JP2016012586A - 巻線部品 - Google Patents

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拓也 丸山
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啓明 堤
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Abstract

【課題】製造コストの低減を図る。
【解決手段】巻線部12およびコア13を有するリアクトル本体2と、底面が開口する箱状に形成されたケース3と、ケース3内に収容されたリアクトル本体2のコア13とケース3の周壁部31との間に配設されて周壁部31におけるコア13との対向面およびコア13における周壁部31との対向面を相互に離反させる第1の向きに付勢する板バネ4とを備え、板バネ4には、ケース3の周壁部31に形成された係合用段部31aに係合してケース3内からケース3の開口部に向かう第2の向きへの板バネ4の移動を規制する係合用爪部43と、リアクトル本体2のコア13における開口部側の端面に当接させられて板バネ4に対する第2の向きへのコア13の移動を規制するコア移動規制片44とが形成され、係合用段部31aに係合用爪部43が係合した状態の板バネ4によってリアクトル本体2がケース3内に位置決め固定されている。
【選択図】図3

Description

本発明は、巻線部品本体がケース内に収容された状態で位置決め固定された巻線部品に関するものである。
例えば、下記の特許文献には、上面が開口する箱状に形成されたケース内にリアクトルが収容されて位置決め固定された巻線部品が開示されている。この場合、この種の巻線部品では、ケースの形成材料の熱膨張係数、リアクトルにおけるコアの形成材料の熱膨張係数、およびリアクトルにおける巻線の形成材料の熱膨張係数がそれぞれ相違しており、使用時の発熱に起因して各構成部品の膨張量が相違することから、ケースとリアクトルとの間に隙間を設ける必要がある。したがって、この特許文献に開示されている巻線部品では、ケース内にリアクトルを挿入した状態においてコアの側面とケースの内側面との間に隙間が生じるようにケースおよびリアクトルを構成すると共に、その隙間にプレートを挿入してリアクトルをケース内に位置決め固定する構成が採用されている。
この場合、上記のプレートは、ケースの内側面とコアの側面とを相互に離反させる向きに付勢することでケース内においてリアクトルを位置決め可能な板バネ状に形成されると共に、コアの上端面に接してケース内におけるリアクトルの上動を規制する延出片が設けられ、ケースの周壁における上縁部にビス留め固定されている。これにより、この巻線部品では、使用時の発熱に起因して各構成部品が互いに相違する膨張量で熱膨張するのを許容しつつ、ケース内におけるリアクトルのがた付きを好適に回避することが可能となっている。
特開2009−252803号公報(第4−7頁、第1−3図)
ところが、従来の巻線部品には、以下の解決すべき課題が存在する。すなわち、従来の巻線部品では、ケース内においてリアクトルを位置決めするためのプレートをケースの周壁における上縁部にビス留め固定する構成が採用されている。このため、従来の巻線部品では、固定用のビスの部品コストの分だけ、その製造コストが高騰しているという現状があり、また、プレートをビス留め固定する工程の分だけ製造工程が多く、これに起因して製造コストの低減が困難になっているという課題がある。
本発明は、かかる解決すべき課題に鑑みてなされたものであり、製造コストの低減を図り得る巻線部品を提供することを主目的とする。
上記目的を達成すべく請求項1記載の巻線部品は、導線が巻回されて構成された巻線部および当該巻線部に挿通させられたコアを有する巻線部品本体と、一面が開口する箱状に形成されたケースと、前記ケース内に収容された前記巻線部品本体の前記コアと当該ケースの周壁部との間に配設されて当該周壁部における当該コアとの対向面および当該コアにおける当該周壁部との対向面を相互に離反させる第1の向きに付勢する付勢部材とを備えた巻線部品であって、前記付勢部材には、前記ケースの前記周壁部に形成されたケース側係合部に係合して当該ケース内から当該ケースの開口部に向かう第2の向きへの当該付勢部材の移動を規制する付勢部材側係合部と、前記ケース内に収容された前記巻線部品本体の前記コアにおける前記開口部側の端面に当接させられて当該付勢部材に対する前記第2の向きへの当該コアの移動を規制するコア移動規制片とが形成され、前記ケース側係合部に前記付勢部材側係合部が係合した状態の前記付勢部材によって前記巻線部品本体が前記ケース内に位置決め固定されている。
また、請求項2記載の巻線部品は、請求項1記載の巻線部品において、前記巻線部品本体は、筒状のボビンの周囲に前記導線が巻回されると共に当該ボビン内に前記コアが挿通させられて構成され、前記付勢部材には、前記ケース内に収容された前記巻線部品本体の前記ボビンにおける前記開口部側の端面に当接させられて当該付勢部材に対する前記第2の向きへの当該ボビンの移動を規制するボビン移動規制片が形成されている。
また、請求項3記載の巻線部品は、筒状のボビンの周囲に導線が巻回されて構成された巻線部および当該ボビンに挿通させられたコアを有する巻線部品本体と、一面が開口する箱状に形成されたケースと、前記ケース内に収容された前記巻線部品本体の前記コアと当該ケースの周壁部との間に配設されて当該周壁部における当該コアとの対向面および当該コアにおける当該周壁部との対向面を相互に離反させる第1の向きに付勢する付勢部材とを備えた巻線部品であって、前記付勢部材には、前記ケースの前記周壁部に形成されたケース側係合部に係合して当該ケース内から当該ケースの開口部に向かう第2の向きへの当該付勢部材の移動を規制する付勢部材側係合部と、前記ケース内に収容された前記巻線部品本体の前記ボビンにおける前記開口部側の端面に当接させられて当該付勢部材に対する前記第2の向きへの当該ボビンの移動を規制するボビン移動規制片とが形成され、前記ケース側係合部に前記付勢部材側係合部が係合した状態の前記付勢部材によって前記巻線部品本体が前記ケース内に位置決め固定されている。
また、請求項4記載の巻線部品は、請求項1から3のいずれかに記載の巻線部品において、前記付勢部材を一対備え、前記ケースには、前記周壁部において前記巻線部品本体を挟んで対向する位置に前記ケース側係合部がそれぞれ形成され、前記両ケース側係合部に前記付勢部材側係合部が係合した状態の前記一対の付勢部材によって前記巻線部品本体が前記ケース内に位置決め固定されている。
また、請求項5記載の巻線部品は、請求項1から3のいずれかに記載の巻線部品において、前記ケースには、前記周壁部における前記ケース側係合部の形成部位に対して前記巻線部品本体を挟んで対向する位置に前記コアが嵌入させられた凹部が形成され、前記ケース側係合部に前記付勢部材側係合部が係合した状態の前記付勢部材によって前記凹部内からの前記コアの離脱が規制されると共に当該付勢部材および当該凹部によって前記巻線部品本体が前記ケース内に位置決め固定されている。
請求項1記載の巻線部品では、巻線部品本体におけるコアとケースにおける周壁部との間に配設されて周壁部とコアとを相互に離反させる第1の向きに付勢する付勢部材を備えると共に、ケースの周壁部に形成されたケース側係合部に係合してケース内からケースの開口部に向かう第2の向きへの付勢部材の移動を規制する付勢部材側係合部と、巻線部品本体のコアにおける開口部側の端面に当接させられて付勢部材に対する第2の向きへのコアの移動を規制するコア移動規制片とが付勢部材に形成され、ケース側係合部に付勢部材側係合部が係合した状態の付勢部材によって巻線部品本体がケース内に位置決め固定されている。
したがって、請求項1記載の巻線部品によれば、ケースの周壁部と巻線部品本体のコアとの間の隙間に付勢部材を挿入するだけでケース内に巻線部品本体を位置決め固定することができるため、付勢部材をケースに固定するためのビスが不要となり、また、ビス留めの工程も不要となる結果、巻線部品の製造コストを十分に低減することができる。
請求項2記載の巻線部品によれば、巻線部品本体のボビンにおける開口部側の端面に当接させられて付勢部材に対する第2の向きへのボビンの移動を規制するボビン移動規制片を付勢部材に形成したことにより、ボビンに接することなくコアだけに接して巻線部品本体を保持する構成の付勢部材を採用した構成と比較して、コアおよびボビンの移動を防止してケース内に巻線部品本体を確実に位置決め固定することができる。
請求項3記載の巻線部品では、ケース内に収容された巻線部品本体におけるコアとケースにおける周壁部との間に配設されて周壁部とコアとを相互に離反させる第1の向きに付勢する付勢部材を備えると共に、ケースの周壁部に形成されたケース側係合部に係合してケース内からケースの開口部に向かう第2の向きへの付勢部材の移動を規制する付勢部材側係合部と、巻線部品本体のボビンにおける開口部側の端面に当接させられて付勢部材に対する第2の向きへのボビンの移動を規制するボビン移動規制片とが付勢部材に形成され、ケース側係合部に付勢部材側係合部が係合した状態の付勢部材によって巻線部品本体がケース内に位置決め固定されている。
したがって、請求項3記載の巻線部品によれば、ケースの周壁部と巻線部品本体のコアとの間の隙間に付勢部材を挿入するだけでケース内に巻線部品本体を位置決め固定することができるため、付勢部材をケースに固定するためのビスが不要となり、また、ビス留めの工程も不要となる結果、巻線部品の製造コストを十分に低減することができると共に、ボビンの移動を防止してケース内に巻線部品本体を確実に位置決め固定することができる。
請求項4記載の巻線部品によれば、ケースの周壁部において巻線部品本体を挟んで対向する位置にケース側係合部がそれぞれ形成されると共に、両ケース側係合部に付勢部材側係合部が係合した状態の一対の付勢部材によって巻線部品本体がケース内に位置決め固定される構成を採用したことにより、例えば、1つの付勢部材によって巻線部品本体をケース内に位置決め固定するために、その1つの付勢部材と相まって巻線部品本体の離脱を規制する凹凸部をケース内に設けた構成とは異なり、組立てに際して、巻線部品本体の挿入を妨げる凹凸部が存在しないケース内に巻線部品本体をスムーズに挿入することができ、その後に両付勢部材をケースの周壁部と巻線部品本体のコアとの間に挿入するだけで、ケースから巻線部品本体が離脱するのを阻止することができるため、巻線部品を容易に組み立てることができる結果、その製造コストを一層低減することができる。
請求項5記載の巻線部品によれば、ケースの周壁部におけるケース側係合部の形成部位に対して巻線部品本体を挟んで対向する位置に凹部が形成されると共に、ケース側係合部に付勢部材側係合部が係合した状態の付勢部材によって凹部内からのコアの離脱が規制されると共に付勢部材および凹部によって巻線部品本体がケース内に位置決め固定される構成を採用したことにより、付勢部材の使用数が1つだけで済むため、巻線部品の製造コストを一層低減することができる。
リアクトル1を上面側から見た外観斜視図である。 リアクトル1を底面側から見た外観斜視図である。 リアクトル1の断面図である。 リアクトル1の底面図である。 リアクトル1を上面側から見た分解斜視図である。 リアクトル1を底面側から見た分解斜視図である。 リアクトル1におけるリアクトル本体2の分解斜視図である。 リアクトル1の組立て方法について説明するための説明図である。 リアクトル1の組立て方法について説明するための他の説明図である。 他の実施の形態に係るリアクトル1Aの断面図である。 リアクトル1Aの組立て方法について説明するための説明図である。 他の実施の形態に係る板バネ4a〜4cの外観斜視図である。 他の実施の形態に係るケース3dの一部および板バネ4dの外観斜視図である。
以下、本発明に係る巻線部品の実施の形態について、添付図面を参照して説明する。
図1〜4に示すリアクトル1は、「巻線部品」の一例であって、リアクトル本体2、ケース3および一対の板バネ4,4を備えて構成されている。リアクトル本体2は、「巻線部品本体」の一例であって、図5〜7に示すように、一例として、絶縁性樹脂材料で筒状に形成された一対のボビン11と、「導線」の一例である平角導線12aが巻回されて構成された一対の巻線部12と、巻線部12内に挿入された状態のボビン11内に挿通させられることで巻線部12内に挿通させられた一対のコア13とを備えて構成されている。
ケース3は、「ケース」の一例であって、図5,6に示すように、絶縁性樹脂材料によって形成された周壁部31および天板32を有して底面が開口する箱状(「一面が開口する箱状」の一例)に形成されてリアクトル本体2を収容可能に構成されている。この場合、ケース3は、収容したリアクトル本体2と周壁部31の内面Fa(図8,9参照)との間に隙間S(図4参照)が生じるように形成されている。また、図8,9に示すように、周壁部31には、後述するように両板バネ4,4を係合させるための係合用段部31a(「ケース側係合部」の一例)が形成されている。さらに、図3,4,6に示すように、天板32の底面視(平面視)の中央部には、ケース3内に収容されるリアクトル本体2に挿通させられて両巻線部12を相互に絶縁する壁部33が設けられている。
一方、板バネ4は、「付勢部材」の一例であって、後述するように、ケース3内に収容されたリアクトル本体2のコア13とケース3との間に配設されて、ケース3の周壁部31におけるコア13との対向面(周壁部31の内面Fa:図8,9参照)およびコア13における周壁部31との対向面(端面F1:図5〜9参照)を相互に離反させる向き(図3において、左側の板バネ4では右向き、右側の板バネ4では左向き:「第1の向き」の一例)に付勢可能に構成されている。この場合、図3,5,6に示すように、板バネ4は、基部41、および基部41から突出するように折り曲げられた突出部42を備え、基部41がケース3における周壁部31に接すると共に突出部42がリアクトル本体2におけるコア13に接するように周壁部31とコア13との間に挿入されることによって周壁部31の内面Faとコア13の端面F1とを相互に離反させる向きに付勢することができるように構成されている。
また、図5,6に示すように、板バネ4における基部41の上端部には、ケース3内に収容されたリアクトル本体2のコア13とケース3の周壁部31との間に挿入されたときに、周壁部31に形成されている係合用段部31aに係合してケース3内からケース3の開口部に向かう向き(図3における下向き:「第2の向き」の一例)への板バネ4の移動を規制する係合用爪部43(「付勢部材側係合部」の一例)が形成されている。この場合、本例のリアクトル1では、基部41の上端部を側面視L字状に折り曲げることによって基部41の上端部に係合用爪部43が一体的に形成されている。
さらに、板バネ4における基部41の下端部には、ケース3内に収容されたリアクトル本体2のコア13における開口部側の端面F3(図6,8,9参照)に当接させられて板バネ4に対する下向き(ケース3内からケース3の開口部に向かう向き:第2の向き)へのコア13の移動を規制するコア移動規制片44(「コア移動規制片」の一例)が形成されている。また、板バネ4におけるコア移動規制片44の幅方向の両端部には、ケース3内に収容されたリアクトル本体2のボビン11における開口部側の端面F4(図6,8,9参照)に当接させられて板バネ4に対する下向き(第2の向き)へのボビン11の移動を規制するボビン移動規制片45(「ボビン移動規制片」の一例)が形成されている。
この場合、図3に示すように、本例のリアクトル1では、ケース3の周壁部31においてリアクトル本体2を挟んで対向する位置に上記の係合用段部31aがそれぞれ形成され、係合用段部31aに係合用爪部43が係合した状態の一対の板バネ4によってリアクトル本体2がケース3内に位置決め固定されている。
このリアクトル1の製造(組立て)に際しては、まず、リアクトル本体2を製作する。具体的には、ボビン11の外形に合わせて平角導線12aを巻回した巻線部12内にボビン11を挿通させ、その状態のボビン11を挿通させるようにして巻線部12内にコア13を挿通させる。これにより、リアクトル本体2が完成する。
次いで、図8に示すように、ケース3の底面開口部から矢印Aの向きでリアクトル本体2をケース3内に挿入し、図9に示すように、リアクトル本体2におけるコア13の端面F2をケース3における天板32の内面Fb(天面)に当接させる。この際には、前述したように、リアクトル本体2とケース3における周壁部31の内面Faとの間に隙間Sが形成される。
続いて、矢印Aで示すように、リアクトル本体2のコア13とケース3の周壁部31との間に板バネ4,4を挿入することによってケース3内のリアクトル本体2を板バネ4,4によって位置決め固定する。この際には、まず、板バネ4における係合用爪部43側の端部を隙間Sに挿入し、リアクトル本体2およびケース3に対して板バネ4を上動させることでコア13の下縁部(端面F1と端面F3との角部)に板バネ4の突出部42を当接させる。次いで、リアクトル本体2およびケース3に対して板バネ4をさらに上動させる。この際には、突出部42が弾性変形して周壁部31の内面Faとコア13の端面F1とが相互に離反する向きに付勢される。
続いて、リアクトル本体2およびケース3に対して板バネ4をさらに上動させることにより、図3に示すように、ケース3の周壁部31に形成されている係合用段部31aに板バネ4の係合用爪部43を係合させる。これにより、ケース3に対する板バネ4の矢印Bの向きへの移動が規制される。また、係合用段部31aに係合用爪部43が係合した状態においては、板バネ4のコア移動規制片44がリアクトル本体2のコア13における端面F3に当接し、かつ板バネ4の両ボビン移動規制片45,45がリアクトル本体2の両ボビン11,11における端面F4にそれぞれ当接した状態となる。これにより、ケース3に対する矢印Bの向きへの移動が規制された両板バネ4,4によってケース3に対するリアクトル本体2(ボビン11およびコア13)の矢印Bの向きへの移動が規制されてリアクトル本体2の位置決め固定が完了し、リアクトル1が完成する。
このように、このリアクトル1では、リアクトル本体2のコア13とケース3の周壁部31との間に配設されて周壁部31とコア13とを相互に離反させる「第1の向き」に付勢する板バネ4を備えると共に、ケース3の周壁部31に形成された係合用段部31aに係合してケース3内からケース3の開口部に向かう「第2の向き」への板バネ4の移動を規制する係合用爪部43と、リアクトル本体2のコア13における開口部側の端面F3に当接させられて板バネ4に対する「第2の向き」へのコア13の移動を規制するコア移動規制片44とが板バネ4に形成され、係合用段部31aに係合用爪部43が係合した状態の板バネ4によってリアクトル本体2がケース3内に位置決め固定されている。
したがって、このリアクトル1によれば、ケース3の周壁部31とリアクトル本体2のコア13との間の隙間Sに板バネ4を挿入するだけでケース3内にリアクトル本体2を位置決め固定することができるため、板バネ4をケース3に固定するためのビスが不要となり、また、ビス留めの工程も不要となる結果、リアクトル1の製造コストを十分に低減することができる。
また、このリアクトル1によれば、リアクトル本体2のボビン11における開口部側の端面F4に当接させられて板バネ4に対する「第2の向き」へのボビン11の移動を規制するボビン移動規制片45を板バネ4に形成したことにより、ボビン11に接することなくコア13だけに接してリアクトル本体2を保持する構成の「付勢部材」を採用した構成と比較して、コア13およびボビン11の移動を防止してケース3内にリアクトル本体2を確実に位置決め固定することができる。
さらに、このリアクトル1によれば、ケース3の周壁部31においてリアクトル本体2を挟んで対向する位置に係合用段部31aがそれぞれ形成されると共に、両係合用段部31a,31aに係合用爪部43が係合した状態の一対の板バネ4,4によってリアクトル本体2がケース3内に位置決め固定される構成を採用したことにより、例えば、1つの板バネ4によってリアクトル本体2を「ケース」内に位置決め固定するために、その1つの板バネ4と相まってリアクトル本体2の離脱を規制する凹凸部を「ケース」内に設けた構成とは異なり、組立てに際して、リアクトル本体2の挿入を妨げる凹凸部が存在しないケース3内にリアクトル本体2をスムーズに挿入することができ、その後に両板バネ4をケース3の周壁部31とリアクトル本体2のコア13との間に挿入するだけで、ケース3からリアクトル本体2が離脱するのを阻止することができるため、リアクトル1を容易に組み立てることができる結果、その製造コストを一層低減することができる。
次に、「巻線部品」の他の実施の形態について、添付図面を参照して説明する。なお、前述したリアクトル1の構成要素と同様の構成要素については、同一の符号を付して重複する説明を省略する。
図10に示すリアクトル1Aは、「巻線部品」の他の一例であって、リアクトル1におけるケース3に代えて、「ケース」の他の一例であるケース3a内にリアクトル本体2が収容されると共に、後述するようにケース3aの係合用凹部31bおよび1つの板バネ4によってケース3a内にリアクトル本体2が位置決め固定されている。この場合、ケース3aは、板バネ4の係合用爪部43を係合可能な係合用段部31aが周壁部31に1つだけ形成されると共に、周壁部31における係合用段部31aの形成部位に対してリアクトル本体2を挟んで対向する位置にリアクトル本体2のコア13を嵌入可能な係合用凹部31b(「凹部」の一例)が形成されている。
このリアクトル1Aの製造(組立て)に際しては、図11に示すように、ケース3aの底面開口部から矢印Aの向きでリアクトル本体2をケース3a内に挿入し、リアクトル本体2におけるコア13の端面F2をケース3aにおける天板32の内面Fb(天面)に当接させる。次いで、矢印Cの向きでケース3aに対してリアクトル本体2をスライドさせることにより、ケース3aの係合用凹部31bにリアクトル本体2のコア13を嵌入する。この際には、係合用凹部31bに嵌入した側とは反対側において周壁部31とコア13との間に隙間S(図10参照)が形成される。
続いて、前述したリアクトル1の組立て時と同様にして、リアクトル本体2のコア13とケース3aの周壁部31との間の隙間Sに板バネ4を挿入することによってケース3a内のリアクトル本体2を板バネ4によって位置決め固定する。なお、隙間Sに板バネ4を挿入する手順については、リアクトル1の製造時と同様のため、説明を省略する。これにより、板バネ4の付勢力によって係合用凹部31bにコア13を嵌入させた状態が維持される(係合用凹部31bからのコア13の離脱が規制される)と共に、係合用凹部31bおよび板バネ4によってケース3aに対する矢印Bの向き(図10参照)へのリアクトル本体2の移動が規制された状態となってリアクトル1Aが完成する。
このように、このリアクトル1Aによれば、ケース3aの周壁部31における係合用段部31aの形成部位に対してリアクトル本体2を挟んで対向する位置に係合用凹部31bが形成されると共に、係合用段部31aに係合用爪部43が係合した状態の板バネ4によって係合用凹部31b内からのコア13の離脱が規制されると共に板バネ4および係合用凹部31bによってリアクトル本体2がケース3a内に位置決め固定される構成を採用したことにより、板バネ4の使用数が1つだけで済むため、リアクトル1Aの製造コストを一層低減することができる。
なお、「巻線部品」の構成は、上記のリアクトル1,1Aの構成に限定されない。例えば、「付勢部材」の形状は、板バネ4の例に限定されず、図12に示す板バネ4a〜4cのような形状を採用することもできる。なお、板バネ4a〜4c、および後述する板バネ4d(図13参照)において上記の板バネ4の構成要素と同様の構成要素については、同一の符号を付して重複する説明を省略する。
この場合、板バネ4aは、基部41の上端部を側面視クランク状に折り曲げることによって「付勢部材側係合部」の他の一例である係合用爪部43aが基部41の上端部に一体的に形成されている。このような構成を採用することにより、ケース3(3a)の周壁部31とリアクトル本体2のコア13との間の隙間Sに板バネ4aを挿入するときに、周壁部31に対する係合用爪部43aの引っ掛かりを招くことなく、板バネ4aをスムーズに挿入することができる。
また、板バネ4b,4cは、基部41の上端部を側面視J字状に折り曲げることによって「付勢部材側係合部」のさらに他の一例である係合用爪部43b,43cが基部41の上端部に一体的に形成されている。このような構成を採用することにより、上記の板バネ4aと同様にして、ケース3(3a)の周壁部31とリアクトル本体2のコア13との間の隙間Sに板バネ4b,4cを挿入するときに、周壁部31に対する係合用爪部43b,43cの引っ掛かりを招くことなく、板バネ4b,4cをスムーズに挿入することができる。
また、ケース3(3a)に形成した係合用段部31aを「ケース側係合部」とし、かつ板バネ4(4a〜4c)に形成した係合用爪部43(43a〜43c)を「付勢部材側係合部」として係合用段部31aに係合用爪部43(43a〜43c)を係合させる例について説明したが、「ケース側係合部」および「付勢部材側係合部」の態様は、上記の例に限定されない。例えば、図13に示すケース3dのように、「ケース側係合部」の他の一例である係合用爪部31cを周壁部31の内面Faに形成すると共に、「付勢部材側係合部」の他の一例である係合用孔43dを板バネ4dの基部41に形成し、係合用爪部31cを係合用孔43dに係合させることでケース3dに対する板バネ4dの矢印Bの向きへの移動を規制する構成を採用することもできる。
また、ケース3(3a)内に挿入したリアクトル本体2におけるコア13の端面F3に当接させられてコア13の移動を規制するコア移動規制片44を備えた板バネ4(4a〜4d)によってケース3(3a,3d)内にリアクトル本体2を位置決め固定する例について説明したが、リアクトル本体2のコア13に当接するコア移動規制片44を設けることなく、ボビン11の端面F4に当接してボビン11の移動を規制するボビン移動規制片45だけを設けてケース3(3a,3d)内にリアクトル本体2を位置決め固定する構成を採用することもできる。具体的には、一例として、上記の板バネ4(4a〜4d)におけるコア移動規制片44に相当する部位をボビン移動規制片45と同一平面内に設けることで「付勢部材」がコア13に接することなくボビン11だけに接する構成を採用することができる(図示せず)。
このような構成を採用した「巻線部品」によれば、前述したリアクトル1と同様にして、「ケース」の「周壁部」と「巻線部品本体」の「コア」との間の隙間に「付勢部材」を挿入するだけで「ケース」内に「巻線部品本体」を位置決め固定することができるため、「付勢部材」を「ケース」に固定するためのビスが不要となり、また、ビス留めの工程も不要となる結果、「巻線部品」の製造コストを十分に低減することができると共に、「ボビン」の移動を防止して「ケース」内に「巻線部品本体」を確実に位置決め固定することができる。
さらに、「ケース」は、ケース3(3a)のような底面が開口する箱状のものに限定されず、上面が開口する箱状や、側面が開口する箱状に形成して開口部から「巻線部品」を収容する構成を採用することができる(図示せず)。
1,1A リアクトル
2 リアクトル本体
3,3a,3d ケース
4,4a〜4d 板バネ
11 ボビン
12 巻線部
12a 平角導線
13 コア
31 周壁部
31a 係合用段部
31b 係合用凹部
31c 係合用爪部
32 天板
33 垂壁部
41 基部
42 突出部
43,43a〜43c 係合用爪部
43d 係合用孔
44 コア移動規制片
45 ボビン移動規制片
F1〜F4 端面
Fa,Fb 内面
S 隙間

Claims (5)

  1. 導線が巻回されて構成された巻線部および当該巻線部に挿通させられたコアを有する巻線部品本体と、
    一面が開口する箱状に形成されたケースと、
    前記ケース内に収容された前記巻線部品本体の前記コアと当該ケースの周壁部との間に配設されて当該周壁部における当該コアとの対向面および当該コアにおける当該周壁部との対向面を相互に離反させる第1の向きに付勢する付勢部材とを備えた巻線部品であって、
    前記付勢部材には、前記ケースの前記周壁部に形成されたケース側係合部に係合して当該ケース内から当該ケースの開口部に向かう第2の向きへの当該付勢部材の移動を規制する付勢部材側係合部と、前記ケース内に収容された前記巻線部品本体の前記コアにおける前記開口部側の端面に当接させられて当該付勢部材に対する前記第2の向きへの当該コアの移動を規制するコア移動規制片とが形成され、
    前記ケース側係合部に前記付勢部材側係合部が係合した状態の前記付勢部材によって前記巻線部品本体が前記ケース内に位置決め固定されている巻線部品。
  2. 前記巻線部品本体は、筒状のボビンの周囲に前記導線が巻回されると共に当該ボビン内に前記コアが挿通させられて構成され、
    前記付勢部材には、前記ケース内に収容された前記巻線部品本体の前記ボビンにおける前記開口部側の端面に当接させられて当該付勢部材に対する前記第2の向きへの当該ボビンの移動を規制するボビン移動規制片が形成されている請求項1記載の巻線部品。
  3. 筒状のボビンの周囲に導線が巻回されて構成された巻線部および当該ボビンに挿通させられたコアを有する巻線部品本体と、
    一面が開口する箱状に形成されたケースと、
    前記ケース内に収容された前記巻線部品本体の前記コアと当該ケースの周壁部との間に配設されて当該周壁部における当該コアとの対向面および当該コアにおける当該周壁部との対向面を相互に離反させる第1の向きに付勢する付勢部材とを備えた巻線部品であって、
    前記付勢部材には、前記ケースの前記周壁部に形成されたケース側係合部に係合して当該ケース内から当該ケースの開口部に向かう第2の向きへの当該付勢部材の移動を規制する付勢部材側係合部と、前記ケース内に収容された前記巻線部品本体の前記ボビンにおける前記開口部側の端面に当接させられて当該付勢部材に対する前記第2の向きへの当該ボビンの移動を規制するボビン移動規制片とが形成され、
    前記ケース側係合部に前記付勢部材側係合部が係合した状態の前記付勢部材によって前記巻線部品本体が前記ケース内に位置決め固定されている巻線部品。
  4. 前記付勢部材を一対備え、
    前記ケースには、前記周壁部において前記巻線部品本体を挟んで対向する位置に前記ケース側係合部がそれぞれ形成され、
    前記両ケース側係合部に前記付勢部材側係合部が係合した状態の前記一対の付勢部材によって前記巻線部品本体が前記ケース内に位置決め固定されている請求項1から3のいずれかに記載の巻線部品。
  5. 前記ケースには、前記周壁部における前記ケース側係合部の形成部位に対して前記巻線部品本体を挟んで対向する位置に前記コアが嵌入させられた凹部が形成され、
    前記ケース側係合部に前記付勢部材側係合部が係合した状態の前記付勢部材によって前記凹部内からの前記コアの離脱が規制されると共に当該付勢部材および当該凹部によって前記巻線部品本体が前記ケース内に位置決め固定されている請求項1から3のいずれかに記載の巻線部品。
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