JP5849987B2 - 板状金属部材及び電子機器 - Google Patents

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Description

本発明は、主に電子機器において用いられる板状金属部材及び電子機器に関する。
一般的な電子機器において用いられる板状の金属部材としては、例えば、特許文献1に示すように、機器内の電子部品をヒートシンクに固定するための固定金具が挙げられる。また、電子機器内の電子部品間を接続するために、特許文献2に示すように、板状の金属部材がバスバーとして用いられる場合もある。
実開平01−120348号公報 特開平08−064976号公報
しかしながら、上記特許文献1,2で示した金属部材は、いずれも容易に重ね合わせることができる。板状金属部材の重ね合わせが容易であると、電子機器の組み立ての際に板状金属部材を重ね合わせた状態であることに気付かず電子機器に対して取り付けてしまい、押圧する電子部品がずれてしまうこと等による電子機器の不良を導く可能性がある。
本発明は上記に鑑みてなされたものであり、容易に重ね合わさることを防止した板状金属部材及びこの板状金属部材を用いた電子機器の提供を目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る板状金属部材は、電子機器内に固定される固定部と、前記固定部と連続して設けられて当該電子機器内の部品を弾性によって押圧する弾性押圧部と、を備え、平板状の金属からなる板状金属部材であって、その一部を折り曲げ加工することによって形成された、前記板状金属部材の本体表面から突起する突起部を有することを特徴とする。
上記の板状金属部材によれば、折り曲げ加工によって形成された突起部が設けられることによって、板状金属部材同士が隙間なく重なり合うことを防止することができる。したがって、電子機器の組み立て時においても板状金属部材を重ね合わせた状態で取り付けることが抑制され、電子機器の不良の発生を低減することができる。
ここで、前記弾性押圧部は、前記固定部の周縁から所定の間隔を有して延びる少なくとも2つの押圧部によって形成され、前記2つの押圧部のそれぞれにおいて、他方の押圧部と近接する側の周縁から当該他方の押圧部側に突出する突出領域が設けられ、前記突起部は、前記2つの押圧部のそれぞれに設けられた前記突出領域を折り曲げることで形成されている態様することができる。
このように2つの押圧部の間の突出領域を折り曲げることで突起部が形成されている場合、従来は使用されない2つの押圧部間の領域の金属材料を使用して突起部を製造していることから、追加の材料コストの削減・製造コストの低減が期待できる。
また、前記突起部は、前記板状金属部材の厚さ方向に貫通するように切り込まれた切り込み線の端部と交差する折り曲げ線に沿って、前記切り込み線によって切り込まれた領域以外を折り曲げることで形成されている態様とすることができる。
このような構成を有する場合、折り曲げ線に沿って折り曲げた場合に折り曲げられなかった領域が突起部となる。
また、前記突起部は、前記固定部又は前記弾性押圧部において厚さ方向に貫通する切り込みを設けることによって区切られた切込部を折り曲げることで形成されている態様とすることができる。
このような構成を有する場合、切込部を折り曲げることで突起部が形成されることから、作業的にも容易に突起部を形成することができ、板状金属部材が容易に重なり合うことを防止することができる。
また、本発明に係る板状金属部材は、電子機器内で用いられて、平板状の金属からなる板状金属部材であって、裏面側から絞り加工することによって形成された、前記金属の本体表面から突起する突起部を有することを特徴とする。
上記の板状金属部材によれば、裏面側の絞り加工によって形成された突起部が設けられることによって、板状金属部材同士が隙間なく重なり合うことを防止することができる。したがって、電子機器の組み立て時においても板状金属部材を重ね合わせた状態で取り付けることが抑制され、電子機器の不良の発生を低減することができる。
ここで、電子機器内に固定される固定部と、前記固定部と連続して設けられて当該電子機器内の部品を弾性によって押圧する弾性押圧部と、を備える態様とすることができる。
また、本発明に係る電子機器は、上記の板状金属部材と、前記板状金属部材の弾性押圧部によって押圧固定される電子部品と、を備えることを特徴とする。
上記の電子機器によれば、金属の本体表面から突起する突起部を備える板状金属部材が用いて電子部品を押圧固定することから、電子機器の組み立て時においても板状金属部材を重ね合わせた状態で取り付けることが抑制され、電子機器の不良の発生を低減することができる。
本発明によれば、容易に重ね合わさることを防止した板状金属部材及びこの板状金属部材を用いた電子機器が提供される。
本発明の実施形態に係る電子機器の一部を示す斜視図である。 図1に示す電源装置の分解斜視図である。 第1固定具の概略斜視図である。 第1固定具の上面図である。 第2固定具の概略斜視図である。 第1の変形例に係る板状金属部材の概略斜視図である。 第2の変形例に係る板状金属部材の概略斜視図である。
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための形態を詳細に説明する。なお、図面の説明においては同一要素には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
(電子機器)
図1は、本発明の実施形態に係る電子機器の一部を示す斜視図である。図1では、電子機器として、電源装置(スイッチング電源装置)の一部を破断して示している。また図2は、図1に示す電源装置1の分解斜視図である。
図1及び図2に示す電源装置1は、例えば入力端子に接続された高圧バッテリから入力された直流電圧を電圧変換(降圧)することによって直流の出力電圧を生成し、これを出力端子から低圧バッテリへ出力するDC−DCコンバータとして機能を有する。なお、本発明に係る板状金属部材を適用することが可能な電子機器としては、スイッチング電源装置の他、例えばオーディオ機器等が挙げられるが、特に限定されない。
スイッチング電源装置の一般的な構成としては、筺体内に入力平滑コンデンサ、スイッチング回路、トランス、整流回路、平滑回路、制御部等が設けられている構成が挙げられるが、図1では、スイッチング電源装置1を構成する部品として、筺体10と、スイッチング回路等が収容された回路基板20と、トランス30と、を備えている。さらに、図1,2に示す電源装置1では、本発明の特徴をなす板状金属部材である第1固定具40及び第2固定具50を備える。
筺体10は、電源装置1の金属製ケースの一部を構成する。電源装置1では、筺体10の内部に上記の電子部品を収容した後にこれがカバー(図示せず)により覆われる。また、図1,2では、電源装置1のケース側面を構成する筺体10の側壁についても省略している。筺体10の底面側には、筺体を冷却するための放熱フィン11が設けられていて、放熱フィン11は、空冷により冷却される。これにより、筺体10が冷却され、上面側に載置された電源装置1の各部品が冷却される。すなわち、筺体10は、電源装置1の外形の一部を構成すると共に、電源装置1を構成する電子部品からの熱を放熱するヒートシンクとして機能する。
筺体10の上に載置される回路基板20は、平板状のプリント基板であり、内部には電源装置の回路が設けられている。また、回路基板20には、トランス、インダクタ、コンデンサ等の各部品が接続される。回路基板20の下面側には、回路基板20と筐体10とを絶縁し、かつ回路基板20からの熱を筐体10に伝熱するための熱伝導性材料25が設けられ、熱伝導性材料25を介して回路基板20の下面側は、筺体10の底面部に対して熱的に接続される。また、回路基板20は厚さ方向に伸びる貫通孔21,22を備える。
トランス30は、回路基板20に載置された電子部品である。トランス30は、回路基板20に設けられた貫通孔21,22に対して一方のコアであるE型コア31の脚部31A,31Bをそれぞれ貫通させ、筺体10に載置された他方のコアであるI型コア32と対向配置される。なお、E型コア31の脚部31Cは、回路基板20の貫通孔ではなく、回路基板20の外側でI型コア32と対向する構成となっている。
第1固定具40は、筺体10に対してネジ61によって固定されると共に、トランス30のE型コア31を上方から弾性押圧することで、トランス30を筺体10に対して固定する機能を有する。また、第2固定具50は、筺体10に対してネジ62によって固定されると共に、回路基板20に対してネジ63によって固定されることで、回路基板20の移動を抑制する機能を有する。
(第1固定具)
次に、第1固定具40について、さらに図3,4を用いて説明する。図3は、第1固定具の概略斜視図であり、図4は、第1固定具の上面図である。
第1固定具40は、弾性を有する平板状の金属を切り出した後、折り曲げ加工によって製造されている。この第1固定具40は、筺体10に対してネジ固定するための固定部41と、固定部41の周縁側から所定の間隔を有して延びる2つの押圧部45,46を含んで構成される弾性押圧部44と、を備える。
固定部41は、図1,2に示すように、筺体10に対して固定するための貫通孔41Aが形成されている領域であり、貫通孔41Aに対してネジが挿通されて筺体10に対して第1固定具40が固定されることで、第1固定具40を構成する金属の特性に基づいて電子部品の弾性押圧がなされる。なお、貫通孔41Aに対してネジが挿通される際、第1固定具40と筐体10とが電気的に接続しないように、両者の間に絶縁部材を挟む構成とすることもできる。
弾性押圧部44は、平坦な固定部41に連続し、固定部41の周縁から上方に曲げられた第1の領域44Aと、第1の領域44Aに連続し、第1の領域44Aから下方に曲げられた第2の領域44Bと、を備える。そして、押圧部45,46は第2の領域44Bに形成されている。
押圧部45,46は、固定部41の周縁側から略平行に伸び、それぞれの先端(固定部41とは逆側の端部)に、第2の領域44Bに対して上方に折り曲げられた当接部45A,46Aが設けられていて、当接部45A,46Aの下端側が押圧対象となる電子部品(ここではトランス30のE型コア31)に対して当接することで、電子部品を押圧する。第1固定具40のように複数の押圧部45,46を備える場合、押圧部が1つである場合と比較して、電子部品に対してかかる力を好適に分散することができる。
ここで、押圧部45のうち、略平行に伸びる押圧部46と近接して対向する側縁451には、押圧部45の幅を狭くするように内側に切り欠かれた切欠き部452が形成される。また、押圧部46においても、略平行に伸びる押圧部45と近接して対向する側縁461には、押圧部46の幅を狭くするように内側に切り欠かれた切欠き部462が形成される。押圧部45における切欠き部452と押圧部46における切欠き部462とは、対向するように形成される。そして、押圧部45では、切欠き部452において、側縁451から図示上方に突起する突起部47が形成される。また、押圧部46では、切欠き部462において、側縁461から図示上方に突出する突起部48が形成される。この突起部47,48は、側縁451,461に沿って互いに異なる位置に設けられる。
上記の突起部47,48は、第1固定具40を板金から切り出す際に押圧部45と押圧部46の間に、側縁451,461間の距離が大きくなるように切欠き部452,462を形成しつつ、切欠き部452,462の領域の一部の板金を他方の押圧部側に突出する突出領域として側縁451,461と共に切り出し、これを折り曲げ加工して形成されている。
このような第1固定具40では、本体表面から突起する突起部47,48を備えることで、複数の第1固定具40を、平面視において重なるように上下方向に重ね合わせることを困難にしている。また、仮に重ねたとしても、平面視において互いに異なる位置で第1固定具40同士が重ねられるか、又は、下側の第1固定具に対して上側の第1固定具が浮いた状態で重ねられる。したがって、第1固定具40を容易に重ね合わせることが防止され、電源装置1を組み立てる際に第1固定具40が重なった状態で筺体10に対して取り付けられることを防止することができる。また、仮に電子機器1を製造する際に誤って第1固定具40を重ねたまま筺体10に対して取り付けられたとしても、外観検査等によって容易に発見することができ、電源装置1の不良発生率を低くすることもできる。
また、第1固定具40の場合、容易に重ね合わせることを防止するための突起部47,48は、押圧部45と押圧部46との間に形成された突出領域の板金を利用して形成されている。突起部47,48を形成しない場合には、押圧部45と押圧部46との間の板金は利用されない領域の材料を使用して製造していることから、追加の材料コストを必要とせず、また製造コストを抑えて突起部47,48を形成することが可能となる。
(第2固定具)
次に、第2固定具50について、図5を用いて説明する。図5は、第2固定具の概略斜視図である。
第2固定具50は、弾性を有する平板状の金属を切り出した後、折り曲げ加工及び絞り加工を用いて製造によって製造されている。この第2固定具50は、筺体10に対してネジ固定するための固定部51と、固定部51に連続して設けられて電子部品に対して取り付けられる支持部52と、を備える。第2固定具50が第1固定具40と異なる点は、第1固定具40の弾性押圧部44では、材料となる金属の弾性を利用して電子部品を押圧固定するのに対して、第2固定具の支持部52では、ネジ止めによって電子部品に対して取り付けることで電子部品を支持する点である。
固定部51は、図5に示すように、貫通孔51Aが形成されていて、貫通孔51Aに対してネジが挿通されて筺体10に対して第2固定具50が固定される(図1,2参照)。支持部52には、貫通孔52Aが形成されていて、ネジが挿通されて回路基板20に対して取り付けられる。
また、支持部52には、第2固定具50の裏面側(下面側)からの絞り加工によって形成された本体表面から突起する突起部55を備える。突起部55の位置は特に限定されない。また、大きさについても特に限定されない。
上記の第2固定具50においても、第1固定具40と同様に、本体表面から突起する突起部55を備えることで、複数の第2固定具50を上下方向に重ね合わせることを困難にしている。また、仮に重ねたとしても、下側の第2固定具に対して上側の第2固定具が浮いた状態で重ねられる。したがって、第2固定具50を容易に重ね合わせることが防止され、電子機器1を組み立てる際に第2固定具50が重なった状態で筺体10に対して取り付けられることを防止することができる。
また、第2固定具50の場合、容易に重ね合わせることを防止するための突起部55は、絞り加工によって形成されていることから、突起部55を形成するための材料を新たに準備する必要がなく、コスト的にも安価に作成することができる。
なお、第2固定具50は、回路基板20を筺体10に対して固定するために用いられているが、第2固定具と同様の構造を、例えば、平板上の金属を加工して製造され、電子機器内の電子部品間の電気的接続に用いられるバスバーに適用することも可能である。バスバーの場合には、固定部51は筺体10に対して固定されるのではなく、電源装置1内の電子部品の端子等に対して接続して固定されることになる。また、支持部52は、固定部51が接続される電子部品とは異なる電子部品と接続される。
このように、本実施形態に係る板状金属部材は、平板上の金属から加工され、且つ、その部材の本体表面から突起する突起部を備えている構成であれば、金属の主面の厚さ方向に沿って板状金属部材同士が重なることを防止することができる。そして、突起部が、折り曲げ加工又は裏面からの絞り加工によって形成されることで、突起部を設けるためのコストを抑制することができると共により簡易な方法で突起部を形成することができる。
また、本実施形態に係る板状金属部材の構成をバスバーに適用した場合、突起部55は絞り加工によって形成されているため、加工前と後での板状金属部材の体積がほぼ同一であることから、突起部55近辺における抵抗値が増大することなく板状金属部材同士が重なることを防止することができる。
(変形例)
以上、本実施形態に係る電源装置1に用いられる板状金属部材として、第1固定具40及び第2固定具について説明したが、上述のように板状金属部材の本体表面から突出する突起部の形状等は種々の変更をすることができる。また、板状金属部材が筺体10内の電子部品を弾性押圧する部材であったとしても、その形状は実施形態に係る電源装置に用いられた第1固定具の形状に限定されない。以下、板状金属部材の変形例について説明する。
図6は、第1の変形例に係る板状金属部材の構成を示す図であり、図6(A)はその概略斜視図であって、図6(B)は正面図である。
第1の変形例に係る板状金属部材80は、電子部品を上方から弾性押圧することで、電子部品を固定する固定具として用いられ、弾性を有する平板状の金属を切り出した後、折り曲げ加工によって製造されたものである。この板状金属部材80では、弾性押圧部81が中央に設けられ、その両端に固定部82,83が形成されている。
固定部82,83は、筺体10等にネジ止め固定するための貫通孔82A,83Aをそれぞれ備える。固定部82と固定部83との間に設けられる弾性押圧部81は、図6に示すように、固定部82,83に連続して、固定部82,83の端部からそれぞれ上方に伸びる壁部81A,81Bと、壁部81A及び壁部81Bの上方側の端部同士を連結すると共にその中央部が下方に向けて撓んでいる当接部81Cと、を含んで形成される。電子部品を弾性押圧して固定する場合には、当接部81Cの下方に電子部品を配置した状態で固定部82,83をそれぞれ筺体10に対してネジ止め固定することで、当接部81Cが電子部品に当接し押圧する。
ここで、板状金属部材80は、当接部81Cにおいて金属の表面から突出する突起部85,86を備える。突起部85,86は、いずれも当接部81Cを構成する金属の一部に切り込みを設け、この切り込みによって区切られた切込部85’,86’を折り曲げ加工することによって形成したものである。(図6(A)では、切込部であった領域を示している。)
このように、板状金属部材80は、平板上の金属から加工され、且つ、その部材の本体表面から突起する突起部85,86を備えている構成であるので、金属の主面の厚さ方向に沿って板状金属部材80同士が重なることを防止することができる。
なお、板状金属部材80のように突起部を複数設けていてもよいし、1つであってもよい。また、板状金属部材80のように、突起部は周縁部とは異なる位置に設けてもよいし、周縁部に沿って形成することもできる。例えば、金属の周縁に沿って、2本の切り込み線を入れることで他の領域から区切られた切込部を形成し、その切込部を折り曲げることで突起部を形成することもできる。
図7は、第2の変形例に係る板状金属部材の構成を示す概略斜視図である。第2の変形例に係る板状金属部材90は、上記実施形態で示した第1の固定具40と同様に電子部品を弾性押圧する固定具として機能し、筺体等に対してネジ固定するための固定部91と、固定部91の周縁側から所定の間隔を有して延びる2つの押圧部95,96を含んで構成される弾性押圧部94と、を備える。
図7に示す板状金属部材90において弾性押圧部94は、平坦な固定部91に連続し、固定部91の周縁から上方に曲げられた第1の領域94Aと、第1の領域94Aに連続し、第1の領域94Aから下方に曲げられた第2の領域94Bと、を備える。ここで、板状金属部材90における突起部97は、第1の領域94Aと第2の領域94Bとの境界である折り曲げ線99に沿って形成されている。
具体的には、突起部97は、板状金属部材90の厚さ方向に貫通するように切り込まれた切り込み線98(突起部97の外周に相当する)の端部と交差する折り曲げ線99に沿って、切り込み線98によって切り込まれた領域以外を折り曲げることで形成されている。これによって、突起部97は、板状金属部材90の本体表面である第2の領域94Bに対して突出する突起部となる。
このように、板状金属部材90は、平板上の金属から加工され、且つ、その部材の本体表面から突起する突起部97を備えている構成であるので、金属の主面の厚さ方向に沿って板状金属部材90同士が同じ向きに重なることを防止することができる。
そして上記の板状金属部材90のように、板状金属部材90の本体形状を作るための折り曲げ加工(ここでは折り曲げ線99に沿った折り曲げ加工)を利用して突起部97を形成する構成とすることもできる。
なお、突起部97は、図7に示すように板状金属部材90の略中央に設ける必要はなく、その位置は適宜変更することができる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明してきたが、本発明は必ずしも上述した実施形態に限定されるものではなく、その要旨を変更しない範囲で様々な変更が可能である。例えば、突起部の位置、形状、数等は、適宜変更することができる。また、上記実施形態では、板状金属部材が電子機器内の電子部品を固定する場合について主に説明したが、上述したように板状金属部材の適用は電子機器に用いるのであれば特に限定されず、例えば、電子部品とは異なる部材を固定するための固定具であってもよいし、バスバー等のように部品の固定とは異なる目的に用いられる部材であってもよい。
1…電子機器、10…筺体、20…回路基板、30…トランスコア、40…第1固定具(板状金属部材)、50…第2固定具(板状金属部材)、80,90…板状金属部材。

Claims (5)

  1. 電子機器内に固定される固定部と、前記固定部と連続して設けられて当該電子機器内の部品を弾性によって押圧する弾性押圧部と、を備え、平板状の金属からなる板状金属部材であって、
    記板状金属部材の表面から前記板状金属部材を重ねる方向へ突起する突起部を有することを特徴とする板状金属部材。
  2. 前記弾性押圧部は、前記固定部の周縁から所定の間隔を有して延びる少なくとも2つの押圧部によって形成され、
    前記2つの押圧部のそれぞれにおいて、他方の押圧部と近接する側の周縁から当該他方の押圧部側に突出する突出領域が設けられ、
    前記突起部は、前記2つの押圧部のそれぞれに設けられた前記突出領域から形成されていることを特徴とする請求項1記載の板状金属部材。
  3. 前記板状金属部材は、厚さ方向に貫通する切り込み線の端部同士を結び前記板状金属部材の主面に沿って延びる折り曲げ線により区切られ、互いに異なる方向に延びる第1の領域と第2の領域とを有し、
    前記突起部は、前記折り曲げ線から前記板状金属部材を重ねる方向へ突起することを特徴とする請求項1記載の板状金属部材。
  4. 前記突起部は、前記固定部又は前記弾性押圧部において厚さ方向に貫通する切り込みによって区切られた切込部から形成されている請求項1記載の板状金属部材。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の板状金属部材と、
    前記板状金属部材の弾性押圧部によって押圧固定される電子部品と、
    を備えることを特徴とする電子機器。
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