JP2011087064A - 検知装置及びそれを内蔵した電子機器 - Google Patents

検知装置及びそれを内蔵した電子機器 Download PDF

Info

Publication number
JP2011087064A
JP2011087064A JP2009237383A JP2009237383A JP2011087064A JP 2011087064 A JP2011087064 A JP 2011087064A JP 2009237383 A JP2009237383 A JP 2009237383A JP 2009237383 A JP2009237383 A JP 2009237383A JP 2011087064 A JP2011087064 A JP 2011087064A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
circuit
oscillation
constant current
clock signal
control circuit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2009237383A
Other languages
English (en)
Inventor
Isamu Kawabe
勇 河辺
Takahiro Inoue
高広 井上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP2009237383A priority Critical patent/JP2011087064A/ja
Publication of JP2011087064A publication Critical patent/JP2011087064A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】低コストで提供でき、かつ、消費電力削減効果の高い検知装置を実現する。
【解決手段】制御回路12は、センサ部11の動作モードおよび停止モードの切替を制御するものであり、発振回路13から出力されるクロック信号CLKによって動作する。発振回路13は、制御回路12からの制御に基づき、発振周波数の異なる少なくとも2種類のクロック信号を選択的に切り替えて出力可能である。センサ部11の停止モード時においては、発振回路13から出力されるクロック信号CLKの発振周波数は、動作モード時におけるクロック信号CLKの発振周波数よりも小さい発振周波数となるように制御される。
【選択図】図1

Description

本発明は、照度センサーや近接センサーなどのセンサー回路を有する検知装置、およびその検知装置を備えた電子機器(携帯電話、携帯音楽プレーヤーなど)に関する。
現在では、地球温暖化などの環境破壊が社会的問題となっている。このため、低炭素社会の実現にむけて、様々な電子機器や家電などにおいて低消費電力で動作することが求められている。
携帯電話などのモバイル端末では、内蔵した照度センサーにて周囲の明るさを測定し、液晶バックライトを調整することにより消費電力を削減して電池を長持ちさせることが行われている。また、液晶TVでも、照度センサーを内蔵することにより、周囲の明るさに応じて、液晶バックライトを調整して消費電力の削減を行っている。
また、携帯電話やデジタルカメラなどのモバイル機器では、近接センサーを利用して低消費電力化を実現したものもある。すなわち、電話がかかってきたときに、顔が液晶パネルに近づいたことを近接センサーにて感知し、液晶パネル表示をOFFさせるようにして、低消費電力化を実現している。
上記のようなセンサー機器、回路以外のセンサー機器についても、低消費電力で動作することが求められている。そこで、特に電池駆動の場合には、検知動作を間欠的に行って、消費電力を削減する方法が一般的に行われている。つまり、多くの消費電力が必要な動作時(センサー部が対象物を検知するとき)と、検知をやめてスタンバイ状態(検知を行わない)にする期間とを繰り返して使用する。スタンバイ状態は極力消費電力を小さくするようにセンサー機器を構成することにより、トータルでの消費電力を削減することが可能となる。
図7に、従来例としての特許文献1記載の構成を示す。特許文献1は、検知時間性能を満足し、かつ非検知動作時の消費電流を抑えた警報器を提案している。特許文献1の警報器は、高速の第1のMPU(マイクロプロセッサ)101と低速の第2のMPU102とを備えたことを特徴とするものである。
第1のMPU101は、高速で動作可能であると共に、アクティブモードとストップモードとを有している。第1のMPU101をアクティブモードとすることで、検知動作を高速に行うことができる。第2のMPU102は、第1のMPU101のモード設定を行うものであり、第1のMPU101に比べ低速で動作する。第2のMPU102は、非検知動作時には、消費電流を削減するために第1のMPU101を停止させ、第1のMPU101が動作する必要がある場合にはアクティブモードに設定する。すなわち、非検知動作時には、高速の第1のMPU101を停止させることで消費電力を抑制すると共に、検知時間性能を満足させるために低速の第2のMPU102によって必要最小限の処理を行うことができる。
さらに、図8に従来例としての特許文献2記載の構成を示す。特許文献2のセンサー回路では、制御回路111が内蔵されており、制御回路111は外部からのスタート入力信号を受け、そのスタート入力信号に基づいて一定期間のみセンサー部112を動作させる構成になっている。すなわち、制御回路111は、スタート入力信号からスタートパルス信号を生成し、そのパルス周期ごとに所定の期間だけセンサー部112を間欠動作させて、消費電力を削減することを可能としていた。
特開平7−175982号公報(1995年7月14日公開) 特開2008−32424公報(2008年2月14日公開)
しかしながら、上述のような従来技術には、以下の問題がある。
まず、特許文献1では、高速で操作するMPUを低速で動作するMPUが制御して間欠動作させており、二つのMPUを備えるためMPUが余分に必要であり高コストとなる。また、低速のMPUを動作させるための発振器も必要となることから、高コストであり、構成も複雑になってしまう。
特許文献2では、外部からのスタート入力信号を受けて、一定時間の間センサー回路を動作させて消費電流を低減していた。この場合は、外部からの信号(マイコンからの信号)が必要となる。すなわち、外部からの信号を生成する手間が必要になり、センサー回路のみで消費電流の低減を行えなかった。また、センサ部を停止させるスタンバイ中も外部からの信号を生成するマイコンなどは動作させておかねばならず、トータルの消費電力を考えると、さらなる電力削減余地があると考えられる。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、低コストで提供でき、かつ、消費電力削減効果の高い検知装置を実現することにある。
上記の課題を解決するために、本発明の検知装置は、動作モードと停止モードとを有しているセンサ部と、発振周波数の異なる少なくとも2種類のクロック信号を選択的に切り替えて出力可能な発振回路と、上記発振回路から出力されるクロック信号によって動作すると共に、上記センサ部の動作モードおよび停止モードの切替を制御する機能と上記発振回路から出力されるクロック信号の発振周波数の切替を制御する機能とを有する制御回路と、を備えており、上記センサ部の停止モード時において上記発振回路から出力されるクロック信号の発振周波数は、上記センサ部の動作モード時において上記発振回路から出力されるクロック信号の発振周波数よりも小さい発振周波数となることを特徴としている。
上記の構成によれば、スタンバイ中(センサ部の停止モード中)に制御回路から発振器の周波数を下げる信号を生成し、内部発振器の周波数を通常動作時より下げることにより、消費電力が低減される。そのことは、電池駆動される電子機器の駆動時間を長くする効果がある。
また、上記検知装置では、上記発振回路は、上記発振回路からの制御に応じて出力電流量を変更可能な定電流回路と、上記定電流回路から出力される定電流からクロック信号を生成するものであり、上記定電流の電流量に応じて、上記クロック信号の発振周波数を調整可能なクロック生成回路とを有している構成とすることができる。
また、上記クロック生成回路は、2つのコンデンサを備えていると共に、上記定電流回路からの定電流を一方のコンデンサに充電させ、他方のコンデンサは放電させ、充電を受けているコンデンサの電位が所定電位に達したことを検出して、その検出に応じて出力信号のHigh/Lowと、上記2つのコンデンサにおける充/放電とを切り替えることによってクロック信号を生成する構成とすることができる。
上記の構成によれば、簡素な構成で周波数を変更可能な発振回路が構成でき、周波数も容易に切り替え可能となる。
また、上記検知装置では、上記定電流回路は、定電圧回路から出力される定電流を参照電圧として定電流を生成するものであり、上記定電圧回路はバンドギャップ電圧源である構成とすることができる。
上記の構成によれば、電源電圧や、周囲温度による発振周波数の変化を最小限に抑えることが可能であり、発振周波数の誤差の少ない発振回路が構成できる。
また、上記検知装置では、上記制御回路は、上記センサ部の停止モード時において、スタンバイ時間を計るタイマー回路と間欠動作を制御する間欠動作制御回路以外の回路については動作を停止する構成とすることができる。
上記の構成によれば、スタンバイ時、スタンバイ時間を計るタイマー回路とスタンバイを制御する回路以外の制御回路はクロックを停止することにより、さらなる消費電力の削減効果がある。
また、上記検知装置では、上記制御回路の設定条件を格納する共に、その設定条件を外部から設定可能なレジスタを備えており、上記設定条件の一つとして、上記センサ部における動作モードと停止モードとの時間間隔を変更可能である構成とすることができる。
上記の構成によれば、制御回路が生成する間欠動作信号の間隔を、外部から設定可能とすることにより、消費電力の削減幅を調整できるようになる。
また、上記検知装置では、上記制御回路の設定条件を格納する共に、その設定条件を外部から設定可能なレジスタを備えており、上記設定条件の一つとして、上記センサ部の停止モード時における、上記発振回路から出力されるクロック信号の発振周波数を変更可能である構成とすることができる。
上記の構成によれば、スタンバイ時の発振回路の発振周波数を、外部から設定可能とすることにより、消費電力の削減幅を調整できるようになる。
また、上記検知装置では、書き込み可能な不揮発性のトリミングフューズを用いて、上記制御回路の設定条件を変更できる構成とすることができる。
上記の構成によれば、検知装置にトリミングフューズを内蔵し、それを用いて制御回路への設定信号を生成し、制御回路に設定信号を常時与えることにより、通常動作時に外部から設定信号を与える必要が無くなる。また、搭載される製品ごとに、カスタマイズした検知装置を提供することが可能となる。
また、上記検知装置では、全ての回路がモノリシックに集積化されている構成とすることができる。
上記の構成によれば、回路を同一基板上に形成することにより、占有面積削減によるコストダウン効果がある。
本発明の検知装置は、動作モードと停止モードとを有しているセンサ部と、発振周波数の異なる少なくとも2種類のクロック信号を選択的に切り替えて出力可能な発振回路と、上記発振回路から出力されるクロック信号によって動作すると共に、上記センサ部の動作モードおよび停止モードの切替を制御する機能と上記発振回路から出力されるクロック信号の発振周波数の切替を制御する機能とを有する制御回路と、を備えており、上記センサ部の停止モード時において上記発振回路から出力されるクロック信号の発振周波数は、上記センサ部の動作モード時において上記発振回路から出力されるクロック信号の発振周波数よりも小さい発振周波数となる構成である。
それゆえ、スタンバイ中(センサ部の停止モード中)に制御回路から発振器の周波数を下げる信号を生成し、内部発振器の周波数を通常動作時より下げることにより、消費電力が低減されるといった効果を奏する。
さらに、スタンバイ時では制御回路の動作周波数が動作時よりも下げられることによって低消費電力が実現されるが、これを実現するための制御回路は一つでよく、構成的にも簡素であり、コスト面でも有利となる。
また、センサー動作時における外部からの信号(マイコンからの信号)が不要であり、センサー回路のみで消費電流の低減が可能である。
本発明の一実施形態を示すものであり、検知装置の要部構成を示すブロック図である。 上記検知装置の発振回路の構成例を示す回路図である。 上記発振回路の出力波形を示す波形図である。 上記発振回路で使用可能なバンドギャップ電圧源の構成例を示す回路図である。 上記検知装置の制御回路の構成例を示すブロック図である。 上記検知装置で使用可能なトリミングフューズの構成例を示す回路図である。 従来の検知装置の構成例を示すブロック図である。 従来の検知装置の構成例を示すブロック図である。
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。先ず、本実施の形態に係る検査装置の概略構成を図1に示す。
図1に示す検知装置10は、センサー部11、制御回路12、発振回路13、およびレジスタ14を備えて構成されている。センサー部11として使用されるセンサーの種類は特に限定されるものではない。すなわち、センサーとしては照度センサーや近接センサー等、様々な種類のセンサーが公知であるが、センサー部11としては、そのような公知のいかなるセンサーをも用いることができる。但し、センサー部11は、動作モードと停止モードとを有しており、制御回路12からの制御によって、これらのモードを切り替え可能である。
制御回路12は、センサー部11を間欠動作するように制御するものであり、動作時はセンサー部11を動かし、スタンバイ時にはセンサー部11を停止させる信号bを生成する。また、制御回路12は、発振回路13から供給されるクロック(CLK)信号によって動作すると共に、レジスタ14に格納された設定条件に応じて動作する。レジスタ14に格納される設定条件は、外部からのアクセスにて変更可能である。
さらに、制御回路12は発振回路13に信号aを出力し、この信号aによって発信回路13の発振周波数を切り替えることができる。これにより、センサー部11を停止させるスタンバイ時には、発振回路13の発振周波数をセンサー部11の動作時の発振周波数より低い周波数とすることができる。一般的に、制御回路はデジタル回路で構成されており、クロックで動作するデジタル回路の消費電力Pは、次式で表せる。
P=NaCV^2f+NtIlV
但し、
P:消費電力
Na:動作ノード数
Nt:全ノード数
C:ノード容量
V:電源電圧
f:周波数
Il:ノード当たりのリーク電流
よって、図1の検知装置10では、スタンバイ時に制御回路12の動作周波数fが下がることで、その消費電力が削減される。
次に、発振回路13の一構成例を図2(a),(b)に示す。図2(a)は発振回路13の全体を示すものであり、発振回路13は、大略的に、定電圧回路20、アンプAMP1、定電流回路21、CMOSインバータ22、容量C1およびC2、比較器23および24、SRラッチ25、イネーブルスイッチ26および27を備えて構成されている。定電圧回路20は、参照電圧Vrefを与える電流源であり、この参照電圧VrefはアンプAMP1によってバッファされる。発振回路13では、定電流回路21の電流量を変化させることにより、発振周波数を変更することができる。
定電流回路21は、能力の等しいPMOSトランジスタP1〜P5を備えて構成されている。図2(a)においては、図を簡略化するために、PMOSトランジスタP1〜P5が一つずつ記載されているが、PMOSトランジスタP2およびPMOSトランジスタP3は、複数のトランジスタを並列に配置する構成とすることができる(図2(b)参照)。以下の説明では、並列に配置されるPMOSトランジスタP2の数をm、直列に配置されるPMOSトランジスタP3の数をnとする。
定電流回路21の後段の構成は、定電流回路21から出力される定電流Iからクロック信号を生成するクロック生成回路となっている。クロック信号の生成手順について説明すると以下の通りである。
まず、SRラッチ25の真理値表は下記の表1に示す通りである。また、図3に、図2の発振回路の波形を示す。
Figure 2011087064
クロック信号の生成は、イネーブル信号ENが立ち上がることによって開始される。最初、SRラッチ25は保持状態(すなわち、s=1,r=1)にある。
イネーブル信号ENが立ち上がると、イネーブルスイッチ26および27からの出力によってCMOSインバータ22が制御され、容量C1が定電流Iによって充電される。容量C1が充電されると、sig_charge1の電位が持ち上がる。sig_charge1の電位がVref電位に到達すると、比較器23によってset信号が生成される(set信号において“0”のパルスが形成される)。そして、SRラッチ25へのset入力により、信号QおよびQBが反転する。これにより、発振回路13の出力OSCはHighとなる。
また、信号QおよびQBが反転することにより、イネーブルスイッチ26および27からの出力は、容量C1を放電させ容量C2を充電させる状態となるように、CMOSインバータ22を制御する。すなわち、容量C1が放電されてsig_charge1の電位がGNDになると共に、容量C2が定電流Iにより充電されて、sig_charge2の電位が持ち上がり、Vref電位となる。sig_charge2の電位がVref電位に到達すると、比較器24によってreset信号が生成される(reset信号において“0”のパルスが形成される)。そして、SRラッチ25へのreset入力により、信号QおよびQBが再び反転する。これにより、発振回路13の出力OSCはLowとなる。
イネーブル信号ENがHighの期間は、上記動作による容量C1,C2の充放電が交互に切り替わり、これに伴ってSRラッチ25の出力Qが反転するため、発振回路13の出力OSCにおいてクロックが生成される。
上記の動作説明から明らかなように、出力OSCのクロックにおける半周期は、容量C1またはC2の充電に要する時間と等しい。すなわち、容量C1およびC2の容量値をC、容量C1またはC2の充電に要する時間をtとすれば、
I×t=C×Vref
であり、これより、
t=C×Vref/I
となる。すなわち、定電流回路21から出力される定電流Iが大きくなれば、容量C1およびC2の充電期間が短くなることで周期が短くなり、発振周波数は大きくなる。逆に、定電流Iが小さくなれば、充電期間が長くなることで周期が長くなり、発振周波数は小さくなる。
図2に示す定電流回路21では、センサー部11の動作モード時に制御回路12から与えられる信号aをLowとする。この時、定電流回路21から出力される定電流Iは、
I=K×Iref(但し、K=m+n)
となる。よって、この時、発振回路13の発振クロックOSCの周期t_clkと、周波数f_clkは、
t_clk=2×C×Vref/I
=2×(C×Vref)/(K×(Vref/R))
=2CR/K
f_clk=K/(2CR)
となる。
一方、スタンバイ時には、制御回路12からの信号aがHighになり、この時、定電流回路21から出力される定電流Iは、
I=m×Iref
となる。よって、この時の発振周波数は、
f_clk=m/(2CR)
となり、通常動作時より低い周波数になる。整数m,nを自由に調整することにより、低周波数時と高周波数時との発振周波数の比率を変更できる。また、信号aを複数配線容易し、制御回路21から選択できるようにして、定電流回路21のPMOSの個数を変更することにより、周波数の選択の自由度が向上する。
図2のVref電圧は、バンドギャップ電圧源を用いることにより、電源電圧や、温度に依存しない、高精度なものとすることができる。バンドギャップ電圧源の回路図の一例を図4に示す。
一般的に、モノシリックICでPTAT(proportional to absolute temperature)電流を発生することは容易である。
先ず、図4の構成における電流Irefは、
Iref=Vt×(lnN)/R10
の式で与えられる。
但し、
Vt=k×T/q
k:ボルツマン定数,T:絶対温度,q:電子の素電荷
N:トランジスタQ1,Q2のサイズ比
である。
VrefをR11×Iref+Vbeで構成することで、
Vref=R11×Vt×(lnN)/R10+Vbe
の式が導かれる。ここで、VbeはトランジスタQN3のエミッタ−ベース間電圧である。また、上記式の温度係数は、
(∂Vref/∂T)
={R11×Vt×(lnN)/R10}/T+(∂Vbe/∂T)
となり、これより、
(∂Vref/∂T)/Vref
=A×(1/T)+B×(∂Vbe/∂T)/Vbe
となる。但し、
A={R11×Vt×(lnN)/R10}/Vref
B=Vbe/Vref
である。
上記式において、1/Tは正であり、(∂Vbe/∂T)/Vbeは通常負である。このため、図4における抵抗値R10,R11によってA,Bの値を調整することで温度係数を0に近づけることが可能である。このとき、一般的にVref=1.25V付近となる。
図1に示す検知装置10では、入力される参照電圧Vrefを作成するために上記バンドギャップ電圧源を用いることによって、高精度な発振器を構成することができる。
また、検知装置10では、スタンバイ時に、制御回路12内の間欠動作のタイミングを生成するタイマー回路と間欠動作を制御する間欠動作制御回路とを除き、それ以外の回路のクロックを停止することによって、より消費電力の削減効果が見込まれる。これを図5を参照して説明する。
図5において、FFはフリップフロップを意味している。制御回路12に入力されるクロック信号CLKは、タイマー回路および間欠動作制御回路には直接入力される。その他の制御回路には、クロック信号CLKはAND回路51を介して入力される。
検知装置10のスタンバイ時には、間欠制御回路からはAND回路51に対して、クロック信号CLKがその他の制御回路に伝達しないようなEN信号が出力される。このため、タイマー回路と間欠動作制御回路以外の回路はクロックが伝達しないので、その動作が停止され、消費電力を低減できる。
また、図1の検知装置10は、外部からアクセス可能なレジスタ14を備えており、レジスタ14に格納された設定条件を書き換えることで制御回路12の設定を変更することが可能である。レジスタ14に格納される設定条件としては、例えば、間欠動作のタイミングや、スタンバイ時の発振器の周波数が挙げられる。これらの設定条件を変更することにより、消費電力の削減具合を調整可能としている。
このように、検知装置10では、外部からアクセス可能なレジスタ14により、制御回路12の設定値を変更できるが、外部からのアクセスを行わずに、製造時に設定値を決める必要がある場合がある。
そのような場合には、製造時に書き込み可能なトリミングフューズを備えることで、製品ごとに設定値を調整可能になる。図6にトリミングフューズの一構成例を示す。この例は、定電流源とトリミングフューズとバッファとから構成される。トリミングフューズを溶断しない場合は、バッファの出力はLowレベルを出力する。トリミングフューズを溶断した場合は、バッファの出力はHighレベルを出力する。その出力を制御回路に入力することにより、制御回路の設定が可能となる。また、トリミングフューズを複数個用意することにより、設定幅が広がる。
本発明の検知装置では、上記の構成をモノリシックに集積化することが好ましい。この構成にすることにより、検知装置を構成する回路の専有面積を削減し、低コストで製造ができる。さらに集積化されることにより、各配線が短くなるなど、外部からの電磁ノイズ等の外乱ノイズを拾いにくくする効果もある。
さらに、本発明の検知装置を内蔵する電子機器では、間欠動作間隔を設定でき、スタンバイ時の消費電力も発振器の周波数を下げることにより消費電力を削減でき、さらには、スタンバイ時の発振周波数の設定ができるので、消費電力の削減幅を自由に調整できる。電池駆動の機器を長期間動作させたいときは、スタンバイ時の発振器の周波数を下げることにより、長時間の駆動が可能となる。
さらに、スタンバイ時では制御回路の動作周波数が動作時よりも下げられることによって低消費電力が実現されるが、制御回路自体は高速で操作するMPUと低速で動作するMPUとの2つを用いる必要がなく、コスト高を回避でき、構成も簡素になる。
また、センサー動作時における外部からの信号(マイコンからの信号)が不要であり、センサー回路のみで消費電流の低減が可能である。
本発明は、照度センサーや近接センサーなどのセンサー回路の省電力化に効果があるものであり、このようなセンサーを備えた携帯電話や携帯音楽プレーヤーなどの電子機器において利用可能である。
10 検知装置
11 センサー部
12 制御回路
13 発振回路
14 レジスタ
20 定電圧回路
21 定電流回路
22 CMOSインバータ
23・24 比較器
25 SRラッチ
26・27 イネーブルスイッチ
C1・C2 コンデンサ

Claims (10)

  1. 動作モードと停止モードとを有しているセンサ部と、
    発振周波数の異なる少なくとも2種類のクロック信号を選択的に切り替えて出力可能な発振回路と、
    上記発振回路から出力されるクロック信号によって動作すると共に、上記センサ部の動作モードおよび停止モードの切替を制御する機能と上記発振回路から出力されるクロック信号の発振周波数の切替を制御する機能とを有する制御回路と、を備えており、
    上記センサ部の停止モード時において上記発振回路から出力されるクロック信号の発振周波数は、上記センサ部の動作モード時において上記発振回路から出力されるクロック信号の発振周波数よりも小さい発振周波数となることを特徴とする検知装置。
  2. 上記発振回路は、上記発振回路からの制御に応じて出力電流量を変更可能な定電流回路と、
    上記定電流回路から出力される定電流からクロック信号を生成するものであり、上記定電流の電流量に応じて、上記クロック信号の発振周波数を調整可能なクロック生成回路とを有していることを特徴とする請求項1に記載の検知装置。
  3. 上記クロック生成回路は、2つのコンデンサを備えていると共に、
    上記定電流回路からの定電流を一方のコンデンサに充電させ、他方のコンデンサは放電させ、
    充電を受けているコンデンサの電位が所定電位に達したことを検出して、その検出に応じて出力信号のHigh/Lowと、上記2つのコンデンサにおける充/放電とを切り替えることによってクロック信号を生成することを特徴とする請求項2に記載の検知装置。
  4. 上記定電流回路は、定電圧回路から出力される定電流を参照電圧として定電流を生成するものであり、
    上記定電圧回路はバンドギャップ電圧源であることを特徴とする請求項2または3に記載の検知装置。
  5. 上記制御回路は、上記センサ部の停止モード時において、スタンバイ時間を計るタイマー回路と間欠動作を制御する間欠動作制御回路以外の回路については動作を停止することを特徴とする請求項1から4の何れかに記載の検知装置。
  6. 上記制御回路の設定条件を格納する共に、その設定条件を外部から設定可能なレジスタを備えており、
    上記設定条件の一つとして、上記センサ部における動作モードと停止モードとの時間間隔を変更可能であることを特徴とする請求項1から5の何れかに記載の検知装置。
  7. 上記制御回路の設定条件を格納する共に、その設定条件を外部から設定可能なレジスタを備えており、
    上記設定条件の一つとして、上記センサ部の停止モード時における、上記発振回路から出力されるクロック信号の発振周波数を変更可能であることを特徴とする請求項1から6の何れかに記載の検知装置。
  8. 書き込み可能な不揮発性のトリミングフューズを用いて、上記制御回路の設定条件を変更できることを特徴とする請求項1から5の何れかに記載の検知装置。
  9. 全ての回路がモノリシックに集積化されていることを特徴とする請求項1から8の何れかに記載の検知装置。
  10. 上記請求項1から9の何れかに記載の検知装置を内蔵した電子機器。
JP2009237383A 2009-10-14 2009-10-14 検知装置及びそれを内蔵した電子機器 Pending JP2011087064A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009237383A JP2011087064A (ja) 2009-10-14 2009-10-14 検知装置及びそれを内蔵した電子機器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009237383A JP2011087064A (ja) 2009-10-14 2009-10-14 検知装置及びそれを内蔵した電子機器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2011087064A true JP2011087064A (ja) 2011-04-28

Family

ID=44079702

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009237383A Pending JP2011087064A (ja) 2009-10-14 2009-10-14 検知装置及びそれを内蔵した電子機器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2011087064A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015037252A1 (ja) * 2013-09-10 2015-03-19 日立オートモティブシステムズ株式会社 発振回路、それを用いた半導体集積回路装置および回転角検出装置

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0738388A (ja) * 1993-07-16 1995-02-07 Toshiba Corp クロック発生回路
JPH07175982A (ja) * 1993-12-21 1995-07-14 Hochiki Corp 火災感知器
JPH09189628A (ja) * 1996-01-09 1997-07-22 Nagano Keiki Seisakusho Ltd ガス残量計
JP2004090234A (ja) * 2002-08-29 2004-03-25 Canon Inc 記録装置
JP2006143144A (ja) * 2004-11-24 2006-06-08 Denso Corp 車両用マイコン装置
JP2006211439A (ja) * 2005-01-31 2006-08-10 Hitachi Ltd センサノード、基地局、及びセンサネットワークシステム
JP2008032424A (ja) * 2006-07-26 2008-02-14 Rohm Co Ltd センサ回路、半導体装置、電子機器
JP2008059058A (ja) * 2006-08-29 2008-03-13 Hitachi Ltd センサノード
JP2009135889A (ja) * 2007-11-01 2009-06-18 Denso Corp 信号形成回路

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0738388A (ja) * 1993-07-16 1995-02-07 Toshiba Corp クロック発生回路
JPH07175982A (ja) * 1993-12-21 1995-07-14 Hochiki Corp 火災感知器
JPH09189628A (ja) * 1996-01-09 1997-07-22 Nagano Keiki Seisakusho Ltd ガス残量計
JP2004090234A (ja) * 2002-08-29 2004-03-25 Canon Inc 記録装置
JP2006143144A (ja) * 2004-11-24 2006-06-08 Denso Corp 車両用マイコン装置
JP2006211439A (ja) * 2005-01-31 2006-08-10 Hitachi Ltd センサノード、基地局、及びセンサネットワークシステム
JP2008032424A (ja) * 2006-07-26 2008-02-14 Rohm Co Ltd センサ回路、半導体装置、電子機器
JP2008059058A (ja) * 2006-08-29 2008-03-13 Hitachi Ltd センサノード
JP2009135889A (ja) * 2007-11-01 2009-06-18 Denso Corp 信号形成回路

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015037252A1 (ja) * 2013-09-10 2015-03-19 日立オートモティブシステムズ株式会社 発振回路、それを用いた半導体集積回路装置および回転角検出装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9714966B2 (en) Circuit aging sensor
KR100322649B1 (ko) 저전력고정밀클럭회로및집적회로클럭킹방법
US7755584B2 (en) Voltage boosting circuit, voltage boosting/dropping circuit and LCD
US7649422B2 (en) Real time clock integrated circuit and electronic apparatus using the same
JP4510054B2 (ja) 超低電力rc発振器
US6166609A (en) Oscillator circuit supplied with optimal power voltage according to oscillator output
JP2018088249A (ja) 電源制御回路および環境発電装置
JP5512139B2 (ja) 半導体集積回路装置及び電源供給回路
JP2011087064A (ja) 検知装置及びそれを内蔵した電子機器
US7429900B2 (en) Oscillator and semiconductor device
JP2001257530A (ja) 温度補償型発振器、通信装置及び電子機器
JPH05120457A (ja) 発振回路を備えるic回路
KR20080080447A (ko) 전압 제어 회로
JP2009159809A (ja) 半導体集積回路装置及び電池パック
JP2006352384A (ja) 集積回路内蔵発振器
JP2007306421A (ja) 発振回路およびその制御方法
EP3282583B1 (en) Oscillator circuit
JPH10325886A (ja) 発振回路、これを用いた電子回路、これらを用いた半導体装置、電子機器および時計
JP4641221B2 (ja) 発振回路および電子機器
JP2000091890A (ja) 発振回路
JP3849757B2 (ja) 発振回路、電子機器および時計
JP2010171790A (ja) バイアス電位発生回路
KR19990076264A (ko) 정전류를 이용한 충방전 발진기 및 그 발진 방법
JP2010263498A (ja) クロック発生回路、電源供給システム及びクロック信号の周波数変更方法
JP2009026126A (ja) 半導体装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120223

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130517

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130521

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20130924