JP2010171790A - バイアス電位発生回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】部品のコストが増大するのを防ぐことができると共に、回路サイズが大型化するのを防ぐことができるバイアス電位発生回路を提供する。
【解決手段】スイッチ制御回路12は、スイッチSW1がオフされた状態からノード1の電位が予め定めたバイアス電位になるまでは、一定のパルス幅のパルス信号の出力間隔を調整することによりスイッチSW1を断続的にオンするためのパルス間隔調整信号であるイネーブル信号ENをスイッチSW1に出力し、ノード1の電位が予め定めたバイアス電位になった後は、スイッチSW1を常時オンさせるためのオン信号であるイネーブル信号ENをスイッチSW1に出力する。
【選択図】図1

Description

本発明は、バイアス電位発生回路に係り、特に、オーディオアンプ等に適用可能なバイアス電位発生回路に関するものである。
従来、バイアス電位を発生する回路としては、図8に示すようなバイアス電位発生回路100が一般的である。同図に示すバイアス電位発生回路100は、一端が電源VDDに接続されたスイッチSW1と、一端がスイッチSW1の他端に接続された抵抗R1と、一端が抵抗R1の他端に接続され、他端が接地された抵抗R2と、一端が抵抗R1の他端と抵抗R2の一端との接続点であるノード1に接続され、他端が接地された容量素子C1と、を含んで構成されている。
このようなバイアス電位発生回路100は、抵抗R1、R2の抵抗値の大小によって所望のバイアス電位を発生させることができる。
具体的な動作としては、図9に示すように、起動時においては、スイッチSW1のオンオフを制御する信号であるイネーブル信号ENをオンすることにより、スイッチSW1を導通状態にする。これにより、電源VDDからの電荷が容量素子C1に徐々に充電される。その結果、ノード1のバイアス電位がGNDレベルから所定のバイアス電位まで徐々に上昇する。このバイアス電位の立ち上がり時間、すなわち時定数τは、抵抗R1、R2の抵抗値、及び、容量素子C1の容量によって決定される。
シャットダウン時についても基本動作は起動時と同様であり、イネーブル信号ENをオフすることにより、スイッチSW1を非導通状態にする。これにより、容量素子C1に蓄積されていた電荷が抵抗R2を介してGNDに徐々に放電される。その結果、図10に示すように、ノード1のバイアス電位が徐々に低下する。この際の時定数τは、抵抗R2の抵抗値と容量素子C1の容量によって決定される。
この種のバイアス電位発生回路は、例えばオーディオアンプ等における基準電位の発生用として用いられるが、オーディオアンプ等に用いる場合、バイアス電位発生回路の起動時に発生するPOPノイズが問題となる。
特許文献1には、基準電位を発生させるための平滑化コンデンサをPWM(Pulse Width Modulation)信号、すなわちパルス幅変調信号によって制御することにより、起動時に発生するPOPノイズを抑制する制御装置が開示されている。
また、このようなバイアス電位発生回路に要求される特性として、POPノイズの他にも、PSRR(Power Supply Rejection Ratio:電源電圧変動除去比率)、消費電流等がある。
特開2007−151098号公報
上記の特性を良好に保つためには、部品のサイズを大きくしなければならない。例えばPSRRは、電源電圧の変化に対する出力の影響を示すものであり、電源のノイズがどれだけシステムに回り込んでくるかの指標であり、これを良好な特性にするためには、抵抗R1、R2の抵抗値、及び、容量素子C1の容量を大きくし、ノイズが効果的に除去されるようにしなければならない。
また、消費電流を抑制するためには、抵抗R1、R2の抵抗値を大きくする必要がある。
また、POPノイズは、バイアス電位発生回路の起動時における電位の遷移に起因するノイズであり、これを良好な特性にするためには、抵抗R1、R2の抵抗値、及び、容量素子C1の容量を大きくし、時定数τを長くしなければならない。
このように、上記3つの特性を良好にするためには、抵抗R1、R2、及び容量素子C1の抵抗値や容量を大きくする、すなわちサイズを大きくする必要がある。
これにより、抵抗や容量素子のコストが増大すると共に、バイアス電位発生回路のサイズが大型化してしまう、という問題があった。
例えば特許文献1に記載された制御装置が接続される負荷、すなわち制御対象はスピーカーであるが、スピーカーは低インピーダンスであるため、基準電位まで電圧を上昇させるには、制御装置の基準電位を発生させるための回路にかなりサイズの大きいトランジスタが必要となる。このため、回路面積が大きくなり、コストが高くなる。また、スピーカーへの配線が長くなることによりスイッチングノイズ(EMIノイズ)が外部へ漏れる可能性もある。
本発明は、上述した課題を解決するために提案されたものであり、部品のコストが増大するのを防ぐことができると共に、回路サイズが大型化するのを防ぐことができるバイアス電位発生回路を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、一端が電源に接続されたスイッチと、一端が前記スイッチの他端に接続された第1の抵抗と、一端が前記第1の抵抗の他端に接続され、他端が接地された第2の抵抗と、一端が前記第1の抵抗の他端と前記第2の抵抗の一端との接続点に接続され、他端が接地された容量素子と、前記スイッチがオフされた状態から前記接続点の電位が予め定めたバイアス電位になるまでの少なくとも一部の期間は、一定のパルス幅のパルス信号の出力間隔を調整することにより前記スイッチを断続的にオンするための制御信号を前記スイッチに出力し、前記接続点の電位が前記バイアス電位になった後の少なくとも一部の期間は、前記スイッチを常時オンさせるための制御信号を前記スイッチに出力するスイッチ制御手段と、を備えたことを特徴とする。
この発明によれば、スイッチがオフされた状態から接続点の電位が予め定めたバイアス電位になるまでの少なくとも一部の期間は、一定のパルス幅のパルス信号の出力間隔を調整することによりスイッチを断続的にオンするための制御信号をスイッチに出力するので、起動時に発生するPOPノイズを抑制することができる。
請求項2記載の発明は、一端が電源に接続された第1のスイッチと、一端が前記第1のスイッチの他端に接続された第1の抵抗と、一端が前記第1の抵抗の他端に接続され、他端が接地された第2の抵抗と、一端が前記第1の抵抗の他端と前記第2の抵抗の一端との接続点に接続され、他端が接地された容量素子と、前記接続点と前記容量素子の一端との間に設けられた第2のスイッチと、前記第1のスイッチがオフされた状態から前記接続点の電位が予め定めたバイアス電位になるまでの少なくとも一部の期間は、前記第1のスイッチを断続的にオンするための制御信号を前記第1のスイッチに出力し、前記接続点の電位が前記バイアス電位になった後の少なくとも一部の期間は、前記第1のスイッチを常時オンさせるための制御信号を前記第1のスイッチに出力する第1のスイッチ制御手段と、前記第1のスイッチがオフされた状態から前記接続点の電位が予め定めたバイアス電位になるまでの少なくとも一部の期間は、前記第2のスイッチを常時オンさせるための制御信号を前記第2のスイッチに出力し、前記接続点の電位が前記バイアス電位になった後の少なくとも一部の期間は、前記第2のスイッチを断続的にオンするための制御信号を前記第2のスイッチに出力する第2のスイッチ制御手段と、を備えたことを特徴とする。
この発明によれば、第1のスイッチがオフされた状態から接続点の電位が予め定めたバイアス電位になるまでの少なくとも一部の期間は、第1のスイッチを断続的にオンするための制御信号を第1のスイッチに出力し、接続点の電位がバイアス電位になった後の少なくとも一部の期間は、第1のスイッチを常時オンさせるための制御信号を第1のスイッチに出力すると共に、第1のスイッチがオフされた状態から接続点の電位が予め定めたバイアス電位になるまでの少なくとも一部の期間は、第2のスイッチを常時オンさせるための制御信号を第2のスイッチに出力し、接続点の電位がバイアス電位になった後の少なくとも一部の期間は、第2のスイッチを断続的にオンするための制御信号を第2のスイッチに出力するので、起動時に発生するPOPノイズを抑制することができると共に、PSRRを改善することができる。
請求項3記載の発明は、一端が電源に接続された第1のスイッチと、一端が前記第1のスイッチの他端に接続された第1の抵抗と、一端が前記第1の抵抗の他端に接続された第2の抵抗と、一端が前記第1の抵抗の他端と前記第2の抵抗の一端との接続点に接続され、他端が接地された容量素子と、一端が前記第2の抵抗の他端と接続され、他端が接地された第2のスイッチと、前記第1のスイッチがオフされた状態から前記接続点の電位が予め定めたバイアス電位になるまでの少なくとも一部の期間、及び、前記接続点の電位が前記バイアス電位になった後の少なくとも一部の期間は、前記第1のスイッチ及び前記第2のスイッチを断続的にオンするための制御信号を前記第1のスイッチ及び前記第2のスイッチに出力するスイッチ制御手段と、を備えたことを特徴とする。
この発明によれば、第1のスイッチがオフされた状態から接続点の電位が予め定めたバイアス電位になるまでの少なくとも一部の期間、及び、接続点の電位がバイアス電位になった後の少なくとも一部の期間は、第1のスイッチ及び第2のスイッチを断続的にオンするための制御信号を第1のスイッチ及び第2のスイッチに出力するので、POPノイズを抑制することができると共にPSRRを改善することができ、且つ消費電流を抑制することができる。
なお、請求項4に記載したように、前記第1のスイッチを断続的にオンするための制御信号及び前記第2のスイッチを断続的にオンするための制御信号の少なくとも一方が、一定のパルス幅のパルス信号の出力間隔を調整するパルス間隔調整信号である構成としてもよい。
また、請求項5に記載したように、前記第1のスイッチを断続的にオンするための制御信号及び前記第2のスイッチを断続的にオンするための制御信号の少なくとも一方が、パルス信号のパルス幅を調整するためのパルス幅変調信号である構成としてもよい。
請求項6記載の発明は、前記請求項1〜前記請求項5の何れか1項に記載のバイアス電位発生回路の各手段が集積回路化されていることを特徴とする。
この発明よれば、バイアス電位発生回路の各手段が集積回路化されることにより、バイアス電位発生回路が利用される装置を小型化することができる。
以上説明したように本発明によれば、部品のコストが増大するのを防ぐことができると共に、回路サイズが大型化するのを防ぐことができる、という効果を奏する。
第1実施形態に係るバイアス電位発生回路の回路図である。 第1実施形態に係るバイアス電位発生回路のイネーブル信号EN1の波形及びノード1のバイアス電位の波形を示す図である。 第1実施形態に係るバイアス電位発生回路のノード1のバイアス電位のノイズの波形を示す図である。 第2実施形態に係るバイアス電位発生回路の回路図である。 第2実施形態に係るバイアス電位発生回路のイネーブル信号EN1、EN2の波形及びノード1のバイアス電位の波形を示す図である。 第3実施形態に係るバイアス電位発生回路の回路図である。 第3実施形態に係るバイアス電位発生回路のイネーブル信号EN1の波形及びノード1のバイアス電位の波形を示す図である。 従来例に係るバイアス電位発生回路の回路図である。 従来例に係るバイアス電位発生回路の起動時におけるイネーブル信号ENの波形及びノード1のバイアス電位の波形を示す図である。 従来例に係るバイアス電位発生回路のシャットダウン時におけるイネーブル信号ENの波形及びノード1のバイアス電位の波形を示す図である。
以下、本発明の好ましい実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
(第1実施形態)
図1には、本発明の第1実施形態に係るバイアス電位発生回路10の回路図を示した。なお、図8に示すバイアス電位発生回路100と同一部分には同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。
図1に示すバイアス電位発生回路10は、図8に示すバイアス電位発生回路100とほぼ同様の構成であるが、スイッチSW1に供給する制御信号が異なる。具体的には、バイアス電位発生回路10は、スイッチ制御回路12を備えた点がバイアス電位発生回路100と異なり、その他はバイアス電位発生回路100と同様である。
スイッチ制御回路12は、図2に示すように、起動時、すなわちスイッチSW1がオフされた状態からノード1の電位が予め定めたバイアス電位になるまでは、一定のパルス幅のパルス信号の出力間隔を調整することによりスイッチSW1を断続的にオンするためのパルス間隔調整信号であるイネーブル信号ENをスイッチSW1に出力し、ノード1の電位が予め定めたバイアス電位になった後は、スイッチSW1を常時オンさせるためのオン信号であるイネーブル信号ENをスイッチSW1に出力する。すなわち、スイッチ制御回路12は、時定数τで表わされる期間は、パルス間隔調整信号をスイッチSW1に出力し、時定数τで表わされる期間経過後は、スイッチSW1を常時オンするためのイネーブル信号ENをスイッチSW1に出力し、定常状態に移行する。
これにより、起動開始から時定数τで表わされる期間は、スイッチSW1が断続的にオンオフされることにより、容量素子C1に断続的に電荷が蓄積される。このため、図2に示すように、ノード1のバイアス電位は、階段状に徐々に上昇して予め定めたバイアス電位に到達する。
ここで、時定数τは、図8に示したバイアス電位発生回路100と異なり、抵抗R1、R2の抵抗値、及び、容量素子C1の容量だけでなく、パルス間隔調整信号の各パルスの出力間隔によって決定される。従って、パルスの出力間隔を長くするほど容量素子C1への電荷の蓄積を遅くすることができるため、時定数τを長くすることができ、パルスの出力間隔を短くすることにより容量素子C1への電荷の蓄積を速くすることができるため時定数τを短くすることができる。
なお、パルス間隔調整信号の出力を開始してから出力を終了するタイミングの制御は、例えば抵抗R1、R2の抵抗値、容量素子C1の容量値、パルスの出力間隔から予め時定数を算出しておき、この算出した時定数の時間を計測するタイマ回路を設けることにより行うことができる。
また、ノード1のバイアス電位を検出する検出回路を設け、この検出回路により検出された電位が、予め定めたバイアス電位になった場合にトリガ信号を発生するトリガ信号発生回路を設けることにより、パルス間隔調整信号の出力を終了するタイミングを制御するようにしてもよい。
このように、本実施形態では、スイッチSW1を断続的にオンオフする際に、POPノイズを抑制することができる程度にパルスの出力間隔を長く設定して時定数を長くすることにより、効果的にPOPノイズを抑制することができる。従って、抵抗R1、R2、容量素子C1のサイズを大きくすることなく、POPノイズを抑制することができ、部品のコストが増大するのを防ぐことができると共に、回路サイズが大型化するのを防ぐことができる。
なお、パルスの出力間隔は予め定めた一定間隔としてもよいし、徐々にパルスの出力間隔を短くするようにしてもよい。
また、本実施形態に係るバイアス電位発生回路10のノード1は、例えばオペアンプの入力端子に接続される。オペアンプの入力側は通常は高インピーダンスであるため負荷が小さく、バイアス電位発生回路10をサイズの小さいトランジスタ等で構成することができ、回路面積を小さくすることができる。また、オペアンプやバイアス電位発生回路10はLSI内部で配線が可能であるため、スイッチングノイズが外部に漏れる虞は少ない。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について説明する。なお、第1実施形態で説明したバイアス電位発生回路10と同一部分については同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。
第1実施形態で説明したバイアス電位発生回路10では、POPノイズを抑制することはできるものの、PSRR及び抵抗R1、R2を流れる消費電流IDDを改善することはできない。
PSRRを改善するためには、抵抗や容量素子のサイズを大きくする必要があるが、第1実施形態で説明したバイアス電位発生回路10では、起動後、すなわちスイッチSW1へのパルス間隔調整信号の出力が終了し、ノード1のバイアス電位が予め定めたバイアス電位になった後は、図8に示した従来構成のバイアス電位発生回路100の動作と同じである。このため、図3に示すように、ノード1のバイアス電位に、電源VDDの揺れによるノイズ14が重畳してしまう場合がある。
また、消費電流IDDを抑制するためには、電源VDDとGNDとの間で直列接続された抵抗R1、R2の抵抗値を大きくする必要があるが、これも起動後については従来構成のバイアス電位発生回路100と同様であるため、消費電流IDDを効果的に抑制することはできない。
そこで、本実施形態に係る図4に示すバイアス電位発生回路20では、抵抗R2の一端と容量素子C1の一端との間にスイッチSW2を設け、このスイッチSW2を断続的にオンオフするスイッチ制御回路22を備えた構成としている。
スイッチ制御回路12の動作は第1実施形態と同様であり、図5に示すように、時定数τで表わされる期間はイネーブル信号EN1としてパルス間隔調整信号を出力し、時定数τで表わされる期間経過後、ノード1のバイアス電位が予め定めたバイアス電位になり、その後ノード1のバイアス電位が安定したと判断できるt1以降に、イネーブル信号EN1としてスイッチSW1を常時オンさせる信号を出力する。これによりPOPノイズを抑制することができる。
スイッチ制御回路22は、図5に示すように、スイッチ制御回路12とは逆の制御を行う。具体的には、スイッチ制御回路22は、起動時、すなわちノード1のバイアス電位が予め定めたバイアス電位になった後、バイアス電位が安定するt1の時点までは、スイッチSW2を常時オンするための信号をイネーブル信号EN2としてスイッチSW2に出力する。これにより、起動時はスイッチSW2は常時オンしているため、ノード1のバイアス電位の立ち上がりの動作は第1実施形態と同様である。
そして、起動後は、パルス間隔調整信号をイネーブル信号EN2としてスイッチSW2に出力する。なお、パルスの出力間隔は、前述した電源VDDの揺れによるノイズを抑制することができる間隔に設定される。これにより、図3と図5を比較して明らかなように、起動後の電源VDDの揺れによるノイズ24を大幅に抑制することができる。
このように、本実施形態では、起動後にスイッチSW2を断続的にオンオフするので、抵抗や容量素子自体の定数やサイズを変更することなしに、等価的に抵抗や容量素子のサイズを制御することが可能となる。すなわち、電源VDDから抵抗R1、R2を通って容量素子C1へ流れる電流を、スイッチSW2を断続的にオンオフすることで制限し、電源VDDから見た抵抗や容量素子のサイズを等価的に大きくすることができる。従って、抵抗や容量素子のサイズを大きくすることなくPSRRを改善することができる。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態について説明する。なお、第2実施形態で説明したバイアス電位発生回路20と同一部分については同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。
第2実施形態で説明したバイアス電位発生回路20では、POPノイズを抑制すると共にPSRRを改善することはできるものの、電源VDDとGND間に直列接続されたスイッチSW1、抵抗R1、R2の構成は従来構成のバイアス電位発生回路100と変わらず、起動中はスイッチSW1が常時オンされているため、直列接続されたスイッチSW1、抵抗R1、R2を流れる消費電流IDDを効果的に抑制することはできない。部品サイズを小さくしたりコストを削減したりするために抵抗R1、R2の抵抗値を小さくしてしまうと、これらの抵抗を流れる電流は増加してしまう。
そこで、本実施形態に係る図6に示すバイアス電位発生回路30では、図4に示したバイアス電位発生回路20のように抵抗R2の一端と容量素子C1の一端との間にスイッチSW2を設けるのではなく、抵抗R2の他端とGNDとの間にスイッチSW2を設けており、このスイッチSW2が、スイッチSW1と共にスイッチ制御回路12により断続的にオンオフされる構成となっている。
スイッチ制御回路12の起動時の動作は、第1実施形態と同様であり、図7に示すように、時定数τで表わされる期間はイネーブル信号EN1としてパルス間隔調整信号をスイッチSW1、SW2に出力し、ノード1のバイアス電位が予め定めたバイアス電位になり、その後ノード1のバイアス電位が安定したと判断できるt1の時点までは、イネーブル信号EN1としてスイッチSW1、SW2を常時オンさせる信号を出力する。これによりPOPノイズを抑制することができる。
そして、図7に示すように、ノード1のバイアス電位が安定するt1以降にも、イネーブル信号EN1としてパルス間隔調整信号をスイッチSW1、SW2に出力する。これにより、第2実施形態と同様に、電源VDDから見た抵抗や容量素子のサイズを等価的に大きくすることができる。従って、抵抗や容量素子のサイズを大きくすることなくPSRRを改善することができる。
また、抵抗R2とGNDとの間に接続されたスイッチSW2を起動後も断続的にオンオフすることにより、等価的に電源VDDとGNDとの間の抵抗値を制御することが可能となる。すなわち、スイッチSW2に出力するパルス間隔調整信号のパルスの出力間隔を長くすることにより、等価的に抵抗値を大きくすることができ、パルスの出力間隔を短くすれば、等価的に抵抗値を小さくすることができる。
従って、スイッチSW2に出力するパルス間隔調整信号のパルスの出力間隔を適宜設定することにより、直列接続されたスイッチSW1、抵抗R1、R2、スイッチSW2を流れる消費電流を効果的に抑制することができる。
なお、本実施形態では、図7に示すように、イネーブル信号EN1としてパルス間隔調整信号をスイッチSW1、SW2に出力してノード1のバイアス電位が予め定めたバイアス電位になった後、ノード1のバイアス電位が安定したと判断できるt1の時点までは、イネーブル信号EN1としてスイッチSW1、SW2を常時オンさせる信号を出力しているが、起動開始から起動後までパルス間隔調整信号を出力し続けるようにしてもよい。
また、本実施形態では、スイッチSW1、SW2を同じスイッチ制御回路12により制御する場合について説明したが、これに限らず、別々のスイッチ制御回路により制御するようにしてもよい。この場合、スイッチSW1、SW2のパルス間隔調整信号のパルスの出力間隔を別々に設定することができ、POPノイズ、PSRR、及び消費電流の3つの特性をより効果的に良好な特性とすることができる。
また、上記第2、第3実施形態では、パルス間隔調整信号によりスイッチSW1、SW2を断続的にオンオフする場合について説明したが、パルス幅のデューティ比を調整する所謂パルス幅変調信号によりスイッチSW1、SW2を制御するようにしてもよい。この場合、デューティ比を適宜調整することにより時定数τを調整したり、等価的に抵抗や容量素子のサイズを制御したり、等価的に電源VDDとGND間の抵抗値を制御したりすることができる。
また、上記各実施形態で説明したバイアス電位発生回路10、20、30は、LSI化、すなわち集積回路化することが好ましい。これにより、従来外付けされていた抵抗や容量素子等の部品をデバイス内部に内在させることができ、回路を小型化することができる。
1 ノード(接続点)
10、20、30 バイアス電位発生回路
12 スイッチ制御回路(スイッチ制御手段、第1のスイッチ制御手段)
14 ノイズ
22 スイッチ制御回路(第2のスイッチ制御手段)
24 ノイズ
100 バイアス電位発生回路
C1 容量素子
EN、EN1、EN2 イネーブル信号
IDD 消費電流
R1 抵抗(第1の抵抗)
R2 抵抗(第2の抵抗)
SW1 スイッチ(第1のスイッチ)
SW2 スイッチ(第2のスイッチ)
VDD 電源

Claims (6)

  1. 一端が電源に接続されたスイッチと、
    一端が前記スイッチの他端に接続された第1の抵抗と、
    一端が前記第1の抵抗の他端に接続され、他端が接地された第2の抵抗と、
    一端が前記第1の抵抗の他端と前記第2の抵抗の一端との接続点に接続され、他端が接地された容量素子と、
    前記スイッチがオフされた状態から前記接続点の電位が予め定めたバイアス電位になるまでの少なくとも一部の期間は、一定のパルス幅のパルス信号の出力間隔を調整することにより前記スイッチを断続的にオンするための制御信号を前記スイッチに出力し、前記接続点の電位が前記バイアス電位になった後の少なくとも一部の期間は、前記スイッチを常時オンさせるための制御信号を前記スイッチに出力するスイッチ制御手段と、
    を備えたバイアス電位発生回路。
  2. 一端が電源に接続された第1のスイッチと、
    一端が前記第1のスイッチの他端に接続された第1の抵抗と、
    一端が前記第1の抵抗の他端に接続され、他端が接地された第2の抵抗と、
    一端が前記第1の抵抗の他端と前記第2の抵抗の一端との接続点に接続され、他端が接地された容量素子と、
    前記接続点と前記容量素子の一端との間に設けられた第2のスイッチと、
    前記第1のスイッチがオフされた状態から前記接続点の電位が予め定めたバイアス電位になるまでの少なくとも一部の期間は、前記第1のスイッチを断続的にオンするための制御信号を前記第1のスイッチに出力し、前記接続点の電位が前記バイアス電位になった後の少なくとも一部の期間は、前記第1のスイッチを常時オンさせるための制御信号を前記第1のスイッチに出力する第1のスイッチ制御手段と、
    前記第1のスイッチがオフされた状態から前記接続点の電位が予め定めたバイアス電位になるまでの少なくとも一部の期間は、前記第2のスイッチを常時オンさせるための制御信号を前記第2のスイッチに出力し、前記接続点の電位が前記バイアス電位になった後の少なくとも一部の期間は、前記第2のスイッチを断続的にオンするための制御信号を前記第2のスイッチに出力する第2のスイッチ制御手段と、
    を備えたバイアス電位発生回路。
  3. 一端が電源に接続された第1のスイッチと、
    一端が前記第1のスイッチの他端に接続された第1の抵抗と、
    一端が前記第1の抵抗の他端に接続された第2の抵抗と、
    一端が前記第1の抵抗の他端と前記第2の抵抗の一端との接続点に接続され、他端が接地された容量素子と、
    一端が前記第2の抵抗の他端と接続され、他端が接地された第2のスイッチと、
    前記第1のスイッチがオフされた状態から前記接続点の電位が予め定めたバイアス電位になるまでの少なくとも一部の期間、及び、前記接続点の電位が前記バイアス電位になった後の少なくとも一部の期間は、前記第1のスイッチ及び前記第2のスイッチを断続的にオンするための制御信号を前記第1のスイッチ及び前記第2のスイッチに出力するスイッチ制御手段と、
    を備えたバイアス電位発生回路。
  4. 前記第1のスイッチを断続的にオンするための制御信号及び前記第2のスイッチを断続的にオンするための制御信号の少なくとも一方が、一定のパルス幅のパルス信号の出力間隔を調整するパルス間隔調整信号である
    請求項2又は請求項3記載のバイアス電位発生回路。
  5. 前記第1のスイッチを断続的にオンするための制御信号及び前記第2のスイッチを断続的にオンするための制御信号の少なくとも一方が、パルス信号のパルス幅を調整するためのパルス幅変調信号である
    請求項2又は請求項3記載のバイアス電位発生回路。
  6. 前記請求項1〜前記請求項5の何れか1項に記載のバイアス電位発生回路の各手段が集積回路化されている
    バイアス電位発生回路。
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