JP2001090329A - 防音二重床 - Google Patents

防音二重床

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JP2001090329A
JP2001090329A JP27236399A JP27236399A JP2001090329A JP 2001090329 A JP2001090329 A JP 2001090329A JP 27236399 A JP27236399 A JP 27236399A JP 27236399 A JP27236399 A JP 27236399A JP 2001090329 A JP2001090329 A JP 2001090329A
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floor
layer
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rigidity
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JP27236399A
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English (en)
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Hideyuki Ando
秀行 安藤
Yuzo Okudaira
有三 奥平
Kazuaki Umeoka
一哲 梅岡
Kenji Onishi
兼司 大西
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 床衝撃音対策で重要となる周波数領域(63
〜500Hz)で特に防音性能が高く、書棚やピアノ等
の重量物に対する耐荷重性や歩行感を良好に保った防音
二重床を提供する。 【解決手段】 床基盤2の上面に複数の床支持部材3を
介して床基材1が配設されてなる二重床である。床基材
1として曲げ剛性が4×103(N・m)以上である高
剛性ボードを少なくとも一枚用いるとともに、床支持部
材3を床防振装置により構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、床基盤の上面に床
支持部材を介して床基材が配設された二重床に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】近年、二重床は、床下配管ができ、施工
性がよいことから集合住宅等において急速に普及してい
る。この二重床は、例えば、板状材料を一枚あるいは複
数枚重ね合わせた床基材の下面の複数箇所から支持脚や
根太材などの床支持部材を突設して構成され、この床支
持部材をコンクリートスラブ等の床基盤に載置すること
で複数隣り合うようにして敷設されることで構成してあ
る。そして、このような構造の二重床においては、通
常、床基材として合板やパーティクルボード等の床下地
材の上に木質フロア等の表面仕上げ材を重ね合わせたも
のを用い、また床支持部材の下端に防振ゴム等の床防振
装置を設けることにより床衝撃に対する防音性を確保す
るようにしている。
【0003】上記のような二重床における従来例とし
て、厚さ20mmのパーティクルボードの上に厚さ12
mmの木質フロアを重ね合わせた床基材とコンクリート
スラブの間に防振ゴムを介在させた二重床の防音性能
を、重量床衝撃音レベルを例に取り図12に示す。この
図において点線はJIS A1419で規定された遮音
等級曲線を表している。
【0004】通常二重床においては、床衝撃音に対する
防音性能は63〜500Hz間で決定される(図12で
は63Hzで決定されていることがわかる)。故に、更
に防音性能を向上させるためには、この周波数領域(6
3〜500Hz)での防音性能向上が不可欠となる。
【0005】ところで、二重床に関して、飛びはねや歩
行、物の落下などに起因する床衝撃音の伝搬成分として
は、床基材の振動が床支持部材を介して床基盤へ伝わる
固体伝搬成分と、床基材の曲げ振動等による放射音が床
基材と床基盤との間の空気層を音波として伝わる空気伝
搬成分が考えられる。
【0006】従来の二重床でこの領域の防音性能を高め
るためには、床衝撃音の伝搬成分のうち固体伝搬成分を
低減する方法として、低弾性の防振ゴムを床防振装置と
して用いる場合があった。これは、床基材と防振ゴムと
で構成される一質点系の固有周波数を低周波領域にシフ
トさせることにより、63〜500Hz間の周波数帯域
で防振効果を大きくし、防音性能の向上を図るものであ
る。しかしながら、これら低弾性の防振ゴムの場合、性
能及び実用性の観点から以下のような問題があった。
【0007】・低弾性の防振ゴムの持つ防振効果により
固体伝搬成分を抑制しても、空気伝搬成分の影響により
床衝撃音の防音効果が有効に発現しない。
【0008】・低弾性の防振ゴムの場合、静的バネ定数
も小さくなるため床全体の剛性が低下し、書棚やピアノ
等の重量物に対しての床の沈み量が大きくなったり、歩
行時に揺れが生じる場合がある。
【0009】また、床衝撃音の伝搬成分のうち空気伝搬
成分を低減する方法として、床基材と床基盤との間にグ
ラスウールやロックウールなどの多孔質吸音材を挿入す
る場合があった。これは、床基材の曲げ振動等による放
射音を多孔質吸音材の吸音効果により低減し、防音性能
の向上を図るものである。しかしながら、これら多孔質
吸音材の場合、性能及び実用性の観点から以下のような
問題があった。
【0010】・多孔質吸音材の持つ吸音効果により空気
伝搬成分を抑制しても、固体伝搬成分の影響により床衝
撃音の防音効果が有効に発現しない。
【0011】・問題となる500Hz以下の周波数にお
いて吸音性能が十分でないため、防音性能があまり期待
できない。また、防音性能を少しでも向上させるため多
孔質吸音材の厚みや設置面積を増やした場合、床下配管
の際に制約を受ける場合がある。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の点に鑑
みてなされたものであり、床衝撃音対策で重要となる周
波数領域(63〜500Hz)で特に防音性能が高く、
書棚やピアノ等の重量物に対する耐荷重性や歩行感を良
好に保った防音二重床を提供することを課題とするもの
である。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明に係る防音二重床は、床基盤2の上面に複数の
床支持部材3を介して床基材1が配設されてなる二重床
において、床基材1として曲げ剛性が4×103(N・
m)以上である高剛性ボードを少なくとも一枚用いると
ともに、床支持部材3を床防振装置により構成して成る
ことを特徴とするものである。このような構成とするこ
とで、床衝撃音の伝搬成分である空気伝搬成分を曲げ剛
性が4×103(N・m)以上の高剛性ボードにより抑
制するとともに、床防振装置により構成した床支持部材
3により床衝撃音の伝搬成分である固体伝搬成分を低減
するすることができ、また、高剛性ボードにより書棚や
ピアノ等の重量物に対する床基材の局部変形を抑制する
ことができるものである。
【0014】また、床支持部材3が単位面積当たりのば
ね定数が2×105(N/m/m2)以上となった床防振
装置であることが好ましい。すなわち、床支持部材3が
単位面積当たりのばね定数が2×105(N/m/m2
以上となった床防振装置を用いることで、床衝撃音の伝
搬成分である固体伝搬成分を低減するとともに、書棚や
ピアノ等の重量物に対する床基材1の局部変形を抑制し
て耐荷重性や歩行感を良好に保つことができるものであ
る。
【0015】また、高剛性ボードとして長繊維を接着剤
で接着してなる長繊維層11aを少なくとも1層含んだ
高剛性ボード11を用いることが好ましい。このような
構成とすることで、曲げ剛性を長繊維層11aの引張強
度で制御できて、他の構造のボードに比べて高い強度を
容易に与えることができるものである。
【0016】また、長繊維層11aとしてリグノセルロ
ース材料を加工して得られる長繊維を用いることが好ま
しい。このような構成とすることで、リグノセルロース
繊維の高い引張強度をボードの曲げ剛性に反映させた二
重床の床基材として用いる高剛性ボードを簡単に得るこ
とができるものである。
【0017】また、長繊維層11aとして油ヤシ、ココ
ヤシ、ケナフなどから得られるリグノセルロース長繊維
を用いることが好ましい。すなわち、油ヤシ、ココヤ
シ、ケナフなどから得られるリグノセルロース長繊維は
繊維自体の引張強度が他の天然繊維に比べて2〜14倍
高いという特徴を有しており、このため、さらに曲げ剛
性の高い二重床の床基材として用いる高剛性ボードを得
ることができるものである。
【0018】また、長繊維層として長繊維を略直交する
二方向に配向させてなる長繊維配向層12を用いること
が好ましい。略直交する二方向において長繊維の繊維方
向における優れた引張強度を発揮して曲げ剛性がさらに
高い二重床の床基材として用いる高剛性ボードを得るこ
とができるものである。
【0019】また、長繊維層として長繊維を編み込むか
あるいは織り込んでなる長繊維配向層13を用いること
が好ましい。このような構成とすることで、繊維素材の
引張強度をさらに活かしてボードの曲げ剛性をさらに高
めることができるとともに、長繊維の面内方向における
寸法変化を抑えることができるものである。
【0020】また、2層の長繊維層11aの間に長繊維
層11aより密度の小さい低密度層14aを挟み込んだ
3層構造を有する高剛性ボード14を用いることが好ま
しい。このような構成とすることで、高い力学的強度を
維持しながらボード全体の密度を更に低減させることが
できて、二重床の床基材として用いる高剛性ボード14
の軽量化が図れるものである。
【0021】また、2層の長繊維層11aの間に長繊維
層11aより密度の小さい低密度層14aを挟み込むと
ともに両長繊維層11aの外側表面に平滑層15aを積
層することにより構成された5層構造を有する高剛性ボ
ード15を用いることが好ましい。このような構成とす
ることで、ボードとしての高い力学的強度及び低密度化
を維持しながら表面平滑性の優れた二重床の床基材とし
て用いる高剛性ボード15とすることができるものであ
る。
【0022】また、低密度層14aとして接着剤を分散
させたパーティクルからなるパーティクル層を用いるこ
とが好ましい。このような構成とすることで、ボードの
密度、厚み等の制御がより容易且つ安定する二重床の床
基材として用いる高剛性ボードを得ることができるもの
である。
【0023】また、平滑層15aとして接着剤を分散さ
せたパーティクルからなるパーティクル層を用いること
が好ましい。このような構成とすることで、ボードとし
ての高い力学的強度及び低密度化を維持しながら、表面
に積層されたパーティクル層の存在により表面平滑性が
特に優れた二重床の床基材として用いる高剛性ボードを
得ることができるものである。
【0024】また、パーティクル層としてリグノセルロ
ース材料を加工して得られるパーティクルを用いること
が好ましい。このような構成とすることで、曲げ剛性の
更に高い二重床の床基材として用いる高剛性ボードを得
ることができるものである。
【0025】また、パーティクル層として油ヤシ、ココ
ヤシ、ケナフなどから得られるリグノセルロースパーテ
ィクルを用いることが好ましい。このような構成とする
ことで、リグノセルロースパーティクルの持つ高い力学
的強度を兼ね備えた更に高剛性で且つ軽量な二重床の床
基材として用いる高剛性ボードを得ることができるもの
である。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明を添付図面に示す実
施形態に基づいて説明する。
【0027】図1には本発明の防音二重床の一実施形態
が示してある。板状材料一枚で構成されたかあるいは板
状材料を複数枚重ね合わせて構成された床基材1と、コ
ンクリートスラブのような床基盤2との間に、根太材あ
るいは支持脚3b、床防振装置3aなどからなる床支持
部材3を複数個介在させることにより二重床が構成され
ている。そして、床基材1を構成する板状材料の少なく
とも一枚に曲げ剛性が4×103(N・m)以上である
高剛性ボードが用いられるとともに、床支持部材3とし
て単位面積当たりのばね定数が2×105(N/m/
2)以上となるように床防振装置3aが組み込まれて
いる。
【0028】図1においては、床基材1は床下地材1a
と床下地材1aの上に重ね合わされる表面仕上げ材1b
とで構成してあるが、床基材1としては板状材料一枚で
構成されたものであってもよく、また床下地材1aと表
面仕上げ材1bとの間にさらに他の板状材料が挿入され
たものであってもよい。また、床支持部材3は床防振装
置3aと床防振装置3aの上に取り付けられた支持脚3
bとで構成されてあるが、床支持部材3としては床防振
装置3aが床基材1及び床基盤2に直接当接されたもの
であってもよい。
【0029】このような構造において床基材1に衝撃力
が加わった場合、以下に述べるような作用により床衝撃
音の伝搬成分である固体伝搬成分と空気伝搬成分を両方
とも低減させ、防音性能を向上させることができるもの
である。
【0030】すなわち、床基材1として高剛性ボードを
用いることにより、衝撃力が加えられた場合の床基材1
の曲げ変形に基づく曲げ振動が抑制される。そのため、
床基盤2に伝わる空気伝搬成分である床基材1の曲げ振
動による放射音を低減させることが可能になるものであ
る。
【0031】また、床基材1として高剛性ボードを用い
ることにより、書棚やピアノ等の重量物に対する床基材
1の局部変形が抑制できるため、床防振装置3aのばね
定数をある程度小さくしても、耐荷重性や歩行感を良好
に保つことができるものである。
【0032】このような条件下で、床防振装置3aのば
ね定数を、書棚やピアノ等の重量物に対する耐荷重性や
歩行感を極端に損なわない程度に小さくすることによ
り、防振効果の発現する周波数領域を低周波領域(63
Hz以下)にシフトさせるものである。すなわち床基盤
2に伝わる固体伝搬成分を63Hz以下の低周波領域か
ら効果的に低減させることが可能になるものである。
【0033】そして、本発明者らは様々な検討を行った
結果、高剛性ボードの物性として曲げ剛性を4×103
(N・m)以上に設定し、床防振装置3aの物性として
単位面積当たりのばね定数を2×105(N/m/m2
以上に設定することにより、上記作用を効果的に発現さ
せることが可能であることを見いだしたのである。
【0034】高剛性ボードとしては、曲げ剛性が4×1
3(N・m)以上であれば特に限定はされないが、材
料としては、針葉樹や広葉樹からなる単板、合板やLV
L等の積層板、ウェファーボードやOSBまたはパーテ
ィクルボード等の木質ボード、MDF等の繊維板、ある
いはこれらの材料にウイスカー等の短繊維を複合した繊
維強化板、さらには樹脂や無機物等で処理した化学処理
木材などを用いることができる。
【0035】また、床防振装置3aとしては、単位面積
当たりのばね定数が2×105(N/m/m2)以上とな
るよう設置すれば特に限定はされないが、天然ゴム材料
や合成ゴム材料または弾性に富む高分子材料等よりな
る、柱状や筒状などの形状を有する防振ゴム、あるいは
これらの材料により中空容器を形成してなる中空構造を
有する床防振装置、さらにはこれらの材料により形成し
た容器の内部に流体を封入した流体封入構造を有する床
防振装置などが挙げられる。なお、流体封入構造を有す
る床防振装置の内部に封入する流体としては、水、シリ
コンオイル、パラフィンオイル、アルキレングリコー
ル、シリカゲル、界面活性剤、またはこれらの流体に粉
体を混合した流体、あるいは流動性を持つ粉体等を挙げ
ることができる。
【0036】ここで、上記の実施形態において、高剛性
ボードとして長繊維に接着剤を添加して繊維の集合体を
調製し、この集合体に熱や圧力などを加えて熱圧成形す
ることによって板状に成形された長繊維層11aを少な
くとも1層含んだ高剛性ボード11を用いるようにす
る。高剛性ボード11の構造としては、図2に示すよう
に、長繊維層11aのみで形成されたボードであっても
よいし、あるいは図3に示すように、長繊維層11aと
他材料で構成された層11cとの積層構造のボードであ
ってもよい。
【0037】長繊維層11aを少なくとも1層含んだ高
剛性ボード11の曲げ変形に対する挙動を図4に示す。
この図4から判るように、長繊維層11aを少なくとも
1層含んだ高剛性ボード11においては、曲げ剛性(す
なわち曲げ変形に対する力学的強度)を長繊維層11a
の引張強度で制御することができる。そのため、他の構
造のボードに比べて高い強度を容易に与えることができ
る。図4において11bは接着剤を示し、Pは曲げ荷重
を示し、Xは長繊維の引張方向を示している。
【0038】また、長繊維層11aを少なくとも1層含
んだ高剛性ボード11の強度は、繊維自体の強度のみな
らず、繊維同士の絡み合い、繊維間の接着部分の強度な
どによって決定されるが、図2あるいは図3に示すよう
に、長繊維層11aを少なくとも1層含んだ高剛性ボー
ド11では繊維部分の絡み合いが内部に多数存在するの
で、この作用により強度をさらに高めることが可能にな
る。さらに一本当たりの接着剤の付着部分を増やすこと
もできるため、この作用によっても強度をさらに高める
ことが可能になる。このため、同厚の他の構造のボード
に比べて高い曲げ剛性を与えることができ、その結果他
の構造のボードよりも軽量にできるので、二重床の床基
材として用いた際、前述の優れた防音効果がより効果的
に得られるとともに、施工性が一段と向上するものであ
る。
【0039】ここで、長繊維としては、概ね繊維長が6
mm以上の繊維が用いられるものであり、この長繊維と
しては例えば、木材繊維などの天然繊維、ガラスファイ
バーやロックウールファイバーなどの無機繊維、または
金属繊維、あるいは引張強度の大きな高分子繊維などを
挙げることができる。
【0040】また、接着剤の種類や接着剤を分散させる
方法についても特に限定はされないが、接着剤の種類と
しては、例えば、ユリア系樹脂、メラミン系樹脂、フェ
ノール系樹脂、レゾルシノール系樹脂、エポキシ系樹
脂、ウレタン系樹脂、フルフラール系樹脂、イソシアネ
ート系樹脂のように加熱硬化する熱硬化性樹脂などを挙
げることができる。
【0041】さらに熱圧成形の際のプレス方法として
は、バッチ式の平板プレスと連続プレスがあるが、特に
限定はされず、またプレス温度、プレス時間、プレス圧
力、繊維重量に対する接着剤の重量比などは、用いる接
着剤の種類、ボードの厚さ等により適宜に設定されるも
のである。
【0042】また、上記の実施形態において、長繊維層
11aとしてリグノセルロース材料を加工して得られる
長繊維を用いるようにする。リグノセルロースは主成分
がセルロースとリグニンであるので、他の天然繊維と同
程度の加工性を有しながら、繊維自体の引張強度が高い
という特徴がある。つまり、リグノセルロース材料を加
工して得られる長繊維を用いて長繊維層11aを形成す
ることにより、繊維自体の高い引張強度をボードの曲げ
剛性に反映させた高剛性ボード11を得ることができ
る。そして、このようなリグノセルロース長繊維層11
aを少なくとも1層含んだ高剛性ボード11を二重床の
床基材として用いることにより、前述の優れた防音効果
がより効果的に得られるとともに、床基材としての加工
性が一段と向上するものである。
【0043】ここで、リグノセルロース長繊維の種類と
しては、その主成分がセルロースとリグニンからなるも
のであれば特に限定はされないが、例えば、ヤシ、麻、
さとうきび、竹、イネなどから得られる繊維が挙げられ
る。これらの繊維は、高剛性ボード11の素材としてほ
とんど利用されておらず、廃棄物となっているのが現状
である。そのため上記のヤシ、麻、さとうきび、竹、イ
ネなどから得られる繊維を利用することで、廃棄物を削
減することができ、同時に木材資源の節約も可能とな
る。
【0044】また、高剛性ボード11の密度も特に限定
はされないが、0.2g/cm3以上に設定するのが好
ましく、さらに好ましくは0.5g/cm3以上に設定
する。高剛性ボード11の密度が0.2g/cm3未満
であると、高剛性ボード11の内部に多数の空隙が存在
することになり、繊維同士の接着部分や繊維同士の絡み
合い部分が減少することになって、高剛性ボード11が
本来有している繊維同士の接着部分や繊維同士の絡み合
い部分による高い強度を十分に発揮させることが困難に
なり、高剛性ボード11の曲げ剛性が低下する恐れがあ
る。
【0045】また、上記の実施形態におけるリグノセル
ロース長繊維として、油ヤシから得られる油ヤシ繊維、
ココヤシから得られるココヤシ繊維、ケナフから得られ
るケナフ繊維などを用いることができる。これらの繊維
は針葉樹から得られる針葉樹繊維や広葉樹から得られる
広葉樹繊維に比べて、おおよそ2〜14倍の高い引張強
度を有するため、これらの繊維を用いることによって、
繊維自体の高い引張強度を曲げ剛性に反映させた、さら
に高剛性なボードを得ることができる。そして、このよ
うな種類の長繊維層11aを少なくとも1層含んだ高剛
性ボード11を二重床の床基材として用いることによ
り、前述の優れた防音効果がさらに効果的に得られるも
のである。
【0046】油ヤシ及びココヤシは、主にマレーシア、
インドネシア、フィリピン等で栽培されており、ヤシ油
の搾油に利用されている果実以外の空果房と呼ばれる果
体や、油ヤシの葉柄部などは、その組成のほとんどが長
繊維で構成されている。そこで、これらの空果房や葉柄
部をハンマーミル等の物理的な剪断処理を行うことによ
り、長繊維を容易に得ることができるものである。
【0047】ケナフは麻類の一年草で、主に、中国、東
南アジアなどで栽培されており、水中に浸漬することに
より、ケナフの靭皮部から長繊維を容易に得ることがで
きる。
【0048】以上のことから、長繊維が油ヤシ、ココヤ
シ、ケナフなどから得られるリグノセルロース長繊維で
あると、高剛性ボード11の曲げ剛性の向上に特に優れ
た効果があると同時に、容易に長繊維が得られるという
利点がある。
【0049】また、上記したいずれの実施形態において
も、図5に示すように、長繊維層として図5の矢印に示
すように長繊維を略直交する二右向に配向させてなる長
繊維配向層12を含んだ高剛性ボード11を用いるよう
にする。長繊維は、特にその繊維方向の引張強度に優れ
ているという特徴を有する。従って、長繊維を特定の方
向に揃えることにより、繊維方向における優れた引張強
度を活かすことが可能となり、ボードの曲げ剛性をさら
に高めることができ、また長繊維の配向方向における寸
法変化を抑えることもできる。特に長繊維を略直交する
二方向に配向した長繊維配向層12を含んだ高剛性ボー
ド11は、長繊維を配向させた二方向の強度が極めて高
くなり、曲げ剛性が高くかつ異方性の少ないボードが得
られると同時に、面内方向の寸法安定性を高くすること
もできる。そして、このような長繊維配向層12を含ん
だ高剛性ボード11を二重床の床基材として用いること
により、前述の優れた防音効果がさらに効果的に得られ
ると同時に、寸法変化による床基材の反り、突き上げな
どの異常が非常に少ない二重床が得られるものである。
【0050】また、上記したいずれの実施形態において
も、図6に示すように、長繊維層として長繊維を編み込
みあるいは織り込んでなる長繊維配向層13を含んだ高
剛性ボード11を用いるようにする。長繊維が編み込ま
れあるいは織り込まれていることにより、繊維同士の絡
み合いが補強されると同時に、繊維同士の接着部分の強
度が高まる。そのため、繊維素材の引張強度をさらに活
かすことができる。従って、繊維を編み込みあるいは織
り込むことにより、繊維方向における優れた引張強度を
活かすことが可能となり、ボードの曲げ剛性をさらに高
めることができ、また長繊維の面内方向における寸法変
化を抑えることもできる。そして、このような長繊維配
向層13を含んだ高剛性ボード11を二重床の床基材と
して用いることにより、前述の優れた防音効果がさらに
効果的に得られると同時に、寸法安定性に優れた二重床
が得られるものである。
【0051】この長繊維配向層13を含んだ高剛性ボー
ド11において、長繊維の編み込みあるいは織り込みの
方法は限定しないが、例えば、図7に示すような装置を
使用して、長繊維を一方向に配向させ、この長繊維を集
めて束に形成した後、糸状に紡ぎ、この糸を縦糸と横糸
として編み込みあるいは織り込んで、シートに形成する
ことができる。図7において20はドローイング用のロ
ーラ、21はコーミング用の櫛片であり、図7の装置に
おいて長繊維22を矢印方向に移動させることで長繊維
22を一方向に配向させるようになっている。このよう
な図7に示す装置などを用いて一方向に配向させた長繊
維を編み込みあるいは織り込んだシートの形状として
は、例えば図8に示すような長繊維シート19等が挙げ
られる。そして編み込みあるいは織り込んだシートを適
宜積層させた後、熱圧成形することにより、長繊維が編
み込みあるいは織り込まれた長繊維配向層13を含んだ
高剛性ボード11が得られる。
【0052】また、上記したいずれの実施形態において
も、図9に示すように、2層の長繊維層11aの間に長
繊維層11aより密度の小さい低密度層14aを挟み込
んだ3層構造を有する高剛性ボード14を用いるように
する。このような3層構造を有する高剛性ボード14に
おける力学的強度は、内部層よりも表面層の力学的強度
に最も依存する傾向がある。そのため、長繊維で表面層
を形成することによって高剛性ボード14の高い力学的
強度(曲げ剛性)を維持しながら、内部に挟み込まれた長
繊維層11aより密度の小さい低密度層14aの効果に
よってボード全体の密度をさらに低減させることができ
る。そして、このような3層構造を有する高剛性ボード
14を図1に示すような二重床の床基材として用いるこ
とにより、前述の優れた防音効果が効果的に得られると
同時に、軽量で施工性に特に優れた二重床が得られるも
のである。
【0053】ここで、低密度層14aとしては、長繊維
層11aより密度の小さい層であれば特に限定はされな
いが、材料としては、針葉樹や広葉樹からなる単板、合
板やLVL等の積層板、ウェファーボードやOSBまた
はパーティクルボード等の木質ボード、MDF等の繊維
板、ロックウールボードなどの無機繊維板、あるいはこ
れらの材料にウィスカー等の短繊維を複合した繊維強化
板、さらにはこれらの材料を樹脂や無機物等で処理した
化学処理板などを用いることができる。
【0054】また、上記したいずれの実施形態において
も、図10に示すように、2層の長繊維層11aの間に
長繊維層11aより密度の小さい低密度層14aを挟み
込み、さらに面長繊維層11aの外側表面に平滑層15
aを積層することにより構成された5層構造を有する高
剛性ボード15を用いるようにする。このような5層構
造を有する高剛性ボード15を用いることによって、上
記の3層構造を有する高剛性ボード14の特徴、すなわ
ちボードとしての高い力学的強度及び低密度化を維持し
ながら、表面に積層された平滑層15aの存在により、
表面平滑性の優れたボードを得ることができる。そし
て、このような5層構造を有する高剛性ボード15を二
重床の床基材として用いることにより、床基材を構成す
る板状材料問の隙間をなくすことができるため、板状材
料を重ね合わせた際の密着性が高められ床基材全体の曲
げ剛性をより高くできると同時に、床衝撃時に板状材料
同士で衝突音が発生し防音性能が低下する恐れがなくな
る。つまり、前述の優れた防音効果がより効果的にかつ
安定的に得られると同時に、軽量で施工性に優れた二重
床が得られるものである。
【0055】ここで、平滑層15aとしては、平滑層1
5aの厚みに対する厚み変化の割合を±10%程度以下
に設定するのが好ましく、さらに好ましくは±5%程度
以下に設定する。また、材料としては特に限定はされな
いが、針葉樹や広葉樹からなる単板、合板やLVL等の
積層板、ウェファーボードやOSBまたはパーティクル
ボード等の木質ボード、MDF等の繊維板、ロックウー
ルボードなどの無機繊維板、あるいはこれらの材料にウ
ィスカー等の短繊維を複合した繊維強化板、さらにはこ
れらの材料を樹脂や無機物等で処理した化学処理板など
を用いることができる。
【0056】なお、上記の3層構造あるいは5層構造を
有する高剛性ボード14あるいは15において、長繊維
層11aの重量比率は5〜50%であることが好まし
く、より好ましくは10〜30%の範囲内が望ましいも
のであり、この範囲内にあると良好な力学的強度特性が
容易に得られる。また、5層構造を有する高剛性ボード
15においては、両長繊維層11aの外側表面に積層し
た平滑層15aの重量比率が5%以上であることが望ま
しいものであり、この範囲内にあると良好な表面平滑性
が容易に得られる。
【0057】また、上記したいずれの実施形態において
も、低密度層14aとして接着剤を分散させたパーティ
クルからなるパーティクル層を用いるようにする。ここ
で、パーティクルは、通常、厚み5mm程度以下、幅1
〜10mm程度、長さ5〜20mm程度の材料であり、
木材などを粉砕することにより容易に得られるものであ
る。このようなパーティクルのサイズ、あるいは使用す
る接着剤の量、さらには熱圧成型時の成形条件等を適宜
選定することにより、ボードの密度、厚み等の制御がよ
り容易になりかつ安定する。そして、このような高剛性
ボード15を二重床の床基材として用いることにより、
前述の優れた防音効果がより効果的かつ安定的に得られ
るものである。
【0058】また、上記したいずれの実施形態において
も、平滑層15aとして接着剤を分散させたパーティク
ルからなるパーティクル層を用いるようにする。ここ
で、パーティクルは、前述の低密度層14aで用いたパ
ーティクルと同様、厚み5mm程度以下、幅1〜10m
m程度、長さ5〜20mm程度の材料であり、木材など
を粉砕することにより容易に得られるものである。この
ようなパーティクルのサイズ、あるいは使用する接着剤
の量、さらには熱圧成型時の成形条件等を適宜選定する
ことにより、長繊維層11a表面の凹部にパーティクル
が入り込んで隙間を埋めるとともに、ボード表面におけ
る空隙などの欠陥部も生じにくくなるため、表面平滑性
がより向上する。さらに、ボードの密度、厚み等の制御
がより容易になりかつ安定する。そして、このような5
層構造を有する高剛性ボード15を二重床の床基材とし
て用いることにより、板状材料を重ね合わせた際の密着
性がさらに高められ床基材全体の曲げ剛性をより高くで
きるど同時に、床衝撃時に板状材料同士で衝突音が発生
し防音性能が低下する恐れがなくなる。つまり、前述の
優れた防音効果がより効果的にかつ安定的に得られると
同時に、軽量で施工性の特に優れた二重床が得られるも
のである。
【0059】また、上記したいずれの実施形態において
も、パーティクル層としてリグノセルロース材料を加工
して得られるパーティクルを用いるようにする。前述し
たように、リグノセルロースは主成分がセルロースとリ
グニンであるので、他の天然素材と比較して力学的強度
が高いという特徴がある。つまり、リグノセルロース材
料を加工して得られるパーティクルを用いて高剛性ボー
ド15を形成することにより、ボードの曲げ剛性をさら
に高めることができる。そして、このような高剛性ボー
ド15を図1に示すような二重床の床基材として用いる
ことにより、前述の優れた防音効果がより効果的に得ら
れるものである。
【0060】ここで、リグノセルロース材料の種類とし
ては、その主成分がセルロースとリグニンからなるもの
であれば特に限定はされないが、例えば、ヤシ、麻、バ
ルサ材、あるいは綿花などを加工して得られるパーティ
クルが挙げられる。
【0061】また、上記の実施形態におけるリグノセル
ロースパーティクルとして、油ヤシを加工して得られる
油ヤシパーティクル、ココヤシを加工して得られるココ
ヤシパーティクル、ケナフを加工して得られるケナフパ
ーティクルを用いることができる。これらのパーティク
ルは、パーティクル自体の力学的強度が高いことに加え
て、内部に均一で微細な空隙を有しているため、非常に
軽量であるという特徴を併せ持っている。従って、油ヤ
シ、ココヤシ、ケナフなどから得られるリグノセルロー
スパーティクルを用いることによって、パーティクルの
高い力学的強度も兼ね備えた、さらに高剛性かつ軽量な
ボードを容易に得ることができる。そして、このような
高剛性ボードを二重床の床基材として用いることによ
り、前述の優れた防音効果がさらに効果的に得られると
同時に、より軽量で施工性に優れた二重床が得られるも
のである。
【0062】
【実施例】以下、本発明の実施例につき具体的に説明す
る。
【0063】図1は本実施例の防音二重床の構造を示す
概略断面図である。本実施例においては、床下地材1a
の上面に表面仕上げ材1bを積層し、床下地材1aの下
面に支持脚3bを下方に向けて突設して床基材1が構成
してある。床基材1の支持脚3bの下端部を床防振装置
3aの上面部に載設して固着して床支持部材3が構成し
てあり、この床支持部材3をコンクリートスラブよりな
る床基盤2に載設して二重床が構成してある。
【0064】ここで、表面仕上げ材1bとしては12m
m厚の木質フロア材を用い、支持脚3bとしてはナイロ
ンの脚を用いてある。支持脚3bは550mmピッチで
配設され、床ふところ高さは150mmである。 (実施例1)図1に示す構成の防音二重床において、床
下地材1aとして24mm厚のラワン合板を用い、また
床防振装置3aとして天然ゴムにより形成された弾性体
容器の内部に水が封入された流体封入構造を有する床防
振装置3aを用いた。流体封入構造を有する床防振装置
3aは高さが40mm、外径が50mmであり、また流
体封入部分は高さが30mm、内径が36mmである。
この床下地材1aの曲げ剛性は5.5×103(N・
m)であり、また床防振装置3aの単位面積当たりのば
ね定数が2.3×105(N/m/m2)となるよう設置
した。 (実施例2)図1に示す構成の防音二重床において、床下
地材1aとして、図3に示すように、18mm厚のラワ
ン合板に2mm厚のロックウールファイバー長繊維層
(繊維長約20mm)を積層した高剛性ボード11を用い
た。この高剛性ボード11の曲げ剛性は4.5×103
(N・m)である。また他の構成は実施例1と同様であ
る。 (実施例3)図1に示す構成の防音二重床において、床下
地材1aとして麻の長繊維層(繊維長約500mm)か
らなる20mm厚の高剛性ボード11を用いた。この高
剛性ボード11の曲げ剛性は4.8×103(N・m)
である。また他の構成は実施例1と同様である。 (実施例4)図1に示す構成の防音二重床において、床下
地材1aとして、図3に示すように、18mm厚のラワ
ン合板に2mm厚のケナフ長繊維層(繊維長約100m
m)を積層した高剛性ボード11を用いた。この高剛性
ボード11の曲げ剛性は5.5×103(N・m)であ
る。また他の構成は実施例1と同様である。 (実施例5)図1に示す構成の防音二重床において、床下
地材1aとして、ケナフ長繊維層(繊維長約100mm)
を用い、ケナフ長繊維層を直交する2方向に配向させ
た、図5に示すような20mm厚の長繊維配向層12を
含んだ高剛性ボード11を用いた。この長繊維配向層1
2を含んだ高剛性ボード11の曲げ剛性は5.5×10
3(N・m)である。また他の構成は実施例1と同様で
ある。 (実施例6)図1に示す構成の防音二重床において、床下
地材1aの材料としてケナフ長繊維層(繊維長約100
mm)を用い、図7に示す装置を使用して、長繊維を一
方向に配向させ、この長繊維を集めて束に形成した後、
糸状に紡ぎ、この糸を縦糸と横糸として織り込んで、図
8に示すような長繊維シートを形成した。その後、長繊
維シートを積層させ、熱圧成形することにより、図6に
示すようなケナフ長繊維が織り込まれた20mm厚の長
繊維配向層13を含んだ高剛性ボード11を作製し、こ
のボードを床下地材1aとして用いた。この長繊維配向
層13を含んだ高剛性ボード11の曲げ剛性は5.5×
103(N・m)である。また他の構成は実施例1と同
様である。 (実施例7)図1に示す構成の防音二重床において、低密
度層14aとして15mm厚のフェノール強化ロックウ
ール板を用い、その両表面にケナフ長繊維を直交する2
方向に配向させたケナフ長繊維層を積層することによ
り、図9に示すような3層構造を有する20mm厚の高
剛性ボード14を作製し、このボードを床下地材1aと
して用いた。この高剛性ボード14の曲げ剛性は5.3
×103(N・m)である。また他の構成は実施例1と
同様である。 (実施例8)図1に示す構成の防音二重床において、低密
度層14aとして12mm厚のフェノール強化ロックウ
ール板を用い、その両表面にケナフ長繊維を直交する2
方向に配向させたケナフ長繊維層を積層し、さらにその
両表面に平滑層15aとして平均厚さ2.5mmのMD
F層を積層して、図10に示すような5層構造を有する
厚さ20mmの高剛性ボード15を作製し、このボード
を床下地材1aとして用いた。この高剛性ボード15の
曲げ剛性は4.6×103(N・m)である。また他の
構成は実施例1と同様である。 (実施例9)図1に示す構成の防音二重床において、低密
度層14aとして平均厚さ1.5mm、平均幅7mm、
平均長さ15mmのラワンパーティクルを用いて12m
m厚の低密度層14aを作製し、他の構造は実施例8と
同様にして5層構造を有する厚さ20mmの高剛性ボー
ド15を作製し、このボードを床下地材1aとして用い
た。この高剛性ボード15の曲げ剛性は4.6×103
(N・m)である。また他の構成は実施例1と同様であ
る。(実施例10)図1に示す構成の防音二重床におい
て、平滑層15aとして平均厚さ1.5mm、平均幅7
mm、平均長さ15mmのラワンパーティクルを用いて
12mm厚の平滑層15aを作製し、他の構造は実施例
9と同様にして5層構造を有する厚さ20mmの高剛性
ボード15を作製し、このボードを床下地材1aとして
用いた。この高剛性ボード15の曲げ剛性は4.7×1
3(N・m)である。また二重床における他の構成は
実施例1と同様である。 (実施例11)図1に示す構成の防音二重床において、低
密度層14a及び平滑層15aとして平均厚さ1mm、
平均幅6mm、平均長さ10mmのバルサパーティクル
を用い、他の構造は実施例8と同様にして5層構造を有
する厚さ20mmの高剛性ボード15を作製し、このボ
ードを床下地材1aとして用いた。この高剛性ボード1
5の曲げ剛性は4.9×103(N・m)である。また
二重床における他の構成は実施例1と同様である。 (実施例12)図1に示す構成の防音二重床において、低
密度層14a及び平滑層15aとして平均厚さ0.5m
m、平均幅4mm、平均長さ8mmのケナフパーティク
ルを用い、他の構造は実施例8と同様にして5層構造を
有する厚さ20mmの高剛性ボード15を作製し、この
ボードを床下地材1aとして用いた。この高剛性ボード
15の曲げ剛性は5.2×103(N・m)である。ま
た二重床における他の構成は実施例1と同様である。 (従来例)図1に示す構成の防音二重床において、床下地
材1aとして20mm厚のパーティクルボードを用い、
また床防振装置3aとして天然ゴムにより形成された高
さが30mm、外径が50mm、内径が30mmである
円筒状の防振ゴムを用いた。この床下地材1aの曲げ剛
性は2.0×103(N・m)であり、また床防振装置
3aの単位面積当たりのばね定数が1.0×106(N
/m/m2)である。
【0065】次に、上記実施例の防音二重床における防
音性能評価を実施例12を代表として説明する。
【0066】図11には、実施例12における防音二重
床の重量床衝撃音レベルを従来例と比較し、実施例12
をa線で示し、従来例をb線で示している。同図より、
実施例12の防音二重床は、全周波数域で防音性能が改
善され、また、防音性能が決定される63Hzでの改善
量が特に大きくなることがわかる。
【0067】なお、図示を省略しているが、実施例1乃
至実施例11においても、実施例12と同様に、従来例
に対し全周波数域で防音性能が改善され、また、防音性
能が決定される63Hzでの改善量が特に大きくなるこ
とを確認した。
【0068】
【発明の効果】上記のように本発明の請求項1記載の発
明にあっては、床基盤の上面に複数の床支持部材を介し
て床基材が配設されてなる二重床において、床基材とし
て曲げ剛性が4×103(N・m)以上である高剛性ボ
ードを少なくとも一枚用いるとともに、床支持部材を床
防振装置により構成してあるので、床衝撃音の伝搬成分
である空気伝搬成分を曲げ剛性が4×103(N・m)
以上の高剛性ボードにより抑制するとともに、床防振装
置により構成した床支持部材により床衝撃音の伝搬成分
である固体伝搬成分を低減するすることができ、また、
高剛性ボードにより書棚やピアノ等の重量物に対する床
基材の局部変形を抑制することができるものであり、こ
の結果、本発明においては、防音性能が高く、書棚やピ
アノ等の重量物に対する耐荷重性や歩行感を良好に保っ
た防音二重床を提供することができるものである。
【0069】また、請求項2記載の発明にあっては、上
記請求項1記載の発明の効果に加えて、床支持部材が単
位面積当たりのばね定数が2×105(N/m/m2)以
上であるので、床支持部材が単位面積当たりのばね定数
が2×105(N/m/m2)以上となった床防振装置を
用いることで、床衝撃音の伝搬成分である固体伝搬成分
を低減するとともに、書棚やピアノ等の重量物に対する
床基材の局部変形を抑制して耐荷重性や歩行感を良好に
保つことができるものであり、特に、高剛性ボードより
なる床基材自体の局部変形の抑制効果と、単位面積当た
りのばね定数が2×105(N/m/m2)以上の床支持
部材による床基材の局部変形の抑制効果との相乗効果に
より高い防音性能が有しながらいっそう耐荷重性や歩行
感を良好に保っことができるものである。
【0070】また、請求項3記載の発明にあっては、請
求項1又は請求項2記載の発明の効果に加えて、高剛性
ボードとして長繊維を接着剤で接着してなる長繊維層を
少なくとも1層含んだ高剛性ボードを用いたので、曲げ
剛性を長繊維層の引張強度で制御することができて、他
の構造のボードに比べて高い強度を容易に与えることが
でき、二重床の床基材として用いた際、前述の優れた防
音効果がより効果的に得られるとともに、施工性が一段
と向上するものである。
【0071】また、請求項4記載の発明にあっては、上
記請求項3記載の発明の効果に加えて、長繊維層として
リグノセルロース材料を加工して得られる長繊維を用い
たので、リグノセルロース繊維の高い引張強度をボード
の曲げ剛性に反映させた高剛性ボードを得ることがで
き、二重床の床基材として用いることにより、前述の優
れた防音効果がより効果的に得られるとともに、床基材
としての加工性が一段と向上するものである。
【0072】また、請求項5記載の発明にあっては、上
記請求項4記載の発明の効果に加えて、長繊維層として
油ヤシ、ココヤシ、ケナフなどから得られるリグノセル
ロース長繊維を用いたので、繊維自体の引張強度が他の
天然繊維に比べて2〜14倍高いという特徴を活かしさ
らに高剛性なボードを得ることができ、二重床の床基材
として用いることにより、前述の優れた防音効果がさら
に効果的に得られるものである。
【0073】また、請求項6記載の発明にあっては、上
記請求項3乃至請求項5のいずれかに記載の発明の効果
に加えて、長繊維層として長繊維を略直交する二方向に
配向させてなる長繊維配向層を用いたので、繊維方向に
おける優れた引張強度を活かすとともにボードの曲げ剛
性をさらに高めることができ、二重床の床基材として用
いることにより、前述の優れた防音効果がさらに効果的
に得られると同時に、寸法変化による床基材の反り、突
き上げなどの異常が非常に少ない二重床が得られるもの
である。
【0074】また、請求項7記載の発明にあっては、上
記請求項3乃至請求項5のいずれかに記載の発明の効果
に加えて、長繊維層として長繊維を編み込むかあるいは
織り込んでなる長繊維配向層を用いたので、繊維素材の
引張強度をさらに活かしてボードの曲げ剛性をさらに高
めることができ、また長繊維の面内方向における寸法変
化を抑えることもでき、二重床の床基材として用いるこ
とにより、前述の優れた防音効果がさらに効果的に得ら
れると同時に、寸法安定性に優れた二重床が得られるも
のである。
【0075】また、請求項8記載の発明にあっては、上
記請求項3乃至請求項7のいずれかに記載の発明の効果
に加えて、2層の長繊維層の間に長繊維層より密度の小
さい低密度層を挟み込んだ3層構造を有する高剛性ボー
ドを用いたので、請求項3乃至請求項7記載のいずれか
に記載の発明の効果に加えて、高い力学的強度を維持し
ながらボード全体の密度をさらに低減させることがで
き、二重床の床基材として用いることにより、前述の優
れた防音効果が効果的に得られると同時に、軽量で施工
性に特に優れた二重床が得られるものである。
【0076】また、請求項9記載の発明にあっては、上
記請求項3乃至請求項7のいずれかに記載の発明の効果
に加えて、2層の長繊維層の間に長繊維層より密度の小
さい低密度層を挟み込むとともに両長繊維層の外側表面
に平滑層を積層することにより構成された5層構造を有
する高剛性ボードを用いたので、ボードとしての高い力
学的強度及び低密度化を維持しながら表面平滑性の優れ
たボードを得ることができ、二重床の床基材として用い
ることにより、前述の優れた防音効果がより効果的にか
つ安定的に得られると同時に、軽量で施工性の優れた二
重床が得られるものである。
【0077】また、請求項10記載の発明にあっては、
上記請求項8又は請求項9記載の発明の効果に加えて、
低密度層として接着剤を分散させたパーティクルからな
るパーティクル層を用いたので、ボ一ドの密度、厚み等
の制御がより容易になりかつ安定し、二重床の床基材と
して用いることにより、前述の優れた防音効果がより効
果的かつ安定的に得られるものである。
【0078】また、請求項11記載の発明にあっては、
上記請求項9又は請求項10記載の発明の効果に加え
て、平滑層として接着剤を分散させたパーティクルから
なるパーティクル層を用いたので、ボードとしての高い
力学的強度及び低密度化を維持しながら、表面に積層さ
れたパーティクル層の存在により表面平滑性が特に優れ
たボードを得ることができ、二重床の床基材として用い
ることにより、前述の優れた防音効果がより効果的にか
つ安定的に得られると同時に、軽量で特に施工性の優れ
た二重床が得られるものである。
【0079】また、請求項12記載の発明にあっては、
上記請求項10又は請求項11記載の発明の効果に加え
て、パーティクル層としてリグノセルロース材料を加工
して得られるパーティクルを用いたので、ボードの曲げ
剛性をさらに高めることができ、二重床の床基材として
用いることにより、前述の優れた防音効果がより効果的
に得られるものである。
【0080】また、請求項13記載の発明にあっては、
上記請求項12記載の発明の効果に加えて、パーティク
ル層として油ヤシ、ココヤシ、ケナフなどから得られる
リグノセルロースパーティクルを用いたので、リグノセ
ルロースパーティクルの持つ高い力学的強度も兼ね備え
た、さらに高剛性かつ軽量なボードを容易に得ることが
でき、二重床の床基材として用いることにより、前述の
優れた防音効果がさらに効果的に得られると同時に、よ
り軽量で施工性に優れた二重床が得られるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の防音二重床の一実施形態の概略を説明
する模式図である。
【図2】同上に用いる高剛性ボードの一実施形態を示す
斜視図である。
【図3】同上に用いる高剛性ボードの他の実施形態を示
す斜視図である。
【図4】同上に用いる高剛性ボードの一実施形態におけ
る曲げ挙動の概略を説明する模式図である。
【図5】同上に用いる高剛性ボードの更に他の実施形態
を示す斜視図である。
【図6】同上に用いる高剛性ボードの更に他の実施形態
を示す斜視図である。
【図7】同上に用いる高剛性ボードの更に他の実施形態
を作成する装置の一例の概略を示す斜視図である。
【図8】同上に用いる高剛性ボードの更に他の実施形態
を得るための長繊維シートを示す斜視図である。
【図9】同上に用いる高剛性ボードの更に他の実施形態
を示す斜視図である。
【図10】同上に用いる高剛性ボードの更に他の実施形
態を示す斜視図である。
【図11】本発明の実施例ならびに従来例の防音性能を
示すグラフである。
【図12】従来例の防音性能を示すグラフである。
【符号の説明】
1 床基材 2 床基盤 3 床支持部材 11 高剛性ボード 11a 長繊維層 12 長繊維配向層 13 長繊維配向層 14 高剛性ボード 14a 低密度層 15 高剛性ボード 15a 平滑層 15b パーティクル層
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年11月8日(1999.11.
8)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0054
【補正方法】変更
【補正内容】
【0054】また、上記したいずれの実施形態において
も、図10に示すように、2層の長繊維層11aの間に
長繊維層11aより密度の小さい低密度層14aを挟み
込み、さらに面長繊維層11aの外側表面に平滑層15
aを積層することにより構成された5層構造を有する高
剛性ボード15を用いるようにする。このような5層構
造を有する高剛性ボード15を用いることによって、上
記の3層構造を有する高剛性ボード14の特徴、すなわ
ちボードとしての高い力学的強度及び低密度化を維持し
ながら、表面に積層された平滑層15aの存在により、
表面平滑性の優れたボードを得ることができる。そし
て、このような5層構造を有する高剛性ボード15を二
重床の床基材として用いることにより、床基材を構成す
板状材料間の隙間をなくすことができるため、板状材
料を重ね合わせた際の密着性が高められ床基材全体の曲
げ剛性をより高くできると同時に、床衝撃時に板状材料
同士で衝突音が発生し防音性能が低下する恐れがなくな
る。つまり、前述の優れた防音効果がより効果的にかつ
安定的に得られると同時に、軽量で施工性に優れた二重
床が得られるものである。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0058
【補正方法】変更
【補正内容】
【0058】また、上記したいずれの実施形態において
も、平滑層15aとして接着剤を分散させたパーティク
ルからなるパーティクル層を用いるようにする。ここ
で、パーティクルは、前述の低密度層14aで用いたパ
ーティクルと同様、厚み5mm程度以下、幅1〜10m
m程度、長さ5〜20mm程度の材料であり、木材など
を粉砕することにより容易に得られるものである。この
ようなパーティクルのサイズ、あるいは使用する接着剤
の量、さらには熱圧成型時の成形条件等を適宜選定する
ことにより、長繊維層11a表面の凹部にパーティクル
が入り込んで隙間を埋めるとともに、ボード表面におけ
る空隙などの欠陥部も生じにくくなるため、表面平滑性
がより向上する。さらに、ボードの密度、厚み等の制御
がより容易になりかつ安定する。そして、このような5
層構造を有する高剛性ボード15を二重床の床基材とし
て用いることにより、板状材料を重ね合わせた際の密着
性がさらに高められ床基材全体の曲げ剛性をより高くで
きると同時に、床衝撃時に板状材料同士で衝突音が発生
し防音性能が低下する恐れがなくなる。つまり、前述の
優れた防音効果がより効果的にかつ安定的に得られると
同時に、軽量で施工性の特に優れた二重床が得られるも
のである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 梅岡 一哲 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 大西 兼司 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 Fターム(参考) 4F100 AJ06B AP02 AP03A AP03B AS00A AS00B BA02 CB00B DG04B GB07 GB08 GB90 JH01 JH02 JK04B YY00B

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 床基盤の上面に複数の床支持部材を介し
    て床基材が配設されてなる二重床において、床基材とし
    て曲げ剛性が4×103(N・m)以上である高剛性ボ
    ードを少なくとも一枚用いるとともに、床支持部材を床
    防振装置により構成して成ることを特徴とする防音二重
    床。
  2. 【請求項2】 床支持部材が単位面積当たりのばね定数
    が2×105(N/m/m2)以上となった床防振装置で
    あることを特徴とする請求項1記載の防音二重床。
  3. 【請求項3】 高剛性ボードとして長繊維を接着剤で接
    着してなる長繊維層を少なくとも1層含んだ高剛性ボー
    ドを用いたことを特徴とする請求項1又は請求項2記載
    の防音二重床。
  4. 【請求項4】 長繊維層としてリグノセルロース材料を
    加工して得られる長繊維を用いたことを特徴とする請求
    項3記載の防音二重床。
  5. 【請求項5】 長繊維層として油ヤシ、ココヤシ、ケナ
    フなどから得られるリグノセルロース長繊維を用いたこ
    とを特徴とする請求項4記載の防音二重床。
  6. 【請求項6】 長繊維層として長繊維を略直交する二方
    向に配向させてなる長繊維配向層を用いたことを特徴と
    する請求項3乃至請求項5のいずれかに記載の防音二重
    床。
  7. 【請求項7】 長繊維層として長繊維を編み込むかある
    いは織り込んでなる長繊維配向層を用いたことを特徴と
    する請求項3乃至請求項5のいずれかに記載の防音二重
    床。
  8. 【請求項8】 2層の長繊維層の間に長繊維層より密度
    の小さい低密度層を挟み込んだ3層構造を有する高剛性
    ボードを用いたことを特徴とする請求項3乃至請求項7
    のいずれかに記載の防音二重床。
  9. 【請求項9】 2層の長繊維層の間に長繊維層より密度
    の小さい低密度層を挟み込むとともに両長繊維層の外側
    表面に平滑層を積層することにより構成された5層構造
    を有する高剛性ボードを用いたことを特徴とする請求項
    3乃至請求項7のいずれかに記載の防音二重床。
  10. 【請求項10】 低密度層として接着剤を分散させたパ
    ーティクルからなるパーティクル層を用いた請求項8又
    は請求項9記載の防音二重床。
  11. 【請求項11】 平滑層として接着剤を分散させたパー
    ティクルからなるパーティクル層を用いた請求項9又は
    請求項10記載の防音二重床。
  12. 【請求項12】 パーティクル層としてリグノセルロー
    ス材料を加工して得られるパーティクルを用いたことを
    特徴とする請求項10又は請求項11記載の防音二重
    床。
  13. 【請求項13】 パーティクル層として油ヤシ、ココヤ
    シ、ケナフなどから得られるリグノセルロースパーティ
    クルを用いたことを特徴とする請求項12記載の防音二
    重床。
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