JP2011067357A - スロットマシン - Google Patents
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Abstract
【解決手段】特別役当選持越し手段63により特別役の当選を持ち越している内部中遊技においていずれかの役の当選時には、当該当選役の入賞を優先することによって、当選を持ち越している特別役が入賞しないように制御する。内部中遊技の遊技状態として、AT遊技又は非AT遊技を有する。AT遊技の実行条件を満たしたときは、その終了条件を満たすまでAT遊技を実行することにより、内部中遊技の状態を維持してAT遊技と非AT遊技との間を行き来させるように制御する。
【選択図】図1
Description
しかし、所定の条件を満たしたときは、特定小役の当選時に、当選した特定小役を入賞させるためのストップスイッチの押し順が報知される遊技が実行される。このような、当選役を入賞させるためのストップスイッチの操作に関する情報が報知される遊技は、AT(Assist Time )遊技(又は報知遊技)と称される。
したがって、AT遊技が実行されると、非AT遊技と比較して、特定小役の入賞率が6倍に高くなる。
また、特定小役の当選時に取りこぼしがあったときは、何らかの役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させる(入賞させる)ことでメダルを払い出すことが考えられるが、当選していない役を入賞させることはできない。
さらに、AT遊技が実行される遊技期間に特徴を持たせることで、従来にはなかったAT遊技を実行することである。
請求項1の発明は、役の抽選を行う役抽選手段と、リールの回転開始命令を受けたときに前記リールの回転を開始するとともに、遊技者によりストップスイッチが操作されたときに、前記役抽選手段による役の抽選結果に対応する位置で前記リールを停止制御するリール制御手段と、前記役抽選手段で前記特別役に当選したときに、前記特別役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止するまで、前記特別役の当選を次遊技に持ち越すように制御する特別役当選持越し手段とを備え、前記役抽選手段は、前記特別役当選持越し手段により前記特別役の当選を持ち越している遊技では、特定小役を含めて役の抽選を行うとともに、前記特定小役の当選確率が役の非当選確率よりも高くなるように役の抽選を行い、前記リール制御手段は、前記特別役当選持越し手段により前記特別役の当選を持ち越している遊技において前記役抽選手段で前記特定小役に当選したときは、遊技者による前記ストップスイッチの操作タイミング又は押し順に応じて有効ラインに停止する図柄の組合せが異なるとともに、特定の前記操作タイミング又は押し順に従って前記ストップスイッチが操作されたときは、遊技者にとって有利となる図柄の組合せが有効ラインに停止するように制御し、前記特別役当選持越し手段により前記特別役の当選を持ち越している遊技においていずれかの役の当選時には、当該当選役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させることを優先することによって、当選を持ち越している前記特別役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させないように制御し、前記特別役当選持越し手段により前記特別役の当選を持ち越している遊技の遊技状態として、前記役抽選手段で前記特定小役に当選したときに前記特定の操作タイミング又は押し順に係る操作情報を遊技者に報知する報知遊技と、前記役抽選手段で前記特定小役に当選したときであっても前記操作情報を報知しない非報知遊技とを有し、前記報知遊技を実行するための条件を満たしたときは、前記報知遊技の終了条件を満たすまで前記報知遊技を実行することにより、前記特別役当選持越し手段により前記特別役の当選を持ち越している状態を維持して、前記報知遊技と前記非報知遊技との間を行き来させるように制御することを特徴とする。
本発明においては、特別役の当選を持ち越している遊技中(内部中遊技)では、特定小役を含めて役の抽選が行われる。ここで、特定小役は、遊技者によるストップスイッチの操作タイミング又は押し順に応じて有効ラインに停止する図柄の組合せ(本実施形態では、特定小役に対応する図柄の組合せが停止する有効ライン数)が異なる。さらに、特定の操作タイミング又は押し順に従ってストップスイッチが操作されたときは、遊技者にとって有利となる(入賞時の払出し枚数が最も多くなる)図柄の組合せが有効ラインに停止する。
したがって、特別役の当選を持ち越している状態を維持して、報知遊技又は非報知遊技が実行されるとともに、非報知遊技から報知遊技への移行、及び報知遊技から非報知遊技への移行が行われる。
これにより、特別役の当選を持ち越している内部中遊技において特定小役の当選時に前記操作情報を報知すれば(AT遊技を実行すれば)、内部中遊技を利用して報知遊技を実行することができる。
さらに、内部中遊技を利用して報知遊技を実行することができるので、特別役の当選を持ち越しつつ報知遊技を行うという新たな遊技状態を作り出すことができる。
図1は、本実施形態によるスロットマシン10の制御の概略を示すブロック図である。スロットマシン10の遊技制御手段60は、スロットマシン10の全体を制御する手段であり、役の抽選、リール31の駆動制御、入賞時の払出し、及び演出の出力等を制御するものである。遊技制御手段60は、制御基板(図示せず)上に設けられており、演算等を行うCPU、遊技の進行等や演出の出力に必要なプログラム等を記憶しておくROM、CPUが各種の制御を行うときに取り込んだデータ等を一時的に記憶しておくRAM等を備える。
ベットスイッチ40は、遊技者が貯留メダルを当該遊技のために投入するときに操作するスイッチである。本実施形態でのベットスイッチ40は、3枚(max)投入専用のスイッチであり、遊技者は、いずれの遊技状態においても、常に3枚のメダルを投入して遊技を行うようになっている。
なお、メダル投入口43は、実際のメダルを遊技者が投入する部分であり、メダル投入口43からメダルを投入することは、ベットスイッチ40を操作することと同様の役割を果たす。
さらにまた、(左、中、右)ストップスイッチ42は、3つ(左、中、右)のリール31に対応して3つ設けられ、対応するリール31を停止させるときに遊技者が操作するスイッチである。
モータ32は、リール31を回転させるためのものであり、各リール31の回転中心部に連結され、後述するリール制御手段64によって制御される。ここで、リール31は、左リール31、中リール31、右リール31からなり、左リール31を停止させるときに操作するストップスイッチ42が左ストップスイッチ42であり、中リール31を停止させるときに操作するストップスイッチ42が中ストップスイッチ42であり、右リール31を停止させるときに操作するストップスイッチ42が右ストップスイッチ42である。
なお、本明細書では、図3中、「赤7」の図柄が停止している位置を「上段」、左リール31の「ベル」が停止している位置を「中段」、左リール31の「スイカ」が停止している位置を「下段」と称する。
ここで、「有効ライン」とは、リール31の停止時における図柄の並びラインであって図柄の組合せを形成させる図柄組合せラインであり、かつ、いずれかの役に対応する図柄の組合せがそのラインに停止したときに、その役の入賞となるラインである。本実施形態では、図4に示すように、9本の有効ラインL1〜L9を有する。
また、中リール31及び右リール31については、上段、中段及び下段のすべてが有効ラインを通過する。
ランプ21は、スロットマシン10の演出用のランプであり、所定の条件を満たしたときに、それぞれ所定のパターンで点灯する。なお、ランプ21には、各リール31の内周側に配置され、リール31に表示された図柄(表示窓11から見える上下に連続する3図柄)を背後から照らすためのバックランプ(図示せず)や、スロットマシン10の筐体前面に配置され、役の入賞時等に点滅する上部ランプ及びサイドランプ(図示せず)等が含まれる。
さらにまた、画像表示装置23は、液晶ディスプレイやドットディスプレイ等からなるものであり、遊技中に各種の演出画像や、後述するAT遊技中におけるストップスイッチ42の操作情報等を表示するものである。
そして、各役に対応する図柄の組合せ及び入賞時の払出し枚数等が定められている。これにより、すべてのリール31の停止時に、いずれかの役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止する(その役が入賞する)と、その役に対応する枚数のメダルが払い出される(ただし、特別役を除く)。
ただし、本実施形態では、RB遊技を繰り返すことで遊技者のメダルを増加させることを目的とするものではない。本実施形態のRBは、単に、後述する内部中遊技を作り出すために利用される役である。
さらに、リプレイとは、再遊技役であって、当該遊技で投入したメダル枚数を維持した再遊技が行えるようにした役である。
これに対し、小役1に対応する図柄の組合せのうち、「スイカ」−「ベル」−「ベル」、及び「RP」−「ベル」−「ベル」は、複数の有効ラインに同時に停止することはなく、常に1本の有効ラインに停止する(1枚の払出しとなる)。
持ち越される役としては、特別役であるRBが挙げられる。RBに当選したときは、リール31の停止時に、RBに対応する図柄の組合せが有効ラインに停止するまでの遊技において、RBの当選を次遊技以降に持ち越すように制御される。
役抽選テーブル62Aは、通常遊技中に用いられる役抽選テーブル62である。
特に本実施形態では、特別役であるRBは、単独当選する場合はなく、必ず小役1及び小役3との重複当選する。これは、詳細は後述するが、RBに当選した遊技でRBを入賞させないようにするためである。また、小役1は単独当選する場合と、制御役、小役2、小役3と重複当選する場合とを有する。
なお、役抽選テーブル62Aに示すような当選確率に設定されていることにより、役抽選テーブル62Aでの非当選確率は、1/65536である。これにより、通常遊技中では、非当選となることがほとんどないように設定されている。
当選フラグ制御手段63は、役抽選手段61による役の抽選結果に基づいて、各役に対応する当選フラグ63aのオン/オフを制御するものである。本実施形態では、当選役に対応するように、RB、小役1、小役2、小役3、制御役1、制御役2、制御役3、リプレイの8つの当選フラグ63aを備える。そして、役抽選手段61による役の抽選において当選したときは、対応する役の当選フラグ63aをオンにする(当選フラグ63aを立てる)。例えば、通常遊技の非内部中においてリプレイに当選したときは、リプレイに係る当選フラグ63aがオンとなり、それ以外の役の当選フラグ63aはオフのままである。また、例えば通常遊技の非内部中に小役1、制御役1及び制御役3に重複当選したときは、小役1に係る当選フラグ63a、制御役1に係る当選フラグ63a、及び制御役3に係る当選フラグ63aがオンとなり、それ以外の役に係る当選フラグ63aはオフのままである。
これに対し、RBの当選は持ち越されるので、当該遊技でRBに当選し、RBに係る当選フラグ63aがオンになったときは、RBが入賞するまでオンの状態が維持され、RBが入賞した時点でオフにされる。
先ず、通常遊技の非内部中で用いられる停止位置決定テーブル65は、以下のものが挙げられる。
RB・小役1・小役3テーブルは、非内部中の遊技でRB、小役1及び小役3に重複当選したとき、すなわちRB、小役1及び小役3の当選フラグ63aがオンであるときに用いられ、リール31の停止制御の範囲内において、まず、小役3に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させることを優先するとともに、小役3に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させることができないときは、次に、小役1に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させるように、リール31の停止位置を定めたものである。
ここで、小役1や小役3に対応する図柄の組合せを停止させる有効ラインとしては、有効ラインL1〜L9のいずれであってもよい。
さらに、小役と制御役とが重複当選したときのリール31の停止時の図柄の組合せについては、後述する。
特に本実施形態の小役1テーブルは、いずれかの有効ラインに、「スイカ又はRP」−「ベル」−「ベル」が停止するように、リール31の停止位置が定められている。したがって、役の非入賞となることはない。
さらに、左リール31の停止時に、10番の「星」を上段に停止させることができないときは、「スイカ」又は「RP」の図柄を上段に停止させる。また、中リール31及び右リール31については上記と同様に「ベル」の図柄を停止させる。これにより、小役1に対応する図柄の組合せである「スイカ又はRP」−「ベル」−「ベル」が有効ラインに停止する。
さらに、中リール31の停止時に「赤7」の図柄を有効ラインに停止させたときは、右リール31の停止時には「スイカ」の図柄をいずれかの有効ラインに停止させる。これに対し、中リール31の停止時に「ベル」の図柄を停止させたときは、右リール31の停止時には「ベル」の図柄をいずれかの有効ラインに停止させる。
以上より、小役1・小役2テーブルが用いられたときは、「スイカ」−「赤7」−「スイカ」(小役2)、又は「スイカ又はRP」−「ベル」−「ベル」(小役1)が有効ラインに停止する。
これに対し、左リール31の停止時に「チェリー」の図柄を上段に停止させることができないときは「スイカ」又は「RP」の図柄を上段に停止させる。さらにこの場合には、中リール31及び右リール31の停止時にはいずれかの有効ラインに「ベル」の図柄を停止させる。
以上より、小役1・小役3テーブルが用いられたときは、「チェリー」−「赤7又はチェリー」−「any」(小役3)、又は「スイカ又はRP」−「ベル」−「ベル」(小役1)が有効ラインに停止する。
RB・小役1テーブルは、RB及び小役1に係る当選フラグ63aがオンであるとき、すなわち内部中の遊技で小役1に当選したときに用いられ、リール31の停止制御の範囲内において、小役1に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させることを優先するとともに、小役1に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させることができないときは、次に、RBに対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させるようにし、さらにRBに対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させることができないときは、いずれの役に対応する図柄の組合せも有効ラインに停止しないように、リール31の停止位置を定めている。ただし、本実施形態では、必ず小役1が入賞するので、RBが入賞する場合や、役の非入賞となる場合はない。
図8に示すように、小役1当選時は、最初に操作されたストップスイッチ42が左ストップスイッチ42であれば9枚の払出しとなり、それ以外は1枚の払出しとなる。
また、小役1・制御役1当選時、小役1・制御役2当選時、小役1・制御役3当選時、及び小役1・制御役1・制御役3当選時は、それぞれ、いずれか1つの押し順で9枚の払出しとなり、他の押し順では1枚の払出しとなる。
特に本実施形態では、RBが入賞する場合や役の非入賞となる場合はないので、リール31の停止形は、上述の小役1・小役2テーブルと同一となる。
特に本実施形態では、RBが入賞する場合や役の非入賞となる場合はないので、リール31の停止形は、上述の小役1・小役3テーブルと同一となる。
先ず、RB遊技中小役1テーブルは、小役1に係る当選フラグ63aがオンであるとき(小役1の当選時)に用いられ、リール31の停止制御の範囲内において、小役1に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させ、小役1に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させることができないときは、いずれの役に対応する図柄の組合せも有効ラインに停止しないように、リール31の停止位置を定めている。特に本実施形態では、RB遊技中小役1テーブルが用いられたときのリール31の停止形は、内部中遊技で用いられるRB・小役1テーブルと同一である。すなわち、常に小役1が入賞するとともに(役の非入賞となる場合はなく)、ストップスイッチ42の押し順が「左中右」又は「左右中」であるときは、左リール31の停止時に、上段に「ベル」の図柄を有効ラインに停止させ、それ以外の押し順であるときは、左リール31の停止時には上段に「スイカ」又は「RP」の図柄を停止させるとともに中リール31及び右リール31の停止時には上段、中段又は下段のいずれかに「ベル」の図柄を停止させるようにリール31の停止位置を定めている。
さらにまた、RB遊技中小役1・小役3テーブルは、小役1及び小役3に係る当選フラグ63aがオンであるとき(小役1及び小役3の重複当選時)に用いられ、上述した通常遊技の非内部中における小役1・小役3テーブルと同一である。
さらに、RB遊技中非当選テーブルは、すべての当選フラグ63aがオフであるとき(役の非当選時)に用いられ、上述した通常遊技の非内部中における非当選テーブルと同一である。
図2に示すように、すべてのリール31において、「ベル」の図柄は、5図柄以内の間隔で配置されている。これにより、リール31がどの瞬間に位置するときにストップスイッチ42が操作されても、リール制御手段64は、常に、所望の位置に「ベル」の図柄を停止させることができる。よって、小役1の当選時には、左リール31の停止時に、上段に「ベル」の図柄を停止させることができる。さらに、中リール31及び右リール31については、いずれかの有効ラインに「ベル」の図柄を停止させることができる。
また、中リール31において、「赤7」又は「チェリー」の図柄のいずれか一方は、5図柄以内の間隔で配置されている。これにより、小役3の当選時に、常に、中リール31について、小役3に対応する「赤7」又は「チェリー」の図柄をいずれかの有効ラインに停止させることができる。
また、小役1の当選時には、ストップスイッチ42の押し順に応じて、「ベル」−「any」−「any」、又は「スイカ又はRP」−「ベル」−「ベル」を有効ラインに停止させることができる。小役1及び制御役1の当選時、小役1及び制御役2の当選時、小役1及び制御役3の当選時、小役1、制御役1及び制御役3の当選時も同様である。
停止図柄判断手段66は、リール31の停止時に、有効ラインに停止したリール31の図柄の組合せが、いずれかの役に対応する図柄の組合せと一致するか否かを判断するものである。停止図柄判断手段66は、例えばモータ32の停止時の角度やステップ数等を検知することにより、有効ライン上の図柄を判断する。
ただし、停止図柄判断手段66は、ストップスイッチ42が操作され、停止位置決定テーブル65を用いて停止位置が決定された時に、そのリール31が停止したか否かにかかわらず、停止図柄を判断することが可能である。
ここで、小役2、小役3、制御役1〜制御役3、及びリプレイに対応する図柄の組合せは、いずれも、同時に複数の有効ラインに停止することはない。
これに対し、小役1は、1本の有効ラインに停止するとき(左リール31の停止時に上段に「スイカ」又は「RP」の図柄が停止したとき)と、9本の有効ラインL1〜L9に同時に停止するとき(左リール31の停止時に上段に「ベル」の図柄が停止したとき)とを有する。前者の場合には、払出し枚数は、1枚×1(有効ライン数)=1枚であるが、後者の場合には、払出し枚数は、1枚×9(有効ライン数)=9枚となる。
通常遊技中に、RBに対応する図柄の組合せが有効ラインに停止したときは、RBの入賞となり、特別遊技制御手段68は、次遊技からRB遊技を開始するように制御する。
RB遊技では、上述した役抽選テーブル62Bを用いて役の抽選が行われる。これにより、RB遊技中は、小役1の当選確率が高くなる。
このため、特別遊技制御手段68は、RB遊技中の遊技回数をカウントし、カウント値が「2」となったと判断したときは、当該遊技をもってRB遊技を終了するように制御する。
スロットマシン10の電源が投入されたときは、遊技制御手段60は、遊技状態を、通常遊技の非内部中又は内部中に設定する。スロットマシン10の設定値が変更された後、RAMクリアされた上で電源が投入されたときは、遊技状態の初期状態を通常遊技の非内部中に設定する。これに対し、RBの当選を持ち越した状態で電源断された後、上記RAMクリア(設定変更)なしで電源が再投入されると、RBの当選の持越しを記憶しているため、遊技状態の初期状態をRBの内部中に設定する。
また、RB遊技が終了すると、通常遊技の非内部中に移行する。そして、通常遊技の非内部中でRBに当選すると、再度、次遊技から内部中遊技となる。
なお、図6で示したように、通常遊技の非内部中でRBが当選する確率は1/50であるので、50〜100遊技消化すれば、大抵はRBに当選するので、比較的早期に内部中遊技に移行する。
本実施形態では、非内部中はAT遊技を実行するか否かの抽選を受けることができないので、内部中に滞在している方が遊技者にとって有利となる。このため、RBの内部中となっても、RBを入賞させない方が遊技者にとって有利となる。RBが入賞してしまうと、RB遊技の終了後、通常遊技の非内部中に移行し、再度、RBに当選するまで待つ必要があるからである。
演出制御手段69は、遊技ごとに、役抽選手段61による役の抽選結果に基づいて、演出パターンを選択する。特に本実施形態では、複数種類の演出パターンが予め設けられている。そして、演出制御手段69は、遊技の開始時等に、役抽選手段61による役の抽選が行われた後、ソフトウェア乱数を用いた抽選によっていずれか1つの演出パターンを選択する。
演出パターンは、遊技の進行に伴って、どのようなタイミングで(スタートスイッチ41の操作時や各ストップスイッチ42の操作時等)、どのような演出を出力するか(ランプ21をどのように点灯、点滅又は消灯させるか、スピーカ22からどのようなサウンドを出力するか、及び画像表示装置23にどのような画像を表示させるか等)を定めたものである。
そして、演出制御手段69は、選択した演出パターンに従い、所定のタイミングで演出出力機器から演出を出力するように制御する。
ここで、「AT(Assist Time )遊技」とは、ストップスイッチ42の押し順又は操作タイミングによって入賞する場合と入賞しない場合とを有する特定役(リプレイの場合もある)を設けるとともに、通常遊技中は、偶然でしか特定役を入賞させることができないが、AT遊技中は、特定役を入賞させるためのストップスイッチ42の押し順又は操作タイミング(有効ラインに狙う図柄等)が報知されることで、遊技者は、その報知に従ってストップスイッチ42を操作すれば、特定役の入賞率を高めることができる(確実に特定役を入賞させることができる)遊技をいう。
AT遊技制御手段69aは、内部中遊技に移行したときは、ソフトウエア乱数を用いた抽選によって、AT遊技を実行するか否かの抽選を行う。
図9は、設定値とAT遊技を実行するか否かの当選確率との関係を示す図である。本実施形態の設定値は、設定1〜設定6までの6段階を有し、設定値が高いほどAT遊技の当選確率が高くなるように設定されている。
なお、AT遊技を実行するか否かの抽選と継続率の抽選とを別個に行うことなく、同時に行ってもよい(AT遊技を実行するか否かの抽選に当選したときには、同時に継続率が定まるようにしてもよい)。
また、AT遊技の継続抽選で非当選となったときは、その後は非AT遊技となり、再度、AT遊技を実行するか否かの抽選(例えば設定1の場合は1/350)に当選するまで、非AT遊技が行われる。
そして、非AT遊技中に、AT遊技を実行するか否かの抽選で当選したときは、上述のように、継続率が決定され、AT遊技と非AT遊技とを行き来する。
しかし、AT遊技中にRBが入賞したときは、AT遊技制御手段69aは、当該遊技をもってAT遊技を終了するように制御する。このため、遊技者は、RBが入賞しないように注意をする必要がある。
(1)本実施形態では、内部中遊技における役の非当選確率、すなわち当該遊技でRBが入賞可能となる確率は、1/65536とした。これは、役の抽選において16ビット乱数を用いたときの最小値に設定したためである。しかし、これに限らず、内部中遊技においてRBの入賞機会が極めて少なくなる確率であれば、どのような値に設定してもよい。
(3)非内部中の遊技において、特別役であるRBと重複当選する役は、小役1及び小役3とした。しかし、これに限らず、例えばリプレイと重複当選するようにしてもよい。特別役とリプレイとを重複当選させれば、重複当選した遊技では、確実にリプレイを入賞させることができるので、特別役の入賞機会をなくすことができる。
(5)どの程度AT遊技を実行するかについては、本実施形態で例示したものに限定されることなく、種々設定することができる。例えば、1つのAT遊技を実行するとともに、その遊技回数を抽選で決定するようにしてもよい。
さらに、非内部中における小役1及び制御役の重複当選時は、ストップスイッチ42の押し順にかかわらず、小役1に対応する図柄の組合せが停止する有効ライン数を「L」としたとき、「L<N」の条件を満たすものであれば、どのように設定してもよい。すなわち、「L=M」、「L>M」、「L<M」のいずれであってもよい。
例えば、内部中遊技で役の非当選となったときは、左リール31の停止時に、上段に「赤7」の図柄が停止したか否かを判別する。上段に「赤7」の図柄が停止していないときは、当該遊技でRBが入賞する場合はないので、フリーズは行わない。
これに対し、上段に「赤7」の図柄が停止したときは、遊技制御手段60は、中リール31及び右リール31の回転中の状態を所定時間(例えば5〜7秒間)維持するとともに、ストップスイッチ42の操作を受け付けないように制御する。そして、画像表示装置23に、RBを入賞させないように注意すべき旨の演出を行う。このように制御すれば、例えば遊技者が高速で遊技を消化しているときであっても、誤ってRBを入賞させてしまうことを防止することができる。
11 表示窓
21 ランプ
22 スピーカ
23 画像表示装置
31 リール
32 モータ
40 ベットスイッチ
41 スタートスイッチ
42 ストップスイッチ
43 メダル投入口
60 遊技制御手段
61 役抽選手段
62(62A及び62B) 役抽選テーブル
63 当選フラグ制御手段
63a 当選フラグ
64 リール制御手段
64a 押し順検出手段
65 停止位置決定テーブル
66 停止図柄判断手段
67 払出し手段
68 特別遊技制御手段
69 演出制御手段
69a AT遊技制御手段
L1〜L9 有効ライン(図柄組合せライン)
Claims (3)
- 役の抽選を行う役抽選手段と、
リールの回転開始命令を受けたときに前記リールの回転を開始するとともに、遊技者によりストップスイッチが操作されたときに、前記役抽選手段による役の抽選結果に対応する位置で前記リールを停止制御するリール制御手段と、
前記役抽選手段で前記特別役に当選したときに、前記特別役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止するまで、前記特別役の当選を次遊技に持ち越すように制御する特別役当選持越し手段と
を備え、
前記役抽選手段は、前記特別役当選持越し手段により前記特別役の当選を持ち越している遊技では、特定小役を含めて役の抽選を行うとともに、前記特定小役の当選確率が役の非当選確率よりも高くなるように役の抽選を行い、
前記リール制御手段は、
前記特別役当選持越し手段により前記特別役の当選を持ち越している遊技において前記役抽選手段で前記特定小役に当選したときは、遊技者による前記ストップスイッチの操作タイミング又は押し順に応じて有効ラインに停止する図柄の組合せが異なるとともに、特定の前記操作タイミング又は押し順に従って前記ストップスイッチが操作されたときは、遊技者にとって有利となる図柄の組合せが有効ラインに停止するように制御し、
前記特別役当選持越し手段により前記特別役の当選を持ち越している遊技においていずれかの役の当選時には、当該当選役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させることを優先することによって、当選を持ち越している前記特別役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させないように制御し、
前記特別役当選持越し手段により前記特別役の当選を持ち越している遊技の遊技状態として、前記役抽選手段で前記特定小役に当選したときに前記特定の操作タイミング又は押し順に係る操作情報を遊技者に報知する報知遊技と、前記役抽選手段で前記特定小役に当選したときであっても前記操作情報を報知しない非報知遊技とを有し、
前記報知遊技を実行するための条件を満たしたときは、前記報知遊技の終了条件を満たすまで前記報知遊技を実行することにより、前記特別役当選持越し手段により前記特別役の当選を持ち越している状態を維持して、前記報知遊技と前記非報知遊技との間を行き来させるように制御する
ことを特徴とするスロットマシン。 - 請求項1に記載のスロットマシンにおいて、
前記リールの停止時に、役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止したと判断されたときは、その役に対応する数の遊技媒体を払い出すように制御する払出し手段を備え、
有効ラインは、複数ライン設けられており、
前記特別役当選持越し手段により前記特別役の当選を持ち越している遊技において前記役抽選手段で前記特定小役に当選したときは、前記特定小役に対応する図柄の組合せをM(Mは、1以上の整数)本の有効ラインに停止させる停止態様と、N(Nは、2以上の整数であって、N>M)本の有効ラインに停止させる停止態様とを有するように、前記特定小役に対応する図柄の組合せ及び複数の有効ラインが設定されており、
前記払出し手段は、前記リールの停止時に、前記特定小役に対応する図柄の組合せが複数の有効ラインに停止したときは、前記特定小役に対応する図柄の組合せが停止した有効ライン数分の遊技媒体を払い出すように制御し、
前記役抽選手段で前記特定小役に当選したときは、前記特定小役に対応する図柄の組合せを前記N本の有効ラインに停止させるための前記ストップスイッチの特定の押し順が定められ、
前記報知遊技において前記役抽選手段で前記特定小役に当選したときは、前記特定の押し順を遊技者に報知するように制御し、
前記リール制御手段は、前記特別役当選持越し手段により前記特別役の当選を持ち越している遊技において前記役抽選手段で前記特定小役に当選し、かつ前記ストップスイッチの押し順が前記特定の押し順で操作されたときは、前記特定小役に対応する図柄の組合せを前記N本の有効ラインに停止させ、前記特定小役に対応する図柄の組合せを前記N本の有効ラインに停止させないときは、前記特定小役に対応する図柄の組合せを前記M本の有効ラインに停止させるように制御する
ことを特徴とするスロットマシン。 - 請求項1又は請求項2に記載のスロットマシンにおいて、
前記役抽選手段は、前記特別役当選持越し手段により前記特別役の当選を持ち越していない遊技では、前記特別役と前記特別役以外の少なくとも1つの役とが当該遊技で重複当選するように役の抽選を行い、
前記リール制御手段は、前記特別役と前記特別役以外の少なくとも1つの役とが当該遊技で重複当選した遊技では、前記特別役以外の少なくとも1つの役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させることを優先し、前記特別役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させないように制御する
ことを特徴とするスロットマシン。
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