JP2011084567A - ポリマーが結合したグリコシル化ニューブラスチン - Google Patents

ポリマーが結合したグリコシル化ニューブラスチン Download PDF

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Abstract

【課題】ニューブラスチンの上記生物学的活性を示しつつ、向上した効力を示す分子を提供する。
【解決手段】以下の種類の分子が開示される:第一ニューブラスチンポリペプチドおよび第二ニューブラスチンポリペプチドを含む二量体であって、ここで;(a)少なくとも一つのポリペプチドがグリコシル化されており;(b)少なくとも一つの上記ポリペプチドがそのN末端に、水溶性の合成ポリマーを結合しており;(c)どちらの上記ペプチドも、N末端以外の位置に水溶性の合成ポリマーが結合していない、二量体。このような二量体は、野生型ニューブラスチンとしての生物学的活性を有する一方、血清半減期の向上および野生型ニューブラスチンに対する効力の向上の効果を示す。
【選択図】なし

Description

(発明の分野)
本発明は、タンパク質化学、分子生物学、神経生物学、神経学、および疼痛処理に関係する。
(発明の背景)
神経栄養因子は、発生の間における神経細胞の生存を調節し、およびこの成熟した神経系の可塑性および構造的統合性を調節する、天然に存在するタンパク質である。これらの神経栄養因子は、スーパーファミリー、ファミリー、サブファミリー、ならびにそれらの構造および機能に基づいた個別の種に分類され得る。
神経栄養因子スーパーファミリーとしては、線維芽細胞成長因子(FGF)スーパーファミリー、ニューロトロフィンスーパーファミリー、およびトランスフォーミング増殖因子−β(TGF−β)スーパーファミリーが挙げられる。グリア細胞株由来神経栄養因子(GDNF)関連リガンドは、TGF−βスーパーファミリー内のタンパク質ファミリーである。GDNF関連リガンドとしては、GDNF、パーセフィン(PSP)、ニュールツリン(NTN)およびニューブラスチン(neublastin)(NBN;アルテミンまたはエノビン(enovin)として公知である)が挙げられる。GDNF関連リガンドファミリーのメンバーは、特に、保存された7つのシステイン残基によって区別される。これらの残基は分子内および分子間のジスルフィド架橋を形成し、ならびに二量体化したポリペプチドリガンドの三次構造および四次構造を生じる。上記ファミリーのメンバーとしては、GFPαファミリーのグリコシルホスファチジルイノシトール(GPI)固定化補助レセプター、GDNF関連リガンドサブファミリーのメンバー、およびRETチロシンキナーゼレセプターからなる多成分レセプター複合体によるシグナル伝達も誘導する。
活性化されたRETは、少なくとも部分的にGDNF関連リガンドの下流の効果を担う、シグナル伝達カスケードを惹起する。
7つのシステインモチーフを含む他のGDNFリガンド(例えば、EP02/02691、PCT公報US02/02319およびUS02/06388に記載されるようなもの)と相同性のある領域を共有し、ならびにGFRα複合体の一部としてRETレセプターに結合し、そしてこのRETレセプターを活性化することから、ニューブラスチンは上記GDNFファミリーに分類される。ニューブラスチンは、上記GFRα3−RETレセプター複合体に対する結合において、高度に選択的である。その点において、ニューブラスチンはそのアミノ酸配列の中に、他の上記GDNF関連リガンドファミリーと比較して固有のサブ領域を含む。
ニューブラスチンの投与は、神経の変性および神経の機能障害に関連した疾患の処置に有用である可能性がある。しかし、ニューブラスチンは身体によって速やかに除去され、このことが治療的な適用に必要なニューブラスチンの投薬パラダイムに影響を与え得る。ニューブラスチンの上記生物学的活性を示しつつ、向上した効力を示す分子に対する必要性が存在する。
(発明の要旨)
ニューブラスチンタンパク質(すなわち、二量体)が内部的にグリコシル化されており、およびアミノ末端に水溶性の合成ポリマー(例えば、ポリエチレングリコール(PEG))が結合する場合、バイオアベイラビリティおよび血清半減期を顕著に向上させることが見い出されている。従って、インビボでの効果が低用量で達成される。
この発見に基づき、本発明は、第一ニューブラスチンポリペプチドおよび第二ニューブラスチンポリペプチドを含む二量体を特徴とし、ここで:(a)少なくとも一つの上記ポリペプチドがグリコシル化されており;(b)少なくとも一つの上記ポリペプチドがそのN末端に、水溶性の合成ポリマーを結合しており;および、(c)上記どちらのポリペプチドも、N末端以外の位置に水溶性の合成ポリマーが結合していない。
上記ニューブラスチンポリペプチドは、例えば、NBN113(配列番号2)、NBN140(配列番号6)、NBN116(配列番号7)、NBN112(配列番号8)、NBN111(配列番号9)、NBN110(配列番号10)、NBN109(配列番号11)、NBN108(配列番号12)、NBN107(配列番号13)、NBN106(配列番号14)、NBN105(配列番号15)、NBN104(配列番号16)、NBN103(配列番号17)、NBN102(配列番号18)、NBN101(配列番号19)、NBN100(配列番号20)およびNBN99(配列番号21)であり得る。上記二量体に組み込むのに好ましいポリペプチドは、NBN104(配列番号16)である。
いくつかの実施形態において、上記第一ニューブラスチンポリペプチドのアミノ酸配列および上記第二ニューブラスチンポリペプチドのアミノ酸配列は同一である。好ましくは、上記水溶性の合成ポリマーはポリアルキレングリコール(例えば、ポリエチレングリコール(PEG))である。
好ましくは、上記二量体に結合した上記ポリアルキレングリコール部分の総分子量の平均が、10kDa〜50kDaであり;さらに好ましくは15kDa〜45kDaであり;そして最も好ましくは20kDa〜40kDaである。このポリアルキレングリコール部分は直鎖状または分枝状であり得る。
本発明は、請求項1に記載の二量体および薬学的に受容可能なキャリアを含む組成物を提供する。
本発明は、哺乳動物(例えば、ヒトの患者)において、神経障害性疼痛を処置する方法を提供する。この方法は、上記哺乳動物に、治療的に有効な量の本発明の二量体を投与する工程を包含する。本発明は、哺乳動物において、触覚性異痛症を処置する方法を提供する。この方法は、上記哺乳動物に、治療的に有効な量の本発明の二量体を投与する工程を包含する。本発明は、哺乳動物において、温熱性痛覚過敏を処置する方法を提供する。この方法は、上記哺乳動物に、治療的に有効な量の本発明の二量体を投与する工程を包含する。本発明は、哺乳動物において、RETレセプターを活性化する方法を提供する。この方法は、上記哺乳動物に、有効量の本発明の二量体を投与する工程を包含する。
本発明のいくつかの実施形態において、上記治療的に有効な量は、0.1μg/kg〜1000μg/kgである。いくつかの実施形態において、この治療的に有効な量は、1μg/kg〜100μg/kgである。いくつかの実施形態において、この治療的に有効な量は、1μg/kg〜30μg/kgである。いくつかの実施形態において、この治療的に有効な量は、3μg/kg〜10μg/kgである。好ましくは、上記投与経路は筋肉内または皮下である。
他に定義される場合を除き、本明細書中で使用される全ての技術的用語および科学的用語は、本発明の属する分野の当業者が、通常理解している意味と同じ意味を有する。本明細書中に記載される方法および材料と類似かまたは等価な方法および材料が、本発明の実施の実施において使用され得るが、適切な方法および材料は、以下に記載される。本明細書中で言及した、全ての刊行物、特許出願、特許、およびその他の参考文献は、その全体が参考として援用される。矛盾する場合には、定義を含め、本明細書に従う。
特別に定めた場合を除き、ニューブラスチンポリペプチドのアミノ酸残基番号についての参照は、配列番号1の番号に対応する。
本明細書中で使用される場合、「コンセンサスニューブラスチン」は、配列番号1の配列を意味する。
本明細書中で使用される場合、「ニューブラスチンポリペプチド」は、(1)ホモ二量体として二量体化したとき、少なくとも一つのニューブラスチンの生物学的活性を示し、かつ(2)配列番号2のアミノ酸8〜113と少なくとも90%同一であるアミノ酸配列を含む、ポリペプチドを意味する。
本明細書中で使用される場合、「野生型ニューブラスチンポリペプチド」は、アミノ酸配列が、天然に存在するニューブラスチンポリペプチドの配列であるポリペプチドを意味する。野生型ニューブラスチンの例としては、ヒトニューブラスチン(配列番号2)、マウスニューブラスチン(配列番号3)、およびラットニューブラスチン(配列番号4)が挙げられる。
アミノ酸配列間の同一性のパーセントは、BLAST 2.0プログラム(www.ncbi.nlm.nih.gov/BLASTで入手可能)またはこれ以降のバージョンを使用して決定され得る。配列比較はギャップのないアラインメントおよび初期値のパラメータ(Blosslm 62 マトリックス、11のギャップ存在コスト、1の残基毎のギャップコスト、および0.85のラムダ比である)を使用して実施され得る。BLASTプログラムに用いられる上記数学的アルゴリズムは、Altschulら、1997、Nucleic Acids Research 25:3389−3402に記載される。
本発明はまた、以下の項目を提供する。
(項目1)
第一ニューブラスチンポリペプチドおよび第二ニューブラスチンポリペプチドを含む二量体であって、ここで:(a)少なくとも一つの該ポリペプチドがグリコシル化されており;(b)少なくとも一つの該ポリペプチドがそのN末端に、水溶性の合成ポリマーを結合しており;および、(c)どちらの該ペプチドも、N末端以外の位置に水溶性の合成ポリマーが結合していない、二量体。
(項目2)
上記第一ニューブラスチンポリペプチドが、NBN113(配列番号2)、NBN140(配列番号6)、NBN116(配列番号7)、NBN112(配列番号8)、NBN111(配列番号9)、NBN110(配列番号10)、NBN109(配列番号11)、NBN108(配列番号12)、NBN107(配列番号13)、NBN106(配列番号14)、NBN105(配列番号15)、NBN104(配列番号16)、NBN103(配列番号17)、NBN102(配列番号18)、NBN101(配列番号19)、NBN100(配列番号20)およびNBN99(配列番号21)からなる群から選択される、項目1に記載の二量体。
(項目3)
上記第一ニューブラスチンポリペプチドのアミノ酸配列および上記第二ニューブラスチンポリペプチドのアミノ酸配列が同一である、項目1に記載の二量体。
(項目4)
上記水溶性の合成ポリマーがポリアルキレングリコールである、項目1に記載の二量体。
(項目5)
上記第一ニューブラスチンポリペプチドのN末端のアミノ酸および上記第二ニューブラスチンポリペプチドのN末端のアミノ酸が、それぞれ、ポリアルキレングリコールによって結合している、項目4に記載の二量体。
(項目6)
上記第一ニューブラスチンポリペプチドのアミノ酸配列がNBN104(配列番号16)である、項目3に記載の二量体。
(項目7)
上記二量体に結合した上記ポリアルキレングリコール部分の総分子量の平均が、10kDa〜50kDaである、項目1に記載の二量体。
(項目8)
上記二量体に結合した上記ポリアルキレングリコール部分の総分子量の平均が、15kDa〜45kDaである、項目7に記載の二量体。
(項目9)
上記二量体に結合した上記ポリアルキレングリコール部分の総分子量の平均が、20kDa〜40kDaである、項目8に記載の二量体。
(項目10)
上記ポリアルキレングリコールが直鎖状である、項目1に記載の二量体。
(項目11)
上記ポリアルキレングリコールが分枝状である、項目1に記載の二量体。
(項目12)
上記ポリアルキレングリコール部分がポリエチレングリコール(PEG)部分である、項目1に記載の二量体。
(項目13)
項目1に記載の二量体および薬学的に受容可能なキャリアを含む、組成物。
(項目14)
哺乳動物において神経障害性疼痛を処置するための方法であって、該哺乳動物に、治療的に有効な量の項目1に記載の二量体を投与する工程を包含する、方法。
(項目15)
哺乳動物において触覚性異痛症を処置するための方法であって、該哺乳動物に、治療的に有効な量の項目1に記載の二量体を投与する工程を包含する、方法。
(項目16)
温熱性痛覚過敏を処置するための方法であって、上記哺乳動物に、治療的に有効な量の項目1に記載の二量体を投与する工程を包含する、方法。
(項目17)
上記哺乳動物がヒトである、項目14、項目15または項目16に記載の方法。
(項目18)
上記治療的に有効な量が、0.1μg/kg〜1000μg/kgである、項目14、項目15または項目16に記載の方法。
(項目19)
上記治療的に有効な量が、1μg/kg〜100μg/kgである、項目18に記載の方法。
(項目20)
上記治療的に有効な量が、1μg/kg〜30μg/kgである、項目19に記載の方法。
(項目21)
上記治療的に有効な量が、3μg/kg〜10μg/kgである、項目20に記載の方法。
(項目22)
上記投与経路が、静脈内、筋肉内または皮下である、項目16、項目17または項目18に記載の方法。
(項目23)
哺乳動物のRETレセプターを活性化するための方法であって、該哺乳動物に、有効な量の項目1に記載の二量体を投与する工程を包含する、方法。
(項目24)
哺乳動物において神経障害性疼痛、触覚性異痛症、または温熱性痛覚過敏を処置する方法であって、該哺乳動物に、有効な量の項目1に記載の二量体、および鎮痛薬を、共に投与する工程を包含する、方法。

本発明のその他の特徴および利点は、以下の詳細な記載および請求項から明らかである。
図1は、L5/L6脊髄神経結紮(spinal nerve ligation)(SNL)を有するラットにおける、それぞれの単量体がそのアミノ末端にPEG部分を結合しており、かつ95位がグリコシル化されているNBN104のホモ二量体(「2×20kDa PEG NBN104」)の皮下投与による、完全に確立された触覚性異痛症の実質的な逆転を示すデータをまとめた折れ線プロットである。 図2は、L5/L6脊髄神経結紮を有するラットにおける、2×20kDa PEG NBN104の皮下投与による、完全に確立された温熱性痛覚過敏の実質的な逆転を示すデータをまとめた折れ線プロットである。 図3は、ヒト、マウス、およびラット由来の成熟した野生型ニューブラスチン配列間のアライメントである。また、ヒト配列、マウス配列およびラット配列に基づいたコンセンサス配列も示される。 図4は、ヒトニューブラスチン配列、マウスニューブラスチン配列およびラットニューブラスチン配列に基づくコンセンサス配列であり、任意のアミノ酸置換が示される。 図5は、野生型ヒトニューブラスチンのプレプロ配列および、選択的な翻訳後プロセッシングにより天然に産生される3つの異なる成熟したヒトニューブラスチン配列のアライメントである。 図6は、本発明の二量体に組み込まれ得る野生型ヒトニューブラスチンの113アミノ酸形態の種々の短縮型のアミノ酸配列アライメントである。
(発明の詳細な説明)
(ポリマーが結合した、グリコシル化ニューブラスチン二量体)
本発明の二量体は、ニューブラスチンの生物学的活性についてのアッセイにおいて活性を示す。例えば、本発明の二量体は、RET活性化アッセイにおいて活性がある。本発明の二量体は、対応する二量体であってポリマーの結合とグリコシル化との組み合わせを伴わない二量体に対し、バイオアベイラビリティの向上および/または血清半減期の延長を示す。本発明の好ましい実施形態においては、上記ポリマーが結合し、グリコシル化された二量体は、上記対応するポリペプチドであってポリマーの結合およびグリコシル化を伴わないポリペプチドの効力に対し、インビボにおいて顕著に増強した効力を示す。
一般的に、本発明の二量体に組み込まれるポリペプチドは、以下に挙げる特徴の少なくとも一つを保持する:
(i)配列番号1において残基16、残基43、残基47、残基80、残基81、残基109、および残基111に対応する位置にある、保存された7つのシステイン残基;
(ii)以下のようなアミノ酸残基:
16位にあるC、18位にあるL、25位にあるV、28位にあるL、29位にあるG、30位にあるL、31位にあるG、36位にあるE、40位にあるF、41位にあるR、42位にあるF、43位にあるC、45位にあるG、47位にあるC、80位にあるC、81位にあるC、82位にあるR、83位にあるP、91位にあるF、93位にあるD、95位にあるN、105位にあるS、106位にあるA、109位にあるCおよび111位にあるC;
(iii)LGLGリピート、FRFCモチーフ、QPCCRPモチーフ、およびSATACGCモチーフ。
好ましくは、上記ポリペプチドは上記特徴の全てを保持する。
野生型ニューブラスチンポリペプチドのアミノ酸配列の例は、図3に表される。野生型ニューブラスチンポリペプチドおよび配列に関しては、PCT公報WO 00/01815に記載される。ニューブラスチンコンセンサス配列(ヒト、マウスおよびラットに対して共通である)は図4に表される。
上記ヒトプレプロニューブラスチンの配列(配列番号5)は、図5に示される。異なった翻訳後プロセッシングから生じる、3つの成熟したヒトニューブラスチンの形態が同定された。この3つの形態は:
(i)NBN140と命名された140アミノ酸のポリペプチド(配列番号6);
(ii)NBN116と命名された116アミノ酸のポリペプチド(配列番号7);および
(iii)NBN113と命名された113アミノ酸のポリペプチド(配列番号2)
である。
図5は、上記ヒトプレプロニューブラスチンのアミノ酸配列および上記3つの成熟形態の配列のアライメント比較である。1行目は、配列番号5のポリペプチドを示し、2行目は、配列番号6のポリペプチドを示し、3行目は、配列番号7のポリペプチドを示し、そして4行目は配列番号2のポリペプチドを示す。7つの保存されたシステイン残基を、成熟した二量体化ニューブラスチンリガンドにおいて形成される分子内(*と*、#と#および+と+)ジスルフィド架橋ならびに分子間(「|」)ジスルフィド架橋を示すための記号(「*」、「#」、「+」および「|」)で表す。
本発明の二量体におけるニューブラスチンポリペプチドは、プロテアーゼ開裂反応生成物または化学的開裂反応生成物であり得るか、あるいは組換えDNA構築物から直接的に発現され得る。あるいは、それらは市販の固相シンセサイザーを用いて化学的に合成され得る。
好ましいポリマーが結合したニューブラスチンポリペプチド二量体は、それぞれの単量体がそのアミノ末端にPEG部分を結合しており、そして95位がグリコシル化されているNBN104のホモ二量体である(「2×20kDa PEG NBN104」)。いくつかの実施形態において、上記二量体中のポリペプチドは本質的に、配列番号1のアミノ酸8〜113からなる。
本発明の好ましい実施形態においては、上記二量体はGFRα3に結合し、そしてRETポリペプチドのチロシンリン酸化を刺激する。いくつかの実施形態において、この二量体は感覚ニューロンの残存を向上させるか、あるいは感覚ニューロンの病理学的な変化を縮小または逆転する。いくつかの実施形態において、この二量体は自律神経またはドパミン作動性神経の残存を向上させる。
本発明は、ポリマーが結合したグリコシル化ニューブラスチンポリペプチド二量体を作製する方法を提供する。上記方法は、グリコシル化ニューブラスチン二量体を、例えば、真核細胞から提供する工程、および上記二量体中の少なくとも1つのポリペプチドが、水溶性の合成ポリマー(例えば、ポリアルキレングリコール部分)に結合させる工程を包含する。
(ニューブラスチンポリペプチド)
ニューブラスチンポリペプチドは、組換えDNA技術によって産生され得る。例えば、ニューブラスチンポリペプチドをコードしている核酸配列は、ベクター(例えば、発現ベクター)に挿入され得、そして上記ベクターは適切な宿主細胞に導入され得る。適切な宿主細胞は、ポリペプチドをグリコシル化する宿主細胞である。真核生物宿主細胞が好ましい。しかし、少なくとも一つの細菌(すなわち、Campylobacter jejuni)は、細菌性宿主細胞(例えばE.coli)に転移され得るN結合グリコシル化系を有する(Wackerら、2002、Science 298:1790−1793)。化学的修飾および/または細菌性グリコシル化の伸長は、当該分野で公知の方法および材料を使用して、インビトロで達成され得る。このように、グリコシル化コンピテント細菌系は必要に応じて、本発明により用いられるニューブラスチンポリペプチドを産生するために、使用され得る。
本発明における使用に適したニューブラスチンポリペプチドは、哺乳動物細胞(例えば、HEK293細胞のようなヒト胚性腎臓(「HEK」)細胞、BHK21細胞、またはチャイニーズハムスター卵巣(「CHO」)細胞)で産生され得る。他の適切な哺乳動物細胞としては、PC12細胞株、HiB5細胞株、RN33b細胞株、ヒト神経前駆細胞、およびヒト細胞に由来する他の細胞であり、特に神経細胞、が挙げられる。本発明を実施する上で有用な不死化ヒト細胞株としては、Bowes黒色腫細胞(ATCC登録番号CRL9607)、Daudi細胞(ATCC登録番号CCL213)、HeLa細胞およびHeLa細胞の誘導体(ATCC登録番号CCL2、CCL2.1、およびCCL2.2)、HL−60細胞(ATCC登録番号CCL240)、HT−1080細胞(ATCC登録番号CCL121)、Jurkat細胞(ATCC登録番号TIB152)、KB癌細胞(ATCC登録番号CCL17)、K−562白血病細胞(ATCC登録番号CCL243)、MCF−7乳癌細胞(ATCC登録番号BTH22)、MOLT−4細胞(ATCC登録番号1582)、Namalwa細胞(ATCC登録番号CRL1432)、Raji細胞(ATCC登録番号CCL86)、RPMI8226細胞(ATCC登録番号CCL155)、U−937細胞(ATCC登録番号CRL1593)、WI−38VA13亜系統2R4細胞(ATCC登録番号CLL75.1)、ならびに2780AD卵巣癌細胞(Van der Blickら、Cancer Res.48:5927−5932,1988)が挙げられる。二次ヒト線維芽細胞株(例えば、WI−38(ATCC登録番号CCL75)およびMRC−5(ATCC登録番号CCL171))もまた、使用され得る。
適切な非哺乳動物宿主細胞としては、Xenopus laevis卵母(「XLO」)細胞、および酵母細胞(例えば、Pichia pastoris)が挙げられる。いくつかの実施形態において、宿主細胞は昆虫細胞(例えば、Sf9細胞)である。
上記宿主細胞の形質転換は、例えば、感染工程(ウイルスベクターを用いる)、トランスフェクション工程(プラスミドベクターを用いる)、リン酸カルシウム沈降、マイクロインジェクション、エレクトロポレーション、およびリポフェクションの使用が挙げられる、適切な方法により得る。真核宿主細胞形質転換のための、方法および材料は当該分野で公知である。
形質転換された宿主細胞により生産されたニューブラスチンポリペプチドは、上記細胞または上記細胞培養培地から、標準的なタンパク質精製技術を使用して、単離され得る。再フォールディング工程は必要に応じて使用され得る。
ニューブラスチンポリペプチドは、標準的な、方法および材料を用いて修飾され得る。このような方法の1つは、部位特異的変異誘発であり、この方法において、1つまたはそれ以上のヌクレオチドは、ニューブラスチンポリペプチドの、予定した1つまたはそれ以上のアミノ酸を置換する目的で、変更される。適切な部位特異的変異誘発キットは市販されている(例えば、「Transformer Site Directed Mutagenesis Kit」(Clontech Laboratories,Palo Alto,Calif.))。
本発明のいくつかの実施形態は、保存的アミノ酸置換を含むニューブラスチンポリペプチドを含む。保存的アミノ酸置換としては、以下のグループ内での挙げられる:バリン、アラニンおよびグリシン;ロイシン、バリンおよびイソロイシン;アスパラギン酸およびグルタミン酸;アスパラギンおよびグルタミン;セリン、システインおよびトレオニン;リジンおよびアルギニン;ならびにフェニルアラニンおよびチロシン。非極性の疎水性アミノ酸としては、アラニン、ロイシン、イソロイシン、バリン、プロリン、フェニルアラニン、トリプトファンおよびメチオニンが挙げられる。極性の中性アミノ酸としては、グリシン、セリン、トレオニン、システイン、チロシン、アスパラギンおよびグルタミンが挙げられる。正に荷電した(塩基性)アミノ酸としては、アルギニン、リジンおよびヒスチジンが挙げられる。負に荷電した(酸性)アミノ酸としては、アスパラギン酸およびグルタミン酸が挙げられる。
上記グリコシル化ニューブラスチンは、任意の生物活性形態で提供され得、その生物活性形態としては、プレプロタンパク質、プロタンパク質、成熟タンパク質、リン酸化タンパク質、非リン酸化タンパク質、短縮形態または他の任意の翻訳後修飾タンパク質が挙げられる。いくつかの実施形態において、本発明のポリペプチドは、配列番号6として表される、122位にグリコシル化されたアスパラギン残基を保持するアミノ酸配列;あるいは配列番号14として表される、95位または例えば、ClustalWコンピュータソフトウェアでアライメントした場合に、任意のニューブラスチンポリペプチドにおいて類似する位置にグリコシル化されたアスパラギン残基を有するアミノ酸配列を有する。
一般的に、哺乳動物細胞、またはタンパク質をグリコシル化可能な他のこのような細胞から単離された二量体は、95位のアミノ酸がグリコシル化され得る。インビトロでタンパク質をグリコシル化する方法は当該分野において公知であり、そして所望される場合、ニューブラスチンポリペプチドまたはポリペプチド二量体をグリコシル化するために使用され得る。
本発明の実施は、細胞生物学、細胞培養、分子生物学、微生物学、組換えDNA、タンパク質化学、および免疫学の慣習的な技術の使用により実行され得る。このような技術は、一般的な参考文献に記載されている。例えば、Molecular Cloning:A Laboratory Manual,第2版(Sambrookら編),Cold Spring Harbor Laboratory Press,1989;DNA Cloning,Vol.IおよびII(Glover編),1985;Oligonucleotide Synthesis,(Gait編),1984;米国特許第4,683,195(Mullisら);Nucleic Acid Hybridization(Hainesら編),1984;Transcription and Translation(Hamesら編),1984;Culture of Animal Cells(Freshney編),Alan R.Liss,Inc.,1987;Immobilized Cells and Enzymes,IRL Press,1986;A Practical Guide to Molecular Cloning,1984;Meth. Enzymol.,Vol.154および155(Wuら編),Academic Press,New York;Gene Transfer Vectors for Mammalian Cells(Millerら編),1987,Cold Spring Harbor Laboratory;Immunochernical Methods in Cell and Molecular Biology(Mayerら編),Academic Press,London,1987を参照のこと。
(ニューブラスチンポリペプチドのポリマー結合)
ニューブラスチンポリペプチドに結合体化するポリマーは水溶性である。好ましくは、上記ポリマーは薬学的組成物における使用に適したものである。適切な水溶性ポリマーの例としては、PEG、エチレングリコール/プロピレングリコールのコポリマー、カルボキシメチルセルロース、デキストラン、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリ−1,3−ジオキソラン、ポリ−1,3,6−トリオキサン、エチレン/無水マレイン酸コポリマー、ポリアミノ酸(ホモポリマーまたは無作為的なコポリマーのどちらかである)、ならびにデキストランPEGまたはポリ(n−ビニルピロリドン)PEG、プロプロピレングリコールホモポリマー、ポリプロピレン酸化物/エチレン酸化物コポリマー、ポリオキシエチル化ポリオール(例えば、グリセロール)、ポリビニルアルコール、およびこれらの混合物が挙げられる。
1ポリマー鎖あたりの平均分子量は、二量体あたりに結合体化したポリマーの、望ましい総分子量の平均(例えば、二量体あたり10kDa〜50kDa、15kDa〜45kDa、または20kDa〜40kDa)に従って選択される。PEG調製物において、いくつかの分子量は、定められた分子量より重いものといくぶん軽いものがある。従って、分子量は代表的に「平均分子量」として記載される。種々の結合体化方法は当該分野において公知である。例えば、EP 0 401384(PEGとG−CSFとのカップリング);Malikら,Exp.Hematol.20:1028−1035,1992(塩化トレシルを用いたGM−CSFのPEG化)を参照のこと。
PEG化は任意の適切なPEG化により実施され得る。種々のPEG化化学反応は、当該分野において公知である。例えば、Focus on Growth Factors,3(2):4−10,1992;EP 0 154 316;EP 0 401 384;およびPEG化に関連する、本明細書中で引用されたその他の刊行物を参照のこと。上記PEG化は、反応性PEG分子(または他の適切な反応性の水溶性ポリマー)とのアシル化反応またはアルキル化反応を介して実施され得る。
アシル化によるPEG化は概して、PEGの活性エステル誘導体の反応工程を含む。公知の反応性PEG分子またはその後見い出された反応性PEG分子は、上記PEG化を実施するために使用され得る。好ましい活性化PEGエステルはN−ヒドロキシスクシンイミド(NHS)とエステル化したPEGである。本明細書中で使用される場合、「アシル化」とは以下の型の、上記治療的タンパク質と水溶性ポリマー(例えばPEG)との間の結合様式が挙げられるが、これらに限定されない:アミド、カルバメート、ウレタンなど。Bioconjugate Chem.5:133−140,1994を参照のこと。反応条件は、PEG化の分野において公知の反応条件またはその後に開発された反応条件の任意のものから選択され得るが、修飾されるべきニューブラスチンタンパク質またはポリペプチドを不活性化する条件(例えば、温度、溶媒、およびpH)は避けるべきである。
一般的に、アシル化によるPEG化は、結果としてポリPEG化ポリペプチドを生じる。しかしながら、ニューブラスチンの場合、しかしながら、リジン残基が存在しない。従って、アシル化によるPEG化は、排他的にアミノ末端がPEG化されたポリペプチドを得るために用いられ得る。PEG化ポリペプチドは慣習的な技術(例えば、透析、塩析、限外濾過、イオン交換クロマトグラフィー、ゲル濾過クロマトグラフィーおよび電気泳動)により、反応混合物および未反応のポリペプチドから分離され得る。
アルキル化によるPEG化は、概して、還元剤の存在下で、PEGの末端アルデヒド誘導体とニューブラスチンまたは二量体との反応工程を含む。一般的に、アルキル化によるPEG化は、結果としてポリPEG化ポリペプチドをもたらし得、そしてアミノ末端のPEG化を有利に行うために、反応条件が操作され得る。しかし、ニューブラスチンはリジン残基を含んでいないので、そのような操作を行う必要はない。上記PEG基は、好ましくは、−CH−NH−基を介して(すなわち、「アルキル」結合を介して)タンパク質と結合される。
上記アシル化アプローチおよび上記アルキル化アプローチの両方において使用される上記ポリマー分子は、上述したような水溶性ポリマーの中から選択され得る。上記選択されたポリマーは、単一の反応性基(例えば、アシル化のための活性エステルまたはアルキル化のためのアルデヒド、好ましくは本発明の方法において提供されるような重合度が制御できるような反応基)を有するように修飾されるべきである。模範的な反応性PEGアルデヒドは、水安定性のPEGプロピオンアルデヒド、あるいはこれらのモノC1−C10アルコキシまたはアリールオキシの誘導体(米国特許第5,252,714号を参照のこと)である。このポリマーは、分枝状または非分枝状であり得る。上記アシル化反応のために、選択されたポリマーは、単一の反応性エステル基を有するべきである。本発明の還元的アルキル化のために、選択されたポリマーは、単一の反応性アルデヒド基を有するべきである。本発明の目的のために、PEGは、他のタンパク質の誘導体化の分野において公知であるPEGの任意の形態(モノ−(C1−C10)アルコキシ−PEGおよびアリールオキシ−PEGを含む)であり得る。
(処方物)
本発明の二量体を含む組成物は、適切な薬学的に受容可能なキャリアを含み得る。例えば、上記組成物は、賦形剤および/または助剤(これは二量体を、作用部位に送達するように設計された調製物にプロセシングすることを促進する)を含み得る。非経口的投与に適切な処方物としては、水溶性形態である活性化合物の水溶液(例えば、水溶性の塩)が挙げられる。さらに、適切な油性注射用懸濁液のような活性化合物の懸濁液が投与され得る。適切な親油性溶媒または親油性ビヒクルとしては、脂肪油(例えば、ゴマ油)、または合成脂肪酸エステル(例えば、オレイン酸エチルまたはトリグリセリド)が挙げられる。水性注射用懸濁液は、この懸濁液の粘度を増す物質(例えば、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ソルビトールおよびデキストラン)を含み得る。必要に応じて、上記懸濁液はまた、安定剤も含み得る。リポソームはまた、本発明の分子を細胞または間隙に送達するために、カプセル化するのに使用され得る。例示的な薬学的に受容可能なキャリアは、生理学的に適合可能な溶媒、分散媒体、コーティング、抗生物質および抗真菌剤、等張化剤および吸収遅延剤、水、生理食塩水、リン酸緩衝化生理食塩水、デキストロース、グリセロール、エタノールなどである。いくつかの実施形態において、上記組成物は等張化剤(例えば、糖、マンニトール、ソルビトールのようなポリアルコールまたは塩化ナトリウム)を含む。いくつかの実施形態において、上記組成物は薬学的に受容可能な物質(例えば、湿潤剤または乳化剤、保存料あるいは緩衝剤)を含む。
本発明の組成物は、種々の形態であり得、その形態としては、例えば、液体(例えば、注射用溶液および注入用溶液)、分散物、懸濁物、半固形投与形態および固形投与形態が挙げられる。好ましい形態は、投与方法および治療的適用に依存する。
上記組成物は、溶液、マイクロエマルジョン、分散物、リポソーム、または高い薬物濃度に対して適切な他の規則的な構造として処方され得る。滅菌注射用溶液は、適切な溶媒中に、必要量の上記活性成分を、以上に列挙した成分のうちの1つまたは組み合わせとともに組み込むこと、必要な場合にはその後フィルター滅菌することにより、調製され得る。概して、分散物は、上記活性成分を、基本的な分散媒体、および以上に列挙した成分に由来する必要とされる他の成分を含む、滅菌ビヒクルに組み込むことにより調製され得る。滅菌注射用溶液の調製のための滅菌粉末の場合、好ましい調製方法は、上記活性成分と、先にフィルター滅菌された溶液由来の望ましい任意のさらなる成分との粉末を生じる、真空乾燥および凍結乾燥である。上記溶液の適当な流動性は、例えば、レシチンのようなコーティングにより、分散物の場合に必要とされる粒子径の維持により、および界面活性剤によって、維持され得る。注射用組成物の吸収長期は、吸収を遅らせる物質を組成物に含めることにより達成され得る。そのような物質の例は、モノステアリン酸塩およびゼラチンである。
上記活性成分は、徐放処方物または徐放デバイスとして処方され得る。そのような処方物およびデバイスの例としては、移植物、経皮パッチ、およびマイクロカプセル化された送達系が挙げられる。生分解性の、生体適合性ポリマー(例えば、エチレン酢酸ビニル、ポリ無水物、ポリグリコール酸、コラーゲン、ポリオルソエステル、およびポリ乳酸)が、使用され得る。そのような処方物およびデバイスを調製するための方法は、当該分野で公知である。例えば、Sustained and Controlled Release Drug Delivery Systems,J.R.Robinson編,Marcel Dekker,Inc.,New York,1978を参照のこと。
注射用蓄積処方物は、生分解性ポリマー(例えば、ポリラクチド−ポリグリコリド)の中に、マイクロカプセル化した薬物のマトリックスを形成することにより、作製され得る。ポリマーに対する薬物の比、および使用されるポリマーの性質によって、薬物放出速度が制御され得る。その他の模範的な生分解性ポリマーは、ポリオルソエステルおよびポリ無水物である。蓄積注射用処方物はまた、上記薬物をリポソームまたはマイクロエマルジョンに包摂することによっても調製され得る。
補助活性化合物が、この処方物に組み込まれ得る。例えば、本発明に従う二量体は、鎮痛薬と共に同時投与され得る。
投薬レジメンは、最適な望ましい応答を提供するために調節され得る。例えば、1回のボーラスが投与されてもよく、数回に分割された投薬で長期に渡り投与されてもよく、またはこの投与量は、その治療状況の緊急性により示され、比例的に、減量または増量され得る。投与の容易さおよび投薬の均一性のための投薬単位形態において、非経口組成物を処方することは有利である。おおむね、Remington‘s Pharmaceutical Sciences(Mack Pub.Co.,Easton,PA 1980)参照のこと。
本発明の二量体に加えて、液体投薬形態は、不活性な成分(例えば、水、エチルアルコール、炭酸エチル、酢酸エチル、ベンジルアルコール、安息香酸ベンジル、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ジメチルホルムアミド、オイル、グリセロール、テトラヒドロフルフリルアルコール、ポリエチレングリコールおよびソルビタンの脂肪酸エステル)を含み得る。
(処置方法)
本発明は、感覚ニューロン、網膜神経節細胞、脊髄神経節のニューロン、および以下に挙げる組織のニューロンの処置に有用である。:膝神経節、錐体神経節および下神経節;内耳脳神経の前庭聴覚複合体;三叉神経節の上下顎葉の腹外側極;および三叉神経中脳路核。
本発明の組成物および方法は、感覚ニューロン、自律ニューロンまたはその両方を処置するために使用され得る。侵害受容性ニューロンおよび機械受容性ニューロン(例えば、A−δ線維ニューロン、C−線維ニューロンおよびA−β線維ニューロン)が処置され得る。さらに、自律ニューロン系の交感ニューロンおよび副交感ニューロンが処置され得る。
(神経障害性疼痛)
神経障害性疼痛の処置に用いた場合、本発明の二量体は、単独で、または鎮痛薬との組み合わせで、投与され得る。鎮痛薬の例としては、オピオイド、抗不整脈薬、局所鎮痛薬、局所麻酔薬、鎮痙薬、抗鬱薬、コルチコステロイドまたは非ステロイド性抗炎症薬(NSAID)が挙げられる。好ましい鎮痛薬は、ガバペンチン((1−アミノメチル)シクロヘキサン酢酸);およびプレガバリン(S−(+)−4−アミノ−3−(2−メチルプロピル)酪酸)である。
本発明の二量体は、末梢神経障害が関連した疼痛の処置に使用され得る。神経障害本発明により処置され得る末梢神経障害としては、外傷により誘導される神経障害、脳への身体的損傷、脊髄への身体的損傷、および脳卒中が挙げられる。
本発明はまた、化学療法誘導性神経障害の処置、その他の薬物誘導性神経障害の処置、病原体誘導性神経障害の処置、毒素誘導性神経障害の処置、ビタミン欠乏誘導性神経障害の処置;特発性神経障害の処置;および糖尿病性神経障害の処置も提供する。本発明はまた、単神経障害、単多発性神経炎、ならびに多発性神経障害(軸索神経障害および脱髄性神経障害を含む)を処置するためにも、使用され得る。
化学療法誘導性神経障害の例としては、化学療法剤(例えば、タキソール、タキソテレ(taxotere)、シスプラチン、ノコダゾール、ビンクリスチン、ビンデシンまたはビンブラスチン)への曝露により引き起こされる神経障害が挙げられる。他の薬物誘導性神経障害の例としては、ddI、DDC、d4T、ホスカネット、ダプソン、メトロニダゾールおよびイソニアジドにより引き起こされる、神経障害が挙げられる。毒素誘導性神経障害の例としては、アルコール症、ビタミンB6中毒、ヘキサカーボン(hexacarbon)中毒、アミオダロン、クロラムフェニコール、ジスルフィラム、イソニアジド、金、リチウム、メトロニダゾール、ミソニダゾール、およびニトロフラントインにより誘導される神経障害が挙げられる。ウイルス誘導性神経障害の例としては、(疱疹後神経痛に至り得る)帯状疱疹、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)、およびパピローマウイルス(HPV)により引き起こされる神経障害が挙げられる。ビタミン欠乏誘導性神経障害の例としては、ビタミンB12不足、ビタミンB6不足、およびビタミンE不足により引き起こされる神経障害が挙げられる。本発明により処置され得るその他の型の神経障害としては、炎症誘導性神経損傷、神経変性、遺伝性神経障害(例えば、フリートライヒ運動失調、家族性アミロイド多発性神経障害、タンジアー病、ファブリー病)、代謝障害(例えば、腎不全および甲状腺機能低下症)、感染およびウィルス性神経障害(例えば、らい病、ライム病に関連する神経障害性疼痛)が挙げられる。自己免疫性神経障害としては、ギヤン−バレー症候群、慢性炎症性脱髄性多発性神経障害、重要性未定の単一クローン性高ガンマグロブリン血症および多発性神経障害、三叉神経痛およびエントラップメント症候群(例えば、手根管症候群)、ならびにその他の神経障害性疼痛症候群(外傷後神経痛、幻想肢痛、多発性硬化症性疼痛、複雑な局所性疼痛症候群(例えば、反射性交感神経性ジストロフィー、カウザルギー)、新形成関連疼痛、脈管炎/脈管障害性ニューロパシー、および坐骨神経痛を含む)が挙げられる。
(触覚性異痛症)
触覚性異痛症は、通常では無害の皮膚刺激(例えば、接触)によって疼痛が誘発される状態をいう。触覚性異痛症は、薬学的有効量の本発明における二量体を、被験体に投与することによって処置され得る。上記二量体は、単独または有効量の鎮痛薬との組み合わせで投与され得る。
本発明の二量体は、治療薬(例えば、抗癌剤または抗ウィルス剤)と共に同時投与され得る。抗癌剤の例としては、タキソール、タキソテレ、シスプラチン、ニコダゾール、ビンクリスチン、ビンデシン、およびビンブラスチンが挙げられる。抗ウィルス剤の例としては、ddI、DDC、d4T、ホスカネット、ダプソン、メトロニダゾールおよびイソニアジドが挙げられる。
(痛覚感受性損失の軽減)
本発明の組成物は、糖尿病性神経障害の患者における痛覚感受性損失(例えば、温熱性の痛覚感受性損失)の軽減に使用され得る。処置は、予防的または治療的であり得る。
予防的処置では、本発明の二量体は、痛覚感受性損失の発症の危険性がある患者(例えば、神経障害の初期段階である患者)に投与される。
治療的処置では、本発明の二量体は、神経障害の結果として痛覚感受性損失を経験した患者(例えば、神経障害後期)に投与される。
(ウィルス関連神経障害)
本発明の組成物および本発明の方法は、ウィルス感染または細菌感染が関連した神経障害の予防的処置に使用され得る。予防的処置は、ウィルス感染の確定後および神経障害性疼痛の発症前に示される。処置の間、本発明の二量体は、神経障害性疼痛(例えば、らい病、ライム病が関連する神経障害性疼痛、またはウィルスによって引き起こされる神経障害性疼痛)の出現を阻害するために投与される。神経障害性疼痛を引き起こし得るウィルスとしては、帯状疱疹ウィルス(疱疹後に神経痛を導き得る);ヒト免疫不全ウィルス(HIV);およびヒトパピローマウィルス(HPV)が挙げられる。
ウィルス感染の急性症状としては、しばしば、発疹の出現が挙げられる。その他の症状としては、例えば、身体の罹患領域における持続的な疼痛が挙げられる。これは、帯状疱疹感染(帯状疱疹)の通常の合併症である。疱疹後神経痛は、一月以上にわたって持続し得、そして発疹様症状のいずれもが消失した数ヶ月後に現れ得る。
本発明はまた、ウィルス感染または細菌感染が関連した神経障害性疼痛の治療的処置も提供する。治療的処置において、本発明の二量体は感染が関連した神経障害性疼痛を経験している患者に投与される。
(有痛性の糖尿病性神経障害)
本発明の組成物および本発明の方法は、有痛性の糖尿病性神経障害の予防的処置に使用され得る。糖尿病性神経障害の予防的処置は、糖尿病または糖尿病関連症状の最初の診断後および神経障害性疼痛の発症前に開始する。有痛性の糖尿病性神経障害の予防的処置はまた、被験体が糖尿病または糖尿病関連症状の発症の危険性があることを決定する際に始まる。本発明の二量体は、神経障害性疼痛の出現を予防するためおよび/または既に現れている神経障害性疼痛の感受性を軽減するために投与される。
本発明はまた、糖尿病が関連した神経障害性疼痛の治療的処置も提供する。治療的処置では、本発明の二量体は、糖尿病が関連した神経障害性疼痛を経験している患者に投与される。
(投与量および投与経路)
好ましくは、本発明の二量体からなる処方物は、1用量当たり0.1μg/kg〜1000μg/kg被験体体重の投与量で投与される。好ましくは、この投与量が1用量当たり1μg/kg〜100μg/kg被験体体重である。さらに好ましくは、この投与量が1用量当たり1μg/kg〜30μg/kg被験体体重(例えば、1用量当たり3μg/kg〜10μg/kg被験体体重)である。本発明の上記処方物の治療的に有効な量は、過度な実験を伴わずに当業者が確認可能な投与計画により、その必要性がある、被験体に投与され得る。
本発明の二量体の投与は、全身的または局所的であり得る。本発明の二量体は任意の適切な送達系(例えば、静脈内送達、筋肉内送達、肺内送達、皮下送達、および腹腔内送達であり、最も好ましくは、筋肉内送達、静脈内送達、または皮下送達である)により投与され得る。上記二量体はまた、くも膜下腔内にも投与され得る。
本発明はさらに、以下の非限定的実施例においてさらに例示される。
(実施例1:哺乳動物細胞における発現)
成熟ヒトニューブラスチン(hNBN)は本来、プレプロタンパク質として発現する。このポリペプチドは、タンパク質を分泌経路に導くためのシグナルペプチド配列、成熟化の際に開裂および破棄されるプロドメイン、および成熟タンパク質を含む。この成熟113アミノ酸タンパク質は、1つのグリコシル化部位および7つのシステイン残基を含む。この7つのシステイン残基は、ジスルフィド架橋した、グリコシル化ホモ二量体を形成する、3つの分子内ジスルフィド結合と1つの分子間ジスルフィド結合に関与する。
(プラスミドpJC070.14の構築)ヒトニューブラスチンcDNAをチャイニーズハムスター卵巣(CHO)細胞で発現させるために、ヒトニューブラスチンのプレプロ形態をコードするcDNAフラグメントを、哺乳動物細胞発現ベクターpEAG347に挿入して、プラスミドpJC070.14を作製した。このプラスミドpEAG347は、タンデムSV40初期プロモーターおよびアデノウイルス主要後期プロモーター(プラスミドpAD2β由来;Nortonら,1985,Mol.Cell.Biol.5:281)、固有のNot−Iクローニング部位、続くSV40後期転写終結およびポリAシグナル(プラスミドpCMVβ由来;MacGregorら,1989,Nucl.Acids.Res.17:2365)を含む。さらに、pEAG347は、pUC19由来プラスミド骨格ならびにMTX選択およびトランスフェクトされたCHO細胞における増幅のためのpSV2dhfr由来dhfrを含む。
プラスミドpJC070.14を、2工程で作製した。第一に、ヒトニューブラスチンのプレプロ形態をコードするフラグメントを、プラスミドpUbilZ−NBNから、オリゴヌクレオチドKD2−824 5’AAGGAAAAAA GCGGCCGCCA TGGAACTTGG ACTTGGAGG3’(配列番号22),KD2−825 5’TTTTTTCCTT GGCGGCCGCT CAGCCCAGGC AGCCGCAGG3’(配列番号23)およびPFUポリメラーゼを用いるポリメラーゼ連鎖反応を使用して単離した。プラスミドpJC069を作製するために、このフラグメントを、pPCR−Script Amp SK(+)のSrf−1部位にクローン化した。第二工程において、部分Not−1消化をプラスミドpJC069において実行して、685bpフラグメント(ニューブラスチン遺伝子を含む)を作製し、これを、プラスミドpEAG347のNot−1部位にクローン化して、プラスミドpJC070.14を作製した。プラスミドpJC070.14におけるニューブラスチン遺伝子の転写を、アデノウイルス主要後期プロモーターによって制御した。
(ヒトニューブラスチンを発現するCHO細胞株)最初に、200μgのpJC070.14を、Mlu−1を用いる消化によって直鎖化した。その後、200μgの超音波処理をしたサケ精子DNAを加えた。このDNAをフェノール:クロロホルム:イソアミルアルコール(25:24:1)で抽出し、そしてエタノール沈殿した。上記直鎖化DNAを、20mM Hepes(pH7.05)、137mM NaCl、5mM KCl、0.7mM NaHPO、6mMデキストロース(HEBS)中に再懸濁し、そしてエレクトロポレーション(280Vおよび960μF)によって〜4E7 CHO dukx B1(dhfr−)細胞(p23)に導入した。エレクトロポレーションに続いて、細胞を、10%ウシ胎仔血清(FBS)が補充されたα+改変イーグル培地(MEM)中の培養物に2日間、戻した。その後、細胞をトリプシン処理し、そして10%透析FBSを補充した、α−MEM(リボヌクレオシドおよびデオキシリボヌクレオシドを欠く)中に100mmディッシュ中で、5日間、再プレートした(100,000細胞/プレート)。続いて、この細胞を、100,000細胞/100mmプレートの密度にて分け、そして200nMメトトレキサート中で選択した。耐性コロニーを選択し、そして6ウェルプレートまでスケールアップし;各クローン由来の馴化培地を、以下に記載されるニューブラスチンについての特異的アッセイを使用してスクリーニングした。
最も高いレベルのニューブラスチンを発現する12個のクローンを、T162フラスコにスケールアップし、および続いて、再アッセイした。これらのCHO細胞株は、25〜50ng/ml/日の範囲でニューブラスチンを産生した。4個の最もよくニューブラスチンを発現する細胞株を1200nMメトトレキサート中で増幅し、そして攪拌フラスコ中での懸濁培養に供した。その結果得られたクローンは、高密度攪拌培養液中に約2μg/mLを産生した。
(ニューブラスチンに対する三重複合体アッセイ)ニューブラスチンの存在を、CHO細胞株の培地上清において、三重複合体アッセイの改変形態を用いて、評価した。上記アッセイは実質的にSanicolaら,1997,Proc.Natl Acad Sci USA 94:6238に記載されたものと同様であった。
(CHO細胞におけるNBN104の発現)成熟hNBN104アミノ酸形態は、以下の手順によりチャイニーズハムスター卵巣(CHO)細胞で発現させた。合成hNBN遺伝子を、CHO細胞において、タンパク質の翻訳に最も一般的に利用されるコドンを使用して作製した。固有の制限エンドヌクレアーゼ切断部位を導入した。ラットアルブミン(rAlb)シグナルペプチドに対するコドン、すなわち、
Figure 2011084567
およびヒト成長ホルモン(hGH)に対する配列、すなわち、
Figure 2011084567
を、hNBNに独立して融合し、融合遺伝子(シグナルペプチドは普通の字体であり、そしてNBN配列はイタリック体であり;上記hGHシグナルペプチドはイントロンを含む)を作製した。それぞれの融合遺伝子を構成的なプロモーターの転写制御下に配置し、そしてCHO細胞にトランスフェクトした。安定な形質転換体を単離した。
上記細胞株を、分泌されたhNBNの発現について分析した。還元性のSDS−PAGE/ウェスタンブロット分析からのデータは、培地中に分泌されたhNBNに対応するタンパク質バンドの存在を実証した。馴化培地のさらなる分析は、直接(抗体に制御されたアッセイ)機能的アッセイおよび間接(細胞に基づいた)機能的アッセイの両方で、滴定可能な成分の存在を実証した。
この結論とは、機能的hNBNが、CHO細胞内で、プロドメインの非存在下で、および異種のシグナルペプチド配列と共に発現し得るということである。
(実施例2:CHO細胞におけるラットニューブラスチンの発現)
(プラスミドpCWEX017.1の構築)ラットニューブラスチンに対する遺伝子を、共にラットニューブラスチンをコードする2つのフラグメント一緒に連結して作製した。ニューブラスチンのラットプレプロ形態の最初の156アミノ酸をコードするDNAフラグメントからなるプラスミドpJC102を、pCRII−TOPO r(Invitrogen)のTOPOクローニング部位に挿入した。このフラグメントをMarathon−Ready t ラット肝臓cDNA(Clontech)から、オリゴヌクレオチド AP2 5’ACTCACTATAGGGCTCGAGCGGC3’(配列番号26)およびKD3−171 5’GAACCGCTGCAGAAGCGGAAACGTATC3’(配列番号27)を用いたポリメラーゼ連鎖反応を使用して増幅した。上記プレプロドメイン、およびニューブラスチンの成熟113アミノ酸形態の最初の29アミノ酸を含むフラグメントを、最初に、プラスミドpJC102から、オリゴヌクレオチドKD3−214 5’AAGGAAAAAAGCGGCCGCCATGGAACTGGGACTTGGAGA3’(配列番号28)およびKD3−247 5’AGTTCGTCGGAAGAGTGTCCCAGGCCGAGAGCGCTCACCG3’(配列番号29)を用いたポリメラーゼ連鎖反応を使用して増幅した。ニューブラスチンの成熟113アミノ酸形態のアミノ酸30〜113をコードする第2のフラグメントを、pCWEX015から、オリゴヌクレオチドKD3−246 5’CGGTGAGCGCTCTCGGCCTGGGACACTCTTCCGACGAACT3’(配列番号30)およびKD3−219 5’TTTTTTCCTTGGCGGCCGCTCATCCTAGACAGCCACATG3’(配列番号31)を用いて増幅した。上記プラスミドpCWEX015を、同系由来のBamH1−Xho1フラグメントを発現プラスミドpMJB134の相補的部位に挿入して、作製した。この結果として生じるDNAフラグメントを1:1の比率で混合し、オリゴヌクレオチドKD3−214およびKD3−219を用いた第二のポリメラーゼ連鎖反応に供し、ラットニューブラスチンの全長プレプロ形態を作製した。この結果として生じるDNAフラグメントを、pCWEX016を作成するために、プラスミドpCRII 平滑部位のTOPOクローニング部位にクローニングした。全長プレプロニューブラチンを含むNot−1フラグメントを単離し、そしてpEAG347のNot−1部位にクローニングして、pCWEX017.1を作製した。
(ラットニューブラスチン合成遺伝子の配列)
Figure 2011084567
(ラットニューブラスチンを発現するCHO細胞株)200μgのプラスミドCWEX017.1を、制限エンドヌクレアーゼMlu−1を用いる消化によって直鎖化した。消化後、200μgの超音波処理をしたサケ精子DNAを添加し、そしてこの混合物をフェノール:クロロホルム:イソアミルアルコール(25:24:1)で抽出し、そしてエタノール沈殿した。上記直鎖化DNAを、20mM Hepes(pH7.05)、137mM NaCl、5mM KCl、0.7mM NaHPO、6mMデキストロース(HEBS)中に再懸濁させ、そしてエレクトロポレーション(280Vおよび960μF)によって〜4E7 CHO DG44 (dhfr−)細胞(p8)に導入した。エレクトロポレーションに続いて、細胞を、10%ウシ胎仔血清(FBS)が補充されたα+改変イーグル培地(MEM)中で2日間培養するために戻した。その後、細胞をトリプシン処理し、そして10%透析FBSを補充した、α−MEM(リボヌクレオシドおよびデオキシリボヌクレオシドを欠く)中の100mmディッシュ中に再プレートした(100,000細胞/プレート)。6日間培養後、培地を取り替え、そしてこの細胞を200nMメトトレキサート中で選択した。耐性コロニーを選択し、そして6ウェルプレートまでスケールアップし;各クローン由来の馴化培地を、上に参照されるニューブラスチンに対する三重複合体アッセイを使用してスクリーニングした。最も高いレベルのニューブラスチンを発現する5個のクローンを、T162フラスコにスケールアップし、そして、その後、再アッセイした。これらのCHO細胞株は、500ng/ml/日の範囲でニューブラスチンを産生した。この最も高く発現する株を、続いて懸濁培養に適合させ、そしてこの株は、高密度攪拌培養液中に約2μg/mlでニューブラスチンを発現する。
(PEG化されたCHO由来ラットニューブラスチン)
ラットNBN(クローン33s)を発現するCHO細胞100リットルを、200nMメトトレキサートを含むBCM16培地中で、37℃にて10日間、増殖させた。上記培養物をフィルター濾過し、そして10倍に濃縮した。Hepes(pH7.5)を最終濃度10mMまで添加し、そして上記培地を120mL SP−Sepharoseカラム(Pharmacia)に、4℃で終夜ロードした。このカラムを10mM Hepes(pH7.5)、100mM NaClで洗浄し、そして結合したタンパク質をカラムから、10mM Hepes(pH7.5)中のNaCl勾配(0.1M〜1M)を用いて溶出した。試料を、吸光度を280nmで、総タンパク質についてはSDS−PAGEで、そして機能性NBNについては、RetL3三重複合体ELISAを使用して分析した。NBN活性は、このタンパク質ピークの立ち上がりに見られた。上記SPカラムからのピークNBN含有画分をプールし、10mM Hepes(7.5)で5倍に希釈して、22mL Heparin Sepharoseカラム(Pharmacia)にロードした。このカラムを110mLの10mM Hepes(pH7.5)、500mMで洗浄し、そしてNBNを10mM Hehpes(pH7.5)、1M NaClで溶出した。NBN含有画分をSDS−PAGEで同定し、そしてプールした。このプールした画分を10mM Hepes(pH7.5)で150mMの最終塩濃度に希釈した。このタンパク質を20mL SP−Sepharoseカラムにロードし、そしてNaCl勾配で、再び溶出した。NBN含有画分をSDS−PAGEにより同定し、プールし、フィルター濾過し、そして−70℃で保存した。タンパク質の状態を、280nmの吸光度で、1mg/mL溶液に対して0.5の吸光係数を使用して測定した。この精製したCHO NBNは、非還元状況下のSDS−PAGEでは、見かけ上の質量が36kDaの単一で広範なバンドとして移動し、そして還元状況下では、見かけ上の質量が18kDaのバンドとして移動した。N末端配列の分析は、生成物のN末端が、脱1−4付加物、脱1−7付加物および脱1−9付加物を産生する選択的部位における開裂により異なることを、明らかにした。
上記精製したNBNにおいて、N末端の異種性を排除するため、このタンパク質を、NBNに対して1:100(w/w)比のトリプシンを用いて、pH8.5にて、37℃で2時間処理し、そして10mM Hepes(pH7.5)、300mM NaClでSuperdex 75ゲル濾過カラムにて精製した。ピークNBN含有画分をSDS−PAGEにより同定し、プール(0.9mg/mL最終濃度)し、0.2μmフィルターを通してフィルター濾過し、アリコートし、そして後の研究のために−70℃で保存した。トリプシン処理後のNBNのN末端配列決定は、このタンパク質がATDARGC配列で始まる脱1−9、104アミノ酸形態に変換されたことを明らかにした。還元され、そして脱グリコシル化された生成物の質量分析データは、11104Daの質量を示し、予想したNBNの脱1−9形態の質量と厳密に一致した。
上記精製された脱1−9NBNを室温で解凍した。Hepes(pH7.5)を1Mストックから、50mM加え、そして20K NHS−SPA PEG(Shearwarter Polymers,Inc.)を最終濃度8mgPEG/mLで加えた。反応物中の上記NBNの最終濃度は0.7mg/mLであった。このサンプルを室温で3時間インキュベートし、そして50容量の10mM Hepes(pH7.5)、100mM NaClに対し、4℃で一晩透析した。このジPEG化形態を、他の反応生成物および遊離のPEGから室温にて、樹脂の充填濃度が3mgNBN/mLでSP−Sepharoseカチオン交換クロマトグラフィーにより精製した。このカラムを10mM Hepes(pH7.5)、150mM NaClの4.5カラム体積分率で洗浄し、その後、上記ジPEG化生成物を10mM Hepes(pH7.5)、200mM NaClの4.5カラム体積分率で溶出した。その後、モノPEG化NBNを10mM Hepes(pH7.5)、350mM NaClの4.5カラム体積分率で、そして未反応のNBNを10mM Hepes(pH7.5)、800mM NaClの4.5カラム体積分率で溶出した。NBNを含有する画分をSDS−PAGEで評価し、そして90%を超えるジPEG化生成物を含む画分をプールし、PBSに対して一晩透析し、そして0.2μmフィルターによってフィルター濾過した。内毒素レベルを測定し、1EU/mg未満であると決定した。上記物質を、機能についてKIRA ELISAおよび神経生存アッセイで試験し、そして十分な活性があると判定した。この最終物質をアリコートし、そして次の試験のために−70℃で保存した。初期の研究において、上記モノPEG化生成物はまた、インビボ試験のために収集した。しかし、ジPEG化物質のより良い特性から、その後、全てにおいてジPEG化物質を選択した。ジPEG化物質の収量を増加するため、本発明者らは、さらに、モノPEG化NBNを新鮮なPEGで処理し、そして再び、この反応混合物からジPEG化生成物を精製した。
(実施例3:PEG化およびグリコシル化されたニューブラスチンの薬物動態)
PEG化され、グリコシル化されたニューブラスチンの薬物動態特性を、ラットおよびマウスにおいて調べた。グリコシル化され、切断されたラットニューブラスチン(N末端9アミノ酸の切断;NBN104)の、2つの20,000DaのPEG部分によるN末端のPEG化(2×20KDa PEG NBN104)は、ニューブラスチンの半減期およびバイオアベイラビリティの有意な改善を生じた。CDマウスに対し、1.5mg/kg皮下投与した後では、24時間で、PEG化され、グリコシル化されたニューブラスチンに関して97ng/mlの血清レベルを検出した。対照的に、マウスに対し、2つの20000DaのPEG(2×20KDa PEG)でPEG化された非グリコシル化ニューブラスチンの1.5mg/kg皮下投与後、ニューブラスチン血清レベルは24時間で、39ng/mlであった。マウスに対する、非修飾グリコシル化NBN104の1.5mg/kg皮下投与24時間後では、ニューブラスチンは検出されず、これはニューブラスチンの血清レベルが5ng/ml未満であることを示している。意外なことに、PEG化され、グリコシル化されたニューブラスチンを用いて達成された血清レベルは、PEG化された非グリコシル化ニューブラスチンを用いて達成された血清レベルよりも約2.5倍大きかった。
N末端がPEG化されたグリコシル化ニューブラスチンの血清レベルの上昇がまた、ラット研究において観察された。Sprague−Dawleyラットに対し、2×20KDa PEG NBN104の1mg/kg皮下投与後、50ng/mlのPEG化ニューブラスチンのピーク血清レベルを48時間後に検出した。非PEEG化ニューブラスチンの1mg/kg皮下投与後、48時間後での血清レベルは、2ng/ml未満であった。これらのデータはグリコシル化ニューブラスチンのN末端PEG化(2×20KDa PEG NBN104)は、結果としてPEG化されていないグリコシル化ニューブラスチンの投与後に達したピーク血清レベルより、少なくとも19倍高い、ニューブラスチンのピーク血清レベルを生じることを示した。これらのデータは、N末端でのPEG化およびアミノ酸95でのグリコシル化の組み合わせが、ニューブラスチンの薬物動態特性およびバイオアベイラビリティの相当な向上を生じることを、実証した。
(実施例4:神経障害性疼痛の動物モデルにおける、PEG化されたグリコシル化ニューブラスチン)
触覚性異痛症および温熱性痛覚過敏におけるPEG化されたグリコシル化ニューブラスチンの逆転効果を、Chung L5/L6脊髄神経結紮(「SNL」)モデルにおいて研究した。Sprague−Dawley雄性ラット(200〜250g)を3つの群に分けた。全てのラットが脊髄神経結紮を受けた。第一の群のラット(n=6)に皮下注射によりビヒクルを投与した。第二および第三の群のラット(群当たりn=6)には3μg/kgおよび30μg/kgのPEG化された、グリコシル化ニューブラスチン(2×20KDa PEG NBN104)を皮下注射により投与し、ここで上記タンパク質は、CHO由来であり、切断され(N末端9アミノ酸の切断;NBN104)、および20,000Da PEGでそれぞれのN末端がPEG化されていた。ニューブラスチンは二量体として存在するので、それぞれの二量体は、2つの20,000Da PEGを含む。上記ビヒクルは、5mMリン酸塩および150mM塩化ナトリウム(pH6.5)からなる。皮下注射を施術後(SNL後)3日目、5日目、7日目、10日目、12日目および14日目に投与した。Von Frey行動試験およびHargreave行動試験(Chaplanら,1994,J.Neurosci.Meth.53:55−63;Hargreavesら,1988,Pain 32:77−88)を用いて,触覚応答および温熱応答をそれぞれモニタリングした。これらの疼痛応答を、ベースライン応答を確立するために脊髄神経結紮の前にモニタリングして、そして、その後、SNL後3日目の薬物投与前、ならびにSNL後5日目、7日目、10日目、12日目および14日目での薬物投与後、約1時間でモニタリングした。ビヒクル処置に対する薬物処置の統計的有意性を評価するために、2元分散分析配置法(2−way repeated measure analysis of variance(2−way RM ANOVA))をpost−hoc Student Neuman Keuls(SNK)テストに従って実施した。
上記結果を、平均±平均の標準誤差として図1および図2に要約した。両方の型の神経障害性疼痛行動(触覚性異痛症を図1に、そして温熱性痛覚過敏を図2に示す)は、予測通り、3日までに十分に進行した。3μg/kgまたは30μg/kg 2×20KDa
PEG NBN104の皮下投与(図1および図2において下向きの矢印によって示される)は、脊髄神経結紮を伴うラットにおいて、実質的かつ統計学的に有意な、両方の型の神経障害性疼痛の逆転を導いた。脊髄神経結紮を伴うラットにおいて、温熱性感受性および触覚性異痛症に対する2×20KDa PEG NBN104の効果は、PEG化されたグリコシル化ニューブラスチンの投与開始後、それぞれ4日目および7日目で初めて統計学的に有意になった。温熱性感受性および触覚性異痛症に対する2×20KDa PEG NBN104の効果は、PEG化されたグリコシル化ニューブラスチンの投与開始後約7日でプラトーに達した。2×20KDa PEG NBN104の効果は、投与の間の投与間隔2日〜3日間の間隔の間において減少しなかった。実際に、PEG化されたグリコシル化ニューブラスチンの投与の間における疼痛作用の実質的な正常化が5日目、7日目および10日目に存在した。
これらの結果は、2×20KDa PEG NBN104が、SNLモデルにおける触覚性異痛症の疼痛行動および温熱性痛覚過敏の疼痛行動に対する、PEG化されておらず、グリコシル化されていないニューブラスチンの効力に対し、少なくとも333倍、効力が増加したことを実証した。
(その他の実施形態)
その他の実施形態は上記請求項に含まれる。

Claims (1)

  1. 明細書中に記載の発明。
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