JP2000263519A - 繊維板の製造方法及び長繊維複合ボードの製造方法 - Google Patents
繊維板の製造方法及び長繊維複合ボードの製造方法Info
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Abstract
散工程、繊維の配向工程などを大幅に簡略化する。 【解決手段】 接着剤12を分散させた多数本のケナフ
長繊維1を熱圧成形することにより得られる繊維板2の
製造方法である。ケナフ靭皮部から得られる長繊維束3
を、長繊維束3がほぼ平行となるように並べて長繊維束
3方向にテンションをかけながら繊維の配向を乱さない
ようにして解繊することで多数本のケナフ長繊維1がほ
ぼ同一方向に向くように分離させる解繊工程を有する。
解繊工程の次に、解繊工程で得られた同一方向に配向し
たケナフ長繊維1の集合体9に接着剤12を分散させる
工程を有する。接着剤12を分散させた前記ケナフ長繊
維1の集合体9を積層させることによりケナフ長繊維マ
ット4を形成するマット化工程を有する。形成された長
繊維マットを熱圧成形する工程を有する。
Description
る長繊維を原料とした繊維板の製造方法及びケナフから
得られるパーティクルと長繊維とを原料とした長繊維複
合ボードの製造方法に関するものである。
DF(中質繊維板)は、床材・壁材・天井材等の建築部
材、扉部材、巾木・廻り縁等の造作部材、家具用材料な
どの幅広い分野で使用されている。
広葉樹の木材を加工して得られる単板、木材小片(パー
ティクル)、木材繊維を接着して板状に成形したもので
ある。そのため、原木を製材して得られる挽板などに比
べ、品質が安定しており、異方性が少なく加工性に優れ
るなどの特徴を有している。
を目的として森林伐採の規制が強化され始めており、従
来の針葉樹或いは広葉樹を原料とした木質系ボードに替
わって、非木材資源を用いたボードへの要望が高まって
きた。
いたボードの開発が進められており、ボード原料とし
て、バガス、コーリャン、オイルパーム(油やし)、ジ
ュート、竹などの非木材リグノセルロース資源が注目さ
れ始めている。
ナフ(アオイ科の一年生草本類)の靭皮部分から得られ
る長さ200mm程度までのケナフ長繊維を原料として
用い、前記長繊維を一方向或いは直交方向に配向させた
繊維板について発明がなされている。ケナフ長繊維を原
料として用いることによって、従来の木質系ボードに比
べて、強度並びに寸法安定性を向上させたボードが実現
可能であることを発明者らは既に見出しており、既に特
願平10−240596号として出願している。
繊維配向材料の製造方法及び製造装置(特願平10−2
95090号)や、ケナフ長繊維とケナフ芯部から得ら
れたパーテイクルからなる軽量の長繊維複合ボード及び
それらボードの製造方法についても、既に発明がなされ
ており、軽量で且つ高強度、高寸法安定性のボードが実
現可能であることが発明者らによって見出されている。
ケナフ長繊維を原料としたボードに対しても、より一層
の高性能化及び低コスト化が要求されている中で、ボー
ド製造方法の改善が望まれていた。
造方法は次に示すようなものである。
〜4m程度のケナフを水中に浸漬することによって、靭
皮部と芯部とに分離し、ケナフ原料として用いる。次に
靭皮部から得られる幅1〜2cm、厚さ数mm、長さ2
〜4m程度のケナフ靭皮繊維束(長繊維束)を長さ方向
に切断した後、切断した長繊維束をランダムな状態でオ
ープナーなどの解繊装置に供給して解繊処理を行う。こ
こで、長さ2〜4m程度のケナフ靭皮繊維束(長繊維
束)を長さ方向に切断することなく、解繊装置に供給し
て解繊しようとしても、長繊維束をランダムな状態で解
繊機に供給するため十分な解繊ができず、このため、解
繊するためにはケナフ靭皮繊維束(長繊維束)を長さ方
向に切断したものでなければ解繊することが困難であっ
た。つまり、解繊しようとしても各繊維の長さが不揃い
のために処理に手間がかかり、そのため、手際よく解繊
するためにはケナフ靱皮繊維束(長繊維束)を長さ方向
に切断する必要があった。オープナーは、ピン付きのシ
リンダーが高速で回転する機構を有しており、解繊処理
によってケナフ繊維束がほぐされ、長さ数十mm〜20
0mm程度、直径0.05mm〜0.6mmのケナフ長
繊維が得られる。
を、ランダムな状態のままマット化することで長繊維マ
ットを形成するか、或いは、ケナフ長繊維を配向装置に
かけ、繊維方向を一方向に揃えた長繊維マットを形成す
る。その後、前記長繊維マット単独、或いは、ケナフ芯
部を加工して得られるパーティクルと積層させた後、熱
圧成形し板状にすることにより、軽量で且つ高強度、高
寸法安定性のボードを製造する方法である。
の高性能化や、製造プロセスの簡略化による低コスト化
を図る為には、以下に示すような問題があった。
上させるための方策として、より長い繊維をボード原料
として用いる方法が挙げられる。しかし、従来の製造方
法では、200mm以上の長繊維を用いることが困難で
あり、繊維間に接着剤を均一に分散させるために、予め
繊維長が数十mm〜200mm程度となるように解繊す
る工程が必要であった。
に、解繊後のランダムな状態にある複数の長繊維を一方
向或いは直交方向に揃えるために、特別な繊維配向工程
が必要であった。
が、構成する長繊維の絡み合いだけで保持されていた。
そのため、長さ200mm程度までのケナフ繊維から形
成される長繊維マットは、その形状を保持するのが難し
く、且つ、連続したマットを形成するのが困難であっ
た。つまり、マットの取扱性の点で問題があり、連続生
産への対応が困難であった。
の性能向上及びマットの取扱性を向上させるために、2
00mm以上のケナフ長繊維をボード原料として利用可
能とする技術開発が必要であった。また、上記の1、2
の問題点に対しては、従来の解繊工程、接着剤の分散工
程、或いは繊維配向工程を大幅に簡略化した新しい製造
方法が望まれていた。
みてなされたものであり、ケナフ長繊維を板状に熱圧成
形して得られる繊維板、および、前記ケナフ長繊維とケ
ナフパーテイクルを複合させた後に、板状に熱圧成形し
て得られる長繊維複合ボードに関して、ボード性能を高
めると共に、解繊工程、接着剤の分散工程、繊維の配向
工程などを大幅に簡略化し、マット化工程において長繊
維マットの取扱性を高め連続生産への対応を可能とする
繊維板及び長繊維複合ボードの製造方法を提供すること
を課題とするものである。
に本発明に係る繊維板の製造方法は、接着剤12を分散
させた多数本のケナフ長繊維1を熱圧成形することによ
り得られる繊維板2の製造方法において、ケナフ靭皮部
から得られる長繊維束3を、長繊維束3がほぼ平行とな
るように並べて長繊維束3方向にテンションをかけなが
ら繊維の配向を乱さないようにして解繊することで多数
本のケナフ長繊維1がほぼ同一方向に向くように分離さ
せる解繊工程と、この解繊工程の次に、解繊工程で得ら
れた同一方向に配向したケナフ長繊維1の集合体9に接
着剤12を分散させる工程と、接着剤12を分散させた
前記ケナフ長繊維1の集合体9を積層させることにより
ケナフ長繊維マット4を形成するマット化工程と、形成
された長繊維マットを熱圧成形する工程からなることを
特徴とするものでる。このような方法を採用すること
で、ケナフ靱皮部から得た長さ2〜4mの長繊維束3を
切断することなく、そのままの長さで解繊できて、長さ
の長いケナフ長繊維1がほぼ同一方向に配向した集合体
9を解繊と同時に形成できるものであり、また、長さの
長いケナフ長繊維1が同一方向に配向した状態で解繊さ
れるので、これに引き続いて接着剤12の分散を均一に
分散することが可能となるものであり、また、長さの長
いケナフ長繊維1が同一方向に配向した状態で絡み合っ
ているので、マットの保持力が増し、取扱性が良くな
る。そして、長繊維束3を切断しなくても解繊ができて
長さの長いケナフ長繊維1に解繊できるので、マット形
状を保持する力が強く、強度特性も向上する繊維板2と
することができることになる。
法は、接着剤12を分散させた多数本のケナフ長繊維1
からなる層と、接着剤12を分散させた多数のケナフパ
ーティクル5からなる層とを複数組み合わせ、熱圧成形
することにより得られる長繊維複合ボードの製造方法に
おいて、接着剤12を分散させたケナフ長繊維1の集合
体9からなるケナフ長繊維マット4を形成する請求項1
記載のマット化工程の次に、前記ケナフパーティクル5
からなるマット6と前記ケナフ長繊維マット4とを複数
組合せて積層することにより複合マット7を形成する工
程と、前記複合マット7を熱圧成形する工程からなるこ
とを特徴とするものである。このような方法を採用する
ことで、長さが長いケナフ長繊維1よりなる層と、ケナ
フパーティクル5よりなる層とが積層された、軽量であ
るにもかかわらず強度が強い長繊維複合ボード5を得る
ことができるものであり、しかも、ケナフ長繊維マット
4を形成するに当たって、前述と同様に、ケナフ靱皮部
から得た長さ2〜4mの長繊維束3を切断することな
く、そのままの長さで解繊できて、長さの長いケナフ長
繊維1がほぼ同一方向に配向した集合体9を解繊と同時
に形成できるものであり、また、長さの長いケナフ長繊
維1が同一方向に配向した状態で解繊されるので、これ
に引き続いて接着剤12の分散を均一に分散することが
可能となり、また、長さの長いケナフ長繊維1が同一方
向に配向した状態で絡み合っているので、マットの保持
力が増し、取扱性が良くなり、また、長繊維束3を切断
しなくても解繊ができて長さの長いケナフ長繊維1に解
繊できて、マット形状を保持する力が強く、強度特性も
向上するケナフ長繊維マット4を形成できるものであ
る。
法は、接着剤12を分散させた多数本のケナフ長繊維1
と、接着剤12を分散させた多数のケナフパーティクル
5とを複合した後、前記ケナフパーティクル5とケナフ
長繊維1から成る複合体を熱圧成形することにより得ら
れる長繊維複合ボードの製造方法において、接着剤12
を分散させたケナフ長繊維1の集合体9からなるケナフ
長繊維マット4を形成する請求項1記載のマット化工程
の次に、前記ケナフ長繊維マット4の空隙部分にケナフ
パーティクル5を分散させることにより複合マット8を
形成する工程と、前記複合マット8を熱圧成形する工程
からなることを特徴とするものであってもよい。このよ
うな方法を採用することで、長さが長いケナフ長繊維1
の強度特性と、ケナフパーティクル5のもつ軽量化の効
果を備えた長繊維複合ボード5を得ることができるもの
であり、しかも、ケナフ長繊維マット4を形成するに当
たって、前述と同様に、ケナフ靱皮部から得た長さ2〜
4mの長繊維束3を切断することなく、そのままの長さ
で解繊できて、長さの長いケナフ長繊維1がほぼ同一方
向に配向した集合体9を解繊と同時に形成できるもので
あり、また、長さの長いケナフ長繊維1が同一方向に配
向した状態で解繊されるので、これに引き続いて接着剤
12の分散を均一に分散することが可能となり、また、
長さの長いケナフ長繊維1が同一方向に配向した状態で
絡み合っているので、マットの保持力が増し、取扱性が
良くなり、また、長繊維束3を切断しなくても解繊がで
きて長さの長いケナフ長繊維1に解繊できて、マット形
状を保持する力が強く、強度特性も向上するケナフ長繊
維マット4を形成できるものである。
工程において、複数のケナフ長繊維マット4を、各々の
繊維方向が直交するように積層させることも好ましい。
このようにすることで、ケナフ長繊維1を配向させた二
方向の強度を高めることができて、強度の異方性を少な
くすることができ、また、寸法安定性についても配向さ
せた二方向の寸法変化が抑制できて、寸法変化の異方性
を少なくすることができるものである。
の集合体からなる長繊維マット4を形成した後、前記長
繊維マット4にニードルパンチング処理を行うことによ
って、ケナフ長繊維2同士を絡み合わせることも好まし
い。このようにすることで、ケナフ長繊維1の絡み合い
により強度及び寸法変化の異方性を少なくすることがで
きることになる。
施形態に基づいて説明する。
ケナフ長繊維束3は図1に示すようなものである。図1
に示しているように、ケナフ長繊維束3は幅10〜20
mm、厚さ1〜5mm程度であり、全長は2000〜4
000mmにも達する。これらケナフ長繊維束3は、直
径が0.05〜0.6mm程度の微細なケナフ長繊維1
が束状に形成されているものである。
ず図2に示すような解繊装置10を用いることによっ
て、前記ケナフ長繊維束3を解繊する工程を有してい
る。図2の解繊装置10は、原料であるケナフ長繊維束
3を図2の矢印の方向にテンションをかけながら移送す
るテンション付与移送ローラ10aのようなテンション
をかけながら移送する移送機構と、先端の尖ったピン1
0cを多数設置しているピン付きシリンダー10bが高
速で回転する機構を備えている。テンション付与移送ロ
ーラ10aはピン付きシリンダー10bの前後に配置さ
れ、供給されてくるケナフ長繊維束3をピン付きシリン
ダー10bの前後において前後のテンション付与移送ロ
ーラ10aでそれぞれ押圧しながら移送することで、前
後のテンション付与移送ローラ10a間においてケナフ
長繊維束3にテンションをかけながら移送することがで
きるようになっている。
m程度であり、全長は2000〜4000mm程度のケ
ナフ長繊維束3を、図2に示すように長繊維束3がほぼ
平行となるように並べた状態で長繊維束3が移送方向と
同方向となるようにして図2の矢印おように解繊装置1
0に供給し、解繊装置10においてテンション付与移送
ローラ10aのような移送機構により供給される長繊維
束3を、長繊維束3方向にテンションをかけながら移送
して高速回転するピン付きシリンダー10bによりその
幅方向に引き離すことで、繊維の配向を乱さないように
して解繊して繊維径0.6mm以下の多数本のケナフ長
繊維1がほぼ同一方向に向くように分離させるのであ
る。このように、本発明においては、解繊工程において
ケナフ靭皮部から得られる長繊維束3を、長繊維束3が
ほぼ平行となるように並べて長繊維束3方向にテンショ
ンをかけながら繊維の配向を乱さないように解繊するこ
とで繊維径0.6mm以下の多数本のケナフ長繊維1が
ほぼ同一方向に向くように分離させるので、長さが20
00〜4000mm程度のケナフ長繊維束3を長さ方向
に切断することなく、そのまま解繊装置10で解繊でき
るとともに、解繊されたケナフ長繊維1の長さが200
mm以上となり、また、解繊工程において解繊と同時に
ケナフ長繊維1がほぼ同一方向に配向するように解繊で
きるので、従来のように特別に配向装置により繊維方向
を配向する配向工程を省略できるものである。
られる長繊維束3を、長繊維束3がほぼ平行となるよう
に並べて長繊維束3方向にテンションをかけながら繊維
の配向を乱さないようにして解繊するものであれば、特
に上記方法には限定はされず、例えば長繊維束3にテン
ションをかけながらシリンダー部を複数回通過させても
良い。或いは各々のケナフ長繊維1の結合力を弱めるこ
とを目的とし、予めケナフ繊維束3を水中に浸漬し、ケ
ナフ長繊維束3内の接着成分を除去するなどの前処理を
行うことも可能である。
は0.6mm以下であることが好ましい。繊維径が0.
6mmより大きい場合、充分に繊維束が解繊されていな
い恐れがあり、繊維板内部において繊維同士の接着強度
が低下する可能性がある。
が好ましく、より好ましくは600mm以上である。繊
維長が200mm以上であると、マット化工程の際の取
扱性がよく、さらには繊維板の性能向上効果が大きくな
る。
フ長繊維1の長さは、解繊工程における装置運転条件を
変更することで、適宜設定が可能である。原料となる靭
皮部のケナフ長繊維束3の長さにも影響を受けるが、お
およそ200mmから2000mmの範囲内で繊維長を
制御できる。
えば図3及び図4に示す接着剤分散装置11が用いられ
る。接着剤分散装置11は、解繊工程で得られた多数の
ケナフ長繊維1の集合体9を、ベルトやローラーなどに
よって移送する機構(図示せず)と、接着剤12を前記
集合体にスプレー或いは散布する機構を有している。図
3は接着剤12スプレー装置11aにより接着剤分散装
置11を構成した例が示してあり、図4は接着剤散布装
置11bにより接着剤分散装置11を構成した例が示し
てある。そして、本工程以前の工程である図2に示す解
繊工程で、前述のように、ケナフ長繊維束3が充分に解
繊され且つ長さが長い多数のケナフ長繊維1に分離され
るとともにほぼ同一方向に配向されているため、このケ
ナフ長繊維1の配向方向と同方向に図3や図4のように
ケナフ長繊維1の集合体9を移送しながら接着剤分散装
置11を用いて接着剤12を分散させることにより、多
数のケナフ長繊維1の集合体9における空隙部分或いは
ケナフ長繊維1の表面に接着剤12を均一に分散させる
ことが可能である。
集合体9の概要を図5に示す。
末状のいずれも使用することができ、液状の場合は図3
に示すように接着剤12をスプレーし、また粉末状の場
合は図4に示すように接着剤12を散布するものであ
る。
はその種類に特に限定はないが、一般的に、ユリア系樹
脂、メラミン系樹脂、フェノール樹脂、レゾルシノール
系樹脂、ウレタン樹脂、フルフラール系樹脂、イソシア
ネート系樹脂のように加熱硬化する熱硬化性樹脂を使用
することができる。
させたケナフ長繊維1の集合体9を、前記ケナフ長繊維
1の繊維方向がおおよそ一方向となるように積層するこ
とによって、図6に示すようなケナフ長繊維マット4を
形成するものである。
マット4を予備圧締(プリプレス)した後、熱圧成形す
る工程を経て板状に成形することにより、ケナフ長繊維
1からなる繊維板2が得られる。本発明で得られた繊維
板2の一例を図7に示す。図6,図7において矢印は繊
維の配向方向を示している。
2を分散させたケナフ長繊維1の集合体9を積層し、ケ
ナフ長繊維マット4を形成する方法は特に限定されない
が、例えば次のような方法が挙げられる。
(繊維方向)に切断し、得られた一定長さの集合体9を
複数積み重ねる方法。
維束3を途切れることなく、解繊及び接着剤の分散工程
を通過させた後、図8に示すような装置を用いることに
よって、ケナフ長繊維1の集合体9を積層させ、連続的
にケナフ長繊維マット4を形成する方法。図8にはケナ
フ長繊維1の集合体9をクロスレイヤー13によりケナ
フ長繊維マット4の移送方向(図8で矢印A方向)と直
交する方向であるB方向に往復移動しながら供給し、こ
のようにして供給するケナフ長繊維1の集合体9を移送
してケナフ長繊維マット4を形成する。
束3を解繊することによって得られたケナフ長繊維1の
集合体9は、その繊維方向が揃えられ、ケナフ長繊維1
が配向された状態にある。
の方法を用いても、ケナフ長繊維1の配向状態を維持し
たまま、容易にケナフ長繊維マット4を形成することが
できるものである。
00mm以上のケナフ長繊維1の集合体9からケナフ長
繊維マット4を形成しているため、ケナフ長繊維1同士
の絡み合いが強まり、マット形状を保持する働きが強く
なる。つまり、得られるケナフ長繊維マット4の取扱性
が向上し、且つケナフ長繊維マット4を連続的に形成可
能であるため、連続生産への対応が可能となる。
フ長繊維マット4のプレス方法としては、バッチ式の平
板プレスや連続プレスなどを採用することができるが、
特に限定はされない。また、熱圧成形の際の温度や時間
や圧力は、接着剤の種類や繊維板の厚みや密度などによ
って適宜に設定するものである。
述したように、以下の工程からなる。
3を、長繊維束3がほぼ平行となるように並べて長繊維
束3方向にテンションをかけながら繊維の配向を乱さな
いようにして解繊することで多数本のケナフ長繊維1が
ほぼ同一方向に向くように分離させる解繊工程 (2)ケナフ長繊維1の集合体9への接着剤分散工程 (3)ケナフ長繊維マット4を形成するマット化工程 (4)ケナフ長繊維マット4を板状に成形する熱圧成形
工程 前記(1)〜(4)の工程を有することで、従来の製造
方法では200mm程度までの繊維長にしか対応できな
かったのに対して、本発明においては、200mm以上
のケナフ長繊維を素材とした繊維板の製造が可能となっ
たのである。また、200mm以上の繊維長の多数のケ
ナフ長繊維1がほぼ同一方向に向くように解繊されたケ
ナフ長繊維1の集合体9に接着剤を分散する接着剤分散
工程を有することで、接着剤のスプレー或いは散布によ
り、均一でありながら、且つ容易に接着剤の分散が可能
となるものである。この結果、均一な接着剤の分散によ
り接着性が高められ、より長い繊維が繊維板素材として
利用できるため、強度或いは寸法安定性を向上させた繊
維板2を製造することが可能となるものである。
造プロセスの面でも多くの利点が得られる。
工程が簡略化できる。ケナフ長繊維1の配向状態を維
持したまま、容易にケナフ長繊維マット4が形成でき、
特別な繊維配向工程が不要となる。マット形状を保持
する働きが強くなることにより、ケナフ長繊維マット4
の取扱性が向上しケナフ長繊維マット4を連続的に形成
可能であるなどが挙げられる。
造プロセスが簡略化でき、且つ連続生産への対応が可能
になることにより、低コスト化が図れることになる。従
って、本発明における繊維板2の製造方法によって、よ
り一層の高性能化と低コスト化が可能となるものであ
る。
説明する。
ド15の製造方法は、前述した長繊維マットを形成する
工程に加えて、接着剤を分散させたケナフパーティクル
5のマット化工程を有し、ケナフパーテイクル5からな
るマット6と前記ケナフ長繊維マット4とを複数組み合
わせて積層することにより複合マット7を形成する工程
と、前記複合マット7を熱圧成形する工程を有してい
る。
す。
散、マット化の各工程を経ることによって得られた前述
のケナフ長繊維マット4と、ケナフ芯部を粉砕加工して
得られたケナフパーテイクル5に接着剤12を分散させ
た後、マット化工程にかけることにより得られたケナフ
パーテイクルマット6とを積層した3層構造を有する長
繊維複合ボード15の製造方法を示している。この方法
によって、図10に示すようなケナフパーティクル5よ
りなるパーティクル層15bとケナフ長繊維1からなる
繊維層15aが積層された長繊維複合ボード15の製造
が可能となる。
ィクルマット6を積層し、複合マット7を形成する方法
としては特に限定はされない。例えば、図9に示すよう
に、予め所定サイズに切断したケナフ長繊維マット4上
に、ケナフパーティクルマット6を積み重ね、さらにそ
のケナフパーティクルマット6上に、ケナフ長繊維マッ
ト4を再び積層する方法が挙げられる。
る長繊維複合ボード15の性能は、繊維層15aの破壊
強度或いは寸法安定性に大きく影響を受けるが、本発明
の製造方法によって得られた長繊維複合ボード15は、
ケナフ長繊維束3を多数のケナフ長繊維1に分離させる
解繊工程、ケナフ長繊維1の集合体9への接着剤分散工
程、マット化工程によって形成された長繊維マット4を
繊維層15aとしているので、より長い繊維、すなわち
200mm以上のケナフ長繊維1からなるケナフ長繊維
マット4を繊維層15aとして利用できるため、強度或
いは寸法安定性を向上させた長繊維複合ボード15の製
造が可能となるものである。
200mm以上のケナフ長繊維1同士が絡みあうことで
ケナフ長繊維1同士の絡み合いが強まることにより、ケ
ナフ長繊維マット4の取扱性が向上するため、図9に示
す方法などによって、簡単に複合マット7を形成するこ
とができることになる。
工程が簡略化できる、特別な繊維配向工程が不要となる
など、従来の製造方法に比べ大幅に製造プロセスが簡略
化でき、より一層の高性能化と低コスト化が可能となる
ものである。
法を示す他の実施形態が示してある。すなわち、図11
は、連続したケナフ長繊維マット4を供給するととも
に、ケナフパーティクル5に接着剤12を分散させたも
のを連続して供給することで連続してケナフパーテイク
ルマット6を積層し、更に、連続して積層されるケナフ
パーティクルマット6の上に連続してケナフ長繊維マッ
ト4を供給し、3層構造を有する長繊維複合ボード15
を連続して製造する例が示してある。
マット4とケナフパーテイクルマット6を積層した複合
マットを連続して形成でき、得られた複合マット7を熱
圧成形することにより、図10に示す3層構造を有する
ボード製造が可能となる。
する方法としては特に限定はされない。例えば、図12
に示すような装置を用い、原料であるケナフの靭皮部の
長繊維束3を途切れることなく、解繊装置10、接着剤
分散装置11(解繊装置10による解繊、接着剤分散装
置11による接着剤12の分散は前述で述べた通りであ
るので説明を省略する)を通過させることにより、マッ
トが連続している方向と平行に繊維配向されたケナフ長
繊維マット4を得ることができる。或いは、図8に示す
装置を用いることにより、マットが連続している方向と
直交方向に繊維が配向されたケナフ長繊維マット4を得
ることができる。
繊維マット4は、図12に示すようにロール状に巻き取
ることが可能である。
マットの取扱性に優れるといった利点が得られる。
造を有する長繊維複合ボード15の製造方法を表したも
のであり、図14にはこの方法によって得られるボード
構造を示している。図14において矢印は繊維の配向方
向を示している。
ィクルボードラインと複合可能であるという特徴を有す
る。通常、木材小片からなるパーティクルボードの製造
ラインは、図13に示すように、表面層と内部層の3層
構造パーテイクルマットを形成する工程を有している。
を利用することで、少ない設備投資で複合マット7を形
成することが可能であり、製造プロセスコストの大幅な
低減が可能となる。
製造方法は、200mm以上のケナフ長繊維1からなる
連続した長繊維マット4を繊維層として利用できるた
め、強度或いは寸法安定性を向上させた長繊維複合ボー
ド15の製造が可能となるものである。
工程が簡略化できる特別な繊維配向工程が不要となるな
ど、従来の製造方法に比べ大幅に製造プロセスが簡略化
でき、且つ連続生産への対応が可能になることにより、
低コスト化が図れるものであり、従って、本発明におけ
る長繊維複合ボード15の製造方法によって、より一層
の高性能化と低コスト化が可能となるものである。
につき説明する。
15の製造方法は、前述した長繊維マットを形成する工
程に加えて、接着剤12を分散させたケナフパーティク
ル5を、前記長繊維マット4の空隙部分に分散させるこ
とにより複合マット8を形成する工程と、前記複合マッ
ト8を熱圧成形する工程を有している。
す。
て解繊、接着剤分散、マット化の各工程を経ることによ
って得られたケナフ長繊維マット4に、接着剤が分散さ
れたケナフパーテイクル5を散布することによって、ケ
ナフ長繊維マット4の空隙部分にケナフパーテイクル5
を分散させた複合マット8を形成する工程と、前記複合
マット8を熱圧成形する工程を有している。この方法に
よって、図16に示すような長繊維複合ボード15の製
造が可能となるものである。
ナフパーテイクル5を分散させ、複合マット8を形成す
る方法としては特に上記方法には限定されるものではな
い。上記以外には例えば、ケナフ長繊維マット4の空隙
内部により均一にケナフパーティクル5を分散させるこ
とを目的として、図15中に示したケナフパーティクル
5をケナフ長繊維マット4上面に散布した後、複合マッ
ト8に振動を与える方法などが挙げられる。
複合ボード15は、200mm以上の多数のケナフ長繊
維1の空隙内部に、ケナフパーテイクル5が分散された
複合構造を有しており、このため、複合ボード8内部の
ケナフ長繊維1によって、ボード強度が高められると同
時に、ボードの寸法変化が低減される。この結果、強度
特性或いは寸法安定性に優れた長繊維複合ボード15を
製造することができるものである。
ロセスを簡略化することができ、連続生産への対応が可
能になることなどにより、低コスト化が図れる。従っ
て、本発明における長繊維複合ボード15の製造方法に
よって、高性能の長繊維複合ボード15を低コストで実
現することが可能となるものである。
するケナフ長繊維1とケナフパーテイクル5の重量比
は、特に限定されないが、ケナフ長繊維1の重量比率が
5〜50%であることが好ましく、より好ましくは10
〜30%の範囲内である。
ル5に対する接着剤の添加量についても特に限定されな
いが、2〜30重量%が好ましく、より好ましくは8〜
15重量%である。
ル5への接着剤12の分散方法についても特に限定はさ
れないが、例えば図17に示すような方法が挙げられ
る。図17において符号17は内部に撹拌羽根18を有
する撹拌装置であり、一端部の入口19からケナフパー
ティクル5を供給するようになっており、また、入口1
9付近に設けた接着剤供給部20の先端部のスプレー部
21から接着剤12を供給し、供給されたケナフパーテ
ィクル5と接着剤12とを撹拌羽根18で混合撹拌しな
がら搬送して出口22から排出することで、ケナフパー
ティクル5に接着剤12を分散するものである。
ケナフ長繊維マット4を形成する工程において、複数の
ケナフ長繊維マット4を、その繊維方向が直交となるよ
うに積層することにより、繊維方向が直交する2方向に
配向されたケナフ長繊維マット4(すなわち直交配向マ
ット)を形成し、その後、前記直交配向マット単独を熱
圧成形して繊維板2を製造したり、あるいは、前記繊維
方向が直交する2方向に配向されたケナフ長繊維マット
4(すなわち直交配向マット)とケナフパーティクルマ
ット6からなる複合マット7を熱圧成形して長繊維複合
ボード15を製造するようにしてもよいものである。
トを形成する方法としては特に限定されなるものではな
いい。
ナフ長繊維マット4を所定サイズに切断した後、切断後
のケナフ長繊維マット4を、その繊維方向が直交するよ
うに積み重ねる方法が挙げられる。
マット4を図20に示す方法によって、直交に積層させ
ることにより、繊維方向が直交する2方向に配向された
ケナフ長繊維マット4、すなわちケナフ長繊維1の直交
配向マットを連続して形成することができる。図20に
おいては一方向に配向されたケナフ長繊維1の集合体9
を矢印A方向に移送し、その上に一方向に配向された別
のケナフ長繊維1の集合体9をクロスレイヤー13によ
り前述のA方向に移送するケナフ長繊維1の集合体9の
移送方向と直交する方向であるB方向に往復移動しなが
ら供給して重ねることで直交する二方向に繊維方向が配
向されたケナフ長繊維マット4が積層形成される。
複合ボード15及び繊維板2の一例を図18、図19に
示す。
向されたケナフ長繊維マット4と、ケナフパーティクル
マット6とを積層させた3層構造の複合マット7を熱圧
成形して得られた長繊維複合ボード15を示したもので
ある。また、図19には繊維方向が直交する2方向に配
向されたケナフ長繊維マット4を熱圧成形して得られた
繊維板2を示したものである。図18、図19における
矢印は繊維の配向方向を示している。
圧成形することによって得られた長繊維複合ボード15
及び繊維板2は200mm以上のケナフ長繊維1からな
るケナフ長繊維マット4を繊維層として利用できるた
め、ケナフ長繊維1を配向させた二方向の強度が高めら
れると共に強度の異方性が少なくなる。また、寸法安定
性についても同様に、配向させた二方向の寸法変化が抑
制され、寸法変化の異方性が少なくなるものである。
2方向に配向されたケナフ長繊維マット4を繊維層とし
て利用できるため、直交する2方向の強度或いは寸法安
定'性を向上させ、且つ異方性を低減した繊維板2及び
長繊維複合ボード15の製造が可能となるものである。
工程が簡略化できる、特別な繊維配向工程が不要となる
など、従来の製造方法に比べ大幅に製造プロセスが簡略
化でき、且つ連続生産への対応が可能になることによ
り、低コスト化が図れるものであり、したがって、本発
明の製造方法によって、より一層の高性能化と低コスト
化が可能となるものである。
ケナフ長繊維マット4を形成する工程において、前記長
繊維マット4にニードルパンチング処理を行うことによ
って、ケナフ長繊維1同士の絡み合いを強めた長繊維マ
ット4を形成し、その後、前記長繊維マット4単独を熱
圧成形する工程か、あるいは前記長繊維マット4とケナ
フパーティクルマット5からなる複合マットを熱圧成形
する工程を有する、繊維板2及び長繊維複合ボード15
の製造方法が挙げられる。
1を絡み合わせたケナフ長繊維マット4を形成する方法
としては、例えば、図21に示す方法によって、一方向
に配向されたケナフ長繊維マット4にニードル23によ
りニードルパンチング処理を施すことによって、図22
に示すような、ケナフ長繊維1同士の絡み合いを強めた
ケナフ長繊維マット4を連続して形成することができ
る。
成形することにより、図23に示すような繊維板2が得
られる。図23はケナフ長繊維1が絡み合わされたケナ
フ長繊維マット1を熱圧成形して得られた繊維板2を示
したものである。
わせたケナフ長繊維マット4とケナフパーティクルマッ
ト6からなる複合マット7を熱圧成形することにより、
繊維層においてケナフ長繊維1が絡み合わされた、長繊
維複合ボード15を得ることができる。
において、ケナフ長繊維1同士の絡み合いが強められる
ことにより、ケナフ長繊維素材の特徴をさらに活かすこ
とができるものであり、この結果、強度及び寸法安定性
の異方性を低減すると共に、強度を高める作用及び寸法
変化を抑制する作用が働き、従って、強度の異方性が少
なく、極めて高い強度を有し、さらには面内方向におい
て、優れた寸法安定性を有する繊維板及び長繊維複合ボ
ードが得られるものである。
上のケナフ長繊維からなる連続した長繊維マットを繊維
層として利用でき、さらには前記長繊維同士を絡み合わ
せたマットを形成する工程を有するため、強度或いは寸
法安定性を向上させ、且つ異方性を低減した繊維板及び
長繊維複合ボードの製造が可能となものであり、さらに
は、解繊工程あるいは接着剤の分散工程が簡略化でき
る、特別な繊維配向工程が不要となるなど、従来の製造
方法に比べ大幅に製造プロセスが簡略化でき、且つ連続
生産への対応が可能になることにより、低コスト化が図
れるものであり、従って、本発明の製造方法によって、
より一層の高性能化と低コスト化が可能となった。
維束(幅1〜2cm、厚さ数mm、長さ2〜4m程度)
を切断することなく、図2に示したようなピン付きのシ
リンダーが高速で回転する機構を有している解繊装置に
供給して解繊装置を用いて解繊処理を行った(この場
合、ケナフ靭皮部から得られる長繊維束を切断すること
なく、長繊維束がほぼ平行となるように並べて解繊装置
に供給し、解繊装置において長繊維束方向にテンション
をかけながら繊維の配向を乱さないようにして解繊する
ことで多数本のケナフ長繊維がほぼ同一方向に向くよう
に分離させた)。解繊処理後のほぐされたケナフ長繊維
は、長さ約0.2〜2m程度、直径は約50〜600μ
mであり、繊維方向が一方向に揃えられたケナフ長繊維
の集合体が得られた。
したケナフ長繊維の集合体に、図3に示したようなスプ
レー装置を用いて接着剤を均一に散布し、図5に示した
ような接着剤が分散された繊維集合体を得た。接着剤は
フェノール系接着剤を使用し、分散量は繊維重量に対し
て接着剤固形分l0wt%になるようした。
集合体を、300×900mmの型枠内で重ね合わせ、
図6に示したような、一方向に並んだケナフ長繊維マッ
トを形成した。尚、得られたケナフ長繊維マットは、サ
イズが300×900mm、面重量0.24g/cm2
であった。
ら取り出し、熱板間に配置した後、厚さ4mmのディス
タンスバーをケナフ長繊維マット周囲に設置し、熱圧成
形することによりケナフ繊維板を得た。熱圧成形の条件
は、プレス温度150℃、プレス圧力50kgf/cm
2、プレス時間5分とした。
おり、サイズは厚み4mm、300×900mm、ボー
ド比重0.60となった。
理したケナフ長繊維の集合体に、図4に示したような、
接着剤分散装置を用いて、粉末状の接着剤を均一に散布
した。尚、接着剤はフェノール粉末の接着剤を、繊維重
量に対してl0wt%分散させた。
維方向が直交するように、前記型枠内で積層してく直交
配向マットを形成した。尚、直交配向マットは、サイズ
が300×900mm、面重量0.24g/cm2であ
る。得られた直交配向マット(ケナフ長繊維マット)
を、実施例1と同様に熱圧成形して繊維板(ボード)を
形成した。
しており、サイズは厚み4mm、300×900mm、
ボード比重0.61となった。
処理、接着剤の分散を行ったケナフ長繊維の集合体を、
面重量0.24g/cm2となるように複数積み重ねた
後、図21に示したようなニードルパンチング処理を施
し、図22に示したような、長繊維同士を絡みあわせた
ケナフ長繊維マットを形成した。前記ケナフ長繊維マッ
トを、実施例1と同様にして熱圧成形し繊維板(ボー
ド)を得た。
ものであり、サイズは厚み4mm、300×900m
m、ボード比重0.60となった。
処理、接着剤の分散を行った、ケナフ長繊維の集合体
を、図8に示したような装置にかけることによって、繊
維が一方向に配向されたケナフ長繊維マットを形成し
た。得られたケナフ長繊維マットを切断することによ
り、サイズ300×900mm、面重量0.045g/
cm2のケナフ長繊維配向マット(繊維が一方向に配向
したケナフ長繊維マット)を得た。
フレーカー装置を用いて粉砕し、平均厚さ0.5mm、
平均サイズ4×8mmのケナフパーテイクルを形成し
た。得られたケナフパーティクルに、ユリアメラミン系
接着剤をパーティクル重量に対して固形分で8wt%散
布した。
レンダーを用いた。
マットを形成する際、図9に示した方法を用いた。ま
ず、前記型枠内にケナフ長繊維配向マットを設置した
後、接着剤を分散したケナフパーティクルを面重量0.
36g/cm2になるように散布し、更に、その上にケ
ナフ長繊維配向マットをのせることにより3層積層構造
を有する複合マットを形成した。
し、熱板間に配置した後、厚さ9mmのデイスタンスバ
ーをマット周囲に設置し、熱圧成形することにより、ケ
ナフ長繊維複合ボードを得た。熱圧成形の条件は、プレ
ス温度150℃、プレス圧力50kgf/cm2、プレ
ス時間10分とした。
し、サイズは厚み9mm、300×900mm、ボード
比重0.51となった。
たケナフ長繊維配向マットと、ケナフパーテイクルから
なるマットとを組合せて、以下に示す方法で複合マット
を形成した後、熱圧成形することにより、ケナフ長繊維
複合ボードを得た。ケナフ長繊維及びケナフパーテイク
ルへの接着剤分散方法や、接着剤の種類、分散量は実施
例4と同様である。
ある。
剤を分散したケナフパーテイクルを面重量0.045g
/cm2になるように散布し、その上に面重量0.04
5g/cm2、ケナフ長繊維配向マットを設置した。前
記ケナフ長繊維配向マットの上に、さらにケナフパーテ
イクルを面重量0.27g/cm2となるように散布し
た。その後、面重量0.045g/cm2のケナフ長繊
維配向マットを設置し、さらにはケナフパーテイクルを
面重量0.045g/cm2になるように散布すること
によって5層積層の複合マットを形成した。
し、熱板間に配置した後、厚さ9mmのデイスタンスバ
ーをマット周囲に設置し、熱圧成形することにより、ケ
ナフ長繊維複合ボードを得た。熱圧成形の条件は、プレ
ス温度150℃、プレス圧力50kgf/cm2、プレ
ス時間10分とした。
しており、サイズは厚み9mm、300×900mm、
ボード比重0.49となった。
原料である靭皮部の長繊維束を途切れることなく、解繊
及び接着剤の分散工程を通過させることにより、繊維が
配向され且つ連続した長繊維マットを形成した。尚、ケ
ナフ長繊維への接着剤分散方法、接着剤の種類、分散量
は実施例1と同様とし、ケナフ長繊維マットの幅は約3
00mmとした。
3に示した方法を用いて、実験室レベルのパーティクル
ボードラインに組み込んで、5層の複合マットを形成し
た後、熱圧成形することにより、ケナフ長繊維複合ボー
ドを得た。
マットの面重量、熱圧成形条件は実施例4と同様にし
た。
サイズは 厚み9mm、300×900mm、ボード比
重0.52となった。
処理、接着剤の分散を行ったケナフ長繊維の集合体を図
8に示したような装置にかけることによって、繊維が一
方向に配向されたケナフ長繊維マットを形成した。
示したような装置を用いることによって、繊維方向が直
交したケナフ長繊維マットを形成した。尚、得られたケ
ナフ長繊維マットは、サイズ 300×900mm、面
重量0.045g/cm2であり、直交する2方向のケ
ナフ長繊維が、それぞれほぼ同重量となるようにした。
ィクルからなるマットと組合せて3層構造を有する複合
マットを形成し、熱圧成形することにより、ケナフ長繊
維複合ボードを得た。
への接着剤分散方法や、接着剤の種類、分散量、さらに
は熱圧成形条件についても実施例4と同様である。
イズは厚み9mm、300×900mm、ボード比重
0.50となった。
ルパンチング処理を行い形成したケナフ長繊維マットを
用いる以外は、実施例5と同様にして複合マットを形成
し、熱圧成形することにより、ケナフ長繊維複合ボード
を得た。
及びケナフパーテイクルの重量や、接着剤分散方法、接
着剤の種類、分散量についても実施例5と同様である。
ング処理を施したケナフ長繊維マットは、面重量を変更
する以外は、実施例3と同様にして形成している。前記
ケナフ長繊維マットは、長繊維同士が絡みあわされてお
り、サイズ300×900mm、面重量0.045g/
cm2である。
00×900mm、ボード比重0.51である。
×900mmの型枠内で面重量0.18g/cm 2のケ
ナフ長繊維マットを形成した。次に、実施例4と同様に
して得られたケナフパーテイクルを、ケナフ長繊維マッ
トの上に面重量0.27g/cm2になるように散布し
た。
らなるマットを、300×900mmサイズの合板で押
さえながら、10分間振動をあたえ、ケナフ長繊維マッ
トの空隙内部に、ケナフパーティクルを均一に分散させ
た複合マットを形成した。得られた複合マットを、実施
例4と同様にして熱圧成形し、ケナフ長繊維複合ボード
を得た。
しており、サイズは 厚み9mm、300×900m
m、ボード比重0.50となった。
繊維束(幅1〜2cm、厚さ数mm、長さ2〜4m程度
の)を長さ方向に複数に切断し、この切断した長繊維束
をその束の方向性がランダムな状態でオープナーと呼ば
れる解繊装置に供給して、解繊装置で解繊処理を行っ
た。解繊処理後のケナフ長繊維の平均長さは約60mm
である。
式パイプブレンダーを使用して接着剤を分散させた。接
着剤はフェノール系接着剤を用い、繊維重量に対して固
形分でl0wt%分散させた。
特開平10−295090号に示されている長繊維配向
装置にかけて、一方向に配向したケナフ長繊維マットを
形成した。
長繊維を、引き伸ばし部のローラー対に順次通過させな
がら繊維を引き伸ばして方向を揃え、撚り部のベルト間
に通して移送すると共に繊維の移送方向に対して直交す
る方向において、上下一対のベルトを互いに逆向きに往
復運動させることによって、一方向に配向したマット状
にする装置である。
様にして熱圧成形し、ケナフ繊維板を得た。
ており、サイズは厚み4mm、300×900mm、ボ
ード比重は0.60となった。
たケナフ長繊維マットとケナフパーテイクルからなるマ
ットとを組合せて5層積層構造を有する複合マットを形
成した後、実施例5と同様にして、熱圧成形を行い、ケ
ナフ長繊維複合ボードを得た。
である。
ており、サイズは厚み9mm、300×900mm、ボ
ード上上重0.51である。
繊維束を手作業で解繊し、繊維径が約2mm、長さ約
0.2〜2m程度のケナフ長繊維を得た。
な方法で接着剤を分散させた後、型枠内で長繊維マット
を形成した。得られたケナフ長繊維マットを用いて、実
施例1と同様に熱圧成形を行い、繊維板を得た。
ズは厚み4mm、300×900mm、ボード比重0.
61となった。
マットの成形方法を表1に示した。
5906(中質繊維板)、及びJIS A5905(繊
維板)に規定された方法により試験した。
率、吸水長さ変化率であり、その結果を表2に示した。
については、繊維配向方向に対する試験結果を示してい
る。
維板は、従来製法で得られた比較例1の繊維板に比べ、
より長い200mm以上の繊維長であるケナフ長繊維を
用いているため、同一比重にもかかわらず、強度特性と
寸法安定性が向上している。
mm以下に解繊したケナフ長繊維を用いているため、強
度特性、寸法安定性共に向上していることが分かる。
法で得られたケナフ長繊維複合ボードは、従来製法で得
られた比較例2に対しても、強度特性と寸法安定性が向
上した。
示したように、繊維板或いは長繊維複合ボードを製造す
る際に、解繊工程あるいは接着剤の分散工程が簡略化
できる.長繊維の配向状態を維持したまま、容易に長
繊維マットが形成でき、特別な繊維配向工程が不要とな
る。マット形状を保持する働きが強くなることによ
り、マットの取扱性が向上し長繊維マットを連続的に形
成可能であるなどの特徴を有する。
までの繊維長にしか対応できなかったのに対して、20
0mm以上のケナフ長繊維を素材とすることが可能であ
り、また、容易に均一な接着剤の分散が可能である。そ
の結果、実施例に示したように、強度或いは寸法安定性
を向上させた繊維板或いは長繊維複合ボードを製造する
ことが可能となった。
し、且つ連続的にマット形成ができるため、連続生産へ
の対応が可能となり、さらには、従来の製造方法に比べ
大幅に製造プロセスが簡略化できるため、低コスト化が
図れる。その結果、本発明の製造方法によって、より一
層の高性能化と低コスト化が可能となった。
明にあっては、ケナフ靭皮部から得られる長繊維束を、
長繊維束がほぼ平行となるように並べて長繊維束方向に
テンションをかけながら繊維の配向を乱さないようにし
て解繊することで多数本のケナフ長繊維がほぼ同一方向
に向くように分離させる解繊工程と、この解繊工程の次
に、解繊工程で得られた同一方向に配向したケナフ長繊
維の集合体に接着剤を分散させる工程と、接着剤を分散
させた前記ケナフ長繊維の集合体を積層させることによ
りケナフ長繊維マットを形成するマット化工程と、形成
された長繊維マットを熱圧成形する工程からなるので、
ケナフ靱皮部から得た長さの長い長繊維束を切断するこ
となく、そのまま解繊装置に供給して解繊できて、長さ
の長いケナフ長繊維がほぼ同一方向に配向した集合体を
解繊と同時に形成できるものであり、また、長さの長い
ケナフ長繊維がほぼ同一方向に配向した状態で解繊され
るので、これに引き続いて接着剤の分散を均一に分散す
ることが可能となり、また、長さの長いケナフ長繊維を
ほぼ同一方向に配向してからみあうのでマットの形状保
持力が向上して取扱性が良くなって連続生産が可能とな
る。したがって、従来に比べて解繊工程や接着剤分散工
程等を簡略化されるとともに繊維の配向工程も必要でな
く、簡単に繊維板が製造できるものであり、しかも、長
繊維束を切断しなくても長い長繊維束のままの状態で供
給して解繊ができて、長さの長いケナフ長繊維に解繊で
きるので、マット形状を保持する力が強く、強度特性も
向上する繊維板を簡単な方法で製造することができるも
のである。
着剤を分散させた多数本のケナフ長繊維からなる層と、
接着剤を分散させた多数のケナフパーティクルからなる
層とを複数組み合わせ、熱圧成形することにより得られ
る長繊維複合ボードの製造方法において、接着剤を分散
させたケナフ長繊維の集合体からなる長繊維マットを形
成する請求項1記載のマット化工程の次に、前記ケナフ
パーティクルからなるマットと前記長繊維マットとを複
数組合せて積層することにより複合マットを形成する工
程と、前記複合マットを熱圧成形する工程からなるの
で、長さが長いケナフ長繊維よりなる層と、ケナフパー
ティクルよりなる層とが積層された、軽量であるにもか
かわらず強度が強い長繊維複合ボードを、マットの積層
と熱圧成形という簡単な方法で得ることができるもので
あり、しかも、ケナフ長繊維マットを形成するに当たっ
て、前述と同様に、ケナフ靱皮部から得た長さの長い長
繊維束を切断することなく、そのまま解繊装置に供給し
て解繊できて、長さの長いケナフ長繊維がほぼ同一方向
に配向した集合体を解繊と同時に形成できるものであ
り、また、長さの長いケナフ長繊維が同一方向に配向し
た状態で解繊されるので、これに引き続いて接着剤の分
散を均一に分散することが可能となり、また、長さの長
いケナフ長繊維をほぼ同一方向に配向してからみあうの
でマットの形状保持力が向上して取扱性が良くなって連
続生産が可能となり、したがって、従来に比べて解繊工
程や接着剤分散工程等を簡略化されるとともに繊維の配
向工程も必要でなく、簡単に長繊維マットを得ることが
できるものであり、しかも、長繊維束を切断しなくても
長い長繊維束のままの状態で供給して解繊ができて、長
さの長いケナフ長繊維に解繊できるので、マット形状を
保持する力が強く、強度特性も向上するケナフ長繊維マ
ットを簡単な方法で製造することができるものである。
着剤を分散させた多数本のケナフ長繊維と、接着剤を分
散させた多数のケナフパーティクルとを複合した後、前
記ケナフパーティクルと長繊維から成る複合体を熱圧成
形することにより得られる長繊維複合ボードの製造方法
において、接着剤を分散させたケナフ長繊維の集合体か
らなる長繊維マットを形成する請求項1記載のマット化
工程の次に、前記長繊維マットの空隙部分にケナフパー
ティクルを分散させることにより複合マットを形成する
工程と、前記複合マットを熱圧成形する工程からなるの
で、接着剤を分散させた多数本のケナフ長繊維と、接着
剤を分散させた多数のケナフパーティクルとを複合した
後、前記ケナフパーティクルと長繊維から成る複合体を
熱圧成形するという簡単な方法により、長さが長いケナ
フ長繊維の強度特性と、ケナフパーティクルのもつ軽量
化の効果を備えた長繊維複合ボードを得ることができる
ものであり、しかも、ケナフ長繊維マットを形成するに
当たって、前述と同様に、ケナフ靱皮部から得た長さの
長い長繊維束を切断することなく、そのまま解繊装置に
供給して解繊できて、長さの長いケナフ長繊維がほぼ同
一方向に配向した集合体を解繊と同時に形成できるもの
であり、また、長さの長いケナフ長繊維が同一方向に配
向した状態で解繊されるので、これに引き続いて接着剤
の分散を均一に分散することが可能となり、また、長さ
の長いケナフ長繊維をほぼ同一方向に配向してからみあ
うのでマットの形状保持力が向上して取扱性が良くなっ
て連続生産が可能となり、したがって、従来に比べて解
繊工程や接着剤分散工程等を簡略化されるとともに繊維
の配向工程も必要でなく、簡単に長繊維マットを得るこ
とができるものであり、しかも、長繊維束を切断しなく
ても長い長繊維束のままの状態で供給して解繊ができ
て、長さの長いケナフ長繊維に解繊できるので、マット
形状を保持する力が強く、強度特性も向上するケナフ長
繊維マットを簡単な方法で製造することができるもので
ある。
求項1において、長繊維マットを形成するマット化工程
において、複数の長繊維マットを、各々の繊維方向が直
交するように積層させるので、ケナフ長繊維を配向させ
た二方向の強度を高めることができて、強度の異方性を
少なくすることができ、また、寸法安定性についても配
向させた二方向の寸法変化が抑制できて、寸法変化の異
方性を少なくすることができ、この結果、強度及び寸法
変化の異方性の少ない繊維板を簡単に製造することがで
きるものである。
求項2又は請求項2において、長繊維マットを形成する
マット化工程において、複数の長繊維マットを、各々の
繊維方向が直交するように積層させるので、ケナフ長繊
維を配向させた二方向の強度を高めることができて、強
度の異方性を少なくすることができ、また、寸法安定性
についても配向させた二方向の寸法変化が抑制できて、
寸法変化の異方性を少なくすることができ、この結果、
強度及び寸法変化の異方性の少ない長繊維複合ボードを
簡単に製造することができるものである。
求項1又は請求項4ににおいて、接着剤を分散させたケ
ナフ長繊維の集合体からなる長繊維マットを形成した
後、前記長繊維マットにニードルパンチング処理を行う
ことによって、ケナフ長繊維同士を絡み合わせるので、
ケナフ長繊維の絡み合いにより強度及び寸法変化の異方
性を少なくすることができ、この結果、きわめて高い強
度及び面内方向における優れた寸法安定性を有する繊維
板を簡単な方法で製造することができるものである。
2又は請求項3又は請求項5において、接着剤を分散さ
せたケナフ長繊維の集合体からなる長繊維マットを形成
した後、前記長繊維マットにニードルパンチング処理を
行うことによって、ケナフ長繊維同士を絡み合わせるの
で、ケナフ長繊維同士を絡み合わせるので、ケナフ長繊
維の絡み合いにより強度及び寸法変化の異方性を少なく
することができ、この結果、きわめて高い強度及び面内
方向における優れた寸法安定性を有する長繊維複合ボー
ドを簡単な方法で製造することができるものである。
ある。
説明図である。
ている状態の説明図である。
る状態の説明図である。
体の斜視図である。
る。
る状態の斜視図である。
ための説明図である。
明するための説明図である。
散させてケナフ長繊維マットをロール化する方法の説明
図である。
を説明するための説明図である。
ある。
を説明するための説明図である。
フパーティクルを分散させた複合マットから形成した長
繊維複合ボードの断面図である。
せる装置の説明図である。
図である。
る。
を製造している状態を示す説明図である。
絡ませている例を示す説明図である。
マットの斜視図である。
Claims (7)
- 【請求項1】 接着剤を分散させた多数本のケナフ長繊
維を熱圧成形することにより得られる繊維板の製造方法
において、ケナフ靭皮部から得られる長繊維束を、長繊
維束がほぼ平行となるように並べて長繊維束方向にテン
ションをかけながら繊維の配向を乱さないようにして解
繊することで多数本のケナフ長繊維がほぼ同一方向に向
くように分離させる解繊工程と、この解繊工程の次に、
解繊工程で得られた同一方向に配向したケナフ長繊維の
集合体に接着剤を分散させる工程と、接着剤を分散させ
た前記ケナフ長繊維の集合体を積層させることによりケ
ナフ長繊維マットを形成するマット化工程と、形成され
たケナフ長繊維マットを熱圧成形する工程からなること
を特徴とする繊維板の製造方法。 - 【請求項2】 接着剤を分散させた多数本のケナフ長繊
維からなる層と、接着剤を分散させた多数のケナフパー
ティクルからなる層とを複数組み合わせ、熱圧成形する
ことにより得られる長繊維複合ボードの製造方法におい
て、接着剤を分散させたケナフ長繊維の集合体からなる
長繊維マットを形成する請求項1記載のマット化工程の
次に、前記ケナフパーティクルからなるマットと前記長
繊維マットとを複数組合せて積層することにより複合マ
ットを形成する工程と、前記複合マットを熱圧成形する
工程からなることを特徴とする長繊維複合ボードの製造
方法。 - 【請求項3】 接着剤を分散させた多数本のケナフ長繊
維と、接着剤を分散させた多数のケナフパーティクルと
を複合した後、前記ケナフパーティクルと長繊維から成
る複合体を熱圧成形することにより得られる長繊維複合
ボードの製造方法において、接着剤を分散させたケナフ
長繊維の集合体からなる長繊維マットを形成する請求項
1記載のマット化工程の次に、前記長繊維マットの空隙
部分にケナフパーティクルを分散させることにより複合
マットを形成する工程と、前記複合マットを熱圧成形す
る工程からなることを特徴とする長繊維複合ボードの製
造方法。 - 【請求項4】 長繊維マットを形成するマット化工程に
おいて、複数の長繊維マットを、各々の繊維方向が直交
するように積層させることを特徴とする請求項1記載の
繊維板の製造方法。 - 【請求項5】 長繊維マットを形成するマット化工程に
おいて、複数の長繊維マットを、各々の繊維方向が直交
するように積層させることを特徴とする請求項2又は請
求項3記載の長繊維複合ボードの製造方法。 - 【請求項6】 接着剤を分散させたケナフ長繊維の集合
体からなる長繊維マットを形成した後、前記長繊維マッ
トにニードルパンチング処理を行うことによって、ケナ
フ長繊維同士を絡み合わせることを特徴とする請求項1
又は請求項4記載の繊維板の製造方法。 - 【請求項7】 接着剤を分散させたケナフ長繊維の集合
体からなる長繊維マットを形成した後、前記長繊維マッ
トにニードルパンチング処理を行うことによって、ケナ
フ長繊維同士を絡み合わせることを特徴とする請求項2
又は請求項3又は請求項5記載の長繊維複合ボードの製
造方法。
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