JP2012092574A - ウインドレギュレータ - Google Patents

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秀明 有井
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Abstract

【課題】部品点数が少なく、製造も容易で、確実にワイヤへ張力が付与できるウインドレギュレータを提供する。
【解決手段】ガイドレールの端部には、張力付与方向側に第1保持部と、張力弛緩方向側に第2保持部とを所定間隔を開けて互いに隣接するように具備し、第1ワイヤガイドと第2ワイヤガイドとの少なくとも一方が、張力付与方向および張力弛緩方向にガイドレールと相対移動可能に嵌合されるガイドレール嵌合部と、張力弛緩方向に延びる延設部と、延設部に設けられたフックとを具備することによって、ガイドレール嵌合部をガイドレールに沿って張力弛緩方向へ移動させたときに、フックが第1保持部を越えて第2保持部に達し、その後張力付与方向へ移動させたときに、フックが第1保持部と第2保持部との間に嵌合され、張力弛緩方向への移動が規制されることを特徴とするウインドレギュレータ。
【選択図】図1

Description

本発明は、ワイヤへ張力を付与することができるウインドレギュレータに関する。
ウインドレギュレータとは、車両用ドアに設けられる窓ガラスを上下させるためのものであり、ワイヤ式のものが多く用いられている。このワイヤ式のウインドレギュレータ(以下、単に「ウインドレギュレータ」と記す。)は、一般に、閉ループを構成する複数のワイヤと、該各ワイヤの一端と前記窓ガラスを支持するガラスホルダーとが連結されるキャリアプレートと、該キャリアプレートを上下方向に移動可能にガイドするガイドレールと、前記ワイヤの他端側を巻き取り、また送り出すドラムを駆動することにより、キャリアプレートと共に窓ガラスを上下に移動させる駆動部とを備える。
このようなウインドレギュレータにおいては、ドラムにワイヤが巻き取られ、また送り出されることにより、窓ガラスが上下に移動できるよう、常にワイヤに張力が付与されている状態としておく必要がある。
このようなことを鑑みてか、特許文献1には、ガイドレールの端部に設けられるワイヤをガイドするワイヤガイドを、ワイヤへ張力を付与する方向およびワイヤの張力を弛緩する方向にスライド可能に構成したウインドレギュレータが開示されている。このウインドレギュレータでは、ワイヤガイドをワイヤの張力を弛緩する方向にスライドさせた状態で当該ワイヤガイドにワイヤを掛け回し、その後、ワイヤガイドをインサート部によりワイヤへ張力を付与する方向に押し出してスライドさせることにより、ワイヤに張力を付与する。
また、特許文献2には、前記特許文献1同様に、ワイヤガイドをスライド可能に構成したウインドレギュレータが開示されている。このウインドレギュレータでは、ワイヤガイドをワイヤの張力を弛緩する方向にスライドさせた状態で、当該ワイヤガイドにワイヤを掛け回し、その後、ワイヤガイドをそれに設けたロックレバーとリンクとによるトグル機構によりワイヤに張力を付与する方向へスライドさせることにより、ワイヤに張力を付与する。
前記特許文献1および2に開示されるウインドレギュレータは、何れも、ワイヤガイドをスライドさせることでワイヤに張力を付与できる点で、ワイヤへの張力付与作業を簡便に行うことができるとされている。
特開2007−218044号公報 特開2007−218045号公報
しかしながら、特許文献1および2に開示されるウインドレギュレータには、ワイヤガイドをスライドさせるためのインサート部が必要であったり、トグル機構を設ける必要があったりすることにより、部品点数が多くなるという問題がある。また、特許文献1に開示されるウインドレギュレータでは、ワイヤガイドを前記インサート部によりスライドさせる際に、当該インサート部の取り付けを、ボルトを締め込むことにより行う必要がある。そのため、このウインドレギュレータには、ワイヤへの張力付与作業が複雑であるという問題もある。
本発明は、以上のような問題点に鑑みてなされたものであり、部品点数が少なく、製造も容易で、確実にワイヤへ張力が付与できるウインドレギュレータを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、窓ガラスが連結されるキャリアプレートと、該キャリアプレートの昇降を案内するガイドレールと、ワイヤを介して前記キャリアプレートを昇降駆動する駆動部と、前記ガイドレールの一端に設けられた第1ワイヤガイドと、前記ガイドレールの他端に設けられた第2ワイヤガイドとを具備し、前記第1ワイヤガイドと前記第2ワイヤガイドとに前記ワイヤを掛け回して、前記第1ワイヤガイドと前記第2ワイヤガイドとが離反するように移動させることによって前記ワイヤに張力を付与するウインドレギュレータにおいて、前記ガイドレールの端部には、張力付与方向側に第1保持部と、張力弛緩方向側に第2保持部とを所定間隔を開けて互いに隣接するように具備し、前記第1ワイヤガイドと前記第2ワイヤガイドとの少なくとも一方が、張力付与方向および張力弛緩方向に前記ガイドレールと相対移動可能に嵌合されるガイドレール嵌合部と、張力弛緩方向に延びる延設部と、該延設部に設けられたフックとを具備することによって、前記ガイドレール嵌合部を前記ガイドレールに沿って張力弛緩方向へ移動させたときに、前記フックが前記第1保持部を越えて前記第2保持部に達し、その後張力付与方向へ移動させたときに、前記フックが前記第1保持部と前記第2保持部との間に嵌合され、張力弛緩方向への移動が規制されることを特徴としている。
(1)本発明のウインドレギュレータでは、第1ワイヤガイドと第2ワイヤガイドとの少なくとも一方が具備しているガイドレール嵌合部をガイドレールに沿って、ワイヤの張力弛緩方向に移動させることで、フックが第1保持部を越えて第2保持部に達するのでワイヤを弛緩できる状態とすることができ、この状態でワイヤの掛け回しを行うことができる。また、その後は、前記ガイドレール嵌合部をガイドレールに沿って、ワイヤの張力付与方向に相対移動させることで、フックが第1保持部と第2保持部との間に嵌合されて、張力弛緩方向への移動が規制され、ワイヤに張力が付与された状態を維持できる。以上に基づき、本ウインドレギュレータは、部品点数を増やすことなく、簡単な作業で、ワイヤへの張力付与およびその維持を行うことができる。
(2)本発明のウインドレギュレータでは、第1保持部に設けられた押動部が、第1ワイヤガイドと第2ワイヤガイドとの少なくとも一方をワイヤの張力弛緩方向へガイドレールに対し相対移動させたときに、その延設部を弾性変形するように押動し、その弾性変形した状態は第2保持部に設けられた支持面によりフックが支持されることで維持され、仮保持状態とすることができる。従って、本ウインドレギュレータは、延設部が押動部上をスライドさせるだけで容易に弾性変形でき、それによりフックが第1保持部と第2保持部との間に嵌合されることなく、第1ワイヤガイドと第2ワイヤガイドとの少なくとも一方をワイヤの張力弛緩方向に移動させることができる。そして、支持面によるフックの支持は、第1ワイヤガイドと第2ワイヤガイドとの少なくとも一方をワイヤの張力付与方向に移動させたときに解除される。従って、本ウインドレギュレータは、支持面にフックが支持された状態から、当該第1ワイヤガイドおよび第2ワイヤガイドをワイヤの張力付与方向にガイドレールに対し相対移動させた際に、フックを第1保持部と第2保持部との間に確実に嵌合させることができる。
(3)本発明のウインドレギュレータは、第1保持部および第2保持部がフックを嵌合している状態において、第1保持部および第2保持部とフックとの対向した面が、互いに平行な平面であるので、前記嵌合している状態を確実に維持することができる。
(4)本発明のウインドレギュレータは、押動部が、延設部の弾性変形量を第2保持部側に近づくに従って増すように形成されている。また、支持面は、フックが押動部の第2保持部側端部にあるときより、延設部の弾性変形量が小さくなるように当該フックを支持する。以上に基づき、本ウインドレギュレータは、ガイドレール嵌合部を具備した第1ワイヤガイドおよび第2ワイヤガイドをワイヤの張力付与方向へ移動させる際に、確実にフックを保持部に誘導できる。
本発明のウインドレギュレータの正面図。 (a)ガイドレールの下端部拡大正面図、(b)同下端部拡大左側面図、(c)同下端部拡大底面図。 (a)ワイヤガイドの拡大正面図、(b)同拡大平面図、(c)同拡大底面図、(d)同拡大左側面図。 ガイドレールへのワイヤガイドの取り付け方法を説明する拡大斜視図。 ガイドレールへワイヤガイドを取り付けた状態を示す拡大断面図。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態の説明をする。本発明のウインドレギュレータ1は、図1に示すように、図外の窓ガラスが固定されるキャリアプレート2と、該キャリアプレート2に両側を挟まれて、その移動をガイドするガイドレール3と、該ガイドレール3の上端に設けられるワイヤガイド4と、前記ガイドレール3の下端に設けられるワイヤガイド5と、ガイドレール3の長手方向略中央に取り付けられる駆動部6と、ワイヤガイド4に掛け回されて一端がキャリアプレート2に、他端が駆動部6内の図外のドラムに夫々接続された上昇用ワイヤ7と、ワイヤガイド5に掛け回されて一端がキャリアプレート2に、他端が前記図外のドラムに夫々接続された下降用ワイヤ8とを備えている。
本ウインドレギュレータ1は、図外の車両用ドアのインナパネルに固定されて使用されるものであり、駆動部6が備えるモータ9を動作させることで前記図外のドラムを回転駆動して、上昇用ワイヤ7をドラムに巻き取り、下降用ワイヤ8をドラムより一端側へ送り出すことでキャリアプレート2に固定された前記図外の窓ガラスを上昇させ、また、上昇用ワイヤ7をドラムより一端側へ送り出し、下降用ワイヤ8をドラムに巻き取ることでキャリアプレート2に固定された窓ガラスを下降させるものである。
本ウインドレギュレータ1は、前記ガイドレール3および前記ワイヤガイド5の構成に特徴があり、それ以外の構成については公知のものを採用することが可能である。従って、以下では、ガイドレール3およびワイヤガイド5の構成を中心に説明する。
なお、以下では、図1、図2(a)、(b)および図3(a)、(d)の図面上下方向を長手方向とする。また、図1、図2(a)、(c)、図3(a)、(b)、(c)の図面左右方向を幅方向とする。更に、図2(b)、図3(d)の図面左方向、図2(c)、図3(c)の図面上方向および図3(b)の図面下方向を表面方向、それらと逆方向を裏面方向とする。
前記ガイドレール3は、図1、2に示すように、所定の長さを有する略長方形上の亜鉛メッキ鋼板等の金属薄板を所定形状に形成したものである。このガイドレール3は、図2(c)によく表れているように、幅方向の一端に表面方向に略直角に折り曲げられた剛性を高めるための折曲部10を備えている。また、ガイドレール3は、強度補強をするために、幅方向の他端より所定長内側に2重に折り曲げられて、裏面方向に突出する2重折曲部11も備えている。
また、ガイドレール3の長手方向の上端には、図1に示すように、プーリ等により構成される前記ワイヤガイド4が回転可能に取り付けられている。更に、ガイドレール3には、ワイヤガイド4より長手方向の所定距離下方の位置に、前記図外のインナパネルへ、ウインドレギュレータ1を取り付ける際に使用されるブラケット12が取り付けられている。
また、ガイドレール3の長手方向の下端には、図2(a)に示すように、その下方に突出してワイヤガイド挿通部13が形成されている。また、前記ワイヤガイド挿通部13より長手方向に所定距離上方には、表面方向に突出した第1保持部14と第2保持部15とが、突出先端が相向い合う方向に形成されている。
前記ワイヤガイド挿通部13は、図3(b)に示すワイヤガイド5に設けられるガイドレール収容部16に収容されるものである。このワイヤガイド挿通部13は、図2(a)に示すように、前記2重折曲部11側に設けられる矩形に形成された第1挿通部13aと、長手方向に延びて下方に開口して形成された切欠である切欠部17を挟んで設けられている前記第1挿通部13aと比べて幅方向に広く、長手方向に短い第2挿通部13bとにより構成されている。
前記第1保持部14は、図2(a)、(b)によく表れているように、前記第2挿通部13bに対し長手方向に所定距離上方に形成されている。この第1保持部14は、長手方向下方側から立ち上がり、ガイドレール3の表面方向に突出した傾斜平面である押動部14aと、該押動部14aの長手方向先端から、ガイドレール3と平行に長手方向上方へと延びる平板である平板部14bとにより構成される。
前記第2保持部15は、前記第1保持部14に対し所定距離だけ長手方向上方に形成されて、幅方向に当該第1保持部14と同じ幅を有している。この第2保持部15は、長手方向上方側より立ち上がり、ガイドレール3の表面方向に突出した傾斜平面である傾斜部15aと、該傾斜部15aの長手方向先端から、ガイドレール3と平行に長手方向下方へと延びる平面である支持面15bとにより構成されている。なお、前記支持面15bの先端は、前記第1保持部の平板部14bの先端と所定距離Aだけ離間して隣接するように配置されている。また、支持面15bは、ガイドレール3の表面からの突出量が、第1保持部14の平板部14bのガイドレール3の表面からの突出量より小さく構成されており、それらの突出量の差は段差Bを有している。
前記ワイヤガイド5は、硬質かつ弾性変形可能な樹脂等の材料により構成されており、図3に示すように、幅方向右側が矩形であり、幅方向左側の下方が円弧形状である本体部5aと、該本体部5aの表面側より長手方向上方に突出して形成される延設部5bとを有している。
前記本体部5aには、図3(b)に表れているように、長手方向上端面に、図2(a)に示すガイドレール3の切欠部17に嵌合されるガイドレール嵌合部18を介して開口した、前記第1挿通部13aを収容する第1収容部16aと、前記第2挿通部13bを収容する第2収容部16bとにより構成されるガイドレール収容部16が形成されている。また、本体部5aの長手方向下端面には、図3(d)に表れているように、上昇用ワイヤ7を収容するワイヤ溝19が形成されている。
前記第1収容部16aは裏面方向および前記第2収容部16bと反対側の幅方向に開放して構成されるが、前記第2収容部16bは前記第2挿通部13bの断面形状より僅かに大きく開口して構成される。従って、第1収容部16aおよび第2収容部16bは、第1挿通部13aおよび第2挿通部13bを収容可能である。また、当該収容時において、ワイヤガイド5はガイドレール3に対し、長手方向へ移動可能であるが、幅方向、表面方向および裏面方向への移動が規制される。
また、第1収容部16aは長手方向の下端が開放して構成されており、第2収容部16bは、その長手方向に沿った深さが第2挿通部13bの長手方向に沿った長さに対し同等以上とされている。これにより、ワイヤガイド5は、第1収容部16aおよび第2収容部16b夫々に、第1挿通部13aおよび第2挿通部13bが挿入された状態で、ガイドレール3の切欠部17内に嵌合されたそのガイドレール嵌合部18が、当該切欠部17の長手方向上端に当接するまでの範囲で、ガイドレール3に対し長手方向に相対移動することができる。
前記延設部5bは、図4(a)、(b)に示すように、ガイドレール3にワイヤガイド5を取り付ける際に弾性変形する部分である。この延設部5bの長手方向の先端には、図3(d)に表れるようにフック20が設けられている。
前記フック20は、図3(d)に示すように、鉤型を有しており、前記延設部5bの長手方向先端から裏面方向に延びる平板である平板部20aと、該平板部20aの裏面方向先端から長手方向下方へ延びる平板である鍔部20bとにより構成される。
前記平板部20aの厚みtは、図2(b)に示す第1保持部14と第2保持部15の先端間の所定距離Aより薄く構成されている(t<A)。また、平板部20aの長さCは、第1保持部14の平板部14bと第2保持部15の支持面15bとのガイドレール3の表面からの突出量の差である段差Bより長く形成されている(C>B)。
前記鍔部20bの長さDは、図2(b)に示す第1保持部14と第2保持部15の先端間の所定距離Aより長く構成されている(D>A)。また、鍔部20bと延設部5bとの間に形成される隙間Eは、第1保持部14の平板部14bの厚みである厚みtより十分に広く構成されている(E>>t)。
以上のように構成されるガイドレール3とワイヤガイド5とを組み付けて、下降用ワイヤ8に張力を付与する方法について図4、5に基づき説明する。なお、図4、5において、図面上方向は図1〜3における表面方向に対応する。同様に、図面下方向は裏面方向に、図面右方向は長手上方向、図面左方向は長手下方向に対応する。
まず、図4(a)に示すように、ワイヤガイド5の第1収容部16aおよび第2収容部16bに、ガイドレール3の第1挿通部13aおよび第2挿通部13bを挿入する。これにより、ワイヤガイド5のガイドレール嵌合部18は、ガイドレール3の切欠部17に嵌合される。この状態で、ワイヤガイド5をガイドレール3に対し、長手上方向へ相対移動させる。この相対移動を行うことで、ワイヤガイド5の延設部5bに設けられたフック20の鍔部20bは、第1保持部14の押動部14aに当接してから乗り上げて行くので、延設部5bは、図中に矢印イで示すように、押動部14a上をスライドさせるだけで、押動部14aの傾斜に沿って徐々に大きく表面方向に容易に弾性変形する。
更に、ワイヤガイド5をガイドレール3に対し、相対的に長手上方向に移動させる。この際、フック20は、第1保持部14を越えた際に、該第1保持部14と第2保持部15との隙間に嵌まり込まず第2保持部15の支持面15bに誘導されて、図4(b)に示すように、当該支持面15bに支持され、仮保持状態となる。これは、図3(d)に示すフック20の鍔部20bの長さDが、図2(b)に示す第1保持部14と第2保持部15との先端間の所定距離Aより長いこと(D>A)、および、支持面15bのガイドレール3からの突出量が第1保持部14の押動部14aの長手方向上端のガイドレール3からの突出量より段差B分小さく構成されていることにより行われる。
なお、フック20が支持面15bに支持された後であっても、延設部5bは、弾性変形量が小さくなるものの、支持面15bがガイドレール3から突出していることにより、図中に矢印ロで示すように、依然として表面方向に弾性変形している。
次に、予め一端及び他端が図1に示すキャリアプレート2及び駆動部6内の前記図外のドラムに接続されている下降用ワイヤ8を、図4(c)に示すワイヤガイド5のワイヤ溝19に掛け回す。この際、ワイヤガイド5と、キャリアプレート2および駆動部6との距離は、近づいた状態となっているので、下降用ワイヤ8の張力を弛緩した状態で作業を行うことができる。
次に、ワイヤガイド5をガイドレール3に対し、相対的に長手下方向に移動させる。この際、図3(d)に示すフック20の鍔部20bと前記延設部5bとの隙間は、図2(b)に示す第1保持部14の平板部14bの厚みtより十分広い隙間Eを有していることに基づき(E>>t)、延設部5bが弾性変形された状態にもかかわらず、平板部14bが鍔部20bと延設部5bとの隙間に挿入され、鍔部20bが平板部14bに対し裏面方向側に位置するようになる。すなわち、平板部14bは、フック20によりフックされた状態となる。
更に、ワイヤガイド5をガイドレール3に対し、相対的に長手下方向に移動させる。この際、図3(d)に示すフック20の平板部20aの厚みtが、図2(b)に示す第1保持部14と第2保持部15との先端間の所定距離Aより小さいことにより(t<A)、フック20は、第2保持部15を超えて支持面15bによる支持が解除されると共に、図4(c)、図5に示すように、第1保持部14と第2保持部15との隙間に嵌まり込み、嵌合され、前記延設部5bの弾性変形が解除される。以上により、ガイドレール3とワイヤガイド5との組み付けが完了し、下降用ワイヤ8に張力が付与された状態を維持できるようになる。また、延設部5bを弾性変形させた状態でフック20を支持面15bに支持させた後に、延設部5bの弾性変形を解除するようにフック20を第1保持部14と第2保持部15との間に嵌合させることで、延設部5bの復元力を利用してフック20を第1保持部14と第2保持部15との間に確実に誘導し嵌合させることができる。
ガイドレール3とワイヤガイド5との組み付けが完了した状態においては、図1に示すように、ワイヤガイド5とキャリアプレート2および駆動部6との距離は、遠ざかった状態となるので、下降用ワイヤ8には張力が付与された状態となる。
更に、図5に示すように、ガイドレール3とワイヤガイド5との組み付け完了状態において、フック20の平板部20aの長手方向上端面と、第2保持部15の支持面15bの先端面とは、前記平板部20aの長さCが、第1保持部14の平板部14bと第2保持部15の支持面15bとのガイドレール3の表面からの突出量の差である段差Bより長いことにより(C>B)、対向するとともに、互いに平行な平面となっている。従って、ガイドレール3がワイヤガイド5に対し相対的に長手上方向、即ち下降用ワイヤ8に付与されている張力を弛緩する方向に移動することは防止され、嵌合している状態を確実に維持することができる。
また、上記状態において、フック20の平板部20aの長手方向下端面と、第1保持部14の平板部14bの先端面とは、互いに平行な平面として対向している。従って、ガイドレール3がワイヤガイド5に対し相対的に長手下方向、即ち下降用ワイヤ8に張力を付与する方向に移動することも防止される。
以上に基づき、ウインドレギュレータ1では、ガイドレール3とワイヤガイド5とを用いて、部品点数を増加させることなく、ワイヤガイド5をガイドレール3に対し相対的に移動させることで、下降用ワイヤ8に張力を付与することができる。さらに、ウインドレギュレータ1では、使用中に、下降用ワイヤ8に付与した張力が弛緩したり、強くなりすぎたりすることも防止することができる。
なお、本実施の形態で示したウインドレギュレータ1は、本発明に係るウインドレギュレータの一態様にすぎず、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の変形実施が可能である。
例えば、駆動部6は、延設部5b、ガイドレール収容部16、ガイドレール嵌合部18およびフック20を具備したワイヤガイドを兼用するものとしてもよい。この場合において、駆動部6は、ガイドレール3の長手方向下端にワイヤガイド5に代わり取り付けられ、当該駆動部6をガイドレール3に対し相対移動させることで、下降用ワイヤ8に張力を付与することができる。
また、ガイドレール3の長手方向上端にワイヤガイド挿通部13、第1保持部14、第2保持部15および切欠部17を設けて、ワイヤガイド4に代わりにワイヤガイド5又は上記延設部5b、ガイドレール収容部16、ガイドレール嵌合部18およびフック20を具備したワイヤガイドを兼用する駆動部6を取り付けるウインドレギュレータとして実施してもよい。この場合には、ワイヤガイド5をガイドレール3に対し相対移動させることで、上昇用ワイヤ7に張力を付与することができる。
本発明に係るウインドレギュレータは、車両用ドアに適用することができる。
1 ウインドレギュレータ
2 キャリアプレート
3 ガイドレール
5 ワイヤガイド
5b 延設部
6 駆動部
7 上昇用ワイヤ
8 下降用ワイヤ
14 第1保持部
14a 押動部
15 第2保持部
15b 支持面
18 ガイドレール嵌合部
19 ワイヤ溝
20 フック

Claims (4)

  1. 窓ガラスが連結されるキャリアプレートと、
    該キャリアプレートの昇降を案内するガイドレールと、
    ワイヤを介して前記キャリアプレートを昇降駆動する駆動部と、
    前記ガイドレールの一端に設けられた第1ワイヤガイドと、前記ガイドレールの他端に設けられた第2ワイヤガイドとを具備し、
    前記第1ワイヤガイドと前記第2ワイヤガイドとに前記ワイヤを掛け回して、前記第1ワイヤガイドと前記第2ワイヤガイドとが離反するように移動させることによって前記ワイヤに張力を付与するウインドレギュレータにおいて、
    前記ガイドレールの端部には、張力付与方向側に第1保持部と、
    張力弛緩方向側に第2保持部とを所定間隔を開けて互いに隣接するように具備し、
    前記第1ワイヤガイドと前記第2ワイヤガイドとの少なくとも一方が、張力付与方向および張力弛緩方向に前記ガイドレールと相対移動可能に嵌合されるガイドレール嵌合部と、
    張力弛緩方向に延びる延設部と、
    該延設部に設けられたフックと
    を具備することによって、
    前記ガイドレール嵌合部を前記ガイドレールに沿って張力弛緩方向へ移動させたときに、前記フックが前記第1保持部を越えて前記第2保持部に達し、その後張力付与方向へ移動させたときに、前記フックが前記第1保持部と前記第2保持部との間に嵌合され、張力弛緩方向への移動が規制されることを特徴とするウインドレギュレータ。
  2. 前記第1保持部は、前記ガイドレール嵌合部を前記ガイドレールに沿って張力弛緩方向へ移動させたときに前記延設部を弾性変形するように押動する押動部を有し、
    前記第2保持部は、前記延設部の弾性変形を維持するように前記フックを支持する支持面を有しており、前記ガイドレール嵌合部を前記ガイドレールに沿って張力付与方向へ移動させたとき、前記支持面による前記フックの支持が解除されることを特徴とする請求項1記載のウインドレギュレータ。
  3. 前記第1保持部および前記第2保持部が前記フックを嵌合しているときに、前記第1保持部および前記第2保持部と前記フックとの対向する面が、互いに平行な平面であることを特徴とする請求項1または2記載のウインドレギュレータ。
  4. 前記押動部は、前記第2保持部側に近づくに従って前記延設部の弾性変形量を増やすように形成され、
    前記支持面は、前記フック部が前記押動部の前記第2保持部側端部にあるときの前記延設部の弾性変形量よりも、前記フック部が前記支持面に支持されているときの前記延設部の弾性変形量が小さくなるように形成されていることを特徴とする請求項2記載のウインドレギュレータ。
JP2010241064A 2010-10-27 2010-10-27 ウインドレギュレータ Pending JP2012092574A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101983073B1 (ko) * 2017-11-24 2019-05-30 대동하이렉스 주식회사 자동차 윈도우 듀얼 레귤레이터의 일체형 구조
CN110656841A (zh) * 2019-10-31 2020-01-07 重庆长安汽车股份有限公司 一种汽车玻璃升降器拉锁的导向安装结构
KR20220059242A (ko) * 2020-11-02 2022-05-10 주식회사 광진 자동차용 윈도우 레귤레이터

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