JP2011085528A - 炉心流量校正装置および炉心流量校正方法 - Google Patents

炉心流量校正装置および炉心流量校正方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2011085528A
JP2011085528A JP2009239603A JP2009239603A JP2011085528A JP 2011085528 A JP2011085528 A JP 2011085528A JP 2009239603 A JP2009239603 A JP 2009239603A JP 2009239603 A JP2009239603 A JP 2009239603A JP 2011085528 A JP2011085528 A JP 2011085528A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
flow rate
core flow
differential pressure
core
calibration
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2009239603A
Other languages
English (en)
Inventor
Manabu Hasegawa
学 長谷川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2009239603A priority Critical patent/JP2011085528A/ja
Publication of JP2011085528A publication Critical patent/JP2011085528A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E30/00Energy generation of nuclear origin
    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

Landscapes

  • Monitoring And Testing Of Nuclear Reactors (AREA)

Abstract

【課題】炉心支持板差圧測定法による炉心流量の校正に必要な校正係数を自動で算出し、人間系による算出ミスを未然に防止する。
【解決手段】改良型沸騰水型原子力発電プラントの複数の運転点に関するポンプ部差圧測定法による炉心流量、炉心支持板差圧測定法による炉心流量、炉心支持板差圧および原子炉出力を登録するデータ登録手段25と、ポンプ部差圧測定法による炉心流量と炉心支持板差圧測定法による炉心流量との偏差が判定基準値内であるか否かを判定する偏差判定手段26と、前記偏差が判定基準値外である場合、炉心流量を求める式における炉心支持板差圧および原子炉出力の校正係数をそれぞれ最小二乗法により算出する校正係数算出手段27とを有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、改良型沸騰水型原子力発電プラント(以下、ABWRプラントという。)における炉心流量の値を校正するための炉心流量校正装置および炉心流量校正方法に関する。
現在の沸騰水型原子炉発電プラントにおいては、原子炉圧力容器に設けられた原子炉燃料内で発生するウランなどの核燃料の核分裂量を制御し、かつ核分裂によって発生した熱を有効に除去するために、冷却材である水を強制的に循環させる方式を採用している。
原子炉冷却材の循環量、すなわち炉心流量が多いと原子炉炉心部で発生する気泡(ボイド)の量が少なくなり、このため核分裂によって生成される高速中性子に対する減速効果が増大して核分裂が促進され、原子炉の出力が増加する。一方、炉心流量が少ない場合には、これとは逆に気泡の量が多くなり、原子炉出力は低下する。このように、沸騰水型原子力発電プラントにおいて原子炉の炉心流量は、原子炉の冷却という安全上の観点ばかりでなく、原子炉出力の制御の観点からも極めて重要な物理量であり、高い精度で計測または計算することが要求されている。
また、将来の原子炉の一つとして自然循環型の沸騰水型原子炉が想定されており、この原子炉の場合には、炉心流量が原子炉出力の制御に直接用いられることはないが、安全上の観点と、燃料の燃焼管理といった効率的な運転管理の観点とから重要な物理量であることに変わりはなく、強制循環型原子炉の場合と同様に高い精度で計測あるいは計算することが要求される。
炉心に冷却材を循環させるための再循環ポンプを原子炉圧力容器に内蔵する形式のABWRプラントがある。この内蔵形式の再循環ポンプは、原子炉インターナルポンプ(RIP)と呼ばれる。ABWRプラントにおいて、タービン系から送り込まれる給水は、給水配管を通して原子炉圧力容器(RPV)へ注入される。この注入された給水は、気水分離器で分離された飽和水と混合してサブクール水となり、このサブクール水がシュラウドと原子炉圧力容器の内壁との間のダウンカマを流下する。
上記ダウンカマを流下した冷却材は、複数の原子炉再循環ポンプによって加圧され、下部格子板を通り炉心の燃料で加熱されて沸騰する。これにより蒸気と水との二相流体となって気水分離器へ流れ、そこで飽和水と飽和蒸気に分離される。この飽和水はアニュラスへと流れ再び給水と混合される一方、飽和蒸気はさらに蒸気乾燥器および主蒸気配管を通ってタービンへ送られる。
ここで、ABWRプラントの炉心流量計測方法は大きく分けて2種類ある。そのうちの一つはポンプ部差圧測定法(以下、PdP法という。)であり、もう一つは炉心支持板差圧測定法(以下、CPdP法という。)である。
上記PdP法は、再循環ポンプのポンプ吸込部圧力と炉心入口部圧力との圧力差(ポンプ部差圧)を計測し、そのポンプ部差圧に基づいて予め求めておいた再循環ポンプのQ−H(流量−揚程)特性曲線から炉心流量を求めるものである。
この方法を、図4を参照して説明する。図4において、原子炉圧力容器3の下部には、再循環ポンプ1が配置されている。シュラウド5外の冷却材が下方に流れると、再循環ポンプ1を通った冷却材は、炉心支持板6に対して上方に向かって通り、その上方に設置された炉心部へ送られる。
図4に示すように、原子炉圧力容器3内のポンプ部差圧計測配管9によって再循環ポンプ1の入口部圧力と再循環ポンプ1により加圧された炉心入口圧力との差圧(ポンプ部差圧ΔPp)が検出され、ポンプ部差圧発信器10に入力される。このポンプ部差圧発信器10によって計測されたポンプ部差圧ΔPpはプロセス計算機11に入力される。また、プロセス計算機11には再循環ポンプ1の回転数を検出するRIP回転数検出器12からのRIP回転数Riが入力されるとともに、RPVボトムドレン温度検出器13で検出された再循環ポンプ1を通る原子炉冷却材の温度(RPVボトムドレン温度)Tbが入力される。
プロセス計算機11には、再循環ポンプ1のポンプ性能として各再循環ポンプ1についてポンプQ−H特性曲線が予め記憶されている。このポンプQ−H特性曲線は工場試験で得られた特性曲線であり、式(1)に示すような高次の線型方程式によるフィッティング式として保持される。測定したRPVボトムドレン温度Tb、RIP回転数Ri、ポンプ部差圧ΔPpを式(1)に代入し、再循環ポンプ1の各号機の流量Qiを求め、式(2)に示すように炉心流量Wpdpを求める。
Qi=fi(ΔPp,Ri,Tb)…(1)
Wpdp=Kp・ΣQi…(2)
ここで、Kpは校正係数である。
次に、もう一つの炉心流量計測方法であるCPdP法は、炉心入口部圧力と炉心出口部圧力との圧力差(炉心支持板差圧)を計測し、その炉心支持板差圧と原子炉平均出力とから炉心流量を求めるものである。
すなわち、図4に示すように、炉心支持板差圧計測配管14により炉心支持板6の上下の差圧を検出して炉心支持板差圧発信器15に入力し、この炉心支持板差圧発信器15で計測された炉心支持板差圧(下部格子板差圧)ΔPcpは、核計装系16に入力される。また、この核計装系16には、炉内中性子検出器17によって検出された原子炉内の中性子束Φが入力されている。核計装系16では、検出された中性子束Φに基づいて原子炉内の局部出力の平均値を求め、原子炉の平均出力Aを求める。そして、測定した炉心支持板差圧ΔPcpと原子炉の平均出力Aを式(3)に代入して炉心流量Wcpdpを求める。
Wcpdp
=Kc・〔a+b(ΔPcp)1/2+c・ΔPcp〕・(d+e・A+f・A)…(3)
ここで、Kc,a,b,c,d,e,fは校正係数であり、ΔPcpは炉心支持板差圧であり、Aは原子炉の平均出力である。
一方、沸騰水型原子力発電プラントにおいては、原子炉の運転に伴って原子炉冷却材中に含まれる金属イオンやクラッドなどの不純物が炉内構造物の表面に付着し、これにより原子炉炉心部分の流動抵抗係数の増加が経時的に発生する可能性がある。
すなわち、CPdP法で得られた炉心流量Wcpdpは、炉心支持板差圧ΔPcpおよび原子炉出力により求めた炉心流量であるので、原子炉出力分布の変化や経時的な原子炉内へのクラッドなどの付着によって、炉心支持板差圧ΔPcpと実際の炉心流量との関係が変化する。
このため、CPdP法で得た炉心流量Wcpdpについては、次のような校正を行うことによって所定の精度を得るようにしている。すなわち、炉心状態の影響を受けないPdP法で求めた炉心流量Wpdpを基準として、炉心流量Wpdpと炉心流量Wcpdpとの偏差が所定値を超えたような場合、炉心流量Wcpdpを炉心流量Wpdpに合わせるべく、式(3)の校正係数Kc,a,b,c,d,e,fを設定し直している。これによって、CPdP法で得る炉心流量Wcpdpも十分に精度の良い炉心流量となるようにしている。
そして、PdP法で得られる炉心流量Wpdpは炉心性能計算に用いられ、CPdP法で得られた炉心流量Wcpdpは表示装置(CRTや液晶表示装置など)に表示して監視に用いるとともに、安全保護系でスクラムのインターロックを動作させるための変数として用いられている。
このように上記PdP法は、最も正しい炉心流量の値を求める方法であって、ポンプ速度や炉水温度から収束計算させて求めている(例えば、特許文献1参照)。このPdP法による炉心流量計測方法は、イテレーション(iteration:反復)演算を実行するため、収束時間がかかるという問題がある。そこで、現在では炉心流量指示値を適時に確認するため、炉心支持板差圧、原子炉出力を入力データとする上述したCPdP法による炉心流量計測方法が用いられている。
特開平11−190791号公報
ところで、上述したABWRプラントにおいて、上記CPdP法による炉心流量計測方法は、定期的な校正を必要とする性質のものであるが、校正方法について具体的な校正方法が定まっていないのが現状である。また、CPdP法による炉心流量計測方法は、計算も煩雑で、CPdP法の校正に必要な係数を操作員などの人間系が算出し、CPdP法による炉心流量計測装置に操作員が手動で校正係数を入力して校正している。その結果、校正に必要な係数の算出ミスや、校正係数の入力操作ミスを引き起こす場合がある。
また、上記CPdP法による炉心流量計測方法は、原子炉の運転範囲に相当する炉心流量の測定範囲内(炉心流量、原子炉出力)であり、上記PdP法による炉心流量計測方法に対してある判定基準値内になければならない。そのため、CPdP法において炉心流量を校正するには、校正しようとしている運転点でのPdP法と比較してCPdP法の炉心流量を校正するだけではなく、現在校正しようとしている運転点(炉心流量、原子炉出力)と異なる運転点を考慮して校正しなければならない。
本発明は上述した課題を解決するためになされたものであり、いかなる運転点でもCPdP法による炉心流量が判定基準値内に入るようなCPdP法による炉心流量の適切な校正係数を求めて炉心流量の校正を行うことのできる炉心流量校正装置および炉心流量校正方法を提供することを目的とする。
また、本発明は、CPdP法による炉心流量の校正に必要な校正係数を自動で算出することのできる炉心流量校正装置および炉心流量校正方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る炉心流量校正装置は、改良型沸騰水型原子力発電プラントの炉心支持板差圧および原子炉出力に基づいて炉心流量を求める式を用いて前記炉心流量の値を校正する炉心流量校正装置であって、前記改良型沸騰水型原子力発電プラントの複数の運転点に関するポンプ部差圧測定法による炉心流量、炉心支持板差圧測定法による炉心流量、前記炉心支持板差圧および前記原子炉出力を登録するデータ登録手段と、前記ポンプ部差圧測定法による炉心流量と前記炉心支持板差圧測定法による炉心流量との偏差が判定基準値内であるか否かを判定する偏差判定手段と、前記偏差が判定基準値外である場合、前記炉心流量を求める式における前記炉心支持板差圧および前記原子炉出力の校正係数をそれぞれ最小二乗法により算出する校正係数算出手段と、を有することを特徴とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る炉心流量校正方法は、改良型沸騰水型原子力発電プラントの炉心支持板差圧および原子炉出力に基づいて炉心流量を求める式を用いて前記炉心流量の値を校正する炉心流量校正方法であって、前記改良型沸騰水型原子力発電プラントの複数の運転点に関するポンプ部差圧測定法による炉心流量、炉心支持板差圧測定法による炉心流量、前記炉心支持板差圧および前記原子炉出力を登録するデータ登録ステップと、前記データ登録ステップの後に、前記ポンプ部差圧測定法による炉心流量と前記炉心支持板差圧測定法による炉心流量との偏差が判定基準値内であるか否かを判定する偏差判定ステップと、前記偏差判定ステップの後に、前記偏差が判定基準値外である場合、前記炉心流量を求める式における前記炉心支持板差圧および前記原子炉出力の校正係数をそれぞれ最小二乗法により算出する校正係数算出ステップと、を有することを特徴とする。
本発明によれば、いかなる運転点でもCPdP法による炉心流量が判定基準値内に入るようなCPdP法による炉心流量の適切な校正係数を求めて炉心流量の校正を行うことができる。また、本発明によれば、CPdP法による炉心流量の校正に必要な校正係数を自動で算出することができるため、人間系による算出ミスを未然に防止することができる。
本発明に係る炉心流量校正装置の一実施形態を示すブロック図である。 図1の校正演算部の処理を示すフローチャートである。 図1の炉心流量校正部の処理を示すフローチャートである。 一般の沸騰水型原子力発電プラントの炉心流量計測に関する計測システムを示す縦断面説明図である。
以下に、本発明に係る炉心流量校正装置の一実施形態について、図面を参照して説明する。
図1は本発明に係る炉心流量校正装置の一実施形態を示すブロック図である。図2は図1の校正演算部の処理を示すフローチャートである。図3は図1の炉心流量校正部の処理を示すフローチャートである。
本実施形態の炉心流量校正装置は、ABWRプラントにおける炉心流量を校正するための装置であり、図1に示すようにデータ入力部21,22と、炉心流量校正部23と、校正演算部24とを備えている。
データ入力部21は、CPdP法による炉心流量を算出するために必要な入力データを入力する。具体的には、データ入力部21は、炉心支持板差圧および原子炉出力を、炉心流量校正部23を経て入力データとして校正演算部24のデータ登録手段としてのデータベース25に入力する。一方、データ入力部22は、PdP法による炉心流量計測データを入力データとして校正演算部24のデータベース25に入力する。
このデータベース25では、複数の運転点に関するPdP法による炉心流量計測データと、CPdP法による炉心流量計測データおよびその関連データを記録している。すなわち、データベース25では、データ入力部22から得られた運転点毎のPdP法による炉心流量計測データと、データ入力部21から炉心流量校正部23を経て入力された炉心支持板差圧データおよび原子炉出力データがそれぞれ登録されている。
校正演算部24は、上記データベース25の他、偏差判定手段としての校正係数判定部26と、校正係数算出手段としての校正係数算出部27を備えている。校正係数判定部26は、PdP炉心流量とCPdP炉心流量の偏差が判定基準値内に入っているか否かを判定する。
ここで、判定基準値とは、定格炉心流量に対するPdP炉心流量とCPdP炉心流量との偏差であり、例えば2%に設定されている。具体的には、定格炉心流量が52200t/hとし、判定基準値が2%と仮定すると、52200×0.02=1044t/hである。また、校正係数とは、上述した式(3)におけるKc,a,b,c,d,e,fの値のことをいう。
校正係数算出部27は、CPdP炉心流量の校正係数を自動により算出する。
炉心流量校正部23は、校正係数書換判定部23aおよび校正係数書換部23bを有し、校正係数算出部27により算出された校正係数を得て、この校正係数が書換えすべきデータであるか否かを校正係数書換判定部23aで判定し、書換えすべきデータである場合に校正係数書換部23bにより自動で書換えし、この書き換えた校正係数データを校正演算部24のデータベース25に出力する。
次に、図2のフローチャートに従って校正演算部24による炉心流量校正処理を説明する。
本実施形態では、PdP法による炉心流量とCPdP法による炉心流量との偏差を管理し、この偏差に対して校正を行う基準を定義する。PdP法による炉心流量とCPdP法による炉心流量のデータは、後の校正時に履歴として確認する必要がある。
すなわち、図2に示すステップS1では、現在校正しようとしている校正点(炉心流量、原子炉出力)と異なる運転点を考慮して校正するため、運転点のパラメータ(PdP法による炉心流量、炉心支持板差圧、原子炉出力)の入力データを校正演算部24のデータベース25に登録する。つまり、ステップS1では、データベース25に複数の運転点に関するPdP法による炉心流量と、CPdP法による炉心流量とその関連データ(炉心支持板差圧,原子炉出力)を設定する。
ここで、CPdP法による炉心流量は、炉心支持板差圧および原子炉出力の関数であり、上述した式(3)の二次のフィッティング式で成り立っている。
ステップS2では、ステップS1における登録したい運転点は、複数登録可能であり、実際の校正を行う際に登録されたデータについても、校正係数判定部26は、PdP法による炉心流量およびCPdP法による炉心流量の偏差が判定基準値内に入っているか否かを判定する。すなわち、ステップS2では、校正係数判定部26は、PdP法による炉心流量およびCPdP法による炉心流量の偏差が判定基準値である、例えば2%以内であるかを判定する。
炉心支持板差圧の項のみで上記判定基準値内に入った場合(ステップS2:Yes)は、原子炉出力の項はそのままで、校正計算は終了する。一方、炉心支持板差圧の項が上記判定基準値内に入らない場合、つまり上記判定基準値外の場合(ステップS2:No)は、次のステップS3に進む。
そして、ステップS3では、校正係数算出部27は、まず炉心支持板差圧の項に関して自動により最小二乗法で校正係数を算出する。
次に、ステップS4では、校正係数判定部26は、PdP法による炉心流量およびCPdP法による炉心流量の偏差が判定基準値内に入っているか否かを判定する。すなわち、ステップS2では、校正係数判定部26は、PdP法による炉心流量およびCPdP法による炉心流量の偏差が判定基準値である、例えば2%以内であるかを判定する。
そして、原子炉出力の項で上記判定基準値内に入った場合(ステップS4:Yes)は、CPdP法による炉心流量の校正処理を終了する。一方、原子炉出力の項が上記判定基準値内に入らない場合(ステップS4:No)は、次のステップS5に進む。
ステップS5では、校正係数算出部27は原子炉出力の項に関して自動により最小二乗法で校正係数を算出する。
次に、図3のフローチャートに従って炉心流量校正部23による校正係数データ書換処理を説明する。
まず、ステップS11では、炉心流量校正部23は、校正演算部24の校正係数算出部27から出力された校正係数データをセットする。
次いで、ステップS12では、炉心流量校正部23の校正係数書換判定部23aは、セットされた校正係数データが書換えするデータであるか否かを判定する。ステップS12において、書換えする校正係数データでない場合(ステップS12:No)は、校正係数データ書換処理を終了する。また、書換えする校正係数データである場合(ステップS12:Yes)は、ステップS13に進む。
ステップS13では、校正係数書換部23bは予め記録されていた校正係数データを新たな校正係数データに書換え、その校正係数データを校正演算部24のデータベース25に入力させる。
このように本実施形態の校正係数データ書換処理によれば、校正演算部24から出力された校正係数データが自動で転送されても、この校正係数データが書換えする校正係数データであるか否かを一旦判定することにより、書換えするべき校正係数データだけを書換えすることができる。これにより、書換えした校正係数データの信頼性を向上させることが可能となる。
以上説明した本実施形態による炉心流量校正装置および方法によれば、いかなる運転点でもCPdP法による炉心流量が判定基準値内に入るようなCPdP法による炉心流量の適切な校正係数を求めて炉心流量の校正を行うことができる。
また、本実施形態によれば、CPdP法による炉心流量の校正に必要な校正係数を自動で算出することができるため、人間系による算出ミスを未然に防止することができ、校正係数データの信頼性を向上させることが可能となる。
21…入力部
22…入力部
23…炉心流量校正部
23a…校正係数書換判定部(校正係数書換判定手段)
23b…校正係数書換部
24…校正演算部
25…データベース(データ登録手段)
26…校正係数判定部(偏差判定手段)
27…校正係数算出部(校正係数算出手段)

Claims (4)

  1. 改良型沸騰水型原子力発電プラントの炉心支持板差圧および原子炉出力に基づいて炉心流量を求める式を用いて前記炉心流量の値を校正する炉心流量校正装置であって、
    前記改良型沸騰水型原子力発電プラントの複数の運転点に関するポンプ部差圧測定法による炉心流量、炉心支持板差圧測定法による炉心流量、前記炉心支持板差圧および前記原子炉出力を登録するデータ登録手段と、
    前記ポンプ部差圧測定法による炉心流量と前記炉心支持板差圧測定法による炉心流量との偏差が判定基準値内であるか否かを判定する偏差判定手段と、
    前記偏差が判定基準値外である場合、前記炉心流量を求める式における前記炉心支持板差圧および前記原子炉出力の校正係数をそれぞれ最小二乗法により算出する校正係数算出手段と、
    を有することを特徴とする炉心流量校正装置。
  2. 前記校正係数算出手段により算出された校正係数が書き換える校正係数であるか否かを判定する校正係数書換判定手段を設けたことを特徴とする請求項1に記載の炉心流量校正装置。
  3. 改良型沸騰水型原子力発電プラントの炉心支持板差圧および原子炉出力に基づいて炉心流量を求める式を用いて前記炉心流量の値を校正する炉心流量校正方法であって、
    前記改良型沸騰水型原子力発電プラントの複数の運転点に関するポンプ部差圧測定法による炉心流量、炉心支持板差圧測定法による炉心流量、前記炉心支持板差圧および前記原子炉出力を登録するデータ登録ステップと、
    前記データ登録ステップの後に、前記ポンプ部差圧測定法による炉心流量と前記炉心支持板差圧測定法による炉心流量との偏差が判定基準値内であるか否かを判定する偏差判定ステップと、
    前記偏差判定ステップの後に、前記偏差が判定基準値外である場合、前記炉心流量を求める式における前記炉心支持板差圧および前記原子炉出力の校正係数をそれぞれ最小二乗法により算出する校正係数算出ステップと、
    を有することを特徴とする炉心流量校正方法。
  4. 前記校正係数算出ステップの後に、前記算出された校正係数が書き換える校正係数であるか否かを判定する校正係数書換判定ステップを設けたことを特徴とする請求項3に記載の炉心流量校正方法。
JP2009239603A 2009-10-16 2009-10-16 炉心流量校正装置および炉心流量校正方法 Pending JP2011085528A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009239603A JP2011085528A (ja) 2009-10-16 2009-10-16 炉心流量校正装置および炉心流量校正方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009239603A JP2011085528A (ja) 2009-10-16 2009-10-16 炉心流量校正装置および炉心流量校正方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2011085528A true JP2011085528A (ja) 2011-04-28

Family

ID=44078570

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009239603A Pending JP2011085528A (ja) 2009-10-16 2009-10-16 炉心流量校正装置および炉心流量校正方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2011085528A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104538067A (zh) * 2015-01-19 2015-04-22 中国核动力研究设计院 可拆式破口模拟件及其安装方法及破口模拟系统

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0972987A (ja) * 1995-09-06 1997-03-18 Hitachi Ltd 炉心流量計測装置
JPH11190791A (ja) * 1997-12-26 1999-07-13 Toshiba Corp 炉心流量測定装置
JPH11237493A (ja) * 1998-02-20 1999-08-31 Toshiba Corp 炉心流量計測装置
JP2003057384A (ja) * 2001-08-09 2003-02-26 Toshiba Corp 原子力発電所の炉心流量計測演算方法およびその装置
JP2003315484A (ja) * 2002-04-18 2003-11-06 Tokyo Electric Power Co Inc:The 沸騰水型原子炉の炉心流量計測演算システム
JP2005134306A (ja) * 2003-10-31 2005-05-26 Toshiba Corp 中性子検出装置およびその寿命診断方法
JP2007240172A (ja) * 2006-03-06 2007-09-20 Toshiba Corp 原子炉の炉心監視装置
JP2008232879A (ja) * 2007-03-22 2008-10-02 Toshiba Corp 炉心冷却材流量計測装置および炉心冷却材流量計測方法

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0972987A (ja) * 1995-09-06 1997-03-18 Hitachi Ltd 炉心流量計測装置
JPH11190791A (ja) * 1997-12-26 1999-07-13 Toshiba Corp 炉心流量測定装置
JPH11237493A (ja) * 1998-02-20 1999-08-31 Toshiba Corp 炉心流量計測装置
JP2003057384A (ja) * 2001-08-09 2003-02-26 Toshiba Corp 原子力発電所の炉心流量計測演算方法およびその装置
JP2003315484A (ja) * 2002-04-18 2003-11-06 Tokyo Electric Power Co Inc:The 沸騰水型原子炉の炉心流量計測演算システム
JP2005134306A (ja) * 2003-10-31 2005-05-26 Toshiba Corp 中性子検出装置およびその寿命診断方法
JP2007240172A (ja) * 2006-03-06 2007-09-20 Toshiba Corp 原子炉の炉心監視装置
JP2008232879A (ja) * 2007-03-22 2008-10-02 Toshiba Corp 炉心冷却材流量計測装置および炉心冷却材流量計測方法

Non-Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
JPN7013002657; 古市紀之: '発電用原子炉の出力増強と実流校正設備に関する調査研究' 産総研計量標準報告 Vol.3/No.4, 200502, p.569-586 *

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104538067A (zh) * 2015-01-19 2015-04-22 中国核动力研究设计院 可拆式破口模拟件及其安装方法及破口模拟系统

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5954902B2 (ja) 原子炉の炉心の出力分布をモニターする方法
CN105895175B (zh) 一种标定核反应堆堆芯出口热电偶的方法
EP0380280A2 (en) BWR core flow measurement
JP4854654B2 (ja) 炉心性能計算装置
CN111967130A (zh) 一种压水堆核电厂事故工况下过冷裕度定值的分析方法
KR100893944B1 (ko) 칼만필터 또는 칼만스무더를 적용하여 원자력 발전소 원자로 냉각재 계통의 미확인 누설률을 계산한 원자로냉각재 계통 파단전누설 모니터링 방법
JPH09133782A (ja) 沸騰水型原子炉の物理量計測演算方法および計測演算装置
JPH06347586A (ja) 沸騰水形原子炉における炉心の乾燥に関する監視方法
JP2011085528A (ja) 炉心流量校正装置および炉心流量校正方法
JP4791993B2 (ja) 炉心冷却材流量計測装置および炉心冷却材流量計測方法
JP6886563B2 (ja) 熱交換器のファウリングを評価する方法
JP4966900B2 (ja) 沸騰水型原子炉の炉心性能計算方法および装置
JP2005283269A (ja) 沸騰水型原子炉の過渡沸騰遷移監視システムおよび監視方法
JP6139175B2 (ja) 反応度温度係数推定装置及び方法
JP3735458B2 (ja) 炉心流量計測装置
CN113434803B (zh) 热动转换系统的热功率计算方法、装置、介质及设备
JP4299995B2 (ja) 沸騰水型原子炉の炉心流量計測演算システム
JP2003057384A (ja) 原子力発電所の炉心流量計測演算方法およびその装置
JP5398501B2 (ja) 原子炉
JP4707826B2 (ja) 沸騰水型原子炉の監視制御装置
CN115388986A (zh) 一种基于一次函数的变送器数据处理方法和系统
Chen et al. Progress of the HTR-10 measured data utilization
CN115798753A (zh) 压水堆核电厂压力容器内空泡份额测量方法及装置
JP2001141874A (ja) 炉心冷却材流量計測装置
Ammon et al. Monitoring the Integrity of Control Rods On-Line with a Helium Leak Detector

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20110421

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120910

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130709

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130723

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20131203