JP2011066154A - 配線基板の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】基板の一方の面または他方の面に、導電性ペーストにより配線を形成するとともに、基板に形成された貫通孔の内側面に導電性ペーストにより、基板の一方の面または他方の面に形成された配線と電気的に接続された貫通配線を確実に形成することができる配線基板の製造方法を提供する。
【解決手段】本発明の配線基板の製造方法は、貫通孔18が設けられた基板に、印刷により、ランド部パターンには、少なくとも貫通孔18に重なる位置に導電性ペーストの未塗布部分が多数存在する領域を設ける工程Aにおいて、隣り合う未塗布部33aが正三角形の各頂点を中心として等間隔に配設され、メッシュ領域33の中心に貫通孔18を配置した場合、正三角形の各頂点を中心とする位置に配設された全ての未塗布部33aの少なくとも一部が貫通孔18に重なるスクリーン版30を用いることを特徴とする。
【選択図】図4

Description

本発明は、貫通孔を有する基板の電極が設けられていない面に設けられた配線と、貫通孔の内側面に設けられ配線と電気的に接続された貫通配線と、を備えた配線基板の製造方法に関するものである。
従来、基板の両面に配線が形成され、これらの配線同士がスルーホールを介して電気的に接続された両面配線基板の製造方法としては、以下の方法が開示されている。
スルーホールを設けた基板の表面に、スクリーン印刷法などにより、流下性を有する銀ペーストなどの導電性ペーストにて第一の配線パターンを形成する。この際、スルーホールの上にも印刷する。
このように、基板の表面に導電性ペーストを印刷すると、導電性ペーストが直ちに、スルーホールの内側面を流下し、スルーホールの中央部で停止する。
第一の配線パターンが形成された基板を加熱して、導電性ペーストを乾燥させた後、基板を上下逆にして、裏面側を上向きに配置する。
次いで、基板の裏面に、スクリーン印刷法などにより、流下性を有する導電性ペーストにて第二の配線パターンを形成する。この際、スルーホールの上にも印刷する。
このように、基板の裏面に導電性ペーストを印刷すると、導電性ペーストが直ちに、スルーホールの内側面を流下し、基板の裏面からの導電性ペーストの先端は、基板の表面側からの導電性ペーストの先端に接触し、導電性ペースト同士がわずかに重なり合う。
この状態で乾燥処理を施すことにより、基板の表面側の導電性ペーストと、基板の裏面側の導電性ペーストとが、スルーホールで電気的に接続された状態で固定される(例えば、特許文献1〜3参照)。
特開平8−236891号公報 特開2003−6589号公報 特開2004−310718号公報
従来の両面配線基板の製造方法では、印刷時に基板に対して導電性ペーストを塗布する力が弱いと、スルーホール内に導電性ペーストが十分に充填されないため、導電性ペーストを塗布する力を強くすると、スルーホールの上に印刷された導電性ペーストは、勢いよくスルーホールの内部に流下する。すると、銀ペーストなどの導電性ペーストは、それに含まれる銀粒子などの導電性粒子の比重が重いため、導電性ペーストがスルーホールの内部に留まることなく、落下してしまう。そのため、基板の表面または裏面に印刷された導電性ペーストと、スルーホールの内部に流下した導電性ペーストとは、基板の表面または裏面と、スルーホールとの境(スルーホールの開口端)にてちぎれてしまい、スルーホールの内部には導電性ペーストが残らずに、結果として、スルーホールの内部に配線が形成されないという問題があった。また、仮にスルーホールの内側面に導電性ペーストが残ったとしても、その導電性ペーストの量はわずかであるため、乾燥により導電性ペーストが収縮してしまい、結果として、基板の表面または裏面に形成された配線と、スルーホールの内側面に形成された配線とが、スルーホールの開口端にて断線するという問題があった。
また、導電性ペーストが、スルーホールから下に落ちずに、スルーホールの開口部を覆ってしまうことがある。この場合、スルーホール内には空気が溜まってしまうため、スルーホールの内側面に導電性ペーストが残らないという問題があった。
そこで、本発明者等は、印刷により、導電性ペーストからなる配線パターンを形成するとともに、配線パターンに貫通孔の中央部を少なくとも含む導電性ペーストの未塗布部分を設けることにより、上述の問題を解決できることを見出した。すなわち、本発明者等は、前記の導電性ペーストの未塗布部分がスルーホールの開口部に重なるように、印刷により、導電性ペーストからなる配線パターンを形成することにより、スルーホールの内側面に導電性ペーストを十分に塗布することができることを見出した。
しかしながら、このような両面配線基板の製造では、基板にスルーホールを形成した後、基材の両面に、導電性ペーストを印刷するとともに、スルーホール上にも導電性ペーストを印刷して、スルーホール内に導電性ペーストを充填するが、その際、スルーホール上への導電性ペーストの印刷において、未塗布部分の位置ずれが生じることがあった。そのため、スルーホールの内側面に導電性ペーストを十分に塗布することができないという問題があった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、基板の一方の面または他方の面に、導電性ペーストにより配線を形成するとともに、基板に形成された貫通孔の内側面に導電性ペーストにより、基板の一方の面または他方の面に形成された配線と電気的に接続された貫通配線を確実に形成することができる配線基板の製造方法を提供することを目的とする。
本発明の配線基板の製造方法は、基板と、該基板に設けられた配線および該配線に連接するランド部と、前記基板の貫通孔の内側面に設けられ、前記配線と電気的に接続され他の面と電気的に接続するための貫通配線と、を備えた配線基板の製造方法であって、少なくとも1つの貫通孔が設けられた基板の一方の面に、印刷により、導電性ペーストからなる配線パターンと、前記貫通孔の開口端部を含み、前記配線パターンに連接する前記導電性ペーストからなるランド部パターンとを形成するとともに、前記ランド部パターンには、少なくとも前記貫通孔の開口部に重なる位置に、前記導電性ペーストの未塗布部分が存在する領域を設けることにより、前記貫通孔の内側面に前記導電性ペーストからなる導電パターンを形成する工程Aと、前記配線パターン、前記ランド部パターンおよび前記導電パターンを硬化させて、配線、ランド部および貫通配線を形成する工程Bと、を有し、前記工程Aにおいて、隣り合う未塗布部が、正三角形の各頂点を中心とするか、あるいは、正方形の各頂点を中心として、等間隔に配設され、かつ、前記ランド部パターンを形成する領域の中心に前記貫通孔を配置した場合、正三角形の各頂点を中心とする位置、あるいは、正方形の各頂点を中心とする位置に配設された全ての未塗布部の少なくとも一部が前記貫通孔に重なるようになっている印刷版を用いることを特徴とする。
前記工程Aにおいて、前記印刷版として、隣り合う未塗布部が、正三角形の各頂点を中心として、等間隔に配設され、かつ、前記ランド部パターンを形成する領域の中心に前記貫通孔を配置した場合、正三角形の各頂点を中心とする位置に配設された全ての未塗布部の少なくとも一部が前記貫通孔に重なるように配設され、前記貫通孔の半径をR、前記未塗布部の半径をr、前記未塗布部のうち隣り合う2つの未塗布部のピッチをAとすると、2r<A<√3(R+r)の関係を満たすものを用いることが好ましい。
前記工程Aにおいて、前記印刷版として、隣り合う未塗布部が、正方形の各頂点を中心として、等間隔に配設され、かつ、前記ランド部パターンを形成する領域の中心に前記貫通孔を配置した場合、正方形の各頂点を中心とする位置に配設された全ての未塗布部の少なくとも一部が前記貫通孔に重なるように配設され、前記貫通孔の半径をR、前記未塗布部の半径をr、前記未塗布部のうち隣り合う2つの未塗布部のピッチをAとすると、2r<A<√2(R+r)の関係を満たすものを用いることが好ましい。
本発明の配線基板の製造方法によれば、工程Aにおいて、隣り合う未塗布部が、正三角形の各頂点を中心とするか、あるいは、正方形の各頂点を中心として、等間隔に配設され、かつ、ランド部パターンを形成する領域の中心に貫通孔を配置した場合、正三角形の各頂点を中心とする位置、あるいは、正方形の各頂点を中心とする位置に配設された全ての未塗布部の少なくとも一部が貫通孔に重なるようになっている印刷版を用いて、少なくとも1つの貫通孔が設けられた基板の一方の面に、印刷により、導電性ペーストからなる配線パターンと、貫通孔の開口端部を含み、配線パターンに連接する導電性ペーストからなるランド部と、を形成するとともに、ランド部パターンには、少なくとも貫通孔の開口部に重なる位置に、導電性ペーストの未塗布部分が等間隔に多数設けられた領域を設けるので、印刷版のランド部パターンを形成する領域の位置ずれが生じた場合でも、少なくとも1つの未塗布部分が貫通孔の開口部と重なるから、その未塗布部分により、貫通孔内に空気が溜まり難くなり、貫通孔の内部に導電性ペーストがスムーズに流下して、貫通孔の内側面に、適量の導電性ペーストを塗布することができる。したがって、貫通孔の内側面に塗布された導電性ペーストからなる導電パターンを硬化してなる貫通配線に断線が生じなくなるから、貫通配線の導通率をさらに向上させることができる。
本発明の配線基板の製造方法によって作製される配線基板の一実施形態を示す概略平面図であり、(a)は上面図、(b)は下面図である。 本発明の配線基板の製造方法の一実施形態を示す概略平面図である。 本発明の配線基板の製造方法の一実施形態を示す概略平面図である。 本発明の配線基板の製造方法の一実施形態において、工程Aの第一の実施形態を示す概略平面図であり、図3において符号αで示す部分を拡大した図である。 本発明の配線基板の製造方法の一実施形態において、工程Aの第二の実施形態を示す概略平面図であり、図3において符号αで示す部分を拡大した図である。
本発明の配線基板の製造方法の実施の形態について説明する。
なお、この形態は、発明の趣旨をより良く理解させるために具体的に説明するものであり、特に指定のない限り、本発明を限定するものではない。
図1は、本発明の配線基板の製造方法によって作製される配線基板の一実施形態を示す概略平面図であり、(a)は上面図、(b)は下面図である。
この実施形態の配線基板10は、基板11と、基板11の一方の面11aに設けられた配線12と、基板11の他方の面11bに設けられた配線13と、基板11の一方の面11aに設けられ、配線12と連接するランド部14,15と、基板11の他方の面11bに設けられ、配線13と連接するランド部16,17と、基板11の貫通孔18,19の内側面に設けられ、ランド部14とランド部16を電気的に接続する貫通配線20と、ランド部15とランド部17を電気的に接続する貫通配線21とから概略構成されている。
配線12は、基板11の一方の面11aにおいて、ランド部14を始端とし、ランド部15を終端とするコイル状に形成されている。また、ランド部14とランド部15は、所定の間隔を置いて設けられている。
貫通孔18,19は、基板11を厚み方向に貫通するように設けられた、平面視円形状の細孔である。すなわち、貫通孔18,19は、基板11の一方の面11aおよび他方の面11bに対して垂直に設けられている。
また、貫通孔18と貫通孔19は、所定の間隔を置いて設けられている。
ランド部14,15は、貫通孔18,19内に貫通配線20,21を形成するために、導電性ペーストが塗布される領域であり、この領域内における貫通孔18,19に対して、導電性ペーストの塗布における位置ずれを許容する領域である。すなわち、ランド部14は、少なくとも貫通孔18の開口端部18aを含むように設けられている。同様に、ランド部15は、少なくとも貫通孔19の開口端部19aを含むように設けられている。
配線13は、基板11の他方の面11bにおいて、ランド部16を始端とし、ランド部17を終端とする直線状に形成されている。また、ランド部16とランド部17は、所定の間隔を置いて設けられている。
ランド部16,17は、貫通孔18,19内に貫通配線20,21を形成するために、導電性ペーストが塗布される領域であり、この領域内における貫通孔18,19に対して、導電性ペーストの塗布における位置ずれを許容する領域である。すなわち、ランド部16は、少なくとも貫通孔18の開口端部18aを含むように設けられている。同様に、ランド部17は、少なくとも貫通孔19の開口端部19aを含むように設けられている。
そして、基板11の一方の面11aに設けられた配線12と、基板11の他方の面11bに設けられた配線13とは、貫通配線20,21を介して電気的に接続され、配線12と配線13が1つの回路を形成している。
基板11としては、少なくとも表層部には、ガラス繊維、アルミナ繊維などの無機繊維からなる織布、不織布、マット、紙などまたはこれらを組み合わせたもの、ポリエステル繊維、ポリアミド繊維などの有機繊維からなる織布、不織布、マット、紙などまたはこれらを組み合わせたものや、あるいはこれらに樹脂ワニスを含浸させて成形した被覆部材や、ポリアミド系樹脂基板、ポリエステル系樹脂基板、ポリオレフィン系樹脂基板、ポリイミド系樹脂基板、エチレン−ビニルアルコール共重合体基板、ポリビニルアルコール系樹脂基板、ポリ塩化ビニル系樹脂基板、ポリ塩化ビニリデン系樹脂基板、ポリスチレン系樹脂基板、ポリカーボネート系樹脂基板、アクリロニトリルブタジエンスチレン共重合系樹脂基板、ポリエーテルスルホン系樹脂基板、(ガラス)エポキシ樹脂基板などのプラスチック基板や、あるいはこれらにマット処理、コロナ放電処理、プラズマ処理、紫外線照射処理、電子線照射処理、フレームプラズマ処理、オゾン処理、または各種易接着処理などの表面処理を施したものなどの公知のものから選択して用いられる。
配線12,13、および、ランド部14,15,16,17は、導電性ペーストを用いて所定のパターンにスクリーン印刷により形成されたものである。
貫通配線20,21は、ランド部14,15、および、ランド部16,17の形成と同時に、導電性ペーストにより形成されたものである。
導電性ペーストとしては、銀微粒子が樹脂組成物に配合された銀ペースト、カーボン微粒子が樹脂組成物に配合されたカーボンペーストなどが用いられる。
樹脂組成物として熱硬化型樹脂を用いれば、導電性ペーストは、200℃以下、例えば、100〜150℃程度で配線12,13をなす塗膜を形成することができる熱硬化型となる。また、本発明における導電性ペーストとしては、熱硬化型の他にも、紫外線硬化型、浸透乾燥型、溶剤揮発型といった公知のものが用いられる。
紫外線硬化型の導電性ペーストは、光硬化性樹脂を樹脂組成物に含むものであり、硬化時間が短いので、製造効率を向上させることができる。
紫外線硬化型の導電性ペーストとしては、例えば、熱可塑性樹脂のみ、あるいは、熱可塑性樹脂と架橋性樹脂(特にポリエステルとイソシアネートによる架橋系樹脂など)とのブレンド樹脂組成物に、導電微粒子が60質量%以上配合され、ポリエステル樹脂が10質量%以上配合されたもの、すなわち、溶剤揮発型かあるいは架橋/熱可塑併用型(ただし熱可塑型が50質量%以上である)のものや、熱可塑性樹脂のみ、あるいは、熱可塑性樹脂と架橋性樹脂(特にポリエステルとイソシアネートによる架橋系樹脂など)とのブレンド樹脂組成物に、ポリエステル樹脂が10質量%以上配合されたもの、すなわち、架橋型かあるいは架橋/熱可塑併用型のものなどが好適に用いられる。
次に、図1〜図5を参照して、この配線基板10の製造方法を例示し、本発明の配線基板の製造方法を説明する。
まず、基板11に、ドリルやレーザーなどにより、基板11の所定の位置に、基板11を厚み方向に貫通する貫通孔18,19を形成する。この時、貫通孔18と貫通孔19を、所定の間隔をおいて形成する。
次いで、図2に示すように、貫通孔18,19が設けられた基板11の一方の面11aに、印刷により、導電性ペーストからなる配線パターン12Aと、貫通孔18,19の開口端部18a,19aを含み、配線パターン12Aに連接する導電性ペーストからなるランド部のパターン(以下、「ランド部パターン」という。)14A,15Aと、を形成するとともに、ランド部パターン14A,15Aには、少なくとも貫通孔18,19の開口部に重なる位置に、導電性ペーストの未塗布部分が多数存在する領域を設ける。
これにより、基板11の一方の面11aに、ランド部パターン14A,15Aを形成するために塗布された導電性ペーストの一部(ランド部パターン14A,15Aを形成するために塗布された導電性ペーストのうち、貫通孔18,19の開口部を覆っている部分)が貫通孔18,19の内部に流下して、貫通孔18,19の内側面に、その導電性ペーストからなる導電パターン20A,21Aの一部が形成される(工程A)。
ここで、導電性ペーストの未塗布部分とは、ランド部パターン14A,15Aにおいて、導電性ペーストが塗布されていない部分である。
この工程Aにおいて、基板11の一方の面11aに形成される配線パターン12A、および、ランド部パターン14A,15Aの厚みは、2.5μm〜75μmであることが好ましく、より好ましくは17μm〜27μmである。
また、工程Aにおいて、貫通孔18,19の内側面に形成される導電パターン20A,21Aの厚みは、2.5μm〜75μmであることが好ましく、より好ましくは17μm〜27μmである。
工程Aにおいて用いられる印刷法としては、粘性のある導電性ペーストを印刷できる方法であれば特に限定されず、基板の厚みなどに応じて、例えば、スクリーン印刷、グラビア印刷、フレキソ印刷、オフセット印刷などの印刷版を用いる印刷法が適用される。
例えば、スクリーン印刷が適用される場合、印刷版としては、図3、図4および図5に示すようなスクリーン版30が用いられる。詳細には、スクリーン版30は、スクリーン基体31と、スクリーン基体31の一方の面31aに沿って設けられた、配線パターン12Aを形成するメッシュ領域32、および、ランド部パターン14A,15Aを形成するメッシュ領域33,34とから構成されている。メッシュ領域32およびメッシュ領域33,34は、導電性ペーストの塗布部分である。
また、メッシュ領域33,34には、基板11の一方の面11aの所定の位置にスクリーン版30を配置した場合、貫通孔18,19と重なる部分が乳剤などにより塞がれてなる、導電性ペーストの未塗布部分(以下、「未塗布部」と言う。)が設けられている。そして、その未塗布部は、メッシュ領域33,34の全域にわたって等間隔に設けられている。
工程Aでは、隣り合う未塗布部が、正三角形の各頂点を中心とするか、あるいは、正方形の各頂点を中心として、等間隔に配設され、かつ、メッシュ領域33,34の中心に貫通孔18,19を配置した場合、正三角形の各頂点を中心とする位置、あるいは、正方形の各頂点を中心とする位置に配設された全ての未塗布部の少なくとも一部が貫通孔18,19に重なるようになっているスクリーン版30を用いる。
なお、ここで、正三角形の各頂点を中心とする位置、あるいは、正方形の各頂点を中心とする位置に配設された全ての未塗布部の少なくとも一部が貫通孔18,19に重なるとは、これらの未塗布部の外周の一部が貫通孔18,19に内接する(貫通孔18,19の内側面に接する)場合、および、これらの未塗布部が貫通孔18,19内(貫通孔18の開口部内)に存在する場合を含む。
「工程Aの第一の実施形態」
図4を参照して、工程Aにおいて、隣り合う未塗布部が、正三角形の各頂点を中心として、等間隔に配設され、かつ、メッシュ領域33の中心に貫通孔18を配置した場合、正三角形の各頂点を中心とする位置に配設された全ての未塗布部の少なくとも一部が貫通孔18に重なるようになっているスクリーン版30を用いる形態(第一の実施形態)について説明する。
ここでは、説明を簡単にするために、メッシュ領域33における未塗布部と貫通孔18の関係について説明する。
スクリーン版30のメッシュ領域33には、その全域にわたって、等間隔に多数の平面視円形状の未塗布部33aが設けられている。このメッシュ領域33における未塗布部33a以外の部分は、導電性ペーストを透過し、ランド部パターン14Aの概略形状を形成する部分である。
また、この実施形態において、メッシュ領域33の全域にわたって、等間隔に多数の未塗布部33aが設けられているとは、隣り合う未塗布部33aが、図4に一点鎖線で示す正三角形の各頂点を中心とする位置に配設され、かつ、互いに接しないように配設されていることを言う。すなわち、図4に一点鎖線で示す正三角形の各辺の長さが、隣り合う未塗布部33aのピッチ(中心間距離)である。
また、工程Aでは、ランド部パターン14A(メッシュ領域33)の中心に貫通孔18が配置されるように、ランド部パターン14Aを形成するが、実際には、導電性ペーストの塗布(印刷)時に、貫通孔18に対してメッシュ領域33を配置する際に位置ずれを生じることがあるため、メッシュ領域33は、その位置ずれを許容した大きさである必要がある。
そこで、メッシュ領域33の中心を基準として、予想されるメッシュ領域33のX方向(紙面の横方向)の一方向における位置ずれ量をαとし、予想されるメッシュ領域33のY方向(紙面の縦方向)の一方向における位置ずれ量をβとした場合、貫通孔18の半径(内径の半分)をRとすると、メッシュ領域33のX方向の長さXは、X≧2R+2αの関係式を満たし、メッシュ領域33のY方向の長さYは、Y≧2R+2βの関係式を満たすようにする必要がある。
さらに、未塗布部33aによって、ランド部パターン14Aがその縁部で断線するのを防止するために、メッシュ領域33の縁部には、未塗布部33aが設けられない。
また、スクリーン版30としては、メッシュ領域33において、(1)貫通孔18(18A)の半径をR(R)、未塗布部33aの半径をr、未塗布部33aのうち隣り合う2つのピッチをAとすると、2r<A<√3(R+r)の関係を満たしており、(2)貫通孔18(18D)の半径をR(R)、未塗布部33aの半径をr、未塗布部33aのうち隣り合う2つのピッチをAとすると、2r<A≦√3(R−r)の関係を満たすものを用いることが好ましい。
すなわち、(1)の場合、メッシュ領域33の中心に貫通孔18Aを配置した場合、正三角形の各頂点を中心とする位置にある3個の未塗布部33aが、これら全ての一部が貫通孔18Aに重なるか、これら3個の未塗布部33aの外周の一部が貫通孔18Aに内接するか、あるいは、これら3個の未塗布部33aが全て貫通孔18A内に存在するように、メッシュ領域33に、多数の未塗布部33aが配設されている。
また、(2)の場合、メッシュ領域33の中心に貫通孔18Dを配置した場合、正三角形の各頂点を中心とする位置にある3個の未塗布部33aが、これら全ての外周の一部が貫通孔18Dに内接するか、あるいは、これら3個の未塗布部33aが全て貫通孔18D内に存在するように、メッシュ領域33に、多数の未塗布部33aが配設されている。
このようなスクリーン版30を用いて、印刷により、貫通孔18が設けられた基板11の一方の面11aに、導電性ペーストからなるランド部パターン14Aを形成すると、ランド部パターン14Aには、導電性ペーストの未塗布部分が等間隔に設けられた領域が形成される。すなわち、メッシュ領域33の未塗布部33aでは、導電性ペーストが通らなくなるので、その部分は導電性ペーストが塗布されず、導電性ペーストの未塗布部分となる。
したがって、スクリーン版30を用いることにより、メッシュ領域33によって形成されたランド部パターン14Aにおいても、基板11に形成された貫通孔18Aの半径をR、導電性ペーストの未塗布部分の半径をr、導電性ペーストの未塗布部分のピッチをAとすると、2r<A<√3(R+r)の関係を満たすように、ランド部パターン14Aには、導電性ペーストの未塗布部分が等間隔に設けられた領域が形成される。また、基板11に形成された貫通孔18Dの半径をR、導電性ペーストの未塗布部分の半径をr、導電性ペーストの未塗布部分のピッチをAとすると、2r<A≦√3(R−r)の関係を満たすように、ランド部パターン14Aには、導電性ペーストの未塗布部分が等間隔に設けられた領域が形成される。
このように、スクリーン版30を用いて、印刷により、導電性ペーストからなるランド部パターン14Aを形成すれば、基板11の一方の面11aに対する導電性ペーストの印刷において、スクリーン版30のメッシュ領域33の位置ずれが生じたとしても、ランド部パターン14Aには、少なくとも貫通孔18の開口部に重なる位置に、導電性ペーストの未塗布部分が等間隔に設けられた領域が設けられるので、貫通孔18の内側面に、導電パターン20Aを形成する導電性ペーストを十分に塗布することができる。
言い換えれば、貫通孔18Aが、例えば、図4に示すように、18Bの位置または18Cの位置にあったとしても、これらの位置が、ランド部パターン14Aの領域内、すなわち、基板11の一方の面11aに、スクリーン版30を配置した場合、メッシュ領域33と重なる領域内にあれば、少なくとも1つの未塗布部33aが貫通孔18の開口部(貫通孔18の開口端部18aよりも内側の領域)と重なるので、貫通孔18の内側面に、導電パターン20Aを形成する導電性ペーストを十分に塗布することができる。
同様に、貫通孔18Dが、例えば、図4に示すように、18Eの位置または18Fの位置にあったとしても、これらの位置が、ランド部パターン14Aの領域内、すなわち、基板11の一方の面11aに、スクリーン版30を配置した場合、メッシュ領域33と重なる領域内にあれば、少なくとも1つの未塗布部33aが貫通孔18の開口部(貫通孔18の開口端部18aよりも内側の領域)と重なるので、貫通孔18の内側面に、導電パターン20Aを形成する導電性ペーストを十分に塗布することができる。
「工程Aの第二の実施形態」
図5を参照して、工程Aにおいて、隣り合う未塗布部が、正方形の各頂点を中心として、等間隔に配設され、かつ、メッシュ領域33の中心に貫通孔18を配置した場合、正方形の各頂点を中心とする位置に配設された全ての未塗布部の少なくとも一部が貫通孔18に重なるようになっているスクリーン版30を用いる形態(第二の実施形態)について説明する。
ここでは、説明を簡単にするために、メッシュ領域33における未塗布部と貫通孔18の関係について説明する。
スクリーン版30のメッシュ領域33には、その全域にわたって、等間隔に多数の平面視円形状の未塗布部33aが設けられている。このメッシュ領域33における未塗布部33a以外の部分は、導電性ペーストを透過し、ランド部パターン14Aの概略形状を形成する部分である。
また、この実施形態において、メッシュ領域33の全域にわたって、等間隔に多数の未塗布部33aが設けられているとは、隣り合う未塗布部33aが、図5に一点鎖線で示す正方形の各頂点を中心とする位置に配設され、かつ、互いに接しないように配設されていることを言う。すなわち、図5に一点鎖線で示す正方形の各辺の長さが、隣り合う未塗布部33aのピッチ(中心間距離)である。
また、この実施形態においても、メッシュ領域33が、その位置ずれを許容した大きさである必要がある。
そこで、メッシュ領域33の中心を基準として、予想されるメッシュ領域33のX方向(紙面の横方向)の一方向における位置ずれ量をαとし、予想されるメッシュ領域33のY方向(紙面の縦方向)の一方向における位置ずれ量をβとした場合、貫通孔18の半径(内径の半分)をRとすると、メッシュ領域33のX方向の長さXは、X≧R+2αの関係式を満たし、メッシュ領域33のY方向の長さYは、Y≧R+2βの関係式を満たすようにする必要がある。
さらに、未塗布部33aによって、ランド部パターン14Aがその縁部で断線するのを防止するために、メッシュ領域33の縁部には、未塗布部33aが設けられない。
また、スクリーン版30としては、メッシュ領域33において、(1)貫通孔18(18A)の半径をR(R)、未塗布部33aの半径をr、未塗布部33aのうち隣り合う2つのピッチをAとすると、2r<A<√2(R+r)の関係を満たしており、(2)貫通孔18(18D)の半径をR(R)、未塗布部33aの半径をr、未塗布部33aのうち隣り合う2つのピッチをAとすると、2r<A≦√2(R−r)の関係を満たすものを用いることが好ましい。
すなわち、(1)の場合、メッシュ領域33の中心に貫通孔18Aを配置した場合、正方形の各頂点を中心とする位置にある4個の未塗布部33aが、これら全ての一部が貫通孔18Aに重なるか、これら4個の未塗布部33aの外周の一部が貫通孔18Aに内接するか、あるいは、これら4個の未塗布部33aが全て貫通孔18A内に存在するように、メッシュ領域33に、多数の未塗布部33aが配設されている。
また、(2)の場合、メッシュ領域33の中心に貫通孔18Dを配置した場合、正方形の各頂点を中心とする位置にある4個の未塗布部33aが、これら全ての外周の一部が貫通孔18Dに内接するか、あるいは、これら4個の未塗布部33aが全て貫通孔18D内に存在するように、メッシュ領域33に、多数の未塗布部33aが配設されている。
このようなスクリーン版30を用いて、印刷により、貫通孔18が設けられた基板11の一方の面11aに、導電性ペーストからなるランド部パターン14Aを形成すると、ランド部パターン14Aには、導電性ペーストの未塗布部分が等間隔に設けられた領域が形成される。すなわち、メッシュ領域33の未塗布部33aでは、導電性ペーストが通らなくなるので、その部分は導電性ペーストが塗布されず、導電性ペーストの未塗布部分となる。
したがって、スクリーン版30を用いることにより、メッシュ領域33によって形成されたランド部パターン14Aにおいても、基板11に形成された貫通孔18Aの半径をR、導電性ペーストの未塗布部分の半径をr、導電性ペーストの未塗布部分のピッチをAとすると、2r<A<√2(R+r)の関係を満たすように、ランド部パターン14Aには、導電性ペーストの未塗布部分が等間隔に設けられた領域が形成される。また、基板11に形成された貫通孔18Dの半径をR、導電性ペーストの未塗布部分の半径をr、導電性ペーストの未塗布部分のピッチをAとすると、2r<A≦√2(R−r)の関係を満たすように、ランド部パターン14Aには、導電性ペーストの未塗布部分が等間隔に設けられた領域が形成される。
このように、スクリーン版30を用いて、印刷により、導電性ペーストからなるランド部パターン14Aを形成すれば、基板11の一方の面11aに対する導電性ペーストの印刷において、スクリーン版30のメッシュ領域33の位置ずれが生じたとしても、ランド部パターン14Aには、少なくとも貫通孔18の開口部に重なる位置に、導電性ペーストの未塗布部分が等間隔に設けられた領域が設けられるので、貫通孔18の内側面に、導電パターン20Aを形成する導電性ペーストを十分に塗布することができる。
言い換えれば、貫通孔18Aが、例えば、図5に示すように、18Bの位置または18Cの位置にあったとしても、これらの位置が、ランド部パターン14Aの領域内、すなわち、基板11の一方の面11aに、スクリーン版30を配置した場合、メッシュ領域33と重なる領域内にあれば、少なくとも1つの未塗布部33aが貫通孔18の開口部(貫通孔18の開口端部18aよりも内側の領域)と重なるので、貫通孔18の内側面に、導電パターン20Aを形成する導電性ペーストを十分に塗布することができる。
同様に、貫通孔18Dが、例えば、図5に示すように、18Eの位置または18Fの位置にあったとしても、これらの位置が、ランド部パターン14Aの領域内、すなわち、基板11の一方の面11aに、スクリーン版30を配置した場合、メッシュ領域33と重なる領域内にあれば、少なくとも1つの未塗布部33aが貫通孔18の開口部(貫通孔18の開口端部18aよりも内側の領域)と重なるので、貫通孔18の内側面に、導電パターン20Aを形成する導電性ペーストを十分に塗布することができる。
また、上述の第一の実施形態および第二の実施形態において、ランド部パターン15Aに対応するメッシュ領域34は、メッシュ領域33と同様の構成をなしており、これにより、ランド部パターン15Aおよび導電パターン21Aは、ランド部パターン14Aおよび導電パターン20Aと同様に形成される。
また、工程Aにおいて、上記のようなスクリーン版30を用いた導電性ペーストのスクリーン印刷により、1つの操作によって、基板11の一方の面11aへの配線パターン12Aの形成と、ランド部パターン14A,15Aの形成と、貫通孔18の内側面への導電パターン20Aの一部の形成と、貫通孔19の内側面への導電パターン21Aの一部の形成とを、ほぼ同時に行うことができる。より詳細には、例えば、貫通孔18が設けられた基板11の一方の面11aに、スクリーン版30を配置し、このスクリーン版30上にて、適量の導電性ペーストをヘラ(スキージ)にて伸ばすことにより、基板11の一方の面11aに、導電性ペーストからなる配線パターン12Aおよびランド部パターン14A,15Aが形成され、貫通孔18の内部に導電性ペーストが流下して、貫通孔18の内側面に、その導電性ペーストからなる導電パターン20Aの一部が形成され、かつ、貫通孔19の内部に導電性ペーストが流下して、貫通孔19の内側面に、その導電性ペーストからなる導電パターン21Aの一部が形成される。
次いで、配線パターン12A、ランド部パターン14A,15A、および、導電パターン20A,21Aを硬化させて、基板11の一方の面11aに配線12およびランド部14,15を形成するとともに、貫通孔18の内側面に貫通配線20の一部を形成し、かつ、貫通孔19の内側面に貫通配線21の一部を形成する(工程B)。
この工程Bにおいて、熱硬化型の導電性ペーストを用いた場合、配線パターン12A、ランド部パターン14A,15A、および、導電パターン20A,21Aの一部が形成された基板11を、100〜150℃にて、20分〜60分加熱する。
また、工程Bにおいて、紫外線硬化型の導電性ペーストを用いた場合、基板11に形成された配線パターン12A、ランド部パターン14A,15A、および、導電パターン20A,21Aの一部に、紫外線を照射する。
次いで、配線12、ランド部14,15、貫通配線20および貫通配線21の一部が形成された基板11を反転させて(裏返して)、配線12を下向きにし、基板11の他方の面11bを上向きにして、例えば、作業台などの平坦な面上に配置する。
以下、上述の工程Aおよび工程Bと同様にして、基板11の他方の面11bに配線13およびランド部16,17を形成するとともに、貫通孔18の内側面に貫通配線20の一部を形成し、かつ、貫通孔19の内側面に貫通配線21の一部を形成する。これにより、基板11の一方の面11a側から形成した貫通配線20および貫通配線21の一部と、基板11の他方の面11b側から形成した貫通配線20および貫通配線21の一部とが連接して、貫通配線20と貫通配線21の形成が完了し、配線基板10を得る。
この実施形態の配線基板の製造方法によれば、工程Aにおいて、隣り合う未塗布部33aが、正三角形の各頂点を中心とするか、あるいは、正方形の各頂点を中心として、等間隔に配設され、かつ、メッシュ領域33,34の中心に貫通孔18,19を配置した場合、正三角形の各頂点を中心とする位置、あるいは、正方形の各頂点を中心とする位置に配設された全ての未塗布部33aの少なくとも一部が貫通孔18,19に重なるようになっているスクリーン版30を用いて、貫通孔18,19が設けられた基板11の一方の面11aに、印刷により、導電性ペーストからなる配線パターン12Aと、貫通孔18,19の開口端部18a,19aを含み、配線パターン12Aに連接する導電性ペーストからなるランド部パターン14A,15Aと、を形成するとともに、ランド部パターン14A,15Aには、少なくとも貫通孔18,19の開口部に重なる位置に、導電性ペーストの未塗布部分が等間隔に多数設けられた領域を設けるので、スクリーン版30のメッシュ領域33,34の位置ずれが生じた場合でも、少なくとも1つの未塗布部分(空気孔)が貫通孔18,19の開口部と重なるから、その未塗布部分(空気孔)により、貫通孔18,19内に空気が溜まり難くなり、貫通孔18,19の内部に導電性ペーストがスムーズに流下して、貫通孔18,19の内側面に、適量の導電性ペーストを塗布することができる。したがって、貫通孔18,19の内側面に塗布された導電性ペーストからなる導電パターン20A,21Aを硬化してなる貫通配線20,21に断線が生じなくなるから、貫通配線20,21の導通率をさらに向上させることができる。
なお、この実施形態では、基板11の一方の面11aにコイル状の配線12を形成し、かつ、基板11の他方の面11bに直線状の配線13を形成する配線基板10の製造方法を例示したが、本発明の配線基板の製造方法はこれに限定されない。本発明の配線基板の製造方法にあっては、基板の一方の面および/または他方の面に形成する配線の形状は如何なる形状であってもよい。また、本発明の配線基板の製造方法にあっては、基板の一方の面または他方の面のいずれか一方に配線を形成し、その配線を基端とし、配線が形成されている面とは反対側の面に渡る貫通配線を形成し、その反対側の面にて、貫通配線の端部を露出させてもよい。そして、その貫通配線の端部に、電子部品の端子を接続してもよい。
また、この実施形態では、導電性ペーストの未塗布部分の形状が平面視円形状である場合を例示したが、本発明の配線基板の製造方法はこれに限定されない。本発明の配線基板の製造方法にあっては、導電性ペーストの未塗布部分の形状は平面視四角形状、楕円形状、三角形状などであってもよい。
また、この実施形態では、ランド部の形状が平面視正方形状である場合を例示したが、本発明の配線基板の製造方法はこれに限定されない。本発明の配線基板の製造方法にあっては、ランド部の形状は平面視円形状、楕円形状などであってもよい。
また、この実施形態では、基板11における、ランド部14,15が形成される部分に、それぞれ1個の貫通孔18,19が設けられた場合を例示したが、本発明の配線基板の製造方法はこれに限定されない。本発明の配線基板の製造方法にあっては、基板におけるランド部が形成される部分に、2つ以上の貫通孔が設けられていてもよい。
10・・・配線基板、11・・・基板、12,13・・・配線、12A,13A・・・配線パターン、14,15,16,17・・・ランド部、18(18A,18B,18C,18D,18E,18F),19(19A,19B,19C,19D,19E,19F)・・・貫通孔、18a,19a・・・開口端部、20,21・・・貫通配線、20A,21A・・・導電パターン、30・・・スクリーン版、31・・・スクリーン基体、32,33,34・・・メッシュ領域、33a・・・未塗布部。

Claims (3)

  1. 基板と、該基板に設けられた配線および該配線に連接するランド部と、前記基板の貫通孔の内側面に設けられ、前記配線と電気的に接続され他の面と電気的に接続するための貫通配線と、を備えた配線基板の製造方法であって、
    少なくとも1つの貫通孔が設けられた基板の一方の面に、印刷により、導電性ペーストからなる配線パターンと、前記貫通孔の開口端部を含み、前記配線パターンに連接する前記導電性ペーストからなるランド部パターンとを形成するとともに、前記ランド部パターンには、少なくとも前記貫通孔の開口部に重なる位置に、前記導電性ペーストの未塗布部分が存在する領域を設けることにより、前記貫通孔の内側面に前記導電性ペーストからなる導電パターンを形成する工程Aと、
    前記配線パターン、前記ランド部パターンおよび前記導電パターンを硬化させて、配線、ランド部および貫通配線を形成する工程Bと、を有し、
    前記工程Aにおいて、隣り合う未塗布部が、正三角形の各頂点を中心とするか、あるいは、正方形の各頂点を中心として、等間隔に配設され、かつ、前記ランド部パターンを形成する領域の中心に前記貫通孔を配置した場合、正三角形の各頂点を中心とする位置、あるいは、正方形の各頂点を中心とする位置に配設された全ての未塗布部の少なくとも一部が前記貫通孔に重なるようになっている印刷版を用いることを特徴とする配線基板の製造方法。
  2. 前記工程Aにおいて、前記印刷版として、隣り合う未塗布部が、正三角形の各頂点を中心として、等間隔に配設され、かつ、前記ランド部パターンを形成する領域の中心に前記貫通孔を配置した場合、正三角形の各頂点を中心とする位置に配設された全ての未塗布部の少なくとも一部が前記貫通孔に重なるように配設され、前記貫通孔の半径をR、前記未塗布部の半径をr、前記未塗布部のうち隣り合う2つの未塗布部のピッチをAとすると、2r<A<√3(R+r)の関係を満たすものを用いることを特徴とする請求項1に記載の配線基板の製造方法。
  3. 前記工程Aにおいて、前記印刷版として、隣り合う未塗布部が、正方形の各頂点を中心として、等間隔に配設され、かつ、前記ランド部パターンを形成する領域の中心に前記貫通孔を配置した場合、正方形の各頂点を中心とする位置に配設された全ての未塗布部の少なくとも一部が前記貫通孔に重なるように配設され、前記貫通孔の半径をR、前記未塗布部の半径をr、前記未塗布部のうち隣り合う2つの未塗布部のピッチをAとすると、2r<A<√2(R+r)の関係を満たすものを用いることを特徴とする請求項1に記載の配線基板の製造方法。
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