JP2011090839A - 車両用前照灯 - Google Patents

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Abstract

【課題】プロジェクタ型の灯具ユニットを備えてなる車両用前照灯において、ロービーム用配光パターンとハイビーム用配光パターンとの中間的な配光パターンを選択的に形成可能とする。
【解決手段】灯具ユニット20Aのシェードとして、ハイロー切換え用の第1シェード28と、鉛直カットオフラインを形成するための側端縁38bとこの鉛直カットオフラインの下端位置から略水平方向に延びる上向きのカットオフラインを形成するための上端縁38aとを有する第2シェード38と、を備えた構成とする。また、灯具ユニット20Aに、第1シェード28を移動させる第1アクチュエータ30と、第2シェード38を左右方向に移動させる第2アクチュエータ40とを設ける。そして、第2シェード38を適宜移動させて、鉛直カットオフラインおよび上向きのカットオフラインを有する中間的な配光パターンを形成するようにする。
【選択図】図2

Description

本願発明は、いわゆるプロジェクタ型の灯具ユニットを有する車両用前照灯に関するものであり、特に、その灯具ユニットがハイビーム用配光パターンとロービーム用配光パターンとを選択的に形成するように構成された車両用前照灯に関するものである。
従来より、ハイビーム用配光パターンとロービーム用配光パターンとを選択的に形成するように構成された灯具ユニットを備えた車両用前照灯が知られている。
このような車両用前照灯において、その灯具ユニットがプロジェクタ型の灯具ユニットである場合には、例えば「特許文献1」に記載されているような構成が採用されている。
すなわち、この灯具ユニットは、車両前後方向に延びる光軸上に配置された投影レンズと、この投影レンズの後側焦点よりも後方側に配置された光源と、この光源からの光を投影レンズへ向けて反射させるリフレクタと、投影レンズの後側焦点面近傍においてリフレクタからの反射光の一部を遮蔽するためのシェードとを備えた構成となっている。そして、そのシェードとして、その上端縁が投影レンズの後側焦点近傍を通るように配置される遮光位置と、このシェードによるリフレクタからの反射光の遮蔽を解除する遮光解除位置との間で移動し得るように構成された可動式のシェードが用いられている。
特開2002−56708号公報
上記「特許文献1」に記載されているような可動式のシェードを有する灯具ユニットを採用することにより、ロービーム用配光パターンとハイビーム用配光パターンとの選択的な形成が可能となるが、さらに多様な配光パターンを選択的に形成することはできない、という問題がある。
本願発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、ハイビーム用配光パターンとロービーム用配光パターンとを選択的に形成するように構成された灯具ユニットを備えてなる車両用前照灯において、ロービーム用配光パターンとハイビーム用配光パターンとの中間的な配光パターンを選択的に形成することができる車両用前照灯を提供することを目的とするものである。
本願発明は、プロジェクタ型の灯具ユニットにおけるシェードとして、左右段違いの上端縁を有する第1シェードと側端縁および上端縁を有する第2シェードとを備えた構成とし、これらを各々移動可能な構成とすることにより、上記目的達成を図るようにしたものである。
すなわち、本願発明に係る車両用前照灯は、
ハイビーム用配光パターンとロービーム用配光パターンとを選択的に形成するように構成された灯具ユニットを備えてなる車両用前照灯において、
上記灯具ユニットが、車両前後方向に延びる光軸上に配置された投影レンズと、この投影レンズの後側焦点よりも後方側に配置された光源と、この光源からの光を上記投影レンズへ向けて反射させるリフレクタと、上記投影レンズの後側焦点面近傍において上記リフレクタからの反射光の一部を遮蔽するためのシェードとを備えてなり、
上記シェードとして、上記車両用前照灯からの照射光により形成される配光パターンに左右段違いの水平カットオフラインを形成するための左右段違いの上端縁を有する第1シェードと、上記配光パターンに対して鉛直カットオフラインを形成するための側端縁とこの鉛直カットオフラインの下端位置から略水平方向に延びる上向きのカットオフラインを形成するための上端縁とを有する第2シェードとを備えており、
上記灯具ユニットに、上記第1シェードを、該第1シェードの上端縁が上記投影レンズの後側焦点近傍を通るように配置される遮光位置と、該第1シェードによる上記リフレクタからの反射光の遮蔽を解除する遮光解除位置との間で移動させる第1アクチュエータと、上記第2シェードを左右方向に移動させる第2アクチュエータとが設けられている、ことを特徴とするものである。
上記「第1シェード」の遮光位置および遮光解除位置間における移動の具体的な態様は特に限定されるものではない。また、上記「遮光解除位置」の具体的な位置についても特に限定されるものではない。
上記第2シェードの「側端縁」によって形成される鉛直カットオフラインは、路肩側を向いた鉛直カットオフラインであってもよいし、対向車線側を向いた鉛直カットオフラインであってもよい。
上記第2シェードの「上端縁」によって形成される上向きのカットオフラインは、鉛直カットオフラインの下端位置から略水平方向に延びるカットオフラインであれば、水平方向に一直線状に延びるカットオフラインであってもよいし、多少の凹凸があるカットオフラインであってもよく、また、その高さ方向の具体的な形成位置についても特に限定されるものではない。
上記構成に示すように、本願発明に係る車両用前照灯は、ハイビーム用配光パターンとロービーム用配光パターンとを選択的に形成するように構成されたプロジェクタ型の灯具ユニットを備えているが、その灯具ユニットのシェードとして、車両用前照灯からの照射光により形成される配光パターンに左右段違いの水平カットオフラインを形成するための左右段違いの上端縁を有する第1シェードと、上記配光パターンに対して鉛直カットオフラインを形成するための側端縁とこの鉛直カットオフラインの下端位置から略水平方向に延びる上向きのカットオフラインを形成するための上端縁とを有する第2シェードとを備えており、かつ、その灯具ユニットが、第1シェードを、その上端縁が投影レンズの後側焦点近傍を通るように配置される遮光位置と、該第1シェードによるリフレクタからの反射光の遮蔽を解除する遮光解除位置との間で移動させる第1アクチュエータと、第2シェードを左右方向に移動させる第2アクチュエータとを備えているので、次のような作用効果を得ることができる。
すなわち、第1シェードを遮光解除位置に移動させ、かつ、第2シェードについてもリフレクタからの反射光を遮蔽しない位置に移動させておくことにより、ハイビーム用配光パターンを形成することができる。
一方、第1シェードを遮光位置に移動させることにより、左右段違いの水平カットオフラインを有するロービーム用配光パターンを形成することができる。その際、第2シェードの移動位置については、遮光位置にある第1シェードにより遮蔽されているリフレクタからの反射光を余分に遮蔽してしまわない範囲内であれば、その移動位置は任意である。
また、第1シェードを遮光解除位置に移動させる一方、第2シェードを、該第2シェードによりリフレクタからの反射光の一部を遮蔽する位置まで移動させることにより、鉛直カットオフラインおよび上向きのカットオフラインを有する、ロービーム用配光パターンとハイビーム用配光パターンとの中間的な配光パターンを形成することができる。
その際、この中間的な配光パターンにおいては、第2シェードの移動位置によって鉛直カットオフラインの形成位置を左右方向の任意の位置に設定することができる。したがって、この鉛直カットオフラインの形成位置を、車両走行状況に応じて適宜設定することにより、対向車あるいは先行車のドライバにグレアを与えてしまうことなく、車両前方領域の視認性を十分に確保することができる。
このように本実施形態によれば、ハイビーム用配光パターンとロービーム用配光パターンとを選択的に形成するように構成された灯具ユニットを備えてなる車両用前照灯において、ロービーム用配光パターンとハイビーム用配光パターンとの中間的な配光パターンを選択的に形成することができる。
上記構成において、第2シェードの上端縁が、遮光位置にあるときの第1シェードの上端縁における下段部と略同じ高さ位置において水平方向に延びるように形成された構成とすれば、次のような作用効果を得ることができる。
すなわち、中間的な配光パターンを形成している状態から、第2シェードを、ハイビーム用配光パターンを形成する際の移動方向とは反対方向に、鉛直カットオフラインが形成されなくなる位置まで移動させることにより、上向きのカットオフラインのみを有する配光パターンを形成することができる。その際、この配光パターンは、その上向きのカットオフラインが、ロービーム用配光パターンにおける左右段違いの水平カットオフラインにおける下段側の水平カットオフラインと略同じ高さに形成されることとなる。したがって、車両走行路の通行区分が、左側通行と右側通行との間で変化したような場合(例えばドーバー海峡を通過した場合等)においても、対向車のドライバにグレアを与えてしまわないようにすることができる。
あるいは、上記構成において、第2シェードの上端縁が、遮光位置にあるときの第1シェードの上端縁の形状に対して略左右対称の形状で形成された構成とすれば、次のような作用効果を得ることができる。
すなわち、中間的な配光パターンを形成している状態から、第2シェードを、ハイビーム用配光パターンを形成する際の移動方向とは反対方向に、鉛直カットオフラインが形成されなくなる位置まで移動させることにより、ロービーム用配光パターンにおける左右段違いの水平カットオフラインに対して、略左右対称の形状を有する左右段違いの水平カットオフラインを有する配光パターンを形成することができる。したがって、車両走行路の通行区分が、左側通行と右側通行との間で変化したような場合においても、その通行区分に対応したロービーム用配光パターンと略同一形状の配光パターンで光照射を行うことができる。そしてこれにより、対向車のドライバにグレアを与えてしまわないようにした上で、車両前方領域の視認性を確保することができる。
上記構成において、灯具ユニットとして、1対の灯具ユニットを備えた構成とした上で、一方の灯具ユニットにおける第2シェードを、その側端縁により路肩側を向いた鉛直カットオフラインを形成するように構成するとともに、他方の灯具ユニットにおける第2シェードを、その側端縁により対向車線側を向いた鉛直カットオフラインを形成するように構成すれば、鉛直カットオフラインの向きが異なる1対の中間的な配光パターンを形成することができる。したがって、これら1対の中間的な配光パターンにおける鉛直カットオフラインの位置を適宜設定することにより、対向車あるいは先行車の左右両側に鉛直カットオフラインを位置させることができる。そして、このようにすることにより、対向車あるいは先行車のドライバにグレアを与えてしまうことなく、車両前方領域の視認性を十分に確保することができる。
本願発明の一実施形態に係る車両用前照灯を示す正面図 上記車両用前照灯における一方の灯具ユニットについて、その構成を詳細に示す正面図 図2のIII−III線断面図 上記車両用前照灯から前方へ照射される光により灯具前方25mの位置に配置された仮想鉛直スクリーン上に形成される複数種類の配光パターンを透視的に示す図 図4(c)、(d)に示す中間的な配光パターンを詳細に示す図 上記実施形態の第1変形例を示す、図1と略同様の図 上記第1変形例の作用を示す、図4と略同様の図 上記実施形態の第2変形例を示す、図1と略同様の図 上記第2変形例の作用を示す、図4と略同様の図
以下、図面を用いて、本願発明の実施の形態について説明する。
図1は、本願発明の一実施形態に係る車両用前照灯10を示す正面図である。 同図に示すように、本実施形態に係る車両用前照灯10は、1対のプロジェクタ型の灯具ユニット20A、20Bが、図中2点鎖線で外形形状を示すランプボディ12に、エイミング調整可能に組み込まれた構成となっている。
1対の灯具ユニット20A、20Bは、いずれも、左配光のロービーム用配光パターンを形成するための光照射と、ハイビーム用配光パターンを形成するための光照射と、その中間的な配光パターンを形成するための光照射を選択的に行い得るように構成されている。
これら1対の灯具ユニット20A、20Bは、その基本的な構成はいずれも同様であるので、一方の灯具ユニット20Aについて説明した後、他方の灯具ユニット20Bについて説明する。
図2は、一方の灯具ユニット20Aについて、その構成を詳細に示す正面図である。また、図3は、図2のIII−III線断面図である。
これらの図に示すように、この灯具ユニット20Aは、車両前後方向に延びる光軸Ax上に配置された投影レンズ22と、この投影レンズ22の後側焦点Fよりも後方側に配置された発光素子24と、この発光素子24からの光を投影レンズ22へ向けて光軸Ax寄りに反射させるリフレクタ26と、このリフレクタ26からの反射光の一部を投影レンズ22の後側焦点面近傍において遮蔽するための第1および第2シェード28、38と、これら第1および第2シェード28、38を移動させる第1および第2アクチュエータ30、40と、ホルダ32とを備えた構成となっている。
そして、この灯具ユニット20Aは、エイミング調整が完了した段階では、その光軸Axが車両前後方向に対して0.5〜0.6°程度下向きの方向に延びた状態で配置されるようになっている。
投影レンズ22は、前方側表面が凸面で後方側表面が平面の平凸非球面レンズからなり、光軸Ax上に配置された状態でホルダ32に固定支持されている。そして、この投影レンズ22は、その後側焦点面(すなわち投影レンズ22の後側焦点Fを含む焦点面)上の像を、灯具前方に配置された鉛直仮想スクリーン上に反転像として投影するようになっている。
発光素子24は、白色発光ダイオードであって、矩形状の発光面を有する発光チップ24aが光源として基板24bに支持されてなり、その発光チップ24aの発光面を鉛直上向きにした状態で、ホルダ32に固定支持されている。
リフレクタ26は、発光素子24を上方側から略半ドーム状に覆うようにして配置されており、その下端縁においてホルダ32に固定支持されている。
このリフレクタ26の反射面26aは、光軸Axを含む平面に沿った断面形状が略楕円形に設定されており、その離心率は鉛直断面から水平断面へ向けて徐々に大きくなるように設定されている。そしてこれにより、この反射面26aで反射した発光素子24からの光を、鉛直断面内においては後側焦点F近傍に略収束させるとともに、水平断面内においてはその収束位置を後側焦点Fの前方側へ変位させるようになっている。
第1シェード28は、光軸Axと直交する鉛直面に沿って配置された板状部材であって、左右段違いの上端縁28a1、28a2を有している。そして、この第1シェード28は、図2および3において、実線で示す遮光位置と2点鎖線で示す遮光解除位置との間で、上下方向に移動し得るように構成されている。
この第1シェード28は、遮光位置にあるときには、その上端縁28a1、28a2における上段部28a1が、後側焦点Fの位置から路肩側(すなわち左側(灯具正面視では右側))へ水平に延びるように配置され、これによりリフレクタ26からの反射光の一部を遮蔽するようになっている。その際、この第1シェード28の上端縁28a1、28a2における下段部28a2は、後側焦点Fの位置から対向車線側へ斜め下方に延びた後に水平に延びるように配置されている。一方、この第1シェード28は、遮光解除位置にあるときには、その上端縁28a1、28a2が光軸Axを含む水平面からある程度下方に離れた位置に配置され、これによりリフレクタ26からの反射光の遮蔽を解除するようになっている。
第1アクチュエータ30は、ソレノイドで構成されており、第1シェード28の後方側でかつ光軸Axの下方においてホルダ32に固定支持されている。そして、この第1アクチュエータ30は、第1シェード28を遮光位置と遮光解除位置との間で移動させるようになっている。この第1アクチュエータ30の駆動は、図示しない制御手段からの駆動信号入力または手動のスイッチ操作により行われるようになっている。
第2シェード38は、光軸Axと直交する鉛直面に沿って配置された板状部材であって、水平方向に延びる上端縁38aと、路肩側を向いた状態で上下方向に延びる側端縁38bとを備えている。そして、この第2シェード38は、図2において実線で示す遮光解除位置と、この遮光解除位置から路肩側へ変位した任意の遮光位置との間で、左右方向に移動し得るように構成されている。なお、図2において2点鎖線で示す遮光位置は、側端縁38bが光軸Axよりもやや路肩側にあるときの遮光位置である。この第2シェード38の上端縁38aは、遮光位置にある第1シェード28の上端縁28a1、28a2における下段部28a2と略同じ高さとなるように形成されている。
第2アクチュエータ40は、ステッピングモータで構成されており、第2シェード38の前方側でかつ光軸Axの下方においてホルダ32から対向車線側へ張り出した張出し部32aに固定支持されている。そして、この第2アクチュエータ40は、第2シェード38を、遮光位置とこの遮光解除位置から路肩側へ変位した任意の遮光位置との間で移動させるようになっている。この第2アクチュエータ40の駆動は、図示しない制御手段からの駆動信号入力または手動のスイッチ操作により行われるようになっている。
図1に示すように、他方の灯具ユニット20Bは、一方の灯具ユニット20Aに対して、第2シェード38、第2アクチュエータ40およびホルダ32の張出し部32aが、光軸Axに関して灯具ユニット20Aの場合とは左右対称の配置となっているが、それ以外の構成は灯具ユニット20Aの場合と同様である。
図4は、車両用前照灯10から前方へ照射される光により灯具前方25mの位置に配置された仮想鉛直スクリーン上に形成される複数種類の配光パターンを透視的に示す図である。
その際、同図(a)は、左配光のロービーム用配光パターンPLを示しており、同図(b)は、ハイビーム用配光パターンPHを示しており、同図(c)、(d)は、その中間的な配光パターンPM1、PM2を示している。
同図(a)に示すロービーム用配光パターンPLは、各灯具ユニット20A、20Bにおいて、第1シェード28が遮光位置にあり、第2シェード38が遮光解除位置にある状態(すなわち灯具ユニット20Aに関しては図2に示す状態)で形成される配光パターンである。
このロービーム用配光パターンPLは、その上端縁に左右段違いの水平カットオフラインCL1、CL2を有している。この水平カットオフラインCL1、CL2は、灯具正面方向の消点であるH−Vを鉛直方向に通るV−V線を境にして左右段違いで水平方向に延びており、V−V線よりも右側の対向車線側部分が下段側の水平カットオフラインCL1として形成されるとともに、V−V線よりも左側の自車線側部分が上段側の水平カットオフラインCL2として形成されている。その際、上段側の水平カットオフラインCL2の右端部は、斜めカットオフラインCL2aとして形成されており、この斜めカットオフラインCL2aはV−V線において下段側の水平カットオフラインCL1に繋がっている。
このロービーム用配光パターンPLにおいて、下段側の水平カットオフラインCL1とV−V線との交点であるエルボ点Eは、H−Vの0.5〜0.6°程度下方に位置している。これは、車両用前照灯10の光軸Axが車両前後方向に対して0.5〜0.6°程度下向きの方向に延びていることによるものである。
このロービーム用配光パターンPLは、リフレクタ26で反射した発光チップ24aからの光により投影レンズ22の後側焦点面上に形成される光源像の反転投影像として形成されるようになっている。そして、その下段側の水平カットオフラインCL1は、第1シェード28の上端縁28a1、28a2における上段部28a1の反転投影像として形成され、また、上段側の水平カットオフラインCL2は、第1シェード28の上端縁28a1、28a2における下段部28a2の反転投影像として、H−Vを鉛直方向に通るH−H線に略沿って形成されるようになっている。その際、上段側の水平カットオフラインCL2における右端部の斜めカットオフラインCL2aは、下段部28a2における路肩側の端部の傾斜部分の反転投影像として形成されるようになっている。
同図(b)に示すハイビーム用配光パターンPHは、各灯具ユニット20A、20Bにおいて、第1および第2シェード28、38がいずれも遮光解除位置にある状態で形成される配光パターンである。
このハイビーム用配光パターンPHは、ロービーム用配光パターンPLに対して、その水平カットオフラインCL1、CL2から上方へある程度拡がるように形成されている。これは、第1および第2シェード28、38がいずれも遮光解除位置にあり、これによりリフレクタ26からの反射光がそのまま投影レンズ28に入射することによるものである。
同図(c)、(d)に示す中間的な配光パターンPM1、PM2は、第1シェード28が遮光解除位置にあり、第2シェード38が遮光位置にある状態で形成される配光パターンである。
まず、同図(d)に示す中間的な配光パターンPM2について説明する。
この中間的な配光パターンPM2は、同図(e)に示す中間的な配光パターンPMAと、同図(f)に示す中間的な配光パターンPMBとを合成した配光パターンとして形成されるようになっている。
同図(e)に示す中間的な配光パターンPMAは、灯具ユニット20Aからの照射光により形成される配光パターンであって、その第2シェード38の側端縁38bが光軸Axよりもやや路肩側にあるときに形成される配光パターンである。
この中間的な配光パターンPMAは、路肩側を向いた鉛直カットオフラインCL4Aと、この鉛直カットオフラインCL4Aの下端位置から路肩側へ向けて水平に延びる上向きのカットオフラインCL3Aとを有している。
その際、水平カットオフラインCL3Aは、H−H線に略沿って延びるように形成されている。これは、灯具ユニット20Aにおける第2シェード38の上端縁38aが、遮光位置にあるときの第1シェード28の上端縁28a1、28a2における下段部28a2と略同じ高さとなるように形成されていることによるものである。一方、鉛直カットオフラインCL4Aは、V−V線よりもやや対向車線側に形成されている。これは、灯具ユニット20Aにおける第2シェード38の側端縁38bが光軸Axよりもやや路肩側に位置していることによるものである。
なお、同図(e)において、破線で示す横長矩形状の像は、第2シェード38の反転投影像IAである。
一方、同図(f)に示す中間的な配光パターンPMBは、灯具ユニット20Bからの照射光により形成される配光パターンであって、その第2シェード38の側端縁38bが光軸Axよりもやや対向車線側にあるときに形成される配光パターンである。
この中間的な配光パターンPMBは、V−V線に関して中間的な配光パターンPMAと左右対称な形状を有している。すなわち、この中間的な配光パターンPMBは、V−V線よりもやや路肩側において対向車線側を向いた鉛直カットオフラインCL4Bと、この鉛直カットオフラインCL4Bの下端位置から対向車線側へ向けてH−H線に略沿って水平に延びる上向きのカットオフラインCL3Bとを有している。
なお、同図(f)において、破線で示す横長矩形状の像は、第2シェード38の反転投影像IBである。
これら中間的な配光パターンPMA、PMBを合成した中間的な配光パターンPM2は、同図(d)に示すように、H−H線よりも上方側において、V−V線の左右両側に1対の鉛直カットオフラインCL4A、CL4Bが形成されるとともに、その間にH−H線に略沿った水平カットオフラインCL3A、CL3Bが重複して形成された配光パターンとなっている。
次に、同図(c)に示す中間的な配光パターンPM1について説明する。
この中間的な配光パターンPM1は、灯具ユニット20Aにおける第2シェード38を図1に示す位置から路肩側へ移動させて、その側端縁38bが光軸Axからさらに路肩側に離れたときに形成される中間的な配光パターンPMAと、灯具ユニット20Bにおける第2シェード38を図1に示す位置から路肩側へ移動させて、その側端縁38bが光軸Axよりもやや路肩側に位置したときに形成される中間的な配光パターンPMBとを合成した配光パターンとして形成されるようになっている。
図5は、図4(c)、(d)に示す中間的な配光パターンPM1、PM2を詳細に示す図である。
同図(a)に示すような中間的な配光パターンPM1を形成することにより、対向車2が存在する場合であっても、その左右両側に1対の鉛直カットオフラインCL4A、CL4Bを位置させることにより、対向車2のドライバにグレアを与えてしまうことなく、その左右両側の領域を照射することができ、これにより車両前方領域の視認性を高めることができる。その際、対向車2の接近に伴って、各鉛直カットオフラインCL4A、CL4Bの形成位置を変化させることにより、対向車2の位置にかかわらず、対向車2のドライバにグレアを与えてしまわないようにすることができる。
一方、同図(b)に示すような中間的な配光パターンPM2を形成することにより、先行車4が存在する場合であっても、その左右両側に1対の鉛直カットオフラインCL4A、CL4Bを位置させることにより、先行車4のドライバにグレアを与えてしまうことなく、その左右両側の領域を照射することができ、これにより車両前方領域の視認性を高めることができる。その際、自車と先行車4との車間距離に応じて、各鉛直カットオフラインCL4A、CL4Bの間隔を変化させることにより、先行車4のドライバにグレアを与えてしまうことなく、車両前方領域の視認性を最大限に高めることができる。
以上詳述したように、本実施形態に係る車両用前照灯10は、ハイビーム用配光パターンPHとロービーム用配光パターンPLとを選択的に形成するように構成されたプロジェクタ型の灯具ユニット20A、20Bを備えているが、その灯具ユニット20A、20Bのシェードとして、車両用前照灯10からの照射光により形成される配光パターンに左右段違いの水平カットオフラインCL1、CL2を形成するための左右段違いの上端縁28a1、28a2を有する第1シェード28と、上記配光パターンに対して鉛直カットオフラインCL4A、CL4Bを形成するための側端縁38bとこの鉛直カットオフラインCL4A、CL4Bの下端位置から水平方向に延びる上向きのカットオフラインCL3A、CL3Bを形成するための上端縁38aとを有する第2シェード38とを備えており、かつ、その灯具ユニット20A、20Bが、第1シェード28を、その上端縁28a1、28a2が投影レンズの後側焦点F近傍を通るように配置される遮光位置と、該第1シェード28によるリフレクタ26からの反射光の遮蔽を解除する遮光解除位置との間で移動させる第1アクチュエータ30と、第2シェード38を左右方向に移動させる第2アクチュエータ40とを備えているので、次のような作用効果を得ることができる。
すなわち、第1シェード28を遮光解除位置に移動させ、かつ、第2シェード38についてもリフレクタ26からの反射光を遮蔽しない位置に移動させておくことにより、ハイビーム用配光パターンPHを形成することができる。
一方、第1シェード28を遮光位置に移動させることにより、左右段違いの水平カットオフラインCL1、CL2を有するロービーム用配光パターンPLを形成することができる。その際、第2シェード38の移動位置については、遮光位置にある第1シェード28により遮蔽されているリフレクタ26からの反射光を余分に遮蔽してしまわない範囲内であれば、その移動位置は任意である。
また、第1シェード28を遮光解除位置に移動させる一方、第2シェード38を、該第2シェード38によりリフレクタ26からの反射光の一部を遮蔽する位置まで移動させることにより、鉛直カットオフラインCL4A、CL4Bおよび上向きのカットオフラインCL3A、CL3Bを有する、ロービーム用配光パターンPLとハイビーム用配光パターンPHとの中間的な配光パターンPM1、PM2を形成することができる。
その際、この中間的な配光パターンPM1、PM2においては、第2シェード38の移動位置によって鉛直カットオフラインCL4A、CL4Bの形成位置を左右方向の任意の位置に設定することができる。したがって、この鉛直カットオフラインCL4A、CL4Bの形成位置を、車両走行状況に応じて適宜設定することにより、対向車2あるいは先行車4のドライバにグレアを与えてしまうことなく、車両前方領域の視認性を十分に確保することができる。
このように本実施形態によれば、ハイビーム用配光パターンPHとロービーム用配光パターンPLとを選択的に形成するように構成された灯具ユニット20A、20Bを備えてなる車両用前照灯10において、ロービーム用配光パターンPLとハイビーム用配光パターンPHとの中間的な配光パターンPM1、PM2を選択的に形成することができる。
しかも本実施形態に係る車両用前照灯10は、一方の灯具ユニット20Aにおける第2シェード38が、その側端縁38bにより路肩側を向いた鉛直カットオフラインCL4Aを形成するように構成されているとともに、他方の灯具ユニット20Bにおける第2シェード38が、その側端縁38bにより対向車線側を向いた鉛直カットオフラインCL4Bを形成するように構成されているので、鉛直カットオフラインCL4A、CL4Bの向きが異なる1対の中間的な配光パターンPM1、PM2を形成することができる。したがって、これら1対の中間的な配光パターンPM1、PM2における鉛直カットオフラインCL4A、CL4Bの位置を適宜設定することにより、対向車2あるいは先行車4の左右両側に鉛直カットオフラインCL4A、CL4Bを位置させることができる。そしてこれにより、対向車2あるいは先行車4のドライバにグレアを与えてしまうことなく、車両前方領域の視認性を十分に確保することができる。
なお、上記実施形態においては、車両用前照灯10が1対の灯具ユニット20A、20Bを備えているものとして説明したが、これらのうちの一方のみを備えた構成とすることも可能である。その際、一般に車両用前照灯10は車両前端部の左右両側に1対配置されるので、そのうちの一方に灯具ユニット20Aを設けるとともに他方に灯具ユニット20Bを設けるようにすれば、車両全体として上記実施形態と略同様の作用効果を得ることが可能である。
次に、上記実施形態の変形例について説明する。
まず、上記実施形態の第1変形例について説明する。
図6は、本変形例に係る車両用前照灯110を示す、図1と同様の図である。
同図に示すように、本変形例に係る車両用前照灯110の基本的な構成は、上記実施形態の車両用前照灯10と同様であるが、その1対の灯具ユニット120A、120Bにおける第2シェード138の構成が、上記実施形態の1対の灯具ユニット20A、20Bにおける第2シェード38の場合と異なっている。
すなわち、本変形例においては、各灯具ユニット120A、120Bにおける第2シェード138の上端縁138aが、遮光位置にあるときの第1シェード28の上端縁28a1、28a2における上段部28a1と略同じ高さ位置(すなわち光軸Axと略同じ高さ位置)において水平方向に延びるように形成されている。
図7は、本変形例の作用を示す、図4と略同様の図である。
同図(a)に示すロービーム用配光パターンPLは、図4(a)の場合と全く略同様である。
同図(d)に示す中間的な配光パターンPM2および同図(e)、(f)に示す中間的な配光パターンPMA、PMBは、図4(d)、(e)、(f)の場合と略同様であるが、上向きのカットオフラインCL5A、CL5Bの位置が、H−H線と略同じ高さ位置ではなく、下段側の水平カットオフラインCL1と略同じ高さ位置に設定されている。これは、各灯具ユニット120A、120Bにおける第2シェード138の上端縁138aの位置が、遮光位置にあるときの第1シェード28の上端縁28a1、28a2における上段部28a1と略同じ高さ位置に設定されていることによるものである。
同図(b)に示す配光パターンPRAは、一方の灯具ユニット120Aからの照射光により同図(e)に示す中間的な配光パターンPMAを形成している状態から、この灯具ユニット120Aの第2シェード138を、ハイビーム用配光パターンPHを形成する際の移動方向とは反対方向(すなわち路肩側)に、鉛直カットオフラインCL4Aが形成されなくなる位置まで移動させたときに形成される配光パターンである。なお、このときの第2シェード138の移動により、その反転投影像IAは、破線で示すように同図(e)に示す位置からさらに対向車線側へ移動することとなる。
一方、同図(c)に示す配光パターンPRBは、他方の灯具ユニット120Bからの照射光により同図(f)に示す中間的な配光パターンPMBを形成している状態から、この灯具ユニット120Bの第2シェード38を、ハイビーム用配光パターンPHを形成する際の移動方向とは反対方向(すなわち対向車線側)に、鉛直カットオフラインCL4Bが形成されなくなる位置まで移動させたときに形成される配光パターンである。なお、このときの第2シェード138の移動により、その反転投影像IBは、破線で示すように同図(f)に示す位置からさらに路肩側へ移動することとなる。
同図(b)に示す配光パターンPRAは、上向きのカットオフラインCL5Aのみを有する配光パターンとなっており、同図(c)に示す配光パターンPRBは、上向きのカットオフラインCL5Bのみを有する配光パターンとなっている。
その際、これら各配光パターンPRA、PRBにおける上向きのカットオフラインCL5A、CL5Bは、ロービーム用配光パターンPLにおける下段側の水平カットオフラインCL1と略同じ高さに形成されることとなるので、車両走行路の通行区分が、同図(b)に示すように、左側通行から右側通行に変化したような場合(例えばドーバー海峡を通過した場合等)においても、対向車のドライバにグレアを与えてしまわないようにすることができる。
次に、上記実施形態の第2変形例について説明する。
図8は、本変形例に係る車両用前照灯210を示す、図1と同様の図である。
同図に示すように、本変形例に係る車両用前照灯210の基本的な構成は、上記実施形態の車両用前照灯10と同様であるが、その1対の灯具ユニット220A、220Bにおける第2シェード238の構成が、上記実施形態の1対の灯具ユニット20A、20Bにおける第2シェード38の場合と異なっている。
すなわち、本変形例においては、各灯具ユニット220A、220Bにおける第2シェード238の上端縁238a1、238a2が、遮光位置にあるときの第1シェード28の上端縁28a1、28a2の形状に対して略左右対称の形状で形成された構成となっている。
図9は、本変形例の作用を示す、図4と略同様の図である。
同図(a)に示すロービーム用配光パターンPLは、図4(a)の場合と全く略同様である。
同図(d)に示す中間的な配光パターンPM2および同図(e)、(f)に示す中間的な配光パターンPMA、PMBは、図4(d)、(e)、(f)の場合と略同様であるが、その一方の中間的な配光パターンPMBにおける上向きのカットオフラインCL5Bの位置が、H−H線と略同じ高さ位置ではなく、下段側の水平カットオフラインCL1と略同じ高さ位置に設定されている。これは、各灯具ユニット220A、220Bにおける第2シェード238の上端縁238a1、238a2が、遮光位置にあるときの第1シェード28の上端縁28a1、28a2の形状に対して略左右対称の形状となっていることによるものである。また、同図(e)に示す中間的な配光パターンPMAにおける上向きのカットオフラインCL3Aの端部が一段下がっていることも、同図(f)に示す中間的な配光パターンPMBにおける上向きのカットオフラインCL5Bの端部が一段上がっているのも、同様の理由によるものである。
同図(b)に示す配光パターンPRAは、一方の灯具ユニット220Aからの照射光により同図(e)に示す中間的な配光パターンPMAを形成している状態から、この灯具ユニット220Aの第2シェード238を、ハイビーム用配光パターンPHを形成する際の移動方向とは反対方向(すなわち路肩側)に、鉛直カットオフラインCL4Aが形成されなくなる位置まで移動させたときに形成される配光パターンである。なお、このときの第2シェード238の移動により、その反転投影像IAは、破線で示すように同図(e)に示す位置からさらに対向車線側へ移動することとなる。
一方、同図(c)に示す配光パターンPRBは、他方の灯具ユニット220Bからの照射光により同図(f)に示す中間的な配光パターンPMBを形成している状態から、この灯具ユニット220Bの第2シェード238を、ハイビーム用配光パターンPHを形成する際の移動方向とは反対方向(すなわち対向車線側)に、鉛直カットオフラインCL4Bが形成されなくなる位置まで移動させたときに形成される配光パターンである。なお、このときの第2シェード238の移動により、その反転投影像IBは、破線で示すように同図(f)に示す位置からさらに路肩側へ移動することとなる。
同図(b)に示す配光パターンPRAは、ロービーム用配光パターンPLにおける左右段違いの水平カットオフラインCL1、CL2に対して、略左右対称の形状を有する左右段違いの水平カットオフラインCL5A、CL3Aを有する配光パターンとなっている。一方、同図(c)に示す配光パターンPRBは、ロービーム用配光パターンPLにおける左右段違いの水平カットオフラインCL1、CL2に対して、略左右対称の形状を有する左右段違いの水平カットオフラインCL5B、CL3Bを有する配光パターンとなっている。
したがって、これら配光パターンPRA、PRBを形成することにより、車両走行路の通行区分が、左側通行から右側通行に変化したような場合においても、その通行区分に対応したロービーム用配光パターンと略同一形状の配光パターンPRA、PRBで光照射を行うことができる。そしてこれにより、対向車2のドライバにグレアを与えてしまわないようにした上で、車両前方領域の視認性を確保することができる。
上記実施形態および各変形例においては、光源が発光素子24の発光チップ24aである場合について説明したが、光源として放電バルブの発光部やハロゲンバルブのフィラメント等を採用した場合においても同様の作用効果を得ることが可能である。
なお、上記実施形態および各変形例において諸元として示した数値は一例にすぎず、これらを適宜異なる値に設定してもよいことはもちろんである。
2 対向車
4 先行車
10、110、210 車両用前照灯
12 ランプボディ
20A、120A、220A 一方の灯具ユニット
20B、120B、220B 他方の灯具ユニット
22 投影レンズ
24 発光素子
24a 発光チップ
24b 基板
26 リフレクタ
26a 反射面
28 第1シェード
28a1 上端縁(の上段部)
28a2 上端縁(の下段部)
30 第1アクチュエータ
32 ホルダ
32a 張出し部
38、138、238 第2シェード
38a、138a、238a1、238a2 上端縁
38b 側端縁
40 第2アクチュエータ
Ax 光軸
CL1 下段側の水平カットオフライン
CL2 上段側の水平カットオフライン
CL2a 斜めカットオフライン
CL3A、CL3B、CL5A、CL5B 上向きのカットオフライン
CL4A、CL4B 鉛直カットオフライン
E エルボ点
F 後側焦点
IA、IB 反転投影像
PH ハイビーム用配光パターン
PL ロービーム用配光パターン
PM1、PM2、PMA、PMB 中間的な配光パターン
PRA、PRB 配光パターン

Claims (4)

  1. ハイビーム用配光パターンとロービーム用配光パターンとを選択的に形成するように構成された灯具ユニットを備えてなる車両用前照灯において、
    上記灯具ユニットが、車両前後方向に延びる光軸上に配置された投影レンズと、この投影レンズの後側焦点よりも後方側に配置された光源と、この光源からの光を上記投影レンズへ向けて反射させるリフレクタと、上記投影レンズの後側焦点面近傍において上記リフレクタからの反射光の一部を遮蔽するためのシェードとを備えてなり、
    上記シェードとして、上記車両用前照灯からの照射光により形成される配光パターンに左右段違いの水平カットオフラインを形成するための左右段違いの上端縁を有する第1シェードと、上記配光パターンに対して鉛直カットオフラインを形成するための側端縁とこの鉛直カットオフラインの下端位置から略水平方向に延びる上向きのカットオフラインを形成するための上端縁とを有する第2シェードとを備えており、
    上記灯具ユニットに、上記第1シェードを、該第1シェードの上端縁が上記投影レンズの後側焦点近傍を通るように配置される遮光位置と、該第1シェードによる上記リフレクタからの反射光の遮蔽を解除する遮光解除位置との間で移動させる第1アクチュエータと、上記第2シェードを左右方向に移動させる第2アクチュエータとが設けられている、ことを特徴とする車両用前照灯。
  2. 上記第2シェードの上端縁が、上記遮光位置にあるときの上記第1シェードの上端縁における下段部と略同じ高さ位置において水平方向に延びるように形成されている、ことを特徴とする請求項1記載の車両用前照灯。
  3. 上記第2シェードの上端縁が、上記遮光位置にあるときの上記第1シェードの上端縁の形状に対して略左右対称の形状で形成されている、ことを特徴とする請求項1記載の車両用前照灯。
  4. 上記灯具ユニットとして、1対の灯具ユニットを備えており、
    一方の上記灯具ユニットにおける上記第2シェードが、該第2シェードの側端縁により上記鉛直カットオフラインを路肩側を向いた鉛直カットオフラインとして形成するように構成されており、
    他方の上記灯具ユニットにおける上記第2シェードが、該第2シェードの側端縁により上記鉛直カットオフラインを対向車線側を向いた鉛直カットオフラインとして形成するように構成されている、ことを特徴とする請求項1〜3いずれか記載の車両用前照灯。
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