JP6191443B2 - ボールねじ用デフレクタ - Google Patents

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Description

この発明は、ボールねじ用デフレクタに関する。
従来、車両の操舵機構にモータの動力を付与することにより運転者のステアリング操作を補助する電動パワーステアリング装置(以下、「EPS」という。)が知られている。例えば、特許文献1に記載のEPSでは、操舵機構としてラックアンドピニオン機構が採用されている。当該機構は、ステアリングの操作に伴うピニオンの回転を当該ピニオンに噛み合うラックを持つ直動軸の直線運動に変換することにより車輪の向きを変える。当該直動軸には、モータの回転運動を当該直動軸の直線運動に変換するボールねじ機構が設けられている。
ボールねじ機構は、直動軸の外周に形成されたボールねじ部に多数のボールを介してボールナットが螺合されて構成される。
このEPSにおいては、ボールナットが回転するため、回転バランス等の観点から、このボールナットが径方向にコンパクトであることが望ましい。そこで、ボールナットに、ボールねじ部に対応するボールを転動及び循環させるデフレクタ(循環部材)を設けた構成が広く採用されている。
例えば、特許文献1には産業機械用等のボールねじが開示されている。このデフレクタは直動軸の軸方向に長く形成されるため、精度保証のためにデフレクタを複数に分割する構成が考えられている。
実用新案登録第3165152号
例えば、図9に示すように、上方向からみて、デフレクタ片100の図中左端側には、ボールねじ部のリード角に合わせた角度で、デフレクタ片100の左端面101を形成することが検討されている。これにより、斜線で示す範囲110だけ少ない材料でデフレクタ片100を形成することができる。デフレクタ片100の内部には、ボールねじ部に位置するボールを循環させる還流路105が形成されている。
また、デフレクタ片100は他のデフレクタ片120と合わせ面115を通じて連結されている。この合わせ面115は、直動軸の軸方向に対して直交した方向(図中の上下方向)に延出している。
しかし、この構成では、左端面101と、合わせ面115とが平行にならない。よって、例えばノギスを利用してデフレクタ片100の全長の計測が困難となる。すなわち、ノギスにおける2つの測定子でデフレクタ片100を挟む際、それらの位置が定まらない。よって、計測値がばらつくため、測定値の信頼性が低くなる。また、3次元計測も考えられるが、計測時間の点で好ましくない。
この発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、より全長の計測を容易としたボールねじ用デフレクタを提供することにある。
以下、上記目的を達成するための手段及びその作用効果について説明する。
上記課題を解決するボールねじ用デフレクタは、直動軸の外周に形成されるボールねじ部を転動するボールを循環させる、前記ボールねじ部の周面に設置されるボールねじ用デフレクタにおいて、前記デフレクタは、前記直動軸の軸方向の途中で複数に分割されたデフレクタ片が組み合わされて形成され、前記各デフレクタ片の合わせ面と、その合わせ面と反対側に位置する前記デフレクタ片の端面とを、平行かつ前記ボールねじ部のリード角に合わせた角度とする。
この構成によれば、各デフレクタ片の合わせ面と、その合わせ面と反対側のデフレクタ片の端面とが平行かつボールねじ部のリード角に合わせた角度とされている。よって、上記「発明が解決しようとする課題」で説明したようにデフレクタ片に要する材料を低減させつつ、例えばノギス等の測定器で、各デフレクタ片の全長の計測を容易に行うことができる。
上記ボールねじ用デフレクタについて、前記端面は平面状に形成されていることが好ましい。
この構成によれば、デフレクタ片における端面は平面状に形成されている。よって、ノギスの2つの計測子を通じて正確にデフレクタ片の全長を計測することができる。
上記ボールねじ用デフレクタについて、前記各デフレクタ片は、前記直動軸の半径方向から前記合わせ面が合うように組みつけられ、前記各デフレクタ片における前記合わせ面における角部であって、前記各デフレクタ片の組み付け時において互いに干渉する両部分のうち少なくとも一方が面取りされ、傾斜面または曲面が形成されていることが好ましい。
この構成によれば、各デフレクタ片の組み付け時に、2つのデフレクタ片の互いに干渉する両部分のうち少なくとも一方が面取りされることで傾斜面または曲面が形成されている。よって、両デフレクタ片の組み付け時には傾斜面に沿って、両デフレクタ片をスムーズに組み付けることができる。
上記ボールねじ用デフレクタについて、前記各デフレクタ片は前記ボールねじナットに組み付けられた状態で、前記各デフレクタ片の外周面と前記ボールねじナットの外周面とが面一の周面として形成されることが好ましい。
この構成によれば、各デフレクタがボールねじナットに組み付けられた状態で、各デフレクタの外周面とボールねじナットの外周面とが面一の周面となる。よって、各デフレクタ片が組み付けられたボールねじナットに対して、外周から軸受、又は駆動力伝達系の部品等を配置することが容易となる。
本発明によれば、ボールねじ用デフレクタにおいて、より全長の計測を容易とすることができる。
第1の実施形態における電動パワーステアリング装置の断面図。 第1の実施形態における図1の拡大図。 第1の実施形態におけるデフレクタの上面図。 第1の実施形態におけるデフレクタ片の上面図。 第1の実施形態におけるデフレクタ片の斜視図。 第1の実施形態におけるボールねじナットの上面図。 第2の実施形態における図4のA−A線断面図。 第2の実施形態における(a),(b)はデフレクタ片の組み立て時における説明図。 従来技術におけるデフレクタ片の上面図。
(第1の実施形態)
以下、本発明を具体化した第1の実施形態を図1〜6に従って説明する。
図1に示すように、電動パワーステアリング(EPS)1は、ピニオンを持つピニオン軸2と、このピニオンに噛み合うラックを持つ直動軸3と、それらを内包するラックハウジング5とを備えている。
ピニオン軸2は直動軸3と噛合した状態でステアリング操作により回転する。また、直動軸3は、ラックハウジング5内に設けられたラックガイド13及び図示しないブッシュ(すべり軸受)により、その軸方向に沿って往復動可能に支持されている。また、直動軸3はピニオン軸2の回転に応じて、その軸方向(図中の左右方向)に往復移動する。この直動軸3の移動に伴い転舵輪(図示略)の舵角が変更される。
また、EPS1は、その駆動源となるモータ21と、モータ21の回転を直動軸3の軸方向移動に変換するボールねじ装置22とを備えている。つまり、本実施形態のEPS1は、いわゆるラックアシスト型のEPSとして構成されている。
モータ21は、円筒状に形成されたモータシャフト26を有し、そのモータシャフト26内に直動軸3が挿通される。すなわち、モータシャフト26と直動軸3とが同軸に配置される。モータシャフト26は、その先端側の外周面がラックハウジング5の内周面に設けられた第1の軸受28を通じて回転可能に支持されている。そして、モータ21が駆動することで、モータシャフト26が回転する。
図2に示すように、ボールねじ装置22は、いわゆるデフレクタ式のボールねじ装置であって、ボールねじ部31と、複数のボール32と、ボールねじナット33とを備える。ボールねじ部31は、直動軸3の外周の一部にリード角A1のねじが切られることで形成されている。そして、ボールねじナット33は略円筒状に形成されるとともに、その内周には、直動軸3のボールねじ部31に対応するねじ溝34が形成されている。
ボールねじナット33の左端は、モータシャフト26の右端内に圧入されている。これにより、モータシャフト26がボールねじナット33と一体回転可能となる。
そして、ボールねじ部31に複数のボール32を介してボールねじナット33が螺合されている。ボールねじナット33は、ラックハウジング5の内周面に設けられた第2の軸受35により回転可能に支持されている。ボールねじ部31とボールねじナット33のねじ溝34との間には螺旋状に形成される空間として転動路R1が形成される。この転動路R1には、複数のボール32が転動可能に充填される。
また、転動路R1は、ねじ溝34内の二箇所に設定された接続点P1,P2を通じてデフレクタ41に形成される還流路R2に接続されている。この還流路R2は、ボールねじナット33に対して転動路R1からボール32を掬い上げる機能及び転動路R1にボール32を排出する機能を有している。
図2に示されるように、デフレクタ41がボールねじナット33に組みつけられた状態では、デフレクタ41の外周面及びボールねじナット33の外周面が面一の周面を形成する。このため、第2の軸受35はデフレクタ41が組み付けられたボールねじナット33を回転可能に支持できる。
デフレクタ41は、金属粉末と結合材の混合物を成形金型内に射出して成形する金属射出成形(MIM:Metal Injection Molding)により成形されている。
図3に示すように、デフレクタ41は、上方からみて略Z字状に形成されるとともに、直動軸方向における略中央で二分割される。すなわち、デフレクタ41は、第1のデフレクタ片42と、第2のデフレクタ片43とからなる。両デフレクタ片42,43は同一の形状で形成されている。また、両デフレクタ片42,43が連結される合わせ面S3は、リード角A1に沿った方向に形成されている。
デフレクタ41の内部には、上方からみてデフレクタ41の外形に沿った略Z字状の還流路R2が形成されている。この還流路R2を通じてボール32を、転動路R1に排入出させる。また、図2に示すように、この還流路R2は、側方からみて図中下側に開口したU字状に形成されている。
図4に示すように、第1のデフレクタ片42は、直動軸方向に延びる玉送り部42bと、その玉送り部42bに略直交する掬上げ部42aと、を備える。
図5に示すように、掬上げ部42aは、その下面が直動軸3の外周面に沿った周面状に形成されている。掬上げ部42aの下面には、還流路R2の端部が開口している。第2のデフレクタ片43は、第1のデフレクタ片42と同様に、掬上げ部及び玉送り部を備える。
図3に示すように、両デフレクタ片42,43における合わせ面S3と、その反対側の端面S1,S2とは平行をなす。また、この端面S1,S2は平面状に形成される。よって、図4の一点鎖線で示すように、ノギスの2つの計測子51a,51bを通じて、デフレクタ片42における全長の測定値を容易に計測することができる。
図6に示すように、ボールねじナット33には、上記二つの接続点P1,P2に対応する位置に、ボールねじナット33を径方向に貫通する一対の取付孔52,53が形成されている。両取付孔52,53は、図中の上下方向に長い略楕円状に形成されている。各デフレクタ片42における掬上げ部42aの下端部が取付孔52,53にそれぞれ嵌合されている。この嵌合がされた状態で、上述のように、デフレクタ41の外周面及びボールねじナット33の外周面が面一の周面を形成する。
なお、上記MIMでは、成形金型と加熱溶融した金属との間に油層(ワックス等)を形成する必要がある。このため、形状の精度管理が困難となるため、デフレクタ片42,43ごとの全長の計測が必要となる。
以下、ボールねじ装置22の作用について説明する。
図2に示すように、ボールねじ装置22において、モータシャフト26の回転によりボールねじナット33が直動軸3に対して相対回転したときに、各ボール32は直動軸3及びボールねじナット33から負荷(摩擦力)を受けて転動路R1内を転動する。これにより、直動軸3にボールねじナット33からスラスト力を伝達し、直動軸3をボールねじナット33に対して軸方向移動させる。また、転動路R1内を転動して転動路R1の一端(接続点P1又は接続点P2)に到達した各ボール32は、ボールねじナット33に形成された上記還流路R2を通過することにより、転動路R1の他端(接続点P2又は接続点P1)に排出され、転動路R1に設定された二つの接続点P1,P2間を下流側から上流側へと移動する。つまり、ボールねじ装置22は、その転動路R1を転動する各ボール32が還流路R2を介して無限循環することにより、ボールねじナット33の回転を直動軸3の軸方向移動に変換する。
以上、説明した実施形態によれば、以下の効果を奏することができる。
(1)デフレクタ片42,43の端面S1,S2と、各デフレクタ片42,43間の合わせ面S3とが平行、かつボールねじ部31のリード角A1に合わせた角度とされている。よって、上記「発明が解決しようとする課題」で説明した図9の範囲110だけデフレクタ片42,43に要する材料を低減させつつ、例えばノギス等の測定器で、各デフレクタ片42,43の全長の計測を容易に行うことができる。
(2)デフレクタ片42,43の端面S1,S2は平面状に形成されている。よって、ノギスの2つの計測子51a,51bを通じて正確にデフレクタ片42,43の全長を計測することができる。
(3)また、上記背景技術の構成では、デフレクタ片がボールねじナットから径方向に突出していて、駆動力伝達系の部品(プーリ)や軸受の配置や形状に影響を及ぼすため好ましくない。その点、上記実施形態では、デフレクタ41がボールねじナット33に組み付けられた状態で、デフレクタ41の外周面及びボールねじナット33の外周面が面一の周面を形成する。よって、ボールねじナット33の外周に第2の軸受35の配置が可能となる。これにより、EPS1の設計の自由度が高まる。
(第2の実施形態)
以下、本発明を具体化した第2の実施形態について図7及び図8に従って説明する。この実施形態のデフレクタ片は角部が面取りされている点が上記第1の実施形態と異なっている。以下、第1の実施形態との相違点を中心に説明する。
図7は図4のA−A線の断面図に相当する。図7に示すように、第1のデフレクタ片62における合わせ面S3の上下角部には傾斜面62a,62bが形成されることで面取り加工が施されている。上側の傾斜面62aは、合わせ面S3と、デフレクタ片62の上面との間をつなぐように形成され、下側の傾斜面62bは、合わせ面S3と、デフレクタ片62の下面との間をつなぐように形成されている。
同様に、第2のデフレクタ片63における合わせ面S3の上下角部にも傾斜面63a,63bが形成されている。
次に、両デフレクタ片62,63の組み立て時の作用について説明する。
図8(a)に示すように、まず、最初に第1のデフレクタ片62をボールねじナット33に装着する。この状態で、第2のデフレクタ片63を上側から、両デフレクタ片62,63の合わせ面S3を対面させるように挿入していく。このとき、第1のデフレクタ片62の傾斜面62aに、第2のデフレクタ片63の傾斜面63bが接触する。図8(a)の矢印に示すように、傾斜面62aに沿って、第2のデフレクタ片63が第1のデフレクタ片62の隣接する位置に案内される。上記作用は、先に第2のデフレクタ片63をボールねじナット33に装着した状態で、第1のデフレクタ片62を挿入する場合も同様である。
一方、図8(b)の対比例に示すように、面取りが施されていないデフレクタ片72,73においては、デフレクタ片72に対して、デフレクタ片73が挿入されるとき、両デフレクタ片72,73の角部が干渉して、スムーズなデフレクタ片73の挿入が妨げられるおそれがある。また、バリが発生するおそれもある。
その点、本実施形態(図8(a)の構成)では、スムーズに両デフレクタ片62,63を組み立てることができる。また、バリの発生も抑制できる。
以上、説明した実施形態によれば、特に以下の効果を奏することができる。
(4)各デフレクタ片62,63の組み付け時に、デフレクタ片62,63の互いに干渉する部分が面取りされることで傾斜面62a,62b,63a,63bが形成されている。よって、両デフレクタ片62,63の組み付け時には傾斜面62a,62b,63a,63bに沿って、両デフレクタ片62,63をスムーズに組み付けることができる。このため、デフレクタ片62,63の組み付けに要する時間を短縮することができる。また、バリの発生も抑制できる。
(5)両デフレクタ片62,63において干渉する両角部に傾斜面62a,63aが形成される。この構成では、両デフレクタ片62,63の接触面積が大きくなるため、接触時における応力集中を抑制することができる。
なお、上記実施形態は、これを適宜変更した以下の形態にて実施することができる。
・上記実施形態においては、デフレクタ41は2分割されていたが、3以上に分割してもよい。この場合でも、各デフレクタ片の各端面を、リード角A1に沿って形成することで、各デフレクタ片の全長の計測が容易となる。また、各デフレクタ片の長さは異なっていてもよい。
・上記実施形態においては、両デフレクタ片42,43における端面S1,S2は平面状に形成されていたが、曲面状に形成されていてもよい。
・上記実施形態においては、EPS1は、いわゆるラック同軸タイプであったが、デフレクタを利用するものであれば、その他、例えばラックパラレルタイプ等であってもよい。この場合、ボールねじナットの外周面及びデフレクタの外周面は面一の周面となるため、これらの外周に容易にプーリを配置することができる。
・第2の実施形態においては、図8(a)に示すように、両デフレクタ片62,63において干渉する両角部に傾斜面62a,63aが形成されていたが、傾斜面62a,63aの何れか一方を省略してもよい。この場合でも、傾斜面62a,63aの何れか一方を通じて、スムーズに両デフレクタ片62,63を組み立てることができる。また、デフレクタ片62,63の両角部の面取りは、R面取りを含む曲面の面取りであってもよい。
次に、前記実施形態から把握できる技術的思想を記載する。
(イ)前記デフレクタは2つのデフレクタ片で構成されることを特徴とするボールねじ用デフレクタ。
(ロ)前記各デフレクタ片は加熱溶融した金属を成形金型に射出して成形する金属射出成形されることを特徴とするボールねじ用デフレクタ。
(ハ)2つのデフレクタ片は同一形状で構成されることを特徴とするボールねじ用デフレクタ。
(ニ)前記各デフレクタ片における前記合わせ面における上下角部が面取りされていることを特徴とするボールねじ用デフレクタ。
1…電動パワーステアリング、2…ピニオン軸、3…直動軸、5…ラックハウジング、13…ラックガイド、21…モータ、22…ボールねじ装置、26…モータシャフト、31…ボールねじ部、32…ボール、33…ボールねじナット、34…ねじ溝、35…第2の軸受、41…デフレクタ、42…第1のデフレクタ片、42a…掬上げ部、42b…玉送り部、43…第2のデフレクタ片、S1,S2…端面、S3…合わせ面。

Claims (4)

  1. 直動軸の外周に形成されるボールねじ部及びその周囲に設置されるボールねじナットの間を転動するボールを循環させる、前記ボールねじナットの外周面側に設置されるボールねじ用デフレクタにおいて、
    前記デフレクタは、前記直動軸の軸方向の途中で複数に分割されたデフレクタ片が組み合わされて形成され、
    前記各デフレクタ片の合わせ面と、その合わせ面と反対側に位置する前記デフレクタ片の端面とを、平行かつ前記ボールねじ部のリード角に合わせた角度とする
    ことを特徴とするボールねじ用デフレクタ。
  2. 請求項1に記載のボールねじ用デフレクタにおいて、
    前記端面は平面状に形成されている
    ことを特徴とするボールねじ用デフレクタ。
  3. 請求項1又は2に記載のボールねじ用デフレクタにおいて、
    前記各デフレクタ片は、前記直動軸の半径方向から前記合わせ面が合うように組みつけられ、
    前記各デフレクタ片における前記合わせ面における角部であって、前記各デフレクタ片の組み付け時において互いに干渉する両部分のうち少なくとも一方が面取りされ、傾斜面または曲面が形成されている
    ことを特徴とするボールねじ用デフレクタ。
  4. 請求項1〜3の何れか一項に記載のボールねじ用デフレクタにおいて、
    前記各デフレクタ片は前記ボールねじナットに組み付けられた状態で、前記各デフレクタ片の外周面と前記ボールねじナットの外周面とが面一の周面として形成される
    ことを特徴とするボールねじ用デフレクタ。
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