JP2011080267A - 建物の外壁構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】特別に製作された専用サッシではなく、任意に選択された既存サッシを押出し成形セメント板の開口部に取付け可能とする。
【解決手段】押出し成形セメント板1,1…によって囲まれた開口部に、上枠、下枠及び両側枠からなるとともに、既存サッシ4を取付け可能とした見切り枠3が取り付けられ、この見切り枠3を介して、その内部に既存サッシ4が取り付けられている。前記見切り枠3は、少なくとも上枠6及び両側枠8,9の室外側に開口部内方側に突出するサッシ当接片6b、8c、9cを備え、前記既存サッシ4は前記サッシ当接片6b、8c、9cとの間にシール材46を介してサッシ枠の室外面を当接させた状態で前記見切り枠3内に収容されるとともに、前記サッシ枠の室内側に配置されたサッシ固定金具35〜38により固定され、かつ室内側に配置された窓額縁40〜43によって前記固定金具35〜38が覆い隠されている。
【選択図】図7

Description

本発明は、押出し成形セメントを用いた外壁構造であって、詳しくは開口部に種々の既存サッシを取付け可能とした建物の外壁構造に関する。
近年、押出し成形セメント板を外壁材として用いた外壁構造が多く採用されるようになってきている。押出し成形セメント板は、塗装仕上げやタイル張り仕上げに適しており、設計者の意図する建築イメージが創り易いなどの利点を備えており、中層建物から高層建物まで広く使用されている。
外壁を構築するには、押出し成形セメント板を縦張り状(押出方向が上下方向となる向きで躯体へ取り付ける態様)又は横張り状に配置して外壁を構築するとともに、隣接する押出し成形セメント板間の隙間を埋めて防水処理を行う。また、窓設置部では、開口に窓サッシを嵌め込んで固定するとともに、周囲の隙間をシール材やタイト材によって塞ぐようにしている。
例えば、前記押出し成形セメント板間の防水処理としては、下記特許文献1に示されるように、押出成形セメント板の隙間にパネル取付通し材を取り付ける。このパネル取付通し材は、押出成形セメント板の下端面を受ける水平辺と、該水平辺から直角に折れ曲がり前記躯体に固定される後部立ち上がり辺と、該後部立ち上がり辺の上端から屋内側へ直角に折れ曲がる金具取付辺と、前記水平辺の屋外側端から直角に垂下する水切辺とを有した略Z字形状の部材で、前記水切辺が、前記中空部の開口する押出成形セメント板の上端面を板面と平行に切り欠いた切欠部に挿入され、上下に隣接した前記押出成形セメント板の間の横目地に、前記水切辺と当接するバックアップ材が挿入され、さらにシーリング材が充填された押出成形セメント板の防水構造が提案されている。
また、窓サッシ周囲の防水処理としては、例えば下記特許文献2では、図10に示されるように、押出し成形セメント板50、50…によってビル等の外壁を構築するとともに、この押出し成形セメント板50により囲まれた開口部51にサッシ52の枠材を嵌め込んで固定するに当り、窓枠53の外周面気密に保持するタイト部材(気密材)54を取り付けるとともに、隣接するセメント板50に取付けられているパネル側タイト部材55と密着させて、サッシを囲むセメント板50との間をサッシ52の全周囲に渡って水密に保持する水密構造が開示されている。
特開2009−84811号公報 特開平10−102651号公報
上記特許文献2に示されるような窓部構造の場合は、同図10に示されるように、窓部に押出し成形セメント板の仕口形状に合わせた専用のサッシ枠を予め用意しておき、これを開口部に取り付けるものである。
従って、専用サッシ枠を別途製造しておく必要があるため、これらに伴う製作コストが余計に発生する。また、近年はサッシも種々の窓形式のものが提案されているが、使用できる種類が少ないとデザイン性が大幅に制限されることになる。更に、サッシ自体の交換が実質的に困難であるとともに、メンテナンスも容易ではなかった。
そこで本発明の主たる課題は、特別に製作された専用サッシではなく、任意に選択された既存サッシを前記押出し成形セメント板の開口部に取付け可能とすることにある。
前記課題を解決するために請求項1に係る本発明として、押出し方向に中空部が複数形成された押出し成形セメント板を前記中空部が上下方向となるように縦張りで配置するとともに、周囲が押出し成形セメント板によって囲まれた開口部に窓サッシを取り付けた建物の外壁構造において、
前記押出し成形セメント板によって囲まれた開口部に、上枠、下枠及び両側枠からなるとともに、既存サッシを取付け可能とした見切り枠が取り付けられ、この見切り枠を介して、その内部に既存サッシが取り付けられており、
前記見切り枠は、少なくとも上枠及び両側枠の室外側に開口部内方側に突出するサッシ当接片を備え、前記既存サッシは前記サッシ当接片との間にシール材を介してサッシ枠の室外面を当接させた状態で前記見切り枠内に収容されるとともに、前記サッシ枠の室内側に配置されたサッシ固定金具により固定され、かつ室内側に配置された窓額縁によって前記固定金具が覆い隠されていることを特徴とする建物の外壁構造が提供される。
上記請求項1記載の発明では、押出し成形セメント板によって囲まれた開口部に、上枠、下枠及び両側枠からなるとともに、既存サッシを取付け可能とした見切り枠が取り付けられ、この見切り枠を介して、その内部に既存サッシが取り付けられるため、専用に製作されたサッシではなく、任意に選択された既存サッシを押出し成形セメント板の開口部に取付け可能となる。
前記既存サッシの取付けは、前記見切り枠は、少なくとも上枠及び両側枠の室外側に開口部内方側に突出するサッシ当接片を備え、前記既存サッシは前記当接片との間にシール材を介してサッシ枠の室外面を当接させた状態で前記見切り枠内に収容されるとともに、前記サッシ枠の室内側に配置された固定金具により固定され、かつ室内側に配置された窓額縁によって前記固定金具が覆い隠されているようにする。従って、既存サッシを見切り枠内に室内側から簡単に取り付けることが可能であるとともに、前記サッシ固定金具も窓額縁によって隠されるため、外観も良好となる。
請求項2に係る本発明として、前記サッシ固定金具は断面略L字状部材とされ、前記見切り枠への係止により見込み方向に移動不能に取り付けた状態で、ビスによって前記見切り枠とサッシ枠とに夫々固定されている請求項1記載の建物の外壁構造が提供される。
上記請求項2記載の発明の発明は、既存サッシの固定に当り、前記サッシ固定金具として断面略L字状部材を用い、前記見切り枠への係止により見込み方向に移動不能に取り付けた状態で、ビスによって前記見切り枠とサッシ枠とに夫々固定されるようにしたものである。
請求項3に係る本発明として、前記既存サッシの下枠に、下面を平面状とするための据付用アタッチメントを予め取付けておき、前記見切り枠の下枠内部に設置したセッティングブロック上に前記既存サッシを載置するようにしてある請求項1,2いずれかに記載の建物の外壁構造が提供される。
上記請求項3記載の発明は、前記既存サッシの下枠に、下面を平面状とするための据付用アタッチメントを予め取付けておくことで、前記見切り枠の下枠内部に設置したセッティングブロック上に前記既存サッシを載置できるようにしたものである。従って、仮置きした状態で前記サッシ固定金具の取付け作業が行えるため、作業が容易となる。
以上詳説のとおり本発明によれば、特別に製作された専用サッシではなく、任意に選択された既存サッシを前記押出し成形セメント板の開口部に取付け可能となる。
本発明に係る建物の外壁構造の窓部外観図である。 窓サッシ2の室内側からの斜視図である。 押出し成形セメント板1の斜視図である。 (A)は押出し成形セメント板1,1の縦目地部横断面(図1の4A-4A線矢視図)、(B)は横目地部横断面(図1の4B-4B線矢視図)である。 窓サッシ2部の縦断面図(図1のV−V線矢視図)である。 窓サッシ2部の横断面図(図1のVI−VI線矢視図)である。 窓サッシ2の分解縦断面図である。 窓サッシ2の分解横断面図である。 見切り枠3の嵌め込み要領を示す図である。 従来の押出し成形セメント板を用いた窓サッシ部の縦断面図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳述する。
本発明に係る建物の外壁構造は、図1に示されるように、押出し方向に中空部が形成された押出し成形セメント板1,1…(以下、単にセメント板という。)を前記中空部が上下方向となるように縦張りで配置するとともに、周囲がセメント板1,1…によって囲まれた開口部10に対して窓サッシ2を取り付けたものである。
以下、更に具体的に詳述する。
〔押出し成形セメント板1〕
前記セメント板1は、セメント・けい酸質原料および繊維質原料を主原料として、複数の中空部を有する板状に押出し成形し、オートクレーブ養生したパネルである。具体的には、図3に示されるように、板内部には押出し方向に沿って中空部1a、1a…が形成され、一方側の縦方向側面の略中央部に長手方向に沿って嵌合用凸部1Aが形成されるとともに、他方側の縦方向側面の略中央に長手方向に沿って前記嵌合用凸部1Aが嵌合する嵌合用凹部1Bが形成されている。
そして、建物の外壁部に前記中空部1a、1a…が上下方向となるように縦張りで配置する。水平方向に隣接するセメント板1,1間では、図4(A)に示されるように、一方のセメント板1の嵌合用凸部1Aを他方のセメント板1の嵌合用凹部1Bに嵌合させた状態で組合せ、その組合せ部の室外面側凹部にバックアップ材40を挿入し、その上にシール材41が充填される。
一方、縦方向に隣接するセメント板1,1では、図4(B)に示されるように、パネル取付通し材42を間に介して配置される。前記パネル取付通し材42は、押出成形セメント板1の下端面を受ける水平辺43と、該水平辺43から直角に折れ曲がり躯体に固定される後部立ち上がり辺44と、該後部立ち上がり辺44の上端から屋内側へ直角に折れ曲がる金具取付辺45と、前記水平辺43の屋外側端から直角に垂下する水切辺46とを有した略Z字形状に形成され、前記水切辺46が押出成形セメント板1の上端面に形成された切欠部に挿入され、上下で隣接した前記押出成形セメント板の間に形成される横目地に、前記水切辺46と当接するバックアップ材40が挿入され、その上にシール材41が充填される。
〔窓サッシ2〕
一方、前記セメント板1,1…によって囲まれた開口部10に設置される窓サッシ2は、図2に示されるように、既存サッシを取付け可能とした見切り枠3と、この見切り枠3を介して内部に取り付けられた既存サッシ4とからなる。
前記見切り枠3は、サッシ取付け用の枠材であり、図5及び図6に示されるように、上枠6、下枠7及び両側枠8,9とからなる。前記上枠6は、板状の水平板部6aと、この水平板部6aの室外側端部から開口部内方側に垂下するサッシ当接片6bと、水平板部6aの室内側端部から上方向に立ち上がった後部壁6cとから主に構成され、前記サッシ当接片6bに室外に向かって斜め方向に突出する水切り片6dが形成され、前記水平板部6aの上面に第2タイト材保持片6eが形成され、前記水平板部6aと後部壁6cとの隅部には中空部6fが形成され、前記後部壁6cの背面にはアンカー取付け部11が形成されている。前記アンカー取付け部11は、ボルト頭部を嵌合可能とした溝型形状部であり、図1に示されるように、頭部を嵌合させた固定ボルト12の軸部にアングル部材13を保持させるようになっている。前記固定ボルト12及びアングル部材13からなるサッシ側ファスナーは所定数だけ設けられる。
前記下枠7は、略断面L字状中空部7aの室外側に水平片7bを介して室外側中空部7cと、前記L字状中空部7aの背面から垂下する後部壁7dとから主に構成され、前記室外側中空部7cの下面に水切り部材14が取り付けられている。この水切り部材14は、タイト材15の保持部を兼用している。前記L字状中空部7aの下面には、第2タイト材保持部7eを有するとともに、前記L字状中空部7aの背面部にアンカー取付け部11が形成されている。
前記側枠8(9)は、板状の側壁8a(9a)と、側壁8a(9a)の室外側端部から外方に延在する断面L字状のタイト材保持片8b(9b)と、側壁8a(9a)の室外側端部から開口部内方側に突出するサッシ当接片8c(9c)と、側壁8a(9a)の室内側端部から側方に延在する後部壁8d(9d)とから主に構成され、前記側壁8a(9a)と後部壁8d(9d)との隅部には中空部8e(9e)が形成され、この中空部8e(9e)の背面部にアンカー取付け部11が形成されている。前記タイト材保持片8b(9b)の先端には、外方に向かうタイト材16(17)が取り付けられている。これら側枠8(9)においては、前記側壁8a(9a)と、前記タイト材保持片8b(9b)と、前記中空部8e(9e)とによって外側に開口を向けた略凹状部Mが形成されている。
以上のように構成される見切り枠3は、図7及び図8に示されるように、セメント板1,1…によって形成された開口部10に対して、既存サッシ4に先行して取り付けられる。
取付けに当たっては、図7に示されるように、上枠6側のセメント板1の小口面にタイト材21を取り付けておく。そして、図9(A)(B)に示されるように、開口部10の側面の内、嵌合用凸部1Aが形成された側に対応する側枠8(9)、図示例では、側枠9の略凹状部Mを前記嵌合用凸部1Aに差し込むようにしたならば、図9(C)に示されるように、側枠8側を室外側に回転させるようにして見切り枠3を開口部10に嵌め込む。所謂、横ケンドン方式によって見切り枠3を開口部10に嵌め込む。
前記見切り枠3を開口部10に嵌め込んだ状態では、図8に示されるように、側枠9側において、側枠9の略凹状部Mにセメント板1の嵌合用凸部1Aが嵌合された状態となる。そして、前記嵌合用凸部1Aよりも室外側において見切り枠3に設けたタイト材17の先端がセメント板1(室外側壁面部)に当接することによって防水処理がなされ、前記セメント板1の他方側側部では、前記嵌合用凹部1Bよりも室外側において見切り枠3に設けたタイト材16がセメント板1(室外側壁面部)に当接することによって防水処理がなされるようになっている。また、側枠8(9)の中空部8e(9e)とセメント板1の室内側壁部との間には耐火材18が配置されている。この耐火材18は、予め見切り枠3側又はセメント板1側に取り付けておくようにする。後部壁8d(9d)とセメント板1背面との隙間には、バックアップ材19を挿入した後、シール材20を充填する。
一方、見切り枠3の上枠6では、セメント板1に取り付けたタイト材21の先端が上枠6の上面に接触することにより防水処理がなされているとともに、タイト材保持片6eによって保持された第2タイト材22の先端がセメント板1に接触するようになっている。また、中空部6fとセメント板1との間には耐火材18が配置されている。この耐火材18は、予め見切り枠3側又はセメント板1側に取り付けておくようにする。後部壁6cとセメント板1背面との隙間には、バックアップ材19を挿入した後、シール材20を充填する。
他方、見切り枠3の下枠7では、見切り枠3に保持されたタイト材15の先端がセメント板1(室外側壁面部)に接触することにより防水処理がなされているとともに、第2タイト材23の先端がセメント板1に接触するようになっている。また、L字状中空部7aとセメント板1との間には耐火材18が配置されている。この耐火材18は、予め見切り枠3側又はセメント板1側に取り付けておくようにする。後部壁7dとセメント板1背面との隙間には、バックアップ材19を挿入した後、シール材20を充填する。
アンカー取付け部11に設けられたサッシ側ファスナー12,13は、図5及び図6に示されるように、セメント板1側に設けられた開口補強鋼材47に対して、アングル部材13が溶接等によってしっかりと固定される。
前記見切り枠3は、図7及び図8に示されるように、下枠7を除く上枠6、両側枠8,9において、内周面に平面部が形成されるようになっており、この内周部に既存サッシ4が嵌め込まれ、固定されるようになっている。
〔既存サッシ4〕
前記見切り枠3の内部に設置される既存サッシ4は、上枠24、下枠25及び両側枠26,27からなるサッシ枠の内部にガラスGを嵌合支持したものである。
前記上枠24は、図7に示されるように、開口を外側に向けたコ字状部24aを本体として、室外側に前壁24bを有する部材であり、前記コ字状部24aの内周面に取り付けられる横増縁28によってガラス嵌合溝Sが形成されるようになっている。
前記下枠25は、同図7に示されるように、底面部25aの室外側に前壁25bを備えるとともに、後側に背面壁25cを備え、背面壁25cの上部から水平方向に突出する水平突片25dによってガラス嵌合溝Sが形成されるようになっている。前記底面部25aの下面には、脚部25eが形成されている。
前記両側枠26,27は、図8に示されるように、開口を外側に向けたコ字状部26a(27a)を本体として、室外側に前壁26b(27b)を有する部材であり、前記コ字状部26a(27a)の内周面に取り付けられる縦増縁30(31)によってガラス嵌合溝Sが形成されるようになっている。
前記ガラスGは、周方向に亘って形成されたガラス嵌合溝Sに対して嵌合された状態で、バックアップ材及びシール材によって支持されている。
前記既存サッシ4の取付けに当たって、先ず下枠25の下部に、据付用アタッチメント29が取り付けられる。この据付用アタッチメント29は、平面状とされる底面部29aの前側に前側起立壁29bを有し、後側に後側起立壁29cを有する断面フック状の部材であり、前記前側起立壁29bを脚部25eにあてがい、ビス32で固定するとともに、前記後側起立壁29cを平面壁25cにあてがいビス33で固定する。また、見切り枠3の下枠7には、セッティングブロック34を設置しておく。また、前記見切り枠3の上枠6,両側枠8,9のサッシ当接片6b、8c、9cの室内面側にバックアップ材45を設置する。
取付け準備が完了したならば、次に室内側から既存サッシ4を見切り枠3の内部に挿入する。
既存サッシ4を見切り枠3内部に嵌め込んで前記セッティングブロック34上に仮置きする。そして、図5及び図6に示されるように、前記見切り枠3の上枠6,両側枠8,9のサッシ当接片6b、8c、9cと、既存サッシ4の上枠24、両側枠26,27との間にバックアップ材45に隣接してシール材46を充填する。また、見切り枠3の下枠7側についても、既存サッシ4の下枠25との間の隙間に、バックアップ材45及びシール材46を充填する。
前記見切り枠3の設置が完了したならば、既存サッシ4の固定作業に入る。具体的には、図7に示されるように、上枠24の背面に断面略L字状のサッシ固定金具35を設置する。このサッシ固定金具35には、係止片35aが設けられており、この係止片35aが見切り枠3の上枠6に形成された被係止溝6fに係止することにより見込み方向に移動不能に取付けた状態で、ビス39aを見切り枠3の上枠6側に螺入するとともに、ビス39bを既存サッシ4の上枠24側に螺入することにより既存サッシ4の固定を図る。
また、既存サッシ4の下枠25の背面に断面略L字状のサッシ固定金具36を設置する。このサッシ固定金具36には、係止片36aが設けられており、この係止片36aが見切り枠3の下枠7に形成された被係止溝7fに係止することにより見込み方向に移動不能に取付けた状態で、ビス39aを見切り枠3の上枠6側に螺入するとともに、ビス39bを既存サッシ4の下枠25側に螺入することにより既存サッシ4の固定を図る。
更に、両側枠26、27においても、背面に断面略L字状のサッシ固定金具37,38を設置する。このサッシ固定金具37,38にも、係止片37a、38aが設けられており、この係止片37a、38aが見切り枠3の両側枠8,9に形成された被係止溝8f、9fに係止することにより見込み方向に移動不能に取付けた状態で、ビス39aを見切り枠3の側枠8,9側に螺入するとともに、ビス39bを既存サッシ4の両側枠26,27側に螺入することにより既存サッシ4の固定を図る。
以上の要領によって、既存サッシ4の固定を完了したならば、図5及び図6に示されるように、既存サッシ4の枠体24〜27の室内面側において、室内側に配置された窓額縁40〜43によって、前記サッシ固定金具35〜38を覆い隠すようにする。これら窓額縁40〜43の取付けは、サッシ固定金具35〜38の室内側に重ねてアングル部材44を設置し、このアングル部材44に窓額縁40〜43を固定する。
〔他の形態例〕
(1)上記形態例では、見切り枠3の両側枠8,9とセメント板1とを防水するのに、見切り枠3に設けたタイト材16,17によって防水処理を行うようにしたが、セメント板1側にタイト材16,17を設けるようにしてもよい。同様に、上枠6ではセメント板1側にタイト材21を設置したが、上枠6側に設けても良いし、下枠7ではセメント板1側にタイト材15を設けるようにしてもよい。
(2)上記形態例では、既存サッシ4としてFIXサッシを用いたが、開閉可能な障子を備えたサッシを用いてもよい。
1…押出し成形セメント板、1a…中空部、1A…嵌合用凸部、1B…嵌合用凹部、2…窓サッシ、3…見切り枠、4…既存サッシ、6…上枠、7…下枠、8・9…側枠、10…開口部、11…アンカー取付け部、12…固定ボルト、13…アングル部材、15・16・17・21…タイト材、18…耐火材、22・23…第2タイト材、47…開口補強鋼材、M…略凹状部、S…ガラス嵌合溝

Claims (3)

  1. 押出し方向に中空部が複数形成された押出し成形セメント板を前記中空部が上下方向となるように縦張りで配置するとともに、周囲が押出し成形セメント板によって囲まれた開口部に窓サッシを取り付けた建物の外壁構造において、
    前記押出し成形セメント板によって囲まれた開口部に、上枠、下枠及び両側枠からなるとともに、既存サッシを取付け可能とした見切り枠が取り付けられ、この見切り枠を介して、その内部に既存サッシが取り付けられており、
    前記見切り枠は、少なくとも上枠及び両側枠の室外側に開口部内方側に突出するサッシ当接片を備え、前記既存サッシは前記サッシ当接片との間にシール材を介してサッシ枠の室外面を当接させた状態で前記見切り枠内に収容されるとともに、前記サッシ枠の室内側に配置されたサッシ固定金具により固定され、かつ室内側に配置された窓額縁によって前記固定金具が覆い隠されていることを特徴とする建物の外壁構造。
  2. 前記サッシ固定金具は断面略L字状部材とされ、前記見切り枠への係止により見込み方向に移動不能に取り付けた状態で、ビスによって前記見切り枠とサッシ枠とに夫々固定されている請求項1記載の建物の外壁構造。
  3. 前記既存サッシの下枠に、下面を平面状とするための据付用アタッチメントを予め取付けておき、前記見切り枠の下枠内部に設置したセッティングブロック上に前記既存サッシを載置するようにしてある請求項1,2いずれかに記載の建物の外壁構造。
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