JP6856975B2 - シュリンク包装体の製造方法 - Google Patents

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Description

この発明は、熱収縮性フィルムを使用して被包装物を密着状態にシュリンク包装するシュリンク包装体の製造方法に関する。
容器に収容された食品等の各種の商品からなる被包装物を、熱収縮性フィルムからなるシュリンク包装体に収容したのち加熱してシュリンク包装することが、従来より行われている(例えば特許文献1及び特許文献2)。
このようなシュリンク包装体の製造方法として、長尺帯状の熱収縮性フィルムからなる包装体素材が巻かれたロールから、前記包装体素材を巻き出しながら、包装体素材の幅方向の中央部で半折したのち、半折された包装体素材を長さ方向において所定間隔で溶断・溶着することにより、包装体素材の幅方向の両端部によって被包装物を収容するための開口部が形成され、この開口部を除く周縁部が閉じられた袋状の包装体を製造する技術が知られている。
ところが、従来では、熱収縮性樹脂フィルムとして幅方向の熱収縮率が長さ方向の熱収縮率よりも大きい熱収縮性フィルムが使用されていたため、次のような問題があった。
実用新案登録第3157393号公報 特許第5339610号公報
すなわち、熱収縮性フィルムとして幅方向の熱収縮率が長さ方向の熱収縮率よりも大きいフィルムを使用して、上述した製造方法により製造された包装体は、開口部の長さ方向(包装体素材の長さ方向)の熱収縮率が、開口部の長さ方向と直交する方向(包装体素材の幅方向)の熱収縮率よりも小さいものとなる。
このため、開口部の大きさを大きくすると、開口部の長さ方向の熱収縮が不足して、熱収縮後に被包装物の周面を密着状態に被覆することができない恐れがあることから、開口部の大きさを被包装物を挿入できる程度に小さく設定せざるを得なかった。その結果、被包装物の包装体への収容作業に時間がかかり、作業効率が良くないという問題があった。
この発明はこのような問題を解消するためになされたものであって、被包装物を収容するための開口部を大きく設定できて被包装物の包装体への収容作業が容易であり、しかも熱収縮後には被包装物を密着状態に被覆することができる袋状のシュリンク包装体を、簡易な製造工程によって製造できるシュリンク包装体の製造方法を提供することを目的とする。
上記課題は以下の手段によって解決される。
(1)開口部を有し、該開口部からシュリンク包装体内へ被包装物を収容するために用いられるシュリンク包装体の製造方法であって、長さ方向の熱収縮率が長さ方向と直交する幅方向の熱収縮率よりも大きい長尺の熱収縮性ポリエステルフィルムであって、長さ方向における熱収縮率は40〜60%であり、幅方向における熱収縮率は10〜30%であり、エチレンテレフタレートユニットを50モル%超含むとともに、エチレングリコール以外の多価アルコール由来のユニット及び/又はテレフタル酸以外の多価カルボン酸由来のユニットが含まれる熱収縮性ポリエステルフィルムを含む包装体素材を、幅方向の中間部で半折する半折工程と、前記半折された包装体素材を長さ方向の所定間隔毎に幅方向に溶断・溶着する溶断・溶着工程と、を実施することにより、前記包装体素材の幅方向の両端部によって被包装物を収容するための開口部が形成され、前記開口部を除く周縁部が閉じられた袋状の包装体を製造することを特徴とするシュリンク包装体の製造方法。
(2)前記包装体素材は、少なくとも一方の熱収縮性フィルムに印刷層が形成された第1の熱収縮性フィルムと第2の熱収縮性フィルムとが、前記印刷層を中間にして積層された積層体からなる前項1に記載のシュリンク包装体の製造方法。
(3)前記半折工程において、前記包装体素材を幅方向の中央部からずれた位置を中心として半折することにより、前記包装体に、前記包装体素材の幅方向の一端部からなり、被包装物の収容後に前記開口部側に折り返されることによって開口部を被覆閉塞可能なフラップ部を形成する前項1または2に記載のシュリンク包装体の製造方法。
(4)前記溶断・溶着工程よりも前に、前記包装体素材における前記フラップ部の形成予定部位に、前記包装体素材の長さ方向に沿って接着剤層を形成する工程を実施する前項3に記載のシュリンク包装体の製造方法。
(5)前記溶断・溶着工程よりも前に、前記包装体素材における前記フラップ部の形成予定部位に、前記包装体素材の長さ方向に沿って、多数の小孔からなる2本の破断予定部を形成するとともに、該2本の破断予定部の間に開封用テープを付着する工程を実施する前項3または4に記載のシュリンク包装体の製造方法。
(6)前記半折工程及び溶断・溶着工程を含む各工程を、ロールに巻かれた前記包装体素材をロールから連続的に巻き出して搬送しながら実施する前項1〜5の何れかに記載のシュリンク包装体の製造方法。
前項(1)に記載の発明によれば、長さ方向の熱収縮率が長さ方向と直交する幅方向の熱収縮率よりも大きい長尺の熱収縮性フィルムを含む包装体素材を、幅方向の中間部で半折し、この半折された包装体素材を長さ方向の所定間隔毎に幅方向に溶断・溶着することにより、包装体素材の幅方向の両端部によって被包装物を収容するための開口部が形成され、開口部を除く周縁部が閉じられた袋状のシュリンク包装体であって、開口部の長さ方向(包装体素材の長さ方向)の熱収縮率が、開口部の長さ方向と直交する方向(包装体素材の幅方向)の熱収縮率よりも大きいシュリンク包装体を、容易に製造することができる。つまり、被包装物を収容するための開口部を大きく設定しても、開口部の長さ方向において包装体を大きく熱収縮させて被包装物を密着包装することができるから、開口部からの包装体内への被包装物の収容作業が容易になり、作業効率を改善することができるシュリンク包装体を簡易な製造工程で製造することができる。
また、熱収縮性フィルムの長さ方向における熱収縮率は40〜60%であり、幅方向における熱収縮率は10〜30%であるから、上述した、開口部からの包装体内への被包装物の収容作業が容易になり、作業効率を改善できるという効果を、より確実に発揮させることができる。
前項()に記載の発明によれば、包装体素材は、少なくとも一方の熱収縮性フィルムに印刷層が形成された第1の熱収縮性フィルムと第2の熱収縮性フィルムとが、印刷層を中間にして積層された積層体からなるから、印刷が施された包装体の製造が可能となる。
前項()に記載の発明によれば、被包装物の収容後に前記開口部側に折り返されることによって開口部を被覆閉塞可能なフラップ部を有し、被包装物の表面全体をフラップ部を含む包装体によって密着状態に被覆することができる包装体を、半折工程において包装体素材を幅方向の中央部からずれた位置で半折して包装体素材の幅方向の一端部をフラップ部とする製造工程により、容易に製造することができる。
前項()に記載の発明によれば、溶断工程よりも前に、包装体素材におけるフラップ部の形成予定部位に、包装体素材の長さ方向に沿って接着剤層を形成する工程を実施するから、フラップ部に接着剤層を有し、被包装物を開口部を介して包装体に収容した状態で開口部側に折り返されたフラップ部を表面に止着することができる包装体の製造が可能となる。
前項()に記載の発明によれば、溶断工程よりも前に、包装体素材におけるフラップ部の形成予定部位に、包装体素材の長さ方向に沿って、多数の小孔からなる2本の破断予定部を形成するとともに、破断予定部位の間に開封用テープを付着する工程を実施するから、開口部の長さ方向に沿って平行状に列設された多数の小孔からなる2本の破断予定部の間に開封用テープが付着された包装体であって、開封用テープを2本の破断予定部において容易に引きちぎって包装体を開封することができる包装体を製造することができる。
前項()に記載の発明によれば、半折工程及び溶断・溶着工程を含む各工程を、ロールに巻かれた包装体素材をロールから連続的に巻き出して搬送しながら実施するから、包装体を連続的に効率よく製造することができる。
(A)はこの発明の一実施形態に係る製造方法によって製造されたシュリンク包装体の平面図、(B)は包装体をやや膨らました状態で(A)図のIB−IB線に沿って切断し矢印方向に見たときの断面図、(C)は同じく(A)図のIC−IC線に沿って切断し矢印方向に見たときの断面図である。 図1に示した包装体の斜視図である。 フラップ部の一部を拡大して示す平面図である。 図3のIV−IV線に沿って切断し矢印方向に見たときの断面図である。 被包装物を包装体本体に収容している途中の状態を示す斜視図である。 被包装物を包装体本体に収容したのち、フラップ部における接着剤層から保護フィルムを剥離している状態を示す斜視図である。 被包装物を包装体本体に収容したのち、フラップ部を折り返して開口部を被覆閉塞した状態を示す斜視図である。 包装体でシュリンク包装された被包装物におけるフラップ部近傍の部分側面図である。 この発明の一実施形態に係るシュリンク包装体の製造方法を説明するための図で、包装体素材をロールから巻き出した状態の斜視図である。 包装体素材に接着剤層を形成するとともに、保護シートを付着する様子を示す斜視図である。 包装体素材の半折工程を説明するための図である。 半折後、包装体素材にミシン目を形成すると共に開封用テープを接合する様子を示す図である。 包装体素材の溶断・溶着工程を説明するための図である。 包装体素材の別の例を説明するための斜視図である。 この発明の他の実施形態に係るシュリンク包装体の製造方法を説明するための断面図である。
まず、この発明の一実施形態に係るシュリンク包装体の製造方法によって製造されるシュリンク包装体について説明する。
シュリンク包装体1は、図1及び図2に示すように、1枚の熱収縮性フィルムが折り返し部10aで折り返されることにより、第1面部101と第2面部102が重ね合わせ状に配置されると共に、折り返し部10aと被包装物を収容するための開口部2とを除く第1面部101及び第2面部102の周縁部が熱溶着により密閉状態に封止されて袋状に形成された有底の包装体本体10を備えている。図1及び図2に示す符号10bは封止部である。なお、包装体本体10の開口部2を除く周縁部は、完全密閉されていなくても良く、加熱によるシュリンク包装時に包装体1の内部の残留空気を外部に逃がすための逃がし孔として機能する細孔を有していても良い。
この実施形態では、直方体形状の被包装物を好適に包装できるように、包装体本体10は平面視縦長の長方形に形成されているが、平面視横長の長方形や正方形であっても良い。
上記包装体1の開口部2の長さ方向(図1(A)の矢印X方向)と直交する方向(図1(A)の矢印Y方向)において、第1面部101の長さは第2面部102の長さよりも長く形成されている。つまり、第1面部101の開口部側の端部は、第2面部102の開口部側の端縁102aよりも開口部2の長さ方向と直交する方向に延設されており、この延設部分において、第2面部102側へ折り返されることによって開口部2を被覆閉塞可能なフラップ部11が形成されている。従って、フラップ部11の延設長さ(Y方向の長さ)は、被包装物の収容後にフラップ部11が第2面部102側へ折り返されたときに、フラップ部11の先端が第2面部102の表面に重なり得るように設定されている。
フラップ部11における第2面部102側の面の先端部には、図3及び図4に示すように、開口部2の長さ方向に沿って帯状の接着剤層3が形成されると共に、接着剤層3の表面は剥離容易な保護フィルム4で被覆保護されている。
前記接着剤層3は、開口部2を介して被包装物を包装体本体10に収容した状態で前記第2面部102側に折り返されたフラップ部11を、第2面部102の表面に止着するためのものである。つまり、被包装物の包装体本体10への収容後、保護フィルム4を接着剤層3から剥離し、フラップ部11を第2面部102側に折り返してフラップ部11の先端部を接着剤層3を介して第2面部102の表面に固定する。また、保護フィルム4の接着剤層3からの剥離作業を容易にするため、図4に示すように保護フィルム4は接着剤層3の幅よりも大きな幅に形成されるとともに、保護フィルム4の開口部2側の端部は接着剤層3の存在しない領域まで突出し、剥離作業時には作業者がこの突出部分4aを把持して保護フィルム4を接着剤層3から容易に剥離できるようになっている。さらに、保護フィルム4には該保護フィルム4の存在を作業者に認識させるための、保護フィルム4とは異なる色のテープからなるマーカー41が、保護フィルム4の長さ方向に設けられている。
なお、折り返したフラップ部11の第2面部102の表面への止着は、フラップ部11に形成された接着剤層3によらなくても良く、包装体1とは別体の接着テープや接着剤等を用いてフラップ部11を第2面部102の表面に固定しても良い。ただし、本実施形態のように接着剤層3により第2面部102の表面に止着する方が、止着作業が簡単になる。
前記フラップ部11にはさらに、接着剤層3と第2面部102の開口端縁102aとの間の位置において、フラップ部11の長さ方向(開口部2の長さ方向X)に沿って、平行状に列設された多数の小孔からなる2本の破断予定部としてのミシン目5、5が設けられるとともに、これらのミシン目5、5で挟まれた領域に帯状の引きちぎり部6が形成されている。さらに、引きちぎり部6における第2面部102側の面にはその長さ方向の全域に亘って、第1面部101よりも強度の大きい素材からなり、引きちぎり部とは異なる色の幅細の開封用テープ7が接着されている。
上記引きちぎり部6は、第1面部101及び第2面部102の熱収縮により被包装物をシュリンク包装した包装体1を開封するために使用される。具体的には、シュリンク包装後に、開封者が図8に示すようにフラップ部11から露出した開封用テープ7の端部を把持して他端部側へ引っ張ると、ミシン目5、5が連続的に破断して引きちぎり部6が容易に引きちぎられる結果、フラップ部11は開口部の長さ方向の全域に亘って切断され、包装体1が開封されるようになっている。
また、2列のミシン目5、5を構成する多数の小孔は、破断予定部としての機能のみならず、シュリンク包装時に包装体1の内部の残留空気を外部に逃がすための逃がし孔としても機能する。なお、第1面部101または第2面部102にも、シュリンク包装時に包装体1の内部の残留空気を外部に逃がすための逃がし孔として、ミシン目を形成しても良い。
この実施形態で製造されるシュリンク包装体1は、フラップ部11を含む第1面部101及び第2面部102の熱収縮率は、開口部2の長さ方向(X方向)の熱収縮率が、開口部2の長さ方向と直交する方向(Y方向)の熱収縮率よりも大きく設定されている。この理由は次の通りである。
すなわち、被包装物の包装体本体10への収容作業を容易にするためには、開口部2の大きさをある程度大きくする必要があるが、開口部2の大きさが大きくなると、開口部2の長さ方向(X方向)の熱収縮率を大きくしなければ、被包装物を密着状態に被覆できなくなる恐れがある。
そこで、開口部2をある程度大きくして被包装物の包装体本体10への収容作業の容易性を確保しつつ、開口部2の長さ方向(X方向)において第1面部101及び第2面部102が被包装物の表面に十分に密着するように、開口部2の長さ方向の熱収縮率を、開口部2の長さ方向と直交する方向(Y方向)の熱収縮率よりも相対的に大きく設定したものである。一方、開口部2の長さ方向と直交する方向においては、フラップ部11の折り返し長さを調整することにより、被包装物を包装体本体10にぴったりと収容することができるから、開口部2の長さ方向と直交する方向の熱収縮率が相対的に小さくても、第1面部101及び第2面部102を被包装物の表面に十分に密着させることができる。
このような効果を安定的に発揮させるために、開口部2の長さ方向(X方向)における熱収縮率を、好ましくは40〜60%に設定するのが良く、開口部2の長さ方向と直交する方向(Y方向)における熱収縮率を、好ましくは10〜30%に設定するのが良い。
次に、図1〜図4に示したシュリンク包装体の製造方法について説明する。
図9に示すように、まず、ロール201に巻かれた長尺の熱収縮性フィルムからなる包装体素材200を用意する。この実施形態では、限定はされないが、熱収縮性フィルムとして後述するように、ポリエステル樹脂からなる原料を押出機により溶融押し出しして未延伸フィルムを形成し、その未延伸フィルムを、長さ方向(縦方向ともいう)Lの熱収縮率が長さ方向と直交する幅方向(横方向ともいう)Wの熱収縮率よりも相対的に大きくなるように延伸することによって得られたものが用いられている。
これによって、前述したようにシュリンク包装体1のX方向における熱収縮率をY方向の熱収縮率よりも大きくすることができる。好ましくは縦方向の熱収縮率40〜60%、横方向の熱収縮率10〜30%の熱収縮性フィルムを用いるのが良い。
ここで、本発明におけるフィルムの熱収縮率とは、フィルムを90℃の温水中で10秒間に亘って処理した場合における熱収縮率をさす。
このように、縦方向Lの熱収縮率が横方向Wの熱収縮率よりも大きい熱収縮性フィルムの一例として、東洋紡株式会社製の商品名SC821を挙げることができるが、このフィルムに限定されることはなく、縦方向Lの熱収縮率が横方向Wの熱収縮率よりも大きい熱収縮性フィルムであれば良い。
以下では、ポリエステル樹脂からなる熱収縮性フィルムについてまず説明する。
ポリエステル樹脂は、エチレンテレフタレートユニットを主たる構成成分とすることが好ましい。「主たる」というのは、ポリエステルの全構成ユニットを100モル%として、エチレンテレフタレートユニットを50モル%超含むことを意味する。エチレンテレフタレートユニットは、より好ましくは55モル%以上であり、さらに好ましくは60モル%以上である。
ポリエステル樹脂は、エチレングリコール以外の多価アルコール由来のユニット及び/又はテレフタル酸以外の多価カルボン酸由来のユニットが含まれていることが好ましい。
エチレングリコール以外の多価アルコールとしては、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、3−メチル−1,5−ペンタンジオール、ネオペンチルグリコール、2−メチル−1,5−ペンタンジオール、2,2−ジエチル−1,3−プロパンジオール、1,9−ノナンジオール、1,10−デカンジオール等の脂肪族ジオール;1,4−シクロヘキサンジメタノール、1,4−シクロヘキサンジエタノール等の脂環式ジオール;トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール等の脂肪族多価アルコール;等が挙げられる。
また、テレフタル酸以外の多価カルボン酸としては、例えば、イソフタル酸、ナフタレン−1,4−もしくは−2,6−ジカルボン酸、5−ナトリウムスルホイソフタル酸、4,4’−ジフェニルジカルボン酸、ジフェニルスルホジカルボン酸等の芳香族ジカルボン酸;グルタル酸、アジピン酸、セバシン酸、アゼライン酸、シュウ酸、コハク酸等や、通常ダイマー酸と称される脂肪族ジカルボン酸;トリメリット酸、ピロメリット酸及びそれらの酸無水物等の芳香族多価カルボン酸;等が挙げられる。
エチレングリコール以外の多価アルコール由来のユニット及びテレフタル酸以外の多価カルボン酸由来のユニットの合計量が、上記全構成ユニット100モル%中、10モル%以上であることが好ましく、13モル%以上であることがより好ましい。エチレングリコール以外の多価アルコール由来のユニット及び/又はテレフタル酸以外の多価カルボン酸由来のユニットは、非晶質成分となり得る。本発明においては、ひねり保持性を高める観点から、ポリエステルの構成ユニット中に非晶ユニットが含まれるのが好ましい。そのためには、多価アルコールとして、ジエチレングリコール、ネオペンチルグリコール、1,4−シクロヘキサンジメタノールが用いられることが好ましく、ネオペンチルグリコール及び1,4−シクロヘキサンジメタノールの少なくとも一方が用いられるのがより好ましい。また、本発明においては、ポリエステルの構成ユニット中に非晶ユニットが含まれるように、多価カルボン酸としてイソフタル酸が用いられることが好ましい。
また、エチレングリコール以外の多価アルコール由来のユニット及びテレフタル酸以外の多価カルボン酸由来のユニットの合計量が、上記全構成ユニット100モル%中、30モル%以下であることが好ましく、27モル%以下であることがより好ましい。エチレングリコール以外の多価アルコール由来のユニット及びテレフタル酸以外の多価カルボン酸由来のユニットの合計量が30モル%を超えると、得られるフィルムの耐衝撃性が不十分となるおそれや、フィルムの耐破れ性が低下したりするおそれがある。
前述したように、包装体素材200である熱収縮性フィルムは、縦方向Lの熱収縮率が幅方向Wの熱収縮率よりも相対的に大きく設定されている。このような、縦方向Lの熱収縮率が横方向Wの熱収縮率よりも大きい熱収縮性フィルムは、例えば、上記したポリエステル原料を押出機により溶融押し出しして未延伸フィルムを形成し、その未延伸フィルムを以下に示す所定の方法により一軸延伸または二軸延伸することによって得ることができる。なお、ポリエステルは、前記した好適なジカルボン酸成分と多価アルコール成分とを公知の方法で重縮合させることで得ることができる。また、チップ状のポリエステルを2種以上混合してフィルムの原料として使用することもできる。
原料樹脂を溶融押し出しする際には、ポリエステル原料をホッパードライヤー、パドルドライヤー等の乾燥機、または真空乾燥機を用いて乾燥するのが好ましい。そのようにポリエステル原料を乾燥させた後に、押出機を利用して、200〜300℃の温度で溶融しフィルム状に押し出す。押し出しに際しては、Tダイ法、チューブラー法等、既存の任意の方法を採用することができる。
そして、押し出し後のシート状の溶融樹脂を急冷することによって未延伸フィルムを得ることができる。なお、溶融樹脂を急冷する方法としては、溶融樹脂を口金から回転ドラム上にキャストして急冷固化することにより実質的に未配向の樹脂シートを得る方法を好適に採用することができる。熱収縮性フィルムの好ましい製造方法は次の通りである。
この実施形態において、熱収縮性フィルムの主収縮方向は縦方向であるので、最初に横延伸、次に縦延伸を実施する横延伸−縦延伸法を適用する。
まず、横方向の延伸を行う。横方向の延伸は、テンター(第1テンター)内でフィルムの幅方向の両端際をクリップによって把持した状態で、65℃〜85℃で3.5〜5倍程度行うことが好ましい。横方向の延伸を行う前には、予備加熱を行っておくことが好ましく、予備加熱はフィルム表面温度が70℃〜100℃になるまで行うとよい。
横延伸の後は、フィルムを積極的な加熱操作を実行しない中間ゾーンを通過させることが好ましい。第1テンターの横延伸ゾーンと中間熱処理ゾーンで温度差がある場合、中間熱処理ゾーンの熱(熱風そのものや輻射熱)が横延伸工程に流れ込み、横延伸ゾーンの温度が安定しないためにフィルム品質が安定しなくなることがあるので、横延伸後で中間熱処理前のフィルムを、所定時間をかけて中間ゾーンを通過させた後に、中間熱処理を実施するのが好ましい。この中間ゾーンにおいては、フィルムを通過させていない状態で短冊状の紙片を垂らしたときに、その紙片がほぼ完全に鉛直方向に垂れ下がるように、フィルムの走行に伴う随伴流、横延伸ゾーンや中間熱処理ゾーンからの熱風を遮断すると、安定した品質のフィルムが得られる。中間ゾーンの通過時間は、1秒〜5秒程度で充分である。1秒より短いと、中間ゾーンの長さが不充分となって、熱の遮断効果が不足する。また、中間ゾーンは長い方が好ましいが、あまりに長いと設備が大きくなってしまうので、5秒程度で充分である。
中間ゾーンの通過後は、縦延伸前の中間熱処理を行っても行わなくてもどちらでも構わない。しかし、横延伸後の中間熱処理の温度を高くすると、折畳み性に寄与する分子配向が緩和され結晶化が進むため、折畳み性は若干悪くなる。また、厚み斑も悪くなる。この観点から、中間熱処理は140℃以下で行うことが好ましい。また、中間熱処理ゾーンの通過時間は20秒以下が好ましい。中間熱処理ゾーンは長い方が好ましいが、20秒程度で充分である。これにより横一軸延伸フィルムが得られる。
続いて縦延伸を行う。縦延伸によりフィルムの引張り破壊強度が向上する。縦延伸は、横一軸延伸フィルムを、複数のロール群を連続的に配置した縦延伸機へと導入することで行えば良い。縦延伸に当たっては、予熱ロールでフィルム温度が65℃〜110℃になるまで予備加熱することが好ましい。フィルム温度が65℃より低いと、縦方向に延伸する際に延伸し難くなり(すなわち、破断が生じやすくなり)好ましくない。また110℃より高いとロールにフィルムが粘着しやすくなり、連続生産によるロールの汚れ方が早くなり好ましくない。
フィルムの温度が前記範囲になったら、縦延伸を行う。引張り破壊強度を向上させる観点から、縦延伸倍率は2〜5倍とするとよい。
縦延伸後は、一旦フィルムを冷却することが好ましく、最終熱処理を行う前に、表面温度が20〜40℃の冷却ロールで冷却することが好ましい。縦延伸後に急冷することで、フィルムの分子配向が安定化し、製品となった後のフィルムの自然収縮率が小さくなるため、好ましい。
次に、縦延伸および冷却後のフィルムを、熱処理(リラックス処理)のための第2テンターへと導入し、熱処理やリラックス処理を行う。リラックス処理は、フィルムの幅方向の両端際をクリップによって把持した状態で、0%〜30%でフィルムを弛ませる工程である。リラックス率により横方向の収縮率を変化させることができる。リラックス率を高くすると、縦方向の収縮率にはあまり変化は認められないが、横方向の収縮率は低くなる。リラックス率は0%が下限であり、また上限は99%であるが、リラックス率が高いと、フィルム製品幅が短くなるというデメリットもあるので好ましくない。よって、リラックス率の上限は30%程度が好適である。
デッドホールド性を極度に損なわない範囲で延伸後に熱処理を施してフィルムの熱収縮率を小さくしておくのが好ましい。具体的には、熱処理(リラックス処理)温度は、65℃〜140℃が好ましい。熱処理温度が65℃より低いと熱処理の意味をなさない。一方、熱処理温度が140℃より高いと、フィルムが結晶化してしまい、透明タイプのフィルムの場合、密度が1.33g/cm3を超えて大きくなりやすく、デッドホールド性が悪いフィルムとなったり、厚み斑が大きいフィルムとなったりするおそれがある。
後は、フィルム両端部を裁断除去しながらロール201に巻き取れば、本実施形態で用いる熱収縮性ポリエステルフィルムからなる包装体素材200が得られる。
包装体素材200として単層の熱収縮性フィルムを用いる場合、熱収縮性フィルムの厚みは10μm以上50μm以下が好ましい。フィルムの厚みが薄いほどひねり保持角度は小さくなるが、フィルムの厚みが10μmより薄いと折り曲げ加工時の強度が不足するおそれがある。より好ましくは、11μm以上であり、さらに好ましくは12μm以上である。フィルムの厚みが50μmより厚いと、フィルムのひねり保持角度が低下してしまうおそれやヒートシール性が低下するおそれがある。フィルムの厚みが薄いほど、ひねり保持角度が小さくなる傾向があるので、より好ましくは45μm以下であり、さらに好ましくは40μm以下である。
熱収縮性フィルムを積層した包装体素材200を使用する場合、合計厚みが10μm以上50μm以下となるようにするのが良い。
上記のような熱収縮性フィルムからなる包装体素材200を、ロール201から巻き出して図9の矢印Tで示す方向に搬送しながら、図10に示すように、フラップ部となる包装体素材200の横方向の一端部に、連続的に接着剤層202を形成した後、マーカー41を形成するためのテープ203付きの保護シート204を接着剤層202に連続的に付着して接着剤層202を被覆する。この接着剤層202は、前述したように、包装体1の製造後において、被包装物20を包装体本体10に収容して保護シート204を剥離し、フラップ部11を開口部2側に折り返して包装体本体10の表面に止着するために使用される。
次に、包装体素材200を必要に応じてその表裏が逆転するように搬送した後、搬送しながら半折工程を実施する。この半折工程は、この実施形態では図11に示すように、包装体素材200の送り方向に向かって先すぼみ状となった成形用治具300の先端部形状に沿わせて包装体素材200を搬送することにより行われる。成形用治具300の先端部形状に沿わせて搬送された包装体素材200は、徐々に下向きに折り返されながら、成形用治具300の下流側に間隔を置いて設けられた各一対合計2組のローラー301、301及び302、302へと導かれ、各ローラー301、301及び302、302を通過することにより、半折加工が施される。なお、半折加工の方法はこれに限定されることはない。
包装体素材200の半折に際しては、この実施形態では、横方向の中央部を中心として折り返すのではなく、中央部の位置からフラップ部11の幅に相当する長さ分だけ、接着剤層202が形成されていない端部側にずらした位置を中心として折り返す。これによって、図11及び図12に示すように、接着剤層202が形成されている側の端部に、フラップ部11となる非重なり部205を形成した状態で、包装体素材200が半折される。図12に示す符号206は折り返し部である。
次に、半折された包装体素材200を搬送しながら、図12に示すように、非重なり部205における接着剤層202の内側の位置に、多数の小孔からなる平行な2本の破断予定部としてのミシン目207、207を包装体素材200の縦方向に沿って連続的に形成する。同時に、これらのミシン目207、207で挟まれた領域に、包装体素材200よりも強度の大きい素材からなり包装体素材200とは異なる色の幅細の開封用テープ208を、包装体素材200の縦方向に連続的に接合する。
次に、図13に示すように、半折した包装体素材200を長さ方向における所定間隔毎の所定位置400にて幅方向に溶断・溶着する。溶断・溶着は包装体素材200を間欠的に搬送しながら行われる。つまり、予め包装体素材200の横方向の所定位置には、縦方向に沿って一定の間隔で光センサー用のマーク(図示せず)が形成されており、このマークを光センサ(図示せず)で検知したときに包装体素材200の搬送を停止し、溶断シーラー(図示せず)により溶断・溶着を行う。溶断・溶着の完了後は、光センサが次のマークを検知するまで包装体素材200を間欠搬送し、以後これを繰り返す。このような工程によって、図1〜図4に示したシュリンク包装体1が連続的に効率よく製造される。
こうして製造されたシュリンク包装体1による被包装物20の包装は、次のようにして行われる。まず、図5に示すように、包装体1の開口部2から被包装物20を袋状の包装体本体10へ収容した後、図6に示すように、フラップ部11の保護フィルム4を接着剤層3から剥離する。次いで、図7に示すように、被包装物20がぴったりと包装体本体10内に収まるようにフラップ部11を第2面部102側に折り返し、フラップ部11の先端を接着剤層3を介して第2面部102の表面に止着すると、開口部2はフラップ部11により被覆閉塞される。
この状態で、包装体1を所定温度に加熱する。加熱温度は被包装物への熱的影響を避けるため、可及的低い方が望ましいが、前述したようなポリエステル樹脂からなる熱収縮性フィルムを用いることで、低温度加熱を実現できる。加熱後、第1面部101及び第2面部102を構成する熱収縮性フィルムの熱収縮作用により包装体1の全体が熱収縮する。この熱収縮過程において、包装体1と被包装物20との間に残留する空気は、ミシン目5、5を形成する多数の小孔を介して包装体1の外部にスムーズに逃げるから、密着した包装体と被包装物との間に局部的な空気溜まりが発生するのを効果的に抑制でき、被包装物の表面に包装体が綺麗に密着した良好な密封包装状態を実現することができる。
しかも、包装体1の開口部2がフラップ部11によって被覆閉塞された状態で熱収縮されるから、包装体1には被包装物20の表面の一部を露出させる非閉塞部が発生せず、被包装物20の表面全体がフラップ部11を含む第1面部101及び第2面部102によって密封被覆される。
このように、被包装物20には包装体1からの露出部分が存在しないから、従来のように、露出部分において汚れや損傷が生じる恐れがなくなるとともに、見栄えも良くなり、被包装物20の商品価値を高めることができる。
また、この実施形態では、第1面部101及び第2面部102は、開口部2の長さ方向Xにおける熱収縮率が、開口部2の長さ方向と直交する方向Yにおける熱収縮率よりも大きく設定されているから、開口部2が大きくても開口部2の長さ方向において第1面部101及び第2面部102は十分に熱収縮することができる。このため、被包装物20の包装体本体10への収容作業の容易化を図りながら、被包装物20に対する良好な密封包装状態を実現することができる。
包装体1の開封は次のようにして行われる。すなわち、開封者が図8に示すようにフラップ部11から露出した引きちぎり用テープ7の一端部を把持して他端部側へ引っ張ると、フラップ部11の2列のミシン目5、5が連続的に破断して、フラップ部11は開口部2の長さ方向の全域に亘って切断され、包装体1が開封される。
このようにこの実施形態では、縦方向の熱収縮率が横方向の熱収縮率よりも大きい長尺の熱収縮性フィルムを含む包装体素材200を、横方向の中間部で半折し、この半折された包装体素材200を縦方向において所定間隔毎に幅方向に溶断・溶着するという工程により、包装体素材200の幅方向の両端部によって被包装物20を収容するための開口部2が形成され、開口部2を除く周縁部が閉じられた袋状の包装体1であって、開口部2の長さ方向X(包装体素材200の縦方向L)の熱収縮率が、開口部2の長さ方向と直交する方向Y(包装体素材の横方向W)の熱収縮率よりも大きい包装体1を、容易に製造することができる。
また、この実施形態では、半折工程において、包装体素材200を横方向Wの中央部からずれた位置を中心として半折することにより、被包装物20の収容後に開口部2側に折り返されることによって開口部2を被覆閉塞可能なフラップ部11を有するシュリンク包装体1を容易に製造することができる。
図14はこの発明の他の実施形態を示すものである。この実施形態では、第1の熱収縮性フィルム211が巻かれたロール212と、表面の包装体予定位置にグラビア印刷による印刷層215が形成された第2の熱収縮性フィルム213が巻かれたロール214から、それぞれ第1の熱収縮性フィルム212と第2の熱収縮性フィルム213を巻き出すと共に、印刷層215が中間に位置するように両フィルム211、213を積層したものを包装体素材216として用いるものである。この実施形態では、第1の熱収縮性フィルム211及び第2の熱収縮性フィルム213のいずれもが、縦方向Lの熱収縮率が横方向Wの熱収縮率よりも大きい特性を有しており、望ましくは、縦方向Lにおける熱収縮率が40〜60%、横方向Wにおける熱収縮率は10〜30%の特性を有している。
このような包装体素材216を用いることにより、X方向の熱収縮率がY方向の熱収縮率よりも大きく、しかも印刷が施されたシュリンク包装体1の製造が可能となる。この場合、第1の熱収縮性フィルム211と第2の熱収縮性フィルム213は、同一の厚みであっても良いし、異なる厚みであっても良い。また、第1の熱収縮性フィルム211と第2の熱収縮性フィルム213は、同一素材であっても良いし異なる素材であってもよい。また一方が熱収縮性フィルムで、他方が熱収縮性フィルムでなくても良い。なお、第1の熱収縮性フィルム211と第2の熱収縮性フィルム213のいずれにも印刷層が形成されていても良い。この場合、両方の印刷層が中間に位置するように両フィルムが積層される。
なお、印刷の容易性、積層作業の容易性、剥がれにくさ等の観点からも、前述したようなポリエステル樹脂からなる同一素材の2つの熱収縮性フィルムを用いるのが望ましい。
図15はこの発明のさらに他の実施形態を示すものである。この実施形態では、包装体素材200の半折工程と同時にあるいは半折工程後に、折り返し部206の両側を内側に折り込んでマチ220を形成するいわゆるガゼット加工を実施し、この状態で包装体素材200を縦方向の所定間隔毎に横方向に溶断・溶着を実施するものである。このガゼット加工により包装体1の底部に厚みを形成でき、被包装物20の収容作業がより行い易くなる。
以上、本発明の一実施形態を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されることはない。例えば、フラップ部11を有するシュリンク包装体1を製造する場合について説明したが、フラップ部11のないシュリンク包装体1であってもよい。この場合は、半折工程において、横方向Wのほぼ中央部を中心として包装体素材200を半折すれば良い。
1 シュリンク包装体
2 開口部
3 接着剤層
4 保護フィルム
5 ミシン目(破断予定部)
6 引きちぎり部
10 包装体本体
10a 折り返し部
10b 封止部
11 フラップ部
20 被包装物
101 第1面部
102 第2面部
102a 開口端縁
200、216 包装体素材
205 非重なり部
206 折り返し部

Claims (6)

  1. 開口部を有し、該開口部からシュリンク包装体内へ被包装物を収容するために用いられるシュリンク包装体の製造方法であって、
    長さ方向の熱収縮率が長さ方向と直交する幅方向の熱収縮率よりも大きい長尺の熱収縮性ポリエステルフィルムであって、長さ方向における熱収縮率は40〜60%であり、幅方向における熱収縮率は10〜30%であり、エチレンテレフタレートユニットを50モル%超含むとともに、エチレングリコール以外の多価アルコール由来のユニット及び/又はテレフタル酸以外の多価カルボン酸由来のユニットが含まれる熱収縮性ポリエステルフィルムを含む包装体素材を、幅方向の中間部で半折する半折工程と、
    前記半折された包装体素材を長さ方向の所定間隔毎に幅方向に溶断・溶着する溶断・溶着工程と、
    を実施することにより、前記包装体素材の幅方向の両端部によって被包装物を収容するための開口部が形成され、前記開口部を除く周縁部が閉じられた袋状の包装体を製造することを特徴とするシュリンク包装体の製造方法。
  2. 前記包装体素材は、少なくとも一方の熱収縮性フィルムに印刷層が形成された第1の熱収縮性フィルムと第2の熱収縮性フィルムとが、前記印刷層を中間にして積層された積層体からなる請求項1に記載のシュリンク包装体の製造方法。
  3. 前記半折工程において、前記包装体素材を幅方向の中央部からずれた位置を中心として半折することにより、前記包装体に、前記包装体素材の幅方向の一端部からなり、被包装物の収容後に前記開口部側に折り返されることによって開口部を被覆閉塞可能なフラップ部を形成する請求項1または2に記載のシュリンク包装体の製造方法。
  4. 前記溶断・溶着工程よりも前に、前記包装体素材における前記フラップ部の形成予定部位に、前記包装体素材の長さ方向に沿って接着剤層を形成する工程を実施する請求項3に記載のシュリンク包装体の製造方法。
  5. 前記溶断・溶着工程よりも前に、前記包装体素材における前記フラップ部の形成予定部位に、前記包装体素材の長さ方向に沿って、多数の小孔からなる2本の破断予定部を形成するとともに、該2本の破断予定部の間に開封用テープを付着する工程を実施する請求項3または4に記載のシュリンク包装体の製造方法。
  6. 前記半折工程及び溶断・溶着工程を含む各工程を、ロールに巻かれた前記包装体素材をロールから連続的に巻き出して搬送しながら実施する請求項1〜5の何れかに記載のシュリンク包装体の製造方法。
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