JP2011088536A - 自転車用幼児座席 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】座席本体3の左右各側壁9は座部11の前方側へと延出され、該側壁9間の前端側に左右側壁9を連結するガード壁7cを備え、脚載せ部材4は、底部壁16と、該底部壁16の左右両端から上方側に延びる左右側部壁17と、底部壁16の前端から上方側に延びる前部壁18とを備え、脚載せ部材4を第2姿勢にした際に、ガード壁7cの下端側と脚載せ部材4の底部壁16の前端側との間が、脚載せ部材4の前部壁18によって前方側から覆われるように構成する。
【選択図】図1
Description
この幼児座席は、座部と左右一対の側壁とを有する座席本体と、前記座部の前方側に配置された脚載せ部材とを備えている。
前記座席本体の左右各側壁は座部の前方側へと延出されている。
前記脚載せ部材は、底部壁と、この底部壁の左右両端から上方側に延びる左右側部壁と、前記底部壁の前端から上方側に延びる前部壁とを備えてなる。
また、脚載せ部材の底部壁の後端側は前記座部に枢軸を介して枢支されており、該脚載せ部材は、第1姿勢と該第1姿勢から前記枢軸回りに下方に揺動した第2姿勢とに姿勢変更自在とされている。
第2姿勢においてガード壁の下端側と脚載せ部材との間が大きく開口するようになっていると、幼児座席を自転車の前部に装着すると共に脚載せ部材を第2姿勢にして自転車を走行させると、ガード壁の下端と脚載せ部材との間から幼児座席内に風が多量に入ってくることとなる。
本発明は、前記問題を解決することを課題とする。
前記座部の前方側に脚載せ部材を設け、この脚載せ部材は、底部壁と、この底部壁の左右両端から上方側に延びる左右側部壁と、前記底部壁の前端から上方側に延びる前部壁とを備えてなると共に、底部壁の後端側が前記座部に枢軸を介して枢支されていて第1姿勢と該第1姿勢から前記枢軸回りに下方に揺動した第2姿勢とに姿勢変更自在とされ、第1姿勢にて、ガード壁の下端側と脚載せ部材の底部壁の前端側との間が脚載せ部材の前部壁によって前方側から覆われるよう構成された自転車用幼児座席において、
前記脚載せ部材を第2姿勢にした際に、前記ガード壁の下端側と脚載せ部材の底部壁の前端側との間が、脚載せ部材の前部壁によって前方側から覆われるように構成されていることを特徴とする。
また、前記ガード壁は後傾状とされ、座席本体の左右の側壁の上縁は、側面視において、座席本体の前後方向中央側からガード壁の上端にわたって、前方に行くにしたがって下方に移行する傾斜状とされているのがよい。
図1、図2において、1は自転車の前部に着脱自在に装着される自転車用幼児座席であり、該幼児座席1は本実施形態では荷籠として使用(兼用)できるように構成されている。
本実施形態では、幼児座席1は、左右に立上がり部2aを備えた自転車のハンドルバー2の前記左右立上り部2aの間に配置され、該幼児座席1の底部が自転車のハンドルステム等にボルト等によって取り付けられるタイプのものを例示している。
前記座席本体3は、該座席本体3の前部側を構成する前構成体7と、座席本体3の後部側を構成する後構成体8とから主構成されている。
後構成体8は、左右の側壁8aと、この左右側壁8a間の下端側に左右側壁8aを連結するように設けられた底壁8bと、左右側壁8a間の後端側に該左右側壁8aを連結するように設けられた背面壁8cとを有する。
前構成体7の左右側壁7aと後構成体8の左右側壁8aとで座席本体3の左右の側壁9が構成され、前構成体7の底壁7bと後構成体8の底壁8bとで幼児座席1の座部11が構成され、後構成体8の背面壁8cで幼児座席1の背もたれ部が構成されている。
なお、前構成体7と後構成体8とを一体形成することにより座席本体3を構成してもよい。
前構成体7の左右側壁7aの後部外面側には前後一対のリブ13が設けられ、この前後リブ13間に自転車のハンドルバー2の立上り部2aが嵌合されることで幼児座席1が位置決めされる。
該ヘッドレスト5は、図例では、上下調整範囲の最下端位置に位置させた状態を示しており、荷籠として使用する場合は、通常、この位置にする。
前構成体7の左右側壁7aの前部は底壁7b(座部11)よりも前方側に延出状とされている。
前構成体7の左右の側壁7aの上縁10は、側面視において、後端側からガード壁7cの上端にかけて、前方に行くにしたがって下方に移行する傾斜状であって、且つ、前上方に向けて凸となる湾曲状に形成されている。
前構成体7の左右側壁7aの前部の下縁は、ガード壁7c下端から底壁7b前端にかけて下方に行くに従って後方に移行する傾斜状とされている。
座席本体3の座部11の前方側(前構成体7の底壁7a前端とガード壁7cの下端との間で且つ前構成体7の左右側壁7aの下端間)は下方に向けて開放状の開口14とされている。
この連結壁15は、後部から前後方向中途部にかけて前後方向直線状とされ、前部が上方に行くに従って前方に移行する傾斜状とされている。
連結壁15の後端部は座部11の前端側に連結され、連結壁15の前端部はガード壁7cの後面下端側に連結されている。
底部壁16の後端側には、左右一対の枢支部19が設けられている。
左右の枢支部19は、座部11の前端側に前方から後方に向けて凹設された凹所20内に挿入されていると共に、座部11と枢支部19とにわたって挿通された枢軸21によって座部11に左右方向の軸心回りに回動自在に連結されている。
脚載せ部材4の底部壁16の左右方向中央側には、上方に向けて突出する突出部22が前後方向にわたって設けられている。
この突出部22の上面22aは平坦面とされていると共に前記連結壁15の直線状部分の下面に接当可能とされており、該突出部22の上面22aが連結壁15の下面に接当することにより、脚載せ部材4の上方への揺動が規制されるよう構成されている。
このストッパ23に脚載せ部材4の底部壁16後端側の接当面24が接当することにより、脚載せ部材4の下方への揺動が規制されるよう構成されている。
したがって、脚載せ部材4は、突出部22の上面22aが連結壁15の下面に接当した第1姿勢(図1の実線及び図4参照)と、該第1姿勢から前記枢軸21回りに下方に揺動して前記接当面24が前記ストッパ23に接当した第2姿勢(図1の仮想線及び図5参照)とに姿勢変更自在とされている。
脚載せ部材4の前部壁18は、その下部が18aが左右側部壁17の前端同士を連結しており、上部18bが側部壁17の前端よりも上方側に延出するように構成されている。
また、前部壁18の前面は、第2姿勢では、上下方向中央側から上下に行くに従って後方に移行する湾曲状となるように構成されており、第2姿勢において、前部壁18が前方に大きく張り出さないようになっている。
脚載せ部材4の前部壁18の上部18bは、第1姿勢においては、前記ガード壁7cの前方側に位置していると共に該ガード壁7cと前後方向に関してオーバーラップしており、第2姿勢においては、該前部壁18の上端側がガード壁7cの下端の前方側に位置している。
これによって、幼児座席1を自転車の前部に装着して自転車を走行させているときにおいて、脚載せ部材4を第1姿勢・第2姿勢のいずれの姿勢にした状態であっても、ガード壁7c下端と脚載せ部材4の底部壁の前端側との間から幼児座席1内に前方からの風が多量に吹き込んでくるのを防止することができる(幼児座席1を自転車の前部に装着すると共に脚載せ部材4を第2姿勢にして子供を乗せて自転車を走行させているときにおいて、ガード壁7c下端と脚載せ部材4の底部壁16の前端側との間から幼児座席1内に吹き込んでくる前方からの多量の風が幼児座席1に乗せた子供に当たるのを防止することができる、また、幼児座席1に乗せた子供の脚の保護を図ることもできる、または、第2姿勢にしたときにおいても、ガード壁7c下端と脚載せ部材4の底部壁16前端との間から子供の脚が出ないようになっている)。
また、ガード壁7cが後傾状とされ、且つ前構成体7の左右の側壁7aの上縁10が、側面視において、後端側からガード壁7cの上端にかけて、前方に行くにしたがって下方に移行する傾斜状に形成され、且つ、脚載せ部材4の前部壁18の下部18aの上側部分から上部18bにわたる部分が円弧状とされているので、自転車に搭乗している人の前下方の視界性がよいという利点も有する。
本実施形態の幼児座席1にあっては、例えば、幼児座席1に乗せる子供が小さいとき又は幼児座席1を荷籠として使用する場合には脚載せ部材4を第1姿勢とし、乗せる子供が大きいときには脚載せ部材4を第2姿勢とする。
このロック装置26は、図6〜図13に示すように、操作部材27とバネ部材28とロック部材29とを有する。
ベース部31は上下方向の軸心を有する円板状に形成され、撮み部32は、ベース部31の中心を横切るように該ベース部31の直径方向に形成されている。
この規制部33の長手方向両側の端面は、ベース部31の中心を中心とする円弧状に形成されている。
この軸部34の下端側には切欠嵌合部36が設けられている。この切欠嵌合部36は、前記規制部33の長手方向に沿い且つ軸部34の軸心を通る面と、軸部34の軸心に直交する面とで段付き状に切欠き形成されてなる。
前記バネ部材28は枠部38と該枠部38内に設けられた戻しバネ39とを有する。
枠部38は左右の側部38aと前後部38b,38cとから平面視前後方向に長い略矩形状とされている。
前記ロック部材29は、平面視長方形状のブロック状に形成された本体部分41(ロック本体という)と、このロック本体41の上面側の長手方向中央側に設けられた上下方向の軸心を有する筒部42とから構成されている。
また、ロック本体41の長手方向中央側には、下面から凹設されたナット収容凹部44が形成されていると共にこのナット収容凹部44から筒部42の内部の孔42aに連通するネジ挿通孔45が形成されている。
この筒部42の内部の底部には底面から上方に突出した嵌合突部46が形成されている。この嵌合突部46は、ロック本体41の長手方向に沿い且つ筒部42の軸心を通る面と、筒部42の軸心に直交する面とから段付き状に形成されていて、前記操作部材27の軸部34下端側の切欠嵌合部36に嵌合可能とされている。
連結壁15の上面側には、前記操作部材27のベース部31を前後方向に案内するガイド穴47が凹設されている。
このガイド穴47は前後が円弧状の前後方向に長い長円状に形成されており、このガイド穴47にベース部31の下部が前後移動可能で且つ軸心回りに回動可能で且つ左右移動不能に挿入されている。
また、ガイド穴47の底面には、バネ部材収容溝48の左右両側に位置するストッパ49が設けられている。
また、左右のストッパ49は前方に行くに従って左右間隔が漸次狭くなるように形成されていると共に、左右ストッパ49の対向面は操作部材27の回動を許容するように、規制部33の長手方向両側の円弧面に対応する円弧状に形成されている。
また、バネ部材収容溝48の側面の長手方向中途部には、円弧状の逃がし溝50が形成されている。この逃がし溝50は、バネ部材収容溝48の長手方向中央部よりもやや後方寄りに形成されている。
前記軸部34は、バネ部材28の枠部38を戻しバネ39の後側で挿通していると共に、前記挿通孔51を挿通し、且つ下端側がロック部材29の筒部42内に挿入されている。
また、操作部材27を上下軸廻りに強制的に回動させると、バネ部材28の枠部38の左右側部38aが軸部34の角部に押圧されて逃がし溝50内へと膨らむように弾性変形することにより、また同時に戻しバネ39が軸部34の角部に押圧されて圧縮することにより、操作部材27の回動が許容される。
また、軸部34は前記挿通孔51内を前後方向に移動自在とされている。
また、操作部材27のネジ挿通孔37及びロック部材29のネジ挿通孔45には、上方からネジ52が挿通されると共に、該ネジ52の下端側には、ロック部材29のナット収容凹部44に収容されたナット53が螺合されている。これによって、操作部材27とロック部材29とが連結壁15に組み付けられている。
この凹部54の前部は前記ロック装置26の下方側に位置しており、ロック部材29の下方側には、前記凹部54の底面54aから突出部22の上面22aにかけて貫通形成された通孔55が設けられている。
なお、前記凹部54は、本実施形態では前後方向に長く形成されているが、少なくともロック装置26の下方側(ロック装置26対応部分)に形成されていればよい(通孔55を形成することができる程度に形成されていればよい)。
また、通孔形成壁56の下面(凹部54の底面54a)には、この係止部57を補強すべく該係止部57の左右両側に位置する補強リブ59が設けられている。
これによってロック位置では、操作部材27が前後に動かないようになっている。
このロック位置から撮み部32を撮んで操作部材27を左右一方に90°回動させると、ロック部材29が操作部材27と一体回動して、図8及び図9に示す係止位置となる。
この係止位置では、ロック部材29のロック本体41は、その長手方向が前後方向と一致すると共に、ロック本体41の長手方向の一端側(後端側)が係止部57の下方側に位置し、該係止部57がロック本体41によって受持される。これによって、脚載せ部材4の第1姿勢からの下方揺動が規制される。
この係止位置から撮み部32を押圧して操作部材27を戻しバネ39の付勢力に抗して前方にスライドさせると、ロック部材29が操作部材27と一体的に前方にスライドして、図10及び図11に示すロック解除位置となる。
この状態では、操作部材27を前方にスライドさせると、脚載せ部材4が下方揺動する状態であるので、操作部材27を回動操作してロック部材29をロック位置にすることにより、脚載せ部材4を第1姿勢にてロックする。
なお、前記実施形態において、通孔55を連結壁15側(座席本体3側)に設け、ロック部材29を脚載せ部材4側に設けてもよい。この場合、係止位置において係止部57にロック部材29が受持されるよう構成される。
4 脚載せ部材
9 側壁
7c ガード壁
11 座部
14 開口
16 底部壁
17 側部壁
18 前部壁
18b 前部壁の上部
21 枢軸
Claims (4)
- 座部(11)と左右一対の側壁(9)とを有する座席本体(3)を備え、この座席本体(3)の左右各側壁(9)は座部(11)の前方側へと延出されていると共に該側壁(9)間の前端側に左右側壁(9)を連結するガード壁(7c)を備え、
前記座部(11)の前方側に脚載せ部材(4)を設け、この脚載せ部材(4)は、底部壁(16)と、この底部壁(16)の左右両端から上方側に延びる左右側部壁(17)と、前記底部壁(16)の前端から上方側に延びる前部壁(18)とを備えてなると共に、底部壁(16)の後端側が前記座部(11)に枢軸(21)を介して枢支されていて第1姿勢と該第1姿勢から前記枢軸(21)回りに下方に揺動した第2姿勢とに姿勢変更自在とされ、第1姿勢にて、ガード壁(7c)の下端側と脚載せ部材(4)の底部壁(16)の前端側との間が脚載せ部材(4)の前部壁(18)によって前方側から覆われるよう構成された自転車用幼児座席において、
前記脚載せ部材(4)を第2姿勢にした際に、前記ガード壁(7c)の下端側と脚載せ部材(4)の底部壁(16)の前端側との間が、脚載せ部材(4)の前部壁(18)によって前方側から覆われるように構成されていることを特徴とする自転車用幼児座席。 - 前記脚載せ部材(4)の前部壁(18)の上部(18b)が、側部壁(17)の前端よりも上方側に延出されていて第1姿勢時に前記ガード壁(7c)と前後方向に関してオーバーラップすることを特徴とする請求項1に記載の自転車用幼児座席。
- 前記ガード壁(7c)は後傾状とされ、座席本体(3)の左右の側壁(9)の上縁(10)は、側面視において、座席本体(3)の前後方向中央側からガード壁(7c)の上端にわたって、前方に行くにしたがって下方に移行する傾斜状とされていることを特徴とする請求項1又は2に記載の自転車用幼児座席。
- 前記脚載せ部材(4)の前部壁(18)の下部側から上部にかけて、前記枢軸(21)の軸心を中心とする円弧状に形成されていることを特徴とする請求項3に記載の自転車用幼児座席。
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