JP2011096934A - インダクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】コアとケースとの直接接触を防止可能な、製造コストの小さいインダクタを提供する。
【解決手段】インダクタが、枡形状のケースと、ケースに収納されるコアと、コアの一部分の周りに巻き回されている巻線と、ケースに固定され該ケースの開口に近位となるコアの第1の面に当接して該コアを該ケースの底面に向かって付勢する板ばねである第1の固定部材と、ケースに固定され該ケースの底面に近位となるコアの第2の面に当接して該コアを該ケースの底面側で保持する第2の固定部材と、ケースに固定されコアの側面に当接して該コアを該ケースの内側面に向かって付勢する板ばねである第3の固定部材とを有する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、導線が巻き回されたコアをケースに収納して形成したインダクタに関する。
電気回路に使用されるリアクトルとして、特許文献1に示されるようなインダクタが使用される。特許文献1に示される従来構成のインダクタ(リアクトル)の斜視図を図6に示す。
特開2009−26952号公報
図6に示されるように、従来構成のリアクトル101においては、ケース110の底面111に形成された凹部111aに、略O字形状のコア120及びコア120に巻き回された導線である一対の巻線130が収容されるようになっている。
このコア120をケース110内で保持するため、4組の固定金具141が使用される。固定金具141の夫々は、モールド樹脂によってコア120と一体となった金具である。4組の固定金具のそれぞれの先端は、コア120の四隅からそれぞれ放射状に延びている。固定金具141の先端には貫通孔(不図示)が形成されており、固定金具141の貫通孔にボルト142を通して、ケース110に固定金具141をねじ止めすることによって、コア120は固定金具141を介してケース110に固定される。
固定金具141は、コア120がケース110に接触しないように、コア120をケース110の底面111から浮上させている。これによって、ケース110とコア120との直接接触が防止される。特許文献1の構成においては、上記のようにケース110とコア120との直接接触が防止されるため、巻線に電流を流したときに発生しうるコア120の振動のケース110への伝達を防ぎ、ケース110の振動による騒音発生が防止される。
特許文献1のような、コア120と固定金具141を樹脂モールドで一体化させる構成では、金型費を必要とするという問題があった。また、固定金具141をケース110にねじ止めできるようにするためには、固定金具141の貫通孔同士の間隔と、ケース110に形成されたボルト142用のめねじ同士の間隔が、高い精度で一致している必要がある。すなわち、コア120と固定金具141を一体成形する際に、コア120に対する固定金具141の高精度な位置決めを行うための治具を必要としていた。これらの理由により、特許文献1のリアクトル101の製造コストは大きなものとなっていた。
本発明は上記の問題を解決するためになされたものである。すなわち、本発明は、コアとケースとの直接接触を防止可能な、製造コストの小さいインダクタを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明のインダクタは、枡形状のケースと、ケースに収納されるコアと、コアの一部分の周りに巻き回されている巻線と、ケースに固定され該ケースの開口に近位となるコアの第1の面に当接して該コアを該ケースの底面に向かって付勢する板ばねである第1の固定部材と、ケースに固定され該ケースの底面に近位となるコアの第2の面に当接して該コアを該ケースの底面側で保持する第2の固定部材と、ケースに固定されコアの側面に当接して該コアを該ケースの内側面に向かって付勢する板ばねである第3の固定部材とを有する。
本発明の構成は、上記のように板ばねである第1及び第3の固定部材がコアに当接してコアを付勢するものであるため、各固定部材とコアとの位置決めを厳密に行う必要はなく、位置決めを行うための治具等は必要としない。また、第2の固定部材をケースに固定し、次いで第3の固定部材に保持されたコアをケースに収容し、さらに、第1及び第3の固定部材をケースに固定するという平易な工程で、コアをケースから浮上させつつコア及び巻線をケースに保持させることができる。このため、本発明の構成によれば、コアとケースとの直接接触を防止可能な、製造コストの小さいインダクタが実現される。
また、第3の固定部材は、コアの側面とケースの内側面との間に配置され且つ該ケースの内側面に沿った方向に広がる板状の基端部と、該基端部の該ケースの底面側の一端からU字状に屈曲して該コアの側面に当接する先端部とを備える構成としてもよい。
また、第3の固定部材には、該第3の固定部材の基端部から先端部に広がる開口が形成されている構成とすることが好ましい。
このような構成とすると、第3の固定部材の先端部のばね定数を所望の値に調整することが可能である。
この時、第3の固定部材の開口が、該第3の固定部材の先端部において該開口の両側に位置する部分の幅が該第3の固定部材の基端部側から先端部側に向かうにつれて線形的に小さくなるよう形成されている構成とすることが好ましい。
このような構成とすると、第3の先端部の曲げ応力が略均等に分散される。
また、好ましくは、第2の固定部材は、第3の固定部材の開口に収容されるよう配置される。
このような構成とすると、インダクタの寸法を小さく抑えることが可能となる。
また、第1の固定部材と第3の固定部材が一体に形成されている構成とすることが好ましい。
このような構成とすると、第1の固定部材と第3の固定部材とを一度にケースに固定することが可能となり、インダクタの製造コストは一層小さなものとなる。
また、第1の固定部材は、例えば、第3の固定部材の基端部から略L字状に屈曲してコアの第1の面に向かう方向に広がる先端部を有し、先端部の一部分が該コアの第1の面に当接して該コアを付勢する。
また、第1及び第3の固定部材は、該第1及び第3の固定部材をケースに固定するための固定部を更に有し、固定部は、スリットによって第1の固定部材の先端部から分断されている構成としてもよい。
このような構成とすると、ケースの寸法を大きくすることなく、ケースに第1及び第3の固定部材を固定することが可能となる。
また、固定部が第1の固定部材の先端部を挟むように一対で設けられており、スリットは固定部の各々と第1の固定部材の先端部との間に一本ずつ形成されている構成としてもよい。
好ましくは、第1の固定部材には開口が形成されている。
このような構成とすると、第1の固定部材の先端部のばね定数を所望の値に調整することが可能である。
この時、第1の固定部材の開口が、該第1の固定部材の先端部において該開口の両側に位置する部分の幅が該第1の固定部材の基端部側から先端部側に向かうにつれて略線形的に小さくなるよう形成されている構成とすることが好ましい。
このような構成によれば、第1の先端部の曲げ応力が略均等に分散される。
また、第1の固定部材、第2の固定部材及び第3の固定部材を複数組有する構成としてもよい。
以上のように、本発明によれば、コアとケースとの直接接触を防止可能な、製造コストの小さいインダクタが実現される。
図1は、本発明の実施の形態のリアクトルの斜視図である。 図2は、本発明の実施の形態のリアクトルの断面図である。 図3は、本発明の実施の形態のコア及び巻線の分解図である。 図4は、本発明の実施の形態のリアクトルの分解図である。 図5(a)、(b)、(c)、(d)及び(e)は、夫々本発明の実施の形態の第1固定部材の正面図、左側面図、右側面図、上面図及び底面図である。 図6は、従来構成の実施の形態のリアクトルの斜視図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。図1は、本実施形態のリアクトルの斜視図である。また、図2は、本実施形態のインダクタとしてのリアクトルの側断面図である。図1に示されるように、本実施形態のリアクトル1は、略O字形状のコア20に2組の巻線31、32を巻き回し、これを升形のケース10に収容したものである。巻線31、32の図示しない一端は接合されており、巻線31及び32は全体として直列に連結された回路をなす。また、巻線31、32の他端を介して、リアクトル1は電気回路に接続される。巻線31及び32は、ケース10の上端15から飛び出すことなくケース10内に収容される。
なお、以下の説明においては、図2に示されるようにリアクトル1を配置した状態に基づいて上下方向、幅方向、奥行方向が定義される。すなわち、図2においてケース10の開口Oがある側が上下方向上側となる。また、図2においてケース10の開口を上にした時の右側が、リアクトル1の幅方向右側であると定義される。奥行方向は上下方向と幅方向の双方に垂直な方向、すなわち、図2の紙面の表側から裏側に向かう方向であり、図2の紙面表側が奥行方向手前側、紙面裏側が奥行方向奥側となる。
本実施形態のリアクトル1の組立手順について以下に説明する。図3は、本実施形態のコア20及び巻線31、32の分解図である。図3に示されるように、コア20は、幅方向に並べられた一対のU字コア21、一対のU字コア21の奥行方向奥側のアーム21aの間に配置された一対のI字コア22a、一対のU字コア21の奥行方向手前側のアーム21bの間に配置された一対のI字コア22b、U字コア21のアーム21aとI字コア22aの間及び一対のI字コア22a同士間に配置されるギャップ板23a、及びU字コア21のアーム21bとI字コア22bの間及び一対のI字コア22b同士間に配置されるギャップ板23bを有する。
U字コア21のアーム21a及びI字コア22aとギャップ板23aは、接着材にて接合される。同様に、U字コア21のアーム21b及びI字コア22bとギャップ板23bも、接着材にて接合される。一方のU字コア21、一対のI字コア22a、一対のI字コア22b、並びにギャップ板23a及び23bを接着剤で接合してU字状のコアを形成した後に、巻線31をI字コア22aに、巻線32をI字コア22bに夫々通し、次いで、他方のU字コア21をギャップ板23a、23bに接着することによって、O字状のコア20に巻線31、32が通されたブロックが形成される。
次いで、コア20及び巻線31、32からなるブロックがケース10に収容される。本実施形態のリアクトル1の分解図を図4に示す。図4に示されるように、本実施形態においては、ケース10にコア20及びコイル31、32を固定するため、第1固定部材40及び第2固定部材50が使用される。
図1、図2及び図4に示されるように、第1固定部材40は、リアクトル1の幅方向両側に1つずつ設けられている。図4に示されるように、第1固定部材40は、貫通穴45aを2つずつ有しており、貫通穴45aの夫々にボルト61を通し、次いで、ボルト61をケース10の4隅に設けられためねじ11a(図4中には4つ中2つのみ図示)にねじ込むことによって、ケース10に固定されるようになっている。第1固定部材40は、幅方向外側及び上下方向上側からコア20を押圧保持するようになっている。
また、図2及び図4に示されるように、第2固定部材50は、リアクトル1の幅方向両側中央に1つずつ設けられている。図2に示されるように、第2固定部材50は、貫通穴51aを1つずつ有しており、貫通穴51aの夫々にボルト62を通し、次いで、ボルト61をケース10の下面に設けられためねじ11bにねじ込むことによってケース10に固定されるようになっている。図2に示されるように、第2固定部材50は、上下方向下側からコア20を押圧保持するようになっている。コア20及び巻線31、32のケース10への収容は、ボルト62にて第2固定部材50をケース10に固定し、次いで、幅方向両側から第1固定部材40によってコア20を挟み込み、さらに、コア20、巻線31、32及び一対の第1固定部材40をケース10に収容してボルト61にて第1固定部材40をケース10に固定することによって行われる。なお、第1固定部材40をケース10に固定した後に、ケース10にエポキシ樹脂等の樹脂モールドが注入され、コア20及び巻線31、32は、より強固にケース10内で保持される。
コア20及び巻線31、32がケース10に保持収容された状態では、図2に示されるように、コア20は、上側の第1固定部材40と下側の第2固定部材50とに挟み込まれた状態で、ケース10内で保持されるようになっている。この状態では、コア20は、ケース10の底面12から浮上した状態となる。このように、本実施形態のリアクトル1は、コア20とケース10とが直接接触しないため、リアクトル1の使用時(巻線31、32への通電時)に発生し得るコア20の振動のケース10への伝達が大幅に軽減され、リアクトル1の使用時の騒音を大幅に低減することができる。
第1固定部材40の特徴について以下に説明する。図2中右側の第1固定部材40を奥行方向に投影した正面図、幅方向ケース10の内側(すなわち図2中左側)から投影した側面図、幅方向ケース10の外側(すなわち図2中右側)から投影した側面図、上下方向上側から投影した上面図、及び上下方向下側から投影した底面図を、図5(a)、(b)、(c)、(d)及び(e)に夫々示す。図5(a)に示されるように、第1固定部材40は、ステンレス鋼板等の金属板を第1コーナー部43にてL字状に折り曲げて形成される。さらに、第1コーナー部43に対して略水平(上下方向と略直交する方向)に折り曲げられた側の舌片部41の先端部41aは、図5(a)中左斜め下側に向かって折り曲げられている。また、第1コーナー部43に対して略垂直(上下方向に略平行な方向)に折り曲げられた側にある板状部42は、図5(a)中左側に向けてU字状に折り曲げられている。すなわち、板状部42のうち、第1コーナー部43に対して近位となる基端部42bと、第1コーナー部43に対して遠位となる先端部42aが、図2中幅方向に並んだ状態となる。尚、本実施形態においては、特許請求の範囲中に示される第3の固定部材は、前記板状部42の基端部42bと先端部42aが対応する。
また、図5(c)及び(d)に示されるように、第1固定部材40には、舌片部41の両側で舌片部41の先端部41a側から第1コーナー部43を超えて板状部42の基端部42bの中途まで延びる一対のスリット44が設けられている。舌片部41は、板状部42において一対のスリット44に挟まれる部分の延長部分である。
第1固定部材40において、スリット44の両外側(すなわち、スリット44によって、板状部42の基端部42bの両側から延び且つ舌片部41から分断された部分)の夫々には、第1固定部材40をケース10(図1)にボルト止めするための固定用アーム45が一対形成されている。図5(a)に示されるように、固定用アーム45は、第1固定部材40においてスリット44の外側にある部分を、第1コーナー部43よりも高い位置の第2コーナー部48にて、幅方向内側に略直角に折り曲げられ、さらに外側に張り出すことによって形成されている。図5(d)及び(e)に示されるように、第1固定部材40をケース10に固定する際にボルト61(図1、図2、図4)が通される貫通孔45a(図4)は、固定用アーム45の外側に張り出した部分の先端に形成されている。
図2に示されるように、一対の第1固定部材40がコア20を幅方向両端から挟み込むように配置され、各第1固定部材40がボルト61によってケース10に固定され、且つ、各第1固定部材40の板状部42はケース10の幅方向の内側面13とコア20との間に挟み込まれるようになっている。このため、第1固定部材40の板状部42は、ケース10の内側面13とコア20との間で圧迫された時の反発力によって、先端部42aがコア20を幅方向反対側に配置された第1固定部材40に向けて付勢する一種の板ばねとして機能する。そして、コア20が一対の第1固定部材40の板状部42の先端部42aに挟み込まれることによって、コア20は幅方向に移動しないよう保持される。
本実施形態では、上記のように、第1固定部材40によってコア20が幅方向(すなわち、U字コア21及びI字コア22a及び22bの接着面の法線方向)に付勢されるようになっており、上記接着面に法線方向の荷重が加わっている。このため、コア20の熱膨張等により、コア20に接着面の面方向のせん断応力が加わったとしても、容易には接着がはがれないようになっている。
また、第1固定部材40の板状部42の、基端部42bから先端部42aに至る部分には、切り欠かれた開口46が形成されている。該開口46は、基端部42bから先端部42aの中途までは、その中央に亘って所定の幅をを持った切り欠いて形成されており、該切り欠いた幅を調整することにより、第2の板状部42がコア20を付勢する力の大きさを、所望の範囲内に調整している。なお、該開口46は、図5(b)に示されるように、先端部42aの中途から先端側に向かって行くに連れて、開口46の奥行方向に隣接する先端部42aの幅が略線形的に縮小するように、略逆三角形状に形成されている。このような形状の開口46が設けられているため、第1固定部材40の板状部42の曲げ応力は、先端部42aの先端側の部分では、略一様な大きさとなる。
また、第1固定部材の板状部42の先端部42aは、コア20と当接する当接部42cにおいて、くの字状に外側に折り返されている。このため、先端部42aのエッジ部42dはコア20に当接せず、エッジ部42dによってコア20が傷つけられないようになっている。
また、図2に示されるように、第1固定部材40の舌片部41はコア20の上側に位置しており、且つ、舌片部41の折り曲げられた先端部41aはコア20のU字コア21の上面21aに当接している。さらに、第2固定部材50の先端部52(貫通孔51aが設けられている基端部51に対して幅方向反対側に位置する端部)は、上方に向かって折り曲げられており、コア20のU字コア21の下面21bに当接している。
そして、第2固定部材50及びコア20を保持する第1固定部材40をケース10に固定すると、第1固定部材40の舌片部41の先端部41aがU字コア21の上面21cに押しつけられると共に、第2固定部材50の先端部52がU字コア21の下面21dに押しつけられる。この時、第1固定部材40の舌片部41の基端部41b及び先端部41a並びに第1コーナー部43には、第1固定部材40とケース10の内側面13との当接点を支点として上側に反り返るような弾性変形が生じ、この弾性変形に対する反発力によって、第1固定部材40はコア20をケース10の底面12に向かう方向に付勢する。すなわち、第1固定部材40の舌片部41は、コア20を下方に付勢するための一種の板ばねとして機能する。また、第2固定部材50は、コア20を上方に持ち上げる方向に保持する部材として機能する。
以上のように、第1固定部材40という、第2固定部材50に向かってコア20を付勢する板ばねによって、コア20は、ケース10の底面12から浮上し且つ上下方向に移動しないように保持される。
また、第1固定部材40の舌片部41の、先端部41aから基端部41bに至る部分には、開口47が形成されている。該開口47は、図5(d)に示されるように、先端部41aの中途から先端側に向かって行くに連れて、開口47の奥行方向に隣接する先端部41aの幅が略線形的に縮小するようにU字状に形成されている。このため、該開口47の奥行方向寸法を調整することにより、舌片部41がコア20を付勢する力の大きさを、所望の範囲内に調整することができる。また、上記の形状の開口47が設けられているため、第1固定部材40の舌片部41の曲げ応力は、開口47の奥行方向両側の部分では、略一様な大きさとなる。
また、第1固定部材の舌片部41の先端部41aは、コア20と当接する当接部41cにおいて、くの字状に上方に折り返されている。このため、先端部41aのエッジ部41dはコア20に当接せず、エッジ部41dによってコア20が傷つけられないようになっている。
また、図2に示されるように、第2固定部材50は、第1固定部材40の開口46に収まるように配置されている。第1固定部材40に開口46を設けない構成では、第1固定部材40と第2固定部材50の干渉を避けるため、第2固定部材50の基端部51が第1固定部材40の下に配置される、或いは、基端部51が第1固定部40に対して幅方向内側に配置される構成とする必要がある。第2固定部材50の基端部51が第1固定部材40の下に配置される構成ではリアクトル1の上下方向寸法が大きなものとなり、また基端部51が第1固定部材40の幅方向内側に配置される構成ではリアクトル1の幅方向寸法が大きなものとなる。これに対し、本実施形態の構成では、第2固定部材50が第1固定部材40の開口46に収まるように配置されているので、リアクトル1の寸法を小さく保ちつつコア20をケース10の底面12から浮上させることができる。
なお、以上説明した本発明の実施の形態においては、第1固定部材40及び第2固定部材50が、リアクトル1の幅方向両側に1組ずつ、計2組設けられているが、本発明は上記の構成に限定されるものではなく、第1固定部材40及び第2固定部材50が1組のみ設けられる構成としてもよい。この場合は、第1固定部材の板状部42は、第1固定部材40が設けられている側と幅方向反対側のケース10の内周側面13にコア20を押しつけるように、コア20を付勢する。
1 リアクトル
10 ケース
12 底面
13 内側面
20 コア
31、32 巻線
40 第1固定部材
50 第2固定部材
42a 第2の板状部42の先端部(第3の固定部材)

Claims (12)

  1. 枡形状のケースと、
    前記ケースに収納されるコアと、
    前記コアの一部分の周りに巻き回されている巻線と、
    前記ケースに固定され、該ケースの開口に近位となる前記コアの第1の面に当接して該コアを該ケースの底面に向かって付勢する板ばねである第1の固定部材と、
    前記ケースに固定され、該ケースの底面に近位となる前記コアの第2の面に当接して該コアを該ケースの底面側で保持する第2の固定部材と、
    前記ケースに固定され、前記コアの側面に当接して該コアを該ケースの内側面に向かって付勢する板ばねである第3の固定部材と、
    を有するインダクタ。
  2. 前記第3の固定部材は、前記コアの側面と前記ケースの内側面との間に配置され且つ該ケースの内側面に沿った方向に広がる板状の基端部と、該基端部の該ケースの底面側の一端からU字状に屈曲して該コアの側面に当接する先端部とを備えることを特徴とする、請求項1に記載のインダクタ。
  3. 前記第3の固定部材には、該第3の固定部材の基端部から先端部に広がる開口が形成されていることを特徴とする請求項2に記載のインダクタ。
  4. 前記第3の固定部材の開口は、該第3の固定部材の先端部において該開口の両側に位置する部分の幅が該第3の固定部材の基端部側から先端部側に向かうにつれて線形的に小さくなるよう形成されていることを特徴とする請求項3に記載のインダクタ。
  5. 前記第2の固定部材は、前記第3の固定部材の開口に収容されるよう配置されていることを特徴とする請求項3又は4に記載のインダクタ。
  6. 前記第1の固定部材と前記第3の固定部材は一体に形成されていることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載のインダクタ。
  7. 前記第1の固定部材は、前記第3の固定部材の基端部から略L字状に屈曲して前記コアの第1の面に向かう方向に広がる先端部を有し、前記先端部の一部分が該コアの第1の面に当接して該コアを付勢することを特徴とする請求項2を引用する請求項6に記載のインダクタ。
  8. 前記第1及び第3の固定部材は、該第1及び第3の固定部材を前記ケースに固定するための固定部を更に有し、
    前記固定部は、スリットによって前記第1の固定部材の先端部から分断されている
    ことを特徴とする請求項7に記載のインダクタ。
  9. 前記固定部は前記第1の固定部材の先端部を挟むように一対で設けられており、
    前記スリットは前記固定部の各々と前記第1の固定部材の先端部との間に一本ずつ形成されている
    ことを特徴とする請求項8に記載のインダクタ。
  10. 前記第1の固定部材には開口が形成されていることを特徴とする請求項1から請求項9のいずれか一項に記載のインダクタ。
  11. 前記第1の固定部材の開口は、該第1の固定部材の先端部において該開口の両側に位置する部分の幅が該第1の固定部材の基端部側から先端部側に向かうにつれて略線形的に小さくなるよう形成されていることを特徴とする請求項10に記載のインダクタ。
  12. 前記第1の固定部材、前記第2の固定部材及び前記第3の固定部材を複数組有することを特徴とする請求項1から請求項11のいずれかに記載のインダクタ。
JP2009251095A 2009-10-30 2009-10-30 インダクタ Active JP5513848B2 (ja)

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