JP2014091278A - 繊維板とその製造方法 - Google Patents

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茂樹 内藤
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Abstract

【課題】建材用途等として使用可能な、軽量かつ強度が優れ、製造が容易でしかも効率的である繊維板とその製造方法を提供すること。
【解決手段】植物繊維マットと、植物繊維マットに含浸され、硬化した第1の熱硬化性樹脂組成物とから形成された芯層2、芯層の表面に配設され、植物繊維マットと、植物繊維マットに含浸され、硬化した第2の熱硬化性樹脂組成物とから形成された表層3、および芯層の裏面に配設され、植物繊維マットと、この植物繊維マットに含浸され、硬化した第2の熱硬化性樹脂組成物とから形成された裏層4を備え、第2の熱硬化性樹脂組成物は、第1の熱硬化性樹脂組成物よりも硬化速度の速いものであり、かつ表層および裏層は、芯層よりも密度が高い層である。
【選択図】図1

Description

本発明は、繊維板とその製造方法に関するものである。
従来より、植物性繊維を配合した繊維板は、住宅用の床材、壁材、扉材等の建材として幅広い分野で使用されている。繊維板は、例えば、植物性繊維に合成樹脂のバインダー成分を加えて加熱加圧成形して製造される。
繊維板を建材として使用するためには、適当な密度へと加熱加圧成形して強度を発現させる必要があるが、単なる高密度化では断熱性や吸湿特性など、建材として好適な特性が低下してしまうおそれがある。また、繊維板の高密度化は重量の増大をもたらし、施工現場で扱いにくいといった問題も生じかねない。
そこで、繊維板の全体が均一な密度の単層板ではなく、繊維板の表層および裏層のみを高密度化し、芯層は表層および裏層よりも低密度化した、複数の層からなる積層板が提案されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載された繊維板では、熱圧プレス時に表層および裏層はスプリングバックを生じさせることなく半硬化させる一方、未硬化の芯層はスプリングバックを発生させる。このため、特許文献1に記載された繊維板は、表面部および裏面部の密度が高密度であり、芯部に向かって密度が低密度になる密度傾斜をもっている。
特開2009−107196号公報
しかしながら、特許文献1に記載された繊維板では、表層、裏層および芯層の形成に用いられる熱硬化性樹脂組成物が同一のものである。このため、芯層を未硬化のまま、表層および裏層を半硬化状態にする熱圧プレス工程での温度や時間等のコントロールへの配慮が必要とされる。また、芯層の完全硬化のために熱風乾燥の工程を必要としている。したがって、特許文献1に記載された繊維板は、その製造が必ずしも容易ではなく、生産効率も良好であるとはいい切れない面がある。
本発明は、以上のとおりの事情に鑑みてなされたものであり、建材用途等として使用可能な、軽量かつ強度が優れ、製造が容易でしかも効率的である繊維板とその製造方法を提供することを課題としている。
前記の課題を解決するために、本発明の繊維板は、植物繊維マットと、植物繊維マットに含浸され、硬化した第1の熱硬化性樹脂組成物とから形成された芯層、芯層の表面に配設され、植物繊維マットと、植物繊維マットに含浸され、硬化した第2の熱硬化性樹脂組成物とから形成された表層、および芯層の裏面に配設され、植物繊維マットと、植物繊維マットに含浸され、硬化した第2の熱硬化性樹脂組成物とから形成された裏層を備えた繊維板であって、第2の熱硬化性樹脂組成物は、第1の熱硬化性樹脂組成物よりも硬化速度の速いものであり、かつ表層および裏層は、芯層よりも密度が高い層であることを特徴としている。
本発明の繊維板の製造方法は、植物繊維マットに第1の熱硬化性樹脂組成物を含浸させた第1の樹脂含浸繊維マットの表面に、植物繊維マットに第1の熱硬化性樹脂組成物の硬化速度よりも硬化速度の速い第2の熱硬化性樹脂組成物を含浸させた第2の樹脂含浸繊維マットを配置し、かつ第1の樹脂含浸繊維マットの裏面にも第2の樹脂含浸繊維マットを配置し、積層して加熱加圧成形し、第1の熱硬化性樹脂組成物は未硬化の状態とする一方、第2の熱硬化性樹脂組成物を完全に硬化させて、表側に表層が形成され、裏側に裏層が形成された積層体を得る1次プレス工程と、1次プレス工程の後、解圧して第1の樹脂含浸繊維マットにスプリングバックを生じさせ、次いで1次プレス工程よりも低い圧力で積層体を加熱加圧成形し、第1の熱硬化性樹脂組成物を硬化させて、第1の樹脂含浸繊維マットより芯層を形成させ、この芯層の密度を表層および裏層の密度よりも低くする2次プレス工程とを含むことを特徴としている。
この繊維板の製造方法では、第1の熱硬化性樹脂組成物と第2の熱硬化性樹脂組成物は、ともに同一の熱硬化性樹脂を含有する一方、硬化剤の含有量が異なるか、または熱硬化性樹脂のpHが互いに異なるものであることが好ましい。
また、この繊維板の製造方法では、第1の熱硬化性樹脂組成物と第2の熱硬化性樹脂組成物は、互いに異なる熱硬化性樹脂を含有するものであることが好ましい。
本発明の繊維板とその製造方法によれば、建材用途等として使用可能な、軽量かつ強度が優れ、製造が容易でしかも効率的である繊維板が提供される。
本発明の繊維板を概略的に示した断面図である。 図1に示した繊維板の製造工程を例示した工程断面図である。
以下、本発明の繊維板について図面に沿って詳細に説明する。
図1は、本発明の繊維板を概略的に示した断面図である。
繊維板1では、植物繊維マットと、この植物繊維マットに含浸され、硬化した第1の熱硬化性樹脂組成物とから芯層2が形成されている。また、繊維板1では、芯層2の表面に配設され、植物繊維マットと、この植物繊維マットに含浸され、硬化した第2の熱硬化性樹脂組成物とから表層3が形成されている。表層3は、芯層2の表面に配設されている。また、繊維板1では、植物繊維マットと、この植物繊維マットに含浸され、硬化した第2の熱硬化性樹脂組成物とから形成された裏層4が形成されている。裏層4は、芯層2の裏面に配設されている。このように、繊維板1は、表層3、芯層2および裏層4の3層からなる積層板である。
植物繊維マットは、植物性繊維が配向した、または配向しない集合体を用いてマットにしたものである。植物性繊維を配向させる場合には、例えば、植物性繊維束をほぼ平行となるように並べて、繊維方向にテンションをかけながら解繊する方法を適用することができる。植物性繊維の配向を乱さないように解繊することで、多数本の植物性繊維がほぼ同一方向を向くように分離させることができる。また、植物性繊維を配向させる場合には、解繊時にランダム方向を向いた植物性繊維を配向させることもできる。植物性繊維を配向させない場合には、解繊時にランダム方向を向いたままの植物性繊維を使用することができる。
植物性繊維としては、通常、繊維板に用いられる植物性繊維であれば特に制限なく用いることができる。例えば、ケナフ、亜麻、ラミー、大麻、ジュート等の麻類植物の靭皮から採取される繊維、マニラ麻やサイザル麻等の麻類植物の茎または葉の筋から採取される繊維が例示される。また、針葉樹繊維や広葉樹繊維等の木材繊維(天然繊維)を単独、またはこれらの2種以上を併用したものが例示される。また、さとうきびから糖分を煮出した後の搾りかすのような、さとうきび、とうもろこし、竹、イネ等の農産廃棄物を原料とする繊維も例示される。麻類植物が主体となる繊維、例えば、植物性繊維の全重量中で、麻類植物の繊維が50質量%以上となる繊維は、針葉樹繊維や広葉樹繊維等の木材繊維に比べて約2〜14倍の高い引張強度を有している。以上の植物性繊維を配向させて成形した植物繊維マットは、植物性繊維自体の高い引張強度を有効に活用することができる。このため、曲げ性能および温度変化や湿度変化による長さ変化等に対して特に優れた性能を有する繊維板1が実現される。
植物性繊維の長さは、特に制限はないが、好ましくは10〜100mmである。長さが当該範囲内の植物性繊維を用いることによって、加熱加圧成形後の繊維板の内部における繊維の絡み合いが多数存在するようになり、また、繊維一本当たりの熱硬化性樹脂組成物の付着部分を増やすこともできる。さらに、植物性繊維同士の継ぎ目部分を少なくできるため、植物性繊維自体の高い引張強度をより効果的に活用することができる。このため、強度、表面硬度、温度変化や湿度変化による長さ変化等に対してより優れた性能を有する繊維板1が実現される。
植物繊維マットは、植物性繊維をフォーミングし、ニードルでパンチングすることによって作製することができる。植物繊維マットの目付け量(面重量)は、特に制限はないが、300〜1500g/mが好ましい。
植物繊維マットに含浸する第1および第2の熱硬化性樹脂組成物としては、通常、繊維板1に用いられる樹脂であり、第1の熱硬化性樹脂組成物の硬化速度より第2の熱硬化性樹脂組成物の硬化速度が速いものである限り、特に制限なく用いることができる。例えば、フェノール樹脂、レゾルシノール樹脂、ユリア樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、フルフラール樹脂、イソシアネート樹脂等の熱硬化性樹脂を単独、または2種類以上を併用したものが例示される。
第1および第2の熱硬化性樹脂組成物が、ともに同一の熱硬化性樹脂を含有する場合、硬化剤の含有量または熱硬化性樹脂のpHが異なるものとすることによって、硬化速度に差異を生じさせることができる。例えば、熱硬化性樹脂としてノボラック型フェノール樹脂を使用する場合、第1の熱硬化性樹脂組成物では、硬化剤であるヘキサメチレンテトラミン量を8〜10質量%添加し、第2の熱硬化性樹脂組成物では、ヘキサメチレンテトラミン量を13〜15質量%添加することが例示される。このようにして、第2の熱硬化性樹脂組成物の硬化速度を第1の熱硬化性樹脂組成物の硬化速度より速くすることができる。また、熱硬化性樹脂としてレゾール型フェノール樹脂を使用する場合、第1の熱硬化性樹脂組成物では、pHを7〜8とし、酸性側にシフトさせ、第2の熱硬化性樹脂組成物では、熱硬化性樹脂のpHを8〜10でかつ第1の熱硬化性樹脂組成物より大きな値にすることも例示される。このようにしても、第2の熱硬化性樹脂組成物の硬化速度を第1の熱硬化性樹脂組成物の硬化速度より速くすることができる。この熱硬化性樹脂組成物のpHを調整する方法としては、例えば、硫酸、塩酸、シュウ酸などを用いて調整する。
植物繊維マットに熱硬化性樹脂組成物を含浸させることによって、繊維板1の曲げ強度、硬度および寸法安定性が向上する。
熱硬化性樹脂組成物の含浸量は、固形分として植物繊維マットの質量に対して10〜50質量%とすることが好ましい。この範囲であれば、繊維板1の強度が確保され、また、繊維板1としての性能が確保される。熱硬化性樹脂組成物を植物繊維マット1に含浸させる方法は、特に制限はなく、例えば、熱硬化性樹脂組成物の樹脂液槽の中に植物繊維マットを浸漬し、次いでロールを通過させて絞る方法が好ましく例示される。この場合、熱硬化性樹脂組成物を植物繊維マットに均一に含浸させることができる。
熱硬化性樹脂組成物を含浸させた植物繊維マットは、加熱加圧成形前に予め乾燥する。乾燥方法は特に制限はなく、乾燥炉等を用いることができる。乾燥後の植物繊維マットの含水率は、20質量%以下であることが好ましい。植物繊維マットを加熱加圧成形するときの熱盤への熱硬化性樹脂の付着が起こりにくくなる。
図2は、図1に示した繊維板の製造工程を例示した工程断面図である。
繊維板1を製造する際には、まず植物性繊維をフォーミングし、ニードルでパンチングすることにより植物繊維マットを得た後、第1の熱硬化性樹脂組成物の樹脂液槽の中に植物繊維マットを浸漬し、次いで絞りロールを通過させる。その後、乾燥炉内に導入して植物繊維マットを乾燥し、次いで長尺の植物繊維マットを所定のサイズに裁断し、積載する。この工程によりを第1の樹脂含浸繊維マット5が得られる。
同様に、植物性繊維をフォーミングし、ニードルでパンチングすることにより植物繊維マットを得た後、第2の熱硬化性樹脂組成物の樹脂液槽の中に植物繊維マットを浸漬し、次いで絞りロールを通過させる。その後、乾燥炉内に導入して植物繊維マットを乾燥し、次いで長尺の植物繊維マットを所定のサイズに裁断し、積載する。この工程によりを第2の樹脂含浸繊維マット6が得られる。
そして、1次プレス工程として、第1の樹脂含浸繊維マット5の表面および裏面に、第2の樹脂含浸繊維マット6を配置し、積層体7を得、加熱加圧成形する。このときの加熱加圧成形では、この後、積層体7に対して1次プレス工程として、第1の樹脂含浸繊維マット5は未硬化の状態とする一方、第2の樹脂含浸繊維マット6を硬化させる。このような1次プレス工程を経て、繊維板1の表側に表層3が形成され、裏側に裏層4が形成された積層体7が得られる。
この後、2次プレス工程として、解圧によって未硬化状態の第1の樹脂含浸繊維マット5にスプリングバックを生じさせ、次いで1次プレス工程よりも低い圧力で積層体7を加熱加圧成形する。このような2次プレス工程を経て、第1の樹脂含浸繊維マット5を完全に硬化させ、芯層2を形成させる。こうして、繊維板1が製造される。
1次プレス工程では、第2の樹脂含浸繊維マット6は、スプリングバックを生じることなく完全硬化し、形成された表層3および裏層4の密度は高密度化するため、繊維板1に充分な強度が付与される。また、2次プレス工程では、解圧により未硬化状態の第1の樹脂含浸繊維マット5にはスプリングバックが生じ、芯層2は表層3および裏層4よりも低密度状態で硬化する。このため、芯層2は低密度化し、繊維板1では、芯層2と表層3および裏層4との間で密度の傾斜が生じる。その結果、繊維板1は充分な強度を有しながら、繊維板1全体を高密度化させた場合と比較して軽量化することが可能となり、しかも、芯層2が低密度であるため、断熱性が期待される。
1次プレス工程および2次プレス工程におけるプレス方法としては、バッチ式の平板プレス、連続プレスなどが挙げられるが、特に制限はなく、適宜の方法を適用することができる。また、プレスの温度、圧力、および時間は、熱硬化性樹脂の種類や繊維板の厚さ等により適宜に設定可能である。例えば、一次プレス工程では、温度20〜180℃、圧力3〜5MPaとし、二次プレス工程では、温度20〜180℃、圧力1〜2.5MPaとすることができる。
2次プレス工程において加熱加圧成形した後の繊維板1の厚みは、特に制限はないが、好ましくは1〜12mmである。繊維板1の強度特性、寸法安定性等を考慮すると、1.5mm以上とするのがより好ましい。繊維板1の密度は、特に限定されないが、繊維板1の軽量化を図りつつ、強度特性と重量とのバランスがとれた繊維板1とするために、650〜950kg/mの範囲内とすることができる。強度特性をより高めるためには、繊維板1の密度は、700〜900kg/mの範囲内とすることが好ましい。
なお、表層3および裏層4のみの密度は、800〜1100kg/mの範囲内であることが好ましく、芯層2のみの密度は500〜850kg/mの範囲内であることが好ましい。
以上の1次プレス工程および2次プレス工程によって、軽量かつ強度が優れた繊維板1を容易に、しかも効率よく製造することが可能となる。繊維板1は、住宅用の床材、壁材、扉材等の建材として幅広い分野で好適に用いることができる。
以下に実施例を示すが、本発明の繊維板とその製造方法は、これらに限定されるものではない。
<実施例>
ケナフ靭皮繊維にニードルパンチを施し、目付け1000g/mの植物繊維マットを作製した。この植物繊維マットを、第1の熱硬化性樹脂組成物として、硬化剤であるヘキサメチレンテトラミンを10質量%添加したフェノール樹脂を20質量%含有する水溶液の含浸槽に浸漬した。その直後に絞りロールを通過させ、植物繊維マットに均一に樹脂液を含浸させた。次いで、樹脂含浸繊維マットを乾燥炉において110℃で1.5分間乾燥させ、第1の樹脂含浸繊維マットを得た。
同じケナフ靭皮繊維からなる目付け1000g/mの植物繊維マットを、第2の熱硬化性樹脂組成物として、硬化剤のヘキサメチレンテトラミンを15質量%添加したフェノール樹脂を20質量%含有する水溶液の含浸槽に浸漬した。その直後に絞りロールを通過させ、植物繊維マットに均一に樹脂液を含浸させた。次いで、樹脂含浸繊維マットを乾燥炉において110℃で1.5分間乾燥させ、第2の樹脂含浸繊維マットを得た。
第1の樹脂含浸繊維マットと第2の樹脂含浸繊維マットを同一サイズに裁断し、第1の樹脂含浸繊維マットの表側と裏側に第2の樹脂含浸繊維マットを配置し、積層体を作製した。次いで、この積層体に対し、150℃、5MPaで3分間熱圧プレスを行った。第2の熱硬化性樹脂組成物は硬化し、表層と裏層が形成した。一方、第1の熱硬化性樹脂組成物は未硬化の状態であった。
次いで解圧し、第1の樹脂含浸繊維マットにスプリングバックを生じさせ、150℃、2.5MPaで5分間熱圧プレスを行った。第1の熱硬化性樹脂組成物は、表層および裏層よりも低密度な状態で完全硬化し、芯層が形成した。こうして、厚さ1.5mm、密度750kg/mの繊維板が得られた。
1 繊維板
2 芯層
3 表層
4 裏層
5 第1の樹脂含浸繊維マット
6 第2の樹脂含浸繊維マット
7 積層体

Claims (4)

  1. 植物繊維マットと、この植物繊維マットに含浸され、硬化した第1の熱硬化性樹脂組成物とから形成された芯層、
    この芯層の表面に配設され、前記植物繊維マットと、この植物繊維マットに含浸され、硬化した第2の熱硬化性樹脂組成物とから形成された表層、
    および前記芯層の裏面に配設され、前記植物繊維マットと、この植物繊維マットに含浸され、硬化した第2の熱硬化性樹脂組成物とから形成された裏層を備えた繊維板であって、
    前記第2の熱硬化性樹脂組成物は、前記第1の熱硬化性樹脂組成物よりも硬化速度の速いものであり、かつ
    前記表層および裏層は、前記芯層よりも密度が高い層である
    ことを特徴とする繊維板。
  2. 植物繊維マットに第1の熱硬化性樹脂組成物を含浸させた第1の樹脂含浸繊維マットの表面に、前記植物繊維マットに前記第1の熱硬化性樹脂組成物の硬化速度よりも硬化速度の速い第2の熱硬化性樹脂組成物を含浸させた第2の樹脂含浸繊維マットを配置し、かつ前記第1の樹脂含浸繊維マットの裏面にも前記第2の樹脂含浸繊維マットを配置し、積層して加熱加圧成形し、前記第1の熱硬化性樹脂組成物は未硬化の状態とする一方、前記第2の熱硬化性樹脂組成物を完全に硬化させて、表側に表層が形成され、裏側に裏層が形成された積層体を得る1次プレス工程と、
    この1次プレス工程の後、解圧して前記第1の樹脂含浸繊維マットにスプリングバックを生じさせ、次いで前記1次プレス工程よりも低い圧力で前記積層体を加熱加圧成形し、前記第1の熱硬化性樹脂組成物を硬化させて、前記第1の樹脂含浸繊維マットより芯層を形成させ、この芯層の密度を前記表層および裏層の密度よりも低くする2次プレス工程と、
    を含むことを特徴とする繊維板の製造方法。
  3. 前記第1の熱硬化性樹脂組成物と前記第2の熱硬化性樹脂組成物は、ともに同一の熱硬化性樹脂を含有する一方、硬化剤の含有量が異なるか、または熱硬化性樹脂のpHが互いに異なるものであることを特徴とする請求項2に記載の繊維板の製造方法。
  4. 前記第1の熱硬化性樹脂組成物と前記第2の熱硬化性樹脂組成物は、互いに異なる熱硬化性樹脂を含有するものであることを特徴とする請求項2に記載の繊維板の製造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104118018A (zh) * 2014-07-23 2014-10-29 连云港保丽森实业有限公司 一种无机阻燃竹木复合生态植纤板及其生产方法
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CN112318953A (zh) * 2020-11-03 2021-02-05 广东航科新材料有限公司 一种大宽幅高表面外观质量的板材结构及其制备方法

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