JP4998373B2 - 絶縁シート、電源回路、及び電子機器 - Google Patents

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Description

本発明は、絶縁シート、電源回路、及び電子機器に関する。
従来、回路モジュールの入出力を担う金属片とあらかじめ一体的になるように樹脂を成形した成形樹脂を備える電子部品装置が知られている。この電子部品装置では、成形樹脂に設けられた凹部に電子部品が装着され、金属片と電子部品とが導電樹脂パターンで接続される。また、回路基板の導体層に半田で取付けられた電子部品の端子を絶縁性材料でモールドすることが知られている。(特許文献1、特許文献2参照)。
特開昭62−211987号公報 特開昭64−37076号公報
ところで、電子機器は、長期間、使用を継続していると機器内部に塵埃が入り込み、堆積する。例えば、電源ユニットのような高電圧回路を有する箇所に塵埃が堆積し、その塵埃が空気中から吸湿すると、端子間で短絡障害を引き起こすおそれがある。
このようなおそれに対し、回路モジュールの入出力を担う金属片とあらかじめ一体となるように樹脂を成形した成形樹脂を備える電子部品装置では、格別な短絡防止対策は施されていない。金属片の一部と一体的に成形された樹脂は、金属片間の短絡を防止するものではない。また、金属片と電子部品とを接続する導電樹脂パターンに対する短絡防止策も採られていない。
一方、電子部品の端子を絶縁性材料でモールドする提案は、端子間の短絡を回避することを意図している。すなわち、多数の端子を有する電子部品の隣り合った端子間や高密度実装化に伴う異なる電子部品間における隣り合う端子間に、塵埃が蓄積することによって生じる短絡を回避することを意図している。しかしながら、絶縁性材料で電子部品の端子をモールドすることは、製造工程における工数増加という問題を生じさせる。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、簡易な構成で端子間の短絡を防止することができ、取り付けの作業性が良好な絶縁シートを提供することにある。
上記課題を解決するために、本明細書開示の絶縁シートは、電子部品と放熱部材との間に設けられるシート状の伝熱部と、当該伝熱部と連続しており、前記電子部品に設けられた端子の根元部を個々に収容する空間を有する端子収容部とを備えている。
電子部品の放熱を行うために、電子部品をヒートシンクなどの放熱部材に取り付けることが行われる。このとき、電子部品と放熱部材との間に伝熱性を有するシート状の部材を配置することで、電子部品と放熱部材との絶縁を行いつつ電子部品から放熱部材への効率よい伝熱を行うことができる。
本明細書開示の絶縁シートは、このようなシート状の部材を伝熱部として利用している。更に、本明細書開示の絶縁シートは、上記伝熱部に連続する端子収容部を有している。端子収容部は、電子部品に設けられた端子の根元部を個々に収容する空間を有する。このように、絶縁シートに端子収容部を設けるという簡易な構成により、端子間の短絡を防止することができ、しかも電子部品への取り付けを作業性良く行うことができる。
また、本明細書開示の絶縁シートを電子部品に取り付けた状態では、電子部品の端子の根元部は端子収容部に形成された空間に個々に収容されているので、端子間に塵埃が積もることを抑制することができ、端子間の短絡を防止することができる。
本明細書開示の絶縁シートは、簡単な構成により端子間の短絡を防止することができ、しかも取り付けの作業性が良いという効果を有する。
以下、本発明の最良の実施形態について、添付図面を参照しつつ説明する。
図1乃至図4は、本発明の絶縁シートの一実施例を模式的に示した説明図である。図1は、絶縁シート1を正面から見た図である。図2は、絶縁シート1を上面から見た図である。図3は、絶縁シート1を底面から見た図である。図4は、絶縁シート1を側面から見た図である。
図5は、電子部品の一例であるField Effect Transistor(FET)10を正面から見た模式図である。また、図6は、FET10に絶縁シート1を装着した状態を正面から見た模式図である。さらに、図7は、放熱部材の一例であるヒートシンク20を立設させたプリント基板15に絶縁シート1を装着したFET10を実装し、正面から見た状態を示す模式図である。図8は、放熱部材の一例であるヒートシンク20を立設させたプリント基板15に絶縁シート1を装着したFET10を実装し、側面から見た状態を示す模式図である。図9は、放熱部材の一例であるヒートシンク20を立設させたプリント基板15に絶縁シート1を装着したFET10
を実装し、斜め上方から見た状態を示す模式図である。
一般に、FET10などの電子部品は規格化されており、その形状、大きさは予め定められている。しかし、説明の都合上、各図において、電子部品をはじめとする各構成要素の大きさの比率、縮尺等は、実際のものと完全に一致するようには図示されていない場合がある。
本実施例の絶縁シート1は、後に詳説するように、FET10に装着される。FET10が実装されるプリント基板15は、電気回路がプリントされており、電源ユニット51に組み込まれる。電源ユニット51は、図12に示すように、本発明の電子機器の一例であるデスクトップ型のパーソナルコンピュータ50に組み込まれる。
まず、絶縁シート1について説明する。
絶縁シート1は、電子部品であるFET10とヒートシンク20との間に設けられるシート状の伝熱部2を備えている。また、絶縁シート1は、この伝熱部2と連続する、換言すれば、一体に形成された端子収容部3を備えている。端子収容部3には、FET10に設けられた端子11の根元部11aを個々に収容する空間4が形成されている。ここで、FET10を示す図5中、参照番号11aを付して示した範囲が端子11の根元部である。根元部11aは、プリント基板15に差し込まれない部分である。参照番号11bで示した範囲が先端部である。先端部11bは、プリント基板15に差し込まれる部分である。
FET10は、図5に示すように、3本の端子11を有する。この端子11の本数に対応させて、端子収容部3は3つの空間4を有する。各空間4は、端子収容部3が根元部11aを覆う大きさや形状を有する。例えば、各空間4の大きさや形状は、FET10の規格化された大きさや形状に対応するように設定される。
絶縁シート1は、図1に示すように、装着用のビス孔5を有する。絶縁シート1は、例えば、絶縁性、伝熱性に優れたシリコーンゴム製である。絶縁シート1は、金型を用いて成形される。このとき、伝熱部2と端子収容部3とが連続した状態で一体のものとして形成される。また、同時に空間4、ビス孔5も形成される。なお、各空間4の前面側は、開放されている。ここで、前面側はヒートシンク20が配置される側と異なる側である。
次に、絶縁シート1の配置について説明する。
絶縁シート1は、図6に示すように、FET10に密着させ、重ね合わせるように装着される。FET10は、その背面側に鉄板12を備えており、この鉄板12にビス孔12aが形成されている。絶縁シート1は、伝熱部2が鉄板12の背面を覆うようにFET10に重ね合わされる。このとき、FET10の端子11の根元部11aが空間4に埋没するように収容される。シリコーンゴムは柔軟性に富み、また、空間4の前面側は開放されているのでの根元部11aは空間4へ容易に収容される。このように根元部11aが空間4に個々に収容されることにより、隣り合った端子11の根元部11a同士が、絶縁シート1により隔てられるようになる。つまり、隣り合う根元部11aの間は、端子収容部3を形成するシリコーンゴムで埋められることになる。
FET10と重ね合わされた絶縁シート1は、図6に示すようにFET10と密着させた面の裏側の面をヒートシンク20に密着させ、ビス25によってFET10とともにヒートシンク20に装着する。このようにして絶縁シート1の伝熱部2は、FET10とヒートシンク20との間に設けられる。この伝熱部2は、FET10とヒートシンク20との絶縁を行うとともに、FET10が発する熱をヒートシンク20に伝える。
なお、絶縁シート1のFET10との接触面、ヒートシンク20との接触面には、それぞれシリコーンクリームを塗布することができる。これにより、絶縁シート1とFET10との密着性、絶縁シート1とヒートシンク20との密着性を向上させ、FET10からヒートシンク20への熱の伝達を促進する。この結果、放熱効果を向上させることができる。
このように絶縁シート1と密着したFET10の端子11の先端部11bは、図7、図8、図9に示すように電気回路がプリントされたプリント基板15に差し込まれる。そして、プリント基板15の裏面側で半田付けされる。
次に、実際にFET10が用いられる電源回路の一例について、図10を参照しつつ説明する。図10は、プリント基板15にプリントされた電気回路に各種電子部品が装着されて形成される電源回路16のブロック図である。
電源回路16は、交流(AC)100Vの電流が流れ込む第1整流回路17a、発振回路18、トランス19、第2整流回路17bを備えている。第1整流回路16aは、交流電流を直流(DC)電流に変換する。発振回路18は、第1整流回路17aで変換された直流電流をスイッチング波形に変換する。トランス19は、発振回路18でスイッチング波形に変換された電流の電圧を所望の電圧まで降下させる。第2整流回路17bは、トランス19から出力された電流を整流平滑状態の直流(DC)電流とする。
FET10は、第1整流回路17a、発振回路18、第2整流回路17bを構成する電子部品としてプリント基板15上に実装される。図11は、発振回路18に組み込まれた第1FET10a、トランス19、第2整流回路17bに組み込まれた第2FET10bが、プリント基板15上に実装された様子を示す模式図である。第1FET10a、トランス19、第2FET10bは、この順序でプリント基板15上に実装されている。
図12は、デスクトップ型のパーソナルコンピュータ50の内部構成を示したブロック図である。パーソナルコンピュータ50は、電源ユニット51、マザーボード52、ハードディスクドライブ(HDD)53、光ディスクドライブ(ODD)54を備えている。電源回路16は、この電源ユニット51内に組み込まれている。
電源ユニット51は、外部電源から供給される交流100Vを、電源回路16を通じて電流を所望の電圧まで降下させ、降下させた直流電流をマザーボード52やHDD53、ODD54に供給する。このような電源ユニット51は、FET10a、10bが発熱し、内部が高温になりやすい。また、FET10a、10bの端子11には、場合によっては数キロボルトから数十キロボルトの高電圧が印加されることがある。
ここで、本実施例の絶縁シート1の作用及び効果につき、比較例と対比しつつで説明する。
図23は、比較例の絶縁シート61をFET10とヒートシンク20との間に設け、FET10をプリント基板15に実装した状態を正面から見た模式図である。また、図24は、図23に示したFET10の端子11部分を拡大して示した模式図である。比較例の絶縁シート61は、伝熱部61aのみを備えており、本実施例の絶縁シート1が備える端子収容部は備えていない。このため、図24に示すように端子11の根元部11a間に塵埃62が積もることがある。この塵埃62は、高温環境下で吸湿する。このような状況で高電圧が印加されると、端子11間が短絡することがある。
一方、本実施例の絶縁シート1は端子収容部3を備えており、その空間4に端子11の根元部11aを収容している。このため、根元部11a間に塵埃が積もることを抑制することができる。この結果、端子11間での短絡を防止することができる。
なお、端子間の絶縁を抑制する対策としては、例えば、端子部に絶縁チューブを挿入することや、端子全体を接着剤にて覆うことが考えられる。しかしながら、絶縁チューブを用いる場合、端子の根元部を覆うことは困難であり、その作業も手間である。また、接着剤を用いる場合、その接着剤の素材によっては却って吸湿してしまい、絶縁性を悪化させるおそれがある。
本実施例の絶縁シート1は、伝熱部1とこれに連続して設けられる端子収容部3とを有する簡易な構成である。また、絶縁シート1は、FET10が発する熱をヒートシンク20へ伝達する作用と、端子11間の短絡を防止する作用とを併せ持つ。更に、上記の通り簡易な構成なので、絶縁シート1をFET10に取り付ける作業性は良好である。特に、実施例1では、柔軟性に富む端子収容部3に形成された空間4へ端子11の根元部11aを押し込んで収容するだけなので、作業性が極めて良好である。
次に、本発明の実施例2を、図13乃至図15を参照しつつ説明する。図13乃至図15は、実施例2の絶縁シート101を模式的に示した説明図である。図13は、絶縁シート101を正面から見た図である。図14は、絶縁シート101を上面から見た図である。図15は、絶縁シート101を底面から見た図である。
実施例2の絶縁シート101は、実施例1の絶縁シート1と同様に、伝熱部102と、この伝熱部102に連続する端子収容部103を備えている。また、端子収容部103に空間104が形成されている点も実施例1の絶縁シート1と同様である。空間104は、実施例1の絶縁シート1における空間4と同様の形状、大きさを有する。
ただし、実施例1の絶縁シート1の端子収容部3に形成された空間4は、その前面側が開放されている。これに対し、実施例2の絶縁シート101の端子収容部103に形成された空間104は、前面側が閉じられている。すなわち、端子収容部103に形成され、端子11が貫通する貫通孔106によって空間104が形成されている。
絶縁シート101は、実施例1の絶縁シート1と同様にシリコーンゴム製であり、金型を用いて成形される。このとき、伝熱部102と端子収容部103とが連続した状態で一体のものとして形成される。また、同時に貫通孔106、ビス孔105も形成される。なお、貫通孔106が形成されれば、空間104が形成されることになる。
空間104に端子11の根元部11aが収容されると、根元部11aは、前面側も端子収容部103によって覆われる。このため、根元部11aの前面側への塵埃の付着が抑制される。また、絶縁シート101をFET10に装着するときは、端子11を貫通孔106へ通す。これにより根元部11aを貫通孔106内に広がる空間104へ、作業性よく容易に収容することができる。
このように、実施例2の絶縁シート101は、実施例1の同様の効果に加え、根元部11aの前面側への塵埃の付着を抑制することができるという効果を有する。
次に、本発明の実施例3について、図16(a)、図16(b)を参照しつつ説明する。図16(a)、図16(b)は、実施例3の絶縁シート201を模式的に示した説明図で、いずれも絶縁シート201を上面から見た図である。
実施例3の絶縁シート201は、実施例1の絶縁シート1と同様に、伝熱部202と、この伝熱部202に連続して形成された端子収容部203を備えている。また、端子収容部203に空間204が形成されている点も実施例1の絶縁シート1と同様である。空間204は、実施例1の絶縁シート1における空間4と形状、大きさともに同様である。
ただし、実施例1の絶縁シート1の端子収容部3に形成された空間4は、その前面側が開放されている。これに対し、実施例3の絶縁シート201の端子収容部203は、空間204を開閉する蓋部206を備えている。図16(a)は蓋部206が閉じた状態を示し、図16(b)は蓋部206が開いた状態を示している。
絶縁シート201は、実施例1の絶縁シート1と同様にシリコーンゴム製であり、金型を用いて成形される。このとき、伝熱部102と端子収容部103とが連続した状態で一体のものとして形成される。また、同時に蓋部206、ビス孔205も形成される。それぞれの蓋部206は、第1蓋部206aと第2蓋部206bとを有し、図16(b)に示すようにいわゆる観音開きとなるように形成されている。金型は、第1蓋部206aと第2蓋部206bとの合せ目部分の間隔が非常に狭くなったものを用いる。これにより、第1蓋部206aと第2蓋部206bの合せ目を容易に切り離すことができる。蓋部206は、シリコーンゴムの弾性によって開閉自在となっている。空間204に端子11の根元部11aを収容するときは、図16(b)に示すように蓋部206が押し広げられる。例えば、第1蓋部206a、第2蓋部206bに端子11の根元部11aが押し付けられると、蓋部206が押し広げられる。これにより、根元部11aを容易に空間204内へ収容することができる。根元部11aが空間204内に収容された後は、第1蓋部206a、第2蓋部206bはその弾性によって元の位置に復帰し、閉じた状態となる。
空間204に端子11の根元部11aが収容されると、根元部11aは、前面側が蓋部206によって覆われる。このため、根元部11aの前面側への塵埃の付着が抑制される。また、絶縁シート201をFET10に装着するときは、前記のように蓋部206が押し広げられる。これにより根元部11aを空間204へ容易に収容することができる。
このように、実施例3の絶縁シート201は、実施例1と同様の効果に加え、根元部11aの前面側への塵埃の付着を抑制することができるという効果を有する。
次に、本発明の実施例4について、図17、図18を参照しつつ説明する。図17は、実施例4の絶縁シート301を模式的に示した説明図で、絶縁シート301を正面から見た図である。図18は、FET10に絶縁シート301を装着した状態を正面から見た模式図である。
実施例4の絶縁シート301は、3個のFET10を装着する面積を有する伝熱部302を備えている。また、絶縁シート301は、3個のFET10の端子11を個々に収容する空間304を有する端子収容部303を備えている。FET10は、それぞれ3本の端子11を備えていることから、端子収容部303には合計で9つの空間304が形成されている。すなわち、実施例4の絶縁シート301は実施例1の絶縁シート1を3枚分、連ねた形で備えている。
絶縁シート301は、実施例1の絶縁シート1と同様に製造することができる。また、FET10への装着も実施例1の場合と同様に行うことができる。絶縁シート301は、実施例1の絶縁シート1と同様に空間304は前面が開放されているが、実施例2の絶縁シート101のように前面側を閉じた形態とすることもできる。また、実施例3の絶縁シート201のように蓋部を備えた形態とすることもできる。また、装着するFET10の数は、3個に限られるものでない。絶縁シート301は、装着するFET10の個数に応じて伝熱部302が有する面積、端子収容部303に形成される空間304の数を決定することができる。
複数のFET10に対して1枚の絶縁シート301を備えることにより、絶縁シート301にFET10を装着する作業の効率を一層向上させることができる。
次に、本発明の実施例5について、図19乃至図22を参照しつつ説明する。
図19乃至図21は、実施例5の絶縁シート401を模式的に示した説明図である。図19は、絶縁シート401を正面から見た図である。図20は、絶縁シート401を上面から見た図である。図21(a)、図21(b)は、いずれも絶縁シート401を側面から見た図である。
図22は、ヒートシンク20を寝かせて配置したプリント基板15に絶縁シート401を装着したFET10を実装し、正面から見た状態を示す模式図である。
実施例1乃至実施例4におけるFET10は、いずれもプリント基板15に立てた状態で実装されている。これに対し、実施例5では、FET10はプリント基板15に寝かせた状態で実装される。実施例5の絶縁シート401は、プリント基板15に寝かせた状態で実装されるFET10に対応する。
実施例5の絶縁シート401は、実施例1の絶縁シート1と同様に、伝熱部402と、この伝熱部402に連続して形成された端子収容部403を備えている。また、端子収容部403に空間404が形成されている点も実施例1の絶縁シート1と同様である。
ただし、実施例1の絶縁シート1の端子収容部3に形成された空間4は、その前面側が開放されている。これに対し、実施例5の絶縁シート401の端子収容部403は、空間204を開閉する蓋部406を備えている。蓋部406は、実施例1の絶縁シート1における前面側に相当する上面側に設けられている。図21(a)は、蓋部406が閉じた状態を示し、図21(b)は、蓋部406が開いた状態を示している。
絶縁シート401の端子収容部403は、プリント基板15へ向かう延長部403aを備えている。この点も実施例1の絶縁シート1とは異なっている。絶縁シート401は、プリント基板15に寝かせた状態で実装されるFET10に対応するものである。具体的には、図22に示すようにプリント基板15上にヒートシンク20が寝かせた状態で配置される。そのヒートシンク20の上側に絶縁シート401が配置される。そして、絶縁シート401の上側にFET10が配置される。このため、FET10の端子11は、ヒートシンク20の側方を通ってプリント基板15に差し込まれる。延長部403aの内部には、プリント基板15まで延びる端子11が収容されるように、空間404が広がっている。
絶縁シート401は、実施例1の絶縁シート1と同様にシリコーンゴム製であり、金型を用いて成形される。このとき、伝熱部402と端子収容部403とが連続した状態で一体のものとして形成される。また、同時に蓋部406、ビス孔405も形成される。それぞれの蓋部406は、第1蓋部406aと第2蓋部406bとからなり、図21(b)に示すようにいわゆる観音開きとなるように形成される。金型は、第1蓋部406aと第2蓋部406bの合せ目部分の間隔が非常に狭くなったものを用いる。これにより、第1蓋部406aと第2蓋部406bの合せ目を容易に切り離すことができる。蓋部406は、シリコーンゴムの弾性によって開閉自在となっている。空間404に端子11の根元部11aを収容するときは、図21(b)に示すように蓋部406が押し広げられる。例えば、第1蓋部406a、第2蓋部406bに端子11の根元部11aが押し付けられると、蓋部406が押し広げられる。これにより、根元部11aを容易に空間404内へ収容することができる。根元部11aが空間404内に収容された後は、第1蓋部406a、第2蓋部406bはその弾性によって元の位置に復帰し、閉じた状態となる。
実施例5におけるFET10は寝かせた状態でプリント基板15に実装される。このためその上面に塵埃が積もりやすい。しかし、空間404に端子11の根元部11aが収容されると、根元部11aは、上面側が蓋部406によって覆われる。このため、根元部11aの上面側への塵埃の付着が抑制される。また、絶縁シート401をFET10に装着するときは、前記のように蓋部406が押し広げられる。これにより根元部11aを空間404へ容易に収容することができる。
このように、実施例5の絶縁シート401は、実施例1と同様の効果に加え、根元部11aの上面側への塵埃の付着を抑制することができるという効果を有する。
以上本発明の好ましい実施例について詳述したが、本発明は係る特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形、変更が可能である。上記実施例では、電子部品の一例としてFETを用いているが、ダイオードなどの他の電子部品の放熱を行う際に本明細書開示の絶縁シートを用いることができる。
また、上記実施例では、電子機器が備える回路の一例として電源回路を示しているが、他種別の回路にも、本明細書開示の絶縁シートを適用することができる。例えば、上記実施例の絶縁シートに収容された状態で実装された電子部品を有するプリント基板に回路を形成し、この基板を電子機器に組み込むことができる。本明細書開示の絶縁シートは、高電圧となる電源回路に用いると特に有効であるが、多種別の回路に用いることも有効である。
図1は、実施例1の絶縁シートを模式的に示した説明図で、絶縁シートを正面から見た図である。 図2は、実施例1の絶縁シートを模式的に示した説明図で、絶縁シート1を上面から見た図である。 図3は、実施例1の絶縁シートを模式的に示した説明図で、絶縁シート1を底面から見た図である。 図4は、実施例1の絶縁シートを模式的に示した説明図で、絶縁シート1を側面から見た図である。 図5は、FETを正面から見た模式図である。 図6は、FETに絶縁シートを装着した状態を正面から見た模式図である。 図7は、ヒートシンクを立設させたプリント基板に絶縁シートを装着したFETを実装し、正面から見た状態を示す模式図である。 図8は、ヒートシンクを立設させたプリント基板に絶縁シートを装着したFETを実装し、側面から見た状態を示す模式図である。 図9は、ヒートシンクを立設させたプリント基板に絶縁シートを装着したFETを実装し、斜め上方から見た状態を示す模式図である。 図10は、電源回路のブロック図である。 図11は、発振回路に組み込まれた第1FET、トランス、第2整流回路に組み込まれた第2FETが、プリント基板上に実装された様子を示す模式図である。 図12は、デスクトップ型のパーソナルコンピュータの内部構成を示したブロック図である。 図13は、実施例2の絶縁シートを模式的に示した説明図で、絶縁シートを正面から見た図である。 図14は、実施例2の絶縁シートを模式的に示した説明図で、絶縁シートを上面から見た図である。 図15は、実施例2の絶縁シートを模式的に示した説明図で、絶縁シートを底面から見た図である。 図16(a)は、図16(b)は、実施例3の絶縁シートを模式的に示した説明図で、いずれも絶縁シートを上面から見た図である。図16(a)は、蓋部206が閉じた状態を示し、図16(b)は、蓋部206が開いた状態を示した図である。 図17は、実施例4の絶縁シート301を模式的に示した説明図で、絶縁シート301を正面から見た図である。 図18は、FET10に絶縁シート301を装着した状態を正面から見た模式図である。 図19は、実施例5の絶縁シートを模式的に示した説明図で、絶縁シートを正面から見た図である。 図20は、実施例5の絶縁シートを模式的に示した説明図で、絶縁シートを上面から見た図である。 図21(a)、図21(b)は、実施例5の絶縁シートを模式的に示した説明図で、いずれも絶縁シート401を側面から見た図である。図21(a)は、蓋部406が閉じた状態を示し、図21(b)は、蓋部406が開いた状態を示している。 図22は、ヒートシンク20を寝かせて配置したプリント基板15に絶縁シート401を装着したFET10を実装し、正面から見た状態を示す模式図である。 図23は、比較例の絶縁シートをFETとヒートシンクとの間に介装させ、FETをプリント基板に実装した状態を正面から見た模式図である。 図24は、図23に示したFETの端子部分を拡大して示した模式図である。
符号の説明
1,101,201,301,401…絶縁シート
2,102,202,302,402…伝熱部
3,103,203,303,403…端子収容部
4,104,204,304,404…空間
10,10a,10b…FET 11…端子
11a…根元部 11b…先端部
15…プリント基板 16…電源回路
17a…第1整流回路 17b…第2整流回路
18…発振回路 19…トランス
20…ヒートシンク 50…デスクトップ型パーソナルコンピュータ
51…電源ユニット 52…マザーボード
53…ハードディスクドライブ(HDD)
55…光ディスクドライブ(ODD)
106…貫通孔 206,406…蓋部

Claims (6)

  1. 電子部品と放熱部材との間に設けられるシート状の伝熱部と、
    当該伝熱部と連続しており、前記電子部品に設けられた端子の根元部を個々に収容する空間を有する端子収容部と、
    を備え、
    前記端子収容部は、前記空間を開閉する蓋部を有することを特徴とする絶縁シート。
  2. 前記端子収容部は、前記空間として、前記端子が貫通する貫通孔を有することを特徴とする請求項1記載の絶縁シート。
  3. 前記伝熱部は、複数の電子部品を装着する面積を有し、
    前記端子収容部は、複数の電子部品の端子を個々に収容する空間を有することを特徴とする請求項1記載の絶縁シート
  4. 前記電子部品が実装されたプリント基板と、
    前記放熱部材と、
    請求項1乃至3のいずれか一項記載の絶縁シートと、
    を備えたことを特徴とする電源回路。
  5. 請求項4記載の電源回路を備えたことを特徴とする電子機器。
  6. 請求項1乃至3のいずれか一項記載の絶縁シートと、該絶縁シートに収容された状態で実装された前記電子部品と、を有するプリント基板、
    を備えたことを特徴とする電子機器。
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