比較し、前記第1の符号化復号化装置による符号化後の画像データの方が、単位面積の画像当りのデータ量が小さい場合、前記第2の画像処理装置による処理を休止させるとともに、第1の符号化復号化装置による符号化後の画像データを所定の識別符号を付して前記記憶手段に記憶させ、前記記憶手段から前記識別符号付きの画像データを読出した際は、前記第2の画像処理装置に残っている第2の画像処理を行わせた後、出力させる。
好ましくは、前記第1の符号化復号化装置における符号化処理は、多値のデータを圧縮することを得意とする処理であり、前記第2の符号化復号化装置における符号化処理は、2値または4値のデータを圧縮することを得意とする処理であり、たとえば前記第1の符号化復号化装置による画像データの符号化形式はJPEGであり、前記第2の符号化復号化装置による画像データの符号化形式はJBIGである。
したがって、プリセット1モードなどの複数ページの保存が不要なモードでは、通常通り第1および第2の画像処理を行った後の画像データを記憶手段に格納し、複数枚の原稿画像の連続読取り時には、第2の符号化復号化装置による符号化後の画像データの方がデータ量が小さい場合には、同様に通常通り第1および第2の画像処理を行った後の画像データを記憶手段に格納するのに対して、第1の画像処理を終了した時点の画像データの方がデータ量が小さい場合には、その時点の画像データをひとまず記憶手段に格納し、読出し時に残る第2の画像処理を行って出力する。こうして、真の最適な方式でのCODECで保存することで、前記記憶手段の容量が小さい、特にハードディスク装置を用いず、半導体メモリだけのような低価格機であっても、画像データの蓄積枚数を増加することができる。
本発明の画像形成装置は、前記の画像処理装置を用い、前記複数枚の原稿画像の連続読取りは、複数原稿を1枚の記録紙に集約する集約モード、ソータを使用せずに複数部の印字をソートして行うソートモード、冊子加工するブックレットモード、或いは複数枚の原稿を読取りながら各原稿に複数枚の印字出力を行うプリセット複数モードのいずれかで行われることを特徴とする。
上記の構成によれば、MFPなどとして実現される画像形成装置において、そのスキャナ部分に上述の画像処理装置を用いる。そして、複写機としての使用で、前記複数枚の原稿画像の連続読取りは、複数原稿を1枚の記録紙に集約する集約モード、ソータを使用せずに複数部の印字をソートして行うソートモード、冊子加工するブックレットモード、複数枚の原稿を読取りながら各原稿に複数枚の印字出力を行うプリセット複数モードのいずれかで行われる。これに対して、制御手段は、原稿に対して1枚ずつの印字、すなわちいわゆるプリセット1モードなどの複数ページの保存が不要なモード時には、通常通り前記第1および第2の画像処理装置を使用して、前記第2の符号化復号化装置による符号化後の画像データを前記記憶手段に記憶させる。
したがって、多くの機能にそれぞれ記憶領域を割当てる必要のある画像形成装置において、最も記憶領域を多く消費するスキャナ部分の記憶容量を低減することができる。
本発明の画像処理装置は、以上のように、CCDなどから成る読取り装置からの多値の画像データを第1の画像処理装置でRGBの各色成分に分解し、さらにγ補正などを行う第1の画像処理を行い、第1の符号化復号化装置(CODEC)でデータ圧縮を伴う符号化を行い、記憶手段に一時記憶させた後、復号化して読出し、第2の画像処理装置でズーム、シャープネス、濃度、スクリーン調整などを行った後、第2の符号化復号化装置(CODEC)で前記第1の符号化復号化装置とは異なるデータ圧縮を伴う符号化を行い、前記記憶手段に記憶させるにあたって、特に前記読取り装置に複数枚の原稿画像を連続して読取らせ、記憶手段に記憶させる際に、画像処理に記憶手段への記憶を制御する制御手段を設け、第1の符号化復号化装置による符号化後の画像データと第2の符号化復号化装置による符号化後の画像データとを比較し、データ量が小さい方のCODECで記憶させる。
それゆえ、プリセット1モードなどの複数ページの保存が不要なモードでは、通常通り第1および第2の画像処理を行った後の画像データを記憶手段に格納し、2in1などの複数枚の原稿画像の保存が必要なモードでは、データ量が小さい方の真の最適なCODECで保存するので、前記記憶手段の容量が小さい低価格機であっても、画像データの蓄積枚数を増加することができる。
本発明の画像形成装置は、以上のように、MFPなどとして実現される画像形成装置において、そのスキャナ部分に上述の画像処理装置を用い、複写機としての使用で、前記複数枚の原稿画像の連続読取りは、複数原稿を1枚の記録紙に集約する集約モード、ソータを使用せずに複数部の印字をソートして行うソートモード、冊子加工するブックレットモード、複数枚の原稿を読取りながら各原稿に複数枚の印字出力を行うプリセット複数モードのいずれかで行われる。
それゆえ、多くの機能にそれぞれ記憶領域を割当てる必要のある画像形成装置において、最も記憶領域を多く消費するスキャナ部分の記憶容量を低減することができる。
1 画像形成装置
11 読取り装置
12 自動原稿給送装置
13 画像読取り制御部
14 ファクシミリインタフェイス
15 プリンタインタフェイス
16 プリンタ
17 画像出力制御部
19 半導体メモリ装置
20 画像記憶制御部
21 画像処理用ASIC
22 第1画像処理部
23 第2画像処理部
24 第1符号化復号化部(CODEC)
25 第2符号化復号化部(CODEC)
26 スクリーン処理部
27 画像編集部
31 入力操作部
32 操作制御部
33 システム制御部
34 表示部
35 入力部
36 バスライン

Claims (8)

  1. 原稿画像を読取って画像データを生成する読取り装置と、
    前記読取り装置によって生成された画像データに対して、第1の画像処理をする第1画像処理部と、
    圧縮データ記憶部と、
    前記第1の画像処理後の前記画像データに対してデータ圧縮を伴う符号化をして前記圧縮データ記憶部に記憶させた後、当該記憶されたデータに対してデータ伸張を伴う復号化をして前記圧縮データ記憶部から読み出す第1の符号化復号化部と、
    前記第1の符号化復号化部によって読み出された前記第1の画像処理後の前記画像データに対して第2の画像処理をする第2画像処理部と、
    前記第2の画像処理後の前記画像データに対して前記第1の符号化復号化部とは異なるデータ圧縮を伴う符号化をして前記圧縮データ記憶部に記憶させた後、当該記憶されたデータに対してデータ伸張を伴う復号化をして前記圧縮データ記憶部から読み出す第2の符号化復号化部と、
    システム制御部と、を備えており、
    前記読取り装置によって複数ページの原稿画像が連続に読取られ、前記複数ページの原稿画像の画像データである複数ページデータが生成される場合、前記システム制御部は、
    前記複数ページデータの一部である一部データについて、符号化された前記第1の画像処理後の前記一部データと符号化された前記第2の画像処理後の前記一部データを比較し、
    符号化された前記第1の画像処理後の前記一部データの方が大きいデータであれば、符号化された前記第2の画像処理後の前記複数ページデータを前記圧縮データ記憶部に記憶させた後、当該記憶されたデータを前記第2の符号化復号化部によって読み出させて出力し、
    符号化された前記第1の画像処理後の前記一部データの方が小さいデータであれば、符号化された前記第1の画像処理後の前記複数ページデータを前記圧縮データ記憶部に記憶させた後、当該記憶されたデータを前記第1の符号化復号化部によって読み出させ、前記第2画像処理部によって処理をさせて出力する画像処理装置。
  2. 前記第1画像処理部は、前記第1の画像処理として、前記読取り装置によって生成された多値の画像データをRGBの各色成分に分解し、さらにγ補正をする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記第2画像処理部は、前記第2の画像処理として、ズーム、シャープネス及び濃度調整をする請求項1又は2に記載の画像処理装置。
  4. 前記第1の符号化復号化部による符号化処理は、多値のデータを圧縮する処理を含み、
    前記第2の符号化復号化部による符号化処理は、2値または4値のデータを圧縮する処理を含む請求項1〜3のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  5. 前記第1の符号化復号化部による画像データの符号化形式はJPEGであり、
    前記第2の符号化復号化部による画像データの符号化形式はJBIGである請求項4に記載の画像処理装置。
  6. 前記システム制御部は、
    符号化された前記第1の画像処理後の前記一部データの方が小さいデータであれば、前記第1の符号化復号化部によって符号化された前記第1の画像処理後の前記複数ページデータに、所定の識別符号を付して前記圧縮データ記憶部に一時記憶させ、
    前記識別符号が付された前記第1の画像処理後の前記複数ページデータについて、前記第1の符号化復号化部によって読み出させる場合、読み出されたデータに対して前記第2画像処理部によって処理をさせて出力させる請求項1〜5のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  7. 集約モード、ソータを用いないソートモード、ブックレットモード及び複数ページのコピーを複数部作成するモードの少なくとも一つのモードを実行できる画像形成装置であって、
    請求項1〜6のいずれか一項に記載の画像処理装置と、
    前記画像処理装置から出力されたデータに基づいて用紙に画像を形成する画像形成部と、を備えており、
    前記読取り装置によって前記複数ページの原稿画像を連続に読取ることは、前記少なくとも一つのモードで実行される画像形成装置。
  8. 前記画像形成装置は、複数ページのコピーを1部作成するモードを実行することができ、
    前記1部作成するモードにおいて、前記制御部は、前記読取り装置からの画像データに対して、前記比較をすることなく、前記第1画像処理部及び前記第2画像処理部に処理をさせる請求項7に記載の画像形成装置。
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