JP2011063285A - シュリンクフィルムの製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】チューブ状のシュリンクフィルムに長手方向に延びる折り目を形成する際にシワが発生しにくく、折り目の位置がずれにくいシュリンクフィルムの製造方法を提供する。
【解決手段】扁平状に折り畳まれて両側に長手方向に延びる2本の折り目が形成されたチューブ状のシュリンクフィルム20を、第1のピンチロール32、テトラガイド36および第2のピンチロール34を有する折り目形成装置30に通して、シュリンクフィルム20に長手方向に延びる2本の折り目をさらに形成する折り目形成工程を有するシュリンクフィルムの製造方法において、折り目形成工程よりも前に、長手方向に線状に点在する空気抜け穴22をシュリンクフィルム20にあらかじめ形成しておく。
【選択図】図5
【解決手段】扁平状に折り畳まれて両側に長手方向に延びる2本の折り目が形成されたチューブ状のシュリンクフィルム20を、第1のピンチロール32、テトラガイド36および第2のピンチロール34を有する折り目形成装置30に通して、シュリンクフィルム20に長手方向に延びる2本の折り目をさらに形成する折り目形成工程を有するシュリンクフィルムの製造方法において、折り目形成工程よりも前に、長手方向に線状に点在する空気抜け穴22をシュリンクフィルム20にあらかじめ形成しておく。
【選択図】図5
Description
本発明は、長手方向に延びる複数本の折り目が形成されたチューブ状のシュリンクフィルムの製造方法に関する。
各種容器等の印刷ラベルには、熱収縮性を有するチューブ状のシュリンクフィルムがよく用いられる。
チューブ状のシュリンクフィルムの製造は、例えば、下記の工程を経て行われる。
(i)帯状のシュリンクフィルムを成形する成形工程。
(ii)帯状のシュリンクフィルムに印刷を施す印刷工程。
(iii)印刷された帯状のシュリンクフィルムの両側を接合し、チューブ状に加工するチューブ化工程。
(iv)チューブ状のシュリンクフィルムを容器のラベルの長さに切断する切断工程。
チューブ状のシュリンクフィルムの製造は、例えば、下記の工程を経て行われる。
(i)帯状のシュリンクフィルムを成形する成形工程。
(ii)帯状のシュリンクフィルムに印刷を施す印刷工程。
(iii)印刷された帯状のシュリンクフィルムの両側を接合し、チューブ状に加工するチューブ化工程。
(iv)チューブ状のシュリンクフィルムを容器のラベルの長さに切断する切断工程。
切断されたチューブ状のシュリンクフィルムは、容器等に装着しやすいように口開きした後、容器等に装着され、熱収縮される。
しかし、チューブ化工程において得られたチューブ状のシュリンクフィルムは、扁平状に折り畳まれて巻取ロールに巻き取られた状態で、切断工程に搬送されるため、シュリンクフィルムの両側に形成された長手方向に延びる2本の折り目によって、扁平状に折り癖がついている。そのため、チューブ状のシュリンクフィルムは、口開きしにくく、容器等に装着する際に装着トラブルを起こしやすい。
しかし、チューブ化工程において得られたチューブ状のシュリンクフィルムは、扁平状に折り畳まれて巻取ロールに巻き取られた状態で、切断工程に搬送されるため、シュリンクフィルムの両側に形成された長手方向に延びる2本の折り目によって、扁平状に折り癖がついている。そのため、チューブ状のシュリンクフィルムは、口開きしにくく、容器等に装着する際に装着トラブルを起こしやすい。
そこで、一対のロールからなり、互いに直交するように配置された2組のピンチロールと、ピンチロール間に配置された四面が二等辺三角形によって形成されたテトラガイドとを組み合わせた折り目形成装置を用い、元の2本の折り目とは異なる位置に長手方向に延びる2本の折り目がさらに形成されるように、チューブ状のシュリンクフィルムを折り直すことが行われる(特許文献1、2)。
チューブ状のシュリンクフィルムに4本の折り目をほぼ等間隔に形成することにより、シュリンクフィルムを略四角形に口開きしやすくなり、その結果、容器等に装着しやすくなる。
しかし、チューブ化工程において得られたチューブ状のシュリンクフィルム内には空気が残存しており、扁平状に折り畳まれたチューブ状のシュリンクフィルムとともに折り目形成装置に同伴した空気が、ピンチロールから抜け出しにくい。そのため、テトラガイドとピンチロールとの間に空気がたまり、折り直した後のチューブ状のシュリンクフィルムにシワが発生したり、新たに形成される2本の折り目の位置がずれたりするというトラブルが発生しやすい。
しかし、チューブ化工程において得られたチューブ状のシュリンクフィルム内には空気が残存しており、扁平状に折り畳まれたチューブ状のシュリンクフィルムとともに折り目形成装置に同伴した空気が、ピンチロールから抜け出しにくい。そのため、テトラガイドとピンチロールとの間に空気がたまり、折り直した後のチューブ状のシュリンクフィルムにシワが発生したり、新たに形成される2本の折り目の位置がずれたりするというトラブルが発生しやすい。
本発明は、チューブ状のシュリンクフィルムに長手方向に延びる複数本の折り目を形成する際にシワが発生しにくく、かつ折り目の位置がずれにくいシュリンクフィルムの製造方法を提供する。
本発明のシュリンクフィルムの製造方法は、扁平状に折り畳まれて両側に長手方向に延びる2本の折り目が形成されたチューブ状のシュリンクフィルムを、
(1)シュリンクフィルムの幅方向と平行な一対のロールからなる第1のピンチロールの間、
(2)第1のピンチロールと下記の第2のピンチロールとの間に配置され、かつシュリンクフィルム内に挿入されることによって、シュリンクフィルム内を拡げた後、幅方向が第2のピンチロールと平行になるようにシュリンクフィルムを扁平状に折り畳む、四面が二等辺三角形によって形成されたテトラガイド、
(3)シュリンクフィルムの移動方向から見て第1のピンチロールと交差する一対のロールからなる第2のピンチロールの間
の順に通すことによって、シュリンクフィルムの、前記2本の折り目とは異なる位置に、長手方向に延びる2本の折り目をさらに形成する折り目形成工程を有するシュリンクフィルムの製造方法において、
折り目形成工程よりも前に、長手方向に線状に点在する空気抜け穴をシュリンクフィルムにあらかじめ形成しておくことを特徴とする。
(1)シュリンクフィルムの幅方向と平行な一対のロールからなる第1のピンチロールの間、
(2)第1のピンチロールと下記の第2のピンチロールとの間に配置され、かつシュリンクフィルム内に挿入されることによって、シュリンクフィルム内を拡げた後、幅方向が第2のピンチロールと平行になるようにシュリンクフィルムを扁平状に折り畳む、四面が二等辺三角形によって形成されたテトラガイド、
(3)シュリンクフィルムの移動方向から見て第1のピンチロールと交差する一対のロールからなる第2のピンチロールの間
の順に通すことによって、シュリンクフィルムの、前記2本の折り目とは異なる位置に、長手方向に延びる2本の折り目をさらに形成する折り目形成工程を有するシュリンクフィルムの製造方法において、
折り目形成工程よりも前に、長手方向に線状に点在する空気抜け穴をシュリンクフィルムにあらかじめ形成しておくことを特徴とする。
本発明のシュリンクフィルムの製造方法においては、加熱された刃をシュリンクフィルムに接触させて、前記空気抜け穴を形成することが好ましい。
前記刃としては、回転鋸刃が好ましい。
前記刃としては、回転鋸刃が好ましい。
本発明のシュリンクフィルムの製造方法によれば、チューブ状のシュリンクフィルムに長手方向に延びる複数本の折り目が形成する際に、シワが発生しにくく、かつ折り目の位置がずれにくい。
<シュリンクフィルムの製造方法>
本発明のシュリンクフィルムの製造方法は、例えば、下記の工程を有する。
(a)帯状のシュリンクフィルムを成形する成形工程。
(b)必要に応じて、帯状のシュリンクフィルムに印刷を施す印刷工程。
(c)帯状のシュリンクフィルムに長手方向に線状に点在する空気抜け穴を形成する穴開け工程。
(d)帯状のシュリンクフィルムの両側を接合し、チューブ状に加工するチューブ化工程。
(e)チューブ状のシュリンクフィルムを扁平状に折り畳み、巻取ロールに巻き取る巻き取り工程。
(f)扁平状に折り畳まれて両側に長手方向に延びる2本の折り目が形成されたチューブ状のシュリンクフィルムの、前記2本の折り目とは異なる位置に、長手方向に延びる2本の折り目をさらに形成する折り目形成工程。
(g)チューブ状のシュリンクフィルムを容器のラベルの長さに切断する切断工程。
本発明のシュリンクフィルムの製造方法は、例えば、下記の工程を有する。
(a)帯状のシュリンクフィルムを成形する成形工程。
(b)必要に応じて、帯状のシュリンクフィルムに印刷を施す印刷工程。
(c)帯状のシュリンクフィルムに長手方向に線状に点在する空気抜け穴を形成する穴開け工程。
(d)帯状のシュリンクフィルムの両側を接合し、チューブ状に加工するチューブ化工程。
(e)チューブ状のシュリンクフィルムを扁平状に折り畳み、巻取ロールに巻き取る巻き取り工程。
(f)扁平状に折り畳まれて両側に長手方向に延びる2本の折り目が形成されたチューブ状のシュリンクフィルムの、前記2本の折り目とは異なる位置に、長手方向に延びる2本の折り目をさらに形成する折り目形成工程。
(g)チューブ状のシュリンクフィルムを容器のラベルの長さに切断する切断工程。
(成形工程(a))
Tダイから溶融状態の樹脂をフイルム状に押し出し、テンターを用いて横方向(TD方向)に延伸し、さらに弛緩させつつ熱処理(アニール)し、冷却して帯状のシュリンクフィルムとし、これを巻き取る。
横方向(TD方向)の延伸倍率は、3〜10倍が好ましく、3〜7倍がより好ましい。
横方向(TD方向)の延伸の前に、必要に応じてロールを用いて縦方向(MD方向)に延伸してもよく、その場合、縦方向(MD方向)の延伸倍率は、1〜2倍である。
Tダイから溶融状態の樹脂をフイルム状に押し出し、テンターを用いて横方向(TD方向)に延伸し、さらに弛緩させつつ熱処理(アニール)し、冷却して帯状のシュリンクフィルムとし、これを巻き取る。
横方向(TD方向)の延伸倍率は、3〜10倍が好ましく、3〜7倍がより好ましい。
横方向(TD方向)の延伸の前に、必要に応じてロールを用いて縦方向(MD方向)に延伸してもよく、その場合、縦方向(MD方向)の延伸倍率は、1〜2倍である。
樹脂としては、シュリンクフィルムの材料として用いられる公知の樹脂が挙げられ、例えば、ポリスチレン系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂等が挙げられる。
樹脂には、必要に応じて、紫外線吸収剤、アンチブロッキング剤、滑剤、静電気防止剤、抗菌剤、安定剤等、公知の添加剤を添加してもよい。
シュリンクフィルムは、単層であってもよく、多層であってもよい。
樹脂には、必要に応じて、紫外線吸収剤、アンチブロッキング剤、滑剤、静電気防止剤、抗菌剤、安定剤等、公知の添加剤を添加してもよい。
シュリンクフィルムは、単層であってもよく、多層であってもよい。
(印刷工程(b))
必要に応じて、帯状のシュリンクフィルムの少なくとも一方の表面に、公知の印刷法(オフセット印刷法、グラビア印刷法等)により印刷を施す。必要に応じて、印刷の前に、帯状のシュリンクフィルムの表面に表面処理(コロナ放電処理等)を施してもよい。
帯状のシュリンクフィルムは、必要に応じて、成形工程(a)または印刷工程(b)の後に、容器等の外周の長さに応じた幅にスリットされ、次の工程に送られる。
必要に応じて、帯状のシュリンクフィルムの少なくとも一方の表面に、公知の印刷法(オフセット印刷法、グラビア印刷法等)により印刷を施す。必要に応じて、印刷の前に、帯状のシュリンクフィルムの表面に表面処理(コロナ放電処理等)を施してもよい。
帯状のシュリンクフィルムは、必要に応じて、成形工程(a)または印刷工程(b)の後に、容器等の外周の長さに応じた幅にスリットされ、次の工程に送られる。
(穴開け工程(c))
空気抜け穴を形成する方法としては、公知の方法が挙げられ、例えば、打ち抜き機により穴を打ち抜く方法;刃物をシュリンクフィルムに接触させてスリット状の切れ目を形成する方法;レーザビームをシュリンクフィルムに照射して溶融によって穴を形成する方法等が挙げられる。
空気抜け穴を形成する方法としては、公知の方法が挙げられ、例えば、打ち抜き機により穴を打ち抜く方法;刃物をシュリンクフィルムに接触させてスリット状の切れ目を形成する方法;レーザビームをシュリンクフィルムに照射して溶融によって穴を形成する方法等が挙げられる。
空気抜け穴を形成する方法としては、穴の大きさを調整できる点、空気抜け穴として十分な大きさの穴を形成できる点および穴を連続で形成できる点からは、加熱された刃(円盤状回転鋸刃、帯状固定鋸刃等)をシュリンクフィルムに接触させて穴を形成する方法、または、レーザビームをシュリンクフィルムに照射して溶融によって穴を形成する方法が好ましく、設備費の点および穴の形成速度の点からは、加熱された回転鋸刃をシュリンクフィルムに接触させて穴を形成する方法が特に好ましい。
図1は、加熱された回転鋸刃をシュリンクフィルムに接触させて溶融によって穴を形成するミシン目形成装置の一例を示す正面断面図であり、図2は、回転鋸刃の一例を示す側面図である。
ミシン目形成装置10は、円盤状の回転鋸刃12と、回転鋸刃12を保持するホルダ14と、ホルダ14を貫通し、軸方向がシュリンクフィルム20の長手方向に直交する回転軸16と、回転鋸刃12を加熱する2本のヒータ18とを有する。
ミシン目形成装置10は、円盤状の回転鋸刃12と、回転鋸刃12を保持するホルダ14と、ホルダ14を貫通し、軸方向がシュリンクフィルム20の長手方向に直交する回転軸16と、回転鋸刃12を加熱する2本のヒータ18とを有する。
シュリンクフィルム20の移動速度に同期して、回転軸16によって回転する回転鋸刃12を、ヒータ18で所定の温度範囲に加熱しながらシュリンクフィルム20に接触させて長手方向に線状に点在する空気抜け穴を形成する。
この際、回転鋸刃12が加熱されているため、回転鋸刃12が接触した箇所では、図3に示すように、シュリンクフィルム20の局部的な熱収縮が起こり、空気が抜け得る穴として十分な大きさを有する空気抜け穴22を形成できる。回転鋸刃12を加熱しない場合、図4に示すように、スリット状の切れ目24が形成されるだけであり、その大きさは空気抜け穴として不十分である。
この際、回転鋸刃12が加熱されているため、回転鋸刃12が接触した箇所では、図3に示すように、シュリンクフィルム20の局部的な熱収縮が起こり、空気が抜け得る穴として十分な大きさを有する空気抜け穴22を形成できる。回転鋸刃12を加熱しない場合、図4に示すように、スリット状の切れ目24が形成されるだけであり、その大きさは空気抜け穴として不十分である。
回転鋸刃12の加熱温度は、シュリンクフィルム20の熱収縮が始まる最低温度以上、シュリンクフィルム20の樹脂のガラス転移温度以下が好ましく、具体的には、40〜 65℃がより好ましく、45〜60℃がさらに好ましい。
(チューブ化工程(d)、巻き取り工程(e))
シュリンクフィルムの両側の接合方法としては、接着剤による接着方法、有機溶剤による接着方法等が挙げられる。
シュリンクフィルムの両側を接合した後、直ちに、一対のロールからなるピンチロールにシュリンクフィルムを通し、シュリンクフィルムの両側の接合を確実にするとともに、チューブ状のシュリンクフィルムを扁平状に折り畳む。この際、チューブ状のシュリンクフィルムの両側に長手方向に延びる2本の折り目が形成される。
チューブ状のシュリンクフィルムを扁平状に折り畳んだ後、直ちに、巻取ロールに巻き取る。
シュリンクフィルムの両側の接合方法としては、接着剤による接着方法、有機溶剤による接着方法等が挙げられる。
シュリンクフィルムの両側を接合した後、直ちに、一対のロールからなるピンチロールにシュリンクフィルムを通し、シュリンクフィルムの両側の接合を確実にするとともに、チューブ状のシュリンクフィルムを扁平状に折り畳む。この際、チューブ状のシュリンクフィルムの両側に長手方向に延びる2本の折り目が形成される。
チューブ状のシュリンクフィルムを扁平状に折り畳んだ後、直ちに、巻取ロールに巻き取る。
(折り目形成工程(f))
図5は、折り目形成装置の一例を示す斜視図である。
折り目形成装置30は、巻取ロール(図示略)から上方に向かって巻き出された、扁平状に折り畳まれたチューブ状のシュリンクフィルム20の幅方向と平行になるように巻取ロールの上方に配置された一対のロールからなる第1のピンチロール32と、チューブ状のシュリンクフィルム20の移動方向から見て第1のピンチロール32と交差するように第1のピンチロール32の上方に配置された一対のロールからなる第2のピンチロール34と、第1のピンチロール32と第2のピンチロール34との間に配置され、かつチューブ状のシュリンクフィルム20内に挿入されたテトラガイド36とを有する。
図5は、折り目形成装置の一例を示す斜視図である。
折り目形成装置30は、巻取ロール(図示略)から上方に向かって巻き出された、扁平状に折り畳まれたチューブ状のシュリンクフィルム20の幅方向と平行になるように巻取ロールの上方に配置された一対のロールからなる第1のピンチロール32と、チューブ状のシュリンクフィルム20の移動方向から見て第1のピンチロール32と交差するように第1のピンチロール32の上方に配置された一対のロールからなる第2のピンチロール34と、第1のピンチロール32と第2のピンチロール34との間に配置され、かつチューブ状のシュリンクフィルム20内に挿入されたテトラガイド36とを有する。
第1のピンチロール32および第2のピンチロール34は、扁平状に折り畳まれたチューブ状のシュリンクフィルム20を上方に送り出すとともに、第1のピンチロール32は、テトラガイド36が下方に落下することを防止し、第2のピンチロール34は、テトラガイド36が上方に移動することを防止する。
テトラガイド36は、二等辺三角形の正面38および背面40と、二等辺三角形の側面42および側面44の4面で構成される四面体である。
正面38および背面40の頂点を結ぶ下側の稜線Aは、側面42および側面44の底辺と一致する。また、側面42および側面44の頂点を結ぶ上側の稜線Bは、正面38および背面40の底辺と一致する。そして、稜線Aと稜線Bとは、シュリンクフィルム20の移動方向から見て交差している。
正面38および背面40の頂点を結ぶ下側の稜線Aは、側面42および側面44の底辺と一致する。また、側面42および側面44の頂点を結ぶ上側の稜線Bは、正面38および背面40の底辺と一致する。そして、稜線Aと稜線Bとは、シュリンクフィルム20の移動方向から見て交差している。
稜線Aは、巻取ロール(図示略)から上方に巻き出された、扁平状に折り畳まれたチューブ状のシュリンクフィルム20の幅方向および第1のピンチロール32の軸方向と平行であり、稜線Bは、第2のピンチロール34の軸方向および第2のピンチロール34によって折り畳まれるチューブ状のシュリンクフィルム20の幅方向と平行である。
そして、稜線Aが第1のピンチロール32側となるようにテトラガイド36を配置することによって、第1のピンチロール32を通ったチューブ状のシュリンクフィルム20内が稜線Aならびに側面42および側面44によって拡げられる。また、稜線Bが第2のピンチロール34側となるようにテトラガイド36を配置することによって、第2のピンチロール34の手前でチューブ状のシュリンクフィルム20が正面38および背面40ならびに稜線Bによって幅方向が第2のピンチロール34と平行になるように扁平状に折り畳まれる。
折り目形成装置30を用いた折り目の形成は、下記のように行われる。
扁平状に折り畳まれて両側に長手方向に延びる2本の折り目が形成されたチューブ状のシュリンクフィルム20を、巻取ロールから巻き出す。
(1)巻取ロールから巻き出されたシュリンクフィルム20を第1のピンチロール32の間に通した後、(2)シュリンクフィルム20内に挿入されたテトラガイド36に通すことよって、シュリンクフィルム20内を拡げ、ついで、幅方向が第2のピンチロール34と平行になるようにシュリンクフィルム20を扁平状に折り畳む。
扁平状に折り畳まれて両側に長手方向に延びる2本の折り目が形成されたチューブ状のシュリンクフィルム20を、巻取ロールから巻き出す。
(1)巻取ロールから巻き出されたシュリンクフィルム20を第1のピンチロール32の間に通した後、(2)シュリンクフィルム20内に挿入されたテトラガイド36に通すことよって、シュリンクフィルム20内を拡げ、ついで、幅方向が第2のピンチロール34と平行になるようにシュリンクフィルム20を扁平状に折り畳む。
(3)扁平状に折り畳まれたチューブ状のシュリンクフィルム20を第2のピンチロール34の間に通すことによって、シュリンクフィルム20の、元の2本の折り目とは異なる位置に、長手方向に延びる新たな2本の折り目をさらに形成する。
この際、シュリンクフィルム20には、長手方向に線状に点在する空気抜け穴22が形成されているため、テトラガイド36と第2のピンチロール34との間に空気がたまりにくい。その結果、第2のピンチロール34の間を通過したチューブ状のシュリンクフィルム20にシワが発生しにくく、また、新たに形成される2本の折り目の位置がずれたにくい。
この際、シュリンクフィルム20には、長手方向に線状に点在する空気抜け穴22が形成されているため、テトラガイド36と第2のピンチロール34との間に空気がたまりにくい。その結果、第2のピンチロール34の間を通過したチューブ状のシュリンクフィルム20にシワが発生しにくく、また、新たに形成される2本の折り目の位置がずれたにくい。
(切断工程(g))
長手方向に延びる新たな2本の折り目が形成されたチューブ状のシュリンクフィルムを、扁平状に折り畳まれた状態のまま、容器等のラベルの長さに切断する。
切断方法としては、公知の方法が挙げられる。
切断されたチューブ状のシュリンクフィルムは、容器等に装着しやすいように口開きした後、容器等に装着され、熱収縮される。
長手方向に延びる新たな2本の折り目が形成されたチューブ状のシュリンクフィルムを、扁平状に折り畳まれた状態のまま、容器等のラベルの長さに切断する。
切断方法としては、公知の方法が挙げられる。
切断されたチューブ状のシュリンクフィルムは、容器等に装着しやすいように口開きした後、容器等に装着され、熱収縮される。
以上説明した本発明のシュリンクフィルムの製造方法にあっては、折り目形成工程よりも前に、長手方向に線状に点在する空気抜け穴をシュリンクフィルムにあらかじめ形成しているため、テトラガイドとピンチロールとの間に空気がたまりにくい。その結果、ピンチロールの間を通過したチューブ状のシュリンクフィルムにシワが発生しにくく、かつ折り目の位置がずれにくい。
また、シュリンクフィルムの長手方向に線状に点在する空気抜け穴は、シュリンクフィルムを容器等に装着し、熱収縮させる際の空気抜け穴としても機能するため、シュリンクフィルムの容器等への装着がスムーズに行われる。
また、シュリンクフィルムの長手方向に線状に点在する空気抜け穴は、シュリンクフィルムが容器等に装着され、容器等のラベルとなった後には、ラベル切断用のミシン目として利用できる。
また、シュリンクフィルムの長手方向に線状に点在する空気抜け穴は、シュリンクフィルムが容器等に装着され、容器等のラベルとなった後には、ラベル切断用のミシン目として利用できる。
〔実施例1〕
帯状のシュリンクフィルム原反(シーアイ化成社製、商品名:BS551S、厚さ:40μm、材料:ポリスチレン系樹脂)の一方の表面に、グラビア印刷機によって印刷を施した。
シュリンクフィルム原反を容器の外周の長さに応じた幅(235mm)にスリットし、帯状のシュリンクフィルムとして巻き取った。
帯状のシュリンクフィルム原反(シーアイ化成社製、商品名:BS551S、厚さ:40μm、材料:ポリスチレン系樹脂)の一方の表面に、グラビア印刷機によって印刷を施した。
シュリンクフィルム原反を容器の外周の長さに応じた幅(235mm)にスリットし、帯状のシュリンクフィルムとして巻き取った。
図1に示すミシン目形成装置を用い、回転鋸刃を50〜55℃に加熱しながら帯状のシュリンクフィルムに接触させて、長手方向に線状に点在する空気抜け穴(長さ:0.7mm、幅:0.2mm、間隔:3mm)を形成した。
帯状のシュリンクフィルムの一方の側部に有機溶剤(シクロヘキサン)を塗布し、シュリンクフィルムの両側を接合した後、直ちに、一対のロールからなるピンチロールにシュリンクフィルムを通し、チューブ状のシュリンクフィルムを扁平状に折り畳み、巻取ロールに巻き取った。
帯状のシュリンクフィルムの一方の側部に有機溶剤(シクロヘキサン)を塗布し、シュリンクフィルムの両側を接合した後、直ちに、一対のロールからなるピンチロールにシュリンクフィルムを通し、チューブ状のシュリンクフィルムを扁平状に折り畳み、巻取ロールに巻き取った。
扁平状に折り畳まれて両側に長手方向に延びる2本の折り目が形成されたチューブ状のシュリンクフィルムを、巻取ロールから巻き出し、図5に示す折り目形成装置に通し、シュリンクフィルムの、元の2本の折り目とは異なる位置に、長手方向に延びる新たな2本の折り目をさらに形成した。
この際、テトラガイドと第2のピンチロールとの間に空気がたまることがなかった。そして、第2のピンチロールの間を通過したチューブ状のシュリンクフィルムにシワが発生することはなく、また、新たに形成される2本の折り目の位置がずれることもなかった。
この際、テトラガイドと第2のピンチロールとの間に空気がたまることがなかった。そして、第2のピンチロールの間を通過したチューブ状のシュリンクフィルムにシワが発生することはなく、また、新たに形成される2本の折り目の位置がずれることもなかった。
長手方向に延びる4本の折り目が形成されたチューブ状のシュリンクフィルムを、扁平状に折り畳まれた状態のまま、容器のラベルの長さに切断し、ついで、切断されたチューブ状のシュリンクフィルムを、容器等に装着しやすいように口開きした後、容器等に装着し、熱収縮した。
この際、シュリンクフィルムの容器への装着はスムーズに行われた。
この際、シュリンクフィルムの容器への装着はスムーズに行われた。
本発明のシュリンクフィルムの製造方法は、ボトル等の容器等に高速装着される印刷ラベルに好適なシュリンクフィルムの製造方法として有用である。
12 回転鋸刃
20 シュリンクフィルム
22 空気抜け穴
32 第1のピンチロール
34 第2のピンチロール
36 テトラガイド
20 シュリンクフィルム
22 空気抜け穴
32 第1のピンチロール
34 第2のピンチロール
36 テトラガイド
Claims (3)
- 扁平状に折り畳まれて両側に長手方向に延びる2本の折り目が形成されたチューブ状のシュリンクフィルムを、
(1)シュリンクフィルムの幅方向と平行な一対のロールからなる第1のピンチロールの間、
(2)第1のピンチロールと下記の第2のピンチロールとの間に配置され、かつシュリンクフィルム内に挿入されることによって、シュリンクフィルム内を拡げた後、幅方向が第2のピンチロールと平行になるようにシュリンクフィルムを扁平状に折り畳む、四面が二等辺三角形によって形成されたテトラガイド、
(3)シュリンクフィルムの移動方向から見て第1のピンチロールと交差する一対のロールからなる第2のピンチロールの間
の順に通すことによって、シュリンクフィルムの、前記2本の折り目とは異なる位置に、長手方向に延びる2本の折り目をさらに形成する折り目形成工程を有するシュリンクフィルムの製造方法において、
折り目形成工程よりも前に、長手方向に線状に点在する空気抜け穴をシュリンクフィルムにあらかじめ形成しておくことを特徴とするシュリンクフィルムの製造方法。 - 加熱された刃をシュリンクフィルムに接触させて、前記空気抜け穴を形成する、請求項1に記載のシュリンクフィルムの製造方法。
- 前記刃が、回転鋸刃である、請求項2に記載のシュリンクフィルムの製造方法。
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