JP2008311045A - 蛍光管ソケット - Google Patents
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Abstract
【課題】蛍光管の取り付けが容易であり、蛍光管の熱膨張による悪影響も生じない蛍光管ソケットを提供する。
【解決手段】電子機器のシャーシ12に固定されるベース14と、ベース14に対して蛍光管2の長手方向に移動自在に設けられ蛍光管2側に付勢されたハウジング16を有する。ハウジング16内に装着され、蛍光管2の端子4に接触するコンタクト18を備える。ハウジング16には、蛍光管2の長手方向に開口しているとともに蛍光管2の長手方向と直交する方向にも開口しコンタクト18の接触部18aが露出した端子嵌合溝40を備える。蛍光管2をその長手方向と直交する方向に平行移動させ、その端子4を端子嵌合溝40へ挿入することにより、コンタクト18と端子4の接触が完了する。
【選択図】図1
【解決手段】電子機器のシャーシ12に固定されるベース14と、ベース14に対して蛍光管2の長手方向に移動自在に設けられ蛍光管2側に付勢されたハウジング16を有する。ハウジング16内に装着され、蛍光管2の端子4に接触するコンタクト18を備える。ハウジング16には、蛍光管2の長手方向に開口しているとともに蛍光管2の長手方向と直交する方向にも開口しコンタクト18の接触部18aが露出した端子嵌合溝40を備える。蛍光管2をその長手方向と直交する方向に平行移動させ、その端子4を端子嵌合溝40へ挿入することにより、コンタクト18と端子4の接触が完了する。
【選択図】図1
Description
この発明は、液晶表示装置等に使用される蛍光管の端子が着脱自在に装着される蛍光管ソケットに関する。
従来、液晶表示装置等のバックライトに用いられている蛍光管は、図7(b)に示すように、蛍光管2の端子4に直接電線6をハンダ付けしているものが多い。その他、特許文献1に開示されているように、電線に接続されたソケットに蛍光管の端子を嵌合して、液晶表示装置内に取り付けるものもある。
また、その他の照明用の蛍光管のソケットとしては、蛍光管の一方の端子を、退避自在の接点を有したソケット内に一旦押し込み、その後に他方の端子を他方のソケットに対面させて、他方のソケット内に他方の端子を嵌合させる方式である突き当てタイプのものがある。また、同様に退避自在の接点孔に端子を押し込んで一対のソケット内に両端の端子を嵌合し、蛍光管を長手方向の軸回りに回動させて、端子と接点を接触させる回転タイプのものもある。回転タイプには、接点部分が退避する構造ではなく、ソケット側面に形成されたスリットから蛍光管の両端の端子を入れて、その後蛍光管を回動させて端子と接点を接触させる方式のものもある。
特開2000−149648号公報
しかし、上記従来の液晶バックライト用蛍光管の場合、蛍光管の端子に電線を直接ハンダ付けしたものは、電線が接続された蛍光管を装置に取り付けた後、電線の配線作業を行わなければならず、作業性が悪いものであった。
また、従来の蛍光管ソケットは、蛍光管の端子にソケットを嵌合させて取り付けるため、予め蛍光管にソケットを取り付けた後に、蛍光管を液晶表示装置内へ取り付けなければならず、この工程も作業性が悪いものであった。
さらに、蛍光管は発光による熱で僅かながら熱膨張するものである。この熱膨張により、両端のソケットが固定されたものである場合、ソケットに熱膨張による大きな力が作用し、接点の歪みや接続不良の恐れがあり、繰り返し膨張収縮することによる繰り返し荷重により、固定部分等に金属疲労が発生する恐れもある。
その他、一般の蛍光管のソケットの突き当てタイプの場合、蛍光管の端子を正確にソケットの接点がある穴に差し込まなければならず、操作が難しいものであり、回転タイプの場合も、蛍光管端子をソケットに差し込んでから回転させる動作が必要であり、作業性が良くないものであった。
この発明は、上記背景技術に鑑みて成されたもので、蛍光管の取り付けが容易であり、蛍光管の熱膨張による悪影響も生じない蛍光管ソケットを提供することを目的とする。
この発明は、電子機器の取り付けられる蛍光管のソケットであって、前記電子機器のシャーシに固定されるベースと、このベースに対して前記蛍光管の長手方向に移動自在に設けられ前記蛍光管側に付勢されたハウジングと、このハウジング内に装着され、前記蛍光管の端子に接触するコンタクトを備え、前記ハウジングには、前記蛍光管の長手方向に開口しているとともに前記蛍光管の長手方向と直交する方向にも開口し前記コンタクトの接触部が露出した端子嵌合溝を設け、前記蛍光管を前記蛍光管の長手方向と直交する方向に平行移動させ、その端子を前記端子嵌合溝へ挿入することにより前記コンタクトと前記端子の接触が完了可能な蛍光管ソケットである。
前記ハウジングは、前記蛍光管の端子の装着に際して、前記蛍光管の端部が当接して押され、前記ハウジングからの付勢力に抗して前記ハウジングを移動させる傾斜面を有したものである。
前記コンタクトは、前記電子機器の回路基板に装着される差込端子部を有し、この差込端子部と前記コンタクトの接触部との間には、前記ハウジングの動きを吸収する弾性変形部を備えたものである。
この発明の蛍光管ソケットによれば、液晶表示装置等への蛍光管の取付作業が一方向への動作のみで可能となり、確実に蛍光管の端子が保持され電気的な接続も完了し、作業性が良いものである。さらに、使用時の蛍光管の熱膨張に対しても、ソケットや蛍光管に無理な力が作用することがなく、端子の電気的接続も確実なものである。
以下、この発明の蛍光管ソケットの一実施形態について、図1〜図6を基にして説明する。この実施形態の蛍光管ソケット10は、液晶表示装置等の電子機器のシャーシ12に固定されるものである。この蛍光管ソケット10は、シャーシ12の取付孔の周縁部に固定されるベース14と、このベース14内に摺動自在に取り付けられるハウジング16とを備える。ハウジング14内には、蛍光管の端子が接続する一対のコンタクト18が挿入されている。
ベース14は、樹脂により一体に成型され、底面部15の両側に立設され互いに対向した側壁部20と、側壁部20間の空間の一方の端面である背面側に位置し、背面の約下半分を閉鎖した背面板22を有している。背面板22と対向する正面側は開口され、側壁部20間の上面側も開放され、底面部15には、コンタクト18が挿入される一対の透孔15aが形成されている。ベース14の背面板22の内側には、コイルスプリング24の取付凹部26が形成され、コイルスプリング24が前面開口部へ突出するように位置する。ベース14の底面部15には、シャーシ12の取付孔周縁部に当接して、ベース14を位置決めするフランジ部28が位置している。底面部15の裏面側には、僅かに突出した環状の取付突部30が一体に設けられている。
ベース14の一対の側壁部20の互いに対面する側面には、シャーシ12の取り付け面と平行に形成され、前面側から背面側に貫通したガイド溝32が形成されている。ガイド溝32には、後述するハウジング16の側面に形成された、ガイド凸条36が嵌合し、摺動自在に位置する。ガイド溝32の下方には、ベース14の内側側面に形成された浅い凹部20aが所定幅で設けられている。また、側壁部20の外側の側面には、互いに外側方から下方に延出し、フランジ部28の僅か上方まで延びた係止腕部34が一体に設けられている。係止腕部34は、フランジ部28との間にシャーシ12を挟持して、ベース14をシャーシ12に固定する。
ハウジング16は、樹脂により一体に成型され、ベース14の一対の側壁部20間に嵌合し、ガイド凸条36がガイド溝32に挿入可能に設けられ、シャーシ12の表面に対して平行な方向にハウジング16が摺動可能に設けられている。ハウジング16の正面側には、蛍光管2の口金8が位置して当接する略半円状の嵌合凹部38が形成され、嵌合凹部38の底面38aに沿ってガイド凸条36の長手方向と直交する上方に開口した一対の端子嵌合溝40が形成されている。端子嵌合溝40は、ハウジング16を正面側から背面側へ貫通した溝状に形成され、内部に蛍光管2の端子4と接続するコンタクト18が挿入されている。また、ハウジング16の一対の外側縁には凸部16aが形成され、取り付け状態でベース14の内側側面の凹部20a内に位置し、ハウジング16の摺動範囲を規制している。
ハウジング16には、端子嵌合溝40の周囲であって蛍光管側に、蛍光管2の端子4の装着に際して、蛍光管2の口金8が当接してハウジング16のコイルスプリング24による付勢力に抗して、ハウジング16を蛍光管側とは反対側へ移動させる傾斜面16aを有している。従って、傾斜面16aは、端子嵌合溝40の上面開口部から底部に向かうに従い蛍光管側に傾斜している。
コンタクト18は、蛍光管2の端子4を弾性的に挟持するように、一対の接触部18aから成り、基端部には、電線6と接続される電線固定部42が設けられている。コンタクト18がシャーシ12に取り付けられた状態では、図4に示すように、裏面側の電線固定部42は、キャップ44により覆われる。
次に、この実施形態の蛍光管ソケット10の使用方法について説明する。まず、ハウジング16内に、電線6を接続したコンタクト18を挿入し、所定位置に固定する。コンタクト18の挿入は、ハウジング16の底面側から上方に向けて挿入する。この後、ベース14の取付凹部26にコイルスプリング24の大径端部を嵌合させ、ハウジング16をベース14内へ挿入する。ハウジング16は、ガイド凸条36をガイド溝32に沿って挿入し、ハウジング16の側縁の凸部16aを、ベース14の内側側面の凹部20a内に位置させる。この状態で、ハウジング16はコイルスプリング14に付勢されて、前面開口部側へ突出しようとし、ハウジング16の凸部16aが側壁部20の凹部20aの前面側端部に当接して止まる。
以上のように組み上げられた蛍光管ソケット10を、図示しない液晶表示装置等のシャーシ12の取付孔に、その裏面側から挿通する。そして、ベース14の係止腕部34がシャーシ12を通過してシャーシ12の裏面にフランジ部28が当接した状態で、係止腕部34の下端がシャーシ12の取付孔周縁の表面側に当接し、ベース14がシャーシ12に固定される。さらに、ベース4の底面部15に、電線6の取付部を覆うキャップ44を取付突部30に嵌合させて装着し、この蛍光管ソケット10をシャーシ12の一対の所定位置に取り付けて組み付けが完了する。
蛍光管2の装着は、蛍光管2の各端子4を一対の蛍光管ソケット10の各端子嵌合溝40の上方に位置させ、その状態で蛍光管10を蛍光管ソケット10側に平行移動させる。そして、図5(a)に示すように、蛍光管2の口金8をハウジング16の傾斜面16aに当接させて押し込み、ハウジング16をコイルスプリング24による付勢力に抗して、蛍光管側とは反対側へ移動させる。これにより、図5(b)に示すように、蛍光管2の両端の端子4は、各々端子嵌合溝40に挿入してコンタクト18の一対の接触部18aに各端子4が挟持されて固定される。この時、蛍光管2の口金8の端部は、嵌合凹部38に位置し、コイルスプリング24の付勢力により、蛍光管2の長手方向に圧縮されるように保持される。
この実施形態の蛍光管ソケット10は、蛍光管2を点灯して使用すると、使用による温度上昇によって、蛍光管2が熱膨張して伸びても、図5(c)に示すように、蛍光管2の両端の端子4を保持したハウジング16は、蛍光管2の口金8に押されて、ベース14に対して蛍光管2の長手方向に、ガイド凸条36がガイド溝32にガイドされて移動する。これにより、ハウジング16やコンタクト18に無理な力が加わることがない。しかも、蛍光管2の熱膨張や消灯後の収縮により端子4の位置が移動する際、ハウジング16とともにコンタクト18も移動するので、蛍光管2の端子4とコンタクト18が蛍光管の伸縮により擦れ合うことはないので、接触が確実に維持される。
この実施形態の蛍光管ソケット10によれば、蛍光管2の端子4を蛍光管ソケット10に向けて移動させるだけの動作で、両方の端子4が蛍光管ソケット10に嵌合され、電気的接続と機械的保持が完了し、作業性が極めて良いものである。
なお、この発明の蛍光管ソケットは上記実施形態に限定されるものではなく、コンタクト18の形状は、図6に示すように、図示しない回路基板の回路パターンの端子孔に差し込まれる差込端子部50を有したものでも良い。この時、回路基板は固定されているので、差込端子部50の位置も固定される。そこで、ハウジング16の移動に対しては、弾性変形が容易なS字状等の弾性変形部52を接触部18aと差込端子部50の間に設けて、変位を吸収する。このコンタクト18を用いる場合も、上記実施形態と同様の効果を得ることができるものである。
また、ハウジングを蛍光管側へ付勢する部材は、コイルスプリング以外につるまきバネや板バネ、ベースまたはハウジングと一体に樹脂により成型された弾性片でも良い。
2 蛍光管
4 端子
6 電線
8 口金
10 蛍光管ソケット
12 シャーシ
14 ベース
16 ハウジング
16a 傾斜面
18 コンタクト
18a 接触部
20 側壁部
24 コイルスプリング
40 端子嵌合溝
4 端子
6 電線
8 口金
10 蛍光管ソケット
12 シャーシ
14 ベース
16 ハウジング
16a 傾斜面
18 コンタクト
18a 接触部
20 側壁部
24 コイルスプリング
40 端子嵌合溝
Claims (3)
- 電子機器の取り付けられる蛍光管のソケットにおいて、前記電子機器のシャーシに固定されるベースと、このベースに対して前記蛍光管の長手方向に移動自在に設けられ前記蛍光管側に付勢されたハウジングと、このハウジング内に装着され、前記蛍光管の端子に接触するコンタクトを備え、前記ハウジングには、前記蛍光管の長手方向に開口しているとともに前記蛍光管の長手方向と直交する方向にも開口し前記コンタクトの接触部が露出した端子嵌合溝を設け、前記蛍光管を前記蛍光管の長手方向と直交する方向に平行移動させ、その端子を前記端子嵌合溝へ挿入することにより前記コンタクトと前記端子の接触が完了可能なことを特徴とする蛍光管ソケット。
- 前記ハウジングは、前記蛍光管の端子の装着に際して、前記蛍光管の端部が当接して押され、前記ハウジングからの付勢力に抗して前記ハウジングを移動させる傾斜面を有した請求項1記載の蛍光管ソケット。
- 前記コンタクトは、前記電子機器の回路基板に装着される差込端子部を有し、この差込端子部と前記コンタクトの接触部との間には、前記ハウジングの動きを吸収する弾性変形部を備えた請求項1記載の蛍光管ソケット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007157005A JP2008311045A (ja) | 2007-06-14 | 2007-06-14 | 蛍光管ソケット |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2007157005A JP2008311045A (ja) | 2007-06-14 | 2007-06-14 | 蛍光管ソケット |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2008311045A true JP2008311045A (ja) | 2008-12-25 |
Family
ID=40238484
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2007157005A Pending JP2008311045A (ja) | 2007-06-14 | 2007-06-14 | 蛍光管ソケット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2008311045A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010251322A (ja) * | 2009-04-16 | 2010-11-04 | Samsung Electronics Co Ltd | ランプソケットおよびそれを含む表示装置 |
JP2012185954A (ja) * | 2011-03-04 | 2012-09-27 | Mitsubishi Electric Corp | ランプソケット及び照明器具 |
JP2015099805A (ja) * | 2015-03-04 | 2015-05-28 | 三菱電機株式会社 | ランプソケット及び照明器具 |
-
2007
- 2007-06-14 JP JP2007157005A patent/JP2008311045A/ja active Pending
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