JP2011093097A - 長繊維ボードおよび長繊維複合ボード - Google Patents
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Abstract
【解決手段】リグノセルロース長繊維4と前記リグノセルロース長繊維4同士を接着するための接着剤5とを含む長繊維ボード1であって、前記リグノセルロース長繊維4の平均繊維長が200mm以上であり、前記リグノセルロース長繊維4同士が略同一方向に配向し絡み合って前記接着剤5により接着されていることにより、前記配向方向において吸湿時に負の寸法変化率を示すことを特徴とする。
【選択図】図1
Description
ケナフの茎から分離したケナフの靱皮繊維束を、一定量ずつ針の付いた解繊シリンダーに投入し、針でかき取り解きほぐすことで、繊維径50μm〜500μm、平均繊維長200mmのケナフの長繊維を作成した。そして、それらのケナフ長繊維を略同一方向に配向させたものを固形分濃度25質量%のフェノール樹脂水溶液に10分間浸漬した後ローラ絞り機に通過させることにより、配向したケナフの長繊維にフェノール樹脂を均一に付着させ長繊維配向マットを作製した。このフェノール樹脂が含有した長繊維配向マットの含水率は150質量%であった。
長繊維配向マットの原料として、ケナフ靱皮から得られた繊維径50μm〜500μm、平均繊維長300mmのケナフの長繊維を用い、長繊維ボードの厚さを1.0mmに設定し、それ以外は実施例1と同様にして長繊維ボードを得た。
長繊維配向マットの原料として、ケナフ靱皮から得られた繊維径50μm〜500μm、平均繊維長600mmのケナフの長繊維を用い、長繊維ボードの厚さを1.5mmに設定し、それ以外は実施例1と同様にして長繊維ボードを得た。
長繊維配向マットの原料として、繊維径50μm〜500μm、平均繊維長300mmのサンスベリアの長繊維を用い、それ以外は実施例1と同様にして長繊維ボードを得た。
長繊維配向マットの原料として、繊維径50μm〜500μm、平均繊維長600mmのサンスベリアの長繊維を用い、長繊維ボードの厚さを1.0mmに設定し、それ以外は実施例1と同様にして長繊維ボードを得た。
長繊維ボードの密度が1.0g/cm3となるようにし、それ以外は実施例2と同様にして長繊維ボードを得た。
長繊維ボードの密度が1.2g/cm3となるようにし、それ以外は実施例2と同様にして長繊維ボードを得た。
長繊維配向マットの原料として、繊維径50μm〜500μm、平均繊維長300mmのパイナップルの長繊維を用い、接着剤としてイソシアネート樹脂を用いて長繊維配向マットにスプレーで均一に付着させ、それ以外は実施例2と同様にして長繊維ボードを得た。
長繊維配向マットの原料として、繊維径50μm〜500μm、平均繊維長300mmの亜麻の長繊維を用い、それ以外は実施例2と同様にして長繊維ボードを得た。
長繊維配向マットの原料として、繊維径50μm〜500μm、平均繊維長300mmの竹の長繊維を用い、それ以外は実施例2と同様にして長繊維ボードを得た。
長繊維配向マットの原料として、繊維径50μm〜500μm、平均繊維長300mmのジュートの長繊維を用い、それ以外は実施例2と同様にして長繊維ボードを得た。
厚さ2mmのポプラ単板3枚と、実施例1において作製した厚さ0.5mmの長繊維ボード2枚を用意し、それぞれの繊維方向を直交させ、表裏面の最外層に長繊維ボードが配置されるように、各単板ないし長繊維ボードの界面にユリアメラミン樹脂を接着剤として250g/m2塗布した。
実施例2において作製した厚さ1.0mmの長繊維ボード2枚を用い、それ以外は実施例12と同様にして、図6に示すような、密度0.52g/cm3の長繊維複合ボードを得た。
厚さ2mmのポプラ単板4枚と、実施例2において作製した厚さ1.0mmの長繊維ボード1枚を用意し、それぞれの繊維方向を直交させるとともに、長繊維ボードが中心の層に配置されるように5層に積層し、それ以外は実施例12と同様にして、図4に示すような、密度0.46g/cm3の長繊維複合ボードを得た。
実施例3において作製した厚さ1.5mmの長繊維ボード1枚を用い、それ以外は実施例14と同様にして、図4に示すような、密度0.48g/cm3の長繊維複合ボードを得た。
ポプラ単板に代えて厚さ2.0mmのスギ単板3枚を用い、実施例4において作製した厚さ0.5mmの長繊維ボード2枚を用意し、それぞれの繊維方向を直交させるとともに、長繊維ボードが最外層に隣接する層に配置されるように5層に積層し、それ以外は実施例12と同様にして、図5に示すような、密度0.46g/cm3の長繊維複合ボードを得た。
実施例5において作製した厚さ1.0mmの長繊維ボード2枚を用意し、それ以外は実施例16と同様にして、図5に示すような、密度0.50g/cm3の長繊維複合ボードを得た。
ポプラ単板に代えて厚さ2.0mmのファルカタ単板3枚を用い、実施例1において作製した厚さ0.5mmの長繊維ボード2枚を用意し、それ以外は実施例12と同様にして、図6に示すような、密度0.41g/cm3の長繊維複合ボードを得た。
実施例2において作製した厚さ1.0mmの長繊維ボード2枚を用意し、それ以外は実施例18と同様にして、図6に示すような、密度0.46g/cm3の長繊維複合ボードを得た。
実施例3において作製した厚さ1.5mmの長繊維ボードの表裏面に、厚さ5.0mmのパーティクルボードを重ね合わせ、これらの界面に接着剤としてユリアメラミン樹脂を250g/m2塗布した。
実施例2において作製した厚さ1.0mmの長繊維ボードを、厚さ10.0mmのMDFの表裏面に繊維方向が等しくなるように配置し、それ以外は実施例20と同様にして、図8に示すような、密度0.68g/cm3の長繊維複合ボードを得た。
実施例1において、長繊維配向マットに代えて、ケナフ靱皮から得られた繊維径10μm〜300μm、平均繊維長10mmの繊維をランダムに配列させた長繊維マットを作製し、それ以外は実施例1と同様にして長繊維ボードを得た。
長繊維配向マットの原料として、ケナフ靱皮から得られた繊維径50μm〜500μm、平均繊維長50mmのケナフの長繊維を用い、それ以外は実施例1と同様にして長繊維ボードを得た。
長繊維配向マットの原料として、ケナフ靱皮から得られた繊維径50μm〜500μm、平均繊維長100mmのケナフの長繊維を用い、それ以外は実施例1と同様にして長繊維ボードを得た。
厚さ2mmのポプラ単板5枚を、それぞれの繊維方向が直交するように5に層積層し、それ以外は実施例12と同様にして、図9に示すような、密度0.42g/cm3のポプラ5Ply合板を得た。
ポプラ単板に代えて厚さ1.7mmのスギ単板5枚を用い、それ以外は比較例4と同様にして、密度0.40g/cm3のスギ5Ply合板を得た。
ポプラ単板に代えて厚さ2mmのファルカタ単板5枚を用い、それ以外は比較例4と同様にして、密度0.35g/cm3のファルカタ5Ply合板を得た。
厚さ10mm、密度0.75g/cm3の市販パーティクルボード(PB)を比較サンプルとした。
厚さ12mm、密度0.65g/cm3の市販MDFを比較サンプルとした。
2 長繊維複合ボード
3 長繊維配向マット
4 リグノセルロース長繊維
5 接着剤
6 層
7 早生植林木の単板
8 木質ボード
9 早生植林木の合板
Claims (7)
- リグノセルロース長繊維と前記リグノセルロース長繊維同士を接着するための接着剤とを含む長繊維ボードであって、
前記リグノセルロース長繊維の平均繊維長が200mm以上であり、前記リグノセルロース長繊維同士が略同一方向に配向し絡み合って前記接着剤により接着されていることにより、前記リグノセルロース長繊維の配向方向において吸湿時に負の寸法変化率を示すことを特徴とする長繊維ボード。 - 前記寸法変化率が−0.05%から−0.10%の範囲内にあることを特徴とする請求項1に記載の長繊維ボード
- 少なくとも1枚の請求項1又は請求項2に記載の長繊維ボードと、少なくとも1枚の早生植林木の単板とを積層一体化したものであることを特徴とする長繊維複合ボード。
- 長繊維ボードと早生植林木の単板とを積層一体化した5層構造であり、長繊維ボードが最外層に隣接する層に配置され、早生植林木の単板が最外層および中心層に配置されていることを特徴とする請求項3に記載の長繊維複合ボード。
- 長繊維ボードが最外層に配置されていることを特徴とする請求項3に記載の長繊維複合ボード。
- 少なくとも1枚の請求項1又は請求項2に記載の長繊維ボードと、少なくとも2枚の木質ボードとを積層一体化してなり、木質ボードが少なくとも最外層となる表面及び裏面に配置され、長繊維ボードが最外層の内側の層に配置されていることを特徴とする長繊維複合ボード。
- 少なくとも2枚の請求項1又は請求項2に記載の長繊維ボードと、少なくとも1枚の木質ボードとを積層一体化してなり、長繊維ボードが少なくとも最外層となる表面及び裏面に配置され、木質ボードが最外層の内側の層に配置されていることを特徴とする長繊維複合ボード。
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