JP5574504B2 - スロットマシン - Google Patents
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Description
これにより、AT遊技と非AT遊技とを実行することで、出玉に波を設けることができる。
これに対し、5号機のスロットマシンでは、停止位置決定テーブルを選択するための抽選を行う必要はない。しかし、1つの役抽選結果に対して1つの停止位置決定テーブルが用いられるため、停止出目の多様化を図ることができないという問題があった。
請求項1の発明は、
複数種類の図柄を表示した複数のリール(左、中、及び右リール31)と、
各前記リールに対応して設けられ、前記リールを停止させるときに遊技者が操作する複数のストップスイッチ(左、中、及び右ストップスイッチ42)と、
当該遊技において、遊技者により前記ストップスイッチが操作される前に、役の抽選を行う役抽選手段(役抽選手段61)と、
前記リールの回転開始命令を受けたとき(スタートスイッチ41が操作されたとき)に前記リールの回転を開始するとともに、遊技者により前記ストップスイッチが操作されたときに、前記役抽選手段による役の抽選結果に基づいて、前記ストップスイッチが操作された瞬間から前記リールを停止させるまでの移動図柄数が所定数の範囲内において、当選した役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止可能にそのストップスイッチに対応する前記リールを停止制御するリール制御手段(リール制御手段64)と
を備えるスロットマシンにおいて、
前記役抽選手段による役抽選結果として、小役A(小役1A〜小役1H)及び小役B(以下の例では小役3D)の当選を含む第1当選(小役重複当選1)と、小役A及び小役C(以下の例では小役2D)の当選を含む第2当選(小役重複当選3)とを有し、
前記リール制御手段は、
前記役抽選手段で前記第1当選となった遊技において、前記ストップスイッチの押し順が押し順T1(最初に操作すべきストップスイッチ42が左ストップスイッチ42)であるときは、前記ストップスイッチの操作タイミングにかかわらず前記小役Aに対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させ、
前記役抽選手段で前記第1当選となった遊技において、最初に停止する前記リールが前記押し順T1と異なる押し順T2(最初に操作すべきストップスイッチ42が中ストップスイッチ42)で前記ストップスイッチが操作されたときは、最初に停止する前記リール(中リール31)については前記ストップスイッチの操作タイミングにかかわらず前記小役Bを構成する図柄(RP)を有効ラインに停止させ、残りの少なくとも一つの前記リール(左及び右リール31)については前記ストップスイッチの操作タイミングに応じて前記小役Bを構成する図柄(ベルB)が有効ラインに停止する場合と停止しない場合とを有するように前記リールを停止制御し、
前記役抽選手段で前記第2当選となった遊技において、前記ストップスイッチの押し順が前記押し順T2であるときは、前記ストップスイッチの操作タイミングにかかわらず前記小役Aに対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させ、
前記役抽選手段で前記第2当選となった遊技において、前記ストップスイッチの押し順が前記押し順T1であるときは、最初に停止する前記リール(左リール31)については前記ストップスイッチの操作タイミングにかかわらず前記小役Cを構成する図柄(RP)を有効ラインに停止させ、残りの少なくとも一つの前記リール(中及び右リール31)については前記ストップスイッチの操作タイミングに応じて前記小役Cを構成する図柄(ベルB)が有効ラインに停止する場合と停止しない場合とを有するように前記リールを停止制御し、
前記役抽選手段で前記第1当選又は前記第2当選となったときに、前記小役Aに対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させるための前記ストップスイッチの前記押し順T1又は前記押し順T2を遊技者に対して報知する押し順報知手段(押し順報知手段70a)を備える
ことを特徴とする。
本発明においては、小役A及び小役Bの当選を含む第1当選と、小役A及び小役Cの当選を含む第2当選とを有している。そして、第1当選となった遊技では、ストップスイッチの押し順が押し順T1であるときは小役Bが入賞せずに小役Aが入賞する。なお、この場合には小役Aは必ず入賞する。一方、ストップスイッチの押し順が押し順T2であるときは小役Aが入賞せずに小役Bが入賞する可能性を有する。ただし、この場合には、小役Bは必ず入賞するのではなく、小役Bが入賞可能なタイミングでストップスイッチが操作されたときに限られる。
また、1つの役抽選結果に対して1つの停止位置決定テーブルのみを設けても、停止出目を多様化することができる。
図1は、本実施形態によるスロットマシン10の制御の概略を示すブロック図である。
スロットマシン10の遊技制御手段60は、スロットマシン10の全体を制御する手段であり、役の抽選、リール31の駆動制御、入賞時の払出し、及び演出の出力等を制御するものである。遊技制御手段60は、制御基板(図示せず)上に設けられており、演算等を行うCPU、遊技の進行等や演出の出力に必要なプログラム等を記憶しておくROM、CPUが各種の制御を行うときに取り込んだデータ等を一時的に記憶しておくRAM等を備える。
ベットスイッチ40は、遊技者が貯留メダルを当該遊技のために投入するときに操作するスイッチである。本実施形態でのベットスイッチ40は、3枚(max)投入専用のスイッチである。
なお、メダル投入口43は、実際のメダルを遊技者が投入する部分であり、メダル投入口43からメダルを投入することは、ベットスイッチ40を操作することと同様の役割を果たす。
さらにまた、ストップスイッチ42は、3つのリール31に対応して3つ設けられ、対応するリール31を停止させるときに遊技者が操作するスイッチである。
モータ32は、リール31を回転させるためのものであり、リール31の回転中心部に連結され、後述するリール制御手段64によって制御される。ここで、リール31は、左リール31、中リール31、右リール31からなり、左リール31を停止させるときに操作するストップスイッチ42が左ストップスイッチ42であり、中リール31を停止させるときに操作するストップスイッチ42が中ストップスイッチ42であり、右リール31を停止させるときに操作するストップスイッチ42が右ストップスイッチ42である。
なお、例えば中リール31において、「チェリー」の図柄が停止している位置を「上段」、「赤7」の図柄が停止している位置を「中段」、及び「ドラム」の図柄が停止している位置を「下段」と称する。
ここで、「有効ライン」とは、リール31の停止時における図柄の並びラインであって図柄の組合せを形成させるラインであり、かつ、いずれかの役に対応する図柄の組合せがそのラインに停止したときに、その役の入賞となるラインである。本実施形態では、斜め右下がり一直線の有効ラインL1、斜め右上がり一直線の有効ラインL2、V(小V)型の有効ラインL3、及び逆V(小山)型の有効ラインL4の合計4本を有する。
以上より、本実施形態では、中リール31については、中段のみが有効ラインとなる。また、左リール31及び右リール31については、上段及び下段が有効ラインとなる。
なお、有効ラインと無効ラインとを総称して「図柄組合せライン」と称する。
なお、これに限らず、メダルの投入枚数は、遊技状態(例えば通常遊技中や特別遊技中)に応じて、1枚又は2枚に設定してもよい。さらに、有効ラインは、上記4本に限らず、何本に設定してもよく、本実施形態で示したライン以外のラインを有効ラインに設定することも可能である。
ランプ21は、スロットマシン10の演出用のランプであり、所定の条件を満たしたときに、それぞれ所定のパターンで点灯する。なお、ランプ21には、各リール31の内周側に配置され、リール31に表示された図柄(表示窓11から見える上下に連続する3図柄)を背後から照らすためのバックランプ(図示せず)や、スロットマシン10の筐体前面に配置され、役の入賞時等に点滅する上部ランプ及びサイドランプ(図示せず)等が含まれる。
さらにまた、画像表示装置23は、液晶ディスプレイやドットディスプレイ等からなるものであり、遊技中に各種の演出画像や所定の情報等(特に本実施形態では、2BBを入賞させるためのストップスイッチ42の操作情報)を表示するものである。
そして、各役に対応する図柄の組合せ及び入賞時の払出し枚数等が定められている。これにより、すべてのリール31の停止時に、いずれかの役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止する(その役が入賞する)と、その役に対応する枚数のメダルが払い出される(ただし、特別役を除く)。
なお、他の特別役としては、2BB(第2種ビッグボーナス。MB(ミドルボーナス)ともいう。)やSB(シングルボーナス)が挙げられるが、本実施形態では設けられていない。
以上の小役1〜小役6のすべてにおいて、入賞時のメダルの払い出し枚数はすべて9枚(同一数)に設定されている。
持ち越される役としては、特別役であるBB及びRBが挙げられる。特別役に当選したときは、リール31の停止時に、特別役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止するまでの遊技において、特別役の当選を次遊技以降に持ち越すように制御される。
ここで、本実施形態の遊技状態としては、通常遊技、チャンスゲーム、ART遊技、及び特別遊技(BB遊技又はRB遊技)が設けられている。チャンスゲーム及びART遊技については後述する。なお、「通常遊技」とは、特定の遊技、特に本実施形態ではチャンスゲーム、ART遊技、及び特別遊技以外の遊技を指す。
また、通常遊技及びART遊技には、それぞれ非内部中及び内部中を有する。これに対し、チャンスゲームは、非内部中のみであり、チャンスゲーム中に特別役に当選したときは、次遊技から、通常遊技(内部中)となる。
さらにまた、リプレイ1は、常に単独当選するように設定されている。さらに、リプレイ2A〜リプレイ2C(3種類)は、常に重複当選するように設定されている。なお、リプレイ2A〜リプレイ2Cの重複当選として、リプレイ重複当選1〜リプレイ重複当選5までの5種類が設けられている。これらはいずれもリプレイ2A〜リプレイ2Cの重複当選である点で共通するが、当選時に用いられる停止位置決定テーブル65(後述)が異なるものである。
特別役当選持越し手段63は、特別役に当選したときに、特別役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止するまで(特別役が入賞するまで)の遊技において、特別役の当選を次遊技以降に持ち越すように制御するものである。
特別役の当選を記憶するため、特別役ごとに当選フラグが設けられており、例えばBBの当選時には、BBに係る当選フラグがオンとなり、BBが入賞するまで維持されるとともに、BBが入賞したときは、その時点でオフにされる。
図2に示すように、まず、左リール31では、7番に「ベルB」、14番に「ベルB」、及び21番に「ベルA」の図柄がそれぞれ配置されている。すなわち、7図柄間隔でこれらの図柄が配列されている。これにより、リール制御手段64は、左ストップスイッチ42の操作タイミング(左リール31がどの位置にいる瞬間に左ストップスイッチ42が操作されたか)にかかわらず、いずれかの有効ラインに、「ベルA」又は「ベルB」のいずれか一方の図柄を停止させることができる。
次に、13番の「赤7」の図柄が下段に位置する瞬間に左ストップスイッチ42が操作されたときは、4図柄だけ移動制御して、9番の「ドラム」の図柄を下段に停止させることができる。これにより、7番の「ベルB」の図柄を上段(すなわち有効ラインL1及びL3)に停止させることができる。
また、12番の「赤7」の図柄〜7番の「ベルB」の図柄が下段に位置する瞬間に左ストップスイッチ42が操作されたときは、7番の「ベルB」の図柄を上段又は下段に停止させることができる。
ただし、「ベルA」の図柄は、21番(1箇所)のみに配置されている。したがって、常に「ベルA」を有効ラインに停止させることはできない。同様に、「ベルB」の図柄は、7番又は14番(2箇所)に配置されている。したがって、常に「ベルB」を有効ラインに停止させることはできない。
また、「赤7」及び「青7」の図柄については、右リール31にはそれぞれ1箇所だけに設けられているので、必ずしも有効ラインに停止させることができない。
中リール31において、「RP」の図柄は、5図柄以内の間隔で配置されている(17番、14番、10番、5番、1番)。したがって、リール制御手段64は、中ストップスイッチ42の操作タイミングにかかわらず、有効ラインに「RP」の図柄を停止させることができる。
したがって、上記「RP」の図柄と同様に、リール制御手段64は、中ストップスイッチ42の操作タイミングにかかわらず、有効ラインに、「ベルA」又は「ベルB」のいずれか一方を図柄を停止させることができる。
ただし、「ベルA」の図柄は、9番、13番、及び16番(3箇所)に配置されている。したがって、常に「ベルA」を有効ラインに停止させることはできない。同様に、「ベルB」の図柄は、4番及び21番(2箇所)に配置されている。したがって、常に「ベルB」を有効ラインに停止させることはできない。
また、小役5に対応する図柄の組合せは、「any」−「チェリー」−「any」であるが、中リール31の中段に「チェリー」の図柄が停止したときのみ、小役5の入賞となる。したがって、上段又は下段に「チェリー」の図柄が停止したとしても(表示窓11内に出現ししたとしても)、小役5の入賞にはならない。
これに対し、リール制御手段64は、BB、RB、小役2、小役3、小役4、小役5、及び小役6については、これらの役に当選した遊技であっても、遊技者によるストップスイッチ42の操作に応じて、その役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させることができる場合と停止させることができない場合とを有する。
そして、小役重複当選1〜小役重複当選6となったときは、押し順検出手段64aは、最初に操作されたストップスイッチ42が、左、中、又は右のうちいずれであるかを検出する。
そして、リール制御手段64は、押し順検出手段64aの検出結果に基づいて、異なるリール31の停止制御を行う(この点については後述する)。
BBテーブルは、当該遊技でBBに(単独)当選したこと、又は当該遊技以前にBBに当選し、かつ当該遊技で非当選であることを条件として用いられ、リール31の停止制御の範囲内において、BBに対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させるとともに、BB以外の役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させないように、リール31の停止時の図柄の組合せを定めたものである。
なお、本実施形態では、特別役及び小役が重複当選した遊技では、特別役よりも小役の入賞を優先するように制御するが、これに限らず、特別役の入賞を優先するように制御することも可能である。
また、RB・小役5重複当選テーブルは、当該遊技でRB及び小役5に重複当選した遊技で用いられるものであり、上記BB・小役5重複当選テーブル中、「BB」を「RB」と読み替えたものに相当する。
さらに、小役重複当選1テーブルは、最初に操作されたストップスイッチ42が右ストップスイッチ42であると押し順検出手段64aによって検出されたときは、小役4Dに対応する図柄の組合せを有効ラインに停止可能に、リール31の停止位置を定めている。
よって、21個の位置中、7個のいずれかの位置の瞬間に右ストップスイッチ42が操作されれば、「ベルB」の図柄が有効ラインに停止する。ゆえに、「ベルB」の図柄が有効ラインに停止する確率は、7/21=1/3となる。
よって、小役3Dの入賞確率は、
2/3×1/1×1/3
=2/9となる。
ここで、左リール31の場合には、小役4Dを構成する「ベルB」の図柄が有効ラインに停止する確率は、上述したように、2/3となる。
図2に示すように、中リール31の4番の「ベルB」の図柄が有効ラインに停止するのは、8番の図柄が有効ライン上に位置する瞬間から、4番の図柄が有効ライン上に位置する瞬間までの間に中ストップスイッチ42が操作されたときである。
よって、21個の位置中、9個のいずれかの位置の瞬間に中ストップスイッチ42が操作されれば、「ベルB」の図柄が有効ラインに停止する。ゆえに、中リール31について、「ベルB」の図柄が有効ラインに停止する確率は、9/21=3/7となる。
よって、小役4Dの入賞確率は、
2/3×3/7×1/1
=2/7となる。
さらに、小役重複当選2テーブルは、最初に操作されたストップスイッチ42が右ストップスイッチ42であると押し順検出手段64aによって検出されたときは、小役4Cに対応する図柄の組合せを有効ラインに停止可能に、リール31の停止位置を定めている。
また、最初に中ストップスイッチ42が操作されたときの小役3Cの入賞確率は、
2/3(左)×1/1(中)×2/3(右)
=4/9となる。
さらにまた、最初に右ストップスイッチ42が操作されたときの小役4Cの入賞確率は、
2/3(左)×4/7(中)×1/1(右)
=8/21となる。
さらに、小役重複当選3テーブルは、最初に操作されたストップスイッチ42が右ストップスイッチ42であると押し順検出手段64aによって検出されたときは、小役4Bに対応する図柄の組合せを有効ラインに停止可能に、リール31の停止位置を定めている。
また、最初に左ストップスイッチ42が操作されたときの小役2Dの入賞確率は、
1/1(左)×3/7(中)×1/3(右)
=1/7となる。
さらにまた、最初に右ストップスイッチ42が操作されたときの小役4Bの入賞確率は、
1/3(左)×3/7(中)×1/1(右)
=1/7となる。
さらに、小役重複当選4テーブルは、最初に操作されたストップスイッチ42が右ストップスイッチ42であると押し順検出手段64aによって検出されたときは、小役4Aに対応する図柄の組合せを有効ラインに停止可能に、リール31の停止位置を定めている。
また、最初に左ストップスイッチ42が操作されたときの小役2Cの入賞確率は、
1/1(左)×3/7(中)×2/3(右)
=2/7となる。
さらにまた、最初に右ストップスイッチ42が操作されたときの小役4Aの入賞確率は、
1/3(左)×4/7(中)×1/1(右)
=4/21となる。
さらに、小役重複当選5テーブルは、最初に操作されたストップスイッチ42が中ストップスイッチ42であると押し順検出手段64aによって検出されたときは、小役3Bに対応する図柄の組合せを有効ラインに停止可能に、リール31の停止位置を定めている。
また、最初に左ストップスイッチ42が操作されたときの小役2Bの入賞確率は、
1/1(左)×4/7(中)×1/3(右)
=4/21となる。
さらにまた、最初に中ストップスイッチ42が操作されたときの小役3Bの入賞確率は、
1/3(左)×1/1(中)×1/3(右)
=1/9となる。
これに対し、小役重複当選6テーブルは、最初に操作されたストップスイッチ42が左ストップスイッチ42であると押し順検出手段64aによって検出されたときは、小役2Aに対応する図柄の組合せを有効ラインに停止可能に、リール31の停止位置を定めている。
また、最初に左ストップスイッチ42が操作されたときの小役2Aの入賞確率は、
1/1(左)×4/7(中)×2/3(右)
=8/21となる。
さらにまた、最初に中ストップスイッチ42が操作されたときの小役3Aの入賞確率は、
1/3(左)×1/1(中)×2/3(右)
=2/9となる。
図8は、以上説明した、小役重複当選1〜小役重複当選6と、最初に操作したストップスイッチ42に対応する小役の入賞率との関係を示す図である。
1/2×2/9+1/2×2/7
=16/63(約1/4)
となる。
さらに、リプレイ1テーブルは、当該遊技でリプレイ1に当選したことを条件として用いられ、上記小役5テーブル中、「小役5」を「リプレイ1」と読み替えたものに相当する。
図9(a)に示すように、最初に左ストップスイッチ42が操作された瞬間に表示窓11内に位置する図柄が、16番の「ドラム」、17番の「RP」、18番の「BAR」の図柄であったとする。
この場合に、小役重複当選3テーブル〜小役重複当選6テーブルが用いられたときには、上述したように、リール制御手段64は、「RP」の図柄を有効ラインに停止させるので、1図柄だけ移動制御し、15番の「☆」、16番の「ドラム」、17番の「RP」の図柄を表示窓11内に停止させる。
この場合に、小役重複当選3テーブル〜小役重複当選6テーブルが用いられたときには、リール制御手段64は、(図柄の移動制御なしで)その位置で停止する。
以上のようにして、「RP」の図柄が有効ラインL2及びL4に停止する。
この場合に、特別役当選持越し時小役重複当選テーブルが用いられたときは、リール制御手段64は、4図柄だけ移動制御し、12番の「赤7」、13番の「赤7」、14番の「ベルB」の図柄を表示窓11内に停止させる。
この場合に、特別役当選持越し時小役重複当選テーブルが用いられたときは、リール制御手段64は、3図柄だけ移動制御し、12番の「赤7」、13番の「赤7」、14番の「ベルB」の図柄を表示窓11内に停止させる。
さらに、中リール31及び右リール31については、リール制御手段64は、有効ラインに、「ベルA」又は「ベルB」の図柄を停止させるようにリール31を停止制御する。
これに対し、内部中において小役重複当選1〜小役重複当選6となった場合に、最初に操作すべきストップスイッチ42が小役1を入賞させるストップスイッチ42でなかったときでも(ストップスイッチ42の押し順にかかわらず)、「ベルA」又は「ベルB」の図柄が有効ラインに停止して、小役1が必ず入賞する。
また、当該遊技で小役1が入賞すれば、遊技者は、当該遊技は特別役が入賞しない遊技であったことを理解することができる。
なお、どの押し順で、リプレイ2A〜リプレイ2Cに対応する図柄の組合せが有効ラインに停止するかについては、上述したリプレイ重複当選1テーブルと同様である。
停止図柄判断手段66は、リール31の停止時に、有効ラインに停止したリール31の図柄の組合せが、いずれかの役に対応する図柄の組合せと一致するか否かを判断するものである。停止図柄判断手段66は、例えばモータ32の停止時の角度やステップ数等を検知することにより、有効ライン上の図柄を判断する。
ただし、停止図柄判断手段66は、ストップスイッチ42が操作され、停止位置決定テーブル65を用いて停止位置が決定された時に、そのリール31が停止したか否かにかかわらず、停止図柄を判断することが可能である。
通常遊技中に、BBに対応する図柄の組合せが有効ラインに停止したときは、BBの入賞となり、特別遊技制御手段68は、次遊技からBB遊技を開始するように制御する。
BB遊技では、上述した役抽選テーブル62Cを用いて役の抽選が行われる。これにより、BB遊技中は、ほぼ毎遊技、小役重複当選1となるが、遊技者は、ストップスイッチ42の押し順を順押し(左中右)又は順挟み(左右中)とすれば、常に、小役1を入賞させることができる。
このため、特別遊技制御手段68は、BB遊技中に払い出されたメダル枚数をカウントし、毎遊技、払い出された枚数を更新し続けるとともに、カウントされた払出し枚数が345枚以上となったと判断したときは、BB遊技の終了条件を満たすと判断する。
このため、特別遊技制御手段68は、RB遊技中に払い出されたメダル枚数をカウントし、毎遊技、払い出された枚数を更新し続けるとともに、カウントされた払出し枚数が100枚以上となったと判断したときは、RB遊技の終了条件を満たすと判断する。
図11は、本実施形態の遊技状態の流れを示す図である。
まず、スロットマシン10の電源が投入されると、遊技状態制御手段69は、遊技状態を、通常遊技(非内部中)に設定する。そして、特別役(BB又はRB)に当選した場合において、当該遊技で特別役が入賞しなかったときは、遊技状態制御手段69は、次遊技から、遊技状態を通常遊技(内部中)に設定する。そして、当選を持ち越している特別役が入賞すると、遊技状態制御手段69は、通常遊技(内部中)からBB遊技又はRB遊技に移行するように制御する。
チャンスゲームは、(1)リプレイ2A、リプレイ2B、又はリプレイ2Cのいずれかが入賞するまで、又は(2)特別役に当選するまで、継続する。
ART遊技では、役抽選テーブル62B(図6)を用いて役の抽選が行われるが、このときのリプレイ1の当選確率は1/2であり、通常遊技における役抽選テーブル62Aのリプレイ1及びリプレイ2の合算した当選確率である1/7.3よりも高く設定されている。
なお、ART遊技中も特別役の抽選が行われるため、ART遊技中に特別役に当選する場合がある。
9×6/15=3.6(枚)
となる。
3×1/2=1.5(枚)
となる。
よって、小役1とリプレイ1の合算した払出し枚数の期待値は、
3.6+1.5=5.1(枚)
となる。
ゆえに、差枚数(メダル払出し枚数から投入枚数を引いた値)の期待値は、
5.1−3=+2.1(枚)
となる。
なお、ART遊技中に特別役に当選しただけでは、当選した特別役が入賞しない限り、ART遊技は終了しない。すなわち、本実施形態のART遊技は、完走型である。
演出制御手段70は、遊技ごとに、役抽選手段61による役の抽選結果に基づいて、演出パターンを選択する。特に本実施形態では、複数種類の演出パターンが予め設けられている。そして、演出制御手段70は、遊技の開始時等に、役抽選手段61による役の抽選が行われた後、ソフトウェア乱数を用いた抽選によっていずれか1つの演出パターンを選択する。
演出パターンは、遊技の進行に伴って、どのようなタイミングで(スタートスイッチ41の操作時や各ストップスイッチ42の操作時等)、どのような演出を出力するか(ランプ21をどのように点灯、点滅又は消灯させるか、スピーカ22からどのようなサウンドを出力するか、及び画像表示装置23にどのような画像を表示させるか等)を定めたものである。
そして、演出制御手段70は、選択した演出パターンに従い、所定のタイミングで演出出力機器から演出を出力するように制御する。
押し順報知手段70aは、第1に、ART遊技中に、小役重複当選1〜小役重複当選6となったときは、小役1が入賞するための最初に操作すべきストップスイッチ42に関する情報(操作情報)を遊技者に対して報知するものである。
例えば、小役重複当選1となった遊技では、「最初に左ストップスイッチ42を押せ!」等のように報知する(画像表示装置23に画像表示する)。
他の小役重複当選2〜小役重複当選6となったときも同様に報知する。
これに対し、非ART遊技では、小役重複当選1〜小役重複当選6となったときは、小役1〜小役4のいずれかを確実に入賞させることができない。
これに対し、最初に左ストップスイッチ42を操作したときは、左リール31では「RP」の図柄が有効ラインに停止するので、小役2Aのみが入賞の可能性を有し、小役1の入賞可能性はなくなる。
図8に示したように、小役重複当選6となった遊技において、最初に左ストップスイッチ42が操作されたときは、小役2Aのみが入賞の可能性を有し、その入賞率は、8/21である。
そして、左リール31の「ベルA」の図柄と右リール31の「ベルA」の図柄が有効ラインに停止するタイミングで左及び右ストップスイッチ42が操作されれば、小役3Aが入賞するが、それ以外のタイミングで中及び右ストップスイッチ42が操作されたときは、小役3Aは入賞しない(すなわち、当該遊技ではいずれの役も入賞しない)。
そして、この場合の小役3Aの入賞率は、2/9である。
なお、上記抽選で非当選となったときは、リプレイ2Aを入賞させるためのストップスイッチ42の押し順は報知されないが、このときは、5/6又は4/5の確率で通常遊技に移行することとなる。
(1)本実施形態では、小役重複当選1〜小役重複当選6の6種類を設けるとともに、各小役重複当選は、10個の小役が重複当選するように設定した。しかし、これに限らず、小役重複当選の数や、重複当選する小役の数は、リール31の図柄配列、有効ライン、リール31の停止制御に応じて種々設定することができる。
小役重複当選2〜小役重複当選6の場合も同様である。
11 表示窓
21 ランプ
22 スピーカ
23 画像表示装置
31 リール
32 モータ
40 ベットスイッチ
41 スタートスイッチ
42 ストップスイッチ
43 メダル投入口
60 遊技制御手段
61 役抽選手段
62(62A〜62C) 役抽選テーブル
63 特別役当選持越し手段
64 リール制御手段
64a 押し順検出手段
65 停止位置決定テーブル
66 停止図柄判断手段
67 払出し手段
68 特別遊技制御手段
69 遊技状態制御手段
70 演出制御手段
70a 押し順報知手段
L1〜L4 有効ライン(図柄組合せライン)
Claims (1)
- 複数種類の図柄を表示した複数のリールと、
各前記リールに対応して設けられ、前記リールを停止させるときに遊技者が操作する複数のストップスイッチと、
当該遊技において、遊技者により前記ストップスイッチが操作される前に、役の抽選を行う役抽選手段と、
前記リールの回転開始命令を受けたときに前記リールの回転を開始するとともに、遊技者により前記ストップスイッチが操作されたときに、前記役抽選手段による役の抽選結果に基づいて、前記ストップスイッチが操作された瞬間から前記リールを停止させるまでの移動図柄数が所定数の範囲内において、当選した役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止可能にそのストップスイッチに対応する前記リールを停止制御するリール制御手段と
を備えるスロットマシンにおいて、
前記役抽選手段による役抽選結果として、小役A及び小役Bの当選を含む第1当選と、小役A及び小役Cの当選を含む第2当選とを有し、
前記リール制御手段は、
前記役抽選手段で前記第1当選となった遊技において、前記ストップスイッチの押し順が押し順T1であるときは、前記ストップスイッチの操作タイミングにかかわらず前記小役Aに対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させ、
前記役抽選手段で前記第1当選となった遊技において、最初に停止する前記リールが前記押し順T1と異なる押し順T2で前記ストップスイッチが操作されたときは、最初に停止する前記リールについては前記ストップスイッチの操作タイミングにかかわらず前記小役Bを構成する図柄を有効ラインに停止させ、残りの少なくとも一つの前記リールについては前記ストップスイッチの操作タイミングに応じて前記小役Bを構成する図柄が有効ラインに停止する場合と停止しない場合とを有するように前記リールを停止制御し、
前記役抽選手段で前記第2当選となった遊技において、前記ストップスイッチの押し順が前記押し順T2であるときは、前記ストップスイッチの操作タイミングにかかわらず前記小役Aに対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させ、
前記役抽選手段で前記第2当選となった遊技において、前記ストップスイッチの押し順が前記押し順T1であるときは、最初に停止する前記リールについては前記ストップスイッチの操作タイミングにかかわらず前記小役Cを構成する図柄を有効ラインに停止させ、残りの少なくとも一つの前記リールについては前記ストップスイッチの操作タイミングに応じて前記小役Cを構成する図柄が有効ラインに停止する場合と停止しない場合とを有するように前記リールを停止制御し、
前記役抽選手段で前記第1当選又は前記第2当選となったときに、前記小役Aに対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させるための前記ストップスイッチの前記押し順T1又は前記押し順T2を遊技者に対して報知する押し順報知手段を備える
ことを特徴とするスロットマシン。
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