JP2011080574A - ボール螺子装置及び電動パワーステアリング装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】還流路24を、ボール18が転動する転動路23の一端と他端とをなめらかに接続するべく、ボール螺子ナットの径方向視で湾曲した形状に形成するとともにその湾曲方向が該還流路24の中央部33で変化するように形成した。そして、還流路24の軸線L1曲率半径を、ボール螺子ナットの径方向視で、還流路24の湾曲方向が変化する位置(点O)近傍の湾曲方向変化区間では該位置に近づくにつれて大きくなるとともに、第1及び第2の端部31,32に対応する各位置(点A、点B)近傍の端部区間では該位置に近づくにつれて大きくなるようにした。
【選択図】図3
Description
Va=(1+r/R)V0 …(2)
なお、「r」はボール53の半径を示し、「R」は還流路51の曲率半径(円弧の半径)を示し、「V0」はボール53の中心速度(ボール53の公転速度)を示す。
上記構成によれば、ボールが還流路を通過する際に発生する振動や騒音を低減することができる。その結果、操舵フィーリング及び静粛性に優れた電動パワーステアリング装置を提供することができる。
図1に示すように、電動パワーステアリング装置(以下、「EPS」という)1において、略円筒状をなすハウジング2に挿通されたラック軸3は、ラックガイド4及び滑り軸受5により、その軸方向に沿って移動可能に支持されている。また、ハウジング2内には、ピニオン軸6がラック軸3と交差する状態で回転可能に支持されており、ラック軸3は、ラックガイド4に押圧されることにより同ピニオン軸6と噛合されている。このようにラック軸3は、周知のラック&ピニオン機構を介してステアリングシャフト(図示略)と連結されており、ステアリング操作に伴う同ステアリングシャフトの回転は、このラック&ピニオン機構によりラック軸3の往復動に変換される。そして、そのラック軸3の軸方向移動より転舵輪(図示略)の舵角が変更されるようになっている。
図2に示すように、各ボール18は、ラック軸3側の螺子溝12とボール螺子ナット17側の螺子溝16とが対向することにより形成される螺旋状の転動路23内において、これらボール螺子ナット17とラック軸3との間に介在されている。そして、各ボール18は、ラック軸3に対するボール螺子ナット17の相対回転により、その負荷を受けつつ転動路23内を転動するようになっている。
図3に示すように、還流路24の軸線L1の曲率半径は、ボール螺子ナット17の径方向視で、その湾曲方向が変化する位置(点O)近傍の湾曲方向変化区間では該位置に近づくにつれて大きくなるとともに、該還流路24と転動路23との接続部である第1の端部31及び第2の端部32に対応する各位置(点A,B)近傍の端部区間では該位置に近づくにつれて大きくなるよう形成されている。
なお、「K」は所定の係数であり、ボール18における循環方向に対して直交する左右方向両側部分(以下、「ボールの左右方向周辺部」)の速度変動を小さくすべく、適宜設定される。
還流路24をその軸線L1が上記(3)式で表される形状としたため、還流路24内を通過するボール18の転動軌跡は、上記(3)式で表される軌跡となる。また、循環経路25(転動路23及び還流路24)を転動するボール18の公転速度は一定である。そのため、ボール18の左右方向周辺部である左端41の速度Vaは、還流路24の第1の端部31(点A)から中央部33(点O)までの第1の区間においては下記の(5)式で表される。また、還流路24の中央部33でその湾曲方向が変化するため、還流路24の中央部33(点O)から第2の端部32(点B)までの第2の区間においては下記の(6)式で表される。
Va=(1+r/R(x))V0 …(6)
なお、「r」はボール18の半径を示し、「R(x)」は還流路24の軸線L1の曲率半径を示し、「V0」はボール18の中心速度(ボール18の公転速度)を示す。
(1)還流路24を、ボール18が転動する転動路23の一端と他端とをなめらかに接続するべく、ボール螺子ナット17の径方向視で湾曲した形状に形成するとともにその湾曲方向が該還流路24の中央部33で変化するように形成した。そして、還流路24の軸線L1曲率半径を、ボール螺子ナット17の径方向視で、還流路24の湾曲方向が変化する位置(点O)近傍の湾曲方向変化区間では該位置に近づくにつれて大きくなるとともに、第1及び第2の端部31,32に対応する各位置(点A、点B)近傍の端部区間では該位置に近づくにつれて大きくなるようにした。
・上記実施形態では、ボール螺子装置10は、独立した複数(本実施形態では4つ)の循環経路25(還流路24)を有することとしたが、これに限らず、循環部材27を1つのみボール螺子ナット17に設けて循環経路25を1つのみ有する構成としてもよく、また、循環経路25を2つ以上有する構成としてもよい。
Claims (5)
- 外周に螺子溝が螺刻された螺子軸と、内周に螺子溝が螺刻されたボール螺子ナットと、前記螺子軸の螺子溝と前記ボール螺子ナットの螺子溝とを対向させてなる螺旋状の転動路内に配設された複数のボールとを備え、前記ボール螺子ナットには、前記転動路の一端と他端とを短絡して前記転動路内を転動する各ボールの無限循環を可能とする還流路が形成されるものであって、前記還流路は、前記ボール螺子ナットの径方向視で、湾曲した形状に形成されるとともに、その湾曲方向が該還流路の途中で変化するボール螺子装置において、
前記還流路の軸線の曲率半径は、前記ボール螺子ナットの径方向視で、該還流路の湾曲方向が変化する位置近傍の湾曲方向変化区間では該位置に近づくにつれて大きくなるとともに、該還流路と前記転動路との接続部である第1の端部及び第2の端部に対応する各位置近傍の端部区間では該位置に近づくにつれて大きくなるようしたことを特徴とするボール螺子装置。 - 請求項1に記載のボール螺子装置において、
前記還流路の軸線の曲率半径は、前記湾曲方向が変化する位置から前記第1の端部及び前記第2の端部に対応する各位置までの第1及び第2の区間内で連続的に変化するものであり、
前記第1の区間及び前記第2の区間における曲率半径は、該第1の区間及び該第2の区間内の任意の各位置を境にして、前記湾曲方向が変化する位置に近づくにつれて大きくなるとともに、前記第1の端部及び前記第2の端部に対応する各位置に近づくにつれて大きくなるようにしたことを特徴とするボール螺子装置。 - 請求項2に記載のボール螺子装置において、
前記還流路の軸線は、前記ボール螺子ナットの径方向視で、前記転動路の軸線と交差する軸をx軸、前記x軸と直交する軸をy軸とするxy座標において正接関数により表されることを特徴とするボール螺子装置。 - 請求項3に記載のボール螺子装置において、
前記還流路は、前記第1の端部及び前記第2の端部と、該還流路の湾曲方向が変化する位置との間の各距離が互いに等しくなるように形成されているとともに、
前記x軸は、前記転動路の軸線が前記還流路の軸線における前記第1の端部及び前記第2の端部と対応する各点で該還流路の軸線に接する接線となるように該転動路の軸線と交差することを特徴とするボール螺子装置。 - 請求項1〜4のいずれか一項に記載のボール螺子装置を備えた電動パワーステアリング装置。
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JP2015215031A (ja) * | 2014-05-09 | 2015-12-03 | 株式会社ジェイテクト | ボールねじ機構及びステアリング装置 |
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