JP2011072271A - 乳化油脂組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】パン生地の発酵時や焼成後のボリュームを向上させ、生地伸展性や機械耐性が良く、焼成後のパンの食感向上、老化防止を図ることができる乳化油脂組成物を提供する。
【解決手段】次の成分(A)及び(B)を含有し、(B)/(A)(質量比)が1.5〜4である乳化油脂組成物。
(A):構成脂肪酸として中鎖脂肪酸を含まないトリアシルグリセロール0.5〜50質量%、HLB3.5以上11未満のポリオール脂肪酸エステル及び/又は中鎖脂肪酸を含むトリアシルグリセロール5〜50質量%、有機酸モノアシルグリセロール2.5〜40質量%、モノアシルグリセロール(有機酸モノアシルグリセロールを除く)10〜40質量%、及びリン脂質0.5〜12質量%を含有する油相
(B):糖類39〜70質量%、水20〜60質量%及びHLB11以上の乳化剤1〜10質量%を含有する水相
【選択図】なし

Description

本発明は、パン類等のベーカリー製品改良用の乳化油脂組成物に関する。
通常、パンの製造工程は、仕込み−混捏−発酵−ベンチ−成型−ホイロ−焼成等から構成されており、焼成後のパンの品質は、発酵、成型工程での生地物性や品質に大きく左右される。また、焼成後においては、パンの品質は経時的に変化が少ないことも求められている。
パン市場においては、その製造規模は家内的な小規模のものから広域販売を目的とする大量生産規模まで大小様々であるが、市場の流通量から大量生産方式が大きな比重を占めている。大量生産方式においては、製造工程中の機械的負荷が大きいため、特に前記成型工程において生地の損傷が起こりやすい。また、流通過程を経るために品質に経時変化が生じ易い。
これら問題点を改善するために、機械耐性の良いパン生地を調製するための生地改良剤が使用され、流通過程の品質維持のために老化防止剤などの改良剤が使用されている。
製パン用の生地改良剤としては、モノアシルグリセロール、コハク酸モノアシルグリセロール又はジアセチル酒石酸モノアシルグリセロール等の有機酸モノアシルグリセロール、ステアロイル乳酸カルシウム又はレシチン等の乳化剤が広く使用されている。その中でもモノアシルグリセロールは、小麦粉の損傷澱粉と複合体を形成し、その結果、パン生地の粘着性を抑制し、機械への付着を少なくするばかりでなく、焼成後のパンの澱粉の老化を防止し、パンの保存性を向上するという効果がある。そのため、製パン用の改良剤の主要成分として広く使用されている(非特許文献1)。
また、コハク酸モノアシルグリセロールやジアセチル酒石酸モノアシルグリセロール等の有機酸モノアシルグリセロールは、小麦粉中のグルテンに作用し、グルテンネットワークが緻密になり、生地の伸展性が向上するという効果がある。そのため、大量生産するために機械化された製パン用の改良剤の主要成分として使用されている(特許文献1)。
また、モノアシルグリセロールや有機酸モノアシルグリセロールの製剤としての使い易さや効果を向上させるために粉末化したり(特許文献2、3)、水中油型エマルションとしたり(特許文献4、5)、油中水型エマルションとしたり(特許文献6) する技術が用いられている。
更に、モノアシルグリセロールや有機酸モノアシルグリセロールの効果を向上させるため、液晶状態の製剤とした技術もある(特許文献7〜9)。
特開平7−79687号公報 特開昭58−158144号公報 特開2002−112692号公報 特開昭63−7744号公報 特開昭59−25644号公報 特開昭60−186248号公報 特開平2−124052号公報 特開平4−197130号公報 特開平5−236919号公報
食品用乳化剤 基礎と応用、223〜231頁、光琳、1997年
従来、モノアシルグリセロール又は有機酸モノアシルグリセロールは、老化防止、生地伸展性などの性能向上のために添加されているが、本発明者らは、モノアシルグリセロールと有機酸モノアシルグリセロールを併用して乳化物製剤とした場合、モノアシルグリセロールが結晶化してしまうことにより、パン生地の発酵時や焼成後にボリュームが低下するなどの性能低下が生じる場合があることを見出した。
本発明者らは、上記課題を解決するために検討を行った結果、構成脂肪酸として中鎖脂肪酸を含まないトリアシルグリセロール、HLB3.5以上11未満のポリオール脂肪酸エステル及び/又は中鎖脂肪酸を含むトリアシルグリセロール、モノアシルグリセロール、有機酸モノアシルグリセロール、及びリン脂質を特定量含有する油相と、糖を特定量含有する水相を特定比で組み合わせることにより安定な乳化油脂組成物を調製することができ、これをパン生地に配合することにより、パン生地の発酵時や焼成後にボリュームが向上し、生地伸展性や機械耐性が良く、焼成後のパンの食感向上、老化防止を図ることができ、これらを従来に比べて極めて高いレベルで達成できることを見出した。
即ち本発明は、次の成分(A)及び(B)を含有し、(B)/(A)(質量比)が1.5〜4である乳化油脂組成物を提供するものである。
(A):構成脂肪酸として中鎖脂肪酸を含まないトリアシルグリセロール0.5〜50質量%、HLB3.5以上11未満のポリオール脂肪酸エステル及び/又は中鎖脂肪酸を含むトリアシルグリセロール5〜50質量%、有機酸モノアシルグリセロール2.5〜40質量%、モノアシルグリセロール(有機酸モノアシルグリセロールを除く)10〜40質量%及びリン脂質0.5〜12質量%を含有する油相
(B):糖類39〜70質量%、水20〜60質量%及びHLB11以上の乳化剤1〜10質量%を含有する水相
本発明の乳化油脂組成物を使用することにより、パン生地の発酵時や焼成後にボリュームが向上し、生地伸展性や機械耐性が良く、焼成後のパンの食感向上、老化防止を図ることができる。
本発明において使用する中鎖脂肪酸を含まないトリアシルグリセロール(以下「TAG」と記載する)は、構成脂肪酸として炭素数10以下の脂肪酸を含まないものである。例えば、大豆油、ナタネ油、オリーブ油、サフラワー油、コーン油、綿実油等の植物油を用いることが風味の点から好ましい。また、TAGは、上昇融点が5℃以下のものを用いることが乳化安定性の点から好ましい。
油相中のTAGの含有量は0.5〜50質量%(以下、単に「%」と記載する)であり、更に5〜47%、特に10〜45%、殊更15〜40%であることが、乳化安定性の点から好ましい。
本発明で用いるポリオール脂肪酸エステル(以下「POE」と記載する)はHLBが3.5以上11未満のものである。ポリオールとは、分子内にOH基を2つ以上有するものをいうが、本発明におけるポリオールはグリセリンを除く。ポリオールは、例えばポリグリセリン、ショ糖、ソルビタン等が挙げられる。POEを構成する脂肪酸は、MAGの結晶抑制の観点から不飽和脂肪酸であることが好ましい。また、MAGの結晶化抑制の観点から、MAGと1:1で混合したときに、MAGとナタネ白絞油を1:1で混合したものに比べ、融点を2.1℃以上低下させる、または吸熱量を5%以上低下させるものであることが好ましい。融点については、更に2.3℃以上、特に融点を2.5℃以上、吸熱量については更に7%以上、特に10%以上低下させるものであることが好ましい。油相中のPOE含量は5〜50%であるが、更に8〜50%、特に10〜45%、殊更12〜40%であることが、本発明の乳化油脂組成物の乳化安定性、結晶化抑制に寄与し、その結果パン生地の発酵時や焼成後にボリュームが向上し、生地伸展性や機械耐性が良く、焼成後のパンの食感向上、老化防止を図ることができる点から好ましい。
また、POEのHLBは、乳化安定性の点から4以上であることが好ましく、更に4.5〜10.5、特に5〜10、殊更5.5〜9が好ましい。
本発明で用いる中鎖脂肪酸を含有するトリアシルグリセロール(以下「MCT」と記載する)は、1分子中に1つ以上の中鎖脂肪酸を含有するものをいう。中鎖脂肪酸とは、通常炭素数8〜10の脂肪酸をいうが、MCTにはそれ以外の脂肪酸が含まれていても良い。油脂の結晶性の観点から、炭素数12以上の脂肪酸含量は2%以下、より好ましくは1.5%以下、さらに好ましくは1%以下、特に0.8%以下が好ましい。炭素数6以下の脂肪酸含量は、風味の観点から1.8%以下、好ましくは1.6%以下、より好ましくは1.4%以下、さらには1.2%以下、特には1%以下が好ましい。炭素数8の脂肪酸含量は、工業的生産性の点から60%以上が好ましく、より好ましくは65〜99.9%、さらに68〜99.5%、特に70〜99%が好ましい。炭素数10の脂肪酸含量は、同様に工業的生産性の点から40%以下が好ましく、より好ましくは0.1〜35%、さらに0.5〜30%、特に1〜27%が好ましい。
また、MAGの結晶化抑制の観点から、MAGと1:1で混合したときに、MAGとナタネ白絞油を1:1で混合したものに比べ、融点を2.1℃以上低下させる、または吸熱量を5%以上低下させるものであることが好ましい。融点については、更に2.3℃以上、特に融点を2.5℃以上、吸熱量については更に7%以上、特に10%以上低下させるものであることが好ましい。
本発明で用いるMCT中のトリ中鎖脂肪酸の含量は、MAGの結晶化抑制の観点から50%以上、より好ましくは60〜99.95%、さらに70〜99.92%、特に80〜99.9%が好ましい。
油相中のMCT含量は5〜50%であるが、更に8〜50%、特に10〜45%、殊更12〜40%であることが、本発明の乳化油脂組成物の乳化安定性、結晶化抑制に寄与し、その結果パン生地の発酵時や焼成後にボリュームが向上し、生地伸展性や機械耐性が良く、焼成後のパンの食感向上、老化防止を図ることができる点から好ましい。
また、本発明においては、POE及びMCTを併用しても同様の効果が得られる。なお、この場合、油相中のPOE及びMCTの含量は5〜50%であり、更に8〜50%、特に10〜45%、殊更12〜40%であることが好ましい。
本発明で用いる有機酸モノアシルグリセロールは、モノアシルグリセロール(グリセリン脂肪酸モノエステル、以下「MAG」と記載する)の−OH基の1つを有機酸でエステル化した化合物である。なお、本願発明の有機酸MAGでいう「有機酸」とは、例えば、酢酸、酪酸、プロピオン酸等の低級脂肪酸で構成されるモノカルボン酸;シュウ酸、コハク酸等の脂肪族飽和ジカルボン酸;マレイン酸、フマル酸等の脂肪族不飽和ジカルボン酸;乳酸、りんご酸、酒石酸、ジアセチル酒石酸、クエン酸等のオキソ酸;及びグリシン、アスパラギン酸等のアミノ酸を挙げることができる。本発明においては、上記有機酸は、炭素数10以下(更に好ましくは、炭素数4〜8)のものであることが好ましい。具体的には、クエン酸、コハク酸、酒石酸、及びジアセチル酒石酸が好ましい。特に、クエン酸、コハク酸、ジアセチル酒石酸が好ましい。また、有機酸MAGは、工業的生産性の点から、製剤中の結合している有機酸含有量が5〜50%、更に10〜45%、特に14〜40%のものを使用することが好ましい。油相中に有機酸MAGを含有させて製造した本発明の乳化油脂組成物をパン製造時に使用することにより、機械耐性や伸展性が向上し、機械的シェアを原因とする変質を顕著に抑制する。また、有機酸MAG中の有機酸以外のアシル基を構成する脂肪酸としては、炭素数14〜22の飽和脂肪酸が好ましい。炭素数14〜22の飽和脂肪酸としては、例えば、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、アラキジン酸、ベヘン酸が挙げられる。これらの脂肪酸は、一種で構成されていても良いし、二種以上が混合されていても良い。
有機酸MAGは、有機酸でエステル化していないMAGと比べ、乳化性やパン生地への作用が全く異なるものであり、各々別の乳化剤として把握されるものである。
油相中の有機酸MAGの含量は2.5〜40%であり、更に3〜30%、特に3.5〜20%、殊更4〜10%であることが、生地伸展性や機械耐性を良くする点、焼成後のパンの食感向上、老化防止の点から好ましい。
本発明で使用するMAGは、グリセリンと脂肪酸のモノエステルであり、更に有機酸がエステル結合した前記「有機酸MAG」を除いたものである。また、脂肪酸は飽和のものを用いることが乳化安定性の点から好ましい。MAG中の脂肪酸が結合する位置は、α、β−位のいずれでもよく、好ましくはα位に飽和脂肪酸が結合しているものを用いるのがよい。更に、MAGの全脂肪酸残基に対して、炭素数14〜22の鎖長の飽和脂肪酸残基が60%以上であることが好ましく、更に90%以上であることが、焼成後のパンの食感向上、老化防止の点から好ましい。
炭素数14〜22の飽和脂肪酸としては、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、アラキジン酸、ベヘン酸等の飽和脂肪酸が挙げられる。これらの脂肪酸は、単一で構成されていても良いが、2種以上の混合系で構成されていてもよい。
油相中のMAGの含量は10〜40%であり、更に10〜35%、特に12〜30%、殊更12〜25%であることが、乳化安定性、焼成後のパンの食感向上、老化防止の点から好ましい。
本発明で使用するMAG(有機酸MAGを除く)及び有機酸MAGの合計中の、有機酸MAGに結合した有機酸の割合は、生地伸展性や機械耐性を良くする点、焼成後のパンの食感向上、老化防止の点から5〜50%、更に10〜45%、特に15〜40%であることが好ましい。
本発明に用いるリン脂質としては、フォスファチジルコリン、フォスファチジルエタノールアミン、フォスファチジルイノシトール、フォスファチジン酸等、並びにこれらを酵素処理したもの等が挙げられ、これらから選択される1種また2種以上を用いることができる。例えば、前記リン脂質を含むものとしてレシチンを用いることが好ましく、代表的なものとして、植物由来の大豆レシチン、動物由来の卵黄レシチンが該当する。
リン脂質の含量は、油相中0.5〜12%であるが、更に1〜10%、特に1.5〜9%、殊更1.8〜8%であることが、本発明の乳化油脂組成物の乳化安定性、結晶化抑制に寄与し、その結果パン生地の発酵時や焼成後にボリュームが向上し、生地伸展性や機械耐性が良く、焼成後のパンの食感向上、老化防止を図ることができる点から好ましい。
本発明の乳化油脂組成物の油相は、前記の通りTAG0.5〜50%、有機酸MAG2.5〜40%、MAG10〜40%、POE及び/又はMCT5〜50%、及びリン脂質0.5〜12%を含有するが、乳化安定性、結晶抑制の点から、成分(A)中の(A1)POE又はMCT(A2)有機酸MAG、及び(A3)MAGの質量比が、{(A2)+(A3))/(A1)=0.4〜3.6であることが好ましい。
(A2+A3)/(A1)は、より好ましくは0.4〜3.4、更に好ましくは0.5〜3.2、特に好ましくは0.5〜3である。
また同様に、乳化安定性、結晶化抑制の点から、前記(A1)、(A2)、(A3)及び(A4)リン脂質の質量比が、{(A1)+(A2)+(A3)}/(A4)=4〜30であることが好ましく、更に4〜27、特に4〜24、殊更5〜21であることが好ましい。
本発明の乳化油脂組成物において、水相は、糖類、水及びHLB11以上の乳化剤を含有する。本発明に用いられる糖類は、グルコース、マルトース、フラクトース、シュークロース、ラクトース、トレハロース、マルトトリオース、マルトテトラオース、ソルビトール、キシリトール、エリスリトール、マルチトール等の単糖類、二糖類、三糖類、四糖類、五糖類、六糖類又は澱粉加水分解物、並びにこれらを還元した糖アルコールが挙げられる。また、それらの1種又は2種以上の混合物、各種水飴が例示される。
糖類の含量は、水相中39〜70%であるが、更に39〜65%、特に40〜60%、殊更40〜55%であることが、乳化安定性、味(甘味)、保存性(防腐性)の点から好ましい。
本発明での水は、水相中20〜60%であるが、更に30〜60%、特に40〜60%、殊更40〜55%であることが、乳化安定性、保存性(防腐性)の点から好ましい。
本発明に用いられるHLB11以上の乳化剤としては、ショ糖脂肪酸エステル、ポリソルベート、ポリグリセリン脂肪酸エステル、レシチン誘導体(リゾレシチンなど)等を挙げることができる。その内、ショ糖脂肪酸エステルが、水への分散性、乳化安定性の点で好ましい。
HLBは11以上であるが、更にHLB11〜15、特にHLB11〜14、殊更HLB11〜13であることが、乳化安定性の点から好ましい。
HLB11以上の乳化剤の含量は、水相中1〜10%であるが、更に1〜8%、特に1〜7%、殊更2〜7%であることが、乳化安定性の点から好ましい。
本発明における油相(A)と水相(B)との質量比は(B)/(A)が1.5〜4であるが、更に1.5〜3.9、特に1.5〜3.8、殊更1.5〜3.7であることが、乳化安定性の点から好ましい。
本発明の乳化油脂組成物は、水中油型乳化油脂組成物であることが好ましい。
また、本発明の乳化油脂組成物をパン類等のベーカリー製品に使用する場合には、小麦粉100質量部(以下、単に「部」と記載する)に対して、乳化油脂組成物を1〜10部配合することが好ましいが、更に1〜8部、特に1〜6部、殊更1〜4部配合することが、パン生地の発酵時や焼成後のボリュームが向上し、生地伸展性(機械耐性)と食感(パンの老化防止)向上の両立を図ることができる点から好ましい。
本発明の乳化油脂組成物を製造する方法は、例えば以下の方法で製造することができる。糖を含有する水溶液に乳化剤を添加し、これを加熱して水相部を調製する。TAG、有機酸MAG、POE及び/又はMCT、MAG及びリン脂質を加熱融解し、混合して油相部を調製する。ホモミキサーを用いて攪拌しながら上記油相部に水相部を加え、乳化混合することにより調製することができる。このような調製方法により油滴の界面に、有機酸MAG及びMAGが液晶状態で存在する乳化油脂組成物とすることが好ましい。油滴の界面に液晶状態の層が存在することは、X線回析を用いてその解析パターンより確認することができる。乳化物の形態としては、水中油型の乳化油脂組成物とすることが好ましい。
本発明の乳化油脂組成物は小麦粉を用いる種々の食品に添加し、パン類等のベーカリー製品に利用することができる。製パン工程としては、一般に行われているパン類の製造方法をそのまま適用することができる。直捏法(ストレート法)、中種法又は液種法等が挙げられる。
パン類としては、餡、ジャム、バタークリーム、ホイップクリーム、フラワーペースト等のフィリングなど詰め物をしたパンも含まれ、食パン、特殊パン、調理パン、菓子パン等が挙げられる。食パンとしては、白パン、黒パン、フランスパン、バラエティーブレッド、ロール類(テーブルロール、バンズ、バターロール等)が挙げられ、特殊パンとしては、マフィン等が挙げられる。調理パンとしては、ホットドッグ、ハンバーガー等が挙げられる。菓子パンとしては、ジャムパン、あんぱん、クリームパン、レーズンパン、メロンパン、スィートロール、リッチグッズ(クロワッサン、ブリオッシュ、デニッシュ、ペストリー等)が挙げられる。
<MCT、POEのMAG結晶化抑制効果評価方法>
MAGおよびナタネ白絞油を1:1で混合し80℃以上で融解したものをC0、MAGおよび結晶化抑制評価品(表1に示すMCT及び/又はPOE)を1:1で混合し80℃以上で融解したものをC1とした。なお、MAGは以下の実施例及び比較例で使用したエキセルT−95(花王(株))を用いた。C0及びC1の融点及び吸熱量の結果、並びに融点及び吸熱量についてそれぞれC0とC1の差を表1に示した。
〔融点および吸熱量の測定〕
融解したC0またはC1の9〜11mgをDSC用アルミパンに精秤し、DSC(メトラー社DP820)を用いて、80℃で10分保持、−5℃/分で5℃まで降温、5℃・10分保持、5℃/分で80℃まで昇温を行う。昇温時の吸熱ピークおよび吸熱量を、融点及び吸熱量とした。
〔融点の低下効果〕
C0の融点−C1の融点が2.1℃以上を低下効果ありと判断した。
〔吸熱量の低下効果〕
C0の吸熱量に対し、5%以上低下したものを効果有りと判断した。
Figure 2011072271
実施例1〜10及び比較例1〜13
MAG含有製剤(商品名:エキセルT−95、花王(株))、POE(表1参照、太陽化学(株))、MCT含有油脂(商品名:ココナードRK、花王(株))有機酸MAG含有製剤(商品名:ステップSS、花王(株))、リン脂質含有製剤(商品名:レシチンDX、日清オイリオ(株))及びその他油脂を、表2又は3に示した量配合し、75℃で加熱溶解し油相とした。また、ソルビトール(商品名:ソルビトール70W、花王(株))、オリゴ糖(商品名:フジオリゴ#450、日本食品化工(株))、ショ糖脂肪酸エステル(S−1170、三菱化学(株))、及び水を、表2又は3に示した量混合し、70℃に加熱し水相とした。攪拌しながら油相液に水相液を加え、ホモミキサー(特殊機化工業(株))にて4000rpm、5分間乳化混合した。乳化混合後、45℃まで冷却し水中油型乳化油脂組成物を得た。
〔評価方法〕
<配合(菓子パン)>
下記の表に示す配合に従い菓子パンを製造した。
(中種)
原料配合 配合(部)
強力小麦粉(日清製粉) 70.0
イースト(オリエンタル酵母) 3.0
イーストフード(オリエンタル酵母) 0.1
全卵 5.0
ブドウ糖 3.0
乳化油脂組成物 2.0
水 35.0
(本捏)
強力小麦粉(日清製粉) 30.0
砂糖 22.0
食塩 1.0
脱脂粉乳 2.0
ショートニング 6.0
水 15.0
<パンの製造方法>
竪型ミキサー(10コートミキサー、攪拌にフック使用、関東混合機工(株))を用いて、強力小麦粉、イースト、イーストフード、全卵、ブドウ糖、乳化油脂組成物、水をボール(10コート)に入れ、低速3分、高速2分で混捏後(捏ね上げ温度25.0±0.5℃)、温度28℃、湿度80%で2時間30分間発酵(中種発酵)した(発酵終了温度29.0±0.5℃)。
次に中種発酵生地に強力小麦粉、砂糖、食塩、脱脂粉乳、水を入れ低速3分、高速3分混捏後、ショートニングを添加し、低速3分、高速5分間混捏(本捏生地)した(捏上生地温度28.0±0.5℃)。混捏時のダメージを受けた生地を回復するためにフロアータイム(温度28.0℃、湿度80%、30分)とり、約80gの生地に分割した。分割での生地ダメージを回復するために、ベンチタイム(温度28.0℃、湿度80%、20分)をとり、モルダーで成型した。成型物を天板に載せ発酵(ホイロ)を行った(温度38.0℃、湿度80%、60分)。発酵(ホイロ)終了後パン生地を210℃のオーブンで10分間焼成した。焼成後、室温(20.0℃)で30分間冷却後、ビニール袋に入れ、密閉化し、更に20.0℃にて24時間保存し、菓子パンサンプルとした。
<製パン作業性評価>
1.中種発酵時のボリューム
1000mlのメスシリンダーに中種発酵生地を200g入れ、2時間30分後の発酵時のボリュームを測定した。
4点:900ml以上
3点:840ml以上、900ml未満
2点:800ml以上、840ml未満
1点:800ml未満
2.捏上げ直後の本捏生地の物性(分割時の生地物性)
4点:生地のべたつきがなく伸展性も良好
3点:生地がややべたつき、伸展性がやや劣るが製パン作業に問題なし
2点:生地のべたつきがあり、伸展性も悪く製パン作業が困難なレベル
1点:生地のべたつきが大きく、伸展性が極めて悪く製パン作業が極めて困難なレベル
3.モルダー成型時の生地物性
4点:生地の肌切れなく、伸展性が良好
3点:生地に若干の肌切れ発生するが、伸展性に問題がなく製パン作業に問題なし
2点:生地の肌切れが大きく、伸展性も悪く、製パン作業に問題があるレベル
1点:生地の肌切れが非常に大きく、モルダーに生地が付着し、製パン作業に問題があるレベル
<焼成後評価>
1.パンのボリューム測定
比容積計(レーザー体積計 Win VM2000 ASTEX社)にてパンの比容積を測定した。以下の基準に従って評価を行った。
4点:8.0g/cm3以上
3点:7.8g/cm3以上、8.0g/cm3未満
2点:7.5g/cm3以上、7.8g/cm3未満
1点:7.5g/cm3未満
2.パンの官能検査
専門パネル10名にて、外観、内相、しっとり感、ソフト感(焼成直後及び3日後)、口溶け感について、良好であるか否かの評価を行い、次の基準で判断した。
4点:8名以上が良好であると判断した
3点:5〜7名が良好であると判断した
2点:3〜4名が良好であると判断した
1点:2名以下が良好であると判断した
<総合評価>
また、総合評価について、次の基準で判断した。
◎:評価点の平均点が、3.5以上
○:評価点の平均点が2.8以上、3.5未満
△:評価点の平均点が2.0以上、2.8未満
×:評価点の平均点が2.0未満、又は乳化油脂組成物が調製不可能なもの
Figure 2011072271
Figure 2011072271
表2及び3に示した結果から、本発明の乳化油脂組成物を使用することにより、パン類において、生地の発酵時や焼成後にボリュームが向上し、生地伸展性や機械耐性が良く、焼成後のパンのしっとり感、ソフト感、口溶け感等の食感が向上することが確認された。また、保存3日後においても焼成直後のソフト感がほぼ維持されており、老化防止効果を有することも確認された。

Claims (5)

  1. 次の成分(A)及び(B)を含有し、(B)/(A)(質量比)が1.5〜4である乳化油脂組成物。
    (A):構成脂肪酸として中鎖脂肪酸を含まないトリアシルグリセロール0.5〜50質量%、HLB3.5以上11未満のポリオール脂肪酸エステル及び/又は中鎖脂肪酸を含むトリアシルグリセロール5〜50質量%、有機酸モノアシルグリセロール2.5〜40質量%、モノアシルグリセロール(有機酸モノアシルグリセロールを除く)10〜40質量%及びリン脂質0.5〜12質量%を含有する油相
    (B):糖類39〜70質量%、水20〜60質量%及びHLB11以上の乳化剤1〜10質量%を含有する水相
  2. 前記成分(A)中の(A1)HLB3.5以上11未満のポリオール脂肪酸エステル及び/又は中鎖脂肪酸を含むトリアシルグリセロール、(A2)有機酸モノアシルグリセロール、及び(A3)モノアシルグリセロール(有機酸モノアシルグリセロールを除く)の質量比が、{(A2)+(A3)}/(A1)=0.4〜3.6である請求項1記載の乳化油脂組成物。
  3. 前記成分(A)中の(A1)HLB3.5以上11未満のポリオール脂肪酸エステル及び/又は中鎖脂肪酸を含むトリアシルグリセロール、(A2)有機酸モノアシルグリセロール、(A3)モノアシルグリセロール(有機酸モノアシルグリセロールを除く)、及び(A4)リン脂質の質量比が、{(A1)+(A2)+(A3)}/(A4)=4〜30である請求項1又は2記載の乳化油脂組成物。
  4. 前記HLB11以上の乳化剤がショ糖脂肪酸エステルである請求項1〜3のいずれか1項記載の乳化油脂組成物。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載した乳化油脂組成物を使用して製造したパン類。
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