JP2011089311A - ケーブル張力付与装置およびケーブル張力付与装置を備えたウインドレギュレータ - Google Patents

ケーブル張力付与装置およびケーブル張力付与装置を備えたウインドレギュレータ Download PDF

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Abstract

【課題】車両用ドアに組み付けた後にケーブルに張力を与えることができるケーブル張力付与装置、及び車両用ドアへの組み付けが容易である該ケーブル張力付与装置を備えたウインドレギュレータを提供する。
【解決手段】キャリアプレートは、ガラスホルダー2を連結するホルダー連結部33と、ケーブルエンド連結部と、ケーブルエンド収容部32と、押動部24をガイドする支持側ガイド部34とを備えた支持部材26と、ケーブルエンド収容部32へ挿入される挿入部50と、支持側ガイド部材との間に押動部24の先端の幅よりも大きい隙間51を開けて配置され、押動部24をガイドするカバー側ガイド部46を備え、支持部材26に対してケーブルエンド収容部32の軸方向へ移動可能に組みつけられたカバー部材27とから成り、他方のケーブルエンド28と挿入部50の間には付勢部材54を設ける。
【選択図】図5

Description

本発明は、ケーブル張力付与装置およびケーブル張力付与装置を備えたウインドレギュレータに関する。
ウインドレギュレータとは、車両用ドアに設けられる窓ガラスを上下させるためのものであり、ケーブル式のものが知られている。ケーブル式のウインドレギュレータ(以下、単に「ウインドレギュレータ」と記す。)は、一般に、閉ループを構成するケーブルと、ケーブルのケーブルエンドが連結されるとともに、前記窓ガラスを支持するガラスホルダーが連結されるキャリアプレートと、前記ケーブルを巻き取り、また送り出すドラム部材を駆動することにより、キャリアプレートと共に窓ガラスを上下に移動させる駆動部とを備える。
このようなウインドレギュレータにおいては、ドラム部材にケーブルが巻き取られ、また送り出されると共に、窓ガラスが上下に移動できるよう、常に張力がケーブルに付与されている状態としておく必要がある。特許文献1に開示するウインドレギュレータのケーブル張力付与装置を備えたキャリアプレートにおいては、下方から挿入されるケーブルのケーブルエンドが連結されるケーブルエンド収容部を備えており、ケーブルエンド収容部において、前記下方から挿入されるケーブルのケーブルエンドを付勢することにより、該ケーブルに張力を付与している。
特開2009−13670号公報
しかしながら、特許文献1に開示するウインドレギュレータにおいては、車両用ドアに組み付ける際に、閉ループを構成するようにケーブルを配置する必要があるが、この時に該ケーブルに張力を付与しながら配置しなくてはならないため、ウインドレギュレータを車両用ドアに組み付ける作業、より具体的には、閉ループを構成するようにケーブルを配置する作業は、困難なものとなってしまうという問題があった。
本発明は、以上のような問題点に鑑みてなされたものであり、ウインドレギュレータを車両用ドアに組み付けた後にケーブルに張力を与えることができるケーブル張力付与装置、及び車両用ドアへの組み付けが容易である該ケーブル張力付与装置を備えたウインドレギュレータを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明のケーブル張力付与装置は、回転駆動されるドラム部材を有する駆動部と、窓ガラスに固定されたガラスホルダーを連結するキャリアプレートと、前記キャリアプレートに連結された2本のケーブルとを備えた前記ケーブルを前記ドラム部材に巻き取り、または、送り出すことによって窓ガラスを移動させるウインドレギュレータのケーブル張力付与装置であって、前記ガラスホルダーは、ガラス固定部と、前記ガラス固定部から下方に延びるホルダー部と、前記ホルダー部に設けられた押動部を備え、前記キャリアプレートは、一方のケーブルのケーブルエンドを連結するケーブルエンド連結部と、他方のケーブルのケーブルエンドを移動可能に収容するケーブルエンド収容部と、前記ガラスホルダーを連結するホルダー連結部と、前記押動部をガイドする支持側ガイド部とを備えた支持部材と、前記ケーブルエンド収容部へ挿入される挿入部と、前記支持側ガイド部材との間に前記押動部の先端の幅よりも大きい隙間を開けて配置され、前記押動部をガイドするカバー側ガイド部を備え、前記支持部材に対して前記ケーブルエンド収容部の軸方向へ移動可能に組みつけられたカバー部材とから成り、前記他方のケーブルエンドと前記挿入部の間には付勢部材が設けられ、前記押動部が前記カバー側ガイド部を押すことによって前記カバー部材が前記支持部材に対して前記ケーブルエンド収容部の軸方向へ移動し、前記挿入部が前記付勢部材を圧縮することを特徴とする。
(1)本発明のケーブル張力付与装置は、取付時において、ガラスホルダーに嵌め込んだガラスの自重によって、ガラスホルダーに備えられる押動部に下方への力が作用して、カバー部材に備えられるカバー側ガイド部をケーブルエンド収容部の軸方向へ押す。これにより、カバー部材に備えられ、支持部材のケーブルエンド収容部の支持側ガイド部側に挿入される挿入部は、該挿入部と、ケーブルエンド収容部に収容されている他方のケーブルのケーブルエンドとの間に設けられる付勢部材を圧縮する。付勢部材が圧縮されることにより、他方のケーブルのケーブルエンドは、ケーブルエンド収容部の軸方向、かつ、前記挿入部から遠ざかる方向に付勢される。これにより、該他方のケーブルには、張力が付与される。以上に基づき、本ケーブル張力付与装置は、閉ループを構成するように前記一方のケーブル、および前記他方のケーブル配置した後に、前記窓ガラスおよび前記ガラスホルダーを組み付けるときに付勢部材を圧縮することにより、該他方のケーブルに張力を付与できるので、ウインドレギュレータの車両用ドアへの組み付けを容易に行うことができる。
(2)本発明のケーブル張力付与装置は、支持部材に備えられるホルダー連結部が弾性体により構成されているため、キャリアプレートにガラスホルダーを連結する際、それを撓ませつつ、ガラスホルダーを移動させ、該ガラスホルダーを所定の位置まで移動させた際に、ホルダー連結部に設けられた突起が、ホルダー部に設けられた連結穴に係合する。これにより、ガラスホルダーは、支持部材(キャリアプレート)に確実に連結することができる。
(3)本発明のケーブル張力付与装置は、ガラスホルダーに備えられる押動部が、ホルダー部から下方に伸びる腕部材として構成される。そのため、ガラスホルダーを上から下に移動することにより、キャリアプレートに連結させる際に、該連結と同時に腕部材である押動部は、カバー部材のカバー側ガイド部を押すことになる。従って、ガラスホルダーと、キャリアプレートとの連結と同時に、ケーブルに張力を与えることができるので、該連結作業の作業性は向上する。
(4)本発明のケーブル張力付与装置は、支持部材が備える突起(ホルダー連結部)とカバー部材が備えるカバー部が対向するので、それらの間で、ガラスホルダーが備えるホルダー部の両面を、ガイド、かつ、支持することができる。
(5)本発明のケーブル張力付与装置は、支持部材が備える支持側ガイド部および/またはカバー部材が備えるカバー側ガイド部が、上方に向かうに従って外側へ広がるように広がる傾斜状に設けられている。そのため、支持側ガイド部及びカバー側ガイド部は、ガラスホルダーが備える押動部をスムーズにガイドすることができ、当該作業の作業性は向上する。
(6)本発明のウインドレギュレータは、上記本発明のケーブル張力付与装置と同様の効果を有する。
本発明のケーブル張力付与装置、および、ウインドレギュレータが適用されたドアの説明図。 (a)ガラスホルダーの斜視図、(b)ガラスホルダーの側面図、(c)ガラスホルダーの正面図。 (a)支持部材の斜視図、(b)支持部材の側面図、(c)支持部材の正面図。 (a)カバー部材の斜視図、(b)および(d)カバー部材の側面図、(c)カバー部材の正面図。 ケーブル張力付与装置の要部の組み立てを説明する説明図で、(a)は側面図、(b)は正面図。 ケーブル張力付与装置の要部の組み立てを説明する説明図で、(a)は側面図、(b)は正面図。 ケーブル張力付与装置の要部を示す説明図で、(a)は側面図、(b)は正面図。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態の説明をする。図1に示すように本発明のケーブル張力付与装置1は、ガラスホルダー2、3、キャリアプレート4、5、ケーブル6、7、8、方向転換部材15、16、17、18、ドラム部材9、駆動部10、窓ガラス11等から構成されるウインドレギュレータ12のキャリアプレート4、5に設けられる。
前記ウインドレギュレータ12は、車両用ドア19に適用されており、窓ガラス11を上下に移動させる機能を担う。図1に示す車両用ドア19においては、窓ガラス11がサッシュ13にガイドされて上下に移動するように構成しているが、これに限定されるものではなく、サッシュ13を設けないタイプの車両用ドア19に対しても、ウインドレギュレータ12を適用することができる。この場合において、キャリアプレート4、5をガイドする図外のガイドレールを備えることが好ましい。
前記ガラスホルダー2とキャリアプレート4は、車両用ドア19のドアパネル14の車両前方側(図1の左側)に、ガラスホルダー3とキャリアプレート5は、同ドアパネル14の車両後方側(図1の右側)に、夫々設けられる。ガラスホルダー3はガラスホルダー2と、キャリアプレート5はキャリアプレート4と、左右対称に取り付けられる点を除き同じ構成と機能を有するものである。ガラスホルダー2は、窓ガラス11に固定されると共に、キャリアプレート4にも連結され、ガラスホルダー3も同様に、窓ガラス11に固定されると共に、キャリアプレート5にも連結されている。
前記キャリアプレート4には、その上方からケーブル6の一端が、その下方からケーブル7の一端が夫々連結されている。また、キャリアプレート5には、その上方からケーブル8の一端が、その下方からケーブル6の他端が夫々連結されている。さらに、ドラム部材9には、ケーブル7、8の他端が、巻き取り、送り出し自在に連結されている。
前記ケーブル6、7、8は、上記のように連結されるに際しては、プーリ、溝等により構成されるドアパネル14の略対角上にある4つの方向転換部材15、16、17、18により方向転換される。具体的には、一端がキャリアプレート4の上方に連結されているケーブル6は、キャリアプレート4の上方、かつ、ドアパネル14の上端付近に配置される方向転換部材15、および、キャリアプレート5の下方、かつ、ドアパネル14の下端付近に配置される方向転換部材18に掛け回されて方向転換され、その他端がキャリアプレート5の下方に連結される。また、一端がキャリアプレート4の下方に連結されているケーブル7は、キャリアプレート4の下方、かつ、ドアパネル14の下端付近に配置される方向転換部材16に掛け回されて方向転換してその他端側がドラム部材9に連結される。一端がキャリアプレート5の上方に連結されているケーブル8は、キャリアプレート5の上方、かつ、ドアパネル14の上端付近に配置される方向転換部材17に掛け回されて方向転換され、その他端がドラム部材9に連結される。
前記ドラム部材9は、ドアパネル14に取付けられている駆動部10によって正逆回転駆動して、前述のように、ケーブル7、8の他端を巻き取り、または、送り出すものであり、これにより、キャリアプレート4、5を同時に上下に移動させ、ひいてはガラスホルダー2、3と共に窓ガラス11をサッシュ13に沿って上下に移動させることができる。
前記ガラスホルダー2は、図2に示すように、窓ガラス11が固定されるU字状の溝20を有するガラス固定部21と、前記ガラス固定部21の下方の一側からその長手方向に沿って下方へ伸びる平板状のホルダー部22を備える。このホルダー部22の中央部には、貫通穴である連結穴23が設けられている。また、ガラスホルダー2は、前記ホルダー部22の下方一端寄りでガラス固定部21の下方位置から下方に伸びる腕部材である押動部24を備える。該押動部24の先端には、前記ホルダー部22の平面方向に対して直角方向に突出して係合爪25が設けられている。
次に、前記キャリアプレート4は、図3に示す支持部材26と、図4に示すカバー部材27とを、図5〜図7の(a)に示すように、向かい合わせて嵌め込むことにより構成される。
前記支持部材26は、上方からのケーブル6の一端であるケーブルエンド28(図5参照)を連結する中空状のケーブルエンド連結部29を内部に有するベース部30と、下方からのケーブル7の一端であるケーブルエンド31(図5参照)を収容するケーブルエンド収容部32と、前記ガラスホルダー2と連結するホルダー連結部33と、前記押動部24の係合爪25をガイドする支持側ガイド部34とを備える。
前記ケーブルガイド連結部29は、ケーブル6のケーブルエンド28を収容して連結するための中空部であり、上方のベース部30には、ケーブル6の一端側を挿通するためのスリット35が設けられている。これにより、ケーブルエンド28が抜け出さないようになっている。
ケーブルエンド収容部32は、ベース部30の水平方向側に該ベース部30と連結板36を介して所定間隔を空けて一体的に連結して設けられている。このケーブルエンド収容部32は、横を向いたU字長溝37を有しており、図5にも示すように、このU字長溝37内には、ケーブル7のケーブルエンド31を移動可能に収容する。また、前記ケーブルエンド収容部32には、カバー部材27を取付けるために、横を向いたU字長溝37の開口方向と反対側の外部表面38の上下の角の長手方向に係止用溝39、40が設けられている。また、ケーブル7をキャリアプレート4の下方からU字長溝37内に導くために、ベース部30内に湾曲したスリット状のケーブル案内部41が設けられている。
前記ホルダー連結部33は、ケーブルエンド収容部32のベース部30寄りの上面から突出して一体に形成されており、弾性を有する平面プレート状の弾性体42と、該弾性体42に設けられた、前記U字長溝37の開口方向と同方向に突出した突起43より構成される。この突起43は、組立時において上方から降下してくる前記ガラスホルダー2のホルダー部22の連結穴23と係合する部分であるので、その横幅は連結穴23の横幅より幾分小さく形成されている。
前記支持側ガイド部34は、ガラスホルダー2をキャリアプレート4に連結する際に、押動部24の下方への移動をガイドし、所定の位置へと導くためのものであり、ベース部30の上面に設けられる突出片44のケーブルエンド収容部32側に向いた面である。該支持側ガイド部34は、上方に向かうに従って、外側に広がるように、すなわち前記ケーブルエンド収容部32から遠ざかるように傾斜状に設けることが好ましい。このように、支持側ガイド部34を構成することにより、上方から押し込まれてくる押動部24は、支持側ガイド部34にガイドされつつ前記ホルダー連結部33方向で、かつ、下方方向へスムーズに移動するようにガイドされる。また、支持側ガイド部34のU字長溝37の開口方向と反対側上部に、ガラスホルダー2の後側が、キャリアプレート4から脱離することを避けるための後側脱離防止部45が設けられている。
前記カバー部材27は、図4に示すように、一側面が上方に向かうに従って外側に広がるように傾斜状に形成されたカバー側ガイド部46を有する平板状のカバー部47と、前記カバー側ガイド部46を押しつつガイドされる押動部24の一方の側面をガイドし離脱を防止する前側脱離防止部48と、カバー部47から上下方向にケーブルエンド収容部32の高さ分の間隔を開けて突出した係止腕部49と、前記カバー部47のカバー側ガイド部46の下方に隣接して係止腕部49と同方向に突出し、ケーブル7を挿通するスリット55が設けられた挿入部50から構成される。
前記カバー側ガイド部46は、支持部材26とカバー部材27とを組み立てて、キャリアプレート4を構成した際に、対向する前記支持側ガイド部34との隙間51(図5参照)にガラスホルダー2の押動部24の係合爪25が挿入できるようにガイドするものである。これによって、係合爪25が、前記隙間51の中心から、若干ずれた位置から挿入を開始しようとした場合でも、押動部24は確実に前記隙間51内に導かれる。
前側脱離防止部48は、カバー側ガイド部46に沿って設けられ、キャリアプレート4を構成した際の支持側ガイド部34に設けた前記後側脱離防止部45と対をなしており、これら後側脱離防止部45と前側脱離防止部48との間に押動部24の両側がガイドされ、かつ、支持される。
前記カバー部47は、平板状であり、キャリアプレート4を構成した際に、ホルダー連結部33の突起43に対向し、かつ、U字長溝37の開口部52を塞ぐことが可能な位置に設けられる。このカバー部47は、キャリアプレート4を構成した際に、ホルダー連結部33との間で、ホルダー部22の両面をガイド、かつ、支持する。また、カバー部47から突出した前記係止腕部49の先端には、上記ケーブルエンド収容部32に設けられる係止用溝39、及び40に係合する係止爪53が設けられている。この係止爪53が、係止用溝39、及び40に係合することにより、支持部材26とカバー部材27とは一体化され、キャリアプレート4が構成される。
ここで、係止爪53が係合する係止用溝39、40は、ケーブルエンド収容部32の軸方向に平行に設けられた溝となっている。従って、係止爪53が、係止用溝39、及び40に係止した状態のまま、カバー部材27は、支持部材26に対してケーブルエンド収容部32の軸方向にスライド移動可能に、該支持部材26に取り付けられる。
次に、キャリアプレート4を構成する支持部材26とカバー部材27との組み立てについて説明する。該組み立ては、まずケーブル6、7夫々のケーブルエンド28、31を支持部材26内に配置する。まずケーブルエンド28は、ケーブルガイド連結部29内に配置し、この際、スリット35には、ケーブル6の一端側が挿通されて円柱状等からなるケーブルエンド28が抜け出なくなった状態で上方へとケーブル6が導き出る。
ケーブルエンド31は、ケーブルエンド収容部32移動自在に収容される。ケーブルエンド31は、ケーブル7の一端において、ケーブル7より太く構成された円柱部31aと、前記円柱部のケーブル7と反対側の端部に設けられた鍔部31bを備えている。そして、このとき、円柱部31aには、円柱部31aよりも内径が大きく、鍔部31bよりも外径の小さい圧縮バネ等の付勢部材54を外嵌しておく。また、ケーブルエンド31側のケーブル7は、ケーブル案内部41を通って、その一端側が下方へと導き出されている状態となる(図5(b)参照。)。
上記の準備を終えてから、支持部材26とカバー部材27とを組み立てる。これは、支持部材26の横を向いたU字長溝37の開口部52と、カバー部材27の係止腕部49とが対向する状態で両者を接近させる。そして、係止腕部49の係止爪53が、ケーブルエンド収容部32の係止用溝39、40に係止し、挿入部50がU字長溝37内に入って付勢部材54をケーブルエンド31の鍔部31bとの間で挟み、ケーブル7は挿入部50のスリット55、及びベース部30のケーブル案内部41を通って前記のように下方に導き出される。これにより、両者は、互いにスライド移動可能な状態で一体化され、組み立てが完了し、キャリアプレート4を得ることができる。
次に、上記支持部材26とカバー部材27とを組み立てることにより得たキャリアプレート4に対し、ガラスホルダー2を連結する方法について説明する。
該連結にあたり、まず、図5に示すように、ガラスホルダー2のホルダー部22から下に伸びている腕部材である押動部24を、キャリアプレート4の上方の支持側ガイド部34とカバー側ガイド部46とがなす隙間51に挿入する。この隙間51は、押動部24の先端の幅より広く、また、支持側ガイド部34とカバー側ガイド部46とは、上方に向かうように従って外側に傾斜状に、すなわち隙間51が広がるように設けられている。このことから、押動部24は、隙間51にスムーズに挿入できる。
さらに、隙間51の上方(図6(b)の矢印B方向)から押動部24の下方への挿入を進めると、ガラスホルダー2のホルダー部22は、ホルダー連結部33に接触する。この際、ホルダー連結部33は、弾性体42により構成されているため、突起43によってU字長溝37の開口方向と逆方向(図6(a)の矢印A方向)に撓む。ホルダー連結部33が撓んだ状態で、更に押動部24を支持側ガイド部34とカバー側ガイド部46とがなす隙間51に所定の位置まで挿入すると、ホルダー連結部33の突起43が、ホルダー部22の連結穴23に係合することにより、ガラスホルダー2とキャリアプレート4との連結が行われる(図7参照)。
また、上記押動部24の挿入により、押動部24自身は、カバー部材27のカバー側ガイド部46と共に、カバー部47を支持部材26のケーブルエンド収容部32の軸方向(図6(b)に示す矢印C方向)に押し出す。カバー側ガイド部46を有するカバー部材27は、ケーブルエンド収容部32とスライド自在に連結されているので、ケーブルエンド収容部32の支持側ガイド部34側に挿入されている挿入部50は、付勢部材54を圧縮し、それにともないケーブルエンド31は、ケーブルエンド収容部32の軸方向かつ挿入部50から遠ざかる方向(図6(b)に示す矢印C方向)に付勢される。これにより、ケーブル7には張力が付与される。
ここで、上記ケーブル7が付勢されるに際し、ケーブルエンド収容部32(U字長溝37)は、水平方向に長く構成されているため、付勢部材54によりケーブルエンド31が弾性力を持った状態で、ケーブルエンド収容部32の軸方向かつ挿入部50から遠ざかる方向(図6(b)に示す矢印C方向)に十分な距離を移動することができる。これにより、ケーブル7には強い張力(弾性力)を付与することができる。あわせて、ケーブルエンド収容部32(U字長溝37)は上記のように水平方向に構成しているため、キャリアプレート4は、コンパクトにすることができる。
また、押動部24を支持側ガイド部34とカバー側ガイド部46とがなす隙間51に所定の位置まで挿入すると、図7に示すように、先端の係合爪25は、ケーブルエンド収容部32の底部に係合して固定される。
ここで、図1に戻り、ウインドレギュレータ12(ケーブル張力付与装置1)のドアパネル14への組みつけについて説明する。ケーブル6、7、8は、上記のように予めドアパネル14に固定されている方向転換部材15、16、17、18及びドラム部材9に巻回して配置される。この上記ケーブル6、7、8の配置作業は、窓ガラス11の組み付け作業の前に行われる。従って、キャリアプレート4に連結されているケーブル7の一端、及びキャリアプレート5に連結されているケーブル6の他端には、この時点で張力は付与されていない。また、キャリアプレート4に連結されているケーブル6の一端、及びキャリアプレート5に連結されているケーブル8の一端にも、張力は付与されていない。従って、上記ケーブル6、7、8の配置に係る作業は、容易に行うことができる。
上記作業の後に行われる窓ガラス11の組み付け作業は、ガラスホルダー2、3が固定された窓ガラスを、図外の固定装置、又は作業者が固定しているキャリアプレート4、5の上方から、下方に下げることにより行なう。この下方への下げは、窓ガラス11の自重によって行われるが、荷重が不足する場合には、人手で荷重を加えるようにしてもよい。この作業により、ガラスホルダー2とキャリアプレート4、および、ガラスホルダー3とキャリアプレート5の連結が前記のようにして行われる。これらの連結と同時に、窓ガラス11の組み付けと、ケーブル6、7、8への張力の付与が行われるので、上記ケーブル6、7、8の配置に係る作業が容易であることも相俟って、ウインドレギュレータ12は、車両用ドア19(ドアパネル14)への組み付けに係る作業性を向上し、従前の問題を解決することができる。
また、ウインドレギュレータ12は、上記説明したケーブルエンド収容部32(U字長溝37)の構成により、ケーブル7等に十分な張力を与えることができる。これにより、ウインドレギュレータ12は、ドラム部材9にケーブル7、8を巻き取り、また送り出すことにより、窓ガラス11を上下に確実に移動させることができる。
なお、本実施の形態で示したケーブル張力付与装置1、ウインドレギュレータ12は、本発明に係るケーブル張力付与装置1、およびケーブル張力付与装置1を備えたウインドレギュレータ12の一態様にすぎず、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の変形実施が可能である。
例えば、上記実施の形態のケーブル張力付与装置、および、ウインドレギュレータは、キャリアプレートが車両用ドアの両側に設けられるタイプであったが、車両用ドアの一方にのみ設けられるタイプとしても実現することができる。
本発明に係るケーブル張力付与装置、および、ケーブル張力付与装置を備えたウインドレギュレータは、車両用ドアに適用することができる。
1 ケーブル張力付与装置
2、3 ガラスホルダー
4、5 キャリアプレート
6、7、8 ケーブル
9 ドラム部材
10 駆動部
11 窓ガラス
12 ウインドレギュレータ
13 サッシュ
14 ドアパネル
15、16、17、18 方向転換部材
19 車両用ドア
20 U字状の溝
21 ガラス固定部
22 ホルダー部
23 連結穴
24 押動部
25 係合爪
26 支持部材
27 カバー部材
28 ケーブルエンド
29 ケーブルガイド連結部
30 ベース部
31 ケーブルエンド
31a 円柱部
31b 鍔部
32 ケーブルエンド収容部
33 ホルダー連結部
34 支持側ガイド部
35、55 スリット
36 連結板
37 U字長溝
38 外部表面
39、40 係止用溝
41 ケーブル案内部
42 弾性体
43 突起
44 突出片
45 後側脱離防止部
46 カバー側ガイド部
47 カバー部
48 前側脱離防止部
49 係止腕部
50 挿入部
51 隙間
52 開口部
53 係止爪
54 付勢部材

Claims (6)

  1. 回転駆動されるドラム部材を有する駆動部と、
    窓ガラスに固定されたガラスホルダーを連結するキャリアプレートと、
    前記キャリアプレートに連結された2本のケーブルとを備えた前記ケーブルを前記ドラム部材に巻き取り、または、送り出すことによって窓ガラスを移動させるウインドレギュレータのケーブル張力付与装置であって、
    前記ガラスホルダーは、ガラス固定部と、前記ガラス固定部から下方に延びるホルダー部と、前記ホルダー部に設けられた押動部を備え、
    前記キャリアプレートは、一方のケーブルのケーブルエンドを連結するケーブルエンド連結部と、他方のケーブルのケーブルエンドを移動可能に収容するケーブルエンド収容部と、前記ガラスホルダーを連結するホルダー連結部と、前記押動部をガイドする支持側ガイド部とを備えた支持部材と、
    前記ケーブルエンド収容部へ挿入される挿入部と、前記支持側ガイド部材との間に前記押動部の先端の幅よりも大きい隙間を開けて配置され、前記押動部をガイドするカバー側ガイド部を備え、前記支持部材に対して前記ケーブルエンド収容部の軸方向へ移動可能に組みつけられたカバー部材とから成り、
    前記他方のケーブルエンドと前記挿入部の間には付勢部材が設けられ、
    前記押動部が前記カバー側ガイド部を押すことによって前記カバー部材が前記支持部材に対して前記ケーブルエンド収容部の軸方向へ移動し、前記挿入部が前記付勢部材を圧縮することを特徴とするケーブル張力付与装置。
  2. 前記ホルダー連結部が、弾性体と、弾性体に設けられた突起とを備えており、前記ホルダー部には前記突起が係合する連結穴が設けられていることを特徴とする請求項1記載のケーブル張力付与装置。
  3. 前記押動部が、前記ホルダー部から下方に伸びる腕部材であることを特徴とする請求項1または2に記載のケーブル張力付与装置。
  4. 前記カバー部材に、前記突起に向かい合うように配置されたカバー部を備えることを特徴とする請求項2記載のケーブル張力付与装置。
  5. 前記支持側ガイド部および/またはカバー側ガイド部が、上方に向かうに従って外側へ広がる傾斜状に設けられていることを特徴とする請求項1、2、3または4のいずれかに記載のケーブル張力付与装置。
  6. 請求項1、2、3、4、5または6のいずれかに記載のケーブル張力付与装置を備えたウインドレギュレータ。
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